説明

体質改善剤

【課題】コール酸、および/またはシムノールおよび/またはシムノールエステル、または、胆汁末、または、胆汁エキス、または、胆汁酸、または、ゴオウ、または、人工ゴオウ、とくに、さらにイソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体とを含む体質改善剤を提供する。
【解決手段】コール酸、および/またはシムノールおよび/またはシムノールエステル、または、胆汁末、または、胆汁エキス、または、胆汁酸、または、ゴオウ、または、人工ゴオウ、とくに、さらにイソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体とを含む体質改善剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願発明は新しい医薬品に関する。
【背景技術】
【0002】
体質は遺伝体質と非遺伝体質に分かれる。遺伝体質はDNAに関するもので人工的に変化させることは至難であるが、非遺伝体質は改善可能な体質である。
体質改善については従来まとまった概念はなく、食事療法又は環境改善によって人体に全体的な改善をもたらしたもの等を意味している。
体質改善の事例としては、
1.朝食を抜く:結果として肥満を防止しアトピー性皮膚炎を改善することがある。
2.冷水浴:結果としてリュウマチ、パーキンソン病、アトピー、花粉症を治し栄養改善をすることがある。又、風邪を引かない、引いても鼻水ぐらいですむ。
などが発表されている。(小山内博、高木亜由子著「今すぐできる体質改善の新常識」株式会社新潮社、2004年10月20日発行)
科学的説明は共に副腎を刺激して副腎皮質ホルモン分泌を促すため、又は脂肪分解を促進するグルカゴン分泌を促すためと説明されているが、実験的根拠はない。但し、実際にはいくつかの使用者グループによってその効果は確認されている。
これらの事例から見れば、体質改善の効果は全体的に与える効果と病気の予防的効果がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この出願発明者は、コール酸(Cholic acid)、またはシムノール(Scymnol)および/またはシムノールエステル(Scymnolester)が血管を通じて人体機能発揮に必要な物質の体内配送を保証するために有効成分であることを見い出した。
また、この出願発明者は、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体、とくに、大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体が、血管で運ばれた機能発揮のための必要物質を更に血管のない体内各部へ供給するための手段である体内の水流を促進する作用を持つものであることを見い出した。
さらに、この出願発明者は、コール酸、シムノールおよび/またはシムノールエステルと、イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体、とくに、大豆イソフラボンおよび/または大豆イソフラボン配糖体とを併用することにより相乗効果のある優れた体質改善剤であることを見い出した。
この出願発明はこのような体質改善を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この出願発明は、コール酸、またはシムノールおよび/またはシムノールエステル、または、胆汁末、または、胆汁エキス、または、胆汁酸、または、ゴオウ、または、人工ゴオウを含む体質改善剤に関するものであり、とくに、コール酸、またはシムノールおよび/またはシムノールエステルと、イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体とを含む体質改善剤に関する。
シムノールエステルとしては、シムノール硫酸エステルあるいはその塩がとくに好ましい。シムノール硫酸エステルの塩としては、ナトリウム塩がとくに好ましい。
【発明の効果】
【0005】
この出願発明により、肥満の防止、アトピー性皮膚炎の改善、リュウマチ、パーキンソン病、アトピー、花粉症などの治療 栄養改善、風邪を引かない、風邪を引いても鼻水などの軽い症状で済むなど体質改善を達成することができる。
牛、豚などの家畜の胆汁はタウロコール酸(Taurocholic acid)を含んでいるが、そのタウロコール酸を加水分解してタウリン(Taurine)を製造する。タウリンは食品原料として需要が多くその生産量は多い。その製造の過程で、この出願発明のコール酸も多量できるが、このコール酸は試薬原料として使われるくらいで大部分は産業廃棄物として処理されていて極めて廉価である。
また、この出願発明の成分の一つである大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体は、大豆油の製造過程の副産物である大豆粕の中に含まれているが、大豆粕は、大豆油と同時に大量に生産される。大豆粕の一部は食品原料となる大豆蛋白などの製造原料となるが主として肥料、飼料として使われその価格は極めて低い。産業廃棄物に近い大豆粕を原料として大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体を高い純度で廉価に製造することができる。
したがって、この出願発明は、きわめて安価に医薬品を提供することができるという優れた効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この出願発明の医薬品は、どのようにして投与してもよいが、体質改善は体質により発生する症状で苦しむ人が望むところであるから、この出願発明の医薬品は、日常的に投与することが望ましい。
【0007】
イソフラボンおよびイソフラボン配糖体は、大豆に含まれる大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体がとくに好ましい。
【0008】
コール酸の一日の投与量は、1〜1000mgが好ましく、2〜300mgがより好ましく、10〜100mgがとくに好ましい。
【0009】
シムノールおよび/またはシムノールエステルの一日の投与量は、0.1〜100mgが好ましく、0.1〜50mgがより好ましく、0.3〜10mgがとくに好ましい。
【0010】
イソフラボンおよびイソフラボン配糖体の一日の投与量は、1〜500mgが好ましく、5〜200mgがより好ましく、10〜100mgがとくに好ましい。
【0011】
この出願発明は、コール酸、またはシムノールおよび/またはシムノールエステル、とくに、シムノールおよび/またはシムノールエステルと、イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体が含まれていればよいが、その他の成分として、医薬品の場合には、医薬品一般が使用され、ビタミン類、抗生物質、抗ガン剤、ヘム鉄、プルーンエキス、生薬としては自律神経に支配される器官、腺、血管の機能を賦活するもの、消化を助けるものその他を混合してもよい。
【0012】
自律神経に支配される器官、腺、血管の機能を賦活する生薬は十種以上が知られており、例えば、ニンジンその他があるが、ニンジンをはじめこれらの生薬の幾つかの有効成分は既に明らかにされている。
