説明

モータ駆動システム

【課題】固定子巻線の中性点に直流電源が接続されたモータを駆動するシステムにおいて、専用のインバータを設けることなく外部へ交流電力を出力可能にする。
【解決手段】平滑コンデンサと交流モータと電力変換器とを有する少なくとも2台のモータ駆動装置を、平滑コンデンサ13を直流リンク部として並列に接続したモータ駆動システムにおいて、モータ40,50の中性点と直流リンク部の一端との間に接続された直流電源60と、電力変換器20とモータ40との間に接続されるスイッチ12と、このスイッチ12をオフにした状態で、電力変換器30を動作させて交流モータ50をリアクトルとして利用しつつ直流リンク部の電圧を所定値に制御し、かつ、電力変換器20を動作させて直流リンク部の直流電力を交流電力に変換し、外部に出力する制御装置70と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流リンク部に並列接続された複数台の電力変換器により、各電力変換器にそれぞれ接続された交流モータを駆動するためのモータ駆動システムに関し、詳しくは、一部の電力変換器から外部に交流電力を出力可能としたモータ駆動システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数台の交流モータを電力変換器により駆動するモータ駆動システムにおいて、各モータを直流定電圧によりそれぞれ独立に駆動しつつシステム全体の高効率化を図る方法として、例えば特許文献1に記載された方法がある。
図5は、この特許文献1に記載されたモータ駆動システムの構成図である。図5において、101,102はインバータ、103は直流リンク部に接続されたコンデンサ、201,202は各インバータ101,102の交流側に接続された同期電動機等の交流モータ、104は一方のモータ202の固定子巻線の中性点と負側直流母線との間に接続された直流電源としてのバッテリ、105は制御ユニットである。
【0003】
上記構成において、一方のインバータ102はコンデンサ103の電圧がバッテリ104の電圧よりも高くなるように昇圧動作しながら交流電圧を出力してモータ202を駆動すると共に、他方のインバータ101は、昇圧動作を行わずに交流電圧を出力してモータ201をモータ202とは独立して駆動制御している。このように構成することで、モータの入力電流を低減でき、装置全体の高効率化を図ることができる。
【0004】
一方、ハイブリッド自動車や電気自動車等(これらを電気自動車等という)に搭載されたモータ駆動装置を用いて、電気自動車等を交流電源として利用する従来技術が知られている。すなわち、災害時の非常用電源や周囲に商用電源設備がない場合の電源として、電気自動車等を利用しようというものである。このような利用方法は、電気自動車等の商品価値を高めるものとして注目されている。
【0005】
バッテリを搭載したハイブリッド自動車から交流100Vを出力させる方法として、例えば、特許文献2に記載された方法がある。
図6は、特許文献2に記載された交流100V出力制御ルーチンのフローチャートである。特許文献2によれば、図6に示すように、交流100Vを出力するインバータや車両制御システム、交流コンセントの状態や、モータとの間で電力をやり取りするバッテリの状態に基づき、インバータによる交流100Vの出力の可否を判断する(S100〜S106,S109)。
また、バッテリの充放電状態を判定し、その結果に応じてインバータによる交流100Vの出力を制限する(S107,S108,S110,S111)。
この従来技術によれば、車両の良好な駆動制御を確保することができると共に、状況に応じてハイブリッド自動車のバッテリの電力を用いて交流100Vを出力させることができる。
【0006】
前述した特許文献1では、交流電力を発生して外部に出力する手段を備えていないが、特許文献2によれば、車載のバッテリを利用して交流電力を発生させることができる。
しかしながら、特許文献2では、交流出力専用にインバータを備える必要があり、これがシステムの小型化、軽量化、低コスト化の妨げとなっている。
【0007】
上述した特許文献2の課題を解決する方法として、例えば、特許文献3や特許文献4に記載された方法がある。
図7は、特許文献3に記載された従来技術を示している。図7において、301は直流電源302の電圧を所定値に制御するDC/DCコンバータ、311,312は直流リンク部を共通にしたインバータ、MG,MGはインバータ311,312によりそれぞれ通電制御されるモータジェネレータMG,MG、321は交流コンセント、ENGは一方のモータジェネレータMGに連結されたエンジン、400は制御装置、Q,Q,Q11〜Q16,Q21〜Q26はDC/DCコンバータ301及びインバータ311,312を構成する半導体スイッチである。
【0008】
この従来技術では、インバータ311がモータジェネレータMGの中性点を所定の零相電圧に制御すると共に、インバータ312が、モータジェネレータMGに接続されるU,V,W相のアームを制御してU相配電線の電圧を所定値に制御し、交流コンセント321から商用の交流電圧を出力可能としている。
なお、特許文献4では、モータジェネレータMGと同様にモータジェネレータMGの中性点が交流コンセント321に接続されており、両中性点の間に発生させた交流電圧を交流コンセント321に出力している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002−10670号公報(段落[0022]〜[0025]、図1等)
