説明

情報提供方法、装置、及びプログラム

【課題】位置情報機能を利用して認証を行うと共に、参照可能エリアをクライアント端末が設置されている特定の場所のみに固定しないようにすることである。
【解決手段】情報提供装置が保護情報を格納する。保護情報を参照しようとするユーザに対して、情報提供装置が、ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、保護情報の参照用IDを払い出す。ある参照用IDを有するユーザが、保護情報を参照しにきたときに、情報提供装置は、ユーザが有する参照用IDと、払い出した参照用IDとが一致すると判断された場合に、保護情報を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供方法、装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯電話やPHSなどの移動体通信機には、自己位置を通知する位置情報機能を有するものがある。位置情報機能は、「自己位置通知」又は「第三者検索」によって行うことができる。前者の自己位置通知は、移動体通信機が、自分の場所を基地局に知らせる機能であり、後者の第三者検索は、移動体通信機がどこにいるかを、管理者など第三者が検索できる機能である。
【0003】
携帯電話の位置情報機能を利用したビジネス方法の発明が知られる。特開2005−309890号公報(特許文献1参照)に記載された認証システムでは、クライアント端末を操作するユーザを認証する時に携帯電話の位置情報機能を利用する。ユーザの認証を行う際に、ユーザが予め指定されたエリアにいる場合のみ、かつ、クライアント端末と携帯電話とを接続した形態でのみサービスを提供するようにしてセキュリティを確保している。しかしながら、参照する情報によっては使い勝手が悪いと考えられる。また、特定のエリア以外で参照しようとした場合、「参照可能エリア」の指定が固定であると参照したいときに参照できないといった問題点が挙げられる。
【0004】
【特許文献1】特開2005−309890号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、位置情報機能を利用して認証を行うと共に、参照可能エリアをクライアント端末が設置されている特定の場所のみに固定しないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つのアスペクトによる情報提供方法は、(イ)情報提供装置が保護情報を格納する。(ロ)保護情報を参照しようとするユーザに対して、情報提供装置が、ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、保護情報の参照用IDを払い出す。(ハ)ある参照用IDを有するユーザが、保護情報を参照しにきたときに、情報提供装置は、ユーザが有する参照用IDと、払い出した参照用IDとが一致すると判断された場合に、保護情報を提供する。
【0007】
本発明の別のアスペクトによる情報提供装置においては、情報配信サーバは、保護情報を格納する。位置情報処理/参照権処理サーバは、保護情報を参照しようとするユーザに対して、ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、保護情報の参照用IDを払い出す。認可認証登録サーバは、ある参照用IDを有するユーザが、保護情報を参照しにきたときに、ユーザが有する参照用IDと、払い出した参照用IDとが一致するか否かを判断する。情報配信サーバは、認可認証登録サーバが、二つの参照用IDが一致すると判断した場合に、保護情報を提供する。
【0008】
本発明の別のアスペクトによるプログラムは、以下のステップをコンピュータに実行させる。(ワ)保護情報を格納するステップ。(カ)前記保護情報を参照しようとするユーザに対して、前記ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、前記保護情報の参照用IDを払い出すステップ。(ヨ)ある参照用IDを有する前記ユーザが、前記保護情報を参照しにきたときに、前記ユーザが有する参照用IDと、前記払い出した参照用IDとが一致すると判断された場合に、前記保護情報を提供するステップ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、位置情報機能を利用して認証を行うと共に、参照可能エリアをクライアント端末が設置されている特定の場所のみに固定しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
当欄では、情報提供装置が、保護情報を提供する情報提供サービスを行う。情報提供装置は、携帯電話の位置情報機能を用いて、ユーザの位置を特定することができる。予め登録済み若しくは動的に指定された「参照権取得エリア」にユーザが存在する場合に、情報提供装置は、「参照用ID」を生成して払い出し、ユーザの携帯電話に送信する。ユーザは、取得した「参照用ID」を用いることによって、保護情報(例えば、個人情報や重要情報)を参照することが可能となる。付加サービスがある場合、例えば、予め「参照許可エリア」の登録がある場合には、ユーザは、参照許可エリア内に居ることを条件に、保護情報を参照することが許される。「参照許可エリア」の登録が無い場合には、特に参照場所に拘束されること無く、保護情報の参照が可能となる。
