説明

地図データ記憶制御装置および地図データ記憶制御方法

【課題】フラッシュメモリに記憶させる地図データのエリアをユーザが容易に選択することを可能にする「地図データ記憶制御装置および地図データ記憶制御方法」を提供する。
【解決手段】地図データ記憶部240の空き容量と、地図データ記憶媒体200に記憶されている各エリアの地図データの容量とを比較して、地図データが空き容量以下の容量を持つエリアを求め、その求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成し、ディスプレイ200に表示することにより、その画面表示を見たユーザが、記憶対象として選択するエリアの地図データが地図データ記憶部240に記憶可能かをいちいち気にせずに、画面表示されたエリアの中からいずれかのエリアを適宜選択して、所望エリアの地図データを記憶装置に確実に記憶させることができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データ記憶制御装置および地図データ記憶制御方法に関し、地図データ記憶媒体にエリア毎に分割して記憶されている地図データを装置の地図データ記憶装置にエリア毎にダウンロードして記憶させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置では、地図データ等を保存しておく記憶装置として、ハードディスクが使用されている。ところで最近、地図データの記憶装置として、ハードディスクに代えて不揮発性のフラッシュメモリを用いたナビゲーション装置が提案されている。フラッシュメモリは、ハードディスクに比べて安価であるため、ナビゲーション装置のコストアップを防止することができる。さらに、フラッシュメモリは、ハードディスクに比べてより高速な地図データへのアクセス、低消費電力動作などを可能にするメリットを有する。
【0003】
地図データの記憶媒体としてフラッシュメモリを用いた技術としては、例えば特許文献1に記載の技術が存在する。この特許文献1に記載の技術は、CD−ROM装置を備えた車載用ナビゲーション装置において、CD−ROM装置に地図CD−ROMが装着されている場合には、日本全土を複数の領域に区分けして表示し、いずれかの領域をユーザが選択すると、その領域に対応する地図データを地図CD−ROMから読み出してフラッシュメモリに格納するようにしたものである。そして、車両が走行を開始すると、車両位置周辺の地図データをフラッシュメモリから読み出して表示装置に表示する。
【特許文献1】特開平09−62183号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、地図データの記憶媒体としてフラッシュメモリを用いた技術においては、フラッシュメモリの記憶容量がハードディスクほど大容量でないため、記憶可能な地図データのデータ量が制限されてしまう。そのため、ナビゲーション時に必要となる詳細な地図データを日本全国の全てについて記憶しておくことはできない。すなわち、ユーザは、フラッシュメモリの残容量を超えないように、必要なエリアの地図データだけを選択してフラッシュメモリに記憶する必要がある。しかし、ユーザにとって、フラッシュメモリの残容量に対してどのエリアの地図データを記憶することが可能かの判断は困難であるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、フラッシュメモリに記憶させる地図データのエリアをユーザが容易に選択できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するために、本発明では、地図データ記憶媒体にエリア毎に分割して記憶されている地図データを装置の地図データ記憶部にエリア毎にダウンロードして記憶させる場合に、地図データ記憶部の空き容量と、地図データ記憶媒体に記憶されている各エリアの地図データの容量とを比較して、地図データが空き容量以下の容量を持つエリアを求め、求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成し、表示装置に表示するようにしている。
【発明の効果】
【0007】
上記のように構成した本発明によれば、地図データ記憶媒体にエリア毎に分割して記憶されている地図データの中から容量的に地図データ記憶部に記憶することが可能な地図データのエリアが自動的に画面表示される。よって、その画面表示を見たユーザは、記憶対象として選択するエリアの地図データが記憶装置に記憶可能かをいちいち気にせずに、画面表示されたエリアの中からいずれかのエリアを適宜選択することにより、所望エリアの地図データを記憶装置に確実に記憶することができる。以上より、フラッシュメモリに地図データを記憶させるエリアをユーザが容易に選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態による地図データ記憶制御装置100を備えたナビゲーションシステム120の構成例を示すブロック図である。地図データ記憶制御装置100は、地図データ記憶媒体140にエリア毎(本実施形態では、日本の都道府県毎)に分割して記憶されている詳細地図データ(本願発明の地図データに相当する)を装置の記憶装置にエリア毎にダウンロードして記憶させる。本実施形態では、地図データ記憶媒体140は、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体である。図1に示すように、ナビゲーションシステム120は、地図データ記憶制御装置100の他に、自車位置検出部160、操作入力部180およびディスプレイ200を備えて構成されている。
【0009】
自車位置検出部160は、車両の現在位置を検出する。本実施形態では、自車位置検出部160は、GPS受信機を備え、当該GPS受信機により取得された車両の絶対経度、緯度を示す情報と地図データ記憶制御装置100に記憶されている地図情報とに基づいて、地図上における車両の現在位置を検出する。自車位置検出部160は、検出した車両の現在位置を示す現在位置情報を地図データ記憶制御装置100の表示画面生成部280および記憶制御部340に出力する。なお、自車位置検出部160は、GPS受信機に代えてまたは加えて、自律航法センサを用いて車両の現在位置を検出しても良い。
【0010】
操作入力部180は、地図データ記憶制御装置100が地図データ記憶媒体140に記憶されている詳細地図データを地図データ記憶部240にダウンロードして記憶する場合、ユーザからの操作指示を入力する。本実施形態では、操作入力部180は、例えば、操作パネルやリモコン等の入力装置を含んで構成される。ディスプレイ200(本願発明の表示装置に相当する)は、地図データ記憶制御装置100により生成された各種画面を表示する。
【0011】
次に、地図データ記憶制御装置100の内部構成について説明する。地図データ記憶制御装置100は、記憶媒体読取部220、地図データ記憶部240、空き容量検出部260、表示画面生成部280、表示制御部300、操作受付部320および記憶制御部340を備えて構成されている。なお、表示画面生成部280は、本願発明のエリア表示画面生成部に相当する。
【0012】
記憶媒体読取部220は、記憶制御部340からの読み取り指示を受けて、ナビゲーションシステム120が備える記憶媒体挿入部(図示せず)に挿入された地図データ記憶媒体140から記憶制御部340より指定されたエリア単位で読み取りを行い、当該読み取った詳細地図データを記憶制御部340に出力する。また、記憶媒体読取部220は、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されているか否かを判定し、地図データ記憶媒体140が挿入されていない場合、その旨を表示画面生成部280に通知する。また、記憶媒体読取部220は、地図データ記憶媒体140が挿入されている場合、その旨を記憶制御部340に通知する。
【0013】
地図データ記憶部240は、日本の全都道府県の広域地図データをあらかじめ記憶している。この広域地図データは、地図データ記憶媒体140に記憶されている各エリアの詳細地図データの容量を示す地図データ容量情報を含んでいる。また、地図データ記憶部240は、記憶制御部340から出力された詳細地図データを広域地図データに追加して記憶する。本実施形態では、地図データ記憶部240は、不揮発性のフラッシュメモリである。
【0014】
空き容量算出部260は、地図データ記憶媒体140に記憶されている詳細地図データを地図データ記憶部240に記憶する場合、追加記憶することが可能な詳細地図データの容量として地図データ記憶部240の空き容量を算出する。また、空き容量算出部260は、算出した地図データ記憶部240の空き容量を示す空き容量情報を表示画面生成部280に出力する。
【0015】
