説明

情報保護システム、携帯端末、情報媒体、情報保護方法、および情報保護プログラム

【課題】情報媒体を装着して用いる携帯端末に記憶された情報および装着された情報媒体に記憶された情報を、自動的に保護する。
【解決手段】携帯端末と、その携帯端末に用いられる情報媒体との組み合わせを定めておき、定められた組み合わせ以外で、各々が個人情報にアクセスするような動作をロックする。例えば、予め携帯電話機に所有者が使用するSIMカードの識別情報を記憶しておく。携帯電話機は、電源供給された場合に挿入されたSIMカードの識別情報と登録された識別情報とをチェックし、識別情報が一致しない場合に、端末ロックを行う。同じく、予めSIMカードに所有者が使用する携帯電話機の識別情報を記憶しておく。SIMカードは、装着され電源供給された場合に装着先の携帯電話機の識別情報と、登録された識別情報とをチェックし、識別情報が一致しない場合に、カードロックを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末に記憶された情報を保護する情報保護システム、情報保護方法、および情報保護プログラムに関し、特に、情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末に記憶された情報を保護する情報保護システム、情報保護方法、および情報保護プログラムに関する。また、本発明は、情報保護方法を用いた携帯端末および情報媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個人情報の漏洩や漏洩した個人情報を元に発生する犯罪が問題となっている。また、携帯電話機は、電話番号や電子メールアドレス、住所や顔写真等、非常に多くの情報を記録できるので、万一紛失した場合には、それだけ多くの情報が漏洩することになる。
【0003】
従来の携帯電話機の情報漏洩防止方法として、例えば、紛失時等に行う遠隔操作によるロック機能がある。また、例えば、特許文献1には、SIM(Subscriber Identity Module)カードとPIN(Personal Identification Number)コードとをチェックして、携帯電話をロックする携帯電話機が記載されている。特許文献1に記載の携帯電話機は、SIMカード信号等のユーザ保護入力信号と、PINコード信号等の個人識別入力信号と、遠隔制御メッセージ信号等の通信制御信号との組み合わせのいずれかに応答して、携帯電話機をロックする。
【0004】
【特許文献1】特開2002−077372号公報(段落0009−0013)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
遠隔操作によるロック機能は、例えば、予め定めた条件を満足する着信や電子メールの受信があった場合に、携帯電話機の発信や記憶された情報の閲覧を制限する。図6に、携帯電話機の遠隔操作によるロック機能の処理フローの一例を示す。図6に示すように、例えば予め定めておいた電話番号から、所定の時間以内に所定回数着呼することによって、ダイアルロック(暗証番号を入力するまで携帯電話機の操作を受け付けない)を行うような方法が考えられる。
【0006】
しかしながら、このような遠隔操作によるロック機能では、所有者が紛失に気づくまで、遠隔操作が行われないという問題点がある。また、所有者が紛失に気づいたとしても、遠隔操作が行えない場合には、携帯電話機に記憶された個人情報にアクセスされてしまうという問題点がある。
【0007】
例えば、拾得者によって電源が切られた状態では、所有者が紛失を知って遠隔操作をしようとしても、遠隔制御のための信号を受信することができない。従って、この状態でしばらく放置された後、電源が投入されれば、例え所有者が携帯電話機の利用契約を停止しても、携帯電話機に記憶された個人情報が漏洩する可能性がある。
【0008】
また、従来の携帯電話機の情報漏洩防止方法の多くは、SIMカード等の個人情報が記憶された情報媒体を装着して用いるような場合については、考慮されていない。
【0009】
特許文献1に記載の携帯電話機では、SIMカードとPINコードとをチェックして、携帯電話をロックすることができるが、携帯電話機とSIMカードとの組み合わせによっては、携帯電話機またはSIMカードに記憶された個人情報が漏洩する可能性がある。
【0010】
例えば、SIMカードが抜き取られ、別のSIMカード(例えば、拾得者のSIMカード)が挿入された場合には、携帯電話機によって知られている所有者のSIMカードでないと認識されたとしてもPINコードが正しく入力されれば、携帯電話機に記憶された個人情報にアクセスできてしまう可能性がある。しかも、SIMカードが入れ替えられた場合には、所有者の認識している回線とは異なる回線を持つ携帯電話機になっているため、携帯電話機に遠隔操作機能が備わっていたとしても、所有者からの遠隔制御信号は届かず、携帯電話機をロックすることができなくなってしまう。
【0011】
また、携帯電話機の遠隔制御によるロック機能や、特許文献1に記載の携帯電話機では、SIMカードに記憶された個人情報が漏洩する可能性がある。例えば、拾得者がSIMカードを抜き取り、遠隔操作機能を有しないまたは遠隔操作の設定がされていない別の携帯電話機に挿入することによって、所有者のSIMカードに記憶された個人情報が漏洩する可能性がある。また、携帯電話機でなく、SIMカードに記憶された情報を読み出すような機器が故意に用いられる可能性もある。
【0012】
