説明

成形システムにおける成形型へのエア供給装置

【課題】成形ラインの構造を簡素化してコストを低減でき、コンベアラインに異なるピッチで成形型を搭載しても、各成形型に対するエアの供給を確実に行うことができる成形システムにおける成形型へのエア供給装置を提供する。
【解決手段】コンベアラインに沿って周回される台車16の側面にエア導入口31a,31b,31cを形成したエア導入用プレート31を設ける。所定位置に敷設されたガイドレール55に対しエア供給ノズルユニット71を取り付けた可動体57を前記周回方向に沿って往復動可能に装着する。可動体57に配設したエアシリンダ63によりストッパ65を台車16の周回移動軌跡に進入させて、周回中の台車16と可動体57を連結するとともに、エアシリンダ73を作動してエア供給ノズル77を前進させて前記エア導入口31aに接続する。台車16の周回運動中にエア導入口31aから台車16側のエア貯留室Rにエアを供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンベアライン上に複数の台車を周回可能に配列し、各台車に例えば発泡樹脂等よりなる成形品を成形するための成形型を搭載した成形システムにおける成形型へのエア供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の成形システムとしては、例えば、特許文献1に開示されるような構成のものが提案されている。この従来構成においては、コンベアライン上に複数の台車が周回可能に配列され、各台車には下型及び上型よりなる成形型が搭載されている。そして、台車がコンベアラインに沿って周回されるとき、上型が開放されて、この型開き状態で成形品の取り出し、成形面の清掃、発泡原料の注入等が行われる。さらに、台車が周回されるとき、上型が閉鎖されて、この型閉め状態で成形品の発泡成形が行われるようになっている。
【0003】
ところで、前記成形型は下型及び上型の型締め状態を適正に行うために台車の上面と下型の下面の間に多数条のエアバッグを介在させている。
一方、前記成形型により製品の発泡成形を行うと、型内のキャビティにガスが発生するので、このガスを型外へ排出するためのガス抜き通路が上型に形成されている。このガス抜き通路にはガスを逃す隙間を形成する蓋が嵌入され、発泡成形の際に樹脂が前記隙間に詰まるので、成形後に蓋を開放した状態で清掃する必要がある。この清掃はクリーニング用エアを前記ガス抜き通路の内周面及び蓋の外周面に吹き付けることにより行われている。
【特許文献1】特開平09−286030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の成形システムにおいては、前記エアバッグへのエアの供給機構は開示されていないが、個々の成形型に直接的に又はアキュームレータを介してエアを供給するようにしていると考えられる。
【0005】
前者の個々の成形型に直接的にエアを供給する場合には、成形ラインの周回速度と同一速度を有する別の無端コンベアを成形ラインの型締めが必要な位置近傍に設け、その無端コンベア上に成形型に対して接離可能なエア供給ノズルを、成形ライン上に搭載された成形型間のピッチと同一ピッチで設置し、個々の成形型にエアを供給すればよい。そのエア供給ノズルは装置外のエア供給源に公知のロータリージョイントを介してエアホースで繋がれていれば足りる。このとき、成形システムとしてのコンベアラインに各成形型が同一ピッチで設置されていればよいが、成形型間のピッチにズレが生じた場合等においては、ノズルと成形型のノズル受け部にズレが生じて十分なエアの供給ができない虞がある。当然、始めからサイズの違う成形型を異なるピッチで搭載することはできない。又、エア供給ノズルの配設位置が成形ラインの型締めが必要な位置近傍に制約されるとともに、一旦ライン上のエア供給区域を離れるとエアの補充はなく、何らかの原因でエアバッグ等に洩れがあれば、その成形型の型締め力は低下する。
一方、後者の個々の成形型にアキュームレータを介してエアを供給する場合には、洩れがあったとしてもエアの補充は可能で、型締め力の低下を防ぐことができるが、個別もしくは複数のアキュームレータの設置等のために成形ラインの構造が複雑になるとともにコストも増大する。
又、ガス抜き通路のクリーニング用エアの供給についても上述した問題と同様の問題がある。唯、エアバッグ用のエア供給と違ってアキュームレータを用いなければならないような一定時間のエア圧力維持の必要はなく、短時間のみエアが供給されればよい点は、エアバッグ用エアの供給とは条件が異なる。
本発明は上記従来技術の問題点に着目してなされたものであって、その第1の目的は、アキュームレータを省略して成形ラインの構造を簡素化し、コストを低減することができるとともに、成形システムとしてのコンベアラインに異なるピッチで成形型を搭載しても、各成形型に対するエアの供給を確実に行うことができる成形システムにおける成形型へのエア供給装置を提供することにある。
【0006】
