説明

排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法

【課題】排気ガス中のPMを浄化するフィルタを備えた排気ガス浄化装置において、排気ガスの旋回流による遠心力を利用して、排気ガス中のPMを質量の大きい粒子と質量の小さい粒子に分離し、それぞれのPMの粒子径に合ったフィルタで、効率よく捕集する排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法を提供する。
【解決手段】排気ガスG1中のPMを浄化する第1のフィルタユニット14と第2のフィルタユニット17と、これらのユニット14、17の浄化能力を回復する制御を行う排気ガス浄化制御装置とを備えた排気ガス浄化装置10において、排気ガスG1に旋回流を発生する旋回流発生手段20を設け、該旋回流発生手段20により旋回流を付与された排気ガスG1の流れの外周側の流れG2を粗い粒子捕集用の前記第1のフィルタユニット14に導くと共に、前記旋回流を付与された排気ガスG1の流れの内周側の流れG3を細かい粒子捕集用の前記第2のフィルタ17に導くように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気ガス中のPMを排気ガスの旋回流による遠心力を利用して、質量の大きい粒子と質量の小さい粒子に分離し、それぞれに適したフィルタで効率よく捕集する排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関の排気ガスを浄化するための装置の一つに、排気ガス中のPM(微粒子状物質)を捕集するフィルタを備えた排気ガス浄化装置がある。このフィルタはディーゼルエンジンからの排気ガス中のPMの除去に使用されることから、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)と呼ばれている。また、フィルタに捕集したPMを、触媒作用を利用してより低温で燃焼して除去するためにして、酸化触媒やPM酸化触媒をフィルタに担持した触媒付きフィルタがある。
【0003】
また、排気ガス中のNOx(窒素酸化物)の浄化のためには、NOx浄化触媒装置がある。このNOx浄化触媒装置の一つに、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を貴金属と共に担持して、酸素過剰な排気ガス中のNO(一酸化窒素)を酸化して硝酸塩として触媒上に吸着させて、NOxを浄化するNOx吸蔵還元型触媒を担持した装置がある。このNOx吸蔵還元型触媒は、排気ガスが酸素過剰なリーン空燃比状態では、NOxを吸蔵し、酸素濃度が低いか、空燃比が1より小さいリッチ空燃比状態では、吸蔵したNOxを放出すると共に、この放出されたNOxを還元雰囲気中で還元して、NOxを低減する。また、排気ガス中の硫黄成分により、このNOx吸蔵還元型触媒は硫黄被毒によりNOx吸蔵能力が低下するので、触媒をリッチ空燃比雰囲気で、かつ、比較的高い温度に維持する脱硫処理を行ってNOx吸蔵能力を回復している。
【0004】
また、排気ガス浄化装置の別の装置として、NOxを吸蔵することはできないが、貴金属を主に担持して、その酸化作用により、CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)を酸化除去する酸化触媒装置がある。これらの排気ガス浄化装置を使用して、内燃機関から排出される排気ガス中のNOx、CO、HC、PM等の有害成分を浄化して、これらの有害成分の大気中への放出量を減少し、排出基準以下にまで下げている。
【0005】
これらの排気ガス浄化装置を使用して排気ガスの浄化を行っているが、更に、PMの粒子数規制が導入され排気ガス規制が強化されると、より微小な粒子径のPMを捕集する必要が生じるため、高気孔率のDPFを、NOx浄化触媒装置の下流側(後段)に装着する必要が生じるものと考えられる。
【0006】
この高気孔率のDPFの場合では、気孔サイズが従来のDPFよりも小さくなるので、粒子径が相当小さい粒子を捕集できる反面、粒子径の大きい粒子が、このDPFの排気ガスの導入部付近に堆積し易くなる。この結果、DPFの導入部DPFで目詰まりが生じ、このDPFの前後の差圧が短い時間で上昇して、微小粒子に対する捕集性能を十分に発揮できないという問題が生じ、また、DPFのPM強制再生の時間間隔が短くなるという問題も生じる。
【0007】
