説明

多層樹脂成形品成形用の金型構造

【課題】第2樹脂成形部材の端末部にアール部等の形状を有する多層樹脂成形品(2色成形品)を外観見栄え良く成形し得る金型構造を提供する。
【解決手段】基材11上にパッド13を一体に成形してなるコンソールリッドアウター7を成形する金型装置101において、コア型103及び第1キャビ型105の第1キャビティC1端部外側には、型閉め状態で型抜き方向Aに移動可能に互いに接するシール面部111a,111bの端部から型抜き方向Aと交差する第1キャビティC1外方に広がり型閉め状態で互いに突き当たる突き当て面部113a,113bとでパーティング面が構成されている。コア型103の突き当て面部113aには、パッド13の端末部に対応する凹形状部115がシール面部111aに連続するように凹設されている。第2キャビ型107の型成形面107aは、型閉め状態でコア型103の凹形状部115の外側縁115aに連続している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、成形した第1樹脂成形部材を型に残したままで、該第1樹脂成形部材上に第2樹脂成形部材を一体に成形して多層樹脂成形品(2色成形品)を成形する金型構造の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、多層樹脂成形品(2色成形品)成形用の金型構造が開示されている。この構造の金型で成形しようとする多層樹脂成形品(2色成形品)は、エアバッグ装置のリッドであり、該リッドは、リッドインナ(第1樹脂成形部材)とリッドアウタ(第2樹脂成形部材)とからなるものである。上記金型は、コア型、第1キャビ型及び第2キャビ型を備え、上記コア型及び第1キャビ型で成形されたリッドインナと、該リッドインナを保持した上記コア型及び第2キャビ型で上記リッドインナ上にリッドアウタを一体に成形するようになっている。そして、成形されたリッドは、例えば外観見栄え上の観点等からリッドインナの外周端面を見えないようにリッドアウタで覆っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−134817号公報(段落0008〜0012欄、第1〜3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、リッド外周端面とリッド裏面との角部には、例えば手触り感を良くする等のためにアール部を形成することが一般に良く行われているが、上述の如きリッド等の2色成形品を成形する場合、つまり、成形した第1樹脂成形部材を型に残したままで、該第1樹脂成形部材上に第2樹脂成形部材を一体に成形して多層樹脂成形品(2色成形品)を成形する場合、型構造上、成形品外周端面と成形品裏面との角部にアール部を形成し難くなる。
【0005】
このことを図4に基づき説明すると、図4(a)に示すように、金型装置aのコア型bと第1キャビ型cとの間の第1キャビティd内に第1樹脂R1を充填して第1樹脂成形部材e(図4(b)参照)を成形するのであるが、上記コア型bの第1キャビティd端部に対応する箇所には、第2樹脂成形部材f(図4(b)参照)の端末部に対応する凹形状部gが第1キャビティd外側に凹設されていて、該凹形状部gには第2樹脂成形部材fの端末部、つまり多層樹脂成形品(2色成形品)h(図4(b)参照)の端末部のアール部iに対応する凹状湾曲面jが形成されている。一方、上記第1キャビ型cには、上記凹形状部gに対応する凸形状部kが突設されていて、該凸形状部kには上記凹形状部gの凹状湾曲面jに対応する凸状湾曲面lが形成されている。そして、上記第1樹脂成形部材e成形時には、型閉じ状態で上記凸形状部kの凸状湾曲面lを凹形状部gの凹状湾曲面jに隙間なく接触させる必要がある。
【0006】
しかし、第1キャビ型cにコア型bの凹状湾曲面jと同じ曲率の凸状湾曲面lを彫り込むのは非常に難しく、凹状湾曲面jと凸状湾曲面lとが正確に型合わせ(フィット)されていないと、第1樹脂R1が第1キャビティdから漏れて成形された第1樹脂成形部材eにバリが発生してしまう。そして、その後、図4(b)に示すように、上記第1樹脂成形部材eをコア型bに残したままで、該第1樹脂成形部材eと第2キャビ型mとの間の第2キャビティn内に第2樹脂R2を充填して第1樹脂成形部材e上に第2樹脂成形部材fを一体に成形して多層樹脂成形品(2色成形品)hを成形した場合には、成形された多層樹脂成形品(2色成形品)hの端末部近くの外観見栄えに悪影響を及ぼすおそれがある。
【0007】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第2樹脂成形部材の端末部にアール部等の形状を有する多層樹脂成形品(2色成形品)を外観見栄え良く成形し得る金型構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、この発明は、コア型の第2樹脂成形部材の端末部に対応する凹形状部と合致する凸形状部を第1キャビ型に形成することなく、第2樹脂成形部材の端末部にアール部等の形状を形成し得るようにすることを特徴とする。
【0009】
