説明

喫煙支援装置

【課題】ハードウェアとして専用のスイッチを設けることなく、窓開閉装置や空調装置等の喫煙時に作動させる装置の作動量を運転者の好み通りに設定できる喫煙支援装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
タッチパネル12を有するナビゲーション装置10が搭載される車両において、喫煙する運転者を支援するための所定の装置を駆動制御する喫煙支援装置を提供する。この喫煙支援装置の制御部は、運転者が喫煙支援モードを選択するための喫煙支援スイッチ12gをタッチパネル12に表示させる。この喫煙支援スイッチが押圧されると、シガーライタECU20、パワーウィンドウECU30、及びエアコンECU40に喫煙支援モードによる駆動制御を行わせる。このような制御処理を実行する制御部は、例えば、ナビゲーションECU11に含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、喫煙する運転者を支援する喫煙支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車載の灰皿の取り出しを検知すると、パワーウィンドウの開閉制御、エアコンの送風制御及び空気清浄機の作動制御を自動的に行うことにより、喫煙する運転者の動作的負担を軽減するためのパワーウィンドウ駆動回路があった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】実公平3−26221号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、喫煙の際における窓の開閉量、エアコンの風量、又は、空気清浄機のオン/オフ等は、個人的な好み等によるものであり、個別的かつ統合的に設定ができる機能があれば便利である。
【0004】
また、車両の保有者が喫煙しない人にとっては不要な機能であり、ハードウェアとして専用のスイッチ等が設けられることは必ずしも望まれることではない。
【0005】
そこで、本発明は、ハードウェアとして専用のスイッチを設けることなく、窓開閉装置や空調装置等の喫煙時に作動させる装置の作動量を運転者の好み通りに設定できる喫煙支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面の喫煙支援装置は、タッチパネル式表示手段を有するナビゲーション装置が搭載される車両において、喫煙する運転者を支援するための所定の装置を駆動制御する喫煙支援装置であって、運転者が喫煙支援モードを選択するための喫煙支援スイッチを前記タッチパネル式表示手段に表示させ、前記喫煙支援スイッチが押圧されると、前記所定の装置に喫煙支援モードによる駆動制御を行わせる制御手段を含む。
【0007】
また、前記所定の装置は、シガーライタの点火装置、車窓開閉装置、サンルーフ開閉装置、又は、空調装置であり、前記制御手段は、前記喫煙支援スイッチが押圧されると、前記点火装置による前記シガーライタの点火制御、前記車窓開閉装置による車窓の開閉制御、前記サンルーフ開閉装置によるサンルーフの開閉制御、又は、前記空調装置の駆動制御を行わせてもよい。
【0008】
また、前記制御手段は、前記喫煙支援モードにおける前記点火装置による前記シガーライタの点火の要否、前記車窓開閉装置による前記車窓の開閉量、前記サンルーフ開閉装置による前記サンルーフの開閉量、又は、前記空調装置の作動量を車両の利用者が設定するための設定スイッチを前記タッチパネル式表示手段に表示させてもよい。
【0009】
前記制御手段は、車両の利用者による前記タッチパネル式表示手段の操作により、前記喫煙支援スイッチを前記タッチパネル式表示手段に非表示とするようにしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ハードウェアとして専用のスイッチを設けることなく、タッチパネルに表示させるスイッチを通じて、喫煙支援モードにおける窓開閉装置や空調装置等の作動量を運転者の好みに通りに設定できるという特有の効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の喫煙支援装置を適用した実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、実施の形態の喫煙支援装置の構成を示す図である。この喫煙支援装置は、ナビゲーション装置10のナビゲーションECU(Electronic Control Unit)11に付加機能として組み込まれている。
【0013】
このナビゲーション装置10は、ナビゲーションECU11に加えて、タッチパネル12、現在位置検出部13、方位検出部14、ルート検索部15、及び、地図データベース16を備える。
