情報検索装置
【課題】 カーナビゲーションシステムにおける目的地検索等を容易かつ短時間で行うことができる情報検索装置を提案する。
【解決手段】 検索装置本体11は、ステップS26で住所データベース31内の第2階層31bに選択候補があるか否かを判定し、この判定がNoの場合、ステップS32で警告表示を一瞬行った後、ステップS33で下位階層に移行する。次いで、検索装置本体11は、ステップS26に戻って住所データベース31内の第3階層31cに選択候補があるか否かを判定し、この判定がYESの場合には選択候補をディスプレイ2に表示する。乗員が第6階層31fまで選択/確定を終えると、ステップS29の判定がYESとなるため、検索装置本体11は、ステップS31でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。
【解決手段】 検索装置本体11は、ステップS26で住所データベース31内の第2階層31bに選択候補があるか否かを判定し、この判定がNoの場合、ステップS32で警告表示を一瞬行った後、ステップS33で下位階層に移行する。次いで、検索装置本体11は、ステップS26に戻って住所データベース31内の第3階層31cに選択候補があるか否かを判定し、この判定がYESの場合には選択候補をディスプレイ2に表示する。乗員が第6階層31fまで選択/確定を終えると、ステップS29の判定がYESとなるため、検索装置本体11は、ステップS31でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーションシステムにおける目的地セット等に好適な情報検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステムは、GPS(Global Positioning System)衛星から受信した測位情報と、HDDやDVD−ROM等の記憶媒体に記憶した地図情報とに基づき、乗員がセット(検索)した目的地への推奨経路を決定してナビゲートを行う装置である。カーナビゲーションシステムには記憶媒体や入力装置、ディスプレイ等から構成された目的地検索手段が搭載されており、乗員は、この目的地検索手段を用いることによって住所や施設名称、電話番号、郵便番号等、種々の検索ジャンルから目的地を検索できる。
【0003】
通常、目的地検索手段の住所ジャンルでは、住所情報が複数の検索階層(例えば、都・道・府・県−市・区・町・村−大字・町−丁目−番地−号の6階層)に階層化された状態で記憶媒体に記憶されており、乗員が上位の検索階層から下位の検索階層に下りながら住所検索を行うことになる。住所ジャンルにおける検索手順(操作手順)としては、ディスプレイ上に各検索階層の文字列候補を一覧表示させて乗員に順次選択させるもの(特許文献1参照)や、ディスプレイ上に50音や英数字等のテンプレートを表示させて乗員に文字列入力を行わせるもの(特許文献2)が提案されている。
【特許文献1】特開2001−41762号公報
【特許文献2】特開2004−127049号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の目的地検索手段は、住所ジャンルでの検索を行う際に、操作性や使い勝手の面で問題点を有していた。すなわち、特許文献1の目的地検索手段では、第1階層では47の都・道・府・県がディスプレイに表示され、第2階層では第1階層で選択した都道府県に属する多数の市・区・町・村がディスプレイに表示されるため、乗員は、例えばディスプレイの表示を上下にスクロールさせながら選択操作を行わなければならず、目的地のセットを短時間で完了することができなかった。また、特許文献2の目的地検索手段でも、乗員は、50音や英数字等のテンプレートから1文字ずつ選択操作を行わねばならないため、都道府県名や市区町村名等が長い場合には、やはり目的地のセットを短時間で完了することができなかった。そして、特許文献1や特許文献2の目的地検索手段では、乗員が、第1階層の行政区画名や第3階層以降の行政区画名を憶えていても、第2階層の行政区画名を知らないと、第1階層から第3階層に移行できず、目的地のセットが行えなくなってしまうという更に大きな問題があった。
【0005】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたもので、カーナビゲーションシステムにおける目的地検索等を容易かつ短時間で行うことができる情報検索装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明に係る情報検索装置は、文字列情報を複数の検索階層に階層化して記憶した文字列データベースと、文字列の入力に供される文字列入力手段と、前記検索階層を下りながら、前記文字列入力手段から入力された入力文字列を含む文字列情報を、選択/確定に供される文字列候補として前記文字列データベースから検索/抽出する文字列情報検索手段と、前記文字列候補を表示するディスプレイとを有する情報検索装置であって、前記文字列情報検索手段は、前記入力文字列に対応する文字列候補が現検索階層に存在しない場合、当該入力文字列を含む下位文字列候補を当該現検索階層より下位の検索階層から検索することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載された情報検索装置において、前記文字列情報検索手段が下位文字列候補を検索/抽出した場合、当該下位文字列候補を上位の検索階層の文字列情報と共に前記ディスプレイに表示することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明は、請求項1に記載された情報検索装置において、前記文字列情報検索手段が前記下位の検索階層から下位文字列候補を検索/抽出し、かつ、当該下位文字列候補に対応する上位文字列情報が上位の検索階層に複数存在した場合、前記下位文字列候補が選択/確定された後に、これら複数の上位文字列情報を上位文字列候補として前記ディスプレイに表示させることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された情報検索装置において、前記文字列情報検索手段は、前記文字列入力手段によって文字が入力されるごとに、前記文字列データベースから文字列候補を検索/抽出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の情報検索装置によれば、乗員が住所の一部を知らない場合でも、住所検索を円滑かつ迅速に行うこと等が可能となる。また、請求項2や請求項3の情報検索装置によれば、下位の検索階層の住所に対して上位の検索階層の住所が複数存在しても、住所検索を容易かつ正確に行うこと等が可能となる。請求項4の情報検索装置によれば、文字入力が行われる度に選択候補が徐々に絞れるために住所検索等における選択/確定作業が容易になる一方、選択候補がすぐ発見できた場合には多数回の文字入力を行う必要がなくなることで住所検索等が短時間で行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を乗用車用カーナビゲーションシステムの目的地検索に適用した実施形態とその一部変形例とについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
〔実施形態〕
図1は実施形態に係る乗用車の車室前部を示す斜視図であり、図2は実施形態に係る目的地検索装置の概略構成を示すブロック図であり、図3は実施形態に係る住所データベースの階層構造を示す模式図である。また、図4は実施形態に係る施設名称検索の手順を示すフローチャートであり、図5〜図8は実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。また、図9は実施形態に係る住所検索の手順を示すフローチャートであり、図10〜図16は実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【0013】
≪実施形態の構成≫
