説明

内装材

【課題】発泡材を用いた積層型の内装基材を、別体の樹脂部品を用いて、端末処理と他部品への締結とを同時に、より簡便に行うことができる内装材を提供する。
【解決手段】内装基材10と、内装基材10に組み付けられた樹脂部品20と、を備えた内装材1であって、樹脂部品20は、樹脂部品20を他部品40に締結するための締結部21と、内装基材10の周縁部104の表面10aと裏面10bの両面を挟み込んで内装基材10の周縁部104を挟持する挟持部22と、を備えるとともに、内装基材10の周縁に沿って取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内装材に関する。更に詳しくは、本発明は、内装基材と、内装基材とは別体の樹脂部品と、が組み付けられた状態の内装材に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車などの車両内装に用いられる内装材において、燃費向上のための軽量化が進められている。この観点から、内装材を構成する基材(内装基材)として、例えば、射出成形材に代わり、発泡材を用いた積層型の基材が注目されている。この内装基材は、外表面にスキン層を備えるとともに、発泡材から形成された樹脂発泡層をコアとして軽量化が図られている。
【0003】
ところで、上記発泡材を用いた積層型の基材は、必要なサイズ及び形状に切り出して用いることが一般的であり、切り出した端末部には積層状態が露出することとなる。このように切り出して利用される基材を内装基材として用いることを考えると、内装材としての見栄えを得るために端末部に対して何らかの処理を要する。更に、この内装基材を別体の他部品へ取り付けるための取付部を要する。即ち、従来の射出成形で成形される内装材であれば、取付部を内装材自体に一体的に設けることができた。しかし、上記基材では、射出成形工程等を経ず製造され、内装基材自体に取付部を直接的に設けることが困難なため、取付部等は別途必要となる。
このような基材についての端末部の処理形態や、他部品への取り付けに関する技術として下記特許文献1及び2が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−217080号公報
【特許文献2】特開平11−129754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1(特許文献1内、図4を参照)は、基材の端末を金型内で射出された樹脂内に埋め込み、端末部に樹脂を一体化させた形態とすることで端末処理を行う技術である。この技術によれば、優れた端末処理を行うことができるものの、異材質間の熱収縮差を利用して行うなど、高度な金型技術を要するという問題がある。
更に、端末部において、表皮材を外側から内側に向かって覆い被せて端末処理する技術が知られている。しかし、この技術は、工程数が非常に多く、また、全周において狭い幅の折り返しを要することから高い加工精度を要するという問題がある。更に、他部品への締結には、別体のブラケットを要することとなり、内装材の重量増加を招くこととなる。
【0006】
一方、特許文献2(特許文献2内、代表図参照)は、ドアトリムの端末部を覆い隠すように外側から締結部を有したガーニッシュを当接させて、ドアトリムの端末をガーニッシュによって押さえつけて固定する技術である。この技術は、1つの樹脂部品で他部品への締結と行うことができる点で優れた技術である。しかし、端末部を固定するために鍔部を形成しなければならず、高い加工精度を要する端末処理工程を予め必要するという問題がある。更に、発泡材を用いた積層型の基材では鍔部を小さく形成することは難しく、また、小さく形成すると十分に抑え込んで固定することが困難となる。従って、大きな面積のトリムに適用することが難しいという問題がある。更に、他部品へ基材を取り付ける際に、基材を他部品の所望の位置に当接させながら、別体部品のクリップを押し込みつつ、別体部品の一部によって基材の鍔部を抑え込むという複雑な取り付け作業を要するという問題がある。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、内装基材を、別体の樹脂部品を用いて、端末処理と他部品への締結とを同時に、より簡便に行うことができる内装材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の内装材は、内装基材と、前記内装基材に組み付けられた樹脂部品と、を備えた内装材であって、
前記樹脂部品は、前記樹脂部品を他部品に締結するための締結部と、前記内装基材の周縁部の表面と裏面の両面を挟持する挟持部と、を備えるとともに、前記内装基材の周縁部に沿って取り付けられていることを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の内装材は、請求項1において、前記挟持部が、車室側に開口する形状をなしていることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の内装材は、請求項1又は2において、前記締結部が、前記内装基材の周縁部よりも内側に配置されていることを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の内装材は、請求項1乃至3のうちのいずれかにおいて、前記樹脂部品が、前記内装基材の周縁部を係止するための係止部を備え、
