説明

周辺居住環境判定システム、車載装置、居住環境情報取得装置及び居住環境情報管理サーバ装置

【課題】車両が建造物の周辺を通行することを回避させる。
【解決手段】人家hのホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23によって、人家hの居住者が、例えば就寝中であることが検知されると、検知情報を居住環境情報として居住環境管理センタの居住環境情報管理サーバ装置40へと送信される。車両1が、人家hの周辺へと接近すると、周辺の居住環境情報を居住環境情報管理サーバ装置40へ問い合わせる。そして、居居住環境情報管理サーバ装置40から車両1の周辺の居住環境情報を受信した車両1は、受信した居住環境情報に基づいて、車両1に搭載されるカーナビゲーション装置に対してルート変更を指示する。車両1は、指示された変更ルートに従って進路を変更して、人家hへの接近を回避する。以上によって、人家hにて就寝中の人mの睡眠が車両1の騒音によって妨害されず、車両1の運転者と就寝中の人mとのトラブルを回避出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両が走行する道順の周辺の居住環境を判定し、道順を周辺の居住環境に応じて適切に変更させる周辺居住環境判定システム、車載装置、居住環境情報取得装置及び居住環境情報管理サーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、カーナビゲーション装置と呼ばれる車載装置が普及している。カーナビゲーション装置は、運転者の目的地設定に応じて、自車両の現在位置から目的地までの適切な道順(ルート)を地図上に提示する。そして、自車両の走行に伴い、自車両が道順上の何れの地点に位置するかを示す。また、自車両が交差点等の分岐点に差し掛かった場合、自車両の選択すべき分岐先を報知する。
【0003】
【特許文献1】特開2006−189284号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来技術では、カーナビゲーション装置は、自車両の現在位置から目的地までの道順を設定する場合、道順上周辺の住宅事情を考慮することなく道順を設定していた。このため、深夜に住宅密集地の道路を通行させて睡眠中の地域住民に騒音による迷惑を掛けたり、音響システムで音響を楽しんでいる住宅の付近を走行させて音響システムの効用を減殺してしまったりしていた。かかる状況は、車両の運転手と道路周辺の地域住民とのトラブルを引き起こしかねなかった。
【0005】
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、住宅などの建造物の居住者の動静等の居住環境情報をサーバ装置にて集中管理し、建造物の周辺を通行する車両に対して居住環境情報を通知し、車両の車載装置に周辺居住環境を判定させることによって、車両が建造物の周辺を通行することを回避にさせる周辺居住環境判定システム、車載装置、居住環境情報取得装置及び居住環境情報管理サーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明の周辺居住環境判定システムは、建造物の内部に配設されるセンサ及び/又はスイッチを介して前記建造物の居住者の動静を居住環境情報として取得する居住環境情報取得部と、前記居住環境情報取得部によって取得された前記居住環境情報を、複数の建造物の居住環境情報を管理する居住環境情報管理サーバ装置へ送信する居住環境情報送信部とを有する居住環境情報取得装置と、前記居住環境情報取得装置から前記居住環境情報を取得してサーバ側居住環境情報記憶部に記憶させるサーバ側居住環境情報取得記憶部と、前記サーバ側居住環境情報取得記憶部によって記憶される前記居住環境情報を前記建造物の周辺に位置する車両及び/又は前記建造物に送信するサーバ側居住環境情報送信部とを有する居住環境情報管理サーバ装置と、前記居住環境情報管理サーバ装置から前記居住環境情報を取得する車載装置側周辺居住環境情報取得部と、前記車載装置側周辺居住環境情報取得部によって取得された前記居住環境情報に基づいて前記車両の周辺の前記建造物の居住環境を判定する車載装置側周辺居住環境判定部とを有する、前記車両に備えられる車載装置とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車両の運転手と道路周辺の地域住民とのトラブルを防止することが出来るという効果を奏する。また、道路周辺の地域住民は、車両の走行に伴う騒音から解放され、快適な生活を送ることが出来るという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に添付図面を参照し、本発明の周辺居住環境判定システム、車載装置、居住環境情報取得装置及び居住環境情報管理サーバ装置に係る実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下では、建造物を人家として説明する。しかし、建造物は、人家に限られず、オフィスビル、ホテル等の人が出入りする現住建造物を広く含む。また、建造物の内部に配設される音響装置は、音量自動制御機能があってもよい。また、音量自動制御機能は、オート・ゲイン・コントロール(AGC)はなくてもよく、音量センサで取得した騒音情報を居住環境情報管理サーバ装置側で処理し、音響装置へ適正な音量制御を指示してもよい。
