説明

半導体素子の製造方法

【課題】ZnO膜を活性層に用いた半導体素子において、低温プロセスを用いて半導体素子としての特性を向上させる。
【解決手段】ZnO膜40を活性層に用いた半導体素子の活性層形成過程において、ZnO膜40に対して紫外光のパルスレーザによってレーザアニールL1を行い低抵抗化し、このとき過度に低抵抗化したZnO膜40のチャネル部の比抵抗値を酸化処理によって10Ω・cm以上にまで上げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子の製造方法に関するものであり、特に詳細には、半導体膜の酸化処理または加熱処理による比抵抗値の制御を利用した半導体素子の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ZnO等の酸化物半導体が登場しフレキシブルな各種デバイスが注目を浴びている。このフレキシブルデバイスは、電子ペーパやフレキシブルディスプレイ等への展開をはじめその用途は幅広い。しかし、酸化物半導体は、Si系半導体のようにドーピング(不純物打ち込み)による低抵抗化(高濃度キャリア生成)技術が構築されていないため、酸化物半導体膜を活性層とする所望の特性を備えた半導体素子を作製することは難しい。そのため、後処理をすることにより酸化物半導体膜の比抵抗値を制御して半導体素子の特性を向上させる手法が多く用いられており、例えば特許文献1には、酸化物半導体膜を500℃で加熱処理する記載がある。
【0003】
しかしながら、特許文献1の手法では、プラスティック基板等を用いた半導体素子の作製は不可能である。これは、フレキシブルデバイスの構成が、基本的に樹脂基板等のフレキシブル基板上に、パターニングされた結晶性の半導体や金属の膜を備えたものとなっているためである。つまり、フレキシブル基板は、ガラス基板等の無機基板に比して基板の耐熱性が低いため、フレキシブルデバイスの製造工程は、すべてのプロセスを基板の耐熱温度以下で行う必要があるのである。例えば樹脂基板の耐熱温度は、材料にもよるが、通常150〜200℃であり、ポリイミド等の比較的耐熱性の高い材料でも耐熱温度はせいぜい300℃程度である。
【0004】
そこで、上記の後処理としてレーザアニール法が検討されている。レーザアニール法は、エキシマレーザなどの高エネルギーパルス光を試料に照射して半導体材料を瞬間的に溶融させ結晶化させるため、基板に影響を与えることなく酸化物半導体膜の比抵抗値の制御が可能となる。
【特許文献1】特開2007−142196号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、エキシマレーザを用いたレーザアニールによる後処理をした場合にはZnO膜は過度に低抵抗化してしまうため、ZnO膜を半導体素子の活性層として用いることができないといった問題がある。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ZnO膜を半導体素子の活性層として用いるために、レーザアニールによる後処理によって過度に低抵抗化してしまったZnO膜の比抵抗値の制御を可能とする半導体素子の製造方法の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明者は、過度に低抵抗化してしまったZnO膜に酸化処理をすることによって比抵抗値の制御ができることに注目し、本発明に至った。
【0008】
すなわち、本発明による半導体素子の製造方法は、
ゲート電極と半導体活性層との間にゲート絶縁層を挟んでなる構造体が基板上に設けられ、該半導体活性層に接続するソース電極およびドレイン電極が形成されてなる半導体素子の製造方法において、
半導体活性層を形成する工程として、
ゲート絶縁膜または基板の上にZnO膜を作製する第1の工程と、
ZnO膜の略全体に紫外光のパルスレーザを照射して、パルスレーザを照射した領域におけるZnO膜の比抵抗値を10Ω・cm以下に変化させる第2の工程と、
その後、パルスレーザを照射した領域のうち、活性層を含む領域に酸化処理を施して、酸化処理を施した領域における半導体活性層の比抵抗値を10Ω・cm以上に変化させる第3の工程とを順次実施することを特徴とするものである。
【0009】
ここで、上記「ZnO膜」とは、主成分が酸化亜鉛である金属酸化物膜を意味する。なお、酸化亜鉛が「主成分」であるとは、酸化亜鉛以外の成分がモル比10%以下であることを意味する。
【0010】
また、第1の工程におけるZnO膜は、ZnO膜の原料液を用いた液相法や、原料液を用いないドライプロセス等の種々の方法により作製することができる。そして、その後加熱やレーザアニール等の処理を施してもよい。つまり本発明は、第2の工程の前に加熱やレーザアニール等の処理を施してもよい。成膜方法としては、特に制限なく適宜、塗布法、蒸着法、スパッタリング法、CVD法等を用いることができる。