そこで、本発明は、情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末に記憶された情報および装着された情報媒体に記憶された情報を、自動的に保護することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明による情報保護システムは、所定の情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末に記憶された情報を保護する情報保護システムであって、携帯端末は、情報媒体が装着される装着部(例えば、SIMカードI/Fユニット11)と、情報媒体を識別するための情報媒体識別情報を記憶する情報媒体識別情報記憶部(例えば、記憶部23)と、装着部に装着された情報媒体に予め記憶されている情報媒体識別情報を、情報媒体から読み込む情報媒体識別情報取得部(例えば、SIMカードI/Fユニット11,制御部21)と、情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報と、情報媒体識別情報取得部が情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報とが合致した場合にのみ、当該携帯端末に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する端末制御部(例えば、制御部21)とを有することを特徴とする。
【0014】
また、端末制御部は、情報媒体が装着されていない場合には、当該携帯端末を、当該情報媒体に記憶されている情報にアクセス不可能な状態に移行させてもよい。ここで、「アクセス不可能な状態に移行させる」とは、例えば、強制的に電源をオフしたり、電源オフ以外の操作や緊急発着呼以外の操作を受け付けないようにすることである。
【0015】
また、端末制御部は、情報媒体識別情報記憶部に情報媒体識別情報が記憶されていなければ、現在装着されている情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報を、情報媒体識別情報記憶部に登録する登録手段を含んでいてもよい。
【0016】
また、端末制御部は、所定の専用機器が当該携帯端末に装着されている場合に、情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報を消去する消去手段を含んでいてもよい。
【0017】
また、情報保護システムは、携帯端末に装着される第2の情報媒体を備え、携帯端末は、第2の情報媒体を識別するための情報媒体識別情報を記憶する第2の情報媒体識別情報記憶部と、当該携帯端末に装着された第2の情報媒体に予め記憶されている情報媒体識別情報を、第2の情報媒体から読み込む第2の情報媒体識別情報取得部とを有し、端末制御部は、第2の情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報と、第2の情報媒体識別情報取得部が第2の情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報とが合致した場合に、情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報を消去する第2の消去手段を含んでいてもよい。
【0018】
また、情報媒体は、携帯端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶部と、装着先の携帯端末に予め記憶されている端末識別情報を取得する端末識別情報取得部と、端末識別情報記憶部に記憶されている端末識別情報と、端末識別情報取得部が携帯端末から取得した端末識別情報とが合致した場合にのみ、当該情報媒体に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する情報媒体制御部とを有していてもよい。ここで、「端末識別情報を取得する」とは、例えば、予め定めておいた起動シーケンスの一部として、携帯端末に端末識別情報を出力させて、携帯端末から出力される端末識別情報を受信することである。また、具体的には、携帯端末から出力される制御信号に含まれる端末識別情報を取り出すことであってもよい。
【0019】
また、端末識別情報取得部は、携帯端末から送信される制御信号に含まれる端末識別情報を取り出すことによって、携帯端末から端末識別情報を取得してもよい。
【0020】
また、本発明による携帯端末は、所定の情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末であって、情報媒体が装着される装着部と、情報媒体を識別するための情報媒体識別情報を記憶する情報媒体識別情報記憶部と、装着部に装着された情報媒体に予め記憶されている情報媒体識別情報を、情報媒体から読み込む情報媒体識別情報取得部と、情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報と、情報媒体識別情報取得部が情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報とが合致した場合にのみ、当該携帯端末に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する端末制御部とを備えたことを特徴とする。
【0021】
