説明

携帯通信端末及びプログラム

【課題】テレビ番組やCMに関する付随情報を必要としている視聴者に適切に提示可能とする。
【解決手段】携帯通信端末6は、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始するか否かを判別するための判別情報をRAM6−9の判別情報格納部6−9−1に記憶しておく。携帯通信端末6は、現在の状況と上記判別情報とに基づいて、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始し、テレビ放送受信装置5が受信しているテレビ放送に関するテレビ情報の送信要求を送信する。携帯通信端末6は、テレビ放送受信装置5から受信したテレビ情報に従って、データ放送を受信して提示したり、テレビ情報に関するデータをデータ放送用サーバ4から受信して提示したり、該データに従って、該web用サーバ10が提供するテレビ放送などに関するwebサイト情報を取得したりする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信端末及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビのデータ放送では、視聴中のテレビ番組やCMに関連する情報、さらに詳しい情報を蓄積しているWEBサイトのアドレス情報などのテレビ情報を、テレビ番組やCMの映像に重ねて表示したり、テレビ画面の特定の領域に表示したりしている(例えば、特許文献1参照)。また、データ放送が不要な視聴者のために、データ放送を非表示にする機能がある。
【0003】
【特許文献1】特開平09−233439号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、据え置き型のテレビを家族で視聴しているような場合、データ放送の必要性は人それぞれで異なる。このため、データ放送を表示していると、不要な人のテレビ視聴の邪魔になり、データ放送を非表示にしていると、必要な人が見ることができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、テレビ放送における、テレビ番組やCMに関する付随情報などのテレビ情報を、それを不要としている人のテレビ視聴を邪魔せずに、それを必要としている視聴者に提示することができる携帯通信端末、テレビ放送データ提示プログラム及びデータ放送提示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的達成のため、請求項1、15記載の発明は、テレビ放送受信装置から送信されたテレビ放送に関するテレビ情報を受信し、受信したテレビ情報をサービス提供装置に送信し、該サービス提供装置から送信されるデータを受信して提示することを特徴とする。
【0007】
上記目的達成のため、請求項2、16記載の発明は、テレビ放送受信装置から送信されたテレビ放送に関するテレビ情報を受信し、受信したテレビ情報に基づいたテレビ放送のデータ放送を受信して提示することを特徴とする。
【0008】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、請求項1または2に記載の携帯通信端末において、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始するか否かを判別するための判別情報を記憶する判別情報記憶手段と、現在の状況を取得する現在状況取得手段と、前記現在状況取得手段により取得された現在の状況と、前記判別情報記憶手段に記憶されている判別情報とに基づいて、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始するか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により通信を開始すると判別された際に、受信しているテレビ放送に関するテレビ情報の送信要求を前記テレビ放送受信装置に送信する送信要求手段とを具備し、前記テレビ情報受信手段は、前記送信した送信要求に応じて前記テレビ放送受信装置から送信されたテレビ情報を受信するようにしてもよい。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項4記載のように、請求項3記載の携帯通信端末において、前記判別情報記憶手段は、前記判別情報に対応付けてテレビ放送受信装置の識別情報をさらに記憶しておき、前記送信要求手段は、前記判別手段により通信を開始すると判別された際に、テレビ情報の送信要求を前記判別情報と対応付けて記憶している識別情報が示すテレビ放送受信装置に送信するようにしてもよい。
【0010】
また、好ましい態様として、例えば請求項5記載のように、請求項3記載の携帯通信端末において、前記判別情報記憶手段は、前記判別情報として、時刻情報を記憶し、前記現在状況取得手段は、現在の状況として、現在時刻を取得し、前記判別手段は、取得した現在時刻と記憶している時刻情報とに基づいて、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始するか否かを判別するようにしてもよい。
【0011】
また、好ましい態様として、例えば請求項6記載のように、請求項3記載の携帯通信端末において、前記判別情報記憶手段は、前記判別情報として、前記テレビ放送受信装置の識別情報を記憶し、前記現在状況取得手段は、現在の状況として、前記記憶されている識別情報が示すテレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かの状況を取得し、前記判別手段は、取得した状況と記憶している識別情報とに基づいて、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始するか否かを判別するようにしてもよい。
【0012】
また、好ましい態様として、例えば請求項7記載のように、請求項3記載の携帯通信端末において、前記判別手段により、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始すると判別された際に、前記テレビ放送受信装置の電源をオンする制御信号を送信する制御信号送信手段をさらに具備するようにしてもよい。
【0013】
また、好ましい態様として、例えば請求項8記載のように、請求項3記載の携帯通信端末において、前記判別手段により、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始すると判別された際に、送信要求を送信すべきテレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出する検出手段と、前記検出手段によりテレビ放送受信装置が検出されない場合、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを定期的に検出する定期検出手段とをさらに具備し、前記送信要求手段は、前記定期検出手段により前記テレビ放送受信装置が検出された場合には、送信要求を前記テレビ放送受信装置に送信するようにしてもよい。