又、本発明の第2の目的は、上記第1の目的に加えて、エア供給ノズルの配設位置の制約を解消することができるとともに、成形型が一旦成形ライン上のエアの供給区域を離れた後に、何らかの原因でエアバッグ等に洩れがあっても、その成形型の型締め力を保持することができる成形システムにおける成形型へのエア供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、無端コンベアに連結されて周回される複数の台車にそれぞれ成形型を搭載し、その成形型の周回中に原料の注入、成形及び成形品の取り出しを行うようにした成形システムにおいて、前記台車側に設けたエア導入口に接離可能に対向するエア供給ノズルと、前記成形型の周回運動を利用して前記エア供給ノズルをエア供給開始位置からエア供給終了位置へ往行移動する往行機構と、前記エア供給ノズルを前記エア供給終了位置からエア供給開始位置へ復行移動する復行機構と、前記往行機構に設けられ、かつ前記エア供給ノズルを退避位置と作動位置との間で切り換えるためのノズル位置切換手段と、前記エア供給ノズルの開閉弁及びノズル位置切換手段に対し、前記成形型の周回運動中において、前記エア導入口に前記エア供給ノズルからエアを供給する動作信号を出力するための制御装置とを備えたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記往行機構は、前記無端コンベアの周回方向と平行に所定位置に敷設したガイドレールと、上記ガイドレールに沿って前記エア供給開始位置とエア供給終了位置との間で往復動される可動体と、前記成形型が前記エア供給開始位置に移動されたことを検出する開始位置検出手段と、前記可動体に装着され、かつ前記開始位置検出手段により成形型が検出されたとき、該成形型の周回移動軌跡内に進入されるストッパと、上記ストッパを退避位置と作動位置との間で切り換えるストッパ用アクチュエータとにより構成され、前記復行機構は、前記可動体がエア供給終了位置に移動されたことを検出する終了位置検出手段により成形型が検出されたとき、前記ストッパ用アクチュエータにより前記ストッパを作動位置から退避位置に切り換えた後、復行用アクチュエータにより前記可動体をエア供給終了位置からエア供給開始位置へ復行移動するように構成されていることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記成形型には型締め用のエアバッグが設けられ、前記エア導入口と前記エアバッグを接続する管路には逆止弁と開閉弁が設けられ、各成形型の逆止弁と前記開閉弁の間の各管路は少なくとも一部がフレキシブルなエアホースよりなる連通管路によりそれぞれ連通されて、一つのエア貯留室が形成されていることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記無端コンベアの側方には、前記台車の周回方向に所定の間隔をおいて、台車側に設けたエアバッグ用の前記エア導入口にエアを供給するためのエアバッグ用エア供給装置が設けられ、該エアバッグ用エア供給装置によりエアがエア導入口を通して前記エア貯留室へ供給されるように構成されていることを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記成形型には製品の成形工程でキャビティ内に生じるガスをリークするガス抜き通路と、該通路に進入するクリーニングロッドを備えたクリーニング用エアシリンダが設けられ、台車側に設けた二つのシリンダ用のエア導入口から前記クリーニング用エアシリンダのピストン側シリンダ室とロッド側シリンダ室にエアを供給するためのシリンダ用エア供給装置が二箇所に配設されていることを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記エア供給ノズルは、前記エアバッグ用の一つの前記エア導入口及び前記エアシリンダ用の二つのエア導入口に同時にエアを供給可能に三箇所に設けられていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明は、前記制御装置から出力された各種の動作信号により前記エア供給ノズルの開閉弁及びノズル位置切換手段が作動されて、前記成形型の周回運動中において、前記エア導入口に前記エア供給ノズルが接続されて、エア供給開始位置からエア供給終了位置へ移動する間にエアが前記エア導入口から例えば型締め用のエアバッグ用のエアとして供給される。このため、各成形型にそれぞれエア供給用のアキュームレータを装着する構成と比較して、部品点数を低減して、構造を簡素化でき、装置を小型化し、製造を容易に行い、材料コスト及び製造コストを低減することができる。又、成形システムとしてのコンベアラインに異なるピッチで成形型を搭載しても、各成形型に対するエアの供給を確実に行うことができる。
【0014】
この発明は前記成形型の周回運動を利用して前記エア供給ノズルをエア供給開始位置からエア供給終了位置へ往行移動するようにしたので、往行機構専用の動力源を不要にすることができるとともに、エア導入口に対するエア供給ノズルの先端開口の接続位置を適正に設定することができ、往行移動中に前記エア導入口に対する前記エア供給ノズルの先端開口の接続状態を適正に保持することができる。このため、前記エア導入口を形成したエア導入板にノズルの先端面を接触するだけの簡単な構成にすることもできる。