また、本発明による情報媒体は、所定の携帯端末に装着される情報媒体であって、携帯端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶部と、装着先の携帯端末に予め記憶されている端末識別情報を取得する端末識別情報取得部と、端末識別情報記憶部に記憶されている端末識別情報と、端末識別情報取得部が携帯端末から取得した端末識別情報とが合致した場合にのみ、当該情報媒体に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する情報媒体制御部とを備えたことを特徴とする。
【0022】
また、本発明による情報保護方法は、所定の情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末に記憶された情報を保護する情報保護方法であって、携帯端末が、当該携帯端末に装着された情報媒体に予め記憶されている、情報媒体を識別するための情報媒体識別情報を、情報媒体から読み込むステップと、携帯端末が記憶している情報媒体識別情報と、情報媒体から読み出した情報媒体識別情報とが合致した場合にのみ、当該携帯端末に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御するステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
また、携帯端末に装着された情報媒体が、装着先の携帯端末に予め記憶されている、携帯端末を識別するための端末識別情報を取得するステップと、情報媒体が記憶している端末識別情報と、携帯端末から取得した端末識別情報とが合致した場合にのみ、当該情報媒体に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御するステップとを含んでいてもよい。
【0024】
また、本発明による情報保護プログラムは、所定の情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末に搭載され、携帯端末に記憶された情報を保護するための情報保護プログラムであって、コンピュータに、当該携帯端末に装着された情報媒体に予め記憶されている情報媒体識別情報を、情報媒体から読み込む処理、および当該携帯端末に記憶されている情報媒体識別情報と、情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報とが合致した場合にのみ、当該携帯端末に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、携帯端末に、その携帯端末に装着して使用される情報媒体の識別情報を記憶しておき、端末制御部が、記憶されている識別情報と、装着された情報媒体から取得した識別情報とが一致した場合に、携帯端末に記憶されている情報にアクセス可能な状態に遷移させるので、所有者が想定した組み合わせ以外での使用時では、携帯端末に記憶されている個人情報にアクセスすることができず、不正使用による個人情報の漏洩を防止することができる。
【0026】
また、本発明によれば、携帯端末に装着される情報媒体にも、装着されて使用される携帯端末の識別情報を記憶しておき、情報媒体制御部が、記憶されている識別情報と、装着先の携帯端末から取得した識別情報とが一致した場合に、情報媒体に記憶されている情報にアクセス可能な情報に遷移させるので、例えば、携帯端末本体から抜き取られたとしても、抜き取られた情報媒体に記憶されている個人情報を保護することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明は、携帯端末と、その携帯端末に用いられる情報媒体との組み合わせを定めておき、定められた以外の組み合わせであった場合に、それぞれが個人情報にアクセスするような動作をロックすることで、不正使用時の個人情報の漏洩を防止する。本実施の形態では、携帯電話機とSIMカードとを例に、SIMカードを装着して用いる携帯電話機に記憶された個人情報および装着されたSIMカードに記憶された個人情報を保護する情報保護システムを説明する。なお、本実施の形態による情報保護システムは、図1に示す携帯電話機1と、図2に示すSIMカード3とを組み合わせて使用する場合を例にして説明する。
【0028】
図1は、本実施の形態における携帯電話機の構成例を示すブロック図である。なお、図1では、携帯電話機の構成要素のうち、本発明において重要な要素を示している。図1に示すように、携帯電話機は、SIMカードI/Fユニット11と、制御部21と、操作部22と、記憶部23と、表示部24と、電源部25とを備える。
【0029】
SIMカードI/Fユニット11は、SIMカードを挿入させるためのカードスロットを含んだ、SIMカードとインタフェースをとるSIMカード用の入出力インタフェースである。SIMカードI/Fユニット11は、制御部21からの指示に従って、SIMカードとインタフェースをとる。具体的には、予め定められたプロトコルに従って、SIMカードに対し制御信号の入出力を行うことによって、SIMカードに記憶された情報の読み出し、SIMカードへの情報の書き込みを行う。
【0030】
制御部21は、制御プログラムに従って動作するCPU等であって、携帯電話機の全体的な制御を行う。具体的には、制御部21は、電源部25からの電源ON/OFFの通知や、操作部22からの操作入力の通知を受けて、操作部22や記憶部23、表示部24、電源部25を制御することによって、立ち上げ処理や、操作に応じた各種処理を行う。なお、本実施の形態においては、制御部21は、電源ON時に挿入されたSIMカードとの組み合わせチェックを行い、定められた組み合わせ以外であった場合に、所定の動作をできなくする制御も行う。
