説明

半導体装置および半導体装置の製造方法

【課題】 電力等の信号の合成効率が高く、チップ占有面積を低減可能な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体装置10は、電極パッド11と、複数の信号伝送電極12a、12bおよび12cと、複数の伝送線路13、14および15とを有し、前記電極パッド11と前記各信号伝送電極12a、12bおよび12cとは、前記各伝送線路13、14および15により電気的に接続され、前記複数の伝送線路13、14および15の少なくとも一本は、その線路長が他の伝送線路14以上であり、前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路13および15は、その一部または全部が空中配線され、前記空中配線された伝送線路13aおよび15aが、マイクロストリップラインであることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)においては、出力電力の向上のために、一般に、ゲートフィンガー数を増加させる方法がある。この方法は、動作周波数が低い場合には有効である。しかしながら、ミリ波帯以上の超高周波帯の場合には、前記各ゲートフィンガーにおける増幅信号間に位相差が発生する。このため、ゲートフィンガー数を2倍にすれば、取り出せる電力が理論的には3dB増加するはずが、必ずしもそうならず、電力合成効率が低下する。
【0003】
そこで、増幅信号間における位相差発生の抑制のために、複数のトランジスタを所定円の円周上に配置するとともに、各トランジスタに電力を供給する給電源であるゲート連結部と、各トランジスタによって増幅された増幅信号を集める集電点であるドレイン連結部とを、前記所定円の中心付近に配置した半導体装置が開示されている(特許文献1、第4頁、図1等参照)。
【0004】
また、増幅信号間における位相差発生を抑制するために、ゲートパッドから各ゲートフィンガーの一端と、前記ゲートパッドから前記各ゲートフィンガーの一端までとの移相量が同一となるような幅と長さを持つ線路で接続するFETが開示されている(特許文献2、第4頁、図1参照)。さらに、特許文献2では、前記線路をエアブリッジしたワイヤとすることにより、ワイヤと基板との間に分布するキャパシタンスが低減されてインダクタンスが増加することが開示されている(同文献の明細書第0026段落)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−37308号公報
【特許文献2】特開平7−66222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1に記載の半導体装置、および前記特許文献2に記載のFETには、例えば、以下の問題がある。
【0007】
前記特許文献1に記載の半導体装置では、増幅信号の位相を揃えるために、所定円上にトランジスタが配置されている(同文献の明細書第0014段落等)。このため、チップにおける半導体装置の占有面積が増大してしまう。また、各ゲートフィンガーを同心円状に配置した場合、各ゲートフィンガー間に放射状に広がるドレイン電極を配置しなければならない(同文献の明細書第0015段落等)。このため、チップにおける半導体装置の占有面積(チップ占有面積)が増大してしまう。
【0008】
前記特許文献2に記載のFETのように、エアブリッジしたワイヤにより、ゲートパッドと各ゲートフィンガーとを接続する場合、ワイヤを打つ(ワイヤボンディングする)ことのできるサイズのパッド(ボンディングパッド)が必要である。このため、チップにおけるFETの占有面積(チップ占有面積)が増大してしまう。
【0009】
本発明の目的は、電力等の信号の合成効率が高く、チップ占有面積を低減可能な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明の半導体装置は、
電極パッドと、信号伝送電極と、伝送線路とを有し、
前記信号伝送電極および前記伝送線路は、複数であり、
前記電極パッドと前記各信号伝送電極とは、前記各伝送線路により電気的に接続され、
前記複数の伝送線路の少なくとも一本は、その線路長が他の伝送線路以上であり、
前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路は、その一部または全部が空中配線され、
前記空中配線された伝送線路が、マイクロストリップラインであることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、
電極パッドを形成する電極パッド形成工程と、
複数の信号伝送電極を形成する信号伝送電極形成工程と、
前記電極パッドと前記各信号伝送電極とを、複数の各伝送線路を配線することにより電気的に接続する伝送線路配線工程とを含み、
前記伝送線路配線工程において、
前記複数の伝送線路の少なくとも一本は、その線路長が他の伝送線路以上であり、
