説明

モニタリング装置及びモニタリング装置の制御方法

【課題】被介護者がどのような状況で不在になっているのかを監視者が迅速に判断できるモニタリング制御システムを提供できるようにする。
【解決手段】被介護者の映像を蓄積しておき、被介護者が不在となった時点の画像データに不在フラグを付与する。監視者が映像にアクセスしたときに、被介護者が存在する場合はライブ映像を配信する。また、被介護者が不在の場合は、被介護者が不在となった時点の映像を蓄積映像から抽出し、蓄積映像を配信することにより、画像データの内容から被介護者の状態を監視者が迅速に判断できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモニタリング装置及びモニタリング装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
被介護者が不在の場合に、現在の室内状況を映像にて確認する従来技術として、特許文献1に記載の遠隔介護方法を利用したシステムがある。このシステムでは、カメラの撮影方向を遠隔操作によって移動させることで室内を撮影するというものである。
【0003】
また、被監視者がモニタリング情報の配信休止を制御する従来技術として、特許文献2のシステムが提案されている。このシステムでは、被監視者がモニタリング情報の配信休止をボタン操作にてオンにすると、介護センターからモニタリング要求が来ても現在のモニタリング情報を配信せず、記録されていたモニタリング情報を送信するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−352354号公報
【特許文献2】特開2002−15389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、移動可能な被介護者を監視する場合、被介護者が単に外出しているような状況もある。このような場合は、特許文献1に記載のようなシステムでは、被介護者に異常があるかどうかを現在の映像からは監視者が判断することができない。また、特許文献2のようなシステムでは、被介護者の意思でモニタリング情報の配信停止を行うため、配信停止を解除しないまま外出した場合などでは不在のままのライブ映像が配信される。このため、監視者は被介護者がどのような状況で不在になったのか判断することができない。
【0006】
また、配信を停止している間に突然倒れた場合では現在の映像を確認することができないため、監視者は即座に対応することができない問題点があった。
本発明は前述の問題点に鑑み、被介護者がどのような状況で不在になっているのかを監視者が迅速に判断できるモニタリング制御システムを提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の利用者端末装置は、撮像手段と、前記撮像手段により撮像している人物の不在を検知する不在検知手段と、前記不在検知手段による検知結果に基づいて、人物の不在を判定する判定手段と、前記撮像手段が撮影した映像を記憶部に蓄積する録画手段と、前記撮像手段の撮影映像を配信する映像配信手段と、外部の端末装置からの映像配信のリクエストを受信する受信手段とを有するモニタリング装置であって、前記映像配信手段は、前記受信手段を介して映像配信のリクエストを受信した際に、前記判定手段により人物が不在であると判定されると、前記記憶部に蓄積されている録画映像の中から、人物の不在が検知されたときから所定期間の録画映像を配信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、監視者が映像を確認する際に被介護者が不在の場合、被介護者が不在となった時点の録画映像を確認するようにしたので、不在となったときの状況を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態に係るシステムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図2】被介護者の不在を検知した時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】画像データを監視者に送信する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】画像データの内容を整形した画面の一例を示す図である。