【0011】
「参照用ID」を用いた情報提供方法により、保護情報を参照できるユーザ(携帯端末)の選別が可能となる。また、情報提供装置にはさまざまな付帯条件(参照可能期間の制限、参照可能回数の制限、参照場所の制限等)の登録を行えるため、よりセキュリティを向上させることが可能となる。更に、「参照許可エリア」の登録が無い場合には、取得済みの「参照用ID」を用いることで、再度、位置測位を行わなくて良いため、保護情報を参照する際の時間短縮を見込むことができる。
【0012】
〔実施例〕以下、実施例に即して説明する。図1〜3は、当実施例における情報提供装置が行う情報提供サービスの概要を説明する図である。図中、情報提供装置10は、プログラムを実行することによって動作するコンピュータで成り、位置情報処理/参照権処理サーバ11と、Webサーバ12と、認可認証登録サーバ13とを具備している。参照用IDは、認可認証登録サーバ13の記憶装置14に蓄積されている。
【0013】
ユーザが、携帯電話15を操作し、Webサーバ12へアクセスし、ある保護情報を参照しようとしたとする。Webサーバ12は、携帯電話15から送信されるユーザIDを確認した後、「参照用ID」付きの要求かどうかをチェックする。「参照用ID」付きで無い場合は、処理が位置情報処理/参照権処理サーバ11へ移る。図1に示すように、位置情報処理/参照権処理サーバ11は、ユーザに対して位置情報を要求する。この要求を携帯電話15の参照プログラムが受信すると、参照プログラムは携帯電話15の位置情報機能を自動的に起動する。そして、パケット網16を介して、携帯電話15から位置情報処理/参照権処理サーバ11へ、自己位置通知が行われる(ST10)。
【0014】
位置情報処理/参照権処理サーバ11は、自己位置通知に基づいて、携帯電話15が、予め登録された参照権取得エリアA1に存在するか否かを確認する。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、認可認証登録サーバ13の記憶装置14から参照権取得エリアA1のデータを読み出し、自己位置通知の位置情報と比較する。その結果、携帯電話15は、参照権取得エリアA1にあると判断することができるので、位置情報処理/参照権処理サーバ11は、「参照用ID」を生成し、払い出す(ST11)。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、認可認証登録サーバ13に対して、払い出した参照用IDを登録するように要求する(ST12)。この要求を受けて、認可認証登録サーバ13は、参照用IDを記憶装置14に登録する(ST13)。登録が為されると、認可認証登録サーバ13は、位置情報処理/参照権処理サーバ11に対して、登録結果を応答する(ST14)。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、認可認証登録サーバ13の記憶装置14への登録を確認すると、参照用IDを、パケット網16を介して携帯電話15へ返送する(ST15)。
【0015】
当実施例においては、参照用ID払い出し後、保護情報参照時の認証態様として、二種類のケースを想定する。一つ目のケースは、参照場所に制限を設けない認証態様である。図2に示すように、ユーザは、参照権取得エリアA1から別のエリアA2に移動している。この場所で、ユーザが携帯電話15を操作して、保護情報を参照しようとしたとする。携帯電話15の参照プログラムは、ユーザIDとパスワードと、「参照用ID」付きでWebサーバ12へアクセスする(ST20)。Webサーバ12は、認可認証登録サーバ13に対して、ユーザIDの認証及び参照用IDの検索を要求する(ST21)。認可認証登録サーバ13は、ユーザID認証後、そのユーザが保有する「参照用ID」をデータベースより検索する。記憶装置14のデータベースから参照用IDが検索され、かつ、この参照用IDについては、参照場所の制限条件が無いという情報が得られる(ST22)。この認証及び検索結果は、認可認証登録サーバ13からWebサーバ12へ返答される(ST23)。参照用IDの検索結果及び参照場所の制限条件情報を受けて、Webサーバ12は、保護情報の閲覧を許可してもよいと判断する。Webサーバ12は、パケット網16を介して保護情報を配信し、携帯電話15の画面には、保護情報が表示される(ST24)。
【0016】
二つ目のケースは、参照場所に制限を設ける認証態様である。図3に示すように、ユーザは、参照権取得エリアA1から別のエリアA2へ移動した後、さらに別のエリアA3に移動している。この間、記憶装置14のデータベースには、参照場所を所定の参照許可エリアに制限する条件データが追加登録されているものとする。ここで、エリアA3に移動したユーザが、携帯電話15を操作して、保護情報を参照しようとしたとする。携帯電話15のプログラムは、ユーザIDとパスワードに加えて、「参照用ID」付きでWebサーバ12へアクセスする(ST30)。Webサーバ12は、認可認証登録サーバ13に対して、ユーザIDの認証及び参照用IDの検索を要求する(ST31)。認可認証登録サーバ13は、ユーザID認証後、そのユーザが保有する「参照用ID」をデータベースより検索する。記憶装置14のデータベースから参照用IDが検索され、かつ、この参照用IDについては、参照場所の制限条件が有るという情報が得られる(ST32)。この認証及び検索結果は、認可認証登録サーバ13からWebサーバ12へ返答される(ST33)。参照用IDの検索結果及び参照場所の制限条件有りの情報を受けて、Webサーバ12は、位置情報処理/参照権処理サーバ11に対して、位置検索要求を行う(ST34)。
