説明

レジスト組成物及びレジストパターン形成方法

【課題】レジスト用成分の溶解性に優れるとともに、高解像性で、かつ、良好な形状のレジストパターンを形成できるレジスト組成物及びレジストパターン形成方法の提供。
【解決手段】酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が変化する基材成分と、一般式(b1)で表される化合物からなる酸発生剤(B1)を含む酸発生剤成分とを、沸点150℃以上のアルコール系有機溶剤を含む有機溶剤に溶解してなるレジスト組成物。式(b1)中、R”〜R”はアリール基又はアルキル基を表し、R”〜R”のうち少なくとも1つは、−O−R70(R70は有機基)で表される基で置換された置換アリール基である。R”〜R”のいずれか2つが相互に結合して式中のイオウ原子と共に環を形成していてもよい。Xは炭素数3〜30の炭化水素基、Qは酸素原子を含む2価の連結基、Yは炭素数1〜4のアルキレン基又はフッ素化アルキレン基である。
[化1]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が変化する基材成分(A)と、露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)とを有機溶剤(S)に溶解してなるレジスト組成物であって、
前記酸発生剤成分(B)は、下記一般式(b1)で表される化合物からなる酸発生剤(B1)を含み、かつ、
前記有機溶剤(S)は、沸点150℃以上のアルコール系有機溶剤を含むことを特徴とするレジスト組成物。
【化1】

[式(b1)中、R”〜R”は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基又はアルキル基を表す。ただし、R”〜R”のうち少なくとも1つは、下記一般式(b1c−0)で表される基で置換された置換アリール基であり、R”〜R”のいずれか2つが相互に結合して式中のイオウ原子と共に環を形成していてもよい。Xは置換基を有していてもよい炭素数3〜30の炭化水素基であり、Qは酸素原子を含む2価の連結基であり、Yは置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキレン基又は置換基を有していてもよい炭素数1〜4のフッ素化アルキレン基である。]
【化2】

[式(b1c−0)中、R70は有機基を表す。]
【請求項2】
前記一般式(b1c−0)で表される基が、下記の一般式(b1c−0−1)で表される基、一般式(b1c−0−2)で表される基、又は一般式(b1c−0−3)で表される基である請求項1記載のレジスト組成物。
【化3】

[式(b1c−0−1)中、R61は水素原子又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基であり、R62はアルキル基である。ただし、R61とR62とは相互に結合して一つの環構造を形成していてもよい。式(b1c−0−2)中、R63およびR64はそれぞれ独立に直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキレン基であり、R65は酸解離性基であり、wは0又は1であり、xは0又は1である。式(b1c−0−3)中、R71は単結合又は2価の連結基であり、R72は酸の作用により解離しない基であり、yは0又は1であり、zは0又は1である。]
【請求項3】
支持体上に、第一のレジスト組成物としてポジ型レジスト組成物を塗布して第一のレジスト膜を形成する工程と、前記第一のレジスト膜を選択的に露光し、アルカリ現像して第一のレジストパターンを形成する工程と、前記第一のレジストパターンが形成された前記支持体上に、第二のレジスト組成物を塗布して第二のレジスト膜を形成する工程と、前記第二のレジスト膜を選択的に露光し、アルカリ現像してレジストパターンを形成する工程とを含むレジストパターン形成方法において、
前記第二のレジスト組成物として用いられるレジスト組成物である請求項1又は2記載のレジスト組成物。
【請求項4】
前記基材成分(A)が、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解性が増大する樹脂成分(A1)を含有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【請求項5】
前記樹脂成分(A1)が、酸解離性溶解抑制基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a1)を有する請求項4記載のレジスト組成物。
【請求項6】
前記樹脂成分(A1)が、さらに、ラクトン含有環式基を含むアクリル酸エステルから誘導される構成単位(a2)を有する請求項5記載のレジスト組成物。
【請求項7】
前記樹脂成分(A1)が、さらに、下記一般式(a5−1)で表される構成単位(a5)を有する請求項5又は6記載のレジスト組成物。
【化4】

[式(a5−1)中、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基であり;Yは置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素基であり、Zは1価の有機基であり;aは1〜3の整数であり、bは0〜2の整数であり、かつ、a+b=1〜3であり;c、d、eはそれぞれ独立して0〜3の整数である。]
【請求項8】
前記樹脂成分(A1)が、さらに、下記一般式(a6−1)で表される構成単位(a6)を有する請求項5〜7のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【化5】

[式(a6−1)中、Rは水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のハロゲン化アルキル基であり;Yはアルキレン基又は脂肪族環式基であり;g、hはそれぞれ独立して0〜3の整数であり;iは1〜3の整数である。]
【請求項9】
さらに、含窒素有機化合物成分(D)を含有する請求項1〜8のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
【請求項10】
支持体上に、第一のレジスト組成物としてポジ型レジスト組成物を塗布して第一のレジスト膜を形成する工程と、前記第一のレジスト膜を選択的に露光し、アルカリ現像して第一のレジストパターンを形成する工程と、前記第一のレジストパターンが形成された前記支持体上に、第二のレジスト組成物として請求項1〜9のいずれか一項に記載のレジスト組成物を塗布して第二のレジスト膜を形成する工程と、前記第二のレジスト膜を選択的に露光し、アルカリ現像してレジストパターンを形成する工程とを含むレジストパターン形成方法。
【請求項11】
支持体上に、第一のレジスト組成物としてポジ型レジスト組成物を塗布して第一のレジスト膜を形成する工程と、前記第一のレジスト膜を選択的に露光し、アルカリ現像して第一のラインアンドスペースのレジストパターンを形成する工程と、前記第一のラインアンドスペースのレジストパターンが形成された前記支持体上に、第二のレジスト組成物として請求項1〜9のいずれか一項に記載のレジスト組成物を塗布して第二のレジスト膜を形成する工程と、前記第一のラインアンドスペースのレジストパターンに対して交差した位置関係で前記第二のレジスト膜を選択的に露光し、アルカリ現像してレジストパターンを形成する工程とを含む請求項10記載のレジストパターン形成方法。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−276969(P2010−276969A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−130943(P2009−130943)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000220239)東京応化工業株式会社 (1,407)
【Fターム(参考)】