説明

可視像形成装置および画像形成装置

【課題】従来の構成に比べて、構成を小型化すること。
【解決手段】像保持体(Pk)に対向して配置された現像剤保持体(G1k)と、現像容器(1)内の現像剤を撹拌しながら搬送して現像剤保持体(G1k)に現像剤を供給する第1撹拌部材(7)と、第1撹拌部材(7)に並んで回転可能に支持され且つ現像容器(1)内の現像剤を前記第1撹拌部材(7)とは逆方向に搬送して前記現像容器(1)内の現像剤を循環させる第2撹拌部材(8)と、を有する前記現像装置(Gk)と、転写領域(Q4k)において、像保持体(Pk)表面の可視像を被転写体(B)に転写する転写装置(T1k)と、転写領域(Q4k)と像保持体(Pk)の回転中心とを結ぶ仮想線(L2)に対して、現像剤保持体(G1k)が配置される側とは反対側に一部または全部が配置された前記第2撹拌部材(8)と、を備えた可視像形成装置(UK)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可視像形成装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置として、下記の特許文献1、2記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開平6−250521号公報には、回転する感光体ドラム(14)の回転方向に沿って、感光体ドラム(14)表面を帯電させる帯電用キャリア(37)、感光体ドラム(14)表面に潜像を形成するLEDヘッド(7)、潜像を現像する現像スリーブ(30)、可視像を媒体に転写する転写ローラ(13)、感光体ドラム(14)表面を清掃するクリーニングブレード(22)が配置された画像形成装置が記載されている。特許文献1記載の画像形成装置では、感光体ドラム(14)に対して、左側に帯電用キャリア(37)、左下にLEDヘッド(7)、下方に現像スリーブ(30)、右方に転写ロール(13)、上方にクリーニングブレード(22)が配置されており、感光体ドラム(14)の四方に各部材が配置されている。なお、特許文献1記載の画像形成装置では、現像スリーブ(30)に現像剤を供給する2つの撹拌ローラ(32)が記載されており、現像スリーブ(30)と2つの撹拌ローラ(32)により、LEDヘッド(7)が囲まれるように構成されている。
【0003】
特許文献2としての特開2008−26828号公報には、水平方向に並んで配置された4つの感光体ドラム(133)それぞれに対して、感光体ドラム(133)の上下左右の四方に帯電器(134)、現像ローラ(143)、1次転写ローラ(177)、クリーニングローラ(141)が配置された画像形成装置が記載されている。特許文献2記載の画像形成装置では、現像ローラ(143)に対して感光体ドラム(133)とは反対側に、現像剤を供給する供給ローラ(144)と戻りオーガ(157)とが縦型に配置されている。
【0004】
【特許文献1】特開平6−250521号公報(「0024」、図3)
【特許文献2】特開2008−26828号公報(「0148」〜「0166」、図1、図21)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の構成に比べて、構成を小型化しつつ像保持体に現像剤を良好に搬送することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の可視像形成装置は、
表面に像を保持して回転する像保持体と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像装置であって、内部に現像剤が収容される現像容器と、前記像保持体表面に対向して配置され且つ前記現像容器内の現像剤を表面に保持して前記像保持体と逆方向に回転する現像剤保持体と、前記現像容器内に前記現像剤保持体と並んで回転可能に支持され且つ前記現像剤保持体に供給する前記現像容器内の現像剤を撹拌しながら搬送する第1撹拌部材と、前記現像容器内に前記第1撹拌部材と並んで回転可能に支持され且つ前記現像容器内の現像剤を前記第1撹拌部材とは逆方向に搬送して前記現像容器内の現像剤を循環させる第2撹拌部材と、を有する前記現像装置と、
前記像保持体表面に対向して配置され、前記像保持体表面との対向領域である転写領域において、前記像保持体表面の可視像を被転写体に転写する転写装置と、
を備え、
前記転写領域と前記像保持体の回転中心とを通る仮想線に対して、前記現像剤保持体が配置される側とは反対側に一部または全部が配置された前記第2撹拌部材が設けられ、且つ、
前記像保持体に像を保持させる保持領域に対して、前記第2撹拌部材で搬送された現像剤が前記第1撹拌部材に向けて流入する流入部は前記保持領域の外に設けられている
ことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の可視像形成装置において、
前記像保持体に像を保持させる保持領域に対して、前記第1撹拌部材で搬送された現像剤が前記第2撹拌部材に向けて流入する流入部は前記保持領域の外に設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の可視像形成装置において、
前記現像容器は、当該現像容器に新たな現像剤を補給させる補給路が接続され、前記補給路は前記保持領域の外に設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の可視像形成装置において、
前記補給路は、前記第1撹拌部材で搬送された現像剤が前記第2撹拌部材に向けて流入する流入部側に設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の可視像形成装置において、
前記現像装置は、前記転写領域側から仮想的に光を当てた場合の前記像保持体の投影面内に配置された
ことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の可視像形成装置において、
前記現像剤保持体の回転中心と前記第1撹拌部材の回転中心とを結んだ第1中心間仮想線と、前記第1撹拌部材の回転中心と前記第2撹拌部材の回転中心とを結んだ第2中心間仮想線と、が成す角が、鋭角である
ことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の可視像形成装置において、
前記像保持体表面に対向して配置されて前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置であって、前記第2撹拌部材と前記像保持体との間に配置された前記潜像形成装置、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の可視像形成装置において、
前記現像容器を挟んで前記像保持体とは反対側に配置され、前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成光を照射する潜像形成装置と、
前記第1撹拌部材と前記第2撹拌部材との間に形成され且つ前記潜像形成光が通過する光通過口を有する前記現像容器と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】
前記技術的課題を解決するために、請求項9に記載の発明の画像形成装置は、
請求項1ないし8のいずれかに記載の可視像形成装置、
を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、
前記像保持体が水平方向に並んで配置された複数の前記可視像形成装置と、
前記各可視像形成装置の転写領域を順次通過する表面を有する中間転写体により構成された前記被転写体と、
前記中間転写体表面の可視像を媒体に二次転写する二次転写装置と、
を備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の画像形成装置において、
前記中間転写体の下方に並んで配置された前記複数の可視像形成装置と、
前記可視像形成装置の下方に配置され、前記媒体を収容する媒体収容部と、
前記媒体収容部に収容された媒体を前記二次転写装置に向けて送り出す送出部材であって、前記中間転写体表面の移動方向の最下流に配置された前記可視像形成装置の下方に配置された前記送出部材と、
前記送出部材の位置に対して、前記媒体収容部の反対側に形成されて前記媒体収容部内に前記媒体を挿入して補充する補充口であって、前記補充口外側に行くに連れて前記補充口の上壁が上方に傾斜して形成されて前記補充口の下壁との間隔が広くなる前記補充口と、
