説明

リニア軸のケーブル処理機構およびそれを用いた基板搬送装置

【課題】リニア軸を有する装置において高さ方向や幅方向に制限がある場合であってもリニア軸のケーブル処理機構が必要なスペースを小さくでき、さらにリニア軸を2本並設する場合であっても、装置サイズを小さくすること。
【解決手段】ケーブルガイド37、38が、一端がベース部材34に固定され、U字状に湾曲して、その他端がスライド部材27a、27bに固定され、スライド部材27a、27bの進退方向に沿って延在するよう配置され、スライド部材27a、27bの進退方向から見てベース部材34に対して傾斜するよう配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直線的に可動する部材を有するリニア軸においてケーブルを処理するケーブル処理機構に関する発明であり、また、それを備えた基板搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
搬送装置では、可動部分にリニア(直線)軸が用いられることがある。リニア軸を備えた搬送装置の例としては、例えば特許文献1のような装置が開示されている。特許文献1ではウェハなどの基板を保持する保持アームが、同文献の図8に開示されているリニア軸の機構によって直線的にスライドすることが記載されている。
このようなリニア軸が可動するとき、電力を供給するケーブルや、エアー、冷却水といった流体を供給するケーブルを、相対的に動く2つの部位の間で適切に案内するためのケーブル処理機構としてケーブルガイドが使用される。ケーブルガイドはケーブルを収容してリニア軸に沿うように配置され、U字状に湾曲しながらケーブルを案内するもので、従来から様々な装置で使用されている(例えば、特許文献2)。
図9は、特許文献1のような搬送装置のリニア軸におけるケーブルがケーブルガイドによって処理されていることを示す図であって、リニア軸の軸方向から当該搬送装置を見た断面図である。図9では並設された2つのリニア軸を有する搬送装置を示している。
基台のテーブル34に対して垂直に、かつ互いに平行になるように取り付けられた2つのリニアガイド取付板33の垂直面の外側に、さらにそれぞれリニアガイド31が敷設されている。そのリニアガイド可動部32には2つのハンド27の基端側がそれぞれ取り付けられている。リニアガイド31は図の奥行き方向に敷設されていて、リニアガイド可動部32はリニアガイド31に摺動しながら直線状に案内される。従って図における奥行方向が当該搬送装置のリニア軸の動作方向である。2つのハンド27のそれぞれの先端側にはウェハ28が搭載され、図示省略したモータにより、図における奥行方向にそれぞれのハンド27が互いに独立して動作しながらウェハ28が搬送される。ここで、ハンド27がウェハ28を把持したり、若しくはウェハ28の有無を電気的に検出しようとしたりする場合には、ハンド27に電力やエアを供給する必要が生じ、その電力やエアを供給するケーブルを案内するための機構が必要となる。図9の場合、これらケーブル処理のために用いられるケーブルガイド38は、図に示すように、リニア軸に沿って配置され、リニア軸の軸方向にU字状に湾曲するように配置される。ケーブルガイド38の一端はケーブルガイド固定側部材39でテーブル34に固定され、他端はケーブルガイド可動側支柱40を介してハンド27の基端部に固定される。ベース34側からケーブルガイド38の内部へと図示しないケーブルが挿通され、ハンド27に対して電力や流体が供給される。この構成により、ハンド27がリニア軸にて可動すると、その動作に伴ってケーブルガイド38の他端も可動しつつその内部に収容したケーブルを他の部材に干渉させることなく適切に案内できる。
【特許文献1】特開2005−93812号公報(第5図、第8図)
【特許文献2】特開平11−122790号公報(第6図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記のようなリニア軸において、図9のようにケーブルガイド38を配設するとケーブルガイド38のU字部分の曲げ半径が大きい場合には隙間42が必要となって、高さ方向の装置サイズが大きくなる問題があった。
さらにリニア軸を2本並設する場合は、2本分のケーブル処理機構のスペースが必要となって装置サイズが大きくなる問題があった。
また、図10のように装置の高さを抑えるためにケーブルガイド38を外側に配置しても、平面方向の装置サイズが大きくなる問題があった。