具体的には、この発明は、コア型、第1キャビ型及び第2キャビ型を備え、上記コア型及び第1キャビ型で成形された第1樹脂成形部材と、該第1樹脂成形部材を保持した上記コア型及び第2キャビ型で上記第1樹脂成形部材上に一体に成形された第2樹脂成形部材とからなる多層樹脂成形品成形用の金型構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0010】
すなわち、この発明は、上記コア型及び第1キャビ型のキャビティ端部外側には、型閉め状態で型抜き方向に移動可能に互いに接するシール面部と、該シール面部の端部から上記型抜き方向と交差するキャビティ外方に広がり型閉め状態で互いに突き当たる突き当て面部とでパーティング面が構成され、上記コア型の突き当て面部には、第2樹脂成形部材の端末部に対応する凹形状部が上記シール面部に連続するように凹設され、上記第2キャビ型の型成形面は、型閉め状態で上記コア型の凹形状部の外側縁に連続していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、コア型の凹形状部は、第1樹脂成形部材成形時、第1キャビ型の突き当て面部でキャビティと遮断されて上記凹形状部には第1樹脂は浸入せず、上記コア型及び第1キャビ型で第1樹脂成形部材が成形される。その後、第1キャビ型を第2キャビ型と交換して上記凹形状部とキャビティとを連通させ、該キャビティ内に第2樹脂を充填して第1樹脂成形部材上に第2樹脂成形部材を一体に成形する。したがって、第2樹脂成形部材の端末部にアール部等の形状がある場合でも、コア型の凹形状部と合致させ難い凸形状部を第1キャビ型に形成せずに済み、第2樹脂成形部材の端末部にアール部等の形状を有する多層樹脂成形品(2色成形品)が外観見栄え良く成形される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係る金型構造の金型により成形された多層樹脂成形品(2色成形品)としてのコンソールリッドアウターが適用されたコンソールリッドを実線で示す車両用コンソールの斜視図である。
【図2】図1のII−II線に対応するコンソールリッドアウターの断面図である。
【図3】実施形態に係る金型構造の要部拡大断面図であり、(a)はコア型と第1キャビ型との間の第1キャビティ内に第1樹脂を充填した状態を示し、(b)は基材が成形されたコア型と第2キャビ型との間の第2キャビティ内に第2樹脂を充填した状態を示し、(c)は(b)の状態から第2キャビ型をキャビティ容積が拡大する方向に後退させてコンソールリッドアウターが成形された状態を示す。
【図4】従来例の図3(a),(b)相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は車両用コンソール1を示す。このコンソール1は、コンソール本体3(仮想線で示す)とコンソールリッド5とからなり、該コンソールリッド5は、図2に示すように、コンソールリッドアウター7とコンソールリッドインナー9(仮想線で示す)とで構成されている。そして、上記コンソールリッドアウター7が、実施形態に係る金型構造の金型により成形された多層樹脂成形品(2色成形品)である。
【0015】
上記コンソールリッドアウター7は、第1樹脂成形部材である基材11と、該基材11全体を覆うように基材11上に一体に成形された第2樹脂成形部材であるパッド13とで構成されている。上記パッド13は、表裏両面に亘って形成された樹脂密度が高いソリッド層からなる薄肉のスキン層15の内部に、該スキン層15に比べて樹脂密度が低い発泡層17が一体に成形されて構成され、発泡層17の内部に多数の空隙(図示せず)を有している。上記パッド13外周縁部は、上記基材11外周縁部を覆って基材11端末部からコンソールリッドアウター7裏面側に全周に亘って略直角に延出し、上記スキン層15からなるソリッド部19を構成している。このソリッド部19の端部外面には、アール部19aが形成されている。
【0016】
上記のように構成されたコンソールリッドアウター7は、図3に示すような構造の金型101で成形される。
【0017】
上記金型101は、コア型103、第1キャビ型105及び第2キャビ型107を備えている。上記コア型103及び第1キャビ型105は、上記基材11を成形するための型であり、型閉め状態で両者間に第1キャビティC1が形成される。上記コア型103及び第2キャビ型107は、上記パッド13を成形するための型であり、成形に際しては、上記コア型103及び第1キャビ型105で成形した基材11を第1キャビ型105に残して保持した型閉め状態で、基材11と第2キャビ型107との間に第2キャビティC2が形成され、上記基材11を保持したコア型103及び第2キャビ型107で上記基材11上にパッド13を一体に成形するようにしている。このパッド13は、コアバック法(Moving Cavity法)により成形される。つまり、上記第2キャビ型107を型開き方向(型抜き方向A)に移動(後退)させてキャビティ容積を拡大させることで成形される。
【0018】