前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路の一部または全部を、マイクロストリップラインである空中配線とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電力等の信号の合成効率が高く、チップ占有面積を低減可能な半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】(a)は、本発明の半導体装置の実施形態1における一例の構成を示す斜視図である。(b)は、図1(a)に示す半導体装置のI−I方向に見た断面図である。(c)は、前記実施形態1におけるその他の例の構成を示す断面図である。
【図2】(a)は、本発明の半導体装置の実施形態2における一例の構成を示す斜視図である。(b)は、図2(a)に示す半導体装置のII−II方向に見た断面図である。
【図3】(a)は、本発明の半導体装置の実施形態2におけるその他の例の構成を示す斜視図である。(b)は、図3(a)に示す半導体装置のIII−III方向に見た断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の実施形態3における一例の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明において「上に」は、特に断らない限り、上面に直接接触した状態でも良いし、間に他の構成要素が配置されていても良い。「下に」も同様とする。本発明において、「上面に」は、特に断らない限り、上面に直接接触した状態とする。「下面に」も同様とする。
【0015】
以下、本発明の半導体装置および半導体製造装置の製造方法について、例を挙げて詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限定されない。なお、以下の図1から図4において、同一部分には、同一符号を付している。また、図面においては、説明の便宜上、各部の構造は適宜簡略化して示す場合があり、各部の寸法比等は、実際とは異なる場合がある。
【0016】
(実施形態1)
本実施形態の半導体装置は、マルチフィンガー型の電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)である。本実施形態のFETにおいて、前記信号伝送電極であるゲートフィンガー(ゲート電極)の数は、3本である。
【0017】
図1(a)および図1(b)に、本実施形態のFETの一例の構成を示す。図1(a)は、本実施形態のFETの斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示すFETのI−I方向に見た断面図である。図示のとおり、このFET10は、電極パッドであるゲートパッド11と、3本のゲートフィンガー12a、12bおよび12cと、3本の伝送線路13、14および15とを有する。ゲートパッド11並びに3本のゲートフィンガー12a、12bおよび12cは、半導体層17上に設けられている。さらに、半導体層17上には、ドレイン電極18aおよび18b、並びにソース電極19aおよび19bが設けられている。半導体層17は、半導体基板16上に形成されている。ゲートフィンガー12aは、ドレイン電極18aとソース電極19aとの間に配置されている。ゲートフィンガー12bは、ソース電極19aとドレイン電極18bとの間に配置されている。ゲートフィンガー12cは、ドレイン電極18bとソース電極19bとの間に配置されている。本実施形態のFETにおいて、ゲートフィンガー12aとゲートフィンガー12cとは、ゲートパッド11とゲートフィンガー12bとの間にわたって引かれた直線21を中心に、対称となるように配置されている(図1(a)において、左右対称)。
【0018】
ゲートパッド11とゲートフィンガー12bとは、伝送線路14により電気的に接続されている。伝送線路14の下には、絶縁のために、誘電体層20が形成されている。伝送線路14は、この誘電体層20上に配線されている。この誘電体層20の比誘電率は、後述する半導体層17と同じである(比誘電率:9)。
【0019】
ゲートパッド11とゲートフィンガー12aとは、伝送線路13により電気的に接続されている。ゲートパッド11とゲートフィンガー12cとは、伝送線路15により電気的に接続されている。伝送線路13および15は、その線路長が伝送線路14より長い。伝送線路13および伝送線路15の線路長は、同じである。なお、本発明において、「線路長」とは、伝送線路の物理的な長さをいう。本実施形態での「伝送線路14」は、本発明の「他の伝送線路」に相当する。本実施形態での「伝送線路13」および「伝送線路15」は、本発明の「線路長が他の伝送線路以上である伝送線路」に相当する。
【0020】
伝送線路13は、その全部が空中配線されたマイクロストリップライン13aである。伝送線路15は、その全部が空中配線されたマイクロストリップライン15aである。空中配線13aの高さ(H1)と、空中配線13bの高さ(H2)とは、同じである(H1=H2)。なお、本実施形態において、前記「高さ」とは、伝送線路下の層(伝送線路13および15では半導体層17、伝送線路14では誘電体層20)の表面から伝送線路の下面までの距離をいう。なお、図1(b)では、図面の見易さを考慮して、前記各ゲートフィンガー、前記各ソース電極および前記各ドレイン電極、並びに前記空中配線の断面以外の部分の記載を省略している。図1(c)、図2(b)、図3(b)および図4においても、同様である。