【0015】
請求項3記載の発明は、エア導入口とエアバッグを接続する管路に逆止弁と開閉弁が設けられ、各成形型の前記逆止弁と開閉弁の間の各管路は少なくとも一部がフレキシブルな連通管路によりそれぞれ連通されて、一つのエア貯留室が形成されている。このため、成形ライン上のどの位置からもエアの供給が可能となり、エア供給ノズルの配設位置の制約を解消できるとともに、成形型が一旦成形ライン上のエアの供給区域を離れた後に、何らかの原因でエアバッグ等に洩れがあっても、その成形型の型締め力を保持することができる。
【0016】
請求項6記載の発明は、前記エア供給ノズルが三箇所に設けられているので、前記エアバッグ用の前記エア導入口及び前記エアシリンダ用の二つのエア導入口に同時にエアを供給することができ、エア供給装置の設置箇所を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、この発明の成形システムにおける成形型へのエア供給装置の一実施形態を、図1〜図13に基づいて説明する。
図11及び図12に示すように、この実施形態の成形システムにおいては、工場等の床面上にトラック状のコンベアライン11が敷設されている。このコンベアライン11は、一対のスプロケット12と、両スプロケット12間に掛装されたチェーンコンベア13とから構成されている。コンベアライン11の外周に沿ってトラック状に延びるように、基台14上には一対のガイドレール15が敷設されている。ガイドレール15上には、複数の台車16がそれらの下面に設けられた車輪17を介して移動可能に支持され、連結部材18を介してチェーンコンベア13に連結されている。そして、チェーンコンベア13の周回運動により、各台車16がコンベアライン11に沿って図11の矢印方向に周回されるようになっている。
【0018】
図12に示すように、各台車16上には型フレーム19を介して成形型20が搭載されている。すなわち、型フレーム19は、台車16上に支持された下型フレーム19Aと、その下型フレーム19A上に支軸21を介して開閉回動可能に支持された上型フレーム19Bとから構成されている。成形型20は、下型フレーム19Aの上面に型締め用のエアバッグ22を介して配設された下型20Aと、その下型20Aに開閉可能に対応するように、上型フレーム19Bの下面に取り付けられた上型20Bとから構成されている。下型20Aの上面には凹状の成形面20aが形成されるとともに、上型20Bの下面には凸状の成形面20bが形成されている。
【0019】
前記上型20Bには成形型の成形工程において発生したガスをリークさせるためのガス抜き通路20cが形成され、このガス抜き通路20cと対応して、前記上型フレーム19Bの上面には、クリーニング用エアシリンダ23が取り付けられ、そのクリーニング部材としてのピストンロンドン24が前記ガス抜き通路20cに挿入されている。
【0020】
前記下型フレーム19Aと上型フレーム19Bとの外端部間には、クランプ機構25が配設されている。このクランプ機構25は、下型フレーム19A側に設けられたクランプピン26と、そのクランプピン26に係脱可能に対応するように、上型フレーム19B側に設けられたクランプレバー27とから構成されている。上型フレーム19Bの外面には、クランプレバー27を介して上型20Bを上型フレーム19Bとともに開閉させるための開閉用カムフォロワ28が突設されている。この開閉用カムフォロワは図示しない開閉用ガイドカムによって昇降動作されるようになっている。そして、図11において、各台車16がコンベアライン11に沿って周回される途中で、開閉用カムフォロワ28が開閉用ガイドカムにより上昇されて、上型フレーム19Bが支軸21を中心に回動され、上型20Bが下型20A上から開放される。この開放状態で、成形型20の前方側から作業者により、下型20Aの成形面20aからの成形品の取り出し、両型20A,20Bの成形面20a,20bの清掃、成形面20a,20bに対する離型剤の塗布、作業ロボットにより下型20Aの成形面20a内に発泡原料の注入が行われる。
【0021】
図1及び図2に示すように、前記台車16の上面には、前記連結部材18に近接して、ブラケット30を介して、三つのエア導入口31a,31b,31cを有するエア導入用プレート31が水平に支持され、中央のエアバッグ用の前記エア導入口31aには、図4に示すように前記エアバッグ22に接続された管路32の先端が接続されている。前記管路32の途中には逆止弁33が接続され、エアバッグ22と逆止弁33の間には電磁切換弁34が接続されている。前記各成形型20の前記逆止弁33と電磁切換弁34の間の全ての管路32は、少なくとも一部がフレキシブルなエアホースよりなる連通管路38によって互いに連通され、各管路32及び連通管路38によって、前記エアバッグ22を膨張させるのに必要なエアを貯留するアキュームレータとして機能する充分な容積のエア貯留室R(図4において単に線で示す)が構成されている。なお、前記連通管路38には、図示しないが、成形型20に収容された中子の位置を切り換えるためのエアシリンダに管路及び電磁切換弁を介してエアが供給されるようになっている。
