携帯電話装置
【課題】 着信メロディに替えて、もしくは、付加的に、多様な着信動作の制御を行う携帯電話装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 携帯電話装置1の備えるRAM17には、着信メロディのデータ、キャラクタ画像データ、踊りのデータが格納され、フラッシュROM18には、着信制御プログラム181が格納される。無線部19が着信検知すると、判定部25は、設定テーブルの内容にしたがって、着信時の動作を決定する。着信動作制御部26は、その判定結果にしたがって着信動作を制御する。着信動作としては、キャラクタ画像が踊る動画像がLCD12に表示される。また、駆動部20を駆動させることにより2つ折りの装置本体が開く動作を行う。これらの動作は、音声着信、メール着信において個別に設定可能であり、また、電話帳に登録されたメンバごとに個別に設定可能である。
【解決手段】 携帯電話装置1の備えるRAM17には、着信メロディのデータ、キャラクタ画像データ、踊りのデータが格納され、フラッシュROM18には、着信制御プログラム181が格納される。無線部19が着信検知すると、判定部25は、設定テーブルの内容にしたがって、着信時の動作を決定する。着信動作制御部26は、その判定結果にしたがって着信動作を制御する。着信動作としては、キャラクタ画像が踊る動画像がLCD12に表示される。また、駆動部20を駆動させることにより2つ折りの装置本体が開く動作を行う。これらの動作は、音声着信、メール着信において個別に設定可能であり、また、電話帳に登録されたメンバごとに個別に設定可能である。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声やデータの通信を行う携帯電話装置に関するものであり、詳しくは、音声やデータの着信時の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話の急速な普及に伴い、昨今、携帯電話装置の多機能化が進んでいる。携帯電話装置は、単なる通話用の機器として利用されるだけでなく、カラー画面に動画や写真を表示させる、メールを送信する、インターネットに接続する、などの様々な機能を備えており、その付加価値が注目を集めている。
【0003】携帯電話装置が備える付加価値機能として、着信メロディ機能がある。従来の電話機のような定型的な呼び出し音による着信の通知を行うだけでなく、様々なジャンルの着信メロディを再生することにより着信通知を行うものである。利用者は好みの着信メロディを選択することが可能であり、お気に入りのメロディにより着信を知ることができるのである。
【0004】従来の携帯電話装置における着信時の制御について、図13、図14を用いて説明する。図13は、従来の携帯電話装置100の要部を表すブロック図である。携帯電話装置100は、各種情報表示を行うカラーLCD112、スピーカ113、着信音を生成する音源IC114,マイク115、レシーバ116、データを格納するためのRAM117、フラッシュROM118、無線回線を通じて通信を行うための無線部119、携帯電話装置全体を制御するCPU110、操作キー111などを備えている。
【0005】無線部119が着信検知すると、CPU110はフラッシュROM118に格納されたプログラムに従い、LCD112に対して着信表示を行うとともに、RAM117に格納された着信メロディのデータを読出す。読み出された着信メロディのデータは、音源IC114を利用して再生され、スピーカ113より出力される。着信メロディが再生されている状態で、使用者が操作キー111を押下して着信操作を行うと、CPU110は無線通信路を確立する。そして、マイク115から入力された音声信号は符合化されて相手端末に送信され、相手端末から受信した音声データは複合されてレシーバ116から出力されるのである。
【0006】図14は、従来の着信制御を表すフローチャートである。携帯電話装置100は、無線部119が着信を検知すると(ステップS101)、ステップS102〜S110の判定処理を行い、判定結果に基づいて着信時に異なった制御を行う。
【0007】音声着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS102でNO)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS103でNO)には、音声着信、メール着信において無音着信を行う(ステップS105)。
【0008】音声着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS102でNO)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS103でYES)には、音声着信において無音着信を行い、メール着信において設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS104)。
【0009】音声着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS102でYES)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS106でNO)には、音声着信において、設定した着信メロディを再生することにより着信通知を行い、メール着信において無音着信を行う(ステップS107)。
【0010】音声着信、メール着信、それぞれに対して着信メロディの再生設定されている場合(ステップS102、S106でYES)には、さらに、電話帳データに対する再生設定がされているか否かの判定を行う(ステップS108)。
【0011】なお、電話帳のデータに対する着信メロディの再生設定とは、電話帳に登録されている相手からの着信に対してのみ着信メロディを再生する設定である。
【0012】電話帳のデータに対する再生設定がされていない場合(ステップS108でNO)には、音声着信、メール着信において、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS109)。一方、電話帳のデータに対する再生設定がされている場合(ステップS108でYES)には、電話帳のデータに登録されている相手からの音声着信、メール着信に対して、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS110)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の携帯電話装置では、音声着信、メール着信時に、着信メロディを再生するか、再生しないかの制御を行っているだけである。したがって、無音設定にしている場合には、着信に気づき難いという問題がある。また、多機能化の進む携帯電話装置においては、着信メロディに加えて、さらに、多様な形態で着信通知を行うことで、携帯電話利用者に対して、付加価値の高いサービスを提供することも可能である。
【0014】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、着信メロディに替えて、もしくは、付加的に、多様な着信制御を行う携帯電話装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1の発明は、無線回線を利用した通信を行う携帯電話装置であって、着信を判定する判定部と、着信時、着信を知らせるための着信メロディを再生する再生手段と、着信時に表示装置上に表示させるキャラクタ画像のデータを格納する第1の記憶手段と、前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像に所定の動作をさせる動作プログラムを格納した第2の記憶手段と、着信時、前記再生手段に前記着信メロディを再生させつつ、前記第1および第2の記憶手段から読み出したデータに基づいて、キャラクタ画像が所定の動作を行う動画像を前記表示装置上に表示させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯電話装置において、前記キャラクタ画像のデータを、前記無線回線を通じてデータサーバからダウンロードし、前記第1の記憶手段に格納するデータ取得手段を備えることを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、複数種類のキャラクタ画像のデータが格納されており、さらに、着信時に前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像を利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する設定手段を備えることを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項3に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、キャラクタ画像に対してどのような動作をさせるかを規定した複数種類の動作データが格納されており、前記設定手段は、着信時に前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像に、いずれの動作をさせるかを利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する手段を含むことを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、複数種類の着信メロディのデータが格納されており、前記設定手段は、着信時に再生する着信メロディを利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する手段を含むことを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記判定部は、着信が、音声着信であるか、メール着信であるかを判定する手段を含んでおり、前記設定手段は、音声着信時およびメール着信時それぞれにおいて、前記設定情報を記憶することを特徴とする。
【0021】請求項7の発明は、請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記設定手段は、電話帳データに登録されているメンバに対して、個別に、前記設定情報を記憶することを特徴とする。