を備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項9ないし11のいずれかに記載の画像形成装置において、
画像形成装置本体に設けられ、現像剤が内部に収容される現像剤収容容器が着脱可能に支持される容器着脱部と、
前記容器着脱部から前記現像装置まで延び、前記現像装置に補給される新たな現像剤が搬送される補給現像剤搬送路と、
前記像保持体に対向して配置され、転写後の前記像保持体表面に残留した現像剤を除去して清掃する像保持体用清掃器と、
前記像保持体用清掃器から前記容器着脱部まで延びると共に前記補給現像剤搬送路に隣り合って並行して延び、前記像保持体用清掃器で除去された現像剤が搬送される残留現像剤搬送路と、
前記容器着脱部に着脱可能に支持される前記現像剤収容容器であって、前記現像装置に補給される新たな現像剤が収容される補給現像剤収容部と、前記補給現像剤収容部に形成され且つ前記補給現像剤搬送路の上流端に接続されて前記補給現像剤収容部の現像剤が流出する補給現像剤流出口と、前記残留物搬送路を介して搬送された現像剤が収容される残留現像剤回収部と、前記残留現像剤回収部に形成され且つ前記補給現像剤流出口に対して略同じ高さに配置されると共に前記残留現像剤搬送路の下流端に接続されて前記残留物現像剤搬送路の現像剤が流入する残留現像剤流入口と、を有する前記現像剤収容容器と、
を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の画像形成装置において、
前記補給現像剤流出口から上方に延びる第1収容部と、前記第1収容部の上方に接続され且つ上方から見た場合に前記補給現像剤流出口および前記残留現像剤流入口と重なる位置に配置された第2収容部と、を有する前記補給現像剤収容部と、
前記残留現像剤流入口から下方に延びる第2回収部と、前記第2回収部の下方に接続され且つ下方から見た場合に前記補給現像剤流出口および前記残留現像剤流入口と重なる位置に配置された第1回収部と、を有する前記残留現像剤回収部と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、構成を小型化しつつ像保持体に現像剤を良好に搬送することができる。
請求項2に記載の発明によれば、可視像形成装置の像保持体の軸方向に沿った幅を、従来の装置と比較して、小型化した可視像形成装置であっても、第1撹拌部材で搬送された現像剤が第2撹拌部材に向けて流入する流入部付近における現像剤保持体に保持される現像剤の量が減って被転写体に転写された現像剤の濃度が低減することを防ぐことができる。
請求項3に記載の発明によれば、現像容器に新たな現像剤を補給させる形態の可視像形成装置であっても、可視像形成装置の像保持体の軸方向に沿った幅を、従来の装置と比較して、小型化することができる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、現像容器に補給された新たな現像剤を十分攪拌させることができ、像保持体に良好に現像剤を送ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、現像装置が投影面内に配置されていない場合に比べて、構成を小型化することができる。
請求項6に記載の発明によれば、第1中心間仮想線と第2中心間仮想線とが成す角が鈍角の場合に比べて、構成を小型化することができる。
請求項7に記載の発明によれば、潜像形成装置が、第2撹拌部材と像保持体との間に配置されていない場合に比べて、小型化することができる。
請求項8に記載の発明によれば、潜像形成装置を現像容器を挟んで前記像保持体とは反対側に配置しても、光通過口を通過させることで、潜像形成光を通過する空間を確保しつつ可視像形成装置が大型化することを低減できる。
【0021】
請求項9に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、画像形成装置の構成を小型化することができる。
請求項10に記載の発明によれば、小型化された可視像形成装置を複数備えるため、本発明の構成を有しない場合に比べて、画像形成装置全体を小型化することができる。
請求項11に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、画像形成装置を小型化しつつ、補充口の入り口を広くでき、媒体の補給を容易に行うことが出来る。
【0022】
請求項12に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、小型化された可視像形成装置に延びる補給現像剤搬送路および残留現像剤搬送路を近づけることができ、現像剤収容容器の補給現像剤流出口および残留現像剤流入口を近づけることができる。
請求項13に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、現像剤収容容器を小型化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0024】
図1は本発明の実施例1のプリンタの全体斜視図である。
図2は本発明の実施例1のプリンタの説明図であり、サイドカバーが開放された状態の説明図である。
図1において、本発明の画像形成装置の実施例1のプリンタUは、画像形成装置本体U1を有する。前記画像形成装置本体U1の前面には、新たな媒体を補充する際に開閉される媒体補充用開閉部材の一例としてのフロントカバーU2が下端を中心として開閉可能に支持されている。図1、図2において、前記画像形成装置本体U1の右側面には、新規現像剤の補給や廃棄現像剤が回収された交換容器の一例としてのトナーカートリッジの交換を行う際に開閉される容器交換用開閉部材の一例としてのサイドカバーU3が後端を中心として開閉可能に支持されている。前記サイドカバーU3の内側の画像形成装置本体U1には、後述する現像剤収容容器の一例としてのトナーカートリッジTCy〜TCkが着脱可能に支持される容器着脱部の一例としてのカートリッジ着脱部U3aが形成されている。前記画像形成装置本体U1の上面には排紙部の一例としての排出トレイTRhが設けられている。
【0025】
図3は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1、図3において、前記フロントカバーU2は、媒体の一例としての用紙を挿入可能な図3の実線で示す開放位置と、図1、図3に示す閉塞位置との間で移動可能に支持されている。
図3において、前記プリンタUの下部には、各種制御回路や記憶媒体等が配置された制御基板SCが配置されている。前記制御基板SCには、プリンタUの各種制御を行う制御部Cと、制御部Cにより作動を制御される画像処理部GS、潜像形成装置駆動回路DL、および電源装置の一例としての電源回路E等が設けられている。電源回路Eは、後述の帯電器の一例としての帯電ローラCRy〜CRk、現像剤保持体の一例としての現像ローラG1y〜G1kおよび転写器の一例としての転写ローラT1y〜T1k等に電圧を印加する。
【0026】
前記画像処理部GSは、外部の画像情報送信装置の一例としてのパーソナルコンピュータPC等から入力された印刷情報を、イエロー、マゼンタ、シアン、黒、すなわち、Y,M,C,Kの4色の画像に対応した潜像形成用の画像情報に変換して、所定のタイミングで潜像形成装置駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒色のみの画像情報が潜像形成装置駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成装置駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を所定の時期に、各色毎に配置された潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
【0027】
図3において、前記制御基板SCの上方には、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の可視像の一例としてのトナー像を形成する可視像形成装置UY,UM,UC,UKが配置されている。図3において、黒色、すなわち、K色の可視像形成装置UKは回転する像保持体の一例としての感光体Pkを有する。前記感光体Pkの周囲には、感光体表面Pkを帯電させる帯電器の一例としての帯電ロールCRk、感光体表面に静電潜像を形成する潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHk、感光体表面の静電潜像を可視像に現像する現像装置Gk、感光体Pk表面に残留した現像剤を除去する像保持体清掃器の一例としての感光体クリーナCLk等が配置されている。
