説明

ムスカリン様受容体アンタゴニストとしてのカルボキサミド誘導体

本発明は、式(I)の化合物、それらを調製するための方法および中間体、ムスカリン様アンタゴニストとしてのそれらの使用ならびにそれらを含有する医薬組成物に関する。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、または適当な場合には、薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物:
【化1】

[式中、
は、CNまたはCONHであり、
Aは、
【化2】

から選択され、ここで、
*および**は、結合点を表し、**は、酸素に結合しており、
およびRは、メチルであるか、Aが、式:
【化3】

の基である場合には、
およびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロペンタン環を形成してもよく、
pは、0または1であり、
は、
a)ハロ、CN、CF、OR、SR、OCF、(C〜C)アルキルおよびOHで置換されていてもよいフェニルから独立に選択される1、2または3個の基で置換されていてもよいフェニル、
b)ハロ、CN、CF、OR、SR、OCFおよび(C〜C)アルキルから選択される1または2個の基で置換されていてもよいナフチル、
c)O、SまたはNから独立に選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む9員または10員の二環式芳香族複素環式基(前記複素環式基はOR、(C〜C)アルキルおよびハロから独立に選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい)
から選択され、
は、Hまたは(C〜C)アルキルである]。
【請求項2】
がCONHである請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
pが0である請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
pが1である請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
がF、Cl、CF、OH、OCH、OCFおよびCHから独立に選択される1、2または3個の基で置換されていてもよいフェニルである請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
がF、Cl、CF、OH、OCH、OCFおよびCHから独立に選択される1または2個の基で置換されていてもよいフェニルである請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
がOHで置換されていてもよいナフチルである請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
がインドリル、イソインドリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニル、イソベンゾチエニル、キナゾリル、キノキサリル、フタラジニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンズイソオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリルおよびベンズイソチアジアゾリルから選択される請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
がベンゾオキサゾリルである請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
およびRがメチルである請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Aが式:
【化4】