一方、石炭ガス化炉などの生成ガス処理に関係して、気体に含有される微粒子から粗粒子までの粒子分布を有する粒子群から、粗粒子を効率よく回収するために、大径側の粗粒子と中間径の中間粒子とを旋回流を利用して選択的に分離回収する旋回型サイクロンが提案されている (例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また、ディーゼルエンジンの排気ガス浄化に関係して、筒状のフィルタの内面に案内羽根を設けて、フィルタの内面に排気ガスの旋回流を発生させて、遠心力により大径PMの濃度が高い排気ガスをフィルタの内部から筒状の外周部に設けたフィルタを通過させて、排気ガス中のPMを除去させた後に、大径PMの濃度の低い中心側のガスと合流させるディーゼルエンジンの排気ガス浄化装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
上記のように、排気ガス中のPMにおいても、粒子径の大きい粒子と粒子径の小さい粒子との分離に際して、旋回流によって分離することが有効であると考えられる。
【特許文献1】特開2006−116471号公報
【特許文献2】特開2005−61235号公報(段落〔0026〕、〔0027〕、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、排気ガス中のPMを浄化するフィルタを備えた排気ガス浄化装置において、排気ガスの旋回流による遠心力を利用して、排気ガス中のPMを質量の大きい粒子と質量の小さい粒子に分離し、それぞれのPMの粒子径に合ったフィルタで、効率よく捕集する排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するための本発明の排気ガス浄化装置は、排気ガス中のPMを浄化する第1のフィルタユニットと第2のフィルタユニットと、これらのユニットの浄化能力を回復する制御を行う排気ガス浄化制御装置とを備えた排気ガス浄化装置において、排気ガスに旋回流を発生する旋回流発生手段を設け、該旋回流発生手段により旋回流を付与された排気ガスの流れの外周側の流れを粗い粒子捕集用の前記第1のフィルタユニットに導くと共に、前記旋回流を付与された排気ガスの流れの内周側の流れを細かい粒子捕集用の前記第2のフィルタに導くように構成する。
【0012】
この旋回流発生手段は、例えば、高圧のガス(空気や排気ガス)を排気ガスの流れに噴射する単数又は複数のガス噴射ノズルで形成することができる。このガス噴射ノズルからガスを排気ガスの主流に対して垂直断面内で旋回方向成分を持つように噴射して、排気ガスの流れに旋回流を発生させる。
【0013】
この構成によれば、排気ガスの流れに付与された旋回流により遠心力を利用してPMを質量別に分離して、言い換えれば、質量の大小に粒子径の大小が対応するので、PMを粒子径別に分離して、粒子径及び質量の大きい粒子を、粗い粒子捕集用の第1のフィルタユニットで捕集する。この粗い粒子捕集用のフィルタは、低気孔率でセル数の少ないDPF等で形成できる。また、粒子径及び質量の小さい粒子を、細かい粒子捕集用の第2のフィルタユニットで捕集する。この細かい粒子捕集用のフィルタは、高気孔率でセル数の多いDPF等で形成できる。
【0014】
従って、細かい粒子捕集用の第2のフィルタユニットでは、粒子径の小さな粒子を多数捕集するので、粒子径の大きな粒子が堆積してセル又は気孔が閉塞されることが抑制され、微小粒子に対する捕集性能を十分に発揮できると共に、粒子径の大きな粒子に起因する、フィルタ導入部の目詰まり、フィルタの前後の差圧の短い時間での上昇、フィルタのPM強制再生の時間間隔の短縮化、過度に頻繁なPM燃焼再生処理、及び、燃費の極端な悪化等を回避できる。
【0015】
あるいは、上記の目的を達成するための本発明の排気ガス浄化装置は、排気ガス中のNOxを浄化するNOx浄化触媒ユニットと、排気ガス中のPMを浄化する第1のフィルタユニットと第2のフィルタユニットと、これらのユニットの浄化能力を回復する制御を行う排気ガス浄化制御装置とを備えた排気ガス浄化装置において、該排気ガス浄化装置を二重筒状に形成して、内周部に前記NOx浄化触媒ユニットを配置し、外周部に粗い粒子捕集用の前記第1のフィルタユニットを配置すると共に、前記NOx浄化触媒ユニットの下流側に、細かい粒子捕集用の前記第2のフィルタユニットを配置し、更に、前記NOx浄化触媒ユニットと前記第2のフィルタユニットとの間に、排気ガスに旋回流を発生する旋回流発生手段を設け、該旋回流発生手段により旋回流を付与された排気ガスの流れの外周側の流れを前記第1のフィルタユニットに導くと共に、前記旋回流を付与された内周側の流れを前記第2のフィルタに導くように構成する。
【0016】
この構成によれば、旋回流を付与された排気ガスの流れの外周側の流れを、NOx浄化触媒ユニットの外周側に設けた、粗い粒子捕集用の第1のフィルタユニットに導くと共に、旋回流を付与された排気ガスの流れの内周側の流れを、NOx浄化触媒ユニットの下流側(後段)に設けた、細かい粒子捕集用の第2のフィルタユニットに導くので、上記と同様な作用効果を奏することができる。
