説明

基板処理装置および半導体デバイスの製造方法

【課題】 ノズル等のガス出力手段の内壁全体をクリーニングガスによってクリーニングすることができるようにする。
【解決手段】 基板に所定の処理を施すための反応管37と、前記反応管内に反応ガスを供給する複数のノズル43、44、45と、前記複数のノズルのそれぞれに接続されるとともに、前記反応ガス、クリーニングガスの蓄積源に接続される配管部と、前記配管部の少なくとも前記複数のノズルのそれぞれと前記各ガスの蓄積源との間にそれぞれ設けられたバルブと、前記配管部に設けられ、前記各ガスの流量を制御するマスフローコントローラと、前記複数のノズルの内部をクリーニングする場合に、前記複数のノズルに供給する前記クリーニングガスの流量をそれぞれ異ならせるよう前記マスフローコントローラを制御するコントローラ103と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、密閉された反応空間で反応ガスを使って固体デバイスの基板に所定の処理を施す基板処理装置および半導体デバイスの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体デバイスを製造するためには、そのウェーハに所定の処理を施すウェーハ処理装置が必要になる。
【0003】
このウェーハ処理装置としては、ウェーハの表面に所定の薄膜を形成する成膜装置がある。
【0004】
この成膜装置としては、密閉された反応空間で反応ガスを使ってウェーハの表面に所定の薄膜を形成するCVD(Chemical Vapor Deposition)装置がある。
【0005】
このCVD装置としては、複数のウェーハに同時に成膜処理を施すバッチ式のCVD装置がある。
【0006】
このバッチ式のCVD装置としては、複数のウェーハを鉛直方向に並べる縦型のCVD装置がある。
【0007】
この縦型のCVD装置としては、従来、1系統ノズル型の装置が用いられていた。この1系統ノズル型のCVD装置は、成膜処理用のノズルを各反応ガスごとに1つずつ設ける装置である。
【0008】
しかしながら、このCVD装置では、各反応ガスが1箇所からしか出力されない。これにより、この装置では、各反応ガスをウェーハ配置領域全体に均一に供給することが難しかった。ここで、ウェーハ配置領域とは、反応空間において、複数のウェーハが配置される領域をいう。これにより、この装置では、複数のウェーハの間で膜厚等を均一にすることが難しかった。
【0009】
この問題を解決するために、近年、縦型のCVD装置においては、多系統ノズル型の装置が開発されている。この多系統ノズル型のCVD装置は、成膜処理用のノズルを1つまたは複数の反応ガスについて複数ずつ設け、これらを異なる位置に配設した装置である。
【0010】
この多系統ノズル型のCVD装置によれば、反応ガスを複数箇所から出力することができる。これにより、反応ガスをウェーハ配置領域全体に均一に供給することができる。その結果、複数のウェーハの間で膜厚等を均一にすることができる。
【0011】
ところで、CVD装置では、ウェーハの表面だけでなく、反応空間を形成する真空容器の内壁等にも反応生成物が堆積する。この堆積量が多くなると、反応生成物が剥がれ、パーティクルとなる。その結果、ウェーハが汚染される。
【0012】
このため、このCVD装置においては、通常、所定の周期で、真空容器の内壁等に堆積した反応生成物を除去するためのクリーニング処理を行うようになっている。このクリーニング処理としては、通常、クリーニングガスを用いたドライクリーニング処理が用いられる。
【0013】
このドライクリーニング処理を行う場合、従来のCVD装置は、クリーニング処理専用のノズルを設け、このノズルによって反応空間にクリーニングガスを出力するようになっていた。
【0014】
このような構成によれば、真空容器の内壁等に堆積した反応生成物をクリーニングガスによりエッチングすることができる。これにより、この反応生成物を除去することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、このような構成では、1系統ノズル型のCVD装置においては、問題がないが、多系統ノズル型のCVD装置においては、成膜処理用のノズルの内壁に堆積した反応生成物を除去することができないという問題があった。
【0016】
すなわち、1系統ノズル型のCVD装置では、通常、成膜処理用のノズルは、ウェーハ加熱用のヒータが設けられる領域とは異なる領域に設けられる。これを図2を用いて説明する。この図2は、1系統ノズル型のCVD装置の構成を示す側面図である。図において、11は、反応空間形成用の反応管を示し、12は、ウェーハ加熱用のヒータを示し、13は、成膜処理用のノズルを示し、14は、成膜処理とアフタパージ処理と大気戻し処理に兼用されるノズルを示し、15は、クリーニング処理用のノズルを示す。所定の薄膜として、例えば、ドープトポリシリコン膜を形成する場合、ノズル13は、例えば、PH3ガスの出力に使用され、ノズル14は、SiH4ガスの出力に使用される。
【0017】
図示のごとく、成膜処理用のノズル13,14は、ヒータ12が設けられる領域の下方に設けられる。このような構成では、成膜処理用のノズル13,14の内部の温度が成膜温度まで上昇することはない。これにより、この装置では、ノズル13,14の内壁に反応生成物が堆積することがない。その結果、この装置では、ノズル13,14の内壁をクリーニングする必要がない。
【0018】