【0014】
また、好ましい態様として、例えば請求項9記載のように、請求項1または2に記載の携帯通信端末において、前記テレビ放送受信装置から前記テレビ情報受信手段によりテレビ情報を受信した際に、前記テレビ放送受信装置のデータ放送の提示を停止する制御信号を送信するデータ放送停止信号送信手段をさらに具備するようにしてもよい。
【0015】
また、好ましい態様として、例えば請求項10記載のように、請求項1または2に記載の携帯通信端末において、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出する検出手段と、前記検出手段により前記テレビ放送受信装置が検出された場合には、送信要求を前記テレビ放送受信装置に送信する送信要求手段とをさらに具備し、前記テレビ情報受信手段は、前記送信した送信要求に応じて前記テレビ放送受信装置から送信されたテレビ情報を受信するようにしてもよい。
【0016】
また、好ましい態様として、例えば請求項11記載のように、請求項10記載の携帯通信端末において、前記検出手段は、データ出力機能の動作が開始された際に、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出するようにしてもよい。
【0017】
また、好ましい態様として、例えば請求項12記載のように、請求項10記載の携帯通信端末において、前記検出手段は、データ放送視聴機能の動作が開始された際に、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出するようにしてもよい。
【0018】
また、好ましい態様として、例えば請求項13記載のように、請求項10記載の携帯通信端末において、前記検出手段は、充電台から外された際に、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出するようにしてもよい。
【0019】
また、好ましい態様として、例えば請求項14記載のように、請求項10記載の携帯通信端末において、前記検出手段は、自身の電源がオンされた際に、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、テレビ放送受信装置テレビ放送における、テレビ番組やCMに関する付随情報などのテレビ情報を、それを不要としている人のテレビ視聴を邪魔せずに、それを必要としている視聴者に提示することができるという利点が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0022】
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態によるテレビ放送受信装置および携帯通信端末からなるシステム構成を示すブロック図である。図において、テレビ局1は、所定のスケジュールに従ってテレビ番組やCMを送信局2から地上波デジタル放送(1セグ放送を含む)の放送信号で送信する。該テレビ局1は、ネットワーク3に接続されており、ネットワーク3上のデータ放送用サーバ4に蓄積されている、テレビ放送に関するテレビ情報(視聴中のテレビ番組やCMに関連する情報)を、テレビ番組やCMの放送信号に重畳させて送信する。データ放送用サーバ4は、上記テレビ情報に加えて、テレビ放送やCMに関する、さらに詳しい情報を蓄積しているweb用サーバ10が提供するWEBサイトのアドレス情報などのデータも蓄積している。テレビ放送受信装置5は、送信局2から送信される地上波デジタル放送の放送信号を受信してユーザに提示する。
【0023】
また、携帯通信端末6は、例えば、携帯電話などからなり、地上波デジタル放送(1セグ放送)の放送信号を受信してユーザに提示する。また、携帯通信端末6は、基地局7、7を介して交換機8に接続し、該交換機8を介して携帯無線通信網9に接続して他の携帯通信端末との間で音声通信またはデータ通信を行う。また、携帯通信端末6は、テレビ放送受信装置5から所定のタイミングでテレビ情報を受信し、該携帯無線通信網9を介してネットワーク3に接続し、該テレビ情報に従ってデータ放送やデータをデータ放送用サーバ4から受信して提示するとともに、受信した上記データに従ってweb用サーバ10にアクセスして、該web用サーバ10が提供するテレビ放送などに関するwebサイト情報を取得して閲覧することが可能となっている。
【0024】
テレビ放送受信装置5と携帯通信端末6は、赤外線通信(あるいは、無線LANなど)により情報を送受信可能となっており、テレビ放送、テレビ放送に関わるテレビ情報などを赤外線通信により送受信するようになっている。
【0025】
次に、図2は、本実施形態によるテレビ放送受信装置5の構成を示すブロック図である。図において、テレビ放送受信装置5は、テレビ放送受信部5−1、赤外線通信送受信部5−2、音声信号処理部5−3、表示部5−4、操作部5−5、RTC5−6、ROM5−7、RAM5−8および中央制御部5−9からなる。テレビ放送受信部5−1は、送信局2から送信される地上波デジタル放送の放送信号を受信する。赤外線通信送受信部5−2は、赤外線により携帯通信端末6と通信して所定の情報を送受信する。
【0026】
音声信号処理部5−3は、テレビ放送の音声信号を音声出力する。表示部5−4は、テレビ放送の映像やテレビ情報、データ放送などを表示する。操作部5−5は、チャネル操作、音量操作などのテレビ放送視聴に係る各種操作を行う。RTC5−6は、実時間を計時する。ROM5−7は、所定のプログラムや各種パラメータなどを記憶する。RAM5−8は、各種データを記憶する。
【0027】
中央制御部5−9は、上述したROM5−7に記憶されている、所定のプログラムに従って各部を制御する。特に、本実施形態では、中央制御部5−9は、電源オンにされるか、携帯通信端末6からの電源オン信号に従って電源オンになると、携帯通信端末6からのテレビ情報の送信要求を受信し、該送信要求に従って受信しているテレビ情報を携帯通信端末6に送信する。また、中央制御部5−9は、携帯通信端末6からのデータ放送非表示信号を受信すると、テレビ放送に関するデータ放送を非表示とする制御を行う。
【0028】