上記コア型103には、上記基材11の裏面形状に対応した型成形面103aが形成され、該型成形面103aの外周縁部には、突出部109が全周に亘って突設されている。上記コア型103の第1キャビティC1端部外側、つまり上記突出部109外面には、シール面部111aと、該シール面部111aの端部から型抜き方向Aと交差する第1キャビティC1外方に広がる突き当て面部113aとが形成されている。上記コア型103の突き当て面部113aには、パッド13の端末部であるソリッド部19端部に対応する凹形状部115が上記シール面部111aに連続するように凹設されている。この凹形状部115の外側縁には、上記パッド13(ソリッド部19)のアール部19aに対応する凹状湾曲面115aが形成されている。
【0019】
上記第1キャビ型105には、上記基材11の表面形状に対応した型成形面105aが形成されている。上記第1キャビ型105の第1キャビティC1端部外側には、シール面部111bと、該シール面部111bの端部から上記型抜き方向Aと交差する第1キャビティC1外方に広がる突き当て面部113bとが形成されている。そして、型閉め状態で上記コア型103のシール面部111aと上記第1キャビ型105のシール面部111bとが互いに接するとともに、上記コア型103の突き当て面部113aと上記第1キャビ型105の突き当て面部113bとが互いに突き当たってパーティング面を構成している。この型閉め状態で、上記コア型103の型成形面103aと上記第1キャビ型105の型成形面105aとの間に第1キャビティC1が形成されるとともに、上記コア型103の凹形状部115が上記シール面部111a,111bにより第1キャビティC1から隔てられるとともに、上記第1キャビ型105の突き当て面部113bで閉塞され、上記第1キャビティC1と遮断されている。
【0020】
上記第2キャビ型107には、上記パッド13の表面形状に対応した型成形面107aが形成され、該型成形面107aは、型閉め状態で上記コア型103の凹形状部115の外側縁である凹状湾曲面115aに連続している。また、第2キャビ型107の型成形面107a外側には、型閉め状態で上記コア型103の突き当て面部113aに突き当たる突き当て面部113cが形成されている。そして、上記基材11、上記コア型103の凹状湾曲面115a及びシール面部111aと、上記第2キャビ型107の型成形面107aとの間に第2キャビティC2が形成される。
【0021】
このように構成された金型101を用いてコンソールリッドアウター7を成形する要領について説明する。なお、以下に括弧書で付した番号は成形工程の順番を示す。
【0022】
(1) 図3(a)に示すように、コア型103と第1キャビ型105とを型閉めしてコア型103の型成形面103aと第1キャビ型105の型成形面105aとの間に第1キャビティC1を形成する。この第1キャビティC1とコア型103の凹形状部115とは、上記シール面部111a,111bにより第1キャビティC1から隔てられるとともに、第1キャビ型105の突き当て面部113bで遮断されている。この状態から第1キャビティC1に例えば、ポリプロピレン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ノリル樹脂等からなる第1樹脂R1を充填する。この際、上記凹形状部115には第1樹脂R1は浸入しない。これにより、基材11が成形される。
【0023】
(2) 第1キャビ型105を後退させてコア型103と第1キャビ型105とを型開きし、成形された基材11をコア型103に保持させた状態で、第1キャビ型105を第2キャビ型107と交換する。
【0024】
(3) 第2キャビ型107を進出させて上記コア型103と第2キャビ型107とを型閉めし、図3(b)に示すように、基材11と第2キャビ型107の型成形面107aとの間に第2キャビティC2を形成する。この第2キャビティC2はコア型103の凹形状部115と連通している。また、第2キャビティC2には、コア型103の突出部109が露出している。
【0025】
(4) 上記第2キャビティC2に、例えばサーモプラスチックオレフィン、サーモプラスチックスチレン等の熱可塑性エラストマーからなる第2樹脂R2を充填する。この第2樹脂R2としては、例えば化学反応によりガスを発生させる化学的発泡剤や、MuCell(ミューセル:登録商標) Processのように二酸化炭素ガス及び窒素ガス等の不活性ガス(物理的発泡剤)等が超臨界状態で混入された熱可塑性樹脂であり、ガラス繊維等の繊維が混入されていてもよいが、必ずしもこれらを混入していなくてもよい。
【0026】
(5) 上記第2樹脂R2の基材11表面近傍及び第2キャビ型107の型成形面107a近傍が型温により冷却されて当該箇所にスキン層15が生成され始めた時点で、上記第2キャビ型107を基材11から型開き方向(型抜き方向A)に移動(後退)させて第2キャビティC2のキャビティ容積を拡大する。この第2キャビティC2の容積拡大により、それまで基材11と第2キャビ型107との間で圧縮されている第2樹脂R2が、第2キャビ型107に引っ張られるとともに、第2樹脂R2中の化学反応によって発生したガスや不活性ガス等の内部ガスによって発泡膨張する。この際、第2キャビ型107の突き当て面部113cがコア型103の突き当て面部113aから離れて両者間に隙間ができるが、当該隙間に対応する第2樹脂R2は、コア型103の突出部109の型温の影響により他の箇所よりも多く熱を奪われ、キャビティ容積拡大前に冷却硬化して、コア型103の凹形状部115の凹状湾曲面115aに対応した凹状湾曲面115aを有するソリッド部19がパッド13の外周縁部に形成される。