図1に示すように、実施形態の乗用車では、インストルメントパネル1の中央部にナビゲーションシステムのディスプレイ2が設置されており、乗員がこのディスプレイ2を見ることによって自車の位置や進路を確認できるようになっている。本実施形態のディスプレイ2は、いわゆるタッチスクリーンとなっており、指で触れることでカーナビゲーションシステムに目的地入力等を行える。また、車室内にはリモコン3が設置されており、乗員は、このリモコン3を操作することによっても、カーナビゲーションシステムへの目的地入力等を行える。なお、リモコン3には、起動スイッチ4やメニュースイッチ5の他、上下左右に操作できるジョイスティック6、回転および押し込み操作できるジョグダイヤル7等が設けられている。
【0014】
図2に示すように、目的地検索装置10は、検索装置本体11の他、前述したディスプレイ2やリモコン3、リモコン3の信号を受信するアンテナ12、記憶装置(HDDやDVD−ROM等)13から構成されている。検索装置本体11は、CAN(Controller Area Network)等の車載通信回線を介して、ディスプレイ2やアンテナ12、記憶装置13と接続されている。
【0015】
検索装置本体11は、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されており、アンテナ12やディスプレイ2が接続する入力インタフェース21と、入力インタフェース21から入力した信号に基づき検索ジャンルを設定する検索ジャンル設定部22と、入力インタフェース21および検索ジャンル設定部22から入力した信号に基づき目的地検索を実行する目的地検索実行部23と、検索ジャンル設定部22および目的地検索実行部23から入力した信号に基づきディスプレイ駆動信号を生成してディスプレイ2に駆動信号を出力するディスプレイ駆動部24とを備えている。
【0016】
一方、記憶装置13は、住所データベース31や施設名称データベース32、電話番号データベース33等、種々の文字列データベースを格納しており、目的地検索実行部23からのアクセスに応じて文字列情報を出力する。図3に示すように、住所データベース31は、第1階層(都・道・府・県)31a、第2階層(市・区・町・村)31b、第3階層(大字・町)31c、第4階層(丁目)31d、第5階層(番地)31e、第6階層(号)31fの6つ階層からなっている。
【0017】
≪実施形態の作用≫
自動車の乗員(運転者や助手席搭乗者)は、旅行や商用で道順の判らない遠隔地等に赴く場合、例えばリモコン3に設置された起動スイッチ4を操作してナビゲーションシステムを起動させる。ナビゲーションシステムが起動すると、ディスプレイ2には先ず現在地を含む地図が表示されるが、乗員がリモコン3のメニュースイッチ5を操作することにより、種々のメニューボタン(目的地セットボタンやマークセットボタン、地図表示ボタン等)の表示(図示せず)に切り換わる。なお、実施形態では、ディスプレイ2の下方に起動スイッチや操作スイッチ(いずれも図示せず)が設置されており、これらを操作することによっても、ナビゲーションシステムの起動や選択/確定等の操作が行える。
【0018】
<施設名称検索>
ここでは、乗員が「東京ディズニーランド」を目的地としてセットする場合を例にして、施設名称検索の手順を説明する。
乗員が目的地セットボタンを選択/確定すると、検索装置本体11は、所定の処理インターバル(例えば、10ms)をもって、図4のフローチャートにその手順を示す目的地検索処理を開始し、先ずステップS1においてディスプレイ2に各種検索ジャンルを表示させる。図5に示すように、検索ジャンルは、住所検索ボタン41や施設名称検索ボタン42、電話番号検索ボタン43、郵便番号検索ボタン44等がディスプレイ2の画面に上下に並ぶかたちで表示され、表示開始時においては色つきの選択枠51が住所検索ボタン41を囲むかたちで表示される。本実施形態では、ジョグダイヤル7が操作されるとディスプレイ2の画面表示が上下にスクロールして各種検索ジャンルが表示され、ジョイスティック6が操作されると選択枠51が各検索ボタン41,42,43,44...間を上下に移動する。乗員は、いずれかの検索ボタン41,42,43,44...に選択枠51を移動させてジョグダイヤル7を押し込むことにより、検索ジャンルを選択/確定することができる。
【0019】
ステップS2で乗員により施設名称検索が選択/確定されると、検索装置本体11は、ステップS3で記憶装置13から施設名称データベース32を呼び出した後、図6に示すように、ステップS4で50音等のボタンをディスプレイ2に表示する(50音表示を行う)。なお、50音表示の開始時においては、色つきの選択枠52が「あ」のボタンを囲むかたちで表示される。次に、検索装置本体11は、ステップS5で初回の文字入力があったか否かを判定し、この判定がNOである間はステップS5の判定を繰り返す。
【0020】
乗員がジョイスティック6とジョグダイヤル7とを操作して初回の文字入力を行い、ステップS5の判定がYESとなると、検索装置本体11は、ステップS6で初回の選択候補を施設名称データベース32から抽出し、ステップS7で選択候補をディスプレイ2に表示する。例えば、乗員が初回の文字入力として「と」を選択/確定すると、図7に示すように、「と」で始まる施設名称として、「東京タワー」(登録商標)や「東京ディズニーランド」、「東京電力」(登録商標)、「としまえん」(登録商標)、「都庁」、「栃木県庁」等が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。なお、施設名称の表示は、乗員がジョグダイヤル7を操作することによりスクロールし、「と」で始まる多数の施設名称が全て表示される。また、「選択候補表示ボックス」61は、ジョイスティック6によって選択されている50音の文字が隠れないように自動的に上下に移動し、乗員が50音表示を全て選択/確定することが可能となる。
【0021】
次に、検索装置本体11は、ステップS8で乗員による施設名称の選択/確定がなされたか否かを判定し、この判定がYESであれば、ステップS9でルート検索部(図示せず)にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。
【0022】
一方、ステップS8の判定がNOであった場合、検索装置本体11は、ステップS10で追加の文字入力がなされたか否かを判定し、この判定がNOである間はステップS8に戻って2つ(ステップS8およびステップS10)の判定を繰り返す。通常、1文字しか入力されていない場合、「選択候補表示ボックス」61内に非常に多数の選択候補が表示されるため、乗員によって選択/確定が行われる確率は非常に小さく、ステップS8の判定はYESになり難い。
【0023】
乗員が追加の文字入力を行い、ステップS10の判定がYESになると、検索装置本体11は、ステップS11で新たな選択候補を施設名称データベース32から抽出し、ステップS7で選択候補をディスプレイ2に表示する。例えば、乗員が追加の文字入力として「う」を選択/確定すると、図8(a)に示すように、「とう」で始まる選択候補として、「選択候補表示ボックス」61内に「東京タワー」や「東京ディズニーランド」、「東京電力」等が表示される。そして、この時点で、乗員が施設名称の選択/確定を行ってステップS8の判定がYESとなれば、検索装置本体11は、ステップS9でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。
【0024】
図8(a)の時点で乗員によって選択/確定が行われず、乗員が追加の文字入力として更に「きょうで」を選択/確定すると、図8(b)に示すように、「とうきょうで」で始まる選択候補として、「選択候補表示ボックス」61内に「東京ディズニーランド」や「東京電力」等が表示される。そして、乗員が追加の文字入力として更に「ぃ」を選択/確定すると、図8(c)に示すように、「とうきょうでぃ」で始まる選択候補として、「選択候補表示ボックス」61内に「東京ディズニーランド」等が表示される。本実施形態の場合、いずれかの時点で、乗員が施設名称の選択/確定を行ってステップS8の判定がYESとなれば、検索装置本体11は、ステップS9でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。すなわち、乗員は、「選択候補表示ボックス」61内で目的地を探し出すことで、少ない文字入力で施設名称を選択/確定することができるだけでなく、選択/確定をしやすくすべく、文字入力を続けて選択候補を絞り込むこともできる。
