情報処理装置
【課題】 簡単な操作で、設定した目的地に関連した情報をユーザが容易に取得することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】 目的地に関連して希望する情報源をユーザが指定すると、ナビゲーション装置は、指定された情報源のURLと目的地の位置座標を、二次元バーコードに変換して表示装置に表示する。表示された二次元バーコードを携帯電話で撮像すると、携帯電話は、撮像した二次元バーコードを解析して元の情報(目的地の位置座標、URL等)を得る。これによりユーザは、携帯電話を通じて希望した情報源についての情報閲覧やメール連絡が可能になる。
【解決手段】 目的地に関連して希望する情報源をユーザが指定すると、ナビゲーション装置は、指定された情報源のURLと目的地の位置座標を、二次元バーコードに変換して表示装置に表示する。表示された二次元バーコードを携帯電話で撮像すると、携帯電話は、撮像した二次元バーコードを解析して元の情報(目的地の位置座標、URL等)を得る。これによりユーザは、携帯電話を通じて希望した情報源についての情報閲覧やメール連絡が可能になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に係り、例えば、車両に搭載されて、携帯電話等の撮像手段を備えた携帯端末等に対して情報を提供する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されたナビゲーション装置では情報処理装置としても機能し、目的地までの走行経路の案内だけでなく、経路・地図に関する情報として、走行経路中に存在するホテル等の施設情報も提供できるようになっている。
例えば、特許文献1記載のナビゲーション装置では、複数の施設の中から特定の施設を選択するための選択メニューを表示装置に表示し、選択された施設に関する施設情報を表示装置に表示するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−66584
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし従来のナビゲーション装置により情報を提供する場合、ユーザは施設情報を画面表示させるために、選択メニューを表示させて選択する等の操作をする必要がある。この操作の間、ナビゲーション装置による経路案内を中断する必要がある。
例えば、ナビゲーション装置で見つけたレストランへの経路案内は可能であるが、そのレストランへの予約やそのレストラン到着時の天気予報、周辺の駐車場の到着時刻での空き状態(予想)の確認などは、できないか煩雑な操作が必要であった。
【0005】
また、ユーザに提供する施設情報については、通信機能を備えていないナビゲーション装置の場合には、予め記憶されている情報に限られており、最新の情報を提供することができず、最新情報を得るために通信機能を備える必要があった。
また、従来のナビゲーション装置で提供される施設情報は、ナビゲーション装置が搭載された車両内でのみ確認することができ、車両外において施設情報やその施設に関する最新の情報を得ることはできなかった。
【0006】
本発明は、簡単な操作で、設定した目的地に関連した情報をユーザが容易に取得することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)請求項1記載の発明では、目的地を設定する目的地設定手段と、該設定された目的地に到着する予想時刻を算出する算出手段と、前記設定された目的地の情報を提供する情報センタとの通信用アドレスを、記憶手段から取得する取得手段と、該取得した通信用アドレス及び前記算出した予想時刻を所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、を情報処理装置に具備させて前記目的を達成する。
(2)請求項2に記載した発明では、目的地を設定する目的地設定手段と、該設定された目的地に到着する予想時刻を算出する算出手段と、前記設定された目的地のメールアドレスを、記憶手段から取得する取得手段と、前記取得したメールアドレス及び前記算出した予想時刻を所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、を情報処理装置に具備させて前記目的を達成する。
(3)請求項3にに記載した発明では、目的地までの到着予想時刻を算出する情報センタの通信用アドレスを記憶する記憶手段と、現在位置を検出する現在位置検出手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、前記検出した現在位置、前記設定した目的地及び前記記憶された通信用アドレスを所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、を情報処理装置に具備させて前記目的を達成する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、目的地の位置座標と情報源の通信用アドレスを所定の変換方式による符号化画像に変換して表示するので、ユーザは、例えば、携帯電話等の情報処理端末で符号化画像を撮像して元情報を解析することで、容易に目的地に関連した情報を取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の情報処理装置における好適な実施の形態について、図1から図14を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の情報処理装置では、施設情報をユーザに提供するナビゲーション装置により実現される。
ナビゲーション装置は、目的地としての設定対象となる各施設に関し、その位置座標、名称、ジャンル、URL(Uniform Resource Locator)、メールアドレス等の施設情報を記憶する。
また、ナビゲーション装置は、目的地に関連して希望する情報源の通信用アドレス、例えば、天気予報配信センタ、駐車場の空き情報配信センタ、目的地の到着予測時刻配信センタの各通信用アドレスを記憶する。
目的地に関連して希望する情報源をユーザが指定すると、ナビゲーション装置は、指定された情報源のURL(又はメールアドレス)と目的地の位置座標、及び、必要に応じて目的地情報や経路情報を、二次元バーコード(所定の変換方式による符号化画像。電子透かしでもよい。)に変換して表示装置に表示する。
【0010】
ここで目的地情報としては、目的地の名称、電話番号等の位置座標と通信用アドレス(URL、メールアドレス)を除く施設情報が該当する。
また、経路情報としては、車両の現在位置、経路探索による目的地までの走行経路、目的地の到着予想時間等が該当する。
【0011】
ユーザが表示された二次元バーコードを携帯電話で撮像すると、携帯電話は、撮像した二次元バーコードを解析して元の情報(目的地の位置座標、URL等)を得る。
これによりユーザは、携帯電話を通じて希望した情報源についての情報閲覧やメール連絡が可能になる。
【0012】
例えば、ユーザが情報源として目的地の情報を指定すると、目的地の座標、天気予報配信センタと駐車場の空き情報配信センタの両URLの他に、目的地の名称、到着予想時間が二次元バーコードに変換されてナビゲーション装置に画面表示される。
ユーザがこの二次元バーコードを携帯電話で撮像すると、携帯電話では二次元バーコードで表現された元情報を解析して画面表示する。
【0013】
この表示画面で、ユーザが天気予報配信センタのURLを指定すると、携帯電話は、天気予報配信センタに接続し目的地の座標と到着予想時間を送信することで、目的地付近の天気予報情報を取得して画面表示する。また、駐車場の空き情報配信センタを選択すると、同センタに接続し目的地の座標と到着予想時間を送信することで、目的地周辺の駐車場の到着予想時間における混雑状態の予想を取得して画面表示する。
【0014】
さらに、ユーザが情報源として目的地への連絡を選択した場合には、目的地自身のURLやメールアドレスが二次元バーコード化される。これにより、ユーザは携帯電話から目的地が宿泊施設やレストランであればその予約や、到着予想時間の連絡等の通信がかのうになる。
また、到着予想時刻(日時)は、目的地まで探索した走行経路に従ってナビゲーション装置で予想するが、より正確な時刻を知りたい場合にユーザが情報源として到着予想時刻を指定すると、目的地の座標の他に走行経路等が二次元バーコード化される。ユーザはこれを撮影することで、携帯電話から、より正確な到着時間を知ることができる。
【0015】
(2)実施形態の詳細
図1は、情報処理装置として機能するナビゲーション装置の構成を表したものである。
この図1に示すように、ナビゲーション装置は、各種プログラムやデータに従ってナビゲーション装置全体を制御するCPU10を備えており、CPU10には現在位置検出装置11、記憶装置12、表示装置13、入力装置14、音声出力装置15、その他の装置(計時手段としての時計等)が接続されている。
【0016】
現在位置検出装置11は、ナビゲーション装置が搭載される車両の現在位置(緯度、経度からなる絶対座標値)を検出するためのものであり、人工衛星を利用して車両の位置を測定するGPS(Global Positioning System)受信装置111、地磁気を検出して車両の方位を求める地磁気センサ112、ジャイロセンサ113、車速センサ114等の1又は複数が使用される。
【0017】
記憶装置12には、施設情報記憶手段、通信用アドレス記憶手段、走行経路記憶手段等の各種記憶手段として機能し、各種プログラムやデータを記憶する。
記憶装置12は、ROM、RAMの他、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、メモリチップやICカード等の半導体記録媒体、CD−ROMやMO、PD(相変化書換型光ディスク)等の光学的に情報が読み取られる記録媒体、その他各種方法でコンピュータプログラムやデータが記録される記録媒体が含まれる。
記録媒体には、記録内容に応じて異なる媒体を使用するようにしてもよい。
【0018】
記憶装置12は、地図データベース(DB)121、符号化画像変換プログラム122、経路案内プログラム123、POI(施設情報)DB124、サーバURLDB125、その他の各種プログラムやデータが格納される。
【0019】
地図DB121は、車両の現在地周辺や目的地周辺等の各種地図や道路を表示装置13に表示するための地図情報や、目的地までの経路探索に使用される道路情報等の各種地図や道路に関するデータが格納されたデータベースである。
【0020】
符号化画像変換プログラム122は、ナビゲーション装置の表示画面上に、目的地の情報、目的地への連絡、到着予想時間、といった特定可能な情報源を表示し(情報源特定手段)、特定された情報源に対応する変換元座標を符号化画像に変換して表示するプログラムである。
符号化画像変換プログラム122は、CPU10と協働して、本実施形態における変換手段として機能する。
本実施形態において、符号化画像としては二次元バーコードが使用される。
【0021】
そして、符号化画像の変換対象とされる元情報は、目的地情報、又は目的地情報と経路情報で構成される。
目的地情報は、目的地の位置座標と、特定された情報源のURL、目的地の名称、及び目的地の住所から構成される。なお、名称と住所の一方又は両方は省略可能である。
【0022】
経路情報は、車両の現在位置、経路探索処理で探索された目的地までの走行経路、探索された走行経路の距離や道路種別、信号数等から算出される目的地の到着予想時刻(日時)等から構成され、ユーザが特定した情報源に応じて符号化画像への変換対象とされる。
例えば、特定された情報源が、目的地情報であれば到着予想時刻が対象となり、目的地への連絡であれば車両の現在位置が対象となり、到着予想時刻であれば車両の現在位置と走行経路が対象となる。
【0023】
二次元バーコードは、1方向にだけ情報を持つ通常のバーコードを積み上げた形の「スタック型二次元コード」と、碁盤の目のような形をした「マトリックス型二次元コード」等いずれの形式を採用することも可能である。
二次元バーコードの作成及び解析は、例えば、特開2004−164532、特開2002−137394、特開平10−55420号、特開平11−306272号等に記載された各種の周知方法により実現される。
