情報表示を制御する装置
本発明は、長手方向軸線を中心に回転でき、かつ前記軸線に対し横方向にスライドできる操作手段を備える、車両の表示装置の情報表示を制御する装置に関する。本発明によれば、車両の表示装置に表示される情報の部分(2)は、操作手段のスライド操作によって長手方向軸線(Z)に対し横方向にスライドさせられることができ、リンク付け可能な要素は、長手方向軸線を中心とする操作手段の回転運動によって強調表示させられ、前記表示される情報には複数のリンク付け可能な要素が含まれる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段に記載された車両の表示装置に表示された情報を制御する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車両のディスプレイ画面に表示された画面に対する制御装置を開示しており、長手方向軸線を中心に回転させることができ、その軸線に対し横方向にスライドさせることができる操作要素によって前記装置を作動させることができる。ディスプレイ画面に表示される画像の部分に、操作要素の並進運動によって変位させられるフレームがある。フレームに配置される部分画像の縮尺率は、操作要素を長手方向軸線を中心に回転させることによって変更される。
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第19837510A1号明細書 (対応日本特開2000−65586号公報)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、容易かつ直観的に操作できる、車両の表示装置への情報表示を制御する装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、請求項1に記載された特徴によって達成される。また、本発明の好適な実施形態及びその発展形態は従属請求項に記載される。
【0006】
車両の表示装置に情報を表示する際、リンクされている情報項目を表示するときは、その情報の明瞭な配置及び容易な操作の両方を必要とする。特に、ウェブページに現れるようなリンク付けが可能な複数の要素は、自動車の車内において、操作者の要求に応じた選択操作を必要とする。本発明は、車両の表示装置に表示される所望の情報の簡単な選択を可能にするものである。本発明はまた、容易かつ便利な情報項目の選択操作を可能にするものである。所望の情報の選択及びリンク先への移動の両方は、単一の操作手段を使用して直観的に実行することができる。
【0007】
本発明は、表示部分を、操作手段がユーザによって移動される方向と同一の方向にスクロールさせることによって、画面上に表示される部分が、直観的に、垂直及び水平にスクロールされることを可能にする。このことは、例えばナビゲーションシステム用のウェブページ又は地図の表示の際に、情報全体を車両の表示装置に表示できない場合に特に有利である。表示されている部分が表示対象の端部に達している場合は、操作手段をさらに移動させても、表示部分はそれ以上スクロールされない。このことにより、ある種の停止を実施することができる。
【0008】
別のマーキング可能なリンク要素も、操作手段を回転させることによって直観的に選択可能である。回転されるごとに、回転方向に対応した最も近い次のリンクされた要素が選択される。このように回転方向と、次にリンクされた要素が現れる方向とを対応させることによって、簡単かつ直観的な操作制御が可能になる。回転方向にさらに別のリンクされた要素がない場合、すでにリンクされた要素は、操作手段が回転された場合でも選択されたままである。このようにして、ある種の停止を実施することができる。
【0009】
本発明の好適な一実施形態では、情報はインターネットのウェブページである。ウェブページは、例えば、車両の外部から、例えば移動無線によってサービスプロバイダから提供される。この場合、ウェブページは、異なるハードウェアレベルを有する多数の異なる装置用に、サービスプロバイダによって提供される。したがって、ウェブページの表示の大きさは、車両の表示装置に一度に表示できる大きさよりも大きくすることが可能である。本発明の好適な実施形態により、操作者によるウェブページの簡単かつ便利な制御が可能になる。
【0010】
本発明の好適な一実施形態では、装置は電子メールの表示を制御する。この場合、電子メールは、例えば、送信者、受信者、タイトルのようなヘッダならびにメッセージ本文を含む。この中でリンク付け可能な要素は、例えば、住所、電話番号、電子メールアドレス、ユニフォームリソースロケータ(URL)、及び/又は、ジオコード(Geocodes)である。リンク付け可能な要素は、例えば、異なる色、及び/又は、異なる背景を有する表示によってマーキングされる。要素の選択時、その選択によって実現可能な動作を、メニューの形で表示しても良い。選択された要素が、例えば、電話番号である場合、この番号への電話接続を設定するため及び/又はアドレス帳に電話番号を転送するため、選択されたメニューをユーザに提供できるであろう。
【0011】
表示可能な情報の別の例は、リスト、特に、選択可能な要素を列挙したリストや、地図上の位置を示すリストである。地図上の位置は、例えば、ナビゲーションシステムの地図表示でもよく、ナビゲーションシステムによって案内される目的地としてユーザに提供され、または、以前ユーザによって登録された対象でもよい。このことは、例えば、特定のカテゴリの目的地がナビゲーションシステムによってユーザに提供される場合に、周囲のすべての立体駐車場情報をあわせて提供する場合などに、特に有利である。この場合、ユーザは、目的地を選択し、その目的地の選択を実行することによって、その目的地をルーティング操作の目的地としてナビゲーションシステムに転送することができる。
【0012】
操作手段をその長手方向軸線を中心に回転させることによって、別のマーキングされた要素への位置づけが実行される。時計回り方向の回転により、画面の下方向にある次の要素に位置づけられ、反時計回り方向の回転により、画面の上方向にある前の要素に位置づけられる。位置づけられたリンク要素は、他のリンクされた要素やリンクされていない他の情報に比べて、異なる形−例えば、異なる色の表示、及び/又は、異なる背景―によって表示装置に表示される。
