説明

携帯機器

【課題】オブジェクトの名称を表示してユーザに報知し、所望の被写体をユーザが間違ってしまうことを防止した携帯機器を提供する。
【解決手段】制御部3は、名称を被写体の映像とともに表示する。例えば、制御部3は、山71の名称「AB山」を示す文字71Aと、山72の名称「XY山」を示す文字72Aと、山73の名称「CD山」を示す文字73Aと、を表示部7に表示する。ハイキング中、装置本体100の位置周囲に存在する被写体の名称が分からない場合、ユーザは、レンズ20をその被写体の方向に向けて、その被写体を表示部7の撮影範囲に収めれば良い。これにより、表示部7において、その被写体の名称がスルー画像中に表示される(図5参照)。よって、ユーザは、その被写体の名称を知ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが持ち運び可能な携帯電話や撮影装置等の携帯機器に関し、撮影されている被写体の映像を画面に表示する表示部を備えた携帯機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザが持ち運び可能な携帯機器には、カメラ付き携帯電話等がある。カメラ付き携帯電話は、撮影されている被写体の映像を画面に表示する表示部等から構成されている。
【0003】
ユーザは、建物や山などのオブジェクトがある方向に携帯機器を向け、この表示部の画面に、オブジェクトを収める。その後、ユーザは、そのオブジェクトの写真撮影などを行う。
一方、撮影装置が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−94870公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザが勘違いし、所望するオブジェクトと異なるオブジェクトを表示部に収めてしまうことがある。例えば、妙義山を所望しているにも係わらず、勘違いして隣の山を表示部に収めてしまうことがある。
その結果、従来の携帯機器では、ユーザが、写真撮影する被写体を間違ってしまうことなどがあった。
【0005】
本発明はこのような従来の課題を解決しようとするものであり、オブジェクトの名称を表示してユーザに報知し、所望の被写体をユーザが間違ってしまうことを防止した携帯機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の携帯機器は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0007】
(1)撮影されている被写体の映像を画面に表示する表示手段を備えた携帯機器において、
装置本体の位置周囲を含む地図と該地図上に存在するオブジェクトの名称とを含む地図情報を記憶する記憶手段と、
前記装置本体の測位を行う測位手段と、
前記装置本体の方位を検出する方位検出手段と、
前記方位検出手段が検出した方位と前記測位手段が測位した現在位置とに基づいて、前記表示手段が表示している被写体の名称を前記地図情報から抽出し、その名称を前記被写体の映像とともに前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備える。
【0008】
この構成において、オブジェクトは、例えば建物、山である。携帯機器は、例えば撮像装置、携帯電話である。
ユーザは、オブジェクトがある方向に携帯機器を向け、この表示手段の画面に、オブジェクトを収める。すると、表示制御手段は、方位検出手段が検出した方位と測位手段が測位した現在位置とに基づいて、表示手段が表示している被写体の名称を地図情報から抽出する。そして、表示制御手段は、その名称を被写体の映像とともに表示手段に表示する。
そのため、ハイキング中等に、装置本体の位置周囲に存在する被写体の名称が分からない場合、ユーザは、レンズをその被写体の方向に向けて、その被写体を表示手段の撮影範囲に収めれば良い。これにより、表示手段において、その被写体の名称が表示される。
従って、ハイキング中等に、装置本体の位置周囲に存在する被写体の名称が分からない場合でも、ユーザは、その被写体の名称を知ることができる。
また、携帯機器が撮像装置であれば、被写体とその名称が表示手段に表示されている状態で、ユーザは、携帯機器に設けられたシャッターキーを押下し、被写体の写真撮影を行う。
この時、被写体の名称を表示してユーザに報知しているので、この構成では、写真撮影する被写体をユーザが間違ってしまうのを防止できる。具体的には、妙義山を所望しているにも係わらず、勘違いして隣の山を中心に収めてしまうケースを防止できる。