【0011】
本発明において、ZnO膜を作製する方法は、無機原料、有機前駆体原料および有機無機複合前駆体原料からなる群より選択される少なくとも1種の原料と、有機溶媒とを含む原料液を用いた液相法によるものであることが好ましい。液相法としては、特に制限なく、例えばゾルゲル法、ミスト法、そして後述するナノ粒子法等を用いることができる。
【0012】
ここで、「無機原料」とは、例えばZnO膜の構成元素を有する粒子等を意味するものとする。この無機原料は、酸化処理或いは加熱処理等されることによりZnO膜の一部となり、また結晶成長する際の結晶核となりうる原料である。
【0013】
そして、「有機前駆体原料」とは、例えば金属アルコキシド等のZnO膜の構成元素を有する化合物等を意味するものである。この有機前駆体が酸化処理或いは加熱処理等されることにより、上記構成元素がZnO膜の一部となる。一方、この有機前駆体の一部は加熱撹拌等されることにより粒子化されて上記無機原料ともなる。
【0014】
さらに、「有機無機複合前駆体原料」とは、有機前駆体を粒子化させる過程で形成される、粒子化の反応が途中まで進行した状態の有機物と無機物を含んだ状態にある粒子を意味するものとする。
【0015】
上記のように、無機原料、有機前駆体原料および有機無機複合前駆体原料はそれぞれZnO膜の構成元素を含むものである。
【0016】
また、第3の工程において、比抵抗値を10Ω・cm以上に変化させることが好ましい。
【0017】
さらに、酸化処理は、酸素ラジカル処理および150℃以下の加熱処理からなる群より選択される少なくとも1種の処理を酸素存在下で実施するものであることが好ましい。この場合、酸素ラジカル処理は、UVオゾン処理またはプラズマ処理であることが好ましい。
【0018】
そして、パルスレーザのパルス半値幅は100ns以下であることが好ましく、パルスレーザは、ArF、KrFおよびXeClからなる群より選択されるいずれかの混合ガスを用いたエキシマレーザであることが好ましい。
【0019】
また、基板は樹脂を用いて形成される可撓性基板であることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明による半導体素子の製造方法によれば、半導体素子の活性層としてのZnO膜に対して、レーザアニールによる処理の後にさらに酸化処理をすることによって、レーザアニールによる処理によって過度に低抵抗化したZnO膜の比抵抗値を上げることができる。これにより、ZnO膜を活性層に用いた半導体素子の特性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明による実施形態について図面を用いて説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
【0022】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態による半導体素子の製造方法における製造フローを示す概略断面図である。
図示の通り、本実施形態による半導体素子の製造方法は、基板10上に、パターニングされたゲート電極20を形成し(図1a)、ゲート絶縁膜30を形成し(図1b)、物理的成膜によりZnO膜40をゲート電極20の上方に配置するよう作製し(図1c)、そしてZnO膜40に対して紫外光のパルスレーザL1でアニールすることによりその照射領域におけるZnO膜40の結晶性を向上させると共に比抵抗値を10Ω・cm以下にまで低抵抗化し(図1d)、その後さらにZnO膜40に酸化処理を実施することで活性層の比抵抗値を10Ω・cm以上にまで上げ(図1e)、ZnO膜40に接続するようにソース電極62およびドレイン電極63をそれぞれ形成する(図1f)ものである。
【0023】
また、本製造方法によって製造される半導体素子(図1f)は、ボトムゲート型の薄膜トランジスタ(TFT)である。
【0024】
基板10は、ガラス基板やフレキシブル基板等特に制限はないが、可撓性、耐久性および耐熱性等の観点から、例えばポリエチレンテレフタレート(PET),ポリエチレンナフタレート(PEN),ポリイミド(PI)およびポリエーテルサルフォン(PES)等の樹脂を用いて形成される可撓性基板が好ましい。なお、フレキシブル基板を用いる場合には基板の熱変形を防ぐため、プロセス温度は200℃以下、より好ましくは150℃以下に抑えることが好ましい。
【0025】
ゲート電極20は、導電性に優れるものが好ましく、例えばAl、Cu、Ag、Au、Ptおよびこれらの合金等を用いることが好ましい。また、ITO(酸化インジウム錫)等の導電性を有する非金属膜であってもよい。
