説明

基板のリペア装置及びその方法

【課題】基板の欠陥として存在する突起を研磨によって正確に除去することが可能な基板のリペア装置及びその方法を提供する。
【解決手段】キャリッジ100は、基板2に突出している突起4に対してX軸、Y軸及びZ軸方向に沿って運動し得るように基板上に設置される。研磨テープ供給装置120は、キャリッジに装着されており、表面に研磨材層が塗布されている研磨テープを突起の上方に移送する。接触式変位センサ130は、研磨テープ供給装置によって移送される研磨テープ110の上方に位置するようにキャリッジに装着されており、研磨テープの裏面を押圧して突起に研磨材層を接触させるプレッサー132を備え、プレッサーの変位を検出する。変位制御器150は、プレッサーの押圧によって突起に与えられる圧力が制御されるようにプレッサーの変位を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板のリペア(repair)装置及びその方法に係り、より詳しくは、基板の欠陥として存在する突起を研磨によって正確に除去することが可能な基板のリペア装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
TFT−LCD(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electro Luminescent)などの平板ディスプレイ(Flat Display)には、ガラス基板(Glass Substrate)が使用されている。ガラス基板の表面にカラーフィルタ(Color Filter)を構成する工程において突起が発生している。ガラス基板の表面に発生する突起は、光学的欠陥として作用する。したがって、平面ディスプレイの画像品質を改善するためには、ガラス基板の突起を除去しなければならない。
【0003】
図1は従来の技術に係る基板のリペア装置を示す。図1を参照すると、基板2の突起4は、研磨テープ10の表面に塗布されている研磨材層12によって研磨される。研磨テープ10は、ロール(Roll)14に巻き付けられてアンワインダー(Unwinder)20に装着されており、先端がリワインダー(Rewinder)22に固定されている。アンワインダー20の作動によってロール14から研磨テープ10が連続的に巻き出されて供給され、リワインダー22にはロール14から巻き出された研磨テープ10が巻き取られる。アンワインダー20とリワインダー22との間には、研磨テープ10の移送を案内する一対のガイドローラ(Guide Roller)24a、24bが装着されている。また、ガイドローラ24a、24bの間には、研磨テープ10の裏面を押圧して研磨材層12を基板2の突起4に接触させ得るように昇降するプレッサー(Presser)30が配置されている。
【0004】
このような構成を持つ従来の技術に係る基板のリペア装置は、アンワインダー20とリワインダー22の作動によって、基板2の突起4上に研磨テープ10を移送させる。そして、プレッサー30の下降によって研磨テープ10の裏面を押圧して突起4に接触させると、研磨材層12は突起4を研磨して除去する。
【0005】
ところが、従来の技術に係る基板のリペア装置においては、プレッサー30の下降位置によって決定される、突起4の研磨量を制御することが非常に難しくなって、突起4の正確な研磨を行うことができないという問題がある。特に、突起4の研磨量に一致するようにプレッサー30が下降している場合にも、研磨テープ10と研磨材層12の厚さが一定でなければ、突起4と研磨材層12との接触圧力にバラツキが発生するため、突起4の実際研磨量に大きいバラツキが発生するという問題がある。また、プレッサー30の過度な下降によって研磨テープ10の研磨材層12が基板2の上面に接触して基板を研磨する研磨不良が発生するという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上述した従来の技術の各種問題点を解決するために創案されたもので、その目的とするところは、突起の研磨量を正確に制御して研磨することが可能な基板のリペア装置及びその方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、突起を迅速に研磨することが可能な基板のリペア装置及びその方法を提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、突起の直角座標値と突出量を先工程の自動光学検査によって算出して突起の研磨量を制御することができるので、突起検出装置を除去して構成を単純化することが可能な基板のリペア装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のある観点によれば、基板に突出している突起に対してX軸、Y軸及びZ軸方向に沿って運動し得るように、基板上に設置されているキャリッジと、キャリッジに装着されており、表面に研磨材層が塗布されている研磨テープを突起の上方に移送する研磨テープ供給手段と、研磨テープ供給手段によって移送される研磨テープの上部に位置するようにキャリッジに装着されており、研磨テープの裏面を押圧して突起に研磨材層を接触させるプレッサーを備え、プレッサーの変位を検出する接触式変位センサと、キャリッジに前記プレッサーと連結されるように装着されており、プレッサーの押圧によって突起に与えられる圧力が制御されるようにプレッサーの変位を制御する変位制御器とを含む、基板のリペア装置を提供する。