さらに、リニア軸を多数並設する場合には、以上の問題によって装置サイズが大きくなる影響が顕著に表れるほか、ケーブルガイドの配置が複雑になるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、リニア軸を有する装置において高さ方向や幅方向に制限がある場合であってもリニア軸のケーブル処理機構が必要なスペースを小さくでき、さらにリニア軸を2本並設する場合であっても、装置サイズを小さくすることを目的とする。
また、2本を越えるリニア軸を並設する場合でも、装置サイズを小さくした基板搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、ベース部材と、前記ベース部材に対して直線的に平行スライドして進退可能なスライド部材と、前記ベース部材と前記スライド部材とを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記スライド部材へ配設されるケーブルを収納して案内するケーブルガイドと、を備えたリニア軸のケーブル処理機構において、前記ケーブルガイドは、一端が前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、その他端が前記スライド部材に固定され、前記スライド部材の進退方向に沿って延在するよう配置され、前記スライド部材の進退方向から見て前記ベース部材に対して傾斜するよう配置されたことを特徴とするリニア軸のケーブル処理機構とするものである。
請求項2に記載の発明は、前記スライド部材が、前記ベース部材に対して直線的に平行スライドし、互いに平行にかつ個別に進退可能な第1及び第2スライド部材から構成され、前記ケーブルガイドが、前記ベース部材と前記第1スライド部材とを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記第1スライド部材へ配設される第1ケーブルを収納して案内する第1ケーブルガイドと、前記ベース部材と前記第2スライド部材とを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記第2スライド部材へ配設される第2ケーブルを収納して案内する第2ケーブルガイドと、から構成され、前記第1及び第2ケーブルガイドが、前記湾曲した部分の内側が互いに対向し、前記スライド部材の進退方向から見てクロスするよう配置されたことを特徴とする請求項1記載のリニア軸のケーブル処理機構とするものである。
請求項3に記載の発明は、前記ケーブルガイドを用いず、前記ケーブル自身が、前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、前記スライド部材に固定され、前記スライド部材の進退方向に沿って延在するよう配置され、前記スライド部材の進退方向から見て前記ベース部材に対して傾斜するよう配置されたことを特徴とする請求項1記載のリニア軸のケーブル処理機構とするものである。
請求項4に記載の発明は、前記第1ケーブルガイドを用いず、前記第1ケーブル自身が、前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、前記第1スライド部材に固定され、前記第2ケーブルガイドを用いず、前記第2ケーブル自身が、前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、前記第2スライド部材に固定され、前記第1及び第2ケーブルが、前記湾曲した部分の内側が互いに対向し、前記第1及び第2スライド部材の進退方向から見てクロスするよう配置されたことを特徴とする請求項2記載のリニア軸のケーブル処理機構とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4いずれかに記載のリニア軸のケーブル処理機構を備えた基板搬送装置とするものである。