次に、図3は、本実施形態による携帯通信端末6の構成を示すブロック図である。図において、携帯通信端末6は、携帯無線通信送受信部6−1、テレビ放送受信部6−2、赤外線通信送受信部6−3、音声信号処理部6−4、表示部6−5、操作部6−6、RTC6−7、ROM6−8およびRAM6−9、充電台接続部6−10、中央制御部6−11からなる。携帯無線通信送受信部6−1は、基地局7を介して交換機8に接続し、該交換機8を介して携帯無線通信網9に接続して他の携帯通信端末との間で音声通信またはデータ通信を行う。また、携帯無線通信送受信部6−1は、携帯無線通信網9を介してネットワーク3に接続して、データ放送用サーバ4からテレビ放送に関わるデータを取得するとともに、データ放送用サーバ4から取得したデータ(URL)に従ってweb用サーバ10にアクセスし、該web用サーバ10が提供するwebサイト情報を閲覧する。
【0029】
テレビ放送受信部6−2は、送信局2から送信される地上波デジタル放送(1セグ)の放送信号を受信する。赤外線通信送受信部6−3は、赤外線によりテレビ放送受信装置5と通信して所定の情報を送受信する。音声信号処理部6−4は、マイクからの音声を取り込み、デジタル信号に変換して中央制御部6−11に供給する一方、音声信号をアナログ信号に変換してスピーカから出力する。表示部6−5は、液晶表示器などからなり、各種メッセージや、テレビ放送の映像などを表示する。操作部6−6は、各種データ、動作指示などを入力する。
【0030】
RTC6−7は、実時間を計時する。ROM6−8は、所定のプログラムや各種パラメータなどを記憶する。RAM6−9は、各種データを記憶する。特に、本実施形態では、RAM6−9は、判別情報格納部6−9−1を備えている。判別情報格納部6−9−1は、判別情報を格納する。充電台接続部6−10は、当該携帯通信端末6に充電を行うために設置される充電台と電気的に接続するとともに、該充電台への着脱を検出する。
【0031】
中央制御部6−11は、上述したROM6−8に記憶されている、所定のプログラムに従って各部を制御する。特に、本実施形態では、中央制御部6−11は、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始するか否かを判別するための判別情報を登録したり、該判別情報に従って所定のテレビ放送受信装置5にテレビ情報の要求信号を送信したり、テレビ放送受信装置5からのテレビ情報を受信してユーザに視聴可能に出力したりする。
【0032】
次に、図4は、携帯通信端末6のRAM6−9に設けられた判別情報格納部6−9−1に記憶されている判別情報を示す概念図である。図において、判別情報格納部6−9−1には、情報を識別する情報ID毎に、判別情報、テレビID、定期検出フラグが格納されている。判別情報は、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始する際の条件が記述された情報であり、情報を判別するための情報として、時刻、テレビIDからなる。時刻は、受信しているテレビ放送のテレビ情報をテレビ放送受信装置5に要求するタイミング、すなわち、送信要求の送信時刻を示す情報である。テレビIDは、テレビ情報を受信すべきテレビ放送受信装置5を識別するための情報である。
【0033】
また、テレビIDは、テレビ情報を要求すべきテレビ放送受信装置5を識別するための情報である。定期検出フラグは、判別情報を定期的にチェックするか否かを示すフラグである。判別情報として、テレビ放送受信装置5のテレビIDを指定した場合や、テレビ情報を要求する際に、要求すべきテレビ放送受信装置5が存在しない場合にオンに設定される。該定期検出フラグがオンの場合には、携帯通信端末6におけるメインルーチンで、定期検出フラグがオンになっている判別情報が示すテレビIDのテレビ放送受信装置5と通信可能か否かが定期的にチェックされ、通信可能な場合に、該当するテレビ放送受信装置5にテレビ情報の送信が要求されることになる。
【0034】
図示の例では、情報ID「01」の場合には、「月曜日の21:00になったら、テレビIDがXXXのテレビ放送受信装置にテレビ情報の送信要求を送信する」ということを意味し、情報ID「02」の場合には、「毎日、23:00になったら、テレビIDがXXX、YYYのテレビ放送受信装置にテレビ情報の送信要求を送信する」、情報ID「03」の場合には、「テレビIDがZZZのテレビ放送受信装置が通信可能になったら、テレビ情報の送信要求を送信する」ということを意味する。
【0035】
B.実施形態の動作
次に、上述した実施形態の動作について説明する。ここで、図5は、本実施形態による携帯通信端末6の動作を説明するためのフローチャート(メインルーチン)である。
【0036】
携帯通信端末6では、まず、電源オンの操作があったか否かを判断し(ステップS10)、電源オンの操作があると、電源をオンにする(ステップS12)。次に、判別情報の定期検出フラグがオンであるか否かを判断し(ステップS14)、定期検出フラグがオンである場合には、通信処理Aを実行し(ステップS16)、定期検出フラグがオンでない場合には、次のステップS18へ進む。
【0037】
通信処理Aでは、定期検出フラグがオンになっているテレビ放送受信装置5にテレビ情報の送信要求を送信し、受信したテレビ情報に従ってデータ放送を受信する一方、テレビ情報の送信要求を送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能でない場合には、テレビ放送受信装置5の電源を強制的にオンにすべく電源オン信号を送信してオン状態にした後、上述したように、テレビ放送受信装置5にテレビ情報の送信要求を送信し、受信したテレビ情報に従ってデータ放送を受信するようになっている。これにより、定期検出フラグがオンになっている場合には、電源がオンされる度に、テレビ情報の送信要求を送信して該当テレビ放送受信装置5からテレビ情報を取得することが可能となっている。なお、通信処理Aの詳細な動作について後述する。
【0038】
次に、判別情報の登録操作があったか否か(ステップS18)、現在時刻が更新されたか否か(ステップS20)、定期検出フラグがオンであるか否か(ステップS22)、データ放送視聴操作があったか否か(ステップS24)、充電台から外されたことを検出されたか否か(ステップS26)、テレビ情報を受信したか否か(ステップS28)、電源オフ操作があったか否かを判断する(ステップS30)。
【0039】
まず、ステップS18で、判別情報の登録操作があったと判断された場合には、図4に示す判別情報を登録するための判別情報登録処理を実行し(ステップS32)、次のステップS20へ進む。なお、判別情報登録処理の詳細については後述する。
【0040】
一方、現在時刻が更新された場合には、更新された現在時刻が判別情報として登録されている時刻と一致したか否かを判断し(ステップS34)、一致している場合には、通信処理Bを実行し(ステップS36)、一致していない場合には、そのまま、次のステップS22へ進む。
【0041】
