説明

情報提供システム、情報提供装置、および、情報提供方法

【課題】情報センター10から情報端末20に送信する情報を迅速に特定する。
【解決手段】情報センター10に情報の提供を要求する際に、ユーザの移動範囲のデータを情報端末20から情報センター10に送信する。情報センター10は、情報の提供を要求してきたユーザの移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データと、ユーザが希望する情報のキーワードとに基づいて、情報端末20に送信する情報を特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザからの要求に基づいて、情報を提供する情報提供システム、情報提供装置、および、情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが希望する目的地を情報センターのオペレータに伝え、オペレータが端末で検索した目的地のデータをカーナビゲーション装置に送信する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−253377号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、カーナビゲーション装置に設定するための目的地を、ユーザとオペレータとが会話することによって決定していたので、ユーザが希望する目的地を特定するまでに時間がかかるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明による情報提供システムは、情報端末から情報センターに呼を発して情報の提供を要求し、要求された情報を情報センターから情報端末に送信するシステムであって、情報端末は、情報の提供を要求する際に、ユーザの移動範囲のデータを情報センターに送信し、情報センターは、情報の提供を要求してきたユーザの移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データと、ユーザが希望する情報のキーワードとに基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする。
(2)本発明による情報提供装置は、情報端末を介してユーザから要求された情報を情報端末に送信する装置であって、情報端末から送信されてくるユーザの移動範囲のデータを受信し、受信した移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データと、ユーザが希望する情報のキーワードとに基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする。
(3)本発明による情報提供方法は、情報端末から情報センターに呼を発して情報の提供を要求し、要求された情報を情報センターから情報端末に送信する方法であって、情報端末は、情報の提供を要求する際に、ユーザの移動範囲のデータを情報センターに送信し、情報センターは、情報の提供を要求してきたユーザの移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データと、ユーザが希望する情報のキーワードとに基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明による情報提供システム、情報提供装置、および、情報提供方法によれば、情報の提供を要求してきたユーザの移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データと、ユーザが希望する情報のキーワードとに基づいて、情報端末に送信する情報を特定するので、ユーザが希望する情報を迅速に特定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、一実施の形態における情報提供システムの全体構成を示す図である。この情報提供システムでは、ユーザからの要求に応じて、情報センター10から車載情報端末20に情報を送信する。なお、図1では、車載情報端末20を1つだけ示しているが、同様の車載情報端末20が多くの車両に搭載されており、情報センター10は、複数の車載情報端末20と無線を介して通信を行うことができる。
【0008】
情報センター10は、情報提供処理を行う処理装置11、各種情報コンテンツを記憶している情報データベース12、ユーザからの要求に応じて、車載情報端末20に情報を送信した際の情報送信履歴データを記憶している利用統計データベース13、オペレーター用の端末装置14、車載情報端末20と無線電話回線を介して通信を行う通信装置15、記憶装置16とを備えている。利用統計データベース13に格納されている情報送信履歴データには、ユーザから情報を要求された際の車両位置、要求された情報のキーワード、および、実際に車載情報端末20に送信した情報が含まれる。
【0009】
車載情報端末20は、例えば、カーナビゲーション装置であり、車載情報端末全体の処理を行う処理装置21、画像情報を再生してモニター23に表示する画像再生回路22、音声情報を再生してスピーカー25から放送する音声再生回路24、ユーザが操作および情報入力を行う入力装置26、メモリ27、車両位置を検出するGPSセンサ28、情報センター10と無線電話回線を介して通信を行う通信装置29などを備えている。
【0010】
入力装置26には、音声通信回線51またはデータ通信回線52を介して、情報センター10に接続するためのアクセススイッチを含む各種スイッチやジョイスティックなどの操作部材の他に、ハンズフリー操作および通話を行うためのマイクロフォンなどが含まれる。