【0021】
なお、本実施形態のFETでは、伝送線路13の全部が空中配線されたマイクロストリップライン13aであるが、本発明は、この例に限定されない。例えば、ゲートフィンガー12a付近の半導体層17に、前述と同様の誘電体層が形成され、その上に伝送線路13の一部が配線され、残りの部分が空中配線されたマイクロストリップラインであってもよい。また、例えば、ゲートフィンガー12c付近の半導体層17に、前述と同様の誘電体層が形成され、その上に伝送線路15の一部が配線され、残りの部分が空中配線されたマイクロストリップラインであってもよい。
【0022】
本実施形態のFETでは、電極パッドであるゲートパッド11に接続される空中配線13aおよび15aが、マイクロストリップラインである。このため、例えば、前記特許文献2に記載のFETのように、ワイヤを用いないため、ワイヤボンディングすることによって、ワイヤをゲートパッドに接続する必要がない。したがって、本実施形態のFETにおけるゲートパッドをワイヤボンディング可能なサイズのパッド(ボンディングパッド)とする必要がない。本実施形態のFETでは、ゲートパッドとして小型の電極パッドを用いることができる。この結果、本実施形態のFETでは、チップ占有面積を低減可能である。
【0023】
このような本発明の効果について、以下に例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例示により何ら限定ないし制限されない。すなわち、ミリ波帯域で使用するFETの半導体素子のサイズは、例えば、100μm×100μm程度である。これに対して、FETのゲートフィンガー等の信号伝送電極と、ゲートパッド等の電極パッドとを、ワイヤを用いて接続する場合、ワイヤボンディングが可能なように、電極パッド(ボンディングパッド)のサイズは、例えば、100μm×100μm程度の大きさが必要である。このため、チップに占めるFET全体としての面積(チップ占有面積)は、前記FETの半導体素子のおよそ2倍となる。
【0024】
以下に、本実施形態のFETにより、複数の伝送線路における信号間の位相差の発生を抑制するメカニズムについて説明する。ただし、本発明は、以下の記載により、なんら限定ないし制限されない。
【0025】
一般的に、実効的な比誘電率の異なる物質内を高周波信号が伝搬する場合、その高周波信号の波長は、下記式(I)で表すことができる。
【数1】

λ:真空中を伝搬する信号の波長
λnew:物質内を伝搬する信号の波長
Er:比誘電率
【0026】
一方、前記電極パッドであるゲートパッドからゲートフィンガーに高周波信号が伝搬する場合、前記高周波信号は、伝送線路とグラウンドとの間に存在する誘電体の実効的な比誘電率の影響を受けて、前記式(I)と同様に波長短縮を起こす。
【0027】
具体的には、例えば、伝送線路とグラウンドとの間に存在する誘電体の実効的な比誘電率が4である場合、誘電体上の伝送線路を伝搬する高周波信号は、真空中の伝送線路を伝搬する場合と比較して、その波長が1/2に短縮される。このため、前記誘電体上の伝送線路を伝搬する場合と前記真空中の伝送線路を伝搬する場合とにおいて、同一の位相変化量を得るには、前記誘電体上の伝送線路が、前記真空中の伝送線路と比較して、1/2の線路長を有すればよいこととなる。言い換えれば、前記誘電体上の伝送線路では、前記真空中の伝送線路と比較して、2倍の位相回転が得られるため、等価的に実効的な線路長が増加したこととなる。
【0028】
本実施形態のFETでは、例えば、半導体層17は、厚さが2μmで比誘電率が9である。比誘電率が9の半導体材料としては、例えば、GaNがあげられる。半導体基板16は、例えば、シリコン(Si)等から形成される。
【0029】
伝送線路14は、前記誘電体層(比誘電率:9)上に配線された平坦な線路(誘電体層上配線)である。一方、前述のとおり、伝送線路13および15は、その全部が空中配線されたマイクロストリップライン(空中配線13aおよび15a)である。両空中配線13aおよび15aは、例えば、その高さ(H1およびH2)が2μmである。これらの伝送線路13、14および15には、例えば、真空中でλ=100μm(周波数:300GHz)の波長の信号が伝搬される。
【0030】
ここで、両空中配線13aおよび15aの高さ(H1およびH2)と半導体層17の厚みとが、それぞれ2μmである。このため、伝送線路13および15(空中配線13aおよび15a)における実効的な比誘電率は、その中間値である4程度となる。一方、伝送線路14の実効的な比誘電率は9程度である。
【0031】