【0031】
操作部22は、例えばキー信号を入力する入力装置であって、ユーザからの操作入力を受け付け、制御部21に操作内容を出力する。記憶部23は、メモリ等の記憶装置であって、端末を識別するための端末識別情報や、電話帳、ユーザが保存したい情報など、各種情報を記憶する。なお、本実施の形態においては、組み合わせの相手となるSIMカードを識別するためのSIMカード識別情報を記憶する。
【0032】
表示部23は、LCD等のディスプレイ装置であって、ユーザに対する情報表示を行う。電源部25は、携帯電話機の電源系の制御を行う。
【0033】
図2は、本実施の形態におけるSIMカードの構成例を示すブロック図である。なお、図2では、SIMカードの構成要素のうち、本発明において重要な要素を示している。図2に示すように、SIMカードは、制御部31と、記憶部32と、SIMカードスロットI/F部33とを備える。
【0034】
制御部31は、制御プログラムに従って動作するCPU等であって、SIMカードの全体的な制御する。具体的には、入出力インタフェース部33を介して送られているアクセス要求に従って、記憶部32に記憶している情報の読み出しや、書き込みを行う。なお、本実施の形態では、通常のアクセス制御に加えて、装着された携帯端末との組み合わせチェックを行い、定められた組み合わせ以外であった場合に、所定の動作をできなくする制御も行う。
【0035】
記憶部32は、RAMやROM、EEPROMといった記憶装置であって、アクセス制御に用いるキー情報や、携帯電話機で用いる個人情報等、各種情報を記憶する。なお、本実施の形態においては、組み合わせの相手となる携帯電話機を識別するための端末識別情報を記憶する。
【0036】
入出力インタフェース部33は、携帯電話機等が備えるSIMカードスロットとインタフェースをとるSIMカードスロット用の入出力インタフェースである。入出力インタフェース部33は、例えば、本体装置から電源の供給を受けたり、情報の読み書きを行うための制御信号の入出力を行う。
【0037】
なお、本実施の形態では、携帯端末から情報が読み出される情報媒体の一例としてSIMカードを示すのであって、SIMカードに限定されない。例えば、固有の識別情報を有し、所定の形式の端末識別情報が登録可能であって、所定の制御ロジックが動作可能であれば、ICカードに限らず、プラグインタイプの情報媒体であってもよい。また、携帯電話機は、例えば、PDAやパーソナルコンピュータ等の携帯端末であってもよい。
【0038】
次に、図3および図4を参照して本実施の形態の動作を説明する。図3は、本実施の形態における携帯電話機の起動時の処理フローを示すフローチャートである。図4は、本実施の形態におけるSIMカードの起動時の処理フローを示すフローチャートである。
【0039】
まず、携帯電話機の動作について説明する。従来技術では、例えば携帯電話機に、図6に示すような遠隔操作によるロック機能が備わっていたとしても、拾得者による着呼応答や、電源OFF、SIMカードの抜き取りや遠隔操作設定の解除等、何らかの要因で遠隔操作ができない可能性がある。そのような場合には、ロックをかけることができず、不正使用による個人情報の漏洩を防ぐことができない。本発明では、携帯電話機に、定められたSIMカードとの組み合わせ以外では、携帯電話機およびSIMカードに記憶されている情報を参照できないようにするロック機能を追加する。
【0040】
図3に示すように、まず、携帯電話機は、電源が供給されて起動を開始すると、携帯電話機に記憶されたSIMカード識別情報を取り出す(ステップS101,S102)。携帯電話機の制御部21は、例えば、携帯電話機の記憶部23に記憶されているSIMカード識別情報を参照することによって、SIMカード識別情報を取り出す。なお、記憶部23には、SIMカード識別情報が記憶されていない可能性もある。このため、制御部21は、記憶部23からのSIMカード識別情報の読み出しに失敗する場合がある。従って、制御部21は、記憶部23にSIMカード識別情報が記憶されているか否かを確認する(ステップS103)。
【0041】
ここで、記憶部23にSIMカード識別情報が記憶されている場合(ステップS103のYes)、携帯電話機の制御部21は、記憶されているSIMカード識別情報に基づいて、現在挿入されているSIMカードとの組み合わせチェックを行う。
【0042】
携帯電話機の制御部21は、SIMカードI/Fユニット11を制御して、現在挿入されているSIMカードからSIMカード識別情報を読み出す(ステップS104)。制御部21は、例えば、予め定められたSIMカード識別情報読み出しプロトコルに従って、SIMカード識別情報の読み出し要求を示す制御信号をSIMカードに出力してもよい。SIMカードは、SIMカードスロットを介して制御信号を受け取り、例えば、SIMカードの記憶部32に記憶されているSIMカード識別情報を出力すればよい。そして、携帯電話機の制御部21は、SIMカードI/Fユニット11を介してSIMカードから出力されるSIMカード識別情報を受信することによって、SIMカードからSIMカード識別情報を読み出す。
【0043】