通信処理Bでは、現在時刻が判別情報の時刻に一致したテレビ放送受信装置5にテレビ情報の送信要求を送信し、受信したテレビ情報に従ってデータ放送を受信する一方、テレビ情報の送信要求を送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能でない場合には、電源オン信号を送信してテレビ放送受信装置5の電源を強制的にオンにした後、上述したように、テレビ放送受信装置5にテレビ情報の送信要求を送信し、受信したテレビ情報に従ってデータ放送を受信するようになっている。
【0042】
但し、通信処理Bでは、テレビ情報の送信要求を送信した場合、その定期検出フラグをオフとする一方、通信可能なテレビ放送受信装置5の電源を強制的にオンにすべく電源オン信号を送信しても送信すべきテレビ放送受信装置5がない場合に、定期検出フラグをオンにする。つまり、現在時刻が判別情報の時刻に一致し、テレビ情報の送信要求を送信すべきタイミングであるにもかかわらず、該当テレビ放送受信装置5に送信できない場合には、定期検出フラグをオンにすることで、メインルーチンで定期的にテレビ情報の送信要求の送信が試みられることになる。なお、通信処理Bの詳細な動作について後述する。
【0043】
また、ステップS22で、定期検出フラグがオンと判断された場合には、上述した通信処理Aを実行し(ステップS38)、次のステップS24へ進む。これにより、定期検出フラグがオンになっている場合には、定期的に、テレビ情報の送信要求を送信して該当テレビ放送受信装置5からテレビ情報を取得することが可能となっている。
【0044】
また、ステップS24で、データ放送視聴操作が行われたと判断された場合には、定期検出フラグがオンであるか否かを判断し(ステップS40)、定期検出フラグがオンである場合には、上述した通信処理Aを実行し(ステップS42)、次のステップS26へ進む。一方、定期検出フラグがオンでない場合には、通信処理Aを実行することなく、そのままステップS26へ進む。
【0045】
また、ステップS26で、充電台から外されたと判断された場合には、定期検出フラグがオンであるか否かを判断し(ステップS46)、定期検出フラグがオンである場合には、上述した通信処理Aを実行し(ステップS48)、次のステップS28へ進む。一方、充電台から外されても、定期検出フラグがオンでない場合には、通信処理Aを実行することなく、そのままステップS28へ進む。
【0046】
また、ステップS28で、テレビ放送受信装置5からテレビ情報を受信したと判断された場合には、後述するテレビ情報利用処理を実行し(ステップS50)、その後、ステップS30へ進む。テレビ情報利用処理では、受信したテレビ情報に従ってテレビ放送を受信して音声処理部6−4、表示部6−5から出力するようになっている。なお、テレビ情報利用処理の詳細な動作については後述する。
【0047】
また、ステップS30で、電源オフ操作があったと判断された場合には、電源をオフにする電源オフ処理を実行し(ステップS52)、当該処理を終了する。
【0048】
一方、上述した、ステップS18〜S30において、いずれもNOの場合には、ステップS18へ戻り、上述した処理を繰り返す。
【0049】
次に、図6は、上述した通信処理Aを説明するためのフローチャートである。該通信処理Aは、前述したように、定期検出フラグがオンの場合に実行される処理である。携帯通信端末6では、まず、定期検出フラグがオンになっている判別情報から、テレビ情報送信要求を送信すべきテレビ放送受信装置5のテレビIDを読み出し(ステップS60)、通信可能なテレビ放送受信装置5のテレビIDを検出し(ステップS62)、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能であるか否かを判断する(ステップS64)。
【0050】
そして、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能である場合には、該当テレビ放送受信装置5にテレビ情報の送信要求を送信する(ステップS66)。次に、判別情報がテレビID以外(時刻)であるか否かを判断し(ステップS68)、判別情報がテレビID以外である場合には、その定期検出フラグをオフにする(ステップS70)。一方、判別情報がテレビID以外でない場合には、そのまま次のステップS72に進む。次に、該当テレビ放送受信装置5からテレビ情報を受信したか否かを判断し(ステップS72)、テレビ情報を受信した場合には、データ放送非表示信号を該当テレビ放送受信装置5に送信する(ステップS74)。テレビ放送受信装置5では、上記データ放送非表示信号を受信すると、自装置でのデータ放送を非表示とする。
【0051】
次に、受信したテレビ情報に従ってデータ放送を受信するテレビ情報利用処理を実行する(ステップS76)。なお、該テレビ情報利用処理の詳細については後述する。その後、当該処理を終了して上述したメインルーチンに戻る。
【0052】
一方、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能でなかった場合には、赤外線通信送受信部5−2により、電源オン信号を送信する(ステップS78)。このように、電源オン信号を送信することで、近傍に存在する場合には、テレビ放送受信装置5の電源がオフになっていても、強制的に電源をオン状態にして通信可能状態にする。次に、通信可能なテレビ放送受信装置5のテレビIDを検出し(ステップS80)、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能になったか否かを判断する(ステップS82)。
【0053】
そして、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能になった場合には、上述したステップS66以降へ進み、テレビ情報の送信要求の送信、テレビ情報の受信、データ放送非表示信号の送信、テレビ情報利用処理を実行する。一方、電源オン信号を送信しても、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能にならない場合には、当該処理を終了して上述したメインルーチンに戻る。
【0054】
次に、図7は、上述した判別情報登録処理を説明するためのフローチャートである。判別情報登録処理では、まず、判別情報の種類(時刻、テレビID)を表示し(ステップS100)、携帯通信端末6のユーザ操作により時刻が選択されたか(ステップS102)、テレビIDが選択されたか否か(ステップS112)を判断する。そして、時刻が選択された場合には、操作部5−5により時刻情報を入力させる(ステップS104)。次に、赤外線通信送受信部5−2によりテレビIDを取得したか否かを判断し(ステップS106)、テレビIDを取得すると、時刻情報とテレビIDとを登録する(ステップS108)。なお、テレビIDは、携帯通信端末6をテレビ放送受信装置5に近接させて、赤外線通信送受信部6−2により通信することで取得する。次に、定期検出フラグをオフにし(ステップS110)、当該処理を終了して上述したメインルーチンに戻る。