他の色の可視像形成装置UY,UM,UCも、黒色の可視像形成装置UKと同様に構成されている。
【0028】
前記感光体Py〜Pkは、帯電ロールCRy〜CRkと対向する帯電領域Q1y,Q1m,Q1c,Q1kで帯電ロールCRy〜CRkにより表面を一様に帯電された後、潜像形成領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kでLEDヘッドLHy〜LHkにより潜像が書き込まれる。書き込まれた静電潜像は現像装置Gy〜Gkと対向する現像領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいてトナー像に現像される。現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q4y,Q4m,Q4c,Q4kに搬送される。前記1次転写領域Q4y,Q4m,Q4c,Q4kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された一次転写装置の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定の時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
【0029】
前記各像保持体Py〜Pk上のトナー像は前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。
1次転写後の感光体Py,Pm,Pc,Pk表面の転写残トナーや放電生成物等の残留物、付着物は、感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された前記感光体Py,Pm,Pc,Pk表面は、帯電ローラCRy,CRm,CRc,CRkにより再帯電される。なお、前記感光体クリーナCLy〜CLkで除去しきれず、帯電ローラCRy〜CRkに付着した残留物等は、前記帯電ローラCRy〜CRkに接触して配置された帯電器清掃部材の一例としての帯電器クリーナCCy,CCm,CCc,CCkによりクリーニングされる。
【0030】
図2、図3において、前記感光体Py〜Pkの上方には、中間転写ユニットの一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、被転写体の一例であって中間転写体の一例としての中間転写ベルトBを有する。前記中間転写ベルトBは、駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRdと、従動部材の一例であり且つ二次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、各感光体Py〜Pkに対向して配置された前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、からなる中間転写支持系により回転可能に支持されている。
【0031】
前記中間転写ベルトBの前方には、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbが配置されている。前記ベルトクリーナCLbは、上下方向に延びる清掃容器CLb1と、清掃容器CLb1に支持され且つ中間転写ベルトBに接触して中間転写ベルトB表面に残留した残留物を除去して清掃する清掃部材の一例としてのベルト用クリーニングブレードCLb2と、ベルト用クリーニングブレードCLb2で除去された残留物が飛散、漏出することを防止するための漏出防止部材の一例としてのフィルムCLb3と、前記清掃容器CLb1の下端部に配置され且つ除去された残留物を排出して図示しない回収容器に搬送する残留物搬送部材CLb4とを有する。なお、実施例1の清掃容器CLb1は、上下方向の下端が、可視像形成装置UY〜UKの下端、すなわち、現像装置Gy〜Gkの下端位置に対応する位置に設定されている。
【0032】
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して、二次転写部材の一例としての二次転写ロールT2bが配置されている。前記バックアップロールT2aおよび二次転写ロールT2bにより、実施例1の二次転写装置T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域により、2次転写領域Q5が形成される。
前記1次転写領域Q4y,Q4m,Q4c,Q4kで1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q5に搬送される。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび二次転写装置T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
【0033】
前記制御基板SCの下方には、媒体収容部の一例としての給紙トレイTR1が設けられている。前記給紙トレイTR1は、下壁の一例としての底壁TR1aと、前記底壁TR1aの後端から上方に延びる後端壁TR1bと、底壁TR1aの上方に対向して配置された上壁TR1cとを有する。前記給紙トレイTR1の前端部には、新たな記録シートSを補充するための補充口TR1dが形成されている。前記上壁TR1cの前端部は、補充口TR1dの外側、すなわち、前側に行くに連れて上方に傾斜して形成されている。したがって、前記補充口TR1dは、前側に行くほど上壁TR1cと底壁TR1aとの間隔が広くなり、補充口TR1dが前側に行くほど広くなるように形成されている。
【0034】
前記底壁TR1a上には、回転中心PL1aを中心として回転可能に支持され且つ媒体の一例としての記録シートSが積載されて、記録シートSを昇降させる媒体積載部の一例としての昇降プレートPL1が配置されている。前記昇降プレートPL1の後端部には、昇降プレートPL1の後端部を上方に付勢する付勢部材の一例としての昇降バネPL2が配置されている。前記昇降プレートPL1は、画像形成が行われていない場合は、左右両端部に配置された偏心カム状の押下げ部材PL3により昇降プレートPL1が底壁TR1aに平行な状態に保持される下降位置に移動する。そして、画像形成が行われている間は、押下げ部材PL3が回転して昇降バネPL2により昇降プレートPL1が上昇した図3に示す上昇位置との間で移動可能に支持されている。
したがって、前記フロントカバーU2が開放されると、外部に補充口TR1dが開放されて、後端壁TR1bに突き当たるまで新たな記録シートSの束を挿入して、下降位置の昇降プレートPL1上に積載して収容可能となる。
【0035】
前記上壁TR1cの後方には、送出部材の一例としての給紙ロールRpが配置されている。前記給紙ロールRpは、前記昇降プレートPL1が上昇位置に移動した状態で、積載された記録シートSの束の最上面の記録シートSが昇降バネPL2のバネ力で押し当てられる位置に配置されている。前記後端壁TR1bの上端には、捌き部材の一例としてリタードパッドRpdが配置されている。
前記給紙トレイTR1に積載された記録シートSは、給紙ロールRpにより送り出され、前記リタードパッドRpdと給紙ロールRpとの接触領域で1枚ずつ分離されて捌かれ、媒体搬送路SHに搬送される。前記媒体搬送路SHの記録シートSは、給紙時期調整部材の一例としてのレジロールRrに搬送され、前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、中間転写ベルトBのトナー像が二次転写領域Q5に到達する時期に合わせて、二次転写領域Q5に送り出される。
【0036】
二次転写領域Q5でトナー像が転写された後の中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLbにより表面に残留した転写残トナーや放電生成物等の残留物が除去されて清掃される。
前記トナー像が転写された記録シートSは、定着装置Fの定着領域Q6に搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、前記加熱ロールFhと加圧ロールFpとが所定の圧力で接触した領域により定着領域Q5が構成されている。前記記録シートS表面の未定着トナー像は、定着領域Q6通過時に、熱と圧力により定着される。