これに対し、多系統ノズル型のCVD装置では、成膜処理用のノズルがウェーハ加熱用のヒータが設けられる領域と同じ領域に設けられる。これを図3を用いて説明する。この図3は、多系統ノズル型のCVD装置の構成を示す側面図である。なお、図3において、先の図2に示す装置の構成要素とほぼ同じ機能を果たす構成要素には、同一符号を付す。図3において、21,22,23は、PH3ガス出力用のノズルを示す。
【0019】
図示のごとく、ノズル21,22,23は、ヒータ12が設けられる領域に設けられている。このような構成では、ノズル21,22,23の内部の温度が成膜温度まで上昇する。これにより、この装置では、ノズル21,22,23の内壁に、図4に示すように、反応生成物24,25,26が堆積する。この堆積量が多くなると、反応生成物24,25,26が剥がれ、パーティクルとなる。したがって、ノズル21,22,23の内壁は、真空容器の内壁等と同様に、クリーニングする必要がある。
【0020】
ノズル21,22,23の内壁をクリーニングする場合、従来のCVD装置では、ノズル15から反応管11の内部(反応空間)にクリーニングガスを出力することによってクリーニングするようになっていた。
【0021】
しかしながら、このような構成では、クリーニングガスは、成膜処理用のノズル21,22,23の内部の先端部ぐらいまでしか侵入することができない。これにより、このような構成では、図5に示すように、ノズル21,22,23の内壁の先端部に堆積した反応生成物24,25,26は除去することができるが、中央部や基端部に堆積した反応生成物24,25,26は除去することができないという問題があった。
【0022】
この問題に対処するため、従来の多系統ノズル型のCVD装置では、ノズル21,22,23の内壁に堆積した反応生成物24,25,26の堆積量が所定量に達すると、ノズル21,22,23を交換するようになっていた。
【0023】
しかしながら、このような構成では、ノズル21,22,23の寿命が短くなる。これにより、手間のかかるノズル交換作業を頻繁に行わなければならない。その結果、装置の稼働率が低下するという問題があった。
【0024】
そこで、本発明は、ノズル等のガス出力手段の内壁全体をクリーニングガスによってクリーニングすることができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0025】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様の基板処理装置は、所定の処理用のノズル等の反応ガス出力手段の内部の壁をクリーニングする場合、この反応ガス出力手段にクリーニングガスを供給することによりクリーニングするようにしたものである。
【0026】
これを実現するために第1の態様の基板処理装置は、反応空間形成手段と、反応ガス出力手段と、ガス供給手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】
ここで、反応空間形成手段は、反応ガスを使って固体デバイスの基板に所定の処理を施すための密閉された反応空間を形成する手段である。また、反応ガス出力手段は、ガス入力口とガス出力口とを有し、基板に所定の処理を施す場合、ガス入力口に供給される反応ガスをガス出力口から反応空間に出力する手段である。さらに、ガス供給手段は、基板に所定の処理を施す場合は、反応ガス出力手段のガス入力口に反応ガスを供給し、反応ガス出力手段の内部をクリーニングする場合は、ガス入力口にクリーニングガスを供給する手段である。
【0028】
この第1の態様の基板処理装置では、基板に所定の処理を施す場合は、反応ガス出力手段のガス入力口に反応ガスが供給される。この反応ガスは、ガス出力口から反応空間に出力される。これにより、この場合は、反応ガスを使って、基板に所定の処理が施される。
【0029】
これに対し、反応ガス出力手段の内部をクリーニングする場合は、反応ガス出力手段のガス入力口にクリーニングガスが供給される。これにより、反応ガス出力手段の内部全体にクリーニングガスを供給することができる。その結果、反応ガス出力手段の内部全体をクリーニングすることができる。
【0030】
本発明の第2の態様の基板処理装置は、第1の態様の装置において、反応ガス出力手段が複数設けられていることを特徴とする。また、この装置は、ガス供給手段が、複数のガス出力手段の内壁をクリーニングする場合、複数のガス出力手段を予め定めた順序に従って順次所定の数ずつ選択し、選択した反応ガス出力手段のガス入力口にクリーニングガスを供給し、選択していない反応ガス出力手段のガス入力口には不活性ガスを供給するように構成されていることを特徴とする。
【0031】
この第2の態様の基板処理装置では、複数の反応ガス出力手段の内壁をクリーニングする場合、複数のガス出力手段が予め定めた順序に従って順次選択される。そして、この選択された反応ガス出力手段のガス入力口には、クリーニングガスが供給され、選択されていない反応ガス出力手段のガス入力口には、不活性ガスが供給される。
【0032】
これにより、クリーニングガスの単位時間当たりの流量を制御する流量制御手段の数を反応ガス出力手段の数より少なくすることができる。その結果、装置の製造経費を低減することができる。
【0033】
また、不活性ガスによりクリーニング処理の終了した反応ガス出力手段の内部に残存するクリーニングガスを追い出すことができる。これにより、クリーニングガスの残存による反応ガス出力手段の内壁のオーバーエッチングを防止することができる。
【0034】