【0022】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段はRAMであり、前記第2の記憶手段はフラッシュROMであることを特徴とする。
【0023】請求項9の発明は、無線回線を通じて通信を行う携帯電話装置であって、前記携帯電話装置の装置本体は2つ折りに折りたたみ可能な構造であり、着信を判定する判定部と、前記装置本体を折りたたみ状態と開いた状態との間で開閉動作させる駆動手段と、着信時、前記駆動手段に対して、前記装置本体を開いた状態へと動作させる指示命令を送出する制御手段と、着信時に前記指示命令を送出するか否かを設定情報として記憶する設定手段とを備えることを特徴とする。
【0024】請求項10の発明は、請求項9に記載の携帯電話装置において、前記判定部は、音声着信およびメール着信を判定する手段を含んでおり、前記設定手段は、音声着信時およびメール着信時それぞれにおいて、前記指示命令を送出するか否かを設定情報として記憶することを特徴とする。
【0025】請求項11の発明は、請求項9または請求項10に記載の携帯電話装置において、前記設定手段は、電話帳データに登録されているメンバに対して、個別に前記設定情報を記憶することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0027】{1.携帯電話装置の利用形態}図1は、本発明にかかる携帯電話装置1の利用イメージ図である。携帯電話装置1は、最寄りの基地局33aとの間で無線通信可能である。さらに、基地局33aは、有線もしくは無線の回線網34を介して相手端末の最寄りの基地局33bと通信可能である。そして、相手端末と基地局33bとの間で無線通信が行われることにより、携帯電話装置1と相手端末との間で通話が可能となる。
【0028】また、携帯電話装置1は、メール送受信の機能を備えている。携帯電話装置1から送信されたメールは、回線網34に接続されたセンタ35を経由してメールサーバ37に蓄積される。このメールは、相手端末がメールサーバ37からダウンロードすることにより、もしくは、メールサーバ37から相手端末に転送されることにより相手端末に到達する。一方、携帯電話装置1に対して送信されたメールも、同様に、携帯電話装置1がメールサーバ37からメールをダウンロードすることにより、もしくは、メールサーバ37より携帯電話装置1にメールが転送されることにより、携帯電話装置1に到達する。
【0029】{2.携帯電話装置の構成}図2は、本実施の形態にかかる携帯電話装置1の要部を表すブロック図である。携帯電話装置1は、各種情報入力を行う操作キー11、文字情報や画像情報などの各種情報表示を行う液晶表示装置(LCD)12、スピーカ13、音源IC14、マイク15、レシーバ16、無線部19等を備えている。
【0030】操作キー11は、電話番号の指定操作を行う他、本実施の形態における携帯電話装置1のさまざまな設定入力を行うために利用されるものであり、数値、文字などの入力キーの他、カーソルキーなどからなる。LCD12は、入力された文字情報の表示や、画像情報の表示、各種設定情報の表示用に用いられるものであり、本実施の形態では、カラー画像を表示可能な液晶表示装置としている。
【0031】無線部19は、基地局との間で無線通信を行う送受信回路であり、マイク15より入力された音声信号は、符合化された後、無線部19を介して相手端末へと送信される。また、相手端末が送信した音声データは無線部19を介して受信され、複合化された後、レシーバ16より出力される。また、着信時には、音源IC14において着信メロディの楽曲が再生され、スピーカ13より出力される。
【0032】図1に示すように、本実施の形態にかかる携帯電話装置1は、装置本体が2つ折りに折りたたむことが可能な構造となっている。さらに、携帯電話装置1は、モータ等で構成される駆動部20を備えており、CPU10の制御下において駆動部20を駆動させることにより、本体を電動で開閉させることを可能としている。この開閉動作は、いずれかの操作キー(もしくは、専用のボタン)の操作に応答して動作することが可能であり、本実施の形態においては、後述するが、音声着信やメール着信などの着信時に連動して動作させるようにしている。
【0033】また、携帯電話装置1は、記憶手段としてRAM17、フラッシュROM(フラッシュメモリ)18を備えている。RAM17は、バックアップ用バッテリを備えたRAM(たとえばSRAM)であり、携帯電話装置1の電源を切った後もデータの記憶保持を可能としている。フラッシュメモリ18は、書き換え可能なROM(たとえばEEPROM)であり、プログラムの保存用などに用いられる。
【0034】図3は、RAM17のメモリマップを示す図である。RAM17には、着信メロディのデータ171、キャラクタ画像データ172、キャラクタ画像の踊りデータ173などが格納されている。
【0035】着信メロディのデータ171は、着信時に再生する楽曲のデータであり、RAM17には、複数の着信メロディのデータ171を記憶しておくことができる。したがって、利用者は、複数の着信メロディの中から好みの着信メロディを選択して使用することが可能である。
【0036】キャラクタ画像データ172は、着信時にLCD12上に表示させるキャラクタの画像データであり、RAM17には複数のキャラクタ画像データ172を記憶しておくことができる。したがって、利用者は、複数のキャラクタの中から好みのキャラクタを選択して使用することが可能である。
【0037】キャラクタ画像の踊りデータ173は、LCD12上に表示させたキャラクタの画像に動作を加えるためのデータである。RAM17には複数のキャラクタ画像の踊りデータ173を記憶しておくことができる。したがって、利用者は、複数のキャラクタの中から好みのキャラクタを選択し、さらに、複数の踊りの中から好みの踊りを選択することによって、好みのキャラクタに好みの踊りをさせることができるのである。
【0038】図4は、フラッシュメモリ18のメモリマップを示す図である。フラッシュメモリ18には、携帯電話装置1の着信時における動作制御を行う着信制御プログラム181、着信時において携帯電話装置1がどのような動作を行うかを設定した情報を記録している設定テーブル182、電話帳データ183などが格納されている。
【0039】前述したように、利用者は、操作キー11等を用いた所定の操作を行うことにより、好きなキャラクタ画像と、好きな踊りとを選択することが可能である。そして、着信制御プログラム181は、設定テーブル182に設定されたキャラクタ画像データ172と、踊りデータ173とを読み込み、これらをパラメータとして、もしくは、実行モジュールとして実行するのである。これによって、LCD12上には、キャラクタ画像が踊る動画像が表示されるのである。
【0040】図5は、設定テーブル182の内容を示す図である。設定テーブル182には、「着信メロディの設定」、「キャラクタ・踊り設定」、「本体開閉設定」の3種類の設定情報が登録されている。
【0041】「着信メロディ設定」は、着信時に、着信メロディを再生するか否かの設定である。さらに、「着信メロディ設定」では、音声着信時とメール着信時において個別設定可能である。つまり、音声着信時に着信メロディを再生するか否かの設定、メール着信時に着信メロディを再生するか否かの設定を個別に登録しておくことができる。
【0042】さらに、「着信メロディ設定」では、電話帳設定を行うことが可能である。電話帳設定では、電話帳データ183に登録されているデータ(つまり、登録している相手)からの着信である場合にのみ、着信メロディを再生するように設定することが可能である。また、電話帳データ183に登録された相手の中で、特定の相手にのみ、着信メロディを再生するか否かの設定をすることも可能である。
【0043】「キャラクタ・踊り設定」は、着信時にLCD12に表示させるキャラクタ画像データ172の選択情報、および、キャラクタ画像を動作させる踊りデータ173の選択情報である。前述したように、RAM17には、複数のキャラクタ画像データ172、および、複数の踊りデータ173を記憶しておくことが可能であり、利用者は、この中から好みのキャラクタと好みの踊りを選択することが可能である。そして、この選択情報が設定情報として設定テーブル182に登録されるのである。
【0044】さらに、「キャラクタ・踊り設定」では、音声着信時とメール着信時において個別設定可能である。つまり、音声着信時にいずれのキャラクタ画像を表示させるか、また、そのキャラクタ画像にいずれの踊りをさせるかの設定、もしくは、メール着信時にいずれのキャラクタ画像を表示させるか、また、そのキャラクタ画像にいずれの踊りをさせるかの設定をすることが可能である。
【0045】このように、音声着信、メール着信において個別の設定が可能であるので、利用者は、LCD12に表示されたキャラクタを見ることによって、または、その踊りを見ることによって、容易に音声着信とメール着信を区別することができるのである。また、好みのキャラクタと好みの踊りを組み合わせることで、多様な着信動作を楽しむことができるのである。
【0046】「本体開閉設定」は、着信時に駆動部20を駆動させることにより、携帯電話装置1の装置本体に開く動作をさせるか否かの設定である。この設定がされている状態で着信があった場合には、閉じていた装置本体が、着信に連動して開く動作を行うのである。これによって、利用者は、物理的な動作を通じて着信を確実に認識することが可能である。
【0047】なお、これら「着信メロディの設定」、「キャラクタ・踊り設定」、「本体開閉設定」は、利用者が操作キー11を用いて入力操作することにより自由に登録可能である。
【0048】図6は、携帯電話装置1が備える各装置構成と、着信制御プログラム181がCPU10、メモリなどのハードウェア資源を利用して実行することにより実現される機能部を示す図である。図中、判定部25、着信動作制御部26は、着信制御プログラム181が実行することにより実現される機能部である。ただし、これら機能部の一部または全部がハードウェアで構成されていてもよい。