画像が定着された記録媒体Sは、媒体搬送路SHを搬送されて、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhから排出トレイTRhに排出される。
【0037】
(可視像形成装置の説明)
図4は本発明の実施例1の可視像形成装置の要部拡大説明図である。
図5は実施例1の可視像形成装置の要部斜視図である。
図6は実施例1の像保持体および現像器の要部斜視図である。
図7は像保持体と現像剤保持体と現像容器の長さ関係の説明図である。
以下、可視像形成装置UY〜UKの詳細な説明をするが、各色の可視像形成装置UY〜UKは同様に構成されているため、黒色の可視像形成装置UKについてのみ説明し、その他の可視像形成装置UY,UM,UCについては説明を省略する。
【0038】
(現像装置の説明)
図4〜図7において、実施例1の可視像形成装置UKでは、現像装置Gkは、感光体Pkの下方に配置されている。図4〜図7において、実施例1の現像装置Gkは、内部に現像剤が収容される現像容器1を有する。前記現像容器1は、下側の容器本体1aと、前記容器本体1aの上面を被覆する蓋部材1bとを有する。また、前記容器本体1aの右端には、半円状の凹部により構成された補給路接続部1cが形成されている。
前記現像容器1の内部には、前記現像ローラG1kが収容される現像ロール室2と、前記現像ロール室2の下方に隣接し且つ連続して形成された第1撹拌室3と、前記第1撹拌室3の後方に隣接して形成された第2撹拌室4と、が設けられている。
【0039】
前記第1撹拌室3と前記第2撹拌室4とは、左右方向に延びる仕切部材の一例としての仕切壁5により仕切られると共に、仕切壁5の左右両端部に形成された流入部5a,5bにより、第1撹拌室3と第2撹拌室4の現像剤が互いに流入可能に構成されている。なお、実施例1では、新たに補給された現像剤が、撹拌不十分な状態で現像ローラG1kに供給されることを低減するために、右側の流入部5aに設定された補給現像剤流入位置5cに新たな現像剤が補給されるように構成されている。図7において、実施例1では、前記流入部5a,5bの位置は、新たに補給される現像剤や流入部5a,5bに滞留する現像剤による画像形成への悪影響を低減するために、像保持体に像を保持させる保持領域の一例として感光体Pkに画像形成が行われる画像形成領域L1の外側に対応して形成されている。
【0040】
図4〜図7において、実施例1の現像ローラG1kの回転方向は、感光体Pkとは逆方向、すなわち、図4において、時計回り方向に回転する感光体Pkとは逆方向である反時計回り方向に現像ローラG1kは回転する。したがって、現像領域Q3kでは、感光体Pkの表面と現像ローラG1kの表面は互いに同方向に回転する。
前記現像ロール室2には、現像領域Q3kに対して現像ローラG1kの回転方向上流側の位置に、現像ローラG1kに対向して配置され、現像ローラG1k表面に保持された現像剤層の層厚を規制する棒状の層厚規制部材6が支持されている。
【0041】
前記第1撹拌室3には、左右方向に延びる第1撹拌部材の一例としてのサプライオーガ7が回転可能に支持されており、第2撹拌室4にはサプライオーガ7に並んで左右方向に延びる第2撹拌部材の一例としてのアドミクスオーガ8が回転可能に支持されている。前記サプライオーガ7およびアドミクスオーガ8は、共に、回転軸7a,8aと、前記回転軸の外周に支持された螺旋状の撹拌羽根7b,8bとを有する。
【0042】
前記回転軸7a,8aの左端には、互いに噛み合う歯車の一例としてのギアG11,G12が支持されている。前記ギアG1,G2に、図示しない現像用駆動源からの駆動が伝達されると、オーガ7,8が回転駆動して、図7の矢印で示すように、互いに逆方向に現像剤を搬送する。したがって、前記オーガ7,8の回転により、一方の撹拌室3,4の下流端まで撹拌されながら搬送された現像剤は、流入部5a,5bを通じて、他方の撹拌室4,3の上流端に流入して搬送される。したがって、現像容器1内の現像剤は、循環室3+4内を循環すると共に、第1撹拌室3内の現像剤が現像ローラG1kに供給されて現像に使用される。
【0043】
図8は実施例1の可視像形成装置および交換容器の説明図であり、図8Aは可視像形成装置の補給口部分の説明図、図8Bは可視像形成装置と交換容器の位置関係を説明する要部断面斜視図、図8Cは残留現像剤搬送路と交換容器との関係を説明する説明図である。
図2、図8において、前記アドミクスオーガ8の回転軸8aの前端部には、駆動伝達切替装置の一例としてのクラッチ11が支持されており、前記クラッチ11の前端部には、補給用駆動伝達歯車の一例としての補給用駆動ギアG14が設けられている。
【0044】
図2、図5〜図8において、現像容器1の右端部には、補給路形成部材12が支持されている。前記補給路形成部材12は、カートリッジ着脱部U3aから内側の現像装置Gkに向かって左方に延び、現像装置Gkに補給される新たな現像剤が搬送される図示しない補給現像剤搬送路が内部に形成された補給筒部12aを有する。前記補給筒部12aの右端部には、上方に延びる流入口部12bが形成されており、流入口部12bの上端部には補給現像剤流入口12cが形成されている。前記補給筒部12a内部の補給路は、右側流入部5aの上方まで延びており、補給現像剤流入位置5cに新たな現像剤を落下させて補給する。
【0045】
図5、図6において、前記補給筒部12aには、左右方向に延びる補給現像剤搬送部材の一例としての補給オーガ13が回転可能に支持されている。前記補給オーガ13は、前記オーガ7,8と同様に、回転軸13aと回転軸の外周に形成された撹拌羽根13bとを有する。図2、図8において、前記撹拌羽根13の回転軸13aの右端には、補給用駆動ギアG14と噛み合う補給用被駆動ギアG15が支持されている。したがって、前記クラッチ11の接続、非接続の切り替えにより、画像形成動作中に駆動しているアドミクスオーガ8の回転が、補給用ギアG14,G15を介して補給オーガ13に伝達、非伝達で切り替えられ、補給オーガ13が回転、回転停止する。これにより、補給オーガ13による現像剤の補給量や補給時期が制御される。
【0046】
(感光体クリーナの説明)
図4〜図7において、実施例1の可視像形成装置UKでは、感光体クリーナCLkは、感光体Pkの右側に配置されている。実施例1の感光体クリーナCLkは、清掃容器本体の一例としてのクリーナ容器26と、クリーナ容器26にブレード支持部材27aを介して基端部が支持され且つ先端部が感光体Pkに接触して配置された清掃部材の一例としてのクリーニングブレード27と、クリーナ容器26に支持され且つ前記クリーニングブレード27の感光体Pk回転方向上流側で感光体Pkに接触して現像剤の漏出を防止する漏出防止部材の一例としての漏出防止フィルム28と、を有する。
【0047】
図8Cにおいて、前記クリーナ容器26には、内側の感光体クリーナCLkから外側のカートリッジ着脱部U3aに向けて延びる残留現像剤搬送路26aが連結されており、前記残留現像剤搬送路26aの下流端部である右端部には、残留現像剤搬送路26aを搬送された残留現像剤が流出する残留現像剤流出口26bが形成されている。なお、実施例1の残留現像剤搬送路26aは、前記補給現像剤搬送路に対して、斜め上にずれた位置で隣り合って並行して配置されている。
図4、図5において、前記クリーナ容器26および残留現像剤搬送路26a内には、クリーニングブレード27で回収された現像剤を残留現像剤流出口26bに向けて搬送する現像剤廃棄部材の一例としての廃棄オーガ29が回転可能に支持されている。前記廃棄オーガ29は、各オーガ7,8,13と同様に、回転軸29aと、回転軸29aの外周に支持された螺旋状の撹拌羽根29bとを有する。
【0048】
(トナーカートリッジの説明)
図2、図8において、各現像装置Gy〜Gkの右方には、トナーカートリッジTCy,TCm,TCc,TCkが、サイドカバーU3を開放した状態で左右方向に移動させることで、カートリッジ着脱部U3aに着脱可能に支持されている。前記トナーカートリッジTCkは、上部の補給現像剤収容部21と、下部の残留現像剤収容部の一例としての残留現像剤回収部22とを有する。
【0049】
前記補給現像剤収容部21は、下端部に形成され且つ前記補給現像剤搬送路の上流端の補給現像剤流入口12cに接続される補給現像剤流出口21aと、前記補給現像剤流出口21aから上方に延びる第1収容部21bと、前記第1収容部21bの上方に接続された第2収容部21cとを有する。前記第1収容部21bは、上方に行くほど前後方向の幅が広がる形状に形成されており、第2収容部21cは第1収容部21bの上端から上方に延びる直方体状に形成されている。前記第2収容部21cおよび第1収容部21bからなる収容部21b+21cには、現像装置Gkに補給される新たな現像剤が収容されており、補給オーガ13の駆動に応じて下流側に搬送された現像剤を補う形で補給現像剤流出口21aから補給現像剤流入口12cに現像剤が落下して流入し、現像剤が補給される。