【0026】
ゲート絶縁膜30は、絶縁性および誘電性の観点から、例えばSiO、SiNx、SiOxNy等のシリコン酸化物あるいはシリコン窒化物や、Al、TiO、ZrO、Y等の金属酸化物を用いることが好ましく、特にシリコン酸化物あるいはシリコン窒化物が好ましい。そして、ゲート絶縁膜30の膜厚は、諸条件により適宜選択でき50〜500nm程度が好ましい。
【0027】
ZnO膜40の膜厚は、諸条件により適宜選択でき20〜500nm程度が好ましい。また、ZnO膜40の物理的成膜方法は、特に制限なく適宜、蒸着法、スパッタリング法、CVD法等を用いることができる。
【0028】
紫外光のパルスレーザL1は、およそ150nm〜350nm帯域の波長であり、例えばXeClエキシマレーザ(λ=308nm)、KrFエキシマレーザ(λ=248nm)およびArFエキシマレーザ(λ=193nm)等を用いることができる。また、パルスレーザのパルス半値幅は100ns以下であることが好ましく、数10ns以下であることがより好ましい。
【0029】
酸化処理は、ZnO膜40の活性層の部分を酸化させることができる処理ならば特に制限はないが、酸素ラジカル処理および150℃以下の加熱処理からなる群より選択される少なくとも1種の処理を酸素存在下で実施するものであることが好ましい。この場合、酸素ラジカル処理は、UVオゾン処理またはプラズマ処理であることが好ましい。UVオゾン処理における、紫外光の光源としては低圧Hgランプやキセノン・エキシマランプ等を使用することができる。
【0030】
加熱処理は、加熱時間10分〜6時間および加熱温度150℃以下、好ましくは常温〜150℃、より好ましくは100〜150℃の条件下で行う。ただし、基板に樹脂製基板を用いた場合には、樹脂製基板の耐熱温度以下の温度範囲で適宜選択することが可能である。例えば、アルコキシド溶液塗布後、紫外レーザ光照射によって作製したZnO膜では、大気中で200℃、30分加熱処理を行うことにより、比抵抗値を6.0×10−3Ω・cmから5.2×10Ω・cmまで増加させることができる。
【0031】
そして、UVオゾン処理は、低圧Hgランプ(λ=185nm、254nm)を用いて3分〜3時間程度の条件下で行うことが好ましく、上記加熱処理を併用することも可能であり、特に同時に実施した場合はより効果的である。例えば、低圧Hgランプを用いて90分のUVオゾン処理をすると同時に150℃、60分の加熱処理を行うことにより効果的な酸化処理を実施することができる。この場合、UVオゾン処理の90分の間に、150℃に維持された加熱処理が60分含まれていれば足りる。
【0032】
また、プラズマ処理は、Oプラズマを用いて50〜300Pa、100〜1000W、30秒〜2時間程度の条件下で行うことが好ましく、UVオゾン処理と同様に上記加熱処理を併用することも可能であり、特に同時に実施した場合はより効果的である。例えば、Oプラズマを用いて100Pa、500W、20分のプラズマ処理をすると同時に150℃、30分の加熱処理を行うことにより効果的な酸化処理を実施することができる。この場合も上記と同様に、150℃に維持された加熱処理の30分の間に、プラズマ処理が20分含まれていれば足りる。
【0033】
なお、必ずしもZnO膜40全体を酸化処理する必要はなく、ZnO膜40の少なくとも活性層となる領域を酸化処理して比抵抗値を上げればよい。
【0034】
ソース電極62およびドレイン電極63は、導電性に優れるものが好ましく、例えばAl、Cu、Ag、Au、Ptおよびこれらの合金等を用いることが好ましい。また、ITO(酸化インジウム錫)等の導電性を有する酸化物膜であってもよい。
【0035】
本発明による半導体素子の製造方法では、作製したZnO膜40を紫外光のパルスレーザL1で一度レーザアニールすることにより結晶性を向上させているが、ZnO膜40の比抵抗値が10Ω・cm以下にまで過度に低下してしまう。このような低抵抗化の原理は、ZnO膜40に短波長光を照射することで、ZnO膜40中に酸素欠陥が生じているためである。これにより、キャリア電子が生成されZnO膜40中の可動キャリア密度が増加している。これは、n型ドーパントをSi系半導体膜中にドーピングし、キャリア電子を増加させることと同等な効果であるといえる。
【0036】
そこで、その後さらに酸化処理を行うことにより、活性層の部分の比抵抗値を10Ω・cm以上にまで、より好ましくは10Ω・cm以上にまで上げる。そしてこの場合には上記の比抵抗値の上限は10Ω・cmが好ましく、特に10Ω・cmが好ましい。このような高抵抗化の原理は、上記の低抵抗化の原理の逆の現象により、ZnO膜40中に生じている酸素欠陥が酸化により埋められるためである。これにより、キャリア電子が消滅しZnO膜40中の可動キャリア密度が減少している。