さらに、反応ガス出力手段の内壁のクリーニング処理と同時に、反空空間のクリーニング処理を行う場合、このクリーニング処理用のクリーニングガスがクリーニング処理の終了した反応ガス出力手段やクリーニング処理が行われていない反応ガス出力手段の内部に侵入するのを阻止することができる。その結果、クリーニングガスの侵入による反応ガス出力手段の内壁のオーバーエッチングを防止することができる。
【発明の効果】
【0035】
以上詳述したように第1の態様の基板処理装置によれば、基板に所定の処理を施す場合は、反応ガス出力手段に反応ガスが供給され、この反応ガス出力手段の内壁のクリーニング処理を行う場合は、これにクリーニングガスが供給される。これにより、反応ガス出力手段の内壁をクリーニングする場合、その内壁全体にクリーニングガスを供給することができる。その結果、反応ガス出力手段の内壁全体をクリーニングすることができる。
【0036】
これにより、反応ガス出力手段の寿命を延ばすことができる。その結果、反応ガス出力手段の交換周期を延ばすことができる。これにより、手間のかかる反応ガス出力手段の交換作業の回数を減らすことができる。その結果、装置の稼働率を向上させることができる。
【0037】
第2の態様の基板処理装置によれば、第1の態様の装置において、複数の反応ガス出力手段にクリーニングガスを供給する場合、これらが予め定めた順序に従って順次選択され、選択された反応ガス出力手段にのみクリーニングガスが供給される。これにより、クリーニングガスの単位時間当たりの流量を制御する流量制御手段の数を反応ガス出力手段の数より少なくすることができる。その結果、装置の製造経費を低減することができる。
【0038】
また、この第2の態様の基板処理装置によれば、複数の反応ガス出力手段のうち、クリーニングガスが供給されていない反応ガス出力手段には不活性ガスが供給される。これにより、反応ガス出力手段の内壁のオーバーエッチングを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、本発明を、減圧下で成膜処理を行う減圧CVD装置に適用した場合を代表として説明する。
【0040】
[1]一実施の形態
[1−1]構成図1は、本発明の一実施の形態の構成を示す図である。
【0041】
(1)装置の構成要素と各構成要素の機能
図示の装置は、反応系31と、ガス供給系32と、排気系33とを有する。ここで、反応系31は、密閉された反応空間34で、反応ガスを使って、半導体デバイスのウェーハの表面に所定の薄膜を形成するための系である。また、ガス供給系32は、この反応系31の反応空間34に反応ガス、クリーニングガス、不活性ガス等を供給するための系である。さらに、排気系33は、反応空間34の雰囲気を排出するための系である。
【0042】
(2)反応系31の構成要素と各構成要素の機能
上記反応系31は、反応管37と、蓋38と、ヒータ39とを有する。ここで、反応管37は、反応空間34を形成するための管状の真空容器である。また、蓋38は、この反応管37のウェーハ出し入れ口40を塞ぐための蓋である。さらに、ヒータ39は、反応空間34に搬入された複数のウェーハを加熱するためのヒータである。
【0043】
(3)ガス供給系32の構成要素と各構成要素の機能
上記ガス供給系32は、ノズル43〜47と、配管部48〜67,106〜108と、エアバルブ70〜89と、マスフローコントローラ93〜100と、コントローラ103とを有する。
【0044】
ここで、ノズル43〜45は、成膜処理用のノズルである。また、ノズル46は、成膜処理とアフタパージ処理と大気戻し処理とに兼用されるノズルである。ここで、アフタパージ処理とは、成膜処理が終了した後、反空空間34を不活性ガスで浄化する処理である。大気戻し処理とは、アフタパージ処理が終了した後に、反応空間34の圧力を大気圧に戻す処理である。さらに、ノズル47は、反応空間34をクリーニングするためのノズルである。これらのノズル43〜47は、例えば、石英により構成されている。
【0045】
配管部48〜68,106〜108は、ノズル43〜47に各種ガスを供給するための配管部である。エアバルブ70〜89は、配管部48〜68,106〜108を開閉するためのバルブである。マスフローコントローラ93〜100は、配管部49〜51,53,54,58,59を流れるガスの単位時間当たりの流量を制御するコントローラである。コントローラ103は、エアバルブ70〜88の開閉と、マスフローコントローラ93〜100の動作を制御するコントローラである。
【0046】
なお、エアバルブ70〜72とエアバルブ75〜77は、配管部49〜51を流れる反応ガスと配管部55〜57を流れる不活性ガスを選択的に配管部65〜67に供給する機能を有する。また、エアバルブ83〜85とエアバルブ86〜88は、配管部61〜63を流れるクリーニングガスと配管部65〜67を流れるガス(反応ガスまたは不活性ガス)を選択的に配管部106〜108に流す機能を有する。
【0047】
(4)排気系33の構成要素と各構成要素の機能
排気系33は、反応空間34の雰囲気を排出するための配管部111を有する。この配管111は、反応管37に設けられた排気口部112に接続されている。
【0048】
(5)反応系31の具体的構成
