説明

情報処理端末、情報処理方法、及び情報処理プログラム

【課題】撮影された写真に写る被写体に応じた処理を、当該被写体が所定の条件に適合している場合にのみ処理を行う情報処理端末を提供することができる。
【解決手段】被写体の写真を撮像する撮像部と、写真に対して行う指定処理の内容を示す指定処理情報と、被写体のうちから特定するべき対象被写体を写真の画像データにおいて特定するための被写体認識情報と、対象被写体の写真における状態に関する条件である条件情報と、をそれぞれ対応させて記憶する記憶部と、写真を撮像したときに、当該写真に対象被写体が写っているか否かを被写体識別情報に基づいて判定して、対象被写体が当該写真に写っている場合に、当該写真における当該対象被写体が当該被写体に対応する条件情報に適合しているか否かを判定して、当該対象被写体が条件情報に適合する場合に、指定処理を実行する制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置を備える情報処理端末に関し、特に撮像した写真に写る被写体に対応した処理を行う情報処理端末に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置(カメラ)を備えた情報処理端末が広く普及している。ユーザは、撮像装置で撮影した写真のデジタル画像データを、フォルダへ保存したり、アドレス帳へ登録したり、あるいは、メールに添付して送信したりすることができる。しかし、ユーザは、自ら操作を行って、これらの処理を情報処理端末に実行させる必要がある。そのため、ユーザに画像データを管理するための処理を行う時間と手間をとらせてしまうという課題があった。このような課題に関連する技術が、以下のとおり開示されている。
【0003】
特許文献1は、通信ネットワークを介して画像を管理するためのシステムを開示している。特許文献1のシステムは、デジタル画像を管理するためのシステムであり、電子アイコンを生成するための装置である。特許文献1のシステムは、関連付けられたアイコンを有する特定のデジタルメディアファイルへの通信ネットワークを介しての第三者によるアクセスを可能にする情報を含めて、ある特定のユーザに固有の情報を含む電子アイコンを生成するための装置を備える。特許文献1のシステムによれば、通信ネットワークを介して画像を管理することができる。
【0004】
特許文献2は、撮影した画像データを編集中のアドレス帳に容易に関連付けさせることができる通信機能付撮像装置を開示している。特許文献2の通信機能付撮像装置は、通信手段と、この通信手段による通信に用いる連絡先データを格納するアドレス帳格納手段と、アドレス帳格納手段に格納させる連絡先データの作成、または、アドレス帳格納手段に格納されている連絡先データの編集するためモードを指示する指示手段と、この指示手段による指示を検出することにより起動する撮像手段と、この撮像手段によって撮像された画像データを、作成、または、編集対象の連絡先データと関連付けて記憶する画像記憶手段とを備える。特許文献2の通信機能付撮像装置によれば、撮影した画像データを編集中のアドレス帳に容易に関連付けることができる。
【0005】
特許文献3は、静止画、音楽およびスタイル等の各要素のいずれかを選択すれば、それにマッチした他の要素を決定してショートフィルムを生成し、再生することができ、また静止画中のオブジェクトを視覚効果に反映させることによって、エンターテイメント性を向上させたショートフィルムを生成、再生することができるショートフィルム生成再生装置を開示している。特許文献3のショートフィルム生成再生装置は、少なくとも1つの静止画を用いて、映像を生成し、再生するショートフィルム生成再生装置である。静止画、静止画の特徴を現す画像特徴量、生成する映像の全体的なイメージを表すスタイル、スタイルの特徴を現すスタイル特徴量、音楽、および音楽の特徴を現す音楽特徴量を記憶するデータベース手段と、映像を生成する際に用いる静止画、音楽、スタイルのいずれか1つを選択するための選択手段と、選択手段により選択された静止画、音楽およびスタイルのいずれか1つに対応する特徴量をデータベース手段から読み出す特徴量読出手段と、特徴量読出手段により読み出された特徴量を他の特徴量に変換する特徴量変換手段と、特徴量変換手段により変換された他の特徴量に基づいて、映像を生成する際に用いる静止画、音楽、およびスタイルをそれぞれ決定する決定手段と、選択手段により選択された静止画、音楽およびスタイルに基づいて映像のシナリオを生成するシナリオ生成手段とを備える。特許文献3のショートフィルム生成再生装置によれば、ユーザは、膨大なデータベースで検索に費やす時間を節約して、非常に簡単、かつ気楽にショートフィルムを生成することが可能になる。
【0006】
特許文献4は、小型で、情報処理機能が限定された携帯情報処理装置においても簡便かつ効果的かつユーザの要求に対して柔軟な情報処理システムを開示している。特許文献4の情報処理システムは、少なくとも、通信手段と、撮像手段と画像情報を所定のフォーマットにて電子ファイルに変換する変換手段とを有する携帯情報端末と、通信手段にて接続可能なネットワーク上に設置してなる画像情報を記憶する画像情報記憶手段とを有する情報処理システムである。携帯情報端末は、画像情報の所定のメタ情報記述部分に所定の処理情報を記述する処理情報記述手段を有し、携帯情報端末によりネットワークを介して接続可能な画像情報記憶手段を監視し、画像情報記憶手段にメタ情報が格納された画像ファイルが送信された際に、メタ情報を元に画像情報に所定の処理を行い、かつ処理結果もしくは処理過程の少なくともいずれかの情報を所定の対象者が確認可能な形態で情報を保持または提示する保持/提示手段と、を備える。特許文献4の情報処理システムによれば、小型で情報処理が限定された携帯情報端末において簡便でかつユーザの要求に対して柔軟な情報を提供することができる。
【0007】