【0017】
また、外周側の第1のフィルタユニットで内周側のNOx浄化触媒ユニットを保温できるので、NOxの浄化性能を高い状態で維持できる。そのため、このNOx浄化触媒ユニットの温度分布を均一化し易くなる。その結果、NOx浄化触媒ユニットの容量を小さくできる。
【0018】
しかも、第1のフィルタユニットに捕集されたPMを燃焼除去するためのPM強制再生時の発熱を、NOx浄化触媒ユニットに伝えて利用することができるようになるので、NOx浄化触媒ユニットのNOx浄化能力の回復のための再生制御や硫黄被毒からの回復のための脱硫制御などで、この熱を利用できるようになる。
【0019】
また、第1及び第2のフィルタユニットを触媒付きフィルタで形成した場合には、エンジン始動直後、排気ガス浄化装置内のNOx浄化触媒ユニットの触媒の活性が不十分な低温度域では、この触媒付フィルタにおけるHC吸着機能を利用し、このHCの排出を抑制することができる。
【0020】
上記の排気ガス浄化装置において、前記排気ガス浄化制御装置が、前記第1のフィルタユニットのPM強制再生制御の後に、前記NOx浄化触媒ユニットの脱硫制御を行うように構成する。この構成によれば、第1のフィルタユニットに捕集されたPMを燃焼除去するためのPM強制再生時の発熱量を回収して、高温にする必要があるNOx浄化触媒ユニットの脱硫制御に利用することができる。その結果、NOx浄化触媒ユニットの脱硫処理可能な温度までの昇温に必要な加熱時間を短くして、この加熱に必要な燃焼消費量を減少できる。
【0021】
そして、上記の目的を達成するための本発明の排気ガス浄化方法は、排気ガス中のPMを浄化する第1のフィルタユニットと第2のフィルタユニットとを備えた排気ガス浄化装置の排気ガス浄化方法において、排気ガスに旋回流を付与し、この旋回流を付与された排気ガスの流れの外周側の流れを粗い粒子捕集用の前記第1のフィルタユニットに導くと共に、前記旋回流を付与された排気ガスの流れの内周側の流れを細かい粒子捕集用の前記第2のフィルタに導くことを特徴とする方法である。
【0022】
この方法によれば、排気ガスの流れに付与された旋回流により遠心力を利用してPMを粒子径別に分離して、粒子径及び質量の大きい粒子を、粗い粒子捕集用の第1のフィルタユニットで捕集し、粒子径及び質量の小さい粒子を、細かい粒子捕集用の第2のフィルタユニットで捕集する。
【0023】
従って、細かい粒子捕集用の第2のフィルタユニットでは、粒子径の小さな粒子を多数捕集するので、粒子径の大きな粒子でセル又は気孔が閉塞されることが抑制され、微小粒子に対する捕集性能を十分に発揮できる。そのため、粒子径の大きな粒子に起因する、フィルタ導入部の目詰まり、フィルタの前後の差圧の短い時間での上昇、フィルタのPM強制再生の時間間隔の短縮化、過度に頻繁なPM燃焼再生処理、及び、燃費の極端な悪化等を回避できる。
【0024】
あるいは、上記の目的を達成するための本発明の排気ガス浄化方法は、排気ガス中のNOxを浄化するNOx浄化触媒ユニットと、排気ガス中のPMを浄化する第1のフィルタユニットと第2のフィルタユニットを備えた排気ガス浄化装置の排気ガス浄化方法において、二重筒状に形成された前記排気ガス浄化装置の内周部に配置された前記NOx浄化触媒ユニットから流出する排気ガスに旋回流を付与して、この旋回流を付与された排気ガスの流れの外周側の流れを、前記NOx浄化触媒ユニットの外周部に配置した粗い粒子捕集用の前記第1のフィルタユニットに導くと共に、前記旋回流を付与された排気ガスの流れの内周側の流れを、前記NOx浄化触媒ユニットの下流側に配置した細かい粒子捕集用の前記第2のフィルタユニットに導くことを特徴とする方法である。
【0025】
この方法によれば、上記と同様な作用効果を奏することができ、更に、排気ガス浄化装置を二重筒状に構成したので、外周部の第1のフィルタユニットで内周部のNOx浄化触媒ユニットを保温でき、また、第1のフィルタユニットに捕集されたPMを燃焼除去するためのPM強制再生時の発熱をNOx浄化触媒ユニットに利用することができるようになる。
【0026】
また、上記の排気ガス浄化方法において、前記第1のフィルタユニットのPM強制再生制御の後に、前記NOx浄化触媒ユニットの脱硫制御を行うようにする。この方法によれば、第1のフィルタユニットに捕集されたPMを燃焼除去するためのPM強制再生時の発熱量を回収して、高温にする必要があるNOx浄化触媒ユニットの脱硫制御に利用することができる。その結果、NOx浄化触媒ユニットの脱硫処理可能な温度までの昇温に必要な加熱時間を短くして、この加熱に必要な燃焼消費量を減少できる。
