説明

可撓性回路フィルム及びこれを有する表示装置

【課題】電磁波を遮断する作業を簡単にすることができる可撓性回路フィルムを有する表示装置が開示される。
【解決手段】可撓性回路フィルム400は、フィルム本体部410及び電磁波遮断部420を含む。フィルム本体部は、表示パネル200に連結される。電磁波遮断部は、フィルム本体部から延長し、表示パネル上に配置された駆動チップ300をカバーする。よって、可撓性回路フィルムに電磁波遮断部を形成することによって、駆動チップから発生する電磁波を遮断するための作業を簡単にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性回路フィルム及びこれを有する表示装置に係り、より詳細には電磁波を遮断する作業を簡単に行うことができる可撓性回路フィルム及びこれを有する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、液晶表示パネルは、二枚の第1及び第2基板とこれらの間に介在する液晶層を含み画像を表示する液晶表示パネルと、光源及び前記光源を収納するボトムシャーシを含み前記液晶表示パネルに光を供給するバックライトユニットとを含む。
【0003】
前記液晶表示装置は、他の表示装置に比べて非常に薄くて軽く、低い消費電力及び駆動電圧が要求されることから、移動通信端末機、PMP、またはデジタルカメラのような携帯用電子機器に広く用いられている。
【0004】
前記液晶表示装置は、前記第1及び第2基板を制御するための駆動チップを更に含む。前記駆動チップは集積素子であって、前記液晶表示パネルの一側に配置される。前記駆動チップは実質的に、印加される電気信号を通じて駆動されるので、電磁波を発生する。特に、前記駆動チップは集積素子であるので、他の電子素子より更に多い量の電磁波を発生する。
【0005】
このように、電磁波を防止するために、前記液晶表示装置は前記駆動チップを電磁気的にカバーして接地させる接地テープを更に含む。前記接地テープは前記駆動チップをカバーしかつ金属材質であるボトムシャーシに接着される。
【0006】
しかし、前記のように別途の前記接地テープを用いることは、作業上不便だという問題点を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
よって、本発明は、このような問題点を考えたものであって、本発明の目的は、駆動チップから発生する電磁波を遮断する作業を簡単に行うことができる可撓性回路フィルム及びこれを有する表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した本発明の一実施の形態による可撓性回路フィルムは、フィルム本体部及び電磁波遮断部を含む。前記フィルム本体部は、表示パネルに連結される。前記電磁波遮断部は、前記フィルム本体部から延長し、前記表示パネル上に配置された駆動チップの少なくとも一部をカバーする。
【0009】
前記フィルム本体部は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に形成された第1導電層と、前記第1導電層のうち、前記第1絶縁層が形成された面と反対面に形成された第2絶縁層と、を含む。
【0010】
前記電磁波遮断部は、前記第1絶縁層から延長された第1カバー層と、前記第1導電層から延長された遮断層と、前記第2絶縁層から延長された第2カバー層と、を含むことができる。また、前記電磁波遮断部は、前記第1カバー層上に形成された接着層を更に含むことができる。
【0011】
また、前記フィルム本体部は、前記第2絶縁層のうち、前記第1導電層が形成された面と反対面に形成された第2導電層と、前記第2導電層のうち、前記第2絶縁層が形成された面と反対面に形成された第3絶縁層と、を更に含むことができる。
【0012】
一方、前記電磁波遮断部は、前記フィルム本体部の一端部から、前記駆動チップの長手方向に沿って延長することができる。一方、前記電磁波遮断部は、折り曲げ時に前記フィルム本体部の最上端層から一定距離だけ離隔して配置される。
【0013】
前記電磁波遮断部は、前記フィルム本体部の第1端部から、前記駆動チップの長手方向に沿って延長された第1遮断部と、前記第1端部と対向する第2端部から、前記第1遮断部と反対方向に延長された第2遮断部と、を含むことができる。
【0014】
前述した本発明の一実施の形態による表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルを制御する駆動チップと、前記表示パネルに接続されるフィルム本体部及び前記フィルム本体部から延長される電磁波遮断部を有する可撓性回路フィルムと、を含む。
【0015】
前記駆動チップは、前記表示パネルの第1面に配置され、前記フィルム本体部は前記第1面から当該第1面と反対側の第2面に湾曲し、前記可撓性回路フィルムは湾曲して、前記電磁波遮断部の少なくとも一部が、前記駆動チップをカバーする。
【0016】
前記フィルム本体部と前記電磁波遮断部は、前記表示パネル上に互いに離隔して配置することができる。また、前記電磁波遮断部は、前記表示パネルの第1面をカバーすることができる。
【0017】
一方、前記電磁波遮断部は、前記フィルム本体部の第1端部から、前記駆動チップの長手方向に沿って延長された第1遮断部及び前記第1断部に対向する第2端部から延長された第2遮断部を更に含むことができる。ここで、延長された前記第1遮断部の長さと延長された前記第2遮断部の長さとの和は、前記表示パネルの幅と等しいまたは大きい。
【0018】