したがって、これらの有効成分を加えることが好ましい。これらの有効成分をさらに加えることにより、人体機能賦活作用を発揮することができる。
このような生薬としては、人参(ニンジン)、党参(トウジン)、太子参(タイシジン)、西洋参(セイヨウジン)、黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、山薬(サンヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、膠飴(コウイ)、黄精(オウセイ)、四葉参(シヨウジン)などがとくに好ましい。
【0013】
また、消化を助ける生薬である、サンザシ、神麹(シンキク)、ライフクシ、麦芽(バクガ)、穀芽(コクガ)、鶏内金(ケイナイキン)、阿魏(アギ)などを加えることがとくに好ましい。
【0014】
この出願発明は、奇数脂肪酸を加えることが好ましい。
奇数脂肪酸としては、トリデカノイックアシッド、ペンタデカノイックアシッド、ヘプタデカノイックアシッド、ノナデカノイックアシッドが好ましく、ペンタデカノイックアシッド、ヘプタデカノイックアシッドがとくに好ましい。
また、この出願発明は、ドコサヘキサエン酸を加えることが好ましい。
【0015】
この出願発明の体質改善剤を投与する剤形としては、とくに限定されないが、錠剤、粉末剤、固形剤、液剤等の内服薬、座薬、注射薬、貼付薬その他として投与される。
また、乳糖、デンプン等の賦形剤、植物油、その他が使用される。
【0016】
シムノールおよび/またはシムノールエステルは、鮫の胆汁に含まれており、これまで喉閉疾患に有効であることが知られている。
シムノールはつぎの構造式で表される。
【化1】

また、シムノール硫酸エステルナトリウム塩はつぎの構造式で表される。
【化2】

【0017】
大豆イソフラボンはダイズイン(Daidzin)、グリシチン(Glycitin)、ゲニスチン(Genistin)などの数種のイソフラボン配糖体であり、また、そのアグリコンであるダイゼイン(Daidzein)、グリシテイン(Glycitein)、ゲニステイン(Genistein)などの数種のイソフラボンである。
大豆は大豆油の製造原料であるが、大豆油の需要量は大きく、その副産物である大豆粕と同時に大量に生産される。大豆粕の一部は食品原料となる大豆蛋白などの製造原料となるが主として肥料、飼料として使われその価格は極めて低い。産業廃棄物に近い大豆粕を原料として大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体を高い純度で廉価に製造することができる。
以下、この出願発明を実施例により具体的に説明する。
純品以外の使用するコール酸の純度は90%、大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体の純度は40%である。
【実施例1】
【0018】
散剤
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 1100mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
(1包2g1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して散剤を製造した。
【実施例2】
【0019】
顆粒状
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 800mg
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【実施例3】
【0020】
球形顆粒
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 515mg
トウモロコシデンプン 400mg
寒梅粉 500mg
結晶セルロース 400mg
合計 2000mg
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して球形顆粒剤を製造した。
【実施例4】
【0021】
錠剤
コール酸 140mg
大豆イソフラボン配糖体 280mg
乳糖 4000mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 74mg
結晶セルロース 700mg
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 5484mg
(1錠280mg1回5錠1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して錠剤を製造した。
【実施例5】
【0022】
ハードカプセル剤
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
トウモロコシデンプン 959mg
ステアリン酸マグネシウム 9mg
合計 1153mg
(1号カプセル1日4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してハードカプセル剤を製造した。
【実施例6】
【0023】
ソフトカプセル剤
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ミツロウ 55mg
食用油 960mg
合計 1200mg
(1日分4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してソフトカプセル剤を製造した。
【実施例7】
【0024】
注射剤
純品コール酸 20mg
純品大豆イソフラボン配糖体 20mg
ブドウ糖 1000mg
pH調整剤炭酸ナトリウム 適量
注射用蒸留水 適量
合計 5ml
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して注射剤を製造した。
【実施例8】
【0025】
ドリンク剤
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮人参エキス 1500mg
リュウガンエキス 100mg
ゴミシ流エキス 300mg
ローヤルゼリー 150mg
リン酸リボフラビンナトリウム 10mg
エタノール 1.2ml
パラオキシ安香酸 4mg
精製水 適量
合計 50ml
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してドリンク剤を製造した。
【実施例9】
【0026】
顆粒剤
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
塩酸チアミン 10mg
塩酸ピリドキシン 100mg
塩酸ヒドロキソコバラミン 1.027mg
酢酸トコフェロール 100mg
乳糖 2700mg
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 4000mg
(1包2g、1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【実施例10】
【0027】