【0049】判定部25は、無線部19が着信を検知すると、設定テーブル182に設定された情報に従って、携帯電話装置1にどのような動作をさせるかを判定する。着信動作制御部26は、判定部25の判定結果に基づいて、各装置に対して着信時の動作を行わせる。着信時の動作とは、前述したように、着信メロディを再生する、キャラクタ画像を表示する、本体に開く動作をさせるなどの動作である。
【0050】{3.処理手順}次に、着信制御プログラム181の実行による携帯電話装置1における着信時の動作について、図7ないし図12のフローチャートを参照しながら説明する。
【0051】無線部9より着信指示が届くと判定部25は着信を検知し(ステップS1)、以下に示すような判定処理を行う。具体的には、判定部25は、フラッシュROM18に格納されている設定テーブル182の内容に基づいて判定処理を行う。つまり、以下の処理手順において「設定されている」、「設定されていない」という判定は、判定部25が設定テーブル182を参照することにより判定されるものである。
【0052】<パターン1>音声着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS2でNO)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS3でNO)には、音声着信、メール着信において無音着信を行う(ステップS5)。
【0053】<パターン2>音声着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS2でNO)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS3でYES)には、音声着信において無音着信を行い、メール着信において設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS4)。
【0054】<パターン3>音声着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS2でYES)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS6でNO)には、音声着信において、設定した着信メロディを再生することにより着信通知を行い、メール着信において無音着信する(ステップS7)。
【0055】音声着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS2でYES)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS6でYES)には、さらに、電話帳データ183に対する設定がされているか否かの判定を行う(ステップS8)。
【0056】<パターン4>電話帳データ183に対して、着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS8でNO)であって、キャラクタ設定がされていない場合(ステップS9でNO)には、音声着信、メール着信において、設定された着信メロディを再生することにより着信通知する(ステップS10)。また、キャラクタ設定がされており(ステップS9でYES)、踊り設定がされていない場合(ステップS11でNO)にも、音声着信、メール着信において、設定された着信メロディを再生することにより着信通知する(ステップS10)。
【0057】<パターン5>電話帳データ183に対して、着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS8でYES)であって、キャラクタ設定がされていない場合(ステップS12でNO)、もしくは、キャラクタ設定はされているが、踊り設定がされていない場合(ステップS14でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信、メール着信に対して、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS13)。また、電話帳データ183の特定の相手に対してのみ、着信メロディの再生設定がされている場合には、その相手からの着信に対して着信メロディの再生を行う。
【0058】次に、ステップS11で踊り設定がされていると判定された場合の処理について、図9、図10を参照しながら説明する。
【0059】<パターン6>音声着信での動作設定(音声着信時におけるキャラクタ、踊り設定。以下、同様)がされていない場合(ステップS15でNO)であって、メール着信での動作設定(メール着信時におけるキャラクタ、踊り設定。以下、同様)がされていない場合(ステップS16でNO)には、音声着信、メール着信において、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS17)。
【0060】<パターン7>音声着信での動作設定がされていない場合(ステップS15でNO)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS16でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が電動で開く設定をしていない場合(ステップS18でNO)、メール着信時において、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS19)。
【0061】<パターン8>一方、着信時に装置本体が電動で開く設定をしている場合(ステップS18でYES)、メール着信時において、装置本体が開きながら、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS20)。
【0062】<パターン9>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS15でYES)であって、メール着信での動作設定がされていない場合(ステップS21でNO)であり、かつ、着信時に装置本体が電動で開く設定をしていない場合(ステップS22でNO)、音声着信において、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS23)。
【0063】<パターン10>一方、着信時に装置本体が電動で開く設定をしている場合(ステップS22でYES)、音声着信において、装置本体が開きながら、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS24)。
【0064】<パターン11>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS15でYES)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS21でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が電動で開く設定をしていない場合(ステップS25でNO)、音声着信、メール着信において、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS26)。
【0065】<パターン12>一方、着信時に装置本体が電動で開く設定をしている場合(ステップS25でYES)、音声着信、メール着信において、装置本体が開きながら、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS27)。
【0066】次に、ステップS14で踊り設定がされていると判定された場合の処理について、図11、図12を参照しながら説明する。
【0067】<パターン13>音声着信での動作設定がされていない場合(ステップS28でNO)であって、メール着信での動作設定がされていない場合(ステップS29でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信、メール着信に対して、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS30)。また、電話帳データ183の特定の相手に対してのみ、着信メロディの再生設定がされている場合には、その相手からの着信に対して着信メロディの再生を行う。以下においても、電話帳データに対する設定は、特定の相手のみに対する設定を含むものとする。
【0068】<パターン14>音声着信での動作設定がされていない場合(ステップS28でNO)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS29でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしていない場合(ステップS31でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からのメール着信に対して、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS32)。
【0069】<パターン15>音声着信での動作設定がされていない場合(ステップS28でNO)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS29でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしている場合(ステップS31でYES)には、電話帳データ183に登録された相手からのメール着信において、装置本体が開きながら、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS33)。
【0070】<パターン16>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS28でYES)であって、メール着信での動作設定がされていない場合(ステップS34でNO)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしていない場合(ステップS35でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信に対して、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS36)。