【0024】
経路案内プログラム123は、ユーザ入力に基づく目的地の設定処理(目的地設定手段として機能)、地図DB121に格納された道路データを使用して設定された目的地までの走行経路を探索する処理(経路探索手段として機能)、探索した走行経路とその経路の道路データ(道路幅、制限車速、信号機の有無等)から目的地への予想到着時刻の算出処理(予想到着時刻算出手段として機能)、探索した走行経路を地図上に表示したり(地図表示手段として機能)、音声により走行経路を案内したり、案内に必要な各種処理(経路案内手段として機能)を行うためのプログラムである。
【0025】
POI(施設情報)DB124は、各施設に対する施設情報が格納されたデータベースである。
図2は、POI(施設情報)DB124に格納される施設情報を概念的に表したものである。
この図2に示されるように、POI(施設情報)DB124には、施設情報番号、名称、ジャンル、電話番号、住所、位置座標、メールアドレス、携帯サイト用URL(以下単にURLという)等が各施設毎に格納されている。
【0026】
この施設情報は、予め登録されている施設情報の他、外部から通信や記憶媒体を介して新たな施設情報が追加される。
また、ユーザが地点登録処理により、登録地点を指定し、対応する名称、ジャンル、電話番号、住所、メールアドレス、URL等を入力することで、新たに施設情報を作成して登録することができる。
【0027】
図1において、サーバURLデーターベース(DB)125には、情報源の通信用アドレスが格納され、アドレス記憶手段として機能する。
サーバURLDB125には、情報源として天気予報配信センタ、駐車場の空き情報配信センタ、目的地の到着予測時刻配信センタ、等の各種情報を配信する情報配信センタのURLが格納される。
【0028】
なお、各情報配信センタのURLに加えて、そのメールアドレスや、電話番号も記憶しておき、符号化画像の変換対象とするようにしてもよい。
この場合、メールアドレスや電話番号は、各情報配信センタのURLと共に符号化画像の変換対象とする。
【0029】
表示装置13には、車両周辺や探索された走行経路周辺の地図や、探索経路、本実施形態により作成された符号化画像(以下、本実施形態の説明において二次元バーコードについて説明する)が表示される。
また表示装置13には、経路探索の対象となる目的地周辺の地図や、ユーザが情報源を特定するための情報源特定ボタン(キー)が表示される。
【0030】
表示装置13は、液晶表示装置、CRT等の各種表示装置が使用される。
なお、この表示装置13は、例えばタッチパネル等の、入力装置14としての機能を兼ね備えたものとすることができる。
【0031】
入力装置14は、ナビゲーション処理における走行開始時の現在地(出発地点)や目的地(到達地点)、情報源の指定をする際に使用される。
入力装置14には、タッチパネル(スイッチとして機能)、キーボード、マウス、ライトペン、ジョイスティック、赤外線等によるリモコン、音声認識装置などの各種の装置が使用可能である。
【0032】
音声出力装置15は、車内に配置された複数のスピーカで構成され、音声制御部で制御された音声、例えば、音声による経路案内を行う場合の案内音声等が出力されるようになっている。この音声出力装置15は、オーディオ用のスピーカと兼用するようにしてもよい。
【0033】
図3は、携帯端末装置の一例としての携帯電話の構成を表したものである。
この携帯電話は、CPU30、記憶装置31、表示装置32、撮像装置(カメラ)33、音声入力装置34、音声出力装置35、入力装置36、通信装置37、その他の装置(計時手段としての時計等)を備えている。
CPU30は、記憶装置31に格納された各種プログラムやデータに従って電話全体の制御を行う。
【0034】
記憶装置31は、ROMやRAM、場合によっては半導体記憶装置等で構成され、符号化画像認識プログラム311、通信プログラム312、その他のプログラムやデータが格納される。
【0035】
符号化画像認識プログラム311は、撮像装置で撮像された二次元バーコードを解析して元情報を認識し、表示装置32に画面表示するプログラムである。
CPU30は、この符号化画像認識プログラム311に従って、ナビゲーション装置の符号化画像変換プログラムで二次元バーコードを作成する際に使用される各種方式に対応した方式で二次元バーコードの解析を行う。
【0036】
通信プログラム312は、画面表示した元情報に含まれるURLやメールアドレスに基づくブラウザ機能とメール機能とを備えたプログラムである。
元情報に含まれるURLが選択された場合、ブラウザ機能により、該当するURLの情報配信センタに元情報に含まれる目的地の位置座標や走行経路等を送信することで、該当する情報配信センタから必要な内容を受信してその内容を表示装置32に表示する。
【0037】
表示装置32は、各種表示装置の使用が可能であるが、本実施形態では、液晶表示装置やプラズマディスプレイ等が使用され、施設情報、URLで指定されるホームページの内容、送受信したメールの内容、電話番号等の各種情報が表示される。
【0038】
撮像装置(カメラ)33は撮像手段として機能し、画像を撮像するためのCCD(電荷結合素子)を備えたカメラで構成されている。
撮像装置33は、画像や外部の景色等を撮像する。本実施形態では、ナビゲーション装置の表示装置13に表示された二次元バーコードの撮像に使用される。
【0039】
音声入力装置34と音声出力装置35は、携帯電話としての通話機能を使用する際に音声の入出力装置として機能する。
【0040】
入力装置36は、テンキー等の各種入力キーを備え、電話番号を入力したり、メール機能を使用する際のテキスト入力に使用したり、表示装置32に表示されたメールアドレスやURLの選択をする際に使用される。
通信装置37は、携帯電話機能を使用する際の通信と、インターネット等の通信網に接続してURLやメールアドレスで指定された対象との間での各種データ通信を行う。
【0041】
図4〜図6は、本実施形態における携帯電話に対して情報源として各種情報を配信する情報配信センタの構成を表したものである。
図4は到着地天気予報サーバ(天気予報配信センタ)、図5は駐車場満空予想サーバ(駐車場の空き情報配信センタ)、図6は到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)の構成を機能的に表したものである。
【0042】
これら各サーバ(情報配信センタ)は、CPUと各種記憶装置を備えたサーバシステムで構成されており、携帯電話向け通信装置41と、配信する情報の内容を外部から取得するための外部IP向け通信装置42と、配信する情報内容に対応した機能を実現するためのプログラムと記憶部を備えている。
【0043】
到着地天気予報サーバ(天気予報配信センタ)は、図4に示されるように、天気予報検索プログラム44を備えており、CPUと協働して、携帯電話向け通信装置41を介して携帯電話から受信する到着予想時刻と位置座標とから、予想時刻における座標位置の天気予報を検出するようになっている。
【0044】
すなわち到着地天気予報サーバは、外部IP(Information Provider)向け通信装置42を介して、例えば、公的気象予報機関等の外部IPから、該当位置、時刻に対応する天気予報を取得(符号43)するようになっている。
天気予報検索プログラム44に従って検出した天気予報は、携帯電話向け通信装置41から携帯電話に送信されるようになっている。
【0045】
駐車場満空予想サーバ(駐車場の空き情報配信センタ)は、図5に示されるように、駐車場検索プログラム46と満空予想プログラム47を備えている。
駐車場検索プログラム46は、CPUと協働して、携帯電話向け通信装置41を介して携帯電話から受信する位置座標から、当該位置周辺の駐車場を検索する。検索する駐車場は本実施形態では1箇所であるが、複数としてもよい。
【0046】
ついで、満空予想プログラム47がCPUと協働し、外部IP向け通信装置42を介して、例えば、駐車場管理センター等の外部IPから、各駐車場の満空情報をリアルタイムで取得し(符号45)、その時刻等と共に記憶しておくようになっている。
そして、携帯電話から受信した予想時刻における検索済み駐車場の空き状態を、予想し、駐車場とその空き情報(予想結果)を携帯電話向け通信装置41から携帯電話に送信するようになっている。
なお、駐車場検索プログラム46と満空予想プログラム47は、到着予想時間において満車状態であると予想される場合に、他の駐車場が存在する場合には他の駐車場の空き状態を予想し、いずれか空いている可能性の高い方を携帯電話に送信するようになっている。
【0047】
到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)は、図6に示されるように、到着予想時刻算出(経路探索)プログラム49を備えており、CPUと協働して、携帯電話向け通信装置41を介して携帯電話から受信する車両の現在位置、目的地座標、走行経路から、より正確な到着予想時刻を算出するようになっている。
【0048】
すなわち到着予想時刻補正サーバは、外部IP(Information Provider)向け通信装置42を介して、例えば、VICSセンタ等の外部IPから、受信した走行経路上の渋滞情報をリアルタイムで取得する(符号48)。
そして、車両現在位置、走行経路、渋滞情報、及び現在の時刻から、目的地へのより正確な到着予測時刻を算出し、携帯電話向け通信装置41から携帯電話に送信するようになっている。
【0049】
次に、このように構成されたナビゲーション装置から携帯電話を使用して、ユーザが希望する情報源から各種情報を取得するシステムの動作について説明する。
図7は、ナビゲーション装置の表示装置13に、ユーザが特定する情報源ボタンが表示された状態を表したものである。
【0050】
図7では、経路案内プログラム123による経路案内中の画面が例示されており、表示装置13には車両現在地周辺の地図と、車両の現在位置(画面ほぼ中心に三角印と点線の円で表示)が表示されている。
そして、画面右上に3つの情報源ボタン131が表示されている。情報源ボタン131は、「目的地の情報」ボタン131a、「目的地への連絡」ボタン131b、及び「到着予想時刻」ボタン131cである。
ユーザは、いずれかの情報源ボタン131を特定(選択)することで、後述のように、対応する情報(目的地の座標を含む情報源に対応した元情報)の二次元バーコードが画面に表示される。
【0051】
なお本実施形態において、経路案内がされている間は、3つの情報源ボタン131a〜cが常時表示されているが、地図や走行経路の表示領域が少なくなるので、通常は表示しないようにしてもよい。
その代わりに、表示画面に情報源呼び出しボタンを小さく表示するようにしてもよい。
この情報源呼び出しボタンが選択された場合に、図7に示されるように、3つの情報源ボタン131a〜cが画面表示されるようにする。
【0052】
以下、3つの情報源ボタン131a〜cがそれぞれ選択された場合の、ナビゲーション装置の処理動作、及び携帯電話による処理動作について説明する。
図8は、「目的地の情報」ボタン131aが選択された場合のナビゲーション装置と携帯電話の動作を表したものである。
ユーザが情報源ボタン131のうちの「目的地の情報」ボタン131aを選択すると、CPU10は符号化画像変換プログラム122に従って、変換する元情報を取得して(読み出して)、二次元バーコードを作成する。
【0053】
すなわち、CPU10は、元情報として、目的地の名称、座標、住所を施設情報DB124から、天気予報配信センタのURLと駐車場の空き情報配信センタのURLをサーバURLDB125から、後述する経路案内処理において算出した目的地への到着予想日時(時刻)をRAMから、それぞれ読み出す。
そして、読み出した元情報から二次元バーコード132を作成し、図8(a)に示されるように、表示装置13に表示する。
【0054】
なお、図8(a)では、画面の中心に二次元バーコード132が表示されているが、情報源ボタン131の下側等、画面中心からずらした位置に、携帯電話で認識できる範囲で小さく表示するようにしてもよい。これにより、地図画面の表示領域が一時的に減少することが防止される。
