説明

形状測定装置及び方法

【課題】撮影と略同時に外乱光を測定することにより、外乱光の影響を可及的に排除して被検物の3次元形状を精度良く測定することができる形状測定装置を提供すること。
【解決手段】被検物4に測定光(パターン光)を照射し、該被検物で反射した光を受光して該被検物の形状を測定する形状測定装置である。前記照射時に前記反射した光を含む前記被検物からの光を検出し、前記照射をしない非照射時に前記反射した光を含まない前記被検物からの光を検出する光検出部(第1光検出部6、第2光検出部10)と、前記光検出部が前記照射時に検出した前記反射した光を含む前記被検物からの光検出成分から前記非照射時に検出した前記反射した光を含まない前記被検物からの光検出成分を除去する演算処理部7と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は被検物の3次元形状を測定する形状測定装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
被検物の3次元形状を測定する形状測定装置として、例えば被検物に縞模様の光を投影し、この投影方向と異なる方向(角度)から被検物上の縞模様を撮影し、三角測量の原理に基づき縞模様の位相分布を算出して、被検物の3次元形状を測定する装置が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−9444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記装置では、縞模様の位相を変え、この位相の異なる縞模様を被検物に順次投影し、撮影することによって(縞の位相をずらした複数枚の画像を得ることによって)、縞模様の位相と振幅を画素毎に求めているが、撮影時に縞模様以外の光である環境光(外乱光)の影響を受けることがある。外乱光の影響をなくすためには被検物に縞模様を投影しない非投影時において外乱光を測定し、この外乱光の成分を除去するようにすればよいが、外乱光が急変するような環境では高精度の測定が行えない課題があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、撮影と略同時に外乱光を測定することにより、外乱光の影響を可及的に排除して被検物の3次元形状を精度良く測定することができる形状測定装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する本発明の請求項1に記載の形状測定装置は、被検物に測定光を照射し、該被検物で反射した光を受光して該被検物の形状を測定する形状測定装置であって、前記照射時に前記反射した光を含む前記被検物からの光を検出し、前記照射をしない非照射時に前記反射した光を含まない前記被検物からの光を検出する光検出部と、前記光検出部が前記照射時に検出した前記反射した光を含む前記被検物からの光の検出成分から前記非照射時に検出した前記反射した光を含まない前記被検物からの光の検出成分を除去(減算)する演算処理部と、を具備してなることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に記載の形状測定装置は、前記光検出部が、前記照射時に前記反射した光を含む前記被検物からの光を検出する第1光検出部と、前記非照射時に前記反射した光を含まない前記被検物からの光を検出する第2光検出部とを備えてなることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に記載の形状測定装置は、前記第1光検出部および第2光検出部と前記測定光の光源との間の光路に配置され、前記照射時に、前記反射した光を含む前記被検物からの光の前記第1光検出部への入射を許容して前記第2光検出部への入射を遮断し、前記非照射時に、前記反射した光を含まない前記被検物からの光の前記第1光検出部への入射を遮断して前記第2光検出部への入射を許容する、光遮蔽部材を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に記載の形状測定装置は、前記測定光が互いに位相が異なる複数の位相の光からなり、前記第2光検出部が、前記位相の切り替え時であって前記非照射時に、前記反射した光を含まない前記被検物からの光を検出することを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