説明

半導体装置、及びその製造方法

【課題】鉛フリー化による環境負荷低減を実現しつつ、信頼性の高い半導体装置、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置1は、第1主面と、当該第1主面と反対側に位置する第2主面との間に電流経路を有する半導体チップ2と、第1主面と対向領域を有する第1の導電性フレーム(ダイパッド)3と、第2主面に形成されたパッドと電気接続手段(ワイヤ)を介して電気的に接続される第2の導電性フレームとを備える。また、第1主面と第1の導電性フレーム3の間隙には、これらの対向領域の中心から描かれ、直径が対向領域の短辺と一致する円内に配置され、第1の導電性フレーム3と半導体チップ2を電気的に接続する複数の柱形状の鉛フリー半田5と、複数の柱形状の鉛フリー半田5の間に充填された充填材4とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置、及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体チップをパッケージ基板もしくはリードフレームに搭載する形態として、半導体チップ素子面(表面)とは反対側の面(裏面)と、パッケージ基板もしくはリードフレームとをマウント材により接続する方法が一般的である。その一方で、多ピン化、小型化、薄型化の要求が高いCPU(Central Processing Unit)などでは、半導体チップ表面をパッケージ基板もしくはリードフレームに向け、バンプと呼ばれる突起状の端子により接続するフリップチップ実装も行われている(例えば、特許文献1、2)。
【0003】
フリップチップ実装では半田バンプやAuバンプが用いられてきた。とりわけ、パソコン用CPUにおいては、高融点鉛半田バンプが使用されていることがある。これは、顧客先で基板実装を行う際に、フリップチップ実装部の半田が溶融することがないようにするためである。昨今、環境負荷低減のために、鉛フリー化の要求が高まってきている。しかしながら、すぐには代替材がないとして鉛フリー化の対象から上記フリップチップ実装部のバンプは除外されている。
【0004】
同様に、低オン抵抗、低熱抵抗、高信頼性が求められるMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体チップをリードフレームに搭載するマウント材としても、高融点鉛半田が多く採用されている。高融点鉛半田は、延性に優れ、温度変化による熱応力を吸収しやすいという優れた特性を有する。また、顧客先で基板実装を行う際、リフロー処理などの際に溶融しないので高い信頼性を有する。フリップチップ実装の高融点鉛半田バンプと同様、これらの半導体チップのマウント材も鉛フリー化の対象から除外されていた。しかしながら、昨今の環境負荷低減の観点から、半導体チップのマウント材について、顧客から鉛フリー化を求められ始めている。
【0005】
現在、チップマウント材として最も実現性のある鉛フリー材料は、Agペーストである。しかしながら、Agペーストは、鉛半田に比べ3〜5倍以上の体積抵抗率がある。このため、低オン抵抗が求められる製品に採用することは困難である。
【0006】
そこで、Agペースト以外の鉛フリーの代替材料が鋭意検討され、いくつかの提案がなされている(例えば、特許文献3)。図12(a)に、特許文献3に記載のトランジスタパッケージの構成において封止樹脂を透視した状態の上面図を、図12(b)に、同じく封止樹脂を透視した状態の側面図を示す。半導体装置101は、半導体チップ102がドレインリード103Aのヘッダ103Bに固相温度228℃のSnSbAgCu系の鉛フリー半田105により全面に接着され、半導体チップ102のソース電極123及びゲート電極124は外部接続端子のソースリード107A及びゲートリード107Bにアルミワイヤ106により結線されている。そして、これらが、封止樹脂109でモールドされている。なお、半導体装置101の底面はヘッダ103Bが露出して、配線基板に接続可能な構造になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−28135号公報
【特許文献2】特開2008−42077号公報
【特許文献3】特開2005−340268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献3によれば、低熱膨張の封止樹脂109でモールドすることにより、リフロー温度である260℃より低い鉛フリー半田105を適用した場合でも、260℃のリフロー耐性のあるトランジスタパッケージを提供することができる旨が記載されている。また、硬度がHv40〜60の鉛フリー半田105を適用することにより、半田接合部の熱疲労寿命を大幅に向上させることができる旨が記載されている。しかしながら、硬度Hv40〜60は、鉛半田(Pb−63Sn)のHv11程度に比べてもかなり硬く、より信頼性が高い材料が求められていた。