上記反応管37としては、例えば、同軸的に配設された円筒状のアウタチューブ115とインナチューブ116とを有する2重構造の反応管が用いられる。アウタチューブ115は、円筒状のフランジ117の上端部に載置されている。インナチューブ116の下端部とフランジ112の上端部の間は閉塞されている。フランジ112の下端部の開口は、ボート搬入・搬出口40とされている。上記ヒータ39は、アウタチューブ115の周囲を囲むように配設されている。また、上記排気口部112は、フランジ117に設けられている。この場合、排気口部112は、インナチューブ116とフランジ117との閉塞位置より少し上方に設けられている。
【0049】
(6)ノズル43〜47の配置構成
上記ノズル43〜45の先端部は、ウェーハ配置領域Rに位置決めされている。この場合、この先端部は、鉛直方向にずれるように位置決めされている。上記ノズル46,47の先端部は、ヒータ配置領域の下方に位置決めされている。これらのノズル43〜47の基端部は、フランジ117に形成されたノズル通し穴を介して反応管37の外部に位置決めされている。
【0050】
(7)配管部48〜68,106〜108の接続構成
上記配管部48の上流側端部は、第1の反応ガスの蓄積源(図示せず)に接続され、下流側端部は、配管部49〜51の上流側端部に接続されている。この配管部49〜51の下流側端部は、それぞれ配管部65〜67の上流側端部に接続されている。この配管部65〜67の下流側端部は、それぞれ配管部106,107,108の上流側端部に接続されている。この配管部106,107,108の下流側端部は、ノズル43〜45の基端部に接続されている。
【0051】
上記配管部52の上流側端部は、不活性ガスの蓄積源(図示せず)に接続され、下流側端部は、配管部53,54の上流側端部に接続されている。配管部53の下流側端部は、配管部68の上流側端部に接続されている。この配管部68の下流側端部は、ノズル46の基端部に接続されている。配管部54の下流側端部は、配管部55〜57の上流側端部に接続されている。この配管部55〜57の下流側端部は、配管部65〜67の上流側端部に接続されている。
【0052】
上記配管部58の上流側端部は、第2の反応ガスの蓄積源(図示せず)に接続され、下流側端部は、配管部68の上流側端部に接続されている。上記配管部59の上流側端部は、クリーニングガスの蓄積源(図示せず)に接続され、下流側端部は、配管部60,64の上流側端部に接続されている。配管部60の下流側端部は、配管部61〜63の上流側端部に接続されている。この配管部61〜63の下流側端部は、それぞれ配管部106〜108の上流側端部に接続されている。上記配管部64の下流側端部は、ノズル47の基端部に接続されている。
【0053】
なお、所定の薄膜として、例えば、ドープトポリシリコン膜を形成する場合は、第1の反応ガスとして、例えば、PH3ガスが用いられ、第2の反応ガスとして、例えば、SiH4ガスが用いられる。この場合、成膜と同時に、リン(P)のドーピングが行われる。
【0054】
(8)エアバルブ70〜88とマスフローコントローラ93〜100の挿入構成
上記エアバルブ70〜72とマスフローコントローラ93〜95は、それぞれ配管部49〜51に挿入されている。この場合、マスフローコントローラ93〜95は、それぞれエアバルブ70〜72の上流側に挿入されている。上記エアバルブ73,74と、マスフローコントローラ96は、配管部53に挿入されている。この場合、マスフローコントローラ96は、エアバルブ73,74の間に挿入されている。上記マスフローコントローラ97は、配管部54に挿入されている。
【0055】
上記エアバルブ78,79とマスフローコントローラ98は、配管部58に挿入されている。この場合、マスフローコントローラ98は、エアバルブ78,79の間に挿入されている。上記エアバルブ80とマスフローコントローラ99は、配管部60に挿入されている。この場合、マスフローコントローラ99は、エアバルブ80の下流側に挿入されている。上記エアバルブ81,82とマスフローコントローラ100は、配管部64に挿入されている。この場合、マスフローコントローラ100は、エアバルブ81,82の間に挿入されている。上記エアバルブ83〜85は、それぞれ配管61〜63に挿入されている。上記エアバルブ86〜88は、それぞれ配管65〜67に挿入されている。
【0056】
(9)本発明との関係
上記構成においては、反応管37が本発明の反応空間形成手段に対応する。また、成膜処理用のノズル43〜45が本発明の反応ガス出力手段に対応する。さらに、配管部48〜52,54〜57,59〜63,65〜67,106〜108と、エアバルブ70〜72,75〜77,80,83〜85,86〜88と、マスフローコントローラ93〜95,97,99と、コントローラ103が本発明のガス供給手段に対応する。
【0057】
[2]動作
上記構成において、動作を説明する。
【0058】
(1)全体的な動作
まず、ウェーハの表面に所定の薄膜を形成する場合の全体的な動作を説明する。
【0059】
この場合、まず、ウェーハチャージ処理が実行される。これにより、反応管37から搬出されているボート(図示せず)に、成膜すべき複数のウェーハが収容される。このウェーハチャージ処理が終了すると、ボートロード処理が実行される。これにより、蓋38が昇降機構(図示せず)により上昇駆動される。その結果、ボートが反応管37の内部(反応空間34)に搬入される。また、反応管37のボート搬入・搬出口40が蓋38により閉じられる。
【0060】
このボートロード処理が終了すると、真空排気処理が実行される。これにより、反応空間34の雰囲気が排気系33を介して排出される。この真空排気処理が終了すると、成膜処理が実行される。これにより、ノズル43〜46のガス出力口から反応空間34に反応ガスが出力される。その結果、この反応ガスの化学反応によってウェーハの表面に所定の薄膜が形成される。
