説明

加工装置

【課題】容器の公転及び自転の合成遠心力及び重力を利用する加工装置において、容器内へ部材を投入し混練、粉砕、分離、脱泡、脱水、着色等の各種加工を施しこれを排出させる作業を連続的に効率良く行うことができる構造を得る。
【解決手段】駆動手段により水平面内で回転(公転)する回転体30と、この回転体30の回転中心から半径方向に距離を置いた位置に配置され自転軸41を中心に自転する処理室(容器50)とを備え、該処理室内で混練、粉砕、分離、脱泡、脱水、着色等の加工を行う加工装置であって、前記処理室(容器50)に対して、処理室内に原料を投入する投入手段60又は/及び処理済物を排出する排出手段40を設け、前記投入手段60又は/及び排出手段40は各処理室の公転に同期して回転可能に形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば食用粉と水を容器の公転および自転の合成遠心力を利用して均一に混練する等、容器内で混練、粉砕、分離、脱泡、脱水、着色等の加工を行うための加工装置に関し、特に、容器内に被加工物を連続的に投入若しくは加工済製品を連続的に排出できる構造を有する加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食用粉と水を容器の公転および自転の合成遠心力を利用して均一に混練する混練装置としては、駆動手段を備えた枠体と、この枠体の上面に固定された支持体と、この支持体に軸支され駆動手段により水平面内で回転する回転体と、この回転体の回転中心から半径方向に距離を置いた位置に傾斜配置され回転体の回転中心方向に傾斜した回転中心を中心に自転する回転部材と、この回転部材に支持された容器とを備えたものが提案されている(特許文献1参照)。
この装置によれば、食用粉と水を容器の公転および自転の合成遠心力および重力を利用して容器の内底面に沿って移動させることで、短時間で均一に混練することができる。
【特許文献1】特開2001−199191
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記装置によれば、所定重量比の食用粉と水を公転する回転体上で傾斜配置された回転部材で自転する容器内に入れ、食用粉と水を容器の公転および自転の合成遠心力および重力を加えながら容器の底面に沿って移動させることで、短時間で均一な混練が得られるようになっている。
【0004】
特許文献1に記載された上記装置では、容器内に部材を投入してこれを混練し、装置の駆動手段による公転及び自転を停止した後、容器より混練された部材を取り出すことが行われる。
しかしながら上記装置では、加工部材される部材の投入及び排出について連続的に処理することができなかった。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、容器の公転及び自転の合成遠心力及び重力を利用するに際して、容器内へ部材を投入し混練、粉砕、分離、脱泡、脱水、着色等の各種加工を施しこれを排出させる作業を連続的に効率良く行うことができる加工装置の構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明(請求項1)は、駆動手段により水平面内で回転(公転)する回転体30と、この回転体30の回転中心から半径方向に距離を置いた位置に配置され自転軸41を中心に自転する処理室(容器50)とを備え、該処理室内で混練、粉砕、分離、脱泡、脱水、着色等の加工を行う加工装置であって、次の構成を含むことを特徴としている。
前記処理室(容器50)に対して、処理室内に原料を投入する投入手段60又は/及び処理済物を排出する排出手段40を設ける。
前記投入手段60又は/及び排出手段40は各処理室の公転に同期して回転可能に形成する。
【0007】
請求項2は、請求項1に記載の加工装置において、前記処理室(容器50)は、前記回転体の回転中心方向に傾斜した自転軸41を中心に自転するよう傾斜配置して成ることを特徴としている
【0008】
請求項3は、請求項1又は請求項2に記載の加工装置において、前記処理室(容器50)は蓋体50´を有するとともに、この蓋体の少なくとも自転軸中心が通過する部分に開口部52を設け、該開口部52に前記投入手段60又は/及び排出手段40を有して成ることを特徴としている。
【0009】
請求項4は、請求項1又は請求項2に記載の加工装置において、前記処理室(容器50)は蓋体50´を有するとともに、この蓋体50´の少なくとも自転軸中心に対して同心円となる環状開口部53を設け、該環状開口部53に前記投入手段60又は/及び排出手段40を有して成ることを特徴としている。
