説明

情報表示装置

【課題】 紙に置き換えることが可能な利便性を有する情報表示装置を実現すること。
【解決手段】 情報表示装置1は、記憶性の表示パネル14を備える情報担体10と、バッテリ27を含む処理ユニット20とを別体の構成としながら、表示パネル14に表示された情報の更新や、表示された情報に対する操作等、処理を行う必要が生じた場合には、処理ユニット20を情報担体10と接続することにより、所望の処理を行うことが可能となる。そのため、「紙」に近い表示装置として本来的に必要な機能である「表示」を維持する以外の構成物を、通常の使用時において、情報表示装置1から切り離すことが可能となる。したがって、紙に置き換えることが可能な利便性を有する情報表示装置を実現することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示対象である情報を表示するための情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報を可視的に表す方法として、「紙」に情報を印刷することが広く行われている。
紙に情報を印刷すること(いわゆるハードコピー)に関しては、既に長きにわたって利用され、改良が重ねられていることから、優れた印刷技術が確立されている。
ところが、ハードコピーされた情報は、紙に固着された状態となり、その書き換え、消去あるいは電子情報としての利用が困難なものである。
【0003】
一方、PC(Personal Computer)等に備えられている一般のディスプレイ情報を表示すること(いわゆるソフトコピー)に関しても、表示体の薄型化が進んでおり、表示能力の面においても、高精細度および高コントラストが実現されている。特に最近では、新しい表示原理に基づき、反射方式等による自然な表示を無電力で保持可能といった、いわゆる「電子ペーパー」と呼ばれる軽薄な表示媒体が開発されつつあり、ハードコピーに近い表示品質を実現できるものとして期待されている。例えば、特開2002−169190号公報には、このような電子ペーパーと呼ばれる表示媒体に関する技術が開示されている。
【0004】
そして、このような電子ペーパーを表示媒体として備える情報表示装置としては、PDA(Personal Data Assistant)等の情報表示装置における従来の表示媒体(例えばネマティック液晶等)に代えて、電子ペーパーを用いたものが種々提案されつつある。
このような電子ペーパーを表示媒体として備える情報表示装置は、従来の「紙」に近い表示品質を実現しつつ、ソフトコピーの特徴を活かした情報の再活用性も実現し得るため、紙にとって変わる利用価値の高いものとして期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−169190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、単に従来の情報表示装置の表示媒体部分を電子ペーパーで置き換えた情報表示装置においては、「紙」あるいは紙によって構成された書籍等に匹敵する使い易さや見易さを、到底実現するには至っていなかった。
即ち、従来の情報表示装置の発想を延長するのみでは、情報を処理して表示するための処理部や電子ペーパーを駆動するための電源が電子ペーパーと一体に備えられるため、紙のような自由な使用条件を実現することが困難である。
また、このような処理部や電源を備えることから情報表示装置が高価なものとなり、ユーザが複数の情報表示装置を所有することは困難となる。そのため、紙のように、複数の表示媒体を同時に参照しながら思考するといった作業を行うことが難しい。
【0007】
さらに、紙に情報を印刷することは、無体物である情報を、感覚的に信頼できる有体物としてユーザが把握することを可能にしているが、必要に応じて画面を切り替える従来の情報表示装置においては、そのように、ユーザが「紙」のような使い方をすることができない。即ち、従来の情報表示装置に情報を表示する場合には、表示されている情報が容易に消えてしまうことから、紙に印刷する場合のように情報を有体物とすることにより、感覚的に信頼でき、安心感のある形態で情報を取り扱うことができなかった。
【0008】
このように、単に従来の情報表示装置の表示媒体部分を電子ペーパーで置き換えた場合、電子ペーパーを紙の代わりに利用することは困難であった。
本発明の課題は、紙に置き換えることが可能な利便性を有する情報表示装置を実現することである。
より具体的には、紙と同様な自由な使用形態で、紙と同様の安心感のある形態で情報を取り扱うことが可能な情報表示装置を、比較的安価に実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の課題を解決するため、本発明は、
表示状態を不揮発的に保持する機能を備えた表示手段(例えば、図2の表示パネル14)を含む情報表示装置であって、前記表示手段が、表示内容を不揮発的に保持する機能以外の所定機能を備える少なくとも1つの非表示ユニット(例えば、図2の処理ユニット20)と分離可能な別のユニット(例えば、図2の情報担体10)として構成され、各ユニットが互いに連携動作可能であることを特徴としている。
このような構成により、「紙」に近い表示装置として本来的に必要な機能である「表示」を維持する以外の構成物を、通常の使用時において、情報表示装置から切り離すことが可能となる。
【0010】
したがって、「紙」に近い良好な表示品質と、情報の再利用性(表示された情報を電子データとして取り扱う機能)とを兼ね備えつつ、装置自体を軽装化することができるため、従来の情報表示装置に比べ、操作性を大幅に向上させることが可能となる。