【0025】
<住所検索>
ここでは、乗員が「東京都港区元赤坂2丁目−1番地−1号」を目的地として選択する場合を例にして、住所検索の手順を説明する。
(通常の流れ)
乗員が目的地セットボタンを選択/確定すると、検索装置本体11は。図9のフローチャートにその手順を示す目的地検索処理を開始し、先ずステップS21においてディスプレイ2に各種検索ジャンルを表示させる。ステップS22で乗員により住所検索が選択/確定されると、検索装置本体11は、ステップS23で記憶装置13から住所データベース31を呼び出した後、ステップS24で図6に示したものと同様の50音等のボタンをディスプレイ2に表示する(50音表示を行う)。次に、検索装置本体11は、ステップS25で文字入力があったか否かを判定し、この判定がNOである間はステップS25の判定を繰り返す。
【0026】
乗員が初回の文字入力を行い、ステップS25の判定がYESとなると、検索装置本体11は、ステップS26で住所データベース31内の第1階層31aに選択候補があるか否かを判定し、この判定がYESであればステップS27で選択候補を表示する。例えば、乗員が初回の文字入力として「と」を選択/確定した場合、図10に示すように、「と」で始まる都道府県名称として、「東京都」や「栃木県」、「富山県」、「鳥取県」、「徳島県」の5つが表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0027】
次に、検索装置本体11は、ステップS28で乗員による都道府県の選択/確定がなされたか否かを判定し、この判定がYESであればステップS29で現在の選択階層が最下位階層であるか否かを判定する。乗員が第1階層31aで「東京都」を選択/確定した場合にはこの判定が当然にNOとなるため、検索装置本体11は、ステップS30で下位階層(この時点では第2階層31b)に移行した後、ステップS24に戻って再び50音表示を行い、ステップS25で文字入力があったか否かを再び判定する。
【0028】
ステップS25の判定がYESとなると、検索装置本体11は、ステップS26で住所データベース31内の第2階層31bに選択候補があるか否かを判定し、この判定がYESであればステップS27で選択候補を表示する。例えば、乗員が文字入力として「み」を選択/確定した場合、図11に示すように、「み」で始まる市区町村名称として、「港区」や「三鷹市」、「瑞穂町」、「三宅支庁」の4つが表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0029】
乗員が第2階層31bの「港区」を選択/確定すると、検索装置本体11は、上述した手順を経てステップS24に戻って50音表示を行い、ステップS25で文字入力があったか否かを再び判定する。そして、乗員が文字入力として「も」を選択/確定した場合、住所データベース31内の第3階層(大字・町)31cに選択候補があるか否かを判定し、図12に示すように、「み」で始まる大字・町名称として、「元赤坂」と「元麻布」との2つが表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0030】
以下同様の手順で、検索装置本体11は、乗員の文字入力と選択/確定に応じて、図13(a)〜図13(c)に示すように、第4階層(丁目)31d〜第6階層(号)31fの「選択候補表示ボックス」61を順次表示させる。そして、乗員が第6階層(号)31fの選択/確定を終えると、ステップS29の判定がYESとなるため、検索装置本体11は、ステップS31でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。
【0031】
(選択候補が無い場合)
検索装置本体11は、乗員が文字入力を行ったにも拘わらず住所データベース31の現階層内に選択候補を発見できないことがある。例えば、乗員は、「元赤坂」が「港区」にあることを知らず、第2階層31bで「元赤坂」のイニシャルである「も」を文字入力してしまうことがある。この場合、検索装置本体11は、ステップS26の判定がNoとなるため、ステップS32で図14に示す警告表示を一瞬行った後、ステップS33で下位階層(この時点では第3階層31c)に移行する。次いで、検索装置本体11は、ステップS26に戻って住所データベース31内の第3階層31cに選択候補(下位文字列候補)があるか否かを判定し、この判定がYESの場合には選択候補をディスプレイ2に表示する。
【0032】
東京都内の「も」で始まる大字・町名としては、港区の「元赤坂」や「元麻布」、江東区の「毛利」や「門前仲町」、台東区の「元浅草」等が存在する。そのため、本実施形態では、第3階層31cの大字・町名の前に第2階層31bの区名が付けられたかたちで、図15に示すように、「港区元赤坂」や「港区元麻布」、「江東区毛利」、「江東区門前仲町」、「台東区元浅草」等が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0033】
乗員が図15の「選択候補表示ボックス」61から「港区元赤坂」を選択/確定すると、前述と同様の手順で、検索装置本体11は、乗員の文字入力と選択/確定に応じて、図13(a)〜図13(c)に示すように、第4階層(丁目)31d〜第6階層(号)31fの「選択候補表示ボックス」61を順次表示させる。そして、乗員が第6階層(号)31fの選択/確定を終えると、ステップS29の判定がYESとなるため、検索装置本体11は、ステップS31でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。なお、本実施形態では、乗員が第2階層31bの住所を知らない場合を例にして説明したが、第1階層31aや第3階層等の住所を知らない場合も、同様の手順で処理が行われる。
【0034】
(追加の文字入力)
乗員は、ステップS27でディスプレイ2に「選択候補表示ボックス」61が表示されても、選択候補が多すぎて選択/確定を行えないことがある。この場合、ステップS28の判定がNOとなるため、検索装置本体11は、ステップS34で追加の文字入力があったか否かを判定し、この判定がNOである間はステップS28とステップS34の判定を繰り返す。
【0035】
乗員が追加の文字入力を行ってステップS34の判定がYESになると、検索装置本体11は、ステップS26に移行して新たに選択候補があるか否かを判定し、この判定がYESであればステップS27で選択候補の表示を行う。例えば、乗員が前述した「も」の後に「とあ」と文字入力を追加すると、東京都内の「もとあ」で始まる大字・町名としては、前述した「元赤坂」や「元麻布」、「元浅草」等が存在するため、第3階層31cの大字・町名の前に第2階層31bの区名が付けられたかたちで、図16(a)に示すように、「港区元赤坂」や「港区元麻布」、「台東区元浅草」等が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。そして、乗員が「とあ」の後に「か」と文字入力を更に追加すると、図16(b)に示すように、「港区元赤坂」のみが表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0036】
このように、本実施形態では、追加の文字入力が行われる度に、検索装置本体11が「選択候補表示ボックス」61内の選択候補を絞り込むことになり、乗員による選択/確定が非常に容易になる。また、選択/確定すべき選択候補が「選択候補表示ボックス」61内にすぐ発見できた場合には、追加の文字入力をあまり行う必要がないため、目的地のセットが短時間で行える。
【0037】
〔一部変形例〕
