説明

位相同期装置

【課題】本発明は、短いロッキングタイムを有しながらも、安定的に動作できる位相同期装置を提供する。
【解決手段】本発明の位相同期装置は、入力クロックを所定の分周比で分周した後、順次遅延させる動作により周波数を判別し、前記判別された周波数情報を用いて発振器ゲイン設定信号を生成する発振器ゲイン設定手段と、前記入力クロックに応じて、前記発振器ゲイン設定信号に対応する周波数を有する出力クロックを発振させるPLL回路を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位相同期装置に関し、特に、半導体集積回路で活用されるPLL(Phase Locked Loop)回路に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、半導体集積回路の高速化と伴い、外部クロックの周波数が益々高くなっており、これにより内部クロックの周波数も高くなっている。よって、高周波クロックに対する適応性を向上させるために、クロック位相同期装置として、DLL(Delay Locked Loop)回路の代わりにPLL回路を使用する半導体集積回路が増加している。PLL回路は、RFを含む有無線通信システムなどのような多様な分野で適用可能であり、位相調節器、周波数合成器及び時分割システムなどに活用されている。
【0003】
一般に、PLL回路は、位相検出器、チャージポンプ、ローパスフィルタ、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)及びクロック分周器を備える。このとき、電圧制御発振器のゲイン(Gain)、すなわちループフィルタを通して伝達される制御電圧対出力クロックの比率は、PLL回路の動作特性を決定づける重要な要素である。従来の一般のPLL回路は、主にゲインの大きい電圧制御発振器を使用することで、短いロッキングタイム(Locking Time)を有する位相固定動作を具現しようとした(例えば特許文献1)。しかしながら、このように、ゲインの大きい電圧制御発振器は、電圧の変化により周波数帯域が敏感に変動して動作の安全性を低下させるという短所があった。さらに、これを克服するために、ゲインの小さい電圧制御発振器を使用する場合、動作の安全性は向上するが、ロッキングタイムが長くなり、可用周波数帯域が狭くなるという問題点を発生させた。
【0004】
このように、従来のPLL回路は、電圧制御発振器のゲインによって動作性能が左右され、ゲインの 小さい電圧制御発振器を用いて動作の安全性を確保したり、ゲインの 大きい 電圧制御発振器を用いて短いロッキングタイムを追求するしかなかった。半導体集積回路の環境の高速化と伴い、高性能のクロック位相同期装置の具現が要求されているが、技術的に上述したような困難さがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平2−113726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記問題点を解決するために案出されたもので、その目的は、短いロッキングタイムを有しながらも、安定的に動作できる位相同期装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するために、本発明の一実施例による位相同期装置は、入力クロックを所定の分周比で分周した後、順次遅延させる動作により周波数を判別し、前記判別された周波数情報を用いて発振器ゲイン設定信号を生成する発振器ゲイン設定手段と、前記入力クロックに応じて、前記発振器ゲイン設定信号に対応する周波数を有する出力クロックを発振させるPLL回路を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の他の実施例による位相同期装置は、入力クロックを所定の分周比で分周して、分周クロックを生成する第1のクロック分周部;前記分周クロックを順次遅延させる動作により、前記入力クロックの周波数情報を含む周波数判別信号を生成する周波数判別部;前記周波数判別信号をエンコードして、周波数設定信号を生成するエンコーディング部と、前記周波数設定信号及び制御電圧に応じて出力クロックを発振させる電圧制御発振器を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の位相同期装置は、出力クロックの可用周波数帯域を選択できるようにし、ゲインの小さい電圧制御発振器を使用することで、短いロッキングタイムを有しながらも安定的に動作できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施例による位相同期装置の構成を示すブロック図である。
【図2a】図1に示す位相同期装置の動作を説明するためのグラフである。
【図2b】図1に示す位相同期装置の動作を説明するためのグラフである。
【図3】図1に示す第1のクロック分周部の詳細構成図である。
【図4】図1に示す周波数判別部の詳細構成図である。
【図5】図1に示すエンコーディング部の詳細構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すコード生成部の詳細構成図である。
【図7】図5に示すコード組合部の詳細構成図である。
【図8】図1に示すローパスフィルタの詳細構成図である。
【図9】図1に示す電圧制御発振器の詳細構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例による位相同期装置の構成を示すブロック図である。
【0012】
同図に示すように、本発明の一実施例による位相同期装置において、位相検出器10は、入力クロック(clk_in)とフィードバッククロック(clk_fb)との位相を比較して、プルアップ制御信号(plup)及びプルダウン制御信号(pldn)を生成する。チャージポンプ20は、プルアップ制御信号(plup)及びプルダウン制御信号(pldn)に応じて電圧ポンピングを遂行して、ポンピング電圧(Vpmp)を生成する。第1のクロック分周部30は、入力クロック(clk_in)を所定の分周比で分周して、分周クロック(clk_div)を生成する。
【0013】