ここで、携帯電話機にSIMカードが挿入されていない場合、または、SIMカードからSIMカード識別情報の読み出しに失敗した場合には(ステップS105のYes)、携帯電話機の制御部21は、組み合わせ不適合として、携帯電話機およびSIMカードに記憶されている情報にアクセスできなくさせるため、端末ロック処理を行う(ステップS107)。なお、制御部21は、端末ロック処理を行う際に、既に端末がロック状態に設定されている場合には、端末ロック処理を省略して、そのままロック状態を継続させればよい。
【0044】
端末ロック処理としては、例えば、電源投入ができないよう電源部25を制御して電源を強制的にOFFすることも考えられる。または、表示部24に、SIMカードから識別情報を読み出せない旨を示すメッセージを表示した上で、所定のロック動作を行ってもよい。ロック動作としては、例えば、操作部22を制御して、電源OFF以外の全ての操作を受け付けないようにすることも考えられる。また、緊急発着呼以外の操作を受け付けないようにしてもよいし、ユーザが登録した情報へのアクセス操作を受け付けないようにすることも考えられる。
【0045】
また、携帯電話機にSIMカードが挿入されている状態で、SIMカードからSIMカード識別情報の読み出しに成功した場合には(ステップS105のNo)、SIMカードから読み出したSIMカード識別情報と、携帯電話機に記憶されているSIMカード識別情報とを比較して、2つのSIMカード識別情報が一致するか否かを確認する(ステップS106)。ここで、2つのSIMカード識別情報が一致しなかった場合には(ステップS106のNo)、携帯電話機の制御部21は、組み合わせ不適合として、携帯電話機およびSIMカードに記憶されている情報にアクセスできなくさせるため、端末ロック処理を行う(ステップS107)。
【0046】
端末ロック処理は、例えば、携帯電話機にSIMカードが挿入されていない場合、または、SIMカードからSIMカード識別情報の読み出しに失敗した場合と同様に、電源投入ができないよう電源部25を制御して電源を強制的にOFFしてもよい。または、表示部24に、SIMカードから読み出した識別情報が一致しない旨を示すメッセージを表示した上で、所定のロック動作を行ってもよい。図5に、表示メッセージの一例を示す。図5は、想定と異なるSIMカードが挿入されていることを示すダイアログを表示した例である。
【0047】
なお、端末ロック処理は、電源OFFしても解除されないよう状態を記憶しておくことも可能である。仮に、登録しておいたSIMカードが故障・紛失してしまった場合には、例えば、識別情報によるロックを解除する専用の治具を用いることによって、端末ロックを解除できるようにすればよい。例えば、機械的に所定の信号を出すような機器を接続し、携帯電話機がその信号を認識することによって、端末ロックを解除する。または、予め定められたSIMカード識別番号が記憶されたSIMカードを挿入し、携帯電話機がその識別番号を認識することによって、端末ロックを解除してもよい。
【0048】
具体的には、携帯電話機の制御部21が、専用の治具(予め定められたSIMカード識別番号を記憶されたSIMカードを含む)と接続されたことを認識し、記憶部23に記憶されているSIMカード識別情報を消去したり、一時的に、組み合わせチェック処理を行わないように動作することによって、端末ロックを解除する。なお、このような専用治具は、携帯電話機の販売メーカの保守拠点や販売店窓口にて所持させ、所有者の認証を行った上で、使用されることが好ましい。
【0049】
一方、2つのSIMカード識別情報が一致した場合には(ステップS106のYes)、通常の起動処理を行う(ステップS109)。なお、この時、端末ロックの設定が残っている場合には、端末ロック解除処理を行ってもよい(ステップS108)。以降、例えばSIMカードから必要な情報を読み出して、基地局と通信を行う等により、通常の待ち受け動作を行う(ステップS110)。なお、以降は、他のチェック処理に問題がなければ、全ての通信機能が使用可能となる。
【0050】
また、仮に、携帯電話機にSIMカード識別情報が記憶されていない場合には(ステップS103のNo)、現在挿入されているSIMカードを正規の組み合わせとして認識するために、SIMカードからSIMカード識別情報を読み出して、記憶してもよい(ステップS111)。このような場合には、新規登録作業を容易に行うことができる。以降、記憶部23からSIMカード識別情報を取り出す処理から再開すればよい(ステップS102に戻る)。また、例えば、自動的にSIMカードのSIMカード識別情報を記憶せずに、販売時等に、販売者によって専用の治具を用いて記憶してもよい。このような場合には、例えば、携帯電話機に複数のSIMカード識別情報を記憶することによって、複数の組み合わせで正常動作を行わせることができる。
【0051】
以上のように、所有者が想定する範囲で、携帯電話機に、その携帯電話機に装着されうるSIMカードのSIMカード識別情報を記憶しておくことで、携帯電話機が、記憶されているSIMカード識別情報を有するSIMカードが装着された状態以外の状態で、自動的に端末をロックする。このため、携帯電話機に記憶されている個人情報の漏洩を防止することができる。
【0052】
次に、SIMカードの動作について説明する。従来技術では、例えば所有者の携帯電話機からSIMカードが抜き取られ、遠隔操作設定がされていない携帯電話機に挿入されてしまった場合、SIMカードに記憶された個人情報が不正使用される可能性がある。本発明では、携帯電話機だけでなく、SIMカード側にも、定められた携帯電話機との組み合わせ以外では、SIMカードに記憶されている情報を参照できないようにするロック機能を追加する。