【0055】
ユーザが「目的地の情報」ボタン131aを選択すると、その選択したボタンは「戻る」ボタン131a´に変換される。この「戻る」ボタン131a´を選択すると、二次元バーコード132が表示された状態から元の画面に戻り、もとの「目的地の情報」ボタン131aに戻る。
【0056】
ナビゲーション装置の表示装置13に二次元バーコード132が表示された状態において、ユーザが撮像機能を備えた携帯電話で撮像すると(図8(b))、携帯電話のCPU30は、撮像された画像データをRAMに格納する。
ついでCPU30は、RAMに格納された画像データから、二次元バーコード132の元情報を解析して、RAMに一次記憶するとともに、元情報を表示装置32に表示する。
【0057】
図8(c)は、「目的地の情報」ボタン131aに対応してナビゲーション装置で作成された二次元バーコード132を撮像後に解析した元情報を、表示装置32に表示した状態を例示したものである。
この図8(c)に示されるように、以下の各項目が表示される。
「リストランテ 青山」…ユーザが設定した目的地の名称
「<到着時の天気>」…「目的地の表示」ボタン131aに対応した情報源の表示1
「http://www.otenki.co.jp/」…天気予報配信センタ(到着地天気予報サーバ)のURL
「nl=35.40.30.597」…目的地の座標のうち北緯座標
「&」…データの区切り
「el=139.44.13.030」…目的地の座標のうち東経座標
「&」…データの区切り
「atime=2003.10.11.19.50」…目的地への到着予想時間
「<到着時の駐車場>」…「目的地の情報」ボタン131aに対応した情報源の表示2
「http://www.parking..co.jp/」…駐車場の空き情報配信センタ(駐車場満空予想サーバ)のURL
「nl=35.40.30.597」以下は上記と同じ。
【0058】
ユーザは、携帯電話の表示装置32に画面表示された上記情報のうち、<到着時の天気>か<到着時の駐車場>について確認したい方に対応したURLを選択する。
CPU30は、到着地天気予報サーバ(図4)又は駐車場満空予想サーバ(図5)のうち、選択されたサーバに接続し、目的地の座標と到着予想時間を送信し、その時間における天気予報/駐車場と空き情報を受信して表示装置32に表示する。
【0059】
図8(d)は、到着地天気予報サーバから送信された天気予報情報「晴れ」に対応した携帯電話の表示画面を表したものである。
携帯電話で受信する天気予報情報「晴れ」は、携帯電話から送信した目的地周辺の、同じく送信した到着予想時刻における天気予報情報である。
表示装置32には、受信した天気予報情報「晴れ」の文字と、晴れを表示する星印が表示されている。星印は、到着予想時刻が19時50分に合わせた表示であり、昼間であれば太陽のマークが表示される。
【0060】
また、CPU30は、二次元バーコードから解析した元情報を「○年○月○日 ○時○分頃の ○ 付近の天気」に当てはめて、「2003年10月11日 19時50分頃の リストランテ 青山 付近の天気」を作成して、画面上部に表示する。
【0061】
以上の操作によってユーザは、図8(d)に示されるように、希望する情報、すなわち、目的地の到着予想時刻における天気予報を、ナビゲーション装置の通信機能の有無にかかわらず、ナビゲーション装置と切り離して、かつ容易に確認することができる。
【0062】
次に、本実施形態のナビゲーション装置における経路案内処理及び符号化画像変換処理について説明する。
図9は経路案内処理の処理動作を表したフローチャートである。
ナビゲーション装置のCPU10は、ユーザの選択に基づいて目的地設定処理を行う(ステップ21)。
目的地設定処理においてCPU10は、設定可能な目的地の名称を、施設情報DB124から読み出して表示装置13にリスト表示する。目的地の名称は、ユーザの選択によりジャンル順、あいうえお順、地域順等の各種順にリスト表示する。
ユーザは、表示されたリストの中から希望する目的地を選択し、CPU10は、選択された目的地の施設情報をRAMに格納することで目的地設定処理が完了する。
なお、ユーザの選択により地図上から特定の地点が指定された場合、その指定地点周辺に存在する施設を施設情報DB124から読み出して、いずれかをユーザが選択することも可能である。
【0063】
ついで、CPU10は、設定した目的地までの経路探索処理を行う(ステップ22)。
すなわち、CPU10は、現在位置検出装置11で検出される車両の現在位置を出発地としてRAMに格納し、この車両現在位置から設定した目的地までの走行経路を地図DB121の道路データを使用して探索し、RAMに格納する。
【0064】
経路探索により目的地までの走行経路が決定すると、CPU10は、決定した走行経路を構成する各道路の距離、法定速度、道路幅、信号の有無等から、予想走行時間を算出する。
そして、CPU10は、出発時刻が入力されている場合には入力された出発時刻、入力されていない場合には現在時刻から、予想走行時間経過後の時間を到着予想日時(時刻)として算出し、予想走行時間と到着予想日時をRAMに格納する(ステップ23)。
【0065】
なお、以上の到着予想日時の算出処理は、経路探索処理が終了した後に行うが、その後の探索した走行経路に基づく経路案内処理と並行して処理するようにしてもよい。
【0066】
CPU10は、車両の走行に応じて車両現在位置周辺の地図を表示装置13に表示し、走行経路と車両現在位置を地図上に表示し、必要に応じて交差点等の進路変更地点において音声で進路変更方向の案内を行う(ステップ24)。
この経路案内中CPU10は、情報源ボタン131(図7参照)が特定(選択)されたか否かを監視している(ステップ25)。
【0067】
3つある情報源ボタン131a〜131cのいずれかが特定されると(ステップ25;Y)、CPU10は、符号化画像変換プログラム122に従い、特定された情報源ボタン131a〜131cに対応した二次元バーコードの作成処理(後述)を行う(ステップ26)。
【0068】
二次元バーコードの作成処理が終了した後、又は、情報源ボタンが特定されない場合(ステップ25;N)、CPU10は、経路案内が終了したか否か(目的地に到着したか否かを含む)を判断する(ステップ27)。
二次元バーコードの作成処理が終了した後、未終了であれば(ステップ27;N)、ステップ24に戻って経路案内処理と情報源ボタンの監視を継続し、終了であれば(ステップ27;Y)、処理を終了する。
【0069】
図10は、「目的地の情報」ボタン131aが特定された場合における、二次元バーコード作成処理の動作と、携帯電話の処理動作を表したフローチャートである。
この図10で示される二次元バーコード作成処理は、図9の経路案内処理におけるステップ26で実行される。この点、後述する図12、図14も同じである。
【0070】
まず車載装置(ナビゲーション装置)における二次元バーコード作成処理について説明する。
ナビゲーション装置のCPU10は、特定された情報源ボタン131を判断し、「目的地の情報」ボタンであれば(ステップ30;Y)、施設情報DB124から、目的地情報(物件又は駐車場の名称、座標、住所)を読み込む(ステップ31)。
ここで、物件又は駐車場が目的地として設定されている施設である。
【0071】
なお、図10のフローチャートでは、目的地情報として目的地の住所について読み込んでいるが、図8で説明したように、読み込みの対象外としてもよい。
【0072】
ついでCPU10は、読み込みが成功したか否かを判断し(ステップ32)、読み込みが成功しない場合(ステップ32;N)、CPU10は、表示装置13に読み込みエラーを表示し(ステップ33)、メインルーチンにリターンする。
ここで、読み込みが成功しない場合は、目的地設定処理においてユーザが施設情報DB124に登録されている施設以外の施設や地点を目的地として設定した場合が該当する。
【0073】
なお、この読み込みが成功したか否かの判断と、不成功の場合の読み込みエラー表示の処理については、図14で説明する処理と同様にして省略することも可能である。
この場合、目的地の名称が二次元バーコードへの変換対象とされず、携帯電話でも解析結果に目的地の名称が表示されないが、もともとユーザが設定した目的地なので、その名称が表示されないことによる問題はすくないと考えられる。
以上のことは後述する図12の処理においてもどうようである。
【0074】
一方、目的地情報の読み込みが成功した場合(ステップ32;Y)、CPU10は到着予想日時とサーバURLを読み込む(ステップ34)。
ここで、到着予想日は、到着予想日時算出処理(ステップ23;図9)で算出しRAMに格納した到着予想日時を読み込む。
また、サーバURLは、サーバURLDB125から、天気予報配信センタ(到着地天気予報サーバ)のURL、及び車場の空き情報配信センタ(駐車場満空予想サーバ)のURLを読み込む。
【0075】
そして、CPU10は、読み込んだ名称、座標、住所、到着予想時刻、サーバURLを元情報として、二次元バーコードを作成して、表示装置13に表示する(ステップ36)。
図8(a)が、表示装置13に二次元バーコードを表示した状態である。
また、ステップ36で二次元バーコードを作成する元情報は、図8(c)に表示されるような情報配置となる。
【0076】
CPU10は、二次元バーコードを作成し表示した状態から、ユーザにより「戻る」ボタン131a´(図8(a)参照)が操作されたか否かを監視し、操作がなければ(ステップ36;N)ステップ35に戻って二次元バーコードの表示を継続する。
「戻る」ボタン131a´の操作があれば(ステップ36;Y)、CPU10は、メインルーチンにリターンする。
【0077】
次に携帯電話の処理について説明する。
ユーザは、ステップ35においてナビゲーション装置の表示装置13に二次元バーコードが表示(図8(a))されると、表示された二次元バーコードを携帯電話のカメラ機能を使用して撮影する(ステップ41、図8(b))。
二次元バーコードが撮影されると、携帯電話のCPU30は、撮像画像を解読して解析結果を表示装置32に表示する(ステップ42、図8(c))。
【0078】
この状態でユーザが表示されたURLのいずれかを選択(ここでは、ユーザが<到着時の天気>を選択したものとして説明する。)すると、CPU30は、選択されたURLのサーバと接続し、目的地情報と到着予想日時を送信する(ステップ43)。
【0079】
そして、CPU30は、送信した到着地天気予報サーバから送信される、目的地周辺の到着予想日時における天気予報を獲得し、図8(d)に示されるように、目的地、日時と共に獲得した天気予報を表示して(ステップ44)、処理を終了する。
【0080】
次に、図7に示した経路案内中の表示画面において「目的地への連絡」ボタン131bがユーザによって特定された場合の流れについて図11、図12を参照して説明する。
なお、基本的な流れは、「目的地の情報」ボタン131aが選択された場合における、図8〜図10で説明した流れと同様である。
従って、以下相違点を中心に説明することとする。
【0081】
ナビゲーション装置のCPU10は、特定された情報源ボタン131を判断し、「目的地への連絡」ボタンであれば(ステップ40;Y)、施設情報DB124から、目的地のメールアドレスを読み込む(ステップ41)。
【0082】
ついでCPU10は、読み込みが成功しなければ(ステップ42;N)、表示装置13に読み込みエラーを表示し(ステップ43)、メインルーチンにリターンする。
一方、目的地情報の読み込みが成功した場合(ステップ32;Y)、CPU10は到着予想日時を読み込む(ステップ44)。
【0083】
そして、CPU10は、読み込んだメールアドレス、到着予想日時、メール作成コマンドを元情報として二次元バーコードを作成して表示装置13に表示する(ステップ45)。
ここで、メール作成コマンドは、携帯電話の通信プログラム312が備えているメール機能を自動的に使用可能状態にさせるためのコマンドである。
【0084】
図11(a)が、表示装置13に二次元バーコードが表示された状態を表したものである。
この図11(a)に示されるように、図7の表示画面において選択された「目的地への連絡」ボタン131bの位置が、図8で説明したのと同様に「戻る」ボタン131b´に変更される。