周波数判別部40は、分周クロック(clk_div)を順次遅延させる動作を遂行して、入力クロック(clk_in)の周波数情報を含む第1〜16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)を生成し、エンコーディング部50は、第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)をエンコードして、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)と、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)とを生成する。
【0014】
一方、ローパスフィルタ60は、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)に応じて、ポンピング電圧(Vpmp)を濾過して制御電圧(Vctrl)を生成し、電圧制御発振器70は、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)に応じて、制御電圧(Vctrl)を用いて出力クロック(clk_out)を発振させ、第2のクロック分周部80は、出力クロック(clk_out)を所定の分周比で分周してフィードバッククロック(clk_fb)を出力する。
【0015】
ここで、周波数判別信号(frqdtg<1:16>)は、例えば16個の信号として具現されるが、これに制限されるものではない。また、周波数設定信号として第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)が具現され、電圧設定信号として第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)が具現される点も、実施例に過ぎないものである。
【0016】
第1のクロック分周部30、周波数判別部40及びエンコーディング部50は、周波数設定信号及び電圧設定信号を生成することで、電圧制御発振器70のゲインを設定することから、発振器ゲイン設定手段100と呼んでもよい。また、同様に、発振器ゲイン設定手段100が生成する第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)と、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)とは、発振器ゲイン設定信号と呼んでもよい。すなわち、発振器ゲイン設定手段100は、入力クロック(clk_in)を所定の分周比で分周した後、順次遅延させる動作により周波数を判別し、判別された周波数情報を用いて発振器ゲイン設定信号を生成する。
【0017】
また、位相検出器10、チャージポンプ20、ローパスフィルタ60、電圧制御発振器70及び第2のクロック分周部80は、PLL回路を構成する要素と言われるため、これらを縛ってPLL回路200と言われる。すなわち、PLL回路200は、入力クロック(clk_in)の入力に応じて、発振器ゲイン設定信号に対応する周波数を有する出力クロック(clk_out)を発振させる。
【0018】
位相検出器10は、入力クロック(clk_in)及びフィードバッククロック(clk_fb)の位相差を検出して、プルアップ制御信号(plup)及びプルダウン制御信号(pldn)を生成する。以後、チャージポンプ20は、プルアップ制御信号(plup)及びプルダウン制御信号(pldn)に応じて、ポンピング電圧(Vpmp)の電位を制御する。すなわち、プルアップ制御信号(plup)がイネーブルされる場合、ポンピング電圧(Vpmp)の電位を上昇させ、プルダウン制御信号(pldn)がイネーブルされる場合、ポンピング電圧(Vpmp)の電位を降下させる。
【0019】
第1のクロック分周部30は、入力クロック(clk_in)を所定の分周比(ここでは2)で分周して、分周クロック(clk_div)を生成する。以後、周波数判別部40は、分周クロック(clk_div)を複数の単位遅延器を介して順次遅延させて、入力クロック(clk_in)の周波数情報を抽出する。このような周波数判別部40の動作は、以後に詳細に説明する。
【0020】
エンコーディング部50は、周波数判別部40から出力される第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)の入力により、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)と、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)とを生成する。このとき、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)は、入力クロック(clk_in)の周波数に応じて、出力クロック(clk_out)の初期周波数帯域を選択させる値を有する。同様に、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)は、入力クロック(clk_in)の周波数に応じて、制御電圧(Vctrl)の初期電圧レベルを選択させる値を有する。
【0021】
ローパスフィルタ60は、このような特性を持つ第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)に応じて、ポンピング電圧(Vpmp)を濾過して制御電圧(Vctrl)を生成する。よって、制御電圧(Vctrl)のレベルは、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)の論理値により決定される。
【0022】
そして、電圧制御発振器70は、上述した特性を持つ第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)の論理値並びに制御電圧(Vctrl)のレベルに対応する周波数を有する出力クロック(clk_out)を生成する。このとき、電圧制御発振器70は、制御電圧(Vctrl)のレベルに応じて出力クロック(clk_out)の基本周波数を設定し、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)の論理値に応じて出力クロック(clk_out)の周波数を変更する。すなわち、出力クロック(clk_out)の周波数は、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)の論理値により決定される。このとき、電圧制御発振器70のゲインは、低く設定されていなければならない。すなわち、電圧制御発振器70は、制御電圧(Vctrl)のレベル変動に鈍感に反応して、出力クロック(clk_out)の周波数を変化させなければならないが、このように電圧制御発振器70のゲインを低く調整することは、当業者であれば内部の素子の抵抗値又は電流量を調節することにより容易に実施し得る技術に該当することが分かる。
