説明

光部品の組立方法

【課題】タクトタイムの短縮化を図った光部品の組立方法を提供する。
【解決手段】第1、第2の供給排出部20、30、第1の光軸調整加工部10を有する第1の装置Xと第3、第4の供給排出部20’、30’、第2の光軸調整加工部10’を有する第2の装置Yとを備える。第1の光軸調整加工部10における第1の一体化物を形成する過程中に、元の待機位置にある供給排出部から光ファイバー支持部材を取り除き、次の光ファイバー支持部材を元の待機位置にある供給排出部にセットし、第1の一体化物の形成後、第1の一体化物を取り外す。第2の光軸調整加工部10’における第2の一体化物を形成する過程中に、元の待機位置にある供給排出部に次の光ファイバー支持部材をセットし、第2の一体化物の形成後、第2の一体化物を取り外し、ジョイント部材を介して光素子搭載部材と光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光部品の組立方法に係り、特に、タクトタイムの短縮化を図った光部品の組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本件出願人は、先に、光ファイバと光デバイスとの光軸を調整し、調整した後、光ファイバと光デバイスとを一体化する方法を提案した(例えば、特許文献参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2009−232197
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した光ファイバと光デバイスとを一体化する方法においては、光ファイバと光デバイスをそれぞれセットし、セットした後、光ファイバと光デバイスの光軸を調整し、調整した後、光ファイバと光デバイスを固着し、固着した後、光ファイバと光デバイスとが一体化されたものを取り出しているため、タクトタイムは、部材をセットする時間、固着等の加工時間、加工した部材を取り出す時間を合計したもので、組立に時間がかかるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を考慮し、タクトタイムの短縮化を図った光部品の組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の光部品の組立方法は、第1の装置で光素子搭載部材と光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材を筒状のジョイント部材で連結し、前記光素子搭載部材の光素子の光軸と前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせた状態で、前記光素子搭載部材と前記ジョイント部材とを固着して第1の一体化物を形成し、第2の装置で前記第1の一体化物と前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光ファイバー支持部材を連結し、前記第1の一体化物の光素子の光軸と前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせた状態で、前記第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材とを固着して、第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材を固着して第2の一体化物を形成する光部品の組立方法であって、前記第1の装置は、第1の光軸調整加工部の部位で保持された前記光素子搭載部材の近傍へ前記光ファイバー支持部材を供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、供給した前記光ファイバー支持部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部を有し、前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第2の装置は、第2の光軸調整加工部の部位で保持された前記第1の一体化物の近傍へ前記光ファイバー支持部材を供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部を有し、前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前の工程で使用した前記光ファイバー支持部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を前記元の待機位置にある供給排出部にセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の一体化物を取り外し、前記第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てるものである。
【0007】
また、請求項2記載の光部品の組立方法は、第1の装置で光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材と光素子搭載部材を筒状のジョイント部材で連結し、前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸と前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせた状態で、前記光ファイバー支持部材と前記ジョイント部材とを固着して第1の一体化物を形成し、第2の装置で前記第1の一体化物と前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光素子搭載部材を連結し、前記第1の一体化物の光ファイバーの光軸と前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせた状態で、前記第1の一体化物と前記光素子搭載部材とを固着して、第1の一体化物と前記光素子搭載部材を固着して第2の一体化物を形成する光部品の組立方法であって、前記第1の装置は、第1の光軸調整加工部の部位で保持された前記光ファイバー支持部材の近傍へ前記光素子搭載部材を供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、供給した前記光素子搭載部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部を有し、前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第2の装置は、第2の光軸調整加工部の部位で保持された前記第1の一体化物の近傍へ前記光素子搭載部材を供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部を有し、前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前の工程で使用した前記光素子搭載部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光素子搭載部材を前記元の待機位置にある供給排出部にセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の一体化物を取り外し、前記第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てるものである。
【0008】
また、請求項3記載の光部品の組立方法は、第1の装置と第2の装置とを備え、筒状のジョイント部材を介して光素子搭載部材と光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を光学的に接続する光部品の組立方法であって、前記第1の装置は、前記光素子搭載部材を保持する第1の保持部と、前記光ファイバー支持部材を保持する第2の保持部と、この第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材を第1の光軸調整加工部の近傍へ供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、前記第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部とを備え、前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第1の光軸調整加工部は、前記第1の保持部の近傍に位置し、前記第1の保持部材に保持された前記光素子搭載部材と前記第1の供給排出部又は第2の供給排出部から供給された前記第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材との間に前記ジョイント部材を位置させた状態において、前記光素子搭載部材の前記光素子の光軸と前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、前記光素子搭載部材と前記ジョイント部材を溶接により固着して第1の一体化物を形成するところであり、前記第2の装置は、前記第1の一体化物を保持する第3の保持部と、前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光ファイバー支持部材を保持する第4の保持部と、この第4の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材を第2の光軸調整加工部の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部とを備え、前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第2の光軸調整加工部は、前記第3の保持部の近傍に位置し、前記第3の保持部に保持された前記第1の一体化物の前記光素子の光軸と前記第3の供給排出部又は第4の供給排出部から供給された前記第4の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、前記第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材を溶接により固着して第2の一体化物を形成するところであり、前記第1の光軸調整加工部における前記第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前記第2の保持部に保持された前の工程で使用した前記光ファイバー支持部材を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を保持した前記第2の保持部をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の保持部から前記第1の一体化物を取り外し、前記第2の光軸調整加工部における前記第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を保持した前記第4の保持部をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てるものである。
【0009】
また、請求項4記載の光部品の組立方法は、第1の装置と第2の装置とを備え、筒状のジョイント部材を介して光素子搭載部材と光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を光学的に接続する光部品の組立方法であって、前記第1の装置は、前記光ファイバー支持部材を保持する第1の保持部と、前記光素子搭載部材を保持する第2の保持部と、この第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材を第1の光軸調整加工部の近傍へ供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、前記第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部とを備え、前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第1の光軸調整加工部は、前記第1の保持部の近傍に位置し、前記第1の保持部材に保持された前記光ファイバー支持部材と前記第1の供給排出部又は第2の供給排出部から供給された前記第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材との間に前記ジョイント部材を位置させた状態において、前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸と前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせ、その後、前記光ファイバー支持部材と前記ジョイント部材を溶接により固着して第1の一体化物を形成するところであり、前記第2の装置は、前記第1の一体化物を保持する第3の保持部と、前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光素子搭載部材を保持する第4の保持部と、この第4の保持部に保持された前記光素子搭載部材を第2の光軸調整加工部の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部とを備え、前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第2の光軸調整加工部は、前記第3の保持部の近傍に位置し、前記第3の保持部に保持された前記第1の一体化物の光ファイバーの光軸と前記第3の供給排出部又は第4の供給排出部から供給された前記第4の保持部に保持された前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせ、その後、前記第1の一体化物と前記光素子搭載部材を溶接により固着して第2の一体化物を形成するところであり、前記第1の光軸調整加工部における前記第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前記第2の保持部に保持された前の工程で使用した前記光素子搭載部材を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材を保持した前記第2の保持部をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の保持部から前記第1の一体化物を取り外し、前記第2の光軸調整加工部における前記第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材を保持した前記第4の保持部をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てるものである。