【0071】<パターン17>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS28でYES)であって、メール着信での動作設定がされていない場合(ステップS34でNO)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしている場合(ステップS35でYES)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信に対して、装置本体が開きながら、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS37)。
【0072】<パターン18>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS28でYES)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS34でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしていない場合(ステップS38でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信、メール着信に対して、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS39)。
【0073】<パターン19>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS28でYES)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS34でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしている場合(ステップS38でYES)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信、メール着信に対して、装置本体が開きながら、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS40)。
【0074】以上の判定処理により、各パターンに応じた着信動作が実行される。着信動作が実行された状態で、使用者が操作キー11を押下し、着信を指示すると、CPU10は、無線通信路を確立する。そして、マイク15からの音声は符合化されて、相手端末に送信されるとともに、相手端末から受信した音声データを複合し、レシーバ6から出力する。このようにして会話が行われる。
【0075】このように、本実施の形態にかかる携帯電話装置1は、多様な着信動作を行うことが可能であり、携帯電話装置に付加価値を与えることができる。また、多様な着信動作は、利用者が任意に設定可能であるので、利用者の好みに応じて自由に着信動作を組み合わせることができる。
【0076】{4.ダウンロード}次に、着信メロディのデータ171、キャラクタ画像データ172、踊りデータ173をデータサーバ36(図1に図示)からダウンロードする場合の動作について説明する。
【0077】携帯電話装置1は、フラッシュROM18に格納されたダウンロードプログラム184(図4に図示)を実行させることにより、着信メロディのデータ172、キャラクタ画像データ172等を格納しているデータサーバ36に対してダウンロード要求を行うことが可能である。このダウンロードプログラム184がCPU10、メモリ等のハードウェア資源を利用して実行することにより実現される機能を図6中、データ取得部27として図示している。
【0078】データ取得部27がデータサーバ36に対してキャラクタ画像データ172のダウンロード要求を行うと、キャラクタ画像データ172が、回線網34を通じて基地局13まで伝送される。さらに、キャラクタ画像データ172は、基地局13から無線回線を介し、携帯電話装置1に送られ、無線部9、データ取得部27を経由してRAM17に格納される。
【0079】同様に、着信メロディのデータ171、踊りデータ173についても、データ取得部27がデータサーバ36にダウンロード要求を行うことで、ダウンロードした着信メロディのデータ171や踊りデータ173をRAM17に格納することができる。
【0080】このようにして、利用者は、ネットワーク上から、好みの着信メロディをダウンロードすることや、好みのキャラクタ画像と、そのキャラクタ画像を動作させる好みの踊りのデータを自由にダウンロードし、RAM17に格納しておくことができるのである。そして、設定テーブル182の内容を変更することにより、自由に好みの設定で着信動作を楽しむことができるのである。
【0081】以上、上記実施の形態では、携帯電話装置において、着信メロディに合わせて、キャラクタを躍らせる例を示したが、PHSなど移動機の種類に依存せず同様の効果を有する。また、有線電話端末に利用することも可能である。
【0082】以上のように本発明においては、前記従来の携帯電話装置において、着信メロディに合わせて、キャラクタが踊るという機能を追加したため、着信時のユーザインタフェース向上を実現するとともに、着信メロディに関する付加価値をつけることができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明では、着信時、着信メロディを再生させつつ、表示装置上にキャラクタ画像の動画像が表示するので、着信時の動作に多様性を持たせることができる。
【0084】請求項2記載の発明では、キャラクタ画像のデータをデータサーバからダウンロードし、記憶手段に記憶するので、好みのキャラクタを容易に取得することができる。
【0085】請求項3記載の発明では、複数種類のキャラクタ画像を格納しており、利用者が任意に選択することが可能であるので、キャラクタを自由に変更して着信動作を楽しむことができる。
【0086】請求項4記載の発明では、複数種類の動作データを格納しており、利用者が任意に選択することが可能であるので、キャラクタの動作を自由に変更して着信動作を楽しむことができる。
【0087】請求項5記載の発明では、複数種類に着信メロディを格納しており、利用者が任意に選択することが可能であるので、着信メロディを自由に変更し、キャラクタ画像の合わせて着信動作を楽しむことができる。
【0088】請求項6または請求項10記載の発明では、着信時の動作は、音声着信時、メール着信時、個別に設定可能であるので、着信動作設定にバリエーションを持たせることができる。
【0089】請求項7または請求項11記載の発明では、着信時の携帯電話装置の動作設定は、電話帳データに登録されているメンバに対して個別に設定可能であるので、着信動作設定にバリエーションを持たせることができる。
【0090】請求項8記載の発明では、キャラクタ画像のデータはRAMに記憶され、キャラクタ画像に動作をさせる動作プログラムをフラッシュROMに記憶しているので、データおよびプログラムの追加、アップデートなどが容易である。
【0091】請求項9記載の発明では、2つ折りに折りたたみ可能な装置本体に対して、着信時、装置本体を開く状態へと動作させるので、装置本体の物理的な動きによって着信を確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 携帯電話装置の利用イメージ図である。
【図2】 本実施の形態にかかる携帯電話装置のブロック構成図である。
【図3】 RAMのメモリマップを示す図である。
【図4】 フラッシュROMのメモリマップを示す図である。
【図5】 設定テーブルの設定内容を示す図である。
【図6】 ソフトウェア機能も含めた携帯電話装置のブロック構成とデータの流れを示す図である。
【図7】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図8】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図9】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図10】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図11】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図12】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図13】 従来の携帯電話装置のブロック構成およびRAMのメモリマップを示す図である。
【図14】 従来の携帯電話装置における着信時の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話装置、10 CPU、11 操作キー、12 LCD、17 RAM、18 フラッシュROM、20 駆動部、25 判定部、26 着信動作制御部、27 データ取得部、171 着信メロディのデータ、172 キャラクタ画像データ、173 踊りデータ、181 着信制御プログラム、182設定テーブル、183 電話帳データ、184 ダウンロードプログラム。
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声やデータの通信を行う携帯電話装置に関するものであり、詳しくは、音声やデータの着信時の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話の急速な普及に伴い、昨今、携帯電話装置の多機能化が進んでいる。携帯電話装置は、単なる通話用の機器として利用されるだけでなく、カラー画面に動画や写真を表示させる、メールを送信する、インターネットに接続する、などの様々な機能を備えており、その付加価値が注目を集めている。
【0003】携帯電話装置が備える付加価値機能として、着信メロディ機能がある。従来の電話機のような定型的な呼び出し音による着信の通知を行うだけでなく、様々なジャンルの着信メロディを再生することにより着信通知を行うものである。利用者は好みの着信メロディを選択することが可能であり、お気に入りのメロディにより着信を知ることができるのである。
【0004】従来の携帯電話装置における着信時の制御について、図13、図14を用いて説明する。図13は、従来の携帯電話装置100の要部を表すブロック図である。携帯電話装置100は、各種情報表示を行うカラーLCD112、スピーカ113、着信音を生成する音源IC114,マイク115、レシーバ116、データを格納するためのRAM117、フラッシュROM118、無線回線を通じて通信を行うための無線部119、携帯電話装置全体を制御するCPU110、操作キー111などを備えている。
