説明

情報処理装置、情報処理システム、情報処理プログラムおよび画像形成装置

【課題】正規ユーザー識別情報が登録されていないユーザーであっても使用可能にするとともに、その使用したユーザーを特定することを可能にする。
【解決手段】ユーザーごとに登録された正規ユーザー識別情報を記憶する記憶部13と、ユーザーにより操作され情報を入力するための入力部11と、正規ユーザーでないユーザーに対しゲストユーザーとしてログインを仮許可する識別処理部14と、ログインが仮許可されたユーザーに対し当該ユーザーに固有の情報の入力を促し、入力された情報をゲスト識別情報として登録して記憶部13に記憶させる登録処理部15と、登録処理部15によりゲスト識別情報が登録されると、ゲスト識別情報が登録されているゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するゲスト処理部16とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ログインが許可されたユーザーのみが使用可能な情報処理装置、当該情報処理装置を備えた情報処理システム、当該情報処理装置に用いられる情報処理プログラムおよび当該情報処理装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、原稿の印刷や複写を、その権限を有する者のみが実行可能として情報のセキュリティレベルを向上するために、登録された正規ユーザーのみが複合機などの画像形成装置を使用できるようにしている。この場合、IDやパスワード等の正規ユーザー識別情報を取得していないユーザーは、当該画像形成装置を使用できないため、利便性が悪いという問題が生じる。そこで、その問題を解決するために、正規ユーザー識別情報を有していないユーザーでも、画像形成装置を使用可能にすることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載の装置では、USBメモリ等の持ち運び可能な可搬型記憶デバイスや、持ち運び可能な携帯端末に正規ユーザー識別情報を記憶しておく。そして、管理端末などに予め登録された正規ユーザー識別情報が可搬型記憶デバイスや携帯端末に記憶されている場合には正規ユーザーとしてのログインを許可する。一方、記憶されていない場合でもゲストユーザーとしてのログインを許可する。これによって、様々な利用者が画像形成装置などを利用できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−171113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記特許文献1に記載の装置では、ゲストユーザーとしてログインを許可しているため、誰でもゲストユーザーとしてログインすることが可能となり、正規ユーザー識別情報を登録させることの意味がなくなる虞がある。また、単にゲストユーザーとしてログインを許可しているため、そのゲストユーザーを特定することが困難となっている。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、正規ユーザー識別情報が登録されていないユーザーであっても使用可能にするとともに、その使用したユーザーを特定することが可能な情報処理装置、情報処理システム、情報処理プログラムおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、ログインが許可されたユーザーのみが使用可能な情報処理装置であって、ユーザーごとに登録された正規ユーザー識別情報を記憶する記憶部と、ユーザーにより操作され情報を入力するための入力部と、前記正規ユーザー識別情報が前記記憶部に記憶されていないユーザーに対しゲストユーザーとしてログインを仮許可する識別処理部と、前記識別処理部によりゲストユーザーとしてのログインが仮許可されたユーザーに対し前記入力部により当該ユーザーに固有の情報の入力を促し、入力された情報をログインを許可するか否かの判別に用いるゲスト識別情報として登録して前記記憶部に記憶させる登録処理部と、前記登録処理部により前記ゲスト識別情報が登録されると、前記ゲスト識別情報が登録されているゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するゲスト処理部とを備える。
【0008】
この構成によれば、正規ユーザー識別情報が記憶部に記憶されていないユーザーがゲストユーザーとしてログインが仮許可されると、そのユーザーに対し当該ユーザーに固有の情報を入力するように促し、入力された情報が、ログインを許可するか否かの判別に用いるゲスト識別情報として登録されて記憶部に記憶される。そして、ゲスト識別情報が登録されると、ゲスト識別情報が登録されているゲスト登録ユーザーとしてログインが許可される。このように、正規ユーザー識別情報が記憶部に記憶されていないユーザーであっても、ゲスト登録ユーザーとしてログインが許可されるため、装置を使用することが可能となり、装置の使い勝手を向上することができる。しかも、単にゲストユーザーとしてログインを許可するのではなく、ゲスト識別情報を登録した後でゲスト登録ユーザーとしてログインを許可しているため、登録されたゲスト識別情報に基づき、ゲスト登録ユーザーの使用履歴などを管理することが可能となっている。
【0009】
また、上記情報処理装置において、前記登録処理部は、前記ゲスト識別情報を登録した時点からの経過時間が予め設定された設定時間を超えると、当該ゲスト識別情報を前記記憶部から消去するとしてもよい。この構成によれば、ゲスト識別情報は、登録時からの経過時間が設定時間を超えると記憶部から消去されるため、記憶部に記憶される情報量が無制限に増大するのを避けることができ、正規ユーザー識別情報の管理を適切に行うことが可能となっている。