ここで、連携動作可能であることには、通信可能に構成され、情報を相互に送受することにより情報処理を行えることや、一方のユニットから他方のユニットに電力を供給可能であることが含まれる。
【0011】
また、このような構成において、表示対象となるデータ(発明を実施するための最良の形態における文書データ)から生成された、表示手段に表示する形式の表示データ(発明を実施するための最良の形態における中間形式のデータあるいはラスタ化されたデータ等)は、非表示ユニット側に備えられたメモリに記憶することが可能である。
これにより、表示手段を構成するユニットには、表示データを記憶しておく必要がなくなり、コストを低下させることが可能となる。
さらに、表示手段を構成するユニットに、表示内容を書き換えるための電力を供給する電源を備えることも可能である。
【0012】
また、本発明は、
前記表示手段は、電力を供給することなく表示状態を保持可能な記憶性の表示装置(例えば、電気泳動ディスプレイ、コレステリック液晶ディスプレイ、帯電トナーを利用したディスプレイ、ツイストボールを利用したディスプレイあるいはエレクトロデポジションディスプレイ等)を含んで構成されることを特徴としている。
このような構成により、表示装置単独で表示状態を不揮発的に保持することができるため、表示手段を独立したユニットとすることが容易となる。また、表示手段を構成するユニットをより軽装化することが可能となる。
【0013】
また、前記表示手段は、表示状態の保持に電力を要する非記憶性の表示装置と、該表示状態の保持のための電力を供給する表示保持用電源とを含んで構成されることを特徴としている。
このような構成により、非記憶性の表示装置を用いて、擬似的な記憶性の表示装置を簡易に実現することができる。
【0014】
また、前記非表示ユニットは、表示対象となるデータから、前記表示手段に表示する形式の表示データを生成する表示処理機能および前記表示手段において表示内容を書き換えるための電力を供給する機能を備えるユニット(例えば、図1,7,9における処理ユニット20,20a,20b)であることを特徴としている。
このような構成の場合、情報表示装置は、主要な機能を2つのユニットによって構成することができる。
【0015】
また、前記非表示ユニットは、表示対象となるデータから、前記表示手段に表示する形式の表示データを生成する表示処理機能を備えるユニット(例えば、図6における処理ユニット20)および前記表示手段において表示内容を書き換えるための電力を供給する機能を備えるユニット(例えば、図6における電源ユニット30)であることを特徴としている。
このような構成の場合、情報表示装置は、主要な機能を3つのユニットによって構成することができる。
【0016】
また、前記表示手段を構成するユニットに、表示対象となるデータを不揮発的に保持する記憶手段を備えることを特徴としている。
このような構成により、表示されている情報と、その存在個所とが一体のものとされ、表示手段を構成するユニットを、「紙」と同様に、情報を有体物として取り扱う媒体とすることができる。
【0017】
また、前記表示手段を構成するユニットに、表示対象となるデータから生成された、前記表示手段に表示する形式の表示データを不揮発的に保持する記憶手段を備えることを特徴としている。
このような構成により、表示手段を構成するユニットを、異なる非表示ユニットによって取り扱う場合にも、継続的な処理を行うことが可能となり、非表示ユニットにおける処理負荷を軽減することが可能となる。
【0018】
また、前記表示手段を構成するユニットおよび前記非表示ユニットの少なくとも一方は、他の情報表示装置における前記非表示ユニットあるいは前記表示手段を構成するユニットによって、共用可能に構成されていることを特徴としている。
このような構成により、表示手段を構成するユニットを幅広く利用することが可能となる。
例えば、表示ユニットを構成するユニットに記憶された情報に対し、複数のユーザが、それぞれの所有する非表示ユニットによって、順次操作を行い、目的の情報処理を行うといったことが可能となる。
【0019】
また、このような構成により、1つの非表示ユニットが、表示手段を構成するユニット複数を対象として処理を行うことも可能となる。
また、前記表示手段を構成するユニットは、所定の入力操作によって情報表示装置に対する指示入力を行うための指示入力手段を備え、前記非表示ユニットが、該所定の入力操作を行うための操作子となることを特徴としている。
【0020】
例えば、指示入力手段を、非表示ユニットの接触を検出するボタンとし、非表示ユニットをペン型の操作器具として構成することにより、非表示ユニットによってのみ、指示入力を行うことが可能となる。
このように、本発明によれば、紙に置き換えることが可能な利便性を有する情報表示装置を実現することが可能となる。
より具体的には、紙と同様な自由な使用形態で、紙と同様の安心感のある形態で情報を取り扱うことが可能な情報表示装置を、比較的安価に実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】第1の実施の形態に係る情報表示装置1の外観構成を示す図である。
【図2】情報表示装置1の機能構成を示すブロック図である。
【図3】接続部17が、電磁的なユーザインターフェースからなる指示入力部15の機能を兼ね備える構成例を示す図である。
【図4】情報担体10それぞれが、個々の情報担体10を識別するためのID記憶部を備える構成を示す図である。
【図5】記憶性の表示体に代えて、記憶性を有しない表示体と、その表示状態を維持するための小規模な電源とを併せ持つ情報担体10の構成を示す図である。
