説明

半導体ウエハ収納容器検査装置及び検査方法

【課題】コンパクトに構成され、且つ、半導体ウエハを収納する収納容器の清浄度を正しく検査することのできる信頼性の高い半導体ウエハ収納容器検査装置及び検査方法を提供する。
【解決手段】収納容器を搬送する搬送ロボット46と、搬送ロボット46により搬送された収納容器を保持して回動させる容器回動ユニット48と、収納容器の開口部に装着される蓋を開閉する蓋開閉ユニット50と、収納容器の内部に検査液を供給する検査液供給ユニット52と、収納容器の内部に供給された検査液をサンプリングするサンプリングユニット54と、サンプリングされた検査液の清浄度を検査する検査ユニットと56を備え、容器回動ユニット48は、検査液が供給された収納容器を回動させ、サンプリングユニット54は、回動された後の収納容器から検査液をサンプリングして検査ユニット56に供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハを収納する収納容器の清浄度を検査する半導体ウエハ収納容器検査装置及び検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造設備には、複数の基板処理装置が配置される設備全体をクリーンルームとするダウンフロー方式と、各基板処理装置を周囲の清浄度よりも高い環境とし、半導体ウエハを収納容器に気密状態に保持させて各基板処理装置間で搬送するミニエンバイロメント方式とがある。ダウンフロー方式は、多大な設備投資を必要とするため、近年は、ミニエンバイロメント方式が多く採用されている。
【0003】
ミニエンバイロメント方式で使用される半導体ウエハの収納容器は、フープ(FOUP:Front Opening Unified Pod)と称される。フープは、前面に開口部を有し、内部に形成した棚に複数の半導体ウエハが載置され、開口部に蓋を装着して密閉することにより、内部の清浄度を維持するように構成されている。
【0004】
ところで、フープに収納される半導体ウエハには、各基板処理装置において、プラズマ処理やエッチング処理等が行われる際に、汚染源となるパーティクルが付着する場合がある。これらのパーティクルがフープ内に残存していると、製造される半導体デバイスに不具合の発生するおそれがある。
【0005】
そこで、専用の洗浄装置を用いてフープの内部を定期的に洗浄し、付着したパーティクルを除去する処理が行われる(特許文献1参照)。一方、洗浄装置によって洗浄されたフープは、内部が所望の清浄度まで洗浄されているか否かを検査する必要がある。この検査を行うための計測装置として、特許文献2に開示された先行技術がある。
【0006】
特許文献2に開示された計測装置では、フープの内部にパーティクル剥離促進ノズルを挿入し、内壁に向かって加熱ガスや水蒸気を吹き付け、付着したパーティクルを剥離させ、次いで、パーティクル採集ノズルを用いて、内壁から剥離したパーティクルを収集し、収集されたパーティクルをパーティクルカウンタで計測することにより、フープの清浄度を検査する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−109523号公報
【特許文献2】特開2009−65029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2の計測装置では、パーティクル剥離促進ノズルから噴出される加熱ガスや水蒸気を、フープの内壁のあらゆる部分に吹き付けることは不可能であり、収集できないパーティクルがフープ内に残存することがある。従って、特許文献2の計測装置の場合、信頼性の高い検査結果を得ることはできない。
【0009】
本発明は、前記の不具合を解消するためになされたものであって、コンパクトに構成され、且つ、半導体ウエハを収納する収納容器の清浄度を正しく検査することのできる信頼性の高い半導体ウエハ収納容器検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る半導体ウエハ収納容器検査装置は、半導体ウエハを収納する収納容器の清浄度を検査する検査装置において、前記収納容器を搬送する搬送ロボットと、前記搬送ロボットにより搬送された前記収納容器を保持し、前記収納容器を回動させる容器回動ユニットと、前記収納容器の開口部に装着される蓋を開閉する蓋開閉ユニットと、前記開口部より前記収納容器の内部に検査液を供給する検査液供給ユニットと、前記収納容器の内部に供給された前記検査液をサンプリングするサンプリングユニットと、サンプリングされた前記検査液の清浄度を検査する検査ユニットと、少なくとも、前記搬送ロボット、前記容器回動ユニット、前記蓋開閉ユニット、前記検査液供給ユニット及び前記サンプリングユニットを収容する筐体と、を備え、前記容器回動ユニットは、前記検査液が供給された前記収納容器を回動させ、前記サンプリングユニットは、回動された後の前記収納容器から前記検査液をサンプリングして前記検査ユニットに供給することを特徴とする。
【0011】
前記半導体ウエハ収納容器検査装置において、前記容器回動ユニットは、保持した前記収納容器を直交する2軸の回りにそれぞれ回動可能に構成されることを特徴とする。
【0012】
前記半導体ウエハ収納容器検査装置において、前記収納容器の位置決め孔に係合する第1位置決めピンを有し、前記収納容器が位置決め載置される第1容器載置台を備え、前記搬送ロボットは、前記第1容器載置台と前記容器回動ユニットとの間で前記収納容器を搬送することを特徴とする。
【0013】