【0005】無線部119が着信検知すると、CPU110はフラッシュROM118に格納されたプログラムに従い、LCD112に対して着信表示を行うとともに、RAM117に格納された着信メロディのデータを読出す。読み出された着信メロディのデータは、音源IC114を利用して再生され、スピーカ113より出力される。着信メロディが再生されている状態で、使用者が操作キー111を押下して着信操作を行うと、CPU110は無線通信路を確立する。そして、マイク115から入力された音声信号は符合化されて相手端末に送信され、相手端末から受信した音声データは複合されてレシーバ116から出力されるのである。
【0006】図14は、従来の着信制御を表すフローチャートである。携帯電話装置100は、無線部119が着信を検知すると(ステップS101)、ステップS102〜S110の判定処理を行い、判定結果に基づいて着信時に異なった制御を行う。
【0007】音声着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS102でNO)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS103でNO)には、音声着信、メール着信において無音着信を行う(ステップS105)。
【0008】音声着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS102でNO)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS103でYES)には、音声着信において無音着信を行い、メール着信において設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS104)。
【0009】音声着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS102でYES)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS106でNO)には、音声着信において、設定した着信メロディを再生することにより着信通知を行い、メール着信において無音着信を行う(ステップS107)。
【0010】音声着信、メール着信、それぞれに対して着信メロディの再生設定されている場合(ステップS102、S106でYES)には、さらに、電話帳データに対する再生設定がされているか否かの判定を行う(ステップS108)。
【0011】なお、電話帳のデータに対する着信メロディの再生設定とは、電話帳に登録されている相手からの着信に対してのみ着信メロディを再生する設定である。
【0012】電話帳のデータに対する再生設定がされていない場合(ステップS108でNO)には、音声着信、メール着信において、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS109)。一方、電話帳のデータに対する再生設定がされている場合(ステップS108でYES)には、電話帳のデータに登録されている相手からの音声着信、メール着信に対して、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS110)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の携帯電話装置では、音声着信、メール着信時に、着信メロディを再生するか、再生しないかの制御を行っているだけである。したがって、無音設定にしている場合には、着信に気づき難いという問題がある。また、多機能化の進む携帯電話装置においては、着信メロディに加えて、さらに、多様な形態で着信通知を行うことで、携帯電話利用者に対して、付加価値の高いサービスを提供することも可能である。
【0014】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、着信メロディに替えて、もしくは、付加的に、多様な着信制御を行う携帯電話装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1の発明は、無線回線を利用した通信を行う携帯電話装置であって、着信を判定する判定部と、着信時、着信を知らせるための着信メロディを再生する再生手段と、着信時に表示装置上に表示させるキャラクタ画像のデータを格納する第1の記憶手段と、前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像に所定の動作をさせる動作プログラムを格納した第2の記憶手段と、着信時、前記再生手段に前記着信メロディを再生させつつ、前記第1および第2の記憶手段から読み出したデータに基づいて、キャラクタ画像が所定の動作を行う動画像を前記表示装置上に表示させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯電話装置において、前記キャラクタ画像のデータを、前記無線回線を通じてデータサーバからダウンロードし、前記第1の記憶手段に格納するデータ取得手段を備えることを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、複数種類のキャラクタ画像のデータが格納されており、さらに、着信時に前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像を利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する設定手段を備えることを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項3に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、キャラクタ画像に対してどのような動作をさせるかを規定した複数種類の動作データが格納されており、前記設定手段は、着信時に前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像に、いずれの動作をさせるかを利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する手段を含むことを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、複数種類の着信メロディのデータが格納されており、前記設定手段は、着信時に再生する着信メロディを利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する手段を含むことを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記判定部は、着信が、音声着信であるか、メール着信であるかを判定する手段を含んでおり、前記設定手段は、音声着信時およびメール着信時それぞれにおいて、前記設定情報を記憶することを特徴とする。
【0021】請求項7の発明は、請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記設定手段は、電話帳データに登録されているメンバに対して、個別に、前記設定情報を記憶することを特徴とする。
【0022】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段はRAMであり、前記第2の記憶手段はフラッシュROMであることを特徴とする。
【0023】請求項9の発明は、無線回線を通じて通信を行う携帯電話装置であって、前記携帯電話装置の装置本体は2つ折りに折りたたみ可能な構造であり、着信を判定する判定部と、前記装置本体を折りたたみ状態と開いた状態との間で開閉動作させる駆動手段と、着信時、前記駆動手段に対して、前記装置本体を開いた状態へと動作させる指示命令を送出する制御手段と、着信時に前記指示命令を送出するか否かを設定情報として記憶する設定手段とを備えることを特徴とする。
【0024】請求項10の発明は、請求項9に記載の携帯電話装置において、前記判定部は、音声着信およびメール着信を判定する手段を含んでおり、前記設定手段は、音声着信時およびメール着信時それぞれにおいて、前記指示命令を送出するか否かを設定情報として記憶することを特徴とする。
【0025】請求項11の発明は、請求項9または請求項10に記載の携帯電話装置において、前記設定手段は、電話帳データに登録されているメンバに対して、個別に前記設定情報を記憶することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0027】{1.携帯電話装置の利用形態}図1は、本発明にかかる携帯電話装置1の利用イメージ図である。携帯電話装置1は、最寄りの基地局33aとの間で無線通信可能である。さらに、基地局33aは、有線もしくは無線の回線網34を介して相手端末の最寄りの基地局33bと通信可能である。そして、相手端末と基地局33bとの間で無線通信が行われることにより、携帯電話装置1と相手端末との間で通話が可能となる。
【0028】また、携帯電話装置1は、メール送受信の機能を備えている。携帯電話装置1から送信されたメールは、回線網34に接続されたセンタ35を経由してメールサーバ37に蓄積される。このメールは、相手端末がメールサーバ37からダウンロードすることにより、もしくは、メールサーバ37から相手端末に転送されることにより相手端末に到達する。一方、携帯電話装置1に対して送信されたメールも、同様に、携帯電話装置1がメールサーバ37からメールをダウンロードすることにより、もしくは、メールサーバ37より携帯電話装置1にメールが転送されることにより、携帯電話装置1に到達する。
【0029】{2.携帯電話装置の構成}図2は、本実施の形態にかかる携帯電話装置1の要部を表すブロック図である。携帯電話装置1は、各種情報入力を行う操作キー11、文字情報や画像情報などの各種情報表示を行う液晶表示装置(LCD)12、スピーカ13、音源IC14、マイク15、レシーバ16、無線部19等を備えている。