【0085】
CPU10は、二次元バーコードを作成し表示した状態から、ユーザにより「戻る」ボタン131b´(図11(a)参照)が操作されたか否かを監視し、操作がなければ(ステップ46;N)ステップ45に戻って二次元バーコードの表示を継続する。
「戻る」ボタン131b´の操作があれば(ステップ46;Y)、CPU10は、メインルーチンにリターンする。
【0086】
次に携帯電話の処理について説明する。
ユーザは、ステップ45においてナビゲーション装置の表示装置13表示された二次元バーコードを携帯電話のカメラ機能を使用して撮影する(ステップ51、図11(b))。
【0087】
二次元バーコードが撮影されると、携帯電話のCPU30は、撮像画像を解読して解析結果を表示装置32に表示する(ステップ52)。
その際CPU30は、解読したメール作成コマンドに基づいて、通信プログラム213のメール機能を使用可能にし、メール本文を入力可能にすると共に、図11(c)に示されるように、解析した到着予想日時が記入(テキスト入力)された状態のメール作成フォームを表示する。
【0088】
この状態でユーザは追加の本文、例えば、図11(d)に例示されるように「禁煙席4名分予約します。」を入力し、携帯電話のメール送信ボタン(図示せず)を選択すると、CPU30は、作成されたメールを、解読したメールアドレスに送信し(ステップ53)、メインルーチンにリターンする。
【0089】
次に、図7に示した経路案内中の表示画面において「到着予想時刻」ボタン131cがユーザによって特定された場合の流れについて図13、図14を参照して説明する。
なお、基本的な流れは、図8〜図10で説明した流れと同様であり、相違点を中心に説明する。
【0090】
ナビゲーション装置のCPU10は、特定された情報源ボタン131を判断し、「到着予想時刻」ボタン131cであれば(ステップ60;Y)、元情報(現在地座標、目的地座標、目的地名称、走行経路、サーバURL)を読み込む(ステップ61)。
【0091】
ここで、CPU10は、現在地座標は現在位置検出装置11で検出されRAMに格納される車両の現在位置を読み込み、目的地名称は設定された目的地に対応する名称を施設情報DB124から読み込み、走行経路は経路探索処理で目的地まで探索された走行経路をRAMから読み込み、サーバURLはサーバURLDB125から到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)のURLを読み込む。
【0092】
この場合の走行経路は、出発地から目的地までの走行経路情報全てを読み込む必要はなく、車両現在位置から目的地までの走行経路情報である。
本実施形態では、車両現在位置から目的地までの走行経路情報を全て読み込むが、例えば、交差点等の進路変更地点の情報、すなわち、サーバにおいて走行経路を特定可能な最低限の情報以上の情報に限定して読み込むようにしてもい。
【0093】
なお、図10、図12のフローチャートでは、読み込みが成功したか否かを判断し、例えば、施設情報DB124に格納されていない施設や地点をユーザが目的地として設定した場合に読み込みできないため、読み込みエラーとなる。
これに対して図14のフローチャートでは、読み込みが不成功の場合には、目的地名称が読み込み対象から除かれることになる。
ただし、読み込みが成功したか否かの判断と、不成功の場合の表示を図10、12と同様に行うようにしてもよい。
【0094】
そして、CPU10は、読み込んだ元情報から二次元バーコードを作成して表示装置13に表示する(ステップ62)。
【0095】
図13(a)が、表示装置13に二次元バーコードが表示された状態を表したものである。
この図13(a)に示されるように、図7の表示画面において選択された「到着予想時刻」ボタン131cの位置が、図8で説明したのと同様に「戻る」ボタン131c´に変更される。
【0096】
CPU10は、二次元バーコードを作成し表示した状態から、ユーザにより「戻る」ボタン131c´(図13(a)参照)が操作されたか否かを監視し、操作がなければ(ステップ63;N)ステップ62に戻って二次元バーコードの表示を継続する。
「戻る」ボタン131c´の操作があれば(ステップ63;Y)、CPU10は、メインルーチンにリターンする。
【0097】
次に携帯電話の処理について説明する。
ユーザは、ステップ62においてナビゲーション装置の表示装置13表示された二次元バーコードを携帯電話のカメラ機能を使用して撮影する(ステップ71、図13(b))。
【0098】
二次元バーコードが撮影されると、携帯電話のCPU30は、撮像画像を解読して解析結果を表示装置32に表示する(ステップ72、図13(c))。
【0099】
図13(c)に示されるように、「到着予想時刻」ボタン131cを選択して作成、表示された二次元バーコードを携帯電話で解析すると、解析した元情報のうち以下の項目を表示装置32に表示する。
「リストランテ 青山」…ユーザが設定した目的地の名称
「<正確な到着時間>」…目的地情報源ボタン131cに対応した情報源の表示1
「http://www.arrival.co.jp/」…到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)のURL
「to?nl=35.40.30.597&el=139.44.13.030」…目的地の位置座標(nl=以下が北緯値、el=以下が東経値)
「&from?nl=35.41.56.922&el=139.46.11.099」…車両の現在位置座標(nl=以下が北緯値、el=以下が東経値)
【0100】
なお、元情報のうち、車両現在位置から目的地までの走行経路情報については、RAMに格納するが、情報量が多いため表示装置32には表示しない。
【0101】
ユーザが表示されたURLを選択することで送信を指示すると、CPU30は、表示したURLのサーバと接続し、元情報(走行経路情報を含む)を送信する(ステップ43)。
【0102】
そして、CPU30は、元情報を送信した到着予想時刻補正サーバから送信される、目的地へのより到着予想時刻と、付加されている場合には当該付加された道路情報を受信し、図13(d)に示されるように、より正確な到着予想時刻を表示装置32に表示し(ステップ74)、メインルーチンにリターンする。
なお、図13(d)では、付加道路情報として、イベントによる渋滞を説明するテキストが表示されている。
【0103】
以上説明したように、本実施形態によれば、
(1)ナビゲーション装置において、目的地情報(例えば名称、電話番号、メールアドレス、URL等)と経路情報(例えば現在位置、行程、到着予想時間等)と、携帯電話から情報源にアクセスするためのURLを、携帯電話で認識、解読可能な二次元バーコードに変換し、ナビゲーション装置の表示装置に表示し、
(2)ユーザが携帯電話に付いているカメラで二次元バーコードを撮影するという簡単な操作だけで、目的地情報、経路情報、URL等を携帯電話に情報伝達し、
(3)ユーザが携帯電話において、例えばレストランへの予約やそのレストラン到着時の天気予報の閲覧を行うことが可能になる。
【0104】
このように、通信機能を持たないナビゲーション装置であっても、既に普及している携帯電話等の撮影機能を持った情報携帯端末を簡易に活用することで、目的地に関連した種々の情報を取得したり、送信したりすることができる。
すなわち、本実施形態によれば、ナビゲーション装置に通信用の特別のハードウェアを用いず、また煩雑な携帯電話の操作を必要とせず、ナビゲーション装置から携帯電話への情報伝達を、簡単なユーザ操作で実現することができる。
【0105】
以上、本発明の情報処理装置における1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態では、符号化画像変換プログラムにより元情報から作成する符号化画像として二次元バーコードを作成する場合について説明したが、他の符号化画像として電子透かしを作成するようにしてもよい。
【0106】
この場合の電子透かしアイコンは、直接埋め込み方式や、周波数成分埋め込み方式等の各種周知の電子透かし技術を使用することが可能である。
直接埋め込み方式は、人間が明るい画素の近くの暗い画素は認知しにくいという特性を利用したもので、データの標本値(アイコン)に施設情報を埋め込む方式で、画素を複数のブロックに分割し、輝度を表すビット情報に直接処理を施して透かしを埋め込む方法である。本実施形態では、処理する時間が少ないという利点から、この直接埋め込み方式が採用されている。
一方、周波数成分埋め込み方式は、フーリエ変換(FET)やスペクトル拡散、離散コサイン変換(DCT)などに代表されるように、画像データを周波数成分に変換し、画質に影響しないように特定の周波数成分に透かし情報を埋め込む方法である。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の1実施形態において情報処理装置として機能するナビゲーション装置の構成図である。
【図2】POI(施設情報)DBに格納される施設情報を概念的に表したものである。
【図3】携帯端末装置の一例としての携帯電話の構成図である。
【図4】到着地天気予報サーバ(天気予報配信センタ)の構成図である。
【図5】駐車場満空予想サーバ(駐車場の空き情報配信センタ)の構成図である。
【図6】到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)の構成図である。
【図7】ナビゲーション装置の表示装置に、ユーザが特定する情報源ボタンが表示された状態を表した説明図である。
【図8】「目的地の情報」ボタンが選択された場合のナビゲーション装置と携帯電話の動作を表した説明図である。
【図9】経路案内処理の処理動作を表したフローチャートである。
【図10】「目的地の情報」ボタンが特定された場合における、二次元バーコード作成処理の動作と、携帯電話の処理動作を表したフローチャートである。
【図11】「目的地への連絡」ボタンが選択された場合のナビゲーション装置と携帯電話の動作を表した説明図である。
【図12】「目的地への連絡」ボタンが特定された場合における、二次元バーコード作成処理の動作と、携帯電話の処理動作を表したフローチャートである。
【図13】「到着予想時刻」ボタンが選択された場合のナビゲーション装置と携帯電話の動作を表した説明図である。
【図14】「到着予想時刻」ボタンが特定された場合における、二次元バーコード作成処理の動作と、携帯電話の処理動作を表したフローチャートである。
【符号の説明】
【0108】
10 CPU
11 現在位置検出装置
12 記憶装置
121 地図DB
122 符号化画像変換プログラム
123 経路案内プログラム
124 POI(施設情報)DB
125 サーバURLDB
13 表示装置
14 入力装置
15 音声出力装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に係り、例えば、車両に搭載されて、携帯電話等の撮像手段を備えた携帯端末等に対して情報を提供する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されたナビゲーション装置では情報処理装置としても機能し、目的地までの走行経路の案内だけでなく、経路・地図に関する情報として、走行経路中に存在するホテル等の施設情報も提供できるようになっている。
例えば、特許文献1記載のナビゲーション装置では、複数の施設の中から特定の施設を選択するための選択メニューを表示装置に表示し、選択された施設に関する施設情報を表示装置に表示するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−66584
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし従来のナビゲーション装置により情報を提供する場合、ユーザは施設情報を画面表示させるために、選択メニューを表示させて選択する等の操作をする必要がある。この操作の間、ナビゲーション装置による経路案内を中断する必要がある。
例えば、ナビゲーション装置で見つけたレストランへの経路案内は可能であるが、そのレストランへの予約やそのレストラン到着時の天気予報、周辺の駐車場の到着時刻での空き状態(予想)の確認などは、できないか煩雑な操作が必要であった。