前記係止部が、前記内装基材と、前記樹脂部品とを組み付けた状態で、前記内装基材の周縁部が前記樹脂部品の前記挟持部から抜けないように保持する抜け止め部となることを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の内装材は、請求項1乃至4のうちのいずれかにおいて、前記内装基材が、第1スキン層、樹脂発泡層及び第2スキン層を順に備え、
前記樹脂部品が、前記挟持部で前記第1スキン層及び前記第2スキン層の両外側を挟み込んでいることを要旨とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の内装材によると、発泡材を用いた積層型の内装基材を、別体の樹脂部品を用いて、端末処理と他部品への締結とを同時に、より簡便に行うことができる。更には、内装基材の端末部を樹脂部品で挟持して、この端末部を樹脂部品内に配置することにより、内装基材の端末部を外部から隠すことができる。更に、樹脂部品が締結部を備えていることから、ブラケット内の他部品への締結機能のみを担う部品を要することなく、また、内装基材側の特段の加工を要することなく、樹脂部品のみにより、締結を行うことができる。加えて、1つの樹脂部品により、上記端末処理と締結とを行うことができる。
【0014】
挟持部が、車室側に開口する形状をなしている場合は、他部品に樹脂部品を予め取り付けた状態で、樹脂部品に内装基材を車室側から装着したり、内装基材に樹脂部品を予め取り付けた状態で、内装基材を伴った樹脂部品を他部品へと取り付けたりすることができ、取り付け作業性に優れている。
【0015】
締結部が、内装基材の周縁部よりも内側に配置されている場合は、締結部を内装基材によって覆い隠すことができ、締結部が内装基材の周縁より外側に配置されている場合に比べて、樹脂部品自体に締結部に伴う外観処理を行う必要がない。更に、視認される側の表面に現れる樹脂部品を小さく形成することができ、内装材の周縁部における外観品質を向上させることができる。
【0016】
樹脂部品が、内装基材の周縁部を係止するための係止部を備え、この係止部が、内装基材と、樹脂部品とを組み付けた状態で、内装基材の周縁部が樹脂部品の挟持部から抜けないように保持する抜け止め部となっている場合には、内装基材を樹脂部品により強固に装着することができるとともに、これらの部品を他部品へ取り付ける際の作業性に優れる。
【0017】
内装基材が、第1スキン層、樹脂発泡層及び第2スキン層を順に備え、樹脂部品が、挟持部で第1スキン層及び第2スキン層の両外側を挟み込んでいる場合は、内装基材と樹脂部品との取付性をより向上させることができる。即ち、内装基材が中心層に樹脂発泡層を備えることで、樹脂発泡層によって内装基材に良好な弾力性が付与される。これにより、挟持部が内装基材を挟み込むのに対して、内装基材は挟持部を押し広げるように機能でき、両者間でより強固な取付性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
【図1】本発明の内装材の要部を模式的に説明する断面図である。
【図2】本発明の内装材の一例の外観を説明する斜視図である。
【図3】本発明の内装材における内装基材と樹脂部品との係止態様を説明する模式的な斜視図である。
【図4】本発明の内装材における内装基材と樹脂部品との係止態様を説明する模式的な斜視図である。
【図5】本発明の内装材における内装基材と樹脂部品との係止態様を説明する模式的な斜視図である。
【図6】本発明の内装材における内装基材と樹脂部品との係止態様を説明する模式的な斜視図である。
【図7】本発明の内装材をドアトリムに適用した場合において、樹脂部品の一例を説明する模式的な平面図である。
【図8】本発明の内装材をドアトリムに適用した場合において、内装基材の一例を説明する模式的な平面図である。
【図9】本発明の内装材の要部の他例を模式的に説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を図1〜9を参照しながら詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0020】
本実施形態に係る内装材1は、内装基材10と、内装基材10に組み付けられた樹脂部品20と、を備えた内装材である(図1及び図2参照)。
上記「内装基材(10)」は、どのような構造を有してもよい。即ち、例えば、1層のみのからなる基材であってもよく、2層以上からなる基材であってもよい。また、内装基材は、どのような材料から形成されてもよい。即ち、例えば、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム、及び植物性材料、並びにこれらの複合材料等が挙げられる。