表示画面生成部280は、エリア表示画面を生成するときに、地図データ記憶部240から広域地図データを読み出す。そして、表示画面生成部280は、空き容量算出部260より出力された空き容量情報により示される地図データ記憶部240の空き容量と、地図データ記憶部240より出力された広域地図データ中に含まれる地図データ容量情報により示される各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、詳細地図データが空き容量以下の容量を持つエリアを求め、求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する。なお、表示画面生成部280は、自車位置検出部160より出力された現在位置情報により示される車両の現在位置の周辺エリアに絞って、あらかじめ定めた縮尺の地図を含むエリア表示画面を生成する。また、表示画面生成部280は、生成したエリア表示画面をエリア表示画面データとして表示制御部300に出力する。表示制御部300は、表示画面生成部280より出力されたエリア表示画面データに基づきエリア表示画面をディスプレイ200に表示する。
【0016】
また、表示画面生成部280は、記憶媒体読取部220から記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されていない旨に関する通知を受けて、ユーザに対して地図データ記憶媒体140の記憶媒体挿入部への挿入を促すエラー表示画面を生成し、表示制御部300に出力する。表示制御部300は、表示画面生成部280により出力されたエラー表示画面をディスプレイ200に表示する。
【0017】
操作受付部320は、操作入力部180を介して、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれている各エリアの中から、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶する対象のエリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付ける。この場合、操作受付部320は、受け付けた選択操作に応じて選択された追加記憶対象のエリアを示す追加記憶対象エリア情報を表示画面生成部280および記憶制御部340に出力する。
【0018】
表示画面生成部280は、操作受付部320から追加記憶対象エリア情報が出力された場合、空き容量算出部260により出力された空き容量情報により示される地図データ記憶部240の空き容量から当該追加記憶対象エリア情報により示されるエリアの詳細地図データの容量(地図データ記憶部240より出力された地図データ容量情報により特定)を減算した容量と、地図データ記憶部240より出力された地図データ容量情報により示される各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、詳細地図データが当該減算した容量以下の容量を持つエリアを求め、求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する。表示制御部300は、表示画面生成部280により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する。
【0019】
また、操作受付部320は、操作入力部180を介して、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれている各エリアの中から、地図データ記憶部240から詳細地図データを削除する対象のエリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付ける。この場合、操作受付部320は、受け付けた選択操作に応じて選択された削除対象のエリアを示す削除対象エリア情報を表示画面生成部280および記憶制御部340に出力する。
【0020】
表示画面生成部280は、操作受付部320から削除対象エリア情報が出力された場合、空き容量算出部260より出力された空き容量情報により示される地図データ記憶部240の空き容量に当該削除対象エリア情報により示されるエリアの詳細地図データの容量(地図データ記憶部240より出力された地図データ容量情報により特定)を足し算した容量と、地図データ記憶部240より出力された地図データ容量情報により示される各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、詳細地図データが当該足し算した容量以下の容量を持つエリアを求め、求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する。表示制御部300は、表示画面生成部280により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する。
【0021】
また、操作受付部320は、操作入力部180を介して、上述のように選択されたエリアの詳細地図データを地図データ記憶部240に追加記憶する処理および選択されたエリアの詳細地図データを地図データ記憶部240から削除する処理を実行する実行操作を受け付ける。この場合、操作受付部320は、実行操作を受け付けた旨を示す実行操作情報を記憶制御部340に出力する。
【0022】
記憶制御部340は、地図データ記憶媒体140が記憶媒体挿入部に挿入された旨に関する通知を記憶媒体読取部220から受けたときに、自車位置検出部160より出力された自車位置情報により示される車両の現在位置を含むエリアおよびその周辺エリアの詳細地図データを記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶媒体140から取得し、取得した詳細地図データを地図データ記憶部240に記憶させる。このとき、地図データ記憶部240に既に詳細地図データが記憶されている場合は、その詳細地図データを全て削除した後、現在位置の周辺エリアの詳細地図データを地図データ記憶媒体140から取得して地図データ記憶部240に記憶させる。
【0023】
また、記憶制御部340は、操作受付部320から追加記憶対象エリア情報を受け取った後、実行操作情報を受け取った場合、当該追加記憶対象エリア情報により示されるエリアの詳細地図データを記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶媒体140から読み出し、地図データ記憶部240に記憶させる。また、記憶制御部340は、操作受付部320から削除対象エリア情報を受け取った後、実行操作情報を受け取った場合、当該削除対象エリア情報により示されるエリアの詳細地図データを地図データ記憶部240から削除する。
【0024】
次に、地図データ記憶制御装置100が、地図データ記憶媒体140にエリア毎に分割して記憶されている詳細地図データを地図データ記憶部240にエリア毎にダウンロードして記憶させる動作の具体例について、図2を参照しながら説明する。
【0025】
図2は、本実施形態による地図データ記憶制御装置100の動作によりディスプレイ200に表示されるエリア表示画面の例を示す図である。図2(a)〜(c)は、操作入力部180を介したユーザ操作に応じて、ディスプレイ200に表示されるエリア表示画面が遷移する様子を示している。なお、図2(以下、図5、図8を同様)を説明するにあたって、地図データ記憶部240の容量は2.0[GB]であり、そのうちの0.5[GB]に相当する容量が日本全国の広域地図データの記憶領域として使用されているものとする。つまり、地図データ記憶部240に詳細地図データを記憶することが可能な全容量は、1.5[GB]である。
【0026】
図2(a)は、地図データ記憶制御装置100の記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入された場合、ディスプレイ200に表示されるエリア表示画面を示している。この場合の地図データ記憶制御装置100の動作として、自車位置検出部160は、車両の現在位置(本実施形態では、東京都)を検出する。そして、記憶制御部340は、自車位置検出部160により検出された車両の現在位置を含むエリア(東京都)およびその周辺エリア(本実施形態では、神奈川および埼玉県)の詳細地図データを記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶媒体140から取得し、その取得した詳細地図データを地図データ記憶部240に記憶させる。現在位置のエリアに対してどのエリアを周辺エリアとするかは、例えばテーブル情報によりあらかじめ定めておく。この場合のテーブル情報は、地図データ記憶部240にあらかじめ記憶しておく。
【0027】
その後、空き容量算出部260は、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能な空き容量を算出する。図2(a)の例では、東京都、神奈川および埼玉県の詳細地図データが地図データ記憶部240に記憶されたため、地図データ記憶部240に詳細地図データを記憶することが可能な空き容量は、もともと地図データ記憶部240に詳細地図データを記憶することが可能であった全容量(1.5[GB])から東京都、神奈川および埼玉県の詳細地図データの合計容量(1.3[GB])を減算した容量(0.2[GB])となる。
【0028】
次に、表示画面生成部280は、空き容量算出部260により算出された空き容量(0.2[GB])と、地図データ記憶媒体140に記憶されている各エリアの詳細地図データの容量(地図データ記憶部240にあらかじめ記憶されている地図データ容量情報)とを比較して、地図データ記憶媒体140から地図データ記憶部240に追加記憶することが可能な詳細地図データのエリア(つまり、詳細地図データが空き容量(0.2[GB])以下の容量を持つエリア)を表示するエリア表示画面を生成する。次に、表示制御部300は、表示画面生成部280により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する。このとき表示されるエリア表示画面を示したのが図2(a)である。