【0017】
位置情報処理/参照権処理サーバ11は、パケット網16を介して、携帯電話15に対する第三者検索を行う(ST35)。この第三者検索を受けて、エリアA3に居るユーザが携帯する携帯電話15から、位置情報処理/参照権処理サーバ11へ、位置情報応答が行われる(ST36)。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、この位置情報応答に基づいて、携帯電話15が、登録された参照許可エリアA3に存在するか否かを確認する。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、認可認証登録サーバ13の記憶装置14から参照場所を所定の参照許可エリアに制限する条件データを読み出し、位置情報応答の位置情報と比較する。携帯電話15は、参照許可エリアA3にあるので、位置情報処理/参照権処理サーバ11は、保護情報の閲覧を許可してもよい旨の判断結果をWebサーバ12へ返答する(ST37)。Webサーバ12は、パケット網16を介して保護情報を配信し、携帯電話15の画面には、保護情報が表示される(ST38)。
【0018】
以上概要説明を行った。続いて、実施例の詳細説明を行う。図4を参照すると、本発明の実施例を詳細に説明するための装置構成図が示されている。図中、一つ目のLAN20には、レイヤー2スイッチ21、メンテ用パソコン22、情報提供装置10が接続されている。レイヤー2スイッチ21は、LAN20を流れるフレームをスイッチングする。メンテ用パソコン22は、情報提供装置10の保守、運用等に供せられる。図中、二つ目のLAN23には、情報提供装置10、レイヤー2スイッチ24、ファイアウォール25、インターネット27に繋がるルータ26が接続されている。レイヤー2スイッチ24は、LAN23を流れるフレームをスイッチングする。ファイアウォール25は、インターネット27からの不正アクセスを遮断するなどする。ルータ26は、LAN23と、インターネット27とを接続する。インターネット27には、情報発信者であるユーザCが利用するユーザ・パソコン28と、情報利用者であるユーザAが携帯する携帯電話29とが接続されている。携帯電話29は、位置情報機能付きであり、自己位置通知及び第三者検索に対応している。
【0019】
情報提供装置10は、プログラムを実行することによって動作するコンピュータで成り、位置情報処理/参照権処理サーバ11と、Webサーバ12と、認可認証登録サーバ13とを具備している。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、インターネットを介して位置情報機能付き携帯電話29と通信し、携帯電話29の位置を測位する。また、位置情報処理/参照権処理サーバ11は、情報提供サービスの利用可否を判断し、可能の際には「参照用ID」を生成し、参照用IDの払い出しを行う。Webサーバ12は、所定の手順に従って情報発信者からアップロードされる個人情報や重要情報等の保護情報を保持する。また、Webサーバ12は、一定の条件を満足した場合に限り、保護情報のダウンロードを許可して、保護情報の提供を行う。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14を擁し、ここに、参照用IDや保護情報のダウンロードを許可するための付帯条件を示す条件データを格納する。また、認可認証登録サーバ13は、データベースに蓄積された参照用IDに基づいて、及び条件データが存在する場合には、その条件データに基づいて、認可認証を行う。
【0020】
続いて、シーケンス図を用いて、図4の装置動作について詳述する。図5〜8は、情報提供装置10が保護情報等を格納するときのシーケンス図を示している。図5において、ユーザC(情報発信者)は、ユーザ・パソコン28を操作して、Webサーバ12にアクセスし、保護情報の登録要求を行う(ST40)。Webサーバ12は、ログイン画面を出力して、ユーザ・パソコン28に対して利用者の確認要求を行う(ST41)。ユーザCは、Webサーバ12に初めてログインする場合、仮発行された初期ログインID及びパスワードを用いる。ユーザCは、これらをログイン画面に入力し、Webサーバ12にログインする(ST42)。Webサーバ12は、ログイン画面に入力された初期ログインID及びパスワードを認可認証登録サーバ13へ転送する(ST43)。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14のログイン認証用データベースにアクセスして、利用者確認を行う(ST44)。データベース検索により、初期ログインID及びパスワードがヒットし、認可認証登録サーバ13からWebサーバ12へ、認証OKの結果応答が返答される(ST45)。このとき、図示されるような保護情報の参照条件を示すテンプレート・データが生成され、記憶装置14の参照認可用データベースに格納される。認証OKの結果応答を受けたWebサーバ12は、パスワード変更画面を出力して、ユーザ・パソコン28に対してID/パスワードの変更要求を行う(ST46)。
【0021】