【特許文献2】特開2002−374604号公報(段落[0029]〜[0035]、図3等)
【特許文献3】特開2005−318682号公報(段落[0037]〜[0064]、図2等)
【特許文献4】特開2006−158010号公報(段落[0022]〜[0039]、図1等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献3,4に記載された従来技術によれば、専用のインバータを設けることなく、モータ駆動装置から外部へ交流電力を出力することができる。しかし、特許文献1のように、バッテリ等の直流電源がモータの中性点に接続されているシステムにおいて、特許文献3,4の方法では外部に交流電力を出力することができない。
そこで、本発明の解決課題は、中性点に直流電源が接続された交流モータを駆動するシステムにおいて、専用のインバータを設けることなく外部へ交流電力を出力可能にしたモータ駆動システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、請求項1に係るモータ駆動システムは、平滑コンデンサと、固定子巻線が星形結線された交流モータと、前記平滑コンデンサと前記交流モータとの間で電力を授受するように半導体スイッチがオンオフ制御される電力変換器と、によってモータ駆動装置を構成し、
少なくとも2台の前記モータ駆動装置を、前記平滑コンデンサを直流リンク部として並列に接続してなるモータ駆動システムにおいて、
すべての交流モータの固定子巻線の中性点と前記直流リンク部の一端との間に接続された直流電源と、
第1のモータ駆動装置内の電力変換器と交流モータとの間に接続されるスイッチと、
前記スイッチをオフにした状態で、第2のモータ駆動装置内の電力変換器を動作させて当該電力変換器に接続された交流モータをリアクトルとして利用しつつ前記直流リンク部の電圧を所定値に制御し、かつ、第1のモータ駆動装置内の電力変換器を動作させて前記直流リンク部の直流電力を交流電力に変換し、外部に出力するように制御する制御手段と、を備えたものである。
【0012】
請求項2に係るモータ駆動システムは、平滑コンデンサと、固定子巻線が星形結線された交流モータと、前記平滑コンデンサと前記交流モータとの間で電力を授受するように半導体スイッチがオンオフ制御される電力変換器と、によってモータ駆動装置を構成し、
少なくとも2台の前記モータ駆動装置を、前記平滑コンデンサを直流リンク部として並列に接続してなるモータ駆動システムにおいて、
第1のモータ駆動装置内の電力変換器と交流モータとの間に接続されるスイッチと、
第2のモータ駆動装置内の交流モータの固定子巻線の中性点と前記直流リンク部の一端との間に接続された直流電源と、
前記スイッチをオフにした状態で、第2のモータ駆動装置内の電力変換器を動作させて当該電力変換器に接続された交流モータをリアクトルとして利用しつつ前記直流リンク部の電圧を所定値に制御し、かつ、第1のモータ駆動装置内の電力変換器を動作させて前記直流リンク部の直流電力を交流電力に変換し、外部に出力するように制御する制御手段と、を備えたものである。
【0013】
請求項3に係るモータ駆動システムは、請求項1または2に記載されたモータ駆動システムにおいて、前記制御手段は、前記直流電源の電圧または温度に応じて各電力変換器の出力を制限するものである。
【0014】
請求項4に係るモータ駆動システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載したモータ駆動システムにおいて、前記制御手段により、第2のモータ駆動装置内の交流モータの固定子巻線に直流電流を流し、当該交流モータを回転させるトルクを発生させずに前記直流リンク部の電圧を制御するものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、中性点に直流電源が接続された交流モータを駆動するシステムにおいて、直流電源の電力を、直流リンク部の平滑コンデンサを介して電力変換器により交流電力に変換し、この交流電力を外部に出力することができる。
また、交流モータ駆動用の電力変換器を用いて外部に交流電力を出力させるため、交流出力専用のインバータ等が不要であり、部品点数を減少させてコストの上昇を抑制することが可能である。
更に、バッテリ等の直流電源の電圧や温度等の状態に応じて各電力変換器の出力を制限すれば、直流電源の状態を良好に維持できると共に、交流モータの固定子巻線に直流電流を流すことで、回転トルクを発生させずに直流リンク部の電圧を所定値に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図である。
【図2】図1における一方の電力変換器の動作説明図である。
【図3】図1における他方の電力変換器の動作説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す構成図である。
【図5】特許文献1に記載された従来技術の構成図である。
【図6】特許文献2に記載された従来技術のフローチャートである。
