説明

半導体装置

【課題】線形性の悪化を抑制可能な抵抗回路を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】アナログ信号が入力される入力端子と、ドレインがこの入力端子に接続され、ゲートが抵抗36の一端に接続されたトランジスタ31、ドレインがトランジスタ31のソースに接続され、ゲートが抵抗36の他端に接続され、ソースが接地されたトランジスタ33、トランジスタ31のドレインとゲートの間に接続されたコンデンサ35、並びに抵抗36の他端及びトランジスタ33のゲートと接続され、一定の電圧を供給する電圧供給回路38を有する抵抗回路17とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、バイアス用抵抗回路を有する半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、ICレコーダ(デジタル録音機器)、PC(パーソナルコンピュータ)等にエレクトレットコンデンサマイクロフォン(以下、ECMという)が用いられている。ECMの出力は周波数が低く、インピーダンスが極めて高く、そのため、増幅回路の入力は、高抵抗でバイアスされる。
【0003】
バイアス用の高抵抗は、半導体装置のMOSFET製造工程に整合するように、例えば、MOSFETのドレイン−ソース間抵抗を用いた抵抗回路で形成されることが多く、ゲート電位はしきい値電圧より低い電圧範囲で使用される。
【0004】
増幅回路の入力に接続されたバイアス用の抵抗回路において、大信号振幅が入力信号となった場合、バイアス電圧が変動し、その変動により増幅回路の歪み特性が悪化し、全高調波歪み率が大きくなる恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006‐245740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、線形性の悪化を抑制可能な抵抗回路を有する半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態の一態様の半導体装置は、アナログ信号が入力される入力端子と、ドレインが前記入力端子に接続され、ゲートが抵抗の一端に接続された第1のトランジスタ、ドレインが前記第1のトランジスタのソースに接続され、ゲートが前記抵抗の他端に接続され、ソースがソース側電源に接続された第2のトランジスタ、前記第1のトランジスタのドレインとゲートの間に接続されたコンデンサ、並びに前記抵抗の他端及び前記第2のトランジスタのゲートと接続され、一定の電圧を供給する電圧供給回路を有する抵抗回路とを備えていることを特徴とする
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置のECMの回路構成を模式的に示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の抵抗回路の構成を模式的に示す図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の抵抗回路の比較例の構成を模式的に示す図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の全高調波歪み率を示す図。
【図6】本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の抵抗回路の構成を模式的に示す図。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示すブロック図。
【図8】本発明の第2の実施形態の変形例1に係る半導体装置の構成を模式的に示すブロック図。
【図9】本発明の第2の実施形態の変形例2に係る半導体装置の構成を模式的に示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図では、同一の構成要素には同一の符号を付す。
【0010】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について、図1乃至図5を参照しながら説明する。
【0011】
