携帯電話装置および通信システム
【課題】 簡単な構成で、送受信データを容易に傍受されない通信装置及び通信システムを実現する。
【解決手段】 メール情報を作成する手段と、該作成したメール情報に含まれる送信先の情報と予め設定されている情報とを照合する照合手段と、該メール情報に含まれる送信先の情報が予め設定されている情報に一致したときに、暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、該生成された暗号鍵に基づいて、前記作成手段で作成したメールを暗号化する暗号化手段と、該暗号化手段により暗号化されたメール情報を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【解決手段】 メール情報を作成する手段と、該作成したメール情報に含まれる送信先の情報と予め設定されている情報とを照合する照合手段と、該メール情報に含まれる送信先の情報が予め設定されている情報に一致したときに、暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、該生成された暗号鍵に基づいて、前記作成手段で作成したメールを暗号化する暗号化手段と、該暗号化手段により暗号化されたメール情報を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、メールの受信機能を備えた携帯電話装置に関し、特に、特定の送信者から受信したメールを暗号化して表示する携帯電話装置および通信システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、携帯情報端末や携帯電話機に代表される通信端末装置の普及は目覚しく、特に携帯電話機では通話料金や本体価格の低下に伴い、一人に一台の時代となりつつあり、若者の間では既に必須アイテムとなっている。
【０００３】
また、それらの通信端末装置では基本機能である通話機能に加え、テキストデータや各種ファイルを送受信する電子メール機能やインターネット接続機能を具備するものを各通信事業者が短期間に競って商品化しており、次々に性能アップと機能アップが図られている。
【０００４】
殊に、電子メール機能は、着信相手が通話可能であるか否かにかかわらず、要件を文字や記号、絵文字等によって作成したメールで簡単に送信できるため、多くのユーザに利用されており、最近では、通信事業者がパケット通信の定額化をうたい文句に顧客の獲得を図っている。
【０００５】
一方で、電子メール機能は、上述のような利点を有する反面、受信者にとっては、知らないうちに多くのメールが受信され、また、送信者側にとっては、それぞれのメールの重要度がわからないために、重要度が高いにもかかわらず、メールを着信の順番に開封すると、受信者からなかなか返信が得られないという問題がある。
【０００６】
こうした問題に対して、ユーザが予め設定した重要度に関するルールに基づいて受信した電子メールの重要度を決め、その重要度に応じた表示方法で、電子メール見出し一覧表示を行うものが知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００７】
また、メールの情報は、一般的な連絡手段として用いられることが多いものの、個人間の情報伝達手段であることから、プライバシーの保護についても留意する必要がある。こうした要請に対して、従来は、メールをロックする方法が提案されている。この方法は、メールボックスに入ると、携帯電話機の操作者にロックナンバーを要求し、このロックナンバーが一致したときに、メールのロックを解除し、その内容を表示するものである。また、こうした方法以外にも、特定のメールに関しては、特別な操作を行わないと、メールボックスの一覧表にも表示しない方法が提案されている。
【特許文献１】特開平９−２００２５４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
このようにロックナンバーにより他人にメール内容を覗かれることを防止する技術はあるが、このような技術では、作成したメール本文を送信し、第三者がこのメール本文を傍受することについては何ら対策がされていない。
【０００９】
又、ただ単にメール本文を変調して送信するだけでは、第三者に簡単に傍受される。とはいうものの、複雑な暗号化システムを構築してはコストがかかり、現実的ではない。
【００１０】
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、送信側と受信側の電話番号に基づいてメール本文を暗号化し、即ち、簡単な構成で第三者に解読されない携帯電話装置および通信システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
請求項１に記載の発明は、送信先情報とメール本文を有するメール情報を作成する手段と、該作成したメール情報に含まれる送信先情報と予め設定されている情報とを照合する照合手段と、該メール情報に含まれる送信先情報が予め設定されている送信先情報に一致したときに、暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、該生成された暗号鍵に基づいて、前記作成手段で作成したメール本文を暗号化する暗号化手段と、該暗号化手段により暗号化されたメール本文を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項２記載の発明は、メールアドレスと電話番号とを関連づけて記憶するデータテーブルを備え、前記送信するメール情報に含まれるメールアドレスが前記データテーブルに存在するときに、前記暗号鍵生成手段が、送信者の電話番号と受信者の電話番号から暗号鍵を生成することを特徴とする。