【0030】操作キー11は、電話番号の指定操作を行う他、本実施の形態における携帯電話装置1のさまざまな設定入力を行うために利用されるものであり、数値、文字などの入力キーの他、カーソルキーなどからなる。LCD12は、入力された文字情報の表示や、画像情報の表示、各種設定情報の表示用に用いられるものであり、本実施の形態では、カラー画像を表示可能な液晶表示装置としている。
【0031】無線部19は、基地局との間で無線通信を行う送受信回路であり、マイク15より入力された音声信号は、符合化された後、無線部19を介して相手端末へと送信される。また、相手端末が送信した音声データは無線部19を介して受信され、複合化された後、レシーバ16より出力される。また、着信時には、音源IC14において着信メロディの楽曲が再生され、スピーカ13より出力される。
【0032】図1に示すように、本実施の形態にかかる携帯電話装置1は、装置本体が2つ折りに折りたたむことが可能な構造となっている。さらに、携帯電話装置1は、モータ等で構成される駆動部20を備えており、CPU10の制御下において駆動部20を駆動させることにより、本体を電動で開閉させることを可能としている。この開閉動作は、いずれかの操作キー(もしくは、専用のボタン)の操作に応答して動作することが可能であり、本実施の形態においては、後述するが、音声着信やメール着信などの着信時に連動して動作させるようにしている。
【0033】また、携帯電話装置1は、記憶手段としてRAM17、フラッシュROM(フラッシュメモリ)18を備えている。RAM17は、バックアップ用バッテリを備えたRAM(たとえばSRAM)であり、携帯電話装置1の電源を切った後もデータの記憶保持を可能としている。フラッシュメモリ18は、書き換え可能なROM(たとえばEEPROM)であり、プログラムの保存用などに用いられる。
【0034】図3は、RAM17のメモリマップを示す図である。RAM17には、着信メロディのデータ171、キャラクタ画像データ172、キャラクタ画像の踊りデータ173などが格納されている。
【0035】着信メロディのデータ171は、着信時に再生する楽曲のデータであり、RAM17には、複数の着信メロディのデータ171を記憶しておくことができる。したがって、利用者は、複数の着信メロディの中から好みの着信メロディを選択して使用することが可能である。
【0036】キャラクタ画像データ172は、着信時にLCD12上に表示させるキャラクタの画像データであり、RAM17には複数のキャラクタ画像データ172を記憶しておくことができる。したがって、利用者は、複数のキャラクタの中から好みのキャラクタを選択して使用することが可能である。
【0037】キャラクタ画像の踊りデータ173は、LCD12上に表示させたキャラクタの画像に動作を加えるためのデータである。RAM17には複数のキャラクタ画像の踊りデータ173を記憶しておくことができる。したがって、利用者は、複数のキャラクタの中から好みのキャラクタを選択し、さらに、複数の踊りの中から好みの踊りを選択することによって、好みのキャラクタに好みの踊りをさせることができるのである。
【0038】図4は、フラッシュメモリ18のメモリマップを示す図である。フラッシュメモリ18には、携帯電話装置1の着信時における動作制御を行う着信制御プログラム181、着信時において携帯電話装置1がどのような動作を行うかを設定した情報を記録している設定テーブル182、電話帳データ183などが格納されている。
【0039】前述したように、利用者は、操作キー11等を用いた所定の操作を行うことにより、好きなキャラクタ画像と、好きな踊りとを選択することが可能である。そして、着信制御プログラム181は、設定テーブル182に設定されたキャラクタ画像データ172と、踊りデータ173とを読み込み、これらをパラメータとして、もしくは、実行モジュールとして実行するのである。これによって、LCD12上には、キャラクタ画像が踊る動画像が表示されるのである。
【0040】図5は、設定テーブル182の内容を示す図である。設定テーブル182には、「着信メロディの設定」、「キャラクタ・踊り設定」、「本体開閉設定」の3種類の設定情報が登録されている。
【0041】「着信メロディ設定」は、着信時に、着信メロディを再生するか否かの設定である。さらに、「着信メロディ設定」では、音声着信時とメール着信時において個別設定可能である。つまり、音声着信時に着信メロディを再生するか否かの設定、メール着信時に着信メロディを再生するか否かの設定を個別に登録しておくことができる。
【0042】さらに、「着信メロディ設定」では、電話帳設定を行うことが可能である。電話帳設定では、電話帳データ183に登録されているデータ(つまり、登録している相手)からの着信である場合にのみ、着信メロディを再生するように設定することが可能である。また、電話帳データ183に登録された相手の中で、特定の相手にのみ、着信メロディを再生するか否かの設定をすることも可能である。
【0043】「キャラクタ・踊り設定」は、着信時にLCD12に表示させるキャラクタ画像データ172の選択情報、および、キャラクタ画像を動作させる踊りデータ173の選択情報である。前述したように、RAM17には、複数のキャラクタ画像データ172、および、複数の踊りデータ173を記憶しておくことが可能であり、利用者は、この中から好みのキャラクタと好みの踊りを選択することが可能である。そして、この選択情報が設定情報として設定テーブル182に登録されるのである。
【0044】さらに、「キャラクタ・踊り設定」では、音声着信時とメール着信時において個別設定可能である。つまり、音声着信時にいずれのキャラクタ画像を表示させるか、また、そのキャラクタ画像にいずれの踊りをさせるかの設定、もしくは、メール着信時にいずれのキャラクタ画像を表示させるか、また、そのキャラクタ画像にいずれの踊りをさせるかの設定をすることが可能である。
【0045】このように、音声着信、メール着信において個別の設定が可能であるので、利用者は、LCD12に表示されたキャラクタを見ることによって、または、その踊りを見ることによって、容易に音声着信とメール着信を区別することができるのである。また、好みのキャラクタと好みの踊りを組み合わせることで、多様な着信動作を楽しむことができるのである。
【0046】「本体開閉設定」は、着信時に駆動部20を駆動させることにより、携帯電話装置1の装置本体に開く動作をさせるか否かの設定である。この設定がされている状態で着信があった場合には、閉じていた装置本体が、着信に連動して開く動作を行うのである。これによって、利用者は、物理的な動作を通じて着信を確実に認識することが可能である。
【0047】なお、これら「着信メロディの設定」、「キャラクタ・踊り設定」、「本体開閉設定」は、利用者が操作キー11を用いて入力操作することにより自由に登録可能である。
【0048】図6は、携帯電話装置1が備える各装置構成と、着信制御プログラム181がCPU10、メモリなどのハードウェア資源を利用して実行することにより実現される機能部を示す図である。図中、判定部25、着信動作制御部26は、着信制御プログラム181が実行することにより実現される機能部である。ただし、これら機能部の一部または全部がハードウェアで構成されていてもよい。
【0049】判定部25は、無線部19が着信を検知すると、設定テーブル182に設定された情報に従って、携帯電話装置1にどのような動作をさせるかを判定する。着信動作制御部26は、判定部25の判定結果に基づいて、各装置に対して着信時の動作を行わせる。着信時の動作とは、前述したように、着信メロディを再生する、キャラクタ画像を表示する、本体に開く動作をさせるなどの動作である。
【0050】{3.処理手順}次に、着信制御プログラム181の実行による携帯電話装置1における着信時の動作について、図7ないし図12のフローチャートを参照しながら説明する。
【0051】無線部9より着信指示が届くと判定部25は着信を検知し(ステップS1)、以下に示すような判定処理を行う。具体的には、判定部25は、フラッシュROM18に格納されている設定テーブル182の内容に基づいて判定処理を行う。つまり、以下の処理手順において「設定されている」、「設定されていない」という判定は、判定部25が設定テーブル182を参照することにより判定されるものである。
【0052】<パターン1>音声着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS2でNO)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS3でNO)には、音声着信、メール着信において無音着信を行う(ステップS5)。
【0053】<パターン2>音声着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS2でNO)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS3でYES)には、音声着信において無音着信を行い、メール着信において設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS4)。
【0054】<パターン3>音声着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS2でYES)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS6でNO)には、音声着信において、設定した着信メロディを再生することにより着信通知を行い、メール着信において無音着信する(ステップS7)。
【0055】音声着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS2でYES)であって、メール着信に対して着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS6でYES)には、さらに、電話帳データ183に対する設定がされているか否かの判定を行う(ステップS8)。
【0056】<パターン4>電話帳データ183に対して、着信メロディの再生設定がされていない場合(ステップS8でNO)であって、キャラクタ設定がされていない場合(ステップS9でNO)には、音声着信、メール着信において、設定された着信メロディを再生することにより着信通知する(ステップS10)。また、キャラクタ設定がされており(ステップS9でYES)、踊り設定がされていない場合(ステップS11でNO)にも、音声着信、メール着信において、設定された着信メロディを再生することにより着信通知する(ステップS10)。