上記の関連技術では、撮影された写真に写る被写体が、所定の条件に該当するか否かを考慮して、処理動作を行うことはできない。
【特許文献1】特開2003−116087号公報
【特許文献2】特開2004−336711号公報
【特許文献3】特開2005−025715号公報
【特許文献4】特開2006−195923号公報
【特許文献5】特開2007−156541号公報
【特許文献6】特開2008−257425号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、撮影された写真に写る被写体に応じた処理を行う情報処理端末を提供することである。
本発明の他の目的は、撮影された写真に写る被写体が所定の条件に適合している場合にのみ処理を行う情報処理端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報処理端末は、被写体の写真を撮像する撮像部と、写真に対して行う指定処理の内容を示す指定処理情報と、被写体のうちから特定するべき対象被写体を写真の画像データにおいて特定するための被写体認識情報と、対象被写体の写真における状態に関する条件である条件情報と、をそれぞれ対応させて記憶する記憶部と、写真を撮像したときに、当該写真に対象被写体が写っているか否かを被写体識別情報に基づいて判定して、対象被写体が当該写真に写っている場合に、当該写真における当該対象被写体が当該被写体に対応する条件情報に適合しているか否かを判定して、当該対象被写体が条件情報に適合する場合に、指定処理を実行する制御部とを備える。
【0010】
本発明の情報処理方法は、被写体の写真を撮像するステップと、写真に対して行う指定処理の内容を示す指定処理情報と、被写体のうちから特定するべき対象被写体を写真の画像データにおいて特定するための被写体認識情報と、対象被写体の写真における状態に関する条件である条件情報と、をそれぞれ対応させて記憶するステップと、写真を撮像したときに、当該写真に対象被写体が写っているか否かを被写体識別情報に基づいて判定して、対象被写体が当該写真に写っている場合に、当該写真における当該対象被写体が当該被写体に対応する条件情報に適合しているか否かを判定して、当該対象被写体が条件情報に適合する場合に、指定処理を実行するステップとを備える。
【0011】
本発明の情報処理プログラムは、上述の情報処理方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、撮影された写真に写る被写体に応じた処理を行う情報処理端末を提供することができる。
さらに、本発明によれば、撮影された写真に写る被写体が所定の条件に適合している場合にのみ処理を行う情報処理端末を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
添付図面を参照して、本発明の実施形態による情報処理端末を以下に説明する。
【0014】
[構成の説明]
はじめに、本実施形態における情報処理端末1の構成の説明を行う。図1は、本実施形態における情報処理端末1の構成を示すブロック図である。本実施形態における情報処理端末1は、無線通信部2と、放送受信部3と、撮像部4と、音声入出力部5と、入出力部6と、記憶部7と、制御部8とを備える。また、各構成部位は、共通バス9を介して電気的に接続されている。
【0015】
無線通信部2は、図示されない無線通信ネットワークの備える無線基地局と無線通信を行う。無線通信部2は、無線基地局と電波の送受信を行うアンテナを備える。無線通信部2は、無線基地局の放射する電波をアンテナで入射し、受信信号を復調して取得する受信データを制御部8へ出力する。また、無線通信部2は、制御部8から入力する送信データを変調して、送信信号をアンテナから無線基地局へ放射する。なお、情報処理端末1が無線通信部2を介して通信を行う無線通信ネットワークは、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントを備える高速無線アクセスネットワークでも良いし、あるいは、高速のハンドオーバーに対応するサーバ等を備えた移動体通信ネットワークでも良い。無線通信部2は、無線通信ネットワークの種類に対応する機能を備える。このような無線通信部2の備える機能は、従来技術によるため、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0016】
放送受信部3は、図示されない放送局からの放送用電波(放送波)を受信する。放送受信部3は、放送波を受信する放送波受信用アンテナを備える。放送受信部3は、放送局の放射する放送波を放送波受信用アンテナで入射し、受信信号を復調して取得する受信データを制御部8へ出力する。このような放送受信部3の備える機能は、従来技術によるため、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0017】
撮像部4は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の光学センサを用いた写真撮像用のカメラを備える。撮像部4は、制御部8の制御により写真を撮像する。撮像部8は、撮像した写真のデジタル画像データに所定の補正処理やフォーマット化を行って、画像データ711として制御部8へ出力する。このような撮像部4の備える機能は、従来技術によるため、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0018】
音声入出力部5は、スピーカーとマイクを備える。音声入出力部5は、情報処理端末1を使用するユーザとの音声入出力インターフェイスである。音声入出力部5は、マイクから入力した音響を、音響信号へ変換して制御部8へ出力する。また、音声入出力部5は、制御部8から音響信号を入力して、スピーカーから音響として出力する。このような音声入出力部5の備える機能は、従来技術によるため、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0019】