【0013】
位置づけられたリンク要素は、操作手段をその軸線方向に作動することによって、例えば操作手段を押すことによって選択が実行される。このようにして選択された要素に関して、リンクされた動作が実行される。その動作は、リンク可能な要素の種類に依存させることができる。その動作は、例えば表示装置上での要素の表示方法を含むことができ、このことは、要素が別のページ又は他の画像による参照を含む場合、有利である。その動作は、例えば、選択リストの表示を含んでもよい。この場合、選択リストの入力は、選択された要素に関係し、選択された要素を使用してさらなる動作が実施されるかについて、選択をユーザに提供するとよい。選択リストのリスト要素を選択することによって、ユーザは、このようなさらなる動作を実行することができる。
【0014】
本発明の別の実施形態では、表示装置に表示される部分のスクロールは、操作手段を長手方向軸線を中心に回転させることによっても実施することができる。その場合、別のマーキング可能な要素の選択は、長手方向軸線に対し横方向に操作手段をスライドさせることによって、行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、表示すべき情報を有するページ4を表示している。車両の表示装置に表示されている部分2は、ページの頂部左隅部の第1の端部である。表示されている部分の情報には、リンク付けされた要素6が含まれる。選択された部分2は、操作手段120を長手方向軸線Zに対し横方向にスライドさせることによってスクロールさせることが可能である。操作手段120を右(+X方向)にスライドさせることにより、表示された部分2が右にスクロールされる。操作手段120を下方(−Y方向)にスライドすることにより、情報部分2が下方にスクロールされる。
【0016】
図2は、ページ4の底部左縁の情報部分2を表示する車両の表示装置の様子を示している。部分2は、第2の端部に配置される。したがって、操作者による制御ステップ12は、図1の第1の端部から図2の第2の端部に表示される部分をスクロールさせる。この場合、操作者による制御ステップ12は、操作手段120を軸線Zに対し横方向になる下方(−Y方向)の一回又は複数回のスライド操作を含む。操作者による制御ステップ21は、図2に表示された第2の端部から図1に表示された第1の端部に部分を移動させる。この場合、操作者による制御ステップ21は、操作手段120を軸線Zに対し横方向になる上方(+Y方向)に一回スライド操作又は複数回のスライド操作を含む。
【0017】
図3の図面では、部分2は、ページ4の頂部右隅部の第3の端部に配置される。したがって、操作者による制御ステップ13は、図1の第1の端部から図3の第3の端部に表示される部分を移動させる。この場合、操作者制御ステップ13は、操作手段120を軸線Zに対し横方向になる右(+X方向)に、一回のスライド操作又は複数回のスライド操作を含む。操作者による制御ステップ31は、図3に表示された第3の端部から図1に表示された第1の端部に部分を移動させる。この場合、操作者制御ステップ31は、操作手段120の軸線Zに対し横方向になる左(−X方向)に、一回又は複数回のスライド操作を含む。
【0018】
部分2の第4の端部が図4に表示されている。ここで、車両の表示装置に表示される情報部分は、ページ4の底部右隅部に配置される。操作手段120を左(―X方向)に移動させることにより、表示される部分2が左にスクロールされる。操作手段120を上方(+X方向)にスライドさせることにより、表示される部分2がスクロールされる。
【0019】
操作者による制御ステップ24は、図2の第2の端部から図4の第4の端部に部分を移動させる。この場合、操作者による制御ステップ24は、操作手段120の軸線Zに対し横方向となる右(+X方向)に、一回又は複数回のスライド操作を含む。操作者による制御ステップ42は、図4に表示される第4の端部から図2に表示される第2の端部に部分を移動させる。この場合、操作者による制御ステップ42は、操作手段120の軸線Zに対し横方向である左(−X)方向に、一回又は複数回のスライド操作を含む。
【0020】
操作者制御ステップ34は、図3の第3の端部から図4の第4の端部に部分を移動させる。この場合、操作者による制御ステップ34は、操作手段120の軸線Zに対し横方向である下方(―Y方向)に、一回又は複数回のスライド操作を含む。操作者による制御ステップ43は、図4に表示した第4の端部から図3に表示した第3の端部に部分を移動させる。この場合、操作者制御ステップ43は、操作手段120の軸線Zに対し、横方向である上方(+Y方向)に、一回又は複数回のスライド操作を含む。
【0021】
図1、図2、図3、図4の各々は端部における表示部分2を示している。当然、ページ4の任意の所望の部分2を車両の表示装置に表示することができる。このような中間位置は、一例として図5に表示されている。軸線Zに対し横方向に操作手段120をスライドさせることによって、部分2を任意の中間位置に位置づけることができる。
【0022】
図6は情報ページ4を表示している。画像の左半分の表示に、リンク付けされた第1の要素が強調表示されている。画像の右半分の表示に、第1の要素とは異なる第2のリンク付けされた要素が強調表示されている。強調表示された要素は車両の表示装置に表示され、部分2内に位置している。操作者による制御ステップ62は、図6の画像の左半分の表示から図6の画像の右半分の表示に表示部分2をスクロールさせる。操作者による制御ステップ62は、操作手段120を軸線Zを中心に時計回り方向に回転させることを含む。時計回り方向に回転することによって、次のリンク付けされた要素へ強調表示が移動する。新しく強調表示された要素が、車両の表示装置に表示されている部分2の外側に位置する場合、表示される部分は、強調表示される要素が部分2内におさまるように自動的にスクロールされる。操作者による制御ステップ64は、操作手段120を軸線Zを中心に反時計回り方向に回転させることを含む。この結果、強調表示が直前にあるリンク付けされた要素に移動する。このことは、図6の画像の右半分の表示から図6の画像の左半分の表示への移行に対応する。