請求項３記載の発明は、前記暗号鍵を用いて、暗号化されたメール本文を復号する復号手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項４記載の発明は、送信側の電話番号と受信側の電話番号とで文字データを暗号化し送信する送信側端末と、送信側の電話番号と受信側の電話番号とで前記送信側端末から受信した暗号化された文字データを解読する受信側端末と、を少なくとも有する通信システム。
【発明の効果】
【００１２】
請求項１に記載の発明は、送信時の送信先情報とメール本文を有するメール情報を記憶する手段と、該記憶されたメール情報に含まれる送信先情報と予め設定されている送信先情報とを照合する照合手段と、該メール情報に含まれる送信先情報が予め設定されている送信先情報に一致したときに、暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、該生成された暗号鍵に基づいて、前記記憶手段に記憶したメール本文を暗号化する暗号化手段と、該暗号化手段により暗号化されたメール本文を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１３】
請求項２及び３に記載の発明は、メールの送信側と受信側の電話番号に基づいてメール情報を暗号化するため、簡単な構成でメール情報を暗号化でき、メール情報の送信中に第三者にメール情報を傍受されても容易に暗号が解読されることを防止することが可能である。
【００１４】
請求項４に記載の発明は、簡単な構成で第三者に文字データを傍受されても容易に解読されない通信システムを構築できる為、複雑な暗号化の装置を設けることにより、装置のコスト高となることを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１５】
次に、本発明の一実施形態に係る携帯電話装置について、図面を参照して説明する。
【００１６】
先ず、本実施例装置の概略を説明する。
【００１７】
図１は、本実施例の概略を示すシステムブロック図である。
【００１８】
図１において、送信側の携帯電話装置１００と受信側の携帯電話装置２００とがある。各々の携帯電話装置１００、２００は、メール本文格納部１１０，２１０、暗号生成部１２０、暗号解読部２２０、エンコーダ部１３０、デコーダ部２３０、無線部１４０、２４０を有している。
【００１９】
送信側の携帯電話装置１００において、メール本文格納部は、作成されたメールの本文データを一時的に格納する。暗号鍵生成部は、送信側（例えば、携帯電話１００）と受信側（例えば、携帯電話２００）の電話番号の下４桁の電話番号と、前記メール本文格納部に格納されているメール本文の文字データとの排他的論理和をとることにより、暗号化されたメール本文の文字データを生成する。
【００２０】
エンコーダ部は、暗号化されメール本文データ（バイナリデータ）を、ＢＡＳＥ６４を用いたキャラクタ変換により、エンコードする（詳細は後述する）。
【００２１】
エンコードされたメール本文のデータは、無線部により変調されて無線送信される。
【００２２】
一方、受信側の携帯電話装置２００において、無線部は、携帯電話装置１００から送信された無線信号を受信し、復調する。復調された信号は、デコーダ部においてＢＡＳＥ６４を用いたキャラクタ変換によりデコードされ、デコードされたバイナリデータは、暗号解読部で、送信側（例えば、携帯電話１００）と受信側（例えば、携帯電話２００）の電話番号の下４桁の電話番号との排他的論理和がとられ、暗号が解読されてメール格納部に格納される。又、メール格納部に格納されたメール本文のデータは、ユーザの操作に応じて表示部に表示することが可能である。
【００２３】
本実施例は、メール本文のデータを送信側と受信側の電話番号に基づいて暗号化し、送信するものである。この為、メール本文を無線で送信する際に第三者にメール本文のデータを傍受されても、メール本文を見ることを困難にしている。
【００２４】
尚、図１における暗号生成部１２０、エンコーダ１３０、暗号解読部２２０、デコーダ２３０は、図２に示す制御回路３６内部に搭載されている。
【００２５】
次に、本実施例装置である携帯電話装置について詳細に説明する。
【００２６】
本発明の実施形態に係る携帯電話装置１０は、図２に示すように、通信部（受信手段）１２と、ＣＤＭＡ処理回路１８および音声コーデック２０とからなるベースバンド部１４と、アンテナ１６と、切替回路２２と、増幅回路２４、２８、３２と、第１スピーカ２６と、マイクロホン３０と、第２スピーカ３４と、制御回路（照合手段）３６と、ＲＯＭ３８と、ＲＡＭ（データテーブル）４０と、ディスプレイ４２（表示手段）と、照明部４６と、テンキー４８と、通話キー５０と、切キー５２と、機能キー５４とからなる入力部（入力手段）４４とから構成されている。