【0009】
現在、低オン抵抗、低熱抵抗、高信頼性が求められるMOSFETなどの半導体チップをリードフレームに搭載するためのマウント材として、鉛半田の代替材料が精力的に研究されている。しかしながら、熱伝導性や融点、剛性に難点があり、使用に適した材料が見つかっていないのが現状である。かかる状況下、鉛フリー半田を用いつつ、高信頼性化を実現可能な技術が強く求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る半導体装置は、第1主面と、当該第1主面と反対側に位置する第2主面との間に電流経路を有する半導体チップと、前記第1主面と対向領域を有する第1の導電性フレームと、前記第2主面に形成されたパッドと電気接続手段を介して電気的に接続される第2の導電性フレームと、前記第1主面と前記第1の導電性フレームの間隙であって、かつこれらの対向領域の中心から描かれ、直径が対向領域の短辺と一致する円内に配置され、前記第1の導電性フレームと前記半導体チップを電気的に接続する複数の柱形状の鉛フリー半田と、前記複数の柱形状の鉛フリー半田の間に充填された充填材とを備えるものである。
【0011】
従来、低オン抵抗、低熱抵抗、高信頼性が求められるMOSFETチップ(半導体チップ)と、第1の導電性フレームとの接続材には、前述したように鉛半田が用いられてきた。鉛半田は、第1の導電性フレームと半導体チップの間隙の全面に亘って一律に配設し、電気的に接続され、かつ固設されていた。上記特許文献3のおいては、同様の構成で鉛半田を鉛フリー半田に変更し、かつ、低膨張係数の封止樹脂によりモールドする方法が提案されている。第1の導電性フレームと半導体チップの間隙の電気的接続は、上記特許文献1や2のような半導体チップを配線基板にフリップチップ搭載する場合とは異なり、部位に応じて電位を異ならせる必要がない。従って、第1の導電性フレームと半導体チップの間隙の全面に半田材を形成する方法がこれまで採用されてきた。
【0012】
本発明に係る半導体装置によれば、第1の導電性フレームと半導体チップの間隙に配設する半田を全面に亘って一律に配設するのではなく、複数の柱形状とした。そして、これらの柱形状の鉛フリー半田の間隙に充填材を充填する方式を採用した。さらに、鉛フリー半田の設置位置を調整した。これにより、従来の鉛半田の5倍程度のヤング率を持つ鉛フリー半田をチップマウント材として用いた場合であっても、半導体チップと第1の導電性フレームの間に発生する応力を充填材で緩和することができる。その結果、鉛フリー半田にクラックが発生したり、半導体チップが破損したりすることを効果的に抑制することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、鉛フリー化による環境負荷低減を実現しつつ、信頼性の高い半導体装置を提供することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態1に係る半導体装置の模式的上面図。
【図2】(a)実施形態1に係る半導体装置の模式的側面図。(b)図2(a)の部分拡大側面図。
【図3】(a)実施形態1に係る鉛フリー半田の配置位置を説明するための模式的上面図。(b)図3(a)のIIIB-IIIB切断部断面図。
【図4】(a)〜(f)実施形態1に係る半導体装置の製造工程断面図。
【図5】(g)〜(j)実施形態1に係る半導体装置の製造工程断面図。
【図6】(a)〜(d)実施形態2に係る半導体装置の製造工程断面図。
【図7】(e)〜(i)実施形態2に係る半導体装置の製造工程断面図。
【図8】実施形態3に係る鉛フリー半田の配置位置を説明するための模式的上面図。
【図9】(a)図8のIXA- IXA切断部断面図。(b)図8のIXB - IXB切断部断面図。
【図10】実施形態4に係る半導体装置の模式的上面図。
【図11】実施形態4に係る半導体装置の模式的側面図。
【図12】(a)特許文献3に係る半導体装置の模式的上面図。(b)同模式的側面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を適用した実施形態の一例について説明する。なお、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得ることは言うまでもない。また、以降の図における各部材のサイズや比率は、説明の便宜上のものであり、実際のものとは異なる。
【0016】
[実施形態1]
図1に、本実施形態1に係る半導体装置において封止樹脂を透視した状態の上面図を示す。また、図2(a)に、本実施形態1に係る半導体装置の封止樹脂を透視した状態の模式的側面図を、図2(b)に図2(a)の部分拡大断面図を示す。本実施形態1に係る半導体装置1は、トランジスタパッケージであり、半導体チップ2、第1の導電性フレームであるダイパッド3、充填材であるアンダーフィル樹脂4、鉛フリー半田5、電気接続手段であるアルミワイヤ6、第2の導電性フレームであるソースリード7A、第2の導電性フレームであるゲートリード7B、封止樹脂9等を備えている。