【0022】
前記台車16には前記電磁切換弁34を切り換えるための駆動回路35(図4にのみ図示)が設けられ、成形型20が型締め位置に周回移動されて、台車16の裏面に装着されたリミットスイッチ36が基台14側に配設された図示しないドグに当たると、前記電磁切換弁34が開放され、前記エアバッグ22にエアが供給されるようになっている。又、成形型20が型開位置に移動される手前の所定位置に周回移動されて、台車16の裏面に装着されたリミットスイッチ37が基台14側に配設された図示しないドグに当たると、前記電磁切換弁34がドレンポートに切り換えられ、エア貯留室Rとの連通が遮断されて、前記エアバッグ22のエアが排出されるようになっている。そして、成形型20が再び型締め位置に移動されたとき、電磁切換弁34が開放され、エアバッグ22にエアが供給されるようになっている。
【0023】
前記エア導入用プレート31に形成されたクリーニング用エアシリンダ23用の二つのエア導入口31b,31cには、該エアシリンダ23のピストン側シリンダ室23A及びロッド側シリンダ室23Bに接続された管路39,40の基端部が接続されている。そして、図5において後述する第1及び第2シリンダ用エア供給装置100A,100Bからエアがクリーニング用エアシリンダ23に供給されるようになっている。
【0024】
次に、前記エア導入用プレート31の導入口31aに対し、エアバッグ22用のエアを供給するための第1及び第2エアバッグ用エア供給装置51A,51Bについて説明する。両エア供給装置51A,51Bは図11に示すように前記チェーンコンベア13の内側にその周回方向に所定間隔をおいて配設されているが、両者の構成は同様であるので、第1エアバッグ用エア供給装置51Aについて説明する。
【0025】
図2及び図3に示すように、前記基台14の上面には、ベッド52が前記ガイドレール15と平行に配置され、ベッド52の上面には支持台53及び左右一対のレール支持台54を介してガイドレール55が台車16の周回方向と平行に支持されている。両ガイドレール55にはスライダ56を介して可動体57が台車16の周回方向と同方向に往復動可能に支持されている。前記支持台53の上面には、ブラケット58を介して復行用アクチュエータとしてのロッドレスシリンダ59が取り付けられ、該ロッドレスシリンダ59の移動体60の上面に取り付けられた連結具61には連結ピン62が立設され、前記可動体57に連結されている。
【0026】
図1に示すように、前記可動体57の上面には、エアシリンダ63が支持され、そのピストンロッド64の先端にはストッパ65が取り付けられている。前記可動体57の隅部には、前記台車16がエア供給開始位置P1に移動されたことを検出するためのエア供給開始位置検出手段としてのリミットスイッチ66が取り付けられている。そして、前記台車16側のエア導入用プレート31の端部に取り付けられた作動子67によって前記リミットスイッチ66がオンされると、前記エアシリンダ63が作動されて、ピストンロッド64によりストッパ65が前進され、該ストッパ65が前記作動子67(台車16)の移動軌跡に進入して台車16の周回運動を可動体57に伝達するようになっている。前記ストッパ65の端部には台車接触検出手段としての近接スイッチ68が取り付けられ、ストッパ65に作動子67(台車16)が接触したことを検出するようになっている。
【0027】
前記可動体57の上面には、前記エア導入用プレート31の導入口31aにエアを供給するためのエア供給ノズルユニット71が装着されている。これについて説明すると、可動体57の上面には台板72が取り付けられ、その上面にはエアシリンダ73が水平に支持され、そのピストンロッド74には、可動取付台75が連結され、該可動取付台75の上面には球面軸受76を介して、エア供給ノズル77が支持されている。エア供給ノズル77の先端面には、図2に示すように前記エア導入用プレート31の導入口31aの外側表面に接触して、エア供給ノズル77とエア導入用プレート31のシールを行うためのシールリング78が設けられている。そして、ノズル位置切換手段としてのエアシリンダ73によって前記エア供給ノズル77を退避位置と作動位置との間で切り換え可能に構成している。
【0028】
次に、図4に基づいて、第1エアバッグ用エア供給装置51Aの回路構成及び制御装置について説明する。
床面側の所定位置に配置されたエア供給源79と、前記エアシリンダ63のピストン側シリンダ室63A及びロッド側シリンダ室63Bは、管路80,81によって接続され、管路80,81には、電磁切換弁82,83が接続されている。前記エア供給源79とエアシリンダ73のピストン側シリンダ室73A及びロッド側シリンダ室73Bは、管路84,85によって接続され、管路84,85には電磁切換弁86,87が接続されている。さらに、前記エア供給源79と、エア供給ノズル77は、管路88によって接続され、管路88には電磁切換弁89が接続されている。