より具体的には、内部に樹脂発泡層を備えるとともにその外側に表皮層を備えた複層構造の内装基材(後述する第1スキン層、発泡樹脂層及び第2スキン層を備えた内装基材等)や、熱可塑性樹脂と植物性材料とが混合された複合材料のみから内装基材(いわゆるケナフボード等)や、前記複合材料からなる層を備えるとともにその外側に表皮層を備えた複層構造の内装基材等が挙げられる。
【0021】
前記熱可塑性樹脂は、特に限定されず、各種の熱可塑性樹脂を用いることができ、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等を含む)、ポリエステル樹脂、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ABS樹脂、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
前記植物性材料は、植物に由来する材料であり、ケナフ、ジュート麻、マニラ麻、サイザル麻、雁皮、三椏、楮、バナナ、パイナップル、ココヤシ、トウモロコシ、サトウキビ、バガス、ヤシ、パピルス、葦、エスパルト、サバイグラス、麦、稲、竹、各種針葉樹(スギ及びヒノキ等)、広葉樹及び綿花などの各種植物体から得られた植物性材料が挙げられる。この植物性材料は1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
【0022】
この内装基材は、各種内装材を構成する基材であり、内装基材を用いることができる内装材としては、自動車用内装材、鉄道車両用内装材、船舶用内装材、飛行機用内装材、建築物用内装材等が挙げられる。なかでも、自動車用内装材として好適である。更に、自動車用内装材としては、ドアトリム、ルーフトリム、フロアトリム、ラゲージトリム、トランクトリム、リヤサイドトリム、リヤパーセルシェルフ、インストルメントパネル、パッケージトレー、ピラーガーニッシュ、スイッチベース、クオーターパネル、アームレスト、シートバックボード等が挙げられる。
【0023】
これらのなかでも、本発明の内装材1は、第1スキン層101、樹脂発泡層102及び第2スキン層103を順に備えた内装基材10を用いる場合に好適である。このような、樹脂発泡層102を備えた内装基材10を用いた場合には、内装基材10に良好な弾力性が付与され、後述する挟持部22が内装基材10を挟み込むのに対して、内装基材10が挟持部22を押し広げるように機能され、両者間でより強固な取付性が得られるからである。
尚、内装基材10の周縁部104とは、挟持部22によって挟み込まれる部分であり、内装基材10の周縁に沿って配置された部位である。この内装基材10の周縁としては、外周縁及び内周縁が含まれる。この周縁部104については、後述する樹脂部品20の説明において、この樹脂部品20との相関とともに詳細に説明する。
【0024】
このような内装基材10は、第1スキン層101、樹脂発泡層102及び第2スキン層103を順に備える限り、その他の構造、大きさ、形状、材質等は特に限定されない。
また、内装基材10は、第1スキン層101と樹脂発泡層102との間、及び、樹脂発泡層102と第2スキン層103との間、の一方又は両方に、他の層を介在して備えてもよい。即ち、内装基材10は必要に応じて、第1スキン層101、樹脂発泡層102及び第2スキン層103以外の他の層を備えることができるが、これらの必須の3層のみからなってもよい。
【0025】
更に、内装基材10を構成する各層は、通常、内装基材10を一体的に構成する層である。この内装基材10は、例えば、軟化又は溶融状態の、第1スキン層101となる樹脂、樹脂発泡層102となる樹脂、第2スキン層103となる樹脂、を積層状態となるように押出成形して溶着して得ることができる。樹脂発泡層102となる樹脂は、発泡された発泡樹脂であってもよく、発泡剤を含むことによって事後的に発泡できる樹脂であってもよく、更には、その他の状態の樹脂であってもよい。
【0026】
「第1スキン層(101)」は、内装基材10の一方の面の外表をなす層である。この第1スキン層101は、どのような材質から構成されてもよいが、通常、熱可塑性樹脂から構成される。この熱可塑性樹脂の種類は特に限定されず、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の汎用の熱可塑性樹脂を用いることができる。なかでもポリオレフィン樹脂が好ましい。更に、ポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピレン単独重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体等のポリプロピレン系樹脂、高圧法低密度ポリエチレン、中低圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂などが挙げられる。これらのなかでもポリプロピレン系樹脂が好ましい。