【0050】
前記残留現像剤回収部22は、上端部に形成され且つ前記残留現像剤搬送路26aの下流端の残留現像剤流出口26bに接続される残留現像剤流入口22aと、前記残留現像剤流入口22aから下方に延びる第2回収部22bと、前記第2回収部22bの下方に接続され且つ第2回収部22bの下端から下側及び前側に延びる第1回収部22cとを有する。したがって、実施例1の残留現像剤回収部22は、全体として補給用ギアG14,G15を回り込む逆L字形状に形成されている。前記残留現像剤回収部22には、残留現像剤搬送路26aを介して搬送された残留現像剤が、残留現像剤流出口26bから残留現像剤流入口22aに落下して流入し、第2回収部22bを落下して第1回収部22cに回収される。
【0051】
なお、実施例1のトナーカートリッジTCy〜TCkでは、図8Cに示すように、第2収容部21cは、上方から見た場合に補給現像剤流出口21aおよび残留現像剤流入口22aと重なる位置に配置されており、第1回収部22cは、下方から見た場合に補給現像剤流出口21aおよび残留現像剤流入口22aと重なる位置に配置されているので、収容部21b+21cおよび回収部22c+22bを備えたトナーカートリッジTCy〜TCk各々の前後方向の幅を極力短くし、更に、トナーカートリッジTCy〜TCkを前後方向に並べた全体の幅も極力短くしている。
また、前記補給現像剤流入口12c、補給現像剤流出口21a、残留現像剤流入口22aおよび残留現像剤流出口26bには、図示しない開口閉塞部材の一例としてのシャッタが配置されており、トナーカートリッジTCyの着脱に連動して、開閉されるように構成されている。
【0052】
(可視像形成装置の各部材の配置に関する説明)
図4において、実施例1の可視像形成装置UKでは、現像装置Gkのアドミクスオーガ8は、一次転写領域Q4kと感光体Pkの回転中心とを結ぶ仮想線L2に対して、現像ローラG1kが配置される側とは反対側に配置されている。したがって、実施例1の現像装置Gkは、一次転写領域Q4k側から仮想的に光を当てた場合の感光体Pkの投影面A2内に大部分、特に、サプライオーガ7やアドミクスオーガ8が配置されている。
また、図4において、実施例1の現像装置Gkでは、現像ローラG1kの回転中心とサプライオーガ7の回転中心とを結んだ第1中心間仮想線L3と、サプライオーガ7の回転中心とアドミクスオーガ8の回転中心とを結んだ第2中心間仮想線L4とが成す角θ1が鈍角に設定されている。
【0053】
さらに、実施例1の可視像形成装置UKでは、LEDヘッドLHkは、現像容器1の第2撹拌室4の上方に配置されており、LEDヘッドLHkが、感光体Pkとアドミックスオーガ8との間に配置されている。
また、前記帯電ローラCRkおよび帯電器クリーナCCkは、現像容器1の上方に配置されており、現像容器1の後端よりも内側に収まるように配置されている。
したがって、実施例1の可視像形成装置UKでは、感光体Pkに対して、上方に一次転写ローラT1kが配置され、後方に感光体クリーナCLkが配置されると共に、下方に現像装置GK、LEDヘッドLHkおよび帯電ローラCRkが集中して配置されており、感光体Pkの前方には、黒色用の部材が配置されていない構成となっている。
【0054】
また、実施例1の画像形成装置Uでは、中間転写ベルトBの回転方向の最下流の黒色の可視像形成装置UKの下方に給紙ロールRpが配置されており、可視像形成装置UKの投影面内に収まるように配置されている。
なお、実施例1では、可視像形成装置UY〜UKは交換不能に構成されており、画像形成装置本体U1の左右のフレームを連結する補強部材としての機能、いわゆる強度メンバー(補強フレーム)としての機能を有する。
【0055】
(実施例1の作用)
前記構成要件を備えた実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUでは、可視像形成装置UY〜UKにおいて、現像装置Gy〜Gkのアドミクスオーガ8が、従来の構成に比べて、仮想線L2に対して、現像ローラG1y〜G1kの反対側に配置されている。したがって、従来の構成のように、アドミクスオーガ8が、現像ローラG1y〜G1kと同じ側、すなわち、図3において後側でなく前側、感光体Py〜Pkから離れる側に配置されていると、可視像形成装置UY〜UKの前後方向の長さやプリンタU全体の前後方向の長さが長くなるが、この構成に比べて、実施例1では、可視像形成装置UY〜UKの前後方向の長さが短くなっている。
【0056】
特に、現像装置Gy〜Gkが、一次転写装置T1y〜T1k側からの感光体Py〜Pkの投影面A2内に大部分が配置されており、感光体Py〜Pkの前側に部材が配置されていない。すなわち、4つの感光体Py〜Pkが水平方向に並んで配置されている状態で、感光体Py〜Pkの間に、感光体クリーナCLy〜CLkしか挟まれておらず、現像装置Gy〜Gkが挟まれていない。したがって、複数の感光体Py〜Pkの間に現像装置が挟まれる従来構成に比べて、実施例1のプリンタUは、前後方向の長さが短くなっており、小型化が可能な構成になっている。
【0057】
また、実施例1のプリンタUでは、現像装置Gy〜Gkのアドミクスオーガ8が感光体Py〜Pkを回り込むように配置されており、現像装置Gy〜Gkに現像剤を補給する位置と、感光体クリーナCLy〜CLkから排出される現像剤を排出する位置が近くに設定されている。従来の一般的な構成では、アドミクスオーガ8が感光体Py〜Pkから遠い側に配置されることが多く、新たな現像剤は、撹拌が不十分な状態でサプライオーガ7から現像ローラG1y〜G1kに補給されることを低減するために、アドミクスオーガ8側に補給されることが多い。したがって、同色の補給路形成部材12と残留現像剤搬送路26aは感光体Py〜Pkを挟んで離れた位置に配置されることが多く、隣の色の残留現像剤搬送路26aの位置と干渉しやすかった。これに対して、実施例1の可視像形成装置では、同色の補給路形成部材12と残留現像剤搬送路26aとを近接、並行して配置することが可能となっており、設計が容易になると共に、トナーカートリッジTCy〜TCkに、補給現像剤収容部21と残留現像剤回収部22とを一体的に構成することが容易になっている。
【0058】
また、実施例1のプリンタUでは、感光体Py〜Pkの回転方向に対して現像ローラG1y〜G1kの回転方向が逆方向に設定されており、層厚規制部材6をLEDヘッドLHy〜LHk側に配置させられる。すなわち、層厚規制部材6を、仮想線L2により近い位置、すなわち、一次転写領域Q4y〜Q4kに対して、感光体Py〜Pkを挟んだ逆側により近い位置に層厚規制部材6が配置可能になっている。したがって、感光体Py〜Pkと現像ローラG1y〜G1kの回転方向が同方向で、層厚規制部材6をLEDヘッドLHy〜LHkから離れた側、すなわち、仮想線L2から離れた側に配置する場合に比べて、小型化可能になっている。
【0059】
さらに、実施例1のプリンタUでは、流入部5a,5bが画像形成領域L1の外側に形成されている。したがって、右側の流入部5bが画像形成領域L1内に設定されていると、流入部5bを通じて現像剤が流入する方向と、現像ローラG1y〜G1k表面が移動する方向とが互いに逆方向になり、現像剤の搬送が滞る恐れがあるが、実施例1では、右側の流入部5bが画像形成領域L1の外側に設定されており、現像ローラG1y〜G1kに保持される現像剤と流入部5a,5bに流入する現像剤とが相対する方向に向いて互いの流れを阻害する恐れが低減されており、感光体Py〜Pkに良好に現像剤を搬送することが可能になっている。
【0060】
また、実施例1では、サプライオーガ7から現像ローラG1y〜G1kや層厚規制部材6に向かう現像剤の移動方向と、左側の流入部5aにおいてサプライオーガ7からアドミクスオーガ8に向けて現像剤が流れ込む方向とが、共に、後方向成分を有する。したがって、仮に、流入部5aが画像形成領域L1の内側に設定されていると、流入部5aにおいて、サプライオーガ7から現像ローラG1y〜G1kに供給される現像剤の一部がアドミクスオーガ8側に流れ込み、現像ローラG1y〜G1kの左側端部における現像剤の量が減り、形成される画像の濃度が低下する恐れがある。これに対して、実施例1では、左側の流入部5aが、画像形成領域L1の外側に設定されており、現像ローラG1y〜G1kに十分な現像剤を保持させられずにアドミクスオーガ8側に現像剤が流れてしまう恐れが排除されており、現像ローラG1y〜G1kに保持される現像剤の量が減少したり、形成される画像の濃度が低下することが低減されている。