【図6】情報表示装置1を、情報担体10、処理ユニット20および電源ユニット30の3つのユニットによって構成する場合の例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態に係る情報表示装置2の外観構成を示す図である。
【図8】情報表示装置2の機能構成を示す図である。
【図9】第3の実施の形態に係る情報表示装置3の外観構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図を参照して本発明に係る情報表示装置の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報表示装置1の外観構成を示す図であり、図2は、情報表示装置1の機能構成を示すブロック図である。
図1および図2において、情報表示装置1は、紙のように軽薄な形態を有する情報担体10と、ペン型の処理ユニット20とによって構成されている。
情報担体10は、データ記憶部11と、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)12と、表示駆動部13と、表示パネル14と、指示入力部15と、接続制御部16と、接続部17とを含んで構成され、これらはバス18によって通信可能に接続されている。
【0023】
データ記憶部11は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリによって構成され、後述する接続部17を介してデータインターフェース(以下、「データI/F」と称する。)21から入力されたデータを記憶可能である。
NVRAM12は、FeRAM/FRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)等のメモリによって構成され、CPU22が処理を実行する際にワークエリアを形成すると共に、その処理結果を記憶する。
【0024】
表示駆動部13は、表示パネル14を直接制御し、後述するグラフィックアクセラレータ(以下、「GA」と称する。)24から入力された描画データを表示パネル14に表示させる。具体的には、表示駆動部13は、GA24によって図形データが入力される描画データ書き込み部13aを備えている。そして、表示駆動部13は、描画データ書き込み部13aに入力された描画データを参照して、表示パネル14のXドライバおよびYドライバを駆動することにより、描画対象であるラスタ図形を表示パネル14に表示させる。
【0025】
なお、表示パネル14を駆動する方式として、例えば、パッシブマトリクス駆動方式、TFT(Thin Film Transistor)方式、TFD(Thin Film Diode)方式、D−TFD(Digital Thin Film Diode)方式等が採用可能である。
表示パネル14は、A4サイズの高画素密度(多ピクセル)である表示装置によって構成され、表示駆動部13の制御に応じて、所定画素に画素データを表示する。
【0026】
また、表示パネル14として、記憶性の表示装置(電源を切断しても表示画面が維持される表示装置)が使用される。したがって、表示画面の状態を維持するためには電力が不要となることから、情報表示装置1を低消費電力化することができる。
なお、表示パネル14として、例えば、電気泳動ディスプレイ、コレステリック液晶ディスプレイ、帯電トナーを利用したディスプレイ、ツイストボールを利用したディスプレイあるいはエレクトロデポジションディスプレイ等が採用可能である。
指示入力部15は、所定のユーザインターフェースを備え、ユーザによる指示入力を受け付ける。この指示入力部15としては、押しボタン等の機械的なインターフェースや、後述する接続部17の機能を兼ね備えた電磁的なインターフェースとすることが可能である(図3参照)。
【0027】
接続制御部16は、接続部17を介して行われる情報および電力の入出力を制御する。
即ち、接続制御部16は、表示駆動部13あるいは指示入力部15から入力されるパラレルデータをシリアルデータに変換して、接続部17に出力したり、接続部17から入力されるシリアルデータをパラレルデータに変換して、データ記憶部11、NVRAM12、表示駆動部13あるいは指示入力部15に出力したりする。接続制御部16がこのような処理を行い、後述するように、処理ユニット20側の接続制御部25が同様の処理を行うことにより、バス18と処理ユニット20のバス28との間で送受信される情報が、双方向にシリアル変換され、バス18と処理ユニット20のバス28とがバス間接続された状態となる。
【0028】
また、接続制御部16は、接続部17を介して処理ユニット20から電力が供給されていることを検出し、接続部17を介して入力された交流電力を整流した上で、データ記憶部11、NVRAM12、表示駆動部13あるいは指示入力部15に出力する。
接続部17は、情報担体10と処理ユニット20との間で情報および電力を入出力するためのインターフェースである。具体的には、接続部17は、情報の入出力を行うためのコイルと、電力の入出力を行うためのコイルとを備えており、処理ユニット20の接続部26に同様に備えられている2つのコイルそれぞれと電磁的に結合することによって、情報および電力を入出力する。なお、接続部17と接続部26との間においては、上述のコイルによって情報および電力を同時に入出力することや、情報および電力を伝達する際に、互いに干渉することを確実に防ぐため、時分割により、それぞれを切り替えて入出力することが可能である。
【0029】
なお、異なる指示入力内容それぞれに対応する接続部17を備えることにより、接続部17が、電磁的なユーザインターフェースからなる指示入力部15の機能を兼ね備える構成とすることが可能である。