【0023】
図7と図8は、一例として、情報表示の制御を示しており、表示される情報は横方向に表示される文字であり、リンク付けされた要素に対して、別のページ及び/又は画像に対する移動が行われる。車両の表示装置に表示された部分71において、リンク付けされた要素72は、図7に表示したように強調して表示されている。ステップ74で、操作者が操作手段120を時計回り方向に回転させることによって、次のリンクされた要素76が強調された形態で表示できるように、部分75へのスクロールが行われる。ステップ78は、部分79の表示への画面の移行であり、ここで、操作手段120を時計回り方向にもう一度回転させることによって、表示画面に対する説明画面を含む要素80が表示される。操作者制御ステップ82で、操作手段120を反時計回り方向に回転させることによって、部分83への表示の移行が行われ、この部分83で、リンクされた要素76がマーキング形態で再び表示される。ステップ86による部分87への移行は、要素72が再びマーキングされるように、操作手段を反時計回り方向に回転させることによって、同様の方法で行われる。ステップ90は、操作手段120をさらに反時計回り方向に回転させることによって、要素92がマーキングされる表示である部分91に移行する。
【0024】
操作手段120を時計回り方向に回転させることによって、次の要素がマーキングされる。操作手段120を反時計回り方向に回転させることによって、前の要素がマーキングされる。マーキング形態で強調表示されるべき次の要素が、表示画面内に表示される部分内に見ることができない場合、その部分は、強調形態で表示すべき要素がその部分内に完全に見えるまで、表示すべき情報が自動的にスクロールされる。表示すべき情報を含む部分の変位は、この場合、ライン毎にスクロールされると良い。強調形態で表示されるべき要素が画像である場合、画像の一部が表示されるまで、その部分がスクロールさせられ、この場合の画像の部分とは、少なくとも1つのライン高さ及び約1つの文字幅分である。
【0025】
図7と図8において、操作手段120をスライドすることによって、画像の部分をさらにスクロールさせることができる。これは、図1〜図5を参照して説明した制御と同様の方法で行われる。
【0026】
メッセージ表示の制御は、図9と図10に一例として表示されており、メッセージは、別のリンク付け可能な要素として電話番号及び/又は電子メールアドレスを有する。一例として、送信者、宛先、件名及びメッセージ本文を含む電子メールが、部分93に表示されている。操作者による制御ステップ94は、部分95の表示を行い、この部分では、表示された部分95は、部分95でメッセージ本文のさらなる1行が表示されるように、表示された部分93に対し1行下方にスクロールさせられており、この結果、送信者情報はもはや表示されない。操作者による制御ステップ94は、操作手段を下方にスライドするか又は操作手段を時計回り方向に回転させることにより操作することができる。部分95から開始して、操作者制御ステップ100(操作手段120を上方にスライドするか又は操作手段を反時計回り方向に回転するステップ)は、部分93の表示を行い、この部分では、表示された部分93は、部分95と比較して1行上方にスクロールさせられている。
【0027】
ステップ94と同様の方法で、部分95から部分97への移行がステップ96によって実施され、部分97から部分95への移行はステップ99によって実施される。この場合、ステップ96は、操作手段120を下方にスライドするか又は操作手段120を時計回り方向に回転することを含む。この場合、ステップ99は、操作手段120を上方にスライドするか又は操作手段120を反時計回り方向に回転することを含む。
【0028】
ステップ96で操作手段120を時計回り方向に回転させることによって、同時に、部分97の下縁に現れる別のマーキング可能な要素98がマーキングされる。要素98がマーキングされた後に、操作手段120がステップ102で時計回り方向にさらに回転された場合、部分97は、部分98による表示が行われるように、1行下方にスクロールさせられる。ステップ108で、操作手段120を時計回り方向にさらに回転することにより、部分109の表示が行われ、ここで、部分109の最後のラインのリンク付け可能な要素112が強調表示される。ステップ96又は108で操作手段120を下方にスライドすることにより、それぞれ部分97と109の表示を行うことが可能であるが、その場合は要素98又は112のマーキングは行われない。
【0029】
別のリンク付け可能な要素は、例えば、電子メールアドレス、住所、電話番号、ユニフォームリソースロケータ(URL)及び/又はジオコードである。
【0030】
ステップ104、110は、操作手段120を反時計回り方向に回転させること又は操作手段120を上方にスライドすることを同様に含む。操作手段を回転させることによって、それぞれの前のリンク付け可能な要素が強調表示され、そしてその部分に、以前の別のリンク付け可能な要素が見えない場合、その部分は1行上方にスクロールされる。これにより、部分109、105と97の表示が行われる。
【0031】
ステップ114において、部分109の表示の状態の時に操作手段が長手軸Zの方向に押されると、部分115の表示が続き、ここでリストを表示する領域116が部分115の上に表示される。メッセージに関し実行可能な動作は、リストとして列挙される。操作手段120が押されたとき、同一のリストが常に表示されるように意図できる。この場合、要素が強調表示されているか否かに関わらず、リストを選択的に表示することも可能である。
【0032】
本発明の好適な一実施形態(図示せず)において、選択された要素をいかに使用できるかについてユーザに選択させるリストは、表示された部分領域の強調表示されたリンク可能な要素を選択することによって、例えば部分109から開始して表示される。例えば、選択された要素への電話リンクを設定する選択をリストに設けることができる。