【0010】
また、上記情報処理装置において、前記登録処理部は、前記ゲスト処理部により前記ゲスト登録ユーザーとしてログインが許可された回数をユーザーごとにカウントし、当該回数が予め設定された設定回数を超えたユーザーの前記ゲスト識別情報について前記設定時間を短縮するとしてもよい。この構成によれば、ゲスト登録ユーザーとしてログインが許可された回数が設定回数を超えたユーザーのゲスト識別情報について、登録時から消去されるまでの設定時間が短縮されるため、ログイン可能な残り時間が低減してしまう。したがって、頻繁に使用するユーザーは、正規ユーザー識別情報を登録して記憶部に記憶させることが好ましいこととなる。
【0011】
また、上記情報処理装置において、前記登録処理部は、前記ゲスト識別情報が前記記憶部から前記設定時間の経過時に消去されることを前記ゲスト登録ユーザーに報知するとしてもよい。この構成によれば、ゲスト識別情報が設定時間の経過時に記憶部から消去されることがゲスト登録ユーザーに報知されるため、ユーザーは、設定時間の経過までに、正規ユーザー識別情報を登録して記憶部に記憶させるように促されることとなる。
【0012】
また、上記情報処理装置において、前記ゲスト処理部は、前記ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可した回数をユーザーごとにカウントし、当該回数が予め設定された設定回数を超えたユーザーに対し前記記憶部への前記正規ユーザー識別情報の登録を促すとしてもよい。この構成によれば、ゲスト登録ユーザーとしてのログインが設定回数を超えたユーザーに対し、正規ユーザー識別情報を登録して記憶部に記憶させることが促されるため、頻繁に使用するユーザーは、正規ユーザー識別情報を登録するのを忘れないこととなる。
【0013】
また、上記情報処理装置において、前記識別処理部は、前記ゲスト識別情報が前記記憶部に記憶されているユーザーに対し前記ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するとしてもよい。この構成によれば、一度ゲスト識別情報を登録しておけば、次回からゲスト識別情報の登録を行うことなくゲスト登録ユーザーとしてログインが許可されるため、装置の使い勝手を向上することができる。
【0014】
また、本発明に係る情報処理システムは、請求項6に記載の情報処理装置が複数個ネットワークを介して互いに接続されて構成される情報処理システムであって、前記登録処理部は、前記記憶部に記憶させた前記ゲスト識別情報を前記ネットワークに接続されている他の少なくとも一部の情報処理装置に送信するとともに、他の情報処理装置から送信されてきた前記ゲスト識別情報を前記記憶部に前記ゲスト識別情報として登録して記憶させる。
【0015】
この構成によれば、ネットワークに接続されている一の情報処理装置にゲスト識別情報を登録すれば、ネットワークに接続されている他の情報処理装置でも、ゲスト識別情報を登録することなく、ゲスト登録ユーザーとしてログインが許可されて使用可能になる。したがって、情報処理装置ごとに登録する手間が省けるため、装置の使い勝手を向上することができる。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理プログラムは、ログインが許可されたユーザーのみが使用可能な情報処理装置に用いられる情報処理プログラムであって、コンピュータを、ユーザーごとに登録された正規ユーザー識別情報を記憶する記憶部と、ユーザーにより操作され情報を入力するための入力部と、前記正規ユーザー識別情報が前記記憶部に記憶されていないユーザーに対しゲストユーザーとしてログインを仮許可する識別処理部と、前記識別処理部によりゲストユーザーとしてのログインが仮許可されたユーザーに対し前記入力部により当該ユーザーに固有の情報の入力を促し、入力された情報をログインを許可するか否かの判別に用いるゲスト識別情報として登録して前記記憶部に記憶させる登録処理部と、前記登録処理部により前記ゲスト識別情報が登録されると、前記ゲスト識別情報が登録されているゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するゲスト処理部として機能させる。
【0017】
この構成によれば、正規ユーザー識別情報が記憶部に記憶されていないユーザーがゲストユーザーとしてログインが仮許可されると、そのユーザーに対し当該ユーザーに固有の情報を入力するように促し、入力された情報が、ログインを許可するか否かの判別に用いるゲスト識別情報として登録されて記憶部に記憶される。そして、ゲスト識別情報が登録されると、ゲスト識別情報が登録されているゲスト登録ユーザーとしてログインが許可される。このように、正規ユーザー識別情報が記憶部に記憶されていないユーザーであっても、ゲスト登録ユーザーとしてログインが許可されるため、装置を使用することが可能となり、装置の使い勝手を向上することができる。しかも、単にゲストユーザーとしてログインを許可するのではなく、ゲスト識別情報を登録した後でゲスト登録ユーザーとしてログインを許可しているため、登録されたゲスト識別情報に基づき、ゲスト登録ユーザーの使用履歴などを管理することが可能となっている。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、ログインが許可されたユーザーのみが使用可能な画像形成装置であって、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報処理装置からなる情報処理部と、入力画像を出力する出力部と、前記出力部を制御する制御部とを備える。
【0019】