に記載の形状測定装置は、前記被検物の前記測定光が照射されない部位からの光を検出する第3光検出部を設け、前記演算処理部が、前記第3光検出部の出力に基づいて前記非照射時に検出した前記光検出成分を補正して、これを前記照射時に検出した前記光検出成分から除去することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項6に記載に形状測定方法は、被検物に測定光を照射し、該被検物で反射した光を受光して該被検物の形状を測定する形状測定方法であって、前記照射と、前記被検物への前記測定光の照射をしない非照射とを交互に複数回繰り返す照射・非照射工程と、前記照射・非照射工程の前記照射時に前記反射した光を含む前記被検物からの光を検出する照射時光検出工程と、前記照射・非照射工程の前記非照射時に前記反射した光を含まない前記被検物からの光を検出する非照射時光検出工程と、前記照射時光検出工程で検出した光検出成分から前記非照射時光検出工程で検出した光検出成分を除去(減算)する演算処理を実行する工程と、を備えてなることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項7に記載の形状測定方法は、前記測定光が互いに位相が異なる複数の位相の光かりからなり、前記照射・非照射工程が、前記各位相の光において該光の前記照射と前記非照射とを複数回繰り返すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、撮影と略同時に外乱光を測定することにより、外乱光の影響を可及的に排除して被検物の3次元形状を精度良く測定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本発明の形状測定装置及び方法の一実施形態について図1乃至図7を参照して説明する。
【0014】
本発明の形状測定装置は被検物に測定光を照射し、該被検物で反射した光を受光して該被検物の形状を測定する装置であり、図1は本発明の形状測定装置の一実施形態を示す概略図である。
【0015】
本実施形態の形状測定装置は、測定光としてのパターン光を被検物4に照射する光源1と、該照射時に該被検物4からの光(パターン光の被検物4で反射した反射光成分を含む)を受光して検出する第1光検出部6と、パターン光を被検物4に照射しない非照射時に該被検物4からの光(パターン光の被検物4で反射した反射光成分を含まない)を受光して検出する第2光検出部10と、パターン光の照射時、非照射時にかかわらず被検物4からの光を常時受光して検出する第3光検出部13と、これら第1光検出部6、第2光検出部10、第3光検出部13からの出力を入力し、パターン光以外の外乱光成分を除去(減算)して被検物4で反射したパターン光の反射光成分を抽出する演算処理部7と、を備える。
【0016】
第1光検出部6と第2光検出部10はそれぞれCCDなどの光電変換素子によって構成され、また第3光検出部13は、フォトダイオードなどの連続出力型の光電変換素子によって構成される。
【0017】
光源1からの光は、投影パターンマスク2を通って被検物4に照射されるパターン光となる。本実施形態では、パターン光は図4に示す縦縞(投影模様)を有する光である。投影パターンマスク2は、投影パターン発生器8によって位相がシフトされる。本実施形態では、投影パターンマスク2は投影パターン発生器8によって位相を90°ずつシフトさせている。図6は投影パターンマスク2によって位相を変えた4つのパターン光を示している。同図中、実線は第一相のパターン光を示し、短いかい線分からなる点線は第二相のパターン光を示し、長い線分からなる点線は第三相のパターン光、二点鎖線は第四相のパターン光を示している。
【0018】
投影パターンマスク2と被検物4との間のパターン光の光路には不図示の駆動機構によって回転する第1の光遮蔽円盤11が配置されている。この遮蔽円盤11は、例えば図2に示すように、周方向に沿って45°間隔で開口部11aが8個形成されており、回転に伴って何れかの開口部11aがパターン光の光路上に位置したときに該開口部11aでパターン光を通し、開口部11aがパターン光の光路から外れたときにパターン光を遮断する。光遮蔽円盤11は、投影パターンマスク2と被検物4との間のパターン光の光路以外に、被検物4と第1の光検出部6との間の被検物4からの光の光路上にも位置するものである。
【0019】