【0057】<パターン5>電話帳データ183に対して、着信メロディの再生設定がされている場合(ステップS8でYES)であって、キャラクタ設定がされていない場合(ステップS12でNO)、もしくは、キャラクタ設定はされているが、踊り設定がされていない場合(ステップS14でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信、メール着信に対して、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS13)。また、電話帳データ183の特定の相手に対してのみ、着信メロディの再生設定がされている場合には、その相手からの着信に対して着信メロディの再生を行う。
【0058】次に、ステップS11で踊り設定がされていると判定された場合の処理について、図9、図10を参照しながら説明する。
【0059】<パターン6>音声着信での動作設定(音声着信時におけるキャラクタ、踊り設定。以下、同様)がされていない場合(ステップS15でNO)であって、メール着信での動作設定(メール着信時におけるキャラクタ、踊り設定。以下、同様)がされていない場合(ステップS16でNO)には、音声着信、メール着信において、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS17)。
【0060】<パターン7>音声着信での動作設定がされていない場合(ステップS15でNO)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS16でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が電動で開く設定をしていない場合(ステップS18でNO)、メール着信時において、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS19)。
【0061】<パターン8>一方、着信時に装置本体が電動で開く設定をしている場合(ステップS18でYES)、メール着信時において、装置本体が開きながら、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS20)。
【0062】<パターン9>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS15でYES)であって、メール着信での動作設定がされていない場合(ステップS21でNO)であり、かつ、着信時に装置本体が電動で開く設定をしていない場合(ステップS22でNO)、音声着信において、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS23)。
【0063】<パターン10>一方、着信時に装置本体が電動で開く設定をしている場合(ステップS22でYES)、音声着信において、装置本体が開きながら、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS24)。
【0064】<パターン11>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS15でYES)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS21でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が電動で開く設定をしていない場合(ステップS25でNO)、音声着信、メール着信において、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS26)。
【0065】<パターン12>一方、着信時に装置本体が電動で開く設定をしている場合(ステップS25でYES)、音声着信、メール着信において、装置本体が開きながら、設定した着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが、設定した踊りを踊る(ステップS27)。
【0066】次に、ステップS14で踊り設定がされていると判定された場合の処理について、図11、図12を参照しながら説明する。
【0067】<パターン13>音声着信での動作設定がされていない場合(ステップS28でNO)であって、メール着信での動作設定がされていない場合(ステップS29でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信、メール着信に対して、設定された着信メロディを再生することにより着信通知を行う(ステップS30)。また、電話帳データ183の特定の相手に対してのみ、着信メロディの再生設定がされている場合には、その相手からの着信に対して着信メロディの再生を行う。以下においても、電話帳データに対する設定は、特定の相手のみに対する設定を含むものとする。
【0068】<パターン14>音声着信での動作設定がされていない場合(ステップS28でNO)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS29でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしていない場合(ステップS31でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からのメール着信に対して、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS32)。
【0069】<パターン15>音声着信での動作設定がされていない場合(ステップS28でNO)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS29でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしている場合(ステップS31でYES)には、電話帳データ183に登録された相手からのメール着信において、装置本体が開きながら、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS33)。
【0070】<パターン16>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS28でYES)であって、メール着信での動作設定がされていない場合(ステップS34でNO)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしていない場合(ステップS35でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信に対して、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS36)。
【0071】<パターン17>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS28でYES)であって、メール着信での動作設定がされていない場合(ステップS34でNO)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしている場合(ステップS35でYES)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信に対して、装置本体が開きながら、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS37)。
【0072】<パターン18>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS28でYES)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS34でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしていない場合(ステップS38でNO)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信、メール着信に対して、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS39)。
【0073】<パターン19>音声着信での動作設定がされている場合(ステップS28でYES)であって、メール着信での動作設定がされている場合(ステップS34でYES)であり、かつ、着信時に装置本体が開く設定をしている場合(ステップS38でYES)には、電話帳データ183に登録された相手からの音声着信、メール着信に対して、装置本体が開きながら、設定された着信メロディに合わせて、設定したキャラクタが設定した踊りを踊る(ステップS40)。
【0074】以上の判定処理により、各パターンに応じた着信動作が実行される。着信動作が実行された状態で、使用者が操作キー11を押下し、着信を指示すると、CPU10は、無線通信路を確立する。そして、マイク15からの音声は符合化されて、相手端末に送信されるとともに、相手端末から受信した音声データを複合し、レシーバ6から出力する。このようにして会話が行われる。
【0075】このように、本実施の形態にかかる携帯電話装置1は、多様な着信動作を行うことが可能であり、携帯電話装置に付加価値を与えることができる。また、多様な着信動作は、利用者が任意に設定可能であるので、利用者の好みに応じて自由に着信動作を組み合わせることができる。
【0076】{4.ダウンロード}次に、着信メロディのデータ171、キャラクタ画像データ172、踊りデータ173をデータサーバ36(図1に図示)からダウンロードする場合の動作について説明する。
【0077】携帯電話装置1は、フラッシュROM18に格納されたダウンロードプログラム184(図4に図示)を実行させることにより、着信メロディのデータ172、キャラクタ画像データ172等を格納しているデータサーバ36に対してダウンロード要求を行うことが可能である。このダウンロードプログラム184がCPU10、メモリ等のハードウェア資源を利用して実行することにより実現される機能を図6中、データ取得部27として図示している。