図17は一部変形例に係る住所検索の手順を示すフローチャートであり、図18,図19は一部変形例での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。一部変形例については、全体的な処理の流れが実施形態と略同様であるため、説明が煩雑になることを防ぐべく相違点のみを説明する。なお、図17のフローチャートにおいては、図9のフローチャートでの処理と同一の処理を同一のステップ名(ステップS1,ステップS2等)で示す。
【0038】
<住所検索>
ここでは、乗員が「東京都府中市南町1丁目−1番地−5号」を目的地として選択するにあたり、第2階層31bの住所を知らない場合を例にして説明する。
検索装置本体11は、第2階層31bで乗員が南町の「みなみ」を文字入力すると、ステップS26の判定がNoとなるため、ステップS32で図14に示す警告表示を一瞬行った後、ステップS33で下位階層(この時点では第3階層31c)に移行(スキップ)する。
【0039】
次に、検索装置本体11は、ステップS26に戻って住所データベース31内の第3階層31cに選択候補(下位文字列候補)があるか否かを判定し、この判定がYESであればステップS27で選択候補の表示をおこなう。例えば、東京都内の「みなみ」で始まる大字・町名としては、「南」や「南青山」、「南浅川町」、「南葛西」、「南町」、「南千住」、「南常盤台」の7つが存在する。そのため、本実施形態では、図18に示すように、これらの選択候補が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0040】
乗員が図18の「選択候補表示ボックス」61から選択候補を選択/確定すると、検索装置本体11は、ステップS35で階層のスキップがなかったか否かを判定し、この判定がNOであれば、ステップS29以下の処理に移行する。一方、上述したように第2階層31bがスキップされてステップS35の判定がYESになった場合、検索装置本体11は、選択/確定された選択候補の上位選択候補(上位文字列候補)をステップS36で抽出し、ステップS27でこれら上位選択候補を表示させる。例えば、乗員が「南町」を選択/確定した場合、「南町」は、「板橋区」や「新宿区」、「国分寺市」、「西東京市」、「八王子市」、「東久留米市」、「府中市」の7つに存在するため、図19に示すように、これらの選択候補が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0041】
乗員が図19の「選択候補表示ボックス」61から「府中市」を選択/確定すると、前述と同様の手順で、検索装置本体11は、乗員の文字入力と選択/確定に応じて、図13(a)〜図13(c)に示すように、第4階層(丁目)31d〜第6階層(号)31fの「選択候補表示ボックス」61を順次表示させる。そして、乗員が第6階層(号)31fの選択/確定を終えると、ステップS29の判定がYESとなるため、検索装置本体11は、ステップS31でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。なお、一部変形例では、乗員が第2階層31bの住所を知らない場合を例にして説明したが、実施形態と同様に、第1階層31aや第3階層等の住所を知らない場合も、同様の手順で処理が行われる。
【0042】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらの実施形態に限られるものではない。例えば、前記実施形態はカーナビゲーションシステムにおける目的地の検索に本発明を適用したものであるが、半発明は、自動車以外の移動体に設置されるナビゲーションシステムに適用してもよいし、住所録作成装置用の住所入力装置等、別種の情報検索装置に適用してもよい。また、上記実施形態ではジョグダイヤルとジョイスティックとを個別に設けたが、これらを一体化してもよいし、タンブラースイッチや押しボタンスイッチ等、他の形態の入力機構を採用してもよい。その他、具体的な装置構成を始めとして、処理の手順等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施形態に係る乗用車の車室前部を示す斜視図である。
【図2】実施形態に係る目的地検索装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態に係る住所データベースの階層構造を示す模式図である。
【図4】実施形態に係る施設名称検索の手順を示すフローチャートである。
【図5】実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図6】実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図7】実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図8】実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図9】実施形態に係る住所検索の手順を示すフローチャートである。
【図10】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図11】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図12】実施形態での所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図13】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図14】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図15】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図16】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図17】一部変形例に係る住所検索の手順を示すフローチャートである。
【図18】一部変形例での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図19】一部変形例での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【符号の説明】
【0044】
2 ディスプレイ
3 リモコン(文字列入力手段)
10 目的地検索装置
11 検索装置本体(文字列情報検索手段)
13 記憶装置
31 住所データベース(文字列データベース)
32 施設名称データベース(文字列データベース)
33 電話番号データベース(文字列データベース)
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーションシステムにおける目的地セット等に好適な情報検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステムは、GPS(Global Positioning System)衛星から受信した測位情報と、HDDやDVD−ROM等の記憶媒体に記憶した地図情報とに基づき、乗員がセット(検索)した目的地への推奨経路を決定してナビゲートを行う装置である。カーナビゲーションシステムには記憶媒体や入力装置、ディスプレイ等から構成された目的地検索手段が搭載されており、乗員は、この目的地検索手段を用いることによって住所や施設名称、電話番号、郵便番号等、種々の検索ジャンルから目的地を検索できる。
【0003】
通常、目的地検索手段の住所ジャンルでは、住所情報が複数の検索階層(例えば、都・道・府・県−市・区・町・村−大字・町−丁目−番地−号の6階層)に階層化された状態で記憶媒体に記憶されており、乗員が上位の検索階層から下位の検索階層に下りながら住所検索を行うことになる。住所ジャンルにおける検索手順(操作手順)としては、ディスプレイ上に各検索階層の文字列候補を一覧表示させて乗員に順次選択させるもの(特許文献1参照)や、ディスプレイ上に50音や英数字等のテンプレートを表示させて乗員に文字列入力を行わせるもの(特許文献2)が提案されている。