【0055】
一方、テレビIDが選択された場合には、赤外線通信送受信部5−2によりテレビIDを取得したか否かを判断し(ステップS114)、テレビIDを取得すると、該テレビIDを登録する(ステップS116)。テレビ放送受信装置次に、定期検出フラグをオンにし(ステップS118)、当該処理を終了して上述したメインルーチンに戻る。
【0056】
次に、図8は、上述した通信処理Bを説明するためのフローチャートである。該通信処理Bは、前述したように、更新された時刻が登録されている時刻と一致したときに実行される処理である。携帯通信端末6では、まず、更新された時刻が登録されている時刻と一致した判別情報から、テレビ情報送信要求を送信すべきテレビ放送受信装置5のテレビIDを読み出し(ステップS120)、通信可能なテレビ放送受信装置5のテレビIDを検出し(ステップS122)、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能であるか否かを判断する(ステップS124)。
【0057】
そして、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能である場合には、該当テレビ放送受信装置5にテレビ情報の送信要求を送信し(ステップS126)、判別情報の定期検出フラグをオフにする(ステップS128)。次に、該当テレビ放送受信装置5からテレビ情報を受信したか否かを判断し(ステップS130)、テレビ情報を受信した場合には、データ放送非表示信号を該当テレビ放送受信装置5に送信する(ステップS132)。テレビ放送受信装置5では、上記データ放送非表示信号を受信すると、自装置でのデータ放送を非表示とする。
【0058】
次に、受信したテレビ情報に従ってデータ放送を受信するテレビ情報利用処理を実行する(ステップS134)。なお、該テレビ情報利用処理の詳細については後述する。その後、当該処理を終了して上述したメインルーチンに戻る。
【0059】
一方、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能でなかった場合には、赤外線通信送受信部5−2により、電源オン信号を送信する(ステップS136)。このように、電源オン信号を送信することで、近傍に存在する場合には、テレビ放送受信装置5の電源がオフになっていても、強制的に電源をオン状態にして通信可能状態にする。次に、通信可能なテレビ放送受信装置5のテレビIDを検出し(ステップS138)、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能になったか否かを判断する(ステップS140)。
【0060】
そして、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能になった場合には、上述したステップS126以降へ進み、テレビ情報の送信要求の送信、定期検出フラグのオフ、テレビ情報の受信、データ放送非表示信号の送信、テレビ情報利用処理を実行する。一方、電源オン信号を送信しても、送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能にならない場合には、定期検出フラグをオンにし(ステップS142)、当該処理を終了して上述したメインルーチンに戻る。
【0061】
次に、図9は、上述したテレビ情報利用処理を説明するためのフローチャートである。テレビ情報利用処理では、まず、受信したテレビ情報に従ってデータ放送を受信し(ステップS150)、受信したデータ放送を音声処理部6−4、表示部6−5から出力する(ステップS152)。次に、データ放送の終了操作があったか否かを判断し(ステップS154)、終了操作があると、データ放送の出力を終了し(ステップS156)、当該処理を終了し、メインルーチンに戻る。
【0062】
次に、図10は、上述したテレビ放送受信装置5の動作を説明するためのフローチャートである。テレビ放送受信装置5では、まず、電源オン操作があったか否かを判断し(ステップS160)、電源オン操作がない場合には、赤外線通信送受信部5−2により、携帯通信端末6から電源オン信号を受信したか否かを判断する(ステップS162)。そして、電源オン信号を受信していない場合には、ステップS160に戻る。
【0063】
一方、電源オン操作があった場合、あるいは電源オン信号を受信した場合には、電源をオンにし(ステップS164)、テレビ放送受信部5−1により、テレビ放送の受信を開始し(ステップS166)、受信したテレビ放送を音声信号処理部5−3、表示部5−4に出力する(ステップS168)。次に、赤外線通信送受信部5−2により、携帯通信端末6からテレビ情報の送信要求を受信したか否かを判断し(ステップS170)、送信要求を受信した場合には、現在受信しているテレビ放送に関するテレビ情報を、赤外線通信送受信部5−2から送信する(ステップS172)。
【0064】
次に、赤外線通信送受信部5−2により、携帯通信端末6からデータ放送非表示信号を受信したか否かを判断し(ステップS174)、データ放送非表示信号を受信した場合には、自装置におけるデータ放送を非表示とし(ステップS176)、当該処理を終了する。
【0065】
C.変形例
次に、本実施形態の変形例について説明する。
C−1.第1変形例
まず、第1変形例では、携帯通信端末6において、テレビ放送受信装置5から受信したテレビ情報に基づいてネットワーク3上のデータ放送用サーバ4からデータを受信して出力することを特徴としている。なお、システム構成、テレビ放送受信装置5の構成、携帯通信端末6の構成については、上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0066】
ここで、図11は、本第1変形例による携帯通信端末6において、メインルーチン及び通信処理Aでのテレビ情報利用処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、本第1変形例では、図5に示すステップS24での処理を「データ出力操作?」に変更する。その他のフローチャートについては、上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0067】
携帯通信端末6のメインルーチンにおいて、ステップS24で、データ出力操作が行われた判断された場合には、定期検出フラグがオンであるか否かを判断し(ステップS40)、定期検出フラグがオンである場合には、通信処理Aを実行する(ステップS42)。
【0068】