【発明の効果】
【0027】
本発明に係る排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法によれば、排気ガス中のPMを浄化するフィルタを備えた排気ガス浄化装置において、排気ガスの旋回流による遠心力を利用して、排気ガス中のPMを質量の大きい粒子と質量の小さい粒子に分離し、それぞれのPMの粒子径に合ったフィルタで、効率よく捕集することができる。
【0028】
従って、細かい粒子捕集用の第2のフィルタユニットでは、粒子径の小さな粒子を数多く捕集するので、粒子径の大きな粒子が堆積してセル又は気孔が閉塞されることが無くなり、微小粒子に対する捕集性能を十分に発揮できる。また、粒子径の大きな粒子に起因する、フィルタ導入部の目詰まり、フィルタの前後の差圧の短い時間での上昇、フィルタのPM強制再生の時間間隔の短縮化、過度に頻繁なPM燃焼再生処理、及び、燃費の極端な悪化等を回避できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明に係る実施の形態の排気ガス浄化装置及び排気ガス浄化方法について、図面を参照しながら説明する。図1〜図5に、本発明の実施の形態の排気ガス浄化装置10の構成を示す。この排気ガス浄化装置10は、エンジン(内燃機関)の排気通路2に設けられる。
【0030】
この排気ガス浄化装置10は、図1〜図5に示すように、二重筒状に形成され、排気ガスの流れに関して、上流側から順に第1の酸化触媒ユニット11、第1のNOx浄化触媒ユニット12A、第2のNOx浄化触媒ユニット12Bを内周壁13の内周部に配置する。この内周壁13の外周部に、第1のフィルタユニット14と第2の第2の酸化触媒ユニット15とを配置し、外周壁16で包みこむ。また、第2の酸化触媒ユニット15を、第1の酸化触媒ユニット11の外周部に配置し、第1のフィルタユニットを、第1及び第2のNOx浄化ユニット12A、12Bの外周部に配置する。更に、第2のNOx浄化ユニット12Bの下流側に、第2のフィルタユニット17を配置する。
【0031】
つまり、第1のフィルタユニット14を中空筒形状で形成し、この中空部内に第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bを配置する。また、第2の酸化触媒ユニット15も中空筒形状で形成し、この中空部内に第1の酸化触媒ユニット11を配置する。これらの排気ガス浄化ユニット11、12A、12B、14、15、17は、それぞれの筒形状の中心軸を一致させた配置とする。
【0032】
この排気ガス浄化装置20を二重筒状に構成し、酸化触媒ユニット11、15と、NOx浄化触媒ユニット12A、12Bと、フィルタユニット14、17の配置を上記の配置にしたので、排気ガス浄化装置20をコンパクトにすることができる。
【0033】
内周壁13は、内周側の排気ガス浄化ユニット11、12A、12Bと外周側の排気ガス浄化ユニット14、15とを分離して、排気ガスのこの部分での流通が無いようにする筒状体であり、熱伝導率の高い銅、アルミニウム、アルミニウム合金等の材料で形成する。一方、外周壁16は、排気ガスユニットを包み込むと共に、外部との間の放熱を減少して、排気ガスユニットを保温する役割も持つものであり、比較的熱伝導率の少ない金属やセラミックスや合成樹脂等で形成する。
【0034】
この二重筒状の構成によれば、第1の酸化触媒ユニット11、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの内周部に配置した触媒に対して、外周部の第1のフィルタユニット14と第2の酸化触媒ユニット15による保温が可能となり、内周部の触媒の温度分布を均一化し易くできるので、第1の酸化触媒ユニット11、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの容量を小さくできる。
【0035】
第1及び第2の酸化触媒ユニット11、15は、排気ガス中のHC(炭化水素)を酸化して排気ガス温度を上昇させたり、排気ガス中のNO(一酸化窒素)を酸化してNO2 (二酸化窒素)にしてNOx(窒素酸化物)を浄化し易くしたりするためのものであり、多孔質のセラミックのハニカム構造等の担持体に、白金等の酸化触媒を担持させて形成する。
【0036】
第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bは、排気ガス中のNOxを浄化するためのものであり、モノリス触媒で形成する。このモノリス触媒のコージェライトハニカム等の担持体に酸化アルミニウム、酸化チタン等の触媒コート層を設ける。この触媒コート層に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の触媒金属と、バリウム(Ba)等のNOx吸蔵材(NOx吸蔵物質)とからなるNOx吸蔵還元触媒を、担持させて構成する。