【0029】
前記レール支持台54の側面には、図1及び図2に示すように台車16の周回方向に所定の間隔をおいて、リミットスイッチ91,92が取り付けられ、リミットスイッチ91,92と対応するように前記可動体57の下面にはドグ93が取り付けられている。前記リミットスイッチ91は前記可動体57がエア供給開始位置P1に存在することを検出し、リミットスイッチ92は可動体57がエア供給開始位置P1から台車16の周回方向に所定距離だけ離隔したエア供給終了位置P2に移動されたことを検出する終了位置検出手段としての機能を有している。前記リミットスイッチ66、リミットスイッチ91,92によって検出された信号は制御装置94に入力されるようになっている。そして、この制御装置94により前述した電磁切換弁82,83,86,87,89及びロッドレスシリンダ59の各種の動作を後述するように制御するようになっている。
【0030】
この実施形態では、前記ガイドレール55、可動体57、エアシリンダ63、ストッパ65及びリミットスイッチ66等により台車16の周回運動を利用して、エア供給ノズルユニット71をエア供給開始位置P1からエア供給終了位置P2へ往行移動させる往行機構を構成している。又、前記ガイドレール55、可動体57、ロッドレスシリンダ59及びリミットスイッチ92等によりエア供給ノズルユニット71をエア供給終了位置P2からエア供給開始位置P1へ復行移動させる復行機構を構成している。
【0031】
次に、図5に基づいて前記エア導入用プレート31の導入口31b,31cにエアを供給してクリーニング用エアシリンダ23を作動させるための第1及び第2シリンダ用エア供給装置100A,100Bについて説明する。両エア供給装置100A,100Bは図11に示すように前記チェーンコンベア13の内側にその周回方向に所定間隔をおいて所定位置に配設されている。すなわち、第1シリンダ用エア供給装置100Aは、ガス抜き通路20cの清掃作業を行なう位置に配設され、第2シリンダ用エア供給装置100Bは、ガス抜き通路20cの内周面及びピストンロンドン24の外周面に離型剤の塗布作業を行なう位置に配設されている。両者の構成は同様であるので、第1シリンダ用エア供給装置100Aについて説明する。
【0032】
この第1シリンダ用エア供給装置100Aは、前述した第1エアバッグ用エア供給装置51Aのエア供給ノズルユニット71と同様の構成の第1及び第2エア供給ノズルユニット71A,71Bを図5に示すように、前記導入口31b,31cと対向可能に2箇所に配置している。そして、制御装置94からの制御信号により第1エア供給ノズルユニット71Aによって、前記クリーニング用エアシリンダ23のピストン側シリンダ室23Aにエアを供給して、ピストンロンドン24をガス抜き通路20cに挿入し、第2エア供給ノズルユニット71Bによって前記シリンダ23のロッド側シリンダ室23Bにエアを供給して、ピストンロンドン24をガス抜き通路20cから離間するようにしている。
【0033】
上記第1シリンダ用エア供給装置100Aのその他の構成は、前記エアバッグ用エア供給装置51Aの構成と同様である。
図12に示すように前記エアバッグ22の端部には、前記管路32に接続される口金111が連結されている。この口金111は図13に示すように扁平状に形成され、その外周面に沿って前記管路32の端部が扁平状に嵌合され、上下一対の締付金具112,113と、前記締付金具112に形成したボルト挿通孔112aから締付金具113に形成したネジ孔113aに螺合された一対の締付ボルト114によって締め付け固定されている。
【0034】
次に、前記のように構成された成形システムにおける成形型へのエア供給装置の動作を説明する。
さて、この成形システムの運転時には、コンベアライン11のチェーンコンベア13の周回運動により複数の台車16がコンベアライン11に沿って図11の矢印方向に周回される。そして、この周回に伴って成形型20により前述したように、製品の発泡成形が行われる。
【0035】
さて、図6は第1エアバッグ用エア供給装置51Aの可動体57の右方近傍に台車16のエア導入用プレート31が周回移動された状態を示す。前記エア導入用プレート31に取り付けた作動子67によって、リミットスイッチ66がオンされると、図4に示す電磁切換弁82が制御装置94からの動作信号により開放ポートに切り換えられ、電磁切換弁83がドレンポートに切り換えられる。これによってエアシリンダ63が作動されてストッパ65が図7に示すように前記作動子67の周回移動軌跡内に進入し、ストッパ65に作動子67が接触され、台車16の周回運動を利用して、可動体57が同方向にガイドレール55に沿って同期して移動される。
【0036】
前記ストッパ65に作動子67が接触されると、近接スイッチ68がオンされて、図4に示す前記電磁切換弁86が開放ポートに切り換えられ、電磁切換弁87がドレンポートに切り換えられる。このため、図8に示すようにエアシリンダ73が作動されてエア供給ノズル77が退避位置から作動位置に移動され、エア供給ノズル77の先端面がエア導入用プレート31に押圧接触されて、エア供給ノズル77が導入口31aに接続される。その後、図4に示す電磁切換弁89が開放ポートに切り換えられて、エア供給源79から管路88、エア供給ノズル77、導入口31a、管路32及び逆止弁33を介して、エア貯留室R内にエアが供給される。