【0005】
また、ユーザに提供する施設情報については、通信機能を備えていないナビゲーション装置の場合には、予め記憶されている情報に限られており、最新の情報を提供することができず、最新情報を得るために通信機能を備える必要があった。
また、従来のナビゲーション装置で提供される施設情報は、ナビゲーション装置が搭載された車両内でのみ確認することができ、車両外において施設情報やその施設に関する最新の情報を得ることはできなかった。
【0006】
本発明は、簡単な操作で、設定した目的地に関連した情報をユーザが容易に取得することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)請求項1記載の発明では、目的地を設定する目的地設定手段と、該設定された目的地に到着する予想時刻を算出する算出手段と、前記設定された目的地の情報を提供する情報センタとの通信用アドレスを、記憶手段から取得する取得手段と、該取得した通信用アドレス及び前記算出した予想時刻を所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、を情報処理装置に具備させて前記目的を達成する。
(2)請求項2に記載した発明では、目的地を設定する目的地設定手段と、該設定された目的地に到着する予想時刻を算出する算出手段と、前記設定された目的地のメールアドレスを、記憶手段から取得する取得手段と、前記取得したメールアドレス及び前記算出した予想時刻を所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、を情報処理装置に具備させて前記目的を達成する。
(3)請求項3にに記載した発明では、目的地までの到着予想時刻を算出する情報センタの通信用アドレスを記憶する記憶手段と、現在位置を検出する現在位置検出手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、前記検出した現在位置、前記設定した目的地及び前記記憶された通信用アドレスを所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、を情報処理装置に具備させて前記目的を達成する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、目的地の位置座標と情報源の通信用アドレスを所定の変換方式による符号化画像に変換して表示するので、ユーザは、例えば、携帯電話等の情報処理端末で符号化画像を撮像して元情報を解析することで、容易に目的地に関連した情報を取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の情報処理装置における好適な実施の形態について、図1から図14を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の情報処理装置では、施設情報をユーザに提供するナビゲーション装置により実現される。
ナビゲーション装置は、目的地としての設定対象となる各施設に関し、その位置座標、名称、ジャンル、URL(Uniform Resource Locator)、メールアドレス等の施設情報を記憶する。
また、ナビゲーション装置は、目的地に関連して希望する情報源の通信用アドレス、例えば、天気予報配信センタ、駐車場の空き情報配信センタ、目的地の到着予測時刻配信センタの各通信用アドレスを記憶する。
目的地に関連して希望する情報源をユーザが指定すると、ナビゲーション装置は、指定された情報源のURL(又はメールアドレス)と目的地の位置座標、及び、必要に応じて目的地情報や経路情報を、二次元バーコード(所定の変換方式による符号化画像。電子透かしでもよい。)に変換して表示装置に表示する。
【0010】
ここで目的地情報としては、目的地の名称、電話番号等の位置座標と通信用アドレス(URL、メールアドレス)を除く施設情報が該当する。
また、経路情報としては、車両の現在位置、経路探索による目的地までの走行経路、目的地の到着予想時間等が該当する。
【0011】
ユーザが表示された二次元バーコードを携帯電話で撮像すると、携帯電話は、撮像した二次元バーコードを解析して元の情報(目的地の位置座標、URL等)を得る。
これによりユーザは、携帯電話を通じて希望した情報源についての情報閲覧やメール連絡が可能になる。
【0012】
例えば、ユーザが情報源として目的地の情報を指定すると、目的地の座標、天気予報配信センタと駐車場の空き情報配信センタの両URLの他に、目的地の名称、到着予想時間が二次元バーコードに変換されてナビゲーション装置に画面表示される。
ユーザがこの二次元バーコードを携帯電話で撮像すると、携帯電話では二次元バーコードで表現された元情報を解析して画面表示する。
【0013】
この表示画面で、ユーザが天気予報配信センタのURLを指定すると、携帯電話は、天気予報配信センタに接続し目的地の座標と到着予想時間を送信することで、目的地付近の天気予報情報を取得して画面表示する。また、駐車場の空き情報配信センタを選択すると、同センタに接続し目的地の座標と到着予想時間を送信することで、目的地周辺の駐車場の到着予想時間における混雑状態の予想を取得して画面表示する。
【0014】
さらに、ユーザが情報源として目的地への連絡を選択した場合には、目的地自身のURLやメールアドレスが二次元バーコード化される。これにより、ユーザは携帯電話から目的地が宿泊施設やレストランであればその予約や、到着予想時間の連絡等の通信がかのうになる。
また、到着予想時刻(日時)は、目的地まで探索した走行経路に従ってナビゲーション装置で予想するが、より正確な時刻を知りたい場合にユーザが情報源として到着予想時刻を指定すると、目的地の座標の他に走行経路等が二次元バーコード化される。ユーザはこれを撮影することで、携帯電話から、より正確な到着時間を知ることができる。
【0015】
(2)実施形態の詳細
図1は、情報処理装置として機能するナビゲーション装置の構成を表したものである。
この図1に示すように、ナビゲーション装置は、各種プログラムやデータに従ってナビゲーション装置全体を制御するCPU10を備えており、CPU10には現在位置検出装置11、記憶装置12、表示装置13、入力装置14、音声出力装置15、その他の装置(計時手段としての時計等)が接続されている。
【0016】
現在位置検出装置11は、ナビゲーション装置が搭載される車両の現在位置(緯度、経度からなる絶対座標値)を検出するためのものであり、人工衛星を利用して車両の位置を測定するGPS(Global Positioning System)受信装置111、地磁気を検出して車両の方位を求める地磁気センサ112、ジャイロセンサ113、車速センサ114等の1又は複数が使用される。
【0017】
記憶装置12には、施設情報記憶手段、通信用アドレス記憶手段、走行経路記憶手段等の各種記憶手段として機能し、各種プログラムやデータを記憶する。
記憶装置12は、ROM、RAMの他、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、メモリチップやICカード等の半導体記録媒体、CD−ROMやMO、PD(相変化書換型光ディスク)等の光学的に情報が読み取られる記録媒体、その他各種方法でコンピュータプログラムやデータが記録される記録媒体が含まれる。
記録媒体には、記録内容に応じて異なる媒体を使用するようにしてもよい。
【0018】
記憶装置12は、地図データベース(DB)121、符号化画像変換プログラム122、経路案内プログラム123、POI(施設情報)DB124、サーバURLDB125、その他の各種プログラムやデータが格納される。
【0019】
地図DB121は、車両の現在地周辺や目的地周辺等の各種地図や道路を表示装置13に表示するための地図情報や、目的地までの経路探索に使用される道路情報等の各種地図や道路に関するデータが格納されたデータベースである。
【0020】
符号化画像変換プログラム122は、ナビゲーション装置の表示画面上に、目的地の情報、目的地への連絡、到着予想時間、といった特定可能な情報源を表示し(情報源特定手段)、特定された情報源に対応する変換元座標を符号化画像に変換して表示するプログラムである。
符号化画像変換プログラム122は、CPU10と協働して、本実施形態における変換手段として機能する。
本実施形態において、符号化画像としては二次元バーコードが使用される。
【0021】
そして、符号化画像の変換対象とされる元情報は、目的地情報、又は目的地情報と経路情報で構成される。
目的地情報は、目的地の位置座標と、特定された情報源のURL、目的地の名称、及び目的地の住所から構成される。なお、名称と住所の一方又は両方は省略可能である。
【0022】
経路情報は、車両の現在位置、経路探索処理で探索された目的地までの走行経路、探索された走行経路の距離や道路種別、信号数等から算出される目的地の到着予想時刻(日時)等から構成され、ユーザが特定した情報源に応じて符号化画像への変換対象とされる。
例えば、特定された情報源が、目的地情報であれば到着予想時刻が対象となり、目的地への連絡であれば車両の現在位置が対象となり、到着予想時刻であれば車両の現在位置と走行経路が対象となる。
【0023】
二次元バーコードは、1方向にだけ情報を持つ通常のバーコードを積み上げた形の「スタック型二次元コード」と、碁盤の目のような形をした「マトリックス型二次元コード」等いずれの形式を採用することも可能である。
二次元バーコードの作成及び解析は、例えば、特開2004−164532、特開2002−137394、特開平10−55420号、特開平11−306272号等に記載された各種の周知方法により実現される。
【0024】
経路案内プログラム123は、ユーザ入力に基づく目的地の設定処理(目的地設定手段として機能)、地図DB121に格納された道路データを使用して設定された目的地までの走行経路を探索する処理(経路探索手段として機能)、探索した走行経路とその経路の道路データ(道路幅、制限車速、信号機の有無等)から目的地への予想到着時刻の算出処理(予想到着時刻算出手段として機能)、探索した走行経路を地図上に表示したり(地図表示手段として機能)、音声により走行経路を案内したり、案内に必要な各種処理(経路案内手段として機能)を行うためのプログラムである。
【0025】
POI(施設情報)DB124は、各施設に対する施設情報が格納されたデータベースである。
図2は、POI(施設情報)DB124に格納される施設情報を概念的に表したものである。
この図2に示されるように、POI(施設情報)DB124には、施設情報番号、名称、ジャンル、電話番号、住所、位置座標、メールアドレス、携帯サイト用URL(以下単にURLという)等が各施設毎に格納されている。
【0026】
この施設情報は、予め登録されている施設情報の他、外部から通信や記憶媒体を介して新たな施設情報が追加される。
また、ユーザが地点登録処理により、登録地点を指定し、対応する名称、ジャンル、電話番号、住所、メールアドレス、URL等を入力することで、新たに施設情報を作成して登録することができる。
【0027】
図1において、サーバURLデーターベース(DB)125には、情報源の通信用アドレスが格納され、アドレス記憶手段として機能する。
サーバURLDB125には、情報源として天気予報配信センタ、駐車場の空き情報配信センタ、目的地の到着予測時刻配信センタ、等の各種情報を配信する情報配信センタのURLが格納される。
【0028】
なお、各情報配信センタのURLに加えて、そのメールアドレスや、電話番号も記憶しておき、符号化画像の変換対象とするようにしてもよい。
この場合、メールアドレスや電話番号は、各情報配信センタのURLと共に符号化画像の変換対象とする。
【0029】
表示装置13には、車両周辺や探索された走行経路周辺の地図や、探索経路、本実施形態により作成された符号化画像(以下、本実施形態の説明において二次元バーコードについて説明する)が表示される。
また表示装置13には、経路探索の対象となる目的地周辺の地図や、ユーザが情報源を特定するための情報源特定ボタン(キー)が表示される。
【0030】
表示装置13は、液晶表示装置、CRT等の各種表示装置が使用される。