前記半導体ウエハ収納容器検査装置において、前記容器回動ユニットは、前記収納容器の位置決め孔に係合する第2位置決めピンを有し、前記収納容器が載置される第2容器載置台と、前記第2容器載置台に対向する位置に配設され、前記収納容器に係合することで前記収納容器を固定する固定板とを備え、前記固定板は、前記収納容器に対して近接離間可能に構成されることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る半導体ウエハ収納容器検査方法は、半導体ウエハを収納する収納容器の清浄度を検査する検査方法において、前記収納容器の内部に検査液を供給するステップと、内部に前記検査液が供給された前記収納容器を回動させるステップと、回動させた前記収納容器の内部から前記検査液をサンプリングするステップと、サンプリングされた前記検査液の清浄度を検査するステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の半導体ウエハ収納容器検査装置及び検査方法では、収納容器の内部に検査液を供給した後、収納容器を回動させることにより、内壁に付着しているパーティクルの全てを検査液中に取り出すことができる。従って、その検査液をサンプリングすることにより、収納容器の清浄度を正しく検査することのできる信頼性の高い装置及び方法を提供することができる。この装置及び方法を用いることにより、当該収納容器に収納される半導体ウエハがパーティクルによって汚染される不具合を確実に回避することができる。
【0016】
また、本発明の半導体ウエハ収納容器検査装置は、収納容器を搬送する搬送ロボット、収納容器を回動させる容器回動ユニット、収納容器の蓋を開閉する蓋開閉ユニット、収納容器に検査液を供給する検査液供給ユニット及び検査液をサンプリングするサンプリングユニットを筐体内に収容させることにより、外界の影響を受けることのない清浄度の極めて高い環境を備えたコンパクトな装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態のフープ検査装置の全体構成斜視図である。
【図2】検査対象であるフープの分解斜視図である。
【図3】検査対象であるフープを底面側から見た斜視図である。
【図4】本実施形態のフープ検査装置の内部側面図である。
【図5】本実施形態のフープ検査装置の内部平面図である。
【図6】本実施形態のフープ検査装置に収容されるフープ搬送ロボットのハンドの斜視図である。
【図7】図6に示すフープ搬送ロボットのハンドの正面図である。
【図8】本実施形態のフープ検査装置に収容されるフープ回動ユニットの斜視図である。
【図9】図8に示すフープ回動ユニットの正面図である。
【図10】本実施形態のフープ検査装置に収容される蓋開閉ユニットの斜視図である。
【図11】図10に示す蓋開閉ユニットの側面図である。
【図12】本実施形態のフープ検査装置に収容されるフープ回動ユニットに保持されたフープの本体部に純水を供給する純水供給ユニットと、フープの本体部から純水をサンプリングするサンプリングユニットとを含む構成の斜視図である。
【図13】本実施形態のフープ検査装置のシステムブロック図である。
【図14】本実施形態のフープ検査方法のフローチャートである。
【図15】本実施形態のフープ検査装置に収容される蓋開閉ユニットによる開蓋動作の説明図である。
【図16】本実施形態のフープ検査装置に収容される蓋開閉ユニットによる開蓋動作の説明図である。
【図17】本実施形態のフープ検査装置に収容されるフープ回動ユニットによるフープ回動動作の説明図である。
【図18】本実施形態のフープ検査装置に収容されるフープ回動ユニットによるフープ回動動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態のフープ検査装置10の全体構成斜視図である。
【0020】
フープ検査装置10は、半導体デバイスの製造設備で使用される半導体ウエハを収納する収納容器であるフープ12の内部の清浄度を検査する装置である。フープ検査装置10は、以下に説明する内部の各機構を外界から隔離して、高い清浄度を維持することのできる筐体14を備える。筐体14の上面部には、図示しないフィルタを介して外気を取り込むファン15が配設される。筐体14の正面中央部には、上下に開閉するフロントドア16が配設されフープ検査装置10の内部にフープ12を搬入するための開口部18が形成される。開口部18の前部には、フープ12が位置決め載置されるロードポート20(第1容器載置台)が配設される。ロードポート20の側部には、フープ検査装置10を操作するための操作パネル22及びキーボード24が配設される。操作パネル22は、例えば、液晶タッチパネルからなり、操作のための情報やフープ検査装置10の動作状況を表示する。
【0021】
<フープ12の構成>
図2は、検査対象であるフープ12の分解斜視図であり、図3は、検査対象であるフープ12を底面側から見た斜視図である。
【0022】
フープ12は、略直方体形状からなり、内部に複数の半導体ウエハを収納する本体部26と、本体部26の開口部28に着脱可能に装着される蓋30とを備える。本体部26の上面部には、位置決め用のテーパ付き凹部32を有するフランジ部34が形成され、フランジ部34が形成された上面部と反対の底面部には、位置決め孔36a〜36c、38a〜38c及び40が形成される。円形の位置決め孔36a〜36c及び38a〜38cは、三角形の略頂点となる位置に形成され、長方形の位置決め孔40は、中央部に形成される。蓋30には、後述する蓋開閉ユニット50のロック解除ピン176a、176b(図11参照)が係合するラッチキー42a、42bと、蓋開閉ユニット50の位置決めピン181a、181b(図11参照)が係合するピン孔43a、43bとが形成される。ラッチキー42a、42bにロック解除ピン176a、176bを係合させて回転させることにより、蓋30の側部から上下に突出する係合爪44a、44bが本体部26の開口部28の上下に形成される係合穴27a、27bから離脱して蓋30の内部に収容され、開口部28に対する蓋30のロック状態が解除される。