【0033】
図11は、情報表示を制御する装置の操作手段120を示している。操作手段120は、長手方向軸線Zに対し横方向に、例えばX方向又はY方向に、又はX方向とY方向を組み合わせた所望の方向にスライドさせることができる。操作手段120は、軸線方向(Z方向)にさらに移動させることができる。この移動は、Z軸の+−の両方向で行うことができる。
【0034】
本発明の好ましい一実施形態では、スライドは、長手方向軸線Zに対し横方向の変位の形態で、長手方向軸線Zに対し直角方向に行われる。この関連で長手方向軸線Zに対し横方向のスライドを、例えば、+X方向、−X方向、+Y方向、−Y方向の4つの方向に制限することが有利である。4つの方向への制限が、ウェブページ及び/又はメッセージの表示に特に有利である。代わりに、長手方向軸線Zに対し横方向のスライドは、例えば、8つの方向、すなわち、+X方向、+X方向と+Y方向との間の45°方向、+Y方向、−X方向と+Y方向との間の45°方向、−X方向、−X方向と−Y方向との間の45°方向、−Y方向、+X方向と−Y方向との間の45°方向に対し制限することができる。8つの方向への制限が、地図の表示、例えばナビゲーションシステムに特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】複数の別々のリンクされた要素6を有する表示すべき情報を有するページ4、及び第1の端部で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図2】表示すべき情報を有するページ4、及び第2の端部で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図3】表示すべき情報を有するページ4、及び第3の端部で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図4】表示すべき情報を有するページ4、及び第4の端部で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図5】表示すべき情報を有するページ4、及び中間位置で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図6】表示すべき情報を有するページ4、スクリーンに表示される部分2、及びリンクされた要素を示す図。
【図7】ページの表示制御の実施形態を示す図。
【図8】ページの表示制御の実施形態を示す図。
【図9】メッセージの表示制御の実施形態を示す図。
【図10】メッセージの表示制御の実施形態を示す図。
【図11】複数の異なる操作自由度を有する操作手段(120)を示す図。
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段に記載された車両の表示装置に表示された情報を制御する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車両のディスプレイ画面に表示された画面に対する制御装置を開示しており、長手方向軸線を中心に回転させることができ、その軸線に対し横方向にスライドさせることができる操作要素によって前記装置を作動させることができる。ディスプレイ画面に表示される画像の部分に、操作要素の並進運動によって変位させられるフレームがある。フレームに配置される部分画像の縮尺率は、操作要素を長手方向軸線を中心に回転させることによって変更される。
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第19837510A1号明細書 (対応日本特開2000−65586号公報)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、容易かつ直観的に操作できる、車両の表示装置への情報表示を制御する装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、請求項1に記載された特徴によって達成される。また、本発明の好適な実施形態及びその発展形態は従属請求項に記載される。
【0006】
車両の表示装置に情報を表示する際、リンクされている情報項目を表示するときは、その情報の明瞭な配置及び容易な操作の両方を必要とする。特に、ウェブページに現れるようなリンク付けが可能な複数の要素は、自動車の車内において、操作者の要求に応じた選択操作を必要とする。本発明は、車両の表示装置に表示される所望の情報の簡単な選択を可能にするものである。本発明はまた、容易かつ便利な情報項目の選択操作を可能にするものである。所望の情報の選択及びリンク先への移動の両方は、単一の操作手段を使用して直観的に実行することができる。
【0007】
本発明は、表示部分を、操作手段がユーザによって移動される方向と同一の方向にスクロールさせることによって、画面上に表示される部分が、直観的に、垂直及び水平にスクロールされることを可能にする。このことは、例えばナビゲーションシステム用のウェブページ又は地図の表示の際に、情報全体を車両の表示装置に表示できない場合に特に有利である。表示されている部分が表示対象の端部に達している場合は、操作手段をさらに移動させても、表示部分はそれ以上スクロールされない。このことにより、ある種の停止を実施することができる。
【0008】
別のマーキング可能なリンク要素も、操作手段を回転させることによって直観的に選択可能である。回転されるごとに、回転方向に対応した最も近い次のリンクされた要素が選択される。このように回転方向と、次にリンクされた要素が現れる方向とを対応させることによって、簡単かつ直観的な操作制御が可能になる。回転方向にさらに別のリンクされた要素がない場合、すでにリンクされた要素は、操作手段が回転された場合でも選択されたままである。このようにして、ある種の停止を実施することができる。
【0009】