【0009】
(2)前記表示制御手段は、前記表示手段において前記画面の中央に表示されている被写体のみ、その名称を前記表示手段に表示する。
【0010】
通常、ユーザは、表示手段において、写真撮影したい被写体を中心に収める。この場合、所望の被写体以外の名称をユーザが邪魔に思うこともある。
この構成においては、表示手段において画面の中央に表示されている被写体のみ、その名称を表示している。
以上により、ユーザは、所望の被写体のみ、その名称を知ることができる。換言すると、ユーザが不要な名称を目にするのを防ぐことができる。
【0011】
(3)前記地図情報は、さらに、前記オブジェクトの高さを含み、
前記表示制御手段は、前記表示手段が表示している被写体の名称と高さを前記地図情報から抽出して、その名称と高さを前記被写体の映像とともに前記表示手段に表示する。
【0012】
この構成においては、記憶手段は、オブジェクトの高さを含む地図情報を記憶する。つまり、オブジェクトが山であれば、地図情報は、山の標高を含む。
そして、表示制御手段は、被写体の名称とともに該被写体の高さを地図情報から抽出し、表示手段に表示する。
これにより、ユーザは、被写体及びその名称とともに、被写体の高さを知ることができる。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、ハイキング中等に、装置本体の位置周囲に存在する被写体の名称が分からない場合でも、ユーザは、その被写体の名称を知ることができる。また、写真撮影する被写体をユーザが間違ってしまうのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態である携帯機器について説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態である携帯機器の主要な構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態である携帯機器の外観斜視図である。図3は、本発明の実施形態である携帯機器の背面図である。
【0016】
図1に示すように、携帯機器100は、装置本体100の方位を検出する方位センサ1と、被写体及びその周囲の映像を取り込む撮影部2と、装置本体100各部の動作を制御する制御部3と、ユーザからの操作を受け付ける操作部4と、取り込まれた被写体の映像に対応する画像データを一時記憶するDRAM5と、その画像データを保存するフラッシュメモリ6と、被写体の映像を画面に表示する表示部7と、装置本体100の測位を行う測位部8と、地図情報に基づく地図画像を表示する表示部9と、を備える。
ここで、制御部3が、本発明の「表示制御手段」に相当する。また、フラッシュメモリ6が、本発明の「記憶手段」に相当する。
【0017】
方位センサ1は、MR素子等の地磁気センサを備えた電子方位計測装置から構成される。方位センサ1は、地磁気との角度を検出し、方位情報を制御部3に送出する。
【0018】
撮影部2は、撮影レンズ20と、ズーム部を含む光学系と、CCD及びCCD駆動部を含む信号変換部と、信号処理部と、から構成される(いずれも不図示)。撮影部2は、ズーム部において、制御部3の制御に基づいてズームレンズ(不図示)を移動させてズーム動作を行う。
【0019】
制御部3は、例えばCPUで構成されている。さらに、制御部3は、装置100の各部の制御方法が記述された制御プログラムを格納するROMと、その制御プログラムで処理されるデータを展開するためのワークフィールドとしてのRAMと、現在時刻の計時や時間を計測するタイマ回路と、を内臓する(いずれも不図示)。ここで、ROMには上述した各プログラムのほかメニューデータ等が格納されている。
これらのCPUやROM等はバスを介して接続されており、制御部3は、ROMに格納されている制御プログラムに従って、携帯機器100全体の制御を行なう。さらに、制御部3は、操作部4からのコマンドに対応して、ROMに格納されている各モード処理用のプログラム等を取り出し、携帯機器100の各機能の実行制御等を行なう。制御部3は、ズームキー43の操作により指定されるズーム量に基づいて、撮影部2におけるズーム部を制御する。
【0020】
操作部4には、モード選択スイッチ41、シャッターキー42、ズームキー43、電源キー44、及び図示しない機能選択キー等が設けられている。これらのキー或いはスイッチが操作されると、それらの操作に応じたコマンドが制御部3に送出される。