通信部１２は、後述のベースバンド部１４から出力される中間周波数帯の送信信号を無線周波数帯に変換し、この信号をアンテナ１６を介して基地局へ発信し、あるいはアンテナ１６を介して受信した基地局からの電波信号を中間周波数帯に変換してベースバンド部１４に出力する。本実施形態においては、送信側端末からメールアドレスやメール情報等を受信し、これをベースバンド部１４に出力する。
【００２７】
ベースバンド部１４を構成するＣＤＭＡ処理回路１８は、符号分割多元接続やスクランブル処理、誤り制御およびタイミング検出等の処理を行う。音声コーデック２０は、音声データの圧縮処理（符号化）および伸長処理を行い、あるいは、アナログ信号をディジタル信号に、ディジタル信号をアナログ信号に変換処理する。また、図示しない内部の増幅回路の増幅度を可変して、受話音量を増幅あるいは減衰させ、マイクロホンの感度を変更する。
【００２８】
切替回路２２は、増幅回路２４を介して第１スピーカ２６に接続されている。第１スピーカ２６は、増幅回路２４で増幅されたベースバンド部１４からの電気信号を音声信号として外部に出力する。この第１スピーカ２６は、ユーザの耳にあてることにより、通話に使用される。
【００２９】
切替回路２２は、また、増幅回路２８を介してマイクロホン３０が接続されている。このマイクロホン３０は、通話に使用され、収音した音声信号を電気信号に変換する。マイクロホン３０から出力された電気信号は、増幅回路２８において増幅されてベースバンド部１４に出力される。
【００３０】
切替回路２２は、また、増幅回路３２を介して第２スピーカ３４が接続されている。この第２スピーカ３４には、増幅回路３２において増幅されたベースバンド部１４から入力された電気信号を音声信号として外部に出力する。この第２スピーカ３４は、受話音を周囲の人々に聞かせるための拡声用のスピーカである。また、第２スピーカ３４は、着信報知の鳴動も行う。なお、これらの３つの増幅回路２４、２８、３２は、ゲインが固定されており、第１スピーカ２６及び第２スピーカ３４の音量やマイクロホン３０の感度を変更することはできないようになっている。
【００３１】
切替回路２２は、また、ベースバンド部１４との接続を、第１スピーカ２６用の増幅回路２４とマイクロホン３０用の増幅回路２８側にするか、あるいは拡声用の第２スピーカ３４用の増幅回路３２とマイクロホン３０用の増幅回路２８側にするかを切り替える。
【００３２】
制御回路３６は、通話に必要な制御（例えば、位置登録、待受け、リンク確立、ハンドオーバなどの制御）や表示制御など携帯電話装置の全ての制御を行う。本実施形態においては、ＲＡＭ４０内に格納されたデータテーブルから受信したメール情報内のメールアドレスに基づいて、送信者側の電話番号を検索し、電話番号がデータテーブル内にあったときには、この電話番号を暗号化部４３に出力する。また、送受信制御、電話番号通知制御および電話番号記憶制御などを行う。さらに、上述した切替回路２２の切替制御やベースバンド部１４における音声コーディング２０を制御し、第１スピーカ２６及び第２スピーカ３４の音量やマイクロホン３０の感度を制御する。
【００３３】
又、制御回路３６は、送信側と受信側の電話番号からメール本文を暗号化／復号化する処理、暗号化されたバイナリデータをＢＡＳＥ６４を用いてエンコードする処理、受信したデータをＢＡＳＥ６４を用いてデコードする処理等を行なう。即ち、制御回路３６は、図１に示す携帯電話装置１００、２００の、暗号生成部１２０、暗号解読部２２０と、エンコーダ部、デコーダ部の機能を有している。
ＲＯＭ３８には、携帯電話装置全体を制御するためのシステムプログラムが格納されている。また、ＲＡＭ４０は、不揮発性メモリ等で構成され、制御回路３６の制御に必要な所定の情報や発呼あるいは電子メールの送信に使用する電話帳データ、写真などの画像データが記憶されている。また、本実施形態においては、特定の送信者のメールアドレスと電話番号とを関連付けて記憶するデータテーブルを備えている。
【００３４】
ディスプレイ４２は、現在の時刻や、電話番号、電子メールの内容等の所定の情報を表示する表示器であり、例えば、カラーＬＣＤやＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）、ＰＤＰ（プラズマ・ディスプレイ・パネル）などで構成されている。照明部４６は、ディスプレイ４２やキー等の照明を行う。入力部４４は、電話番号等の入力を行うテンキー４８と、通話の開始を操作する通話キー５０と、通話の終了を操作する切キー５２と、各種機能の設定を行う機能キー５４と、を有している。
【００３５】
次に、本実施形態に係る携帯電話装置（送信側）の処理動作について、図３に示すフローチャートに基づいて説明する。
【００３６】
先ず、送信側の携帯電話装置は、Ｓ１ステップにおいて、入力部４４で入力されたメール本文をＲＡＭ４０に一時的に格納する。
【００３７】
続くＳ２ステップにおいて、制御回路３６が、入力部４４からメールの送信指示があると判定すると、Ｓ４ステップへ処理を進める。
【００３８】
Ｓ３ステップにおいて、制御回路３６は、Ｓ２ステップにおいて送信指示されたメールの送信先アドレスと同一のアドレスがＲＡＭ４０に格納されているか否か判定し、格納されていればＳ４ステップへ処理を進め、そうでなければ、Ｓ６ステップへ処理を進める。
【００３９】