【0009】
先ず、図1を参照して、実施形態の一例に係る周辺居住環境判定システムの概要について説明する。同図において、人家hの内部には、ホームセンサ類22及び迷惑防止スイッチ23が備えられている。また、人家hの内部には、就寝中の人mが存在している。ホームセンサ類22は、人家hに供給される電気、ガス、水道等のライフラインの使用状況を検知する装置、及び、人家hの内部に存在する人の動静を検知する装置を含む。迷惑防止スイッチ23は、人家hの居住者に押下されることによって、人家hの周辺での騒音を抑止させ静音を維持したいという居住者の意思を表明させることが出来る。
【0010】
(1)人家hのホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23によって、人家hの居住者が、例えば就寝中であることが検知されると、検知情報を居住環境情報として居住環境管理センタの居住環境情報管理サーバ装置40へと送信される。
【0011】
(2)各人家hからホームセンサ類22の居住環境情報を受信した居住環境情報管理サーバ装置40は、受信した各人家hの居住環境情報をリアルタイムで蓄積する。(3)車両1が、人家hの周辺へと接近する。
【0012】
(4)車両1は、周辺の居住環境情報を居住環境情報管理サーバ装置40へ問い合わせる。そして、居住環境情報管理サーバ装置40は、問い合わせに応じて、車両1の周辺の居住環境情報を車両1へ送信する。なお、居住環境情報管理サーバ装置40は、車両1からの問い合わせに関わらず、放送型情報配信にて車両1の周辺の居住環境情報を車両1へ送信してもよい。
【0013】
(5)居住環境情報管理サーバ装置40から車両1の周辺の居住環境情報を受信した車両1は、受信した居住環境情報に基づいて、車両1に搭載されるカーナビゲーション装置に対してルート変更を指示する。(6)車両1は、指示された変更ルートに従って進路を変更して、人家hへの接近を回避する。
【0014】
以上の様にすることによって、人家hにて就寝中の人mの睡眠が車両1の騒音によって妨害されることなく、就寝中の人mは、安眠できる。また、車両1の運転者は、人家hにて就寝中の人mの安眠妨害を回避するので、就寝中の人mとのトラブルを未然に抑止することが出来るとともに、住宅地周辺の走行頻度を抑えることができるので、運転モラルを向上させることが出来る。
【0015】
次に、図2を参照して、実施形態の一例に係る周辺居住環境判定システムの構成を説明する。同図に示す様に、周辺居住環境判定システムSは、ネットワークNを介して、居住環境情報取得装置20と、無線基地局30及びアンテナ30aと、居住環境情報管理サーバ装置40とが接続されている。また、無線基地局30は、アンテナ30aを介して、車両1に搭載される車載装置10と通信可能である。なお、無線基地局30と車載装置10との通信形態は、放送型通信方式(ラジオ、VICS(Vehicle Information and Com
munication System、登録商標)、地上波デジタル放送等)である。
【0016】
若しくは、車載装置10から問い合わせを行い、問い合わせに応じて車両1の周辺の居住環境情報を受信する受信装置(DCM(Discontinuous Conduction Mode:不連続導通モード)、Wi−MAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access、登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信))等であってもよい。
【0017】
車両1には、車載装置10と、車両1の乗員の目的地設定によって現在位置から目的地までの適切なルートを提示するカーナビゲーション装置12と、車載装置10が無線基地局30と通信を行うための通信インターフェースである通信装置13及びアンテナ13aとが備えられている。
【0018】
車載装置10は、マイクロ・コンピュータ等の制御装置である車載装置側制御部11を有する。車載装置側制御部11は、車載装置側周辺居住環境情報取得部11aと、車載装置側周辺居住環境判定部11bと、ルート変更指示部11cとを有する。
【0019】
車載装置側周辺居住環境情報取得部11aは、居住環境情報管理サーバ装置40から、車両1の周辺の居住環境情報を取得する。前述の如く、居住環境情報管理サーバ装置40からの居住環境情報の取得は、無線基地局30及びアンテナ30aを介した放送型通信方式による。また、車載装置側周辺居住環境情報取得部11aから居住環境情報管理サーバ装置40へ問い合わせを行い、問い合わせに応じて居住環境情報管理サーバ装置40から車両1の周辺の居住環境情報を取得する通信方式を利用する。
【0020】