【0010】
本発明の他の観点によれば、基板の上面に突出している突起の直角座標値と突出量を算出する段階と、突起の上方に接触式変位センサのプレッサーを整列する段階と、突起の研磨量を算出する段階と、突起の研磨量に符合するように前記プレッサーを初期設定値の初期位置から研磨設定値の作動位置に作動させる段階と、プレッサーによって、研磨材層が塗布されている研磨テープの裏面を押圧して研磨材層を突起に接触させる段階と、研磨テープを移送しながら研磨材層によって突起を研磨する段階と、接触式変位センサによってプレッサーの変位を検出する段階と、プレッサーの変位が研磨設定値と一致しなければ、プレッサーの変位が研磨設定値と一致するようにプレッサーの圧力を制御する段階と、プレッサーの変位が研磨設定値と一致すれば、プレッサーを初期位置に復帰させる段階とを含む、基板のリペア方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
上述したように、本発明に係る基板のリペア装置及びその方法によれば、基板の突起に研磨テープを押圧するプレッサーの変位と圧力を補償しながら突起の研磨を行うことにより、突起の研磨量を正確に制御して研磨することができ、突起を迅速に研磨することができる。また、突起の直角座標値と突出量を先工程の自動光学検査によって算出して突起の研磨量を制御することができるので、突起検出装置を除去して構成を単純化することができるという非常に有用な効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本発明に係る基板のリペア装置及びその方法についての好適な実施形態を詳細に説明する。
【0013】
まず、図2を参照すると、本発明の第1の実施形態に係る基板のリペア装置は、基板2の上部にX軸、Y軸及びZ軸方向に沿って3軸運動し得るように設置されているキャリッジ(Carriage)100を備える。キャリッジ100の3軸運動は、X軸リニアモーションアクチュエータ(X-axis Linear Motion Actuator)、Y軸リニアモーションアクチュエータ及びZ軸リニアモーションアクチュエータを持つ公知のロボットによって達成できる。
【0014】
本実施形態に係る基板のリペア装置は、基板2の突起4を研磨するための研磨テープ110を突起4上に移送する研磨テープ供給装置120を備える。研磨テープ110の表面には基板2の突起4を実際研磨する研磨材層112が塗布されており、研磨テープ110はロール114に巻き付けられている。
【0015】
研磨テープ供給装置120は、アンワインダー122、リワインダー124及び一対のガイドローラ126a、126bを含んでいる。アンワインダー122、リワインダー124と一対のガイドローラ126a、126bは、キャリッジに装着されている。ロール114は、アンワインダー122に装着されている。アンワインダー122の作動によってロール114から研磨テープ110が巻き出されて供給される。リワインダー124は、アンワインダー122から間隔をおいて離れている。リワインダー124には、ロール114から巻き出される研磨テープ110の先端が固定されている。アンワインダー122の作動によってロール114から巻き出される研磨テープ110は、リワインダー124によって巻き取られる。一対のガイドローラ126a、126bは、アンワインダー122とリワインダー124との間にお互い間隔をおいて配置され、研磨テープ110の移送を案内する。研磨テープ110は、ガイドローラ126a、126bの外面下部に接触している。
【0016】
本実施形態に係る基板のリペア装置は、接触式変位センサ(Contact Type Displacement Sensor)130を備える。接触式変位センサ130は、ガイドローラ126aとガイドローラ126bとの間の上方に位置するようにキャリッジ100に装着されている。接触式変位センサ130は、研磨テープ110の裏面を押圧して基板2の突起4に研磨材層112を接触させるプレッサー132を備えており、プレッサー132の先端は、研磨テープ110との摩擦抵抗を減少させ得るようにラウンド状(Round Shape)に形成されている。
【0017】