Ｓ４ステップでは、制御回路３６は、メール送信先のアドレスに対応する電話番号をＲＡＭ４０から読み出すと共に、携帯電話装置１００自身の電話番号も読み出し、ＲＡＭ４０に格納されているメール本文のデータを１文字ずつ、送信側電話番号の下４桁と受信側の電話番号の下４桁交互に排他的論理和をとっていき、暗号化されたメール本文のバイナリデータを生成する。
【００４０】
Ｓ５ステップでは、制御回路３６は、上記Ｓ４ステップで生成したバイナリデータをＢＡＳＥ６４に基づいてキャラクタ変換を行う。ここでいうｂａｓｅ６４は、バイナリデータ、すなわちバイト列を３バイト（２４ビット）ずつに分割し、さらに、この２４ビットを６ビットずつの４つの組に分割して、それぞれを０から６３の計６４種類の数として表現するものである。もうすこし具体的に説明すると、元のバイナリデータの６ビットを０〜６３までの数とみなし、これらをそれぞれアルファベットのＡ〜Ｚの大文字、小文字（全部で２６文字×２の５２文字）、数字の０〜９（全部で１０文字）、および「＋」と「／」との６４文字に対応させることでデータをエンコードする方法である。なお、送信したいバイナリデータのバイト数が３の倍数でないときは、エンコードの結果の文字数が4の倍数になるように、結果に「＝」が１つまたは２つ追加（パディング処理）される。このＢＡＳＥ６４によりキャラクタ変換（エンコード）されたデータは、Ｓ６ステップにおいて、通信部１２により、相手先へ無線送信される。
【００４１】
次に受信側の動作を説明する。
【００４２】
Ｓ２１ステップにおいて、制御回路３６は、メールを受信したと判定するとＳ２２ステップへ処理を進める。
Ｓ２２ステップでは、制御回路３６は、Ｓ２１ステップにおいて受信したメールの発信側アドレスに対応する電話番号がＲＡＭ４０に格納されているか否かを判定し、格納されていればＳ２３ステップへ処理を進め、そうでなければＳ２５ステップへ処理を進める。
【００４３】
Ｓ２３ステップでは、制御回路３６は、ＢＡＳＥ６４によりキャラクタ変換（デコード）する。
【００４４】
Ｓ２４ステップでは、制御回路３６は、Ｓ２３ステップでデコードされたバイナリデータを、送信側のＳ４ステップと同じく、送信側の電話番号と受信側の電話番号とで排他的論理和をとり、暗号化されたデータを解読する。
【００４５】
Ｓ２５ステップでは、制御回路３６は、暗号解読されたデータをＲＡＭ４０に格納する。尚、Ｓ２３ステップにおいて暗号化されたがＲＡＭ４０に電話番号データが格納されていないデータは、暗号化されたまま格納され、又、送信側で暗号化されていないデータはそのままＲＡＭ４０に格納される。
【００４６】
このようにしてＲＡＭ４０に格納されたデータは、ユーザの指示操作に応じて、ディスプレイ４２に表示できる。
【００４７】
このように、本実施例装置は、送信側の電話番号と受信側の電話番号に基づいて、送信するメール本文を暗号化するため、送信されたメール本文のデータを第三者が傍受した場合でも、その暗号を解読するのは困難である為、重要なデータを送信する際には、その情報の秘密を保護することが可能である。
【００４８】
尚、本実施例では、メール本文を暗号化する構成としたが、メールアドレス、メールタイトル等を暗号化しても良い。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
尚、本実施例では、送信側の電話番号と受信側の電話番号に基づいて暗号化したが、送信側、受信側のいずれか一方の電話番号のみに基づいて暗号化しても良い。
【図面の簡単な説明】
【００４９】
【図１】本実施例装置のシステム構成図である。
【図２】本実施例装置の携帯電話装置のブロック図である。
【図３】本実施例の携帯電話装置の処理フローチャートである。
【図４】本実施例の携帯電話装置の処理フローチャートである。
【符号の説明】
【００５０】
１２ 通信部
１６ アンテナ
３６ 制御回路
４０ ＲＡＭ
４２ ディスプレイ
４４ 入力部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、メールの受信機能を備えた携帯電話装置に関し、特に、特定の送信者から受信したメールを暗号化して表示する携帯電話装置および通信システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、携帯情報端末や携帯電話機に代表される通信端末装置の普及は目覚しく、特に携帯電話機では通話料金や本体価格の低下に伴い、一人に一台の時代となりつつあり、若者の間では既に必須アイテムとなっている。
【０００３】
また、それらの通信端末装置では基本機能である通話機能に加え、テキストデータや各種ファイルを送受信する電子メール機能やインターネット接続機能を具備するものを各通信事業者が短期間に競って商品化しており、次々に性能アップと機能アップが図られている。
【０００４】
殊に、電子メール機能は、着信相手が通話可能であるか否かにかかわらず、要件を文字や記号、絵文字等によって作成したメールで簡単に送信できるため、多くのユーザに利用されており、最近では、通信事業者がパケット通信の定額化をうたい文句に顧客の獲得を図っている。
【０００５】
一方で、電子メール機能は、上述のような利点を有する反面、受信者にとっては、知らないうちに多くのメールが受信され、また、送信者側にとっては、それぞれのメールの重要度がわからないために、重要度が高いにもかかわらず、メールを着信の順番に開封すると、受信者からなかなか返信が得られないという問題がある。
【０００６】