この構成によれば、正規ユーザー識別情報が記憶部に記憶されていないユーザーがゲストユーザーとしてログインが仮許可されると、そのユーザーに対し当該ユーザーに固有の情報を入力するように促し、入力された情報が、ログインを許可するか否かの判別に用いるゲスト識別情報として登録されて記憶部に記憶される。そして、ゲスト識別情報の登録に続いて、ユーザーに対しゲスト識別情報を入力するように促し、入力された情報がゲスト識別情報と一致するか否かが判別され、一致すると判別すると、ゲスト識別情報が登録されているゲスト登録ユーザーとしてログインが許可される。このように、正規ユーザー識別情報が記憶部に記憶されていないユーザーであっても、ゲスト登録ユーザーとしてログインが許可されるため、装置を使用することが可能となり、装置の使い勝手を向上することができる。しかも、単にゲストユーザーとしてログインを許可するのではなく、ゲスト識別情報を登録した後でゲスト登録ユーザーとしてログインを許可しているため、登録されたゲスト識別情報に基づき、ゲスト登録ユーザーの使用履歴などを管理することが可能となっている。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ゲスト識別情報が入力されるとゲスト登録ユーザーとしてログインを許可しているため、正規ユーザー識別情報が記憶部に記憶されていないユーザーであっても、装置を使用することが可能となり、装置の使い勝手を向上することができる。また、ゲスト識別情報を登録した後でゲスト登録ユーザーとしてログインを許可しているため、登録されたゲスト識別情報に基づき、ゲスト登録ユーザーの使用履歴などを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】情報処理装置の他の動作例を示すフローチャートである。
【図4】情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】情報処理装置の他の動作例を示すフローチャートである。
【図7】情報処理装置の他の動作例を示すフローチャートである。
【図8】情報処理装置の他の動作例を示すフローチャートである。
【図9】情報処理装置の他の動作例を示すフローチャートである。
【図10】画像形成装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図11】画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【図12】情報処理システムの他の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る情報処理装置の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る情報処理装置1の構成を示すブロック図である。この情報処理装置1は、画像形成装置2と接続され、画像形成装置2の動作を制御するもので、例えばパーソナルコンピュータからなる。この情報処理装置1は、入力部11、表示部12、記憶部13、識別処理部14、登録処理部15、ゲスト処理部16を備えている。また、画像形成装置2は、印刷部21および制御部22を備えている。印刷部21は入力画像を印刷するもので、制御部22は情報処理装置1からの制御信号を受けて印刷部21の動作を制御するものである。
【0023】
入力部11は、ユーザーにより操作されて情報などを入力するためのものである。例えば表示部12にログイン画面が表示されているときに、入力部11を用いてユーザーにより後述する正規ユーザー識別情報やゲスト識別情報などが入力されるように構成されている。表示部12は、LCDなどからなり、ゲスト登録画面やログイン画面などを表示してユーザーに操作を促し、メッセージなどを表示してユーザーに情報を報知するためのものである。
【0024】
記憶部13は、例えばハードディスクやEEPROMなどからなり、正規ユーザー識別情報を格納するための正規ユーザー情報格納部131と、ゲスト識別情報を格納するためのゲストユーザー情報格納部132とを備えている。正規ユーザー識別情報およびゲスト識別情報は、例えばユーザー名およびパスワードからなる。
【0025】
識別処理部14は、電源が投入されたときに表示部12にログイン画面を表示し、正規ユーザー識別情報の入力を促す。そして、識別処理部14は、ログイン画面に対しユーザーにより入力部11を用いて入力された情報が、記憶部13に登録されている正規ユーザー識別情報と一致するか否かを判別し、一致すると判別すると、そのユーザーを正規ユーザーとしてログインを許可し、その旨を画像形成装置2の制御部22に通知する。また、識別処理部14は、ログイン画面に対しユーザーにより入力部11を用いて入力された情報が、記憶部13に登録されている正規ユーザー識別情報と一致しないとき、およびログイン画面に対しユーザーにより情報が入力されないときは、そのユーザーをゲストユーザーとしてログインを仮許可する。
【0026】
登録処理部15は、識別処理部14によりゲストユーザーとしてログインが仮許可されたときに、表示部12にゲスト登録画面を表示し、ユーザーに対し、入力部11を用いて当該ユーザーに固有の識別情報として、例えばユーザー名およびパスワードの入力を促す。ユーザー名としては、例えば情報処理装置1が会社に設置され、当該ユーザーが社内の他部門からの出張者である場合には、社員番号などを用いることができる。そして、登録処理部15は、入力部11を用いてユーザー名およびパスワードが入力されたときは、当該情報をゲスト識別情報として登録して、記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に保存する。
【0027】