【0010】
請求項5は、請求項1又は請求項2に記載の加工装置において、前記処理室(容器50)の底部に排出手段40を形成し、該排出手段40の排出口47aが処理室(容器50)の回転中心より外側位置であることを特徴としている。
【0011】
請求項6は、請求項1又は請求項2に記載の加工装置において、前記加工装置を筒体(外箱体100)内に配置し、処理室(容器50)を自転させる自転軸41に円板状ギア(歯車46)を設け、前記筒体(外箱体100)の内壁周囲に前記円板状ギア(歯車46)に噛合するギア部102を設けたことを特徴としている。
【0012】
請求項7は、請求項1又は請求項2に記載の加工装置において、前記加工装置を筒体(外箱体100)内に配置し、処理室(容器50)を自転させる自転軸41に円板体45を設け、該円板体45の周囲にS極・N極が交互に配された円板側磁石49を設けるとともに、前記筒体(外箱体100)の内壁周囲の前記円板体45に対応する位置にS極・N極が交互に配された筒体側磁石103を設け、前記磁石同士が互いに吸引若しくは反発することで前記回転体30の回転に伴って磁気力により円板体45が自転することを特徴としている。
【0013】
本発明の加工装置によれば、処理室の公転に同期して回転する投入手段又は/及び排出手段を処理室に設けることにより、処理室内での公転及び自転の複合遠心力及び重力を利用した処理中において、部材の投入及び排出作業を連続的に行うことができ、処理効率の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施の形態の一例について、図面を参照しながら説明する。
本発明による加工装置は、基台10上に固定された載置体11と、基台10内に配置された駆動手段20により載置体11上の水平面内で回転(公転)する回転体30と、この回転体30の回転中心から半径方向に距離を置いた位置に傾斜配置され前記回転体30の回転中心方向に傾斜した二本の自転軸41を中心に自転する各容器50とを備え、前記容器50内の処理室で混練、粉砕、分離、脱泡、脱水、着色等の加工を行うように構成されている。
【0015】
基台10は方形状箱体で形成され、その一端側に載置体11が固定されているとともに、載置体11上に回転体30が配置され、この回転体30の回転体軸31が載置体11の中央空間を貫通して基台10内に位置している。また、基台10の他端側においては、その上面にモータ21が固定され、モータ回転軸22を基台10内に位置させ、前記回転体軸31及びモータ回転軸22の各端部に装着された各プーリ32,23間をベルト24で駆動することでモータ21の回転が回転体30に伝達される駆動手段20が構成されている。
【0016】
載置体11の上部で回転する円形状の回転体30には、その対向する位置に周縁部から外方に斜め上方に45度の角度で傾斜して延設するアーム部33が形成されることで、各アーム部33は回転体30の中央水平面に対して傾斜配置されている。各アーム部33の中央位置には回転体30の中央水平面に対して45度の面に直交する方向に孔部34が穿孔され、この孔部34に対して回転可能なようにベアリング35を介して自転軸41が装着されている。
【0017】
自転軸41にはその中央に軸空間42が形成され、アーム部33側には、アーム部33上に配置される筒状の支持壁43が設けられ、この支持壁43の内壁に密着するように容器50が配置されている。
容器50は、その上側を円錐台状に形成するとともに、内部(処理室)を上部空間及び下部空間に区画する区画体51が底面と平行になる位置に固定されている。区画体51は、上部空間50aに位置する原料を加工して下部空間50bに加工製品を作製する部材であり、例えば、網状体や刃部及び穴部が形成された加工面を有して構成されている。
【0018】
容器50には、その上面の中央に開口部52が設けられ、投入管61が配置されることで容器50の公転と同時に回転する投入手段60を構成している。
また、容器50の底面の中央には底穴部53が設けられ、この底穴部53の周壁が軸空間42内に配置され、容器50下部空間50bと軸空間42とが連続することで容器50の公転と同時に回転する排出手段40を構成している。
【0019】