【0037】
このNOx吸蔵還元型触媒は、酸素濃度が高い排気ガスの状態、即ち、空燃比リーン状態の時に、排気ガス中のNOxをNOx吸蔵材が吸蔵することにより、排気ガス中のNOxを浄化し、酸素濃度が低いか空燃比が1より小さい空燃比リッチ状態か、あるいは、空燃比が1の空燃比ストイキ状態の時に、吸蔵したNOxを放出すると共に、この放出されたNOxを触媒金属の触媒作用により還元することにより、大気中へのNOxの流出を防止する。
【0038】
このNOx吸蔵還元型触媒は、空燃比リーン状態が継続すると、NOx吸蔵材が硝酸塩に変化してしまうため、NOx吸蔵能力が飽和する前に、排気ガスを空燃比リッチ状態にする再生制御を行って、吸蔵したNOxを放出及び還元して、NOx吸蔵能力を回復する。また、排気ガス中の硫黄成分により、NOx吸蔵材が硫酸塩に変化してNOxの吸蔵を妨げる、所謂硫黄被毒してNOx吸蔵能力が低下するので、この硫黄被毒から回復させるために、NOx吸蔵還元型触媒をリッチ空燃比雰囲気で、かつ、高温にして硫黄をNOx吸蔵材から脱離する脱硫制御を行う。
【0039】
また、第1及び第2のフィルタユニット14、17は、排気ガス中のPM(微粒子状物質)を浄化するためのものであり、多孔質のセラミックのハニカムのチャンネル(排気ガスの通路)の入口と出口を交互に目封じしたモノリスハニカム型ウォールフロータイプのフィルタ等で形成される。
【0040】
このフィルタの部分に、比較的高温ではPMやHCの酸化を促進するように、また、比較的低温ではHCを吸着できるように、白金や酸化セリウム等の触媒を担持する。排気ガス中のPMは、この触媒付きフィルタの多孔質セラミックの壁で捕集される。この触媒付きフィルタとした場合には、エンジン始動直後、排気ガス浄化装置10内の第1の酸化触媒ユニット11、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの活性が不十分な低温度域では、第1のフィルタユニット14と第2のフィルタユニット17によるHC吸着機能を利用し、その排出を抑制することができる。
【0041】
そして、本発明においては、更に、第1のフィルタユニット14を、粗い粒子捕集用の低気孔率でセル数の少ないフィルタで形成する。また、第2のフィルタユニット17を、細かい粒子捕集用の高気孔率でセル数の多いフィルタで形成する。
【0042】
この第1及び第2のフィルタユニット14、17には、それぞれの前後差圧ΔP1、ΔP2を検出するための第1差圧センサ18と第2の差圧センサ19を設けて、これらの検出値ΔP1、ΔP2を排気ガス浄化制御装置(図示しない)に入力する。この排気ガス浄化制御装置は、エンジンの全般的な制御を行うECU(エンジンコントロールユニット)と呼ばれる制御装置に組み込んで設ける。この排気ガス浄化制御装置は、排気ガス浄化装置10の各排気ガス浄化ユニット11、12A、12B、14、15、17の状態を監視して、必要に応じて、再生制御や脱硫制御を行う。
【0043】
第1及び第2のフィルタユニット14、17では、PMの捕集量が増加して圧力損失が増加するのを防止するために、第1及び第2の差圧センサ18、19で検出された前後差圧ΔP1、ΔP2が所定の第1差圧閾値を超えた場合に、排気ガス温度を上昇して、第1及び第2のフィルタユニット14、17をPMの燃料温度以上に昇温して、捕集されたPMを燃焼除去するPM強制再生制御を行う。
【0044】
また、排気ガスG1の流れに関して、排気ガス浄化装置10の入口側では、エンジンの排気通路2を円錐台形状の前側内周壁13aに接続し、排気ガスG1を第1の酸化触媒ユニット11、第1のNOx浄化触媒ユニット12A、第2のNOx浄化触媒ユニット12Bを通過させるように構成する。
【0045】
そして、本発明においては、この第2のNOx浄化ユニット12Bの出口近傍の下流側において、第2のNOx浄化ユニット12Bより後方に円錐台形状で延設された後側内周壁13bに、旋回流発生手段20を配置する。
【0046】
この旋回流発生手段20は、空気Aや排気ガスの一部などのガスをガス圧縮タンク(図示しない)に接続するガス配管21と、このガス配管21に接続した分配用配管22と、この分配用配管22から分岐した複数本の分岐配管23と、この分岐配管23の先に設けられたガス噴射制御弁24とその先のガス噴射ノズル25等から構成する。
【0047】