車載装置側周辺居住環境判定部11bは、車載装置側周辺居住環境情報取得部11aによって取得された車両1の周辺の居住環境情報に基づいて、車両1の周辺の居住環境が車両1の走行を控えるべき状況(例えば、深夜で周辺の住民が就寝中である状況、若しくは、周辺の住民がホームシアターシステム装置24等の音響装置で音響を楽しんでいる状況)であるか否かを判定する。
【0021】
ルート変更指示部11cは、車載装置側周辺居住環境判定部11bによって車両1の周辺の居住環境が車両1の走行を控えるべき状況であると判定された場合、カーナビゲーション装置12に対してルート変更を指示する。ルート変更によって、車両1の周辺の居住環境の静音を打ち破ることなく周辺住民に騒音による迷惑を防止することが出来る。すなわち、深夜の周辺住民の安眠を確保し、周辺住民のホームシアターシステム装置24等での娯楽を妨害することを防止する。
【0022】
居住環境情報取得装置20は、各人家hに配設される装置である。居住環境情報取得装置20は、マイクロ・コンピュータ等の制御装置である制御部21と、ホームセンサ類22に含まれる動体/人体センサ22aと、人家hの出入り口の施錠状態を検知する施錠センサ22bと、電気、ガス、水道等のライフラインの使用状況を検知するライフラインセンサ22cと、人家内で発生した異臭を検知する異臭センサ22dと、人家内の温度及び湿度を検知する温湿度センサ22eと、人家hの周辺の風力、風向きを検知する風力、風向きセンサ22fと、人家h及び人家hの周辺で発生した火災を検知する火災センサ22gと、人家hの周辺での騒音を抑止させ静音を維持したいという人家hの居住者の意思を表明するための迷惑防止スイッチ23と、ホームシアターシステム装置24と、ネットワークNとの通信を制御する通信制御部25とを有する。なお、動体/人体センサ22a、施錠センサ22b、ライフラインセンサ22c、異臭センサ22d、温湿度センサ22e、風力、風向きセンサ22f、火災センサ22gをホームセンサ類22と総称する。
【0023】
動体/人体センサ22aは、人の動きや存在を検知するセンサである。施錠センサ22bによって検知された人家hの出入り口の施錠状態は、人家hの居住者の睡眠を判定する基準となりうる。また、ライフラインセンサ22cによって検知される電気、ガス、水道
の使用量によって居住者の睡眠を判定する基準となりうる。また、ライフラインセンサ22cは、水道管圧やガス管圧の急激な低下を検知して、水漏れやガス漏れを検出することが出来る。
【0024】
異臭センサ22dは、ガス漏れ等による異臭を検知し、人家hでの危険発生を居住環境情報管理サーバ装置40へ通知することが出来る。温湿度センサ22eは、例えば、火災発生などによる人家hの室内温度上昇を検知することが出来る。若しくは、温湿度センサ22eは、人家hの室内の温度、湿度に基づく快適度を居住環境情報管理サーバ装置40へ通知することができる。これによって、人家hの室内の温度、湿度に基づく快適度を遠隔操作することが可能になる。風力、風向きセンサ22fは、人家hの周辺の風力、風向きを検知するため、この情報に基づいて、例えば、人家h又は周辺の人家で発生した火災の延焼を推定することができる。これらのセンサによって検知され居住環境情報管理サーバ装置40へ通知された人家hで発生した危険を周辺の人家又は周辺を走行する車両に通知することが出来る。このため、人家hで発生した危険への迅速な対処を実施することが可能になる。なお、ホームセンサ類22は、上記したものに限られず、火災発生を検知する火災センサ、床下浸水を検知する床下センサ、各種センサの故障を検知する故障センサ等を含んでもよい。
【0025】
また、迷惑防止スイッチ23は、人家hにおける緊急事態発生に際し、例えば、救急車、消防車、警察パトロールカー等の緊急車両の人家hへの派遣を要請した場合に使用されてもよい。前述の機能を有する迷惑防止スイッチ23とは別の緊急事態発生スイッチを設けてもよい。この様にすると、緊急車両の進入ルートを確保し、人家hの周辺に一般車両が進入して緊急車両が人家hへ容易に接近することができないといった事態を回避することが出来る。
【0026】
また、引っ越し等、人家hの周辺に引っ越し車両以外の無関係な車両が進入することを回避することができる。すなわち、人家hの周辺において特定車両の通行路の確保が必要な場合に、通行路を確保することを可能にする。
【0027】
以上のホームセンサ類22及び迷惑防止スイッチ23は、検知情報又はスイッチ押下情報を制御部21へ入力する。居住環境情報は、ホームセンサ類22及び迷惑防止スイッチ23(或いは、緊急事態発生スイッチ)の検知出力情報を含む。
【0028】
制御部21は、居住環境情報取得部21aと、周辺居住環境情報取得部21bと、周辺居住環境判定部21cと、ホームシアターシステム制御部21dとを有する。居住環境情報取得部21aは、ホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23からの検出情報及び/又はスイッチ押下情報を取得する。そして、居住環境情報取得部21aは、取得した自装置が配置される人家hの居住環境情報を通信制御部25及びネットワークNを介して居住環境情報管理サーバ装置40へと送信する。
【0029】
周辺居住環境情報取得部21bは、居住環境情報管理サーバ装置40から、ネットワークNを介して、居住環境情報取得装置20が配置される人家hの周辺の居住環境情報を取得する。