【0017】
半導体チップ2は、MOSFETであり、所謂トランジスタチップである。半導体チップ2は、第1の導電性フレームであるダイパッド3と対向領域を有する第1主面2Aと、第1主面2Aと反対側の主面である第2主面2Bを備える(図2(b)参照)。第1主面2Aには、メタル層により導電パターン21が形成されている。第2主面2Bには、ソース電極23として機能するソースパッド22A、同じくゲート電極24として機能するゲートパッド22Bが形成されている(図1参照)。ソースパッド22Aは、第2主面2Bに形成された複数のパッドのうち、第1主面2Aと第2主面2Bの間の電流経路と接続するパッドとして機能する。ダイパッド3の半導体チップ2との対向面にはメッキにより形成された導電パターン31が形成されている。
【0018】
半導体装置1は、ダイパッド3と半導体チップ2が鉛フリー半田5を介して電気的に接続されている。より具体的には、ダイパッド3の表面の所定の位置にメッキにより形成された導電パターン31と、半導体チップ2の第1主面に形成されたメタル層からなる導電パターン21の間に鉛フリー半田5が挟持された構造となっている。鉛フリー半田5とは、名称の如く、実質的に鉛が含有されていない鉛フリーの半田材を云う。一例としては、Bi−2.5Ag、Bi−Sn−Cu系、Zn−6Al−5Ge、Zn−4Al−3Mg−3Ge、その他Sn−Ag、Sn−Ag−Cu、Sn−Bi、Sn−Zn、Sn−Zn−Bi等を挙げることができる。なお、導電パターン21をメタル層により構成する例について述べたが、導電性を有し、本発明の趣旨を逸脱しないものであれば必ずしもメタル層でなくてもよい。
【0019】
半導体チップ2のソース電極23(ソースパッド22A)は、外部接続端子のソースリード7Aとアルミワイヤ6により結線されている。同様にして、半導体チップ2のゲート電極24(ゲートパッド22B)は、外部接続端子であるゲートリード7Bとアルミワイヤ6により結線されている。そして、ダイパッド3、ダイパッド3に繋がるドレインリード7C、ソースリード7A,ゲートリード7Bの一部と、半導体チップ2が、図1、図2に示すように、封止樹脂9によってモールドされている。封止樹脂9としては、例えば、エポキシ樹脂などを適用することができる。
【0020】
図3(a)に、本実施形態1に係る半導体チップ2に配設する鉛フリー半田5の形状、及び配置位置を説明するための模式的上面図を、図3(b)に、図3(a)のIIIB-IIIB切断部断面図を示す。なお、図3において、半導体チップ2の第2主面2Bに形成されたソースパッド22A、ゲートパッド22Bの図示は省略する。
【0021】
鉛フリー半田5は、図3(b)に示すように、半導体チップ2とダイパッド3の間隙に、柱形状のものが互いに離間するように、複数配設されている。鉛フリー半田5の間隙には、アンダーフィル樹脂4が充填されている。さらに、本実施形態1に係る鉛フリー半田5の配置位置は、図3(a)に示すように、半導体チップ2とダイパッド3との対向領域の中心Cから描かれ、直径が対向領域の短辺Lと一致する円10の内部とする。
【0022】
アンダーフィル樹脂4としては、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて特に限定されるものではないが、熱膨張係数が鉛フリー半田と同程度のものを選定することが好ましい。このようなアンダーフィル樹脂4としては、エポキシ樹脂やアクリル樹脂などを挙げることができる。アンダーフィル樹脂4を鉛フリー半田5の間隙に充填することにより、半導体チップ2とダイパッド3の間に発生する応力を緩和し、柱形状の鉛フリー半田5にクラックが発生することを効果的に防止することができる。
【0023】
本実施形態1においては、柱形状の鉛フリー半田5が円10内に7個配設されている例について述べているが、これは一例であって、2以上の個数から適宜設定することができる。換言すると、半導体チップ2とダイパッド3との対向領域の中心Cから描かれ、直径が対向領域の短辺Lと一致する円10の大きさ、すなわち半導体チップ2とダイパッド3の対向領域の大きさに応じて、もしくは求められる性能、用途に応じて、円10内に設置する柱形状の鉛フリー半田5の個数を設定すればよい。
【0024】
鉛フリー半田5の柱形状は、円柱形状でも矩形形状等の多角柱状でもよい。柱形状の径ψは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において特に限定されるものではないが、例えばメタルマスクの製造コストの観点から、柱形状の直径は100μm以上とすることが好ましい。鉛フリー半田5の柱形状の高さHは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において特に限定されるものではないが、例えば、20〜50μm程度に設定することができる。