本発明の好適な一実施形態では、情報はインターネットのウェブページである。ウェブページは、例えば、車両の外部から、例えば移動無線によってサービスプロバイダから提供される。この場合、ウェブページは、異なるハードウェアレベルを有する多数の異なる装置用に、サービスプロバイダによって提供される。したがって、ウェブページの表示の大きさは、車両の表示装置に一度に表示できる大きさよりも大きくすることが可能である。本発明の好適な実施形態により、操作者によるウェブページの簡単かつ便利な制御が可能になる。
【0010】
本発明の好適な一実施形態では、装置は電子メールの表示を制御する。この場合、電子メールは、例えば、送信者、受信者、タイトルのようなヘッダならびにメッセージ本文を含む。この中でリンク付け可能な要素は、例えば、住所、電話番号、電子メールアドレス、ユニフォームリソースロケータ(URL)、及び/又は、ジオコード(Geocodes)である。リンク付け可能な要素は、例えば、異なる色、及び/又は、異なる背景を有する表示によってマーキングされる。要素の選択時、その選択によって実現可能な動作を、メニューの形で表示しても良い。選択された要素が、例えば、電話番号である場合、この番号への電話接続を設定するため及び/又はアドレス帳に電話番号を転送するため、選択されたメニューをユーザに提供できるであろう。
【0011】
表示可能な情報の別の例は、リスト、特に、選択可能な要素を列挙したリストや、地図上の位置を示すリストである。地図上の位置は、例えば、ナビゲーションシステムの地図表示でもよく、ナビゲーションシステムによって案内される目的地としてユーザに提供され、または、以前ユーザによって登録された対象でもよい。このことは、例えば、特定のカテゴリの目的地がナビゲーションシステムによってユーザに提供される場合に、周囲のすべての立体駐車場情報をあわせて提供する場合などに、特に有利である。この場合、ユーザは、目的地を選択し、その目的地の選択を実行することによって、その目的地をルーティング操作の目的地としてナビゲーションシステムに転送することができる。
【0012】
操作手段をその長手方向軸線を中心に回転させることによって、別のマーキングされた要素への位置づけが実行される。時計回り方向の回転により、画面の下方向にある次の要素に位置づけられ、反時計回り方向の回転により、画面の上方向にある前の要素に位置づけられる。位置づけられたリンク要素は、他のリンクされた要素やリンクされていない他の情報に比べて、異なる形−例えば、異なる色の表示、及び/又は、異なる背景―によって表示装置に表示される。
【0013】
位置づけられたリンク要素は、操作手段をその軸線方向に作動することによって、例えば操作手段を押すことによって選択が実行される。このようにして選択された要素に関して、リンクされた動作が実行される。その動作は、リンク可能な要素の種類に依存させることができる。その動作は、例えば表示装置上での要素の表示方法を含むことができ、このことは、要素が別のページ又は他の画像による参照を含む場合、有利である。その動作は、例えば、選択リストの表示を含んでもよい。この場合、選択リストの入力は、選択された要素に関係し、選択された要素を使用してさらなる動作が実施されるかについて、選択をユーザに提供するとよい。選択リストのリスト要素を選択することによって、ユーザは、このようなさらなる動作を実行することができる。
【0014】
本発明の別の実施形態では、表示装置に表示される部分のスクロールは、操作手段を長手方向軸線を中心に回転させることによっても実施することができる。その場合、別のマーキング可能な要素の選択は、長手方向軸線に対し横方向に操作手段をスライドさせることによって、行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、表示すべき情報を有するページ4を表示している。車両の表示装置に表示されている部分2は、ページの頂部左隅部の第1の端部である。表示されている部分の情報には、リンク付けされた要素6が含まれる。選択された部分2は、操作手段120を長手方向軸線Zに対し横方向にスライドさせることによってスクロールさせることが可能である。操作手段120を右(+X方向)にスライドさせることにより、表示された部分2が右にスクロールされる。操作手段120を下方(−Y方向)にスライドすることにより、情報部分2が下方にスクロールされる。
【0016】
図2は、ページ4の底部左縁の情報部分2を表示する車両の表示装置の様子を示している。部分2は、第2の端部に配置される。したがって、操作者による制御ステップ12は、図1の第1の端部から図2の第2の端部に表示される部分をスクロールさせる。この場合、操作者による制御ステップ12は、操作手段120を軸線Zに対し横方向になる下方(−Y方向)の一回又は複数回のスライド操作を含む。操作者による制御ステップ21は、図2に表示された第2の端部から図1に表示された第1の端部に部分を移動させる。この場合、操作者による制御ステップ21は、操作手段120を軸線Zに対し横方向になる上方(+Y方向)に一回スライド操作又は複数回のスライド操作を含む。
【0017】
図3の図面では、部分2は、ページ4の頂部右隅部の第3の端部に配置される。したがって、操作者による制御ステップ13は、図1の第1の端部から図3の第3の端部に表示される部分を移動させる。この場合、操作者制御ステップ13は、操作手段120を軸線Zに対し横方向になる右(+X方向)に、一回のスライド操作又は複数回のスライド操作を含む。操作者による制御ステップ31は、図3に表示された第3の端部から図1に表示された第1の端部に部分を移動させる。この場合、操作者制御ステップ31は、操作手段120の軸線Zに対し横方向になる左(−X方向)に、一回又は複数回のスライド操作を含む。
【0018】
部分2の第4の端部が図4に表示されている。ここで、車両の表示装置に表示される情報部分は、ページ4の底部右隅部に配置される。操作手段120を左(―X方向)に移動させることにより、表示される部分2が左にスクロールされる。操作手段120を上方(+X方向)にスライドさせることにより、表示される部分2がスクロールされる。
【0019】