前記のような構造とは違って、前記駆動チップは、前記フィルム本体部に配置され、前記電磁波遮断部は、前記駆動チップの長手方向に沿ってフィルム本体部の第1端部から延長され、前記駆動チップに向かって湾曲する第1遮断部を含むことができる。前記電磁波遮断部は、前記第1端部と対向する第2端部から延長され、前記フィルム本体部のうち、前記駆動チップが形成された面と反対面に向かって湾曲する第2遮断部を更に含むことができる。ここで、前記第1及び第2遮断部は、前記駆動チップと同一線上に形成されることが望ましい。
【0019】
一方、前記表示装置は、前記表示パネルの背面に配置され、光源、前記光源の第1側に配置された導光板、前記光源と前記導光板のエッジをガイドしかつ前記表示パネルを支持するモールドフレーム、及び前記モールドフレームと結合して前記光源と前記導光板を含むボトムシャーシを有するバックライトユニットを更に含むことができる。ここで、前記電磁波遮断部は、前記モールドフレームの一側面に隣接するように配置される。これとは違って、前記電磁波遮断部は、前記ボトムシャーシの一側面または背面に隣接するように配置することができる。
【0020】
このような可撓性回路フィルム及びこれを有する表示装置によると、集積素子である駆動チップから発生する電磁波を遮断するために表示パネルに電気的に接続される可撓性回路フィルムを用いることによって、前記駆動チップから発生する電磁波を簡単に遮断することができる。
【発明の効果】
【0021】
このような可撓性回路フィルム及びこれを有する表示装置によると、集積素子である駆動チップから発生する電磁波を遮断するための従来の接地テープの代わりに表示パネルに電気的に接続される可撓性回路フィルムの電磁波遮断部を用いることで、前記駆動チップから発生する電磁波を簡単に遮断することができる。
【0022】
また、従来の接地テープを除去することによって、製造コストを低減させることができる。また、前記接地テープによる製品全体の厚さの増加も防止することができる。
【0023】
以上、本発明の実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離脱することなく、本発明を修正または変更できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付する図面を参照して、本発明の望ましい実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施の形態による表示装置を示す分解斜視図であり、図2は、図1に示した表示パネル、駆動チップ、及び可撓性回路フィルムを示す平面図であり、図3は、図2のI-I’に沿って見た一実施の形態による断面図である。
【0026】
図1、図2、及び図3を参照すると、本発明の一実施の形態による表示装置100は、表示パネル200、駆動チップ300、及び可撓性回路フィルム400を含む。
【0027】
前記表示パネル200は画像を表示する。前記表示パネル200は、第1基板210及び前記第1基板210に対向する第2基板220を含む。前記第1基板210は、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以下、TFT)がマトリクス形態に形成されたTFT基板である。前記第2基板220は、色を具現するためのRGB画素が薄膜形態に形成されたカラーフィルタ基板である。
【0028】
前記表示パネル200は、前記第1基板210と前記第2基板220との間に液晶層230を更に含むことができる。前記液晶層230は、複数の液晶分子(図示せず)を含む。前記表示パネルは、光の通過する前記液晶分子の配列を変化させて使用者が希望する画像を表示することができる。ここで、前記光は前記表示パネル200の背面に配置されるバックライトユニット500から供給することができる。
【0029】
これとは異なり、前記表示パネル200は、前記第1基板210と前記第2基板220との間に形成されて、自発的に光を発生しうる有機発光層を含むことができる。前記有機発光層は、赤色光、緑色光、及び青色光の混色された白色光を射出することができる。これとは異なり、前記有機発光層は、赤色光、緑色光、及び青色光を位置によって連続に射出することができる。
【0030】
前記駆動チップ300は、前記表示パネル200に配置される。具体的には、前記駆動チップ300は、前記第1基板210の一面に配置される。ここで、前記第1基板210は、前記駆動チップ300の配置される一面が前記第2基板220より所定の長さだけ延長される。
【0031】
前記駆動チップ300は、前記表示パネル200を制御する。具体的に、前記駆動チップ300は、外部のコントロール部10から印加される駆動信号を通じて発生した制御信号を前記第1基板210と前記第2基板220に印加する役割を果たす。ここで、前記駆動信号は、前記可撓性回路フィルム400を通じて印加することができる。
【0032】
前記駆動チップ300は、電子素子の一つであり、具体的には集積素子である。即ち、前記駆動チップ300は半導体材料を含む。なお、前記駆動チップは、前記液晶表示パネルの一辺に沿って並んだ複数の集積素子でありうる。
【0033】
一般的に、前記電子素子は、外部の電気信号を通じて作動するので、自発的に電磁波を発生する可能性がある。即ち、前記駆動チップ300も電磁波を発生する可能性がある。このような電磁波は、前記第1基板210と前記第2基板220に直接的に影響を与えて不良を発生するおそれがある。例えば、前記電磁波は前記表示パネル200における表示不良を発生するおそれがある。
【0034】
前記可撓性回路フィルム400は、フレキシブルな特徴を有する。前記可撓性回路フィルム400は、フィルム本体部410及び電磁波遮断部420を含む。前記フィルム本体部410は、前記表示パネル200に連結される。具体的には、前記フィルム本体部410は、前記駆動チップ300の配置された前記第1基板210の端部に連結される。