【0023】
<フープ検査装置10の構成>
図4は、フープ検査装置10の内部側面図であり、図5は、フープ検査装置10の内部平面図である。
【0024】
フープ検査装置10の筐体14の内部には、フープ搬送ロボット46(搬送ロボット)、フープ回動ユニット48(容器回動ユニット)、蓋開閉ユニット50、純水供給ユニット52(検査液供給ユニット)、サンプリングユニット54、検査ユニット56及び制御部58が収容される。
【0025】
フープ検査装置10のロードポート20には、図5に示すように、フープ12の底部に形成された位置決め孔36a〜36cに係合する位置決めピン60a〜60c(第1位置決めピン)が配設される。また、これらの位置決めピン60a〜60cに隣接して、フープ12がロードポート20に正しく位置決めされたときに、フープ12の底面部により押圧されるフープ検知センサ62a〜62cが配設される。
【0026】
フープ搬送ロボット46は、ロードポート20に位置決め載置されたフープ12をフープ回動ユニット48まで搬送するスカラロボットである。フープ搬送ロボット46は、筐体14内の前方である開口部18側に立設するコラム64の上部に固定されるベース66と、ベース66に一端部が軸支されて水平面内で回動する第1アーム68と、第1アーム68の他端部に一端部が軸支されて水平面内で回動する第2アーム70と、第2アーム70の他端部に軸支されて上下方向に変位する第3アーム72と、第3アームの下端部に一端部が固定されて水平面内で回動するハンド74とを備える。
【0027】
<ハンド74の構成>
図6は、フープ検査装置10に収容されるフープ搬送ロボット46のハンド74の斜視図であり、図7は、図6に示すフープ搬送ロボット46のハンド74の正面図である。
【0028】
ハンド74は、第3アーム72の下端部に一端部が軸支されるハンド本体76を有する。ハンド本体76の第3アーム72寄りの上面部には、ロータリアクチュエータ78が装着されており、ロータリアクチュエータ78の回転軸80には、水平面内で回動するメインリンク82が固定される。メインリンク82の一端部には、第1サブリンク84a及び第2サブリンク86aを介してシャフト88aの一端部が連結される。シャフト88aは、ブラケット89a〜89cによりハンド本体76に回転可能な状態で保持され、ハンド本体76に沿って延在する。シャフト88aの他端部には、略L字形状の爪部90aが連結される。同様に、メインリンク82の他端部には、第1サブリンク84b及び第2サブリンク86bを介してシャフト88bの一端部が連結される。シャフト88bは、ブラケット92a〜92cによりハンド本体76に回転可能な状態で保持され、シャフト88aと平行にハンド本体76に沿って延在する。シャフト88bの他端部には、略L字形状の爪部90bが連結される。ハンド74の爪部90a、90bは、フープ12のフランジ部34を把持する(図7参照)。
【0029】
<フープ回動ユニット48の構成>
フープ回動ユニット48は、フープ搬送ロボット46により搬送されたフープ12を保持し、フープ12を直交する2軸の回りにそれぞれ回動可能としたものである。フープ回動ユニット48は、筐体14内の後方である後述する制御部58側に立設するコラム94に支持され、ロート状に形成されたドレイン槽96の略中央部に配設される(図4、図5参照)。
【0030】
なお、ドレイン槽96は、後述する純水を受けるものであり、下部中央部には、純水を排出するためのドレインパイプ98が連結される。また、ドレイン槽96には、フープ12を搬入するための開口部100がロードポート20側に形成される。
【0031】
図8は、フープ検査装置10に収容されるフープ回動ユニット48の斜視図であり、図9は、図8に示すフープ回動ユニット48の正面図である。
【0032】
フープ回動ユニット48は、コラム94に装着されるモータ102を有し、このモータ102の回転軸104には、ベルト106を介してプーリ108が連結される。プーリ108の回転軸110には、長尺な板体の両側をフープ検査装置10の前方の開口部18側に折り曲げた形状からなるブラケット112が連結される。ブラケット112は、中央部分が回転軸110に固定されており、この回転軸110を中心として矢印θ3及びθ4の方向に回動可能に構成される。
【0033】
回転軸110の軸線方向と平行な方向に折り曲げられたブラケット112の側板114a、114b間には、フープ12を保持する枠体116が配設される。枠体116は、ブラケット112の側板114a、114bに軸支される側部フレーム118a、118bと、側部フレーム118a、118bの下端部間を連結する下部支持フレーム120(第2容器載置台)と、スライドプレート122a、122bを介して、側部フレーム118a、118bの上端部間を連結する上部支持フレーム124a、124bとを備える。側板114bには、モータ115が装着されており、このモータ115の回転軸117が側部フレーム118bに連結される。従って、枠体116は、モータ115の回転軸117を中心として矢印θ1及びθ2の方向に回動可能に構成される。
【0034】
下部支持フレーム120の上面部には、フープ12の底面部に形成された位置決め孔36a〜36c及び38a〜38c(図3参照)が係合する位置決めピン126a〜126c及び128a〜128cと、長方形の位置決め孔40が係合する位置決め凸部130とが配設される。上部支持フレーム124a、124bの中央部には、下部支持フレーム120に対向して固定板134が配設される。固定板134には、フープ12の上面部に形成されたフランジ部34のテーパ付き凹部32に係合するテーパ付き凸部132が形成される。
【0035】