【0010】
また、請求項5記載の光部品の組立方法は、第1の装置と第2の装置とを備え、筒状のジョイント部材を介して光素子搭載部材と光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を光学的に接続する光部品の組立方法であって、前記第1の装置は、前記光素子搭載部材を保持する第1の保持部と、前記光ファイバー支持部材を保持する第2の保持部と、この第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材を第1の光軸調整加工部の近傍へ供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、前記第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部とを備え、前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第1の光軸調整加工部は、前記第1の保持部の近傍に位置し、前記第1の保持部材に保持された前記光素子搭載部材と前記第1の供給排出部又は第2の供給排出部から供給された前記第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材との間に前記ジョイント部材を位置させた状態において、前記光素子搭載部材の前記光素子の光軸と前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、前記光素子搭載部材と前記ジョイント部材を溶接により固着して第1の一体化物を形成するところであり、前記第2の装置は、前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光ファイバー支持部材を保持する第3の保持部と、前記第1の一体化物を保持する第4の保持部と、この第4の保持部に保持された前記第1の一体化物を第2の光軸調整加工部の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部とを備え、前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第2の光軸調整加工部は、前記第3の保持部の近傍に位置し、前記第3の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸と前記第3の供給排出部又は第4の供給排出部から供給された前記第4の保持部に保持された前記第1の一体化物の光素子の光軸を合わせ、その後、前記第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材を溶接により固着して第2の一体化物を形成するところであり、前記第1の光軸調整加工部における前記第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前記第2の保持部に保持された前の工程で使用した前記光ファイバー支持部材を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を保持した前記第2の保持部をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の保持部から前記第1の一体化物を取り外し、前記第2の光軸調整加工部における前記第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記第1の一体化物を保持した前記第4の保持部をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てるものである。
【0011】
また、請求項6記載の光部品の組立方法は、第1の装置と第2の装置とを備え、筒状のジョイント部材を介して光素子搭載部材と光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を光学的に接続する光部品の組立方法であって、前記第1の装置は、前記光ファイバー支持部材を保持する第1の保持部と、前記光素子搭載部材を保持する第2の保持部と、この第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材を第1の光軸調整加工部の近傍へ供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、前記第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部とを備え、前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第1の光軸調整加工部は、前記第1の保持部の近傍に位置し、前記第1の保持部材に保持された前記光ファイバー支持部材と前記第1の供給排出部又は第2の供給排出部から供給された前記第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材との間に前記ジョイント部材を位置させた状態において、前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸と前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせ、その後、前記光ファイバー支持部材と前記ジョイント部材を溶接により固着して第1の一体化物を形成するところであり、前記第2の装置は、前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光素子搭載部材を保持する第3の保持部と、前記第1の一体化物を保持する第4の保持部と、この第4の保持部に保持された前記第1の一体化物を第2の光軸調整加工部の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部とを備え、前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、前記第2の光軸調整加工部は、前記第3の保持部の近傍に位置し、前記第3の保持部に保持された前記光素子搭載部材の光素子の光軸と前記第3の供給排出部又は第4の供給排出部から供給された前記第4の保持部に保持された前記第1の一体化物の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、前記第1の一体化物と前記光素子搭載部材を溶接により固着して第2の一体化物を形成するところであり、前記第1の光軸調整加工部における前記第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前記第2の保持部に保持された前の工程で使用した前記光素子搭載部材を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材を保持した前記第2の保持部をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の保持部から前記第1の一体化物を取り外し、前記第2の光軸調整加工部における前記第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記第1の一体化物を保持した前記第4の保持部をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てるものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の光部品の組立方法によれば、第1の装置と第2の装置を備え、前記第1の装置の第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前の工程で使用した光ファイバー支持部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の一体化物を取り外すため、光素子搭載部材とジョイント部材との一体化に要する時間を短くし、
また、前記第2の装置の第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外すため、前記第2の一体化物(前記第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材との一体化)に要する時間を短くし、その結果、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して一体化する時間を短くして、つまり、タクトタイムの短縮化を図った光部品の組立を行うことができる。
【0013】
また、請求項2記載の光部品の組立方法によれば、第1の装置と第2の装置を備え、前記第1の装置の第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前の工程で使用した光素子搭載部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光素子搭載部材をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の一体化物を取り外すため、光ファイバー支持部材とジョイント部材との一体化に要する時間を短くし、
また、前記第2の装置の第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外すため、前記第2の一体化物(前記第1の一体化物と前記光素子搭載部材との一体化)に要する時間を短くし、その結果、前記ジョイント部材を介して前記光ファイバー支持部材と前記光素子搭載部材とを固着して一体化する時間を短くして、つまり、タクトタイムの短縮化を図った光部品の組立を行うことができる。
【0014】
また、請求項3記載の光部品の組立方法によれば、第1の装置と第2の装置を備え、前記第1の装置の第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から第2の保持部に保持された前の工程で使用した光ファイバー支持部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を保持した前記第2の保持部をセットし、光素子搭載部材とジョイント部材との一体化に要する時間を短くし、
また、前記第2の装置の第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を保持した第4の保持部をセットし、前記第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材との一体化に要する時間を短くし、
その結果、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して一体化する時間を短くして、
つまり、タクトタイムの短縮化を図った光部品の組立を行うことができる。
【0015】
また、請求項4記載の光部品の組立方法によれば、第1の装置と第2の装置を備え、前記第1の装置の第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から第2の保持部に保持された前の工程で使用した光素子搭載部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光素子搭載部材を保持した前記第2の保持部をセットし、光ファイバー支持部材とジョイント部材との一体化に要する時間を短くし、
また、前記第2の装置の第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材を保持した第4の保持部をセットし、前記第1の一体化物と前記光素子搭載部材との一体化に要する時間を短くし、
その結果、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して一体化する時間を短くして、
つまり、タクトタイムの短縮化を図った光部品の組立を行うことができる。
【0016】
また、請求項5記載の光部品の組立方法によれば、第1の装置と第2の装置を備え、前記第1の装置の第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から第2の保持部に保持された前の工程で使用した光ファイバー支持部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を保持した前記第2の保持部をセットし、光素子搭載部材とジョイント部材との一体化に要する時間を短くし、