請求項6に記載の発明は、水平に設けられたベース部材と、前記ベース部材に対して直線的に水平方向に平行スライドし、互いに平行かつ個別に進退し、基板を搭載可能な第1及び第2ハンドと、前記ベース部材と前記第1ハンドとを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記第1ハンドへ配設される第1ケーブルを収納して案内する第1ケーブルガイドと、前記ベース部材と前記第2ハンドとを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記第2ハンドへ配設される第2ケーブルを収納して案内する第2ケーブルガイドと、を備えたリニア軸のケーブル処理機構を備えた基板搬送装置において、前記第1及び第2ケーブルガイドは、それぞれの一端が前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、その他端が前記第1及び第2ハンドにそれぞれ固定され、前記第1及び第2ハンドの進退方向に沿って延在するよう配置され、前記湾曲した部分の内側が互いに対向し、前記ハンドの進退方向から見てクロスするよう配置され、 前記第1及び第2ハンドのそれぞれは、前記ベース部材の水平面に平行に延設されたのち、垂直方向に延設され、再び水平方向に延設され、互いに上下で重なるよう配置されたことを特徴とするリニア軸のケーブル処理機構を備えた基板搬送装置とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の基板搬送装置が複数台あって、前記複数台の基板搬送装置が垂直方向に多段に重ねられ、前記複数台の基板搬送装置のそれぞれの前記第1及び第2ハンドが、前記複数台のうち最も上部に位置する前記基板搬送装置の上面において上下で重なるよう配置されたことを特徴とするリニア軸のケーブル処理機構を備えた基板搬送装置とするものである。
【発明の効果】
【0005】
以上、本発明によると、リニア軸を有する装置において、装置の高さ方向や幅方向に制限があってもケーブルガイド又はケーブル自身をベースに対して傾斜させることで目的の方向の装置長さを小さくすることができる。
特に並設された2本のリニア軸の先に電力やエアを供給する場合でも、それぞれのリニア軸のケーブルガイドをリニア軸の摺動方向から見てクロスに配置することにより、装置サイズを小さくできる。
また、この構成をそのまま上下方向に多段積みし、ハンドの延設形態を本発明のようにすることで、装置サイズを小さくした基板搬送装置を構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【実施例1】
【0007】
まず、本発明を用いた搬送装置である、ウェハ搬送用マニピュレータについて説明する。図2は、本発明のケーブル処理機構を用いたリニア軸を有するウェハ搬送用マニピュレータ全体の斜視図である。
図において、マニピュレータ21は、支柱状に形成されたマニピュレータ昇降駆動部26のマニピュレータ上部取付部22とマニピュレータ下部取付部23とが、図示省略した半導体製造装置の架台に固定される搬送装置である。マニピュレータ支持部25はZ軸に沿った自由度をもち、マニピュレータ昇降駆動部26内に配置された図示しないモータによって、昇降動作される。リニア軸駆動部24はS軸を中心とする回転方向の自由度をもち、マニピュレータ支持部25内に配置された図示しないモータによって旋回動作される。第1ハンド27aと第2ハンド27bはX軸に沿った自由度をもち、リニア軸駆動部24内に配置された図示しないモータによってそれぞれ個別に進退動作される。さらにマニピュレータ21の動作中に第1ハンド27aや第2ハンド27bに搭載したウェハ28を落下させないように、第1及び第2ハンド27a,bにはウェハ28を把持する機構や、ウェハ28の有無を検出する機構が組み込まれている。以上で構成されるマニピュレータ21は、予め登録されたデータに従って動作され、第1及び第2ハンド27a,bの位置、角度が制御される。
【0008】
次に上記マニピュレータ21に備えたリニア軸における本発明のケーブル処理機構に関して説明する。
図1は、リニア軸駆動部24の透視斜視図であり、図2と同じ方向から見た斜視図である。図3はリニア軸駆動部24の透視平面図(上面図)である。図1、3ともに、後述する説明のために第1及び第2ハンド27a,b、ウェハ28は図示省略している。図4は、図3における矢印Aから見たリニア軸駆動部24の透視側面図である。