通信処理Aでは、前述したステップS60〜S82の処理を実行するが、ステップS76におけるテレビ情報利用処理において、図11に示すフローチャートに示す処理を実行する。テレビ情報利用処理では、まず、携帯無線通信送受信部6−1により、携帯無線通信網9を介してネットワーク3に接続してデータ放送用サーバ4にアクセスする(ステップS200)。次に、テレビ放送受信装置5から受信したテレビ情報に基づいて、データ放送用サーバ4にデータ送信を要求し(ステップS202)、データを受信したか否かを判断する(ステップS204)。データ放送用サーバ4では、上記データ送信の要求を受信すると、上記テレビ情報に従ったデータを携帯通信端末6に送信する。
【0069】
そして、携帯通信端末6において、データ放送用サーバ4からデータを受信した場合には、受信したデータを音声処理部6−4、表示部6−5から出力する(ステップS206)。次に、終了操作があったか否かを判断し(ステップS208)、終了操作があると、データ出力を終了し(ステップS210)、当該処理を終了して上述したメインルーチンに戻る。
なお、図5に示すステップS50のテレビ情報利用処理も同様である。
【0070】
C−2.第2変形例
次に、第2変形例では、携帯通信端末6において、テレビ放送受信装置5から受信したテレビ情報に基づいてネットワーク3上のデータ放送用サーバ4からデータを受信し、さらに、受信したデータに従ってネットワーク3上のweb用サーバ10にアクセスし、該web用サーバ10が提供するwebサイト情報を閲覧することを特徴としている。なお、システム構成、テレビ放送受信装置5の構成、携帯通信端末6の構成については、上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0071】
ここで、図12は、本第2変形例による携帯通信端末6において、メインルーチン及び通信処理Aでのテレビ情報利用処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、本第2変形例では、図5に示すステップS24での処理を「webブラウザ起動操作?」に変更する。その他のフローチャートについては、上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0072】
携帯通信端末6のメインルーチンにおいて、ステップS24で、webブラウザ起動操作が行われた判断された場合には、定期検出フラグがオンであるか否かを判断し(ステップS40)、定期検出フラグがオンである場合には、通信処理Aを実行する(ステップS42)。
【0073】
通信処理Aでは、前述したステップS60〜S82の処理を実行するが、ステップS76におけるテレビ情報利用処理において、図12に示すフローチャートに示す処理を実行する。テレビ情報利用処理では、まず、携帯無線通信送受信部6−1により、携帯無線通信網9を介してネットワーク3に接続してデータ放送用サーバ4にアクセスする(ステップS220)。次に、テレビ放送受信装置5から受信したテレビ情報に基づいて、データ放送用サーバ4にデータ送信を要求し(ステップS222)、データを受信したか否かを判断する(ステップS224)。データ放送用サーバ4では、上記データ送信の要求を受信すると、上記テレビ情報に従ったデータを携帯通信端末6に送信する。
【0074】
そして、携帯通信端末6において、データ放送用サーバ4からデータを受信した場合には、受信したデータ(URL)に従ってweb用サーバ10にアクセスし(ステップS226)、該web用サーバ10が提供するwebサイト情報を閲覧する(ステップS228)。次に、終了操作があったか否かを判断し(ステップS230)、終了操作があると、webサイト情報の閲覧を終了し(ステップS232)、当該処理を終了して上述したメインルーチンに戻る。
なお、図5に示すステップS50のテレビ情報利用処理も同様である。
【0075】
上述した実施形態の携帯通信端末6によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態によれば、テレビ放送受信装置5から送信されたテレビ放送に関するテレビ情報を受信し、受信したテレビ情報をサービス提供装置4に送信し、該サービス提供装置4から送信されるデータを受信して提示するようにしたので、テレビ放送受信装置5で視聴しているテレビ放送に関するデータを携帯通信端末6で視聴することができる。
【0076】
また、本実施形態によれば、テレビ放送受信装置5から送信されたテレビ放送に関するテレビ情報を受信し、受信したテレビ情報に基づいたテレビ放送のデータ放送を受信して提示するようにしたので、テレビ放送受信装置5で視聴しているテレビ放送に関するデータ放送を携帯通信端末6で視聴することができる。
【0077】
また、本実施形態によれば、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始するか否かを判別するための判別情報を記憶し、現在の状況と判別情報とに基づいて、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始すると判別された際に、受信しているテレビ放送に関するテレビ情報の送信要求をテレビ放送受信装置5に送信し、送信要求に応じてテレビ放送受信装置5から送信されたテレビ情報を受信するようにしたので、適切なタイミングで、テレビ放送に関するテレビ情報をテレビ放送受信装置5から受信することができる。
【0078】
さらに、本実施形態によれば、判別情報に対応付けてテレビ放送受信装置5のテレビIDをさらに記憶しておき、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始すると判別された際に、テレビ情報の送信要求を上記判別情報と対応付けて記憶しているテレビIDが示すテレビ放送受信装置5に送信するようにしたので、適切なタイミングで、適切なテレビ放送受信装置5から、テレビ情報を受信することができる。
【0079】
また、本実施形態によれば、判別情報として、テレビ放送受信装置との間で通信を開始する時刻を記憶し、現在時刻が記憶している時刻になると、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始するようにしたので、ユーザが所望する時刻に、テレビ情報をテレビ放送受信装置5から受信することができる。
【0080】
また、本実施形態によれば、判別情報として、テレビ放送受信装置5のテレビIDを記憶し、テレビIDが示すテレビ放送受信装置5が通信可能な位置に存在する場合、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始するようにしたので、携帯通信端末6がテレビ放送受信装置5に接近するなどして通信が可能になった際に、テレビ情報をテレビ放送受信装置5から受信することができる。
【0081】
