説明

レジスト組成物、レジストパターン形成方法、化合物、酸発生剤

【課題】新規なレジスト組成物、該レジスト組成物を用いたレジストパターン形成方法、該ポジ型レジスト組成物用の成分、特に酸発生剤として有用な新規な化合物および酸発生剤を提供する。
【解決手段】トリフェニルメタンを骨格とする特定のフェノール化合物および該フェノール化合物における−OHの水素原子の一部が有機基で置換された置換フェノール化合物からなる群から選択され、一分子中に少なくとも2つの−OHを有する化合物における−OHのうち、少なくとも1つの−OHの水素原子が式(I)で表される基で置換され、少なくとも1つの−OHの水素原子が酸解離性溶解抑制基を含む特定の基で置換されている化合物を含有するレジスト組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1−1)で表されるフェノール化合物および該フェノール化合物における−OHの水素原子の一部が有機基で置換された置換フェノール化合物からなる群から選択され、一分子中に少なくとも2つの−OHを有する化合物(1)における−OHのうち、少なくとも1つの−OHの水素原子が下記一般式(I)で表される基で置換され、少なくとも1つの−OHの水素原子が下記一般式(II)で表される基で置換されている化合物(B1)を含有するレジスト組成物。
【化1】

[式中、n11は1〜3の整数であり;Aは(n11+1)価の連結部であり;aおよびn1はそれぞれ独立に1以上の整数であり、n2およびn5はそれぞれ独立に0以上の整数であり、かつa+n1+n2+n5が5以下であり;bは1以上の整数であり、n3およびn4はそれぞれ独立に0以上の整数であり、かつb+n3+n4が4以下であり;cは1以上の整数であり、n6およびn7はそれぞれ独立に0以上の整数であり、かつc+n6+n7が4以下であり;R101〜R107はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基または芳香族炭化水素基であって、その構造中にヘテロ原子を含んでもよく;ZおよびZはそれぞれ独立に下記一般式(z1)で表される基である。]
【化2】

[式中、R113は置換基を有していてもよい2価の炭化水素基である。]
【化3】

[式中、Rは置換基を有していてもよいアリーレン基であり;RおよびRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基またはアルキル基であり、相互に結合して式中のイオウ原子と共に環を形成していてもよく;A’は単結合または2価の連結基であり;Xはアニオンである。]
【化4】

[式中、Rは酸解離性溶解抑制基である。]
【請求項2】
前記一般式(1−1)中のZおよびZの少なくとも一方が前記一般式(z1)で表される基である請求項1に記載のレジスト組成物。
【請求項3】
前記化合物(B1)中、前記一般式(z1)中の−OHの水素原子が前記一般式(II)で表される基で置換されている請求項2に記載のレジスト組成物。
【請求項4】
前記一般式(I)中のXが下記一般式(x−1)で表されるアニオンである請求項1〜3のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【化5】

[式中、R”は、置換基を有していてもよいアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはアルケニル基である。]
【請求項5】
前記化合物(B1)を主成分として含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【請求項6】
さらに、前記化合物(B1)に該当しない、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が増大する基材成分(A)を含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【請求項7】
前記基材成分(A)が、酸解離性溶解抑制基を含む構成単位を有する樹脂である請求項6に記載のレジスト組成物。
【請求項8】
さらに、含窒素有機化合物(D)を含有する請求項1〜7のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【請求項9】
支持体上に、請求項1〜8のいずれか一項に記載のレジスト組成物を用いてレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜を露光する工程、および前記レジスト膜をアルカリ現像してレジストパターンを形成する工程を含むレジストパターン形成方法。
【請求項10】
下記一般式(1−1)で表されるフェノール化合物および該フェノール化合物における−OHの水素原子の一部が有機基で置換された置換フェノール化合物からなる群から選択され、一分子中に少なくとも2つの−OHを有する化合物(1)における−OHのうち、少なくとも1つの−OHの水素原子が下記一般式(I)で表される基で置換され、少なくとも1つの−OHの水素原子が下記一般式(II)で表される基で置換されている化合物。
【化6】

[式中、n11は1〜3の整数であり;Aは(n11+1)価の連結部であり;aおよびn1はそれぞれ独立に1以上の整数であり、n2およびn5はそれぞれ独立に0以上の整数であり、かつa+n1+n2+n5が5以下であり;bは1以上の整数であり、n3およびn4はそれぞれ独立に0以上の整数であり、かつb+n3+n4が4以下であり;cは1以上の整数であり、n6およびn7はそれぞれ独立に0以上の整数であり、かつc+n6+n7が4以下であり;R101〜R107はそれぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基または芳香族炭化水素基であって、その構造中にヘテロ原子を含んでもよく;ZおよびZはそれぞれ独立に下記一般式(z1)で表される基である。]
【化7】

[式中、R113は置換基を有していてもよい2価の炭化水素基である。]
【化8】

[式中、Rは置換基を有していてもよいアリーレン基であり;RおよびRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基またはアルキル基であり、相互に結合して式中のイオウ原子と共に環を形成していてもよく;A’は単結合または2価の連結基であり;Xはアニオンである。]
【化9】

[式中、Rは酸解離性溶解抑制基である。]
【請求項11】
前記一般式(1−1)中のZおよびZの少なくとも一方が前記一般式(z1)で表される基である請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
前記一般式(z1)中の−OHの水素原子が前記一般式(II)で表される基で置換されている請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
前記一般式(I)中のXが下記一般式(x−1)で表されるアニオンである請求項10〜12のいずれか一項に記載の化合物。
【化10】

[式中、R”は、置換基を有していてもよいアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基またはアルケニル基である。]
【請求項14】
請求項10〜13のいずれか一項に記載の化合物からなる酸発生剤。

【公開番号】特開2010−97081(P2010−97081A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−269040(P2008−269040)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(000220239)東京応化工業株式会社 (1,407)
【Fターム(参考)】