上部支持フレーム124a、124bの両端部に配設されるスライドプレート122a、122bは、側部フレーム118a、118bに沿って上下に延在するガイドレール136a、136bに係合し、上下に変位可能である。従って、上部支持フレーム124a、124b及び固定板134は、スライドプレート122a、122bとともに上下に変位可能に構成される。また、固定板134は、上下に変位することで、枠体116に保持されたフープ12に対して近接離間可能となる。スライドプレート122a、122bの下端部には、第1リンク138a、138bの上端部が連結される。第1リンク138a、138bは、下部支持フレーム120を貫通し、その下端部には、第2リンク140a、140bが連結される。第2リンク140a、140bは、下部支持フレーム120の下面部において、シャフト142により連結される。シャフト142には、ロータリアクチュエータ144が連結される。シャフト142は、ロータリアクチュエータ144によって回動し、その両端部に連結される第2リンク140a、140bを介して第1リンク138a、138bを上下に移動させ、これにより、スライドプレート122a、122bが上下に移動する。
【0036】
<蓋開閉ユニット50の構成>
蓋開閉ユニット50は、フープ回動ユニット48に保持されたフープ12の蓋30の開閉を行う。図10は、フープ検査装置10に収容される蓋開閉ユニット50の斜視図である。図11は、図10に示す蓋開閉ユニット50の側面図である。
【0037】
蓋開閉ユニット50は、フープ回動ユニット48を支持するコラム94の上端部に固定された基板146に配設される。基板146の下面部には、昇降シリンダ148が装着され、この昇降シリンダ148のロッド150の上端部に支持板152が固定される。支持板152は、ガイドロッド154a〜154dによって案内された状態で、昇降シリンダ148により上下に移動可能に構成される。支持板152の下面部には、ブラケット156が固定され、このブラケット156に開閉シリンダ158が軸支される。開閉シリンダ158のロッド160は、支持板152に形成した孔部162を介して支持板152の上部に突出する。
【0038】
支持板152の上面部には、ブラケット164a、164bにより回動可能に軸支された支点軸166が配設される。支点軸166には、湾曲した形状からなるリンク168の中間部が連結される。リンク168の一端部は、開閉シリンダ158のロッド160の上端部に連結され、リンク168の他端部には、シャフト170が連結される。シャフト170の両端部には、平行に配設される2本のアーム172a、172bが連結される。アーム172a、172bは、一端部が支点軸166に軸支され、他端部間に支持プレート174が固定される。支持プレート174の下面部には、フープ12の蓋30に配設されたラッチキー42a、42b(図2参照)に係合するロック解除ピン176a、176bが配設される。ロック解除ピン176a、176bは、支持プレート174の上面部に配設されたロータリアクチュエータ178a、178bにより回動可能に構成される。また、支持プレート174の下面部には、フープ12の蓋30に形成されたピン孔43a、43bに係合する位置決めピン181a、181bを有する吸盤180a、180bと、フープ12の本体部26に当接して保持状態を確保する支持体183a、183bとが配設される。吸盤180a、180bは、図示しない吸引源に連結される。
【0039】
<純水供給ユニット52及びサンプリングユニット54の構成>
図12は、フープ検査装置10に収容されるフープ回動ユニット48に保持されたフープ12の本体部26に検査液である純水を供給する純水供給ユニット52と、フープ12の本体部26から純水をサンプリングするサンプリングユニット54とを含む構成の斜視図である。
【0040】
純水供給ユニット52は、ドレイン槽96の側部に立設されたガイドレール182に沿って上下に移動可能な本体部184を備える。本体部184には、ロータリアクチュエータ186を介して、上方向に延在した後、一旦水平方向に折り曲げられ、次いで、下方向に延在する供給用配管188が連結される。また、上方向に延在する供給用配管188の上端部には、供給用配管188に純水を供給するための配管192が連結される。供給用配管188は、ロータリアクチュエータ186により旋回することで、供給用配管188の供給口189をフープ12の本体部26の内部と、ドレイン槽96の側部に配設した水受け部194との間で移動可能に構成される。
【0041】
サンプリングユニット54は、ドレイン槽96の側部に立設されたガイドレール196に沿って上下に移動可能な本体部198を備える。本体部198には、ロータリアクチュエータ200を介して、純水供給ユニット52の供給用配管188と同じ形状のサンプリング用配管202が連結される。下方向に延在するサンプリング用配管202の下端部には、フープ12の内部の純水をサンプリングするためのピペット204が配設される。また、上方向に延在するサンプリング用配管202の上端部には、サンプリング用配管202からサンプリングした純水を検査ユニット56に供給するための配管206が連結される。サンプリング用配管202は、ロータリアクチュエータ200により旋回することで、ピペット204をフープ12の本体部26の内部と、ドレイン槽96の側部に配設したチェック用純水受け部208との間で移動可能に構成される。
【0042】
検査ユニット56は、サンプリングユニット54によりサンプリングされ、配管206を介して供給される純水の清浄度を検査する装置である。検査ユニット56としては、周知の装置を使用することができる。例えば、サンプリングされた純水にレーザビームを照射し、その散乱光の発生回数や強度に基づき、サンプリングされた純水に含まれるパーティクルの量を計測して清浄度を求めるパーティクルカウンタを使用することができる。