また、前記第2の装置の第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記第1の一体化物を保持した第4の保持部をセットし、前記第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材との一体化に要する時間を短くし、
その結果、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して一体化する時間を短くして、
つまり、タクトタイムの短縮化を図った光部品の組立を行うことができる。
【0017】
また、請求項6記載の光部品の組立方法によれば、第1の装置と第2の装置を備え、前記第1の装置の第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から第2の保持部に保持された前の工程で使用した光素子搭載部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光素子搭載部材を保持した前記第2の保持部をセットし、光ファイバー支持部材とジョイント部材との一体化に要する時間を短くし、
また、前記第2の装置の第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記第1の一体化物を保持した第4の保持部をセットし、前記第1の一体化物と前記光素子搭載部材との一体化に要する時間を短くし、
その結果、前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して一体化する時間を短くして、
つまり、タクトタイムの短縮化を図った光部品の組立を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の一実施例の光部品の組立方法の対象である「光部品」を分解して示す概略的斜視図である。
【図2】図2は、図1の光部品を組み立てる過程を概略的に示した概略的図である。
【図3】図3は、図1の光部品を組み立てに使用される第1の装置(第2の装置)の概略的正面図である。
【図4】図4は、図3の第2の保持部材の回動状態を示す図3の一部を省略した概略的正面図である。
【図5】図5は、図3の第1の供給排出部に第1の保持部材が支持される前の状態を示す概略的図である。
【図6】図6は、図5の第1の供給排出部に第1の保持部材が支持された状態を示す概略的図である。
【図7】図7は、図3の第2の保持部材に光素子搭載部材が保持される前の状態を示す概略的図である。
【図8】図8は、図3の第1の供給排出部が第1の光軸調整加工部へ移動する状態を平面的に示す概略的平面図である。
【図9】図9は、図3の一部を拡大して示す概略的一分正面図である。
【図10】図10は、光素子搭載部材とジョイント部材を一体化する過程を示すもので、図10(a)は、第2の保持部材の下に第1の保持部材が位置した状態、図10(b)は、第2の保持部材に保持された光ファイバー支持部材の端面と第1の保持部材に保持された光素子搭載部材の外周に摩擦係止したジョイント部材の端面とが当接した状態、図10(c)は、光素子搭載部材とジョイント部材を溶接している状態、図10(d)は、光素子搭載部材とジョイント部材を溶接した後、回動し、回動後、光素子搭載部材とジョイント部材を溶接している状態をそれぞれ示している概略図である。
【図11】図11は、図10(c)の状態を平面的に見た概略平面図である。
【図12】図12は、図10(d)の状態を平面的に見た概略平面図である。
【図13】図13は、図9の移動体を降下する状態を示す概略的一分正面図である。
【図14】図14は、図3の第4の供給排出部が第4の保持部を保持している状態を平面的に示す概略的平面図である。
【図15】図15は、第1の一体化物と光ファイバー支持部材を一体化する過程を示すもので、図15(a)は、第2の保持部材の下に第1の保持部材が位置した状態、図15(b)は、第2の保持部材に保持された光ファイバー支持部材の端面と第1の保持部材に保持された第1の一体化物の光素子搭載部材の外周に摩擦係止したジョイント部材の端面とが当接した状態、図15(c)は、第1の一体化物のジョイント部材と光ファイバー支持部材を溶接している状態、図10(d)は、第1の一体化物のジョイント部材と光ファイバー支持部材を溶接した後、回動し、回動後、第1の一体化物のジョイント部材と光ファイバー支持部材を溶接している状態をそれぞれ示している概略図である。
【図16】図16は、図2の光部品を組み立てる過程と異なる他の実施例の光部品を組み立てる過程を概略的に示した概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施例の光部品の組立方法を図面を参照して説明する。
(実施例1)
本発明の光部品の組立方法の対象である「光部品Z」は、光通信を行う際に使用される光コネクタであり、具体的には、3ピースタイプ、つまり、図1に示すように、光素子を搭載した光素子搭載部材1、光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2、この光ファイバー支持部材2と光素子搭載部材1との間に位置する筒状のジョイント部材3である。
本発明の光部品の組立方法は、筒状のジョイント部材3を介して光素子搭載部材1と光ファイバー支持部材2とを固着して、光部品を光学的に接続するものである。
なお、上述した光素子搭載部材1は、内部に図示しない発光素子(例えば、半導体レーザー)又は受光素子を搭載した部材であり、また、ジョイント部材3は、例えば、光素子搭載部材1と光ファイバー支持部材2に当接するスライドホルダである。
【0020】
光部品Zは、図2に示すように、概略的に、第1の装置Xで光素子搭載部材1と光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2を筒状のジョイント部材3で連結し、光素子搭載部材1の光素子の光軸と光ファイバー支持部材2の光ファイバーの光軸を合わせた状態で、光素子搭載部材1とジョイント部材3とを固着(固着は、例えば、溶接であり、より具体的には、YAGレーザ溶接によるものである。)して第1の一体化物Aを形成し、その後、第2の装置Yで第1の一体化物Aと第1の装置Xで第1の一体化物Aを形成する際、前の工程である第1の装置Xで使用した光軸合わせをした光ファイバー支持部材2を連結し、第1の一体化物Aの光素子の光軸と光ファイバー支持部材2の光ファイバーの光軸を合わせた状態で、第1の一体化物Aと光ファイバー支持部材2とを固着(固着は、例えば、溶接であり、より具体的には、YAGレーザ溶接によるものである。)して第2の一体化物である光部品Zを形成するものである。
なお、第1の装置Xと第2の装置Yは、略同じ装置であり(図3参照)、また、図2に示す4、4’は、先端よりレーザを照射するYAGヘッドであり、図2に示す5、5’は、YAGレーザ溶接された部位である。
【0021】
第1の装置Xは、図3に示すように、中央に第1の光軸調整加工部10、左に第1の供給排出部20、右に第2の供給排出部30が位置している。
第1の光軸調整加工部10は、後述する第1の保持部40の近傍に位置し、第1の保持部40に保持された光素子搭載部材1と第1の供給排出部20又は第2の供給排出部30から供給された後述する第2の保持部50に保持された光ファイバー支持部材2との間にジョイント部材3を位置させた状態において、光素子搭載部材1の光素子の光軸と光ファイバー支持部材2の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、光素子搭載部材 1とジョイント部材3を溶接により固着して第1の一体化物Aを形成する部位である。
【0022】
第1の供給排出部20は、後述する図5記載の第2の保持部50に保持された光ファイバー支持部材2を第1の光軸調整加工部10の近傍へ供給し、第1の光軸調整加工部10による加工後、第2の保持部50に保持された光ファイバー支持部材2をセットする元の待機位置へ戻すように移動するものである(図3、図6及び図8参照)。
なお、図2は、第1の供給排出部20、第2の供給排出部30及び第4の供給排出部30’は、セットする元の待機位置へ戻っている状態を、第3の供給排出部20’は、第2の光軸調整加工部10’の部位へ移動している状態を、それぞれ示している。
また、第1の供給排出部20は、油圧、エアー等で駆動するスライダー21に第2の保持部50を支持する支持部22を有し、支持部22は、スライダー21に立設する立設部材23に接続されている(図6及び図8参照)。
【0023】
第2の供給排出部30は、第1の供給排出部20と同様、後述する図5記載の第2の保持部50に保持された光ファイバー支持部材2を第1の光軸調整加工部10の近傍へ供給し、第1の光軸調整加工部10による加工後、第2の保持部50に保持された光ファイバー支持部材2をセットする元の待機位置へ戻すように移動するもので、第2の供給排出部30と第1の供給排出部20とは、近接する位置関係にある。
ここで、近接する位置関係にあるとは、一人の作業者が第1の装置Xの前に立ち、第1の供給排出部20へ光ファイバー支持部材2を保持した第2の保持部材50をセットし、第2の供給排出部30から前工程で使用した光ファイバー支持部材2を保持した第2の保持部材50を取り除く作業に支障をきたさない距離[本実施例では、第1の装置Xの正面側であって、セットする元の待機位置にある第1の供給排出部20と第2の供給排出部30との距離L(図3参照)は、約20cm程度となっている。]である。
そして、第2の供給排出部30は、第1の供給排出部20と同様、油圧、エアー等で駆動するスライダー31に第2の保持部50を支持する支持部32を有し、支持部32は、スライダー31に立設する立設部材(図示しないが、立設部材23と同様のものである。)に接続されている(図8参照)。
【0024】
また、図7に示す40は、光素子搭載部材1を保持する第1の保持部で、第1の保持部40は、中央部に光素子搭載部材1を受け入れる空所41を有し、該空所41に光素子搭載部材1を受け入れ、受け入れた後、光素子搭載部材1を周囲から締めつけて固定させるチャックとなっており、該チャックの締め付けは、本体42の下に位置するリング43によって行われる。
また、図5及び図6に示す50は、光ファイバー支持部材2を保持する第2の保持部
で、この第2の保持部50は、中央部に光ファイバー支持部材2を受け入れる空所51を有し、該空所51に光ファイバー支持部材2を受け入れ、受け入れた後、光ファイバー支持部材2を周囲から締めつけて固定させるチャックとなっており、該チャックの締め付けは、本体52の上に位置するレバー53によって行われる。なお、第2の保持部50は、図5及び図6に示すように、第1の供給排出部20の支持部22によって保持される。
【0025】
即ち、第1の供給排出部20は、図8に示すように、光ファイバー支持部材2を保持した第2の保持部50をスライダー21を介して第1の光軸調整加工部10へと移動させる。
詳述すれば、第1の供給排出部20が第1の光軸調整加工部10へ移動すると、第1の光軸調整加工部10の下方に位置した移動部11(図9参照)が上方に移動し、第2の保持部50が支持部22から離脱し、光ファイバー支持部材2を保持した第2の保持部50を第1の供給排出部20から移動部11へと移行させる。
一方、第2の保持部50を保持した移動部11は、図8に示すように、実線から破線の状態に回動し、回動した後、移動部11は、第1の保持部材40に近づくように、上昇し、停止する[図9、図10(a)参照]。
停止後、第1の保持部材40に保持された光素子搭載部材1と第1の供給排出部20(又は第2の供給排出部30)から供給された第2の保持部50に保持された光ファイバー支持部材2との間にジョイント部材3を位置させる[図10(a)参照]。
この状態において、第1の光軸調整加工部10は、移動部11を第1の保持部材40に対して近づくように上昇させて、ジョイント部材3を光ファイバー支持部材2に当接させる[図10(b)参照]。
その後、光素子搭載部材1の光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸を合わせるように調整し、例えば、第1の保持部40を回動させて、光素子搭載部材1の光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸を合わせる。なお、光ファイバー支持部材2の光ファイバーは、光軸合わせ時、移動部11の下方から移動部11及び第2の保持部50内を貫通して光ファイバー支持部材2内に挿入され、光軸合わせが終わると、移動部11の下方に戻るようになっている。
光素子搭載部材1の光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸が合った後、その状態で、YAGヘッド4の先端より照射されるレーザにより、光素子搭載部材1とジョイント部材3を3か所溶接により固着し[図11及び図10(c)参照]、更に、第1の保持部材40を60度回動させ、YAGヘッド4の先端より照射されるレーザにより、光素子搭載部材1とジョイント部材3を3か所溶接により固着し、光素子搭載部材1とジョイント部材3を固着させて第1の一体化物Aを形成する[図12及び図10(d)参照]。
【0026】
第1の一体化物Aが形成されると、移動部11は上述と逆の動き、つまり、移動部11を下降させ、待機している第1の供給排出部20の側に回動させ、その後、移動部11を降下させ第2の保持部50が第1の供給排出部20の支持部22で支持されるようにして、第2の保持部50を移動部11から第1の供給排出部20に移行させる。移行した後、第1の供給排出部20をセットする元の待機位置へ戻るように移動させる。