【0023】
図2a及び図2bは、図1に示す位相同期装置の動作を説明するためのグラフである。
図2aは、従来のPLL回路の電圧制御発振器のゲインを示す。同図に示すように、従来のPLL回路の電圧制御発振器のゲインは、急傾斜で設定され、これにより制御電圧(Vctrl)の変動に出力クロック(clk_out)の周波数が敏感に反応するため、動作の安全性が低下された。
【0024】
しかしながら、図2bに示すように、本発明の一実施例によるPLL回路において、電圧制御発振器70のゲインは緩い傾斜を示す。これにより、可用周波数帯域が狭くなる問題点を防止するために、可用周波数帯域は色々な(ここでは4つ)の場合に設定される。実線で示す4つの線はこのような可用周波数帯域でのそれぞれのゲインを示し、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)は、前記4つの可用周波数帯域の何れか一つを選択する機能を遂行する。
【0025】
また、選択された一つの可用周波数の場合に対し、制御電圧(Vctrl)の初期電圧レベルを色々な(ここでは4つ)場合に設定する。点線で示す区間は、このような電圧レベルの場合を示し、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)は、制御電圧(Vctrl)の初期電圧レベルの4つの場合の何れか1つを選択する。
【0026】
こうした動作により、本発明の一実施例によるPLL回路の電圧制御発振器70は、制御電圧(Vctrl)のレベル変動に鈍感に反応しながらも、広い可用周波数帯域を有することができるため、動作の安全性を確保できる。また、初期に出力クロック(clk_out)の周波数帯域及び制御電圧(Vctrl)のレベルを設定することで、短いロッキングタイムを提供できる。
【0027】
図3は、図1に示す第1のクロック分周部の詳細構成図である。
同図に示すように、第1のクロック分周部30は、入力クロック(clk_in)の入力により、分周クロック(clk_div)の有効区間を定義する区間設定部310、入力クロック(clk_in)を2分周する分周部320、及び区間設定部310の出力信号と分周部320の出力信号とを組み合せて分周クロック(clk_div)を出力する信号組合部330を含む。
【0028】
区間設定部310は、リセット信号(rst)により初期化され、入力クロック(clk_in)に応じてグラウンド電源(VSS)を順次ラッチする第1〜第3のフリップフロップ(FF1〜FF3)を含む。
【0029】
分周部320は、リセット信号(rst)により初期化され、入力クロック(clk_in)に応じて入力端に入力される信号をラッチする第4のフリップフロップ(FF4)、及び第4のフリップフロップ(FF4)の出力信号を反転させて、第4のフリップフロップ(FF4)の入力端に伝達する第1のインバータ(IV1)を含む。
【0030】
信号組合部330は、区間設定部310の出力信号と分周部320の出力信号とを受信するナンドゲート(ND)、及びナンドゲート(ND)の出力信号を受信して分周クロック(clk_div)を出力する第2のインバータ(IV2)を含む。
【0031】
このように構成される第1のクロック分周部30において、分周部320の構成は、一般のクロック分周期回路と同様な形態であり得る。このとき、区間設定部310は、入力クロック(clk_in)の立ち上りエッジ毎にグラウンド電源(VSS)を順次シフトさせる。これにより、入力クロック(clk_in)の3番目の立ち上りエッジになれば、信号組合部330にグラウンド電源(VSS)レベルの電位、すなわちローレベルの電位が伝達され、分周クロック(clk_div)はローレベルになる。区間設定部310のこのような機能は、入力クロック(clk_in)の2倍の周期を有する分周クロック(clk_div)が、入力クロック(clk_in)の2周期だけの間で生成させるために具現される。これにより、入力クロック(clk_in)が高周波として具現される場合に発生し得る誤動作を防止できる。
【0032】
図4は、図1に示す周波数判別部の詳細構成図である。
同図に示すように、周波数判別部40は、分周クロック(clk_div)を順次遅延させる遅延部410と、遅延部410から順次遅延された16個の信号及び分周クロック(clk_div)の位相をそれぞれ比較して、第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)を生成する位相比較部420とを含む。
【0033】
遅延部410は、分周クロック(clk_div)を順次遅延させるために、直列連結している16個の単位遅延器(UD<1:16>)を備える。
【0034】
位相比較部420は、分周クロック(clk_div)及び16個の単位遅延器(UD<1:16>)の出力信号をそれぞれ受信して、第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)をそれぞれ出力する16個の位相比較器(PC<1:16>)を含む。
【0035】
分周クロック(clk_div)のハイレバル区間の長さは、入力クロック(clk_in)の一周期と同じである。このような分周クロック(clk_div)を順次遅延させながら、遅延された信号を用いて分周クロック(clk_div)をエッジトリガ動作を遂行すれば、第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)は、論理値が“1”である信号が連続的に発生し、以後論理値が“0”である信号が連続的に発生する形態として具現される。このとき、論理値が“1”である信号の個数により入力クロック(clk_in)の周期情報、すなわち周波数情報が分かる。結果として、第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)は、その論理値により入力クロック(clk_in)の周波数情報が分かる。