図1に示すように、半導体装置1は、外付けのECM(エレクトレットコンデンサマイクロフォン)11に接続される。半導体装置1は、増幅回路13、ΔΣADC(Analog-Digital Converter)と呼ばれるADコンバータ15、及びバイアス用の抵抗回路17を有している。入力する音声信号はECM11によって電気信号に変換された後、インピーダンス変換機能を有する増幅回路13に入力して増幅され、ADコンバータ15によりデジタル信号へと変換され、出力される。ECM11の出力信号は、抵抗回路17によりバイアスされて、増幅回路13に入力する。ECM11は、モノリシックにIC化された半導体装置1とは異なる基板またはパッケージに形成されるが、半導体装置1と同じ基板に塔載または形成されることは可能である。
【0012】
図2はECM11の等価回路図である。図2において、電圧信号源21は電気信号へ変換される外部からの音声信号源を表しており、電圧信号V1は電気信号へ変換された音声信号電圧を表わしている。コンデンサ23、25は内部等価容量を有しており、コンデンサ23の一端は電圧信号源21の一端に接続され、コンデンサ23の他端はコンデンサ25の一端と出力端子27に接続されている。電圧信号源21及びコンデンサ25の他端は接地されている。
【0013】
図3に示すように、抵抗回路17は、縦続接続された抵抗となるトランジスタ31、33、コンデンサ35及び抵抗36からなるハイパスフィルタ41、並びに電圧供給回路43で構成されている。第1のトランジスタであるトランジスタ31のゲートとドレインの間にコンデンサ35が接続され、抵抗36の一端がトランジスタ31のゲートに接続されている。第2のトランジスタであるトランジスタ33のドレインとトランジスタ31のソースが接続され、トランジスタ33のゲートと抵抗36の他端が接続され、トランジスタ33のソースがソース側電源である接地49に接続されている。
【0014】
電圧供給回路43は、電流源38の一端がドレイン側電源である電源48、他端がダイオード接続された第3のトランジスタであるトランジスタ37のドレイン及びゲートに接続され、トランジスタ37のゲートがトランジスタ33のゲート及び抵抗36の他端に接続され、トランジスタ37のソースが接地49に接続されている。トランジスタ31のドレインが端子47に接続され、端子47はECM11の出力端子27に接続される。
【0015】
トランジスタ31、33、37は、例えば、nチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。コンデンサ35は、例えば、MIM(Metal-Insulator-Metal)キャパシタで構成されているが、MOSキャパシタ等が可能である。抵抗36は、例えば、MOSFETのドレイン−ソース間抵抗で構成されている。
【0016】
抵抗回路17の抵抗値は、トランジスタ31のドレイン−ソース間抵抗値とトランジスタ33のドレイン−ソース間抵抗値を足し合わせた抵抗値である。トランジスタ31、33のドレイン−ソース間抵抗は、トランジスタ37のゲート電位で決定され、トランジスタ37のゲート電位が高いと、トランジスタ31、33のドレイン−ソース間抵抗は小さくなり、トランジスタ37のゲート電位が低いと、トランジスタ31、33のドレイン−ソース間抵抗は大きくなる。トランジスタ37のゲート電位は、電流源38の電流値で決まることから電流源38の電流値を変えることにより、抵抗回路17を可変抵抗回路として使用することも可能である。電流源38を構成する回路及びその電流値を変える方法は、周知の技術を使用可能である。電流源38は、例えば、VT(熱電圧)比例電流源(図示略)等で構成することが可能である。
【0017】
次に半導体装置1の動作について説明する。音声信号は、EMC11の電圧信号源21により電圧信号に変換された後、コンデンサ23を介し電圧信号V1となり出力端子27に出力される。出力端子27は図3に示す抵抗回路17の端子47に接続されている。なお、増幅回路13に入力するバイアス電圧は0Vである。
【0018】
電圧信号V1がプラス側に振れた時を考える。トランジスタ33は、電圧供給回路43により、ゲート電位が常に一定のバイアス電圧でバイアスされているため、トランジスタ33のゲート−ソース間電圧Vgsは変化せず、トランジスタ33のドレイン−ソース間抵抗は一定となる。なお、トランジスタ33のゲート電位は、ハイインピーダンスとなるように、つまりしきい値電圧より低い電圧を保持するように与えられる。
【0019】