【0037】
その後、台車16が可動体57とともに周回方向へ所定距離だけ移動されてエア供給終了位置P2に至ると、図9に示すように可動体57下面に設けたドグ93が前記リミットスイッチ92に接触されるので、リミットスイッチ92からオン信号が図4に示す制御装置94に出力され、制御装置94から前記電磁切換弁82,83に切換信号が出力され、図10に示すようにエアシリンダ63によりストッパ65が作動位置から退避位置に移動され、台車16と可動体57の連結状態が解除される。前記ストッパ65の後退動作により近接スイッチ68がオフ動作され、これによって、図4に示す前記電磁切換弁89が切り換えられるとともに、電磁切換弁86,87も切り換えられて、エア供給ノズル77へのエアの供給が停止され、エアシリンダ73によってエア供給ノズル77が導入口31aから離隔されて退避位置に移動される。
【0038】
その後、前記リミットスイッチ92のオン動作により、制御装置94からロッドレスシリンダ59に動作信号が出力され、可動体57が台車16の周回方向と逆方向に復行移動される。そして、可動体57が図1に示すエア供給開始位置P1に向かって移動され、ドグ93によってリミットスイッチ91が作動されると、ロッドレスシリンダ59が停止されて、可動体57がエア供給開始位置P1に停止される。
【0039】
前記第1及び第2エアバッグ用エア供給装置51A,51Bは、コンベアライン11の成形型20の周回方向に所定間隔をおいて2箇所に設けられ、二つの成形型20を介してエアを供給するので、全体としてエア貯留室Rにエアが常時供給される。エア供給装置51A,51Bは、エアバッグ22の電磁切換弁34の開閉タイミングと無関係にエア貯留室Rにエアを供給すればよいので、それらの配置位置は自由に設定される。
【0040】
次に、成形ラインのガス抜き通路20cの清掃作業位置に配設された前記第1シリンダ用エア供給装置100Aの動作について説明する。
図5に示すように、第1及び第2エア供給ノズルユニット71A,71Bは、前記エア導入用プレート31の導入口31b,31cにエアを供給するようになっている。そして、制御装置94からの制御信号によって第1エア供給ノズルユニット71Aにより導入口31bへエアを供給することにより、ピストンロンドン24をガス抜き通路20cに挿入する。反対に、第2エア供給ノズルユニット71Bにより導入口31cへエアを供給することによりピストンロンドン24をガス抜き通路20cから離脱する。これらの動作を交互に繰り返すことにより、発泡成形時にガス抜き通路20cに付着した樹脂残滓を除去する。除去すべき樹脂はピストンロンドン24が突出する際に扱き出されるようにピストンロンドン24の外周面とガス抜き通路20cの内周面との隙間から離脱され、成形型20内に落ち、型内の清掃とともに型外に排出される。
【0041】
次に、成型ラインの離型剤の塗布位置に配設された第2シリンダ用エア供給装置100Bの動作について説明する。
前記第1シリンダ用エア供給装置100Aによって、ガス抜き通路20cの清掃が行われた後に、コンベアライン11の所定位置に装設された離型剤塗布装置(図示略)によって、成形型20のキャビティ内部及びキャビティ内に突出されたピストンロンドン24の表面に離型剤が塗布される。その後、第2シリンダ用エア供給装置100Bによって、再び前記ピストンロンドン24の往復動作が行われて、離型剤がガス抜き通路20cの内周面及びピストンロンドン24の外周面に行き渡る。
【0042】
次に、前記のように構成した成形システムにおける成形型へのエア供給装置についてその効果を説明する。
(1)上記実施形態では、成形型20を搭載した台車16の周回運動中において、台車16の周回運動を利用して、ガイドレール55に沿って可動体57を周回方向に移動する所定時間の間に、エア供給ノズルユニット71によって台車16に装着されたエア導入用プレート31の導入口31aからエアバッグ22用のエアをエア貯留室Rに供給するようにした。このため、各成形型20毎にエア供給用のアキュームレータを設ける必要がないので、部品点数を低減して、構造を簡素化でき、装置を小型化し、製造を容易に行い、材料コスト及び製造コストを低減することができる。又、成形システムとしてのコンベアライン11に異なるピッチで成形型20を搭載しても、各成形型20に対するエアの供給を確実に行うことができる。
【0043】
特に、上記実施形態では、成形型20の周回運動を利用してエア供給ノズル77をエア供給開始位置P1からエア供給終了位置P2へ往行移動するようにしたので、往行機構専用の動力源を不要にすることができるとともに、前記エア導入口31aに対するエア供給ノズル77の先端開口の適正な位置決めを行うことができ、往行移動中に前記エア導入口31aに対するエア供給ノズル77の先端開口の接続状態を適正に保持することができる。このため、前記エア導入口31aを形成したエア導入用プレート31にノズル77の先端面を接触するだけの簡単な構成にすることもできる。