なお、移動部11は第2の保持部50が第1の供給排出部20の支持部22で支持されるように降下した後、第2の供給排出部30の側に回動して、第2の供給排出部30から光ファイバー支持部材2を保持した第2の保持部50を受け入れるように待機するようになっている。
そして、第1の光軸調整加工部10における第1の一体化物Aを形成する過程中に、第1、第2の供給排出部20、30の内、セットする元の待機位置にある供給排出部、本実施例でいえば、第2の供給排出部30から前工程で使用した第2の保持部50に保持された光ファイバー支持部材2を取り除き、取り除き後、第2の供給排出部30に次の光ファイバー支持部材2を保持した第2の保持部50をセットしておくようにする。なお、図8は、第1の供給排出部20に第2の保持部50が保持され、第2の供給排出部30から第2の保持部50が取り除かれた状態を示している。
即ち、第1の装置Xは、光ファイバー支持部材2を第1の光軸調整加工部10へ供給し、加工後、供給した光ファイバー支持部材2をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部20、30を有し、第1の光軸調整加工部10における第1の一体化物Aを形成する過程中に、第1、第2の供給排出部20、30の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前の工程で使用した光ファイバー支持部材2を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する光ファイバー支持部材2をセットすることができるため、光素子搭載部材1とジョイント部材3との一体化に要する時間を短くすることができる。
【0027】
上述したように、第1の供給排出部20がセットする元の待機位置へ戻ってくると、
第1の保持部材40には、光素子搭載部材1とジョイント部材3を固着させて形成された第1の一体化物Aが光素子搭載部材1を介して保持されているから、リング43を使ってチャックを緩めて、第1の一体化物Aを取り外し、第1の保持部材40に次の光素子搭載部材1を保持させる。
【0028】
第1の保持部材40に次の工程で使用される光素子搭載部材1を保持させる作業が終了すると、第2の供給排出部30を第1の光軸調整加工部10(移動部11)に向かって移動させる。すると、上述と同様、第1の光軸調整加工部10の下方に位置した移動部11が上方に移動し、第2の保持部50が支持部32から離脱し、光ファイバー支持部材2を保持した第2の保持部50を第2の供給排出部30から移動部11へと移行させる。
一方、第2の保持部50を保持した移動部11は、第1の供給排出部20の側に回動し、回動した後、移動部11は、第1の保持部材40に近づくように、上昇し、停止する[図9、図10(a)参照]。
停止後、第1の保持部材40に保持された光素子搭載部材1と第2の供給排出部30から供給された第2の保持部50に保持された光ファイバー支持部材2との間にジョイント部材3を位置させる[図10(a)参照]。
この状態において、第1の光軸調整加工部10は、移動部11を第1の保持部材40に対して近づくように上昇させて、ジョイント部材3を光ファイバー支持部材2に当接させる[図10(b)参照]。
その後、光素子搭載部材1の光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸を合わせるように調整し、例えば、第1の保持部材40を回動させて、光素子搭載部材1の光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸を合わせる。なお、光ファイバー支持部材2の光ファイバーは、前述したと同様に、光軸合わせ時、移動部11の下方から移動部11及び第2の保持部50内を貫通して光ファイバー支持部材2内に挿入され、光軸合わせが終わると、移動部11の下方に戻るようになっている。
光素子搭載部材1の光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸が合った後、その状態で、YAGヘッド4の先端より照射されるレーザにより、光素子搭載部材1とジョイント部材3を3か所溶接により固着し[図10(c)参照]、更に、第1の保持部材40を60度回動させ、YAGヘッド4の先端より照射されるレーザにより、光素子搭載部材1とジョイント部材3を3か所溶接により固着し、光素子搭載部材1とジョイント部材3を固着させて第1の一体化物Aを形成する[図10(d)参照]。
第1の一体化物Aが形成されると、移動部11は上述と逆の動き、つまり、移動部11を下降させ、待機している第2の供給排出部30の側に回動させ、その後、移動部11を降下させ第2の保持部50が第2の供給排出部30の支持部32で支持されるようにして、第2の保持部50を移動部11から第2の供給排出部30に移行させる。移行した後、第2の供給排出部30をセットする元の待機位置へ戻るように移動させる。
第1の装置Xにおいては、以後、同様な動作を繰り返して、第1の一体化物Aを形成していく。
【0029】
第2の装置Yは、第1の装置Xと同様に、中央に第2の光軸調整加工部10’、左に第3の供給排出部20’、右に第4の供給排出部30’が位置している。
第3の供給排出部20’は、後述する第4の保持部50’に保持された光ファイバー支持部材2を第2の光軸調整加工部10’の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻るものである(図14参照)。
なお、図14は、第3の供給排出部20’及び第4の供給排出部30’は、セットする元の待機位置へ戻っている状態を、第3の供給排出部20’は第4の保持部50’を取り除かれている状態を、第4の供給排出部30’は第4の保持部50’を保持している状態を、それぞれ示している。
第3の供給排出部20’は、第1の供給排出部20と同様、図6に示すように、油圧、エアー等で駆動するスライダー21’に第4の保持部50’を支持する支持部22’を有し、支持部22’は、スライダー21’に立設する立設部材23’に接続されている。
【0030】
第4の供給排出部30’は、第3の供給排出部20’と同様、後述する第4の保持部50’に保持された光ファイバー支持部材2を第2の光軸調整加工部10’の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る(図14参照)もので、第4の供給排出部30’と第3の供給排出部20’とは、近接する位置関係にある。
ここで、近接する位置関係にあるとは、一人の作業者が第2の装置Yの前に立ち、第3の供給排出部20’へ光ファイバー支持部材2を保持した第4の保持部50’をセットし、第4の供給排出部30’から前工程で使用した光ファイバー支持部材2を保持した第4の保持部50’を取り除く作業に支障をきたさない距離[本実施例では、第2の装置Yの正面側であって、セットする元の待機位置にある第3の供給排出部20’と第4の供給排出部30’との距離L’(図3参照)は、約20cm程度となっている。]である。
そして、第4の供給排出部30’は、第3の供給排出部20’と同様、油圧、エアー等で駆動するスライダー31’に第4の保持部50’を支持する支持部32’を有し、支持部32’は、スライダー31’に立設する立設部材に接続されている(図14参照)。
【0031】
また、図7に示す40’は、第1の装置Xで形成された第1の一体化物Aを保持する第3の保持部で、この第3の保持部40’は、中央部に光ファイバー支持部材2を受け入れる空所41’を有し、該空所41’に第1の一体化物Aを受け入れ、受け入れた後、第1の一体化物Aを周囲から締めつけて固定させるチャックとなっており、該チャックの締め付けは、本体42’の上に位置するレバー43’によって行われる。
また、図5及び図6に示す第4の保持部50’は、第1の装置Xで第1の一体化物Aを形成する際、光軸合わせをした光ファイバー支持部材2を保持するもので、この第4の保持部50’は、第2の保持部50と同様、中央部に光ファイバー支持部材2を受け入れる空所51’を有し、該空所51’に光ファイバー支持部材2を受け入れ、受け入れた後、光ファイバー支持部材2を周囲から締めつけて固定させるチャックとなっており、該チャックの締め付けは、本体52’の上に位置するレバー53’によって行われる。
【0032】
図3に示す第2の光軸調整加工部10’は、第3の保持部40’の近傍に位置し、第3の保持部40’に保持された第1の一体化物Aの光素子の光軸と第3の供給排出部20’又は第4の供給排出部30’から供給された第4の保持部50’に保持された光ファイバー支持部材2の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、第1の一体化物Aと光ファイバー支持部材2を溶接により固着して第2の一体化物である光部品Zを形成する部位である。
【0033】
即ち、第3の供給排出部20’は、光ファイバー支持部材2を保持した第4の保持部50’をスライダー21’を介して第2の光軸調整加工部10’へと移動させる。
第3の供給排出部20’が第2の光軸調整加工部10’へ移動すると、第2の光軸調整加工部10’の下方に位置した移動部11’(図13参照)が上方に移動し、第4の保持部50’が支持部22’から離脱し、光ファイバー支持部材2を保持した第4の保持部50’を第3の供給排出部20’から移動部11’へと移行させる。
一方、第4の保持部50’を保持した移動部11’は、第4の供給排出部30’の側に回動し、回動した後、移動部11’は、第3の保持部材40’に近づくように、上昇し、停止する[図15(a)参照]。
その後、第2の光軸調整加工部10’は、移動部11’を第3の保持部材40’に対して近づくように上昇させて、第1の一体化物Aのジョイント部材3を光ファイバー支持部材2に当接させる[図15(b)参照]。
その後、第1の一体化物Aの光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸を合わせるように調整し、例えば、第3の保持部材40’を回動させて、第1の一体化物Aの光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸を合わせる。
1の光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸を合わせる。なお、光ファイバー支持部材2の光ファイバーは、前述したと同様に、光軸合わせ時、移動部11’の下方から移動部11’及び第4の保持部50’内を貫通して光ファイバー支持部材2内に挿入され、光軸合わせが終わると、移動部11’の下方に戻るようになっている。
第1の一体化物Aの光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸が合った後、その状態で、YAGヘッド4’の先端より照射されるレーザにより、光素子搭載部材1とジョイント部材3を3か所溶接により固着し[図11及び図15(c)(d)参照]、更に、移動部材11’を60度回動させて第3の保持部材40’を60度回動させ、YAGヘッド4’の先端より照射されるレーザにより、第1の一体化物Aのジョイント部材3と光ファイバー支持部材2を3か所溶接により固着し(図12参照)、光素子搭載部材1とジョイント部材3を固着させて第2の一体化物である光部品Zを形成する。
【0034】
第2の一体化物である光部品Zが形成されると、第3の保持部材40’及び第4の保持部50’のチャックを緩め、移動部11’を下降させ、第3の保持部材40’及び第4の保持部50’から第2の一体化物である光部品Zを取り外すことができる。
即ち、第2の装置Yは、光ファイバー支持部材2を第2の光軸調整加工部10’へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部20’、30’を有し、第2の装置Yの第2の光軸調整加工部10’における第2の一体化物を形成する過程中に、第3、第4の供給排出部20’、30’の内、セットする元の待機位置にある供給排出部40’に次の工程で使用する光ファイバー支持部材2を保持した第4の保持部50’をセットすることができるため、第1の一体化物Aと光ファイバー支持部材2との一体化に要する時間を短くすることができる。
その結果、ジョイント部材3を介して光素子搭載部材1と光ファイバー支持部材2とを固着して一体化する時間を短くすることができる。
【0035】
上述したように、第3の供給排出部20’がセットする元の待機位置へ戻ってくると、第3の保持部40’に次の工程で使用する第1の一体化物Aを保持させる。この作業が終了した後、第4の供給排出部30’を第2の光軸調整加工部10’(移動部11’)に向かって移動させる。すると、上述と同様、第2の光軸調整加工部10’の下方に位置した移動部11’が上方に移動し、光ファイバー支持部材2を保持した第4の保持部50’を第4の供給排出部30’から移動部11’へと移行させる。
一方、第4の保持部50’を保持した移動部11’は、第3の供給排出部20’の側に回動し、回動した後、移動部11’は、第3の保持部材40’に近づくように、上昇し、停止する[図13及び図15(a)参照]。
その後、第2の光軸調整加工部10’は、移動部11’を第3の保持部材40’に対して近づくように上昇させて、第1の一体化物Aのジョイント部材3を光ファイバー支持部材2に当接させる[図15(b)参照]。
その後、第1の一体化物Aの光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸を合わせるように調整し、例えば、第3の保持部材40’を回動させて、第1の一体化物Aの光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸を合わせる。