【0036】
図5は、図1に示すエンコーディング部の詳細構成を示すブロック図である。
同図に示すように、エンコーディング部50は、第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)を組み合せ、第1〜第16のコード(c<1:16>)を生成するコード生成部510と、第1〜第16のコード(c<1:16>)を組み合せ、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)を生成するコード組合部520とを含む。
【0037】
図6は、図5に示すコード生成部の詳細構成図である。
コード生成部510は、外部供給電源(VDD)と、第1及び第2の周波数判別信号(frqdtg<1:2>)とを受信して、第1のコード(c<1>)を出力する第1のノアゲート(NR1)、第1〜第16の周波数判別信号を順次3個ずつ受信して、第2〜第15のコード(c<2:15>)を出力する第2〜第15のノアゲート(NR2〜NR15)、並びに、第15及び第16の周波数判別信号(frqdtg<15:16>)と、グラウンド電源(VSS)とを受信して、第16のコード(c<16>)を出力する第16のノアゲート(NR16)を含む。
【0038】
より詳しくは、コード生成部510は、外部供給電源(VDD)を受信する第3のインバータ(IV3)、第3のインバータ(IV3)の出力信号と第1及び第2の周波数判別信号(frqdtg<1:2>)とを受信して、第1のコード(c<1>)を出力する第1のノアゲート(NR1)、第1の周波数判別信号(frqdtg<1>)を受信する第4のインバータ(IV4)、第4のインバータ(IV4)の出力信号と第2及び第3の周波数判別信号(frqdtg<2:3>)とを受信して、第2のコード(c<2>)を出力する第2のノアゲート(NR2)、第2の周波数判別信号(frqdtg<2>)を受信する第5のインバータ(IV5)、第5のインバータ(IV5)の出力信号と第3及び第4の周波数判別信号(frqdtg<3:4>)とを受信して、第3のコード(c<3>)を出力する第3のノアゲート(NR3)、第3の周波数判別信号(frqdtg<3>)を受信する第6のインバータ(IV6)、並びに、第6のインバータ(IV6)の出力信号と第4及び第5の周波数判別信号(frqdtg<4:5>)とを受信して、第4のコード(c<4>)を出力する第4のノアゲート(NR4)を含む。
【0039】
また、コード生成部510は、第4の周波数判別信号(frqdtg<4>)を受信する第7のインバータ(IV7)、第7のインバータ(IV7)の出力信号と第5及び第6の周波数判別信号(frqdtg<5:6>)とを受信して、第5のコード(c<5>)を出力する第5のノアゲート(NR5)、第5の周波数判別信号(frqdtg<5>)を受信する第8のインバータ(IV8)、第8のインバータ(IV8)の出力信号と第6及び第7の周波数判別信号(frqdtg<6:7>)とを受信して、第6のコード(c<6>)を出力する第6のノアゲート(NR6)、第6の周波数判別信号(frqdtg<6>)を受信する第9のインバータ(IV9)、第9のインバータ(IV9)の出力信号と第7及び第8の周波数判別信号(frqdtg<7:8>)とを受信して、第7のコード(c<7>)を出力する第7のノアゲート(NR7)、第7の周波数判別信号(frqdtg<7>)を受信する第10のインバータ(IV10)、並びに、第10のインバータ(IV10)の出力信号と第8及び第9の周波数判別信号(frqdtg<8:9>)とを受信して、第8のコード(c<8>)を出力する第8のノアゲート(NR8)をさらに含む。
【0040】
そして、コード生成部510は、第8の周波数判別信号(frqdtg<8>)を受信する第11のインバータ(IV11)、第11のインバータ(IV11)の出力信号と第9及び第10の周波数判別信号(frqdtg<9:10>)とを受信して、第9のコード(c<9>)を出力する第9のノアゲート(NR9)、第9の周波数判別信号(frqdtg<9>)を受信する第12のインバータ(IV12)、第12のインバータ(IV12)の出力信号と第10及び第11の周波数判別信号(frqdtg<10:11>)とを受信して、第10のコード(c<10>)を出力する第10のノアゲート(NR10)、第10の周波数判別信号(frqdtg<10>)を受信する第13のインバータ(IV13)、第13のインバータ(IV13)の出力信号と第11及び第12の周波数判別信号(frqdtg<11:12>)とを受信して、第11のコード(c<11>)を出力する第11のノアゲート(NR11)、第11の周波数判別信号(frqdtg<11>)を受信する第14のインバータ(IV14)、並びに、第14のインバータ(IV14)の出力信号と第12及び第13の周波数判別信号(frqdtg<12:13>)とを受信して、第12のコード(c<12>)を出力する第12のノアゲート(NR12)をさらに含む。
【0041】
また、コード生成部510は、第12の周波数判別信号(frqdtg<12>)を受信する第15のインバータ(IV15)、第15のインバータ(IV15)の出力信号と第13及び第14の周波数判別信号(frqdtg<13:14>)とを受信して、第13のコード(c<13>)を出力する第13のノアゲート(NR13)、第13の周波数判別信号(frqdtg<13>)を受信する第16のインバータ(IV16)、第16のインバータ(IV16)の出力信号と第14及び第15の周波数判別信号(frqdtg<14:15>)とを受信して、第14のコード(c<14>)を出力する第14のノアゲート(NR14)、第14の周波数判別信号(frqdtg<14>)を受信する第17のインバータ(IV17)、第17のインバータ(IV17)の出力信号と第15及び第16の周波数判別信号(frqdtg<15:16>)とを受信して、第15のコード(c<15>)を出力する第15のノアゲート(NR15)、第15の周波数判別信号(frqdtg<15>)を受信する第18のインバータ(IV18)、並びに、第18のインバータ(IV18)の出力信号と第16の周波数判別信号(frqdtg<16>)とグラウンド電源(VSS)とを受信して、第16のコード(c<16>)を出力する第16のノアゲート(NR16)をさらに含む。