図6において、ユーザCは、好みのID及びパスワードを選択し、これらを新規ログインID及び新規パスワードとしてパスワード変更画面に入力する(ST50)。Webサーバ12は、パスワード変更画面に入力された新規ログインID及び新規パスワードを認可認証登録サーバ13へ転送する(ST51)。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14のログイン認証用データベースにアクセスして、初期ログインIDとパスワードの書換えを行う(ST52)。このとき、テンプレート・データのログインIDとパスワードも書換えられる。認可認証登録サーバ13は、Webサーバ12に対して、新規ログインID及び新規パスワードが正常に登録されたという結果応答を行う(ST53)。Webサーバ12は、メニュー画面を出力する。
【0022】
図7において、ユーザCの操作によって、ユーザ・パソコン28からWebサーバ12へ、一つ目の保護情報及びその参照条件に関する情報の登録が行われる(ST60)。一つ目の保護情報は、file1という名称で、Webサーバ12に格納される。参照条件に関する情報は、認可認証登録サーバ13へ転送される(ST61)。認可認証登録サーバ13は、テンプレート・データを用いて、参照認可用データベースへの登録を行う(ST62)。図示するように、一つ目の保護情報に関して、所有者のログインIDが”bbbbb”、パスワードが”yyyyy”であること、また、ファイル名が”file1”、参照権取得エリアが”田町”、参照許可エリアが”anywhere”、参照可能回数が”3回”であることを示すレコードが登録される。参照可能回数3回は、払い出す一つの参照用IDを用いた参照を、3回だけに制限する付帯条件である。参照認可用データベースへの登録が正常終了すると、認可認証登録サーバ13からWebサーバ12へ結果応答が行われる(ST63)。Webサーバ12は、登録確認画面を出力する。ユーザCは、登録内容が正しいことを確認すると所定の操作を行い、ユーザ・パソコン28からWebサーバ12へ登録内容の確認ができたことが伝えられる(ST64)。Webサーバ12は、再びメニュー画面を出力する。
【0023】
図8において、ユーザCの操作によって、ユーザ・パソコン28からWebサーバ12へ、二つ目の保護情報及びその参照条件に関する情報の登録が行われる(ST65)。二つ目の保護情報は、file2という名称で、Webサーバ12に格納される。参照条件に関する情報は、認可認証登録サーバ13へ転送される(ST66)。認可認証登録サーバ13は、テンプレート・データを用いて、参照認可用データベースへの登録を行う(ST67)。図示するように、二つ目の保護情報に関して、所有者のログインIDが”bbbbb”、パスワードが”yyyyy”であること、また、ファイル名が”file2”、参照権取得エリアが”田町”、参照許可エリアが”カンパニー本社”、参照可能期間が”1ケ月”であることを示すレコードが登録される。なお、参照許可エリアの”カンパニー本社”は、緯度/経度又は住所に置き換えて登録することができる。また、参照可能期間1ケ月は、払い出す一つの参照用IDを用いた参照を、1ケ月間だけに制限する付帯条件である。参照認可用データベースへの登録が正常終了すると、認可認証登録サーバ13からWebサーバ12へ結果応答が行われる(ST68)。Webサーバ12は、登録確認画面を出力する。ユーザCは、登録内容が正しいことを確認すると所定の操作を行い、ユーザ・パソコン28からWebサーバ12へ登録内容が確認できたことが伝えられる(ST69)。Webサーバ12は、再びメニュー画面を出力する。
【0024】
図9〜12は、情報提供装置10が参照権を付与するときのシーケンス図を示す。図9において、ユーザA(情報利用者)の操作により、携帯電話29で参照プログラムが起動する。携帯電話29はWebサーバ12へアクセスする(ST70)。Webサーバ12は、情報参照権獲得画面を出力して、利用者の確認を行う(ST71)。ユーザAが、ログインID及びパスワードを入力すると、これらが携帯電話29から送信されて、Webサーバ12へ入力される(ST72)。Webサーバ12は、入力されたログインID及びパスワードを認可認証登録サーバ13へ転送する(ST73)。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14のログイン認証用データベースを検索して、ユーザ照会を行う(ST74)。ユーザAのレコードが検索されると、認可認証登録サーバ13は、Webサーバ12へ認証結果を応答する(ST75)。
【0025】
図10において、Webサーバ12は、認可認証登録サーバ13へ、参照要求可能な保護情報の検索を要求する(ST76)。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14の参照認可用データベースにアクセスして、参照要求可能な保護情報の検索を行う(ST77)。file1とfile2がヒットし、認可認証登録サーバ13は、Webサーバ12へ結果応答する。Webサーバ12は、参照要求できる保護情報を表示する画面を出力して、ファイル名を一覧表示する。
【0026】