【0025】
次に、本実施形態1に係る半導体装置の製造方法について図4及び図5を参照しつつ説明する。図4(a)〜(f)、図5(g)〜(j)は、本実施形態1に係る半導体装置の要部の模式的な製造工程断面図を示す。
【0026】
まず、半導体チップ2が複数形成されたウェハ200を作製する。そして、半導体チップ2の第1主面2Aに導電パターン21を形成するためのメタル層21Aを成膜する(図4(a))。メタル層21Aとしては、Ti/Ni/Agなどを好適に適用することができる。なお、導電パターン21の材料としては、メタル層に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、メタル以外の導電層を適用してもよい。
【0027】
次いで、メタル層上にレジストを塗布する。そして、フォトリソグラフィー工程により所望の形状のレジストパターン11を形成する(図4(b))。そして、レジストパターン11をマスクとして、エッチングにより露出しているメタル層21Aを除去することにより導電パターン21を得る(図4(c))。そして、レジストパターン11を除去する。
【0028】
次に、半導体チップ2の第1主面2A上に鉛フリー半田5を供給する。具体的には、予め所望のパターンを形成したメタルマスク15を第1主面2A上に載置して、メタルマスク15に鉛フリー半田ペースト5Aを供給して、スキージ16などを用いて半田印刷を行う(図4(d))。メタルマスク15として、第1主面2Aとダイパッド3の対向領域の中心Cから描かれ、直径が対向領域の短辺Lと一致する円10に鉛フリー半田ペースト5Aが供給されるようにパターン形成されたものを用いることにより、簡便に柱形状の鉛フリー半田5の位置を調整することができる。
【0029】
その後、リフロー処理を行い(図4(e))、洗浄した後にダイシングによりウェハ200を半導体チップ2の大きさに分離する(図4(f))。なお、半田印刷に代えて、半田ボールを供給し、リフロー・洗浄を行ってもよい。半田ボールを適用することで、鉛フリー半田の柱の体積ばらつきをより精度よく制御することができる。
【0030】
ダイパッド3の表面にはあらかじめメッキにより導電パターン31を形成しておく(図5(g))。導電パターン31には、例えばAgメッキを用いることができる。半導体チップ2に形成された鉛フリー半田5と導電パターン31が電気的に接続されるように位置合わせして搭載する(図5(h))。なお、導電パターン31は、メッキにより形成する例について述べたが、他の方法により形成してもよい。
【0031】
次いで、リフロー処理を行う(図5(i))。そして、洗浄後にアンダーフィル樹脂4をディスペンサノズル12等により注入して(図5(j))、ベーク炉(不図示)などで高温条件下においてアンダーフィル樹脂4を硬化させる。本実施形態1に係る半導体装置1は、上記工程等を経て製造される。
【0032】
半導体装置1に使用されている材料は、各々固有の熱膨張係数を持っている。例えば、半導体チップ2は3ppm/℃程度、ダイパッド3などのリードフレームは17ppm/℃程度である。従って、使用環境の温度変化、もしくは環境試験時の温度変化により、半導体チップ2とダイパッド3では伸縮量が異なるものとなる。このため、半導体チップ2とダイパッド3の間隙に配置された鉛フリー半田5には、半導体チップ2とダイパッド3との熱膨張係数の差と、鉛フリー半田5のヤング率に比例する熱応力が発生する。
【0033】
高融点鉛半田に比して鉛フリー半田は、ヤング率が例えば5倍以上と硬い。このため、発生する熱応力が増加する。そして、この熱応力増加が半田内クラックの原因となる。半田内クラックが発生すると、接続面積が減少し、熱的・電気的特性の低下は避けられない。
【0034】
半導体チップ2とダイパッド3の間に発生する熱応力は、対向領域の中心C近傍が最も小さい。換言すると、当該位置は、応力フリーもしくは応力極小位置となる。そして、対向領域の中心Cから離間するに従って応力値が大きくなる。本実施形態1によれば、半導体チップ2とダイパッド3の対向領域の中心Cから描かれ、直径が対向領域の短辺Lと一致する円10内に位置を限定して柱形状の鉛フリー半田5を配設している。これにより、鉛フリー半田5にクラックが発生する確率を低減することができる。そして、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
【0035】
また、柱形状の鉛フリー半田5の間隙にアンダーフィル樹脂4を充填することにより、隣接する鉛フリー半田5の間隙、及び円10よりも外側の部分の応力が、アンダーフィル樹脂4により吸収される。これにより、半導体チップ2とダイパッド3の接続信頼性を確保することができる。また、接続寿命を向上させることができる。