【0021】
DRAM5は、作業用メモリとして用いられる。DRAM5には、撮影画像や再生画像を一時的に記憶する画像バッファ領域や圧縮/伸張時の作業用領域等が確保されている。
【0022】
フラッシュメモリ6は、写真撮影された被写体の画像を保存記憶する。また、フラッシュメモリ6は、地図と該地図上に存在するオブジェクトの名称とを含む地図情報を格納する。この地図は、少なくとも装置本体100の位置周囲を含む地図である。ここで、オブジェクトは、山や建物である。
なお、フラッシュメモリ6に代えてメモリカード等の着脱可能なメモリを用いるようにしてもよい。
【0023】
表示部7は、ビデオメモリ、ビデオエンコーダ及び液晶表示部から構成されている。
【0024】
測位部8は、GPSアンテナ8A、RF、A/D、データレジスタ、カウンタ、デコーダ及びそれらを制御する制御部(マイクロコンピュータ)等により構成されている。測位部8は、GPS衛星からの電波をGPSアンテナ8Aで受信し、増幅および復調した後、取得した衛星データの解読を行なう。そして、測位部8は、解読したデータにより携帯機器100の自己位置計算等の位置計測(測位)を行ない、位置情報を制御部3に送出する。
【0025】
表示部9は、ビデオメモリ、ビデオエンコーダ及び液晶表示部から構成されている。ビデオエンコーダは、制御部3からビデオメモリに出力された画像データをビデオ信号に変換し、液晶表示部に出力する。液晶表示部は、出力されたビデオ信号を画面表示する。これにより、表示部9は、装置本体100の位置周囲の地図を地図情報に基づいて表示する(図2参照)。
【0026】
なお、携帯機器100から被写体までの距離を測定する測距センサを設けてもよい。また、この実施形態では、表示部9を設けているが、実施の際は、表示部9を設けなくとも構わない。
【0027】
ここで、ユーザによって撮影されている被写体の映像を画面に表示する際の動作について説明する。
まず、撮影部2は、撮影レンズ20で取込んだ被写体の映像を信号変換部でCCD等の撮影素子により画像信号に変換して、デジタルデータに変換する。さらに、撮影部2は、そのデジタルデータからデジタルの輝度、色差マルチプレクス信号(Y、Cb、Crデータ)等の信号成分(以下、画像データ)を信号処理部で取得する。そして、撮影部2は、画像データをDRAM5に転送する。さらに、表示部7においてスルー画像を表示するため、撮影部2は、DRAM5の画像データを、制御部3を介して表示部7に転送する。ここで、スルー画像とは、現在レンズを通して見えている像を示す画像である。また、DRAM5の画像データは、スルー画像の表示動作中、常に、最新の情報に更新される。
【0028】
表示部7におけるビデオエンコーダは、撮影部2からビデオメモリに出力された画像データをビデオ信号に変換し、液晶表示部に出力する。液晶表示部は、出力されたビデオ信号を画面表示する。これにより、表示部7は、制御部3の表示制御により、撮影時のスルー画像を表示する(図2、後述の図5参照)。さらに、表示部7は、制御部3の表示制御により、文字を表示する(図2、後述の図5参照)。
【0029】
そして、シャッターキー42が押下されると、制御部3は、現在DRAM5に格納されている画像データを(例えばJPEGで)圧縮し、フラッシュメモリ6に保存する。これにより、被写体の写真撮影が完了する。
この写真撮影が完了した後、フラッシュメモリ6に格納されている画像データの再生が操作部4で指示されると、制御部3は、再生対象となる画像データをフラッシュメモリ6から読み出し、ビデオメモリに出力する。ビデオエンコーダは、制御部3からビデオメモリに出力された画像データをビデオ信号に変換し、液晶表示部に出力する。液晶表示部は、出力されたビデオ信号を画面表示する。これにより、表示部7は、フラッシュメモリ6の画像データを表示部7で再生する際の再生画像を表示する(図2、後述の図5参照)。さらに、表示部7は、制御部3の表示制御により、文字を表示する。
【0030】
図4は、本発明の実施形態である携帯機器において制御部が行う動作を示すフローチャートである。この動作は、電源キー44が押下された時の動作である。
【0031】
電源キー44が押下されると、制御部3は、スルー画像を表示部7に表示する(S1)。これにより、表示部7には、スルー画像として、ユーザによって撮影されている被写体の映像が表示される。ここで、この実施形態では、ユーザは、山の方向に携帯機器100を向け、この表示部7の画面に、所望の山を収めることとする。