前記式(I)より、伝送線路14では、真空中の伝送線路を伝搬する場合と比較して、その波長を1/3に短縮する効果が得られる。伝送線路13および15では、真空中の伝送線路を伝搬する場合と比較して、その波長を1/2に短縮する効果が得られる。このため、伝送線路14と伝送線路13および15とにおいて、同一の位相変化量を得るには、例えば、伝送線路14の長さが33μmである場合、伝送線路13および15は、その長さが50μmである。このようにすることで、本実施形態のFETでは、ゲートパッド11から各ゲートフィンガー12a、12bおよび12cまでの位相変化量を揃えることができる。この結果、本実施形態のFETは、その電力合成効率が高い。なお、前記電力合成効率とは、例えば、電力という信号の合成効率(信号合成効率)を意味する。また、前記「位相変化量が揃っている」には、前記位相変化量が完全に揃っている場合のみではなく、例えば、前記位相変化量の相異により、位相差が発生する場合であっても、その位相差による電力合成効率の低下が実質的に問題とならない場合も含まれる。
【0032】
本実施形態のFETでは、前述のとおり、伝送線路13および15における空中配線13aおよび15aの高さは、2μmである。このため、伝送線路が平坦な線路である場合と比較して、その線路長を4μm増加させることができる。この結果、レイアウトを決定する平面方向の伝送線路13および15の線路長は、46μmである。
【0033】
本実施形態のFETは、小型の電極パッドの使用によるチップ占有面積の低減に加えて、チップ占有面積を、さらに低減することができる。以下、この効果について説明する。
【0034】
伝送線路13および15を用いて、最短のゲートピッチを構成すると、ゲートピッチが13μmであれば、3本の伝送線路13、14および15の位相変化量を揃えることができる。本実施形態のFETにおいて、前記ゲートピッチとは、例えば、ゲートフィンガー12bとゲートフィンガー12aとの距離、およびゲートフィンガー12bとゲートフィンガー12cとの距離をいう。
【0035】
一方、前記伝送線路が3本とも平坦な線路である場合には、これらの伝送線路の位相変化量を揃えるには、ゲートピッチを33μm以上としなければならない。このように、伝送線路13および15が、空中配線13aおよび15aであることで、前記伝送線路が3本とも平坦な線路である場合と比較して、前記伝送線路の位相変化量を揃えることが容易である。
【0036】
このように、本実施形態のFETでは、伝送線路13および15が、空中配線13aおよび15aであることにより、これらの伝送線路が平坦な線路である場合と比較して、その面積を50%以下に低減できる。すなわち、チップ占有面積をさらに大幅に低減することができる。
【0037】
なお、本実施形態のFETでは、前述のとおり、各伝送線路下に形成されている層、すなわち、伝送線路14では誘電体層20、伝送線路13および15では半導体層17における比誘電率は同一であるが、本発明は、この例に限定されない。例えば、伝送線路13および15下に配置される層として、伝送線路14下に配置される層とは比誘電率の異なる誘電体層を配置してもよい。例えば、図1(c)に示すように、伝送線路13および15下に配置される層20aが、伝送線路14下に配置される層20より比誘電率の高い層であれば、伝送線路13および15の線路長をより短縮することができる。この結果、チップ占有面積をさらに低減することができる。また、例えば、伝送線路14下に配置される層20が、伝送線路13および15下に配置される層20aより比誘電率の低い層であれば、伝送線路13および15の線路長をより短縮することができる。
【0038】
つぎに、本実施形態の電界効果トランジスタの動作方法を説明する。
【0039】
ゲートパッド11に入力された信号は、ゲートパッド11に接続された伝送線路13、14、および15に分配される。分配された各信号は、各伝送線路を伝搬して、各ゲートフィンガー12a、12bおよび12cに入力される。この際、前述のとおり、ゲートパッド11から各ゲートフィンガー12a、12bおよび12cまでの位相変化量が揃っている。このため、各信号間における位相差の発生が抑制される。このため、各ドレイン電極に現われる増幅信号同士が互いに相殺し合うことがない。この結果、本実施形態のFETでは、効率良く電力を合成することができる。
【0040】
本発明の半導体装置の製造方法は特に制限されないが、前記本発明の製造方法により製造することが好ましい。また、前記本発明の製造方法において、前記各工程を行う順序は特に制限されず、どのような順序でもよく、逐次でも同時でもよい。以下、本実施形態のFETの製造方法の一例を、図1を参照して説明する。
【0041】
まず、半導体基板16上に、例えば、GaNからなる半導体層(厚さ:2μm、比誘電率:9)17を成長させて形成する(半導体層形成工程)。ついで、この半導体層17上に、保護膜を成膜する。
【0042】
つぎに、前記保護膜を、フッ酸(HF)等により除去した後、フォトリソグラフィ法により溝部形成領域に開口部を有するレジストパターンを形成する。このレジストパターンをマスクとして、半導体層17に対してエッチングを行う。このエッチングにより、半導体層17に溝部を形成する。このエッチングには、例えば、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)法またはMIE(Molecular Ion Etching)法等を用いることができる。その後、レジストパターンを、例えば、剥離、アッシング等により除去する。
【0043】
つぎに、前記溝部に、誘電体層(比誘電率:9)20を堆積する。この堆積には、例えば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法等を用いることができる。