こうした問題に対して、ユーザが予め設定した重要度に関するルールに基づいて受信した電子メールの重要度を決め、その重要度に応じた表示方法で、電子メール見出し一覧表示を行うものが知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００７】
また、メールの情報は、一般的な連絡手段として用いられることが多いものの、個人間の情報伝達手段であることから、プライバシーの保護についても留意する必要がある。こうした要請に対して、従来は、メールをロックする方法が提案されている。この方法は、メールボックスに入ると、携帯電話機の操作者にロックナンバーを要求し、このロックナンバーが一致したときに、メールのロックを解除し、その内容を表示するものである。また、こうした方法以外にも、特定のメールに関しては、特別な操作を行わないと、メールボックスの一覧表にも表示しない方法が提案されている。
【特許文献１】特開平９−２００２５４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
このようにロックナンバーにより他人にメール内容を覗かれることを防止する技術はあるが、このような技術では、作成したメール本文を送信し、第三者がこのメール本文を傍受することについては何ら対策がされていない。
【０００９】
又、ただ単にメール本文を変調して送信するだけでは、第三者に簡単に傍受される。とはいうものの、複雑な暗号化システムを構築してはコストがかかり、現実的ではない。
【００１０】
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、送信側と受信側の電話番号に基づいてメール本文を暗号化し、即ち、簡単な構成で第三者に解読されない携帯電話装置および通信システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
請求項１に記載の発明は、送信先情報とメール本文を有するメール情報を作成する手段と、該作成したメール情報に含まれる送信先情報と予め設定されている情報とを照合する照合手段と、該メール情報に含まれる送信先情報が予め設定されている送信先情報に一致したときに、暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、該生成された暗号鍵に基づいて、前記作成手段で作成したメール本文を暗号化する暗号化手段と、該暗号化手段により暗号化されたメール本文を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項２記載の発明は、メールアドレスと電話番号とを関連づけて記憶するデータテーブルを備え、前記送信するメール情報に含まれるメールアドレスが前記データテーブルに存在するときに、前記暗号鍵生成手段が、送信者の電話番号と受信者の電話番号から暗号鍵を生成することを特徴とする。
請求項３記載の発明は、前記暗号鍵を用いて、暗号化されたメール本文を復号する復号手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項４記載の発明は、送信側の電話番号と受信側の電話番号とで文字データを暗号化し送信する送信側端末と、送信側の電話番号と受信側の電話番号とで前記送信側端末から受信した暗号化された文字データを解読する受信側端末と、を少なくとも有する通信システム。
【発明の効果】
【００１２】
請求項１に記載の発明は、送信時の送信先情報とメール本文を有するメール情報を記憶する手段と、該記憶されたメール情報に含まれる送信先情報と予め設定されている送信先情報とを照合する照合手段と、該メール情報に含まれる送信先情報が予め設定されている送信先情報に一致したときに、暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、該生成された暗号鍵に基づいて、前記記憶手段に記憶したメール本文を暗号化する暗号化手段と、該暗号化手段により暗号化されたメール本文を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１３】
請求項２及び３に記載の発明は、メールの送信側と受信側の電話番号に基づいてメール情報を暗号化するため、簡単な構成でメール情報を暗号化でき、メール情報の送信中に第三者にメール情報を傍受されても容易に暗号が解読されることを防止することが可能である。
【００１４】
請求項４に記載の発明は、簡単な構成で第三者に文字データを傍受されても容易に解読されない通信システムを構築できる為、複雑な暗号化の装置を設けることにより、装置のコスト高となることを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１５】
次に、本発明の一実施形態に係る携帯電話装置について、図面を参照して説明する。
【００１６】
先ず、本実施例装置の概略を説明する。
【００１７】
図１は、本実施例の概略を示すシステムブロック図である。
【００１８】
図１において、送信側の携帯電話装置１００と受信側の携帯電話装置２００とがある。各々の携帯電話装置１００、２００は、メール本文格納部１１０，２１０、暗号生成部１２０、暗号解読部２２０、エンコーダ部１３０、デコーダ部２３０、無線部１４０、２４０を有している。
【００１９】