【0011】
処理装置21は、GPSセンサ28によって検出される車両位置に基づいて、車両の移動範囲を検出し、検出した移動範囲のデータをメモリ27に記録させておく。移動範囲は、例えば、車両が移動した最北の位置、最南の位置、最東の位置、最西の位置に基づいて決定する。
【0012】
この情報提供システムでは、以下の手順により、情報センター10から車載情報端末20に情報が送信される。ユーザが入力装置26に含まれるアクセススイッチを操作すると、音声通信回線51を介して、情報センター10に呼が発せられる。ユーザは、情報センター10に待機しているオペレータと会話することによって、希望する情報をオペレータに伝える。希望する情報とは、例えば、カーナビゲーション装置に設定するための目的地の情報や、レストラン等の店舗の情報である。オペレータは、端末装置14を操作して、利用者が希望する情報を情報データベース12から検索する。
【0013】
一実施の形態における情報提供システムでは、情報センター10に情報の提供を要求する際に、車両の移動範囲のデータを車載情報端末20から情報センター10に送信する。情報センター10は、ユーザから要求された情報のキーワードと、車載情報端末20から送信されてきた移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データとに基づいて、車載情報端末20に送信するための最適な情報を検索する。
【0014】
図2は、一実施の形態における情報提供システムにおいて、車載情報端末20によって行われる処理と、情報センター10によって行われる処理とを示すフローチャートである。ステップS10〜ステップS50までの処理は、車載情報端末20側によって行われ、ステップS200〜ステップS230までの処理は、情報センター10側によって行われる。
【0015】
利用者が入力装置26に含まれるアクセススイッチを操作すると、車載情報端末20の処理装置21は、ステップS10の処理を開始する。ステップS10では、通信装置29、および、音声通信回線51を介して、情報センター10に発呼する。
【0016】
情報センター10の処理装置11は、ステップS200において、通信装置15に着呼があるか否かを判定する。車載情報端末20からの着呼がないと判定するとステップS200で待機し、着呼があると判定すると、ステップS20に進む。ステップS20では、情報センター10に発呼したユーザと、情報センター10に待機しているオペレータとの間で会話が開始される。ユーザは、希望する情報をオペレータに伝える。
【0017】
ステップS20に続くステップS30において、車載情報端末20の処理装置21は、メモリ27に格納されている移動範囲のデータ、および、GPSセンサ28によって検出される現在位置の情報を、データ通信回線52を介して、情報センター10に送信する。上述したように、処理装置21は、車両の走行中に、GPSセンサ28から取得した車両位置の情報に基づいて、車両の移動範囲を決定して、メモリ27に記憶させておく。従って、ステップS30では、メモリ27に記憶されている移動範囲のデータを読み出すとともに、GPSセンサ28から車両位置の情報を取得して、通信装置29、および、データ通信回線52を介して、情報センター10に送信する。
【0018】
ステップS210において、情報センター10の処理装置11は、データ通信回線52、および、通信装置15を介して、車載情報端末20から、車両の移動範囲、および、車両位置のデータを受信したか否かを判定する。車両の移動範囲および車両位置のデータを受信していないと判定するとステップS210で待機し、受信したと判定すると、ステップS220に進む。
【0019】
ステップS220では、音声通信回線51を介してユーザがオペレータに伝えた希望情報のキーワードと、ステップS210で受信した車両の移動範囲と、利用統計データベース13に記憶されている他のユーザの情報送信履歴データとに基づいて、車載情報端末20に送信するための最適な情報を検索する。
【0020】
情報センター10の処理装置11が車載情報端末20に送信する情報を特定する手順を簡単に説明すると、以下の(1)〜(3)となる。
(1)ユーザから要求された情報のキーワードを特定する。
(2)車載情報端末から送信されてきた車両の移動範囲内において、特定したキーワードと同一のキーワードの情報が他のユーザによって過去に要求された際に、実際に送信した情報を抽出する。
(3)抽出した複数の情報のうち、最も送信頻度の高い情報を、車載情報端末20に送信する情報として特定する。
【0021】
図3は、車載情報端末20から送信されてきた車両の移動範囲および車両位置の一例を示す図である。ここでは、ユーザが希望する情報が「A駅の近くのレストラン」であるとする。この場合、ユーザーが希望する情報のキーワードは、「A駅」および「レストラン」であり、オペレータは、「A駅」および「レストラン」のキーワードを端末装置14に入力して、「A駅の近くのレストラン」の情報を情報データベース12から検索する。情報センター10の処理装置11は、端末装置14に入力される言葉を、ユーザが希望する情報のキーワードとして抽出する。
【0022】
ここで、A駅という同一名称の駅が2つ存在しており、端末装置14で「A駅」を検索すると、図3に示すA駅31と、A駅32の2つが検索されたものとする。
【0023】