各投入管61は装置の中央で結合されて各投入口62を形成するが、図3に示すように、一方の投入管61の第1の投入口61aの周囲に他方の投入管61の第2の投入口61bが開口配置するように第2の投入口61bの径を第1の投入口61aの径より大きく形成し、第2の投入口61b側の投入管61の壁面を第1の投入口61a側の投入管61が貫通するように配置されている。これは、第1の投入口61aに接続されている容器50に原料を供給したい場合には第1の投入口61aに原料を投入し、第2の投入口61bに接続されている容器50に原料を供給したい場合には第2の投入口61bに原料を投入することで、投入先の容器50を指定可能にすることで各容器50に等量の原料を分配可能とするためである。
また、各投入管61は装置中央部において、回転体30の中央に立設する支持棒39により支持されている。
【0020】
各自転軸41の下側は開口され、回転体軸31に対して同心円状に配置される環状受溝43内を回転体30の公転により回転移動するようになっている。環状受溝43の適宜箇所には液体槽44が接続され、容器50から自転軸41の軸空間42を介して環状受溝43に集められた液体が一箇所に流れ込むようになっている。
【0021】
また、各自転軸41には円板体45が固定され、その周囲に歯車46が形成されている。円板体45の歯車46は、載置体11の上方周囲のフランジ部12において上端側を小径として形成した傾斜面に設けた歯部13に嵌合するようになっている。したがって、モータ駆動によりモータ回転軸22が回転し回転体軸31が回転すると、図2に示すA方向に回転体30及びアーム部33が公転し、アーム部33の回転に伴って円板体45が載置体11の周囲を回転すると、固定されている載置体11の周囲を各アーム部33が移動する。その際、円板体45の歯車46に対して載置体11の歯部13が係合しているので、円板体45が載置体11の周囲を移動しようとすると、円板体45及び自転軸41が公転と同方向に回転(自転)する。
すなわち、自転軸41と回転体30とが互いに同一方向(反時計周りの方向)に回転するように構成されている。
【0022】
なお、各アーム部33は、図1の例では傾斜角度が45度に設定しているが、この傾斜角度は40度から50度の範囲内であればよい。また、アーム部33及び容器50の数は、1つでもよく、また周方向に等間隔であればそれぞれ3つ以上の複数であってもよい。
【0023】
上述した加工装置によれば、容器50は、水平面内で公転する回転体30の回転軸線から半径方向外方に距離を置いた位置に内側に傾斜するように配置され、回転体30の回転軸線の方向に傾斜した回転軸線を中心に自転可能に構成されている。
上記各容器50には第1の投入口61aから原料が投入されて容器50内の上部空間に収容され、第2の投入口61bから同じ原料が投入されて容器50内の上部空間に収容される。
【0024】
次に、回転体30が水平面内で高速回転すると、回転体30のアーム部33に軸支された自転軸41に固定された円板体45が載置板11の周りを回転する。この回転の際に、円板体45の周囲に形成された歯車45が載置板11の歯部13に噛合しているので、円板体45自体が回転体30と同一の方向に自転するので、高速回転(公転)すると同時に回転体30の回転軸線に対して傾斜した自転軸線を中心に自転する。
そのため、各容器50内の区画体で仕切られる上部空間50a及び下部空間50bにおいては、公転及び自転による各遠心力が合成された複合遠心力が加わり、原料に対して種々の加工が可能になる。
【0025】
その際に、各投入管61が容器50と一緒に公転しているので、容器50内で加工処理を続けながら投入口61より新たな原料を投入することが可能となる。また、投入口61は各容器50に対して第1の投入口61aと第2の投入口61bが形成されているので、所望量の原料を所望の容器50内に投入することができる。
【0026】
また、容器底には容器50と一緒に公転する自転軸41の軸空間42が排出手段40として形成されているので、容器50内で加工処理を続けながら液体等の加工済製品が軸空間42から環状受溝43に導かれ、液体槽44に貯蔵することができる。
【0027】
上記例においては、容器50の自転軸線に沿って投入管(投入手段)61を設けているが、図4に示すように、容器50の上面の蓋体50´において、少なくとも自転軸中心が通過する部分に開口部52を設け、この開口部52に投入管61の一部が位置していれば、容器50の公転及び自転が行なわれても支障がない投入手段60を形成することができる。
【0028】
また、図1において容器50を有底とし、区画体51を貫通するように管を配置させることで、図4に示したように、この管を排出管47とすることができる(この場合、原料の投入は装置を停止させて行い、排出のみ公転及び自転時に行なう)。その場合においても、容器50において少なくとも自転軸中心が通過する蓋体50´(上面)部分に開口部52を設け、この開口部52に排出管47の一部が位置していれば、容器50の公転及び自転が行なわれても支障がない排出手段40を形成することができる。