ゲスト処理部16は、表示部12にゲスト登録画面が表示された状態で登録処理部15によりゲスト識別情報が登録されると、続いて、表示部12にログイン画面を表示し、ユーザーに対し入力部11を用いてゲスト識別情報の入力を促す。そして、ゲスト処理部16は、入力された情報がゲスト識別情報と一致するか否かを判別し、一致すると判別すると、ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可し、その旨を画像形成装置2の制御部22に通知する。
【0028】
画像形成装置2の制御部22は、識別処理部14またはゲスト処理部16からログインを許可した旨が通知されると、印刷部21の動作を可能にする一方、ログインを許可した旨が通知されない場合は、印刷部21の動作を禁止する。
【0029】
図2は図1に示す情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。まず、電源が投入されると、識別処理部14によりログイン画面が表示部12に表示され、ユーザーに対して正規ユーザー識別情報の入力が促される(ステップS1)。
【0030】
次いで、入力された情報が記憶部13の正規ユーザー情報格納部131に記憶されている正規ユーザー識別情報と一致するか否かが識別処理部14により判定され(ステップS2)、正規ユーザー情報格納部131に記憶されている正規ユーザー識別情報と一致すると(ステップS2でYES)、正規ユーザーとしてログインが許可されて通常動作モードに移行する。一方、正規ユーザー識別情報と一致しないとき、または情報が入力されないときは(ステップS2でNO)、ゲストユーザーとしてログインが仮許可されて、登録処理部15によりゲスト登録画面が表示部12に表示され(ステップS3)、ユーザーに固有の識別情報、例えばユーザー名およびパスワードの入力が促される。
【0031】
次いで、情報が入力されるのを待機し(ステップS4でNO)、情報が入力されると(ステップS4でYES)、入力された情報をゲスト識別情報として登録して記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に保存する(ステップS5)。次いで、ゲスト処理部16によりログイン画面が表示部12に表示され(ステップS6)、ユーザーに対してゲスト識別情報の入力が促され、ゲスト識別情報の入力を待機する(ステップS7でNO)。
【0032】
そして、ゲスト識別情報が入力されると(ステップS7でYES)、ゲスト処理部16によりゲスト登録ユーザーとしてログインが許可され、その旨が画像形成装置2の制御部22に通知される。その結果、印刷部21の動作が可能となり、所望の画像形成動作が実行され(ステップS8)、動作が終了すると、ユーザーによりログアウトされて(ステップS9)、このルーチンを終了する。なお、ステップS4,S7において、予め設定された時間が経過しても情報が入力されないときは、このルーチンを終了するようにしてもよい。
【0033】
以上説明したように、この実施形態によれば、正規ユーザー識別情報が記憶部13に登録されていないユーザーに対し、ゲストユーザーとしてログインを仮許可した後、ゲスト識別情報の登録を促し、ゲスト識別情報が登録されると、ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するようにしている。したがって、ゲストユーザーであっても、ゲスト識別情報に基づき、ユーザーを特定することができるため、ゲストユーザーの管理を行うことができる。また、ユーザーは、ゲスト登録ユーザーとしてログインが許可されるため、管理者が正規のユーザー登録作業を行う間、待機する必要がなく、装置の使い勝手を向上することができる。
【0034】
なお、上記実施形態では、ゲスト登録画面に続いてログイン画面を表示部12に表示するようにしているが、これに限られない。例えばゲスト処理部16は、表示部12にゲスト登録画面が表示された状態で登録処理部15によりゲスト識別情報が登録されると、表示部12にログイン画面を表示することなく、ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するようにしてもよい。すなわち、図2において、ステップS6,S7を省略するようにしてもよい。
【0035】
また、上記実施形態では、ゲストユーザーのログインが仮許可された後、毎回、ゲスト登録画面が表示部12に表示され、ユーザーに固有の情報の入力を促してゲスト識別情報を登録するようにしているが、これに限られない。例えば、登録処理部15によりゲスト識別情報が登録された後は、識別処理部14は、ログイン画面が表示部12に表示された状態で、ゲスト識別情報が記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に記憶されているユーザーにより、ゲスト識別情報が入力されると、ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するようにしてもよい。この実施形態の動作について図3を参照して説明する。図3は情報処理装置1の他の動作例を示すフローチャートである。なお、この実施形態の構成は図1と同様である。
【0036】
図3において、ステップS11〜S12は図2のステップS1〜S2と同様である。ステップS12において入力された情報が正規ユーザー識別情報と一致しないときは(ステップS12でNO)、入力された情報が記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に記憶されているゲスト識別情報と一致するか否かが判定され(ステップS13)、ゲストユーザー情報格納部132に記憶されているゲスト識別情報と一致すると(ステップS13でYES)、ゲスト登録ユーザーとしてログインが許可され、その旨が画像形成装置2の制御部22に通知されて、ステップS19に進む。一方、入力された情報がゲスト識別情報と一致しないとき、または情報が入力されないときは(ステップS13でNO)、ゲストユーザーとしてログインが仮許可されて、ステップS14に進む。ステップS14〜S20は図2のステップS3〜S9と同様である。