入出力部6は、文字や数字を入力するためのキーや、情報の表示画面であるLCD(Liquid Crystal Display)等を備える。入出力部6は、情報処理端末1を使用するユーザとの入出力インターフェイスである。入出力部6は、ユーザからのキー入力を検知して、入力内容を制御部8へ出力する。また、入出力部6は、制御部8からの表示用データを入力して、表示内容をLCDへ表示を行う。このような入出力部6の備える機能は、従来技術によるため、これ以上の詳細な説明を省略する。
【0020】
記憶部7は、情報処理端末1の機能を実現するための処理用プログラムや、各種データを記憶している。記憶部7は、ROM(Read Only Memory)や、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリといった記憶装置によって構成されている。また、記憶部7は、データフォルダ71と、処理内容データベース(以下、処理内容DB)72とを備える。データフォルダ71は、画像データ711と、被写体認識情報712と、アドレス帳データ713とを備える。処理内容DB72は、条件情報721と、処理内容情報722と、加工情報723とを備える。
【0021】
画像データ711は、撮像部4で撮像された写真の画像データ711である。画像データ711は、制御部8によって、記憶部7のデータフォルダ71へ保存される。
【0022】
被写体認識情報712は、撮像部4の撮像した写真の画像データ711に写る被写体を認識するための情報である。被写体認識情報712は、被写体に対応して保存されている。本実施形態において、後述する制御部8の被写体認識部811は、被写体認識情報712を用いて、画像データ711に移る被写体を特定する。被写体認識情報712とは、例えば、被写体が人物であれば、当該人物の画像データ711から人物の顔を部分(例えば、目、鼻、口、耳)情報として抽出した情報である。制御部8の被写体認識部811は、これらの部分(パーツ)を用いて人物の特定を行う。このような、人物の顔の部分を用いた人物認証を行う技術は、例えば、特許文献5や、特許文献6等に開示されている。被写体認識情報72は、後述する制御部8の被写体認識情報生成部821によってあらかじめ生成され、記憶部71へ登録されている。なお、以下の説明では、被写体が人物である場合を用いて説明を行うが、被写体認識情報712は、人物に関する情報だけではなく、特定の建築物や、キャラクタ、マーク等といったようなものでもかまわない。
【0023】
アドレス帳データ713は、情報処理端末1の機能の一つであるアドレス帳にユーザが登録を行ったデータである。アドレス帳データ713は、一般に、人物等の単位でレコードを登録しており、各レコードは、氏名(名称)、電話番号、メールアドレス、住所といった内容や、その他に当該人物に関係する情報が登録される。アドレス帳データ713は、レコードごとに、任意のアドレス帳ID93を付与している。
【0024】
条件情報721は、被写体の状態に関する条件が記録されている。条件情報721は、被写体の写る写真に対して所定の処理を行うか否かを判定するための条件となる。ここで、被写体の状態とは、被写体が人物であれば、例えば、当該人物の表情である。例えば、条件情報721が、「笑顔」であれば、当該人物が写真に「笑顔」で写っている場合に、処理を行い、「笑顔」以外であれば処理を行わないということである。このように、人物に関する条件情報であれば、「笑顔」のほかに、「目をつぶっていない」や、「全ての写真」といった条件が存在する。条件情報721は、これらの条件の内容に限定されない。また、条件情報721は、人物以外の条件も含んでもよい。条件情報721は、被写体に対応させて条件情報を記録する。
【0025】
処理内容情報722は、写真に対して行う処理内容(以下、指定処理)を、被写体に対応させて記録している。指定処理とは、指定したメールアドレスへメールを送信したり、指定のフォルダへ画像データを振り分けたり、といった内容が考えられる。なお、処理内容情報722の指定処理の内容は、これらの処理に限定はしない。
【0026】
加工情報723は、写真の画像データ711に対して行う画像処理の内容を記録している。加工情報723は、グラデーション、シャープ、フレーム、アイコンといったような画像処理である。なお、加工情報723は、これらの画像処理に限られない。
【0027】
制御部8は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される。制御部8は、記憶部7に保存される処理用プログラムを読み込んで実行することで、情報処理端末1の機能を実現する。制御部8は、音声入出力部5の音響の入出力を制御して、無線通信部2を介した音声通信を行うことができる。また、制御部8は、ユーザから入出力6への入力に応じて無線通信部2を介してメール送受信を行うことができる。さらに、制御部8は、ユーザから入出力部6への入力に応じて、撮像部4による写真の撮像を制御する。制御部8は、撮像部4から入力する写真の画像データ711に対して所定の処理を行う。また、制御部8は、画像データ711を記憶部7のデータフォルダ71へ保存する。
【0028】
制御部8は、指定処理制御部81と、登録制御部82とを備える。指定処理制御部81は、撮像部4の撮像した写真の画像データ711に対して、所定の判定処理に基づいて指定処理を行う。登録制御部82は、被写体の被写体認識情報712の登録や、ユーザからの設定入力を処理内容DB72へ登録を行う。指定処理制御部81は、被写体認識部811と、被写体条件判定部812と、加工処理部813と、指定処理実行部814とを備える。また、登録制御部82は、被写体認識情報生成部821と、処理内容登録部822とを備える。
【0029】