【0044】
つぎに、誘電体層20を研磨して、その表面を平坦化する。この研磨には、例えば、化学的機械平坦化(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法等を用いることができる。
【0045】
ここで、複数の誘電体層を使用する場合には、例えば、上記溝部の形成から誘電体層の堆積、その表面の平坦化までを繰り返し行う。このようにすれば、例えば、前記各伝送線路下に、実効比誘電率の異なる誘電体層を配置することができる(誘電体層配置工程)。
【0046】
つぎに、半導体層17上にゲートパッド11を形成する(ゲートパッド形成工程)。半導体層17上にFETのゲートフィンガー12a、12bおよび12cを形成する(ゲートフィンガー形成工程)。半導体層17上にドレイン電極18aおよび18bを形成する(ドレイン電極形成工程)。半導体層17上にソース電極19aおよび19bを形成する(ソース電極形成工程)。この際、ゲートフィンガー12aを、ドレイン電極18aとソース電極19aとの間に形成する。ゲートフィンガー12bを、ソース電極19aとドレイン電極18bとの間に形成する。ゲートフィンガー12cを、ドレイン電極18bとソース電極19bとの間に形成する。また、ゲートフィンガー12aとゲートフィンガー12cとを、ゲートパッド11とゲートフィンガー12bとの間にわたって引かれた直線21を中心に、対称となるように配置する(図1(a)において、左右対称)。前記ゲートフィンガー形成工程、前記ドレイン電極形成工程および前記ソース電極形成工程は、例えば、同時に行ってもよい。本実施形態での「ゲートパッド形成工程」は、本発明の「電極パッド形成工程」に相当する。本実施形態での「ゲートフィンガー形成工程」は、本発明の「信号伝送電極形成工程」に相当する。
【0047】
つぎに、ゲートパッド11とゲートフィンガー12bとを、誘電体層20上に伝送線路14を配線することにより電気的に接続する。ゲートパッド11とゲートフィンガー12aとを、マイクロストリップラインである空中配線13aを配線することにより電気的に接続する。ゲートパッド11とゲートフィンガー12cとを、マイクロストリップラインである空中配線15aを配線することにより電気的に接続する(伝送線路配線工程)。マイクロストリップラインである空中配線13aおよび15aを配線する方法は、特に限定されず、従来公知の方法を使用することができる。このようにして、本実施形態のFETを製造可能である。ただし、本実施形態のFETを製造する方法は、この例に限定されない。
【0048】
本実施形態のFETでは、前述のとおり、伝送線路13および15は、線路長が同一であり、かつ、その線路長が伝送線路14より長い。ただし、本発明は、この例に限定されない。例えば、3本の伝送線路において、その線路長が全て異なっていてもよい。このような場合には、2番目に線路長が長い伝送線路をマイクロストリップラインである空中配線とし、線路長が最長の伝送線路を、2番目に線路長が長い伝送線路より高い、マイクロストリップラインである空中配線とする。このように、例えば、両伝送線路における、マイクロストリップラインである空中配線の高さを調整することにより、前述の本発明の効果を得ることができる。
【0049】
本実施形態のFETでは、前述のとおり、前記ゲートパッドから前記各ゲートフィンガーまでの位相変化量を揃えるために、前記ゲートパッドと前記各ゲートフィンガーとが、前述の伝送線路により電気的に接続されているが、本発明は、この例に限定されない。本発明では、例えば、各ドレイン電極からドレインパッドまでの位相変化量を揃えるために、前述の電界効果トランジスタ10と同様にして、前記各ドレイン電極と前記ドレインパッドとが、前述の伝送線路により電気的に接続されていてもよい。このようにすることで、前記各ドレイン電極から前述の伝送線路を通じて、前記ドレインパッドに伝送される増幅信号間に位相差が発生せず、前記各増幅信号同士が互いに相殺しあうことがない。この結果、このような場合でも、効率良く電力を合成することができ、かつ、チップ占有面積を低減可能である。この例において、前記「ドレインパッド」は、本発明の「電極パッド」に相当する。前記「ドレインフィンガー」は、本発明の「信号伝送電極」に相当する。
【0050】
また、本発明では、前述のようにして、前記ゲートパッドから前記各ゲートフィンガーまでの位相変化量を揃え、かつ、前述のようにして、前記各ドレイン電極から前記ドレインパッドまでの位相変化量を揃えてよい。このようにすることで、より効率良く電力を合成することができ、かつ、よりチップ占有面積を低減可能である。
【0051】
前述のとおり、本実施形態のFETでは、前記信号伝送電極であるゲートフィンガーの数が奇数である3本の場合を例にとり説明したが、本発明は、この例に限定されない。以下の実施形態2において、前記ゲートフィンガー数が偶数の場合を説明する。説明の便宜のために、前記ゲートフィンガー数が4本の場合を、図面に基づき例示する。
【0052】
(実施形態2)