【0044】
(2)上記実施形態では、各成形型20の管路32を少なくとも一部がフレキシブルなエアホースよりなる連通管路38によって連通することにより各エアバッグ22に連通可能なアキュームレータとして機能する共通のエア貯留室Rを設けた。このため、成形ライン上のどの位置からもエアの供給が可能となり、エア供給ノズル77の配設位置の制約を解消することができる。又、エア貯留室Rがエアバッグ22の膨張用のエアを十分確保することができる。従って、成形型20が一旦成形ライン上のエアの供給区域を離れた後に、何らかの原因でエアバッグ22等に洩れがあっても、その成形型20の型締め力を保持することができる。
【0045】
(3)上記実施形態では、コンベアライン11に沿って、第1及び第2エアバッグ用エア供給装置51A,51Bを設けるとともに、二つのエア供給装置51A,51Bによって交互にエアを供給するようにしたので、エア貯留室Rに対するエアの供給を常時行うことができる。
【0046】
(4)上記実施形態では、エア導入用プレート31に設けられた導入口31b,31cに接続されて、導入口31b,31cに交互にエアを供給するための第1及び第2シリンダ用エア供給装置100A,100Bを設けた。このため、成形型20の周回運動中において、第1シリンダ用エア供給装置100Aによって、シリンダ23にエアを供給することができ、ガス抜き通路20cの清掃作業を行うことができる。又、第2シリンダ用エア供給装置100Bによって、シリンダ23にエアを供給することができ、ガス抜き通路20cへの離型剤の塗布を容易に行うことができる。さらに、各成形型20にクリーニング用エアシリンダ23のためのアキュームレータ及び切換弁を専用に設ける必要がなく、この点からも部品点数を低減して、コストを低減することができる。
【0047】
(5)上記実施形態では、可動取付台75に対し、球面軸受76を介してエア供給ノズル77を支持したので、エア供給ノズル77の先端面のシールリング78をエア導入用プレート31の表面形状に沿って適正に接触することができ、シール性を向上することができる。
【0048】
(6)上記実施形態では、口金111を扁平状に形成し、扁平状の管路32を締付金具112,113によって締め付けるようにしたので、円筒形の口金と比較して締め付けを適正に行うことができ、シール性を向上することができる。
【0049】
(7)上記実施形態では、台車16側のエア導入用プレート31にエアバッグ22用の一つのエア導入口31a及び前記クリーニング用エアシリンダ23用の二つのエア導入口31b,31cが互いに近接して設けられている。このため、各台車16の周回運動中に特定の成形型のエアバッグ22へのエアの供給と同時に、他の成形型のクリーニング用エアシリンダ23へのエアの供給を行うことができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0050】
・ エアシリンダ73に代えて例えば電磁ソレノイドを用いてもよい。又、ストッパ65用のアクチュエータとして、例えば電磁ソレノイドを用いてもよい。
・ エアバッグ用エア供給装置51A,51Bの一方を省略してもよい。この場合には一つのエアバッグ用エア供給装置によって、エア貯留室Rに十分なエアが供給されるようにエアの供給時間又は能力を高める必要がある。又、図示しないがエアバッグ用エア供給装置を3箇所以上に配設してもよい。
【0051】
・ 第1及び第2シリンダ用エア供給装置100A,100B以外に、シリンダ用エア供給装置を設け、これによって、中子を作動するエアシリンダにエアを供給するようにしてもよい。
【0052】
・ 前記可動体57に対し、エア供給ノズルユニット71を三箇所に配設し、エア導入用プレート31の三つのエア導入口31a,31b,31cに対し同時にエアを供給するようにしてもよい。この場合には、エア供給装置を四箇所から二箇所に減らすことができ、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】この発明の成形システムにおける成形型へのエア供給装置の全体を示す平面図。
【図2】第1エアバッグ用エア供給装置の側面図。
【図3】第1エアバッグ用エア供給装置の部分断面図。
【図4】第1エアバッグ用エア供給装置の略体回路図。
【図5】第1シリンダ用エア供給装置の略体回路図。
【図6】第1エアバッグ用エア供給装置の動作を説明する平面図。
【図7】第1エアバッグ用エア供給装置の動作を説明する平面図。
【図8】第1エアバッグ用エア供給装置の動作を説明する平面図。
【図9】第1エアバッグ用エア供給装置の動作を説明する平面図。
【図10】第1エアバッグ用エア供給装置の動作を説明する平面図。
【図11】成形システム全体を示す略体平面図。
【図12】台車、型フレーム及び成形型を示す側面図。
【図13】エアバッグに接続された口金と管路の接続構造を示す横断面図。
【符号の説明】