【0061】
この成膜処理が終了すると、アフタパージ処理が実行される。これにより、ノズル46のガス出力口から反応空間34に不活性ガスが出力される。その結果、反応空間34の雰囲気が不活性ガスにより浄化される。このアフタパージ処理が終了すると、大気戻し処理が実行される。これにより、真空排気処理が停止され、不活性ガスの供給処理だけ実行される。その結果、反空空間34の圧力が大気圧に戻される。
【0062】
この大気戻し処理が終了すると、ボートアンロード処理が実行される。これにより、蓋38が下降駆動される。その結果、ボートが反応空間34から搬出される。このボートアンロード処理が終了すると、ウェーハディスチャージ処理が実行される。これにより、成膜処理の済んだウェーハがボートから回収される。以下、同様に、次の複数のウェーハに対して上述した処理が実行される。
【0063】
(2)反応管37の内壁等をクリーニングする場合の動作
次に、反応管37の内部等をクリーニングする場合の動作を説明する。
【0064】
この場合、クリーニング処理用のノズル47のガス出力口から反応空間34にクリーニングが出力される。これにより、反応管37の内壁やノズル43〜47の外壁等に堆積した反応生成物がエッチングされる。また、このとき、真空排気処理が実行される。これにより、エッチングされた反応生成物が排気系33を介して排出される。
【0065】
(3)ノズル43〜45の内壁をクリーニングする場合の動作
次に、ノズル43〜45の内壁をクリーニングする場合の動作を説明する。
【0066】
本実施の形態では、このクリーニング処理は、反応管37の内壁のクリーニング処理と同時に行われる。この場合、成膜処理用のノズル43〜45のガス入力口にはクリーニングガスが供給される。これにより、ノズル43〜45の内壁に堆積している反応生成物がクリーニングガスによってエッチングされる。エッチングされた反応生成物は、ノズル43〜45のガス出力口から反応空間34に出力される。反応空間34に出力された反応生成物は、排気系33を介して排出される。
【0067】
なお、このクリーニング処理は、例えば、3本のノズル43〜45を予め定めた順序に従って順次1本ずつ選択することにより、1本ずつ行われる。この場合、選択されていない2本のノズルには、不活性ガスが供給される。これにより、オーバーエッチングが防止される。
【0068】
すなわち、クリーニング処理が終了したノズルの内部には、通常、クリーニングガスが残存する。したがって、これをそのまま放置すると、ノズルの内壁全体がオーバーエッチングされる。しかしながら、本実施の形態では、クリーニング処理の終了したノズルに不活性ガスが供給される。これにより、このノズルの内部に残存するクリーニングガスが追い出される。その結果、クリーニングガスの残存によるオーバーエッチングが防止される。
【0069】
また、本実施の形態では、ノズル43〜45の内壁のクリーニング処理は、反応管37の内壁のクリーニング処理と同時に行われる。これにより、ノズル47により反応空間34に出力されたクリーニングガスがクリーニング処理の行われていないノズルの内部に侵入する。その結果、ノズル43〜45の内壁の先端部でオーバーエッチングが発生する。しかしながら、本実施の形態では、クリーニング処理が終了したノズルやクリーニング処理が行われていないノズルに不活性ガスが供給される。これにより、このノズルに対するクリーニングガスの侵入が阻止される。その結果、クリーニングガスの侵入によるオーバーエッチングが防止される。
【0070】
(4)ガス供給系32のガス供給動作
次に、ガス供給系32のガス供給動作について説明する。
【0071】
(4−1)成膜処理を行う場合の動作
まず、成膜処理を行う場合の動作を説明する。
【0072】
この場合は、コントローラ103により、エアバルブ70〜72,78,79,86〜88が開かれ、その他のエアバルブ73〜77,80〜85は閉じられる。これにより、配管部48,49〜51,65〜67,106〜108を介してノズル43〜45に第1の反応ガス(PH3ガス)が供給される。また、配管部58,68を介してノズル46に第2の反応ガス(SiH4ガス)が供給される。
【0073】
また、この場合、コントローラ103により、ノズル43〜46に供給される第1の反応ガスの単位時間当たりの流量の目標値が指定される。これにより、マスフローコントローラ93〜95によって、ノズル43〜45に供給される第1の反応ガスの単位時間当たりの流量が制御される。その結果、ノズル43〜45に供給される第1の反応ガスの単位時間当たりの流量が上記目標値に設定される。また、マスフローコントローラ98によって、ノズル46に供給される第2の反応ガスの単位時間当たりの流量が制御される。その結果、ノズル46に供給される第2の反応ガスの単位時間当たりの流量が上記目標値に設定される。
【0074】
(4−2)アフタパージ処理を行う場合の動作
次に、アフタパージ処理を行う場合の動作を説明する。
【0075】
この場合は、エアバルブ73,74が開かれ、その他のエアバルブ70〜72,75〜77,78〜88は閉じられる。これにより、配管部52,53,68を介してノズル46に不活性ガスが供給される。この場合、ノズル46に供給される不活性ガスの単位時間当たりの流量が、コントローラ103の指示に基づいて、マスフローコントローラ96により制御される。
【0076】
(4−3)クリーニング処理を行う場合の動作
次に、反応管37の内壁等とノズル43〜45の内壁のクリーニング処理を行う場合の動作を説明する。
