説明

ヨーレイト可変車両

【課題】サスペンション特性可変装置が故障した場合であってもヨーレイト可変手段を適切に制御する。
【解決手段】自動車1は、サスペンション特性を変化させるエアスプリング15およびダンパ16と、エアスプリング15およびダンパ16の故障を検出する故障検出部17と、後輪トー角を変化させて車体のヨーレイトγを変化させる電動アクチュエータ26と、電動アクチュエータ26を駆動制御する後輪トー角制御部21とを備える。後輪トー角制御部21は、車両の運転状態量に基づいて目標電流Itを設定する目標電流設定部23l,23rと、エアスプリング15およびダンパ16の制御状態に基づいてFF補正電流Iffを設定するFF補正電流設定部22l,22r21とを備え、故障検出部17によって故障が検出された場合、目標電流設定部24l,24rにおける目標電流Itの補正が行われないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後輪トー角可変制御装置や制動力制御装置、駆動力配分制御装置などによってヨーレイトを可変制御するヨーレイト可変車両に係り、詳しくは、サスペンション特性可変手段の故障時における円滑な車両挙動を実現する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の回頭性や操縦安定性を向上させるために、後輪のトー角を可変制御する後輪トー角可変制御装置や、各車輪に対する制動力を制御する制動力制御装置(例えば、VSA(Vehicle Stability Assist system:車両挙動安定化制御システム))、あるいは各車輪に対する駆動力を適正配分することで車両挙動の安定化を図る駆動力配分制御装置などを備えた4輪自動車が開発されている。これら装置は共に、タイヤに横力あるいは前後力を発生させることによってヨーレイトを変化させて自動車の平面挙動(ヨー運動)を制御することができる。
【0003】
一方、乗り心地や操縦安定性を確保するために、サスペンションをエアばねで構成し、車両の運動状態に応じてエアばねに対する給排気を行うことによってサスペンションのばね特性を可変制御するエアサスペンションシステムや、磁気粘性流体をシリンダ内の上下の油室に充填し、油室間の連通路に設けたMLVコイルに通電して磁気粘性流体の粘度を変化させることによって減衰力を可変制御する減衰力可変ダンパシステムなど、サスペンション特性を可変制御する様々なサスペンション特性可変制御装置が開発されている。これら装置を採用することにより、車体のロール運動やピッチ運動に応じて自動車の円滑な挙動を実現することができる。
【0004】
ヨーレイト可変制御装置とサスペンション特性可変制御装置とは、制御対象こそ異なるものの、車両挙動を制御する上で互いに密接な関係にあり、これらを互いに関連させて制御することが行われている。例えば、制動力制御装置によってある車輪に制動力が加えられた場合、その車輪に対応する減衰力可変ダンパに対し、縮み側減衰力を大きく、伸び側減衰力を小さくする技術が知られている。また、オーバーステア状態で制動力制御装置が作動した場合、旋回内側の前輪に対応する減衰力可変ダンパに対し、縮み側減衰力を大きく、伸び側減衰力を小さくすると共に、旋回外側の後輪に対応する減衰力可変ダンパに対し、縮み側減衰力を小さく、伸び側減衰力を大きくする技術が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−11635号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、減衰力可変ダンパの減衰力は、制動力制御装置の制御状態に基づいてフィードフォワード制御される。しかしながら、制動力制御装置が故障した場合、減衰力可変ダンパに対する制御は適切ではなくなってしまう。また、これとは逆に、サスペンション特性可変手段とヨーレイト可変手段を備えたヨーレイト可変車両において、サスペンション特性可変手段が故障した場合にヨーレイト可変手段を適切に制御する技術も知られていない。
【0006】
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、サスペンション特性可変装置が故障した場合であっても適切にヨーレイト可変手段を制御することのできるヨーレイト可変車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係るヨーレイト可変車両(1)は、サスペンション特性を変化させるサスペンション特性可変手段(エアスプリング15、減衰力可変ダンパ16)と、前記サスペンション特性可変手段の故障を検出する故障検出手段(17)と、車体のヨーレイトを変化させるヨーレイト可変手段(電動アクチュエータ26)と、前記ヨーレイト可変手段をフィードバック制御するとともに、前記ヨーレイト可変手段をフィードフォワード制御するヨーレイト制御手段(21)とを備え、前記故障検出手段によって故障が検出された場合、前記ヨーレイト制御手段が前記フィードフォワード制御を中止するように構成する。
【0008】