カプセル剤
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ビタミンA油 4mg
コレカルシフェロール 0.005mg
酢酸トコフェロール 10mg
ビタミンC 600mg
結晶セルロース 250mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 1150mg
(1号カプセル、1日4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してカプセル剤を製造した。
【実施例11】
【0028】
カプセル剤
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
セファレキシン 375mg
トウモロコシデンプン 289mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
合計 855mg
(2号カプセル/3個)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してカプセル剤を製造した。
【実施例12】
【0029】
散剤
シムノール 1mg
大豆イソフラボン 125mg
乳糖 800mg
トウモロコシデンプン 1064mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 2000mg
(1包1g 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【実施例13】
【0030】
顆粒剤
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
乳糖 1500mg
トウモロコシデンプン 364mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 2000mg
(1包1g 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【実施例14】
【0031】
錠剤−1
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
結晶セルロース 845mg
乳糖 140mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
タルク 3mg
合計 1120mg
(1錠280mg 1回2錠 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【実施例15】
【0032】
錠剤−2
シムノール 1mg
大豆イソフラボン 250mg
人参末 2000mg
乳糖 886mg
結晶セルロース 1500mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 558mg
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 55mg
合計 5600mg
(1錠280mg 1回5錠 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【実施例16】
【0033】
ハードカプセル
シムノール 1mg
大豆イソフラボン 125mg
乳糖 218mg
トウモロコシデンプン 800mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
合計 1150mg
(1号カプセル/分、4カプセル 1回2カプセル 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【実施例17】
【0034】
ソフトカプセル
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 734mg
合計 1200mg
(1日分 4カプセル)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【実施例18】
【0035】
ドリンク剤
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
朝鮮人参エキス 10mg
ジオウエキス 10mg
ローヤルゼリー 100mg
硝酸チアミン 10mg
リン酸リボフラビンナトリウム 5mg
塩酸ピリドキシン 10mg
無水カフェイン 50mg
エタノール 1.2ml
パラオキシ安息香酸エチル 4mg
精製水 適量
合計 50ml/瓶
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【実施例19】
【0036】
ビタミン剤配合(ハードカプセル)
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
塩酸チアミン 25mg
塩酸ピリドキシン 10mg
リボフラビン 10mg
シアノコバラミン 12μg
ニコチン酸アミド 20mg
パントテン酸カルシウム 20mg
アスコルビン酸 60mg
L−システイン 10mg
乳糖 263mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 1150mg
(1回2カプセル 1日2回)
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【実施例20】
【0037】
注射剤
シムノール硫酸ナトリウム塩 1mg
純品大豆イソフラボン 20mg
ブドウ糖 500mg
pH調整用水酸化ナトリウム 適量
注射用蒸留水 適量
合計 5ml
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【実施例21】
【0038】
散剤
コール酸 60mg
胆汁末 100mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 適量
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
(1包2g1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して散剤を製造した。
【実施例22】
【0039】
顆粒剤
コール酸 60mg
ゴオウ末 100mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 800mg
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【実施例23】
【0040】
球形顆粒
コール酸 60mg
胆汁末 100mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 515mg
トウモロコシデンプン 適量
寒梅粉 500mg
結晶セルロース 400mg
合計 2000mg
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して球形顆粒剤を製造した。
【実施例24】
【0041】
錠剤
コール酸 140mg
ゴオウ末 100mg