【0014】
タッチパネル12には、電子地図と自車両の位置のほか、ナビゲーション装置10の所定の機能(例えば、ルート検索機能等)を実現するための入力スイッチが表示される。このタッチパネル12は、例えば、液晶モニタとマトリクススイッチとを組み合わせたものであればよく、パネルに表示した入力スイッチが利用者に押圧されることにより、操作可能に構成されていればよい。
【0015】
現在位置検出部13は、衛星航法システム(GPS:Global Positioning System)を利用して車両の現在位置及び走行速度等を計算するGPS受信装置で構成される。方位検出部14は、ジャイロコンパスで構成される。ルート検索部15は、利用者から指定された検索条件に重み付けを行うことにより、候補のルートの中から最適ルートを検索するように構成される。また、地図データベース16は、ナビゲーション装置に必要な電子地図を格納できればよく、例えば、ハードディスクで構成される。
【0016】
ナビゲーションECU11は、上述の検出部等(13、14、15)によって検出される情報や地図データを用いて電子地図上における自車両の位置を表す位置データを導出することにより、利用者に所望の案内情報を提供できるように構成されていればよい。なお、本実施の形態では、ナビゲーションECU11は、喫煙支援装置の制御部としての機能も有する。その制御処理については後述する。
【0017】
また、ナビゲーションECU11は、シガーライタECU20、パワーウィンドウECU30、及びエアコンECU40に接続されている。なお、シガーライタECU20、パワーウィンドウECU30、及びエアコンECU40には、それぞれ、シガーライタ21、ウィンドウ31、及びエアコン41が接続される。
【0018】
ナビゲーションECU11、シガーライタECU20、パワーウィンドウECU30、及びエアコンECU40は、図示しないバスを介してCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等からなるマイクロコンピュータを中心として構成される。
【0019】
シガーライタECU20は、シガーライタ21の点火制御を行う制御装置である。
【0020】
パワーウィンドウECU30は、ウィンドウ(車窓)31の開閉制御を行う制御装置である。図1には、パワーウィンドウECU30を1つだけ示すが、実際には、開閉可能な車窓毎に設けられる。
【0021】
エアコンECU40は、エアコン41の作動を制御する制御装置である。例えば、エアコン41のオン/オフ、風量調節、温度調節等を行えるように構成されていればよい。また、空気清浄機を備える場合は、この空気清浄機をエアコンECU40で駆動制御できるように構成してもよい。なお、空気清浄機は、空調装置なる概念に含まれるのである。
【0022】
図2は、実施の形態の喫煙支援装置による処理手順を示す図である。図3は、実施の形態の喫煙支援装置における各処理を行う際のタッチパネルの表示を示す図である。なお、図2に示す処理は、喫煙支援装置の制御部として機能するナビゲーションECU11によって実行される。
【0023】
ナビゲーション装置10の電源がオンにされると、ナビゲーションECU11は、本実施の形態の喫煙支援装置の処理手順を開始する(スタート)。
【0024】
ナビゲーションECU11は、設定ボタンが押圧されたか否かを判定する(ステップS1)。ナビゲーションECU11によってタッチパネル12の左下には「設定」ボタン12a(図3(a)参照)が表示されており、この「設定」ボタン12aが押圧されたか否かが判定される。なお、このステップS1の処理は、「設定」ボタン12aが押圧されるまで繰り返し実行される。
【0025】
ナビゲーションECU11は、設定ボタン12aが押圧されたと判定した場合は、図3(b)に示す喫煙支援設定画面をタッチパネル12に表示させる(ステップS2)。この喫煙支援設定画面には、「詳細設定」ボタン12b、「表示」スイッチ12c、及び「非表示」スイッチ12dが表示される。
【0026】
「詳細設定」ボタン12bは、喫煙支援モードにおけるシガーライタ21の点火の有無、ウィンドウ31の開閉量、及びエアコン41の作動内容を設定するための画面(後述する喫煙支援詳細設定画面)を表示させるためのボタンである。
【0027】
「表示」ボタン12cは、喫煙支援モードをオン/オフするためのアイコンをタッチパネル12に表示させるためのボタンである。
【0028】
「非表示」ボタン12dは、喫煙支援モードをオン/オフするためのアイコンをタッチパネル12に表示させないようにするためのボタンである。
【0029】
ナビゲーションECU11は、「詳細設定」ボタン12b、「表示」ボタン12c、又は「非表示」ボタン12dのうちのいずれが押圧されたかを判定する(ステップS3)。