図3は、接続部17が、電磁的なユーザインターフェースからなる指示入力部15の機能を兼ね備える構成例を示す図である。
【0030】
図3において、左側の接続部17は、図2におけるページ捲りボタンに対応する指示入力部15の機能を備え、処理ユニット20が左側の接続部17に接続されると、電力の供給および情報の入出力が行われると共に、ページを捲る旨の指示入力が行われる。同様に、右側の接続部17は、図2におけるページ戻りボタンに対応する指示入力部15の機能を備え、処理ユニット20が右側の接続部17に接続されると、電力の供給および情報の入出力が行われると共に、ページを戻す旨の指示入力が行われる。
【0031】
なお、図3においては、各ボタンに対応する位置に接続部17が備えられる例について説明したが、情報担体10の全面にわたって、接続部17をマトリクス状に備えておくことも可能である。このような構成により、処理ユニット20が接続された情報担体10上の位置を把握できるため、表示された文書を選択する等、多様な処理を行うことが可能となる。
【0032】
次に、処理ユニット20は、データI/F21と、CPU22と、記憶部23と、GA24と、接続制御部25と、接続部26と、バッテリ27とを含んで構成され、これらはバス28によって通信可能に構成されている。
データI/F21は、処理ユニット20外部からデータを入力することが可能なインターフェースであり、例えば、通信インターフェースあるいは記憶メディアのスロット等によって構成される。そして、データI/F21を介して入力されたデータは、接続部26から情報担体10に出力され、情報担体10のデータ記憶部11に記憶される。
【0033】
CPU22は、情報表示装置1全体を制御するもので、指示入力部15から入力される各種の指示信号に従って、記憶部23のプログラム記憶部23aに記憶された各種処理に関するプログラムを読み出して実行する。また、CPU22は、データ記憶部11あるいはデータI/F21に差し込まれた記憶メディアに記憶されているコンテンツデータを表示パネル14に表示するための処理を行う。そして、CPU22は、各種処理結果を記憶部23のRAM23bに格納する。
記憶部23は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリからなるプログラム記憶部23aを備えており、このプログラム記憶部23aは、情報表示装置1を制御するための各種プログラムを記憶している。
【0034】
また、記憶部23は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)あるいはSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性のメモリからなるRAM23bを備え、RAM23bは、CPU22が処理を実行する際に生成される各種データを一時的に保持することが可能である。RAM23bとしては、低消費電力でデータを保持可能なSRAM等が望ましく、不揮発性のFeRAM/FRAMやMRAM等がより望ましい。
【0035】
GA24は、CPU22の命令に従って、表示パネル14に表示する画像の描画処理を高速に行うことが可能なハードウェアである。具体的には、GA24は、CPU22から入力されたベクトル図形をラスタ図形に展開するといった処理を行う。そして、GA24は、描画処理を行った図形を表示パネル14に描画するための描画データを表示駆動部13に出力する。
【0036】
接続制御部25は、接続部26を介して行われる情報および電力の入出力を制御する。即ち、接続制御部25は、CPU22、記憶部23、GA24あるいはバッテリ27から入力されるパラレルデータをシリアルデータに変換して、接続部26に出力したり、接続部26から入力されるシリアルデータをパラレルデータに変換して、CPU22、記憶部23、GA24あるいはバッテリ27に出力したりする。また、接続制御部25は、バッテリ27から入力された直流電力を交流化し、接続部26に出力する。
【0037】
接続部26は、情報担体10と処理ユニット20との間で情報および電力を入出力するためのインターフェースである。具体的には、接続部26は、情報の入出力を行うためのコイルと、電力の入出力を行うためのコイルとを備えており、情報担体10の接続部17に同様に備えられている2つのコイルそれぞれと電磁的に結合することによって、情報および電力を入出力する。
バッテリ27は、一次電池あるいは二次電池によって構成され、情報表示装置1の各部に電力を供給する。
【0038】
上述のような構成の下、情報表示装置1が所定のプログラムを実行することにより、図2に示す解析・整形部110および描画処理部120を実現することが可能となる。
解析・整形部110は、データ記憶部11に記憶された文書データを中間形式に変換する。具体的には、文書データを描画要素に分解し、高速に表示処理できる形式(中間形式)で記述する。
描画処理部120は、解析・整形部110によって中間形式とされたデータを、表示パネル14に表示するための描画処理を行う。例えば、描画処理部120は、中間形式に含まれる描画要素をラスタ化する処理等を行う。
【0039】
次に、動作を説明する。
本実施の形態に係る情報表示装置1は、情報担体10の接続部17と処理ユニット20の接続部26とが電磁的に結合されることにより、処理ユニット20から情報担体10に電力が供給されると共に情報の入出力が可能な状態となり、情報表示装置1全体として動作可能となる。
【0040】