処理内容登録部822は、ユーザからの被写体情報の登録要求に応じて被写体認識情報生成部821へ被写体認識情報712の生成を命令する。また、処理内容登録部822は、ユーザから入出力部6へのキー入力に応じて、処理内容DB72へ、条件情報721と、処理内容情報722と、加工情報723とを登録する。処理内容登録部822は、条件情報721と、処理内容情報722と、加工情報723とを、被写体の画像データと、被写体認識情報712とに対応付けて、処理内容DB72へ記録する。
【0030】
被写体認識情報生成部821は、被写体の人物認識を行うための被写体認識情報712を生成する。被写体認識情報生成部821は、撮像部4の撮像した写真の画像データ711から、ユーザにより指定された被写体に対する被写体認識情報712を生成する。被写体認識情報生成部85は、被写体認識情報712を、被写体認識情報712へ任意に付与する被写体認識情報ID92と、被写体の画像データ711とに対応付けて、記憶部7のデータフォルダ71へ保存する。
【0031】
被写体認識部811は、撮像部4の撮像した写真に写る被写体のうちから、データフォルダ71に被写体認識情報712の登録されている被写体を特定する。被写体認識部811は、撮像部4から撮像を行った写真の画像データ711を入力すると、記憶部7の被写体認識情報712に基づいて、当該写真に写る被写体の特定を行う。被写体認識部811は、当該写真に複数の被写体が写っている場合には、それぞれの被写体ごとに、被写体の特定を行う。
【0032】
被写体条件判定部812は、被写体認識部811の特定した被写体が、処理条件に適合しているかを判定する。被写体条件判定部812は、被写体認識部811の特定した被写体が、記憶部7の処理内容DBに記録された当該被写体に対応する処理条件721に適合するか判定を行う。
【0033】
加工処理部813は、撮像部4の撮像した写真の画像データに対して画像処理を行う。加工処理部813は、被写体認識部811の特定した被写体が、被写体条件判定部812において当該被写体に対応する処理条件721に適合していると判定された場合、記憶部7の処理内容DB72に記録された当該被写体に対応する加工情報723に基づいて、当該写真の画像処理を行う。
【0034】
指定処理実行部814は、加工処理部813による画像処理後の写真に対して、予め定められた指定処理を実行する。指定処理実行部814は、被写体認識部811の特定した被写体が、被写体条件判定部812において当該被写体に対応する処理条件721に適合していると判定され、加工処理部813による画像処理を行われた写真に対して、記憶部7の処理内容DB72に記録された当該被写体に対応する処理内容情報722に基づいて、指定処理を実行する。
【0035】
以上が、本実施形態における情報処理端末1の構成の説明である。このように構成することで、本実施形態の情報処理端末1は、撮像部4の撮像した写真の画像データ711に、記憶部7の被写体認識情報712に対応する被写体が写っており、かつ、当該被写体が処理内容DB72の条件情報721に記録される条件を満たしているときにのみ、処理内容情報722に記録された指定処理を実行する。条件情報721は、ユーザにより予め登録されている。そのため、情報処理端末1は、ユーザの要望する状態で被写体が写真に写っているときにのみ指定処理を実行することができる。
【0036】
[動作方法の説明]
次に、本実施形態における情報処理端末の動作方法の説明を行う。まず、図2を用いて、本実施形態における被写体情報の登録動作方法の説明を行う。図2は、本実施形態における被写体情報の登録動作フローを示している。
【0037】
(ステップS10)
ユーザは、入出力部6へキー入力を行って、被写体情報の登録要求を入力する。制御部8は、入出力部6を介して被写体情報の登録要求を入力する。制御部8の処理内容登録部822は、被写体情報の登録要求を受け付けて、撮像部4を起動する。処理内容登録部822は、入出力部6の図示されない表示画面(LCD)へ、例えば「登録する被写体を撮像してください。」といった表示を行って、ユーザに被写体の撮像を要求する。ユーザは、入出力部6にキー入力を行って、登録を行う被写体の写真の撮像命令を入力する。制御部8は、入出力部6を介してユーザからの撮像命令を受けて、撮像部4による写真の撮像を制御する。撮像部4は、カメラにより被写体の撮像を行う。撮像部4は、撮像した写真の画像データ711を制御部8へ出力する。
【0038】
(ステップS20)
処理内容登録部822は、写真の画像データ711を被写体情報登録画面90と共に、入出力部6の表示画面へ表示する。図3は、本実施形態における、被写体情報登録画面90を示している。このとき、処理内容登録部822は、表示画面へ「登録する被写体の範囲を決定してください。」というような表示を行って、写真の画像データの中から被写体の範囲を特定させてもよい。この場合、ユーザは、表示画面の表示を確認すると、被写体の範囲を指定するための枠を入出力部6から操作するなどして、写真の画像データ711から被写体の範囲を決定する。処理内容登録部822は、写真の画像データ711における被写体の範囲が決定すると、範囲で指定された画像データを抽出して、被写体の画像データ711を生成して、被写体情報登録画面90へ表示する。また、処理内容登録部822は、被写体の画像データ711へ、任意に被写体ID91を付与する。図3を参照すると、処理内容登録部822は、当該被写体の画像データ711へ、被写体ID「32」を付与したことを確認できる。なお、本実施形態において、被写体の画像データ711は、撮像部4で撮像を行った写真から抽出して生成している。しかし、被写体の画像データ711は、記憶部7のデータフォルダ71に記録された画像データ711のうちから選択と抽出を行って生成してもよい。処理内容登録部822は、新たな被写体の画像データ711を生成したことを、被写体認識情報生成部821へ通知する。被写体認識情報生成部821は、通知を受けて被写体の画像データ711から、被写体認識情報712の生成を行う。