図において、テーブル34は、マニピュレータ支持部25に対してS軸を中心に回転可能に取り付けられている。リニアガイド取付板33は、テーブル34に対して垂直に取り付けられている。この2本のリニアガイド取付板33は並設されて取り付けられており、両端でそれぞれ横枠35と結合することで、リニアガイド取付板33の剛性を確保している。さらに2本のリニアガイド取付板33の外側の垂直面には、各々リニアガイド31が取り付けられる。リニアガイド31はX軸に沿って延在するよう固定されている。リニアガイド可動部32は、それぞれのリニアガイド31に摺動しながら可動する部分であって、これに第1及び第2ハンド27a,bが取り付けられている。それぞれのハンド27は、リニアガイド31によって精密にX軸に沿って案内されながら、モータ36と図示しないベルトとによって進退動作される。以上によって、リニア軸駆動部24は、第1及び第2ハンド27a,bをそれぞれX軸に沿って駆動する第1リニア軸43と第2リニア軸44の計2本のリニア軸を有している。
【0009】
さらに、2本のリニア軸の間であってテーブル34の上面には2つのケーブルガイド固定側部材39が取り付けられており、それぞれのケーブルガイド固定側部材39には第1ケーブルガイド37と第2ケーブルガイド38の一端が取り付けられている。第1及び第2ケーブルガイド37、38はX軸に沿って配置され、U字状に湾曲したのち、第1及び第2ケーブルガイド37、38のそれぞれの他端が、ハンド27と機械的に結合されたケーブルガイド可動側支柱40に取り付けられる。第1及び第2ケーブルガイド37、38の内部には、マニピュレータ支持部25を経由して導かれ、図示省略された電力供給用の電線、エアーや冷却水などの流体用チューブ、及びアース処理のための電線、を含むケーブルが収容されている。これらケーブルによってウェハ28を把持する機構を具備したハンド27に電力やエアを供給することが可能である。
そして、第1及び第2ケーブルガイド37、38は、図4のように、2本のリニア軸の中間を通る鉛直な軸(本実施例の場合S軸と同一)に対して対称に、リニア軸の動作によって互いに干渉しないようにリニア軸の摺動方向(X軸の軸方向)から見てクロスに配置する。すなわち、第1及び第2ケーブルガイド37、38は、U字状の湾曲部分の内側が対向するように配置する。本実施例の場合、装置の高さ方向を抑えるため、クロスの平面に対する傾斜角αが緩やかになるように配置される。装置の幅方向を抑えるには傾斜角αを大きくすればよい。なお、当然ながら、第1ハンド27a及び第2ハンド27bがリニア軸(X軸)の前後端に到達しても、第1及び第2ケーブルガイド37、38のU字状の内側の対向部分は接触しないよう各ケーブルガイドの長さが設定されている。
【0010】
以上の構成により、第1及び第2ハンド27a,bが独立して前後動作した場合でも第1及び第2ケーブルガイド37、38は互いに干渉することなく動作可能であり、さらにケーブル処理によるリニア軸駆動部24の高さ方向や平面方向のサイズ拡大を抑え、コンパクトな装置を実現できる。またマニピュレータ支持部25を経由し、S軸に沿って導かれた電線やエアーチューブをスムーズに第1及び第2ハンド27a,bに導くことができる。
そのため、省スペース化や小フットプリント化の要求が多いウェハ搬送用マニピュレータにおいて、前後駆動部(リニア軸)を備えるマニピュレータの小型化に特に有効な発明である。
【0011】
なお、本実施例では、電線やエアーチューブはマニピュレータ支持部25を経由させてリニア軸駆動部24内に導いたが、例えば特許文献1の第5図のように外部から直接リニア軸駆動部24内に導いても良い。また、ケーブルガイド固定側部材39はテーブル34に固定しているが、これをリニアガイド取付板33に固定しても良い。
さらに、電線やエアーチューブ自体がある程度の剛性を有していて、ケーブルガイドに収納されなくともU字状の姿勢を保持できるものであれば、電線やエアーチューブをケーブルガイド38内に収納せず、電線やエアーチューブ自身を本実施例のように配置しても良い。
また、本実施例では第1及び第2ケーブルガイド37、38をリニア軸の摺動方向(X軸の軸方向)から見てクロスに配置したが、例えば第2のケーブルガイド38及びそれに収容されるケーブルが不要であれば、第1ケーブルガイド37だけを本実施例のように傾斜して設置するだけでも、従来(図9や図10)よりも装置の高さ方向や幅方向の長さを抑えることができる。
また、本実施例のリニア軸は第1ハンド27a及び第2ハンド27bのような可動部が水平方向に移動するものを例示したが、これに限らず可動部が、垂直方向や傾斜した方向へ移動するリニア軸でも本発明を適用できる。
【実施例2】
【0012】