【0029】
図2(a)に示すように、ディスプレイ200に表示されたエリア表示画面の左側には、自車位置検出部160により検出された車両の現在位置を含む広域地図として、一都六県を含む関東エリアを示す広域地図400が地図データ記憶部240の広域地図データを用いて表示されている。さらに、広域地図400上には、自車位置検出部160により検出された車両の現在位置に自車位置マークが重畳して表示されている。
【0030】
また、広域地図400には、各エリアの詳細地図データの容量が表示されている。例えば、東京都の詳細地図データであれば、地図データ記憶部240に記憶するために必要な容量は0.6[GB]である。また、広域地図400には、地図データ記憶制御装置100の記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されたときに記憶制御部340により地図データ記憶部240に詳細地図データが記憶されたエリア(本実施形態では、東京都、神奈川県、埼玉県)と、地図データ記憶部240に追加記憶することが可能な詳細地図データのエリア(本実施形態では、詳細地図データの容量が0.2[GB]以下である群馬県、栃木県、茨城県)と、追加記憶することが不可能な詳細地図データのエリア(本実施形態では、詳細地図データの容量が0.2[GB]より大きい千葉県)とが色分けして表示されている。
【0031】
例えば、地図データ記憶部240に詳細地図データが記憶されたエリアは濃い緑色で表示される。また、地図データ記憶部240に追加記憶することが可能な詳細地図データのエリアは薄い緑色で表示される。また、地図データ記憶部240に追加記憶することが不可能な詳細地図データのエリアは黒色で表示される。
【0032】
図2(a)に示すように、ディスプレイ200に表示されたエリア表示画面の右側には、地図データ記憶部240に記憶されている詳細地図データの容量(図2では、「現在のダウンロード容量」として表示)を数値表示するだけでなく円グラフ410を用いて表示している。その現在のダウンロード容量や円グラフ410を参照することで、地図データ記憶部240に詳細地図データを記憶することが可能な全容量(1.5[GB])のうち既に地図データ記憶部240に記憶されている詳細地図データの容量が1.3[GB]であること、つまり空き容量が0.2[GB]であることがわかる。
【0033】
さらに、エリア表示画面の右側には、地図データ記憶媒体140に記憶されている詳細地図データを地図データ記憶部240にエリア毎にダウンロードして記憶させるために押下するダウンロード開始ボタン420、広域地図400に含まれている各エリア(図2(a)では、関東エリア)の中から、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶する対象のエリアとしていずれかのエリアを選択するために押下する追加ボタン430、および広域地図400に含まれている各エリアの中から、地図データ記憶部240から詳細地図データを削除する対象のエリアとしていずれかのエリアを選択するために押下する削除ボタン440が表示されている。
【0034】
図2(b)は、操作入力部180に対するユーザ操作を介して、図2(a)に示すエリア表示画面中の削除ボタン440が押下された後に広域地図400中の神奈川県が削除対象エリアとして選択された場合、ディスプレイ200に表示されるエリア表示画面の例を示している。図2(b)に示すように、広域地図400において削除対象エリアとして神奈川県を選択すると、神奈川県を示すエリアの色が濃い緑色から削除対象エリアを表示する灰色に変更される。そして、エリア表示画面の右側に表示される現在のダウンロード容量は、図2(a)に示す現在のダウンロード容量(1.3[GB])から削除対象エリアとして選択されたエリア(神奈川県)の詳細地図データの容量(0.4[GB])を減算した容量(0.9[GB])に変更される。つまり、地図データ記憶部240に詳細地図データを記憶することが可能な空き容量は0.6[GB]となる。
【0035】
この場合、図2(a)に示すエリア表示画面において地図データ記憶部240に追加記憶することが不可能なエリアであった千葉県の詳細地図データの容量(0.3[GB])が、神奈川県を削除対象エリアとして選択した後の空き容量(0.6[GB])を下回る。そのため、広域地図400中の千葉県を示すエリアの色が、もともと地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能であった詳細地図データのエリア(群馬県、栃木県、茨城県)と同じ色(薄い緑色)に変更される。
【0036】
図2(b)における地図データ記憶制御装置100の動作として、操作受付部320は、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれている各エリアの中から、詳細地図データの削除対象エリアとして神奈川県を選択する選択操作を受け付ける。次に、表示画面生成部280は、空き容量算出部260により算出された空き容量(0.2[GB])に削除対象エリア(神奈川県)の詳細地図データの容量(0.4[GB])を足した容量(0.6[GB])と、地図データ記憶媒体200に記憶されている各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、詳細地図データの容量が0.6[GB]以下のエリア(群馬県、栃木県、茨城県および千葉県)を求める。そして、その求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する。次に、表示制御部300は、表示画面生成部280により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する。
【0037】
図2(c)は、操作入力部180に対するユーザ操作を介して、図2(b)に示すエリア表示画面中の追加ボタン430が押下された後に広域地図400中の栃木県、茨城県および千葉県が追加記憶対象エリアとして選択された場合、ディスプレイ200に表示されるエリア表示画面の例を示している。図2(c)に示すように、広域地図400において追加対象エリアとして栃木県、茨城県および千葉県を選択すると、栃木県、茨城県および千葉県を示すエリアの色が薄い緑色から黄色に変更される。そして、エリア表示画面の右側に表示される現在のダウンロード容量は、図2(b)に示す現在のダウンロード容量(0.9[GB])から追加対象エリアとして選択されたエリア(栃木県、茨城県および千葉県)の詳細地図データの合計容量(0.6[GB])を足し算した容量(1.5[GB])に変更される。つまり、地図データ記憶部240に詳細地図データを記憶することが可能な空き容量は、0.0[GB]となる。
【0038】
この場合、図2(b)に示すエリア表示画面において地図データ記憶部240に追加記憶することが可能な詳細地図データのエリアであった群馬県の詳細地図データの容量(0.2[GB])が、栃木県、茨城県および千葉県を追加対象エリアとして選択した後の空き容量(0.0[GB])を上回る。そのため、広域地図400中の群馬県を示すエリアの色が、図2(a)において地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが不可能であった詳細地図データのエリア(千葉県)と同じ色(黒色)に変更される。
【0039】
図2(c)における地図データ記憶制御装置100の動作として、操作受付部320は、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれている各エリアの中から、詳細地図データの追加対象エリアとして栃木県、茨城県および千葉県を選択する選択操作を受け付ける。次に、表示画面生成部280は、空き容量算出部260により算出された空き容量(0.6[GB])に追加対象エリア(栃木県、茨城県および千葉県)の詳細地図データの容量(0.6[GB])を減算した容量(0.0[GB])と、地図データ記憶媒体200に記憶されている各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、詳細地図データの容量が空き容量(0.0[GB])以下のエリアを求める。そして、表示画面生成部280は、その求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する。なお、図2(c)では、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアは存在しない。次に、表示制御部300は、表示画面生成部280により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する。
【0040】