【0043】
図13は、フープ検査装置10のシステムブロック図である。フープ検査装置10の全体を統括制御する制御部58には、操作パネル22、キーボード24、ロードポート20に配設されるフープ検知センサ62a〜62c、フープ搬送ロボット46、フープ回動ユニット48、蓋開閉ユニット50、純水供給ユニット52、サンプリングユニット54及び検査ユニット56が接続される。
【0044】
<フープ12の検査方法>
本実施形態のフープ検査装置10は、基本的には以上のように構成される。次に、図14に示すフローチャートに基づき、フープ検査装置10によるフープ12の検査方法について説明する。
【0045】
作業者が操作パネル22を操作してフープ検査装置10を始動させた後、前工程で内部が洗浄された空のフープ12を、図示しない搬送装置により上部のフランジ部34(図2参照)を把持した状態で搬送し、フープ12の蓋30をフープ検査装置10の開口部18側とした状態で、フープ検査装置10のロードポート20に載置する(ステップS1、図1、図4参照)。フープ12がロードポート20の正しい位置に載置されると、ロードポート20に配設されている位置決めピン60a〜60cが、フープ12の底面部に形成した位置決め孔36a〜36cに係合する。そして、ロードポート20に配設されている3つのフープ検知センサ62a〜62cがフープ12の底面部によって押圧されることにより、フープ12がロードポート20の正しい位置に位置決めされたことが確認される(ステップS2)。なお、フープ12のロードポート20への載置作業は、作業者が手作業で行ってもよい。
【0046】
ロードポート20にフープ12が位置決め載置されたことが確認されると、制御部58は、フロントドア16を下方向に移動させて開口部18を開放する(ステップS3)。
【0047】
次に、制御部58は、フープ搬送ロボット46を駆動制御する。フープ搬送ロボット46は、第1アーム68、第2アーム70及び第3アーム72を動作させ、第3アーム72に連結されたハンド74を、開口部18を介してロードポート20に載置されているフープ12の上部に移動させる。次いで、図6に示すように、ハンド74のロータリアクチュエータ78を駆動し、メインリンク82を矢印A方向に回転させると、第1サブリンク84a、84b及び第2サブリンク86a、86bを介して、シャフト88a、88bが矢印B方向に回転する。従って、シャフト88a、88bの先端部側に連結されている爪部90a、90bが矢印C方向に移動し、爪部90a、90b間が開く。そこで、フープ搬送ロボット46の第3アーム72を所定量だけ下降させることにより、開放状態とされた爪部90a、90b間にフープ12のフランジ部34が配置される。次いで、ハンド74のロータリアクチュエータ78を駆動し、メインリンク82を矢印D方向に回転させると、シャフト88a、88bが矢印E方向に回転し、爪部90a、90bが矢印F方向に移動して爪部90a、90b間が閉じる。この結果、フープ12のフランジ部34が爪部90a、90bにより把持される。
【0048】
ハンド74によりフープ12を把持したフープ搬送ロボット46は、第3アーム72を所定量だけ上昇させることにより、フープ12をロードポート20の位置決めピン60a〜60cから離脱させた後、開口部18を介してフープ12をフープ検査装置10の内部に搬入する(ステップS4)。フープ12がフープ検査装置10の内部に搬入されると、制御部58は、フロントドア16を上方向に移動させて開口部18を閉塞する(ステップS5)。これにより、フープ検査装置10の内部の清浄度が確保される。
【0049】
フープ搬送ロボット46は、把持しているフープ12を水平面内で180°旋回させ、蓋30を開口部18側に向かせた後、フープ12をドレイン槽96の開口部100からフープ回動ユニット48の枠体116内に搬入し、下部支持フレーム120上に載置する(ステップS6、図8、図9参照)。この場合、フープ12の底部に形成されている位置決め孔36a〜36c、38a〜38c及び40に、下部支持フレーム120上に形成されている位置決めピン126a〜126c、128a〜128c及び位置決め凸部130が係合することで、フープ12がフープ回動ユニット48に位置決めされる。
【0050】
フープ12が下部支持フレーム120に位置決め載置された後、フープ搬送ロボット46は、把持しているフープ12のフランジ部34からハンド74の爪部90a、90bを開放し、次いで、フープ回動ユニット48から待避して原位置に戻る(ステップS7)。なお、フープ搬送ロボット46のハンド74は、図6に示すように、上下方向の幅が小さく構成されているため、フープ12のフランジ部34と、枠体116の上部支持フレーム124a、124bとの間の間隙が狭くても、容易に出入することができる。従って、その分、フープ回動ユニット48をコンパクトに構成することができる。
【0051】
フープ搬送ロボット46のハンド74がフープ回動ユニット48から待避した後、フープ回動ユニット48の上部支持フレーム124a、124bを下降させる。下部支持フレーム120の下面部に配設されているロータリアクチュエータ144を駆動すると、シャフト142が回動し、第2リンク140a、140b及び第1リンク138a、138bを介して、スライドプレート122a、122bがガイドレール136a、136bに沿って下降する。従って、スライドプレート122a、122b間に支持されている上部支持フレーム124a、124bが下降し、上部支持フレーム124a、124bの中央部に装着されている固定板134に形成されたテーパ付き凸部132が、フープ12のフランジ部34の中央に形成されているテーパ付き凹部32に係合する。この結果、フープ12は、底面部が下部支持フレーム120の位置決めピン126a〜126c、128a〜128c及び位置決め凸部130により位置決めされた状態で支持されるとともに、上面部がフランジ部34のテーパ付き凹部32に係合する上部支持フレーム124a、124bの固定板134に形成されたテーパ付き凸部132により位置決め支持され、フープ回動ユニット48に確実に固定される(ステップS8)。