【0061】
また、実施例1では、補給現像剤流入位置5cが画像形成領域L1の外側である右側流入部5aに設定されており、補給現像剤流入位置5cから流入した新たな現像剤は、アドミクスオーガ8で十分撹拌された後に感光体Py〜Pkに供給される。すなわち、例えば、左側の流入部5bに流入した新たな現像剤が流入して十分に撹拌される前に現像ローラG1y〜G1kに供給される場合に比べて、現像剤が十分に撹拌され、現像剤が良好に供給、搬送される。
【0062】
また、実施例1のトナーカートリッジTCy〜TCkでは、補給現像剤流出口21aの位置と、残留現像剤流入口22aの位置が、水平方向で略同じ位置であり且つ上下方向で重ならない位置に配置されており、上方の補給現像剤収容部21と下方の残留現像剤回収部22の容量を十分大きくとることが可能になっている。すなわち、トナーカートリッジTCy〜TCkを小型化しつつ、補給現像剤の量と回収現像剤の回収量として十分な容量を確保することが可能になっている。尚、補給現像剤流出口21aの位置と、残留現像剤流入口22aの位置は、水平方向で補給現像剤流出口21aの位置を若干下方として残留現像剤流入口22aの位置を若干上方としても良い。このような場合には、第1収容部21bの上方に行くほど前後方向の幅が広がる形状と相対するように、第2回収部22bを残留現像剤流入口22aの位置から下方に行くほど前後方向の幅が広がる形状として、容量の確保と小型化とを両立させる形状としても良い。
また、補給現像剤流出口21aの位置と、残留現像剤流入口22aの位置が、上下方向で重ならない位置に配置されており、残留現像剤流入口22aに流入した現像剤を、搬送部材を使用せずに落下させて残留現像剤回収部22の奥まで搬送させることが可能となっており、部品点数の増加や費用の上昇が抑えられている。
【0063】
さらに、実施例1では、可視像形成装置UY〜UKの長さが短くなっているのに対応して、給紙トレイTR1の上壁TR1cの前端を上方に傾斜させることが可能になっており、補充口TR1dの入り口を広くすることが可能になっている。従来の一般的な構成では、プリンタUの前後方向の長さを長くすると、後壁TR1bに記録シートSが突き当たるまで挿入する長さが長くなり、記録シートSを入れにくくなる。このため、補充後TR1dの入り口を広くすることが望ましいが、補充口TR1dを広くするには、プリンタUの高さを高くする必要があった。実施例1では、可視像形成装置UY〜UKの前後方向の長さが短くなっており、可視像形成装置UY〜UKの前側、すなわち、ベルトクリーナCLbの下方および制御基板SCの前方に十分な空間が確保されており、プリンタUの高さを高くすることなく、補充口TR1dの入り口を広くすることが可能な構成となっている。したがって、広い補充口TR1dを通じて、記録シートSの補充や取出が容易になっている。
【0064】
また、実施例1では、給紙ローラRpが、制御基板SCの後方で、最下流の可視像形成装置UKの下方に確保された空間に配置されており、給紙ローラRpを可視像形成装置UKから後方にずれた位置に配置する場合に比べて、プリンタUの前後方向の長さを小さくすることができ、小型化することが可能になっている。
【実施例2】
【0065】
図9は実施例2の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
次に、本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図9において、実施例2のプリンタUでは、実施例1と異なり、現像ローラG1kの回転中心とサプライオーガ7の回転中心とを結んだ第1中心間仮想線L3′と、サプライオーガ7の回転中心とアドミクスオーガ8の回転中心とを結んだ第2中心間仮想線L4′とが成す角θ1′が、鋭角に設定されている。
【0066】
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2のプリンタUでは、現像装置Gy〜Gkのアドミクスオーガ8が仮想線L2に対して、現像ローラG1kとは反対側に一部が配置されると共に、中心間仮想線L3′,L4′が成す角θ1′が鋭角に設定されており、実施例1の構成と同様に、従来の構成に比べて、可視像形成装置UY〜UKおよびプリンタU全体が小型化されている。
【実施例3】
【0067】
図10は実施例3の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
次に、本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1、2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1、2と相違しているが、他の点では前記実施例1、2と同様に構成されている。
【0068】
図10において、実施例3のプリンタUでは、可視像形成装置UY〜UKが実施例2と同様に構成されている。また、実施例3のプリンタUでは、制御基板SCが、実施例1、2で示された可視像形成装置UY〜UKと給紙トレイTR1の間ではなく、中間転写ベルトBと排紙トレイTRhの間に配置されている。さらに、実施例3のプリンタUでは、給紙ローラRpの位置が、中間転写ベルトBの回転方向最下流の現像装置Gkの後方に隣接して配置されている。
【0069】
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3のプリンタUでは、制御基板SCを中間転写ベルトBの上方の空間に配置することで、プリンタUの上下方向の高さを小型化することが出来ると共に、可視像形成装置UKの下方に配置されていた給紙ローラRpを水平方向に隣接して配置することで、さらに、高さが小型化されている。
【実施例4】
【0070】
図11は実施例4の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
次に、本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例1、2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例1、2と相違しているが、他の点では前記実施例1、2と同様に構成されている。
【0071】
図11において、実施例4のプリンタUでは、可視像形成装置UY〜UKが実施例2と同様に構成されている。また、実施例4のプリンタUでは、排出ローラRhから媒体搬送路SHから分岐して後方に延び、定着装置Fや二次転写ローラT2bの後方を下方に向けて延び、レジロールRrの上流側で媒体搬送路SHに合流する媒体搬送路の一例としての反転路SH2が形成されている。プリンタUで両面印刷を行う場合には、第1面が記録された記録シートSの搬送方向後端部が、排出ローラRhに搬送されると、排出ローラRhが逆回転して、記録シートSが反転路SH2に搬入され、複数の搬送部材RaによりレジロールRrに表裏が反転した状態で搬送されて、第2面に画像が記録される。
【0072】
また、実施例4のプリンタUでは、前記給紙トレイTR1の下方に、追加ユニットの一例としてのオプション給紙ユニットU4が装着されている。実施例4のオプション給紙ユニットU4には、給紙ローラRpが回転可能に支持されると共に、記録シートSが積載される媒体収容部の一例としての追加給紙トレイTR2が前後方向に挿抜可能に支持されている。実施例4の追加給紙トレイTR2は、実施例1〜3の給紙トレイTR1と同様に構成されている。なお、前記オプション給紙ユニットU4では、リタードパッドRpdに替えて、同様の機能を有するリタードローラRpd′が配置されている。前記追加給紙トレイTR2に収容された記録シートSは、給紙ローラRpにより給紙され、リタードローラRpd′で捌かれて、追加給紙路SH3を搬送されて、レジローラRrに搬送される。
なお、実施例4では、追加給紙トレイTR2の前後方向の長さは給紙トレイTR1に比べて長く形成されており、前端部が前方に突出して形成されている。
【0073】
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4のプリンタUでは、実施例2と同様に可視像形成装置UY〜UKが小型化されており、反転路SH2や、追加のオプション給紙ユニットU4が設けられた構成でも、プリンタUの全体が小型化されている。
【実施例5】
【0074】