【0035】
前記フィルム本体部410は、外部の前記コントロール部10と電気的に接続される。即ち、前記フィルム本体部410は、前記コントロール部10からの前記駆動信号を前記駆動チップ300に印加する役割を果たす。ここで、前記フィルム本体部410には、前記駆動信号が安定的に印加されるようにするために複数の駆動素子411を配置することができる。前記駆動素子411は、抵抗、キャパシタ、またはダイオードのいずれも含むことができる。
【0036】
前記フィルム本体部410は、第1絶縁層412、第1導電層413、及び第2絶縁層414を含む。前記第1絶縁層412は、前記フィルム本体部410が前記表示パネル200の背面に湾曲する場合、前記表示パネル200の背面と向い合うように形成される。前記第1導電層413は、前記第1絶縁層412上に形成する。
【0037】
前記第1導電層413は、前記駆動信号を実質的に、印加する役割を果たす。また、前記第1導電層413には外部の接地部(図示せず)と電気的に接続される。前記第2絶縁層414は、前記第1導電層413のうち、前記第1絶縁層412が形成された面と反対面に形成される。
【0038】
これに、追加して前記フィルム本体部410は、第2導電層415及び第3絶縁層416を更に含むことができる。前記第2導電層415は、前記第2絶縁層414のうち、前記第1導電層413が形成された面と反対面に形成される。前記第2導電層415は、前記第1導電層413の補助的な役割を果たす。例えば、前記第1導電層413には前記駆動素子411が配置され、前記第2導電層415には前記駆動信号の印加のための駆動配線と接地配線を形成することができる。前記第3絶縁層416は、前記第2導電層415のうち、前記第2絶縁層414が形成された面と反対面に形成される。
【0039】
これを整理すれば、前記フィルム本体部410は、前記第1絶縁層412、前記第1導電層413、前記第2絶縁層414、前記第2導電層415、及び前記第3絶縁層416が順次積層された構造を有することができる。このような前記フィルム本体部410は一般的な構造であって、これを2レイヤーフィルムという。これとは異なり、前記フィルム本体部410が前記第1及び第2導電層(413、415)のいずれのみを含む場合、1レイヤーフィルムという。
【0040】
前記電磁波遮断部420は、前記フィルム本体部410から延長される。具体的に、前記電磁波遮断部420は、前記フィルム本体部410の一端部から前記駆動チップ300の長手方向に沿って延長される。なお、駆動チップが複数の集積素子を含む場合の駆動チップの長手方向とは、集積素子が沿う並びの方向を意味する。
【0041】
一方、前記電磁波遮断部420は、前記フィルム本体部410の側部の最上端層から一定距離だけ離隔して配置されることが望ましい。これは、前記フィルム本体部410が前記表示パネル200の背面方向に湾曲するとき、前記第1基板210と干渉することを防止するためである。
【0042】
ここで、前記フィルム本体部410は、前記電磁波遮断部420の連結された一端部と対向する他端部に外部のコントロール部10と電気的に接続される接続パッド部417を形成することができる。
【0043】
前記電磁波遮断部420は、前記駆動チップ300をカバーして前記駆動チップ300を電気的に保護する役割を果たす。前記電磁波遮断部420は、前記駆動チップ300から発生しうる電磁波を遮断する役割を果たす。
【0044】
前記電磁波遮断部420は、第1カバー層421、遮断層422、及び第2カバー層423を含む。前記第1カバー層421は、前記駆動チップ300と向い合うように配置される。前記第1カバー層421は、前記第1絶縁層412から延長される。
【0045】
前記遮断層422は、前記第1導電層413から延長される。前記遮断層422は、前記駆動チップ300から発生する電磁波を実質的に遮断する役割を果たす。このために、前記第1導電層413には外部の接地部(図示せず)と接続される接地配線(図示せず)が形成されて前記遮断層422と電気的に接続される必要がある。
【0046】
ここで、前記接地部は、その面積を最大化するために外部の金属ケースと電気的に接続することができる。また、前記接地部は、前記表示パネル200の背面に配置されるバックライトユニット500のボトムシャーシ530と電気的に接続することができる。前記第2カバー層423は、前記遮断層422のうち、前記第1カバー層421が形成された面と反対面に形成される。前記第2カバー層423は、前記第2絶縁層414から延長される。
【0047】
これを整理すると、前記電磁波遮断部420の前記第1カバー層421、前記遮断層422、及び前記第2カバー層423は、それぞれ前記フィルム本体部410の一部である前記第1絶縁層412、前記第1導電層413及び前記第2絶縁層414が延長されて形成される。
【0048】
これによって、前記電磁波は、前記電磁波遮断部420及び前記フィルム本体部410を経て外部に伝達されて減少させることができる。言い換えれば、前記電磁波は、前記可撓性回路フィルム400の第2導電層415に形成される接地配線を経て外部の接地部で相殺することができる。また、前記電磁波は、前記遮断層422から反射されて外部への漏出を遮断することができる。
【0049】
前記電磁波遮断部420は、前記駆動チップ300をより完全にカバーするために、前記第1カバー層421の前記駆動チップ300と向い合う面に形成された接着層424を更に含むことができる。一例として、前記接着層424は、両面テープを含むことができる。一方、前記接着層424は、前記フィルム本体が前記バックライトユニット500の背面に付着させる場合、前記第1絶縁層412上に延長して形成することができる。