【0027】
「樹脂発泡層(102)」は、第1スキン層101と第2スキン層103との間に位置する層である。この樹脂発泡層102としては、熱可塑性樹脂を発泡させてなる発泡樹脂を用いることができる。発泡樹脂は、軽量であって且つ十分な強度を有するために、架橋された樹脂から構成されることが好ましい。
【0028】
樹脂発泡層102を構成する熱可塑性樹脂の種類は特に限定されず、例えば、第1スキン層101において例示された各種材料を用いることができる。樹脂発泡層102を構成する熱可塑性樹脂は、第1スキン層101を構成する熱可塑性樹脂と同じであってもよく、異なっていてもよく、また、第2スキン層103を構成する熱可塑性樹脂と同じであってもよく、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。即ち、ポリプロピレン系樹脂を用いることが好ましい。
【0029】
また、樹脂発泡層102を形成するために用いる発泡剤の種類も特に限定されず、例えば、加熱により分解してガスを発生する熱分解型化学発泡剤を用いることができ、有機系熱分解型発泡剤及び無機系熱分解型発泡剤のいずれを使用してもよい。
更に、前述のように、架橋された樹脂とするために、架橋剤を用いることができる。架橋剤を配合し、発泡とともに、架橋構造を導入することにより、樹脂発泡層102の強度及び耐熱性等を向上させることもできる。
【0030】
以上のような樹脂発泡層102における発泡倍率は特に限定されないが、例えば、2〜10倍、特に2〜8倍、更に3〜7倍が好ましい。また、セル径は、0.1〜500μm、特に5〜400μm、更に10〜300μmが好ましい。
【0031】
「第2スキン層(103)」は、内装基材10の他方の面の外表をなす層である。第2スキン層103は、第1スキン層101と同様に、どのような材質から構成されてもよく、通常、熱可塑性樹脂から構成される。この熱可塑性樹脂の種類は特に限定されず、第1スキン層101で例示した熱可塑性樹脂と同じものを例示でき、なかでもポリプロピレン系樹脂が好ましい。
但し、第2スキン層103が熱可塑性樹脂から構成される場合は、第1スキン層101を構成する熱可塑性樹脂と第2スキン層103を構成する熱可塑性樹脂とは同じであってもよく、異なっていてもよい。更に、樹脂発泡層102を構成する熱可塑性樹脂と同じであってもよく、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。即ち、いずれの層もポリプロピレン系樹脂を用いることが好ましい。
【0032】
また、第1スキン層101及び第2スキン層103を構成する熱可塑性樹脂には、充填剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、難燃助剤、抗菌剤、防臭剤及び軟化剤等を配合できる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。このうち充填剤の種類は特に限定されないが、無機充填剤が好ましく、例えば、タルク、クレイ、シリカ、炭酸カルシウム等の無機粒子、及びガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維などが挙げられる。これらの充填剤の配合により、各スキン層の強度及び剛性等を向上させることができ、これにより、内装基材10の強度及び剛性等を向上させることができる。
【0033】
更に、内装基材10を構成する各層は、通常、内装基材10を一体的に構成する。特に、各層間に接着剤等を用いず、それぞれの層が融着されてなる基材であることが好ましい。この内装基材10は、例えば、軟化又は溶融状態の、第1スキン層101となる樹脂、樹脂発泡層102となる樹脂、第2スキン層103となる樹脂、を積層状態となるように押出成形して溶着して得ることができる。
【0034】
即ち、より具体的には、(1)内装基材10が、第1スキン層101、樹脂発泡層102及び第2スキン層103の必須3層のみを備える場合には、所定速度で供給され、走行する樹脂発泡層102となる樹脂発泡シートの一面に、押出成形機に取り付けられたTダイ等から押し出された第1スキン層101となる溶融樹脂シートを積層させ、その後、冷却ロール間を挿通させる等の手段により冷却して接合させ、次いで、第1スキン層101となる樹脂シートが接合された樹脂発泡シートを、所定速度で供給し、走行させ、この樹脂発泡シートの他面に、押出成形機に取り付けられたTダイ等から押し出された第2スキン層103となる溶融樹脂シートを積層させ、その後、冷却ロール間を挿通させる等の手段により冷却して接合させることにより、内装基材10を得ることができる。また、(2)発泡樹脂シートと、各スキン層となる樹脂シートとは、各々のシートをシート形状に成形した後、それぞれのシートの積層面を合わせて加熱・溶着することで内装基材10を得ることもできる。尚、上記(1)及び上記(2)のいずれの方法においても、樹脂発泡層102となる樹脂シートは、発泡されたものであってもよく、発泡剤を含むことによって事後的に発泡できるものであってもよい。