【0030】
周辺居住環境判定部21cは、周辺居住環境情報取得部21bによって取得された人家hの周辺の居住環境情報に基づいて、人家hの周辺の居住環境がホームシアターシステム装置24等の音響装置の音量を控えるべき状況(例えば、深夜で住民が就寝中である状況)であるか否かを判定する。
【0031】
ホームシアターシステム制御部21dは、周辺居住環境判定部21cによって人家hの周辺の居住環境がホームシアターシステム装置24等の音響装置の音量を控えるべき状況であると判定された場合、ホームシアターシステム装置24等の音響装置に対して音量低減を指示する。音量低減によって、人家hの周辺の居住環境の静音を打ち破ることなく周辺住民に騒音による迷惑を防止することが出来る。
【0032】
居住環境情報管理サーバ装置40は、マイクロ・コンピュータ等の制御装置であるサーバ側制御部41と、サーバ側居住環境情報記憶部42と、ネットワークNとの通信インターフェースであるサーバ側通信制御部43とを有する。
【0033】
サーバ側制御部41は、サーバ側居住環境情報取得部41aと、サーバ側居住環境情報
送信部41bとを有する。サーバ側居住環境情報取得部41aは、ネットワークNを介して各人家hに備えられている各居住環境情報取得装置20からそれぞれの居住環境情報を取得する。そして、取得した各人家hの各居住環境情報を整理して走行回避地点の抽出を行うとともに、ホームシアターシステム装置24の音量制限情報を生成して、これらをサーバ側居住環境情報記憶部42に記憶させる。
【0034】
なお、居住環境情報は、図3の居住環境情報記憶テーブルの一例に示す様に、人家位置をGPS(Global Positioning System)による緯度及び経度と、ホームセンサ類情報と、迷惑防止スイッチ情報とホームシアター作動情報とを含む。緯度及び経度は、人家hの位置を特定する情報である。
【0035】
ホームセンサ類情報は、各ホームセンサの検知情報である。例えば、動体/人体センサ22aによる検出情報が“あり”とは、人家hの内部に人が存在することを示す。また、施錠センサ22bによる検出情報が“あり”とは、人家hの出入り口が施錠されていることを示す。また、ライフラインセンサ22cによる検出情報が“あり”とは、電気、ガス、水道の使用量が低下しており、人家hの居住者が安静状態に入ったことを示す。
【0036】
また、迷惑防止スイッチ23のスイッチ情報が“あり”とは、迷惑防止スイッチ23が人家hの居住者によって押下されたことを示す。また、ホームシアターシステム作動情報が“あり”とは、該当人家hにおいてホームシアターシステム装置24が作動していることを示す。
【0037】
サーバ側居住環境情報送信部41bは、サーバ側居住環境情報記憶部42に記憶される各人家hの各居住環境情報を、該当する人家hの位置の周辺に位置する車両1に対して、道路の一定区間毎に配置される無線基地局30を介して放送型通信によって送信する。
【0038】
また、サーバ側居住環境情報送信部41bは、サーバ側居住環境情報記憶部42に記憶される各人家hの各居住環境情報を、自車のGPS位置を送信して周辺の居住環境情報の送信を要求してきた車両1に対して、周辺の人家hの居住環境情報を送信する。
【0039】
なお、各人家hの居住環境情報は、サーバ側居住環境情報記憶部42に一時記憶される。そのため、サーバ側居住環境情報記憶部42に一時記憶される各人家hの居住環境情報は、データ登録から一定時間が経過すると、居住環境情報記憶テーブルから削除されることとしてもよい。若しくは、データ登録から一定回数送信されると、居住環境情報記憶テーブルから削除されることとしてもよい。この様にして、サーバ側居住環境情報記憶部の記憶資源の圧迫を防止し、常に最新の居住環境情報を保持することが可能になる。
【0040】
次に、図4を参照して、居住環境情報取得装置が実行する居住環境情報送信処理について説明する。同図は、居住環境情報送信処理手順を示すフローチャートである。
【0041】
図4に示す様に、ステップS101では、居住環境情報取得装置20の制御部21の居住環境情報取得部21aは、居住環境情報管理サーバ装置40との通信を確立し、ホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23から取得された居住環境情報を居住環境情報管理サーバ装置40へ送信する。
【0042】
続いて、ステップS102では、居住環境情報取得部21aは、ホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23から取得された居住環境情報を居住環境情報管理サーバ装置40へ送信完了したか否かを判定する。送信完了したと判定された場合(ステップS102肯定)、居住環境情報送信処理は終了し、送信完了したと判定されなかった場合(ステップS102否定)、ステップS101へ移る。
【0043】
次に、図5を参照して、居住環境情報取得装置が起動直後に実行する起動直後居住環境情報送信処理について説明する。同図は、起動直後居住環境情報送信処理手順を示すフローチャートである。