上記構成のヨーレイト可変車両においては、前記サスペンション特性可変手段がエアサスペンション(エアスプリング15)である構成や、前記サスペンション特性可変手段が減衰力可変ダンパ(16)である構成、あるいは、前記ヨーレイト可変手段が、後輪のトー角を変化させる後輪トー角可変装置(電動アクチュエータ26)である構成や、前記ヨーレイト可変手段が、各車輪に対する制動制御と、各車輪に対する駆動力配分制御との少なくとも一方を行う車輪前後力制御装置である構成とすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、サスペンション特性可変手段が正常に作動している場合には、ヨーレイト可変手段に対し、車体の状態量に応じた目標ヨーレイトを用いたフィードバック制御に加え、サスペンション特性に合わせたフィードフォワード制御を行うことにより、高い操縦安定性と高い回頭性の両立を図ることができるとももに、サスペンション特性可変手段が故障した場合には、ヨーレイト可変手段に対し、フィードフォワード制御を中止してフィードバック制御のみを行うことにより、所望のサスペンション特性を実現できないサスペンション特性可変手段による車両挙動への悪影響を排除し、操縦安定性の低下を防止することができる。
【0010】
また、サスペンション特性可変手段をエアサスペンションや減衰力可変ダンパとすることにより、快適な乗り心地や操縦安定性を確保した上で、サスペンション制御装置の故障時における操縦安定性の低下を防止することができる。
【0011】
また、ヨーレイト可変手段を、後輪のトー角を変化させる後輪トー角可変装置とすることや、各車輪に対する制動制御と、各車輪に対する駆動力配分制御との少なくとも一方を行うものとすることにより、高い回頭性や操縦安定性を確保した上で、サスペンション制御装置の故障時における操縦安定性の低下を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明に係る自動車1の実施形態について詳細に説明する。説明にあたり、車輪Wに対して配置された部材、すなわち、エアスプリング15や電動アクチュエータ26等については、それぞれ数字の符号の後に前後を示す添字fまたはr、あるいは左右を示す添字lまたはrを付して、例えば、エアスプリング15rl(後左側)、電動アクチュエータ26l(左側)と記すとともに、総称する場合には、例えば、エアスプリング15、またはエアスプリング15fl〜15rr、電動アクチュエータ26などと記す。
【0013】
図1は実施形態に係る自動車1の概略構成を示す平面図である。自動車1は、サスペンションアームや、エアスプリング15fl〜15rr、減衰力可変ダンパ(以下、単にダンパと記す。)16fl〜16rr等からなるサスペンション18fl〜18rrによって前後左右の車輪Wfl〜Wrrが車体に懸架されている。そして、自動車1には、エアスプリング15およびダンパ16の特性を可変制御するサスペンション制御装置10と、左右の後輪Wrl,Wrrに対して設けられた電動アクチュエータ26l,26rを駆動することで、後輪Wrのトー角を所望に変化させる後輪トー角制御装置20とが装備されている。なお、エアスプリング15、ダンパ16および後輪トー角制御装置20はいずれも周知技術であるので、ここでは機械系の詳細な構成についての説明は割愛する。
【0014】
また、自動車1には、各種の制御に供されるECU(Electronic Control Unit)30の他、車速Vを検出する車速センサ2、ステアリングホイールの操舵角θを検出する操舵角センサ3、車体の前後加速度Gxを検出する前後Gセンサ4、車体の横加速度Gyを検出する横Gセンサ5、各車輪Wfl〜Wrrに近接する車体部位の上下加速度Gzを検出する上下Gセンサ6(6fl〜6rr)、各ダンパ16fl〜16rrのストロークSを検出するストロークセンサ7(7fl〜7rr)、左右の後輪Wrの実トー角δraを検出するトー角センサ8(8l,8r)、車体の実ヨーレイトγaを検出するヨーレイトセンサ9などの各種センサが適所に設置されている。
【0015】
ECU30は、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されており、通信回線(本実施形態では、CAN(Controller Area Network))を介して、エアスプリング15、ダンパ16、電動アクチュエータ26、各センサ2〜9と接続されている。
【0016】
図2は実施形態に係る自動車1の概略構成を示すブロック図である。サスペンション制御装置10は、エアスプリング15と、ダンパ16と、エアスプリング15およびダンパ16を駆動制御するサスペンション制御部11と、エアスプリング15およびダンパ16の故障を検出する故障検出部17を備えている。サスペンション制御部11は、エアスプリング15のストロークSを可変制御する車高制御部12と、エアスプリング15のばね定数kを可変制御するばね定数制御部13と、ダンパ16の減衰力を可変制御する減衰力制御部14とから構成されている。可変制御する車高制御部12、ばね定数制御部13および、減衰力制御部14は、それぞれ各センサによって検出された車速V、操舵角θ、前後加速度Gx、横加速度Gy、上下加速度Gz、ダンパストロークSなどに基づいて制御目標値を設定し、エアスプリング15またはダンパ16を駆動制御する。