【0050】
このように、前記可撓性回路フィルム400が前記駆動チップ300から発生する電磁波を遮断するための電磁波遮断部420を含み、従来の接地テープを除去することによって、より簡単に前記電磁波を遮断することができる。
【0051】
即ち、本発明は前記駆動チップ300から発生する電磁波を遮断するための工程を単純化することができる。また、本発明により接地テープが除去され、製造コストを低減することができ、前記接地テープによって発生する製品の追加的な厚さの増加も防止することができる。
【0052】
また、前記電磁波遮断部420は、前記駆動チップ300に入射しうる外部光を遮断する役割を果たす。これは、前記電磁波遮断部420の遮断層422が、所定の反射機能を有する金属材料からなるためである。ここで、外部光は、前記駆動チップ300に形成されるか、あるいは前記駆動チップ300が配置された前記第1基板210に形成されるチャンネル層(図示せず)に影響を与えて、表示装置100の駆動不良を発生させるおそれがある。これは、チャンネル層が外部光に影響を受けて劣化しやすい半導体材料からなっているためである。
【0053】
一方、前記表示装置100は、前記表示パネル200のある一面に向い合うように配置され、前記表示パネル200に光を供給するバックライトユニット500を更に含むことができる。前記バックライトユニット500は、前記表示パネル200の背面に配置することができる。
【0054】
前記バックライトユニット500は、光源510、前記光源510の側部に配置されて前記光源510から光を前記表示パネル200にガイドする導光板520、前記導光板520と前記光源510を収納するボトムシャーシ530、前記導光板520のエッジをガイドしかつ前記表示パネル200を支持して前記ボトムシャーシ530の内側に結合されるモールドフレーム540、前記導光板520と前記第1基板210との間に配置され、前記導光板520から射出された光の特性を向上させる光学シート550、前記導光板520と前記ボトムシャーシ530に配置され、前記導光板520から漏洩される光を反射させる反射シート560を含むことができる。ここで、前記光源510は、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)を含むことができる。
【0055】
図4は、図2のI-I’に沿って見た他の実施の形態による断面図である。本実施の形態で、電磁波遮断部を除いた構成要素については図2に示した参照符号をそのまま付与する。
【0056】
図2及び図4を参照すると、電磁波遮断部430は、フィルム本体部410のうち、第2絶縁層414から延長された第1カバー層431、第2導電層415から延長した遮断層432、第3絶縁層416から延長した第2カバー層433を含む。
【0057】
これは、前記電磁波遮断部430が、前記本体部410を前記表示パネル200の背面に湾曲する場合、前記表示パネル200の背面より外側から延長することを示す。即ち、前記電磁波遮断部430は、前記表示パネル200の背面との間に前記フィルム本体部410の第1導電層413及び第1絶縁層412を形成することができる。
【0058】
これに、前記電磁波遮断部430は、前記駆動チップ300を完全にカバーするために前記第1カバー層431のうち、前記遮断層432が形成された面との反対面に接着層434が形成される。また、前記フィルム本体部410が前記バックライトユニット500の背面に付着される場合、前記接着層434は、前記第1絶縁層412の上面に延長し形成することができる。ここで、前記接着層434は、前記フィルム本体と前記電磁波遮断部430との境界で切り込みができる。これは、前記接着層434の形成された前記電磁波遮断部430と前記フィルム本体部410の面に所定の段差が形成されているためである。即ち、前記切り込みは、前記電磁波遮断部430の湾曲を容易にするためである。
【0059】
このように、前記電磁波遮断部430は図3とは異なり、前記第2導電層415を前記遮断層432にして形成することができる。
【0060】
図5は、図2のI-I’に沿って見たさらに他の実施の形態による断面図である。本実施の形態で、フィルム本体部と電磁波遮断部とを除いた構成要素については図2に示した参照符号をそのまま付与する。
【0061】
図2及び図5を参照すると、フィルム本体部440は、第1絶縁層441、導電層442、及び第2絶縁層443のみを含む。
【0062】
即ち、前記フィルム本体部440は、図3及び図4とは異なり、一つの導電層442のみを含む。このように、一導電層442を有している前記フィルム本体部440は、前述したように1レイヤーフィルムという。これによって、電磁波遮断部450は、第1絶縁層441から延長された第1カバー層451、導電層442から延長された遮断層452、及び第2絶縁層443から延長した第2カバー層453を含む。また、前記電磁波遮断部450は、前記第1カバー層451のうち、前記遮断層452が形成された面と反対面に接着層454が更に形成される。
【0063】
したがって、前記フィルム本体部440が1レイヤーフィルムであっても十分に前記電磁波遮断部450を形成することができる。
【0064】
図6は、図2に示した可撓性回路フィルムを湾曲させた平面図であり、図7は、図6のII-II’に沿って見た断面図であり、図8は、図7のA部分の拡大図であり、図9は、図6のIII-III’に沿って見た断面図である。
【0065】