【0077】
この場合は、コントローラ103によりエアバルブ73,74,78,79が閉じられる。これにより、ノズル46に対する不活性ガスと第2の反応ガスの供給が禁止される。
【0078】
また、この場合、エアバルブ81,82が開かれる。これにより、配管部59,64を介してノズル47にクリーニングガスが供給される。この場合、ノズル47に供給されるクリーニングガスの単位時間当たりの流量は、コントローラ103の指示に基づいて、マスフローコントローラ100により制御される。
【0079】
さらに、この場合、エアバルブ70〜72が閉じられ、エアバルブ75〜77が開かれる。これにより、ノズル43〜45に対する第1の反応ガスの供給が禁止され、不活性ガスの供給が可能となる。この場合、どのノズル43〜45に不活性ガスを供給するかは、どのノズル43〜45の内壁をクリーニングするかによって決定される。
【0080】
さらにまた、この場合、エアバルブ80が開かれる。これにより、ノズル43〜45に対するクリーニングガスの供給が可能となる。この場合、どのノズル43〜45にクリーニングガスを供給するかは、どのノズル43〜45の内壁をクリーニングするかによって決定される。
【0081】
今、ノズル43の内壁をクリーニングするものとする。この場合は、エアバルブ83が開かれ、エアバルブ84,85が閉じられる。また、この場合は、エアバルブ87,88が開かれ、エアバルブ86が閉じられる。これにより、この場合は、ノズル43のガス入力口にクリーニングガスが供給され、ノズル44,45のガス入力口に不活性ガスが供給される。その結果、この場合は、ノズル43の内壁がクリーニングされ、ノズル44,45の内壁のオーバエッチングが防止される。
【0082】
この状態からクリーニング対象がノズル44に切り替えられると、今度は、エアバルブ84が開かれ、エアバルブ83,85が閉じられる。また、この場合は、エアバルブ86,88が開かれ、エアバルブ87が閉じられる。これにより、この場合は、ノズル44のガス入力口にクリーニングガスが供給され、ノズル43,45のガス入力口に不活性ガスが供給される。その結果、この場合は、ノズル44の内壁がクリーニングされ、ノズル43,45の内壁のオーバエッチングが防止される。
【0083】
この状態からクリーニング対象がノズル45に切り替えられると、今度は、エアバルブ85が開かれ、エアバルブ83,84が閉じられる。また、この場合、エアバルブ86,87が開かれ、エアバルブ88が閉じられる。これにより、この場合は、ノズル45のガス入力口にクリーニングガスが供給され、ノズル43,44のガス入力口に不活性ガスが供給される。その結果、この場合は、ノズル45の内壁がクリーニングされ、ノズル43,44の内壁のオーバエッチングが防止される。
【0084】
なお、以上のクリーニング動作においては、ノズル43〜45に供給されるクリーニングガスの単位時間当たりの流量は、コントローラ103の指示に基づいて、マスフローコントローラ99により制御される。同様に、ノズル43〜45に供給される不活性ガスの単位時間当たりの流量は、コントローラ103の指示に基づいて、マスフローコントローラ97により制御される。
【0085】
この場合、ノズル43〜45に供給されるクリーニングガスの単位時間当たりの流量は、例えば、反応生成物が堆積している部分の長さに基づいて決定される。これは、ノズル43〜45のクリーニング時間を同じにするためである。これにより、ノズル43〜45に供給されるクリーニングガスの単位時間当たりの流量は、ノズル43で最も大きく、ノズル44で2番目に大きく、ノズル45で最も小さくなる。
【0086】
[1−3]効果
以上詳述した本実施の形態によれば、次のような効果を得ることができる。
【0087】
(1)まず、本実施の形態によれば、成膜処理を行う場合は、ノズル43〜45に反応ガスが供給され、このノズル43〜45の内壁のクリーニング処理を行う場合は、これにクリーニングガスが供給される。これにより、ノズル43〜45の内壁をクリーニングする場合、内壁全体にクリーニングガスを供給することができる。その結果、ノズル43〜45の内壁全体をクリーニングすることができる。
【0088】
これにより、ノズル43〜45の寿命を延ばすことができる。その結果、ノズル43〜45の交換周期を伸ばすことができる。具体的には、従来の装置におけるノズル43〜45の交換周期を1ヶ月とすると、本実施の形態では、これを6ヶ月まで伸ばすことができる。これにより、手間のかかるノズル43〜45の交換作業(取外し、取付け作業)の回数を従来の6分の1に減らすことができる。その結果、装置の稼働率を向上させることができる。
【0089】
(2)また、本実施の形態によれば、ノズル43〜45の内壁をクリーニングする場合、これらが予め定めた順序に従って順次1本ずつ選択され、選択されたノズルにクリーニングガスが供給される。これにより、ノズル43〜45用のマスフローコントローラの数を3個ではなく、1個に減らすことができる。その結果、装置の製造経費を低減することができる。
【0090】
(3)さらに、本実施の形態によれば、ノズル43〜45のうち、クリーニングガスが供給されていないノズルに不活性ガスが供給される。これにより、ノズル43〜45のオーバーエッチングを防止することができる。
【0091】
(4)さらにまた、本実施の形態によれば、ノズル44〜46に供給されるクリーニングガスの単位時間当たりの流量が、例えば、反応生成物が堆積している部分の長さに基づいて決定される。これにより、ノズル43〜45の内壁のクリーニング時間を同じにすることができる。