【特許文献1】特開2001−41762号公報
【特許文献2】特開2004−127049号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の目的地検索手段は、住所ジャンルでの検索を行う際に、操作性や使い勝手の面で問題点を有していた。すなわち、特許文献1の目的地検索手段では、第1階層では47の都・道・府・県がディスプレイに表示され、第2階層では第1階層で選択した都道府県に属する多数の市・区・町・村がディスプレイに表示されるため、乗員は、例えばディスプレイの表示を上下にスクロールさせながら選択操作を行わなければならず、目的地のセットを短時間で完了することができなかった。また、特許文献2の目的地検索手段でも、乗員は、50音や英数字等のテンプレートから1文字ずつ選択操作を行わねばならないため、都道府県名や市区町村名等が長い場合には、やはり目的地のセットを短時間で完了することができなかった。そして、特許文献1や特許文献2の目的地検索手段では、乗員が、第1階層の行政区画名や第3階層以降の行政区画名を憶えていても、第2階層の行政区画名を知らないと、第1階層から第3階層に移行できず、目的地のセットが行えなくなってしまうという更に大きな問題があった。
【0005】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたもので、カーナビゲーションシステムにおける目的地検索等を容易かつ短時間で行うことができる情報検索装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明に係る情報検索装置は、文字列情報を複数の検索階層に階層化して記憶した文字列データベースと、文字列の入力に供される文字列入力手段と、前記検索階層を下りながら、前記文字列入力手段から入力された入力文字列を含む文字列情報を、選択/確定に供される文字列候補として前記文字列データベースから検索/抽出する文字列情報検索手段と、前記文字列候補を表示するディスプレイとを有する情報検索装置であって、前記文字列情報検索手段は、前記入力文字列に対応する文字列候補が現検索階層に存在しない場合、当該入力文字列を含む下位文字列候補を当該現検索階層より下位の検索階層から検索することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載された情報検索装置において、前記文字列情報検索手段が下位文字列候補を検索/抽出した場合、当該下位文字列候補を上位の検索階層の文字列情報と共に前記ディスプレイに表示することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明は、請求項1に記載された情報検索装置において、前記文字列情報検索手段が前記下位の検索階層から下位文字列候補を検索/抽出し、かつ、当該下位文字列候補に対応する上位文字列情報が上位の検索階層に複数存在した場合、前記下位文字列候補が選択/確定された後に、これら複数の上位文字列情報を上位文字列候補として前記ディスプレイに表示させることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された情報検索装置において、前記文字列情報検索手段は、前記文字列入力手段によって文字が入力されるごとに、前記文字列データベースから文字列候補を検索/抽出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の情報検索装置によれば、乗員が住所の一部を知らない場合でも、住所検索を円滑かつ迅速に行うこと等が可能となる。また、請求項2や請求項3の情報検索装置によれば、下位の検索階層の住所に対して上位の検索階層の住所が複数存在しても、住所検索を容易かつ正確に行うこと等が可能となる。請求項4の情報検索装置によれば、文字入力が行われる度に選択候補が徐々に絞れるために住所検索等における選択/確定作業が容易になる一方、選択候補がすぐ発見できた場合には多数回の文字入力を行う必要がなくなることで住所検索等が短時間で行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を乗用車用カーナビゲーションシステムの目的地検索に適用した実施形態とその一部変形例とについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
〔実施形態〕
図1は実施形態に係る乗用車の車室前部を示す斜視図であり、図2は実施形態に係る目的地検索装置の概略構成を示すブロック図であり、図3は実施形態に係る住所データベースの階層構造を示す模式図である。また、図4は実施形態に係る施設名称検索の手順を示すフローチャートであり、図5〜図8は実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。また、図9は実施形態に係る住所検索の手順を示すフローチャートであり、図10〜図16は実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【0013】
≪実施形態の構成≫
図1に示すように、実施形態の乗用車では、インストルメントパネル1の中央部にナビゲーションシステムのディスプレイ2が設置されており、乗員がこのディスプレイ2を見ることによって自車の位置や進路を確認できるようになっている。本実施形態のディスプレイ2は、いわゆるタッチスクリーンとなっており、指で触れることでカーナビゲーションシステムに目的地入力等を行える。また、車室内にはリモコン3が設置されており、乗員は、このリモコン3を操作することによっても、カーナビゲーションシステムへの目的地入力等を行える。なお、リモコン3には、起動スイッチ4やメニュースイッチ5の他、上下左右に操作できるジョイスティック6、回転および押し込み操作できるジョグダイヤル7等が設けられている。
【0014】
図2に示すように、目的地検索装置10は、検索装置本体11の他、前述したディスプレイ2やリモコン3、リモコン3の信号を受信するアンテナ12、記憶装置(HDDやDVD−ROM等)13から構成されている。検索装置本体11は、CAN(Controller Area Network)等の車載通信回線を介して、ディスプレイ2やアンテナ12、記憶装置13と接続されている。
【0015】
検索装置本体11は、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されており、アンテナ12やディスプレイ2が接続する入力インタフェース21と、入力インタフェース21から入力した信号に基づき検索ジャンルを設定する検索ジャンル設定部22と、入力インタフェース21および検索ジャンル設定部22から入力した信号に基づき目的地検索を実行する目的地検索実行部23と、検索ジャンル設定部22および目的地検索実行部23から入力した信号に基づきディスプレイ駆動信号を生成してディスプレイ2に駆動信号を出力するディスプレイ駆動部24とを備えている。
【0016】
一方、記憶装置13は、住所データベース31や施設名称データベース32、電話番号データベース33等、種々の文字列データベースを格納しており、目的地検索実行部23からのアクセスに応じて文字列情報を出力する。図3に示すように、住所データベース31は、第1階層(都・道・府・県)31a、第2階層(市・区・町・村)31b、第3階層(大字・町)31c、第4階層(丁目)31d、第5階層(番地)31e、第6階層(号)31fの6つ階層からなっている。
【0017】
≪実施形態の作用≫
自動車の乗員(運転者や助手席搭乗者)は、旅行や商用で道順の判らない遠隔地等に赴く場合、例えばリモコン3に設置された起動スイッチ4を操作してナビゲーションシステムを起動させる。ナビゲーションシステムが起動すると、ディスプレイ2には先ず現在地を含む地図が表示されるが、乗員がリモコン3のメニュースイッチ5を操作することにより、種々のメニューボタン(目的地セットボタンやマークセットボタン、地図表示ボタン等)の表示(図示せず)に切り換わる。なお、実施形態では、ディスプレイ2の下方に起動スイッチや操作スイッチ(いずれも図示せず)が設置されており、これらを操作することによっても、ナビゲーションシステムの起動や選択/確定等の操作が行える。