【0052】
フープ回動ユニット48は、フープ12を位置決め固定した後、ブラケット112に装着されているモータ115を駆動し、枠体116を図8の矢印θ2方向に90°回転させ、フープ12に装着されている蓋30を上位置に移動させる(ステップS9、図15参照)。
【0053】
次いで、制御部58は、蓋開閉ユニット50を駆動制御し、フープ12の蓋30を取り外す。すなわち、図10及び図11において、蓋開閉ユニット50の開閉シリンダ158が駆動されると、ロッド160が上昇し、ロッド160の上端部に一端部が連結されたリンク168が支点軸166を中心として矢印G方向に回転する。リンク168の回転に伴い、リンク168の他端部にシャフト170を介して連結されているアーム172a、172bが回転し、アーム172a、172bの端部に連結された支持プレート174が、フープ12の蓋30に接近する。
【0054】
このとき、支持プレート174に配設されている吸盤180a、180bの中央から突出する位置決めピン181a、181bが蓋30のピン孔43a、43bに係合するとともに、支持体183a、183bが蓋30に当接する。次いで、図示しない吸引源を駆動することで、吸盤180a、180bにより蓋30が吸着される。また、ロック解除ピン176a、176bがフープ12の蓋30に配設されているラッチキー42a、42bに係合する。そして、ロータリアクチュエータ178a、178bを駆動してロック解除ピン176a、176bを回動させることにより、ロック解除ピン176a、176bが回動して係合爪44a、44bがフープ12の本体部26の係合穴27a、27bから離脱し、蓋30のロック状態が解除される。
【0055】
支持プレート174の吸盤180a、180bにより蓋30を吸着した状態で(図15参照)、蓋開閉ユニット50の昇降シリンダ148を駆動し、支持板152を上方向に所定量だけ上昇させる。これにより、蓋30がフープ12の本体部26から離脱する。次いで、開閉シリンダ158が駆動され、ロッド160が下降すると、リンク168が支点軸166を中心として矢印H方向に回転する。リンク168の回転に伴い、蓋30を吸着保持した支持プレート174が矢印H方向に移動し、フープ12の開口部28が開放される(ステップS10、図16参照)。
【0056】
フープ12の蓋30が開放された後、制御部58は、ドレイン槽96の側部に配設された純水供給ユニット52を駆動制御する。純水供給ユニット52は、ロータリアクチュエータ186を駆動して供給用配管188を矢印J方向に旋回させ(図12参照)、供給用配管188の純水の供給口189をフープ回動ユニット48に保持されているフープ12の本体部26の上部まで移動させる。そして、供給口189がフープ12の本体部26内の最下部に接近するまで、本体部184をガイドレール182に沿って下方向に移動させる。その後、供給用配管188を介して、本体部26内への純水の供給を開始する(ステップS11)。供給用配管188は、本体部26内の純水の水面の上昇に合わせて上昇させる。供給用配管188を水面とともに上昇させることにより、後述する検査ユニット56による検査に対して不適切な気泡が純水内に混入する不具合を回避することができる。
【0057】
フープ12の本体部26に所定量の純水を供給した後、純水供給ユニット52は、供給用配管188を矢印K方向に旋回させ、供給口189を水受け部194に待避させる。このとき、供給用配管188内に残存する純水は、水受け部194によって受け止められるため、フープ検査装置10の他の機器に純水が掛かってしまうことはない。
【0058】
次いで、制御部58は、蓋開閉ユニット50を駆動制御し、所定量の純水が供給されたフープ12の本体部26に蓋30を装着する(ステップS12)。なお、蓋30を閉めるときの蓋開閉ユニット50の動作は、蓋30を開けるときの動作と逆の動作であるため、その説明は省略する。フープ12の蓋30を閉めた蓋開閉ユニット50は、ラッチキー42a、42bを回動させて蓋30を本体部26にロックさせた後、吸盤180a、180bによる吸着を解除し、支持プレート174を矢印H方向(図16参照)に移動させてフープ回動ユニット48の上方に待避させる。
【0059】
次に、制御部58は、フープ回動ユニット48を駆動制御し、ブラケット112及び枠体116を回動させる。先ず、ブラケット112に装着されているモータ115を駆動し、フープ12の蓋30が上位置にある図17の状態から、枠体116を矢印θ1の方向に180°回転させる。次いで、枠体116を矢印θ2の方向に180°回転させ、フープ12を図17の状態に戻す(ステップS13)。このようにして、フープ12の本体部26を矢印θ1、θ2の方向に回転させることにより、フープ12の蓋30の内面から、フープ12の本体部26の位置決め孔36a〜36cが形成されている面を経由して、フープ12の本体部26のフランジ部34が形成されている面の内面まで純水を充分に行き渡らせることができる。そして、これらの面にパーティクルが付着している場合には、パーティクルが純水中に混入する。
【0060】
次いで、ブラケット112に連結されているモータ102を駆動し、図18の状態から、枠体116を矢印θ3の方向に45°回転させる。次いで、枠体116を図18の状態に一旦戻し、矢印θ4の方向に45°回転させた後、再び、矢印θ3の方向に90°回転させて図18の状態に戻す(ステップS14)。このようにして、フープ12の本体部26を矢印θ3、θ4の方向に回転させることにより、フープ12の本体部26のフランジ部34及び位置決め孔36a〜36cが形成されている面に直交する残りの2つの面に純水を充分に行き渡らせることができる。そして、これらの面にパーティクルが付着している場合には、パーティクルが純水中に混入する。
