説明

位置検出システムを有するリニアアクチュエータ

フレームと、移動可能なプランジャと、プランジャと共に移動するようにこのプランジャに取着された第1及び第2のセンサのターゲットと、フレーム及び制御部に取着された第1及び第2のセンサとを有する電磁アクチュエータアセンブリ。第1のセンサは、第1のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第1のセンサの信号を発生させるように構成されている。第2のセンサは、第2のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第2のセンサの信号を発生させるように構成されている。制御部は、第1及び第2のセンサの信号を受信して、プランジャの進行の経路に沿った3つ以上の離散点を識別する。また、この電磁アクチュエータアセンブリを組み込んだ差動アセンブリも提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2007年11月1日に出願された米国有効出願シリアルNo.11/933,667並びに2006年11月27日に出願され、「位置検出システムを有するリニアアクチュエータ」と題された米国仮出願シリアルNo.60/861,196の利益を主張する。
【0002】
本発明は、一般的に、ロック差動装置を選択的にロックするために使用されることができるリニアアクチュエータのようなリニアアクチュエータに関する。特に、本発明は、リニアアクチュエータの状態、即ち位置を決定する際に使用する検出システムに関する。
【背景技術】
【0003】
「集積センサを有するソレノイドアクチュエータを使用した電気的に駆動される装置」と題された米国特許出願シリアルNo.11/507,311は、電気的に駆動されるソレノイドと、アーマチュア又はプランジャのような、ソレノイドの移動する部材の状態、即ち位置を検出するためにソレノイドに組み込まれた検出システムとを有する装置を開示している。この特許出願に記載され図示されたいくつかの例は、ソレノイドの移動する部材の状態、即ち位置を検出するために、ホール効果センサのような単一のセンサを使用している。このような構成は、コンパクトかつ比較的低コストであるので非常に好ましいが、我々は、さらなる解決策、冗長度(redundancy)を有することが望ましいことに注目した。
【発明の概要】
【0004】
一形態では、本教示は、フレーム部材と、コイルアセンブリと、プランジャと、アーマチュアと、第1及び第2のセンサのターゲットと、第1及び第2のセンサと、制御部とを具備する電磁アクチュエータアセンブリを提供する。前記フレーム部材は、外側壁と、内側壁と、これら外側壁及び内側壁に取着された第1の端壁とを有する。また、このフレーム部材は、内部の環状キャビティを規定している。前記コイルアセンブリは、コアとコイルとを有し、環状キャビティ中に装着されている。前記プランジャは、コイルアセンブリと外側壁との間に配置された環状中間壁と、この中間壁から径方向内側に延びた第2の端壁とを有する。前記アーマチュアは、プランジャに当接している。前記第1及び第2のセンサのターゲットは、プランジャと共に移動するように、このプランジャに取着されている。前記第1のセンサは、第1のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第1のセンサの信号を発生させるように構成されている。前記第2のセンサは、第2のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第2のセンサの信号を発生させるように構成されている。前記制御部は、第1及び第2のセンサの信号を受信して、プランジャの進行の経路に沿った3つ以上の離散点(discrete point)を識別(identify)する。
【0005】
他の形態では、本教示は、差動装置のケース(differential case)と、ギヤセットと、ロックシステムとを具備する差動アセンブリを提供する。前記ギヤセットは、この差動装置のケースに収容され、1対のサイドギヤと、これらサイドギヤに噛み合い係合された1対のピニオンギヤとを有する。前記ロックシステムは、差動装置のケースにサイドギヤの1つをロックするように構成されている。前記ロックシステムは、フレーム部材と、コイルアセンブリと、プランジャと、アーマチュアと、第1及び第2のセンサのターゲットと、第1及び第2のセンサと、制御部とを具備する電磁アクチュエータアセンブリを有する。前記フレーム部材は、外側壁と、内側壁と、これら外側壁及び内側壁に取着された第1の端壁とを有する。また、このフレーム部材は、内部の環状キャビティを規定している。前記コイルアセンブリは、コアとコイルとを有し、環状キャビティ中に装着されている。前記プランジャは、コイルアセンブリと外側壁との間に配置された環状中間壁と、この中間壁から径方向内側に延びた第2の端壁とを有する。前記アーマチュアは、プランジャに当接している。前記第1及び第2のセンサのターゲットは、前記プランジャと共に移動するように、このプランジャに取着されている。前記第1及び第2のセンサは、フレームに装着されており、第1のセンサは、第1のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第1のセンサの信号を発生させるように構成されている。前記第2のセンサは、第2のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第2のセンサの信号を発生させるように構成されている。前記制御部は、第1及び第2のセンサの信号を受信して、プランジャの進行の経路に沿った3つ以上の離散点を識別する。