接触式変位センサ130は、線形可変差動変圧器(Linear Variable Differential Transformer、LVDT)140から構成されている。線形可変差動変圧器140は、コア(Core)142、1つの一次コイル(Coil)144、2つの二次コイル146a、146b及びケーシング(Casing)148を備える。コア142は、一次コイル144と二次コイル146a、146bの中を運動し得るように装着されており、二次コイル146a、146bそれぞれは一次コイル144の両側に配列されている。一次コイル144に電圧が印加されると、コア142の位置に応じて、二次コイル1146a、146bから出力される電圧の大きさと位相が変わる。二次コイル146a、146bから出力される電圧の大きさと位相に応じてコア142の変位が検出される。コア142の下端にプレッサー132が連結されている。接触式変位センサ130は、必要に応じて、静電容量型(Capacitive Type)、渦電流型(Eddy current Type)などの電気マイクロメーター(Electrical Micrometer)から構成できる。
【0018】
本実施形態に係る基板のリペア装置は、接触式変位センサ130に連結されてプレッサー132の変位を制御する変位制御器(Displacement Controller)150を備える。変位制御器150は、空圧アクチュエータ(Pneumatic Actuator)152から構成されている。空圧アクチュエータ152はキャリッジ100に装着されており、空圧アクチュエータ152のロッド(Rod)154はコア142の後端に連結されている。変位制御器150は、必要に応じて、電気アクチュエータ(Electric Actuator)、ピエゾアクチュエータ(Piezo Actuator)などから構成できる。
【0019】
図3を参照すると、第2の実施形態に係る基板のリペア装置は、基板2の突起4を検出する突起検出装置160をさらに備える。突起検出装置160は、接触式変位センサ130の下部両側に位置するようにキャリッジ100に装着されている一対のセンサ162、164から構成されている。センサ162、164それぞれのプローブ(Probe)162a、164aは、基板2の上面から突出している突起4の突出量を検出する。センサ162、164のいずれか一つ、例えばセンサ162は研磨前の突起4の突出量を検出し、もう一つのセンサ164は研磨後の突起4の突出量を検出する。
【0020】
図3及び図4を参照すると、プレッサー132の一側には、突起4のイメージを獲得してイメージデータを出力するカメラ170が装着されている。カメラ170は、CCDカメラ(Charge Coupled Device Camera)から構成できる。接触式変位センサ130、変位制御器150、突起検出装置160及びカメラ170は、制御手段としてのコンピュータ180に接続されている。コンピュータ180は、接触式変位センサ130と突起検出装置160から入力される信号をプログラムによってプロセシングして変位制御器150の作動を制御する。コンピュータ180は、カメラ170から入力されるイメージデータをプログラムによってプロセシングし、突起4のイメージをモニター182に表示する。
【0021】
次に、このような構成を持つ本発明の実施の形態に係る基板のリペア装置による基板のリペア方法を図11に基づいて説明する。
【0022】
図3及び図5を共に参照すると、基板2の上面に突出している突起4の直角座標値と突出量が算出される(S100)。プレッサー132が初期設定値の初期位置Pにあり、センサ162、164のプローブ162a、164aが基板2の上面に接触している状態で、ロボットの作動によって、キャリッジ100をX軸方向とY軸方向の直角座標値に沿って運動させて突起4を追跡する。センサ162、164のいずれか一つ、例えばセンサ162のプローブ162aに突起4が接触すると、センサ162の作動によって突起4の位置が検出される。センサ162のプローブ162aは、突起4の頂点に接触しながら突起4の突出量を検出する。
【0023】
一方、突起4の直角座標値と突出量は、先工程で行われる基板2の自動光学検査(Automated Optical Inspection)によって算出してもよい。この算出されるデータをコンピュータ180に入力してロボットの作動を制御することができる。この場合、図2に示されているように、突起検出装置160は省略できる。
【0024】
図6を参照すると、突起4の直角座標値と突出量が検出されると、キャリッジ100の運動によって突起4の上方にプレッサー132を整列する(S102)。コンピュータ180は、プログラムのプロセシングによって突起4の突出量に対して研磨量を算出し(S104)、算出される研磨量に符合するように、プレッサー132を初期設定値の初期位置Pから研磨設定値の作動位置Pに作動させる(S106)。
【0025】
空圧アクチュエータ152のロッド154がZ軸方向に前進すると、ロッド154に連結されている線形可変差動変圧器140のコア142が前進する。線形可変差動変圧器140のコア142がその零点から研磨設定値の変位を持つ位置に前進すると、空圧アクチュエータ152のロッド154は停止する。したがって、プレッサー132は、初期設定値の初期位置Pから研磨設定値の作動位置Pに前進している。
【0026】