図6、図7、図8、及び図9を参照すると、可撓性回路フィルム400のフィルム本体部410は、表示パネル200のうち、駆動チップ300が形成された面と反対面に湾曲する。即ち、前記駆動チップ300は、前記表示パネル200のうち、第1基板210上に配置されるので、前記フィルム本体部410は、表示パネル200の背面に配置される。
【0066】
このように、前記フィルム本体部410が湾曲した状態で、電子波遮断部420は、駆動チップ300に向かって湾曲して前記駆動チップ300をカバーする。ここで、前記電子波遮断部420は、接着層424を通じて前記駆動チップ300を含みかつ前記表示パネル200の第1基板210に接着される。
【0067】
上記とは異なり、接着層424は、前記電子波遮断部420のうち、第1カバー層421のエッジにのみ形成することができる。こうすると、前記電磁波遮断部420は、前記第1基板210にのみ接着するようになる。
【0068】
一方、前記フィルム本体部410の駆動素子411は、前記フィルム本体部410のうち、前記表示パネル200の背面と反対の面に配置される。また、前記フィルム本体部410は、モールドフレーム540の内側に挿入される。これによって、前記モールドフレーム540には前記フィルム本体部410を装着させるための装着部542が形成される。即ち、前記フィルム本体部410は、モールドフレーム540と隣接するように配置される。前記電磁波遮断部420は、前記装着部542に沿ってガイドされ、前記駆動チップ300に向かって湾曲する。
【0069】
前記装着部542には、前記駆動素子411が配置されるようにするための開口部544が形成される。ここで、前記フィルム本体部410は、前記装着部542に堅固に固定させる必要がある。これは、前記本体部410が固定されずに動いてしまうと、前記電磁波遮断部420の接着位置が変更されるおそれがあるためである。即ち、前記電磁波遮断部420の接着が正しく行われないためである。したがって、前記フィルム本体部410と前記装着部542との間には接着テープを配置してもよい。
【0070】
一方、前記フィルム本体部410は、前記駆動チップ300に駆動信号を印加する役割のほか、前記駆動チップ300から発生した電磁波のうち、その強度が強くて前記第1基板210を透過したものに対してこれを遮断する役割も果たすことができる。結果的に、前記駆動チップ300は、前記可撓性回路フィルム400によって全体的に前記電磁波を遮断することができる。
【0071】
また、前記電磁波遮断部420は、前記第1基板210上で前記フィルム本体部410と所定の距離(d)だけ互いに離隔することが望ましい。これは、前記電磁波遮断部420の遮断層422が前記第1及び第2導電層(413、415)のいずれとも電気的に干渉することを防止するためである。これとは異なり、前記第1基板210上で前記フィルム本体部410と前記電磁波遮断部420は、所定の幅だけ重なることができる。ここで、前記電磁波遮断部420の接着層424と第1カバー層421とが絶縁役割を果たすようになる。
【0072】
図10は、図1に示した表示装置を他の実施の形態の可撓性回路フィルムを示すために、前記II-II’と同一の方向に沿って見た断面図であり、図11は、図10に示した表示装置を前記III-III’と同一の方向に沿って見た断面図である。本実施の形態で、可撓性回路フィルムとバックライトユニットを除いた他の構成要素に対しては図1に示した参照符号をそのまま付与する。
【0073】
図1、図10、及び図11を参照すると、可撓性回路フィルム460のフィルム本体部465は、バックライトユニット570の背面に湾曲して付着される。
【0074】
具体的に、前記フィルム本体部465は、前記バックライトユニット570のうち、ボトムシャーシ572の背面に付着される。このため、前述したように、電磁波遮断部468の接着層(図3の424)を前記フィルム本体部465に延長することができる。これとは異なり、接着テープを前記フィルム本体部465と前記ボトムシャーシ572の背面との間に配置することができる。これによって、前記電子遮断部468は、前記ボトムシャーシ572の背面を含む外面に沿って駆動チップ300へ湾曲する。
【0075】
一方、前記フィルム本体部465の駆動素子466は、前記フィルム本体部465のうち、前記ボトムシャーシ572の背面と反対の面に配置される。これは、前記駆動素子466によって前記フィルム本体部465の付着が干渉されるおそれがあるためである。これとは違って、前記駆動素子466は、前記駆動チップ300の配置された領域で前記フィルム本体部465のうち、前記ボトムシャーシ572の背面と向い合う面に配置することができる。この場合、前記ボトムシャーシ572の背面には前記駆動素子466を露出させる露出口を形成することができる。
【0076】
このように、前記可撓性回路フィルム460が前記バックライトユニット570の内側でなく、前記バックライトアセンブリ570の背面に延長して付着された場合にも、前記可撓性回路フィルム460に前記電磁波遮断部468を形成して表示パネル200の第1基板210上に形成された前記駆動チップ300からの電磁波を遮断する工程を簡単にすることができる。
【0077】
一方、前記バックライトユニット570は、前記ボトムシャーシ572の内側に結合されるモールドフレーム573と前記ボトムシャーシ572に収納される光源574、前記光源574の一側に配置された導光板575、前記導光板575と前記表示パネル200との間に形成された光学シート576及び前記導光板575のうち、前記光学シート576の反対面に配置された反射シート577を含む。
【0078】
図12は、図1に示した表示装置で更に他の実施の形態の可撓性回路フィルムを示した平面図である。本実施の形態で、可撓性回路フィルムを除いた他の構成要素に対しては図1に示した参照符号をそのまま付与する。