トランジスタ31のドレインは端子47と接続されているため、電圧信号V1がプラス側に振れるとトランジスタ31のドレインもプラス側に振れる。トランジスタ31のドレイン−ゲート間にコンデンサ35が接続されていることから、トランジスタ31のゲートはトランジスタ31のドレインと同様プラス側に振れる。その結果トランジスタ31のゲート−ソース間電圧Vgs大きくなり、トランジスタ31のドレイン−ソース間抵抗Rdsは小さくなる。なお、トランジスタ31のゲート電位は、ハイインピーダンスとなるように、つまりしきい値電圧より低い電圧を保持するように与えられる。ハイパスフィルタ41により、電圧信号V1は、例えば、約1Hz以下の周波数がカットされる。
【0020】
次に、電圧信号V1がマイナス側に振れた時を考える。トランジスタ33は、電圧供給回路43により、ゲート電位が常に一定のバイアス電圧でバイアスされているため、トランジスタ33のVgsは変化せず、トランジスタ33のドレイン−ソース間抵抗は一定となる。一方、トランジスタ31は、トランジスタ31のドレインが端子47と接続されているため、電圧信号V1がマイナス側に振れるとトランジスタ31のドレインもマイナス側に振れる。またトランジスタ31のドレイン−ゲート間にコンデンサ35が接続されていることから、トランジスタ31のゲートはトランジスタ31のドレイン同様マイナス側に振れる。その結果、トランジスタ31のVgsは小さくなり、ドレイン−ソース間抵抗は大きくなる。
【0021】
以上纏めると、トランジスタ31のドレイン−ソース間抵抗は、電圧信号V1がプラス側に振れた時は小さくなり、電圧信号V1がマイナス側に振れた時は大きくなる。また、トランジスタ33のドレイン−ソース間抵抗Rdsは、電圧信号V1に依らず一定である。トランジスタ31、トランジスタ33の抵抗比が1:1とすると、全抵抗値(トランジスタ31とトランジスタ33のドレイン−ソース間抵抗を合わせた抵抗値)に占める電圧信号V1に依存する抵抗値(トランジスタ31のドレイン−ソース間抵抗)の割合は、トランジスタ33が無い場合(図4に示す比較例参照)の1/2となる。このように、半導体装置1では、電圧信号V1がプラス側及びマイナス側に振れた時のドレイン−ソース間抵抗Rdsの変化率が小さくなることから、電圧信号V1に対する抵抗値の線形性が改善され、電圧信号V1の歪みが改善される。
【0022】
図4に示すように、抵抗回路17を有する半導体装置1に対する比較例として、抵抗回路51を適用した半導体装置の場合を考える。抵抗回路51は、抵抗回路17から、トランジスタ33を省略した回路構成を有している。従って、トランジスタ31のソースが接地49に接続されている。
【0023】
図5は、縦軸に全高調波歪み率、横軸に周波数を取って示される。図5に示すように、実線は本実施形態の半導体装置1の場合、点線は抵抗回路17を抵抗回路51に置き換えた比較例の半導体装置の場合である。半導体装置1は、比較例の半導体装置と比較して、全高調波歪み率が20〜1000Hzにわたって、2dBを超える改善が見られる。なお、全高調波歪み率は、基本となる周波数の電圧信号に対する各高調波の電圧信号の和の割合を表わし、全高調波歪み率が大きいと線形性の悪い電圧信号が形成されることになる。
【0024】
上述したように、本実施形態の半導体装置1は、ハイパスフィルタ41を有するトランジスタ31にハイパスフィルタを有しないトランジスタ33を縦続接続している。その結果、抵抗回路17のバイアス抵抗(トランジスタ31とトランジスタ33のドレイン−ソース間抵抗を合わせた抵抗値)の変動が改善され、全高調波歪み率の低減が可能となる。すなわち、半導体装置1は、抵抗回路17を有することにより、線形性の悪化を抑制可能である。電圧信号V1が大振幅となった場合、バイアス抵抗の変動の改善が著しい。
【0025】
抵抗回路17は、トランジスタ37のゲート電位が、電流源38の電流値で決まる。トランジスタ37のゲート電位は、トランジスタ31、33のゲート電位を決める。従って、電流源38の電流値を変えることにより、縦続に接続されたトランジスタ31、33で構成される抵抗を変えることが可能となる。抵抗回路17は、可変抵抗器として使用することも可能である。
【0026】
本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の抵抗回路について、図6を参照しながら説明する。第1の実施形態とは、トランジスタがpチャネルMOSFETである点が異なる。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0027】