【0037】
以上説明したように、図3に示す実施形態によれば、識別処理部14は、表示部12にログイン画面が表示された状態で、記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に記憶されているゲスト識別情報がユーザーにより入力されると、ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するようにしている。したがって、ユーザーは、一度だけゲスト識別情報を登録しておけばよいため、装置の使い勝手を向上することができる。
【0038】
また、図3に示す実施形態において、図1に示す情報処理装置1を複数個ネットワークを介して互いに接続して情報処理システムを構成するようにしてもよい。この実施形態を図4、図5を参照して説明する。図4は情報処理システムの構成を示すブロック図、図5は図4に示す情報処理装置1の動作を示すフローチャートである。なお、図4において、図1と同一構成要素には同一符号を付している。
【0039】
図4に示すように、図1に示す情報処理装置1が複数個(図4では3個)ネットワーク3を介して互いに接続されて、情報処理システム4が構成されている。登録処理部15は、記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に登録したゲスト識別情報をネットワーク3に接続されている他の情報処理装置1に送信する。また、登録処理部15は、他の情報処理装置1から送信されてきたゲスト識別情報を記憶部13のゲストユーザー情報格納部132にゲスト識別情報として登録して記憶させる。
【0040】
図5において、ステップS21〜S26は、図3に示すステップS11〜S16と同様である。続くステップS27において、登録処理部15により、登録されたゲスト識別情報がネットワーク3を介して他の情報処理装置1に送信される。そして、その送信先の登録処理部15により、受信した情報がゲスト識別情報として登録され、記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に記憶される。以降のステップS28〜S31は図3に示すステップS17〜S20と同様である。
【0041】
以上説明したように、図4、図5に示す実施形態によれば、登録処理部15により、登録されたゲスト識別情報をネットワーク3に接続されている他の情報処理装置1に送信し、送信先の登録処理部15により、ゲスト識別情報として登録して記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に記憶させるようにしている。したがって、情報処理装置1ごとにゲスト識別情報を登録する手間が省け、装置の使い勝手を向上することができる。
【0042】
なお、この実施形態では、登録されたゲスト識別情報をネットワーク3に接続されている他の全ての情報処理装置1に送信しているが、これに限られず、ネットワーク3に接続されている他の一部の情報処理装置1のみに送信するようにしてもよい。また、正規ユーザー識別情報の管理は個別の情報処理装置1で行い、ゲストユーザーのゲスト識別情報の管理はネットワーク3に接続されたサーバー(図示省略)またはいずれか1つの情報処理装置1で一括して行うようにしてもよい。
【0043】
また、上記各実施形態において、例えば登録処理部15は、ゲスト識別情報を登録した時点からの経過時間をカウントし、所定時間T1の経過時に、登録されたゲスト識別情報を記憶部13から消去するようにしてもよい。この実施形態の動作について、図6を参照して説明する。図6は情報処理装置1の他の動作例を示すフローチャートである。なお、この実施形態の構成は図1と同様である。
【0044】
図6において、まずゲスト識別情報が登録されたか否かが判定され(ステップS41)、ゲスト識別情報の登録があるまでは待機し(ステップS41でNO)、ゲスト識別情報が登録されると(ステップS41でYES)、登録処理部15により経過時間のカウントが開始される(ステップS42)。次いで、予め設定された所定時間T1が経過したか否かが判定され(ステップS43)、所定時間T1が経過するまでは待機し(ステップS43でNO)、所定時間T1が経過すると(ステップS43でYES)、記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に記憶されているゲスト識別情報が登録処理部15により消去されて(ステップS44)、このルーチンを終了する。
【0045】
以上説明したように、図6に示す実施形態によれば、登録処理部15は、ゲスト識別情報の登録時から所定時間T1が経過すると、記憶部13に記憶されているゲスト識別情報を消去するようにしている。したがって、記憶部13に記憶されるゲスト識別情報が無制限に増加し続けるのを防止することができる。その結果、記憶部13の容量が不足することはなく、正規ユーザー識別情報が登録されている正規ユーザーの管理を好適に行うことが可能になる。なお、所定時間T1は、例えばゲストユーザーが社内の他部門からの出張者である場合には24時間に設定することができる。
【0046】
また、図6では、登録処理部15は、ゲスト識別情報を登録した時点からの経過時間をカウントしているが、これに限られない。例えば登録処理部15は、ゲスト識別情報を記憶部13のゲストユーザー情報格納部132に保存したときに、その登録日時も同時に保存しておき、例えば装置の電源投入時に、ゲストユーザー情報格納部132に保存されている各ゲスト識別情報の登録日時を確認し、所定時間T1を超えているゲスト識別情報を消去するようにしてもよい。
【0047】