なお、この表示装置13は、例えばタッチパネル等の、入力装置14としての機能を兼ね備えたものとすることができる。
【0031】
入力装置14は、ナビゲーション処理における走行開始時の現在地(出発地点)や目的地(到達地点)、情報源の指定をする際に使用される。
入力装置14には、タッチパネル(スイッチとして機能)、キーボード、マウス、ライトペン、ジョイスティック、赤外線等によるリモコン、音声認識装置などの各種の装置が使用可能である。
【0032】
音声出力装置15は、車内に配置された複数のスピーカで構成され、音声制御部で制御された音声、例えば、音声による経路案内を行う場合の案内音声等が出力されるようになっている。この音声出力装置15は、オーディオ用のスピーカと兼用するようにしてもよい。
【0033】
図3は、携帯端末装置の一例としての携帯電話の構成を表したものである。
この携帯電話は、CPU30、記憶装置31、表示装置32、撮像装置(カメラ)33、音声入力装置34、音声出力装置35、入力装置36、通信装置37、その他の装置(計時手段としての時計等)を備えている。
CPU30は、記憶装置31に格納された各種プログラムやデータに従って電話全体の制御を行う。
【0034】
記憶装置31は、ROMやRAM、場合によっては半導体記憶装置等で構成され、符号化画像認識プログラム311、通信プログラム312、その他のプログラムやデータが格納される。
【0035】
符号化画像認識プログラム311は、撮像装置で撮像された二次元バーコードを解析して元情報を認識し、表示装置32に画面表示するプログラムである。
CPU30は、この符号化画像認識プログラム311に従って、ナビゲーション装置の符号化画像変換プログラムで二次元バーコードを作成する際に使用される各種方式に対応した方式で二次元バーコードの解析を行う。
【0036】
通信プログラム312は、画面表示した元情報に含まれるURLやメールアドレスに基づくブラウザ機能とメール機能とを備えたプログラムである。
元情報に含まれるURLが選択された場合、ブラウザ機能により、該当するURLの情報配信センタに元情報に含まれる目的地の位置座標や走行経路等を送信することで、該当する情報配信センタから必要な内容を受信してその内容を表示装置32に表示する。
【0037】
表示装置32は、各種表示装置の使用が可能であるが、本実施形態では、液晶表示装置やプラズマディスプレイ等が使用され、施設情報、URLで指定されるホームページの内容、送受信したメールの内容、電話番号等の各種情報が表示される。
【0038】
撮像装置(カメラ)33は撮像手段として機能し、画像を撮像するためのCCD(電荷結合素子)を備えたカメラで構成されている。
撮像装置33は、画像や外部の景色等を撮像する。本実施形態では、ナビゲーション装置の表示装置13に表示された二次元バーコードの撮像に使用される。
【0039】
音声入力装置34と音声出力装置35は、携帯電話としての通話機能を使用する際に音声の入出力装置として機能する。
【0040】
入力装置36は、テンキー等の各種入力キーを備え、電話番号を入力したり、メール機能を使用する際のテキスト入力に使用したり、表示装置32に表示されたメールアドレスやURLの選択をする際に使用される。
通信装置37は、携帯電話機能を使用する際の通信と、インターネット等の通信網に接続してURLやメールアドレスで指定された対象との間での各種データ通信を行う。
【0041】
図4〜図6は、本実施形態における携帯電話に対して情報源として各種情報を配信する情報配信センタの構成を表したものである。
図4は到着地天気予報サーバ(天気予報配信センタ)、図5は駐車場満空予想サーバ(駐車場の空き情報配信センタ)、図6は到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)の構成を機能的に表したものである。
【0042】
これら各サーバ(情報配信センタ)は、CPUと各種記憶装置を備えたサーバシステムで構成されており、携帯電話向け通信装置41と、配信する情報の内容を外部から取得するための外部IP向け通信装置42と、配信する情報内容に対応した機能を実現するためのプログラムと記憶部を備えている。
【0043】
到着地天気予報サーバ(天気予報配信センタ)は、図4に示されるように、天気予報検索プログラム44を備えており、CPUと協働して、携帯電話向け通信装置41を介して携帯電話から受信する到着予想時刻と位置座標とから、予想時刻における座標位置の天気予報を検出するようになっている。
【0044】
すなわち到着地天気予報サーバは、外部IP(Information Provider)向け通信装置42を介して、例えば、公的気象予報機関等の外部IPから、該当位置、時刻に対応する天気予報を取得(符号43)するようになっている。
天気予報検索プログラム44に従って検出した天気予報は、携帯電話向け通信装置41から携帯電話に送信されるようになっている。
【0045】
駐車場満空予想サーバ(駐車場の空き情報配信センタ)は、図5に示されるように、駐車場検索プログラム46と満空予想プログラム47を備えている。
駐車場検索プログラム46は、CPUと協働して、携帯電話向け通信装置41を介して携帯電話から受信する位置座標から、当該位置周辺の駐車場を検索する。検索する駐車場は本実施形態では1箇所であるが、複数としてもよい。
【0046】
ついで、満空予想プログラム47がCPUと協働し、外部IP向け通信装置42を介して、例えば、駐車場管理センター等の外部IPから、各駐車場の満空情報をリアルタイムで取得し(符号45)、その時刻等と共に記憶しておくようになっている。
そして、携帯電話から受信した予想時刻における検索済み駐車場の空き状態を、予想し、駐車場とその空き情報(予想結果)を携帯電話向け通信装置41から携帯電話に送信するようになっている。
なお、駐車場検索プログラム46と満空予想プログラム47は、到着予想時間において満車状態であると予想される場合に、他の駐車場が存在する場合には他の駐車場の空き状態を予想し、いずれか空いている可能性の高い方を携帯電話に送信するようになっている。
【0047】
到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)は、図6に示されるように、到着予想時刻算出(経路探索)プログラム49を備えており、CPUと協働して、携帯電話向け通信装置41を介して携帯電話から受信する車両の現在位置、目的地座標、走行経路から、より正確な到着予想時刻を算出するようになっている。
【0048】
すなわち到着予想時刻補正サーバは、外部IP(Information Provider)向け通信装置42を介して、例えば、VICSセンタ等の外部IPから、受信した走行経路上の渋滞情報をリアルタイムで取得する(符号48)。
そして、車両現在位置、走行経路、渋滞情報、及び現在の時刻から、目的地へのより正確な到着予測時刻を算出し、携帯電話向け通信装置41から携帯電話に送信するようになっている。
【0049】
次に、このように構成されたナビゲーション装置から携帯電話を使用して、ユーザが希望する情報源から各種情報を取得するシステムの動作について説明する。
図7は、ナビゲーション装置の表示装置13に、ユーザが特定する情報源ボタンが表示された状態を表したものである。
【0050】
図7では、経路案内プログラム123による経路案内中の画面が例示されており、表示装置13には車両現在地周辺の地図と、車両の現在位置(画面ほぼ中心に三角印と点線の円で表示)が表示されている。
そして、画面右上に3つの情報源ボタン131が表示されている。情報源ボタン131は、「目的地の情報」ボタン131a、「目的地への連絡」ボタン131b、及び「到着予想時刻」ボタン131cである。
ユーザは、いずれかの情報源ボタン131を特定(選択)することで、後述のように、対応する情報(目的地の座標を含む情報源に対応した元情報)の二次元バーコードが画面に表示される。
【0051】
なお本実施形態において、経路案内がされている間は、3つの情報源ボタン131a〜cが常時表示されているが、地図や走行経路の表示領域が少なくなるので、通常は表示しないようにしてもよい。
その代わりに、表示画面に情報源呼び出しボタンを小さく表示するようにしてもよい。
この情報源呼び出しボタンが選択された場合に、図7に示されるように、3つの情報源ボタン131a〜cが画面表示されるようにする。
【0052】
以下、3つの情報源ボタン131a〜cがそれぞれ選択された場合の、ナビゲーション装置の処理動作、及び携帯電話による処理動作について説明する。
図8は、「目的地の情報」ボタン131aが選択された場合のナビゲーション装置と携帯電話の動作を表したものである。
ユーザが情報源ボタン131のうちの「目的地の情報」ボタン131aを選択すると、CPU10は符号化画像変換プログラム122に従って、変換する元情報を取得して(読み出して)、二次元バーコードを作成する。
【0053】
すなわち、CPU10は、元情報として、目的地の名称、座標、住所を施設情報DB124から、天気予報配信センタのURLと駐車場の空き情報配信センタのURLをサーバURLDB125から、後述する経路案内処理において算出した目的地への到着予想日時(時刻)をRAMから、それぞれ読み出す。
そして、読み出した元情報から二次元バーコード132を作成し、図8(a)に示されるように、表示装置13に表示する。
【0054】
なお、図8(a)では、画面の中心に二次元バーコード132が表示されているが、情報源ボタン131の下側等、画面中心からずらした位置に、携帯電話で認識できる範囲で小さく表示するようにしてもよい。これにより、地図画面の表示領域が一時的に減少することが防止される。
【0055】
ユーザが「目的地の情報」ボタン131aを選択すると、その選択したボタンは「戻る」ボタン131a´に変換される。この「戻る」ボタン131a´を選択すると、二次元バーコード132が表示された状態から元の画面に戻り、もとの「目的地の情報」ボタン131aに戻る。
【0056】
ナビゲーション装置の表示装置13に二次元バーコード132が表示された状態において、ユーザが撮像機能を備えた携帯電話で撮像すると(図8(b))、携帯電話のCPU30は、撮像された画像データをRAMに格納する。
ついでCPU30は、RAMに格納された画像データから、二次元バーコード132の元情報を解析して、RAMに一次記憶するとともに、元情報を表示装置32に表示する。
【0057】
図8(c)は、「目的地の情報」ボタン131aに対応してナビゲーション装置で作成された二次元バーコード132を撮像後に解析した元情報を、表示装置32に表示した状態を例示したものである。
この図8(c)に示されるように、以下の各項目が表示される。
「リストランテ 青山」…ユーザが設定した目的地の名称
「<到着時の天気>」…「目的地の表示」ボタン131aに対応した情報源の表示1
「http://www.otenki.co.jp/」…天気予報配信センタ(到着地天気予報サーバ)のURL
「nl=35.40.30.597」…目的地の座標のうち北緯座標
「&」…データの区切り
「el=139.44.13.030」…目的地の座標のうち東経座標
「&」…データの区切り
「atime=2003.10.11.19.50」…目的地への到着予想時間
「<到着時の駐車場>」…「目的地の情報」ボタン131aに対応した情報源の表示2
「http://www.parking..co.jp/」…駐車場の空き情報配信センタ(駐車場満空予想サーバ)のURL
「nl=35.40.30.597」以下は上記と同じ。
【0058】
ユーザは、携帯電話の表示装置32に画面表示された上記情報のうち、<到着時の天気>か<到着時の駐車場>について確認したい方に対応したURLを選択する。
CPU30は、到着地天気予報サーバ(図4)又は駐車場満空予想サーバ(図5)のうち、選択されたサーバに接続し、目的地の座標と到着予想時間を送信し、その時間における天気予報/駐車場と空き情報を受信して表示装置32に表示する。
【0059】
図8(d)は、到着地天気予報サーバから送信された天気予報情報「晴れ」に対応した携帯電話の表示画面を表したものである。
携帯電話で受信する天気予報情報「晴れ」は、携帯電話から送信した目的地周辺の、同じく送信した到着予想時刻における天気予報情報である。