処理装置11は、車載情報端末20から受信したユーザの移動範囲40内において、他のユーザが「A駅」の情報を希望した際に、実際に車載情報端末に提供した「A駅」の位置を特定する。利用統計データベース13には、ユーザが情報センター10に情報提供を要求した際の車両位置、要求した情報のキーワード、および、実際に提供を受けた情報のデータがユーザごとに格納されている。従って、情報を要求してきたユーザの移動範囲40内において、他のユーザが過去にA駅の情報を希望して、実際に提供を受けた情報、すなわち、A駅の位置を特定する。移動範囲40内から、他のユーザが過去にA駅の情報を希望して、実際に情報提供を受けたA駅の位置がA駅32よりA駅31の方が多ければ、車載情報端末20に送信するA駅の情報は、A駅31の情報であるとする。
【0024】
すなわち、情報を要求してきたユーザの移動範囲内において、他のユーザが過去に同様の情報を要求した際に、実際に送信した情報の統計データに基づいて、ユーザに提供する情報を決定する。情報センター10のオペレータは、処理装置11によって決定された情報をユーザに伝えて確認する。処理装置11は、ステップS230において、ユーザの了承が得られた情報を通信装置15、および、データ通信回線52を介して、車載情報端末20に送信する。
【0025】
車載情報端末20の処理装置21は、ステップS40において、通信装置29を介して、情報センター10から送信された情報を受信したか否かを判定する。情報を受信していないと判定するとステップS40で待機し、受信したと判定すると、ステップS50に進む。ステップS50では、車載情報端末20と情報センター10との間の回線を切断する。
【0026】
一実施の形態における情報提供システムによれば、情報センター10において、過去に情報端末20に情報を送信した際の情報送信履歴データをユーザごとに格納しておき、情報端末20から送信されてくるユーザの移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データを抽出し、抽出した情報送信履歴データと、ユーザが希望する情報のキーワードとに基づいて、情報端末に送信する情報を特定する。これにより、過去に他のユーザに送信した情報を考慮して、ユーザが希望する情報を迅速に特定することができる。
【0027】
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、車載情報端末20および情報センター10が共通の地図データを所有しており、この地図データが所定の大きさのメッシュと呼ばれるエリアで区切られている場合には、車載情報端末20で記録するユーザの移動範囲をメッシュ単位で記録するようにしてもよい。
【0028】
また、情報端末20のメモリ27に、ユーザの移動範囲のデータとともに、立ち寄った場所の種別や、年齢、性別、職業等を含むユーザの属性情報等を記録しておいて、情報センター10に送信することもできる。この場合、情報センター10では、車載情報端末20に送信する情報を特定する際に、過去に他のユーザに送信した情報だけでなく、他のユーザが立ち寄った場所の種別や、ユーザの属性情報等に基づいて決定することができる。例えば、情報の提供を要求してきたユーザが女性であれば、その女性ユーザの移動範囲内において、過去に他の女性ユーザが同様の情報の提供を要求してきた際に、実際に提供した情報に基づいて、送信する情報を特定すれば、より適切な情報を特定することができる。また、ユーザが過去に立ち寄ったレストランのうち、フレンチレストランに立ち寄る割合いが多ければ、A駅近くのレストランというユーザの要求に対して、A駅近くのフレンチレストランを検索して、ユーザに提供することもできる。
【0029】
ユーザの移動範囲内において、ユーザから要求された情報と同様の情報が他のユーザによって過去に要求された際に、実際に複数のユーザに提供した複数の情報をユーザに提示し、提示した複数の情報の中から、希望する情報をユーザに選択してもらうこともできる。すなわち、情報センター10は、他の複数のユーザに提供した複数の情報のデータを、通信装置15およびデータ通信回線52を介して、車載情報端末20に送信する。過去に他の複数のユーザに提供された複数の情報を受信した車載情報端末20は、受信した情報をモニタ23に表示するか、または、スピーカ25を介して音声出力する。
【0030】
図4は、他の複数のユーザに提供された複数の情報を表示したモニタ画面の一例である。図4に示す画面例では、画面の左側に、他のユーザに提供された複数の情報(レストラン情報)のリストが表示されており、画面の右側には、リスト上のレストランの位置を示す地図が表示されている。画面左側に示すリストでは、ユーザに送信した数が多い情報ほど、リストの上位に表示されるようにする。この方法によれば、ユーザは、モニタ23に表示されたリスト、および、地図に基づいて、希望する情報を容易に決定して、情報センター10に要求することができる。この場合、車載情報端末20側のモニタ23に表示する画面と同じ画面を情報センター10側の端末装置24のモニタに表示すれば、ユーザが要求する情報をオペレータが理解しやすくなる。
【0031】
情報センター10の処理装置11は、オペレータによって端末装置14に入力される言葉を、ユーザが希望する情報のキーワードとして検出したが、ユーザが希望する情報のキーワードを検出する方法は、上述した方法に限定されることはない。
【0032】
上述した一実施の形態では、情報センター10から車載情報端末20に情報を送信する例について説明したが、情報センター10からの情報送信先は、車載情報端末20に限定されることはなく、携帯用の情報端末等、他の情報端末でもよい。
【0033】
メモリ27には、ユーザの移動範囲のデータを記録するようにしたが、所定期間以上経過した古いデータは、削除するようにしてもよい。この場合には、古い移動範囲のデータに基づいて、不適切な情報が特定されてしまうのを防ぐことができる。