【0042】
図7は、図5に示すコード組合部の詳細構成図である。
同図に示すように、コード組合部520は、第9〜第12のコード(c<9:12>)を受信する第17のノアゲート(NR17)、第17のノアゲート(NR17)の出力信号を受信する第19のインバータ(IV19)、第13〜第16のコード(c<13:16>)を受信する第18のノアゲート(NR18)、第18のノアゲート(NR18)の出力信号を受信する第20のインバータ(IV20)、第19のインバータ(IV19)の出力信号と第20のインバータ(IV20)の出力信号とを受信する第19のノアゲート(NR19)、及び、第19のノアゲート(NR19)の出力信号を受信して、第1の周波数設定信号(frqset<1>)を出力する第21のインバータ(IV21)を含む。
【0043】
また、コード組合部520は、第5〜第8のコード(c<5:8>)を受信する第20のノアゲート(NR20)、第20のノアゲート(NR20)の出力信号を受信する第22のインバータ(IV22)、第13〜第16のコード(c<13:16>)を受信する第21のノアゲート(NR21)、第21のノアゲート(NR21)の出力信号を受信する第23のインバータ(IV23)、第22のインバータ(IV22)の出力信号と第23のインバータ(IV23)の出力信号とを受信する第22のノアゲート(NR22)、及び、第22のノアゲート(NR22)の出力信号を受信して、第2の周波数設定信号(frqset<2>)を出力する第24のインバータ(IV24)をさらに含む。
【0044】
そして、コード組合部520は、第3及び第4のコード(c<3:4>)と第7及び第8のコード(c<7:8>)とを受信する第23のノアゲート(NR23)、第23のノアゲート(NR23)の出力信号を受信する第25のインバータ(IV25)、第11及び第12のコード(c<11:12>)と第15及び第16のコード(c<15:16>)とを受信する第24のノアゲート(NR24)、第24のノアゲート(NR24)の出力信号を受信する第26のインバータ(IV26)、第25のインバータ(IV25)の出力信号と第26のインバータ(IV26)の出力信号とを受信する第25のノアゲート(NR25)、及び、第25のノアゲート(NR25)の出力信号を受信して、第1の電圧設定信号(vltset<1>)を出力する第27のインバータ(IV27)をさらに含む。
【0045】
コード組合部520は、第2、第4、第6及び第8のコード(c<2、4、6、8>)を受信する第26のノアゲート(NR26)、第26のノアゲート(NR26)の出力信号を受信する第28のインバータ(IV28)、第10、第12、第14及び第16のコード(c<10、12、14、16>)を受信する第27のノアゲート(NR27)、第27のノアゲート(NR27)の出力信号を受信する第29のインバータ(IV29)、第28のインバータ(IV28)の出力信号と第29のインバータ(IV29)の出力信号とを受信する第28のノアゲート(NR28)、及び、第28のノアゲート(NR28)の出力信号を受信して、第2の電圧設定信号(vltset<2>)を出力する第30のインバータ(IV30)をさらに含む。
【0046】
前述したように、エンコーディング部50の構成により、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)と、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)とは、第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)から伝達される入力クロック(clk_in)の周波数情報を含むことになる。このような第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)、第1〜第16のコード(c<1:16>)、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)、並びに、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)の関係は、以下の表1を参照すれば、容易に理解し得る。
【表1】

【0047】
第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)のうち、論理値が“1”である信号が連続的に何個発生するかに従い、第1〜第16のコード(c<1:16>)に含まれた論理値が“1”である信号の位置が決定される。例えば、第1〜第5の周波数判別信号(frqdtg<1:5>)の論理値が“1”であり、第6〜第16の周波数判別信号(frqdtg<6:16>)の論理値が“0”である場合、第5のコード(c<5>)の論理値は“1”になり、残りのコードの論理値は“0”になる。このように、周波数判別部40から入力クロック(clk_in)の周波数情報が第1〜第16の周波数判別信号(frqdtg<1:16>)によりコード生成部510に伝達されると、コード生成部510はこれを用いて第1〜第16のコード(c<1:16>)を生成する。そして、コード組合部520は、第1〜第16のコード(c<1:16>)が有する論理値により、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)と第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)とを生成する。
【0048】
ここで、図2bを参照すれば、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)の論理値が、(0、0)であれば、入力クロック(clk_in)が最高の周波数を有する場合なので、最上に示した線分が選択され、(1、1)であれば、入力クロック(clk_in)が最低の周波数を有する場合なので、最下に示した線分が選択されることを類推できる。
【0049】
また、このように、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)により選択された線分上において、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)が有する論理値により制御電圧(Vctrl)のレベルが選択されることが分かる。