【0018】
<施設名称検索>
ここでは、乗員が「東京ディズニーランド」を目的地としてセットする場合を例にして、施設名称検索の手順を説明する。
乗員が目的地セットボタンを選択/確定すると、検索装置本体11は、所定の処理インターバル(例えば、10ms)をもって、図4のフローチャートにその手順を示す目的地検索処理を開始し、先ずステップS1においてディスプレイ2に各種検索ジャンルを表示させる。図5に示すように、検索ジャンルは、住所検索ボタン41や施設名称検索ボタン42、電話番号検索ボタン43、郵便番号検索ボタン44等がディスプレイ2の画面に上下に並ぶかたちで表示され、表示開始時においては色つきの選択枠51が住所検索ボタン41を囲むかたちで表示される。本実施形態では、ジョグダイヤル7が操作されるとディスプレイ2の画面表示が上下にスクロールして各種検索ジャンルが表示され、ジョイスティック6が操作されると選択枠51が各検索ボタン41,42,43,44...間を上下に移動する。乗員は、いずれかの検索ボタン41,42,43,44...に選択枠51を移動させてジョグダイヤル7を押し込むことにより、検索ジャンルを選択/確定することができる。
【0019】
ステップS2で乗員により施設名称検索が選択/確定されると、検索装置本体11は、ステップS3で記憶装置13から施設名称データベース32を呼び出した後、図6に示すように、ステップS4で50音等のボタンをディスプレイ2に表示する(50音表示を行う)。なお、50音表示の開始時においては、色つきの選択枠52が「あ」のボタンを囲むかたちで表示される。次に、検索装置本体11は、ステップS5で初回の文字入力があったか否かを判定し、この判定がNOである間はステップS5の判定を繰り返す。
【0020】
乗員がジョイスティック6とジョグダイヤル7とを操作して初回の文字入力を行い、ステップS5の判定がYESとなると、検索装置本体11は、ステップS6で初回の選択候補を施設名称データベース32から抽出し、ステップS7で選択候補をディスプレイ2に表示する。例えば、乗員が初回の文字入力として「と」を選択/確定すると、図7に示すように、「と」で始まる施設名称として、「東京タワー」(登録商標)や「東京ディズニーランド」、「東京電力」(登録商標)、「としまえん」(登録商標)、「都庁」、「栃木県庁」等が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。なお、施設名称の表示は、乗員がジョグダイヤル7を操作することによりスクロールし、「と」で始まる多数の施設名称が全て表示される。また、「選択候補表示ボックス」61は、ジョイスティック6によって選択されている50音の文字が隠れないように自動的に上下に移動し、乗員が50音表示を全て選択/確定することが可能となる。
【0021】
次に、検索装置本体11は、ステップS8で乗員による施設名称の選択/確定がなされたか否かを判定し、この判定がYESであれば、ステップS9でルート検索部(図示せず)にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。
【0022】
一方、ステップS8の判定がNOであった場合、検索装置本体11は、ステップS10で追加の文字入力がなされたか否かを判定し、この判定がNOである間はステップS8に戻って2つ(ステップS8およびステップS10)の判定を繰り返す。通常、1文字しか入力されていない場合、「選択候補表示ボックス」61内に非常に多数の選択候補が表示されるため、乗員によって選択/確定が行われる確率は非常に小さく、ステップS8の判定はYESになり難い。
【0023】
乗員が追加の文字入力を行い、ステップS10の判定がYESになると、検索装置本体11は、ステップS11で新たな選択候補を施設名称データベース32から抽出し、ステップS7で選択候補をディスプレイ2に表示する。例えば、乗員が追加の文字入力として「う」を選択/確定すると、図8(a)に示すように、「とう」で始まる選択候補として、「選択候補表示ボックス」61内に「東京タワー」や「東京ディズニーランド」、「東京電力」等が表示される。そして、この時点で、乗員が施設名称の選択/確定を行ってステップS8の判定がYESとなれば、検索装置本体11は、ステップS9でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。
【0024】
図8(a)の時点で乗員によって選択/確定が行われず、乗員が追加の文字入力として更に「きょうで」を選択/確定すると、図8(b)に示すように、「とうきょうで」で始まる選択候補として、「選択候補表示ボックス」61内に「東京ディズニーランド」や「東京電力」等が表示される。そして、乗員が追加の文字入力として更に「ぃ」を選択/確定すると、図8(c)に示すように、「とうきょうでぃ」で始まる選択候補として、「選択候補表示ボックス」61内に「東京ディズニーランド」等が表示される。本実施形態の場合、いずれかの時点で、乗員が施設名称の選択/確定を行ってステップS8の判定がYESとなれば、検索装置本体11は、ステップS9でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。すなわち、乗員は、「選択候補表示ボックス」61内で目的地を探し出すことで、少ない文字入力で施設名称を選択/確定することができるだけでなく、選択/確定をしやすくすべく、文字入力を続けて選択候補を絞り込むこともできる。
【0025】
<住所検索>
ここでは、乗員が「東京都港区元赤坂2丁目−1番地−1号」を目的地として選択する場合を例にして、住所検索の手順を説明する。
(通常の流れ)
乗員が目的地セットボタンを選択/確定すると、検索装置本体11は。図9のフローチャートにその手順を示す目的地検索処理を開始し、先ずステップS21においてディスプレイ2に各種検索ジャンルを表示させる。ステップS22で乗員により住所検索が選択/確定されると、検索装置本体11は、ステップS23で記憶装置13から住所データベース31を呼び出した後、ステップS24で図6に示したものと同様の50音等のボタンをディスプレイ2に表示する(50音表示を行う)。次に、検索装置本体11は、ステップS25で文字入力があったか否かを判定し、この判定がNOである間はステップS25の判定を繰り返す。
【0026】
乗員が初回の文字入力を行い、ステップS25の判定がYESとなると、検索装置本体11は、ステップS26で住所データベース31内の第1階層31aに選択候補があるか否かを判定し、この判定がYESであればステップS27で選択候補を表示する。例えば、乗員が初回の文字入力として「と」を選択/確定した場合、図10に示すように、「と」で始まる都道府県名称として、「東京都」や「栃木県」、「富山県」、「鳥取県」、「徳島県」の5つが表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0027】
次に、検索装置本体11は、ステップS28で乗員による都道府県の選択/確定がなされたか否かを判定し、この判定がYESであればステップS29で現在の選択階層が最下位階層であるか否かを判定する。乗員が第1階層31aで「東京都」を選択/確定した場合にはこの判定が当然にNOとなるため、検索装置本体11は、ステップS30で下位階層(この時点では第2階層31b)に移行した後、ステップS24に戻って再び50音表示を行い、ステップS25で文字入力があったか否かを再び判定する。
【0028】
ステップS25の判定がYESとなると、検索装置本体11は、ステップS26で住所データベース31内の第2階層31bに選択候補があるか否かを判定し、この判定がYESであればステップS27で選択候補を表示する。例えば、乗員が文字入力として「み」を選択/確定した場合、図11に示すように、「み」で始まる市区町村名称として、「港区」や「三鷹市」、「瑞穂町」、「三宅支庁」の4つが表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0029】