被写体認識情報生成部821は、被写体認識情報712を生成すると、任意の被写体認識情報ID92を付与する。処理内容登録部822は、被写体認識情報ID92を、被写体情報登録画面90へ表示する。図3を参照すると、被写体認識情報生成部821は、被写体ID「32」の被写体に対応する被写体認識情報ID92「123」を付与したことを確認できる。これによって、被写体認識部811は、撮像部4の撮像する写真に、被写体ID「32」が写っているか否かを、被写体認識情報ID92「123」に基づいて判定することができる。被写体認識情報生成部821は、被写体認識情報712と、被写体認識情報ID92、被写体ID91とを対応付けて記憶部のデータフォルダ71へ保存する。被写体認識情報生成部821は、特許文献5や、特許文献6に開示されるような従来技術を用いて、被写体の画像データ711から被写体認識情報712を生成する。被写体認識情報生成部821は、処理内容登録部822へ、被写体認識情報712の生成の完了を通知する。処理内容登録部822は、通知を受けると被写体情報登録画面90へ「関連付けるアドレス帳データを入力してください。」というような表示を、入出力部6の表示画面へ表示して、ユーザへアドレス帳ID93の入力を促す。ユーザは、入出力部6からアドレス帳ID93を入力する。これにより、被写体の画像データ711と、アドレス帳データ713とが連携される。図3を参照すると、ユーザは、被写体ID91「32」に対応する被写体に、アドレス帳ID93「748」のアドレス帳データ713を関連付けたことを確認できる。本実施形態では、被写体ID91とアドレス帳ID93とを関連付けている。しかし、これは、単に被写体の氏名(名称)を入力するだけでもよい。
【0039】
(ステップS30)
ユーザは、被写体情報登録画面90において、条件情報721の入力を行う。条件情報721は、被写体情報登録画面90において、いくつかの選択肢の中から選択する方法としてもよい。図3を参照すると、ユーザは、被写体ID「32」の被写体に対応する条件情報721を「笑顔」と設定したことを確認できる。このように条件情報721を設定することで、撮像部4の撮像した写真に被写体ID「32」が写真に写っており、かつ、当該被写体が「笑顔」の場合にのみ処理内容情報722の指定処理を実行させることができる。なお、条件情報721は、1つだけでなく複数の条件を組み合わせるものでもよい。また、「笑顔」や、「目つぶりを除く」のように被写体自身の状態に基づくものだけでなく、「時間」や「場所」といった情報を組み合わせるものでもよい。その場合、情報処理端末1が、計時する時計や、位置情報を計測するGPS(Global Positioning System)を備え、これらから必要となる情報を取得すればよい。
【0040】
(ステップS40)
ユーザは、被写体情報登録画面90において、処理内容情報722の登録を行う。処理内容情報722は、被写体情報登録画面において、いくつかの選択肢の中から選択する方法としてもよい。図3を参照すると、ユーザは、被写体ID「32」の被写体に対応する処理内容情報722を「メール送信」を設定していることが確認できる。さらに、図3を参照すると、ユーザは、メール送信先として「○○○@abc.co.jp」を指定していることが確認できる。このように処理内容情報722を設定することで、撮像部4の撮像した写真に被写体ID「32」が写真に写っており、かつ、当該被写体が「笑顔」の場合に、当該写真をメールに添付して、指定されたアドレスへ送信することができる。なお、処理内容情報722は、複数の動作を指定できてもよい。例えば、処理内容情報722として、写真をメールに添付してメール送信を行う「メール送信」と、写真を特定のネットワークフォルダへアップロードする「アップロード」などを指定することも可能である。また、メールアドレスは、一つではなく、複数のアドレスを送信先として指定してもよい。さらに、メールアドレスの指定方法を、アドレス帳データ713のアドレス帳ID93を指定して、指定されたアドレス帳ID93に登録されたメールアドレスへ、当該写真を添付したメールを送信する動作としてもよい。
【0041】
(ステップS50)
ユーザは、被写体情報登録画面90において、加工情報723の登録を行う。加工情報723は、被写体情報登録画面において、いくつかの選択肢の中から選択する方法としてもよい。図3を参照すると、ユーザは、被写体ID「32」の被写体に対応する加工情報723を「フレームA」と設定していることが確認できる。このように加工情報723を設定することで、撮像部4の撮像した写真に被写体ID「32」が写真に写っており、かつ、当該被写体が「笑顔」の場合に、当該写真を「フレームA」を用いた画像へ画像処理を行うことができるようになる。ユーザが加工情報723の登録を完了すると、処理内容登録部822は、被写体情報を記憶部7の処理内容DB72へ保存して、被写体情報登録画面90を終了する。
【0042】
図4は、本実施形態における記憶部7の処理内容DB72におけるデータテーブルを示している。処理内容DB72は、被写体情報等億画面90で登録を行う項目と同じ項目を備える。すなわち、処理内容DB72は、被写体ID91と、被写体認識情報ID92と、アドレス帳ID93と、条件情報721と、処理内容情報722と、加工情報723とを項目として備える。被写体ID91は、記憶部7のデータフォルダ71に保存されている画像データ711における被写体の画像データへのリンク先情報となる。被写体認識情報ID92は、記憶部7のデータフォルダ71に保存されている被写体認識情報712へのリンク先情報となる。アドレス帳ID93は、記憶部7のデータフォルダ71に保存されているアドレス帳データ713へのリンク先情報となる。条件情報721と、処理内容情報722と、加工情報723とは、前述したとおりである。
【0043】
以上が、本実施形態における被写体情報の登録動作方法の説明である。
【0044】