【0006】
さらなる適用可能性(applicability)は、ここに与えられる記載から明らかであろう。ここでの記載及び特定の例は、図示目的のみを意図しており、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0007】
ここに示される図面は、図示目的のためにのみ示されたものであり、いかなる場合においても本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明の教示に従って構成された駆動装置の分解斜視図であり、この駆動装置は、電気ロック差動装置のロック機構と関連している。
【図2】図2は、図1の駆動装置の一部の断面図である。
【図3】図3は、図1の駆動装置の一部であり、ソレノイドのプランジャを詳細に示した斜視図である。
【図4】図4は、図1の駆動装置の一部の斜視図である。
【図5】図5は、プランジャが進行する距離の関数として、電気ロック差動アセンブリの一群の係合状態又は非係合状態を示したプロットである。
【図6】図6は、プランジャが進行する距離の関数として、検出システムの出力を示したプロットである。
【図7】図7は、本発明の教示に従って構成された他の検出システムの概略図である。
【図8】図8は、本発明の教示に従って構成された他の検出システムの概略図である。
【図9】図9は、本発明の教示に従って構成された他の検出システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面の図1並びに図2を参照して、本発明の教示に従って構成された駆動装置が、一般的に、参照符号10で示されている。この駆動装置10は、ソレノイド12と検出システム14とを有することができる。このソレノイド12は、2006年8月21日に出願され、「集積センサを有するソレノイドアクチュエータを使用した電気的に駆動される装置」と題された米国特許出願シリアルNo.11/507,311に記載されたのと同様にして構成されることができ、この内容は、ここで詳細に説明されるように、参照としてここに含まれる。簡潔に言うと、前記ソレノイド12は、フレーム20と、コイルアセンブリ22と、アーマチュア24と、プランジャ26とを有することができる。前記コイルアセンブリ22は、このコイルアセンブリ22から離れるように前記アーマチュア24を反発させることができ、かくして前記プランジャ26を移動させるための磁場を発生させるように、選択的に駆動されることができる。
【0010】
与えられる特定の例では、駆動装置10は、上述の出願に記載されたタイプの電気ロック差動装置198と関連している。簡潔に言うと、この差動装置198は、差動装置のケース200と、ギヤセット202と、ロックシステム208とを有する。前記ギヤセット202は、1対のサイドギヤ204と、1対のピニオンギヤ206とを有する。このギヤセット202は、前記ピニオンギヤ206が前記サイドギヤ204と噛み合い係合するように、差動装置のケース200中に装着されることができる。前記ロックシステム208は、サイドギヤ204の一方に一体的に形成されることができる第1のドッグリング212と、差動装置のケース200中で回転しないように、しかし軸方向に移動可能であるように構成されることができる第2のドッグリング214と、リターンばね216と、スペーサリング218と、スラストプレート220と、前記ソレノイド12と、リテーナリング222とを有することができる。前記第1のドッグリング212は、前記第2のドッグリング214の歯232と噛み合い係合されることができる歯230を有することができる。前記リターンばね216は、これら歯230、232が互いに係合しないように、第1のリング212から離れるように第2のリング214を付勢することができる。前記スペーサリング218は、前記差動装置のケース200と前記第2のドッグリング214との間に配置されることができる。前記スラストプレート220、ソレノイド12及びリテーナリング222は、差動装置のケース200に装着されることができる。また、前記リテーナリング222は、差動装置のケース200からスラストプレート220及びソレノイド12が取り外されるのを防ぐ。前記ソレノイド12は、前記第2のドッグリング214の歯232が、前記第1のドッグリング212の前記歯230に噛み合い係合し、かくして差動装置198をロックするように、前記スラストプレート220に形成されたレッグ238が、第1のドッグリング212に向かってスペーサリング218を(この結果、第2のドッグリング214も)移動させるようにして、リテーナリング222から離れるようにスラストプレート220を駆動させるように動作されることができる。