また、図6に示す実施形態を図4に示す情報処理システム4に適用すると、ネットワーク3に接続された他の情報処理装置1でも、記憶部13に記憶されているゲスト識別情報が所定時間T1の経過時に記憶部13から消去される。したがって、ネットワーク3に接続された他の情報処理装置1においても、記憶部13に記憶されるゲスト識別情報が無制限に増加し続けるのを抑制することができる。
【0048】
なお、この図6に示す実施形態では、登録処理部15は、所定時間T1が経過するとゲスト識別情報を記憶部13から消去することをユーザーに報知するようにしてもよい。例えば、この図6に示す実施形態を図1および図2に示す実施形態に適用した場合には、図2のステップS3で表示されるゲスト登録画面またはステップS6で表示されるログイン画面に、所定時間T1の経過時にゲスト識別情報が記憶部13から消去されることを表示してもよい。また、例えば、この図6に示す実施形態を図3に示す実施形態に適用した場合には、図3のステップS14で表示されるゲスト登録画面またはステップS17で表示されるログイン画面に、所定時間T1の経過時に記憶部13からゲスト識別情報が消去されることを表示してもよい。また、例えば、この図6に示す実施形態を図4および図5に示す実施形態に適用した場合には、図5のステップS24で表示されるゲスト登録画面またはステップS28で表示されるログイン画面に、所定時間T1の経過時に記憶部13からゲスト識別情報が消去されることを表示してもよい。これによって、ユーザーは、所定時間T1を越えて使用したい場合には、正規ユーザー識別情報を登録して正規ユーザーになるように、誘導されることとなる。
【0049】
また、上記図6に示す実施形態において、例えば登録処理部15は、ゲスト処理部16によりゲスト登録ユーザーとしてログインが許可された回数をユーザーごとにカウントし、その回数が予め設定された所定回数N1を超えたユーザーのゲスト識別情報について、上記所定時間T1を短縮するようにしてもよい。この場合、登録処理部15は、所定時間T1を短縮したときに、ゲスト識別情報が記憶部13から消去されるまでの残り時間をユーザーに報知するのが好ましい。この実施形態の動作について、図7を参照して説明する。図7は情報処理装置1の他の動作例を示すフローチャートである。なお、この実施形態の構成は図1と同様である。
【0050】
図7において、ステップS51〜S58は図3のステップS11〜S18と同様である。ステップS53において、ゲスト識別情報と一致すると(ステップS53でYES)、当該ゲスト識別情報によりログインが許可された回数を示すカウント値が1だけインクリメントされ(ステップS59)、そのカウント値が所定回数N1を超えたか否かが判定される(ステップS60)。そして、上記カウント値が所定回数N1以下であれば(ステップS60でNO)、直接ステップS63に進む一方、上記カウント値が所定回数N1を超えると(ステップS60でYES)、登録処理部15により、上記所定時間T1が短縮され(ステップS61)、続いて、登録処理部15により、ゲスト識別情報が記憶部13から消去されるまでの残り時間が表示部12に表示されて(ステップS62)、ステップS63に進む。続くステップS63,S64は図3のステップS19,S20と同様である。
【0051】
以上説明したように、図7に示す実施形態によれば、登録処理部15は、ゲスト識別情報によりログインが許可された回数が所定回数N1を超えると、ゲスト識別情報が記憶部13から消去されるまでの上記所定時間T1を短縮するとともに、ゲスト識別情報が記憶部13から消去されるまでの残り時間を表示部12に表示するようにしている。したがって、頻繁に使用するユーザーに対して、残り時間が経過するまでに、正規ユーザーとして識別情報を登録することを促すこととなる。なお、所定時間T1の短縮は、例えば所定時間T1が24時間の場合には、12時間に短縮してもよい。
【0052】
また、上記各実施形態において、例えばゲスト処理部16は、ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可した回数をユーザーごとにカウントし、その回数が予め設定された所定回数N2を超えたときに、正規ユーザー識別情報を登録するようユーザーに対して促すようにしてもよい。この実施形態の動作について、図8を参照して説明する。図8は情報処理装置1の他の動作例を示すフローチャートである。なお、この実施形態の構成は図1と同様である。
【0053】
図8において、ステップS71〜S78は図3のステップS11〜S18と同様である。ステップS73において、ゲスト識別情報と一致すると(ステップS73でYES)、当該ゲスト識別情報によりログインが許可された回数を示すカウント値が1だけインクリメントされ(ステップS79)、そのカウント値が所定回数N2を超えたか否かが判定される(ステップS80)。そして、上記カウント値が所定回数N2以下であれば(ステップS80でNO)、直接ステップS82に進む一方、上記カウント値が所定回数N2を超えると(ステップS80でYES)、ゲスト処理部16により、正規ユーザー識別情報を登録するように促すメッセージが表示部12に表示されて(ステップS81)、ステップS82に進む。続くステップS82,S83は図3のステップS19,S20と同様である。
【0054】
以上説明したように、図8に示す実施形態によれば、ゲスト処理部16は、ゲスト識別情報によりログインが許可された回数が所定回数N2を超えると、正規ユーザー識別情報を登録するように促すメッセージを表示部12に表示するようにしている。したがって、頻繁に使用するユーザーに対して、正規ユーザー識別情報を登録するように促すことができる。
【0055】