【0079】
図1及び図12を参照すると、可撓性回路フィルム470の電磁波遮断部490は、第1遮断部492と第2遮断部494を含む。
【0080】
前記第1遮断部492は、前記フィルム本体部480の第1端部481から駆動チップ300の長手方向に沿って前記駆動チップ300に向かって湾曲する。前記第2遮断部494は、前記フィルム本体部480の前記第1端部481に対向する第2端部482から前記駆動チップ300に向かって湾曲する。
【0081】
即ち、前記電磁波遮断部490は、前記フィルム本体部480のうち、前記駆動チップ300の長手方向に沿う両端部である前記第1及び第2端部(481、482)両方とも形成される。ここで、前記フィルム本体部480の接続パッド部483は、前記フィルム本体部480のうち、前記駆動チップ300の長手方向に垂直な方向に沿う第3端部484に形成することができる。
【0082】
延長された前記第1遮断部492の長さと延長された前記第2遮断部494の長さとの和は、前記駆動チップ300が配置された前記表示パネル200の第1基板210の幅と同一であってもよい。これは、前記第1及び第2遮断部(492、494)を極力小さい面積で形成して資材コストの増加を防止するためである。これとは異なり、前記第1遮断部492の長さと前記第2遮断部494の長さとの和は、前記駆動チップ300に配置された前記表示パネル200の第1基板210の幅より所定の大きさだけ大きくても良い。
【0083】
これによって、前記電磁波遮断部490は、前記駆動チップ300を約半分のところで両側からそれぞれカバーする第1遮断部492と第2遮断部494を含むことによって、より正確な位置で前記駆動チップ300をカバーするために接着することができる。
【0084】
これは、前記第1遮断部492と前記第2遮断部494がそれぞれ前記第1及び第2端部(481、482)のいずれの端部にのみ前記電磁波遮断部490が形成される場合より約半分くらい短く形成することができるためである。これは、前記第1遮断部492と前記第2遮断部494の接着位置が相対的に低い誤差を有するためである。
【0085】
図13は、本発明の他の実施の形態による表示装置を示す平面図であり、図14、図13に示した可撓性回路フィルムと駆動チップを示す平面図である。本実施の形態で、前記可撓性回路フィルム及び前記駆動チップの配置される位置を除いては図1ないし図12と同一の構造を有するので、それの重複する詳細な説明は省略する。
【0086】
図13及び図14を参照すると、本発明の他の実施の形態による表示装置600は、表示パネル700、可撓性回路フィルム800、及び駆動チップ900を含む。
【0087】
前記表示パネル700は、四つの側部のうち、少なくとも一側部から第1基板710が第2基板720より相対的に、更に延長される。一例として、前記第1基板710は、互いに接する二つの第1及び第2側部(730、740)から更に延長することができる。これは、表示装置600が大型化する場合、その容量のため、駆動信号をゲート信号とデータ信号に区分して印加する必要があるためである。
【0088】
即ち、前記表示パネル700の第1側部730と第2側部740には、前記可撓性回路フィルム800を通じてそれぞれゲート駆動回路基板750及びデータ駆動回路基板760に電気的に接続される。前記ゲート駆動回路基板750と前記データ駆動回路基板760は外部のコントロール部20と連結される。ここで、前記ゲート駆動回路基板750と前記データ駆動回路基板760には前記コントロール部20を通じて外部の接地部(図示せず)と接続される接地配線(図示せず)を形成することができる。
【0089】
前記可撓性回路フィルム800は、実質的に、前記表示パネル700を前記ゲート駆動回路基板750及び前記データ駆動回路基板760と連結させるフィルム本体部810を含む。
【0090】
前記駆動チップ900は、前記フィルム本体部810に配置される。前記駆動チップ900は、前記フィルム本体部810の連結方向に垂直な方向に沿って配置される。前記駆動チップ900は、集積素子であって、他の素子と同様に電磁波を発生する可能性がある。
【0091】
このため、前記可撓性回路フィルム800は、前記電磁波を遮断するために電磁波遮断部820を更に含む。前記電磁波遮断部820は、前記フィルム本体部810から延長され前記駆動チップ900をカバーする。前記電磁波遮断部820は、第1遮断部821を含む。前記第1遮断部821は、前記フィルム本体部810のうち、前記駆動チップ900の長手方向に沿う第1端部811から延長して形成される。前記第1遮断部821は、前記駆動チップ900の幅より所定の広さで広く形成される。前記第1遮断部821は、前記駆動チップ900と同一線上に形成される。これによって、前記第1遮断部821は、最小の面積で前記駆動チップ900をカバーすることができる。
【0092】
前記電磁波遮断部820は、前記フィルム本体部810の前記第1端部811に対向する第2端部812から延長された第2遮断部822を更に含むことができる。前記第2遮断部822は、第1遮断部821と同一の形状を有することができる。前記第2遮断部822は、前記第1遮断部821及び前記駆動チップ900と同一線上に形成することができる。このような前記可撓性回路フィルム800は、「+」形状を有することができる。
【0093】
図15は、図14のIV-IV’に沿って見た断面図であり、図16は、図15のB部分の拡大図であり、図17は、図15に示した可撓性回路フィルムを湾曲した断面図である。
【0094】
図15、図16、及び図17を参照すると、電磁波遮断部820のうち、第1遮断部821は駆動チップ900に向かって湾曲し、前記第2遮断部822は、フィルム本体部810のうち、前記駆動チップ900が形成された面と反対面に湾曲する。