【0029】
図5は加工装置の他の実施形態を示すもので、投入口側より出し入れ可能な不用物排出管81を装着したものである。図1と同じ構成を採る部分は、同一符号を付している。すなわち、加工装置における容器50の公転及び自転を停止した後に、各容器50に対して不用物排出管81を挿入し、区画体51上に残る不用物を管の他端に接続された吸引装置(図示せず)により吸引するように構成されている。
例えば区画体51を網状体で形成し、上部空間50aに位置する原料を加工して下部空間50bに液体を流し、上部空間50aに残渣物(かす)を残すような加工を行なう場合に有効である。
【0030】
図6は容器と投入手段(排出手段)の位置関係における他例を示すものであり、容器50において、その蓋体50´部分に少なくとも自転軸中心に対して同心円となる環状開口部53を設け、この環状開口部53に投入管61や排出管47を配置するようにすれば、自転軸中心が通過する位置に投入管61や排出管47が位置しない場合において容器50の公転及び自転が行なわれても支障がない投入手段60又は排出手段40を形成することができる。
【0031】
図7は一つの容器50に対して、投入手段60、排出手段(加工済製品用)40、排出手段(残渣物用)80を設けた例である。容器50内に同心状に別容器55を固定し、別容器55の側面下部に開口部56を設ける。別容器55内の中央には網状体等から構成される区画体51が設置されている。別容器55の上面は蓋体57で覆われ、この蓋体57の中央孔58に投入管61が接続されている。また、蓋体57には環状開口部59が設けられ、区画体51上に残る原料物の残渣を吸引するための残渣物排出用の排出管81が挿入されている。容器50内で別容器55の外側位置には加工物排出用の排出管47が配置されている。排出管47の排出口47aは、容器50の自転方向に対向するように開口されている。また、残渣排出管81及び加工物排出管47はそれぞれ別の吸引装置に接続され残渣物及び加工製品を分別して貯留するようになっている。
【0032】
図8は、容器50に対する投入手段60及び排出手段40の構造の別の例を示すものであり、図1と同様の構成を採る部分については同一符号を付している。
この例では、蓋無しの容器50に対してその上方に開口端が位置する投入管61を配置し、区画体51近傍に開口端を有する残渣排出管81を配置している。また、容器50の底面の中心から外れた端部に排出口としての開口部(排出手段)48を形成することで、排出口48を容器(処理室)の回転中心より外側に位置させて形成している。容器50の下側は、環状に配置された環状受溝43内に位置するようにし、環状受溝43の1箇所に流出口43aが形成されて、流出口が図1に示したような液体槽44に接続されている。
【0033】
図9は、加工装置の実施の形態の他の例を示すものである。
この例では、図1の加工装置の回転部分を円筒状の外箱体100で覆うようにしている。図中、図1と同じ構成をとる部分については同一符号を付している。 図9の加工装置は、図1と異なり、回転体30による公転と円板体45による自転とが互いに逆方向になるように構成されている。
【0034】
そのための具体的な構造として、円板体45の周囲に設けた歯車46に対して、外箱体100の内壁周囲に案内凸部101を設け、この案内凸部101に歯車46に噛合するギア部102を設けている。容器50及び円板体45は傾斜されて自転するので、歯車46に噛合ようにギア部102も斜め下方に向かって形成されている。
【0035】
また、歯車46及びギア部102に代えて、図10に示すような磁石で構成してもよい。すなわち、円板体45の周囲にS極・N極が交互に配された円板側磁石49を装着するとともに、外箱体100の内壁周囲の円板体45に対応する位置に案内凸部101を設け、この案内凸部101にS極・N極が交互に配されるように筒体側磁石103を装着する。これにより、磁石同士が互いに吸引若しくは反発することで回転体30の回転に伴って磁気力により円板体45及び容器50が自転するように構成されている。
図中、図1と同じ構成をとる部分については同一符号を付している。また、この例では、回転体30には、傾斜配置して配置される自転軸41を中心に自転する四つの容器50が装着されている。
【0036】