図12は実施例5の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
次に、本発明の実施例5の説明をするが、この実施例5の説明において、前記実施例1、2、4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例5は、下記の点で前記実施例1、2、4と相違しているが、他の点では前記実施例1、2、4と同様に構成されている。
【0075】
図12において、実施例5のプリンタUでは、追加ユニットの一例としてのオプション給紙ユニットU4′は、前端面が、プリンタ本体U1の前面と面一に形成され、後端部にプリンタ本体U1の後面に沿って上方に延びる給紙系収容部U4aを有する。前記給紙系収容部U4aには、給紙ローラRpやリタードローラRpd′、追加給紙路SH3′が形成されている。
【0076】
(実施例5の作用)
前記構成を備えた実施例5のプリンタUでは、実施例4と同様に、反転路SH2やオプション給紙ユニットU4が設けられた構成でも、プリンタUの全体を小型化できると共に、前面を面一にし、前方からの外観をすっきりさせることが可能となっている
【実施例6】
【0077】
図13は実施例6の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
次に、本発明の実施例6の説明をするが、この実施例6の説明において、前記実施例1〜5の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例6は、下記の点で前記実施例1〜5と相違しているが、他の点では前記実施例1〜5と同様に構成されている。
【0078】
図13において、実施例6の可視像形成装置UY〜UKでは、実施例1〜5で使用された潜像形成装置としてのLEDヘッドLHy〜LHkに替えて、各色の潜像を感光体Py〜Pk表面に形成する潜像形成光の一例としてのレーザー光Ly,Lm,Lc,Lkを、感光体Py〜Pkの軸方向に走査させることで潜像を形成する従来公知の潜像形成装置、いわゆるROS:Raster Output Scannerにより構成されている。実施例6では、各現像装置Gy〜Gkの下方に潜像形成装置ROSが配置されており、制御基板SCは、実施例3等と同様に、中間転写ベルトBの上方に配置されている。そして、実施例6では、前記レーザー光Ly〜Lkは、帯電ローラCRy〜CRkと、現像容器1との間の隙間を通過して、感光体Py〜Pk表面に照射されている。
【0079】
(実施例6の作用)
前記構成を備えた実施例6のプリンタUでは、LEDヘッドLHy〜LHkに替えて、ROS方式の潜像形成装置を使用しつつ、実施例1〜5と同様に、プリンタU全体を小型化可能な構成となっている。
【実施例7】
【0080】
図14は実施例7の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
次に、本発明の実施例7の説明をするが、この実施例7の説明において、前記実施例1〜6の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例7は、下記の点で前記実施例1〜6と相違しているが、他の点では前記実施例1〜6と同様に構成されている。
【0081】
図14において、実施例7のプリンタUでは、実施例6と同様に、ROS方式の潜像形成装置が採用されている。そして、潜像形成装置ROSから照射されるレーザー光Ly〜Lkは、現像装置Gy〜Gkの仕切壁5に形成され且つ感光体Py〜Pkの軸方向に延びる光通過口の一例としてのレーザ通過口5dを通過して、感光体Py〜Pkに照射されている。
【0082】
(実施例7の作用)
前記構成を備えた実施例7のプリンタUでは、現像装置Gy〜Gkを貫通するようにレーザー光Ly〜Lkを通過させることが可能な構成となっており、実施例6に比べて、前後方向の長さを更に短くでき、プリンタU全体が大型化することを低減することが可能になっている。
【0083】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置としてのプリンタを例示したが、これに限定されず、FAXや複写機あるいはこれらすべてまたは複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置により構成することも可能である。
【0084】
(H02)前記実施例において、中間転写体としての中間転写ベルトを使用する構成を例示したが、この構成に限定されず、中間転写ドラムを使用する構成とすることも可能である。また、転写装置として中間転写体を有する転写装置を例示したが、この構成に限定されず、例えば、中間転写体を省略して、感光体Py〜Pkから直接、被転写体としての記録シートSにトナー像を転写する構成とすることも可能である。
(H03)前記実施例において、帯電器クリーナCCy〜CCkを省略することも可能である。
【0085】
(H04)前記実施例において、ベルトクリーナCLbの形状は、更に小型化することも可能である。また、ベルトクリーナCLbで回収した現像剤は、トナーカートリッジTCy〜TCkとは異なる回収容器に回収する構成としたが、いずれかのトナーカートリッジに回収するように構成することも可能である。
(H05)前記実施例において、中間転写ベルトBの回転方向最下流に配置された黒の可視像形成装置UKに対応するトナーカートリッジTCkは、図2、図3に示されるように二次転写器T2bの右方に対応する空間があるため、この空間を利用して、他の色のトナーカートリッジTCy〜TCcよりも大型にすることが可能である。したがって、使用頻度の高い黒色のトナーカートリッジTCkを大型化し、多くの新たな現像剤を収容可能にすることも可能である。
【0086】
(H06)前記実施例において、給紙方法として、給紙ローラRpと、給紙ローラRpに接触するリタードパッドRpdやリタードローラRpd′を使用したが、この構成に限定されず、給紙ローラRpの上流側に、送出部材の一例としての、ピックアップローラやなジャーローラを配置して、給紙ローラに向けて記録シートSを搬送する等、従来公知の任意の構成を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】図1は本発明の実施例1のプリンタの全体斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施例1のプリンタの説明図であり、サイドカバーが開放された状態の説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図4】図4は本発明の実施例1の可視像形成装置の要部拡大説明図である。
【図5】図5は実施例1の可視像形成装置の要部斜視図である。
【図6】図6は実施例1の像保持体および現像器の要部斜視図である。
【図7】図7は像保持体と現像剤保持体と現像容器の長さ関係の説明図である。
【図8】図8は実施例1の可視像形成装置および交換容器の説明図であり、図8Aは可視像形成装置の補給口部分の説明図、図8Bは可視像形成装置と交換容器の位置関係を説明する要部断面斜視図、図8Cは残留現像剤搬送路と交換容器との関係を説明する説明図である。
【図9】図9は実施例2の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
【図10】図10は実施例3の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
【図11】図11は実施例4の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
【図12】図12は実施例5の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
【図13】図13は実施例6の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
【図14】図14は実施例7の画像形成装置の全体説明図であり、実施例1の図3に対応する図である。
【符号の説明】
【0088】
1…現像容器、
5d…光通過口、
7…第1撹拌部材、
8…第2撹拌部材、
21…補給現像剤収容部、
21a…補給現像剤流出口、
21b…第1収容部、
21c…第2収容部、
22…残留現像剤回収部、
22a…残留現像剤流入口、
22b…第2回収部、
22c…第1回収部
26a…残留現像剤搬送路、
A2…投影面、
B…被転写体,中間転写体、
CLy,CLm,CLc,CLk…保持体用清掃器、