【0050】
図8は、図1に示すローパスフィルタの詳細構成図である。
【0051】
同図に示すように、ローパスフィルタ60は、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)をデコードして、第1〜第4の抵抗調整信号(resadj<1:4>)を生成する第1のデコーダ610、ポンピング電圧(Vpmp)が印加されて制御電圧(Vctrl)を出力する第1のノード(N1)、第1のノード(N1)に接続され、第1〜第4の抵抗調整信号(resadj<1:4>)に応じて抵抗値が変化する可変抵抗部620、可変抵抗部620と接地端との間に具備される第1のキャパシタ(CAP1)、並びに、可変抵抗部620及び第1のキャパシタ(CAP1)と並列に配置される第2のキャパシタ(CAP2)を含む。
【0052】
可変抵抗部620は、並列に具備される第1〜第4のトランジスタ(TR1〜TR4)を含み、各トランジスタのゲート端には、第1〜第4の抵抗調整信号(resadj<1:4>)がそれぞれ一つずつ入力される。
【0053】
ここでは、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)の論理値が、(0、0)であれば第1の抵抗調整信号(resadj<1>)がイネーブルされ、(0、1)であれば第2の抵抗調整信号(resadj<2>)がイネーブルされ、(1、0)であれば第3の抵抗調整信号(resadj<3>)がイネーブルされ、 (1、1)であれば第4の抵抗調整信号(resadj<4>)がイネーブルされると仮定する。
【0054】
このとき、第1〜第4のトランジスタ(TR1〜TR4)の抵抗値は、各々異なるように設定されるべきであり、第1の抵抗調整信号(resadj<1>)のイネーブル時、可変抵抗部620が有する抵抗値が最大になり、第4の抵抗調整信号(resadj<4>)のイネーブル時、可変抵抗部620が有する抵抗値が最小になるべきである。このように、第1及び第2の電圧設定信号(vltset<1:2>)をデコードすることにより生成された第1〜第4の抵抗調整信号(resadj<1:4>)により、可変抵抗部620が有する抵抗値を差別化することで、制御電圧(Vctrl)の初期レベルが定義される。すなわち、入力クロック(clk_in)の周波数により電圧制御発振器70の初期ゲインを定義することで、PLL回路はより短いロッキングタイムを有することになる。
【0055】
図9は、図1に示す電圧制御発振器の詳細構成図である。
同図に示すように、電圧制御発振器70は、第2のノード(N2)と、出力クロック(clk_out)をフィードバックして発振させる発振部710と、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)をデコードして第1〜第4の電流量調整信号(crnadj<1:4>)を生成する第2のデコーダ720と、制御電圧(Vctrl)及び第1〜第4の電流量調整信号(crnadj<1:4>)に応じて第2のノード(N2)に流れる電流量を制御する電流量制御部730と、第2のノード(N2)に流れる電流量に応じて発振部710の動作速度を制御する速度制御部740とを含む。
【0056】
発振部710は、同図に示すように、直列に連結している5個のインバータ(IV31〜IV35)を用いて構成できる。このとき、第35のインバータ(IV35)から出力される出力クロック(clk_out)は、第31のインバータ(IV31)にフィードバックされて入力されなければならない。
【0057】
電流量制御部730は、第2のノード(N2)に接続され、互いに並列に配置され、それぞれのゲート端に制御電圧(Vctrl)が印加される第5〜第8のトランジスタ(TR5〜TR8)と、第5〜第8のトランジスタ(TR5〜TR8)と接地端との間に各々具備され、それぞれのゲート端に第1〜第4の電流量調整信号(crnadj<1:4>)が一つずつ入力される第9〜第12のトランジスタ(TR9〜TR12)とを含む。
【0058】
速度制御部740は、ゲート端及びドレーン端が第2のノード(N2)に接続され、ソース端に外部供給電源(VDD)が印加される第13のトランジスタ(TR13)と、ゲート端が第2のノード(N2)に接続され、ソース端に外部供給電源(VDD)が印加され、ドレーン端が第3のノード(N3)に接続される第14のトランジスタ(TR14)と、ゲート端及びドレーン端が第3のノード(N3)に接続され、ソース端が接地される第15のトランジスタ(TR15)とを含む。
【0059】
また、速度制御部740は、それぞれのゲート端が第2のノード(N2)に接続され、ソース端に外部供給電源(VDD)が印加され、ドレーン端が各々第31〜第35のインバータ(IV31〜IV35)のプルアップ端に接続される第16〜第20のトランジスタ(TR16〜TR20)と、それぞれのゲート端が第3のノード(N3)に接続され、ソース端が接地され、ドレーン端が各々第31〜第35のインバータ(IV31〜IV35)のプルダウン端に接続される第21〜第25のトランジスタ(TR21〜TR25)とをさらに含む。
【0060】
第1〜第4の電流量調整信号(crnadj<1:4>)は、第1〜第4の抵抗調整信号(resadj<1:4>)と同様な原理により生成され得る。すなわち、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)の論理値が、(0、0)であれば第1の電流量調整信号(crnadj<1>)がイネーブルされ、(0、1)であれば第2の電流量調整信号(crnadj<2>)がイネーブルされ、(1、0)であれば第3の電流量調整信号(crnadj<3>)がイネーブルされ、(1、1)であれば第4の電流量調整信号(crnadj<4>)がイネーブルされ得る。
【0061】