また、上記各実施形態において、例えばゲスト処理部16は、印刷しようとする原稿のセキュリティレベルを判定し、ゲスト登録ユーザーの場合には、セキュリティレベルが所定レベル以下の原稿のみ印刷を可能にするようにしてもよい。この場合において、ユーザーは、印刷しようとする原稿のセキュリティレベルを入力部11で入力してもよい。この実施形態の動作について、図9を参照して説明する。図9は情報処理装置1の他の動作例を示すフローチャートである。なお、この実施形態の構成は図1と同様である。
【0056】
図9において、ステップS91〜S97は図2のステップS1〜S7と同様である。ステップS97に続いて、ユーザーが印刷しようとする原稿が、例えば記憶部13に記憶されているデータのうちから入力部11を用いて選択されるとともに、その原稿のセキュリティレベルが入力部11を用いて入力される(ステップS98)。そして、そのセキュリティレベルが所定レベル以下か否かが判定され(ステップS99)、原稿のセキュリティレベルが所定レベル以下であれば(ステップS99でYES)、ステップS100に進む一方、原稿のセキュリティレベルが所定レベルを超えていれば(ステップS99でNO)、ゲストユーザーにはこの原稿の印刷が制限されている旨、例えば「ゲストユーザーでは印刷できないセキュリティレベルです」とのメッセージを表示部12に表示して(ステップS102)、ステップS101に進む。ステップS100〜S101は図2のステップS8〜S9と同様である。
【0057】
以上説明したように、図9に示す実施形態によれば、ゲスト処理部16は、印刷しようとする原稿のセキュリティレベルを判定し、ゲスト登録ユーザーの場合には、セキュリティレベルが所定レベル以下の原稿のみ印刷を可能にしている。したがって、情報セキュリティを守ることが可能になっている。なお、上記図9に示す実施形態では、原稿のセキュリティレベルをユーザーに入力させるようにしているが、これに限られない。例えば、原稿と対応付けてセキュリティレベルを記憶部13に記憶させておき、ゲスト処理部16は、そのセキュリティレベルを読み出して判定するようにしてもよい。また、上記図9に示す実施形態では、原稿のセキュリティレベルの制限をゲスト登録ユーザーに設けているが、これに限られず、他の機能に制限を設けるようにしてもよい。例えば印刷可能な枚数や原稿サイズなど、正規ユーザーに比べてゲスト登録ユーザーが利用可能な機能に制限を設けるようにしてもよい。
【0058】
また、上記図1、図4では、情報処理装置1と画像形成装置2とを別々に構成しているが、これに限られない。図10は画像形成装置の他の構成例を示すブロック図である。図10に示す画像形成装置20は、図1に示す情報処理装置1および画像形成装置2の各ブロックを備えている。この図10に示す実施形態でも、上記各実施形態と同様の動作を行うことができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0059】
また、図11に示すように、図10に示す画像形成装置20を複数(図11では3個)、ネットワーク3に接続して画像形成システムを構成するようにしてもよい。この図11に示す実施形態でも、上記図4に示す実施形態と同様の動作を行うことができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0060】
また、図12に示すように、ネットワーク3には1個の情報処理装置1が接続されており、ネットワーク3に接続された他の情報処理装置5(図12では2個)は、情報処理装置1に接続された画像形成装置2を共有するようなシステムでもよい。図12に示す実施形態では、情報処理装置5は、入力部11、表示部12および通信部17を備えている。情報処理装置5の通信部17は、情報処理装置1との間でデータの送受信を行うもので、入力部11に入力された情報を、ネットワーク3を介して情報処理装置1の入力部11に送信する。
【0061】
また、情報処理装置1の識別処理部14、登録処理部15、ゲスト処理部16は、情報処理装置5から送信されてきた情報に基づき処理を行い、その処理結果を情報処理装置5の通信部17に送信して、情報処理装置5のログイン許可などを行う。例えば、情報処理装置1の識別処理部14、登録処理部15、ゲスト処理部16は、情報処理装置5の通信部17を介して、情報処理装置5の表示部12におけるログイン画面やゲスト登録画面などの表示を制御する。
【0062】
このように、図12に示す実施形態では、ネットワーク3に接続された1個の情報処理装置1により、正規ユーザー識別情報およびゲスト識別情報の管理を一括して行うようにしている。この図12に示す実施形態でも、上記図4に示す実施形態と同様の動作を行うことができ、同様の作用効果を得ることができる。
【0063】
また、上記各実施形態では、ゲスト識別情報は、例えば社員番号からなるユーザー名とパスワードからなるものとしているが、これに限られない。例えば、ユーザー名に代えてメールアドレスとし、仮登録後に、そのメールアドレス宛に送付されるメッセージに記載された合言葉をゲスト識別情報として本登録するようにしてもよい。
【0064】
また、上記図4および図11に示すシステムでは、登録処理部15は、ネットワーク3に接続されている他の全ての装置にゲスト識別情報を送信しているが、これに限られず、ネットワーク3に接続されている他の一部の装置のみにゲスト識別情報を送信するようにしてもよい。
【0065】
また、上記各実施形態において、識別処理部14、登録処理部15およびゲスト処理部16の各ブロックは、ハードウェアロジックによって実現されてもよいし、コンピュータを用いてソフトウェアによって実現されてもよい。ソフトウェアによって実現される場合、上記各ブロックは、CPU(central processing unit)、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)等を備え、各ブロックは、CPUがROMから読み出したプログラムをRAM上で展開することで実現される。すなわち、コンピュータを識別処理部14、登録処理部15およびゲスト処理部16として機能させるプログラムによっても、上記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0066】