【0053】
図4に示すように、SIMカードは、携帯電話機に装着されるとともに、携帯電話機が通常起動すると(ステップS201,S202)、電源が供給されて、次に示すような制御ロジックが動作する。まず、SIMカードの制御部31は、SIMカードの記憶部32に端末識別情報が記憶されているか否かを確認する(ステップS203)。
【0054】
ここで、記憶部32に端末識別情報が記憶されている場合(ステップS203のYes)、SIMカードの制御部31は、記憶されている端末識別情報に基づいて、現在装着されている携帯電話機との組み合わせチェックを行う。
【0055】
SIMカードの制御部31は、入出力インタフェース部33を介して携帯電話機から、携帯電話機に設定されている端末識別情報を取得する(ステップS204)。携帯電話機からの端末識別情報の取得は、例えば、携帯電話機との間で行う起動シーケンスの一部で
、携帯電話機から端末識別情報を出力させるようなプロトコルを定めておき、携帯電話機から出力された端末識別情報を受信することによって、取得すればよい。例えば、携帯端末が出力するSIMカード識別情報の読み出し要求を示す制御信号に、端末識別情報を含めるようSIMカード識別情報読み出しプロトコルを定めておけばよい。このような場合には、SIMカードの制御部31は、携帯電話機から出力されるSIMカード識別情報の読み出し要求を示す制御信号に含まれる端末識別情報を取り出せばよい。
【0056】
また、例えば、予め定められた端末カード識別情報読み出しプロトコルに従って、SIMカードの制御部31から、端末識別情報の読み出し要求を示す制御信号を携帯電話機に出力してもよい。携帯電話機は、SIMカードI/Fユニットを介して制御信号を受け取り、例えば、携帯電話機の記憶部23に記憶されている端末識別情報を出力すればよい。そして、SIMカードの制御部31は、入出力インタフェース部33を介して携帯電話機から出力される端末識別情報を受信することによって、携帯電話機から端末識別情報を取得すればよい。
【0057】
次に、SIMカードの制御部31は、携帯電話機から取得した端末識別情報と、SIMカードに記憶されている端末識別情報とを比較して、2つの端末識別情報が一致するか否かを確認する(ステップS205)。ここで、2つの端末識別情報が一致しなかった場合には(ステップS205のNo)、SIMカードの制御部31は、組み合わせ不適合として、SIMカードに記憶されている情報にアクセスできなくさせるため、カードロック処理を行う(ステップS206)。
【0058】
カードロック処理としては、例えば、以降の携帯電話機から要求される制御信号の全てを受け付けないようにすることも考えられる。または、組み合わせ異常を示す応答信号を出力した上で、以降の制御信号を無視してもよい。なお、カードロック処理は、電源供給が止まっても解除されないよう状態を記憶しておくことも可能である。仮に、登録しておいた携帯電話機が紛失してしまった場合には、携帯電話機のロック解除と同様に、専用の治具を用いて解除すればよい。
【0059】
一方、2つの端末識別情報が一致した場合には(ステップS205のYes)、カードロック解除処理を行う(ステップS207)。ここで、初めて、携帯電話機からSIMカードに記憶されている情報へのアクセス要求を全て受付可能とする。例えば、携帯電話機からのPINコードの問合せに応答する等、通常の読み出し要求を受け付ける。
【0060】
また、仮に、SIMカードに端末識別情報が記憶されていない場合には(ステップS203のNo)、現在装着されている携帯電話機を正規の組み合わせとして認識するために、携帯電話機から端末識別情報を取得して、記憶してもよい(ステップS208)。このような場合には、新規登録作業を容易に行うことができる。以降、記憶部32に記憶されている端末識別情報を確認する処理から再開すればよい(ステップS203に戻る)。また、例えば、自動的に携帯電話機の端末識別情報を記憶せずに、販売時等に、販売者によって専用の治具を用いて記憶してもよい。このような場合には、例えば、SIMカードに複数の端末識別情報を記憶することによって、複数の組み合わせで正常動作を行わせることができる。
【0061】
以上のように、所有者が想定する範囲で、SIMカードに、そのSIMカードが装着されうる携帯電話機の端末識別情報を記憶しておくことで、SIMカードが、記憶されている端末識別情報を有する携帯電話機に装着された状態以外の状態で、自動的にカードアクセスをロックする。このため、SIMカードに記憶されている個人情報の漏洩を防止することができる。
【0062】
従って、本実施の形態によれば、着脱可能な情報媒体を装着して用いる携帯端末に記憶された情報と、その携帯電話機に装着される情報媒体に記憶された情報を、自動的に保護することができる。
【0063】
なお、本発明による情報保護システムでは、SIMカードと携帯電話機との組み合わせだけでなく、例えば、情報記録メディアと、その情報記録メディアから情報を読み出すことができる携帯端末とに適用することによって、所有者が想定する組み合わせ以外の使用時に、各々に記憶されている情報を保護することが可能となる。
【0064】
情報記録メディアは、例えば、SDカードや、メモリスティック、マルチメディアカードが考えられる。また、携帯端末は、例えば、携帯電話機だけでなく、PDAや、ノート型パーソナルコンピュータであってもよい。このような場合には、携帯端末は、SIMカードI/Fユニット11に代わって、情報記憶メディアとインタフェースをとる情報記憶メディアI/Fユニットを備える。