【0017】
車高制御部12およびばね定数制御部13は、それぞれ設定した制御目標値に基づき、エアスプリング15ごとに設けられた給排気バルブを開閉駆動することによって圧縮空気の給排を行い、各エアスプリング15fl〜15rrのストロークSおよびばね定数kを変化させる。
【0018】
減衰力制御部14は、設定した目標減衰力Dtに基づき、ダンパ16に設けられたMLVコイルに流れる電流を制御する。MLVコイルは、ダンパ16の内部に形成された上下の油室を連通する連通路に設けられており、通電されると、連通路を通過するMRF(Magneto-Rheological Fluid:磁気粘性流体)に磁界を印加してMRFの見かけ上の粘度を変化させることにより、ダンパ16の減衰力を変化させる。
【0019】
そして、エアスプリング15およびダンパ16がサスペンション制御部11によって制御されることにより、車体のロール運動およびピッチ運動に応じて自動車1の乗り心地や挙動安定性が高められる。
【0020】
故障検出部17は、各エアスプリング15fl〜15rrおよび各ダンパ16fl〜18rrが適正に作動しているか否かをサスペンション制御部11を介して検出し、エアスプリング15およびダンパ16のいずれかが適正に作動していない場合、故障信号を後述する後輪トー角制御部21に出力する。
【0021】
後輪トー角制御装置20は、左右の後輪Wrのトー角をそれぞれ変化させる左右の電動アクチュエータ26l,26rと、電動アクチュエータ26を駆動制御する後輪トー角制御部21とを備えている。後輪トー角制御部21は、フィードフォワード補正電流(以下、FF補正電流と記す。)Iffを設定するFF補正電流設定部22l,22rと、目標電流Itを設定する目標電流設定部23l,23rと、FF補正電流Iffに基づいて目標電流Itを補正する目標電流補正部24l,24rとを備えている。
【0022】
目標電流設定部23l,23rは、車速V、操舵角θから求めた前輪舵角δf、前後加速度Gx、横加速度Gyなどの車両の運転状態量に基づき、目標ヨーレイトγtを設定した後、この目標ヨーレイトγtに基づき、左右の目標後輪トー角δrtをそれぞれ設定し、更に、この目標後輪トー角δrtに基づき、電動アクチュエータ26に供給する目標電流Itをそれぞれ設定する。この際、目標電流設定部23l,23rには、実ヨーレイトγaがフィードバックされ、実ヨーレイトγaと目標ヨーレイトγtとの偏差に基づいて目標電流Itが設定される。また、実トー角δraも目標電流設定部23l,23rにフィードバックされ、実トー角δraと目標後輪トー角δrtとの偏差にも基づいて目標電流Itが設定される。
【0023】
FF補正電流設定部22l,22rは、エアスプリング15およびダンパ16の作動がもたらす車両挙動への影響を加味すべく、車速V、操舵角θから求めた前輪舵角δf、前後加速度Gx、横加速度Gy、上下加速度Gz、ストロークSなどの各検出値に基づき、目標後輪トー角δrtに対する左右の後輪のトー角補正値δrcをそれぞれ設定した後、このトー角補正値δrcに基づき、左右の電動アクチュエータ26l,26rに供給するFF補正電流Iffを設定する。
【0024】
目標電流補正部24l,24rは、故障検出部17からの故障信号に応じて目標電流Itを補正する。具体的には、目標電流補正部24l,24rは、故障信号が入力されていない場合には、FF補正電流Iffを加算して目標電流Itを補正する一方、故障信号が入力されている場合には、目標電流Itの補正を行わない。
【0025】
電動アクチュエータ26は、車体側に連結されたモータの回転運動を送りねじ機構でスラスト運動に変換することにより、車輪W側に連結された出力ロッドを直線的に伸縮動させ、後輪Wrのトー角を変化させる。この際、左右の電動アクチュエータ26l,26rを同時に対称的に変位させることにより、後輪Wrのトーイン/トーアウトを適宜な条件の下に自由に制御することができる上、左右の電動アクチュエータ26l,26rの一方を伸ばして他方を縮めれば、後輪Wrを左右に転舵することもできる。なお、電動アクチュエータ26の代わりに、流体圧でピストンロッドを直線駆動するシリンダ装置など、公知の適宜な直線変位アクチュエータを用いてもよい。
【0026】
次に、実施形態に係る自動車1による挙動制御処理について図3のフローチャートを参照して説明する。自動車1は、走行を開始すると所定の割込み時間(例えば、10ms)ごとに以下に示す挙動制御処理を実行する。
【0027】
自動車1は、先ず、サスペンション制御部11において目標車高Ht、目標ばね定数ktおよび、目標減衰力Dtを設定し(ステップ1)、設定された目標値に基づいてエアスプリング15およびダンパ16を駆動制御する(ステップ2)。次に、自動車1は、目標電流設定部23において、目標後輪トー角δrtを設定した上で電動アクチュエータ26に対する目標電流Itを設定し(ステップ3)、FF補正電流設定部22において、トー角補正値δrcを設定した上で電動アクチュエータ26に対するFF補正電流Iffを設定する(ステップ4)。
【0028】