操作者による制御ステップ24は、図2の第2の端部から図4の第4の端部に部分を移動させる。この場合、操作者による制御ステップ24は、操作手段120の軸線Zに対し横方向となる右(+X方向)に、一回又は複数回のスライド操作を含む。操作者による制御ステップ42は、図4に表示される第4の端部から図2に表示される第2の端部に部分を移動させる。この場合、操作者による制御ステップ42は、操作手段120の軸線Zに対し横方向である左(−X)方向に、一回又は複数回のスライド操作を含む。
【0020】
操作者制御ステップ34は、図3の第3の端部から図4の第4の端部に部分を移動させる。この場合、操作者による制御ステップ34は、操作手段120の軸線Zに対し横方向である下方(―Y方向)に、一回又は複数回のスライド操作を含む。操作者による制御ステップ43は、図4に表示した第4の端部から図3に表示した第3の端部に部分を移動させる。この場合、操作者制御ステップ43は、操作手段120の軸線Zに対し、横方向である上方(+Y方向)に、一回又は複数回のスライド操作を含む。
【0021】
図1、図2、図3、図4の各々は端部における表示部分2を示している。当然、ページ4の任意の所望の部分2を車両の表示装置に表示することができる。このような中間位置は、一例として図5に表示されている。軸線Zに対し横方向に操作手段120をスライドさせることによって、部分2を任意の中間位置に位置づけることができる。
【0022】
図6は情報ページ4を表示している。画像の左半分の表示に、リンク付けされた第1の要素が強調表示されている。画像の右半分の表示に、第1の要素とは異なる第2のリンク付けされた要素が強調表示されている。強調表示された要素は車両の表示装置に表示され、部分2内に位置している。操作者による制御ステップ62は、図6の画像の左半分の表示から図6の画像の右半分の表示に表示部分2をスクロールさせる。操作者による制御ステップ62は、操作手段120を軸線Zを中心に時計回り方向に回転させることを含む。時計回り方向に回転することによって、次のリンク付けされた要素へ強調表示が移動する。新しく強調表示された要素が、車両の表示装置に表示されている部分2の外側に位置する場合、表示される部分は、強調表示される要素が部分2内におさまるように自動的にスクロールされる。操作者による制御ステップ64は、操作手段120を軸線Zを中心に反時計回り方向に回転させることを含む。この結果、強調表示が直前にあるリンク付けされた要素に移動する。このことは、図6の画像の右半分の表示から図6の画像の左半分の表示への移行に対応する。
【0023】
図7と図8は、一例として、情報表示の制御を示しており、表示される情報は横方向に表示される文字であり、リンク付けされた要素に対して、別のページ及び/又は画像に対する移動が行われる。車両の表示装置に表示された部分71において、リンク付けされた要素72は、図7に表示したように強調して表示されている。ステップ74で、操作者が操作手段120を時計回り方向に回転させることによって、次のリンクされた要素76が強調された形態で表示できるように、部分75へのスクロールが行われる。ステップ78は、部分79の表示への画面の移行であり、ここで、操作手段120を時計回り方向にもう一度回転させることによって、表示画面に対する説明画面を含む要素80が表示される。操作者制御ステップ82で、操作手段120を反時計回り方向に回転させることによって、部分83への表示の移行が行われ、この部分83で、リンクされた要素76がマーキング形態で再び表示される。ステップ86による部分87への移行は、要素72が再びマーキングされるように、操作手段を反時計回り方向に回転させることによって、同様の方法で行われる。ステップ90は、操作手段120をさらに反時計回り方向に回転させることによって、要素92がマーキングされる表示である部分91に移行する。
【0024】
操作手段120を時計回り方向に回転させることによって、次の要素がマーキングされる。操作手段120を反時計回り方向に回転させることによって、前の要素がマーキングされる。マーキング形態で強調表示されるべき次の要素が、表示画面内に表示される部分内に見ることができない場合、その部分は、強調形態で表示すべき要素がその部分内に完全に見えるまで、表示すべき情報が自動的にスクロールされる。表示すべき情報を含む部分の変位は、この場合、ライン毎にスクロールされると良い。強調形態で表示されるべき要素が画像である場合、画像の一部が表示されるまで、その部分がスクロールさせられ、この場合の画像の部分とは、少なくとも1つのライン高さ及び約1つの文字幅分である。
【0025】
図7と図8において、操作手段120をスライドすることによって、画像の部分をさらにスクロールさせることができる。これは、図1〜図5を参照して説明した制御と同様の方法で行われる。
【0026】
メッセージ表示の制御は、図9と図10に一例として表示されており、メッセージは、別のリンク付け可能な要素として電話番号及び/又は電子メールアドレスを有する。一例として、送信者、宛先、件名及びメッセージ本文を含む電子メールが、部分93に表示されている。操作者による制御ステップ94は、部分95の表示を行い、この部分では、表示された部分95は、部分95でメッセージ本文のさらなる1行が表示されるように、表示された部分93に対し1行下方にスクロールさせられており、この結果、送信者情報はもはや表示されない。操作者による制御ステップ94は、操作手段を下方にスライドするか又は操作手段を時計回り方向に回転させることにより操作することができる。部分95から開始して、操作者制御ステップ100(操作手段120を上方にスライドするか又は操作手段を反時計回り方向に回転するステップ)は、部分93の表示を行い、この部分では、表示された部分93は、部分95と比較して1行上方にスクロールさせられている。
【0027】
ステップ94と同様の方法で、部分95から部分97への移行がステップ96によって実施され、部分97から部分95への移行はステップ99によって実施される。この場合、ステップ96は、操作手段120を下方にスライドするか又は操作手段120を時計回り方向に回転することを含む。この場合、ステップ99は、操作手段120を上方にスライドするか又は操作手段120を反時計回り方向に回転することを含む。