このとき、電流量制御部730の第9〜第12のトランジスタ(TR9〜TR12)の抵抗値は、各々異なるように設定されるべきであり、第1の電流量調整信号(crnadj<1>)のイネーブル時、第2のノード(N2)に流れる電流量が最大になり、第4の電流量調整信号(crnadj<4>)のイネーブル時、第2のノード(N2)に流れる電流量が最小になるように設定されるべきである。電流量制御部730は、制御電圧(Vctrl)に応じて、第5〜第8のトランジスタ(TR5〜TR8)の貫通電流量を制御することで、基本的に第2のノード(N2)に流れる電流量を設定する。また、前述したように、第1及び第2の周波数設定信号(frqset<1:2>)をデコードして生成された第1〜第4の電流量調整信号(crnadj<1:4>)により、第2のノード(N2)に流れる電流量を追加的に制御する。
【0062】
第2のノード(N2)に流れる電流量が増加すれば、第3のノード(N3)に流れる電流量も増加する。よって、第2のノード(N2)に流れる電流量が増加すれば、速度制御部740の第16〜第20のトランジスタ(TR16〜TR20)を介して発振部710に供給される電流量と、発振部710から第速度制御部740の第21〜第25のトランジスタ(TR21〜TR25)を介して流れ出る電流量とが増加する。これにより、発振部710の動作速度が増加することになり、出力クロック(clk_out)の周波数が高くなることになる。
【0063】
反対に、第2のノード(N2)に流れる電流量が減少すれば、第3のノード(N3)に流れる電流量も減少する。よって、第2のノード(N2)に流れる電流量が減少すれば、速度制御部740の第16〜第20のトランジスタ(TR16〜TR20)を介して発振部710に供給される電流量と、発振部710から第速度制御部740の第21〜第25のトランジスタ(TR21〜TR25)を介して流れ出る電流量とが減少する。これにより、発振部710の動作速度が減少することになり、出力クロック(clk_out)の周波数が低くなることになる。
【0064】
すなわち、入力クロック(clk_in)の周波数により電圧制御発振器70の初期周波数帯域を定義することで、ゲインの低い電圧制御発振器の短所である可用周波数帯域が狭いという点及びロッキングタイムが長いという点を克服できることになる。
【0065】
前述したように、本発明のPLL回路は、電圧制御発振器のゲインを低く設定して動作の安全性を増加させる。そして、入力クロックの周波数を判別し、これにより出力クロックの初期周波数帯域を定義することで、ゲインが高い電圧制御発振器の使用時と同一の範囲の可用周波数帯域を有することができる。また、入力クロックの周波数により制御電圧の初期レベルを設定することで、より短いロッキングタイムを有することができるため、半導体集積回路の高速動作を効率よく支援できる。
【0066】
なお、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態について説明したが、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で多様に変形・実施が可能である。よって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0067】
10…位相検出器
20…チャージポンプ
30…第1のクロック分周部
40…周波数判別部
50…エンコーディング部
60…ローパスフィルタ
70…電圧制御発振器
80…第2のクロック分周部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力クロックを所定の分周比で分周した後、順次遅延させる動作により周波数を判別し、前記判別された周波数情報を用いて発振器ゲイン設定信号を生成する発振器ゲイン設定手段と、
前記入力クロックに応じて、前記発振器ゲイン設定信号に対応する周波数を有する出力クロックを発振させるPLL回路と
を含むことを特徴とする位相同期装置。
【請求項2】
前記発振器ゲイン設定信号は、周波数設定信号及び電圧設定信号を含み、
前記発振器ゲイン設定手段は、前記入力クロックの周波数に応じて前記出力クロックの初期周波数帯域を選択させる前記周波数設定信号と、前記入力クロックの周波数に応じて前記制御電圧の初期電圧レベルを選択させる前記電圧設定信号とを生成することを特徴とする請求項1に記載の位相同期装置。
【請求項3】
前記発振器ゲイン設定手段は、
前記入力クロックを所定の分周比で分周して分周クロックを生成するクロック分周部と、
前記分周クロックを順次遅延させて、前記入力クロックの周波数情報を含む複数の周波数判別信号を生成する周波数判別部と、
前記複数の周波数判別信号をエンコードして、前記周波数設定信号及び前記電圧設定信号を生成するエンコーディング部と
を含むことを特徴とする請求項2に記載の位相同期装置。
【請求項4】
前記クロック分周部は、
前記入力クロックを受信して前記分周クロックの有効区間を定義する区間設定部と、
前記入力クロックを前記所定の分周比で分周する分周部と、
前記区間設定部の出力信号と前記分周部の出力信号とを組み合せ、前記分周クロックを出力する信号組合部と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の位相同期装置。
【請求項5】
前記周波数判別部は、
前記分周クロックを順次遅延させる遅延部と、
前記遅延部から順次遅延された複数の信号及び前記分周クロックの位相を各々比較して、前記複数の周波数判別信号を生成する位相比較部と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の位相同期装置。
【請求項6】
前記エンコーディング部は、
前記複数の周波数判別信号を組み合せ、複数のコードを生成するコード生成部と、
前記複数のコードを組み合せ、前記周波数設定信号及び前記電圧設定信号を生成するコード組合部と
を含むことを特徴とする請求項3に記載の位相同期装置。
【請求項7】
前記PLL回路は、
前記入力クロック及びフィードバッククロックの位相を比較して、プルアップ制御信号及びプルダウン制御信号を生成する位相検出器と、
前記プルアップ制御信号及び前記プルダウン制御信号に応じて、電圧ポンピング動作によりポンピング電圧を生成するチャージポンプと、
前記電圧設定信号に応じて、前記ポンピング電圧を濾過して制御電圧を生成するローパスフィルタと、
前記周波数設定信号及び前記制御電圧に応じて、前記出力クロックを発振させる電圧制御発振器と、
前記出力クロックを所定の分周比で分周して、前記フィードバッククロックを出力するクロック分周部と