【0035】
本実施形態の内装材1を、自動車用内装材に対して採用する場合、内装基材10のうち、第1スキン層101及び第2スキン層103のいずれの層が車室側に配置され、いずれの層が車外側に配置されてもよい。また、第1スキン層101及び第2スキン層103のうちの、車室側に配置されるいずれかのスキン層は、車室側の意匠面を成すことができる。意匠面を成す場合には、スキン層の表面に模様を有することができる。この模様としは、例えば、シボ模様等があげられる。
尚、図1〜6では、例示的に、第1スキン層101が車外側であり且つ第2スキン層103が車室側に配置されるものとして図示している。
【0036】
以上のような内装基材10の厚さは、十分な強度及び剛性等を有し、所定形状が保持される限り特に限定されないが、例えば、必須の3層のみを備える内装基材10の場合、その全体厚さは2.5〜10.0mmとすることができ、3.0〜6.0mm、特に3.5〜5.0mmが好ましい。また、第1スキン層101、樹脂発泡層102及び第2スキン層103の各々の厚さも特に限定されないが、樹脂発泡層102は、1.5〜8.0mm、特に2.5〜4.5mm、更に3.0〜4.0mmが好ましい。また、第1スキン層101及び第2スキン層103の厚さは、それぞれ100〜400μm、特に120〜380μm、更に150〜350μmが好ましい。
【0037】
樹脂発泡層102と、第1スキン層101及び第2スキン層103のそれぞれの厚さの比も特に限定されないが、樹脂発泡層102の厚さ(t)と、第1スキン層101の厚さ(t)及び第2スキン層103の厚さ(t)との比[(t/t)及び(t/t)]が、5〜25、特に8〜22、更に12〜18が好ましい。(t/t)及び(t/t)が5〜25であれば、十分な強度及び剛性等を有し、所定形状が保持される内装基材10とすることができる。
【0038】
更に、第1スキン層101及び第2スキン層103のそれぞれの厚さは同じでもよく、異なっていてもよいが、大差がないことが好ましく、(t/t)が0.7〜1.3、特に0.8〜1.2、更に0.9〜1.1であることがより好ましく、同じであることが特に好ましい。
【0039】
一方、上記「樹脂部品20」は、樹脂部品20を他部品40に締結するための締結部21と、内装基材10の周縁部104を挟持する挟持部22と、を備えている。更に、この樹脂部品20は内装基材10の周縁に沿って取り付けられている(図1及び図2参照)。
【0040】
樹脂部品20は、どのような樹脂から構成されてもよいが、通常、熱可塑性樹脂である。この熱可塑性樹脂の種類は特に限定されず、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の汎用の熱可塑性樹脂を用いることができる。なかでもポリオレフィン樹脂が好ましい。挟持部22を形成した際に、優れた柔軟性と耐屈曲性とを有し、より強固に内装基材10の周縁部104を保持できる。更に、締結部21及び高さ調節部29に対して柔軟性を付与できる点において優れ、更に、後述するように、係止部23において、部分的に厚みを薄くして形成される、いわゆる永久ヒンジ又は一体ヒンジと称される形態のヒンジにも特に適している。
【0041】
また、本発明の内装材1を自動車用内装材として利用する場合、上記他部品40としては、自動車のボディパネルが挙げられる。その他、他部品40としては、自動車用内装材と取り付け関係を有することができる他の自動車用内装材が例示される。
【0042】
上記「締結部(21)」は、樹脂部品20を他部品40に締結するために利用される部位である。この締結部21の形態は特に限定されず、例えば、(1)図1及び図2等に例示されるように、締結孔を有する板状部として締結部21を有することができる。この場合には、別体の締結クリップ30(図1参照)を利用し、締結部21が有する貫通孔211に締結クリップを挿通して、他部品40のボディパネルに車室側から締結することができる。尚、この締結クリップ30としては、従来、公知のいずれの形態のものも利用できる。
更に、(2)図9に例示されるように、締結クリップ部212を、締結部21自体が有することもできる。この場合には、締結部21のみにより、他部品40へ樹脂部品20を締結することができる。
これらの上記(1)及び上記(2)の形態は1つの内装材1内において併用することもできる。
【0043】
また、締結部21は、内装基材10の周縁部104よりも外側に配置することもできるが、図1及び図7等に例示されるように、内装基材10の周縁部104よりも内側に配置されていることが好ましい。