【0095】
即ち、前記第1及び第2遮断部(821、822)は、互いに反対方向に湾曲する。したがって、前記第1及び第2遮断部(821、822)は、前記駆動チップ900を全体的にカバーすることによって、前記駆動チップ900から発生する電磁波を簡単に遮断することができる。
【0096】
これとは異なり、前記電磁波遮断部820は前記駆動チップ900のうち、実質的に露出された部分をカバーする前記第1遮断部821のみで形成することができる。これは、前記第2遮断部822の形成される位置には、前記フィルム本体部810が形成されているためである。しかし、前記フィルム本体部810の厚さが非常に薄くて前記電磁波を遮断しうると判断することができないため、前記電磁波遮断部820は、前記第2遮断部822を更に含むことが一般的である。
【0097】
前記フィルム本体部810は、前記表示装置600が大型である場合、1レイヤー構造を有することが一般的である。即ち、前記フィルム本体部810は、導電層813と前記導電層813の両面に形成された第1及び第2絶縁層(814、815)を含む。前記導電層813には駆動配線及び接地配線などの導電配線を形成することができる。これとは異なり、前記フィルム本体部810は、更に他の導電層が形成された2レイヤー構造を有することができる。
【0098】
これによって、前記電磁波遮断部820は、前記導電層813から延長される遮断層823、前記第1絶縁層814から延長される第1カバー層824及び前記第2絶縁層815から延長される第2カバー層825を含む。ここで、前記導電層813は、外部のコントロール部20を通じてゲート駆動回路基板750またはデータ駆動回路基板760の接地配線と電気的に接続される必要がある。これとは異なり、前記電磁波遮断部820は、前記フィルム本体部810が2レイヤー構造を有する場合、他の導電層として形成することができる。
【0099】
一方、前記電磁波遮断部820は、第1接着層826と第2接着層827を更に含むことができる。前記第1接着層826は、前記第1遮断部821において前記第1カバー層824のうち、前記導電層813が形成された面と反対面に形成される。即ち、前記第1遮断部821は、前記第1接着層826を通じて前記駆動チップ900のように前記フィルム本体部810に接着することができる。
【0100】
前記第2接着層827は、前記第2遮断部822において前記第2カバー層825のうち、前記導電層813が形成された面と反対面に形成される。即ち、前記第2遮断部822は前記第2接着層827を通じて前記フィルム本体部810と接着することができる。
【0101】
このように、前記可撓性回路フィルム800の前記電磁波遮断部820が前記駆動チップ900を囲むように前記フィルム本体部810に接着されることによって、前記駆動チップ900から発生する電磁波を簡単に遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の一実施の形態による表示装置を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した表示パネル、駆動チップ、及び可撓性回路フィルムを示す平面図である。
【図3】図2のI-I’に沿って見た一実施の形態による断面図である。
【図4】図2のI-I’に沿って見た他の実施の形態による断面図である。
【図5】図2のI-I’に沿って見たもう一つの他の実施の形態による断面図である。
【図6】図2に示した可撓性回路フィルムを湾曲した平面図である。
【図7】図6のII-II’に沿って見た断面図である。
【図8】図7のA部分の拡大図である。
【図9】図6のIII-III’に沿って見た断面図である。
【図10】図1に示した表示装置を他の実施の形態の可撓性回路フィルムを示すために前記II-II’と同一の方向に沿って見た断面図である。
【図11】図10に示した表示装置を前記III-III’と同一の方向に沿って見た平面図である。
【図12】図1に示した表示装置でもう一つの他の実施の形態の可撓性回路フィルムを示す平面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態による表示装置を示す平面図である。
【図14】図13に示した可撓性回路フィルムと駆動チップを示す平面図である。
【図15】図14のIV-IV’に沿って見た断面図である。
【図16】図15のB部分の拡大図である。
【図17】図15に示した可撓性回路フィルムを湾曲した断面図である。
【符号の説明】
【0103】
100 表示装置、
200 表示パネル、
300 駆動チップ、
400 可撓性回路フィルム、
410 フィルム本体部、
412 第1絶縁層、
413 第1導電層、
414 第2絶縁層、
415 第2導電層、
416 第3絶縁層、
420 電磁波遮断部、
421 第1カバー層、
422 遮断層、
423 第2カバー層、
424 接着層、
500 バックライトユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルに連結されるフィルム本体部と、
前記フィルム本体部から延長し、前記表示パネル上に配置された駆動チップの少なくとも一部をカバーする電磁波遮断部と、を含むことを特徴とする可撓性回路フィルム。
【請求項2】
前記フィルム本体部は、
第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上に形成された第1導電層と、
前記第1導電層のうち、前記第1絶縁層が形成された面と反対面に形成された第2絶縁層と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の可撓性回路フィルム。