【0065】
使用者は、事前に、正規の組み合わせとする情報記録メディアを設定登録しておく。例えば、予め携帯端末に、自身が所有する情報記録メディアの識別情報を記憶しておく。携帯端末は、電源供給された場合に、事前設定済みの情報記録メディアが挿入されているか否かを判断する。携帯端末は、事前設定済みの情報記録メディアが挿入されていない場合には、端末ロックを行う。
【0066】
このような場合には、所有者が想定した組み合わせ以外で使用した場合、携帯端末には端末ロックがかかり、また、情報記録メディアに対してもアクセスができなくなるので、紛失時の不正利用を効果的に防止することができる。なお、正規の組み合わせにおける不正利用の防止は、例えば、情報記録メディアに記録されている認証用情報(例えば、暗証番号)と、使用者から入力される認証用情報とを比較して、正当性を判断すればよい。
【0067】
また、事前設定した情報記録メディアを、SIMカードとの組み合わせチェックによる端末ロックを解除するための解除キーとして用いることも可能である。例えば、携帯電話機は、端末ロック状態時に電源供給された場合に、事前設定済みの情報記録メディアが挿入されているか否かを判断し、事前設定済みの情報記録メディアが挿入されている場合に、記憶部32に記憶されているSIMカード識別情報を消去したり、一時的に、組み合わせチェック処理を行わないように動作することによって、端末ロックを解除する。このような場合には、故障時・紛失時の復旧動作を容易に行うことが可能となる。
【0068】
なお、端末ロックの解除に用いる情報記録メディアは、例えばSIMカードであってよい。また、端末ロックの設定に用いるSIMカードも、他の情報媒体(SDカードや、メモリスティック、マルチメディアカード等の情報記録メディア)であってもよい。すなわち、端末ロックの解除に用いる情報媒体と、端末ロックの設定に用いる情報媒体とは別の種類であっても、同じ種類であってもよく、携帯端末とインタフェースをとることができる情報媒体であれば、組み合わせは自由である。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、情報媒体を装着可能で、個人情報を記憶するような携帯端末、または、携帯端末に装着されて個人情報を読み込まれるような情報媒体に好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本実施の形態における携帯電話機の構成例を示すブロック図。
【図2】本実施の形態におけるSIMカードの構成例を示すブロック図。
【図3】携帯電話機の起動時の動作例を示すフローチャート。
【図4】SIMカードの起動時の動作例を示すフローチャート
【図5】想定外の組み合わせを検出した場合の携帯電話機の表示例を示す説明図。
【図6】携帯電話機の遠隔操作によるロック機能の動作例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0071】
1 携帯電話機
11 SIMカードI/Fユニット
21 制御部
22 操作部
23 記憶部
24 表示部
25 電源部
3 SIMカード
31 制御部
32 記憶部
33 入出力インタフェース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末に記憶された情報を保護する情報保護システムであって、
携帯端末は、
情報媒体が装着される装着部と、
前記情報媒体を識別するための情報媒体識別情報を記憶する情報媒体識別情報記憶部と、
前記装着部に装着された情報媒体に予め記憶されている情報媒体識別情報を、前記情報媒体から読み込む情報媒体識別情報取得部と、
前記情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報と、前記情報媒体識別情報取得部が前記情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報とが合致した場合にのみ、当該携帯端末に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する端末制御部とを有する
ことを特徴とする情報保護システム。
【請求項2】
端末制御部は、情報媒体が装着されていない場合には、当該携帯端末を、当該情報媒体に記憶されている情報にアクセス不可能な状態に移行させる請求項1記載の情報保護システム。
【請求項3】
端末制御部は、前記情報媒体識別情報記憶部に情報媒体識別情報が記憶されていなければ、現在装着されている情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報を、前記情報媒体識別情報記憶部に登録する登録手段を含む請求項1または請求項2記載の情報保護システム。
【請求項4】
端末制御部は、所定の専用機器が当該携帯端末に装着されている場合に、情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報を消去する消去手段を含む請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の情報保護システム。
【請求項5】
携帯端末に装着される第2の情報媒体を備え、
携帯端末は、
前記第2の情報媒体を識別するための情報媒体識別情報を記憶する第2の情報媒体識別情報記憶部と、