締結部21を内装基材10の周縁部104よりも内側に配置されていることを、図1及び図7を用いて以下に説明する。図1は、図7におけるX−X断面に対応している(但し、図1の分かり易さのために、図1では締結クリップ30及び他部品40を図示しているが、図7ではこれらを図示していない)。そして、内側というのは、空間Aに相当する側であり、内装基材10が覆い被さることにより内部に隠される空間を内側としている。一方、外側というのは、空間Bに相当する側であり、内装基材10の第2スキン層103側であり、自動車用内装材においては意匠面となる側である。このように、締結部21が、上記内側(空間A)に配置されることにより、締結部21が意匠面側に露出されることなく処理することができるとともに、内装基材10で締結部21を覆い隠すこととなり締結部21を意匠面側から隠すための何らの他の構成を要さない。
【0044】
上記「挟持部(22)」は、内装基材10を挟持することができる形態であればよいが、例えば、図1〜6に例示されるような、U字形状に開口された断面を有する形態とすることができる。このU字形状の挟持部22は、自動車用内装材においては、車室側を向いて開口されていることが好ましい。そして、この開口へ内装基材10の周縁部104を挿入することで、挟持部22によって周縁部104が挟持されて固定される仕組みとなっている。
【0045】
更に、挟持部22は、通常、2つの挟込板部221を有し、この2つの挟込板部221で周縁部104の表面10aと裏面10bの両面を挟持する。更に、自動車用内装材においては、挟込板部221のうち、意匠面側(表面10a側)の挟込板部221aと、非意匠面側(裏面10b側)の挟込板部221bとを有する。そして、図1等に例示されるように、第1スキン層101、樹脂発泡層102及び第2スキン層103を順に備えた内装基材10においては、意匠面側の挟込板部221aが第2スキン層103に当接し、非意匠面側の挟込板部221bが第1スキン層101に当接し、て周縁部104を挟持して内装基材10と樹脂部品20とが組み付けられている。
【0046】
上記意匠面側(表面10a側)の挟込板部221aは、車室側に露出する場合があるため、その表面に、第2スキン層103と同様に、意匠を施すことができる。更に、第2スキン層103との境界が視認され難いように、先端(通常、車室側)に向かって先窄まりの形状とすることができる(図1など参照)。一方、上記非意匠面側(裏面10b側)の挟込板部221bは、図1等に例示されるように、先端が挟込板部221aから離れる方向に向かって反ることで、U字形状の開口が大きくなるような形態とすることができる。このような形態とすることにより、内装基材10を樹脂部品20に組み付ける際に、挟持部22へ周縁部104をより簡単に挿入することができる。
【0047】
この挟持部22における周縁部104の挿入深さ(図9における長さL)は特に限定されないが、5〜30mmとすることができ、特に10〜20mmとすることができる。尚、上記挿入深さとは、U字形状をなす挟持部22において、異なる長さの挟込板部221を有する場合には、より長さが短い側の挟込板部221の内側長さである。
【0048】
更に、挟持部22では、U字形状の開口部の幅を、内装基材10の厚さよりも狭く形成するとともに、U字形状における底部の幅をより広く形成することで、内装基材10の周縁部104を2枚の挟込板部221により強固に挟持することができる。また、U字形状の内幅を内装基材10に対してより大きく形成したうえで、U字形状内部に、内装基材10の各スキン層の表面に引っかかる凹凸を設けることで、周縁部104を挟持部22でより強固に保持することができる。
【0049】
また、樹脂部品20は、図1等に例示されるように、高さ調節部29を備えることができる。高さ調節部29は、締結部21との高さのバランスを取るための部分であるとともに、樹脂部品20の車室側からの外観を向上させることができる部分である。更に、この高さ調節部29の高さを高くすることで、締結部21を他部品40側に対して押し付けるように作用させることもでき、より強固に締結部21を機能させることができる。
【0050】
また、この樹脂部品20は、上記のように、内装基材10の周縁に沿って取り付けられている。この周縁に沿って取り付けられているとは、内装基材10の周縁の少なくとも一部に沿った形状で取り付けられていることを意味し、例えば、図2に例示されるように、内装基材10の周縁に沿って、樹脂部品20が取り付けられている状態が挙げられる。更には、内周に沿って取り付けることもできる。この内周としては、例えば、内装基材10に形成されたオーナメント用貫通孔、アームレスト用貫通孔、スピーカーグリル用貫通孔、インサイドハンドルベゼル用貫通孔等における内周が挙げられる。
【0051】
更に、図7(自動車用内装材としてのドアトリムにおける樹脂部品20を例示)は、図8(自動車用内装材としてのドアトリムにおける内装基材10を例示)に示す内装基材10の全周を挟持できる形態の樹脂部品20である。このように樹脂部品20は、内装基材10の全周に沿って組み付けることもできる。