ここで、図2(c)に示すエリア表示画面中のダウンロード開始ボタン420が押下されると、記憶制御部340は、図2(b)において削除対象エリアとして選択されたエリア(神奈川県)の詳細地図データが地図データ記憶部240から削除するとともに、図2(c)において追加記憶対象エリアとして選択されたエリア(栃木県、茨城県および千葉県)の詳細地図データを記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶媒体140から読み出し、地図データ記憶部240に記憶する。
【0041】
次に、第1の実施形態における地図データ記憶制御装置100の動作例について説明する。図3は、第1の実施形態による地図データ記憶制御装置100の動作例を示すフローチャートである。図1におけるステップS100の処理は、例えば、地図データ記憶制御装置100が、操作入力部180に対するユーザ操作を介して地図データ記憶媒体140に記憶されている詳細地図データのエリア毎のダウンロード要求を受け付けることにより開始する。
【0042】
まず、記憶媒体読取部220は、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されているか否かを判定する(ステップS100)。もし、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されていないと記憶媒体読取部220にて判定した場合(ステップS100にてNO)、記憶媒体読取部220は、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されていない旨を表示画面生成部280に通知する。この通知を受けて、表示画面生成部280は、ユーザに対して地図データ記憶媒体140の記憶媒体挿入部への挿入を促すエラー表示画面を生成し、表示制御部300に出力する(ステップS120)。表示制御部300は、表示画面生成部280により出力されたエラー表示画面をディスプレイ200に表示する(ステップS140)。その後、処理はステップS100に遷移する。
【0043】
一方、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されていると記憶媒体読取部220にて判定した場合(ステップS100にてYES)、記憶媒体読取部220は、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されている旨を記憶制御部340に通知する。この通知を受けた記憶制御部340は、自車位置検出部160により検出された車両の現在位置を取得する(ステップS160)。そして、記憶制御部340は、車両の現在位置を含むエリアおよびその周辺エリアの詳細地図データを記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶媒体140から取得し、取得した詳細地図データを地図データ記憶部240に記憶させる(ステップS180)。
【0044】
次に、空き容量算出部260は、地図データ記憶部240に詳細地図データを記憶する場合、追加記憶することが可能な空き容量を算出する(ステップS200)。そして、空き容量算出部260は、算出した空き容量をエリア表示画面生成部280に出力する。表示画面生成部280は、地図データ記憶媒体140に記憶されている各エリアの詳細地図データの容量を表した地図データ容量情報を地図データ記憶部240から取得する。そして、エリア表示画面生成部280は、空き容量算出部260により算出された空き容量と、地図データ容量情報により示される各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアを求める。そして、表示画面生成部280は、求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する(ステップS220)。表示制御部300は、表示画面生成部280により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する(ステップS240)。
【0045】
次に、操作受付部320は、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれている各エリアの中から、詳細地図データの追加対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS260)。もし、詳細地図データの追加対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けたと操作受付部320にて判定した場合(ステップS260にてYES)、表示画面生成部280は、ステップS240で生成したエリア表示画面の内容を更新する。
【0046】
具体的には、表示画面生成部280は、空き容量算出部260により算出された空き容量から追加対象エリアの詳細地図データの容量を減算した容量と、地図データ記憶媒体140に記憶されている各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアを求める。そして、表示画面生成部280は、その求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する(ステップS280)。次に、表示制御部300は、表示画面生成部280により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する(ステップS300)。その後、処理はステップS260に遷移する。
【0047】
一方、詳細地図データの追加対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けていないと操作受付部320にて判定した場合(ステップS260にてNO)、操作受付部320は、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれている各エリアの中から、詳細地図データの削除対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS320)。もし、詳細地図データの削除対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けたと操作受付部320にて判定した場合(ステップS320にてYES)、表示画面生成部280は、ステップS240で生成したエリア表示画面の内容を更新する。
【0048】
具体的には、表示画面生成部280は、空き容量算出部260により算出された空き容量に削除対象エリアの詳細地図データの容量を足した容量と、地図データ記憶媒体140に記憶されている各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアを求める。そして、表示画面生成部280は、その求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する(ステップS340)。次に、表示制御部300は、表示画面生成部280により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する(ステップS360)。その後、処理はステップS260に遷移する。
【0049】
一方、詳細地図データの削除対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けていないと操作受付部320にて判定した場合(ステップS320にてNO)、操作受付部320は、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれているダウンロード開始ボタン420を押下する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS380)。もし、ダウンロード開始ボタン420を押下する操作を受け付けていないと操作受付部320にて判定した場合(ステップS380にてNO)、処理はステップS260に遷移する。
【0050】
一方、ダウンロード開始ボタン420を押下する操作を受け付けたと操作受付部320にて判定した場合(ステップS380にてYES)、記憶制御部340は、削除対象エリアとして選択されたエリアの詳細地図データを地図データ記憶部240から削除するとともに、追加対象エリアとして選択されたエリアの詳細地図データを地図データ記憶媒体140から読み出し、地図データ記憶部240に記憶させる(ステップS400)。その後、ステップS400の処理が完了することによって、地図データ記憶制御装置100は、図3における処理を終了する。
【0051】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、地図データ記憶部240の空き容量と、地図データ記憶媒体140に記憶されている各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアを求め、当該求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成してディスプレイ200に表示している。
【0052】
これにより、地図データ記憶媒体140にエリア毎に分割して記憶されている詳細地図データの中から地図データ記憶部240に記憶することが可能な詳細地図データのエリアが自動的に画面表示される。よって、その画面表示を見たユーザは、記憶対象として選択するエリアの詳細地図データが地図データ記憶部240に追加記憶できるか否かの可否をいちいち気にせずに、画面表示されたエリアの中からいずれかのエリアを適宜選択することにより、所望エリアの詳細地図データを地図データ記憶部240に確実に記憶させることができる。よって、地図データ記憶部240(フラッシュメモリ)に詳細地図データを記憶させるエリアをユーザが容易に選択することができる。