そして、処理ユニット20のデータI/F21を介して文書データが入力されると、その文書データが情報担体10のデータ記憶部11に記憶される。なお、データI/F21が記憶メディアのスロットである場合、データ記憶部11にデータを記憶することなく、スロットに差し込まれた記憶メディアから直接データを読み出して利用することとしてもよい。
【0041】
すると、処理ユニット20上に構成された解析・整形部110が、文書データの処理を開始する。即ち、解析・整形部110は、文書データの文書構造を解釈し、その構造に従って、画面表示のためのレイアウト処理を行う。そして、解析・整形部110は、レイアウト処理された文書データを中間形式のデータとしてNVRAM12に記憶する。
なお、このとき、情報担体10のNVRAM12は、スタティックデータ領域(処理中のページ番号等、処理の状態を表すデータを記憶する領域)としても使用される。
【0042】
次に、描画処理部120は、NVRAM12に記憶された中間形式のデータから描画データを生成し、表示駆動部13の描画データ書き込み部13aに書き込む。
すると、表示駆動部13は、描画データ書き込み部13aに書き込まれた描画データに応じて表示パネル14を駆動し、表示パネル14に文書が表示される。
また、処理ユニット20が接続部17から切り離されると、情報担体10には電力が供給されない状態となり、各部の動作が停止する。
【0043】
ただし、表示パネル14は記憶性を有することから、処理ユニット20から電力の供給が停止された後も、引き続き、表示された状態が維持され、同様に、NVRAM12に記憶されたスタティックデータおよび中間形式のデータも、NVRAM12の不揮発性により保持される。さらに、データ記憶部11も不揮発性のメモリであることから、データ記憶部11に記憶された文書データも保持される。
このように、情報担体10は、電力の供給が行われていない状態、即ち、処理ユニット20から切り離され、情報担体10単独の状態でも、情報を表示し続けることが可能であるため、紙と同様の操作性を実現することができる。
【0044】
さらに、一旦切り離された処理ユニット20を、情報担体10に再度接続すると、CPU22は、NVRAM12に記憶されたスタティックデータを確認し、有効なデータであると判定した場合には、文書データの表示処理を、現在の表示状態から継続させる。なお、NVRAM12に記憶されたスタティックデータが有効なものであるか否かは、データ形式が処理ユニット20の処理対象として適合するものかどうかによって判定したり、スタティックデータにチェックサムを付加しておき、そのチェックサムによって判定したりすることが可能である。
【0045】
また、本実施の形態においては、処理ユニット20が情報担体10に対する操作子となっているため、ユーザがページを捲る等の操作を行う場合、上述のように、処理ユニット20が情報担体10から切り離され、再度接続される動作が逐次行われる。即ち、ユーザが操作を行う場合、処理ユニット20を情報担体10に接続することにより、指示入力部15を介してページを捲る旨の指示信号を入力したり、あるいは、処理ユニット20に備えられた不図示の指示ボタン等からページを捲る旨の指示信号を入力したりする。
すると、入力された指示信号は、CPU22に入力され、CPU22が、指示に応じた処理を行う。
【0046】
また、本実施の形態においては、処理ユニット20が情報担体10に対する操作子となっているため、ユーザがページを捲る等の操作を行う場合、上述のように、処理ユニット20が情報担体10から切り離され、再度接続される動作が逐次行われる。即ち、ユーザが操作を行う場合、処理ユニット20を情報担体10に接続することにより、指示入力部15を介してページを捲る旨の指示信号を入力したり、あるいは、処理ユニット20に備えられた不図示の指示ボタン等からページを捲る旨の指示信号を入力したりする。
すると、入力された指示信号は、CPU22に入力され、CPU22が、指示に応じた処理を行う。
【0047】
このように、表示される文書に関連する情報(文書データ、中間形式のデータおよびスタティックデータ)を情報担体10側に記憶しておくことにより、処理ユニット20には、接続された情報担体10と不可分のデータが残されないため、接続する情報担体10を任意のタイミングで異なるものに変更することが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る情報表示装置1は、記憶性の表示パネル14を備える情報担体10と、バッテリ27を含む処理ユニット20とを別体の構成としながら、表示パネル14に表示された情報の更新や、表示された情報に対する操作等、処理を行う必要が生じた場合には、処理ユニット20を情報担体10と接続することにより、所望の処理を行うことが可能となる。
【0048】
そのため、「紙」に近い表示装置として本来的に必要な機能である「表示」を維持する以外の構成物を、通常の使用時において、情報表示装置1から切り離すことが可能となる。
したがって、「紙」に近い良好な表示品質と、情報の再利用性(表示された情報を電子データとして取り扱う機能)とを兼ね備えつつ、装置自体を軽装化することができるため、従来の情報表示装置に比べ、操作性を大幅に向上させることが可能となる。
【0049】
なお、本実施の形態における情報担体10を図4に示す構成とすることによって、複数の情報担体10それぞれを識別して取り扱うことも可能である。
図4は、情報担体10それぞれが、個々の情報担体10を識別するためのID記憶部10Pを備える構成を示している。
このような構成とした場合、IDによって種々の管理を行いつつ、1つの処理ユニット20が複数の情報担体10を操作することが可能となる。具体的には、表示対象であるデータが処理ユニット20に記憶されている場合あるいはネットワーク上のサーバに記憶されている場合等であっても、情報担体10と対応付けることが可能となる。したがって、情報表示装置1の用途の幅を広げることができる。