図7及び図8を参照すると、プレッサー132の下降によって研磨テープ110の裏面を押圧して研磨材層112を突起4に接触させ(S108)、研磨テープ110を移送しながら研磨材層112によって突起4を研磨する(S110)。ロボットの作動によってキャリッジ100が下降すると、プレッサー132が下降して研磨テープ110の裏面を押圧し、押圧される研磨テープ110の研磨材層112は突起4に接触する。アンワインダー122とリワインダー124の作動によってアンワインダー122のロール114から研磨テープ110を巻き出す。ロール114から巻き出される研磨テープ110は、リワインダー124によって巻き取られる。研磨テープ110は、突起4の上方を通過しながら突起を研磨する。
【0027】
次に、線形可変差動変圧器140の作動によってプレッサー132の変位を検出する(S112)。コンピュータ180は、線形可変差動変圧器140から入力されるプレッサー132の変位をプログラムによってプロセッシングし、プレッサー132の変位が研磨設定値と一致するか否かを判断する(S114)。プレッサー132の変位が研磨設定値と一致しない場合には、プレッサー132の変位が研磨設定値と一致するように、プレッサー132の圧力を制御する(S116)。
【0028】
図7に示すように、プレッサー132と研磨テープ110の接触の際に、プレッサー132に作用する圧力によってプレッサー132が後退する。この際、プレッサー132は、研磨設定値の作動位置Pから初期設定値の初期位置Pに後退する。線形可変差動変圧器140の一次コイル144に電圧が印加されると、コア142の位置に応じて、二次コイル146a、146bから出力される電圧の大きさと位相が変わる。二次コイル146a、146bから出力される電圧の大きさと位相に応じてコア142の変位が検出される。コア142の変位によってプレッサー132の変位を算出する。
【0029】
図8に示すように、プレッサー132の変位が研磨設定値と一致しない場合には、コンピュータ180の制御によって空圧アクチュエータ152が作動する。空圧アクチュエータ152は、ロッド154と共に、コア142とプレッサー132が研磨設定値の作動位置Pに達するように圧力を与える。このような空圧アクチュエータ150の作動によってプレッサー132の変位と圧力を補償しながら突起4の研磨を行うことにより、突起4を正確に研磨して除去することができる。また、線形可変差動変圧器140の作動によってプレッサー132の変位を検出すると同時に、空圧アクチュエータ150の作動によってプレッサー132の変位を制御することにより、突起検出装置160のセンサ162、164を省略することができるため、構成が簡単になるうえ、センサ162、164の検出にかかる時間を短縮させることができて突起4を迅速に研磨することができる。
【0030】
図9を参照すると、プレッサー132の変位が研磨設定値と一致する場合には、プレッサー132は初期位置Pに復帰し、突起4の研磨を終了する(S118)。空圧アクチュエータ152の作動によってロッド154が後退すると、ロッド154と共に、コア142とプレッサー132が後退する。プレッサー132が初期位置Pに復帰すると、コンピュータ180の制御によって研磨テープ供給装置120と空圧アクチュエータ152の作動が停止する。一方、突起4の研磨中に、カメラ170は突起4のイメージを獲得してモニター182に表示する。作業者は、モニター182に表示される突起4のイメージを見て突起4の研磨過程及び状態などを確認することができる。
【0031】
最後に、図10を参照すると、ロボットの作動によってキャリッジ100が直角座標値に沿って運動すると、センサ164のプローブ164aは、突起4が在った研磨部位6を通過し、センサ164の作動によって研磨部位6が検出される(S120)。コンピュータ180は、センサ164の作動によって検出される研磨部位6の突出量が誤差範囲内にあるか否かを判断する(S122)。研磨部位6の突出量が誤差範囲内にあれば、突起4の研磨を完了する。センサ164の作動によって検出される研磨部位6の突出量が誤差範囲から外れると、上記段階(S102)に戻って突起4の研磨を再び行う。ロボットの作動によって直角座標値に沿ってキャリッジ100を運動させ、基板2の全上面に存在する突起4の研磨を順次行う。
【0032】
以上述べた実施例は、本発明の好適な実施例を説明したものに過ぎず、本発明の権利範囲を限定するものではない。当業者であれば、本発明の技術的思想と特許請求の範囲内において、変更、変形または置換を加え得ることは明らかであり、それらについても本発明の範囲に属するものと理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従来の技術に係る基板のリペア装置を示す正面図である。
【図2】本発明に係る基板のリペア装置の第1の実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明に係る基板のリペア装置の第2の実施形態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るリペア装置の制御手段を説明するために示す断面図である。
【図5】本実施形態に係るリペア装置における、突起の直角座標値と突出量を検出する突起検出装置の作動を示す正面図である。