送信側の携帯電話装置１００において、メール本文格納部は、作成されたメールの本文データを一時的に格納する。暗号鍵生成部は、送信側（例えば、携帯電話１００）と受信側（例えば、携帯電話２００）の電話番号の下４桁の電話番号と、前記メール本文格納部に格納されているメール本文の文字データとの排他的論理和をとることにより、暗号化されたメール本文の文字データを生成する。
【００２０】
エンコーダ部は、暗号化されメール本文データ（バイナリデータ）を、ＢＡＳＥ６４を用いたキャラクタ変換により、エンコードする（詳細は後述する）。
【００２１】
エンコードされたメール本文のデータは、無線部により変調されて無線送信される。
【００２２】
一方、受信側の携帯電話装置２００において、無線部は、携帯電話装置１００から送信された無線信号を受信し、復調する。復調された信号は、デコーダ部においてＢＡＳＥ６４を用いたキャラクタ変換によりデコードされ、デコードされたバイナリデータは、暗号解読部で、送信側（例えば、携帯電話１００）と受信側（例えば、携帯電話２００）の電話番号の下４桁の電話番号との排他的論理和がとられ、暗号が解読されてメール格納部に格納される。又、メール格納部に格納されたメール本文のデータは、ユーザの操作に応じて表示部に表示することが可能である。
【００２３】
本実施例は、メール本文のデータを送信側と受信側の電話番号に基づいて暗号化し、送信するものである。この為、メール本文を無線で送信する際に第三者にメール本文のデータを傍受されても、メール本文を見ることを困難にしている。
【００２４】
尚、図１における暗号生成部１２０、エンコーダ１３０、暗号解読部２２０、デコーダ２３０は、図２に示す制御回路３６内部に搭載されている。
【００２５】
次に、本実施例装置である携帯電話装置について詳細に説明する。
【００２６】
本発明の実施形態に係る携帯電話装置１０は、図２に示すように、通信部（受信手段）１２と、ＣＤＭＡ処理回路１８および音声コーデック２０とからなるベースバンド部１４と、アンテナ１６と、切替回路２２と、増幅回路２４、２８、３２と、第１スピーカ２６と、マイクロホン３０と、第２スピーカ３４と、制御回路（照合手段）３６と、ＲＯＭ３８と、ＲＡＭ（データテーブル）４０と、ディスプレイ４２（表示手段）と、照明部４６と、テンキー４８と、通話キー５０と、切キー５２と、機能キー５４とからなる入力部（入力手段）４４とから構成されている。
通信部１２は、後述のベースバンド部１４から出力される中間周波数帯の送信信号を無線周波数帯に変換し、この信号をアンテナ１６を介して基地局へ発信し、あるいはアンテナ１６を介して受信した基地局からの電波信号を中間周波数帯に変換してベースバンド部１４に出力する。本実施形態においては、送信側端末からメールアドレスやメール情報等を受信し、これをベースバンド部１４に出力する。
【００２７】
ベースバンド部１４を構成するＣＤＭＡ処理回路１８は、符号分割多元接続やスクランブル処理、誤り制御およびタイミング検出等の処理を行う。音声コーデック２０は、音声データの圧縮処理（符号化）および伸長処理を行い、あるいは、アナログ信号をディジタル信号に、ディジタル信号をアナログ信号に変換処理する。また、図示しない内部の増幅回路の増幅度を可変して、受話音量を増幅あるいは減衰させ、マイクロホンの感度を変更する。
【００２８】
切替回路２２は、増幅回路２４を介して第１スピーカ２６に接続されている。第１スピーカ２６は、増幅回路２４で増幅されたベースバンド部１４からの電気信号を音声信号として外部に出力する。この第１スピーカ２６は、ユーザの耳にあてることにより、通話に使用される。
【００２９】
切替回路２２は、また、増幅回路２８を介してマイクロホン３０が接続されている。このマイクロホン３０は、通話に使用され、収音した音声信号を電気信号に変換する。マイクロホン３０から出力された電気信号は、増幅回路２８において増幅されてベースバンド部１４に出力される。
【００３０】
切替回路２２は、また、増幅回路３２を介して第２スピーカ３４が接続されている。この第２スピーカ３４には、増幅回路３２において増幅されたベースバンド部１４から入力された電気信号を音声信号として外部に出力する。この第２スピーカ３４は、受話音を周囲の人々に聞かせるための拡声用のスピーカである。また、第２スピーカ３４は、着信報知の鳴動も行う。なお、これらの３つの増幅回路２４、２８、３２は、ゲインが固定されており、第１スピーカ２６及び第２スピーカ３４の音量やマイクロホン３０の感度を変更することはできないようになっている。
【００３１】
切替回路２２は、また、ベースバンド部１４との接続を、第１スピーカ２６用の増幅回路２４とマイクロホン３０用の増幅回路２８側にするか、あるいは拡声用の第２スピーカ３４用の増幅回路３２とマイクロホン３０用の増幅回路２８側にするかを切り替える。
【００３２】
制御回路３６は、通話に必要な制御（例えば、位置登録、待受け、リンク確立、ハンドオーバなどの制御）や表示制御など携帯電話装置の全ての制御を行う。本実施形態においては、ＲＡＭ４０内に格納されたデータテーブルから受信したメール情報内のメールアドレスに基づいて、送信者側の電話番号を検索し、電話番号がデータテーブル内にあったときには、この電話番号を暗号化部４３に出力する。また、送受信制御、電話番号通知制御および電話番号記憶制御などを行う。さらに、上述した切替回路２２の切替制御やベースバンド部１４における音声コーディング２０を制御し、第１スピーカ２６及び第２スピーカ３４の音量やマイクロホン３０の感度を制御する。