【0050】
また、本実施の形態においては、表示パネル14が記憶性の表示体を備える例について説明したが、記憶性を有する表示体に代えて、記憶性を有しない表示体と、その表示状態を維持するための小規模な電源とを併せ持つ構成とすることも可能である。
図5は、記憶性の表示体に代えて、記憶性を有しない表示体と、その表示状態を維持するための小規模な電源(保持電源10Q)とを併せ持つ情報担体10の構成を示す図である。
このような構成により、非記憶性の表示体を用いる場合でも、実質的に記憶性を有する表示体として利用することができる。
【0051】
また、本実施の形態においては、CPU22、記憶部23、GA24が処理ユニット20に備えられる構成について説明したが、バッテリ27以外の構成部分については、処理ユニット20あるいは情報担体10のいずれに備えられることとしても良い。
さらに、本実施の形態においては、処理ユニット20から情報担体10に電力を供給する場合を例に挙げて説明したが、情報担体10に電力を供給するための電源ユニットを、処理ユニット20から分離した構成とすることも可能である。
【0052】
図6は、情報表示装置1を、情報担体10、処理ユニット20および電源ユニット30の3つのユニットによって構成する場合の例を示す図である。
図6において、情報担体10の裏面には、接続部17が備えられており、デスクマットあるいは机面等に埋め込まれた電源ユニット30側のコイルと電磁的に接続可能な構成である。
【0053】
そして、情報担体10に表示された情報を書き換える場合には、電源ユニット30から、書き換えのための電力が供給されつつ、処理ユニット20によって情報処理が行われる。
このような構成とすることにより、机面に複数の情報担体10を並べて置き、ユーザが、1つの処理ユニット20によって、それら複数の情報担体10に順次操作を行うといった使用方法が可能となる。
【0054】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図7は、本実施の形態に係る情報表示装置2の外観構成を示す図であり、図8は、情報表示装置2の機能構成を示す図である。
図7および図8において、情報表示装置2は、情報担体10aと、処理ユニット20aとによって構成されている。
【0055】
図8に示すように、情報担体10aおよび処理ユニット20aの機能構成は、第1の実施の形態における情報担体10および処理ユニット20の機能構成と共通する部分を含むため、共通する部分については図2を参照することとし、異なる部分についてのみ説明する。
情報担体10aは、指示入力部15が備えられていない点を除き、第1の実施の形態における情報担体10とほぼ同様の機能構成である。ただし、情報担体10aにおいては、接続部17の設置個所が、第1の実施の形態における情報担体10と異なっている。
【0056】
即ち、情報担体10aにおける接続部17は、情報担体10aの裏面(表示画面の裏側)の四隅それぞれに設けられており、後述するように処理ユニット20aのパッドに設けられた接続部26と対応する位置関係で設置されている。
処理ユニット20aは、図7に示すように、透明シート付きのパッド形状に構成され、情報担体10aがパッド(下側の基板)と透明シート(上側のシート)との間に挟み込まれることにより、処理ユニット20aと情報担体10aとが接続される。
【0057】
また、処理ユニット20aにおける接続部26は、パッドの上面における4箇所に設置されている。これら4つの接続部26は、情報担体10aがパッドと透明シートとの間に挟み込まれた場合に、情報担体10aにおける4つの接続部17と対向するような位置関係で設置されている。
さらに、処理ユニット20aは、アクションアクションインターフェース(以下、「アクションI/F」と称する。)21bと、入力制御部28と、指示入力部29とを含んで構成される。
【0058】
アクションI/F21bは、通信インターフェース等、他の装置に情報を伝達するためのインターフェースであり、指示入力部29に入力操作することによりユーザが選択した文字列等のデータを、アクションI/F21bを介して、PCやプリンタ等の他の装置あるいは他の情報表示装置1に送信することが可能である。
入力制御部28は、指示入力部29からの信号入力を制御するインターフェースの機能を有しており、指示入力部29が生成する入力信号を受け取り、所定処理を施した上で、処理結果をCPU22等の各部に出力する。例えば、入力制御部28は、ユーザが指示入力部29の入力面に接触した場合に、その接触位置の座標を算出する座標取得部28aを備えており、算出した接触位置の座標をCPU22等の各部に出力する。
【0059】
指示入力部29は、タッチタブレットの機能を有する透明シートによって構成され、ユーザから情報表示装置2に対する指示入力を受け付けることが可能な入力面を有している。また、指示入力部29の入力面は、表示パネル14の表示面とほぼ同一のサイズに構成されている。そして、指示入力部29が表示パネル14の表示面と重ねられた場合に、指示入力部29の入力面上の座標と、表示パネル14の表示面上の座標とは、互いに対応付けられる構成となっている。
即ち、情報担体10aは、処理ユニット20aのパッドと透明シートとの間に挟み込まれる際に、4つの接続部17それぞれが、パッドの上面に設置された4つの接続部26とほぼ対向するように位置を整合される。
【0060】