【図5】被介護者の異常を検知した時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】画像データを監視者に送信する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】現在の映像と録画映像を整形した画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明における実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段の一例であり、その趣旨を逸脱しない範囲で下記の実施形態を修正又は変形したものにも適用する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るモニタリング制御システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のモニタリング制御システムは、被介護者の利用者端末11と、監視者の利用者端末12と、ネットワーク13とにより構成されている。利用者端末11は、本形態におけるモニタリング装置である。そして、利用者端末11、利用者端末12はネットワーク13を介して相互に通信可能に接続されている。
【0011】
被介護者の利用者端末11は、制御部111、撮像部(カメラ)112、記憶部113、不在検知部114a、異常検知部114bを有する検知部114、判定部115、録画部116、通信部117を備えている。また、RAM118及びROM119と、これら各要素を接続するためのバス1110を備えている。通信部117は、映像配信のリクエストに応じて利用者端末11から外部に出力されるデータ、及び利用者端末11に入力されるデータに対してプロトコルの変換等を行い、ネットワーク13を経由して外部の利用者端末12とデータ通信を行う。
【0012】
撮像部112は、カメラの可視範囲に存在する人物を撮影して画像データを生成し、その画像データを制御部111に出力する。不在検知部114aは、カメラの可視範囲に人物が存在しないことを検知する。なお、本実施形態における人物の不在検知方法としては、動体を検知する方法、ドアに赤外線センサーを設置するといった入退室管理による検知など、いかなる検知方法を用いても構成可能である。本実施形態においては、カメラの可視範囲に存在する動体の動線を検知する方法を用いる。
【0013】
判定部115は、不在検知部114aによる検知結果の情報を用いて人物が不在かどうかを判定するものであり、本実施形態においては、動体が撮影画像から検知されなかったときに不在と判定するものとする。録画部116は、撮像部112から出力される撮影映像(画像データ)を記憶部113に蓄積する。
【0014】
その他、RAM118は、任意のアドレスを指定して読み書きすることが可能な半導体メモリであり、利用者端末11用のアプリケーションプログラムがインストールされている。また、利用者端末11において行われる処理に必要なデータ等を一時的に記憶し、必要に応じてバス1110に出力する。ROM119は、制御部111において行われる処理に必要な制御用のプログラムを記憶している読み出し専用のメモリであり、所定のタイミングで必要なプログラムを読み出して、バス1110に出力する。制御部111は、RAM118に記憶されているアプリケーションプログラムに基づいて自ら演算処理を行い、あるいは前述した各構成要素を制御し、利用者端末11を被介護者の利用者端末として機能させる。
【0015】
被監視者の利用者端末12は、制御部121、表示部122、入力部123、通信部124、RAM125及びROM126と、これら各要素を接続するためのバス127を備えている。表示部122は、利用者端末11から送られてきた画像データなどを表示するためのもので、例えば、液晶ディスプレイが用いられる。
【0016】
入力部123は、監視者のリクエストを入力するもので、例えば、マウスやキーボードなどが用いられる。通信部124は、利用者端末12から出力されるデータ及び利用者端末12に入力するデータに対してプロトコルの変換等を行い、ネットワーク13を経由して利用者端末11とのデータ通信を行う。
【0017】
その他、RAM125は、任意のアドレスを指定して読み書きすることが可能な半導体メモリであり、利用者端末12用のアプリケーションプログラムがインストールされている。また、利用者端末12における処理に必要なデータ等を一時的に記憶し、必要に応じてバス127に出力する。ROM126は、制御部121における処理に必要な制御用のプログラムを記憶している読み出し専用のメモリであり、所定のタイミングで必要なプログラムを読み出して、バス127に出力する。制御部121は、RAM125に記憶されているアプリケーションプログラムに基づいて自ら演算処理を行い、あるいは前述した各構成要素を制御し、利用者端末12を監視者の利用者端末として機能させる。
【0018】
ネットワーク13は、本実施形態においては、TCP/IPネットワークを用いているものとする。このため、インターネットやLAN(Local Area Network)などいずれにおいても用いることが可能である。また、通信プロトコルはTCP/IPに依存することなく、IPX/ISXやApple Talk(登録商標)といった同様の機能を果たすプロトコルを用いてもよい。回線に関しても、これらのプロトコルを使用できるのであれば、有線及び無線などいかなる回線を用いてもよい。