【0036】
熱サイクル試験での接続寿命は、コフィン・マンソンの式より接続高さのべき乗に比例することが知られている。そこで、半導体チップ2とダイパッド3の間の鉛フリー半田5の厚みを厚くすることが好ましい。本実施形態1においては、柱形状の鉛フリー半田5の高さは、供給する半田量をコントロールすることにより所望の高さの半田を得ることが可能である。一方、上記特許文献3等、従来のように全面に半田を配設する方法によれば、半田材が、ダイパッド103の表面、半導体チップ102よりも外側の領域に濡れ広がり、メッキ等により半田の濡れ広がり領域を制限して柱形状に配置した場合に比して鉛フリー半田105の厚みを稼ぐことが困難である。
【0037】
本実施形態1によれば、鉛フリー半田5を柱形状とし、かつ、これらの間隙に充填材であるアンダーフィル樹脂4を充填する方式を採用している。このため、硬くて脆い鉛フリー半田5をチップマウント材として用いた場合であっても、半導体チップ2と第1の導電性フレームであるダイパッド3の間に発生する応力をアンダーフィル樹脂4で緩和することができる。その結果、鉛フリー半田5にクラックが発生したり、半導体チップ2が破損したりすることを効果的に抑制することができる。さらに、鉛フリー半田5の設置位置を半導体チップ2とダイパッド3の対向領域の中心から描かれ、直径が対向領域の短辺Lと一致する円10内に限定して配置することにより、より効果的に鉛フリー半田5にクラックが発生したり、半導体チップ2が破損したりすることを防止することができる。
【0038】
[実施形態2]
次に、上記実施形態1とは異なる半導体装置の製造方法の一例について説明する。なお、以降の説明において、上記実施形態1と同一の要素部材は同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0039】
本実施形態2に係る半導体装置は、以下の点を除く基本的な構成及び製造方法は上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、半導体チップ2の第1主面2Aの表面に形成する導電パターン21を、レジストマスクを用いてエッチングすることにより形成したのに対し、本実施形態2においては、導電パターン21をリフトオフ法により形成している点において相違する。また、上記実施形態1においては、鉛フリー半田5を半導体チップ2に最初に形成したのに対し、本実施形態2においては、鉛フリー半田をダイパッド3に最初に形成する点において相違する。
【0040】
図6(a)〜(d)及び図7(e)〜(i)に、本実施形態2に係る半導体装置の要部の模式的な製造工程断面図を示す。
【0041】
まず、半導体チップ2が複数形成されたウェハ200を作製する。そして、半導体チップ2の第1主面2Aにレジスト膜をスピンコート法などにより塗膜する。次いで、フォトリソグラフィー工程などによりレジストパターン11を形成する(図6(a))。次いで、導電パターン21を形成するためのメタル層21Aを全面にスパッタ法などにより成膜する(図6(b))。
【0042】
次いで、レジストパターン11をリフトオフ法により除去することにより、レジストパターン11との積層構造となっていない領域のメタル層21Aを残存させて導電パターン21を得る(図6(c))。その後、ダイシングによりウェハ200を半導体チップ2の大きさに分離する(図6(d))。
【0043】
ダイパッド3の表面にはあらかじめメッキにより導電パターン31を形成しておく(図7(e))。ダイパッド3の表面上に鉛フリー半田5を供給する。具体的には、予め所望のパターンを形成したメタルマスク15aを第1主面2A上に載置して、メタルマスク15aに鉛フリー半田ペーストを供給して、半田印刷を行う(図7(f))。その後、半導体チップ2の第1主面2Aに形成された導電パターン21と鉛フリー半田5が電気的に接続するように、ダイパッド3上に半導体チップ2を搭載する(図7(g))。
【0044】
次に、リフロー処理を行う(図7(h))。そして、洗浄後にアンダーフィル樹脂4をディスペンサノズル12等により注入して(図7(i))、ベーク炉などで高温条件下においてアンダーフィル樹脂4を硬化させる。
【0045】
本実施形態2に係る半導体装置によれば、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。なお、上記実施形態1及び2の製造工程は一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において他の製造方法により製造してもよいことは言うまでもない。
【0046】
[実施形態3]