当該携帯端末に装着された第2の情報媒体に予め記憶されている情報媒体識別情報を、前記第2の情報媒体から読み込む第2の情報媒体識別情報取得部とを有し、
端末制御部は、前記第2の情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報と、前記第2の情報媒体識別情報取得部が前記第2の情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報とが合致した場合に、情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報を消去する第2の消去手段を含む
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の情報保護システム。
【請求項6】
情報媒体は、
携帯端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶部と、
装着先の携帯端末に予め記憶されている端末識別情報を取得する端末識別情報取得部と、
前記端末識別情報記憶部に記憶されている端末識別情報と、前記端末識別情報取得部が前記携帯端末から取得した端末識別情報とが合致した場合にのみ、当該情報媒体に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する情報媒体制御部とを有する
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の情報保護システム。
【請求項7】
端末識別情報取得部は、携帯端末から送信される制御信号に含まれる端末識別情報を取り出すことによって、携帯端末から端末識別情報を取得する
請求項6記載の情報保護システム。
【請求項8】
所定の情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末であって、
情報媒体が装着される装着部と、
前記情報媒体を識別するための情報媒体識別情報を記憶する情報媒体識別情報記憶部と、
前記装着部に装着された情報媒体に予め記憶されている情報媒体識別情報を、前記情報媒体から読み込む情報媒体識別情報取得部と、
前記情報媒体識別情報記憶部に記憶されている情報媒体識別情報と、前記情報媒体識別情報取得部が前記情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報とが合致した場合にのみ、当該携帯端末に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する端末制御部とを備えた
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項9】
所定の携帯端末に装着される情報媒体であって、
前記携帯端末を識別するための端末識別情報を記憶する端末識別情報記憶部と、
装着先の携帯端末に予め記憶されている端末識別情報を取得する端末識別情報取得部と、
前記端末識別情報記憶部に記憶されている端末識別情報と、前記端末識別情報取得部が前記携帯端末から取得した端末識別情報とが合致した場合にのみ、当該情報媒体に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する情報媒体制御部とを備えた
ことを特徴とする情報媒体。
【請求項10】
所定の情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末に記憶された情報を保護する情報保護方法であって、
携帯端末が、当該携帯端末に装着された情報媒体に予め記憶されている、前記情報媒体を識別するための情報媒体識別情報を、前記情報媒体から読み込むステップと、
前記携帯端末が記憶している情報媒体識別情報と、前記情報媒体から読み出した情報媒体識別情報とが合致した場合にのみ、当該携帯端末に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御するステップとを含む
ことを特徴とする情報保護方法。
【請求項11】
携帯端末に装着された情報媒体が、装着先の携帯端末に予め記憶されている、前記携帯端末を識別するための端末識別情報を取得するステップと、
前記情報媒体が記憶している端末識別情報と、前記携帯端末から取得した端末識別情報とが合致した場合にのみ、当該情報媒体に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御するステップとを含む
請求項11記載の情報保護方法。
【請求項12】
所定の情報媒体が装着された状態で使用可能な携帯端末に搭載され、前記携帯端末に記憶された情報を保護するための情報保護プログラムであって、
コンピュータに、
当該携帯端末に装着された情報媒体に予め記憶されている情報媒体識別情報を、前記情報媒体から読み込む処理、および
当該携帯端末に記憶されている情報媒体識別情報と、前記情報媒体から読み込んだ情報媒体識別情報とが合致した場合にのみ、当該携帯端末に記憶されている情報にアクセス可能な状態に制御する処理
を実行させるための情報保護プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−267006(P2007−267006A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−89223(P2006−89223)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】