【0019】
次に、図2のフローチャートを用いて、本実施形態における、撮影画像の蓄積と、被介護者不在検知時の処理手順を説明する。
図2は、制御部111をCPUとその上で実行されるプログラムによって構成した場合の動作を表すフローチャートであり、録画部116の処理、及び不在検知部114a、異常検知部114bの処理に大別される。そして、被介護者あるいはシステムの管理者が利用者端末11に対して処理開始の命令を与えると、制御部111が利用者端末11用のプログラムをRAM118上で展開し、所定の処理がスタートする。
【0020】
まず、図2のS201において、録画部116は撮像部112が撮像した画像データを記憶部113に蓄積する処理を開始する。ここで、録画部116は終了要求を受けるまで、この録画処理を継続する。
【0021】
一方、S202においては、不在検知部114aによる不在検知処理が開始される。この不在検知処理は、終了要求を受けて、S203において終了と判断されるまで継続する。次に、S204において、被介護者の不在を検知したか否かを判定する。この判定処理は、カメラの可視範囲に存在する動体の動線が途切れたか否かに基づいて行われる。
【0022】
S204の判定の結果、不在検知部114aが被介護者の動線の途切れを検知すると、判定部115は不在と判断する。判定部115は不在と判断すると、続くS205において不在フラグをセットすることを録画部116に要求する。録画部116はこの要求を受けると、不在フラグを画像データに付与する。
以上の処理を行うことにより、撮影画像の蓄積と、被介護者の不在検知の処理を実施することができる。
【0023】
次に、図3のフローチャートを用いて、本実施形態における監視者が被介護者の映像を要求してから被介護者の在・不在に応じた映像を受信し表示するまでの処理手順を説明する。なお、図3は、制御部111、制御部121をそれぞれCPUとその上で実行されるプログラムによって構成した場合の動作を表すフローチャートである。
【0024】
監視者が利用者端末12に対して処理開始の命令を与えると、制御部121が利用者端末12用のプログラムをRAM125上で展開し、所定の処理がスタートする。
まず、S301にて、監視者が入力部123から被介護者の映像を要求すると、制御部121は映像要求を、通信部124を介して被介護者の利用者端末11に送信する。
【0025】
次に、S302において、本形態におけるモニタリング装置である利用者端末11の制御部111が通信部117を介して映像要求を受信すると、続くS303において、不在検知部114aを介して被介護者が存在するかを確認する。その結果、被介護者が存在した場合はS304に進み、撮像部112が撮像している画像データ(ライブ映像)を、通信部117を介して、監視者の利用者端末12に送信する。
【0026】
一方、S303における確認の結果、被介護者が存在しない場合は、S305に進み、不在フラグが付与された時点から、その前後所定期間の画像データを録画部116から取得する。このとき、前後所定期間とは予めセットされた値であり、ここでは例えば、不在フラグの時点から前の5分間、後の1分間の期間の画像データを取得するものとする。次に、S306において、当該画像データ(不在フラグが付与された時点から、その前後所定期間の画像データ)を監視者の利用者端末12に送信する。
【0027】
利用者端末12は、S307において、通信部124を介して画像データを受信すると、S308において、制御部121の制御により、表示部122に画像データを転送する。表示部122は、例えば被介護者が在室の場合は、図4(a)に示すように、利用者端末11から受け取った画像データの内容を、監視者が迅速に判断できるように整形して画面上に表示する。
【0028】
また、被介護者が不在の場合は、受け取った画像データを、図4(b)のように整形して画面上に表示する。図4(b)では、ライブ映像枠401と録画映像枠402を表示し、ライブ映像枠401内には「不在です」というコメントを表示している。また、録画映像に対しては、記録した時間を表示している。以上の処理により、監視者が被介護者の映像を要求したときに、被介護者の在・不在に応じた画像データを監視者に送信することができる。
【0029】
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、被監視者の異常を検知した場合、監視者にライブ映像と録画映像の両方を配信する事例を示す。
本実施形態のモニタリング制御システムは、図1で示した被介護者の利用者端末11及び監視者の利用者端末12と同様な構成であり、異常検知部114bにより異常を検知する。利用者端末11は、本実施形態におけるモニタリング装置である。