【0030】
ナビゲーションECU11は、「詳細設定」ボタン12bが押圧されたと判定した場合は、図3(c)に示す喫煙支援詳細設定画面をタッチパネル12に表示させる(ステップS4)。この喫煙支援詳細設定画面では、利用者は、タッチパネル12を操作することにより、シガーライタ21の点火の有無、ウィンドウ31の開閉量、及びエアコン41の作動内容を設定することができる。
【0031】
ナビゲーションECU11は、利用者によるタッチパネル12の操作に応じて、シガーライタ21の点火の有無、ウィンドウ31の開閉量、及びエアコン41の作動内容を内部メモリに記憶させる(ステップS5)。図3(d)は、一例として、利用者が喫煙支援モードの開始時におけるウィンドウ31の開閉量を設定しているときのタッチパネル12の表示内容を示す。
【0032】
ナビゲーションECU11は、利用者による詳細設定が終了したか否かを判定する(ステップS6)。シガーライタ、ウィンドウ、及びエアコンの設定が一通り終了すると、図3(e)に示す「終了」ボタン12eがタッチパネル12に表示される。ステップS6の処理は、この「終了」ボタン12eが押圧されたか否かをナビゲーションECU11が判定することによって実現される。なお、このステップS6の処理は、「終了」ボタン12eが押圧されるまで繰り返し実行される。
【0033】
ナビゲーションECU11は、ステップS6において「終了」ボタン12eが押圧されたと判定すると、詳細設定画面における「終了」ボタン12e(図3(e)参照)を図3(f)に示す「開始」ボタン12fに変更し、利用者によって喫煙支援モードがオンにされるか否かを判定する(ステップS7)。
【0034】
ナビゲーションECU11は、喫煙支援モードがオンにされたと判定した場合は、詳細設定画面で設定された制御量(目標値)を表す制御指令をシガーライタECU20、パワーウィンドウECU30、及びエアコンECU40に送る(ステップS8)。各装置(シガーライタ、ウィンドウ、及びエアコン)を利用者(運転者)によって予め設定された通りに駆動制御するためである。
【0035】
ナビゲーションECU11は、喫煙支援モードがオンであることを表示するために、図3(g)に示すように、タッチパネル12の右上に喫煙支援スイッチ12gを表示する(ステップS9)。これは、ワンタッチで喫煙支援モードをオン又はオフにするためのアイコン形式のスイッチである。
【0036】
以上で、「詳細設定」ボタン12bが押圧された場合の処理が終了する。なお、ステップS7において、利用者によって喫煙支援モードがオンにされなかった場合も、「詳細設定」ボタン12bが押圧された場合の処理は終了する(エンド)。
【0037】
次に、タッチパネル12に喫煙支援スイッチを表示させる場合について説明する。
【0038】
ステップS3において「表示」ボタン12cが押圧された場合は、ナビゲーションECU11は、図3(h)に示す喫煙支援スイッチ12hをタッチパネル12の右上に表示する(ステップS10)。この喫煙支援スイッチ12hは、上述した喫煙支援スイッチ12gと同一のスイッチであるが、ここでは、喫煙支援モードがオフの状態であるときのアイコン(火が付いていない煙草を示すアイコン)を示す。
【0039】
なお、喫煙支援モードが既にオンにされている状態で手順がステップS10に進行した場合は、図3(g)に示す「喫煙モードがオンであることを示す」喫煙モードスイッチ12gがタッチパネル12の右上に表示されることになる。
【0040】
次いで、ナビゲーションECU11は、喫煙支援スイッチ12hが押圧されたか否かを判定する(ステップS11)。この処理は、喫煙支援スイッチ12hが押圧されるまで繰り返し実行される。
【0041】
ナビゲーションECU11は、喫煙支援スイッチ12hが押圧されたと判定すると、現在、喫煙支援モードがオン又はオフのいずれであるかを判定する(ステップS12)。ここでは、喫煙支援モードがオフである場合について説明しているので、手順はステップS13に進行する。
【0042】
喫煙支援モードがオフであると判定した場合は、ナビゲーションECU11は、そのときのウィンドウ31及びエアコン41の制御量をパワーウィンドウECU30及びエアコンECU40からそれぞれ受け取る(ステップS13)。これは、喫煙支援モードがオフにされたときに、オンにされる直前の制御量にウィンドウ31の開度、及びエアコン41の作動量を戻すために、オンにされる直前の制御量を保持しておくためである。この制御量は、ナビゲーションECU11の内部メモリに格納される。
【0043】