図11において、ユーザAの操作により、携帯電話29は、Webサーバ12に対して、参照用ID無しで、file1の参照要求を行う(ST80)。Webサーバ12は、携帯電話29に対して、自己位置登録を要求する(ST81)。携帯電話29の参照プログラムは、自己位置検索機能を起動させることにより、位置情報処理/参照権処理サーバ11へ位置登録要求を行う(ST82)。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、認可認証登録サーバ13に対して、ユーザ確認を要求する(ST83)。認可認証登録サーバ13は、ユーザCがユーザAにfile1を公開しているか否かを調べると共に、記憶装置14の参照認可用データベースにアクセスして、file1の参照権取得エリアを確認する(ST84)。認可認証登録サーバ13は、ユーザCがユーザAにfile1を公開していること、及び、file1の参照権取得エリアを、位置情報処理/参照権処理サーバ11へ通知し、結果応答を行う(ST85)。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、位置検索処理で得たユーザAの位置情報”田町の某地点”と、参照権取得エリアの”田町”とを比較し、ユーザAが参照権取得エリアに居ることを確認する。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、file1の参照用IDを生成し払い出す。
【0027】
図12において、位置情報処理/参照権処理サーバ11は、認可認証登録サーバ13に対して、払い出した参照用IDの登録を要求する(ST90)。同時に、位置情報処理/参照権処理サーバ11は、Webサーバ12に、払い出した参照用IDを通知する(ST91)。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14の参照用IDデータベースに、参照用IDを登録する(ST92)。また、Webサーバ12は、参照用IDの表示を行うと共に、必要に応じて、有効に参照可能な回数や期間の表示などを行って、携帯電話29へ参照用IDを送信する(ST93)。ユーザAは、同様の手順にて、file2についても、参照用IDを獲得する。
【0028】
図13及び図14は、情報提供装置10が、file1という名称の保護情報を提供するときのシーケンス図を示す。図13において、ユーザAの操作により、携帯電話29は、獲得済みの二つの参照用ID付きでWebサーバ12にアクセスする(ST100)。Webサーバ12は、情報参照画面を出力して、利用者の確認を行う(ST101)。ユーザAが、情報参照画面にログインIDとパスワードを入力する操作を行うと、携帯電話29はこれらをWebサーバ12へ送信し、Webサーバ12はこれらを入力する(ST102)。Webサーバ12は、携帯電話29から送信されたログインIDとパスワードを、認可認証登録サーバ13へ転送する(ST103)。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14の参照用IDデータベースにアクセスして、ユーザ照会を行う(ST104)。認可認証登録サーバ13は、認証結果及び提供可能なファイル名称をWebサーバ12へ通知する。Webサーバ12は、携帯電話29から送信された参照用IDが、認可認証登録サーバ13から応答された参照用IDの中にあることを確認し、また、参照許可エリア以外の付帯条件、すなわち、参照可能回数及び期間の条件が満たされていることを確認する。そして、file1とfile2とを、対象ファイル一覧表示画面に出力する。
【0029】
図14において、ユーザAの操作により、携帯電話29は、Webサーバ12に対して、file1の選択を通知する(ST110)。Webサーバ12は、認可認証登録サーバ13に対して、参照許可エリアの確認を要求する(ST111)。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14の参照認可用データベースにアクセスして、file1の参照許可エリアを検索する(ST112)。認可認証登録サーバ13は、Webサーバ12に対して、参照許可エリアが”anywhere”であるという結果応答を行う(ST113)。参照許可エリアに制限が無いので、Webサーバ12は、file1の情報表示画面を出力する。携帯電話29によるfile1の参照が許可されて、file1の情報提供が行われる(ST114)。
【0030】
図15〜17は、情報提供装置10が、file2という名称の保護情報を提供するときのシーケンス図を示す。図15において、ユーザAの操作により、携帯電話29は、獲得済みの二つの参照用ID付きでWebサーバ12にアクセスする(ST120)。Webサーバ12は、情報参照画面を出力して、利用者の確認を行う(ST121)。ユーザAが、情報参照画面にログインIDとパスワードを入力する操作を行うと、携帯電話29はこれらをWebサーバ12へ送信し、Webサーバ12はこれらを入力する(ST122)。Webサーバ12は、携帯電話29から送信されたログインIDとパスワードを、認可認証登録サーバ13へ転送する(ST123)。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14の参照用IDデータベースにアクセスして、ユーザ照会を行う(ST124)。認可認証登録サーバ13は、認証結果及び提供可能なファイル名称をWebサーバ12へ通知する。Webサーバ12は、携帯電話29から送信された参照用IDが、認可認証登録サーバ13から応答された参照用IDの中にあることを確認し、また、参照許可エリア以外の付帯条件、すなわち、参照可能回数及び期間の条件が満たされていることを確認する。そして、file1とfile2とを、対象ファイル一覧表示画面に出力する。