の基である請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
Aが式:
【化5】

の基である請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
Aが式:
【化6】

の基である請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物が
5−メチル−5−[(3S)−3−フェノキシピロリジン−1−イル]−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−メチル−5−[(3R)−3−フェノキシピロリジン−1−イル]−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−[(3S)−3−(3−ヒドロキシフェノキシ)ピロリジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−[(3R)−3−(3−ヒドロキシフェノキシ)ピロリジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−[(3S)−3−(3−フルオロ−5−ヒドロキシ−フェノキシ)−ピロリジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサン酸アミド;
5−[(3S)−3−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−ピロリジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサン酸アミド;
5−[(3R)−3−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−ピロリジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−[(3R)−3−(2−クロロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−ピロリジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−メチル−5−(4−フェノキシピペリジン−1−イル)−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−[4−(3−ヒドロキシフェノキシ)ピペリジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−メチル−5−(3−フェノキシアゼチジン−1−イル)−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−{3−(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル}−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−{3−(3−フルオロ−5−ヒドロキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル}−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
5−{3−(3−クロロ−5−ヒドロキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル}−5−メチル−2,2−ジフェニルヘキサンアミド;
4−{1−[3−(3−ヒドロキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−シクロペンチル}−2,2−ジフェニル−ブチルアミド;
5−[3−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサン酸アミド;
5−[3−(2−フルオロ−5−ヒドロキシ−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサン酸アミド;および、
5−[3−(4−クロロ−3−ヒドロキシ−ベンジルオキシ)−アゼチジン−1−イル]−5−メチル−2,2−ジフェニル−ヘキサン酸アミド、
または適当な場合には、薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
少なくとも有効量の請求項1から14のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を含む医薬組成物。
【請求項16】
医薬品として使用するための請求項1から14のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
【請求項17】
受容体アンタゴニスト活性を有する薬物を製造するための請求項1から14のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の使用。
【請求項18】
慢性または急性気管支収縮、慢性気管支炎、末梢気道閉塞および肺気腫、
あらゆるタイプ、病因または病原の閉塞性または炎症性気道疾患、特に、慢性好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、COPDを随伴する、または随伴しない慢性気管支炎、肺気腫もしくは呼吸窮迫を包含するCOPD、不可逆性進行性気道閉塞を特徴とするCOPD、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、他の薬物療法に起因する気道過反応性の再燃および肺高血圧症を随伴する気道疾患からなる群から選択されるメンバーである閉塞性または炎症性気道疾患、
あらゆるタイプ、病因または病原の気管支炎、特に、急性気管支炎、急性喉頭気管支炎、アラキジン気管支炎、カタル性気管支炎、クループ性気管支炎、乾性気管支炎、感染型喘息性気管支炎、増殖性気管支炎、ブドウ球菌性または連鎖球菌性気管支炎および小胞性気管支炎からなる群から選択されるメンバーである気管支炎、
あらゆるタイプ、病因または病原の喘息、特に、アトピー性喘息、非アトピー性喘息、アレルギー性喘息、アトピー性気管支IgE仲介喘息、気管支喘息、本態性喘息、真性喘息、病態生理学的障害に起因する内因性喘息、環境因子に起因する外因性喘息、未知もしくは不顕性原因の本態性喘息、非アトピー性喘息、気管支喘息、肺気腫性喘息、運動誘発喘息、アレルゲン誘発喘息、冷気誘発喘息、職業性喘息、細菌、真菌、原虫またはウイルス感染に起因する感染性喘息、非アレルギー性喘息、初発喘息、喘鳴乳児症候群および細気管支炎からなる群から選択されるメンバーである喘息、
急性肺傷害、
あらゆるタイプ、病因または病原の気管支拡張症、特に、円柱状気管支拡張症、小嚢状気管支拡張症、紡錘状気管支拡張症、細気管支拡張症、嚢胞性気管支拡張症、乾性気管支拡張症および小胞性気管支拡張症からなる群から選択されるメンバーである気管支拡張症
からなる群から選択される疾患、障害および状態を治療するための薬物を製造するための請求項1から14のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の使用。
【請求項19】
請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物と、
(a)5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤または5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)アンタゴニスト、
(b)LTB、LTC、LTDおよびLTEのアンタゴニストを包含するロイコトリエンアンタゴニスト(LTRA)、
(c)H1およびH3アンタゴニストを包含するヒスタミン受容体アンタゴニスト、
(d)うっ血除去用途のためのα−およびα−アドレノセプターアゴニスト血管収縮交感神経様作動薬、
(e)短期または長期作用性βアゴニスト、
(f)PDE阻害剤、例えばPDE3、PDE4およびPDE5阻害剤、
(g)テオフィリン、
(h)クロモグリク酸ナトリウム、
(i)非選択的および選択的COX−1またはCOX−2阻害剤の両方であるCOX阻害剤(NSAID)、
(j)経口および吸入グルココルチコステロイド、
(k)内因性炎症性実体に対して活性なモノクローナル抗体、
(l)抗腫瘍壊死因子(抗TNF−α)薬、
(m)VLA−4アンタゴニストを包含する接着分子阻害剤、
(n)キニン−B−およびB−受容体アンタゴニスト、
(o)免疫抑制剤、
(p)マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の阻害剤、
(q)タキキニンNK、NKおよびNK受容体アンタゴニスト、
(r)エラスターゼ阻害剤、
(s)アデノシンA2a受容体アゴニスト、
(t)ウロキナーゼの阻害剤、
(u)ドーパミン受容体に作用する化合物、例えばD2アゴニスト、
(v)NFκB経路の変調剤、例えばIKK阻害剤、
(w)p38MAPキナーゼまたはsykキナーゼなどのサイトカインシグナル伝達経路の変調剤、
(x)粘液溶解薬または鎮咳薬として分類することができる薬剤、
(y)抗生物質、
(z)HDAC阻害剤、
(aa)PI3キナーゼ阻害剤および
(bb)CXCR2アンタゴニスト
から選択される他の治療薬との組合せ。
【請求項20】
式:
【化7】

の中間体
[式中、A、pおよびAは、請求項1と同様に定義される]。
【請求項21】
式:
【化8】

の中間体
[式中、AおよびRは、請求項1と同様に定義される]。
【請求項22】
式:
【化9】

の中間体
[式中、R、RおよびRは、請求項1と同様に定義され、LGは、適切な脱離基である]。
【請求項23】
式:
【化10】

の中間体
[式中、LGは、適切な脱離基である]。
【請求項24】
式:
【化11】

の中間体
[式中、RおよびRは、請求項1と同様に定義される]。


【公表番号】特表2009−508933(P2009−508933A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531819(P2008−531819)
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【特許番号】特許第4221447号(P4221447)
【特許公報発行日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際出願番号】PCT/IB2006/002727
【国際公開番号】WO2007/034325
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(597014501)ファイザー・リミテッド (107)
【氏名又は名称原語表記】Pfizer Limited
【住所又は居所原語表記】Ramsgate Road, Sandwich, Kent, England
【Fターム(参考)】