【0037】
なお、上記の下限値および上限値の設定は以下の理由による。本発明において、薄膜トランジスタの動作の定義としてIon/Ioff比が2桁以上取れていることを最低条件としている。そのため比抵抗値の下限値が10Ω・cm以上となり、4桁以上取れていることがより好ましいためこの場合は10Ω・cm以上となる。一方、上限値を10〜10Ω・cm程度としたのは、あまり高すぎるとZnO膜40が絶縁膜になるためである。
【0038】
これにより、ZnO膜40を用いてTFTに用いるのに適した活性層を作製することが可能となる。また、本発明による半導体素子の製造方法によれば、一度レーザアニールで良質な結晶を作製してから酸化処理を行うという工程なので、良質な結晶および半導体素子の良好な特性を維持しつつ製造工程を低温化することが可能となる。
【0039】
さらに、本発明による半導体素子の製造方法によれば、レーザアニール、加熱処理および酸素ラジカル処理等の処理だけで比抵抗値を制御することが可能なため、シリコン半導体等に代表されるイオンドーピングといった煩雑な工程を必要とせず、半導体素子の製造工程を容易にすることが可能となる。
【0040】
<第2の実施形態>
図2は、本実施形態による半導体素子の製造方法における製造フローを示す概略断面図である。本実施形態によって製造される半導体素子(図2f)は、トップゲート型のTFTである。したがって、その他の構成は、第1の実施形態の場合と同様であり、図1に示す第1の実施形態と同等の要素についての説明は、特に必要のない限り省略する。
【0041】
図示の通り、本実施形態による半導体素子の製造方法は、基板10上に、物理的成膜によりZnO膜40を作製し(図2a)、そしてZnO膜40に対して紫外光のパルスレーザL1でアニールすることによりその照射領域におけるZnO膜40の結晶性を向上させると共に比抵抗値を10Ω・cm以下にまで低抵抗化し(図2b)、その後さらにZnO膜40に酸化処理を実施することで活性層の比抵抗値を10Ω・cm以上にまで上げ(図2c)、ゲート絶縁膜30を形成し(図2d)、パターニングされたゲート電極20をZnO膜40の上方に配置するよう形成し(図2e)、層間絶縁膜31を形成し、この層間絶縁膜31を開孔するコンタクトホールを介してZnO膜40に接続するようにソース電極62およびドレイン電極63をそれぞれ形成する(図2f)ものである。
【0042】
層間絶縁膜31は、ゲート絶縁膜30と同様に、絶縁性および誘電性の観点から、例えばSiO、SiNx、SiOxNy等のシリコン酸化物あるいはシリコン窒化物や、Al、TiO 、ZrO 、Y等の金属酸化物を用いることが望ましく、特にシリコン酸化物あるいはシリコン窒化物が望ましい。そして、層間絶縁膜31の膜厚は、諸条件により適宜選択でき100〜1000nm程度が望ましい。
【0043】
コンタクトホールは、ドライエッチングやウェットエッチング等のエッチングにより形成することができる。
【0044】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、レーザアニールによる後処理の後にさらに酸化処理を行っており、レーザアニールによる後処理によって過度に低抵抗化したZnO膜の比抵抗値を上げることができる。
これにより、ZnO膜40を用いてTFTに用いるのに適した活性層を作製することが可能となる。
以上により、本実施形態においても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0045】
<第3の実施形態>
本実施形態による半導体素子の製造方法は、第1の実施形態において、ZnO膜40を作製する方法として、無機原料、有機前駆体原料および有機無機複合前駆体原料からなる群より選択される少なくとも1種の原料と、有機溶媒とを含む原料液を用いた液相法を用いる場合である。その他の構成は、第1の実施形態の場合と同様であり、図1に示す第1の実施形態と同等の要素についての説明は、特に必要のない限り省略する。なお、半導体素子の構造自体は、図1と全く同様であるため、液相法により塗布成膜したZnO膜をZnO塗布膜40’として図1を用いて以下説明する。
【0046】
本実施形態による半導体素子の製造方法は、基板10上に、パターニングされたゲート電極20を形成し、ゲート絶縁膜30を形成し、液相法によりZnO塗布膜40’をゲート電極20の上方に配置するよう成膜し、そしてZnO塗布膜40’に対して紫外光のパルスレーザL1でアニールすることによりその照射領域におけるZnO塗布膜40’の結晶性を向上させると共に比抵抗値を10Ω・cm以下にまで低抵抗化し、その後さらにZnO塗布膜40’に酸化処理を実施することで活性層の比抵抗値を10Ω・cm以上にまで上げ、ZnO塗布膜40’に接続するようにソース電極62およびドレイン電極63をそれぞれ形成するものである。