また、本実施形態によれば、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始すると判別された際に、通信すべきテレビ放送受信装置5が検出できない場合に、テレビ放送受信装置5の電源をオンする制御信号を送信して電源オン状態とするようにしたので、テレビ放送受信装置5の電源がオフになっている場合でも、電源をオンにしてテレビ情報を受信することができる。
【0082】
また、本実施形態によれば、テレビ放送受信装置5との間で通信を開始すると判別された際に、送信要求を送信すべきテレビ放送受信装置5が通信可能な位置に存在しないなどの理由により、テレビ放送受信装置5が検出されない場合、テレビ放送受信装置5が通信可能な位置に存在するか否かを定期的に検出し、該定期的な検出により携帯通信端末6が検出された場合に、送信要求をテレビ放送受信装置5に送信するようにしたので、テレビ放送受信装置5が通信可能でない場合には、通信可能になってから、テレビ情報を受信することができる。
【0083】
また、本実施形態によれば、テレビ放送受信装置5からテレビ情報を受信した際に、テレビ放送受信装置5のデータ放送の提示を停止する制御信号を送信し、テレビ放送受信装置5のデータ放送の提示を停止するようにしたので、データ放送が不要な視聴者のテレビ視聴を快適にすることができる。
【0084】
また、本実施形態によれば、テレビ放送受信装置5が通信可能な位置に存在するか否かを検出し、テレビ放送受信装置5が検出された場合には、送信要求をテレビ放送受信装置5に送信し、送信要求に応じてテレビ放送受信装置5から送信されたテレビ情報を受信するようにしたので、携帯通信端末6がテレビ放送受信装置5に接近するなどして通信が可能になった際に、テレビ情報をテレビ放送受信装置5から受信することができる。
【0085】
また、本実施形態によれば、データ出力機能の動作が開始された際に、テレビ放送受信装置5が通信可能な位置に存在するか否かを検出するようにしたので、データ出力機能を起動するだけで、(通信可能なテレビ放送受信装置5があれば)テレビ情報をテレビ放送受信装置5から受信することができる。
【0086】
また、本実施形態によれば、データ放送視聴機能の動作が開始された際に、テレビ放送受信装置5が通信可能な位置に存在するか否かを検出するようにしたので、データ放送視聴機能を起動するだけで、(通信可能なテレビ放送受信装置5があれば)テレビ情報をテレビ放送受信装置5から受信することができる。
【0087】
また、本実施形態によれば、充電台から外された際に、テレビ放送受信装置5が通信可能な位置に存在するか否かを検出するようにしたので、携帯通信端末6を充電台から外すだけで、(通信可能なテレビ放送受信装置5があれば)テレビ情報をテレビ放送受信装置5から受信することができる。
【0088】
また、本実施形態によれば、自身の電源がオンされた際に、テレビ放送受信装置5が通信可能な位置に存在するか否かを検出するようにしたので、携帯通信端末6の電源をオンするだけで、(通信可能なテレビ放送受信装置5があれば)テレビ情報をテレビ放送受信装置5から受信することができる。
【0089】
なお、上述した実施形態では、テレビ放送として、地上波デジタル放送について説明したが、地上波デジタル放送に限らず、テレビ放送であればよい。また、テレビ情報は、放送信号に重畳されていなくても、放送信号と別々に送信されるものでもよい。また、テレビ放送受信装置5と携帯通信端末6との間の通信は、赤外線通信に限らず、Bluetoothなど他の直接通信でもよいし、無線LANなどの中継局を介した通信でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施形態によるテレビ放送受信装置および携帯通信端末からなるシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態によるテレビ放送受信装置5の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態による携帯通信端末6の構成を示すブロック図である。
【図4】テレビ放送受信装置5のRAM5−8に設けられた判別情報格納部5−8−1に記憶されている判別情報を示す概念図である。
【図5】テレビ放送受信装置5のRAM5−8に設けられた録画データ格納部5−8−2に記憶される録画データを示す概念図である。
【図6】本実施形態によるテレビ放送受信装置5の動作を説明するための(メイン)フローチャートである。
【図7】判別情報登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】通信処理Aを説明するためのフローチャートである。
【図9】通信処理Bを説明するためのフローチャートである。
【図10】再生&通信処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】携帯通信端末の動作を説明するための(メイン)フローチャートである。
【図12】テレビ情報利用処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0091】
1 テレビ局
2 送信局
3 ネットワーク
4 データ放送用サーバ
5 テレビ放送受信装置
6 携帯通信端末
7 基地局
8 交換機
9 携帯無線通信網
10 web用サーバ
5−1 テレビ放送受信部
5−2 赤外線通信送受信部
5−3 音声信号処理部
5−4 表示部
5−5 操作部
5−6 RTC
5−7 ROM
5−8 RAM
5−9 中央制御部
6−1 携帯無線送受信部
6−2 テレビ放送受信部
6−3 赤外線通信送受信部
6−4 音声信号処理部
6−5 表示部
6−6 操作部
6−7 RTC
6−8 ROM
6−9 RAM
6−9−1 判別情報格納部
6−10 充電台接続部
6−11 中央制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ放送受信装置と、テレビ放送に関するデータが蓄積されているサービス提供装置のそれぞれと通信可能な携帯通信端末であって、
前記テレビ放送受信装置から送信されたテレビ放送に関するテレビ情報を受信するテレビ情報受信手段と、
前記受信したテレビ情報を前記サービス提供装置に送信するテレビ情報送信手段と、
前記サービス提供装置から送信されるデータを受信するデータ受信手段と、
前記受信したデータを提示するデータ提示手段と
を具備することを特徴とする携帯通信端末。
【請求項2】
テレビ放送受信装置と通信可能な携帯通信端末であって、
前記テレビ放送受信装置から送信されたテレビ放送に関するテレビ情報を受信するテレビ情報受信手段と、
前記受信したテレビ情報に基づいたテレビ放送のデータ放送を受信するデータ放送受信手段と、
前記受信したデータ放送を提示するデータ放送提示手段と
を具備することを特徴とする携帯通信端末。
【請求項3】