図5は本発明を適用したウェハ搬送用マニピュレータの別の実施例を示す図である。図2で説明した実施例1においては、支柱状に形成されたマニピュレータ昇降駆動部26と、その側面で昇降されるマニピュレータ支持部25と、マニピュレータ支持部25に支持されて旋回可能なリニア軸駆動部24とで構成されていて、マニピュレータ昇降駆動部26とリニア軸駆動部24とが平面的に異なる位置に配置されていたが、図5による本実施例では、リニア軸駆動部24の直下にマニピュレータ支持部25とマニピュレータ昇降駆動部26とが配置されている。
【実施例3】
【0013】
図6及至図8は、ハンド27を4本備えたリニア軸駆動部24の実施例を説明する図である。
実施例1で説明したリニア軸駆動部は、第1及び第2ハンド27a,bのそれぞれがリニアガイド可動部32から一旦水平外側に向かって伸び、その後鉛直方向上側に延設されて再び装置の内側に延設されるよう形成されており、また、それぞれのケーブルガイドは2本のリニア軸の間にあって、リニア軸(X軸)方向から見たとき、その中間を通る鉛直な軸に対して対称に、リニア軸の動作によって互いに干渉しないようにクロスに配置されていることから、上下に多段に積み重ねることが容易である。
本実施例では、前述のリニア軸駆動部を上下2段積みとし、4本のリニアガイド取付板33の両端を横枠35と結合することで、リニアガイド取付板33の剛性を確保している。
本構造によれば、4つのハンド27が独立して前後動作しても第1及び第2ケーブルガイド37、38が互いに干渉することなく動作可能であり、さらにケーブル処理によるリニア軸駆動部24の平面方向や高さ方向のサイズ拡大を抑え、コンパクトな装置を実現でき、またS軸に沿って導かれた電線やエアーチューブをスムーズにそれぞれのハンド27に導くことができる。
【0014】
なお、本実施例では、4本のハンドをもつ場合を説明したが、3本或いは5本以上のハンドの場合でも、同様に上下方向に多段積みすることにより、同様の効果を実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本実施例では基板搬送用マニピュレータについて説明したが、リニア軸を2本、ないしは多数並設する搬送装置において、搬送物品を把持若しくは検知する機構を具備したハンドへの電力配線やエア配管の処理全般において、本発明の利用は可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施例を示すリニア軸駆動部透視斜視図
【図2】本発明のリニア軸駆動部を用いたマニピュレータ全体斜視図
【図3】本発明の第1実施例を示すリニア軸駆動部透視平面図
【図4】本発明の第1実施例を示すリニア軸駆動部透視側面図
【図5】本発明の第2実施例を示すマニピュレータ全体斜視図
【図6】本発明の第3実施例を示す4本ハンドのリニア軸駆動部斜視図
【図7】本発明の第3実施例を示す4本ハンドのリニア軸駆動部透視斜視図
【図8】本発明の第3実施例を示す4本ハンドのリニア軸駆動部透視側面図
【図9】従来のリニア軸駆動部透視側面図
【図10】従来のリニア軸駆動部透視側面図
【符号の説明】
【0017】
21 マニピュレータ
22 マニピュレータ上部取付部
23 マニピュレータ下部取付部
24 リニア軸駆動部
25 マニピュレータ支持部
26 マニピュレータ昇降駆動部
27 ハンド
28 ウェハ
31 リニアガイド
32 リニアガイド可動部
33 リニアガイド取付板
34 テーブル
35 横枠
36 モータ
37 第1ケーブルガイド
38 第2ケーブルガイド
39 ケーブルガイド固定側部材
40 ケーブルガイド可動側支柱
42 隙間
43 第1リニア軸
44 第2リニア軸
α 傾斜角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部材と、前記ベース部材に対して直線的に平行スライドして進退可能なスライド部材と、前記ベース部材と前記スライド部材とを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記スライド部材へ配設されるケーブルを収納して案内するケーブルガイドと、を備えたリニア軸のケーブル処理機構において、
前記ケーブルガイドは、一端が前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、その他端が前記スライド部材に固定され、前記スライド部材の進退方向に沿って延在するよう配置され、前記スライド部材の進退方向から見て前記ベース部材に対して傾斜するよう配置されたことを特徴とするリニア軸のケーブル処理機構。