を含むことを特徴とする請求項2に記載の位相同期装置。
【請求項8】
前記電圧設定信号は、第1の電圧設定信号及び第2の電圧設定信号を含み、
前記ローパスフィルタは、
前記第1の電圧設定信号及び前記第2の電圧設定信号をデコードして、複数の抵抗調整信号を生成するデコーダと、
前記ポンピング電圧が印加され、前記制御電圧を出力する第1のノードと、
前記第1のノードに接続され、前記複数の抵抗調整信号に応じて抵抗値が変化する可変抵抗部と、
前記可変抵抗部及び接地端間に具備される第1のキャパシタと、
前記可変抵抗部及び前記第1のキャパシタと並列に配置される第2のキャパシタと
を含むことを特徴とする請求項7に記載の位相同期装置。
【請求項9】
前記電圧制御発振器は、前記制御電圧のレベルにより前記出力クロックの基本周波数を設定し、前記周波数設定信号に応じて前記出力クロックの周波数を変更することを特徴とする請求項7に記載の位相同期装置。
【請求項10】
前記周波数設定信号は、第1の周波数設定信号及び第2の周波数設定信号を含み、
前記電圧制御発振器は、
第2のノードと、
前記出力クロックをフィードバックして発振させる発振部と、
前記第1の周波数設定信号及び前記第2の周波数設定信号をデコードして、複数の電流量調整信号を生成するデコーダと、
前記制御電圧及び前記複数の電流量調整信号に応じて、前記第2のノードに流れる電流量を制御する電流量制御部と、
前記第2のノードに流れる電流量に応じて、前記発振部の動作速度を制御する速度制御部と
を含むことを特徴とする請求項1又は請求項8に記載の位相同期装置。
【請求項11】
入力クロックを所定の分周比で分周して、分周クロックを生成する第1のクロック分周部と、
前記分周クロックを順次遅延させる動作により、前記入力クロックの周波数情報を含む周波数判別信号を生成する周波数判別部と、
前記周波数判別信号をエンコードして、周波数設定信号を生成するエンコーディング部と、
前記周波数設定信号及び制御電圧に応じて出力クロックを発振させる電圧制御発振器と
を含むことを特徴とする位相同期装置。
【請求項12】
前記第1のクロック分周部は、
前記入力クロックを受信して、前記分周クロックの有効区間を定義する区間設定部と、
前記入力クロックを前記所定の分周比で分周する分周部と、
前記区間設定部の出力信号及び前記分周部の出力信号を組み合せ、前記分周クロックを出力する信号組合部と
を含むことを特徴とする請求項11に記載の位相同期装置。
【請求項13】
前記周波数判別部は、
前記分周クロックを順次遅延させる遅延部と、
前記遅延部から順次遅延された複数の信号及び前記分周クロックの位相を各々比較して、複数の前記周波数判別信号を生成する位相比較部と
を含むことを特徴とする請求項11に記載の位相同期装置。
【請求項14】
前記エンコーディング部は、前記入力クロックの周波数に応じて、前記出力クロックの初期周波数帯域を選択させる前記周波数設定信号を生成することを特徴とする請求項11に記載の位相同期装置。
【請求項15】
前記エンコーディング部は、
前記複数の周波数判別信号を組み合せ、複数のコードを生成するコード生成部と、
前記複数のコードを組み合せ、前記周波数設定信号を生成するコード組合部と
を含むことを特徴とする請求項14に記載の位相同期装置。
【請求項16】
前記電圧制御発振器は、前記制御電圧のレベルにより前記出力クロックの基本周波数を設定し、前記周波数設定信号に応じて前記出力クロックの周波数を変更することを特徴とする請求項11に記載の位相同期装置。
【請求項17】
前記周波数設定信号は、第1の周波数設定信号及び第2の周波数設定信号を含み、
前記電圧制御発振器は、
第1のノードと、
前記出力クロックをフィードバックして発振させる発振部と、
前記第1の周波数設定信号及び前記第2の周波数設定信号をデコードして、複数の電流量調整信号を生成するデコーダと、
前記制御電圧及び前記複数の電流量調整信号に応じて、前記第1のノードに流れる電流量を制御する電流量制御部と、
前記第1のノードに流れる電流量に応じて、前記発振部の動作速度を制御する速度制御部と
を含むことを特徴とする請求項16に記載の位相同期装置。
【請求項18】
前記エンコーディング部は、前記入力クロックの周波数に応じて、前記制御電圧の初期電圧レベルを選択させる電圧設定信号を生成する回路構成をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の位相同期装置。
【請求項19】
前記電圧設定信号に応じてポンピング電圧を濾過して、前記制御電圧を生成するローパスフィルタをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の位相同期装置。
【請求項20】
前記電圧設定信号は、第1の電圧設定信号及び第2の電圧設定信号を含み、
前記ローパスフィルタは、
前記第1の電圧設定信号及び前記第2の電圧設定信号をデコードして、複数の抵抗調整信号を生成するデコーダと、
前記ポンピング電圧が印加され、前記制御電圧を出力する第1のノードと、
前記第1のノードに接続され、前記複数の抵抗調整信号に応じて抵抗値が変化する可変抵抗部と、
前記可変抵抗部及び接地端間に具備される第1のキャパシタと、
前記可変抵抗部及び前記第1のキャパシタと並列に配置される第2のキャパシタと
を含むことを特徴とする請求項19に記載の位相同期装置。
【請求項21】
前記出力クロックを所定の分周比で分周して、フィードバッククロックを出力する第2のクロック分周部と、
前記入力クロック及び前記フィードバッククロックの位相を比較して、プルアップ制御信号及びプルダウン制御信号を生成する位相検出器と、
前記プルアップ制御信号及び前記プルダウン制御信号に応じて、電圧ポンピング動作により前記ポンピング電圧を生成するチャージポンプと
をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の位相同期装置。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−194902(P2009−194902A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−8115(P2009−8115)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】