【0044】
図5に示す様に、先ず、ステップS111では、居住環境情報取得装置20の制御部21の居住環境情報取得部21aは、ホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23から居住環境情報を取得する。続いて、ステップS112では、居住環境情報取得部21aは、図4に示した居住環境情報送信処理を実行する。この処理が終了すると、起動直後居住環境情報送信処理は終了する。
【0045】
次に、図6を参照して、居住環境情報取得装置が周期的に実行する通常居住環境情報送信処理について説明する。同図は、通常居住環境情報送信処理手順を示すフローチャートである。先ず、ステップS121では、居住環境情報取得装置20の制御部21の居住環境情報取得部21aは、ホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23から居住環境情報を取得する。
【0046】
続いて、ステップS122では、居住環境情報取得部21aは、ホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23の状態が変化したか否かを判定する。ホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23の状態が変化したと判定された場合(ステップS122肯定)、ステップS123へ移り、ホームセンサ類22及び/又は迷惑防止スイッチ23の状態が変化したと判定されなかった場合(ステップS122否定)、ステップS121へ移る。ステップS123では、図5に示した起動直後居住環境情報送信処理を実行する。この処理が終了すると、通常居住環境情報送信処理は終了する。
【0047】
次に、図7を参照して、居住環境情報管理サーバ装置が実行する居住環境情報送信準備処理について説明する。同図は、居住環境情報送信準備処理手順を示すフローチャートである。
【0048】
先ず、ステップS131では、居住環境情報管理サーバ装置40のサーバ側居住環境情報取得部41aは、居住環境情報取得装置20から居住環境情報を取得したか否かを判定する。居住環境情報を取得したと判定された場合(ステップS131肯定)、ステップS132へ移り、居住環境情報を取得したと判定されなかった場合(ステップS131否定)、ステップS131へ移る。
【0049】
ステップS132では、サーバ側居住環境情報取得部41aは、居住環境情報取得装置20から取得した居住環境情報を集約等によって整理し、車両1が走行を回避すべき地点を抽出してサーバ側居住環境情報記憶部42の所定のテーブルに格納する。
【0050】
続いて、ステップS133では、サーバ側居住環境情報取得部41aは、居住環境情報記憶テーブルに登録されているホームシアターシステム装置24向けの音量制限情報を生成してサーバ側居住環境情報記憶部42の所定のテーブルに格納する。
【0051】
次に、図8を参照して、車載装置が実行する居住環境情報管理サーバ装置からの居住環境情報取得処理を説明する。同図は、居住環境情報取得処理手順を示すフローチャートである。
【0052】
先ず、ステップS141では、車両1の車載装置10の車載装置側制御部11の車載装置側周辺居住環境情報取得部11aは、居住環境情報管理サーバ装置40への居住環境情報の照会トリガが発生したか否かを判定する。ここで、照会トリガとは、例えば、車両1
が高速自動車道等の有料道路のインターチェンジを出た時、カーナビゲーション装置12においてルート変更した時又は再度ルート検索した時、赤信号による車両1の停車時、車両1の右左折時等である。
【0053】
居住環境情報管理サーバ装置40への居住環境情報の照会トリガが発生したと判定された場合(ステップS141肯定)、ステップS142へ移り、居住環境情報管理サーバ装置40への居住環境情報の照会トリガが発生したと判定されなかった場合(ステップS141否定)、ステップS141を繰り返す。
【0054】
続いて、ステップS142では、車載装置側周辺居住環境情報取得部11aは、図4に示した居住環境情報送信処理を実行する。続いて、ステップS143では、車載装置側周辺居住環境情報取得部11aは、居住環境情報管理サーバ装置40から居住環境情報を取得したか否かを判定する。居住環境情報を取得したと判定された場合(ステップS143肯定)、ステップS144へ移り、居住環境情報を取得したと判定されなかった場合(ステップS143否定)、ステップS143を繰り返す。
【0055】
続いて、ステップS144では、車載装置側周辺居住環境判定部11bは、カーナビゲーション装置12によって検索されたルート上に、周辺居住環境を保持するために走行回避すべき地点が存在するか否かを判定する。ルート上に走行回避すべき地点が存在すると判定された場合(ステップS144肯定)、ステップS145へ移り、ルート上に走行回避すべき地点が存在すると判定されなかった場合(ステップS144否定)、居住環境情報取得処理は終了する。
【0056】
続いて、ステップS145では、ルート変更指示部11cは、カーナビゲーション装置12に対して走行回避地点を回避する様にルート変更又はルート再検索を指示する。この処理が終了すると、居住環境情報取得処理は終了する。