大豆イソフラボン配糖体 280mg
乳糖 4000mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 74mg
結晶セルロース 適量
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 5484mg
(1錠280mg1回5錠1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して錠剤を製造した。
【実施例25】
【0042】
ハードカプセル
コール酸 60mg
胆汁末 100mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 9mg
合計 1153mg
(1号カプセル1日4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してハードカプセルを製造した。
【実施例26】
【0043】
ソフトカプセル
コール酸 60mg
ゴオウ末 100mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1200mg
(1日分4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボンを使用してソフトカプセルを製造した。
【実施例27】
【0044】
ソフトカプセル
コール酸 60mg
ゴオウ末 100mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1200mg
(1日分 4カプセル)
同様に、大豆イソフラボンの代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【実施例28】
【0045】
ソフトカプセル
コール酸 60mg
胆汁末 100mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1200mg
(1日分 4カプセル)
同様に、大豆イソフラボンの代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【0046】
この出願発明の体質改善剤が優れた効果を持つことはたとえばつぎのことからも明らかである。
ネズミを使用して、この出願発明の体質改善剤を投与した場合と投与しない場合とにおける効果について実験を行った。
溺れる迄のネズミの遊泳時間を延長したが、溺れた直後の採決による血液検査において実施例17を28日間前投与したグループは疲労素であるアミノ化合物は殆どなく、消費された筈である血中糖濃度も殆ど減少していなかったという結果が得られた。
また、水槽でネズミを泳がせて溺れるまでの時間を計るという実験を行った(時間の単位は溺れるまでの時間)。
普通のネズミ 6分30秒
普通のネズミに実施例17を30日間食べさせる。 22分
普通のネズミにシムノールドを30日間食べさせる。 15分40秒
普通のネズミに大豆イソフラボンを30日間食べさせる。13分40秒
普通のネズミにタラの肝油を30日間食べさせる。 15分
単独の成分でも相当な効果があったが、実施例17の場合は泳げる時間が驚くほど長く(3倍以上)なり、著しい相乗効果が確認された。
さらに、ネズミの血液検査で驚くべき結果が出た。
ブドウ糖の量についてみると、限界まで泳ぎ、疲れたネズミはエネルギーを使い切り、血中のブドウ糖の量は極端に減るが、実施例17を飲ませたネズミは、血中のブドウ糖の量が減らなかった。
また、尿素窒素の量は泳ぐという激しい運動をして、エネルギーのブドウ糖が足りなくなって供給されなくなると、筋肉の蛋白質を分解し運動に使用する。その時にできるのが尿素窒素である。したがって、尿素窒素は疲労物質と言えるが、泳いだ後のネズミの血中には多量に見られる。大豆イソフラボンなどの単独の成分を与えたネズミにも長く泳いだ分大量に出ている。しかし、実施例17を飲んでいたネズミの血中の尿素窒素はほとんど増えていなかった。すなわち、22分泳いで溺れても、実施例17を飲んでいたネズミは疲れていないということを意味している。
シムノールの代わりにコール酸を使用したが同様の結果が得られた。
【産業上の利用可能性】
【0047】
この出願発明は、コール酸、および/またはシムノールおよび/またはシムノールエステル、または、胆汁末、または、胆汁エキス、または、胆汁酸、または、ゴオウ、または、人工ゴオウ、とくに、さらにイソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体とを含む体質改善剤を提供することを目的とする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コール酸、または、シムノールおよび/またはシムノールエステル、または、胆汁末、または、胆汁エキス、または、胆汁酸、または、ゴオウ、または、人工ゴオウを含むことを特徴とする体質改善剤。
【請求項2】
イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体を含むことを特徴とする請求項1に記載の体質改善剤。
【請求項3】
イソフラボンおよびイソフラボン配糖体が大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体であることを特徴とする請求項2に記載の体質改善剤。
【請求項4】
ビタミン剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の体質改善剤。
【請求項5】
生薬を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の体質改善剤。
【請求項6】
生薬が、人参(ニンジン)、党参(トウジン)、太子参(タイシジン)、西洋参(セイヨウジン)、黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、山薬(サンヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、膠飴(コウイ)、黄精(オウセイ)、四葉参(シヨウジン)の1種以上であることを特徴とする請求項5に記載の体質改善剤。
【請求項7】
生薬が、サンザシ、神麹(シンキク)、ライフクシ、麦芽(バクガ)、穀芽(コクガ)、鶏内金(ケイナイキン)、阿魏(アギ)の1種以上であることを特徴とする請求項5または6に記載の体質改善剤。
【請求項8】
奇数脂肪酸を加えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の体質改善剤。
【請求項9】
ドコサヘキサエン酸を加えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の体質改善剤。

【公開番号】特開2006−182678(P2006−182678A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376436(P2004−376436)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(501072197)有限会社大長企画 (28)
【Fターム(参考)】