【0053】
また、本実施形態によれば、表示画面生成部280は、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアと追加記憶することが不可能なエリアとを色分けして表示するエリア表示画面を生成する。これにより、その画面表示を見たユーザは、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアと追加記憶することが不可能なエリアとを明確に把握することができる。
【0054】
また、本実施形態によれば、画面生成部280は、地図データ記憶部240の空き容量を示す情報と、地図データ記憶媒体140に記憶されている各エリアの詳細地図データの中から地図データ記憶部240に追加記憶することが可能なエリアの詳細地図データの容量をエリア毎に示す情報とを表示したエリア表示画面を生成する。これにより、その画面表示を見たユーザは、地図データ記憶部240に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアだけでなく、地図データ記憶部240に追加記憶することが可能なエリアがあとどれくらいあるのかを知ることができる。また、地図データ記憶部240の空き容量を円グラフ410を用いてエリア表示画面に表示することにより、地図データ記憶部240の空き容量の直感的な把握が可能となる。
【0055】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、地図データ記憶媒体140から地図データ記憶部240に記憶させる詳細地図データの表示縮尺を任意に選択できるようにしたことを特徴としている。図4は、第2の実施形態による地図データ記憶制御装置100’を含むナビゲーションシステム120の構成例を示すブロック図である。なお、この図4において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0056】
第2の実施形態において、地図データ記憶制御装置100’は、図1に示した構成に加えて、縮尺選択操作受付部360を更に備えて構成されている。また、地図データ記憶制御装置100’は、図1の地図データ記憶部240の代わりに地図データ記憶部240’を備えている。また、地図データ記憶制御装置100’は、図1の表示画面生成部280の代わりに表示画面生成部280’を備えている。また、地図データ記憶制御装置100’は、図1の記憶制御部340の代わりに記憶制御部340’を備えている。なお、第2の実施形態では、地図データ記憶媒体140には、「10km」、「1km」、「500m」、「50m」および「25m」の計5段階の表示縮尺の詳細地図データがエリア毎に記憶されているものとする。
【0057】
地図データ記憶部240’は、第1の実施形態と同様に、広域地図データをあらかじめ記憶している。第2の実施形態において、広域地図データは、地図データ記憶媒体140に記憶されている各エリアにおける各表示縮尺の詳細地図データの容量を表示縮尺毎に示す第2地図データ容量情報を含んでいる。
【0058】
縮尺選択操作受付部360は、操作入力部180を介して、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺を選択する縮尺選択操作を受け付ける。この場合、縮尺選択操作受付部360は、受け付けた縮尺選択操作に応じて選択された表示縮尺を示す表示縮尺情報を表示画面生成部280’および記憶制御部340’に出力する。
【0059】
表示画面生成部280’は、地図データ記憶媒体140から地図データ記憶部240に追加記憶する詳細地図データの表示縮尺を設定するための縮尺設定画面を生成する機能を有する。また、表示画面生成部280’は、生成した縮尺設定画面を表示制御部300に出力する。表示制御部300は、表示画面生成部280’により出力された縮尺設定画面をディスプレイ200に表示する。
【0060】
また、表示画面生成部280’は、エリア表示画面を生成する機能も有する。エリア表示画面を生成するときに、表示画面生成部280’は、地図データ記憶部240’から第2地図データ容量情報を読み出す。そして、表示画面生成部280’は、空き容量算出部260より出力された空き容量情報により示される地図データ記憶部240’の空き容量と、縮尺選択操作受付部360より出力された表示縮尺情報により示される表示縮尺に対応する各エリアの詳細地図データの容量(地図データ記憶部240’より出力された第2地図データ容量情報により特定)とを比較して、表示縮尺に対応する詳細地図データの容量が空き容量以下の容量を持つエリアを表示するエリア表示画面を生成する。
【0061】
また、表示画面生成部280’は、記憶媒体読取部220から記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されていない旨に関する通知を受けて、ユーザに対して地図データ記憶媒体140の記憶媒体挿入部への挿入を促すエラー表示画面を生成し、表示制御部300に出力する。表示制御部300は、表示画面生成部280’により出力されたエラー表示画面をディスプレイ200に表示する。
【0062】
また、表示画面生成部280’は、操作受付部320から追加記憶対象エリア情報が出力された場合、空き容量算出部260により出力された空き容量情報により示される地図データ記憶部240’の空き容量から当該追加記憶対象エリア情報により示されるエリアで縮尺選択操作受付部360より出力された表示縮尺情報により示される表示縮尺に対応する詳細地図データの容量(地図データ記憶部240’より出力された第2地図データ容量情報により特定)を減算した容量と、当該表示縮尺に対応する各エリアの詳細地図データの容量(地図データ記憶部240’より出力された第2地図データ容量情報により特定)とを比較して、表示縮尺に対応する詳細地図データの容量が空き容量以下の容量を持つエリアを表示するエリア表示画面を生成する。表示制御部300は、表示画面生成部280’により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する。
【0063】
また、表示画面生成部280は、操作受付部320から削除対象エリア情報が出力された場合、空き容量算出部260より出力された空き容量情報により示される地図データ記憶部240’の空き容量に当該削除対象エリア情報により示されるエリアで地図データ記憶部240’に記憶されている詳細地図データの容量(地図データ記憶部240’より出力された地図データ容量情報により特定)を足し算した容量と、縮尺選択操作受付部360より出力された表示縮尺情報により示される表示縮尺に対応する各エリアの詳細地図データの容量(地図データ記憶部240’より出力された第2地図データ容量情報により特定)とを比較して、表示縮尺に対応する詳細地図データの容量が空き容量以下の容量を持つエリアを表示するエリア表示画面を生成する。表示制御部300は、表示画面生成部280’により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する。
【0064】
記憶制御部340’は、地図データ記憶媒体140が記憶媒体挿入部に挿入された旨の通知を記憶媒体読取部220から受けたときに、自車位置検出部160より出力された自車位置情報により示される車両の現在位置を含むエリアおよびその周辺エリアの詳細地図データを記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶媒体140から取得し、取得した詳細地図データを地図データ記憶部240’に記憶させる。このとき、地図データ記憶部240に既に詳細地図データが記憶されている場合は、その詳細地図データを全て削除した後、現在位置の周辺エリアの詳細地図データを地図データ記憶媒体140から取得して地図データ記憶部240’に記憶させる。
【0065】
また、記憶制御部340’は、操作受付部320から追加記憶対象エリア情報を受け取った後、実行操作情報を受け取った場合、当該追加記憶対象エリア情報により示されるエリアの詳細地図データを、縮尺選択操作受付部360により出力された表示縮尺情報により示される表示縮尺に対応する部分だけ記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶媒体140から読み出し、地図データ記憶部240’に記憶させる。また、記憶制御部340’は、操作受付部320から削除対象エリア情報を受け取った後、実行操作情報を受け取った場合、当該削除対象エリア情報により示されるエリアの詳細地図データを地図データ記憶部240’から削除する。
【0066】
次に、地図データ記憶制御装置100’が、地図データ記憶媒体140にエリア毎かつ表示縮尺毎に分割して記憶されている詳細地図データを地図データ記憶部240’にエリア毎にダウンロードして記憶させる動作の具体例について、図5を参照しながら説明する。図5(a)は、本実施形態によるディスプレイ200に表示される縮尺設定画面の例を示す図である。図5(b)、(c)は、操作入力部180に対する縮尺設定操作に応じて、ディスプレイ200に表示されるエリア表示画面が遷移する様子を示している。