【0011】
図1、図3並びに図4を参照して、前記検出システム14は、ターゲット装着部40と、第1のターゲット42と、第2のターゲット44と、第1のセンサ46と、第2のセンサ48とを有することができる。前記ターゲット装着部40は、前記プランジャ26のような、ソレノイドの移動する部材12と取着される、又は一体的に形成されることができる。与えられる特定の例では、前記ターゲット装着部40は、プランジャ26の側壁、即ちリム部材50に形成されている。また、このターゲット装着部40は、少なくとも1つのタブ52を有することができ、これらは、リム部材50から外側に剪断変形(shear)及び曲げられることができる。各タブ52は、前記第1及び第2のセンサのターゲット42、44が内部に受けられることができる少なくとも1つのアパチャ54を規定することができる。前記第1及び第2のセンサのターゲット42、44は、ブレージング及び接着剤を含む適切な方法で、前記タブ52に取着されることができる。前記第1及び第2のセンサ46、48は、ホール効果センサ(例えばマサチューセッツ、ウスターのアレグロマイクロシステム社で販売しており、プログラム可能なA1182センサ)のような適切なタイプのセンサであることができる。前記第1及び第2のセンサ46、48は、前記フレーム20のようなソレノイド12の固定部分に装着されることができる。前記第1及び第2のセンサ46、48は、ターゲット装着部40に対して対向側に配置されているが、これら第1及び第2のセンサ46、48は、ターゲット装着部40に対して同じ側に装着されても良いことが理解されるであろう。与えられる特定の例では、前記第1及び第2のセンサのターゲット42、44は、これらがソレノイド12のセンターラインに対して互いに径方向にオフセットされるように配置されている。前記第1及び第2のセンサ46、48も、第1及び第2のセンサのターゲット42、44に夫々対応して径方向にオフセットされるようにして配置されることができることが理解されるであろう。
【0012】
前記プランジャ26(図3)の位置(x)の関数として、電気ロック差動アセンブリの一群に対するロック機構の状態が示されたプロットが、図5に示されている。この電気ロック差動アセンブリは、上述の特許出願に図示され記載されたタイプであることができ、また、これら部材は、この電気ロック差動装置の状態に変化が生じた位置(x)の変位(magnitude)を最大又は最小にするように選択されている。例えば、一方の部材が、電気ロック差動装置が完全な非係合状態(即ち、位置x)の外側及び完全な係合状態(即ち、位置x)の内側へと移動した位置の変位が比較的小さいように選択されることができる。また、他方の部材が、電気ロック差動装置が完全な非係合状態(即ち、位置x)の外側及び完全な係合状態(即ち、位置x)の内側へと移動した位置の変位が比較的大きいように選択されることができる。構成部材は、許容範囲にある(”in tolerance”)部材であり、第1の位置の範囲70の端点を確定させるために選択されることが当業者によって理解されるであろう。この範囲では、電気ロック差動装置の一群の全ての部材が、完全な非係合状態にある。同様に、第2の位置の範囲72の端点では、電気ロック差動装置の一群の全ての部材が、完全な係合状態にある。これら構成部材は、許容範囲(例えば、材料の最大条件又は最小条件、平坦度、平行度及び振れ(runout)に対する許容度)の最大基準に基づいて選択されることができる第1及び第2の範囲70、72の端点を確定させるために使用されることができる。
【0013】
図5のデータを仮定すると、図4の第1及び第2のセンサ46、48は、図6に示された出力を与えるようにプログラム化されることができる。プロット74は、第1のセンサ46(図4)の出力を示し、位置xでの第1の信号(例えば電圧)から位置(x)として維持される第2の信号(例えば電圧)の進行は、増大して示されている。同様に、プロット76は、第2のセンサ48(図4)の出力を示し、位置xでの第2の信号(例えば電圧)から位置(x)として維持される第1の信号(例えば電圧)の進行は、増大して示されている。かくして、前記第1及び第2のセンサ46、48(図4)に対して較正されることが理解されるであろう。電気ロック差動アセンブリが非係合状態及び係合状態で動作するとき、所定の一群の部材に対して第1及び第2のセンサ46、48を較正することなく識別することが可能である(即ち、許容範囲にある所定の組合せ又は特定のセットの部材に対して較正することがない)。
【0014】
前記検出システム14は、少なくとも1つのホール効果センサを含むとして図示され説明されてきたが、広い態様における本発明は、幾分異なる構成であっても良いことが理解されるであろう。例えば、検出システム14aは、図7に示されるような少なくとも1つの磁気抵抗センサを含むことができる。磁気抵抗センサR4の対応部と関連した検出システム14aの各部分80は、ホイートストンブリッジ82と、ローパスフィルタ84と、コンパレータ86とをさらに有することができる。
【0015】