【0027】
その結果、第2樹脂R2の外周りに樹脂密度が高いソリッド層からなるスキン層15が形成され、該スキン層15の内部に該スキン層15に比べて樹脂密度が低い発泡層17が一体に成形された厚肉のパッド13が上記基材11上に一体に成形されたコンソールリッドアウター7が得られる。成形後、第2キャビ型107を後退させてコア型103と第2キャビ型107とを型開きし、成形されたコンソールリッドアウター7をコア型103から脱型する。
【0028】
このように、実施形態では、コア型103の凹形状部115を、基材11成形時、上記シール面部111a,111bにより第1キャビティC1から隔てるとともに、第1キャビ型105の突き当て面部113bで第1キャビティC1と遮断して上記凹形状部115に第1樹脂R1を浸入させないようにし、上記コア型103及び第1キャビ型105で基材11が成形される。その後、第1キャビ型105を第2キャビ型107と交換して上記凹形状部115と第2キャビティC2とを連通させ、該第2キャビティC2内に第2樹脂R2を充填してコアバック法により基材11上にパッド13を一体に成形する。したがって、パッド13の端末部にアール部19aがあっても、コア型103の凹形状部115と合致させ難い凸形状部を第1キャビ型105に形成せずに済み、パッド13の端末部にアール部19aを有するコンソールリッドアウター7を外観見栄え良く成形することができる。
【0029】
また、実施形態では、コア型103の突出部109を第2キャビティC2に露出させているので、当該箇所のキャビティ空間の第2樹脂R2から上記突出部109の型温の影響により他の箇所よりも多く熱を奪い、上記第2樹脂R2をキャビティ容積拡大前に確実に冷却硬化させてソリッド部19を形成し、上記第2キャビ型107がコアバックによりソリッド部19から離れても、該ソリッド部19に後発泡膨れ現象が起きないようにすることができ、短い成形サイクルで品質の優れたコンソールリッドアウター7を確実に得ることができる。
【0030】
さらに、実施形態では、多層樹脂成形品(2色成形品)が車両のコンソールリッドアウター7である場合を示したが、車両用インストルメントパネル部材、ドアトリム等のトリム類、ピラー類、マッドガード等であってもよく、また、第2樹脂成形部材の端末部形状がアール形状である場合を示したが、これに限らない。
【産業上の利用可能性】
【0031】
この発明は、成形した第1樹脂成形部材を型に残したままで、該第1樹脂成形部材上に第2樹脂成形部材を一体に成形して多層樹脂成形品(2色成形品)を成形する金型構造について有用である。
【符号の説明】
【0032】
7 コンソールリッドアウター(多層樹脂成形品(2色成形品))
11 基材(第1樹脂成形部材)
13 パッド(第2樹脂成形部材)
101 金型
103 コア型
105 第1キャビ型
107 第2キャビ型
107a 型成形面
111a,111b シール面部
113a,113b 突き当て面部
115 凹形状部
115a 凹状湾曲面(凹形状部の外側縁)
A 型抜き方向
C1 第1キャビティ
C2 第2キャビティ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コア型(103)、第1キャビ型(105)及び第2キャビ型(107)を備え、
上記コア型(103)及び第1キャビ型(105)で成形された第1樹脂成形部材(11)と、
該第1樹脂成形部材(11)を保持した上記コア型(103)及び第2キャビ型(107)で上記第1樹脂成形部材(11)上に一体に成形された第2樹脂成形部材(13)とからなる多層樹脂成形品成形用の金型構造であって、
上記コア型(103)及び第1キャビ型(105)のキャビティ(C1)端部外側には、型閉め状態で型抜き方向(A)に移動可能に互いに接するシール面部(111a,111b)と、該シール面部(111a,111b)の端部から上記型抜き方向(A)と交差するキャビティ(C1)外方に広がり型閉め状態で互いに突き当たる突き当て面部(113a,113b)とでパーティング面が構成され、
上記コア型(103)の突き当て面部(113a)には、第2樹脂成形部材(13)の端末部に対応する凹形状部(115)が上記シール面部(111a)に連続するように凹設され、
上記第2キャビ型(107)の型成形面(107a)は、型閉め状態で上記コア型(103)の凹形状部(115)の外側縁(115a)に連続していることを特徴とする多層樹脂成形品成形用の金型構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−201082(P2012−201082A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70147(P2011−70147)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(390026538)ダイキョーニシカワ株式会社 (492)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】