G1y,G1m,G1c,G1k…現像剤保持体、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像装置、
L1…保持領域、
L2…仮想線、
L3,L3′…第1中心間仮想線、
L4,L4′…第2中心間仮想線、
LHy,LHm,LHc,LHk,ROS…潜像形成装置、
Ly,Lm,Lc,Lk…潜像形成光、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持体、
Q4y,Q4m,Q4c,Q4k…転写領域、
Rp…送出部材、
T1y,T1m,T1c,T1k…転写装置、
T2…二次転写装置、
TCy,TCm,TCc,TCk…現像剤収容容器、
TR1,TR2…媒体収容部、
TR1a…下壁、
TR1c…上壁、
TR1d…補充口、
U…画像形成装置、
U1…画像形成装置本体、
U3a…容器着脱部、
UY,UM,UC,UK…可視像形成装置、
θ1,θ1′…成す角。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に像を保持して回転する像保持体と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像装置であって、内部に現像剤が収容される現像容器と、前記像保持体表面に対向して配置され且つ前記現像容器内の現像剤を表面に保持して前記像保持体と逆方向に回転する現像剤保持体と、前記現像容器内に前記現像剤保持体と並んで回転可能に支持され且つ前記現像剤保持体に供給する前記現像容器内の現像剤を撹拌しながら搬送する第1撹拌部材と、前記現像容器内に前記第1撹拌部材と並んで回転可能に支持され且つ前記現像容器内の現像剤を前記第1撹拌部材とは逆方向に搬送して前記現像容器内の現像剤を循環させる第2撹拌部材と、を有する前記現像装置と、
前記像保持体表面に対向して配置され、前記像保持体表面との対向領域である転写領域において、前記像保持体表面の可視像を被転写体に転写する転写装置と、
を備え、
前記転写領域と前記像保持体の回転中心とを通る仮想線に対して、前記現像剤保持体が配置される側とは反対側に一部または全部が配置された前記第2撹拌部材が設けられ、且つ、
前記像保持体に像を保持させる保持領域に対して、前記第2撹拌部材で搬送された現像剤が前記第1撹拌部材に向けて流入する流入部は前記保持領域の外に設けられている
ことを特徴とする可視像形成装置。
【請求項2】
前記像保持体に像を保持させる保持領域に対して、前記第1撹拌部材で搬送された現像剤が前記第2撹拌部材に向けて流入する流入部は前記保持領域の外に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の可視像形成装置。
【請求項3】
前記現像容器は、当該現像容器に新たな現像剤を補給させる補給路が接続され、前記補給路は前記保持領域の外に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の可視像形成装置。
【請求項4】
前記補給路は、前記第1撹拌部材で搬送された現像剤が前記第2撹拌部材に向けて流入する流入部側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の可視像形成装置。
【請求項5】
前記現像装置は、前記転写領域側から仮想的に光を当てた場合の前記像保持体の投影面内に配置された
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の可視像形成装置。
【請求項6】
前記現像剤保持体の回転中心と前記第1撹拌部材の回転中心とを結んだ第1中心間仮想線と、前記第1撹拌部材の回転中心と前記第2撹拌部材の回転中心とを結んだ第2中心間仮想線と、が成す角が、鋭角である
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の可視像形成装置。
【請求項7】
前記像保持体表面に対向して配置されて前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置であって、前記第2撹拌部材と前記像保持体との間に配置された前記潜像形成装置、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の可視像形成装置。
【請求項8】
前記現像容器を挟んで前記像保持体とは反対側に配置され、前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成光を照射する潜像形成装置と、
前記第1撹拌部材と前記第2撹拌部材との間に形成され且つ前記潜像形成光が通過する光通過口を有する前記現像容器と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の可視像形成装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれかに記載の可視像形成装置、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
前記像保持体が水平方向に並んで配置された複数の前記可視像形成装置と、
前記各可視像形成装置の転写領域を順次通過する表面を有する中間転写体により構成された前記被転写体と、
前記中間転写体表面の可視像を媒体に二次転写する二次転写装置と、
を備えたことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記中間転写体の下方に並んで配置された前記複数の可視像形成装置と、
前記可視像形成装置の下方に配置され、前記媒体を収容する媒体収容部と、
前記媒体収容部に収容された媒体を前記二次転写装置に向けて送り出す送出部材であって、前記中間転写体表面の移動方向の最下流に配置された前記可視像形成装置の下方に配置された前記送出部材と、
前記送出部材の位置に対して、前記媒体収容部の反対側に形成されて前記媒体収容部内に前記媒体を挿入して補充する補充口であって、前記補充口外側に行くに連れて前記補充口の上壁が上方に傾斜して形成されて前記補充口の下壁との間隔が広くなる前記補充口と、
を備えたことを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
画像形成装置本体に設けられ、現像剤が内部に収容される現像剤収容容器が着脱可能に支持される容器着脱部と、
前記容器着脱部から前記現像装置まで延び、前記現像装置に補給される新たな現像剤が搬送される補給現像剤搬送路と、
前記像保持体に対向して配置され、転写後の前記像保持体表面に残留した現像剤を除去して清掃する像保持体用清掃器と、
前記像保持体用清掃器から前記容器着脱部まで延びると共に前記補給現像剤搬送路に隣り合って並行して延び、前記像保持体用清掃器で除去された現像剤が搬送される残留現像剤搬送路と、
前記容器着脱部に着脱可能に支持される前記現像剤収容容器であって、前記現像装置に補給される新たな現像剤が収容される補給現像剤収容部と、前記補給現像剤収容部に形成され且つ前記補給現像剤搬送路の上流端に接続されて前記補給現像剤収容部の現像剤が流出する補給現像剤流出口と、前記残留物搬送路を介して搬送された現像剤が収容される残留現像剤回収部と、前記残留現像剤回収部に形成され且つ前記補給現像剤流出口に対して略同じ高さに配置されると共に前記残留現像剤搬送路の下流端に接続されて前記残留物現像剤搬送路の現像剤が流入する残留現像剤流入口と、を有する前記現像剤収容容器と、
を備えたことを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記補給現像剤流出口から上方に延びる第1収容部と、前記第1収容部の上方に接続され且つ上方から見た場合に前記補給現像剤流出口および前記残留現像剤流入口と重なる位置に配置された第2収容部と、を有する前記補給現像剤収容部と、
前記残留現像剤流入口から下方に延びる第2回収部と、前記第2回収部の下方に接続され且つ下方から見た場合に前記補給現像剤流出口および前記残留現像剤流入口と重なる位置に配置された第1回収部と、を有する前記残留現像剤回収部と、
を備えたことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−54570(P2010−54570A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−216441(P2008−216441)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】