表示装置32には、受信した天気予報情報「晴れ」の文字と、晴れを表示する星印が表示されている。星印は、到着予想時刻が19時50分に合わせた表示であり、昼間であれば太陽のマークが表示される。
【0060】
また、CPU30は、二次元バーコードから解析した元情報を「○年○月○日 ○時○分頃の ○ 付近の天気」に当てはめて、「2003年10月11日 19時50分頃の リストランテ 青山 付近の天気」を作成して、画面上部に表示する。
【0061】
以上の操作によってユーザは、図8(d)に示されるように、希望する情報、すなわち、目的地の到着予想時刻における天気予報を、ナビゲーション装置の通信機能の有無にかかわらず、ナビゲーション装置と切り離して、かつ容易に確認することができる。
【0062】
次に、本実施形態のナビゲーション装置における経路案内処理及び符号化画像変換処理について説明する。
図9は経路案内処理の処理動作を表したフローチャートである。
ナビゲーション装置のCPU10は、ユーザの選択に基づいて目的地設定処理を行う(ステップ21)。
目的地設定処理においてCPU10は、設定可能な目的地の名称を、施設情報DB124から読み出して表示装置13にリスト表示する。目的地の名称は、ユーザの選択によりジャンル順、あいうえお順、地域順等の各種順にリスト表示する。
ユーザは、表示されたリストの中から希望する目的地を選択し、CPU10は、選択された目的地の施設情報をRAMに格納することで目的地設定処理が完了する。
なお、ユーザの選択により地図上から特定の地点が指定された場合、その指定地点周辺に存在する施設を施設情報DB124から読み出して、いずれかをユーザが選択することも可能である。
【0063】
ついで、CPU10は、設定した目的地までの経路探索処理を行う(ステップ22)。
すなわち、CPU10は、現在位置検出装置11で検出される車両の現在位置を出発地としてRAMに格納し、この車両現在位置から設定した目的地までの走行経路を地図DB121の道路データを使用して探索し、RAMに格納する。
【0064】
経路探索により目的地までの走行経路が決定すると、CPU10は、決定した走行経路を構成する各道路の距離、法定速度、道路幅、信号の有無等から、予想走行時間を算出する。
そして、CPU10は、出発時刻が入力されている場合には入力された出発時刻、入力されていない場合には現在時刻から、予想走行時間経過後の時間を到着予想日時(時刻)として算出し、予想走行時間と到着予想日時をRAMに格納する(ステップ23)。
【0065】
なお、以上の到着予想日時の算出処理は、経路探索処理が終了した後に行うが、その後の探索した走行経路に基づく経路案内処理と並行して処理するようにしてもよい。
【0066】
CPU10は、車両の走行に応じて車両現在位置周辺の地図を表示装置13に表示し、走行経路と車両現在位置を地図上に表示し、必要に応じて交差点等の進路変更地点において音声で進路変更方向の案内を行う(ステップ24)。
この経路案内中CPU10は、情報源ボタン131(図7参照)が特定(選択)されたか否かを監視している(ステップ25)。
【0067】
3つある情報源ボタン131a〜131cのいずれかが特定されると(ステップ25;Y)、CPU10は、符号化画像変換プログラム122に従い、特定された情報源ボタン131a〜131cに対応した二次元バーコードの作成処理(後述)を行う(ステップ26)。
【0068】
二次元バーコードの作成処理が終了した後、又は、情報源ボタンが特定されない場合(ステップ25;N)、CPU10は、経路案内が終了したか否か(目的地に到着したか否かを含む)を判断する(ステップ27)。
二次元バーコードの作成処理が終了した後、未終了であれば(ステップ27;N)、ステップ24に戻って経路案内処理と情報源ボタンの監視を継続し、終了であれば(ステップ27;Y)、処理を終了する。
【0069】
図10は、「目的地の情報」ボタン131aが特定された場合における、二次元バーコード作成処理の動作と、携帯電話の処理動作を表したフローチャートである。
この図10で示される二次元バーコード作成処理は、図9の経路案内処理におけるステップ26で実行される。この点、後述する図12、図14も同じである。
【0070】
まず車載装置(ナビゲーション装置)における二次元バーコード作成処理について説明する。
ナビゲーション装置のCPU10は、特定された情報源ボタン131を判断し、「目的地の情報」ボタンであれば(ステップ30;Y)、施設情報DB124から、目的地情報(物件又は駐車場の名称、座標、住所)を読み込む(ステップ31)。
ここで、物件又は駐車場が目的地として設定されている施設である。
【0071】
なお、図10のフローチャートでは、目的地情報として目的地の住所について読み込んでいるが、図8で説明したように、読み込みの対象外としてもよい。
【0072】
ついでCPU10は、読み込みが成功したか否かを判断し(ステップ32)、読み込みが成功しない場合(ステップ32;N)、CPU10は、表示装置13に読み込みエラーを表示し(ステップ33)、メインルーチンにリターンする。
ここで、読み込みが成功しない場合は、目的地設定処理においてユーザが施設情報DB124に登録されている施設以外の施設や地点を目的地として設定した場合が該当する。
【0073】
なお、この読み込みが成功したか否かの判断と、不成功の場合の読み込みエラー表示の処理については、図14で説明する処理と同様にして省略することも可能である。
この場合、目的地の名称が二次元バーコードへの変換対象とされず、携帯電話でも解析結果に目的地の名称が表示されないが、もともとユーザが設定した目的地なので、その名称が表示されないことによる問題はすくないと考えられる。
以上のことは後述する図12の処理においてもどうようである。
【0074】
一方、目的地情報の読み込みが成功した場合(ステップ32;Y)、CPU10は到着予想日時とサーバURLを読み込む(ステップ34)。
ここで、到着予想日は、到着予想日時算出処理(ステップ23;図9)で算出しRAMに格納した到着予想日時を読み込む。
また、サーバURLは、サーバURLDB125から、天気予報配信センタ(到着地天気予報サーバ)のURL、及び車場の空き情報配信センタ(駐車場満空予想サーバ)のURLを読み込む。
【0075】
そして、CPU10は、読み込んだ名称、座標、住所、到着予想時刻、サーバURLを元情報として、二次元バーコードを作成して、表示装置13に表示する(ステップ36)。
図8(a)が、表示装置13に二次元バーコードを表示した状態である。
また、ステップ36で二次元バーコードを作成する元情報は、図8(c)に表示されるような情報配置となる。
【0076】
CPU10は、二次元バーコードを作成し表示した状態から、ユーザにより「戻る」ボタン131a´(図8(a)参照)が操作されたか否かを監視し、操作がなければ(ステップ36;N)ステップ35に戻って二次元バーコードの表示を継続する。
「戻る」ボタン131a´の操作があれば(ステップ36;Y)、CPU10は、メインルーチンにリターンする。
【0077】
次に携帯電話の処理について説明する。
ユーザは、ステップ35においてナビゲーション装置の表示装置13に二次元バーコードが表示(図8(a))されると、表示された二次元バーコードを携帯電話のカメラ機能を使用して撮影する(ステップ41、図8(b))。
二次元バーコードが撮影されると、携帯電話のCPU30は、撮像画像を解読して解析結果を表示装置32に表示する(ステップ42、図8(c))。
【0078】
この状態でユーザが表示されたURLのいずれかを選択(ここでは、ユーザが<到着時の天気>を選択したものとして説明する。)すると、CPU30は、選択されたURLのサーバと接続し、目的地情報と到着予想日時を送信する(ステップ43)。
【0079】
そして、CPU30は、送信した到着地天気予報サーバから送信される、目的地周辺の到着予想日時における天気予報を獲得し、図8(d)に示されるように、目的地、日時と共に獲得した天気予報を表示して(ステップ44)、処理を終了する。
【0080】
次に、図7に示した経路案内中の表示画面において「目的地への連絡」ボタン131bがユーザによって特定された場合の流れについて図11、図12を参照して説明する。
なお、基本的な流れは、「目的地の情報」ボタン131aが選択された場合における、図8〜図10で説明した流れと同様である。
従って、以下相違点を中心に説明することとする。
【0081】
ナビゲーション装置のCPU10は、特定された情報源ボタン131を判断し、「目的地への連絡」ボタンであれば(ステップ40;Y)、施設情報DB124から、目的地のメールアドレスを読み込む(ステップ41)。
【0082】
ついでCPU10は、読み込みが成功しなければ(ステップ42;N)、表示装置13に読み込みエラーを表示し(ステップ43)、メインルーチンにリターンする。
一方、目的地情報の読み込みが成功した場合(ステップ32;Y)、CPU10は到着予想日時を読み込む(ステップ44)。
【0083】
そして、CPU10は、読み込んだメールアドレス、到着予想日時、メール作成コマンドを元情報として二次元バーコードを作成して表示装置13に表示する(ステップ45)。
ここで、メール作成コマンドは、携帯電話の通信プログラム312が備えているメール機能を自動的に使用可能状態にさせるためのコマンドである。
【0084】
図11(a)が、表示装置13に二次元バーコードが表示された状態を表したものである。
この図11(a)に示されるように、図7の表示画面において選択された「目的地への連絡」ボタン131bの位置が、図8で説明したのと同様に「戻る」ボタン131b´に変更される。
【0085】
CPU10は、二次元バーコードを作成し表示した状態から、ユーザにより「戻る」ボタン131b´(図11(a)参照)が操作されたか否かを監視し、操作がなければ(ステップ46;N)ステップ45に戻って二次元バーコードの表示を継続する。
「戻る」ボタン131b´の操作があれば(ステップ46;Y)、CPU10は、メインルーチンにリターンする。
【0086】
次に携帯電話の処理について説明する。
ユーザは、ステップ45においてナビゲーション装置の表示装置13表示された二次元バーコードを携帯電話のカメラ機能を使用して撮影する(ステップ51、図11(b))。
【0087】
二次元バーコードが撮影されると、携帯電話のCPU30は、撮像画像を解読して解析結果を表示装置32に表示する(ステップ52)。
その際CPU30は、解読したメール作成コマンドに基づいて、通信プログラム213のメール機能を使用可能にし、メール本文を入力可能にすると共に、図11(c)に示されるように、解析した到着予想日時が記入(テキスト入力)された状態のメール作成フォームを表示する。
【0088】
この状態でユーザは追加の本文、例えば、図11(d)に例示されるように「禁煙席4名分予約します。」を入力し、携帯電話のメール送信ボタン(図示せず)を選択すると、CPU30は、作成されたメールを、解読したメールアドレスに送信し(ステップ53)、メインルーチンにリターンする。
【0089】
次に、図7に示した経路案内中の表示画面において「到着予想時刻」ボタン131cがユーザによって特定された場合の流れについて図13、図14を参照して説明する。
なお、基本的な流れは、図8〜図10で説明した流れと同様であり、相違点を中心に説明する。
【0090】
ナビゲーション装置のCPU10は、特定された情報源ボタン131を判断し、「到着予想時刻」ボタン131cであれば(ステップ60;Y)、元情報(現在地座標、目的地座標、目的地名称、走行経路、サーバURL)を読み込む(ステップ61)。
【0091】
ここで、CPU10は、現在地座標は現在位置検出装置11で検出されRAMに格納される車両の現在位置を読み込み、目的地名称は設定された目的地に対応する名称を施設情報DB124から読み込み、走行経路は経路探索処理で目的地まで探索された走行経路をRAMから読み込み、サーバURLはサーバURLDB125から到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)のURLを読み込む。
【0092】
この場合の走行経路は、出発地から目的地までの走行経路情報全てを読み込む必要はなく、車両現在位置から目的地までの走行経路情報である。