【0067】
図5(a)は、地図データ記憶部240’に詳細地図データを追加記憶することが可能な空き容量を空き容量算出部260が算出した後にディスプレイ200に表示される縮尺設定画面を示している。図5(a)は、縮尺設定画面において、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺として「10km」、「1km」および「500m」が選択された様子を示している。この場合の地図データ記憶制御装置100’の動作として、縮尺選択操作受付部360は、操作入力部180を介して、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺として「10km」、「1km」および「500m」を選択する縮尺選択操作を受け付ける。
【0068】
図5(b)は、第1の実施形態との比較のため、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺が設定されなかった場合、つまり、全ての表示縮尺の詳細地図データを記憶の対象とする場合に、地図データ記憶制御装置100’の記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されたときにディスプレイ200に表示されるエリア表示画面を示している。この図5(b)に示すエリア表示画面は、図2(a)に示したものと同じである。
【0069】
図5(c)は、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺が設定された場合にディスプレイ200に表示されるエリア表示画面を示している。図5(c)に示すように、地図データ記憶制御装置100’の記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されたときに詳細地図データ(全表示縮尺のもの)がダウンロードされたエリア以外の各エリア(群馬県、栃木県、茨城県および千葉県)については、詳細地図データを地図データ記憶部240’に記憶するために必要な容量が、図5(a)に示す縮尺設定画面において選択された表示縮尺に対応する詳細地図データの容量に変更されている。
【0070】
このため、図5(b)に示すエリア表示画面において、地図データ記憶部240’に全縮尺の詳細地図データを追加記憶することが不可能なエリアであった千葉県に関して、選択した一部の表示縮尺の詳細地図データの容量(0.15[GB])が地図データ記憶部240’の空き容量(0.2[GB])を下回る。これにより、広域地図400中の千葉県を示すエリアの色が、地図データ記憶部240’に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリア(群馬県、栃木県、茨城県)と同じ色(薄い緑色)に変更される。
【0071】
図5(c)における地図データ記憶制御装置100’の動作として、表示画面生成部280’は、空き容量算出部260により算出された地図データ記憶部240’の空き容量(0.2[GB])と、縮尺選択操作受付部360により受け付けられた縮尺選択操作に応じて選択された表示縮尺(「10km」、「1km」および「500m」)に対応する各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、選択された表示縮尺に対応する詳細地図データの容量が0.2[GB]以下のエリアを求める。そして、表示画面生成部280は、その求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する。
【0072】
次に、第2の実施形態における地図データ記憶制御装置100’の動作例について説明する。図6は、第2の実施形態による地図データ記憶制御装置100’の動作例を示すフローチャートである。図6におけるステップS500の処理は、例えば、地図データ記憶制御装置100’が、操作入力部180に対するユーザ操作を介して、地図データ記憶媒体140に記憶されている詳細地図データのダウンロード要求を受け付けることにより開始する。
【0073】
まず、記憶媒体読取部220は、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されているか否かを判定する(ステップS500)。もし、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されていないと記憶媒体読取部220にて判定した場合(ステップS500にてNO)、記憶媒体読取部220は表示画面生成部280’に通知する。この通知を受けて、表示画面生成部280’は、ユーザに対して地図データ記憶媒体140の記憶媒体挿入部への挿入を促すエラー表示画面を生成し、表示制御部300に出力する(ステップS520)。表示制御部300は、表示画面生成部280’により出力されたエラー表示画面をディスプレイ200に表示する(ステップS540)。その後、処理はステップS500に遷移する。
【0074】
一方、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されていると記憶媒体読取部220にて判定した場合(ステップS500にてYES)、記憶媒体読取部220は記憶制御部340’に通知する。記憶制御部340’は、自車位置検出部160により検出された車両の現在位置を取得する(ステップS560)。そして、記憶制御部340’は、車両の現在位置を含むエリアおよびその周辺エリアの詳細地図データを記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶部240’から取得し、取得した詳細地図データを地図データ記憶部240’に記憶させる(ステップS580)。
【0075】
次に、空き容量算出部260は、地図データ記憶部240’に詳細地図データを追加記憶することが可能な空き容量を算出する(ステップS600)。そして、空き容量算出部260は、その算出した空き容量を表示画面生成部280’に出力する。
【0076】
次に、地図データ記憶制御装置100’は縮尺設定処理を行う(ステップS620)。図7は、第2の実施形態による地図データ記憶制御装置100’の縮尺設定処理の具体的な流れを示すフローチャート図である。まず、表示画面生成部280’は、地図データ記憶部240’に追加記憶する詳細地図データの表示縮尺を設定するための縮尺設定画面を生成し、表示制御部300に出力する(ステップS900)。表示制御部300は、表示画面生成部280’により生成された縮尺設定画面をディスプレイ200に表示する(ステップS920)。
【0077】
次に、縮尺選択操作受付部360は、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺を選択する縮尺選択操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS940)。もし、縮尺選択操作を受け付けていないと縮尺選択操作受付部360にて判定した場合(ステップS940にてNO)、処理はステップS940に遷移し、当該縮尺選択操作を受け付けるまで、縮尺選択操作受付部360はステップS940の判定処理を繰り返す。
【0078】
一方、縮尺選択操作を受け付けたと縮尺選択操作受付部360にて判定した場合(ステップS940にてYES)、縮尺選択操作受付部360は、縮尺選択操作に応じて選択された表示縮尺を示す表示縮尺情報を表示画面生成部280’および記憶制御部340’に出力する(ステップS960)。その後、ステップS960の処理が完了することによって、地図データ記憶制御装置100’は、図7における縮尺設定処理を終了する。
【0079】
図6のステップS640では、表示画面生成部280’は、縮尺選択操作受付部360により出力された表示縮尺情報により示される表示縮尺に対応する各エリアの詳細地図データの容量を表した第2地図データ容量情報を地図データ記憶部240’から取得する。そして、表示画面生成部280’は、空き容量算出部260により算出された空き容量と、第2地図データ容量情報により示される各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、地図データ記憶部240’に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアを求める。そして、表示画面生成部280’は、求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する(ステップS640)。表示制御部300は、表示画面生成部280’により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する(ステップS660)。
【0080】
次に、操作受付部320は、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれている各エリアの中から、詳細地図データの追加対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS680)。もし、詳細地図データの追加対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けたと操作受付部320にて判定した場合(ステップS680にてYES)、表示画面生成部280’は、ステップS640で生成したエリア表示画面の内容を更新する。