図2に、本実施形態のFETの一例の構成を示す。図2(a)は、本実施形態のFETの斜視図である。図2(b)は、図2(a)に示すFETのII−II方向に見た断面図である。図示のとおり、このFET20は、電極パッドであるゲートパッド11と、4本のゲートフィンガー22a、22b、22cおよび22dと、4本の伝送線路23、24a、24bおよび25とを有する。ゲートパッド11並びに4本のゲートフィンガー22a、22b、22cおよび22dは、半導体層17上に設けられている。さらに、半導体層17上には、ドレイン電極28a、28bおよび28c並びにソース電極29aおよび29bが設けられている。半導体層17は、半導体基板16上に形成されている。ゲートフィンガー12aは、ドレイン電極28aとソース電極29aとの間に配置されている。ゲートフィンガー22bは、ソース電極29aとドレイン電極28bとの間に配置されている。ゲートフィンガー22cは、ドレイン電極28bとソース電極29bとの間に配置されている。ゲートフィンガー22dは、ソース電極29bとドレイン電極28cとの間に配置されている。本実施形態のFETにおいて、ゲートフィンガー22aとゲートフィンガー22dとは、ゲートパッド11の中心とドレイン電極28bの中心とを通る直線21aを中心に、対称となるように配置されている(図2(a)において、左右対称)。また、ゲートフィンガー22bとゲートフィンガー22cとは、直線21aを中心に、対称となるように配置されている(図2(a)において、左右対称)。
【0053】
ゲートパッド11とゲートフィンガー22bとは、伝送線路24aにより電気的に接続されている。ゲートパッド11とゲートフィンガー22cとは、伝送線路24bにより電気的に接続されている。伝送線路24aおよび伝送線路24bの下には、絶縁のために、誘電体層20bが形成されている。伝送線路24aおよび伝送線路24bは、この誘電体層20b上に配線されている。伝送線路24aおよび伝送線路24bの線路長は、同じである。この誘電体層20bの比誘電率は、半導体層17と同じである(比誘電率:9)。
【0054】
ゲートパッド11とゲートフィンガー22aとは、伝送線路23により電気的に接続されている。ゲートパッド11とゲートフィンガー22dとは、伝送線路25により電気的に接続されている。伝送線路23および伝送線路25は、伝送線路24aおよび24bより、その線路長が長い。伝送線路23および伝送線路25の線路長は、同じである。
【0055】
伝送線路23は、その全部が空中配線されたマイクロストリップライン23aである。伝送線路25は、その全部が空中配線されたマイクロストリップライン25aである。空中配線23aの高さ(H1)と、空中配線25aの高さ(H2)とは、同じである(H1=H2)。
【0056】
上記のように、前記ゲートフィンガーの数が4本(偶数)の場合でも、前述の電界効果トランジスタ10における伝送線路14に代えて、線路長が同じである2本の伝送線路24aおよび24bを、例えば、誘電体層20b上に配線された平坦な線路とすることにより、前述の電界効果トランジスタ10と同様に、本発明の効果が得られる。
【0057】
本実施形態のFETでは、線路長が長い伝送線路を、マイクロストリップラインである空中配線としているが、本発明は、この例に限定されない。例えば、前記ゲートパッドと前記ゲートパッドからの距離が近い方の前記ゲートフィンガーとを接続する伝送線路の一部または全部を、マイクロストリップラインである空中配線としてもよい。この場合には、例えば、マイクロストリップラインとして、基板厚が厚く、半導体層(誘電体層)上の伝送線路と同じ比誘電率を有するとみなすことのできるものを用いる。
【0058】
図3に、上記した構成のFETの一例の構成を示す。図3(a)は、このFETの斜視図である。図3(b)は、図3(a)に示すFETのIII−III方向に見た断面図である。前記両図に示すとおり、このFETでは、ゲートパッド11とゲートフィンガー22aとは、半導体層17上の伝送線路23bにより電気的に接続されている。ゲートパッド11とゲートフィンガー22dとは、半導体層17上の伝送線路25bにより電気的に接続されている。ゲートパッド11とゲートフィンガー22bおよび22cとは、共通の、マイクロストリップラインである空中配線24cにより電気的に接続されている。伝送線路23bおよび伝送線路25bと、空中配線24cとは、その線路長が同じである。マイクロストリップラインである空中配線24cは、その基板厚が十分に厚いため、半導体層17上に配線された伝送線路23bおよび25bと同じ比誘電率を有するとみなすことができる。半導体層17には、前述の誘電体層20bが形成されていない。これらの以外の構成は、前述の電界効果トランジスタ20と同様である。前記「伝送線路23b」および前記「伝送線路25b」は、本発明の「他の伝送線路」に相当する。前記「空中配線24c」は、本発明の「線路長が他の伝送線路以上である伝送線路」に相当する。このFETにおいても、前述の電界効果トランジスタ10と同様に、本発明の効果が得られる。この効果に加えて、例えば、特性インピーダンスを同一とみなすことができるため、反射損失を低減可能である。なお、このような構成は、前述の実施形態1および後述の実施形態3においても適用可能である。
【0059】