【００３３】
又、制御回路３６は、送信側と受信側の電話番号からメール本文を暗号化／復号化する処理、暗号化されたバイナリデータをＢＡＳＥ６４を用いてエンコードする処理、受信したデータをＢＡＳＥ６４を用いてデコードする処理等を行なう。即ち、制御回路３６は、図１に示す携帯電話装置１００、２００の、暗号生成部１２０、暗号解読部２２０と、エンコーダ部、デコーダ部の機能を有している。
ＲＯＭ３８には、携帯電話装置全体を制御するためのシステムプログラムが格納されている。また、ＲＡＭ４０は、不揮発性メモリ等で構成され、制御回路３６の制御に必要な所定の情報や発呼あるいは電子メールの送信に使用する電話帳データ、写真などの画像データが記憶されている。また、本実施形態においては、特定の送信者のメールアドレスと電話番号とを関連付けて記憶するデータテーブルを備えている。
【００３４】
ディスプレイ４２は、現在の時刻や、電話番号、電子メールの内容等の所定の情報を表示する表示器であり、例えば、カラーＬＣＤやＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）、ＰＤＰ（プラズマ・ディスプレイ・パネル）などで構成されている。照明部４６は、ディスプレイ４２やキー等の照明を行う。入力部４４は、電話番号等の入力を行うテンキー４８と、通話の開始を操作する通話キー５０と、通話の終了を操作する切キー５２と、各種機能の設定を行う機能キー５４と、を有している。
【００３５】
次に、本実施形態に係る携帯電話装置（送信側）の処理動作について、図３に示すフローチャートに基づいて説明する。
【００３６】
先ず、送信側の携帯電話装置は、Ｓ１ステップにおいて、入力部４４で入力されたメール本文をＲＡＭ４０に一時的に格納する。
【００３７】
続くＳ２ステップにおいて、制御回路３６が、入力部４４からメールの送信指示があると判定すると、Ｓ４ステップへ処理を進める。
【００３８】
Ｓ３ステップにおいて、制御回路３６は、Ｓ２ステップにおいて送信指示されたメールの送信先アドレスと同一のアドレスがＲＡＭ４０に格納されているか否か判定し、格納されていればＳ４ステップへ処理を進め、そうでなければ、Ｓ６ステップへ処理を進める。
【００３９】
Ｓ４ステップでは、制御回路３６は、メール送信先のアドレスに対応する電話番号をＲＡＭ４０から読み出すと共に、携帯電話装置１００自身の電話番号も読み出し、ＲＡＭ４０に格納されているメール本文のデータを１文字ずつ、送信側電話番号の下４桁と受信側の電話番号の下４桁交互に排他的論理和をとっていき、暗号化されたメール本文のバイナリデータを生成する。
【００４０】
Ｓ５ステップでは、制御回路３６は、上記Ｓ４ステップで生成したバイナリデータをＢＡＳＥ６４に基づいてキャラクタ変換を行う。ここでいうｂａｓｅ６４は、バイナリデータ、すなわちバイト列を３バイト（２４ビット）ずつに分割し、さらに、この２４ビットを６ビットずつの４つの組に分割して、それぞれを０から６３の計６４種類の数として表現するものである。もうすこし具体的に説明すると、元のバイナリデータの６ビットを０〜６３までの数とみなし、これらをそれぞれアルファベットのＡ〜Ｚの大文字、小文字（全部で２６文字×２の５２文字）、数字の０〜９（全部で１０文字）、および「＋」と「／」との６４文字に対応させることでデータをエンコードする方法である。なお、送信したいバイナリデータのバイト数が３の倍数でないときは、エンコードの結果の文字数が4の倍数になるように、結果に「＝」が１つまたは２つ追加（パディング処理）される。このＢＡＳＥ６４によりキャラクタ変換（エンコード）されたデータは、Ｓ６ステップにおいて、通信部１２により、相手先へ無線送信される。
【００４１】
次に受信側の動作を説明する。
【００４２】
Ｓ２１ステップにおいて、制御回路３６は、メールを受信したと判定するとＳ２２ステップへ処理を進める。
Ｓ２２ステップでは、制御回路３６は、Ｓ２１ステップにおいて受信したメールの発信側アドレスに対応する電話番号がＲＡＭ４０に格納されているか否かを判定し、格納されていればＳ２３ステップへ処理を進め、そうでなければＳ２５ステップへ処理を進める。
【００４３】
Ｓ２３ステップでは、制御回路３６は、ＢＡＳＥ６４によりキャラクタ変換（デコード）する。
【００４４】
Ｓ２４ステップでは、制御回路３６は、Ｓ２３ステップでデコードされたバイナリデータを、送信側のＳ４ステップと同じく、送信側の電話番号と受信側の電話番号とで排他的論理和をとり、暗号化されたデータを解読する。
【００４５】
Ｓ２５ステップでは、制御回路３６は、暗号解読されたデータをＲＡＭ４０に格納する。尚、Ｓ２３ステップにおいて暗号化されたがＲＡＭ４０に電話番号データが格納されていないデータは、暗号化されたまま格納され、又、送信側で暗号化されていないデータはそのままＲＡＭ４０に格納される。
【００４６】
このようにしてＲＡＭ４０に格納されたデータは、ユーザの指示操作に応じて、ディスプレイ４２に表示できる。
【００４７】
このように、本実施例装置は、送信側の電話番号と受信側の電話番号に基づいて、送信するメール本文を暗号化するため、送信されたメール本文のデータを第三者が傍受した場合でも、その暗号を解読するのは困難である為、重要なデータを送信する際には、その情報の秘密を保護することが可能である。
【００４８】