【0081】
具体的には、表示画面生成部280’は、空き容量算出部260により算出された空き容量から追加対象エリアで縮尺選択操作受付部360より出力された表示縮尺情報により示される表示縮尺に対応する詳細地図データの容量を減算した容量と、当該表示縮尺に対応する各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、地図データ記憶部240’に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアを求める。そして、その求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する(ステップS700)。次に、表示制御部300は、表示画面生成部280’により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する(ステップS720)。その後、処理はステップS680に遷移する。
【0082】
一方、詳細地図データの追加対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けていないと操作受付部320にて判定した場合(ステップS680にてNO)、操作受付部320は、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれている各エリアの中から、詳細地図データの削除対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS740)。もし、詳細地図データの削除対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けたと操作受付部320にて判定した場合(ステップS740にてYES)、表示画面生成部280’は、ステップS640で生成したエリア表示画面の内容を更新する。
【0083】
具体的には、表示画面生成部280’は、空き容量算出部260により算出された空き容量に削除対象エリアで地図データ記憶部240’に記憶されている詳細地図データの容量を足した容量と、縮尺選択操作受付部360より出力された表示縮尺情報により示される表示縮尺に対応する各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、地図データ記憶部240’に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリアを求める。そして、表示画面生成部280’は、その求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成する(ステップS760)。次に、表示制御部300は、表示画面生成部280’により生成されたエリア表示画面をディスプレイ200に表示する(ステップS780)。その後、処理はステップS680に遷移する。
【0084】
一方、詳細地図データの削除対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けていないと操作受付部320にて判定した場合(ステップS740にてNO)、操作受付部320は、表示制御部300により表示されたエリア表示画面に含まれているダウンロード開始ボタン420を押下する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS800)。もし、ダウンロード開始ボタン420を押下する操作を受け付けていないと操作受付部320にて判定した場合(ステップS800にてNO)、処理はステップS680に遷移する。
【0085】
一方、ダウンロード開始ボタン420を押下する操作を受け付けたと操作受付部320にて判定した場合(ステップS800にてYES)、記憶制御部340’は、削除対象エリアとして選択されたエリアの詳細地図データ(地図データ記憶部240’に記憶されている全ての表示縮尺に対応する詳細地図データ)を地図データ記憶部240’から削除するとともに、追加対象エリアとして選択された追加対象エリアの詳細地図データ(縮尺選択操作受付部360より出力された表示縮尺情報により示される表示縮尺に対応する詳細地図データ)を、縮尺選択操作受付部360により出力された表示縮尺情報により示される表示縮尺に対応する部分だけ記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶媒体140から読み出し、地図データ記憶部240’に記憶させる(ステップS820)。その後、ステップS820の処理が完了することによって、地図データ記憶制御装置100は、図6における処理を終了する。
【0086】
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、表示画面生成部280’は、空き容量算出部260により算出された空き容量と、縮尺選択操作受付部360により受け付けられた縮尺選択操作に応じて選択された表示縮尺に対応する各エリアの詳細地図データの容量とを比較して、表示縮尺に対応する詳細地図データの容量が空き容量以下の容量を持つエリアを表示するエリア表示画面を生成する。
【0087】
これにより、縮尺選択操作に応じて選択された表示縮尺に対応する詳細地図データを地図データ記憶部240’に記憶することが可能なエリアが自動的に画面表示される。よって、その画面表示を見たユーザは、追加記憶対象として選択するエリアの詳細地図データが地図データ記憶部240’に記憶可能かをいちいち気にせずに、画面表示されたエリアの中からいずれかのエリアを適宜選択することにより、所望エリアの詳細地図データを地図データ記憶部240’に確実に記憶させることができる。さらに、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データを所望の表示縮尺に対応する部分に絞ることが可能となるため、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの容量を適宜減らすことができる。よって、なるべく多くのエリアの詳細地図データを地図データ記憶部240’に記憶させることができる。
【0088】
なお、上記第2の実施形態では、地図データ記憶媒体140を記憶媒体挿入部に挿入したときに、自車位置を含むエリアおよびその周辺エリアについて全縮尺の詳細地図データをダウンロードし、追加記憶するエリアについて表示縮尺を選択できるようにしたが、これに限定されない。例えば、自車位置を含むエリアおよびその周辺エリアについても表示縮尺を選択できるようにしても良い。なお、前者のように、自車位置周辺ですぐに使用する可能性の高いエリアについては全縮尺の詳細地図データをダウンロードすることで、細街路等を走行するときにもより詳細な地図が表示できる。よって、自車位置周辺で使用する可能性が高いエリアは、全縮尺の詳細地図データをユーザの手間をかけずにダウンロードし、それ以外のエリアで表示縮尺を設定できるというメリットがある。
【0089】
また、上記第2の実施形態では、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺を各エリア共通の表示縮尺として設定する例について説明したが、詳細地図データの表示縮尺をエリア毎に設定するようにしても良い。このことを図6に示すフローチャート図で説明すれば、ステップS620の処理をステップS600の後に行うことに代えて、詳細地図データの追加記憶対象エリアとしていずれかのエリアを選択する選択操作を受け付けたと操作受付部320にて判定した場合(ステップS680にてYES)の次のステップ(ステップS700の前)において、選択操作に応じて選択されたエリアのみを対象としてステップS620の処理を行っても良い。
【0090】
ここで、ダウンロード対象の詳細地図データの表示縮尺をエリア毎に設定する場合の動作の具体例について、図8を参照しながら説明する。図8(a)は、ディスプレイ200に表示される縮尺設定画面の変形例を示す図である。図8(b)、(c)は、操作入力部180に対する縮尺設定操作に応じて、ディスプレイ200に表示されるエリア表示画面が遷移する様子を示している。
【0091】
図8(a)は、地図データ記憶部240’に詳細地図データを追加記憶するエリアが選択された後にディスプレイ200に表示される縮尺設定画面を示している。図8(a)は、千葉県が選択された後に表示される縮尺設定画面を示している。図8(a)に示すように、縮尺設定画面において、千葉県に関して地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺として「10km」、「1km」および「500m」が選択されている。
【0092】
図8(b)は、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺が設定されなかった場合、地図データ記憶制御装置100’の記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入されたときに、ディスプレイ200に表示されるエリア表示画面を示している。このエリア表示画面は、図5(b)に示すものと同じである。