前記ホイートストンブリッジ82は、第1の抵抗器R1と、第2の抵抗器R2と、第3の抵抗器R3と、関連する磁気抵抗センサR4とを有することができる。当業者にとって理解されることができるように、磁気抵抗センサR4の抵抗は、プランジャ26(図2)と関連することができる磁気ターゲットに対するこの磁気抵抗センサR4の位置に基づいて変化することができる。このホイートストンブリッジ82の出力は、前記ローパスフィルタ84及びコンパレータ86の出力により処理されることができ、これは、抵抗バンク88によって発生されることができる少なくとも1つの制御信号と比較でき、サーミスタ90と、抵抗器92a、92b、92c及び92dのような少なくとも1つの抵抗器とを有することができる。このサーミスタ90は、ソレノイド12(図1)に熱的に最近接することができ、このようにして、ソレノイド12(図1)の温度を示す信号を出力することができる。前記抵抗器92a、92b、92c及び92dは、プランジャ26が進行することができる経路に沿った離散点を識別するために使用されることができる。例えば、検出システム14aが上述のタイプのロック差動アセンブリに使用される駆動装置の一部であれば、抵抗器92a、92b、92c及び92dは、ロックシステムが常に非係合である点と関連付けられることができる。この検出システム14の他の部分は、同様に構成されることができ、このコンパレータと関連した抵抗バンクの抵抗器は、ロックシステムが常に係合する点と関連付けられ得ることが理解されるであろう。さらに、この検出システムは、単一の磁気抵抗センサを有し、関連した抵抗バンクの抵抗器が、ロックシステムが常に係合する点と関連付けられることができる少なくとも1つの抵抗器であり得ることが理解されるであろう。前記コンパレータ86は、プランジャの位置を表示することができる信号を出力することができる。
【0016】
図8のスイッチングシステム14bは、一般的に、制御部、即ちマイクロプロセッサ100がコンパレータ86及び抵抗バンク88を代用していることを除いて、図7のスイッチングシステム14aと同様である。これに関して、コンパレータ86及び抵抗バンク88の機能が、前記マイクロプロセッサ100により果され、このマイクロプロセッサ100は、プランジャの位置を示す信号を出力することができる。
【0017】
図9の例では、検出システム14cは、前記第1及び第2のセンサ46c、48cが逆の極性を有するように構成されることができる(即ち、第1のセンサ46cから出力される信号が、第2のセンサ48cから出力される信号と反転している)ことを除いて、図7並びに図8の検出システム14a、14bと同様であることができる。さらに、前記第1及び第2のセンサ46c、48cは、印加された磁場の角度の変化を検出するように構成されることができる商用的に入手可能な磁気抵抗センサであることができる。与えられる例では、ソレノイド12cは、比較的短いストロークを連続して有し、これら第1及び第2のセンサ46c、48cは、前記第1及び第2のターゲット42、44が夫々進行するほぼ直線距離で正確に使用されることができる。
【0018】
特定の例が、明細書に記載され、図面に示されてきたが、請求項に規定されたような本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変更がなされ、このように変更された部材に代えられることが、当業者によって理解されるであろう。さらに、様々な例の間で、特徴部分、部材及び機能の少なくとも1つの組合せ及び適合が、ここに記載されたように果され、従って、一例の特徴部分、部材及び機能の少なくとも1つが、上述の例に限定されず、適切な他の例に組み込まれ得ることが、本発明から、当業者が理解できる。さらに、様々な変更が、本発明の必須の範囲から逸脱することなく、本発明の教示に対して特定の状態又は材料に合わせて形成されることができる。それ故、本発明は、本発明の教示を果すために現在考えられる最適なモードとして、図面に示され、明細書に記載された特定の例に限定されることなく、本発明の範囲は、上の記載及び添付の請求の範囲内のいかなる実施の形態をも含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側壁と、内側壁と、これら外側壁及び内側壁に取着された第1の端壁とを有し、内部の環状キャビティを規定しているフレーム部材と、
コアとコイルとを有し、前記環状キャビティ中に装着されたコイルアセンブリと、
前記コイルアセンブリと前記外側壁との間に配置された環状中間壁と、この中間壁から径方向内側に延びた第2の端壁とを有するプランジャと、
このプランジャに当接しているアーマチュアと、
前記プランジャと共に移動するように、このプランジャに取着された第1及び第2のセンサのターゲットと、
前記フレームに装着され、前記第1のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第1のセンサの信号を発生させるように構成された第1のセンサと、
前記フレームに装着され、前記第2のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第2のセンサの信号を発生させるように構成された第2のセンサと、