【0047】
液相法としては、特に制限なく、例えばゾルゲル法、ミスト法等を用いることができるが、成膜の容易さおよび装置コストの観点からゾルゲル法が好ましい。
【0048】
ゾルゲル法とは、各種の金属アルコキシドのアルコール溶液(ゾル)から出発して、その加水分解・重縮合等の化学反応を経てゼリー状の固体(ゲル)を作製し、さらに熱処理をすることにより内部に残された溶媒を取り除き緻密化を促進させることによって成形体を得る方法である。このゾルゲル法は、薄膜の膜厚や形態を制御しやすい、常圧下で成膜過程が行えるため大掛かりな装置等の設備が不要でありかつ大面積化が可能、低温形成が可能でエネルギーの消費量が小さいといった利点がある。
【0049】
例えば、ZnO塗布膜40’の成膜方法としては下記工程(A)〜(C)を経る液相法が挙げられる。
<工程(A)>
ZnO塗布膜40’を作製する基板11上に、ZnO塗布膜40’を構成する元素(以下、ZnO塗布膜構成元素とする。)を含む原料と有機溶媒とを含む原料液を基板11の表面に塗布し、塗布によりZnO塗布膜40’のすべての構成元素を含む薄膜前駆体41を成膜する(図3a)。
【0050】
なお、本工程において図3bに示すように、室温乾燥等にて薄膜前駆体41中の有機成分の多くを除去することが好ましい。さらに、本工程においては、結晶化が進行しない範囲で若干加熱(例えば50℃程度)を行ってもよい。
【0051】
原料液の塗布方法は特に制限なく、スピンコート,ディップコート等の各種コーティング方法;インクジェットプリンティング,スクリーン印刷等の印刷法が挙げられる。インクジェットプリンティング,スクリーン印刷等の印刷法によれば、所望のパターンを直接描画することも可能である。
【0052】
基板11は特に制限なく、樹脂基板、ガラス基板、及びシリコン基板等が挙げられる。ゾルゲル法では、樹脂基板がその耐熱温度以下となる比較的低温プロセスでも低抵抗な導電性無機膜を製造することができるので、耐熱温度が200℃以下の樹脂基板、更には150℃以下の樹脂基板にも適用可能である。このような樹脂製基板としては、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリエチレンナフタレート(PEN),ポリイミド(PI)等が好ましく用いられているが、耐熱温度が200℃以下である安価なPETやPENを用いることが好ましい。その他、好適な樹脂基板としては、ポリカーボネート(PC),ポリアリレート(PAR),芳香族ポリエーテルケトン(PEEK),芳香族ポリエーテルスルホン(PES),全芳香族ポリケトン,環状オレフィン系ポリマー,液晶ポリマー等が挙げられる。
【0053】
工程(A)において、原料液としては、有機前駆体原料(原料II)と有機溶媒とを含む原料液を用いることが好ましい。原料IIとしては、金属アルコキシド化合物等が挙げられる。
【0054】
また、原料液としては、無機原料(原料I)及び/又は有機無機複合前駆体原料(原料III)と有機溶媒とを含む原料液を用いることも好ましい。かかる原料液としては、有機前駆体原料(原料II)と有機溶媒とを含む液を用意し、この液中の有機前駆体原料(原料II)を粒子化させて得られるナノ粒子70及び/又は有機無機複合粒子71の分散液が挙げられる。
【0055】
液中の有機前駆体原料(原料II)を粒子化させる方法としては、特に制限されないが、加熱撹拌する方法が好ましい。このような原料液を用いた液相法(ナノ粒子法)によって薄膜前駆体41を成膜した場合、成膜前の粒子化により薄膜前駆体41中に含まれる有機成分の量が減少する上、後工程(C)においてナノ粒子70が結晶核となって結晶成長するので、結晶化させやすい方法であり好ましい。ナノ粒子法を用いる場合、薄膜前駆体41中には一部粒子化されずに残存した有機前駆体原料(原料II)が含まれていてもよい。薄膜前駆体41は通常アモルファス膜であるが、ナノ粒子法を用いる場合にはナノ粒子70が結晶性を有する場合がある。
【0056】
<工程(B)>
薄膜前駆体41に、薄膜前駆体41中に含まれる少なくとも1種の有機成分の分解温度以下且つ基板11の耐熱温度以下の条件で、薄膜前駆体41中に含まれる有機成分を分解する(図3c)。
【0057】
工程(B)は、後工程(C)においてZnO塗布膜40’を結晶化して良好に緻密化し、低抵抗化させる前処理工程である。また、薄膜前駆体41に含まれる有機成分の分解法としては制限なく、酸素ラジカル等を用いた酸化処理が挙げられる。
【0058】
酸素ラジカル処理としては、酸素又はオゾン存在下で波長300nm以下の紫外線を照射する処理、若しくは酸素プラズマを照射する処理が挙げられる。波長300nm以下の紫外線としては、水銀ランプやエキシマランプ等の光源から発生した紫外線等が挙げられる。