つぎに、以下の実施形態3において、前記ゲートフィンガー数が5本以上の場合を説明する。説明の便宜のために、前記ゲートフィンガー数が5本の場合を、図面に基づき例示する。
【0060】
(実施形態3)
図4の断面図に、本実施形態のFETの一例の構成を示す。図示のとおり、このFET30は、5本の伝送線路33a、34a、34b、34c及び35aを有する。なお、図示していないが、このFET30は、ゲートパッドと前記5本の伝送線路に対応する本数のゲートフィンガーとを有する。伝送線路34aの下には、絶縁のために、誘電体層20cが形成されている。伝送線路34aは、この誘電体層20c上に配線されている。
【0061】
伝送線路34bおよび伝送線路34cは、伝送線路34aより、その線路長が長い。伝送線路34bおよび伝送線路34cの線路長は、同じである。伝送線路33aおよび伝送線路35aは、伝送線路34bおよび伝送線路34cより、その線路長が長い。伝送線路33aおよび伝送線路35aの線路長は、同じである。
【0062】
伝送線路33aは、その全部が空中配線されたマイクロストリップラインである。伝送線路35aは、その全部が空中配線されたマイクロストリップラインである。空中配線33aの高さ(H1)と、空中配線35aの高さ(H2)とは、同じである(H1=H2)。また、伝送線路34bは、その全部が空中配線されたマイクロストリップラインである。伝送線路34cは、その全部が空中配線されたマイクロストリップラインである。空中配線34bの高さ(H3)と、空中配線34cの高さ(H4)とは、同じである(H3=H4)。空中配線33aおよび空中配線35aは、空中配線34bおよび空中配線34cより、高い位置に配線された空中配線である(H1=H2>H3=H4)。
【0063】
上記のように、前記ゲートフィンガーの数が5本以上の場合でも、前述した3本の伝送線路の線路長が全て異なる場合と同様に、例えば、前記各空中配線の高さを調整することにより、前述の電界効果トランジスタ10と同様に、本発明の効果が得られる。
【0064】
以上のとおり、本発明の半導体装置は、電力等の信号の合成効率が高く、チップ占有面積を低減可能である。従って、本発明の半導体装置の用途としては、例えば、マイクロ波で使用する電界効果トランジスタ等があげられる。ただし、その用途は限定されず、広い分野に適用可能である。
【0065】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載しうるが、以下には限定されない。
【0066】
(付記1)電極パッドと、信号伝送電極と、伝送線路とを有し、
前記信号伝送電極および前記伝送線路は、複数であり、
前記電極パッドと前記各信号伝送電極とは、前記各伝送線路により電気的に接続され、
前記複数の伝送線路の少なくとも一本は、その線路長が他の伝送線路以上であり、
前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路は、その一部または全部が空中配線され、
前記空中配線された伝送線路が、マイクロストリップラインであることを特徴とする半導体装置。
【0067】
(付記2)前記各伝送線路下に、実効比誘電率の異なる誘電体層が配置されていることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
【0068】
(付記3)前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路が、他の伝送線路と異なる実効比誘電率を有する伝送線路であることを特徴とする付記1または2に記載の半導体装置。
【0069】
(付記4)前記電極パッドから前記各信号伝送電極までの位相変化量が揃っていることを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の半導体装置。
【0070】
(付記5)電界効果トランジスタであることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の半導体装置。
【0071】
(付記6)前記電極パッドが、ゲートパッドおよびドレインパッドの少なくとも一方であり、前記信号伝送電極が、ゲートフィンガーおよびドレインフィンガーの少なくとも一方であることを特徴とする付記5に記載の半導体装置。
【0072】
(付記7)電極パッドを形成する電極パッド形成工程と、
複数の信号伝送電極を形成する信号伝送電極形成工程と、
前記電極パッドと前記各信号伝送電極とを、複数の各伝送線路を配線することにより電気的に接続する伝送線路配線工程とを含み、
前記伝送線路配線工程において、
前記複数の伝送線路の少なくとも一本は、その線路長が他の伝送線路以上であり、
前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路の一部または全部を、マイクロストリップラインである空中配線とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0073】
(付記8)さらに、前記各伝送線路下に、実効比誘電率の異なる誘電体層を配置する誘電体層配置工程を含むことを特徴とする付記7に記載の半導体装置の製造方法。
【0074】