また、上記各実施形態では、画像形成装置2,20は、記憶部13に記憶されている原稿を印刷部21により印刷物として出力する装置としたが、これに限られない。例えば、読取部により読み取った原稿画像を複写物として出力する複写機としてもよい。また、例えば、読取部により読み取った原稿画像を外部に送信して出力するファクシミリ装置としてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1 情報処理装置
2,20 画像形成装置
3 ネットワーク
4 情報処理システム
11 入力部
13 記憶部
14 識別処理部
15 登録処理部
16 ゲスト処理部
21 印刷部
22 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ログインが許可されたユーザーのみが使用可能な情報処理装置であって、
ユーザーごとに登録された正規ユーザー識別情報を記憶する記憶部と、
ユーザーにより操作され情報を入力するための入力部と、
前記正規ユーザー識別情報が前記記憶部に記憶されていないユーザーに対しゲストユーザーとしてログインを仮許可する識別処理部と、
前記識別処理部によりゲストユーザーとしてのログインが仮許可されたユーザーに対し前記入力部により当該ユーザーに固有の情報の入力を促し、入力された情報をログインを許可するか否かの判別に用いるゲスト識別情報として登録して前記記憶部に記憶させる登録処理部と、
前記登録処理部により前記ゲスト識別情報が登録されると、前記ゲスト識別情報が登録されているゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するゲスト処理部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記登録処理部は、前記ゲスト識別情報を登録した時点からの経過時間が予め設定された設定時間を超えると、当該ゲスト識別情報を前記記憶部から消去する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記登録処理部は、前記ゲスト処理部により前記ゲスト登録ユーザーとしてログインが許可された回数をユーザーごとにカウントし、当該回数が予め設定された設定回数を超えたユーザーの前記ゲスト識別情報について前記設定時間を短縮する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記登録処理部は、前記ゲスト識別情報が前記記憶部から前記設定時間の経過時に消去されることを前記ゲスト登録ユーザーに報知する請求項2または請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ゲスト処理部は、前記ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可した回数をユーザーごとにカウントし、当該回数が予め設定された設定回数を超えたユーザーに対し前記記憶部への前記正規ユーザー識別情報の登録を促す請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記識別処理部は、前記ゲスト識別情報が前記記憶部に記憶されているユーザーに対し前記ゲスト登録ユーザーとしてログインを許可する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置が複数個ネットワークを介して互いに接続されて構成される情報処理システムであって、
前記登録処理部は、前記記憶部に記憶させた前記ゲスト識別情報を前記ネットワークに接続されている他の少なくとも一部の情報処理装置に送信するとともに、他の情報処理装置から送信されてきた前記ゲスト識別情報を前記記憶部に前記ゲスト識別情報として登録して記憶させる情報処理システム。
【請求項8】
ログインが許可されたユーザーのみが使用可能な情報処理装置に用いられる情報処理プログラムであって、
コンピュータを、
ユーザーごとに登録された正規ユーザー識別情報を記憶する記憶部と、
ユーザーにより操作され情報を入力するための入力部と、
前記正規ユーザー識別情報が前記記憶部に記憶されていないユーザーに対しゲストユーザーとしてログインを仮許可する識別処理部と、
前記識別処理部によりゲストユーザーとしてのログインが仮許可されたユーザーに対し前記入力部により当該ユーザーに固有の情報の入力を促し、入力された情報をログインを許可するか否かの判別に用いるゲスト識別情報として登録して前記記憶部に記憶させる登録処理部と、
前記登録処理部により前記ゲスト識別情報が登録されると、前記ゲスト識別情報が登録されているゲスト登録ユーザーとしてログインを許可するゲスト処理部
として機能させる情報処理プログラム。
【請求項9】
ログインが許可されたユーザーのみが使用可能な画像形成装置であって、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報処理装置からなる情報処理部と、
入力画像を出力する出力部と、
前記出力部を制御する制御部と
を備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−38189(P2012−38189A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−179324(P2010−179324)
【出願日】平成22年8月10日(2010.8.10)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】