【0031】
図16において、ユーザAの操作により、携帯電話29は、Webサーバ12に対して、file2の選択を通知する(ST130)。Webサーバ12は、認可認証登録サーバ13に対して、参照許可エリアの確認を要求する(ST131)。認可認証登録サーバ13は、記憶装置14の参照認可用データベースにアクセスして、file2の参照許可エリアを検索する(ST132)。認可認証登録サーバ13は、Webサーバ12に対して、参照許可エリアが”カンパニー本社”であるという結果応答を行う(ST133)。参照許可エリアを制限する付帯条件が付いているので、Webサーバ12は、この付帯条件を満足しない限り、file2の情報提供を行わない。
【0032】
図17において、Webサーバ12は、位置情報処理/参照権処理サーバ11に対して、第三者検索を要求する(ST140)。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、位置検索処理を実行し、携帯電話29に対する第三者検索を行う(ST141)。携帯電話29は、位置情報処理/参照権処理サーバ11に対して、位置情報応答を行う(ST142)。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、この位置情報応答に基づいて、携帯電話29の位置が”カンパニー本社の某地点”であるという情報を取得する。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、参照許可エリアの”カンパニー本社”と、位置情報応答の内容とを比較し、参照許可エリアを制限する付帯条件が満たされていることを確認する。位置情報処理/参照権処理サーバ11は、Webサーバ12に対して、付帯条件が満たされているという結果応答を行う(ST143)。Webサーバ12は、file2の情報表示画面を出力する。携帯電話29によるfile2の参照が許可されて、file2の情報提供が行われる(ST144)。
【0033】
当実施例では、インターネット27に接続されるWebサーバ12を用いて保護情報を提供する場合について説明した。もちろん、本発明は、Webサーバ以外の情報配信サーバを用いても実現することが可能である。
【0034】
また、図13及び図14で説明されるような参照場所を制限しない情報の提供は、ネットワークを介さない形態であっても実現可能である。例えば、参照用IDを有するユーザAが情報提供装置10の入力装置を操作し、これに応じて、保護情報が情報提供装置10のディスプレイに表示されるような形態であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1は、情報提供装置が行う情報提供サービスの概要を説明する一つ目の図である。
【図2】図2は、情報提供装置が行う情報提供サービスの概要を説明する二つ目の図である。
【図3】図3は、情報提供装置が行う情報提供サービスの概要を説明する三つ目の図である。
【図4】図4は、本発明の実施例を詳細に説明するための装置構成図である。
【図5】図5は、情報提供装置が保護情報等を格納するときの一つ目のシーケンス図である。
【図6】図6は、情報提供装置が保護情報等を格納するときの二つ目のシーケンス図である。
【図7】図7は、情報提供装置が保護情報等を格納するときの三つ目のシーケンス図である。
【図8】図8は、情報提供装置が保護情報等を格納するときの四つ目のシーケンス図である。
【図9】図9は、情報提供装置が参照権を付与するときの一つ目のシーケンス図である。
【図10】図10は、情報提供装置が参照権を付与するときの二つ目のシーケンス図である。
【図11】図11は、情報提供装置が参照権を付与するときの三つ目のシーケンス図である。
【図12】図12は、情報提供装置が参照権を付与するときの四つ目のシーケンス図である。
【図13】図13は、情報提供装置が、file1という名称の保護情報を提供するときの一つ目のシーケンス図である。
【図14】図14は、情報提供装置が、file1という名称の保護情報を提供するときの二つ目のシーケンス図である。
【図15】図15は、情報提供装置が、file2という名称の保護情報を提供するときの一つ目のシーケンス図である。
【図16】図16は、情報提供装置が、file2という名称の保護情報を提供するときの二つ目のシーケンス図である。
【図17】図17は、情報提供装置が、file2という名称の保護情報を提供するときの三つ目のシーケンス図である。
【符号の説明】
【0036】
10 情報提供装置
11 位置情報処理/参照権処理サーバ
12 Webサーバ
13 認可認証登録サーバ
14 記憶装置
15,29 携帯電話
20,23 LAN
21,24 レイヤー2スイッチ
22,28 パソコン
25 ファイアウォール
26 ルータ
27 インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)情報提供装置が保護情報を格納し、
(ロ)前記保護情報を参照しようとするユーザに対して、前記情報提供装置が、前記ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、前記保護情報の参照用IDを払い出し、
(ハ)ある参照用IDを有する前記ユーザが、前記保護情報を参照しにきたときに、前記情報提供装置は、前記ユーザが有する参照用IDと、前記払い出した参照用IDとが一致すると判断された場合に、前記保護情報を提供する