(付記9)前記伝送線路配線工程において、
前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路を、他の伝送線路と異なる実効比誘電率を有する伝送線路とすることを特徴とする付記7または8に記載の半導体装置の製造方法。
【0075】
(付記10)前記電極パッドから前記各信号伝送電極までの位相変化量を揃えることを特徴とする付記7から9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【0076】
(付記11)前記半導体装置が、電界効果トランジスタであることを特徴とする付記7から10のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【0077】
(付記12)前記電極パッド形成工程において、
前記電極パッドを、ゲートパッドおよびドレインパッドの少なくとも一方とし、
前記信号伝送電極形成工程において、
前記信号伝送電極を、ゲートフィンガーおよびドレインフィンガーの少なくとも一方とすることを特徴とする付記11に記載の半導体装置の製造方法。
【符号の説明】
【0078】
10、20、30 電界効果トランジスタ(半導体装置)
11 ゲートパッド(電極パッド)
12a、12b、12c、22a、22b、22c、22d ゲートフィンガー(信号伝送電極)
13、14、15、23、23b、24a、24b、25、25b、34a 伝送線路
13a、15a、23a、24c、25a、33a、34b、34c、35a 空中配線されたマイクロストリップライン
16 半導体基板
17 半導体層
18a、18b、28a、28b、28c ドレイン電極
19a、19b、29a、29b ソース電極
20、20a、20b、20c 誘電体層
21、21a 直線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極パッドと、信号伝送電極と、伝送線路とを有し、
前記信号伝送電極および前記伝送線路は、複数であり、
前記電極パッドと前記各信号伝送電極とは、前記各伝送線路により電気的に接続され、
前記複数の伝送線路の少なくとも一本は、その線路長が他の伝送線路以上であり、
前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路は、その一部または全部が空中配線され、
前記空中配線された伝送線路が、マイクロストリップラインであることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記各伝送線路下に、実効比誘電率の異なる誘電体層が配置されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路が、他の伝送線路と異なる実効比誘電率を有する伝送線路であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記電極パッドから前記各信号伝送電極までの位相変化量が揃っていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記電極パッドが、ゲートパッドおよびドレインパッドの少なくとも一方であり、前記信号伝送電極が、ゲートフィンガーおよびドレインフィンガーの少なくとも一方であることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
【請求項7】
電極パッドを形成する電極パッド形成工程と、
複数の信号伝送電極を形成する信号伝送電極形成工程と、
前記電極パッドと前記各信号伝送電極とを、複数の各伝送線路を配線することにより電気的に接続する伝送線路配線工程とを含み、
前記伝送線路配線工程において、
前記複数の伝送線路の少なくとも一本は、その線路長が他の伝送線路以上であり、
前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路の一部または全部を、マイクロストリップラインである空中配線とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項8】
さらに、前記各伝送線路下に、実効比誘電率の異なる誘電体層を配置する誘電体層配置工程を含むことを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記伝送線路配線工程において、
前記線路長が他の伝送線路以上である伝送線路を、他の伝送線路と異なる実効比誘電率を有する伝送線路とすることを特徴とする請求項7または8記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記電極パッドから前記各信号伝送電極までの位相変化量を揃えることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−192760(P2011−192760A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56777(P2010−56777)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】