上述した図9及び図10の構造によれば、回転体30がA方向に回転すると、円板体45の歯車46とギア部102の噛合により、又は、円板側磁石49と筒体側磁石103との反発力(若しくは吸引力)により円板体45がB方向に回転することになり、回転体30と円板体45とが逆方向に回転する構造を簡単な構成で容易に得ることができる。
【0037】
上述した各加工装置の実施形態では、容器50を傾斜させて回転する例について説明したが、容器50を垂直状態で公転及び自転させる構造であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施の形態の一例の加工装置の断面説明図である。
【図2】図1の加工装置の平面説明図である。
【図3】加工装置における投入口部分の構造を説明するための斜視説明図である。
【図4】加工装置における容器(処理室)部分の構造を説明するためのモデル図である。
【図5】本発明の他の実施形態の加工装置の断面説明図である。
【図6】加工装置における容器(処理室)部分の構造を説明するためのモデル図である。
【図7】加工装置における容器(処理室)部分の他の例を示す概略構造説明図である。
【図8】加工装置における容器(処理室)部分の他の例を示す概略構造説明図である。
【図9】本発明の他の実施形態の加工装置の縦断面説明図である。
【図10】本発明の他の実施形態の加工装置の公転及び自転方向を説明するための平面概略説明図である。
【符号の説明】
【0039】
10 基台
11 載置体
13 歯部
20 駆動手段
21 モータ
30 回転体
31 回転軸
33 アーム部
40 排出手段(加工済製品用)
41 自転軸
42 軸空間
43 環状受溝
44 液体槽
45 円板体
46 歯車
47 排出管(加工物排出用)
47a 排出口
49 円板側磁石
50 容器(処理室)
50´ 蓋体
51 区画体
60 投入手段
61 投入管
80 排出手段(残渣物用)
81 排出管(残渣物用)
100 外箱体(筒体)
101 案内凸部
102 ギア部
103 筒体側磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動手段により水平面内で回転する回転体と、この回転体の回転中心から半径方向に距離を置いた位置に配置され自転軸を中心に自転する処理室とを備え、該処理室内で混練、粉砕、分離、脱泡、脱水、着色等の加工を行う加工装置であって、
前記処理室に対して、処理室内に原料を投入する投入手段又は/及び処理済物を排出する排出手段を設け、
前記投入手段又は/及び排出手段は各処理室の公転に同期して回転可能に形成して成る
ことを特徴とする加工装置。
【請求項2】
前記処理室は、前記回転体の回転中心方向に傾斜した自転軸を中心に自転するよう傾斜配置して成る請求項1に記載の加工装置。
【請求項3】
前記処理室は蓋体を有するとともに、この蓋体の少なくとも自転軸中心が通過する部分に開口部を設け、該開口部に前記投入手段又は/及び排出手段を有して成る請求項1又は請求項2に記載の加工装置。
【請求項4】
前記処理室は蓋体を有するとともに、この蓋体の少なくとも自転軸中心に対して同心円となる環状開口部を設け、該環状開口部に前記投入手段又は/及び排出手段を有して成る請求項1又は請求項2に記載の加工装置。
【請求項5】
前記処理室の底部に排出手段を形成し、該排出手段の排出口が処理室の回転中心より外側位置である請求項1又は請求項2に記載の加工装置。
【請求項6】
前記加工装置を筒体内に配置し、処理室を自転させる自転軸に円板状ギアを設け、前記筒体の内壁周囲に前記円板状ギアに噛合するギア部を設けた請求項1又は請求項2に記載の加工装置。
【請求項7】
前記加工装置を筒体内に配置し、処理室を自転させる自転軸に円板体を設け、該円板体の周囲にS極・N極が交互に配された円板側磁石を設けるとともに、前記筒体の内壁周囲の前記円板体に対応する位置にS極・N極が交互に配された筒体側磁石を設け、前記磁石同士が互いに吸引若しくは反発することで前記回転体の回転に伴って磁気力により円板体が自転する請求項1又は請求項2に記載の加工装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−152262(P2007−152262A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−352724(P2005−352724)
【出願日】平成17年12月6日(2005.12.6)
【出願人】(505452058)株式会社ファイブプラネット (2)
【Fターム(参考)】