【0032】
次に、制御部3は、装置本体100の測位を行うよう測位部8に指示し、装置本体100の現在位置を示す位置情報を取得する(S2)。
【0033】
制御部3は、装置本体100の方位を検出するよう方位センサ1に指示し、装置本体100の方位を示す方位情報を取得する(S3)。
【0034】
制御部3は、装置本体100の現在位置と装置本体100の方位とに基づいて、フラッシュメモリ6から地図情報を読み出し、図2に示すような装置本体100の位置周囲の地図を表示部9に表示する(S4)。
【0035】
制御部3は、表示部7で表示されている被写体の名称が、表示部9で表示されている地図上に存在するか否かを判定する(S5)。この判定は、フラッシュメモリ6から読み出した地図情報に基づいて行われる。
【0036】
S5の判定が否定であれば、制御部3は、本処理を終了する。
【0037】
一方、S5の判定が肯定であれば、制御部3は、表示部7で表示されている被写体の名称を地図情報から抽出し、その名称を被写体の映像とともに表示部7に表示する(S6)。そして、制御部3は、本処理を終了する。
【0038】
図5は、表示部7における撮影映像表示の一例を示す図である。例えば、制御部3は、S6において、図5に示すような名称を被写体の映像とともに表示する。図5では、山71の名称「AB山」を示す文字71Aと、山72の名称「XY山」を示す文字72Aと、山73の名称「CD山」を示す文字73Aと、が表示されている。
このように、山71〜73とそれらの名称71A〜73Aが表示部7に表示されている状態で、ユーザは、シャッターキー42を押下し、被写体の写真撮影等を行う。
【0039】
この時、山71〜73の名称71A〜73Aを表示してユーザに報知しているので、携帯機器100では、写真撮影する被写体をユーザが間違ってしまうのを防止できる。具体的には、山71を所望しているにも係わらず、勘違いして隣の山72を中心に収めてしまうケースを防止できる。
【0040】
また、ハイキング中、装置本体100の位置周囲に存在する被写体の名称が分からない場合、ユーザは、レンズ20をその被写体の方向に向けて、その被写体を表示部7の撮影範囲に収めれば良い。これにより、表示部7において、その被写体の名称がスルー画像中に表示される(図5参照)。よって、ユーザは、その被写体の名称を知ることができる。
【0041】
なお、この実施形態では、被写体として山71〜73を用いているが、実施の際は、山に限定する必要はない。例えば、建物でも構わない。
【0042】
また、本発明の実施形態は、以下の変形例を採用することができる。
【0043】
(第1変形例)
図6は、表示部7における撮影映像表示の一例を示す図である。通常、ユーザは、表示部7において、写真撮影したい被写体を中心に収める。この場合、所望の被写体以外の名称が邪魔に思うこともある。
【0044】
そこで、制御部3は、図4のS6において、表示部7において画面の中央に表示されている被写体のみ、その名称を表示してもよい。図6に示すように、表示部7において画面の中央に表示されている被写体は、中央線70に位置する山72である。図6では、山72のみ、名称「XY山」を示す文字72Aが表示されている。
以上により、ユーザは、所望の被写体のみ、その名称を知ることができる。換言すると、ユーザが不要な名称を目にするのを防ぐことができる。
【0045】
(第2変形例)
図7は、表示部7における撮影映像表示の一例を示す図である。フラッシュメモリ6に、山の標高を含む地図情報を格納させても良い。そして、制御部3は、図4のS6において、山の名称とともに該山の標高を地図情報から抽出し、表示部7に表示する(図7参照)。図7では、山71の標高を示す文字71Bと、山72の標高を示す文字72Bと、山73の標高を示す文字73Bと、が表示されている。
【0046】
又、次のように構成させても良い。測位部8は、4基のGPS衛星からの電波をGPSアンテナ8Aで受信し、増幅および復調した後、取得した衛星データの解読を行なう。これにより、測位部8は、被写体の標高を取得できる。そして、図4のS2において、測位部8は、被写体の標高を含む位置情報を制御部3に伝送する。制御部3は、図4のS6において、山の名称とともに該山の標高を表示部7に表示する(図7参照)。
【0047】
以上により、ユーザは、被写体である山及びその名称とともに、その標高を知ることができる。
なお、図6に示すように、表示部7において画面の中央に表示されている被写体のみ、その名称と標高を表示するよう構成してもよい。