【0028】
ステップ96で操作手段120を時計回り方向に回転させることによって、同時に、部分97の下縁に現れる別のマーキング可能な要素98がマーキングされる。要素98がマーキングされた後に、操作手段120がステップ102で時計回り方向にさらに回転された場合、部分97は、部分98による表示が行われるように、1行下方にスクロールさせられる。ステップ108で、操作手段120を時計回り方向にさらに回転することにより、部分109の表示が行われ、ここで、部分109の最後のラインのリンク付け可能な要素112が強調表示される。ステップ96又は108で操作手段120を下方にスライドすることにより、それぞれ部分97と109の表示を行うことが可能であるが、その場合は要素98又は112のマーキングは行われない。
【0029】
別のリンク付け可能な要素は、例えば、電子メールアドレス、住所、電話番号、ユニフォームリソースロケータ(URL)及び/又はジオコードである。
【0030】
ステップ104、110は、操作手段120を反時計回り方向に回転させること又は操作手段120を上方にスライドすることを同様に含む。操作手段を回転させることによって、それぞれの前のリンク付け可能な要素が強調表示され、そしてその部分に、以前の別のリンク付け可能な要素が見えない場合、その部分は1行上方にスクロールされる。これにより、部分109、105と97の表示が行われる。
【0031】
ステップ114において、部分109の表示の状態の時に操作手段が長手軸Zの方向に押されると、部分115の表示が続き、ここでリストを表示する領域116が部分115の上に表示される。メッセージに関し実行可能な動作は、リストとして列挙される。操作手段120が押されたとき、同一のリストが常に表示されるように意図できる。この場合、要素が強調表示されているか否かに関わらず、リストを選択的に表示することも可能である。
【0032】
本発明の好適な一実施形態(図示せず)において、選択された要素をいかに使用できるかについてユーザに選択させるリストは、表示された部分領域の強調表示されたリンク可能な要素を選択することによって、例えば部分109から開始して表示される。例えば、選択された要素への電話リンクを設定する選択をリストに設けることができる。
【0033】
図11は、情報表示を制御する装置の操作手段120を示している。操作手段120は、長手方向軸線Zに対し横方向に、例えばX方向又はY方向に、又はX方向とY方向を組み合わせた所望の方向にスライドさせることができる。操作手段120は、軸線方向(Z方向)にさらに移動させることができる。この移動は、Z軸の+−の両方向で行うことができる。
【0034】
本発明の好ましい一実施形態では、スライドは、長手方向軸線Zに対し横方向の変位の形態で、長手方向軸線Zに対し直角方向に行われる。この関連で長手方向軸線Zに対し横方向のスライドを、例えば、+X方向、−X方向、+Y方向、−Y方向の4つの方向に制限することが有利である。4つの方向への制限が、ウェブページ及び/又はメッセージの表示に特に有利である。代わりに、長手方向軸線Zに対し横方向のスライドは、例えば、8つの方向、すなわち、+X方向、+X方向と+Y方向との間の45°方向、+Y方向、−X方向と+Y方向との間の45°方向、−X方向、−X方向と−Y方向との間の45°方向、−Y方向、+X方向と−Y方向との間の45°方向に対し制限することができる。8つの方向への制限が、地図の表示、例えばナビゲーションシステムに特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】複数の別々のリンクされた要素6を有する表示すべき情報を有するページ4、及び第1の端部で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図2】表示すべき情報を有するページ4、及び第2の端部で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図3】表示すべき情報を有するページ4、及び第3の端部で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図4】表示すべき情報を有するページ4、及び第4の端部で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図5】表示すべき情報を有するページ4、及び中間位置で表示装置に表示される部分2を示す図。
【図6】表示すべき情報を有するページ4、スクリーンに表示される部分2、及びリンクされた要素を示す図。
【図7】ページの表示制御の実施形態を示す図。
【図8】ページの表示制御の実施形態を示す図。
【図9】メッセージの表示制御の実施形態を示す図。
【図10】メッセージの表示制御の実施形態を示す図。
【図11】複数の異なる操作自由度を有する操作手段(120)を示す図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向軸線(Z)を中心に回転させ、前記長手方向軸線(Z)に対し横方向にスライドさせることができる操作手段(120)を有する車両の表示装置の情報表示を制御する装置において、
前記表示装置に表示される情報の一部分(2、71、75、79、83、87、91、93、95、97、105、109、115)が、前記操作手段(120)を前記長手方向軸線Xに対し横方向にスライドさせる操作によってスクロールさせられ、
強調表示されたリンク付け可能な要素(6、72、76、80、84、88、92、98、106、112)が、前記操作手段(120)の前記長手方向軸線(X)を中心とする回転運動によって次のリンク付け可能な要素に移動させられることを特徴とする情報表示を制御する装置。
【請求項2】
前記操作手段(120)を前記長手方向軸線(Z)に対し軸方向に移動させることによって、強調表示されたリンク付け可能な要素(6、72、76、80、84、88、92、98、106、112)のリンクが参照されることを特徴とする請求項1に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項3】