次に、本実施形態における撮像した写真に対する指定処理の実行動作方法の説明を行う。図5は、本実施形態における撮像した写真に対する指定処理の実行動作フローである。
【0045】
(ステップS100)
ユーザは、入出力部6からキー入力を行って、カメラの起動要求を入力する。制御部8は、入出力部6からカメラの起動要求を入力して、撮像部4を起動する。制御部8は、ユーザから入出力部6へ撮像要求(シャッターボタンを押下する。)の入力が行われるまで待機する。ユーザが撮像要求を入出力部6へ入力すると、制御部8は、撮像部4を制御して写真を撮像する。
【0046】
(ステップS110)
撮像部4は、撮像した写真の画像データ711を制御部8へ出力する。制御部8は、写真の画像データ711を入力する。被写体認識部811は、写真の画像データ711に対して被写体認識処理を行う。被写体認識部811は、撮像部4から入力した写真の画像データ711から被写体認識処理の対象となる被写体を抽出する。被写体認識部811は、記憶部7のデータフォルダ71に保存された被写体認識情報712に基づいて、写真の画像データ711から抽出した被写体認識処理の対象となる被写体が、指定処理の対象として記憶部7へ登録されているかを判定する。被写体識別部81は、写真の画像データに複数の被写体が写っている場合は、それぞれの被写体に対して被写体認識処理を行う。
本実施形態において、図4に示すように被写体情報は、被写体ID91「32」、「33」、「34」の3件が登録されている。被写体認識部811は、被写体IDの各々に対応する被写体認識情報ID92「123」、「124」、「125」、それぞれの被写体認識情報712に基づいて、撮像部4の撮像した写真の画像データ711に対する被写体認識処理を行う。
【0047】
(ステップS120)
被写体認識部811は、被写体認識処理において被写体認識情報712に適合する被写体が当該写真に存在しない場合、ステップS170へ進む。一方、被写体認識部811は、被写体認識処理において被写体認識情報712に適合する被写体が当該写真に存在する場合、当該被写体に対応する被写体認識情報ID92を特定する。さらに、被写体認識部811は、当該被写体に対応する被写体認識情報ID92に対応する被写体ID91を、記憶部7の処理内容DB72から抽出する。その後、ステップS130へ進む。
本実施形態において、被写体認識部811は、被写体認識処理で、撮像部4の撮像した写真の画像データに、図3に示す被写体認識情報ID92「123」に適合する被写体が存在すると特定する。被写体認識部811は、図4に示す記憶部7の処理内容DB72から被写体認識情報ID92「123」に対応する被写体ID91「32」を特定する。
【0048】
(ステップS130)
被写体認識処理において被写体認識情報712に適合する被写体が当該写真に存在する場合、被写体認識部811は、被写体条件判定部812へ、当該被写体の被写体ID91を通知する。被写体条件判定部812は、通知を入力すると記憶部7の処理内容DB72に記録された当該被写体の被写体ID91に対応する条件情報721を抽出する。被写体条件判定部812は、写真の画像データ711における被写体ID91の被写体が、当該被写体の被写体ID91に対応する条件情報721に適合するか否かを判定する。写真の画像データ711における被写体ID91の被写体が、当該被写体の被写体ID91に対応する条件情報721に適合しない場合、ステップS170へ進む。一方、写真の画像データにおける被写体ID91の被写体が、当該被写体の被写体ID91に対応する条件情報721に適合する場合、ステップS140へ進む。
本実施形態において、被写体認識部811は、被写体ID91「32」を被写体条件判定部812へ通知する。被写体条件判定部812は、被写体ID91「32」の通知を入力すると、図4に示す記憶部7の処理内容DB72から、被写体ID91「32」に対応する条件情報721「笑顔」を抽出する。被写体条件判定部812は、写真の画像データ711における被写体ID91「32」に対応する被写体が、条件情報721「笑顔」に適合するか否かを判定する。本実施形態において、被写体条件判定部812は、写真の画像データ711における被写体ID91「32」に対応する被写体が、条件情報721「笑顔」適合していると判定したとする。そのため、ステップS140へ進む。
【0049】
(ステップS140)
写真の画像データ711における被写体ID91の被写体が、当該被写体の被写体ID91に対応する条件情報721に適合する場合、被写体条件判定部812は、加工処理部813へ、当該被写体の被写体ID91を通知する。加工処理部813は、当該被写体の被写体ID91を通知されると、記憶部7の処理内容DB72から当該被写体の被写体ID91に対応する加工情報723を抽出する。処理内容DB72に当該被写体の被写体ID91に対応する加工情報723が登録されていない場合、ステップS160へ進む。一方、処理内容DB72に当該被写体の被写体ID91に対応する加工情報723が登録されている場合、ステップS150へ進む。
本実施形態において、被写体条件判定部812は、加工処理部813へ、被写体ID91「32」を通知する。加工処理部813は、被写体ID91「32」を通知されると、図4に示す記憶部7の処理内容DB72から被写体ID91「32」に対応する加工情報723「フレームA」を抽出する。本実施形態において、処理内容DB72には、被写体ID91「32」に対応する加工情報723「フレームA」が登録されているため、ステップS150へ進む。
【0050】
(ステップS150)
処理内容DB72に当該被写体の被写体ID91に対応する加工情報723が登録されている場合、加工処理部813は、当該被写体の被写体ID91に対応する加工情報723に基づいて、写真の画像データ711対して画像を加工する画像処理を実行する。
本実施形態において、処理内容DB72は、被写体ID91「32」に対応する加工情報723「フレームA」が登録されている。そのため、加工処理部813は、撮像部4の撮像した写真の画像データに対して、「フレームA」とする画像処理を実行する。