次に、上記実施形態1及び2とは異なる構成の半導体装置の一例について説明する。本実施形態3に係る半導体装置は、以下の点を除く基本的な構成及び製造方法は上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、柱形状の鉛フリー半田5を半導体チップ2とダイパッド3の対向領域の中心Cから描かれ、直径が対向領域の短辺Lと一致する円内に配置していたのに対し、本実施形態3においては、柱形状の鉛フリー半田が、半導体チップの第2主面に形成されたパッドのうち、第1主面と第2主面の間に形成された電流経路と接続するパッド(ソースパッド22A)を、平面視上、重なり合う位置に配置している点において相違する。また、本実施形態3に係る鉛フリー半田は、後述する<式1>、<式2>を満足するようにその大きさが規定されている点において相違する。
【0047】
図8に、本実施形態3に係る半導体チップ2に配設する鉛フリー半田の形状、及び配置位置を説明するための模式的上面図を、図9(a)に図8のIXA-IXA切断部断面図を、図9(b)に図8のIXB-IXB切断部断面図を示す。
【0048】
鉛フリー半田5b、5cは、図9(a)及び(b)に示すように、半導体チップ2とダイパッド3の間隙に、柱形状のものが互いに離間するように、複数配設されている。鉛フリー半田5b、5cの間隙には、アンダーフィル樹脂4が充填されている。鉛フリー半田5bの配置位置は、図8に示すように、半導体チップ2の第2主面2Bに形成されたソース電極23であるソースパッド22Aと、平面視上、重なり合う位置に配置されるように形成されている。一方、鉛フリー半田5cは、ソースパッド22Aが形成されていない領域に配設されている。
【0049】
ソース電極23の短辺方向の長さをW1,ソース電極23を上から見たときに(平面視上)重なり合う位置に配置される鉛フリー半田5bのW1に平行な方向の最少長さをW2、隣接する鉛フリー半田5bの最少離間距離をW3、鉛フリー半田5bの高さをHとした際に、下記<式1>、<式2>を満足するようにする。
<式1> W2≧W1
<式2> W3≧H
【0050】
W1〜W3、Hは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において特に限定されるものではないが、一例を挙げれば、W1としては、例えば400μmとすることができる。また、W2は、前記W1+0〜20μmとすることができる。また、W3としては、例えば50〜100μmとし、Hとしては20〜50μmとすることができる。
【0051】
半導体チップ2の第2主面2B上には、ソースアルミ層23A、ゲートアルミ層24Aが形成され、ソースパッド22A、ゲートパッド22Bとなる領域に開口部が設けられた保護層17により被覆されている。ここで、第1の主面2A及び第2の主面2Bの間の電流経路Pは、ソース電極23であるソースパッド22Aから供給される。このため、ソース電極23からその直下の半導体チップ2の第1主面2Aまでの経路が、その他の経路に比べて電流密度が高くなる。そこで、ソース電極23と柱形状の鉛フリー半田5bとを、平面視上、重なり合う位置に配置させることにより、電気抵抗を下げることが可能となる。なお、ソース電極23が形成されていない領域にも鉛フリー半田5cを配設することができる。これらの鉛フリー半田5cについても、<式2>の関係を満たすようにすることが望ましい。
【0052】
本実施形態3によれば、ソース電極23と柱形状の鉛フリー半田5bとを、平面視上、重なり合う位置に配置させることにより、電流経路Pの電気抵抗を下げ、トランジスタパッケージの低オン抵抗化を図ることが可能となる。但し、電気抵抗を下げる目的で柱形状の鉛フリー半田5同士を近づけすぎると、アンダーフィル樹脂4が入りづらくなる。本実施形態3においては、柱形状の鉛フリー半田5の最少離間距離W3を、柱形状の鉛フリー半田5の高さH以上となるようにしているので、アンダーフィル樹脂4の未充填領域が形成されるのを効果的に防止することができる。その結果、応力低減効果を十分に実現して信頼性の高い半導体装置を提供することができる。また、低オン抵抗化を図り高性能化に寄与することができる。本実施形態3に係る半導体装置によれば、半導体チップ2の縦横比が大きなものにおいて大きな効果を発揮せしめることができる。
【0053】
なお、本実施形態3と上記実施形態1を組み合わせる態様も好適に適用することができる。すなわち、柱形状の鉛フリー半田5b、5cとして、本実施形態3の条件を満足しつつ、かつ、半導体チップ2の第1主面2Aとダイパッド3の対向領域の中心Cから描かれ、直径が対向領域の短辺Lと一致する円内に柱形状の鉛フリー半田を配設することにより、より信頼性の高い半導体装置を提供することができる。また、鉛フリー半田5b、5cの個数、配置位置は一例であって、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【0054】
[実施形態4]