【0059】
上記酸素ラジカルを用いる方法は有機成分の分解効率がよく、また高温に加熱をする必要がないため好ましい。かかる前処理をすることにより、結晶化工程前の薄膜前駆体41中に含まれる有機成分を分解することができる。したがって、薄膜前駆体41中に残存する有機成分が少なくなり、焼成工程である後工程(C)において、残存有機成分によるアブレーション等が生じにくくなり、薄膜前駆体41を焼成して良好に緻密化し低抵抗化させることができる。なお、酸化処理は、酸素存在下の加熱処理によっても行うことができる。
【0060】
<工程(C)>
前処理を施して得られた薄膜前駆体41を結晶化し(図3d)、ZnO塗布膜40’が得られる(図3e)。
【0061】
結晶化は、薄膜前駆体41が結晶化する温度以上の条件で、薄膜前駆体41を加熱することにより行う。結晶化の方法は制限なく、熱線を用いた加熱処理により加熱して結晶化する方法が好ましい。熱線を用いた加熱処理としては、熱線としてレーザL1’を使用し、レーザL1’を走査してZnO塗布膜40’をアニールして緻密化させるレーザアニールが挙げられる。
【0062】
レーザアニールはエネルギーの大きい熱線を用いた走査型の加熱処理であるので、結晶化効率がよく、しかも走査速度やレーザパワー等のレーザ照射条件を変えることにより基板に到達するエネルギーを調整することができる。従って基板の耐熱性に合わせてレーザ照射条件を決定することにより、基板温度を基板耐熱温度以下の温度になるようにすることができるので、耐熱性の低い樹脂基板を用いる場合には好適な方法である。
【0063】
レーザアニールに用いるレーザ光源としては特に制限なく、エキシマレーザ等のパルス発振レーザが挙げられる。この場合、膜表層で吸収されるエネルギーが大きく、基板に到達するエネルギーをコントロールしやすいため、エキシマレーザ等の短波長パルスレーザが好ましい。また、同様の理由により、パルスレーザを用いる場合は、そのパルス幅が100ns以下の短いものが好ましく、数10ns以下であることがより好ましい。
【0064】
以上が液相法によってZnO塗布膜40’を作製する工程の例である。なお、実際にゾルゲル法を用いてZnO塗布膜を半導体素子の活性層として作製する場合には、例えば図1bに示す状態の基板上に上記工程(A)および(B)を行うことにより、図1cに示すZnO塗布膜40’が得られる。
【0065】
以上により、本実施形態においても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0066】
さらに、特開H05−330823には、ZnO塗布膜を500℃以上の温度で加熱処理する方法が開示されているが、この方法では樹脂を用いて形成される可撓性基板を用いたフレキシブルデバイスを作製することはできない。一方、本実施形態による半導体素子の製造方法によれば、基板に影響を与えないレーザアニール法や酸化処理を用いているため、可撓性基板の耐熱温度以下での製造が可能となる。
【実施例】
【0067】
<実施例1a>
スパッタリング法により成膜したZnO膜(以下、ZnOスパッタ膜という。)に対し、パルス半値幅が20〜30nsでかつ波長が248nmのKrFエキシマレーザを200shot照射し、レーザアニール前後のX線評価を行った。102mJ/cmのエネルギー密度での照射で最も結晶性の高いZnOスパッタ膜を得ることが出来た。レーザアニール後のZnOスパッタ膜の比抵抗値は5.6×10−3Ω・cmであった。次に、レーザアニール直後の酸化処理として、150℃で30分の加熱処理を行った。このときの比抵抗値は2.4×10Ω・cmであった。また、この条件で形成したZnOスパッタ膜を用いてTFT特性の評価を行った。その結果、キャリア移動度2.1cm/V・s、Ion/Ioff比10と良好な特性を得られた。
【0068】
なお、TFTの構造は図1fに示すボトムゲート型TFTであり、ZnO膜以外の構成は、ゲート電極を兼ねるN+Si基板、Si熱酸化膜からなるゲート絶縁膜、Tiからなるソース電極およびドレイン電極である。
【0069】
<実施例1b>
実施例1aと同様に、ZnOスパッタ膜に対し、パルス半値幅が20〜30nsでかつ波長が248nmのKrFエキシマレーザを200shot照射し、レーザアニール前後のX線評価を行った。本実施例は、実施例1aにおいて加熱処理の酸化処理に代えて、150℃で90分の加熱処理および90分のUVオゾン処理を同時に行う酸化処理を行った場合である。酸化処理後の比抵抗値は5.5×10Ω・cmであった。また、この条件で形成したZnOスパッタ膜を用いて実施例1aと同様にTFT特性の評価を行った。その結果、キャリア移動度3.4cm/V・s、Ion/Ioff比10と良好な特性を得られた。
【0070】