【0051】
(ステップS160)
加工処理部813は、写真の画像データ711への画像処理が完了すると、指定処理実行部814へ、当該被写体の被写体ID91を通知する。指定処理実行部814は、当該被写体の被写体ID91を通知されると、記憶部7の処理内容DB72から当該被写体の被写体ID91に対応する処理内容情報722を取得する。指定処理実行部814は、当該被写体の被写体ID91に対応する処理内容情報722に基づいて、写真の画像データ711に対して指定処理を行う。指定処理実行部814は、加工処理部813において、写真の画像データ711に対する画像処理が行われた場合、画像処理後の写真の画像データ711に対して指定処理を実行する。一方、指定処理実行部814は、加工処理部813において、写真の画像データ711に対する画像処理が行われなかった場合、撮像部4が撮像を行ったままの写真の画像データ711に対して指定処理を実行する。このようにして、撮像部4の撮像した写真に対する指定処理の実行が完了する。
本実施形態において、加工処理部813は、指定処理実行部814へ、被写体ID91「32」を通知する。指定処理実行部814は、被写体ID91「32」を通知されると、図4に示す記憶部7の処理内容DB72から被写体ID91「32」に対応する処理内容情報722「mail to ○○○@abc.co.jp」を取得する。処理内容情報722「mail to ○○○@abc.co.jp」は、写真の画像データ711をメールへ添付して、メールアドレス「○○○@abc.co.jp」へ送信する処理を示している。指定処理実行部814は、加工処理部813において、「フレームA」とする画像処理が行われた画像処理後の写真の画像データ711を、送信メールに添付して、メールアドレス「○○○@abc.co.jp」宛てに無線通信部2を介して送信する。このようにして、撮像部4の撮像した写真に対する指定処理の実行が完了する。
【0052】
(ステップS170)
被写体認識処理において被写体認識情報712に適合する被写体が当該写真に存在しない場合、あるいは、写真の画像データ711における被写体ID91の被写体が、当該被写体の被写体ID91に対応する条件情報721に適合しない場合、制御部8は、当該写真に対する指定処理を行わず、通常の処理を行う。この場合、本動作方法は終了となる。
本実施形態において、写真には被写体ID「32」の被写体が存在したため、当該ステップは実行されない。また、例えば、写真には被写体ID「32」の被写体が存在したと判定されたとしても、写真に写っている被写体ID91「32」が条件情報721「笑顔」に適合しない場合、指定処理は、実行されず、本ステップにより本動作方法は終了となる。
【0053】
以上が、本実施形態における撮像した写真に対する指定処理の実行動作方法の説明である。なお、撮像部4が撮像した写真に、記憶部7の被写体認識情報712に適合する被写体が存在する場合、あるいは、さらに当該被写体が、処理内容DB72の条件情報721に適合する場合、情報処理端末1は、ユーザへ指定処理を実行するか否かを確認する表示を入出力部6の表示画面に表示して、ユーザへ確認を行ってもよい。
【0054】
以上が、本実施形態の説明である。ここまで説明してきたように、本実施形態の情報処理端末1は、撮像部4の撮像した写真に記憶部7の被写体認識情報712に適合する被写体が存在し、かつ、当該被写体が処理内容DB72の条件情報721に適合する場合にのみ、被写体に対応して記録された指定処理を実行する。そのため、仮に写真に当該被写体が写っていたとして、当該被写体が、予め設定した条件に適合した状態で写っていなければ指定処理は実行されない。このように、本実施形態の情報処理端末によれば、ユーザが必要と考える条件を条件情報へ登録しておくことで、必要な条件を満たしている写真に対してのみ指定処理を実行することができる。
【0055】
上記では実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に現手されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得るさまざまな変更を行うことができる。例えば、本実施形態の情報処理端末1は、携帯電話端末にも適応が可能であるし、また、撮像機能と通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)や、あるいは、通信機能を備えたデジタルカメラにも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本実施形態における情報処理端末1の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における被写体情報の登録動作フローである。
【図3】本実施形態における被写体情報登録画面90を示す図である。
【図4】本実施形態における記憶部7の処理内容DB72におけるデータテーブルを示す図である。
【図5】本実施形態における撮像した写真に対する指定処理の実行動作フローである。
【符号の説明】
【0057】
1 情報処理端末
2 無線通信部
3 放送通信部
4 撮像部
5 音声入出力部
6 入出力部
7 記憶部
8 制御部
9 共通バス
71 データフォルダ
72 処理内容DB
81 指定処理制御部
82 登録制御部
90 被写体情報登録画面
91 被写体ID
92 被写体認識情報ID
93 アドレス帳ID
711 画像データ
712 被写体認識情報
713 アドレス帳データ
721 条件情報
722 処理内容情報
723 加工情報
811 被写体認識部
812 被写体条件判定部
813 加工処理部
814 指定処理実行部
821 被写体認識情報生成部
822 処理内容登録部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の写真を撮像する撮像部と、