次に、上記実施形態1〜3とは異なる構成の半導体装置の一例について説明する。本実施形態4に係る半導体装置は、以下の点を除く基本的な構成及び製造方法は上記実施形態1と同様である。すなわち、上記実施形態1においては、半導体チップ2の第2主面2Bに形成されたソースパッド22Aと第2の導電性フレームであるソースリード7Aが、ワイヤ6を介して接続されていたのに対し、当該個所が第2の導電性フレームであるクリップと柱形状の鉛フリー半田により電気的に接続されている点において相違する。
【0055】
図10に、本実施形態4に係る半導体装置において封止樹脂を透視した状態の上面図を示す。また、図11に、本実施形態4に係る半導体装置の封止樹脂を透視した状態の模式的側面図を示す。但し、説明の便宜上、ゲートリード7B,アルミワイヤ6の図示を省略し、ソースリード7Aとクリップ8と柱状の鉛半田5dの位置を図示した。
【0056】
本実施形態4に係る半導体装置1dは、トランジスタパッケージであり、半導体チップ2、第1の導電性フレームであるダイパッド3、充填材であるアンダーフィル樹脂4、第1の鉛フリー半田5d、電気接続手段である第2の鉛フリー半田5eとアルミワイヤ6、第2の導電性フレームであるクリップ8、クリップ8と接続されるソースリード7A、同じく第2の導電性フレームとして機能するゲートリード7B、封止樹脂9等を備えている。
【0057】
半導体チップ2のソース電極23dは、外部接続端子のソースリード7Aと第2の柱形状の鉛フリー半田5e及びクリップ8により電気的に接続されている。一方、半導体チップ2のゲート電極24は、外部接続端子であるゲートリード7Bとアルミワイヤ6により結線されている。そして、ダイパッド3、ソースリード7A,ゲートリード7Bの一部と、半導体チップ2が、図10、図11に示すように、封止樹脂9によってモールドされている。なお、クリップ8とソースリード7Aは、鉛フリー半田、若しくはAgペースト等により電気的に接続させればよい。
【0058】
第1の鉛フリー半田5dは、図11に示すように、半導体チップ2とダイパッド3の間隙に、柱形状のものが互いに離間するように、複数配設されている。第1の鉛フリー半田5dの間隙には、アンダーフィル樹脂4が充填されている。第1の鉛フリー半田5dの配置位置は、上記実施形態1と同様に、半導体チップ2とダイパッド3との対向領域の中心Cから描かれ直径が対向領域の短辺Lと一致する円10(図3参照)の内部とする。
【0059】
第2の鉛フリー半田5eは、図11に示すように、半導体チップ2とクリップ8の間隙に、柱形状のものが互いに離間するように、複数配設されている。第2の鉛フリー半田5eの間隙には、アンダーフィル樹脂4が充填されている。第2の鉛フリー半田5eの配置位置は、半導体チップ2とクリップ8との対向領域の中心Cから描かれ直径が対向領域の短辺と一致する円10dの内部とする。
【0060】
なお、半導体チップ2とダイパッド3との対向面積に比して、半導体チップ2とクリップ8の接合面積は通常小さい。従って、クリップ8と半導体チップの接合面においては、熱サイクルによる応力が問題とならない場合もある。その場合には、第2の鉛フリー半田5eを、円10dから外れた領域に配設しても問題がない。また、面積が大きい場合であっても、用途や求められる特性に応じて、第2の鉛フリー半田5eの設置位置を適宜調整することができる。
【0061】
また、第1主面2Aと第2主面2Bの間の電流経路Pに、第1の鉛フリー半田5dと第2の鉛フリー半田5eが互いに上から見たときに重なり合う位置に配置するように配置することにより、半導体チップ2の厚み方向と実質的に一致するようにすることができる。これにより、低オン抵抗化を図り、より信頼性が高く、かつ特性の優れた半導体装置を提供することができる。
【0062】
上記実施形態1〜4に係る半導体装置によれば、従来の鉛半田の5倍程度のヤング率を持つ鉛フリー半田材料でも、熱サイクル時に半田内に発生する応力を低減することができ、クラック等のダメージによる信頼性寿命の低下を阻止することができる。これにより、鉛フリー化による環境負荷低減を実現しつつ、信頼性の高い半導体装置を提供する。また、高融点鉛半田の代替材として鉛フリー半田を選定する時に、半田材選定の幅を広げることができる。
【0063】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。半導体チップ2の例として、MOSFETを適用した例について述べたが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の半導体チップに適用可能である。例えば、ダイオードを備える半導体チップに好適に適用可能である。
【0064】
本明細書は、さらに以下の発明を開示する。
(付記1) 第1主面と、当該第1主面と反対側に位置する第2主面との間に電流経路を有する半導体チップと、
前記第1主面と対向領域を有する第1の導電性フレームと、
前記第2主面に形成されたパッドと電気接続手段を介して電気的に接続される第2の導電性フレームと、