【0054】
R…エア貯留室、P1…エア供給開始位置、P2…エア供給終了位置、11…コンベアライン、55…ガイドレール、16…台車、20…成形型、20c…ガス抜き通路、22…エアバッグ、23…クリーニング用エアシリンダ、23A,63A,73A…ピストン側シリンダ室、23B,63B,73B…ロッド側シリンダ室、31…エア導入用プレート、31a,31b,31c…エア導入口、32,39,40,80,81,84,85,88…管路、33…逆止弁、38…連通管路、51A,51B…第1,第2エアバッグ用エア供給装置、57…可動体、65…ストッパ、73…エアシリンダ、77…エア供給ノズル、94…制御装置、100A,100B…第1,第2シリンダ用エア供給装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無端コンベアに連結されて周回される複数の台車にそれぞれ成形型を搭載し、その成形型の周回中に原料の注入、成形及び成形品の取り出しを行うようにした成形システムにおいて、
前記台車側に設けたエア導入口に接離可能に対向するエア供給ノズルと、
前記成形型の周回運動を利用して前記エア供給ノズルをエア供給開始位置からエア供給終了位置へ往行移動する往行機構と、
前記エア供給ノズルを前記エア供給終了位置からエア供給開始位置へ復行移動する復行機構と、
前記往行機構に設けられ、かつ前記エア供給ノズルを退避位置と作動位置との間で切り換えるためのノズル位置切換手段と、
前記エア供給ノズルの開閉弁及びノズル位置切換手段に対し、前記成形型の周回運動中において、前記エア導入口に前記エア供給ノズルからエアを供給する動作信号を出力するための制御装置と
を備えたことを特徴とする成形システムにおける成形型へのエア供給装置。
【請求項2】
請求項1において、前記往行機構は、
前記無端コンベアの周回方向と平行に所定位置に敷設したガイドレールと、
上記ガイドレールに沿って前記エア供給開始位置とエア供給終了位置との間で往復動される可動体と、
前記成形型が前記エア供給開始位置に移動されたことを検出する開始位置検出手段と、
前記可動体に装着され、かつ前記開始位置検出手段により成形型が検出されたとき、該成形型の周回移動軌跡内に進入されるストッパと、
上記ストッパを退避位置と作動位置との間で切り換えるストッパ用アクチュエータとにより構成され、
前記復行機構は、前記可動体がエア供給終了位置に移動されたことを検出する終了位置検出手段により成形型が検出されたとき、前記ストッパ用アクチュエータにより前記ストッパを作動位置から退避位置に切り換えた後、復行用アクチュエータにより前記可動体をエア供給終了位置からエア供給開始位置へ復行移動するように構成されていることを特徴とする成形システムにおける成形型へのエア供給装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記成形型には型締め用のエアバッグが設けられ、前記エア導入口と前記エアバッグを接続する管路には逆止弁と開閉弁が設けられ、各成形型の逆止弁と前記開閉弁の間の各管路は少なくとも一部がフレキシブルなエアホースよりなる連通管路によりそれぞれ連通されて、一つのエア貯留室が形成されていることを特徴とする成形システムにおける成形型へのエア供給装置。
【請求項4】
請求項3において、前記無端コンベアの側方には、前記台車の周回方向に所定の間隔をおいて、台車側に設けたエアバッグ用の前記エア導入口にエアを供給するためのエアバッグ用エア供給装置が設けられ、該エアバッグ用エア供給装置によりエアがエア導入口を通して前記エア貯留室へ供給されるように構成されていることを特徴とする成形システムにおける成形型へのエア供給装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項において、前記成形型には製品の成形工程でキャビティ内に生じるガスをリークするガス抜き通路と、該通路に進入するクリーニングロッドを備えたクリーニング用エアシリンダが設けられ、台車側に設けた二つのシリンダ用のエア導入口から前記クリーニング用エアシリンダのピストン側シリンダ室とロッド側シリンダ室にエアを供給するためのシリンダ用エア供給装置が二箇所に配設されていることを特徴とする成形システムにおける成形型へのエア供給装置。
【請求項6】
請求項5において、前記エア供給ノズルは、前記エアバッグ用の一つの前記エア導入口及び前記エアシリンダ用の二つのエア導入口に同時にエアを供給可能に三箇所に設けられていることを特徴とする成形システムにおける成形型へのエア供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−167915(P2006−167915A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−358951(P2004−358951)
【出願日】平成16年12月10日(2004.12.10)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)
【Fターム(参考)】