【0061】
フープ12を矢印θ1〜θ4の各方向に回転させた後、制御部58は、フープ回動ユニット48の上部に待機している蓋開閉ユニット50を駆動制御し、ステップS10の動作と同様にして、フープ12の蓋30を開蓋する(ステップS15、図15、図16)。この場合、蓋30を開蓋した蓋開閉ユニット50は、鉛直上方よりもドレイン槽96側に、例えば、10°程度傾斜した状態で支持プレート174を保持して停止する。従って、支持プレート174に保持されている蓋30に付着している純水は、ドレイン槽96内に落下する。
【0062】
次に、制御部58は、ドレイン槽96の側部に配設されたサンプリングユニット54を駆動制御する。サンプリングユニット54は、ロータリアクチュエータ200を駆動してサンプリング用配管202を矢印K方向に旋回させ(図12参照)、サンプリング用配管202のピペット204をフープ回動ユニット48に保持されているフープ12の本体部26の上部まで移動させる。そして、本体部198をガイドレール196に沿って下方向に移動させ、ピペット204によりフープ12の本体部26に収容されている純水をサンプリングする(ステップS16)。
【0063】
サンプリングされた純水は、サンプリング用配管202から配管206を介して検査ユニット56に供給され、純水中に含まれるパーティクルの検査が行われる(ステップS17)。この場合、検査ユニット56は、例えば、サンプリングした純水に対してレーザビームを照射し、その散乱光の強度に基づいて、サンプリングした純水の清浄度を検査する。検査結果は、検査対象であるフープ12の識別番号とともに記録し、必要に応じて操作パネル22に表示させることができる。
【0064】
ここで、検査対象であるフープ12は、サンプリングユニット54による純水のサンプリングに先立ち、フープ回動ユニット48によって前後左右に充分に回動されることで、蓋30を含む本体部26の内面の全ての部分に純水が行き渡っている。従って、フープ12の内部にあるパーティクルは、確実に純水中に混入されることになる。この結果、検査ユニット56は、フープ12の内部の清浄度を正しく検査することができる。
【0065】
一方、純水をサンプリングしたサンプリングユニット54は、サンプリング用配管202を矢印J方向(図12参照)に旋回させ、ピペット204をチェック用純水受け部208に待避させる。なお、チェック用純水受け部208には、純水供給ユニット52からフープ12の本体部26に純水を供給し、この純水をサンプリングユニット54によりサンプリングして検査ユニット56に供給することで、検査に使用する純水の状態を定期的にチェックすることができる。
【0066】
フープ12から純水がサンプリングされた後、制御部58は、フープ回動ユニット48を駆動制御してフープ12を矢印θ1(図17参照)の方向に180°回転させ、本体部26に収容されている純水をドレイン槽96に排水する(ステップS18)。
【0067】
フープ12から純水を排水した後、フープ12を矢印θ2(図17参照)の方向に180°回転させて開口部28を上位置とし、蓋開閉ユニット50により蓋30が本体部26に装着されて閉蓋される(ステップS19)。蓋開閉ユニット50をフープ回動ユニット48の上方に待避させた後、フープ回動ユニット48により本体部26が矢印θ1の方向に90°回転されることで、フランジ部34が上面部となるように配置された後、フープ回動ユニット48の固定板134が上昇してフランジ部34から離間する。そして、フープ搬送ロボット46によりフランジ部34が把持され、水平面内で180°旋回された後、フープ12がフープ検査装置10のロードポート20に搬出される(ステップS20)。
【0068】
なお、ロードポート20に搬出されたフープ12は、ステップS17の検査ステップにおいて、所定の清浄度のレベルを満たしていないと判定された場合、必要に応じて廃棄され、又は、再度、洗浄工程に回される。一方、所定の清浄度のレベルを満たしていると判定されたフープ12は、半導体ウエハの製造工程に提供される。
【0069】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更することが可能である。
【0070】
例えば、フープ検査装置10の内部には、清浄度の高い状態で動作させる必要のある機器のみを配置すればよく、従って、検査ユニット56は、フープ検査装置10の外部に配置することができる。
【0071】
また、検査対象であるフープ12の主たる形状寸法は、半導体製造装置材料協会(SEMI:Semiconductor Equipment and Material Institute)で規定されており、この規定の範囲においてフープ12を位置決め固定できるものであれば、フランジ部34及び位置決め孔36a〜36c、38a〜38c及び40の寸法や配置を除き、任意の形状とすることができる。
【0072】
また、フープ回動ユニット48は、θ1、θ2方向と、θ3、θ4方向とにそれぞれ独立に回動するものとして説明したが、例えば、θ1及びθ3方向に同時に回動させ、また、θ2及びθ4方向に同時に回動させることで、フープ12の内部に純水を行き渡らせるようにしてもよい。さらに、フープ回動ユニット48によるフープ12の回動角度θ1〜θ4は、純水をフープ12の内部に充分に行き渡らせることができるのであれば、任意の角度に設定することができる。
【0073】