開口部11aを通過したパターン光は、投影レンズ3を介して被検物4に照射される。被検物4に照射されたパターン光は、入射方向とは異なる方向から見ると図4に示す縦縞から例えば図5に示すように被検物4の表面形状にならって縦縞が変形する。被検物4で反射し該被検物4の表面形状に倣って変形した縦縞を有するパターン光は第1の光検出部6に入射する。
【0020】
被検物4にはパターン光以外の、被検物4が置かれた周囲の光(形状測定装置のそばに設置された機器、例えば溶接機からの光)が照射されることがあり、被検物4からの光には被検物4を反射したパターン光の反射光成分以外の光(外乱光)も含まれる。
【0021】
被検物4からの光は、対物レンズ5を介して第1のビームスプリッタ9に入射する。このビームスプリッタ9は、ハーフミラー等により構成され、入射した光のうち、一部を透過させ、他を反射させる。
【0022】
ビームスプリッタ9を透過した光は、上述した投影パターンマスク2と被検物4との間のパターン光の光路以外に、被検物4と第1光検出部6との間の光路に位置する第1の光遮蔽円盤11の開口部11aを通って第1光検出部6に入射する。被検物4からの光が開口部11aを通るタイミングは被検物4を照射するパターン光が開口部11aを通るタイミングと同じである。すなわち、パターン光が被検物4に照射されたとき(照射時)に被検物4からの光が第1光検出部6に入射する。
【0023】
第1の光遮蔽円盤11は不図示の駆動装置によって所定の回転速度で回転し、パターン光は被検物4を間欠的に照射する。例えば、図7に示すように、各位相のパターン光は被検物4を間欠的に複数回照射する。第1光検出部6はパターン光の被検物4への照射のタイミングに合わせて被検物4からの光を受光する。
【0024】
第1のビームスプリッタ9を反射した光は、第2のビームスプリッタ12に入射する。この第2のビームスプリッタ12も第1のビームスプリッタ9と同様にハーフミラー等により構成され、入射した光のうち、一部を透過させ、他を反射させる。
【0025】
第2のビームスプリッタ12を透過した光は、該第2のビームスプリッタ12と第2の光検出部10との間の光路に配置された第2の光遮蔽円盤15に至る。この第2の光遮蔽円盤15は、上述した第1の光遮蔽円盤11と同様に、その周方向に沿って45°間隔で開口部15aが8個形成され(図2参照)、不図示の駆動機構によって回転するように構成されている。第2の光遮蔽円盤15の回転にともなって開口部15aの何れかが被検物4からの光の光路上に位置したときに被検物4からの光は該開口部15aを通って第2光検出部10に入射する。
【0026】
第2の光遮蔽円盤15は、第1の光遮蔽円盤11が被検物4からの光を通すときに該光を遮断し、第1の光遮蔽円盤11が被検物4からの光を遮断するときに該光を通すように第1の光遮蔽円盤11と同期して回転するものである。
【0027】
図3は第1の光遮蔽円盤11と第2の光遮蔽円盤15がそれぞれ光を通すタイミングと第1光検出部6と第2光検出部10にそれぞれ光が入射するタイミングをそれぞれ示している。
【0028】
図3(a)は第1の光遮蔽円盤11が光を通すタイミングを示し、同図(b)は第1光検出部6に光が入射する(第1光検出部6が光を検出する)タイミングを示し、同図(c)は第2の光遮蔽円盤15が光を通すタイミングを示し、同図(d)は第2光検出部10が光を検出するタイミングを示している。なお、第2の光遮蔽円盤15が光を通すタイミングは、例えば図6で第1相の光強度が低下し第2相の光強度よりも弱くなる時(位相の切り替わる時)と一致している。
【0029】
第1の光遮蔽円盤11の開口部11aが光路上に位置するとき第2の光遮蔽円盤15の開口部15aが光路上に位置しないように、第1の光遮蔽円盤11と第2の光遮蔽円盤15とを回転駆動することによって、図3(a)乃至(d)に示すように、被検物4にパターン光を照射する照射時には第1光検出部6は被検物4からの光を受光して検出するが、第2光検出部10は被検物4からの光を受光せず、また被検物4にパターン光が照射されない非照射時には第1光検出部6は被検物4からの光を受光せず、第2光検出部10は被検物4からの光を受光して検出するようにしてある。すなわち、第2光検出部10は位相の切り替え時であって非照射時に被検物4からの光を検出するようにしてある(図3(d)参照)。
【0030】