【0030】
本実施形態においては、異常検知部114bは、脈拍センサーを被介護者が常に身に付けて計測し、脈拍の閾値を超えた値を計測すると異常と判断するものとする。この他に、血圧計や体温センサーなどの生体情報による異常検知、撮影画像の動体検知により動体が下方に倒れたまま動かないといった画像認識による異常検知など、いかなる検知方法を用いても構成可能である。
【0031】
次に、図5のフローチャートを用いて、本実施形態における、被介護者の異常を検知したとき、あるいは、被介護者が不在となったときの処理手順を説明する。なお、図5は、制御部111をCPUとその上で実行されるプログラムによって構成した場合の動作を示すフローチャートである。
【0032】
被介護者あるいはシステムの管理者が利用者端末11に対して処理開始の命令を与えると、制御部111が利用者端末11用のプログラムをRAM118上で展開し、所定の処理がスタートする。本実施形態で行われる処理は、録画部116で行われる処理、異常検知部114bで行われる処理及び不在検知部114aで行われる処理である。
【0033】
録画部116は、S501において、撮像部112が撮像した画像データを記憶部113に蓄積する録画処理を開始する。ここで、録画部116は、S512において終了要求を受けるまで録画処理を継続する。
異常検知部114bは、S502において、異常検知処理を開始し、S504において終了要求を受けるまで、異常検知処理を継続する。
不在検知部114aは、S503において、不在検知処理を開始し、S508において終了要求を受けるまで、処理を継続する。
【0034】
異常検知部114bは、S505において被介護者の異常を検知する処理を行う。この結果、被介護者の異常を検知すると、続くS506にて異常フラグをセットすることを録画部116に要求する。この要求を受けると、録画部116は、S507にて画像データに異常フラグを付与する。
【0035】
不在検知部114aは、S509においてカメラの可視範囲に動体が居なくなったか否かを検知する処理を行う。この結果、居なくなったことを検知すると判定部115に通知する。判定部115は、この通知を受けると不在と判断し、S510において不在フラグをセットすることを録画部116に要求する。録画部116は、この要求を受けると、S511において不在フラグを画像データに付与する。
以上の処理により、被介護者の異常を検知した時点、被介護者が不在となった時点の画像データにそれぞれ異常フラグ、不在フラグを付与することができる。
【0036】
次に、図6のフローチャートを用いて、本実施形態における監視者が被介護者の映像を要求してから被介護者の在・不在、異常の発生に応じた映像を受信して表示するまでの処理手順を説明する。図6は、制御部111、制御部121のそれぞれがCPUとその上で実行されるプログラムによって構成した場合の動作を表すフローチャートである。
【0037】
監視者が利用者端末12に対して処理開始の命令を与えると、制御部121が利用者端末12用のプログラムをRAM125上で展開し、所定の処理がスタートする。
まず、S601において、監視者が入力部123から被介護者の映像を要求すると、制御部121は映像要求を、通信部124を介して被介護者の利用者端末11に送信する。
【0038】
被介護者の利用者端末11は、S602において、制御部111が通信部117を介して映像要求を受信すると、続くS603において、不在検知部114aを介して被介護者が存在するかを確認する。その結果、被介護者が存在した場合は、S604において撮像部112が撮像している画像データを、通信部117を介して、監視者の利用者端末12に送信する。
【0039】
一方、S603の確認の結果、被介護者が存在しない場合は、S605において、録画部116から不在フラグが付与された時点の前後所定時間の画像データを取得する。ここで、前後所定時間とは第1の実施形態のS305と同様、予めセットしてある値を用いるものとする。
【0040】
次に、S606において、録画部116に異常フラグが付与された画像データの有無を問い合わせる。その結果、異常フラグが付与された画像データが無い場合は、S607に進み、S605で得た画像データ(不在フラグが付与された時点の前後所定時間の画像データ)を、通信部117を介して監視者の利用者端末12に送信する。一方、S506の確認の結果、異常フラグが付与された画像データがある場合は、S608に進み、撮像部112が撮像している画像データ(ライブ映像)と、S605で取得した画像データ(録画映像)を、通信部117を介して監視者の利用者端末12に送信する。
【0041】