【0092】
[2]その他の実施の形態
以上、本発明の一実施の形態を詳細に説明した。しかしながら、本発明は、上述したような実施の形態に限定されるものではない。
【0093】
(1)例えば、先の実施の形態では、ノズル43〜45に供給するクリーニングガスの単位時間当たりの流量を異なる値に設定し、クリーニング時間を同じにする場合を説明した。しかしながら、本発明は、単位時間当たりの流量を同じにし、クリーニング時間を異ならせるようにしてもよい。また、本発明は、単位時間当たりの流量とクリーニング時間の両方を異ならせるようにしてもよい。
【0094】
(2)また、先の実施の形態では、ノズル43〜45にクリーニングガスを供給する場合、これらを予め定めた順序に従って順次1本ずつ選択し、選択したノズルに供給する場合を説明した。しかしながら、本発明では、これを総数より少ない複数本ずつ選択し、選択した複数本のノズルに供給するようにしてもよい。また、本発明は、すべてのノズルに同時に供給するようにしてもよい。
【0095】
(3)さらに、先の実施の形態では、ノズル43〜45の内壁のクリーニング処理を反応管37の内壁等のクリーニング処理と同時に行う場合を説明した。しかしながら、本発明では、これらを別々に行うようにしてもよい。この場合、クリーニング処理中のノズルから出力されるクリーニングガスが他のノズルに侵入することが問題にならなければ、不活性ガスガスをクリーニング処理が終了したばかりのノズルにのみ供給することができる。これにより、不活性ガスの使用量を減らすことができる。
【0096】
(4)さらにまた、本発明は、多系統ノズル型CVD装置だけでなく、1系統ノズル型CVD装置にも適用することができる。また、本発明は、縦型のCVD装置だけでなく、横型のCVD装置にも適用することができる。さらに、本発明は、バッチ式のCVD装置だけでなく、枚葉式のCVD装置にも適用することができる。さらにまた、本発明は、低圧型のCVD装置だけでなく、常圧型のCVD装置にも適用することができる。また、本発明は、CVD装置以外のウェーハ処理装置にも適用することができる。すなわち、本発明は、反応空間で化学反応を使ってウェーハに所定の処理を施すウエーハ処理装置一般に適用することができる。また、本発明は、ウェーハ処理装置以外の基板処理装置にも適用することができる。例えば、本発明は、液晶表示デバイスのガラス基板に所定の処理を施すガラス基板処理装置にも適用することができる。
【0097】
要は、本発明は、固体デバイスの基板に所定の処理を施すことによって、ノズル等の反応ガス出力手段の内壁に反応生成物が堆積されるような基板処理装置一般に適用することができる。
【0098】
(5)この他にも、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】1系統ノズル型のCVD装置の構成を示す側面図である。
【図3】多系統ノズル型のCVD装置の構成を示す側面図である。
【図4】成膜処理用の複数のノズルの内壁に反応生成物が堆積した状態を示す側断面図である。
【図5】従来のCVD装置による成膜処理用のノズルの内壁のクリーニング結果を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0100】
31…反応系、32…ガス供給系、33…排気系、34…反応空間、37…反応管、38…蓋、39…ヒータ、40…ボート搬入・搬出口、43〜47…ノズル、48〜68,106〜108,111…配管部、70〜88…エアバルブ、93〜100…マスフローコントローラ、103…コントローラ、112…排気口部、115…アウタチューブ、116…インナチューブ、117…フランジ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に所定の処理を施すための反応管と、
前記反応管内に反応ガスを供給する複数のノズルと、
前記複数のノズルのそれぞれに接続されるとともに、前記反応ガス、クリーニングガスの蓄積源に接続される配管部と、
前記配管部の少なくとも前記複数のノズルのそれぞれと前記各ガスの蓄積源との間にそれぞれ設けられたバルブと、
前記配管部に設けられ、前記各ガスの流量を制御するマスフローコントローラと、
前記複数のノズルの内部をクリーニングする場合に、前記複数のノズルに供給する前記クリーニングガスの流量をそれぞれ異ならせるよう前記マスフローコントローラを制御するコントローラと、
を有することを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記複数のノズルの内部をクリーニングする場合に、前記複数のノズルに供給する前記クリーニングガスの流量をそれぞれ異ならせると共に、前記複数のノズルのそれぞれのクリーニング時間を同じにするよう前記マスフローコントローラと前記バルブとを制御することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
【請求項3】
基板に所定の処理を施すための反応管と、
前記反応管内に反応ガスを供給する複数のノズルと、
前記複数のノズルのそれぞれに接続されるとともに、前記反応ガス、クリーニングガスの蓄積源に接続される配管部と、
前記配管部の少なくとも前記複数のノズルのそれぞれと前記各ガスの蓄積源との間にそれぞれ設けられたバルブと、
前記配管部に設けられ、前記各ガスの流量を制御するマスフローコントローラと、