図5に示すように、分配用配管22を、第2のフィルタユニット17の外にリング状に配置し、ガス噴射ノズル25を、排気ガス浄化装置10の長手方向に関しては単列又は複数列(図1の構成では前段と後段の2列)に配置する。また、排気ガス浄化装置10の周方向に関しては、単数又は複数(図5の場合は等間隔で4個)のガス噴射ノズル25を、後側内周壁13bに配置する。このガス噴射ノズル25では、通常は継続してガスAを噴射して、排気ガスG1の流れに対して旋回流を付与する。
【0048】
なお、ガス噴射制御弁24を断続的に噴射すると共に、短時間の噴射の順番を周方向に一周するように、即ち、高圧のガス噴射が周方向に回転して排気ガスの流れG1に旋回流が生じるように、時間的遅れを伴わせてガス噴射してもよい。この場合は、高圧ガスの噴射は同時に多段ノズルから行うのではなく、排気ガスに旋回流を生じさせ易いように、一定時間間隔で周方向にずらしながら噴射する。この噴射時間間隔についてはエンジン負荷と回転数を基に変更させる。これにより、高気孔率の第2のフィルタユニット17に粒子径が小さく、浮遊し易いPMを捕集させる際に、継続して噴射される空気流が分離を抑制するのを回避する。
【0049】
この旋回流発生手段20のガス噴射ノズル25の下流側では、排気ガスG1の流れの外周側の流れの排気ガスG2は、延設された後側内周壁13bの外周側に導かれて、第1のフィルタユニット14と第2の酸化触媒ユニット15を通過して、前側内周壁13aの外周側を通り第3の排気通路4に流出する。一方、延設された後側内周壁13bの後部端で、排気ガスG1の流れの内周側の流れG3は、そのまま下流側の第2のフィルタユニット17を通過して、第2の排気通路3に流出する。
【0050】
上記の構成により、排気ガスG1に旋回流を発生する旋回流発生手段20を設け、この旋回流発生手段20により旋回流を付与された排気ガスG1の流れの外周側の流れG2を、粗い粒子捕集用の第1のフィルタユニット14に導くと共に、旋回流を付与された排気ガスG1の流れの内周側の流れG2を、細かい粒子捕集用の第2のフィルタ17に導く構成となる。
【0051】
また、上記の構成により、排気ガス浄化装置10を二重筒状に形成して、内周部に第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bを配置し、外周側に、粗い粒子捕集用の第1のフィルタユニット14を配置すると共に、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの下流側に、細かい粒子捕集用の第2のフィルタユニット17を配置し、更に、第2のNOx浄化触媒ユニット12Bと第2のフィルタユニット17との間に、排気ガスG1に旋回流を発生する旋回流発生手段20を設け、旋回流発生手段20により旋回流を付与された排気ガスG1の流れの外周側の流れG2を第1のフィルタユニット14に導くと共に、旋回流を付与された排気ガスG1の流れの内周側の流れG3を第2のフィルタ17に導く構成となる。
【0052】
この構成の排気ガス浄化装置10によれば、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット14、17を通過した排気ガスG1に対して旋回流発生手段20によって噴射して旋回流を発生させることができる。そのため、排気ガスG1は旋回流を生じながら、楕円筒形状(又は円筒形状)の後側内周壁13bの後端部から流出し、排気ガス浄化装置10の長手方向の流速が低下する。この過程で粒子径が大きく重量の重い粒子は高い運動エネルギーにより外周側へ飛ばされる。
【0053】
この外周側へ飛ばされた粒子はここで運動エネルギーを失って漂うが、後側内周壁13bの外周側に流れて、気孔率が低くセル数も少ない第1のフィルタユニット14に流入し、ここ捕集される。一方、粒子径が小さく重量の軽い粒子は排気ガスGの流れの中央付近を漂いながら、後段に配置した高気孔率の第2のフィルタユニット17に流入し、ここで捕集される。つまり、旋回流発生手段20で付与された旋回流によるPMに対する遠心分離効果により、粒子径は大きいがその粒子数の少ないPM粒子を、低気孔率の粗い粒子捕集用の第1のフィルタユニット14で捕集でき、粒子径は小さいがその数の多いPM粒子を、高気孔率の細かい粒子捕集用の第2のフィルタユニット17で捕集できる。
【0054】
その結果、粒子径の異なるPM粒子はその重量に依存して分離・捕集され、高気孔率の第2のフィルタユニット17には粒子径の小さいものが数多く捕集されることになり、PM粒子数を低減でき、燃焼再生間隔が短くなることを防止できる。
【0055】
また、高気孔率の第2のフィルタユニット17の入口部に粒径の大きいPM粒子が堆積することを抑制して、前後差圧ΔP2が短時間で上昇するのを防止し、過度に頻繁なPM強制再生制御を回避し、燃費の極端な悪化等を防止することができる。