そして、透明シート上には、接続部26の位置を基準として座標が設定されており、ユーザが透明シートに接触した場合、接触位置の座標が特定される。なお、透明シートと情報担体10aとの位置を厳密に整合させることは困難であることから、4つの接続部17,26の組み合わせそれぞれにおける信号電力のバランス等に基づいて、透明シートと情報担体10aとの位置合わせの状態を補正することも可能である。
【0061】
一方、情報担体10aの表示パネル14の表示面においても、接続部17の位置を基準として、透明シート上と共通の座標が設定されており、ユーザが透明シートに接触し、その接触位置の座標が特定されると、表示パネル14の表示面において対応する位置が特定される。
したがって、表示パネル14に表示された情報を選択するために、ユーザが指示入力部29(透明シート)の入力面に接触した場合、CPU22は、接触された位置に対応する表示パネル14上の情報を把握することが可能である。
【0062】
上述のような構成の下、情報表示装置2が所定のプログラムを実行することにより、図8に示す解析・整形部110、描画処理部120および抽出処理部130を実現することが可能となる。
なお、解析・整形部110および描画処理部120については、第1の実施の形態における場合と同様であるため説明を省略する。
【0063】
抽出処理部130は、ユーザによって接触された指示入力部29の入力面の位置に基づいて、表示パネル14上の情報を特定する。また、抽出処理部130は、特定された情報に対応する文書データの要素(テキストあるいは画像等)をアクションI/F21bを介して他の装置に送信したり、コピーアンドペーストしたりするといったことが可能である。
【0064】
次に、動作を説明する。
情報表示装置2において、表示パネル14に文書が表示されるまでの処理は、情報表示装置1における場合と同様である。
そして、ユーザが指示入力部29を介して、表示パネル14に表示されている文字列等の情報を選択すると、抽出処理部130が、選択された情報について、文書データにおけるテキストあるいは画像等の要素を特定する。
さらに、抽出処理部130が、特定した要素をデータ記憶部11から取得する。
【0065】
その結果、情報表示装置2は、ユーザが行った入力操作(ユーザアクション)の対象となる情報を、アクションI/F21bを介して他の装置に送信したり、表示パネル14の他の部分にコピーアンドペーストしたりすることが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る情報表示装置2においては、表示パネル14に表示された情報が、文書データにおける要素と対応付けられている。そして、ユーザが表示パネル14に表示された情報に入力操作すると、それに対応する文書データの要素が取得される。
したがって、表示パネル14に表示された情報を電子データとして利用することが可能となる。
【0066】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図9は、本実施の形態に係る情報表示装置3の外観構成を示す図である。
図9において、情報表示装置3は、情報担体10bと、処理ユニット20bとによって構成されている。
情報担体10bは、接続部17を除き、第2の実施の形態における情報担体10aと同様の構成である。
情報担体10bにおいては、情報担体10bを処理ユニット20bに綴じるために、リング状の綴じ具が貫通する綴じ穴が備えられており、綴じ具と、綴じ具に貫通された綴じ穴とによって接続部17が構成されている。
【0067】
即ち、綴じ具と綴じ穴とが、電気的な接点あるいは電磁的なインターフェースを構成し、これらを介して、情報担体10bと処理ユニット20bとが情報の送受信を行う。
処理ユニット20bは、バインダー形式の外観構成を有している。また、処理ユニット20bは、リング状の綴じ具を備えており、バインダー用のリーフを綴じる形態で情報担体10bを綴じることが可能である。さらに、処理ユニット20bは、複数の情報担体10bを綴じ具に綴じることが可能であり、接続部17となる綴じ具を介して、それら複数の情報担体10bを識別して情報を送受信することが可能である。
【0068】
具体的には、複数の情報担体10bそれぞれに、7桁の識別コードを割り当てておき、情報の入出力を行う際には、図9の7つのリング部分それぞれに“0”または“1”のコードを出力することにより、7桁の識別コードを特定する。すると、一意に情報担体10bが識別され、特定の情報担体10bと処理ユニット20bとが互いに情報を入出力することが可能となる。
なお、これら7つのリング部分の一部を電力供給用に確保しておくこととしても良い。
【0069】
次に、動作を説明する。
情報表示装置3において、各情報担体10bに情報が表示される間での処理は、情報表示装置1における場合と同様である。
そして、情報表示装置3においては、各情報担体10bが一件分のデータを記憶しており、処理ユニット20bに、複数の情報担体10b、即ち、複数件分のデータが格納されている。したがって、情報表示装置3は、カード型のデータベースとしての機能を有するものとなる。
【0070】
このような状態において、情報の閲覧や移動を行う場合、情報が表示され、かつ、文書データが記憶されたまま、情報担体10bを処理ユニット20bから取り外すことができる。
したがって、特定の一件の情報を記憶している情報担体10bを処理ユニット20bから分離して閲覧することが可能となると共に、他の処理ユニット20bにおいて、その情報担体10bに記憶されている文書データを利用することが可能となる。
【0071】