尚、本実施例では、メール本文を暗号化する構成としたが、メールアドレス、メールタイトル等を暗号化しても良い。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
尚、本実施例では、送信側の電話番号と受信側の電話番号に基づいて暗号化したが、送信側、受信側のいずれか一方の電話番号のみに基づいて暗号化しても良い。
【図面の簡単な説明】
【００４９】
【図１】本実施例装置のシステム構成図である。
【図２】本実施例装置の携帯電話装置のブロック図である。
【図３】本実施例の携帯電話装置の処理フローチャートである。
【図４】本実施例の携帯電話装置の処理フローチャートである。
【符号の説明】
【００５０】
１２ 通信部
１６ アンテナ
３６ 制御回路
４０ ＲＡＭ
４２ ディスプレイ
４４ 入力部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
送信時の送信先情報とメール本文を有するメール情報を記憶する手段と、
該記憶されたメール情報に含まれる送信先情報と予め設定されている送信先情報とを照合する照合手段と、
該メール情報に含まれる送信先情報が予め設定されている送信先情報に一致したときに、暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、
該生成された暗号鍵に基づいて、前記記憶手段に記憶したメール本文を暗号化する暗号化手段と、
該暗号化手段により暗号化されたメール本文を送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項２】
メールアドレスと電話番号とを関連づけて記憶するデータテーブルを備え、
前記送信するメール情報に含まれるメールアドレスが前記データテーブルに存在するときに、前記暗号鍵生成手段が、送信者の電話番号と受信者の電話番号から暗号鍵を生成することを特徴とする請求項１に記載された携帯電話装置。
【請求項３】
前記暗号鍵を用いて、暗号化されたメール本文を復号する復号手段をさらに備えたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載された携帯電話装置。
【請求項４】
送信側の電話番号と受信側の電話番号とで文字データを暗号化し送信する送信側端末と、
送信側の電話番号と受信側の電話番号とで前記送信側端末から受信した暗号化された文字データを解読する受信側端末と、
を少なくとも有する通信システム。
【請求項１】
送信時の送信先情報とメール本文を有するメール情報を記憶する手段と、
該記憶されたメール情報に含まれる送信先情報と予め設定されている送信先情報とを照合する照合手段と、
該メール情報に含まれる送信先情報が予め設定されている送信先情報に一致したときに、暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、
該生成された暗号鍵に基づいて、前記記憶手段に記憶したメール本文を暗号化する暗号化手段と、
該暗号化手段により暗号化されたメール本文を送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項２】
メールアドレスと電話番号とを関連づけて記憶するデータテーブルを備え、
前記送信するメール情報に含まれるメールアドレスが前記データテーブルに存在するときに、前記暗号鍵生成手段が、送信者の電話番号と受信者の電話番号から暗号鍵を生成することを特徴とする請求項１に記載された携帯電話装置。
【請求項３】
前記暗号鍵を用いて、暗号化されたメール本文を復号する復号手段をさらに備えたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載された携帯電話装置。
【請求項４】
送信側の電話番号と受信側の電話番号とで文字データを暗号化し送信する送信側端末と、
送信側の電話番号と受信側の電話番号とで前記送信側端末から受信した暗号化された文字データを解読する受信側端末と、
を少なくとも有する通信システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００６−１９１３８５（Ｐ２００６−１９１３８５Ａ）
【公開日】平成１８年７月２０日（２００６．７．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−１７１８（Ｐ２００５−１７１８）
【出願日】平成１７年１月６日（２００５．１．６）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（０００２１４８９２）鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年７月２０日（２００６．７．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年１月６日（２００５．１．６）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（０００２１４８９２）鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Ｆターム（参考）】
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