前記写真に対して行う指定処理の内容を示す指定処理情報と、前記被写体のうちから特定するべき対象被写体を前記写真の画像データにおいて特定するための被写体認識情報と、前記対象被写体の前記写真における状態に関する条件である条件情報と、をそれぞれ対応させて記憶する記憶部と、
前記写真を撮像したときに、当該写真に前記対象被写体が写っているか否かを前記被写体識別情報に基づいて判定して、前記対象被写体が当該写真に写っている場合に、当該写真における当該対象被写体が当該被写体に対応する前記条件情報に適合しているか否かを判定して、当該対象被写体が前記条件情報に適合する場合に、前記指定処理を実行する制御部と
を備える情報処理端末。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理端末であって、
前記制御部は、前記写真を撮影したときに、当該写真に前記対象被写体が写っているか否かを前記被写体認識情報に基づいて判定する被写体認識部と、前記対象被写体が当該写真に写っていると判定された場合に、当該写真における当該対象被写体が、当該対象被写体に対応する前記条件情報に適合しているか否かを判定する被写体条件判定部と、当該対象被写体が前記条件情報に適合していると判定された場合に、前記指定処理を実行する指定処理実行部と
を具備する情報処理端末。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理端末であって、
前記記憶部は、前記写真に対して行う画像処理の内容を示す加工情報をさらに記憶し、
前記制御部は、前記対象被写体が当該写真に写っていると判定された場合で、かつ、当該対象被写体が前記条件情報に適合していると判定された場合に、前記加工情報に基づいて当該写真の画像処理を行う加工処理部
をさらに具備し、
前記指定処理実行部は、前記加工処理部による画像処理後の写真を用いて、前記指定処理を行う
情報処理端末。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の情報処理端末であって、
アンテナを備えて無線通信を行う無線通信部をさらに備え、
前記指定処理情報は、電子メールの送信先のメールアドレスを含み、
前記指定処理は、当該写真を前記電子メールに添付して前記メールアドレスへ送信することである
情報処理端末。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれかに記載の情報処理端末であって、
前記条件情報は、前記対象被写体が前記写真において、笑顔である、あるいは目をつぶっていない、である
情報処理端末。
【請求項6】
被写体の写真を撮像するステップと、
前記写真に対して行う指定処理の内容を示す指定処理情報と、前記被写体のうちから特定するべき対象被写体を前記写真の画像データにおいて特定するための被写体認識情報と、前記対象被写体の前記写真における状態に関する条件である条件情報と、をそれぞれ対応させて記憶するステップと、
前記写真を撮像したときに、当該写真に前記対象被写体が写っているか否かを前記被写体識別情報に基づいて判定して、前記対象被写体が当該写真に写っている場合に、当該写真における当該対象被写体が当該被写体に対応する前記条件情報に適合しているか否かを判定して、当該対象被写体が前記条件情報に適合する場合に、前記指定処理を実行するステップと
を備える情報処理方法。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理方法であって、当該対象被写体が前記条件情報に適合する場合に、前記指定処理を実行するステップは、
前記写真を撮影したときに、当該写真に前記対象被写体が写っているか否かを前記被写体認識情報に基づいて判定するステップと、
前記対象被写体が当該写真に写っていると判定された場合に当該対象被写体が、当該被写体に対応する前記条件情報に適合しているか否かを判定するステップと、
当該対象被写体が当該被写体に対応する前記条件情報に適合していると判定された場合に前記指定処理を行うステップと
を含む情報処理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理方法であって、
前記記憶するステップは、
前記写真に対して行う画像処理の内容を示す加工情報を記憶するステップ、
を含み、
前記条件情報に適合していると判定された場合に前記指定処理を行うステップは、
前記対象被写体が当該写真に写っている場合で、かつ、当該対象被写体が前記条件情報に適合している場合に、前記加工情報に基づいて当該写真の画像処理を行うステップと、
前記加工処理部による画像処理後の写真を用いて、前記指定処理を行うステップと
を含む情報処理方法。
【請求項9】
請求項6から請求項8までのいずれかに記載の情報処理方法であって、
アンテナを備えて無線通信を行うステップ
をさらに備え、
前記指定処理情報は、電子メールの送信先のメールアドレスを含み、
当該対象被写体が前記条件情報に適合する場合に、前記指定処理を実行するステップは、
当該写真を前記電子メールに添付して前記メールアドレスへ送信するステップ
を含む情報処理方法。
【請求項10】
請求項6から請求項9までのいずれかに記載の情報処理方法であって、
前記条件情報は、前記対象被写体が前記写真において、笑顔である、あるいは目をつぶっていない、である
情報処理方法。
【請求項11】
請求項5から請求項8までのいずれかに記載の情報処理方法をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−147716(P2010−147716A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−321604(P2008−321604)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】