情報提供方法。
【請求項2】
(ロ)前記参照用IDを払い出すことを行うときには、
前記位置情報として、前記ユーザによって携帯される移動体通信機が前記情報提供装置に対して行う自己位置通知を用い、この自己位置通知に基づいて、前記情報提供装置が、前記保護情報の参照用IDを払い出すか否かを決定する
請求項1記載の情報提供方法。
【請求項3】
前記参照用IDを払い出すか否かを決定することを行うときには、
前記自己位置通知によって特定される前記移動体通信機の位置が、所定の参照権取得エリア内に在るか否かを確認する
請求項2記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記移動体通信機として、携帯電話を用いた
請求項2又は3記載の情報提供方法。
【請求項5】
(イ)前記情報提供装置が前記保護情報を格納することを行うときには、
前記情報提供装置は、前記保護情報と共に、この保護情報の参照を許容するための付帯条件を示す条件データを格納し、
(ハ)前記保護情報を提供することを行うときには、
前記情報提供装置は、前記二つの参照用IDが一致すると共に、前記条件データを参照し、前記付帯条件を満足すると判断された場合に、前記保護情報を提供する
請求項1〜4いずれか1項に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記条件データとして、
前記ユーザの位置が、所定の参照許可エリア内にあるという付帯条件を示すものを用いた
請求項5記載の情報提供方法。
【請求項7】
(ハ)前記保護情報を提供することを行うときには、
前記情報提供装置は、
前記ユーザによって携帯される移動体通信機に対して第三者検索を行い、
この移動体通信機から返答される位置情報応答を受信し、
前記位置情報応答に基づいて、前記付帯条件を満足することを判断する
請求項6記載の情報提供方法。
【請求項8】
前記位置情報応答に基づいて、前記付帯条件を満足することを判断することを行うときには、
前記位置情報応答によって特定される前記移動体通信機の位置が、前記参照許可エリア内に在るか否かを確認する
請求項7記載の情報提供方法。
【請求項9】
前記条件データとして、
前記保護情報を参照できる期間を制限する付帯条件、又は、前記保護情報を参照できる回数を制限する付帯条件を示すものを用いた
請求項5記載の情報提供方法。
【請求項10】
(ホ)前記情報提供装置が二つ目の保護情報を格納し、
(ヘ)前記二つ目の保護情報を参照しようとする前記ユーザに対して、前記情報提供装置が、前記ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、二つ目の参照用IDを払い出し、
(ト)ある参照用IDを有する前記ユーザが、前記二つ目の保護情報を参照しにきたときに、前記情報提供装置は、前記ユーザが有する参照用IDと、前記二つ目の参照用IDとが一致すると判断された場合に、前記二つ目の保護情報を提供する
請求項1〜9いずれか1項に記載の情報提供方法。
【請求項11】
保護情報を格納する情報配信サーバと、
前記保護情報を参照しようとするユーザに対して、前記ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、前記保護情報の参照用IDを払い出す位置情報処理/参照権処理サーバと、
ある参照用IDを有する前記ユーザが、前記保護情報を参照しにきたときに、前記ユーザが有する参照用IDと、前記払い出した参照用IDとが一致するか否かを判断する認可認証登録サーバとを具備し、
前記情報配信サーバは、
前記認可認証登録サーバが、前記二つの参照用IDが一致すると判断した場合に、前記保護情報を提供する
情報提供装置。
【請求項12】
前記位置情報処理/参照権処理サーバは、
前記位置情報として、前記ユーザによって携帯される移動体通信機が行う自己位置通知を用い、この自己位置通知に基づいて、前記保護情報の参照用IDを払い出すか否かを決定する
請求項11記載の情報提供装置。
【請求項13】
前記位置情報処理/参照権処理サーバは、
前記自己位置通知によって特定される前記移動体通信機の位置が、所定の参照権取得エリア内に在るか否かを確認することによって、前記保護情報の参照用IDを払い出すか否かを決定する
請求項12記載の情報提供装置。
【請求項14】
前記移動体通信機が、携帯電話である
請求項12又は13記載の情報提供装置。
【請求項15】
前記認可認証登録サーバは、
前記保護情報の参照を許容するための付帯条件を示す条件データを格納し、
前記情報配信サーバは、
前記保護情報を提供するときには、前記付帯条件を満足するか否かを確認し、前記認可認証登録サーバが、前記二つの参照用IDが一致すると判断すると共に、前記付帯条件を満足することを確認できた場合に、前記保護情報を提供する
請求項11〜14いずれか1項に記載の情報提供装置。
【請求項16】
前記条件データは、
前記ユーザの位置が、所定の参照許可エリア内にあるという付帯条件を示すものである
請求項15記載の情報提供装置。
【請求項17】
前記情報配信サーバは、
前記付帯条件を満足するか否かを確認するときには、前記位置情報処理/参照権処理サーバに対して、前記付帯条件を満足するか否かを問い合わせ、
前記位置情報処理/参照権処理サーバは、
前記ユーザによって携帯される移動体通信機に対して第三者検索を行い、