【0034】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、メモリ27が移動範囲記録手段を、通信装置29が送信手段を、GPSセンサ28が現在位置検出手段を、利用統計データベース13がデータ格納手段を、通信装置15が受信手段およびデータ送信手段を、処理装置11がキーワード検出手段および情報特定手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】一実施の形態における情報提供システムの全体構成を示す図
【図2】一実施の形態における情報提供システムにおいて、車載情報端末によって行われる処理と、情報センターによって行われる処理とを示すフローチャート
【図3】車載情報端末から送信されてきた車両の移動範囲および車両位置の一例を示す図
【図4】過去に他の複数のユーザに提供された複数の情報を表示したモニタ画面の一例
【符号の説明】
【0036】
10…情報センター、11…処理装置、12…情報データベース、13…利用統計データベース、14…端末装置、15…通信装置、16…記憶装置、20…車載情報端末、21…処理装置、22…画像再生回路、23…モニタ、24…音声再生回路、25…スピーカ、26…入力装置、27…メモリ、28…GPSセンサ、29…通信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報端末から情報センターに呼を発して情報の提供を要求し、要求された情報を情報センターから情報端末に送信する情報提供システムにおいて、
情報端末は、ユーザの移動範囲を記録する移動範囲記録手段と、
前記移動範囲記録手段によって記録された移動範囲を情報センターに送信する送信手段とを備え、
情報センターは、過去に情報端末に情報を送信した際の情報送信履歴データをユーザごとに格納するデータ格納手段と、
前記送信手段から送信される移動範囲を受信する受信手段と、
ユーザが希望する情報のキーワードを検出するキーワード検出手段と、
前記受信手段によって受信された移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データを前記データ格納手段から抽出し、抽出した情報送信履歴データと、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワードとに基づいて、情報端末に送信する情報を特定する情報特定手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
情報端末は、情報端末の現在位置を検出する現在位置検出手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記移動範囲記録手段によって記録された移動範囲とともに、前記現在位置検出手段によって検出された現在位置を情報センターに送信し、
情報センターの前記データ格納手段に格納される情報送信履歴データには、ユーザから情報を要求された際の情報端末の位置、ユーザから情報を要求された際に前記キーワード検出手段によって検出されたキーワード、および、実際に提供した情報のデータが含まれることを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供システムにおいて、
前記特定手段は、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワードと同一のキーワードの情報が、前記受信手段によって受信された移動範囲内において他のユーザによって要求された際に、実際に提供した情報に基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報提供システムにおいて、
前記特定手段は、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワードと同一のキーワードの情報が、前記受信手段によって受信された移動範囲内において他のユーザによって要求された際に、実際に提供した情報が複数存在する場合には、最も提供頻度が高かった情報を、情報端末に送信する情報として特定することを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
請求項3に記載の情報提供システムにおいて、
情報センターは、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワードと同一のキーワードの情報が、前記受信手段によって受信された移動範囲内において他のユーザによって要求された際に、実際に提供した情報が複数存在する場合には、それら複数の情報の中から、希望する情報をユーザに選択させるためのデータを情報端末に送信するデータ送信手段をさらに備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報提供システムにおいて、
情報端末は、情報センターの前記データ送信手段から送信されてくるデータを表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記受信手段は、ユーザの移動範囲のデータとともに、ユーザの属性情報のデータを情報端末から受信し、
前記情報特定手段は、前記データ格納手段から抽出した情報送信履歴データ、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワード、および、ユーザの属性情報に基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする情報提供システム。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記移動範囲記録手段は、ユーザの移動範囲とともに、ユーザが立ち寄った場所のデータを記録し、