第1の一体化物Aの光素子と光ファイバー支持部材2の光ファイバーとの光軸が合った後、その状態で、YAGヘッド4’の先端より照射されるレーザにより、光素子搭載部材1とジョイント部材3を3か所溶接により固着し[図11及び図15(c)(d)参照]、更に、移動部材11’を60度回動させて第3の保持部材40’を60度回動させ、YAGヘッド4’の先端より照射されるレーザにより、第1の一体化物Aのジョイント部材3と光ファイバー支持部材2を3か所溶接により固着し、光素子搭載部材1とジョイント部材3を固着(図12参照)させて第2の一体化物である光部品Zを形成する。
第2の装置Yにおいては、以後、同様な動作を繰り返して、第2の一体化物である光部品Zを形成していく。
【0036】
(実施例2)
実施例1にあっては、第1の装置Xで光素子搭載部材1と光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2を筒状のジョイント部材3で連結し、光素子搭載部材1の光素子の光軸と光ファイバー支持部材2の光ファイバーの光軸を合わせた状態で、光素子搭載部材1とジョイント部材3とを固着して第1の一体化物Aを形成したが、本願発明にあっては、これに限らず、図16に示すように、第1の装置Xで光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2と光素子搭載部材1を筒状のジョイント部材3で連結し、実施例1と同様に、光ファイバー支持部材2の光ファイバーの光軸と光素子搭載部材1の光素子の光軸を合わせた状態で、光ファイバー支持部材2とジョイント部材3とを固着して第1の一体化物A’を形成するようにしても良い。
かかる実施例2の「光部品の組立方法」においては、上述実施例1と異なるのは、保持される対象が異なるもので、実施例2の「光部品の組立方法」にあっては、第1の装置Xの第1の保持部40は光ファイバー支持部材2を、第1の装置Xの第2の保持部50は光素子搭載部材1を、第2の装置Yの第3の保持部40’は第1の装置Xで形成された光ファイバー支持部材2とジョイント部材3とを固着した第1の一体化物A’を、第2の装置Yの第4の保持部50’は光素子搭載部材1を、それぞれ保持し、第1の装置Xと第2の装置Yにより、筒状のジョイント部材3を介して光素子搭載部材1と光ファイバー支持部材2とを固着して、光部品Zを成形することができる。
【0037】
即ち、第2の装置Yで、「上述の第1の一体化物A’」と「第1の装置Xで第1の一体化物A’を形成する際、光軸合わせをした光素子搭載部材1」を連結し、第1の一体化物A’の光ファイバーの光軸と光素子搭載部材1の光素子の光軸を合わせた状態で、第1の一体化物A’と光素子搭載部材1とを固着して、第1の一体化物A’と光素子搭載部材1を固着して第2の一体化物Zを形成する。
なお、第1の装置Xは、第1の光軸調整加工部10の部位で第1の保持部40により保持された光ファイバー支持部材2の近傍へ光素子搭載部材1を供給し、第1の光軸調整加工部10による加工後、供給した光素子搭載部材1をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部20、30を有し、第1の供給排出部20と第2の供給排出部30とは、近接する位置関係にある。ここで、近接する位置関係とは、第1の装置Xの正面側であって、セットする元の待機位置にある第1の供給排出部20と第2の供給排出部30との距離L(図3参照)が、例えば、約20cm程度で、一人の作業者がそれ程移動しない程度の距離である。
【0038】
また、第2の装置Yは、第2の光軸調整加工部10’の部位で第3の保持部40’により保持された第1の一体化物A’の近傍へ光素子搭載部材1を供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部20’、30’を有し、第3の供給排出部20’と第4の供給排出部30’とは、近接する位置関係にある。ここで、近接する位置関係とは、第2の装置YXの正面側であって、セットする元の待機位置にある第3の供給排出部20’と第4の供給排出部30’との距離L’(図3参照)が、例えば、約20cm程度で、一人の作業者がそれ程移動しない程度の距離である。
【0039】
そして、第1の光軸調整加工部10における第1の一体化物A’を形成する過程中に、第1、第2の供給排出部20、30の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前の工程で使用した光素子搭載部材1を第2の保持部50から取り除き、取り除き後、次の工程で使用する光素子搭載部材1を前記元の待機位置にある供給排出部にセットし、第1の一体化物A’の形成後、第1の保持部40’から第1の一体化物A’を取り外す。
また、第2の光軸調整加工部10’における第2の一体化物Zを形成する過程中に、第3、第4の供給排出部20’、30’の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する光素子搭載部材1をセットし、第2の一体化物Zの形成後、第3の保持部40’及び第4の保持部50’から第2の一体化物Zを取り外して、ジョイント部材3を介して光素子搭載部材1と光ファイバー支持部材2とを固着して、光部品Zを組み立てる。
なお、本実施例2においては、上述した実施例1と同一部分に同一符号を付して、説明の一部を省略する。
【0040】
(実施例3)請求項3の第2の装置の逆
実施例1にあっては、第2の装置Yの第3の保持部40’で光素子搭載部材1とジョイント部材3とを固着した第1の一体化物Aを、第2の装置Yの第4の保持部50’で光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2を保持して第2の一体化物Zを形成したが、本願発明にあっては、これに限らず、第2の装置Yの第3の保持部40’及び第4の保持部50’で保持される対象を実施例1と逆になるように構成しても良い。
即ち、実施例1の第3の保持部40’は光素子搭載部材1とジョイント部材3とを固着した第1の一体化物Aを保持するようにしたが、本実施例3の第3の保持部40’は、光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2であり、実施例1の第4の保持部50’は光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2を保持するようにしたが、本実施例3の第4の保持部50’は、光素子搭載部材1とジョイント部材3とを固着した第1の一体化物Aを保持するようにして、第2の装置Yにおいて、第1の装置Xで形成した第1の一体化物Aと光ファイバー支持部材2とを固着して第2の一体化物Zを形成するようにしても良い。
【0041】
本実施例3において、上述した実施例1と同一部分に同一符号を付して、説明すると、第1の光軸調整加工部10における第1の一体化物Aを形成する過程中に、第1、第2の供給排出部20、30の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から第2の保持部50に保持された前の工程で使用した光ファイバー支持部材2を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材2を保持した第2の保持部50をセットし、第1の一体化物Aの形成後、第1の保持部40から第1の一体化物Aを取り外す。
また、第2の光軸調整加工部10’における第2の一体化物Zを形成する過程中に、第3、第4の供給排出部20’、30’の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する第1の一体化物Aを保持した第4の保持部30’をセットし、第2の一体化物Zの形成後、第3の保持部40’及び第4の保持部50’のチャックをそれぞれ緩めて第2の一体化物Zを取り外し、ジョイント部材3を介して光素子搭載部材1と光ファイバー支持部材2とを固着して、光部品Zを組み立てることができる。
【0042】
(実施例4)請求項4の第2の装置の逆
実施例2にあっては、第2の装置Yの第3の保持部40’で光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2とジョイント部材3とを固着した第1の一体化物A’を、第2の装置Yの第4の保持部50’で光素子搭載部材1を保持して第2の一体化物Zを形成したが、本願発明にあっては、これに限らず、第2の装置Yの第3の保持部40’及び第4の保持部50’で保持される対象を実施例2と逆になるように構成しても良い。
即ち、実施例2の第3の保持部40’は光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2とジョイント部材3とを固着した第1の一体化物A’を保持するようにしたが、本実施例3の第3の保持部40’は光素子搭載部材1を保持するようにし、実施例2の第4の保持部50’は光素子搭載部材1を保持するようにしたが、本実施例3の第4の保持部50’は光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材2とジョイント部材3とを固着した第1の一体化物A’を保持するようにして、第2の装置Yにおいて、第1の装置Xで形成した第1の一体化物Aと光ファイバー支持部材2とを固着して第2の一体化物Zを形成するようにしても良い。
【0043】
本実施例4において、上述した実施例2と同一部分に同一符号を付して、説明すると、第1の光軸調整加工部10における第1の一体化物A’を形成する過程中に、第1、第2の供給排出部20、30の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から第2の保持部50に保持された前の工程で使用した光素子搭載部材1を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する光素子搭載部材1を保持した第2の保持部50をセットし、第1の一体化物A’の形成後、第1の保持部40から第1の一体化物A’を取り外す。
【0044】
また、第2の光軸調整加工部10’における第2の一体化物Zを形成する過程中に、第3、第4の供給排出部20’、30’の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する第1の一体化物A’を保持した第4の保持部50’をセットし、第2の一体化物Zの形成後、第3の保持部40’及び第4の保持部50’のチャックをそれぞれ緩めて第2の一体化物Zを取り外し、ジョイント部材3を介して光素子搭載部材1と光ファイバー支持部材2とを固着して、光部品Zを組み立てることができる。
【符号の説明】
【0045】
X 第1の装置
Y 第2の装置
A 第1の一体化物
Z 光部品(第2の一体化物)
1 光素子搭載部材
2 光ファイバー支持部材
3 ジョイント部材
10 第1の光軸調整加工部
10’ 第2の光軸調整加工部
20 第1の供給排出部
20’ 第3の供給排出部
30 第2の供給排出部
30’ 第4の供給排出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置で光素子搭載部材と光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材を筒状のジョイント部材で連結し、前記光素子搭載部材の光素子の光軸と前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせた状態で、前記光素子搭載部材と前記ジョイント部材とを固着して第1の一体化物を形成し、
第2の装置で前記第1の一体化物と前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光ファイバー支持部材を連結し、前記第1の一体化物の光素子の光軸と前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせた状態で、前記第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材とを固着して、第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材を固着して第2の一体化物を形成する光部品の組立方法であって、
前記第1の装置は、第1の光軸調整加工部の部位で保持された前記光素子搭載部材の近傍へ前記光ファイバー支持部材を供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、供給した前記光ファイバー支持部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部を有し、
前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、
前記第2の装置は、第2の光軸調整加工部の部位で保持された前記第1の一体化物の近傍へ前記光ファイバー支持部材を供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部を有し、
前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、
前記第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前の工程で使用した前記光ファイバー支持部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を前記元の待機位置にある供給排出部にセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の一体化物を取り外し、