前記情報が横方向に表示される情報であり、前記表示装置に一度に表示される前記ページの一部分(2、71、75、79、83、87、91、93、95、97、105、109、115)が、ページサイズ(4)よりも小さいことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項4】
前記車両外側から送信されたページを通信装置により受信し、前記車両の表示装置に表示することを特徴とする請求項3に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項5】
前記ページがウェブページであることを特徴とする請求項3あるいは4に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項6】
前記リンク付け可能な要素(72、76、80、84、88、92、98)が、少なくとも1つの別のページ及び/又は画像に対するリンクを含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項7】
前記リンクを実行することによって、前記少なくとも1つの別のページ及び/又は1つの画像を前記車両の表示装置に表示することを特徴とする請求項6に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項8】
前記情報が、前記車両の外側から送信されるメッセージであることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項9】
前記リンク付け可能な要素(106、112)が、電話番号又はアドレスであることを特徴とする請求項8に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項1】
長手方向軸線(Z)を中心に回転させ、前記長手方向軸線(Z)に対し横方向にスライドさせることができる操作手段(120)を有する車両の表示装置の情報表示を制御する装置において、
前記表示装置に表示される情報の一部分(2、71、75、79、83、87、91、93、95、97、105、109、115)が、前記操作手段(120)を前記長手方向軸線Xに対し横方向にスライドさせる操作によってスクロールさせられ、
強調表示されたリンク付け可能な要素(6、72、76、80、84、88、92、98、106、112)が、前記操作手段(120)の前記長手方向軸線(X)を中心とする回転運動によって次のリンク付け可能な要素に移動させられることを特徴とする情報表示を制御する装置。
【請求項2】
前記操作手段(120)を前記長手方向軸線(Z)に対し軸方向に移動させることによって、強調表示されたリンク付け可能な要素(6、72、76、80、84、88、92、98、106、112)のリンクが参照されることを特徴とする請求項1に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項3】
前記情報が横方向に表示される情報であり、前記表示装置に一度に表示される前記ページの一部分(2、71、75、79、83、87、91、93、95、97、105、109、115)が、ページサイズ(4)よりも小さいことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項4】
前記車両外側から送信されたページを通信装置により受信し、前記車両の表示装置に表示することを特徴とする請求項3に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項5】
前記ページがウェブページであることを特徴とする請求項3あるいは4に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項6】
前記リンク付け可能な要素(72、76、80、84、88、92、98)が、少なくとも1つの別のページ及び/又は画像に対するリンクを含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項7】
前記リンクを実行することによって、前記少なくとも1つの別のページ及び/又は1つの画像を前記車両の表示装置に表示することを特徴とする請求項6に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項8】
前記情報が、前記車両の外側から送信されるメッセージであることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示を制御する装置。
【請求項9】
前記リンク付け可能な要素(106、112)が、電話番号又はアドレスであることを特徴とする請求項8に記載の情報表示を制御する装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2007−514989(P2007−514989A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534611(P2006−534611)
【出願日】平成16年9月11日(2004.9.11)
【国際出願番号】PCT/EP2004/010184
【国際公開番号】WO2005/038642
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(598051819)ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月11日(2004.9.11)
【国際出願番号】PCT/EP2004/010184
【国際公開番号】WO2005/038642
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(598051819)ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【Fターム(参考)】
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