【0057】
次に、図9を参照して、居住環境情報管理サーバ装置が実行する車載装置へのルート変更指示処理について説明する。同図は、車載装置へのルート変更指示処理手順を示すフローチャートである。
【0058】
先ず、ステップS151では、居住環境情報管理サーバ装置40のサーバ側制御部41のサーバ側居住環境情報送信部41bは、車両1の車載装置10に対して、ルート変更情報を送信する。この場合のルートとは、カーナビゲーション装置12によって検索されたルートであってもよいし、車両1の運転者の意志で走行しようとしているルートであってもよい。車両1の運転者の意志で走行しようとしているルートは、GPS機能によって取得される車両1の位置情報に基づいて、居住環境情報管理サーバ装置40のサーバ側居住環境情報送信部41bによって判断される。
【0059】
続いて、ステップS152では、サーバ側居住環境情報送信部41bは、車両1の車載装置10に対するルート変更情報の送信が完了したか否かを判定する。ルート変更情報の送信が完了したと判定された場合(ステップS152肯定)、車載装置へのルート変更指示処理は終了し、ルート変更情報の送信が完了したと判定されなかった場合(ステップS152否定)、ステップS151へ移る。
【0060】
なお、図9に示した居住環境情報管理サーバ装置が実行する車載装置へのルート変更指示処理は、図8に示した車載装置が実行する居住環境情報管理サーバ装置からの居住環境情報取得処理を実行してもなお車両1が適切なルート変更を行わなかった場合に、居住環境情報管理サーバ装置40から直接カーナビゲーション装置12に対してルート変更する様に実行されることとしてもよい。
【0061】
次に、図10を参照して、ホームシアターシステム装置作動中に居住環境情報取得装置が実行する居住環境情報管理サーバ装置からのホームシアターシステム装置作動中居住環境情報取得処理について説明する。同図は、ホームシアターシステム装置作動中居住環境情報取得処理手順を示すフローチャートである。
【0062】
図10に示す様に、先ず、ステップS161では、居住環境情報取得装置20の制御部21の周辺居住環境情報取得部21bは、居住環境情報管理サーバ装置40へ自装置が配設される人家hの周辺の居住環境情報を照会し、居住環境情報管理サーバ装置40から人家hの周辺の居住環境情報を取得する。人家hの周辺の居住環境情報を取得が完了したと判定された場合(ステップS162肯定)、ホームシアターシステム装置作動中居住環境情報取得処理は終了し、人家hの周辺の居住環境情報を取得が完了したと判定されなかった場合(ステップS162否定)、ステップS161へ移る。
【0063】
なお、図10に示したホームシアターシステム装置作動中に居住環境情報取得装置が実行する居住環境情報管理サーバ装置からのホームシアターシステム装置作動中居住環境情報取得処理は、居住環境情報取得装置20の周辺居住環境情報取得部21bが周辺の居住環境情報を取得し、周辺居住環境判定部21cが周辺の居住環境を判断して、ホームシアターシステム制御部21dが自律的にホームシアターシステム装置24の音量を下げ、周辺の居住環境の静音を保つために実行される。
【0064】
次に、図11を参照して、居住環境情報管理サーバ装置が実行する居住環境情報取得装置へのホームシアターシステム装置音量制御指示処理を説明する。同図は、居住環境情報取得装置へのホームシアターシステム装置音量制御指示処理手順を示すフローチャートである。
【0065】
図11に示す様に、先ず、ステップS171では、居住環境情報管理サーバ装置40のサーバ側制御部41のサーバ側居住環境情報送信部41bは、図7で示した居住環境情報管理サーバ装置が実行する居住環境情報送信準備処理のステップS133で生成された音量制限情報を該当する居住環境情報取得装置20へ送信する。音量制限情報は、ホームシアターシステム装置24の音量制御情報に限らず、音量低減を視聴者に通知するメッセージであってもよい。
【0066】
続いて、ステップS172では、サーバ側居住環境情報送信部41bは、該当する居住環境情報取得装置20への音量制限情報送信が完了したか否かを判定する。音量制限情報送信が完了したと判定された場合(ステップS172肯定)、ホームシアターシステム装置音量制御指示処理は終了し、音量制限情報送信が完了したと判定されなかった場合(ステップS172否定)、ステップS171へ移る。
【0067】
なお、図11に示した居住環境情報管理サーバ装置が実行する居住環境情報取得装置へのホームシアターシステム装置音量制御指示処理は、居住環境情報取得装置20が周辺の居住環境情報を取得して周辺の居住環境を判断し、自律的にホームシアターシステム装置24の音量を下げる機能を作動させてもなお音量が大きい場合に、強制的に音量を下げるために実行される。
【0068】
または、居住環境情報取得装置20が周辺の居住環境情報を取得して周辺の居住環境を判断し、自律的にホームシアターシステム装置24の音量を下げる機能を有さない場合、メッセージ情報として視聴者に提示し、自発的な音量低減を促す。
【0069】