【図7】特許文献3に記載された従来技術の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態では、2台のモータ駆動装置からなるモータ駆動システムについて説明するが、本発明は、3台以上のモータ駆動装置を直流リンク部にて並列に接続したモータ駆動システムにも適用可能である。
【0018】
まず、図1は、本発明の第1実施形態を示す構成図であり、請求項1に相当する。
図1に示すように、この第1実施形態は、星形結線した固定子巻線を持つ2台の交流モータ(以下、単にモータともいう)40,50と、トランジスタと還流ダイオードとの逆並列接続回路からなる半導体スイッチTr〜Tr,Tr〜Tr12によりそれぞれ構成された電力変換器20,30と、モータ40,50の固定子巻線の中性点と電力変換器20,30の直流リンク部の一端との間に接続されて直流電力を供給するバッテリ等の直流電源60と、前記直流リンク部を構成する平滑コンデンサ13と、この平滑コンデンサ13の電圧を検出する電圧検出器14と、直流電源60の電圧を検出する電圧検出器15と、直流電源60の出力電流を検出する電流検出器16と、直流電源60の温度を検出する温度検出器17と、モータ40と電力変換器20との間に設けられたスイッチ12と、電力変換器20の出力電圧が供給されるLCフィルタ等の出力フィルタ11と、この出力フィルタ11に接続された交流コンセント10と、前記各検出器14,15,16,17からそれぞれ出力される検出値Vdc,V,I,Tに基づいて電力変換器20,30をPWM制御する制御装置70とから構成されている。
ここで、平滑コンデンサ13、電力変換器20及びモータ40は請求項における第1のモータ駆動装置を構成し、平滑コンデンサ13、電力変換器30及びモータ50は請求項における第2のモータ駆動装置を構成している。
【0019】
次に、このモータ駆動システムによって交流電力を出力する方法について説明する。
直流電源60の直流電力は、モータ50と電力変換器30内の還流ダイオードとを介して平滑コンデンサ13に供給され、平滑コンデンサ13を充電する。このとき、モータ50の固定子巻線をリアクトルとみなし、電力変換器30の下アームをスイッチ、上アームをダイオードとみなすと、電力変換器30を昇圧チョッパとして動作させることができる。
【0020】
図2は、上記電力変換器30の動作を示しており、この電力変換器30は零電圧ベクトルを用いてPWM制御される。電力変換器30の零電圧ベクトル出力時は、上アーム及び下アームは同時にオンオフするので、ここでは、上アームの半導体スイッチTr,Tr,Tr11を一括してTrと表示し、下アームの半導体スイッチTr,Tr10,Tr12を一括してTrと表示して説明する。
【0021】
図2(a)はTrがオンの時の動作を、図2(b)はTrがオンの時の動作を、図2(c)は本回路における電圧電流波形をそれぞれ示している。
Trのオン時間Tnonにおいて、モータ50のリアクトルは直流電源60からのエネルギーを蓄える(図2(a))。また、Trのオン時間Tponにおいて、直流電源60とモータ50のリアクトルに蓄えられたエネルギーを、平滑コンデンサ13に放出する(図2(b))。すなわち、図2(c)に示すように、電力変換器30に零電圧ベクトルを出力させてTr,Trをオンオフさせることにより、直流電源60の電圧VをVdcに昇圧させる昇圧チョッパとして動作させることができる。
【0022】
図1に戻って、制御装置70は、平滑コンデンサ13の電圧を検出する電圧検出器14からの信号Vdcと、直流電源60の電圧を検出する電圧検出器15からの信号Vと、直流電源60の出力電流を検出する電流検出器16からの信号Iとに基づいてPWMパルスPWMを演算し、このPWMパルスPWMを電力変換器30に出力して直流リンク部(平滑コンデンサ13)の電圧を制御する。なお、温度検出器17は、後述するように過負荷等による直流電源60の過熱を検出して電力変換器20,30の制御に反映させるためのものである。
【0023】
電力変換器30の上記動作によって直流リンク部の直流電力が制御される一方、他方の電力変換器20は、制御装置70からのPWMパルスPWMにより半導体スイッチTr〜Trをオンオフさせて上記直流電力を交流電力に変換する。この交流電力は、高調波を除去するための出力フィルタ11を介して交流コンセント10に出力される。
【0024】
ここで、電力変換器20の動作について説明する。
まず、電力変換器20から出力される交流電力がモータ40に入力されないように、予めスイッチ12をオフにして電力変換器20とモータ40とを切り離す。
次に、図3(a)のように、電力変換器20の2相分のアーム(Tr〜Tr)を用いて単相インバータを構成し、直流リンク部の直流電力を交流電力に変換する。図3(b)は、PWM制御の概念図であり、同図の上段に示す如く正弦波の電圧指令を三角波キャリアと比較することで、PWMパルスを容易に発生させることができる。このPWMパルスを用いて制御した単相インバータの出力線間電圧Vuv(図3(b)の下段参照)はスイッチングによる高調波を含んでいるが、図2及び図3(a)に示すように出力フィルタ11(ここではLCフィルタ)を用いれば、高調波成分を除去することができる。
以上のように電力変換器20を制御することで、正弦波の交流電圧を生成することができ、オフ状態にあるスイッチ12の前段から外部に出力することができる。
【0025】