<比較例1>
実施例1aと同様に、ZnOスパッタ膜に対し、パルス半値幅が20〜30nsでかつ波長が248nmのKrFエキシマレーザを200shot照射し、レーザアニール前後のX線評価を行った。本実施例は、実施例1aにおいて酸化処理を行わなかった場合である。レーザアニール後の比抵抗値は5.6×10−3Ω・cmであった。また、この条件で形成したZnOスパッタ膜を用いて実施例1aと同様にTFT特性の評価を行ったが、TFTとしての動作が得られなかった。
【0071】
<評価1>
実施例1a、1bおよび比較例1から、10−3Ω・cm程度にまで低抵抗化したZnO膜を酸化処理により10Ω・cm以上にまで上げることによって、ZnOスパッタ膜を用いてTFTに用いるのに適した活性層を作製することが可能であることが確認できた。
【0072】
<実施例2a>
酢酸亜鉛2水和物2.14gを秤量し、ジエチルエタノールアミン中で130℃の温度にて撹拌し、淡黄色の原料液1を得た。この原料液1を用いたゾルゲル法により成膜したZnO膜(以下、ZnO塗布膜という。)に対し、パルス半値幅が20〜30nsでかつ波長が248nmのKrFエキシマレーザを200shot照射し、レーザアニール前後のX線評価を行った。163mJ/cmのエネルギー密度での照射で最も結晶性の高いZnO塗布膜を得ることが出来た。レーザアニール後のZnOスパッタ膜の比抵抗値は1.2×10−2Ω・cm(申し訳ありません、勘違いでした。)であった。次に、レーザアニール直後の酸化処理として、150℃で30分の加熱処理を行った。このときの比抵抗値は1.5×10Ω・cmであった。また、この条件で形成したZnO塗布膜を用いて実施例1aと同様にTFT特性の評価を行った。その結果、キャリア移動度0.3cm/V・s、Ion/Ioff比10と良好な特性を得られた。
【0073】
<実施例2b>
実施例2aと同様に、ZnO塗布膜に対し、パルス半値幅が20〜30nsでかつ波長が248nmのKrFエキシマレーザを200shot照射し、レーザアニール前後のX線評価を行った。本実施例は、実施例2aにおいて加熱処理の酸化処理に代えて、150℃で90分の加熱処理および90分のUVオゾン処理を同時に行う酸化処理を行った場合である。酸化処理後の比抵抗値は2.2×10Ω・cmであった。また、この条件で形成したZnO塗布膜を用いて実施例1aと同様にTFT特性の評価を行った。その結果、キャリア移動度0.2cm/V・s、Ion/Ioff比10と良好な特性を得られた。
【0074】
このように、レーザアニール後に加熱処理およびUVオゾン処理を同時に行うことで、良好なトランジスタ特性が得られ、且つ、高温での熱処理を必要としないため、耐熱性の低い樹脂基板などの基板に適用することも出来ることが確認できた。また、塗布により成膜することで、成膜過程においても樹脂基板に損傷を与えることなく適用できることも確認できた。
【0075】
<比較例2>
実施例2aと同様に、ZnO塗布膜に対し、パルス半値幅が20〜30nsでかつ波長が248nmのKrFエキシマレーザを200shot照射し、レーザアニール前後のX線評価を行った。本実施例は、実施例2aにおいて酸化処理を行わなかった場合である。レーザアニール後の比抵抗値は1.2×10−2Ω・cmであった。また、この条件で形成したZnO塗布膜を用いて実施例1aと同様にTFT特性の評価を行ったが、TFTとしての動作が得られなかった。
【0076】
<評価2>
実施例2a、2bおよび比較例2から、10−2Ω・cm程度にまで低抵抗化したZnO膜を酸化処理により10Ω・cm以上にまで上げることによって、ZnO塗布膜を用いてTFTに用いるのに適した活性層を作製することが可能であることが確認できた。
【0077】
<比較例3>
Inイソプロポキシド2.14gを秤量し、ジエチルエタノールアミン中で130℃の温度にて撹拌し、淡黄色の原料液2を得た。この原料液2を用いたゾルゲル法により成膜したIn膜(以下、In塗布膜という。)に対し、パルス半値幅が20〜30nsでかつ波長が248nmのKrFエキシマレーザを200shot照射し、レーザアニール前後のX線評価を行った。128mJ/cmのエネルギー密度での照射で最も結晶性の高いIn塗布膜を得ることが出来た。レーザアニール後のIn塗布膜の比抵抗値は2.3×10−2Ω・cmであった。次に、レーザアニール直後の酸化処理として、150℃で30分の加熱処理を行った。このときの比抵抗値は1.5×10−1Ω・cmであった。また、この条件で形成したIn塗布膜を用いて実施例1aと同様にTFT特性の評価を行ったが、TFTとしての動作が得られなかった。
【0078】
<比較例4>