【図6】本実施形態に係るリペア装置における、突起とプレッサーが整列されている状態を示す正面図である。
【図7】本実施形態に係るリペア装置における、研磨テープが突起に接触している状態を示す正面図である。
【図8】本実施形態に係るリペア装置における、突起が研磨テープによって研磨されている状態を示す正面図である。
【図9】本実施形態に係るリペア装置における、プレッサーが復帰している状態を示す正面図である。
【図10】本実施形態に係るリペア装置における、突起の研磨痕を検出する突起検出装置の作動を示す正面図である。
【図11】本実施形態に係るリペア装置における、突起を研磨して除去するリペア方法を説明するために示す流れ図である。
【符号の説明】
【0034】
2 基板
4 突起
100 キャリッジ
110 研磨テープ
112 研磨材層
120 研磨テープ供給装置
122 アンワインダー
124 リワインダー
126a、126b ガイドローラ
130 接触式変位センサ
132 プレッサー
140 線形可変差動変圧器
142 コア
150 変位制御器
152 空圧アクチュエータ
154 ロッド
160 突起検出装置
162、164 センサ
170 カメラ
180 コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に突出している突起に対してX軸、Y軸及びZ軸方向に沿って運動し得るように、前記基板上に設置されているキャリッジと、
前記キャリッジに装着されており、表面に研磨材層が塗布されている研磨テープを前記突起の上方に移送する研磨テープ供給手段と、
前記研磨テープ供給手段によって移送される前記研磨テープの上部に位置するように前記キャリッジに装着されており、前記研磨テープの裏面を押圧して前記突起に前記研磨材層を接触させるプレッサーを備え、前記プレッサーの変位を検出する接触式変位センサと、
前記キャリッジに前記プレッサーと連結されるように装着されており、前記プレッサーの押圧によって前記突起に与えられる圧力が制御されるように前記プレッサーの変位を制御する変位制御器とを含むことを特徴とする、基板のリペア装置。
【請求項2】
前記研磨テープ供給手段は、
前記研磨テープがロールに巻き付けられて装着されており、前記ロールから前記研磨テープを巻き出すアンワインダーと、
前記アンワインダーから巻き出される前記研磨テープを巻き取るリワインダーと、
前記アンワインダーと前記リワインダーとの間に装着されており、前記研磨テープの移送を案内する一対のガイドローラとから構成されており、
前記研磨テープは、前記ガイドローラの外面下部に接触していることを特徴とする、請求項1に記載の基板のリペア装置。
【請求項3】
前記接触式変位センサは、前記プレッサーと前記変位制御器とを連結するコアを持つ線形可変差動変圧器からなることを特徴とする、請求項1に記載の基板のリペア装置。
【請求項4】
前記プレッサーに装着され、前記突起のイメージを獲得するカメラをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の基板のリペア装置。
【請求項5】
前記接触式変位センサの下部両側に前記突起の直角座標値と突出量を検出し得るように装着されている一対のセンサをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の基板のリペア装置。
【請求項6】
基板の上面に突出している突起の直角座標値と突出量を算出する段階と、
前記突起の上方に接触式変位センサのプレッサーを整列する段階と、
前記突起の研磨量を算出する段階と、
前記突起の研磨量に符合するように前記プレッサーを初期設定値の初期位置から研磨設定値の作動位置に作動させる段階と、
前記プレッサーによって、研磨材層が塗布されている研磨テープの裏面を押圧して研磨材層を突起に接触させる段階と、
前記研磨テープを移送しながら前記研磨材層によって前記突起を研磨する段階と、
前記接触式変位センサによって前記プレッサーの変位を検出する段階と、
前記プレッサーの変位が前記研磨設定値と一致しなければ、前記プレッサーの変位が前記研磨設定値と一致するように前記プレッサーの圧力を制御する段階と、
前記プレッサーの変位が前記研磨設定値と一致すれば、前記プレッサーを前記初期位置に復帰させる段階とを含むことを特徴とする、基板のリペア方法。
【請求項7】
前記突起の研磨中に前記突起のイメージをカメラによって獲得して表示する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の基板のリペア方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−326212(P2007−326212A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−149248(P2007−149248)
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【出願人】(507185277)エスエヌユー プレシジョン カンパニー リミテッド (3)
【Fターム(参考)】