【請求項2】
前記スライド部材が、前記ベース部材に対して直線的に平行スライドし、互いに平行にかつ個別に進退可能な第1及び第2スライド部材から構成され、
前記ケーブルガイドが、前記ベース部材と前記第1スライド部材とを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記第1スライド部材へ配設される第1ケーブルを収納して案内する第1ケーブルガイドと、前記ベース部材と前記第2スライド部材とを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記第2スライド部材へ配設される第2ケーブルを収納して案内する第2ケーブルガイドと、から構成され、
前記第1及び第2ケーブルガイドが、前記湾曲した部分の内側が互いに対向し、前記スライド部材の進退方向から見てクロスするよう配置されたことを特徴とする請求項1記載のリニア軸のケーブル処理機構。
【請求項3】
前記ケーブルガイドを用いず、前記ケーブル自身が、前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、前記スライド部材に固定され、前記スライド部材の進退方向に沿って延在するよう配置され、前記スライド部材の進退方向から見て前記ベース部材に対して傾斜するよう配置されたことを特徴とする請求項1記載のリニア軸のケーブル処理機構。
【請求項4】
前記第1ケーブルガイドを用いず、前記第1ケーブル自身が、前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、前記第1スライド部材に固定され、
前記第2ケーブルガイドを用いず、前記第2ケーブル自身が、前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、前記第2スライド部材に固定され、
前記第1及び第2ケーブルが、前記湾曲した部分の内側が互いに対向し、前記第1及び第2スライド部材の進退方向から見てクロスするよう配置されたことを特徴とする請求項2記載のリニア軸のケーブル処理機構。
【請求項5】
請求項1乃至4いずれかに記載のリニア軸のケーブル処理機構を備えた基板搬送装置。
【請求項6】
水平に設けられたベース部材と、前記ベース部材に対して直線的に水平方向に平行スライドし、互いに平行かつ個別に進退し、基板を搭載可能な第1及び第2ハンドと、前記ベース部材と前記第1ハンドとを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記第1ハンドへ配設される第1ケーブルを収納して案内する第1ケーブルガイドと、前記ベース部材と前記第2ハンドとを繋ぐように配置され、前記ベース部材から前記第2ハンドへ配設される第2ケーブルを収納して案内する第2ケーブルガイドと、を備えたリニア軸のケーブル処理機構を備えた基板搬送装置において、
前記第1及び第2ケーブルガイドは、それぞれの一端が前記ベース部材に固定され、U字状に湾曲して、その他端が前記第1及び第2ハンドにそれぞれ固定され、前記第1及び第2ハンドの進退方向に沿って延在するよう配置され、前記湾曲した部分の内側が互いに対向し、前記ハンドの進退方向から見てクロスするよう配置され、
前記第1及び第2ハンドのそれぞれは、前記ベース部材の水平面に平行に延設されたのち、垂直方向に延設され、再び水平方向に延設され、互いに上下で重なるよう配置されたことを特徴とするリニア軸のケーブル処理機構を備えた基板搬送装置。
【請求項7】
請求項6記載の基板搬送装置が複数台あって、前記複数台の基板搬送装置が垂直方向に多段に重ねられ、
前記複数台の基板搬送装置のそれぞれの前記第1及び第2ハンドが、前記複数台のうち最も上部に位置する前記基板搬送装置の上面において上下で重なるよう配置されたことを特徴とするリニア軸のケーブル処理機構を備えた基板搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−208941(P2009−208941A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−55857(P2008−55857)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(000006622)株式会社安川電機 (2,482)
【Fターム(参考)】