この移動体通信機から返答される位置情報応答を受信し、
前記位置情報応答に基づいて、前記付帯条件を満足するか否かを判断し、
その結果を前記情報配信サーバへ応答する
請求項16記載の情報提供装置。
【請求項18】
前記位置情報処理/参照権処理サーバは、
前記位置情報応答によって特定される前記移動体通信機の位置が、前記参照許可エリア内に在るか否かを確認することによって、前記付帯条件を満足するか否かを判断する
請求項17記載の情報提供装置。
【請求項19】
前記条件データは、
前記保護情報を参照できる期間を制限する付帯条件、又は、前記保護情報を参照できる回数を制限する付帯条件を示すものである
請求項15記載の情報提供装置。
【請求項20】
前記情報配信サーバは、
二つ目の保護情報を格納し、
前記位置情報処理/参照権処理サーバは、
前記二つ目の保護情報を参照しようとする前記ユーザに対して、前記ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、二つ目の参照用IDを払い出し、
前記認可認証登録サーバは、
ある参照用IDを有する前記ユーザが、前記二つ目の保護情報を参照しにきたときに、前記ユーザが有する参照用IDと、前記二つ目の参照用IDとが一致するか否かを判断すると共に、
前記情報配信サーバは、
前記認可認証登録サーバが、前記ユーザが有する参照用IDと、前記二つ目の参照用IDとが一致すると判断した場合に、前記二つ目の保護情報を提供する
請求項11〜19いずれか1項に記載の情報提供装置。
【請求項21】
(ワ)保護情報を格納するステップと、
(カ)前記保護情報を参照しようとするユーザに対して、前記ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、前記保護情報の参照用IDを払い出すステップと、
(ヨ)ある参照用IDを有する前記ユーザが、前記保護情報を参照しにきたときに、前記ユーザが有する参照用IDと、前記払い出した参照用IDとが一致すると判断された場合に、前記保護情報を提供するステップとを
コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項22】
(カ)前記参照用IDを払い出すステップは、
前記位置情報として、前記ユーザによって携帯される移動体通信機が前記情報提供装置に対して行う自己位置通知を用いて、この自己位置通知に基づいて、前記保護情報の参照用IDを払い出すか否かを決定するステップを有する
請求項21記載のプログラム。
【請求項23】
前記参照用IDを払い出すか否かを決定するステップは、
前記自己位置通知によって特定される前記移動体通信機の位置が、所定の参照権取得エリア内に在るか否かを確認するステップを有する
請求項22記載のプログラム。
【請求項24】
前記移動体通信機が、携帯電話である
請求項22又は23記載のプログラム。
【請求項25】
(ワ)前記保護情報を格納するステップは、
前記保護情報の参照を許容するための付帯条件を示す条件データを格納するステップを有し、
(ヨ)前記保護情報を提供するステップは、
前記付帯条件を満足することを確認するステップと、
前記二つの参照用IDが一致すると判断されると共に、前記付帯条件を満足することを確認できた場合に、前記保護情報を提供するステップとを有する
請求項21〜24いずれか1項に記載のプログラム。
【請求項26】
前記条件データは、
前記ユーザの位置が、所定の参照許可エリア内にあるという付帯条件を示すものである
請求項25記載のプログラム。
【請求項27】
前記付帯条件を満足することを確認するステップは、
前記ユーザによって携帯される移動体通信機に対して第三者検索を行うステップと、
この移動体通信機から返答される位置情報応答を受信するステップと、
前記位置情報応答に基づいて、前記付帯条件を満足することを判断するステップとを有する
請求項26記載のプログラム。
【請求項28】
前記付帯条件を満足することを判断するステップは、
前記位置情報応答によって特定される前記移動体通信機の位置が、前記参照許可エリア内に在るか否かを確認するステップを有する
請求項27記載のプログラム。
【請求項29】
前記条件データは、
前記保護情報を参照できる期間を制限する付帯条件、又は、前記保護情報を参照できる回数を制限する付帯条件を示すものである
請求項5記載のプログラム。
【請求項30】
(タ)二つ目の保護情報を格納するステップと、
(レ)前記二つ目の保護情報を参照しようとする前記ユーザに対して、前記ユーザの位置を示す位置情報に基づいて、二つ目の参照用IDを払い出すステップと、
(ソ)ある参照用IDを有する前記ユーザが、前記二つ目の保護情報を参照しにきたときに、前記ユーザが有する参照用IDと、前記二つ目の参照用IDとが一致すると判断された場合に、前記二つ目の保護情報を提供するステップとを更に前記コンピュータに実行させるための
請求項21〜29いずれか1項に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−42858(P2009−42858A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−204959(P2007−204959)
【出願日】平成19年8月7日(2007.8.7)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】