第1光検出部6と第2光検出部10にそれぞれ入射する光について、点(x、y)(図5の中央パターンの中心点)に着目すると図7に示すようになる。図7は図6の横軸270°の位置における各位相のパターン光の光強度を示している。横軸270°の位置では、第一相のパターン光は最も光強度が小さく、第三相のパターン光は最も光強度が大きく、第二相と第四相のパターン光は互いに同じ光強度で、第一相のパターン光と第三相のパターン光の光強度の中間の光強度である。
【0031】
図7の第一相、第二相、第三相、第四相の各位相のパターン光の区間では第1の光遮蔽円盤11の開口部11aが光路上に位置したときにのみパターン光が照射される。区間全体の1/2の時間照射され、残りの1/2の時間は照射されない。第1光検出部6はパターン光の照射時にのみ被検物4からの光を受光するが、この期間の外乱光(ノイズ成分)も同時に受光することになる。図7の縦軸は受光光量を表しており、第1光検出部6は同図の各位相のパターン光の区間で、その縦軸に示す光量を受光する。第一相のパターン光の区間での第1光検出部6の受光量をI11(x,y)とする。第2光検出部10はパターン光の非照射時に被検物4からの光(ノイズ成分)を受光するもので、第一相のパターン光の区間での第2の光検出部10の受光量をI12(x,y)とする。
【0032】
点(x、y)での第一相のパターン光の受光量I1(x,y)をI1(x,y)=I11(x,y)−I12(x,y)として演算処理部7で演算することによって、略同じタイミングで検出された外乱光(ノイズ成分)で第1の光検出部6の受光量を補正することができるため高精度の測定が可能となる。
【0033】
第2のビームスプリッタ12で反射した光は、リレーレンズ14、視野絞り17、集光レンズ16を介して第3光検出部13に入射する。視野絞り17はリレーレンズ14によって作られた像面共役位置に配置されており、パターン光が当たらない被検物4の部分からの光のみを通す。第3光検出部13はこのパターン光が当たらない被検物4の部分からの光を受光して検出することになる。第3光検出部13は、パターン光の照射時、非照射時にかかわらず常時被検物4からの光を受光しており、外乱光の強度変化を検出することが出来る。例えば、図7の第一相のパターン光の区間中、照射時における第3の光検出部13の出力をI31aとする。また、第一相のパターン光の区間中、非照射時における第3の光検出部13の出力をI31bとすると、上述した点(x、y)での第一相のパターン光の受光量I1(x,y)は、I1(x,y)=I11(x,y)−I12(x,y)×(I31a/I31b)と表すことができ、これを演算処理部7によって演算することによってより高精度の測定が行える。
【0034】
本実施形態では、光遮蔽円盤11によって被検物4へのパターン光の照射と、非照射及び第1の光検出部6における被検物4からの光の受光を行い、また光遮蔽円盤15によってパターン光の非照射時での被検物4からの光の受光を行っているが、光遮蔽円盤11,15を液晶プロジェクタに置き換えることが可能である。
【0035】
本実施形態のように光遮蔽円盤11,15を使用する場合、パターン光の変調(被検物4への照射と非照射)と撮像系(第1光検出部6、第2光検出部10)への光路の切り替えが極めて簡単な構造によって実現できるメリットがある。
【0036】
また、パターン光の位相の切り替え時であってパターン光を被検物に照射しない非照射時に、第2光検出部10で被検物4からの光を受光して検出するようにしてもよい。
【0037】
本発明の形状測定は位相シフト法と光切断法の双方に適用できることは勿論である。
【0038】
なお、本実施形態では第1光検出部6及び第2光検出部10としてCCDを用いたがCMOS等の増幅型固体撮像素子を用いることができる。また、第1ビームスプリッタ9としてハーフプリズムを用いたが、マイクロミラーデバイス(DMD)等を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の形状測定装置の一実施形態を示す概略図である。
【図2】図1の形状測定装置に装備される光遮蔽円盤11,15の正面図である。
【図3】図1の形状測定装置に装備される第1の光遮蔽円盤11と第2の光遮蔽円盤15がそれぞれ光を通すタイミングと第1光検出部6と第2光検出部10にそれぞれ光が入射するタイミングをそれぞれ示す図である。
【図4】図1の形状測定装置のパターン光を示す図である。
【図5】図4のパターン光が被検物に照射されたときの状態の図である。