乗員が第2階層31bの「港区」を選択/確定すると、検索装置本体11は、上述した手順を経てステップS24に戻って50音表示を行い、ステップS25で文字入力があったか否かを再び判定する。そして、乗員が文字入力として「も」を選択/確定した場合、住所データベース31内の第3階層(大字・町)31cに選択候補があるか否かを判定し、図12に示すように、「み」で始まる大字・町名称として、「元赤坂」と「元麻布」との2つが表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0030】
以下同様の手順で、検索装置本体11は、乗員の文字入力と選択/確定に応じて、図13(a)〜図13(c)に示すように、第4階層(丁目)31d〜第6階層(号)31fの「選択候補表示ボックス」61を順次表示させる。そして、乗員が第6階層(号)31fの選択/確定を終えると、ステップS29の判定がYESとなるため、検索装置本体11は、ステップS31でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。
【0031】
(選択候補が無い場合)
検索装置本体11は、乗員が文字入力を行ったにも拘わらず住所データベース31の現階層内に選択候補を発見できないことがある。例えば、乗員は、「元赤坂」が「港区」にあることを知らず、第2階層31bで「元赤坂」のイニシャルである「も」を文字入力してしまうことがある。この場合、検索装置本体11は、ステップS26の判定がNoとなるため、ステップS32で図14に示す警告表示を一瞬行った後、ステップS33で下位階層(この時点では第3階層31c)に移行する。次いで、検索装置本体11は、ステップS26に戻って住所データベース31内の第3階層31cに選択候補(下位文字列候補)があるか否かを判定し、この判定がYESの場合には選択候補をディスプレイ2に表示する。
【0032】
東京都内の「も」で始まる大字・町名としては、港区の「元赤坂」や「元麻布」、江東区の「毛利」や「門前仲町」、台東区の「元浅草」等が存在する。そのため、本実施形態では、第3階層31cの大字・町名の前に第2階層31bの区名が付けられたかたちで、図15に示すように、「港区元赤坂」や「港区元麻布」、「江東区毛利」、「江東区門前仲町」、「台東区元浅草」等が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0033】
乗員が図15の「選択候補表示ボックス」61から「港区元赤坂」を選択/確定すると、前述と同様の手順で、検索装置本体11は、乗員の文字入力と選択/確定に応じて、図13(a)〜図13(c)に示すように、第4階層(丁目)31d〜第6階層(号)31fの「選択候補表示ボックス」61を順次表示させる。そして、乗員が第6階層(号)31fの選択/確定を終えると、ステップS29の判定がYESとなるため、検索装置本体11は、ステップS31でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。なお、本実施形態では、乗員が第2階層31bの住所を知らない場合を例にして説明したが、第1階層31aや第3階層等の住所を知らない場合も、同様の手順で処理が行われる。
【0034】
(追加の文字入力)
乗員は、ステップS27でディスプレイ2に「選択候補表示ボックス」61が表示されても、選択候補が多すぎて選択/確定を行えないことがある。この場合、ステップS28の判定がNOとなるため、検索装置本体11は、ステップS34で追加の文字入力があったか否かを判定し、この判定がNOである間はステップS28とステップS34の判定を繰り返す。
【0035】
乗員が追加の文字入力を行ってステップS34の判定がYESになると、検索装置本体11は、ステップS26に移行して新たに選択候補があるか否かを判定し、この判定がYESであればステップS27で選択候補の表示を行う。例えば、乗員が前述した「も」の後に「とあ」と文字入力を追加すると、東京都内の「もとあ」で始まる大字・町名としては、前述した「元赤坂」や「元麻布」、「元浅草」等が存在するため、第3階層31cの大字・町名の前に第2階層31bの区名が付けられたかたちで、図16(a)に示すように、「港区元赤坂」や「港区元麻布」、「台東区元浅草」等が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。そして、乗員が「とあ」の後に「か」と文字入力を更に追加すると、図16(b)に示すように、「港区元赤坂」のみが表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0036】
このように、本実施形態では、追加の文字入力が行われる度に、検索装置本体11が「選択候補表示ボックス」61内の選択候補を絞り込むことになり、乗員による選択/確定が非常に容易になる。また、選択/確定すべき選択候補が「選択候補表示ボックス」61内にすぐ発見できた場合には、追加の文字入力をあまり行う必要がないため、目的地のセットが短時間で行える。
【0037】
〔一部変形例〕
図17は一部変形例に係る住所検索の手順を示すフローチャートであり、図18,図19は一部変形例での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。一部変形例については、全体的な処理の流れが実施形態と略同様であるため、説明が煩雑になることを防ぐべく相違点のみを説明する。なお、図17のフローチャートにおいては、図9のフローチャートでの処理と同一の処理を同一のステップ名(ステップS1,ステップS2等)で示す。
【0038】
<住所検索>
ここでは、乗員が「東京都府中市南町1丁目−1番地−5号」を目的地として選択するにあたり、第2階層31bの住所を知らない場合を例にして説明する。
検索装置本体11は、第2階層31bで乗員が南町の「みなみ」を文字入力すると、ステップS26の判定がNoとなるため、ステップS32で図14に示す警告表示を一瞬行った後、ステップS33で下位階層(この時点では第3階層31c)に移行(スキップ)する。
【0039】
次に、検索装置本体11は、ステップS26に戻って住所データベース31内の第3階層31cに選択候補(下位文字列候補)があるか否かを判定し、この判定がYESであればステップS27で選択候補の表示をおこなう。例えば、東京都内の「みなみ」で始まる大字・町名としては、「南」や「南青山」、「南浅川町」、「南葛西」、「南町」、「南千住」、「南常盤台」の7つが存在する。そのため、本実施形態では、図18に示すように、これらの選択候補が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0040】
乗員が図18の「選択候補表示ボックス」61から選択候補を選択/確定すると、検索装置本体11は、ステップS35で階層のスキップがなかったか否かを判定し、この判定がNOであれば、ステップS29以下の処理に移行する。一方、上述したように第2階層31bがスキップされてステップS35の判定がYESになった場合、検索装置本体11は、選択/確定された選択候補の上位選択候補(上位文字列候補)をステップS36で抽出し、ステップS27でこれら上位選択候補を表示させる。例えば、乗員が「南町」を選択/確定した場合、「南町」は、「板橋区」や「新宿区」、「国分寺市」、「西東京市」、「八王子市」、「東久留米市」、「府中市」の7つに存在するため、図19に示すように、これらの選択候補が表示された「選択候補表示ボックス」61が50音表示の上に現れる。
【0041】