【0056】
次に、上記の排気ガス浄化装置10における排気ガス浄化方法について説明する。この排気ガス浄化装置10において、低気孔率の第1のフィルタユニット14のPM強制再生制御(PM燃焼処理制御)は、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの脱硫処理と関連付けて行い、第1の圧力センサ18で検出された前後差圧ΔP1が所定の第1差圧閾値を超えた場合に、排気ガス浄化装置10に流入する排気ガスG1の温度を昇温して、第1のフィルタユニット14のPM燃焼処理であるPM強制再生制御を行う。
【0057】
このPM強制再生制御は、前後差圧ΔP1が所定の第2差圧閾値以下のなったときに終了するが、この終了時に、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの硫黄吸着量が所定の第1硫黄吸着閾値を超えているか否かを判定し、超えている場合には、継続して排気ガスG1を昇温して、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの温度を脱硫可能な温度以上に昇温して脱硫処理のための脱硫制御を行う。この脱硫制御は、硫黄吸着量が所定の第2硫黄吸着閾値以下になるか、予め設定した脱硫時間を経過すると終了する。
【0058】
この制御方法によれば、第1のフィルタユニット14に捕集されたPMを燃焼除去するためのPM強制再生時の発熱を、高温にする必要がある第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの脱硫制御に利用することができる。そのため、第1のフィルタユニット14内に堆積したPMの再生燃焼に伴う発熱量を回収して、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの脱硫処理可能な温度までの昇温に必要な加熱時間を短くして、この加熱に必要な燃焼消費を抑制できる。
【0059】
つまり、第1のフィルタユニット14に捕集されたPM粒子を燃焼させるときに発生する燃焼熱をその内周側に配置した第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bに与えて、PM再生後に行うL第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bの脱硫処理に必要な昇温・加熱用熱源として利用する。なお、この加熱補助として排気通路2内への燃料の噴射およびエンジン筒内へのポスト噴射も行う。
【0060】
一方、高気孔率の第2のフィルタユニット17のPM燃焼処理は独立して行い、第2の圧力センサ19で検出された前後差圧ΔP2が所定の第3差圧閾値を超えた場合に、排気ガス浄化装置10に流入する排気ガスG1の温度を昇温して、第2のフィルタユニット17のPM燃焼処理であるPM強制再生制御を行う。このPM強制再生制御は、前後差圧ΔP2が所定の第4差圧閾値以下のなったときに終了する。
【0061】
これらのPM強制再生制御により、捕集したPM粒子を、各フィルタユニット14、17におけるPMの堆積量に応じた前後差圧ΔP1、ΔP2に基づいてPMの燃焼除去を行い、繰り返しPMを捕集させPM浄化性能を維持させることができる。
【0062】
なお、第2のフィルタユニット17のPM燃焼による熱は、第1及び第2のNOx浄化触媒ユニット12A、12Bで利用できないが、PM強制再生制御では、排気ガスを高温にする必要があるので、第1のフィルタユニット14のPM強制再生制御と同時又はこれと連続するように、第2のフィルタユニット17のPM強制再生制御を行うと、この排気ガス昇温のためのエネルギーを両方のフィルタユニット14、17で共通に利用できるようになる。従って、第1のフィルタユニット14のPM強制再生制御と同時、又は、これと連続するように、第2のフィルタユニット17のPM強制再生制御を行うことが好ましい。
【0063】
上記の排気ガス浄化装置10及び排気ガス浄化方法によれば、排気ガスGの旋回流による遠心力を利用して、排気ガスG中のPMを質量の大きい粒子と質量の小さい粒子に分離し、それぞれのPMの粒子径に合ったフィルタユニット14、17で、効率よく捕集することができる。
【0064】
従って、細かい粒子捕集用の第2のフィルタユニット17では、粒子径の小さな粒子を数多く捕集するので、粒子径の大きな粒子が堆積してセル又は気孔が閉塞されることが抑制され、微小粒子に対する捕集性能を十分に発揮できる。また、粒子径の大きな粒子に起因する、フィルタ導入部の目詰まり、フィルタの前後差圧ΔP2の短い時間での上昇、フィルタのPM強制再生の時間間隔の短縮化、過度に頻繁なPM燃焼再生処理、及び、燃費の極端な悪化等を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施の形態の排気ガス浄化装置の構成を示す図である。