前記第1及び第2のセンサの信号を受信して、前記プランジャの進行の経路に沿った3つ以上の離散点を識別する制御部と、を具備する電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項2】
前記第1のセンサのターゲットは、前記第2のセンサのターゲットに平行に装着され、この第2のセンサのターゲットから円周上に離間されており、また、
前記第1及び第2のセンサは、夫々、前記第1及び第2のセンサのターゲットから円周上に離間されている請求項1の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項3】
前記第1及び第2のセンサは、磁気抵抗センサである請求項2の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のセンサは、前記第2のセンサの極性と逆の極性を有する請求項1の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項5】
前記制御部は、第1の抵抗バンクと、第1のコンパレータと、第2の抵抗バンクと、第2のコンパレータとを有し、
前記第1のコンパレータは、前記第1のセンサの信号を前記第1の抵抗バンクの出力と比較し、また、
前記第2のコンパレータは、前記第2のセンサの信号を前記第2の抵抗バンクの出力と比較する請求項1の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項6】
前記制御部は、さらに、電磁アクチュエータアセンブリの温度を検出するための温度センサを有する請求項5の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1及び第2のセンサの信号に基づいて、前記プランジャの位置を決定するためのマイクロプロセッサを有する請求項1の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項8】
前記第1のセンサは、前記第1のセンサのターゲットの角度位置を検出するように構成されている請求項1の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項9】
差動装置のケースと、
この差動装置のケースに収容され、1対のサイドギヤと、これらサイドギヤに噛み合い係合された1対のピニオンギヤとを有するギヤセットと、
前記差動装置のケースに前記サイドギヤの1つをロックするためのロックシステムとを具備し、
前記ロックシステムは、フレーム部材と、コイルアセンブリと、プランジャと、アーマチュアと、第1及び第2のセンサのターゲットと、第1及び第2のセンサと、制御部とを具備する電磁アクチュエータアセンブリを有し、
前記フレーム部材は、外側壁と、内側壁と、これら外側壁及び内側壁に取着された第1の端壁とを有し、また、このフレーム部材は、内部の環状キャビティを規定しており、
前記コイルアセンブリは、コアとコイルとを有し、前記環状キャビティ中に装着されており、
前記プランジャは、前記コイルアセンブリと前記外側壁との間に配置された環状中間壁と、この中間壁から径方向内側に延びた第2の端壁とを有し、
前記アーマチュアは、前記プランジャに当接しており、
前記第1及び第2のセンサのターゲットは、前記プランジャと共に移動するように、このプランジャに取着されており、
前記第1及び第2のセンサは、前記フレームに装着されており、
前記第1のセンサは、前記第1のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第1のセンサの信号を発生させるように構成されており、
前記第2のセンサは、前記第2のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第2のセンサの信号を発生させるように構成されており、
前記制御部は、前記第1及び第2のセンサの信号を受信して、前記プランジャの進行の経路に沿った3つ以上の離散点を識別する、差動アセンブリ。
【請求項10】
前記ロックシステムは、第1のドッグリングと、第2のドッグリングと、リターンばねと、スラストプレートとをさらに有し、
前記第1のドッグリングは、前記サイドギヤの1つに取着され、
前記第2のドッグリングは、回転されないが、軸方向に移動可能に前記差動装置のケースに収容されており、
前記リターンばねは、前記第1のリングドックから離れるように前記第2のリングドッグを付勢し、
前記スラストプレート及び前記電磁アクチュエータアセンブリは、前記差動装置のケースに装着されており、
前記電磁アクチュエータアセンブリは、前記第2のドッグリングが、前記第1のドッグリングと回転しない係合を果すように、前記スラストプレートを移動させるために選択的に駆動可能である請求項9の差動アセンブリ。
【請求項11】
前記第1のセンサのターゲットは、前記第2のセンサのターゲットに平行に装着され、この第2のセンサのターゲットから円周上に離間されており、また、
前記第1及び第2のセンサは、夫々、前記第1及び第2のセンサのターゲットから円周上に離間されている請求項9の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項12】