前記第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、
前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てる
ことを特徴とする光部品の組立方法。
【請求項2】
第1の装置で光ファイバーを支持する光ファイバー支持部材と光素子搭載部材を筒状のジョイント部材で連結し、前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸と前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせた状態で、前記光ファイバー支持部材と前記ジョイント部材とを固着して第1の一体化物を形成し、
第2の装置で前記第1の一体化物と前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光素子搭載部材を連結し、前記第1の一体化物の光ファイバーの光軸と前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせた状態で、前記第1の一体化物と前記光素子搭載部材とを固着して、第1の一体化物と前記光素子搭載部材を固着して第2の一体化物を形成する光部品の組立方法であって、
前記第1の装置は、第1の光軸調整加工部の部位で保持された前記光ファイバー支持部材の近傍へ前記光素子搭載部材を供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、供給した前記光素子搭載部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部を有し、
前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、
前記第2の装置は、第2の光軸調整加工部の部位で保持された前記第1の一体化物の近傍へ前記光素子搭載部材を供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部を有し、
前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、
前記第1の光軸調整加工部における第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前の工程で使用した前記光素子搭載部材を取り除き、取り除き後、次の工程で使用する前記光素子搭載部材を前記元の待機位置にある供給排出部にセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の一体化物を取り外し、