以上、本発明の実施形態の一例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく
、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施形態で実施されてもよいものである。また、実施形態の一例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
【0070】
周辺の居住環境の維持を優先すると、車両1の運転者は、迂回ルートを取らざるを得ないため、走行距離が延びて燃料費がかさんだり目的地到着が遅れたりするというデメリットを被る。このデメリットを救済するために、迂回ポイントを迂回する毎にポイントを付与し、運転者の運転を評価するようにしてもよい。
【0071】
また、上記実施形態の一例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記実施形態の一例で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0072】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散及び/又は統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合して構成することができる。
【0073】
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro
Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)及び当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】実施形態の一例に係る周辺居住環境判定システムの概要を説明するための図である。
【図2】実施形態の一例に係る周辺居住環境判定システムの構成を示すブロック図である。
【図3】居住環境情報記憶テーブルの一例を示す図である。
【図4】居住環境情報取得装置が実行する居住環境情報送信処理手順を示すフローチャートである。
【図5】居住環境情報取得装置が起動直後に実行する起動直後居住環境情報送信処理手順を示すフローチャートである。
【図6】居住環境情報取得装置が周期的に実行する居住環境情報送信処理手順を示すフローチャートである。
【図7】居住環境情報管理サーバ装置が実行する居住環境情報送信準備処理手順を示すフローチャートである。
【図8】車載装置が実行する居住環境情報管理サーバ装置からの居住環境情報取得処理手順を示すフローチャートである。
【図9】居住環境情報管理サーバ装置が実行する車載装置へのルート変更指示処理手順を示すフローチャートである。
【図10】ホームシアターシステム装置作動中に居住環境情報取得装置が実行する居住環境情報管理サーバ装置からのホームシアターシステム装置作動中居住環境情報取得処理手順を示すフローチャートである。
【図11】居住環境情報管理サーバ装置が実行する居住環境情報取得装置へのホームシアターシステム装置音量制御指示処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
1 車両
10 車載装置
11 車載装置側制御部
11a 車載装置側周辺居住環境情報取得部
11b 車載装置側周辺居住環境判定部
11c ルート変更指示部
12 カーナビゲーション装置
13 通信装置
13a アンテナ
20 居住環境情報取得装置
21 制御部
21a 居住環境情報取得部
21b 周辺居住環境情報取得部
21c 周辺居住環境判定部
21d ホームシアターシステム制御部
22 ホームセンサ類
22a 動体/人体センサ
22b 施錠センサ
22c ライフラインセンサ
23 迷惑防止スイッチ
24 ホームシアターシステム装置
25 通信制御部
30 無線基地局
30a アンテナ
40 居住環境情報管理サーバ装置
41 サーバ側制御部
41a サーバ側居住環境情報取得部
41b サーバ側居住環境情報送信部
42 サーバ側居住環境情報記憶部
43 サーバ側通信制御部
h 人家
m 就寝中の人
N ネットワーク
S 周辺居住環境判定システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建造物の内部に配設されるセンサ及び/又はスイッチを介して前記建造物の居住者の動静を居住環境情報として取得する居住環境情報取得部と、前記居住環境情報取得部によって取得された前記居住環境情報を、複数の建造物の居住環境情報を管理する居住環境情報管理サーバ装置へ送信する居住環境情報送信部とを有する居住環境情報取得装置と、
前記居住環境情報取得装置から前記居住環境情報を取得してサーバ側居住環境情報記憶部に記憶させるサーバ側居住環境情報取得記憶部と、前記サーバ側居住環境情報取得記憶部によって記憶される前記居住環境情報を前記建造物の周辺に位置する車両及び/又は前記建造物に送信するサーバ側居住環境情報送信部とを有する居住環境情報管理サーバ装置と、