図6に示すように、抵抗回路90は、縦続接続された抵抗となるトランジスタ91、92、コンデンサ35及び抵抗36からなるハイパスフィルタ41、並びに電圧供給回路97で構成されている。トランジスタ91のゲートとドレインの間にコンデンサ35が接続され、抵抗36の一端がトランジスタ91のゲートに接続されている。トランジスタ92のドレインとトランジスタ91のソースが接続され、トランジスタ92のゲートと抵抗36の他端が接続され、トランジスタ92のソースがソース側電源である電源48に接続されている。
【0028】
電圧供給回路97は、電流源38の一端がドレイン側電源である接地49、他端がダイオード接続されたトランジスタ93のドレイン及びゲートに接続され、トランジスタ93のゲートがトランジスタ92のゲート及び抵抗36の他端に接続され、トランジスタ93のソースが電源48に接続されている。トランジスタ91のドレインが端子47に接続される。
【0029】
本変形例の半導体装置の抵抗回路90は、第1の実施形態の半導体装置1の抵抗回路17と同様な動作が可能である。その結果、抵抗回路90を有する半導体装置は、半導体装置1が有する効果を同様に有している。抵抗回路90は、電源電圧付近の回路をバイアスする場合に特に有効である。
【0030】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置について、図7を参照しながら説明する。第1の実施形態の半導体装置との違いは、EMCからの出力信号に限定しない他のアナログ信号に対するバイアス用抵抗回路を構成する点にある。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0031】
図7に示すように、半導体装置2は、入力信号の端子が抵抗61を介して増幅回路62に接続され、抵抗61と増幅回路62との間に、抵抗回路17の端子47が接続されている。
【0032】
半導体装置2は、抵抗回路17を可変抵抗器として適用することにより、アッテネート(減衰)量の調整が可能なアッテネータ回路を有する。入力信号は、例えば、インピーダンスの高いオーディオ信号等である。抵抗回路17の縦続に接続されたトランジスタ31、33の抵抗を変える方法は、第1の実施形態で述べたように、電流源38の電流値を変えることにより実施できる。
【0033】
半導体装置2は、第1の実施形態の半導体装置1が有する線形性の悪化の抑制を、同様に、可能とする。その上、半導体装置2は、抵抗回路17の抵抗を最も適する値として、入力信号をアッテネートすることができる。
【0034】
次に、第2の実施形態の変形例1に係る半導体装置を説明する。第1及び第2の実施形態の抵抗回路17は、その一部を変更した抵抗回路71として、別の半導体装置に適用可能である。図8に示すように、半導体装置3は、抵抗回路71のトランジスタ31、37のソース(端子75)が入力信号の端子に接続され、トランジスタ31のドレイン、すなわち端子47を出力信号の端子とする。端子47は、増幅回路72に入力され、同時に、コンデンサ73を介して接地されている。つまり、抵抗回路71の縦続接続されたトランジスタ31、33とコンデンサ73で構成されたローパスフィルタが形成されている。
【0035】
半導体装置3は、抵抗回路71の縦続接続されたトランジスタ31、33の抵抗値を最も適する値とすることで、カットオフ周波数の調整が可能なローパスフィルタを有している。半導体装置3はやはり線形性が優れている。
【0036】
第2の実施形態の変形例2に係る半導体装置を説明する。第1及び第2の実施形態の抵抗回路17は、その一部を変更した抵抗回路83として、更に別の半導体装置に適用可能である。図9に示すように、半導体装置4は、抵抗81の一端が入力信号の端子に接続され、抵抗81の他端が増幅回路82の入力端子に接続されている。抵抗回路83のトランジスタ31、37のソース(端子85)が増幅回路82の入力端子に接続され、トランジスタ31のドレイン、すなわち端子47が増幅回路82の出力端子に接続されている。つまり、抵抗回路83は、帰還回路を構成している。
【0037】
半導体装置4は、抵抗回路83の縦続接続されたトランジスタ31、33の抵抗値を最も適する値とすることで、利得調整が可能な帰還アンプを有している。また、抵抗値を最も適する値とすることにより、半導体装置4は、信号電圧の線形性の悪化を抑制可能である。
【0038】
以上、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
【0039】