前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始するか否かを判別するための判別情報を記憶する判別情報記憶手段と、
現在の状況を取得する現在状況取得手段と、
前記現在状況取得手段により取得された現在の状況と、前記判別情報記憶手段に記憶されている判別情報とに基づいて、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始するか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により通信を開始すると判別された際に、受信しているテレビ放送に関するテレビ情報の送信要求を前記テレビ放送受信装置に送信する送信要求手段とを具備し、
前記テレビ情報受信手段は、前記送信した送信要求に応じて前記テレビ放送受信装置から送信されたテレビ情報を受信することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯通信端末。
【請求項4】
前記判別情報記憶手段は、前記判別情報に対応付けてテレビ放送受信装置の識別情報をさらに記憶しておき、
前記送信要求手段は、前記判別手段により通信を開始すると判別された際に、テレビ情報の送信要求を前記判別情報と対応付けて記憶している識別情報が示すテレビ放送受信装置に送信することを特徴とする請求項3記載の携帯通信端末。
【請求項5】
前記判別情報記憶手段は、前記判別情報として、時刻情報を記憶し、
前記現在状況取得手段は、現在の状況として、現在時刻を取得し、
前記判別手段は、取得した現在時刻と記憶している時刻情報とに基づいて、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始するか否かを判別することを特徴とする請求項3記載の携帯通信端末。
【請求項6】
前記判別情報記憶手段は、前記判別情報として、前記テレビ放送受信装置の識別情報を記憶し、
前記現在状況取得手段は、現在の状況として、前記記憶されている識別情報が示すテレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かの状況を取得し、
前記判別手段は、取得した状況と記憶している識別情報とに基づいて、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始するか否かを判別することを特徴とする請求項3記載の携帯通信端末。
【請求項7】
前記判別手段により、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始すると判別された際に、前記テレビ放送受信装置の電源をオンする制御信号を送信する制御信号送信手段をさらに具備することを特徴とする請求項3記載の携帯通信端末。
【請求項8】
前記判別手段により、前記テレビ放送受信装置との間で通信を開始すると判別された際に、送信要求を送信すべきテレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段によりテレビ放送受信装置が検出されない場合、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを定期的に検出する定期検出手段とをさらに具備し、
前記送信要求手段は、前記定期検出手段により前記テレビ放送受信装置が検出された場合には、送信要求を前記テレビ放送受信装置に送信することを特徴とする請求項3記載の携帯通信端末。
【請求項9】
前記テレビ放送受信装置から前記テレビ情報受信手段によりテレビ情報を受信した際に、前記テレビ放送受信装置のデータ放送の提示を停止する制御信号を送信するデータ放送停止信号送信手段をさらに具備することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯通信端末。
【請求項10】
前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記テレビ放送受信装置が検出された場合には、送信要求を前記テレビ放送受信装置に送信する送信要求手段とをさらに具備し、
前記テレビ情報受信手段は、前記送信した送信要求に応じて前記テレビ放送受信装置から送信されたテレビ情報を受信することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯通信端末。
【請求項11】
前記検出手段は、データ出力機能の動作が開始された際に、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出することを特徴とする請求項10記載の携帯通信端末。
【請求項12】
前記検出手段は、データ放送視聴機能の動作が開始された際に、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出することを特徴とする請求項10記載の携帯通信端末。
【請求項13】
前記検出手段は、充電台から外された際に、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出することを特徴とする請求項10記載の携帯通信端末。
【請求項14】
前記検出手段は、自身の電源がオンされた際に、前記テレビ放送受信装置が通信可能な位置に存在するか否かを検出することを特徴とする請求項10記載の携帯通信端末。
【請求項15】
テレビ放送受信装置と、テレビ放送に関するデータが蓄積されているサービス提供装置のそれぞれと通信可能な携帯通信端末におけるコンピュータに、
前記テレビ放送受信装置から送信されたテレビ放送に関するテレビ情報を受信するテレビ情報受信機能、
前記受信したテレビ情報を前記サービス提供装置に送信するテレビ情報送信機能、
前記サービス提供装置から送信されるデータを受信するデータ受信機能、
前記受信したデータを提示するデータ提示機能
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
テレビ放送受信装置と通信可能な携帯通信端末におけるコンピュータに、
前記テレビ放送受信装置から送信されたテレビ放送に関するテレビ情報を受信するテレビ情報受信機能、
前記受信したテレビ情報に基づいたテレビ放送のデータ放送を受信するデータ放送受信機能、
前記受信したデータ放送を提示するデータ放送提示機能
を実現させることを特徴とするプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−35057(P2008−35057A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−204644(P2006−204644)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】