このような内装基材10の周縁に対応した樹脂部品20を取り付ける場合には、予めボディパネル40等に締結部21を介して締結された樹脂部品20の挟持部22に、内装基材10の周縁部104を挿入することで、極めて容易にトリムの組付けを行うことができる。
【0052】
更に、樹脂部品20は、内装基材10を係止するための係止部23を備え、係止部23は、内装基材10の挿入部105を係止して、内装基材10が樹脂部品20の挟持部22から抜けないように、内装基材10と樹脂部品20とを組み付けた状態で維持しているものとすることができる。即ち、内装基材10が樹脂部品20から抜けてしまうことを防止するための抜け防止機能を有することができる。
【0053】
上記係止部23の形態は特に限定されず、内装基材10と樹脂部品20とを係止することができればよい。具体的には、例えば、図3〜図6に例示される。
図3及び図4は同じ係止部23を有する内装材1において、係止前(図3)と係止後(図4)とを各々斜視図で例示した図である。図3及び図4は、樹脂部品20の本体に、いわゆる永久ヒンジ又は一体ヒンジと称されるヒンジ231で回動可能に接続された係止部23を備えた例である。この係止部23は、蓋状を成し、その略中央部に凸部232を備える。
【0054】
凸部232は、内装基材10の挿入部105に形成された凹部(又は貫通孔)106に対応した形状をなしており、内装基材10の周縁部104が挟持部22に挿入(点線Y1の操作を行う)した後、係止部23を倒す(点線Y2の操作を行う)ことで、係止部23の凸部232が凹部106に嵌挿されて、内装基材10を係止する仕組みとなっている。更に、係止部23は、樹脂部品20の本体から延設された係合爪233に対応した係合欠部234を有し、係止部23を倒す(点線Y2の操作を行う)ことで、係合爪233が係合欠部234に係合され、上記凸部232と上記凹部106とが嵌挿された状態で係止部23を保持できる仕組みとなっている。
内装基材10の挿入部105においては、上記凹部106を備えるとともに、上記係合爪233を回避するための、挿入部切欠き107が形成されており、挿入部切欠き107において樹脂部品20の係合爪233を回避する形態となっている。
【0055】
また、図5は、樹脂部品20の係止部23に形成された2つの可動爪235と、この可動爪235に対応して係合される内装基材10の挿入部105を備える。内装基材10の周縁部104が挟持部22に挿入(点線Y3の操作を行う)されると、内装基材10の挿入部105の先端が、係止部23の可動爪235を押し広げる(点線Y4の操作を行う)ようにして、2つの可動爪235の間に挿入されるとともに、可動爪235は挿入部105の後端に形成された係合欠部109において閉じることで、挿入部105と可動爪235とが係合され、内装基材10を樹脂部品20で係止する仕組みとなっている。
尚、図5では、可動爪235を2本例示しているが、2本以上を有してもよく、1本のみを有してもよい。
【0056】
更に、図6は、樹脂部品20の係止部23に形成された2つの固定爪236と、この固定爪236に対応して係合される内装基材10の挿入部105を備える。この挿入部105は、一対の挿入爪105a及び105bからなるとともに、これら両挿入爪の間にU字形状の切欠き108を有している。このU字形状切欠き108を有することにより、挿入爪105a及び105bは内側に僅かに押し狭めることが可能とされている。そして、内装基材10の周縁部104が挟持部22に挿入(点線Y5の操作を行う)され、樹脂部品20の固定爪236に達すると、固定爪236によって、内装基材10の挿入部105を構成する両挿入爪105a及び105bが内側に僅かに押し狭められ(点線Y6の操作を行う)て、固定爪236の間に挿入部105が挿入されるとともに、固定爪236は挿入部105の後端に形成された係合欠部109において閉じることで、挿入部105と固定爪236とが係合され、内装基材10を樹脂部品20で係止する仕組みとなっている。
【0057】
本発明の構成を採用することにより、以下の通りの効果を得ることができる。即ち、内装基材10を樹脂部品20を用いて、端末処理と他部品40への締結とを同時に、より簡便に行うことができる。
更には、内装基材10の端末部(即ち、周縁部104)を樹脂部品20で挟持して、この端末部を樹脂部品内に配置することにより、内装基材10の端末部を外部から隠すことができ、端末部自体の加工を不要又は簡素化することができる。
更に、樹脂部品20が締結部21を備えていることから、ブラケット内の他部品40への締結機能のみを担う部品を要することがない。従って、ブラケットを締結箇所の数必要とせず部品点数を削減できる。また、内装基材10側の特段の加工を要することなく、樹脂部品20のみにより、締結を行うことができる。
加えて、1つの樹脂部品20により、上記端末処理と締結とを行うことができる。
【0058】
更に、挟持部22が、車室側に開口する形状をなしている場合は、他部品40に樹脂部品20を予め取り付けた状態で、樹脂部品20に内装基材10を車室側から装着したり、内装基材10に樹脂部品20を予め取り付けた状態で、内装基材10を伴った樹脂部品20を他部品40へと取り付けたりすることができ、取り付け作業性に優れている。