前記第2の光軸調整加工部における第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、
前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てる
ことを特徴とする光部品の組立方法。
【請求項3】
第1の装置と第2の装置とを備え、筒状のジョイント部材を介して光素子搭載部材と光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を光学的に接続する光部品の組立方法であって、
前記第1の装置は、
前記光素子搭載部材を保持する第1の保持部と、
前記光ファイバー支持部材を保持する第2の保持部と、
この第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材を第1の光軸調整加工部の近傍へ供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、前記第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部とを備え、
前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、 前記第1の光軸調整加工部は、前記第1の保持部の近傍に位置し、前記第1の保持部材に保持された前記光素子搭載部材と前記第1の供給排出部又は第2の供給排出部から供給された前記第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材との間に前記ジョイント部材を位置させた状態において、前記光素子搭載部材の前記光素子の光軸と前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、前記光素子搭載部材と前記ジョイント部材を溶接により固着して第1の一体化物を形成するところであり、

前記第2の装置は、
前記第1の一体化物を保持する第3の保持部と、
前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光ファイバー支持部材を保持する第4の保持部と、
この第4の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材を第2の光軸調整加工部の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部とを備え、
前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、 前記第2の光軸調整加工部は、前記第3の保持部の近傍に位置し、前記第3の保持部に保持された前記第1の一体化物の前記光素子の光軸と前記第3の供給排出部又は第4の供給排出部から供給された前記第4の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、前記第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材を溶接により固着して第2の一体化物を形成するところであり、