【図6】4つの位相のパターン光を示す図である。
【図7】図6の270°の位置における各位相のパターン光の光強度を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
1 光源
2 投影パターンマスク
3 撮影レンズ
4 被検物
5 対物レンズ
6 第1光検出部
7 演算処理部
8 投影パターン発生部
9 第1のビームスプリッタ
10 第2光検出部
11 第1の光遮蔽円盤
12 第2のビームスプリッタ
13 第3の光検出部
14 リレーレンズ
15 第2の光遮蔽円盤
16 集光レンズ
17 視野絞り

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検物に測定光を照射し、該被検物で反射した光を受光して該被検物の形状を測定する形状測定装置であって、
前記照射時に前記反射した光を含む前記被検物からの光を検出し、前記照射をしない非照射時に前記反射した光を含まない前記被検物からの光を検出する光検出部と、
前記光検出部が前記照射時に検出した前記反射した光を含む前記被検物からの光の検出成分から前記非照射時に検出した前記反射した光を含まない前記被検物からの光の検出成分を除去する演算処理部と、
を具備してなることを特徴とする形状測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の形状測定装置において、
前記光検出部は、前記照射時に前記反射した光を含む前記被検物からの光を検出する第1光検出部と、前記非照射時に前記反射した光を含まない前記被検物からの光を検出する第2光検出部とを備えてなることを特徴とする形状測定装置。
【請求項3】
請求項2に記載の形状測定装置において、
前記第1光検出部および前記第2光検出部と前記測定光の光源との間の光路に配置され、前記照射時に、前記反射した光を含む前記被検物からの光の前記第1光検出部への入射を許容して前記第2光検出部への入射を遮断し、前記非照射時に、前記反射した光を含まない前記被検物からの光の前記第1光検出部への入射を遮断して前記第2光検出部への入射を許容する、光遮蔽部材を備えたことを特徴とする形状測定装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の形状測定装置において、
前記測定光は互いに位相が異なる複数の位相の光からなり、
前記第2光検出部は、前記位相の切り替え時であって前記非照射時に、前記反射した光を含まない前記被検物からの光を検出することを特徴とする形状測定装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の形状測定装置において、
前記被検物の前記測定光が照射されない部位からの光を検出する第3光検出部を設け、
前記演算処理部は、前記第3光検出部の出力に基づいて前記非照射時に検出した前記光検出成分を補正して、これを前記照射時に検出した前記光検出成分から除去することを特徴とする形状測定装置。
【請求項6】
被検物に測定光を照射し、該被検物で反射した光を受光して該被検物の形状を測定する形状測定方法であって、
前記照射と、前記被検物への前記測定光の照射をしない非照射とを交互に複数回繰り返す照射・非照射工程と、
前記照射・非照射工程の前記照射時に前記反射した光を含む前記被検物からの光を検出する照射時光検出工程と、
前記照射・非照射工程の前記非照射時に前記反射した光を含まない前記被検物からの光を検出する非照射時光検出工程と、
前記照射時光検出工程で検出した光検出成分から前記非照射時光検出工程で検出した光検出成分を除去する演算処理を実行する工程と、
を備えてなることを特徴とする形状測定方法。
【請求項7】
請求項6に記載の形状測定方法において、
前記測定光は互いに位相が異なる複数の位相の光かりからなり、
前記照射・非照射工程は、前記各位相の光において該光の前記照射と前記非照射とを複数回繰り返すことを特徴とする形状測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−47488(P2009−47488A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−212255(P2007−212255)
【出願日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】