前記第1及び第2のセンサは、磁気抵抗センサである請求項11の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項13】
前記第1のセンサは、前記第2のセンサの極性と逆の極性を有する請求項9の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項14】
前記制御部は、第1の抵抗バンクと、第1のコンパレータと、第2の抵抗バンクと、第2のコンパレータとを有し、
前記第1のコンパレータは、前記第1のセンサの信号を前記第1の抵抗バンクの出力と比較し、また、
前記第2のコンパレータは、前記第2のセンサの信号を前記第2の抵抗バンクの出力と比較する請求項9の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項15】
前記制御部は、さらに、電磁アクチュエータアセンブリの温度を検出するための温度センサを有する請求項14の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項16】
前記制御部は、前記第1及び第2のセンサの信号に基づいて、前記プランジャの位置を決定するためのマイクロプロセッサを有する請求項9の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項17】
前記第1のセンサは、前記第1のセンサのターゲットの角度位置を検出するように構成されている請求項9の電磁アクチュエータアセンブリ。
【請求項18】
差動装置のケースと、
この差動装置のケースに収容され、1対のサイドギヤと、これらサイドギヤに噛み合い係合された1対のピニオンギヤとを有するギヤセットと、
前記差動装置のケースに前記サイドギヤの1つをロックするためのロックシステムとを具備し、
前記ロックシステムは、フレーム部材と、コイルアセンブリと、プランジャと、
アーマチュアと、第1及び第2のセンサのターゲットと、第1及び第2のセンサと、制御部とを具備する電磁アクチュエータアセンブリを有し、
前記フレーム部材は、外側壁と、内側壁と、これら外側壁及び内側壁に取着された第1の端壁とを有し、また、このフレーム部材は、内部の環状キャビティを規定しており、
前記コイルアセンブリは、コアとコイルとを有し、前記環状キャビティ中に装着されており、
前記プランジャは、前記コイルアセンブリと前記外側壁との間に配置された環状中間壁と、この中間壁から径方向内側に延びた第2の端壁とを有し、
前記アーマチュアは、前記プランジャに当接しており、
前記第1及び第2のセンサのターゲットは、前記プランジャと共に移動するように、このプランジャに取着されており、
前記第1及び第2のセンサは、前記フレームに装着されており、
前記第1のセンサは、前記第1のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第1のセンサの信号を発生させるように構成されており、
前記第2のセンサは、前記第2のセンサのターゲットの位置を検出し、これに応答して第2のセンサの信号を発生させるように構成されており、
前記制御部は、前記第1及び第2のセンサの信号を受信して、前記プランジャの進行の経路に沿った3つ以上の離散点を識別し、
前記第1のセンサのターゲットは、前記第2のセンサのターゲットに平行に装着され、この第2のセンサのターゲットから円周上に離間されており、また、
前記第1及び第2のセンサは、前記第1及び第2のセンサのターゲットから円周上に離間されており、
前記第1及び第2のセンサは、磁気抵抗センサであり、
前記制御部は、第1の抵抗バンクと、第1のコンパレータと、第2の抵抗バンクと、第2のコンパレータとを有し、
前記第1のコンパレータは、前記第1のセンサの信号を前記第1の抵抗バンクの出力と比較し、
前記第2のコンパレータは、前記第2のセンサの信号を前記第2の抵抗バンクの出力と比較し、
前記制御部は、さらに、前記電磁アクチュエータアセンブリの温度を検出するための温度センサを有し、
前記第1のセンサは、前記第1のセンサのターゲットの角度位置を検出するように構成されている、差動アセンブリ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2010−511136(P2010−511136A)
【公表日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539248(P2009−539248)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/023403
【国際公開番号】WO2008/066669
【国際公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(501090308)アメリカン アクスル アンド マニュファクチャリング,インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】