乗員が図19の「選択候補表示ボックス」61から「府中市」を選択/確定すると、前述と同様の手順で、検索装置本体11は、乗員の文字入力と選択/確定に応じて、図13(a)〜図13(c)に示すように、第4階層(丁目)31d〜第6階層(号)31fの「選択候補表示ボックス」61を順次表示させる。そして、乗員が第6階層(号)31fの選択/確定を終えると、ステップS29の判定がYESとなるため、検索装置本体11は、ステップS31でルート検索部にルート検索指令を出力して目的地検索処理を終了する。なお、一部変形例では、乗員が第2階層31bの住所を知らない場合を例にして説明したが、実施形態と同様に、第1階層31aや第3階層等の住所を知らない場合も、同様の手順で処理が行われる。
【0042】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらの実施形態に限られるものではない。例えば、前記実施形態はカーナビゲーションシステムにおける目的地の検索に本発明を適用したものであるが、半発明は、自動車以外の移動体に設置されるナビゲーションシステムに適用してもよいし、住所録作成装置用の住所入力装置等、別種の情報検索装置に適用してもよい。また、上記実施形態ではジョグダイヤルとジョイスティックとを個別に設けたが、これらを一体化してもよいし、タンブラースイッチや押しボタンスイッチ等、他の形態の入力機構を採用してもよい。その他、具体的な装置構成を始めとして、処理の手順等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施形態に係る乗用車の車室前部を示す斜視図である。
【図2】実施形態に係る目的地検索装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態に係る住所データベースの階層構造を示す模式図である。
【図4】実施形態に係る施設名称検索の手順を示すフローチャートである。
【図5】実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図6】実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図7】実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図8】実施形態での施設名称検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図9】実施形態に係る住所検索の手順を示すフローチャートである。
【図10】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図11】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図12】実施形態での所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図13】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図14】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図15】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図16】実施形態での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図17】一部変形例に係る住所検索の手順を示すフローチャートである。
【図18】一部変形例での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【図19】一部変形例での住所検索に係るディスプレイ表示の説明図である。
【符号の説明】
【0044】
2 ディスプレイ
3 リモコン(文字列入力手段)
10 目的地検索装置
11 検索装置本体(文字列情報検索手段)
13 記憶装置
31 住所データベース(文字列データベース)
32 施設名称データベース(文字列データベース)
33 電話番号データベース(文字列データベース)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字列情報を複数の検索階層に階層化して記憶した文字列データベースと、
文字列の入力に供される文字列入力手段と、
前記検索階層を下りながら、前記文字列入力手段から入力された入力文字列を含む文字列情報を、選択/確定に供される文字列候補として前記文字列データベースから検索/抽出する文字列情報検索手段と、
前記文字列候補を表示するディスプレイと
を有する情報検索装置であって、
前記文字列情報検索手段は、前記入力文字列に対応する文字列候補が現検索階層に存在しない場合、当該入力文字列を含む下位文字列候補を当該現検索階層より下位の検索階層から検索することを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記文字列情報検索手段が下位文字列候補を検索/抽出した場合、当該下位文字列候補を上位の検索階層の文字列情報と共に前記ディスプレイに表示することを特徴とする、請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項3】
前記文字列情報検索手段が前記下位の検索階層から下位文字列候補を検索/抽出し、かつ、当該下位文字列候補に対応する上位文字列情報が上位の検索階層に複数存在した場合、前記下位文字列候補が選択/確定された後に、これら複数の上位文字列情報を上位文字列候補として前記ディスプレイに表示させることを特徴とする、請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項4】
前記文字列情報検索手段は、前記文字列入力手段によって文字が入力されるごとに、前記文字列データベースから文字列候補を検索/抽出することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の情報検索装置。
【請求項1】
文字列情報を複数の検索階層に階層化して記憶した文字列データベースと、
文字列の入力に供される文字列入力手段と、
前記検索階層を下りながら、前記文字列入力手段から入力された入力文字列を含む文字列情報を、選択/確定に供される文字列候補として前記文字列データベースから検索/抽出する文字列情報検索手段と、
前記文字列候補を表示するディスプレイと
を有する情報検索装置であって、
前記文字列情報検索手段は、前記入力文字列に対応する文字列候補が現検索階層に存在しない場合、当該入力文字列を含む下位文字列候補を当該現検索階層より下位の検索階層から検索することを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記文字列情報検索手段が下位文字列候補を検索/抽出した場合、当該下位文字列候補を上位の検索階層の文字列情報と共に前記ディスプレイに表示することを特徴とする、請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項3】
前記文字列情報検索手段が前記下位の検索階層から下位文字列候補を検索/抽出し、かつ、当該下位文字列候補に対応する上位文字列情報が上位の検索階層に複数存在した場合、前記下位文字列候補が選択/確定された後に、これら複数の上位文字列情報を上位文字列候補として前記ディスプレイに表示させることを特徴とする、請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項4】
前記文字列情報検索手段は、前記文字列入力手段によって文字が入力されるごとに、前記文字列データベースから文字列候補を検索/抽出することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の情報検索装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2007−148559(P2007−148559A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−339129(P2005−339129)
【出願日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]