【図2】排気ガス浄化装置の排気ガスの入口の構成を示す図である。
【図3】排気ガス浄化装置の横断面を示す図である。
【図4】排気ガス浄化装置の横断面の一部拡大図である。
【図5】旋回流発生手段の構成を示す、排気ガス浄化装置の後部から見た図である。
【符号の説明】
【0066】
1 排気ガス浄化システム
2 排気通路
10 排気ガス浄化装置
11 第1の酸化触媒ユニット
12A 第1のNOx浄化触媒ユニット
12B 第2のNOx浄化触媒ユニット
13 内周壁
14 第1のフィルタユニット
15 第2の酸化触媒ユニット
17 第2のフィルタユニット
20 旋回流発生手段
A ガス(空気)
G1、G2、G3 排気ガス
ΔP1、ΔP2 前後差圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気ガス中のPMを浄化する第1のフィルタユニットと第2のフィルタユニットと、これらのユニットの浄化能力を回復する制御を行う排気ガス浄化制御装置とを備えた排気ガス浄化装置において、
排気ガスに旋回流を発生する旋回流発生手段を設け、該旋回流発生手段により旋回流を付与された排気ガスの流れの外周側の流れを粗い粒子捕集用の前記第1のフィルタユニットに導くと共に、前記旋回流を付与された排気ガスの流れの内周側の流れを細かい粒子捕集用の前記第2のフィルタに導くように構成したことを特徴とする排気ガス浄化装置。
【請求項2】
排気ガス中のNOxを浄化するNOx浄化触媒ユニットと、排気ガス中のPMを浄化する第1のフィルタユニットと第2のフィルタユニットと、これらのユニットの浄化能力を回復する制御を行う排気ガス浄化制御装置とを備えた排気ガス浄化装置において、
該排気ガス浄化装置を二重筒状に形成して、内周部に前記NOx浄化触媒ユニットを配置し、外周部に粗い粒子捕集用の前記第1のフィルタユニットを配置すると共に、前記NOx浄化触媒ユニットの下流側に、細かい粒子捕集用の前記第2のフィルタユニットを配置し、
更に、前記NOx浄化触媒ユニットと前記第2のフィルタユニットとの間に、排気ガスに旋回流を発生する旋回流発生手段を設け、
該旋回流発生手段により旋回流を付与された排気ガスの流れの外周側の流れを前記 第1のフィルタユニットに導くと共に、前記旋回流を付与された内周側の流れを前記第2のフィルタに導くように構成したことを特徴とする排気ガス浄化装置。
【請求項3】
前記排気ガス浄化制御装置が、前記第1のフィルタユニットのPM強制再生制御の後に、前記NOx浄化触媒ユニットの脱硫制御を行うことを特徴とする請求項2記載の排気ガス浄化装置。
【請求項4】
排気ガス中のPMを浄化する第1のフィルタユニットと第2のフィルタユニットとを備えた排気ガス浄化装置の排気ガス浄化方法において、排気ガスに旋回流を付与し、この旋回流を付与された排気ガスの流れの外周側の流れを粗い粒子捕集用の前記第1のフィルタユニットに導くと共に、前記旋回流を付与された排気ガスの流れの内周側の流れを細かい粒子捕集用の前記第2のフィルタに導くことを特徴とする排気ガス浄化方法。
【請求項5】
排気ガス中のNOxを浄化するNOx浄化触媒ユニットと、排気ガス中のPMを浄化する第1のフィルタユニットと第2のフィルタユニットを備えた排気ガス浄化装置の排気ガス浄化方法において、
二重筒状に形成された前記排気ガス浄化装置の内周部に配置された前記NOx浄化触媒ユニットから流出する排気ガスに旋回流を付与して、この旋回流を付与された排気ガスの流れの外周側の流れを、前記NOx浄化触媒ユニットの外周部に配置した粗い粒子捕集用の前記第1のフィルタユニットに導くと共に、前記旋回流を付与された排気ガスの流れの内周側の流れを、前記NOx浄化触媒ユニットの下流側に配置した細かい粒子捕集用の前記第2のフィルタユニットに導くことを特徴とする排気ガス浄化方法。
【請求項6】
前記第1のフィルタユニットのPM強制再生制御の後に、前記NOx浄化触媒ユニットの脱硫制御を行うことを特徴とする請求項4記載の排気ガス浄化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−71189(P2010−71189A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239628(P2008−239628)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000000170)いすゞ自動車株式会社 (1,721)
【Fターム(参考)】