次いで、ナビゲーションECU11は、喫煙支援モードをオンにする(ステップS14)。具体的には、前述した詳細設定画面において設定されたシガーライタ21の点火の有無、ウィンドウ31の開度、及びエアコン41の作動量を内部メモリから読み込み、これらの制御量を表す制御指令をシガーライタECU20、パワーウィンドウECU30、及びエアコンECU40に送る。これにより、各ECU(20,30、40)によってシガーライタ21、ウィンドウ31、及びエアコン41が駆動される。例えば、詳細設定画面において、「シガーライタ21をオン」、「運転席側及び運転席の後部の座席のウィンドウ31を3センチ開ける」、及び「エアコン31は送風のみで風量は最小」のように設定されている場合には、各部(21、31、41)がこの設定通りに動作するように、ナビゲーションECU11によって、各ECU(20,30、40)が駆動制御される。
【0044】
ナビゲーションECU11は、喫煙支援スイッチ12gを喫煙支援モードがオンであることを示すアイコンに変更する(ステップS15)。ここでは、喫煙支援スイッチ12hが、図3(g)に示す火が付いた煙草を表すアイコン(喫煙支援スイッチ12g)に変更される。
【0045】
ナビゲーションECU11は、喫煙支援モードがオンにされたと判定した場合は、詳細設定画面で設定された制御量(目標値)を表す制御指令をシガーライタECU20、パワーウィンドウECU30、及びエアコンECU40に送る(ステップS16)。各装置(シガーライタ、ウィンドウ、及びエアコン)を利用者(運転者)によって予め設定された通りに駆動制御するためである。
【0046】
ナビゲーションECU11は、喫煙支援スイッチ12gが押圧されたか否かを判定する(ステップS17)。喫煙支援モードが利用者によってオフにされるか否かを判定するためである。オフにされない場合は、手順は終了する(エンド)。
【0047】
次に、喫煙支援モードがオフにされる場合について説明する。
【0048】
喫煙支援モードがオンである時に、(ステップS11又はS17において)喫煙支援スイッチ12g(図3(g)参照)が押圧されたと判定すると、ナビゲーションECU11は、ステップS12において、現在は喫煙支援モードがオフであると判定し、喫煙支援モードをオフにする(ステップS18)。
【0049】
次いで、ナビゲーションECU11は、タッチパネル12の右上に表示している喫煙支援スイッチ12g(図3(g)参照)を、喫煙支援モードがオフであることを示す喫煙支援スイッチ12h(図3(h)参照)に変更する(ステップS19)。
【0050】
ナビゲーションECU11は、喫煙支援モードがオンにされる直前のウィンドウ31及びエアコン41の制御量を表す制御指令を、パワーウィンドウECU30及びエアコンECU40に送る(ステップS20)。この制御量は、ナビゲーションECU11の内部メモリに格納されており、この処理により、パワーウィンドウECU30及びエアコンECU40は、それぞれ、ウィンドウ31及びエアコン41を喫煙支援モードがオンにされる直前の開度に戻す。
【0051】
ステップS20による処理が終了すると、手順はステップS17に進行し、ナビゲーションECU11は、喫煙支援スイッチ12hが押圧されたか否かを判定する(ステップS17)。喫煙支援モードが利用者によってオンにされるか否かを判定するためである。オンにされない場合は、手順は終了する(エンド)。
【0052】
また、ステップS3において、「非表示」ボタン12dが押圧された場合は、ナビゲーションECU11は、喫煙支援スイッチ(12g又は12h)をタッチパネル12に表示しないようにする(ステップS21)。これにより、タッチパネル12の表示は、図3(a)に示す状態になる。このように喫煙支援スイッチを隠すことができるので、特に、車両の利用者が喫煙しない場合には、不要なスイッチを表示させずに済む。
【0053】
以上で手順が終了する(エンド)。
【0054】
このように、本実施の形態の喫煙支援装置によれば、ハードウェアとして専用のスイッチを設けることなく、タッチパネル12に表示させる喫煙支援スイッチ12g、12hを通じて、ワンタッチで喫煙支援モードのオン、オフを切り替えることができる。また、タッチパネルに表示する詳細設定画面を通じて、喫煙支援モードにおける窓開閉装置や空調装置等の作動量を運転者の好みに通りに設定できる。
【0055】
喫煙支援スイッチ12g、12hは、タッチパネル12に表示させることも非表示とすることもできるので、設計や製造の段階で喫煙車両と禁煙車両とを分ける必要がなくなる。また、喫煙しない利用者にとっては、非表示とすることで、無用のスイッチに車内のスペースが取られることがなくなる。一つの車両を複数人が使用する場合においても、利用者の好みで設定することができる。
【0056】
以上では、ナビゲーションECU11が喫煙支援装置の制御部として機能する形態について説明したが、本実施形態の喫煙支援装置を実現するための制御装置は、ナビゲーションECUとは別の専用のECUによって実現されてもよい。