また、上述のような構成においては、処理ユニット20bが、情報担体10bにおける所定のフィールドのデータを抽出・集計して、その情報担体10bの集計データを更新したり、綴じられている複数の情報担体10bに対し、同様の処理を一括して行ったりすること等が可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る情報表示装置3においては、バインダーに綴じられたリーフのような利便性で、情報担体10bに記憶された情報を取り扱うことができる。
したがって、無体物である情報を有体物として取り扱うことが可能となり、直感的に判りやすいデータベースを構築することが可能となる。
【0072】
また、情報担体10bに記憶された情報を、処理ユニット20bが電子データとして取り扱うことができるため、情報担体10bに記憶された情報の処理を容易に行うことが可能となる。
このように、本発明によれば、情報表示装置1〜3の機器構成における高い自由度を確保することができ、また、表示パネル14を含む部分の軽量化を図ることができるため、表示パネル14を含む部分の操作性を、さらに紙に近いものとすることが可能となる。
即ち、本発明によれば、紙に置き換えることが可能な利便性を有する情報表示装置を実現することが可能である。
より具体的には、紙と同様な自由な使用形態で、紙と同様の安心感のある形態で情報を取り扱うことが可能な情報表示装置を、比較的安価に実現することができる。
【符号の説明】
【0073】
1,2,3 情報表示装置,10,10a,10b 情報担体,10P ID記憶部,10Q 保持電源,11 データ記憶部,12 NVRAM,13 表示駆動部,13a 描画データ書き込み部,14 表示パネル,15 指示入力部,16 接続制御部,17 接続部,18,28 バス,20,20a,20b 処理ユニット,21 データI/F,22 CPU,23 記憶部,23a プログラム記憶部,23b RAM,24 GA,25 接続制御部,26 接続部,27 バッテリ,28 入力制御部,28a 座標取得部,29 指示入力部,30 電源ユニット,110 解析・整形部,120 描画処理部,130 抽出処理部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示状態を不揮発的に保持する機能を備えた表示手段を含む情報表示装置であって、
前記表示手段が、表示内容を不揮発的に保持する機能以外の所定機能を備える少なくとも1つの非表示ユニットと分離可能な別のユニットとして構成され、
各ユニットが互いに連携動作可能であることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記表示手段は、電力を供給することなく表示状態を保持可能な記憶性の表示装置を含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記表示手段は、表示状態の保持に電力を要する非記憶性の表示装置と、該表示状態の保持のための電力を供給する表示保持用電源とを含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記非表示ユニットは、表示対象となるデータから、前記表示手段に表示する形式の表示データを生成する表示処理機能および前記表示手段において表示内容を書き換えるための電力を供給する機能を備えるユニットであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記非表示ユニットは、表示対象となるデータから、前記表示手段に表示する形式の表示データを生成する表示処理機能を備えるユニットおよび前記表示手段において表示内容を書き換えるための電力を供給する機能を備えるユニットであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記表示手段を構成するユニットに、表示対象となるデータを不揮発的に保持する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報表示装置。
【請求項7】
前記表示手段を構成するユニットに、表示対象となるデータから生成された、前記表示手段に表示する形式の表示データを不揮発的に保持する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報表示装置。
【請求項8】
前記表示手段を構成するユニットおよび前記非表示ユニットの少なくとも一方は、他の情報表示装置における前記非表示ユニットあるいは前記表示手段を構成するユニットによって、共用可能に構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報表示装置。
【請求項9】
前記表示手段を構成するユニットは、所定の入力操作によって情報表示装置に対する指示入力を行うための指示入力手段を備え、前記非表示ユニットが、該所定の入力操作を行うための操作子となることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−138137(P2011−138137A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−3929(P2011−3929)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【分割の表示】特願2003−418404(P2003−418404)の分割
【原出願日】平成15年12月16日(2003.12.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FRAM
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】