前記居住環境情報管理サーバ装置から前記居住環境情報を取得する車載装置側周辺居住環境情報取得部と、前記車載装置側周辺居住環境情報取得部によって取得された前記居住環境情報に基づいて前記車両の周辺の前記建造物の居住環境を判定する車載装置側周辺居住環境判定部とを有する、前記車両に備えられる車載装置と
を含むことを特徴とする周辺居住環境判定システム。
【請求項2】
前記車載装置の前記車載装置側周辺居住環境情報取得部は、前記居住環境情報管理サーバ装置に対して前記居住環境情報の送信要求を送信し、
前記居住環境情報管理サーバ装置の前記サーバ側居住環境情報送信部は、前記送信要求に応じて前記居住環境情報を前記車載装置に対して送信する
ことを特徴とする請求項1記載の周辺居住環境判定システム。
【請求項3】
前記車両の前記車載装置は、前記車載装置側周辺居住環境判定部による前記建造物の居住環境の判定結果に基づいて前記車両の走行状況の変更を指示する変更指示部
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の周辺居住環境判定システム。
【請求項4】
前記車両は、カーナビゲーション装置を有し、
前記変更指示部は、前記車載装置側周辺居住環境判定部による前記建造物の居住環境の判定結果に基づいて前記カーナビゲーション装置に対して設定ルート変更を指示することを特徴とする請求項3記載の周辺居住環境判定システム。
【請求項5】
前記居住環境情報取得装置は、
前記居住環境情報管理サーバ装置から前記建造物の周辺の建造物の前記居住環境情報を取得する周辺居住環境情報取得部と、
前記周辺居住環境情報取得部によって取得された前記居住環境情報に基づいて前記建造物の周辺の建造物の居住環境を判定する周辺居住環境判定部と、
前記周辺居住環境判定部による判定結果に基づいて前記建造物の内部に配設される音響装置の音量を制御する音量制御部と
を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の周辺居住環境判定システム。
【請求項6】
前記センサは、前記建造物又は前記建造物の周辺で発生した災害を検知するセンサを含み、
前記居住環境情報送信部は、前記センサによって検知された災害情報を前記居住環境情報管理サーバ装置へ送信し、
前記サーバ側居住環境情報送信部は、前記建造物の周辺に位置する車両及び/又は前記建造物に前記災害情報を送信する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の周辺居住環境判定システム。
【請求項7】
複数の建造物の居住環境情報を管理する居住環境情報管理サーバ装置から自車両周辺の居住環境情報を取得する車載装置側周辺居住環境情報取得部と、
前記車載装置側周辺居住環境情報取得部によって取得された前記居住環境情報に基づいて前記車両の周辺の前記建造物の居住環境を判定する車載装置側周辺居住環境判定部と
を有することを特徴とする車載装置。
【請求項8】
前記車載装置側周辺居住環境判定部による前記建造物の居住環境の判定結果に基づいて前記自車両の走行状況の変更を指示する変更指示部
を有することを特徴とする請求項7記載の車載装置。
【請求項9】
前記自車両は、カーナビゲーション装置を有し、
前記変更指示部は、前記車載装置側周辺居住環境判定部による前記建造物の居住環境の判定結果に基づいて前記カーナビゲーション装置に対して設定ルート変更を指示することを特徴とする請求項8記載の車載装置。
【請求項10】
建造物の内部に配設されるセンサ及び/又はスイッチを介して前記建造物の居住者の動静を居住環境情報として取得する居住環境情報取得部と、
前記居住環境情報取得部によって取得された前記居住環境情報を、複数の建造物の居住環境情報を管理する居住環境情報管理サーバ装置へ送信する居住環境情報送信部と
を有することを特徴とする居住環境情報取得装置。
【請求項11】
前記居住環境情報管理サーバ装置から前記居住環境情報を取得する周辺居住環境情報取得部と、前記周辺居住環境情報取得部によって取得された前記居住環境情報に基づいて前記建造物の周辺の建造物の居住環境を判定する周辺居住環境判定部と、
前記周辺居住環境判定部による判定結果に基づいて前記建造物の内部に配設される音響装置の音量を制御する音量制御部と
を有することを特徴とする請求項10記載の居住環境情報取得装置。
【請求項12】
建造物の内部に配設されるセンサ及び/又はスイッチを介して前記建造物の居住者の動静を居住環境情報として取得する居住環境情報取得装置から前記居住環境情報を取得してサーバ側居住環境情報記憶部に記憶させるサーバ側居住環境情報取得記憶部と、
前記サーバ側居住環境情報取得記憶部によって記憶される前記居住環境情報を前記建造物の周辺に位置する車両及び/又は前記建造物に送信するサーバ側居住環境情報送信部と
を有する居住環境情報管理サーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−92189(P2010−92189A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−260171(P2008−260171)
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】