【0057】
喫煙支援装置の制御部をナビゲーションECU11と別の専用ECUにする場合は、例えば、ナビゲーションECU11と、シガーライタECU20、パワーウィンドウECU30、及びエアコンECU40との間で、喫煙支援装置の専用ECUを配設し、この専用ECが図2に示す制御処理を実行するように構成すればよい。この専用ECUは、ナビゲーション装置10の内部又は外部のいずれに配設されてもよく、タッチパネル12への喫煙支援スイッチ12g、12hや詳細設定画面の表示は、この専用ECUからナビゲーションECU11に制御指令を送ることによって実現すればよい。
【0058】
また、以上では、喫煙支援装置がシガーライタ21、ウィンドウ31、及びエアコン41の制御を行う形態について説明したが、喫煙支援装置によって制御される装置は、これらのうちの任意の1つ又は2つの装置であってもよく、さらに、電動サンルーフ、電動モータを駆動源として蓋が開閉する灰皿装置、灰皿の照明装置、空気清浄機等が喫煙支援モードで制御されるように構成されてもよい。
【0059】
また、以上では、液晶モニタとマトリクススイッチとを組み合わせたタッチパネル12を用いる場合について説明したが、パネルに表示した入力スイッチが利用者に押圧されることにより、操作可能に構成されるタッチパネル式表示手段であれば、上述のようなタッチパネル12に限られるものではない。
【0060】
また、喫煙支援の詳細設定は、安全な運転操作の確保のため、運転のための集中力を阻害させないように、車両が停止状態ある場合にのみ行えるようにしてもよい。例えば、車速センサで検出される車速が零の場合、または、オートマチックトランスミッション車の場合は、シフトポジションがパーキングポジションにある場合に、ナビゲーションECU11が詳細設定を許可するように構成すればよい。
【0061】
以上、本発明の例示的な実施の形態の喫煙支援装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】実施の形態の喫煙支援装置の構成を示す図である。
【図2】実施の形態の喫煙支援装置による処理手順を示す図である。
【図3】実施の形態の喫煙支援装置における各処理を行う際のタッチパネルの表示を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
10 ナビゲーション装置
11 ナビゲーションECU
12 タッチパネル
12g、12h 喫煙支援スイッチ
20 シガーライタECU
21 シガーライタ
30 パワーウィンドウECU
31 ウィンドウ
40 エアコンECU
41 エアコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル式表示手段を有するナビゲーション装置が搭載される車両において、喫煙する運転者を支援するための所定の装置を駆動制御する喫煙支援装置であって、
運転者が喫煙支援モードを選択するための喫煙支援スイッチを前記タッチパネル式表示手段に表示させ、前記喫煙支援スイッチが押圧されると、前記所定の装置に喫煙支援モードによる駆動制御を行わせる制御手段を含む、喫煙支援装置。
【請求項2】
前記所定の装置は、シガーライタの点火装置、車窓開閉装置、サンルーフ開閉装置、又は、空調装置であり、
前記制御手段は、前記喫煙支援スイッチが押圧されると、前記点火装置による前記シガーライタの点火制御、前記車窓開閉装置による車窓の開閉制御、前記サンルーフ開閉装置によるサンルーフの開閉制御、又は、前記空調装置の駆動制御を行わせる、請求項1に記載の喫煙支援装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記喫煙支援モードにおける前記点火装置による前記シガーライタの点火の要否、前記車窓開閉装置による前記車窓の開閉量、前記サンルーフ開閉装置による前記サンルーフの開閉量、又は、前記空調装置の作動量を車両の利用者が設定するための設定スイッチを前記タッチパネル式表示手段に表示させる、請求項2に記載の喫煙支援装置。
【請求項4】
前記制御手段は、車両の利用者による前記タッチパネル式表示手段の操作により、前記喫煙支援スイッチを前記タッチパネル式表示手段に非表示とする、請求項1乃至3のいずれかの項に記載の喫煙支援装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2008−265390(P2008−265390A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−107521(P2007−107521)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】