【0059】
また、締結部21が、内装基材10の周縁部104よりも内側に配置されている場合は、締結部21が内装基材10の周縁104より外側に配置されている場合に比べて、締結部21を内装基材10によって覆い隠すことができ、樹脂部品20自体に締結部21に伴う外観処理を行う必要がない。樹脂部品20自体を小さく軽量に形成できる。更に、視認される側の表面に現れる樹脂部品20を小さく形成することができ、内装材の周縁部における外観品質を向上させることができる。また、内装基材10の大きさを最大限に活かして利用でき、断熱効果を最大限に得ることができるとともに、軽量化を達することができ、自動車用内装材として利用した場合には燃費向上を図ることができる。
【0060】
樹脂部品20が、内装基材10の周縁部104を係止するための係止部23を備え、この係止部23が、内装基材10と、樹脂部品20とを組み付けた状態で、内装基材10の周縁部104が樹脂部品20の挟持部22から抜けないように保持する抜け止め部となっている場合には、内装基材10を樹脂部品20により強固に装着することができるとともに、これらの部品を他部品40へ取り付ける際の作業性に優れる。
更に、高さ調節部29を備えることで、ボディパネル40との合わせを正確に行うことができ、寸法公差及び意匠性に優れる。
【0061】
内装基材10が、第1スキン層101、樹脂発泡層102及び第2スキン層103を順に備え、樹脂部品20が、挟持部22で第1スキン層101及び第2スキン層103の両外側を挟み込んでいる場合は、内装基材10と樹脂部品20との取付性をより向上させることができる。即ち、内装基材10が中心層に樹脂発泡層102を備えることで、樹脂発泡層102によって内装基材10に良好な弾力性が付与される。これにより、挟持部22が内装基材10を挟み込むのに対して、内装基材10は挟持部22を押し広げるように機能され、両者間でより強固な取付性を得ることができる。
【0062】
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明によれば、車両用内装材を軽量化することができ、且つ設備が高価で、操作も煩雑な射出成形を必要最小限とすることができるため、各種の自動車、特に乗用車の車両用内装材として好適に利用できる。
【符号の説明】
【0064】
1;内装材、
10;内装基材、101;第1スキン層、102;樹脂発泡層、103;第2スキン層、104;周縁部、10a;表面、10b;裏面、
105;挿入部、105a及び105b;挿入爪、106;凹部、107;挿入部切欠き、108;U字形状切欠き、109;係合欠部、
20;樹脂部品、
21;締結部、211;貫通孔、212;締結クリップ部、
22;挟持部、221;挟込板部、221a;意匠面側(車室側)の挟込板部、221b;非意匠面側(車外側)の挟込板部、
23;係止部、231;ヒンジ、232;凸部、233;係合爪、234;係合欠部、235;可動爪、236;固定爪、
29;高さ調節部、
30;締結クリップ、
40;他部品(ボディパネル)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内装基材と、前記内装基材に組み付けられた樹脂部品と、を備えた内装材であって、
前記樹脂部品は、前記樹脂部品を他部品に締結するための締結部と、前記内装基材の周縁部の表面と裏面の両面を挟持する挟持部と、を備えるとともに、前記内装基材の周縁部に沿って取り付けられていることを特徴とする内装材。
【請求項2】
前記挟持部は、車室側に開口する形状をなしている請求項1に記載の内装材。
【請求項3】
前記締結部は、前記内装基材の周縁部よりも内側に配置されている請求項1又は2に記載の内装材。
【請求項4】
前記樹脂部品は、前記内装基材の周縁部を係止するための係止部を備え、
前記係止部は、前記内装基材と、前記樹脂部品とを組み付けた状態で、前記内装基材の周縁部が前記樹脂部品の前記挟持部から抜けないように保持する抜け止め部となる請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の内装材。
【請求項5】
前記内装基材は、第1スキン層、樹脂発泡層及び第2スキン層を順に備え、
前記樹脂部品は、前記挟持部で前記第1スキン層及び前記第2スキン層の両外側を挟み込んでいる請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の内装材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−121424(P2012−121424A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272969(P2010−272969)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】