次に、図4は本発明の第2実施形態を示す構成図であり、請求項2に相当する。この第2実施形態では、第1実施形態と異なってモータ40の中性点が直流電源60に接続されていない。その他の構成は第1実施形態と同一である。
前述したように、電力変換器20により交流電力を出力させる場合は、スイッチ12をオフしてモータ40の固定子巻線を開放するため、その中性点が直流電源60に接続されているか否かは電力変換器20の動作に影響しない。
従って、図4のような構成でも、第1実施形態と同様の動作が可能である。ただし、図1に示したようにモータ40の固定子巻線の中性点も直流電源60に接続すれば、スイッチ12をオンした状態で電力変換器20に零電圧ベクトルを出力させることにより、電力変換器30と同様に、電力変換器20を昇圧チョッパ動作させて平滑コンデンサ13を充電することが可能である。
【0026】
なお、請求項3に記載するように、直流電源60の電圧の低下や温度の上昇を電圧検出器15、温度検出器17によりそれぞれ検出し、各検出値が予め設定した出力制限値に達したら、電力変換器20,30の動作を制御してこれらの出力を制限することが望ましい。更に、各検出値が予め設定した出力停止値に達した場合には、電力変換器20,30の運転を停止させても良い。
これにより、過負荷運転等により直流電源60の劣化や破損が進行するのを防止することができる。
【0027】
また、上述した各実施形態において、電力変換器30(または電力変換器20)が零電圧ベクトルを出力する場合、請求項4に記載するように、モータ50の各相の固定子巻線には直流電流が流れて回転磁界が発生しないため、回転トルクは発生しない。従って、モータ50を回転させずに直流リンク部の電圧を所定値に制御することができる。
【符号の説明】
【0028】
10:交流コンセント
11:出力フィルタ
12:スイッチ
13:平滑コンデンサ
14,15:電圧検出器
16:電流検出器
17:温度検出器
20,30:電力変換器
40,50:交流モータ
60:直流電源
70:制御装置
Tr〜Tr12:半導体スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平滑コンデンサと、固定子巻線が星形結線された交流モータと、前記平滑コンデンサと前記交流モータとの間で電力を授受するように半導体スイッチがオンオフ制御される電力変換器と、によってモータ駆動装置を構成し、
少なくとも2台の前記モータ駆動装置を、前記平滑コンデンサを直流リンク部として並列に接続してなるモータ駆動システムにおいて、
すべての交流モータの固定子巻線の中性点と前記直流リンク部の一端との間に接続された直流電源と、
第1のモータ駆動装置内の電力変換器と交流モータとの間に接続されるスイッチと、
前記スイッチをオフにした状態で、第2のモータ駆動装置内の電力変換器を動作させて当該電力変換器に接続された交流モータをリアクトルとして利用しつつ前記直流リンク部の電圧を所定値に制御し、かつ、第1のモータ駆動装置内の電力変換器を動作させて前記直流リンク部の直流電力を交流電力に変換し、外部に出力するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするモータ駆動システム。
【請求項2】
平滑コンデンサと、固定子巻線が星形結線された交流モータと、前記平滑コンデンサと前記交流モータとの間で電力を授受するように半導体スイッチがオンオフ制御される電力変換器と、によってモータ駆動装置を構成し、
少なくとも2台の前記モータ駆動装置を、前記平滑コンデンサを直流リンク部として並列に接続してなるモータ駆動システムにおいて、
第1のモータ駆動装置内の電力変換器と交流モータとの間に接続されるスイッチと、
第2のモータ駆動装置内の交流モータの固定子巻線の中性点と前記直流リンク部の一端との間に接続された直流電源と、
前記スイッチをオフにした状態で、第2のモータ駆動装置内の電力変換器を動作させて当該電力変換器に接続された交流モータをリアクトルとして利用しつつ前記直流リンク部の電圧を所定値に制御し、かつ、第1のモータ駆動装置内の電力変換器を動作させて前記直流リンク部の直流電力を交流電力に変換し、外部に出力するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするモータ駆動システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載されたモータ駆動システムにおいて、
前記制御手段は、前記直流電源の電圧または温度に応じて各電力変換器の出力を制限することを特徴とするモータ駆動システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載したモータ駆動システムにおいて、
前記制御手段により、第2のモータ駆動装置内の交流モータの固定子巻線に直流電流を流し、当該交流モータを回転させるトルクを発生させずに前記直流リンク部の電圧を制御することを特徴とするモータ駆動システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−110138(P2012−110138A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257459(P2010−257459)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)
【Fターム(参考)】