監視者の利用者端末12は、S609において、通信部124を介して画像データを受信するとS610に進み、受信した画像データを制御部121が表示部122に転送する。表示部122は、例えば被介護者が在室の場合は、受け取った画像データを、図4(a)に示すように整形して画面上に表示する。また、被介護者が不在の場合は、受け取った画像データを、図4(b)のように整形して画面上に表示する。また、被介護者に異常があって、且つ不在の場合は、図7のように整形して画面上に表示する。
【0042】
図7では、ライブ映像枠701と録画映像枠702を表示している。ライブ映像枠701には、撮像部112が現在撮影している画像データ(ライブ映像)を表示する。また、録画映像枠702には、被介護者の利用者端末11においてS605で取得し、監視者の利用者端末12においてS609で受信した画像データ(録画映像)を表示する。また、録画映像に対しては、記録した時間を表示している。
以上の処理により、監視者が被介護者の映像を要求したときに、被介護者の在・不在、あるいは被介護者の異常に応じた画像データを監視者に送信することができる。
【0043】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0044】
11 被介護者の利用者端末、12 監視者の利用者端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と、前記撮像手段により撮像している人物の不在を検知する不在検知手段と、前記不在検知手段による検知結果に基づいて、人物の不在を判定する判定手段と、前記撮像手段が撮影した映像を記憶部に蓄積する録画手段と、前記撮像手段の撮影映像を配信する映像配信手段と、外部の端末装置からの映像配信のリクエストを受信する受信手段とを有するモニタリング装置であって、
前記映像配信手段は、前記受信手段を介して映像配信のリクエストを受信した際に、前記判定手段により人物が不在であると判定されると、前記記憶部に蓄積されている録画映像の中から、人物の不在が検知されたときから所定期間の録画映像を配信することを特徴とするモニタリング装置。
【請求項2】
前記判定手段は、人物の不在を判定すると、前記記憶部に蓄積する映像に不在フラグをセットするよう前記録画手段に要求し、
前記録画手段は、前記判定手段の要求に応じて前記映像に不在フラグをセットすることを特徴とする請求項1に記載のモニタリング装置。
【請求項3】
人物の異常を検知する異常検知手段を有し、
前記映像配信手段は、前記異常検知手段が人物の異常を検知した後に映像配信のリクエストを受信した際に、前記不在検知手段によって人物の不在を検知すると、撮像手段が撮影している映像と録画映像とを配信することを特徴とする請求項1に記載のモニタリング装置。
【請求項4】
前記異常検知手段は、人物の異常を検知すると、前記記憶部に蓄積する映像に異常フラグをセットするよう前記録画手段に要求し、
前記録画手段は、前記異常検知手段の要求に応じて前記映像に異常フラグをセットすることを特徴とする請求項3に記載のモニタリング装置。
【請求項5】
撮像工程と、前記撮像工程において撮像している人物の不在を検知する不在検知工程と、前記不在検知工程における検知結果に基づいて、人物の不在を判定する判定工程と、前記撮像工程において撮影した映像を記憶部に蓄積する録画工程と、前記撮像工程における撮影映像を配信する映像配信工程と、外部の端末装置からの映像配信のリクエストを受信する受信工程とを有するモニタリング装置の制御方法であって、
前記映像配信工程においては、前記受信工程において映像配信のリクエストを受信した際に、前記判定工程において人物が不在であると判定されると、前記記憶部に蓄積されている録画映像の中から、人物の不在が検知されたときから所定期間の録画映像を配信することを特徴とするモニタリング装置の制御方法。
【請求項6】
撮像工程と、前記撮像工程において撮像している人物の不在を検知する不在検知工程と、前記不在検知工程における検知結果に基づいて、人物の不在を判定する判定工程と、前記撮像工程において撮影した映像を記憶部に蓄積する録画工程と、前記撮像工程における撮影映像を配信する映像配信工程と、外部の端末装置からの映像配信のリクエストを受信する受信工程とを、コンピュータに実行させるプログラムであって、
前記映像配信工程においては、前記受信工程において映像配信のリクエストを受信した際に、前記判定工程において人物が不在であると判定されると、前記記憶部に蓄積されている録画映像の中から、人物の不在が検知されたときから所定期間の録画映像を配信することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−59888(P2011−59888A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−207376(P2009−207376)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】