本実施形態では、車両現在位置から目的地までの走行経路情報を全て読み込むが、例えば、交差点等の進路変更地点の情報、すなわち、サーバにおいて走行経路を特定可能な最低限の情報以上の情報に限定して読み込むようにしてもい。
【0093】
なお、図10、図12のフローチャートでは、読み込みが成功したか否かを判断し、例えば、施設情報DB124に格納されていない施設や地点をユーザが目的地として設定した場合に読み込みできないため、読み込みエラーとなる。
これに対して図14のフローチャートでは、読み込みが不成功の場合には、目的地名称が読み込み対象から除かれることになる。
ただし、読み込みが成功したか否かの判断と、不成功の場合の表示を図10、12と同様に行うようにしてもよい。
【0094】
そして、CPU10は、読み込んだ元情報から二次元バーコードを作成して表示装置13に表示する(ステップ62)。
【0095】
図13(a)が、表示装置13に二次元バーコードが表示された状態を表したものである。
この図13(a)に示されるように、図7の表示画面において選択された「到着予想時刻」ボタン131cの位置が、図8で説明したのと同様に「戻る」ボタン131c´に変更される。
【0096】
CPU10は、二次元バーコードを作成し表示した状態から、ユーザにより「戻る」ボタン131c´(図13(a)参照)が操作されたか否かを監視し、操作がなければ(ステップ63;N)ステップ62に戻って二次元バーコードの表示を継続する。
「戻る」ボタン131c´の操作があれば(ステップ63;Y)、CPU10は、メインルーチンにリターンする。
【0097】
次に携帯電話の処理について説明する。
ユーザは、ステップ62においてナビゲーション装置の表示装置13表示された二次元バーコードを携帯電話のカメラ機能を使用して撮影する(ステップ71、図13(b))。
【0098】
二次元バーコードが撮影されると、携帯電話のCPU30は、撮像画像を解読して解析結果を表示装置32に表示する(ステップ72、図13(c))。
【0099】
図13(c)に示されるように、「到着予想時刻」ボタン131cを選択して作成、表示された二次元バーコードを携帯電話で解析すると、解析した元情報のうち以下の項目を表示装置32に表示する。
「リストランテ 青山」…ユーザが設定した目的地の名称
「<正確な到着時間>」…目的地情報源ボタン131cに対応した情報源の表示1
「http://www.arrival.co.jp/」…到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)のURL
「to?nl=35.40.30.597&el=139.44.13.030」…目的地の位置座標(nl=以下が北緯値、el=以下が東経値)
「&from?nl=35.41.56.922&el=139.46.11.099」…車両の現在位置座標(nl=以下が北緯値、el=以下が東経値)
【0100】
なお、元情報のうち、車両現在位置から目的地までの走行経路情報については、RAMに格納するが、情報量が多いため表示装置32には表示しない。
【0101】
ユーザが表示されたURLを選択することで送信を指示すると、CPU30は、表示したURLのサーバと接続し、元情報(走行経路情報を含む)を送信する(ステップ43)。
【0102】
そして、CPU30は、元情報を送信した到着予想時刻補正サーバから送信される、目的地へのより到着予想時刻と、付加されている場合には当該付加された道路情報を受信し、図13(d)に示されるように、より正確な到着予想時刻を表示装置32に表示し(ステップ74)、メインルーチンにリターンする。
なお、図13(d)では、付加道路情報として、イベントによる渋滞を説明するテキストが表示されている。
【0103】
以上説明したように、本実施形態によれば、
(1)ナビゲーション装置において、目的地情報(例えば名称、電話番号、メールアドレス、URL等)と経路情報(例えば現在位置、行程、到着予想時間等)と、携帯電話から情報源にアクセスするためのURLを、携帯電話で認識、解読可能な二次元バーコードに変換し、ナビゲーション装置の表示装置に表示し、
(2)ユーザが携帯電話に付いているカメラで二次元バーコードを撮影するという簡単な操作だけで、目的地情報、経路情報、URL等を携帯電話に情報伝達し、
(3)ユーザが携帯電話において、例えばレストランへの予約やそのレストラン到着時の天気予報の閲覧を行うことが可能になる。
【0104】
このように、通信機能を持たないナビゲーション装置であっても、既に普及している携帯電話等の撮影機能を持った情報携帯端末を簡易に活用することで、目的地に関連した種々の情報を取得したり、送信したりすることができる。
すなわち、本実施形態によれば、ナビゲーション装置に通信用の特別のハードウェアを用いず、また煩雑な携帯電話の操作を必要とせず、ナビゲーション装置から携帯電話への情報伝達を、簡単なユーザ操作で実現することができる。
【0105】
以上、本発明の情報処理装置における1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態では、符号化画像変換プログラムにより元情報から作成する符号化画像として二次元バーコードを作成する場合について説明したが、他の符号化画像として電子透かしを作成するようにしてもよい。
【0106】
この場合の電子透かしアイコンは、直接埋め込み方式や、周波数成分埋め込み方式等の各種周知の電子透かし技術を使用することが可能である。
直接埋め込み方式は、人間が明るい画素の近くの暗い画素は認知しにくいという特性を利用したもので、データの標本値(アイコン)に施設情報を埋め込む方式で、画素を複数のブロックに分割し、輝度を表すビット情報に直接処理を施して透かしを埋め込む方法である。本実施形態では、処理する時間が少ないという利点から、この直接埋め込み方式が採用されている。
一方、周波数成分埋め込み方式は、フーリエ変換(FET)やスペクトル拡散、離散コサイン変換(DCT)などに代表されるように、画像データを周波数成分に変換し、画質に影響しないように特定の周波数成分に透かし情報を埋め込む方法である。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の1実施形態において情報処理装置として機能するナビゲーション装置の構成図である。
【図2】POI(施設情報)DBに格納される施設情報を概念的に表したものである。
【図3】携帯端末装置の一例としての携帯電話の構成図である。
【図4】到着地天気予報サーバ(天気予報配信センタ)の構成図である。
【図5】駐車場満空予想サーバ(駐車場の空き情報配信センタ)の構成図である。
【図6】到着予想時刻補正サーバ(目的地の到着予測時刻配信センタ)の構成図である。
【図7】ナビゲーション装置の表示装置に、ユーザが特定する情報源ボタンが表示された状態を表した説明図である。
【図8】「目的地の情報」ボタンが選択された場合のナビゲーション装置と携帯電話の動作を表した説明図である。
【図9】経路案内処理の処理動作を表したフローチャートである。
【図10】「目的地の情報」ボタンが特定された場合における、二次元バーコード作成処理の動作と、携帯電話の処理動作を表したフローチャートである。
【図11】「目的地への連絡」ボタンが選択された場合のナビゲーション装置と携帯電話の動作を表した説明図である。
【図12】「目的地への連絡」ボタンが特定された場合における、二次元バーコード作成処理の動作と、携帯電話の処理動作を表したフローチャートである。
【図13】「到着予想時刻」ボタンが選択された場合のナビゲーション装置と携帯電話の動作を表した説明図である。
【図14】「到着予想時刻」ボタンが特定された場合における、二次元バーコード作成処理の動作と、携帯電話の処理動作を表したフローチャートである。
【符号の説明】
【0108】
10 CPU
11 現在位置検出装置
12 記憶装置
121 地図DB
122 符号化画像変換プログラム
123 経路案内プログラム
124 POI(施設情報)DB
125 サーバURLDB
13 表示装置
14 入力装置
15 音声出力装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地を設定する目的地設定手段と、
該設定された目的地に到着する予想時刻を算出する算出手段と、
前記設定された目的地の情報を提供する情報センタとの通信用アドレスを、記憶手段から取得する取得手段と、
該取得した通信用アドレス及び前記算出した予想時刻を所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、
前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
目的地を設定する目的地設定手段と、
該設定された目的地に到着する予想時刻を算出する算出手段と、
前記設定された目的地のメールアドレスを、記憶手段から取得する取得手段と、
前記取得したメールアドレス及び前記算出した予想時刻を所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、
前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
目的地までの到着予想時刻を算出する情報センタの通信用アドレスを記憶する記憶手段と、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、
目的地を設定する目的地設定手段と、
前記検出した現在位置、前記設定した目的地及び前記記憶された通信用アドレスを所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、
前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項1】
目的地を設定する目的地設定手段と、
該設定された目的地に到着する予想時刻を算出する算出手段と、
前記設定された目的地の情報を提供する情報センタとの通信用アドレスを、記憶手段から取得する取得手段と、
該取得した通信用アドレス及び前記算出した予想時刻を所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、
前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
目的地を設定する目的地設定手段と、
該設定された目的地に到着する予想時刻を算出する算出手段と、
前記設定された目的地のメールアドレスを、記憶手段から取得する取得手段と、
前記取得したメールアドレス及び前記算出した予想時刻を所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、
前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
目的地までの到着予想時刻を算出する情報センタの通信用アドレスを記憶する記憶手段と、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、
目的地を設定する目的地設定手段と、
前記検出した現在位置、前記設定した目的地及び前記記憶された通信用アドレスを所定の変換方式によって1つの符号化画像に変換する変換手段と、
前記変換した符号化画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−112981(P2006−112981A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−302285(P2004−302285)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【出願人】(591261509)株式会社エクォス・リサーチ (1,360)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【出願人】(591261509)株式会社エクォス・リサーチ (1,360)
【Fターム(参考)】
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