比較例3と同様に、In塗布膜に対し、パルス半値幅が20〜30nsでかつ波長が248nmのKrFエキシマレーザを200shot照射し、レーザアニール前後のX線評価を行った。本実施例は、比較例3において加熱処理の酸化処理に代えて、150℃で90分の加熱処理および90分のUVオゾン処理を同時に行う酸化処理を行った場合である。酸化処理後の比抵抗値は3.6×10−1Ω・cmであった。また、この条件で形成したIn塗布膜を用いて実施例1aと同様にTFT特性の評価を行ったが、TFTとしての動作が得られなかった。
【0079】
<比較例5>
比較例3と同様に、In塗布膜に対し、パルス半値幅が20〜30nsでかつ波長が248nmのKrFエキシマレーザを200shot照射し、レーザアニール前後のX線評価を行った。本実施例は、比較例3において酸化処理を行わなかった場合である。レーザアニール後の比抵抗値は2.3×10−2Ω・cmであった。また、この条件で形成したIn塗布膜を用いて実施例1aと同様にTFT特性の評価を行ったが、TFTとしての動作が得られなかった。
【0080】
<評価3>
上記すべての実施例および比較例から、ZnO膜では酸化処理による比抵抗値の制御ができ、In塗布膜ではできないことが確認できた。
【0081】
以上の結果をまとめた表を下記に示す。
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】第1の実施形態による半導体素子の製造方法の工程を示す概略断面図
【図2】第2の実施形態による半導体素子の製造方法の工程を示す概略断面図
【図3】ゾルゲル法による成膜工程の例を示す概略断面図
【符号の説明】
【0083】
10、11 基板
20 ゲート電極
30 ゲート絶縁膜
40、40’ ZnO膜
41 薄膜前駆体
62 ソース電極
63 ドレイン電極
70 ナノ粒子
71 分散粒子
80 分散剤
L1、L1’ レーザ
L2 UVオゾン処理

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲート電極と半導体活性層との間にゲート絶縁層を挟んでなる構造体が基板上に設けられ、該半導体活性層に接続するソース電極およびドレイン電極が形成されてなる半導体素子の製造方法において、
前記半導体活性層を形成する工程として、
前記ゲート絶縁膜または前記基板の上にZnO膜を作製する第1の工程と、
該ZnO膜の略全体に紫外光のパルスレーザを照射して、該パルスレーザを照射した領域における該ZnO膜の比抵抗値を10Ω・cm以下に変化させる第2の工程と、
その後、前記パルスレーザを照射した領域のうち、活性層を含む領域に酸化処理を施し、該酸化処理を施した領域における前記半導体活性層の比抵抗値を10Ω・cm以上に変化させる第3の工程とを順次実施することを特徴とする半導体素子の製造方法。
【請求項2】
前記ZnO膜を作製する方法が、無機原料、有機前駆体原料および有機無機複合前駆体原料からなる群より選択される少なくとも1種の原料と、有機溶媒とを含む原料液を用いた液相法によるものであることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項3】
前記第3の工程において、前記比抵抗値を10Ω・cm以上に変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項4】
前記酸化処理が、酸素ラジカル処理および150℃以下の加熱処理からなる群より選択される少なくとも1種の処理を酸素存在下で実施するものであることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の半導体素子の製造方法。
【請求項5】
前記酸素ラジカル処理が、UVオゾン処理またはプラズマ処理であることを特徴とする請求項4に記載の半導体素子の製造方法。
【請求項6】
前記パルスレーザのパルス半値幅が、100ns以下であることを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の半導体素子の製造方法。
【請求項7】
前記パルスレーザが、ArF、KrFおよびXeClからなる群より選択されるいずれかの混合ガスを用いたエキシマレーザであることを特徴とする請求項1から6いずれかに記載の半導体素子の製造方法。
【請求項8】
前記基板が、樹脂を用いて形成される可撓性基板であることを特徴とする請求項1から7いずれかに記載の半導体素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−290111(P2009−290111A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−143253(P2008−143253)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】