前記第1主面と前記第1の導電性フレームの間隙に配置され、前記第1の導電性フレームと前記半導体チップを電気的に接合する複数の柱形状の鉛フリー半田と、
前記複数の柱形状の鉛フリー半田の間に充填された充填材と
を備え、
前記第1主面に接続される前記柱形状の鉛フリー半田の設置位置は、少なくとも前記パッドのうち前記電流経路と接続するパッドを、平面視上、重なり合う位置に配置するように調整され、
前記電流経路と接続するパッドの短辺方向の長さをW1,
前記電流経路と接続するパッドと、平面視上、重なり合う位置に配置される前記鉛フリー半田の前記W1に平行な方向の最少長さをW2、
隣接する前記鉛フリー半田の最少離間距離をW3、
前記鉛フリー半田の高さをHとした際に、下記<式1>、<式2>を満足する半導体装置。
<式1> W2≧W1
<式2> W3≧H
【符号の説明】
【0065】
1 半導体装置
2 半導体チップ
3 ダイパッド
4 アンダーフィル樹脂
5 鉛フリー半田
5A 鉛フリー半田ペースト
6 アルミワイヤ
7A ソースリード
7B ゲートリード
7C ドレインリード
8 クリップ
9 封止樹脂
10 直径が対向領域の短辺と一致する円
11 レジストパターン
12 ディスペンサノズル
15 メタルマスク
16 スキージ
21 導電パターン
22A ソースパッド
22B ゲートパッド
23 ソース電極
23A ソースアルミ層
24 ゲート電極
24A ゲートアルミ層
31 導電パターン
200 ウェハ
W1 パッド(ソース電極)の短辺方向の長さ
W2 W1と平行な方向鉛フリー半田の最少長さ
W3 隣接する鉛フリー半田の最少離間距離
H 鉛フリー半田の高さ
L 短辺
P 電流経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1主面と、当該第1主面と反対側に位置する第2主面との間に電流経路を有する半導体チップと、
前記第1主面と対向領域を有する第1の導電性フレームと、
前記第2主面に形成されたパッドと電気接続手段を介して電気的に接続される第2の導電性フレームと、
前記第1主面と前記第1の導電性フレームの間隙であって、かつこれらの対向領域の中心から描かれ、直径が対向領域の短辺と一致する円内に配置され、前記第1の導電性フレームと前記半導体チップを電気的に接続する複数の柱形状の鉛フリー半田と、
前記複数の柱形状の鉛フリー半田の間に充填された充填材と
を備える半導体装置。
【請求項2】
前記半導体チップが、トランジスタ又はダイオードであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記柱形状の鉛フリー半田の設置位置は、少なくとも前記パッドのうちの前記電流経路と接続するパッドを、平面視上、重なり合う位置に配置するように調整され、
前記電流経路と接続するパッドの短辺方向の長さをW1,
前記電流経路と接続するパッドと、平面視上、重なり合う位置に配置される前記鉛フリー半田の前記W1に平行な方向の最少長さをW2、
隣接する前記鉛フリー半田の最少離間距離をW3、
前記鉛フリー半田の高さをHとした際に、下記<式1>、<式2>を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
<式1> W2≧W1
<式2> W3≧H
【請求項4】
前記電気接合手段として柱形状の鉛フリー半田を具備し、当該柱形状の鉛フリー半田の間に充填材が充填されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記電気接合手段である前記柱形状の鉛フリー半田は、前記第2主面と前記第2の導電性フレームの対向領域の中心から描かれ、直径が対向領域の短辺と一致する円内に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記半導体チップの前記第1主面に、導電パターンを形成し、
前記導電パターン上に前記鉛フリー半田を供給し、
前記第1の導電性フレームの表面に形成された導電パターンと前記鉛フリー半田が電気的に接続するように前記半導体チップを搭載し、
前記充填材を注入する半導体装置の製造方法。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記第1の導電性フレームの導電パターンと電気的に接続するように前記鉛フリー半田を供給し、
前記第1主面に形成された導電パターンと前記鉛フリー半田が電気的に接続するように前記半導体チップを搭載し、
前記充填材を充填する半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−165923(P2010−165923A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−7793(P2009−7793)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】