【0093】
図8(c)は、選択された千葉県に関して、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺が設定された場合にディスプレイ200に表示されるエリア表示画面を示している。図8(c)に示すように、千葉県の詳細地図データを地図データ記憶部240’に記憶するために必要な容量が、図8(a)に示す縮尺設定画面において選択された表示縮尺に対応する詳細地図データの容量に更新されている。このため、図8(b)に示すエリア表示画面において、地図データ記憶部240’に全表示縮尺の詳細地図データを追加記憶することが不可能なエリアであった千葉県に関して、選択した一部の表示縮尺の詳細地図データの容量(0.15[GB])が地図データ記憶部240’の空き容量(0.2[GB])を下回る。これにより、広域地図400中の千葉県を示すエリアの色が、地図データ記憶部240’に詳細地図データを追加記憶することが可能なエリア(群馬県、栃木県、茨城県)と同じ色(薄い緑色)に変更される。
【0094】
以上のように、詳細地図データの表示縮尺をエリア毎に設定するようにすれば、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺を、ユーザの希望に応じてエリア毎に任意に設定することが可能となり、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【0095】
また、上記第2実施形態では、縮尺設定画面において、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺を選択する例について説明したが、地図データ記憶部240’に記憶させない詳細地図データの表示縮尺を選択するようにしても良い。
【0096】
また、上記第2実施形態では、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示縮尺を設定する例について説明したが、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの表示ビュー(例えば、平面地図や鳥瞰図あるいは3D地図など)を設定するようにしても良い。これによれば、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データを所望の表示ビューに対応する部分に絞ることが可能となるため、地図データ記憶部240’に記憶させる詳細地図データの容量を適宜減らすことができる。よって、なるべく多くのエリアの詳細地図データを地図データ記憶部240’に記憶させることができる。
【0097】
また、上記第1および第2実施形態では、記憶媒体挿入部に地図データ記憶媒体140が挿入された場合、記憶制御部340(340’)が、車両の現在位置を含むエリアおよびその周辺エリアの詳細地図データを記憶媒体読取部220を介して地図データ記憶媒体140から取得し、取得した詳細地図データを地図データ記憶部240に記憶させる例について説明したが、記憶制御部340(340’)は、車両の現在位置を含むエリアおよびその周辺エリアの詳細地図データを地図データ記憶部240に記憶させる処理を行わなくても良い。
【0098】
その他、上記第1および第2の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】第1の実施形態による地図データ記憶制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態によるエリア表示画面の例を示す図である。
【図3】第1の実施形態による地図データ記憶制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施形態による地図データ記憶制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態による縮尺設定画面およびエリア表示画面の例を示す図である。
【図6】第2の実施形態による地図データ記憶制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態による地図データ記憶制御装置の表示縮尺設定動作例を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態による縮尺設定画面およびエリア表示画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0100】
100,100’ 地図データ記憶制御装置
240,240’ 地図データ記憶部
260 空き容量算出部
280,280’ 表示画面生成部
300 表示制御部
320 操作受付部
340,340’ 記憶制御部
360 縮尺選択操作受付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データ記憶媒体にエリア毎に分割して記憶されている地図データを装置の地図データ記憶部にエリア毎にダウンロードして記憶させる地図データ記憶制御装置であって、
前記地図データ記憶部の空き容量を算出する空き容量算出部と、
前記空き容量算出部により算出された前記空き容量と、前記地図データ記憶媒体に記憶されている各エリアの地図データの容量とを比較して、前記地図データが前記空き容量以下の容量を持つエリアを求め、求めたエリアを表示するエリア表示画面を生成するエリア表示画面生成部と、
前記エリア表示画面生成部により生成された前記エリア表示画面を表示装置に表示する表示制御部と、
前記表示制御部により表示された前記エリア表示画面に含まれている各エリアの中から、いずれかのエリアを選択する選択操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部により受け付けられた前記選択操作に応じて選択されたエリアの地図データを前記地図データ記憶媒体から読み出し、前記地図データ記憶部に記憶させる記憶制御部とを備えたことを特徴とする地図データ記憶制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の地図データ記憶制御装置において、
前記エリア表示画面生成部は、現在の自車位置を検出する自車位置検出部により検出された自車位置の周辺のエリアを表示するエリア表示画面であって、前記地図データが前記空き容量以下の容量を持つエリアと前記空き容量より大きい容量を持つエリアとを色分けして表示するエリア表示画面を生成することを特徴とする地図データ記憶制御装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の地図データ記憶制御装置において、
前記エリア表示画面生成部は、前記地図データ記憶部の空き容量を示す情報と、前記地図データが前記空き容量以下の容量を持つエリアの当該地図データの容量をエリア毎に示す情報とを更に表示したエリア表示画面を生成することを特徴とする地図データ記憶制御装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の地図データ記憶制御装置において、
前記地図データ記憶部に記憶させる地図データの表示縮尺を選択する縮尺選択操作を受け付ける縮尺選択操作受付部を更に備え、
前記エリア表示画面生成部は、前記空き容量算出部により算出された前記空き容量と、前記縮尺選択操作受付部により受け付けられた前記縮尺選択操作に応じて選択された表示縮尺に対応する各エリアの地図データの容量とを比較して、前記表示縮尺に対応する地図データの容量が前記空き容量以下の容量を持つエリアを表示するエリア表示画面を生成することを特徴とする地図データ記憶制御装置。
【請求項5】
地図データ記憶媒体にエリア毎に分割して記憶されている地図データを装置の地図データ記憶部にエリア毎にダウンロードして記憶させる地図データ記憶制御方法であって、
前記地図データ記憶部の空き容量を算出する第1のステップと、
前記第1のステップにより算出された前記空き容量と、前記地図データ記憶媒体に記憶されている各エリアの地図データの容量とを比較して、前記地図データが前記空き容量以下の容量を持つエリアを表示するエリア表示画面を生成する第2のステップと、
前記第2のステップにより生成された前記エリア表示画面を表示装置に表示する第3のステップと、
前記第3のステップにより表示された前記エリア表示画面に含まれている各エリアの中から、いずれかのエリアを選択する選択操作を受け付ける第4のステップと、
前記第4のステップにより受け付けられた前記選択操作に応じて選択されたエリアの地図データを前記地図データ記憶媒体から読み出し、前記地図データ記憶部に記憶させる第5のステップとを備えたことを特徴とする地図データ記憶制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−288347(P2009−288347A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−138732(P2008−138732)
【出願日】平成20年5月27日(2008.5.27)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】