前記第1の光軸調整加工部における前記第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前記第2の保持部に保持された前の工程で使用した前記光ファイバー支持部材を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を保持した前記第2の保持部をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の保持部から前記第1の一体化物を取り外し、

前記第2の光軸調整加工部における前記第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を保持した前記第4の保持部をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、
前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てる
ことを特徴とする光部品の組立方法。
【請求項4】
第1の装置と第2の装置とを備え、筒状のジョイント部材を介して光素子搭載部材と光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を光学的に接続する光部品の組立方法であって、
前記第1の装置は、
前記光ファイバー支持部材を保持する第1の保持部と、
前記光素子搭載部材を保持する第2の保持部と、
この第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材を第1の光軸調整加工部の近傍へ供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、前記第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部とを備え、
前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、 前記第1の光軸調整加工部は、前記第1の保持部の近傍に位置し、前記第1の保持部材に保持された前記光ファイバー支持部材と前記第1の供給排出部又は第2の供給排出部から供給された前記第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材との間に前記ジョイント部材を位置させた状態において、前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸と前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせ、その後、前記光ファイバー支持部材と前記ジョイント部材を溶接により固着して第1の一体化物を形成するところであり、

前記第2の装置は、
前記第1の一体化物を保持する第3の保持部と、
前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光素子搭載部材を保持する第4の保持部と、
この第4の保持部に保持された前記光素子搭載部材を第2の光軸調整加工部の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部とを備え、
前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、 前記第2の光軸調整加工部は、前記第3の保持部の近傍に位置し、前記第3の保持部に保持された前記第1の一体化物の光ファイバーの光軸と前記第3の供給排出部又は第4の供給排出部から供給された前記第4の保持部に保持された前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせ、その後、前記第1の一体化物と前記光素子搭載部材を溶接により固着して第2の一体化物を形成するところであり、

前記第1の光軸調整加工部における前記第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前記第2の保持部に保持された前の工程で使用した前記光素子搭載部材を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材を保持した前記第2の保持部をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の保持部から前記第1の一体化物を取り外し、

前記第2の光軸調整加工部における前記第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材を保持した前記第4の保持部をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、
前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てる
ことを特徴とする光部品の組立方法。
【請求項5】
第1の装置と第2の装置とを備え、筒状のジョイント部材を介して光素子搭載部材と光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を光学的に接続する光部品の組立方法であって、
前記第1の装置は、
前記光素子搭載部材を保持する第1の保持部と、
前記光ファイバー支持部材を保持する第2の保持部と、
この第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材を第1の光軸調整加工部の近傍へ供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、前記第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部とを備え、
前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、 前記第1の光軸調整加工部は、前記第1の保持部の近傍に位置し、前記第1の保持部材に保持された前記光素子搭載部材と前記第1の供給排出部又は第2の供給排出部から供給された前記第2の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材との間に前記ジョイント部材を位置させた状態において、前記光素子搭載部材の前記光素子の光軸と前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、前記光素子搭載部材と前記ジョイント部材を溶接により固着して第1の一体化物を形成するところであり、

前記第2の装置は、
前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光ファイバー支持部材を保持する第3の保持部と、
前記第1の一体化物を保持する第4の保持部と、
この第4の保持部に保持された前記第1の一体化物を第2の光軸調整加工部の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部とを備え、
前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、 前記第2の光軸調整加工部は、前記第3の保持部の近傍に位置し、前記第3の保持部に保持された前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸と前記第3の供給排出部又は第4の供給排出部から供給された前記第4の保持部に保持された前記第1の一体化物の光素子の光軸を合わせ、その後、前記第1の一体化物と前記光ファイバー支持部材を溶接により固着して第2の一体化物を形成するところであり、

前記第1の光軸調整加工部における前記第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前記第2の保持部に保持された前の工程で使用した前記光ファイバー支持部材を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光ファイバー支持部材を保持した前記第2の保持部をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の保持部から前記第1の一体化物を取り外し、

前記第2の光軸調整加工部における前記第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記第1の一体化物を保持した前記第4の保持部をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、
前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てる
ことを特徴とする光部品の組立方法。
【請求項6】
第1の装置と第2の装置とを備え、筒状のジョイント部材を介して光素子搭載部材と光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を光学的に接続する光部品の組立方法であって、
前記第1の装置は、
前記光ファイバー支持部材を保持する第1の保持部と、
前記光素子搭載部材を保持する第2の保持部と、
この第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材を第1の光軸調整加工部の近傍へ供給し、前記第1の光軸調整加工部による加工後、前記第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材をセットする元の待機位置へ戻す第1、第2の供給排出部とを備え、
前記第1の供給排出部と前記第2の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、 前記第1の光軸調整加工部は、前記第1の保持部の近傍に位置し、前記第1の保持部材に保持された前記光ファイバー支持部材と前記第1の供給排出部又は第2の供給排出部から供給された前記第2の保持部に保持された前記光素子搭載部材との間に前記ジョイント部材を位置させた状態において、前記光ファイバー支持部材の光ファイバーの光軸と前記光素子搭載部材の光素子の光軸を合わせ、その後、前記光ファイバー支持部材と前記ジョイント部材を溶接により固着して第1の一体化物を形成するところであり、

前記第2の装置は、
前記第1の装置で前記第1の一体化物を形成する際、光軸合わせをした前記光素子搭載部材を保持する第3の保持部と、
前記第1の一体化物を保持する第4の保持部と、
この第4の保持部に保持された前記第1の一体化物を第2の光軸調整加工部の近傍へ供給し、供給後、セットする元の待機位置へ戻る第3、第4の供給排出部とを備え、
前記第3の供給排出部と前記第4の供給排出部とは、近接する位置関係にあり、 前記第2の光軸調整加工部は、前記第3の保持部の近傍に位置し、前記第3の保持部に保持された前記光素子搭載部材の光素子の光軸と前記第3の供給排出部又は第4の供給排出部から供給された前記第4の保持部に保持された前記第1の一体化物の光ファイバーの光軸を合わせ、その後、前記第1の一体化物と前記光素子搭載部材を溶接により固着して第2の一体化物を形成するところであり、

前記第1の光軸調整加工部における前記第1の一体化物を形成する過程中に、前記第1、第2の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部から前記第2の保持部に保持された前の工程で使用した前記光素子搭載部材を取り除き、取り除き後、前記元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記光素子搭載部材を保持した前記第2の保持部をセットし、前記第1の一体化物の形成後、前記第1の保持部から前記第1の一体化物を取り外し、

前記第2の光軸調整加工部における前記第2の一体化物を形成する過程中に、前記第3、第4の供給排出部の内、セットする元の待機位置にある供給排出部に次の工程で使用する前記第1の一体化物を保持した前記第4の保持部をセットし、前記第2の一体化物の形成後、前記第2の一体化物を取り外し、
前記ジョイント部材を介して前記光素子搭載部材と前記光ファイバー支持部材とを固着して、光部品を組み立てる
ことを特徴とする光部品の組立方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−68571(P2012−68571A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−215026(P2010−215026)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【出願人】(511045419)駿河精機株式会社 (2)
【Fターム(参考)】