【0048】
(第3変形例)
ユーザによりシャッターキー42が押下され、DRAM5の画像データをフラッシュメモリ6に保存する際、制御部3は、画像データとともに名称をフラッシュメモリ6に保存しても良い。
【0049】
後日、画像データを表示部7で再生する際、制御部3は、山の名称を表示部7に表示する(図5参照)。これにより、ユーザは、被写体である山とともに、その名称を知ることができる。
【0050】
(第4変形例)
ユーザによりシャッターキー42が押下され、DRAM5の画像データをフラッシュメモリ6に保存する際、制御部3は、画像データ及び名称とともに標高をフラッシュメモリ6に保存しても良い。
【0051】
後日、画像データを表示部7で再生する際、制御部3は、山の名称とともに該山の標高を表示部7に表示する(図7参照)。これにより、ユーザは、被写体である山とともに、その標高を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施形態である携帯機器の主要な構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施形態である携帯機器の外観斜視図
【図3】本発明の実施形態である携帯機器の背面図
【図4】本発明の実施形態である携帯機器において制御部が行う動作を示すフローチャート
【図5】表示部7における撮影映像表示の一例を示す図
【図6】表示部7における撮影映像表示の一例を示す図
【図7】表示部7における撮影映像表示の一例を示す図
【符号の説明】
【0053】
1−方位センサ
2−撮影部
3−制御部
4−操作部
5−DRAM
6−フラッシュメモリ
7−表示部
8−測位部
8A−GPSアンテナ
9−表示部
20−撮影レンズ
41−モード選択スイッチ
42−シャッターキー
43−ズームキー
44−電源キー
70−中央線
71−山
71A、B−文字
72−山
72A、B−文字
73−山
73A、B−文字
100−携帯機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影されている被写体の映像を画面に表示する表示手段を備えた携帯機器において、
装置本体の位置周囲を含む地図と該地図上に存在するオブジェクトの名称と前記オブジェクトの高さとを含む地図情報を記憶する記憶手段と、
前記装置本体の測位を行う測位手段と、
前記装置本体の方位を検出する方位検出手段と、
前記方位検出手段が検出した方位と前記測位手段が測位した現在位置とに基づいて、前記表示手段が表示している被写体の名称と高さを前記地図情報から抽出し、前記表示手段において前記画面の中央に表示されている被写体のみ、その名称と高さを前記被写体の映像とともに前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備える携帯機器。
【請求項2】
撮影されている被写体の映像を画面に表示する表示手段を備えた携帯機器において、
装置本体の位置周囲を含む地図と該地図上に存在するオブジェクトの名称とを含む地図情報を記憶する記憶手段と、
前記装置本体の測位を行う測位手段と、
前記装置本体の方位を検出する方位検出手段と、
前記方位検出手段が検出した方位と前記測位手段が測位した現在位置とに基づいて、前記表示手段が表示している被写体の名称を前記地図情報から抽出し、その名称を前記被写体の映像とともに前記表示手段に表示する表示制御手段と、を備える携帯機器。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記表示手段において前記画面の中央に表示されている被写体のみ、その名称を前記表示手段に表示する請求項2に記載の携帯機器。
【請求項4】
前記地図情報は、さらに、前記オブジェクトの高さを含み、
前記表示制御手段は、前記表示手段が表示している被写体の名称と高さを前記地図情報から抽出して、その名称と高さを前記被写体の映像とともに前記表示手段に表示する請求項2又は3に記載の携帯機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−131217(P2008−131217A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−312411(P2006−312411)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】