さらに、フープ12の清浄度を検査する検査液として、純水を用いるものとして説明したが、フープ12内の清浄度を検査できるものであれば、純水以外の検査液を用いることもできる。
【符号の説明】
【0074】
10…フープ検査装置
12…フープ
14…筐体
15…ファン
16…フロントドア
18…開口部
20…ロードポート
22…操作パネル
24…キーボード
26、184、198…本体部
27a、27b…係合穴
28…開口部
30…蓋
32…テーパ付き凹部
34…フランジ部
36a〜36c、38a〜38c、40…位置決め孔
42a、42b…ラッチキー
43a、43b…ピン孔
44a、44b…係合爪
46…フープ搬送ロボット
48…フープ回動ユニット
50…蓋開閉ユニット
52…純水供給ユニット
54…サンプリングユニット
56…検査ユニット
58…制御部
60a〜60c、126a〜126c、128a〜128c、181a、181b…位置決めピン
62a〜62c…フープ検知センサ
64、94…コラム
66…ベース
68…第1アーム
70…第2アーム
72…第3アーム
74…ハンド
76…ハンド本体
78、144、178a、178b、186、200…ロータリアクチュエータ
80、104、110、117…回転軸
82…メインリンク
84a、84b…第1サブリンク
86a、86b…第2サブリンク
88a、88b、142、170…シャフト
90a、90b…爪部
92a〜92c、112、156、164a、164b…ブラケット
96…ドレイン槽
98…ドレインパイプ
100…開口部
102、115…モータ
106…ベルト
108…プーリ
114a、114b…側板
116…枠体
118a、118b…側部フレーム
120…下部支持フレーム
122a、122b…スライドプレート
124a、124b…上部支持フレーム
130…位置決め凸部
132…テーパ付き凸部
134…固定板
136a、136b、182、196…ガイドレール
138a、138b…第1リンク
140a、140b…第2リンク
146…基板
148…昇降シリンダ
152…支持板
154a〜154d…ガイドロッド
158…開閉シリンダ
150、160…ロッド
162…孔部
166…支点軸
168…リンク
172a、172b…アーム
174…支持プレート
176a、176b…ロック解除ピン
180a、180b…吸盤
183a、183b…支持体
188…供給用配管
189…供給口
192、206…配管
194…水受け部
202…サンプリング用配管
204…ピペット
208…チェック用純水受け部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体ウエハを収納する収納容器の清浄度を検査する検査装置において、
前記収納容器を搬送する搬送ロボットと、
前記搬送ロボットにより搬送された前記収納容器を保持し、前記収納容器を回動させる容器回動ユニットと、
前記収納容器の開口部に装着される蓋を開閉する蓋開閉ユニットと、
前記開口部より前記収納容器の内部に検査液を供給する検査液供給ユニットと、
前記収納容器の内部に供給された前記検査液をサンプリングするサンプリングユニットと、
サンプリングされた前記検査液の清浄度を検査する検査ユニットと、
少なくとも、前記搬送ロボット、前記容器回動ユニット、前記蓋開閉ユニット、前記検査液供給ユニット及び前記サンプリングユニットを収容する筐体と、
を備え、前記容器回動ユニットは、前記検査液が供給された前記収納容器を回動させ、前記サンプリングユニットは、回動された後の前記収納容器から前記検査液をサンプリングして前記検査ユニットに供給することを特徴とする半導体ウエハ収納容器検査装置。
【請求項2】
請求項1記載の半導体ウエハ収納容器検査装置において、
前記容器回動ユニットは、保持した前記収納容器を直交する2軸の回りにそれぞれ回動可能に構成されることを特徴とする半導体ウエハ収納容器検査装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の半導体ウエハ収納容器検査装置において、
前記収納容器の位置決め孔に係合する第1位置決めピンを有し、前記収納容器が位置決め載置される第1容器載置台を備え、
前記搬送ロボットは、前記第1容器載置台と前記容器回動ユニットとの間で前記収納容器を搬送することを特徴とする半導体ウエハ収納容器検査装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体ウエハ収納容器検査装置において、
前記容器回動ユニットは、前記収納容器の位置決め孔に係合する第2位置決めピンを有し、前記収納容器が載置される第2容器載置台と、前記第2容器載置台に対向する位置に配設され、前記収納容器に係合することで前記収納容器を固定する固定板とを備え、
前記固定板は、前記収納容器に対して近接離間可能に構成されることを特徴とする半導体ウエハ収納容器検査装置。
【請求項5】
半導体ウエハを収納する収納容器の清浄度を検査する検査方法において、
前記収納容器の内部に検査液を供給するステップと、
内部に前記検査液が供給された前記収納容器を回動させるステップと、
回動させた前記収納容器の内部から前記検査液をサンプリングするステップと、
サンプリングされた前記検査液の清浄度を検査するステップと、
を有することを特徴とする半導体ウエハ収納容器の検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−99691(P2012−99691A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247107(P2010−247107)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(308025945)株式会社コンタクト (8)
【Fターム(参考)】