その後、自動車1は、目標電流補正部24において、故障フラグがONであるか否か、すなわち、故障検出部17によってエアスプリング15またはダンパ16の故障が検出されたか否かを判定する(ステップ5)。ステップ5で故障が検出されていない場合(No)、目標電流補正部24は、目標電流Itをそのまま目標電流Itとして設定する(ステップ6)。一方、ステップ5で故障が検出されている場合(Yes)、目標電流補正部24は、FF補正電流Iffを加算して目標電流Itを補正する(ステップ7)。ステップ6,7の後、目標電流補正部24は、この目標電流Itを電動アクチュエータ26に対して出力する(ステップ8)。
【0029】
このように、エアスプリング15またはダンパ16の故障が検出されない場合、目標電流補正部24がFF補正電流Iffを加算することにより、目標ヨーレイトγtと実ヨーレイトγaとの偏差(サスペンション特性に起因する偏差)が予め補完された目標電流Itで電動アクチュエータ26が駆動され、自動車1の回頭性および応答性が向上する。
【0030】
一方、エアスプリング15またはダンパ16の故障が検出された場合、目標電流補正部24が目標電流It対してFF補正電流Iffを加算せず(フィードフォワード制御の中止)、電動アクチュエータ26に対してフィードバック制御のみが行われることにより、所望のサスペンション特性を実現できないサスペンション制御装置10による車両挙動への悪影響が排除され、比較的安定した自動車1の挙動が実現される。
【0031】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、サスペンション制御装置は車高やばね特性、減衰力を可変制御する構成を採っているが、これらのうち1つまたは2つの要素のみを可変制御する構成としてもよく、あるいはサスペンション特性の他の要素を可変制御する構成としてもよい。また、上記実施形態では、ヨーレイト装置として後輪トー角可変制御装置を採用しているが、サスペンション制御装置の制御状態に基づいてフィードフォワード制御され且つ車体の状態量に基づいてフィードバック制御されるものであれば、後輪トー角可変制御装置の代わりに、あるいは後輪トー角可変制御装置と共に、車両のヨーレイトを可変制御できる他の装置、例えば、駆動力配分制御装置や、制動力を発生させることによってヨーレイトを制御するVSA(Vehicle Stability Assist:車両挙動安定化制御システム)、ステアリングトルクを発生させることによって前輪の操舵を補助し、間接的に車両のヨーレイトを制御するパワーステアリング装置、前輪舵角を所望に変化させることのできるステア・バイ・ワイヤなどを採用してもよい。これら変更の他、制御の具体的手法や各装置の具体的構成や配置など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施形態に係る自動車の概略構成を示す平面図
【図2】実施形態に係る自動車の概略構成を示すブロック図
【図3】実施形態に係る自動車による挙動制御手順を示すフローチャート
【符号の説明】
【0033】
1 自動車
10 サスペンション装置
11 サスペンション制御部
15 エアスプリング
16 減衰力可変ダンパ
17 故障検出部
20 後輪トー角可変制御装置
21 後輪トー角制御部
22 FF補正電流設定部
23 目標電流設定部
24 目標電流補正部
26 電動アクチュエータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サスペンション特性を変化させるサスペンション特性可変手段と、
前記サスペンション特性可変手段の故障を検出する故障検出手段と、
車体のヨーレイトを変化させるヨーレイト可変手段と、
前記ヨーレイト可変手段をフィードバック制御するとともに、前記ヨーレイト可変手段をフィードフォワード制御するヨーレイト制御手段と
を備え、
前記故障検出手段によって故障が検出された場合、前記ヨーレイト制御手段が前記フィードフォワード制御を中止することを特徴とするヨーレイト可変車両。
【請求項2】
前記サスペンション特性可変手段がエアサスペンションであることを特徴とする、請求項1に記載のヨーレイト制御車両。
【請求項3】
前記サスペンション特性可変手段が減衰力可変ダンパであることを特徴とする、請求項1に記載のヨーレイト制御車両。
【請求項4】
前記ヨーレイト可変手段は、後輪のトー角を変化させる後輪トー角可変装置であることを特徴とする、請求項1に記載のヨーレイト制御車両。
【請求項5】
前記ヨーレイト可変手段は、各車輪に対する制動制御と、各車輪に対する駆動力配分制御との少なくとも一方を行う車輪前後力制御装置であることを特徴とする、請求項1に記載のヨーレイト制御車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−100236(P2010−100236A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275368(P2008−275368)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】