【請求項3】
前記電磁波遮断部は、
前記第1絶縁層から延長された第1カバー層と、
前記第1導電層から延長された遮断層と、
前記第2絶縁層から延長された第2カバー層と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の可撓性回路フィルム。
【請求項4】
前記電磁波遮断部は、前記第1カバー層上に形成された接着層を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の可撓性回路フィルム。
【請求項5】
前記フィルム本体部は、
前記第2絶縁層のうち、前記第1導電層が形成された面と反対面に形成された第2導電層と、
前記第2導電層のうち、前記第2絶縁層が形成された面と反対面に形成された第3絶縁層と、を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の可撓性回路フィルム。
【請求項6】
前記電磁波遮断部は、前記フィルム本体部の一端部から前記駆動チップの長手方向に沿って延長されることを特徴とする請求項1に記載の可撓性回路フィルム。
【請求項7】
前記電磁波遮断部は、折り曲げ時に前記フィルム本体部の最上端層から一定距離だけ離隔して配置されることを特徴とする請求項1に記載の可撓性回路フィルム。
【請求項8】
前記電磁波遮断部は、
前記フィルム本体部の第1端部から、前記駆動チップの長手方向に沿って延長された第1遮断部と、
前記第1端部と対向する第2端部から、前記第1遮断部と反対方向に延長された第2遮断部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の可撓性回路フィルム。
【請求項9】
画像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルを駆動する駆動チップと、
前記表示パネルに連結されるフィルム本体部及び前記フィルム本体部から延長される電磁波遮断部を有する可撓性回路フィルムと、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項10】
前記駆動チップは、前記表示パネルの第1面に配置され、前記フィルム本体部は前記第1面から当該第1面と反対側の第2面に湾曲し、前記可撓性回路フィルムは湾曲して、前記電磁波遮断部の少なくとも一部が、前記駆動チップをカバーすることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記電磁波遮断部は、
前記フィルム本体部の第1端部から、前記駆動チップの長手方向に沿って延長した第1遮断部と、
前記第1端部と対向する第2端部から、前記第1遮断部とは反対方向に延長した第2遮断部と、を含むことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
延長された前記第1遮断部の長さと延長された前記第2遮断部の長さとの和は、前記表示パネルの幅と等しいまたは大きいことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記表示パネルの背面に配置され、光源、前記光源の一側に配置された導光板、前記光源と前記導光板のエッジをガイドしかつ前記表示パネルを支持するモールドフレーム、及び前記モールドフレームと結合して前記光源と前記導光板を収納するボトムシャーシを有するバックライトユニットを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項14】
前記電磁波遮断部は、前記モールドフレームの一側面に隣接するように配置されることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記電磁波遮断部は、前記ボトムシャーシの一側面または背面に隣接するように配置されることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項16】
前記フィルム本体部と前記電磁波遮断部は、前記表示パネル上に互いに離隔して配置されることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項17】
前記電磁波遮断部は、前記表示パネルの第1面をカバーすることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項18】
前記駆動チップは前記フィルム本体部に配置され、前記電磁波遮断部は、前記駆動チップの長手方向に沿ってフィルム本体部の第1端部から延長され、前記駆動チップに向かって湾曲する第1遮断部を含むことを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項19】
前記電磁波遮断部は、前記フィルム本体部の前記第1端部と対向する第2端部から延長される第2遮断部を更に含むことを特徴とする請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記第1及び第2遮断部は、前記駆動チップと同一線上に形成されることを特徴とする請求項19に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−193090(P2008−193090A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−22933(P2008−22933)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】