前記情報特定手段は、前記データ格納手段から抽出した情報送信履歴データ、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワード、および、ユーザが立ち寄った場所のデータに基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする情報提供システム。
【請求項9】
情報端末を介してユーザから要求された情報を情報端末に送信する情報提供装置において、
情報端末から送信されてくるユーザの移動範囲のデータを受信する受信手段と、
過去に情報端末に情報を送信した際の情報送信履歴データをユーザごとに格納するデータ格納手段と、
ユーザが希望する情報のキーワードを検出するキーワード検出手段と、
前記受信手段によって受信された移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データを前記データ格納手段から抽出し、抽出した情報送信履歴データと、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワードとに基づいて、情報端末に送信する情報を特定する情報特定手段とを備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項10】
請求項9に記載の情報提供装置において、
前記データ格納手段に格納される情報送信履歴データには、ユーザから情報を要求された際の情報端末の位置、ユーザから情報を要求された際に前記キーワード検出手段によって検出されたキーワード、および、実際に提供した情報のデータが含まれることを特徴とする情報提供装置。
【請求項11】
請求項10に記載の情報提供装置において、
前記特定手段は、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワードと同一のキーワードの情報が、前記受信手段によって受信された移動範囲内において他のユーザによって要求された際に、実際に提供した情報に基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする情報提供装置。
【請求項12】
請求項11に記載の情報提供装置において、
前記特定手段は、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワードと同一のキーワードの情報が、前記受信手段によって受信された移動範囲内において他のユーザによって要求された際に、実際に提供した情報が複数存在する場合には、最も提供頻度が高かった情報を、情報端末に送信する情報として特定することを特徴とする情報提供装置。
【請求項13】
請求項11に記載の情報提供装置において、
前記キーワード検出手段によって検出されたキーワードと同一のキーワードの情報が、前記受信手段によって受信された移動範囲内において他のユーザによって要求された際に、実際に提供した情報が複数存在する場合には、それら複数の情報の中から、希望する情報をユーザに選択させるためのデータを情報端末に送信するデータ送信手段をさらに備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項14】
請求項9〜13のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記受信手段は、ユーザの移動範囲のデータとともに、ユーザの属性情報のデータを情報端末から受信し、
前記情報特定手段は、前記データ格納手段から抽出した情報送信履歴データ、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワード、および、ユーザの属性情報に基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする情報提供装置。
【請求項15】
請求項9〜14のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記受信手段は、ユーザの移動範囲のデータとともに、ユーザが立ち寄った場所のデータを情報端末から受信し、
前記情報特定手段は、前記データ格納手段から抽出した情報送信履歴データ、前記キーワード検出手段によって検出されたキーワード、および、ユーザが立ち寄った場所のデータに基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする情報提供装置。
【請求項16】
情報端末から情報センターに呼を発して情報の提供を要求し、要求された情報を情報センターから情報端末に送信する情報提供方法において、
情報端末は、情報の提供を要求する際に、ユーザの移動範囲のデータを情報センターに送信し、
情報センターは、情報の提供を要求してきたユーザの移動範囲内において、過去に他のユーザに情報を送信した際の情報送信履歴データと、ユーザが希望する情報のキーワードとに基づいて、情報端末に送信する情報を特定することを特徴とする情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−40868(P2007−40868A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−226402(P2005−226402)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】