前記複数のノズルの内部をクリーニングする場合に、前記複数のノズルのそれぞれのクリーニング時間を異ならせるよう前記バルブを制御するコントローラと、
を有することを特徴とする基板処理装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記複数のノズルの内部をクリーニングする場合に、前記複数のノズルのそれぞれに供給するクリーニングガスの流量をそれぞれ同じにすると共に、前記複数のノズルのそれぞれのクリーニング時間を異ならせるよう前記マスローコントローラと前記バルブとを制御することを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
【請求項5】
基板に所定の処理を施すための反応管と、
前記反応管内に反応ガスを供給する複数のノズルと、
前記複数のノズルのそれぞれに接続されるとともに、前記反応ガス、クリーニングガスの蓄積源に接続される配管部と、
前記配管部の少なくとも前記複数のノズルのそれぞれと前記各ガスの蓄積源との間にそれぞれ設けられたバルブと、
前記配管部に設けられ、前記各ガスの流量を制御するマスフローコントローラと、
前記複数のノズルの内部をクリーニングする場合に、前記複数のノズルのそれぞれに供給するクリーニングガスの流量をそれぞれ異ならせると共に、前記複数のノズルのそれぞれのクリーニング時間を異ならせるよう前記マスフローコントローラと前記バルブとを制御するコントローラと、
を有することを特徴とする基板処理装置。
【請求項6】
前記複数のノズルは長さがそれぞれ異なることを特徴とする請求項1乃至5記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記コントローラは、前記複数のノズルの内部をクリーニンゲする場合に、前記複数のノズルの全てに同時に前記クリー二ングガスを供給するように前記バルブを制御することを特徴とする請求項1乃至5記載記載の基板処理装置。
【請求項8】
基板を反応管内に搬入する工程と、
前記反応管内に複数のノズルより反応ガスを供給して基板に対して所定の処理を施す工程と、
所定の処理を施した後の基板を前記反応管内から搬出する工程と、
前記複数のノズルの内部をクリーニングする工程と、
を有する半導体デバイスの製造方法であって、
前記クリーニングする工程では、前記複数のノズルのそれぞれに供給するクリーニングガスの流量をそれぞれ異ならせることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
【請求項9】
前記クリーニングする工程では、前記複数のノズルのそれぞれに供給するクリーニングガスの流量をそれぞれ異ならせると共に、前記複数のノズルのそれぞれのクリーニング時間を同じにすることを特徴とする請求項7記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項10】
基板を反応管内に搬入する工程と、
前記反応管内に複数のノズルより反応ガスを供給して基板に対して所定の処理を施す工程と、
所定の処理を施した後の基板を前記反応管内から搬出する工程と、
前記複数のノズルの内部をクリーニングする工程と、
を有する半導体デバイスの製造方法であって、
前記クリーニングする工程では、前記複数のノズルのそれぞれのクリーニング時間を異ならせることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
【請求項11】
前記クリーニングする工程では、前記複数のノズルのそれぞれに供給するクリーニングガスの流量を同じにすると共に、前記複数のノズルのそれぞれのクリーニング時間を異ならせることを特徴とする請求項10記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項12】
基板を反応管内に搬入する工程と、
前記反応管内に複数のノズルより反応ガスを供給して基板に対して所定の処理を施す工程と、
所定の処理を施した後の基板を前記反応管内から搬出する工程と、
前記複数のノズルの内部をクリーニングする工程と、
を有する半導体デバイスの製造方法であって、
前記クリーニングする工程では、前記複数のノズルのそれぞれに供給するクリーニングガスの流量をそれぞれ異ならせると共に、前記複数のノズルのそれぞれのクリーニング時間を異ならせることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
【請求項13】
前記複数のノズルは長さがそれぞれ異なることを特徴とする請求項8乃至12記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項14】
前記クリーニングする工程では、前記複数のノズルの全てに同時に前記クリーニングガスを供給することを特徴とする請求項8乃至12記載の半導体デバイスの製造方法。

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2007−142470(P2007−142470A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40367(P2007−40367)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【分割の表示】特願平10−240327の分割
【原出願日】平成10年8月26日(1998.8.26)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】