例えば、実施形態では、第1、第2、及び第3のトランジスタは全てnチャネルMOSFET構成または全てpチャネルMOSFET構成である例を示したが、第1、第2、及び第3のトランジスタはバイポーラトランジスタであることが可能である。
【0040】
本発明は、以下の付記に記載されるような構成が考えられる。
(付記1) アナログ信号が入力される入力端子と、ドレインが前記入力端子に接続され、ゲートが抵抗の一端に接続された第1のトランジスタ、ドレインが前記第1のトランジスタのソースに接続され、ゲートが前記抵抗の他端に接続され、ソースがソース側電源に接続された第2のトランジスタ、前記第1のトランジスタのドレインとゲートの間に接続されたコンデンサ、並びに前記抵抗の他端及び前記第2のトランジスタのゲートと接続され、一定の電圧を供給する電圧供給回路を有する抵抗回路とを備えている半導体装置。
【0041】
(付記2) 前記入力端子は、インピーダンス変換回路の入力である付記1に記載の半導体装置。
【0042】
(付記3) 前記第1、第2、及び第3のトランジスタはバイポーラトランジスタである付記1に記載の半導体装置。
【0043】
(付記4) 前記抵抗はMOSFETで構成される付記1に記載の半導体装置。
【0044】
(付記5) 前記抵抗回路は、前記入力端子に一端が接続された抵抗の他端と増幅回路との間に接続される付記1に記載の半導体装置。
【0045】
(付記6) 増幅回路の入力端子及び出力端子と、ドレインが前記出力端子に接続され、ゲートが抵抗の一端に接続された第1のトランジスタ、ドレインが前記第1のトランジスタのソースに接続され、ゲートが前記抵抗の他端に接続され、ソースが前記入力端子に接続された第2のトランジスタ、前記第1のトランジスタのドレインとゲートの間に接続されたコンデンサ、並びに前記抵抗の他端及び前記第2のトランジスタのゲートと接続され、一定の電圧を供給する電圧供給回路を有する抵抗回路とを備えている半導体装置。
【符号の説明】
【0046】
1、2、3、4 半導体装置
11 ECM(エレクトレットコンデンサマイクロフォン)
13、62、72、82 増幅回路
15 ADコンバータ
17、51、71、83、90 抵抗回路
21 電圧信号源
23、25 コンデンサ
27 出力端子
31、33、37、91、92、93 トランジスタ
35、73 コンデンサ
36、61、81 抵抗
38、95 電流源
41 ハイパスフィルタ
43、97 電圧供給回路
47、75、85 端子
48 電源
49 接地

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログ信号が入力される入力端子と、
ドレインが前記入力端子に接続され、ゲートが抵抗の一端に接続された第1のトランジスタ、ドレインが前記第1のトランジスタのソースに接続され、ゲートが前記抵抗の他端に接続され、ソースがソース側電源に接続された第2のトランジスタ、前記第1のトランジスタのドレインとゲートの間に接続されたコンデンサ、並びに前記抵抗の他端及び前記第2のトランジスタのゲートと接続され、一定の電圧を供給する電圧供給回路を有する抵抗回路と、
を備えていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記アナログ信号は、エレクトレットコンデンサマイクロフォンの出力であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記抵抗及び前記コンデンサはハイパスフィルタを構成することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記電圧供給回路は、定電流源、及び、ソースが前記ソース側電源に接続され、ドレインが前記定電流源を介してドレイン側電源に接続され、ドレインとゲートが接続された第3のトランジスタで構成され、前記定電流源の電流切り替えにより出力電圧を可変とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1、第2及び第3のトランジスタは、全てnチャネルMOSFET構成または全てpチャネルMOSFET構成であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−254338(P2011−254338A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127395(P2010−127395)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】