【0078】データ取得部27がデータサーバ36に対してキャラクタ画像データ172のダウンロード要求を行うと、キャラクタ画像データ172が、回線網34を通じて基地局13まで伝送される。さらに、キャラクタ画像データ172は、基地局13から無線回線を介し、携帯電話装置1に送られ、無線部9、データ取得部27を経由してRAM17に格納される。
【0079】同様に、着信メロディのデータ171、踊りデータ173についても、データ取得部27がデータサーバ36にダウンロード要求を行うことで、ダウンロードした着信メロディのデータ171や踊りデータ173をRAM17に格納することができる。
【0080】このようにして、利用者は、ネットワーク上から、好みの着信メロディをダウンロードすることや、好みのキャラクタ画像と、そのキャラクタ画像を動作させる好みの踊りのデータを自由にダウンロードし、RAM17に格納しておくことができるのである。そして、設定テーブル182の内容を変更することにより、自由に好みの設定で着信動作を楽しむことができるのである。
【0081】以上、上記実施の形態では、携帯電話装置において、着信メロディに合わせて、キャラクタを躍らせる例を示したが、PHSなど移動機の種類に依存せず同様の効果を有する。また、有線電話端末に利用することも可能である。
【0082】以上のように本発明においては、前記従来の携帯電話装置において、着信メロディに合わせて、キャラクタが踊るという機能を追加したため、着信時のユーザインタフェース向上を実現するとともに、着信メロディに関する付加価値をつけることができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明では、着信時、着信メロディを再生させつつ、表示装置上にキャラクタ画像の動画像が表示するので、着信時の動作に多様性を持たせることができる。
【0084】請求項2記載の発明では、キャラクタ画像のデータをデータサーバからダウンロードし、記憶手段に記憶するので、好みのキャラクタを容易に取得することができる。
【0085】請求項3記載の発明では、複数種類のキャラクタ画像を格納しており、利用者が任意に選択することが可能であるので、キャラクタを自由に変更して着信動作を楽しむことができる。
【0086】請求項4記載の発明では、複数種類の動作データを格納しており、利用者が任意に選択することが可能であるので、キャラクタの動作を自由に変更して着信動作を楽しむことができる。
【0087】請求項5記載の発明では、複数種類に着信メロディを格納しており、利用者が任意に選択することが可能であるので、着信メロディを自由に変更し、キャラクタ画像の合わせて着信動作を楽しむことができる。
【0088】請求項6または請求項10記載の発明では、着信時の動作は、音声着信時、メール着信時、個別に設定可能であるので、着信動作設定にバリエーションを持たせることができる。
【0089】請求項7または請求項11記載の発明では、着信時の携帯電話装置の動作設定は、電話帳データに登録されているメンバに対して個別に設定可能であるので、着信動作設定にバリエーションを持たせることができる。
【0090】請求項8記載の発明では、キャラクタ画像のデータはRAMに記憶され、キャラクタ画像に動作をさせる動作プログラムをフラッシュROMに記憶しているので、データおよびプログラムの追加、アップデートなどが容易である。
【0091】請求項9記載の発明では、2つ折りに折りたたみ可能な装置本体に対して、着信時、装置本体を開く状態へと動作させるので、装置本体の物理的な動きによって着信を確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 携帯電話装置の利用イメージ図である。
【図2】 本実施の形態にかかる携帯電話装置のブロック構成図である。
【図3】 RAMのメモリマップを示す図である。
【図4】 フラッシュROMのメモリマップを示す図である。
【図5】 設定テーブルの設定内容を示す図である。
【図6】 ソフトウェア機能も含めた携帯電話装置のブロック構成とデータの流れを示す図である。
【図7】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図8】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図9】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図10】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図11】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図12】 着信時の処理を示すフローチャートである。
【図13】 従来の携帯電話装置のブロック構成およびRAMのメモリマップを示す図である。
【図14】 従来の携帯電話装置における着信時の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話装置、10 CPU、11 操作キー、12 LCD、17 RAM、18 フラッシュROM、20 駆動部、25 判定部、26 着信動作制御部、27 データ取得部、171 着信メロディのデータ、172 キャラクタ画像データ、173 踊りデータ、181 着信制御プログラム、182設定テーブル、183 電話帳データ、184 ダウンロードプログラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無線回線を利用した通信を行う携帯電話装置であって、着信を判定する判定部と、着信時、着信を知らせるための着信メロディを再生する再生手段と、着信時に表示装置上に表示させるキャラクタ画像のデータを格納する第1の記憶手段と、前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像に所定の動作をさせる動作プログラムを格納した第2の記憶手段と、着信時、前記再生手段に前記着信メロディを再生させつつ、前記第1および第2の記憶手段から読み出したデータに基づいて、キャラクタ画像が所定の動作を行う動画像を前記表示装置上に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項2】 請求項1に記載の携帯電話装置において、前記キャラクタ画像のデータを、前記無線回線を通じてデータサーバからダウンロードし、前記第1の記憶手段に格納するデータ取得手段、を備えることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、複数種類のキャラクタ画像のデータが格納されており、さらに、着信時に前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像を利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する設定手段、を備えることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項4】 請求項3に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、キャラクタ画像に対してどのような動作をさせるかを規定した複数種類の動作データが格納されており、前記設定手段は、着信時に前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像に、いずれの動作をさせるかを利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する手段、を含むことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、複数種類の着信メロディのデータが格納されており、前記設定手段は、着信時に再生する着信メロディを利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する手段、を含むことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記判定部は、着信が、音声着信であるか、メール着信であるかを判定する手段を含んでおり、前記設定手段は、音声着信時およびメール着信時それぞれにおいて、前記設定情報を記憶することを特徴とする携帯電話装置。
【請求項7】 請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記設定手段は、電話帳データに登録されているメンバに対して、個別に、前記設定情報を記憶することを特徴とする携帯電話装置。
【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段はRAMであり、前記第2の記憶手段はフラッシュROMであることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項9】 無線回線を通じて通信を行う携帯電話装置であって、前記携帯電話装置の装置本体は2つ折りに折りたたみ可能な構造であり、着信を判定する判定部と、前記装置本体を折りたたみ状態と開いた状態との間で開閉動作させる駆動手段と、着信時、前記駆動手段に対して、前記装置本体を開いた状態へと動作させる指示命令を送出する制御手段と、着信時に前記指示命令を送出するか否かを設定情報として記憶する設定手段と、を備えることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項10】 請求項9に記載の携帯電話装置において、前記判定部は、音声着信およびメール着信を判定する手段を含んでおり、前記設定手段は、音声着信時およびメール着信時それぞれにおいて、前記指示命令を送出するか否かを設定情報として記憶することを特徴とする携帯電話装置。
【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の携帯電話装置において、前記設定手段は、電話帳データに登録されているメンバに対して、個別に前記設定情報を記憶することを特徴とする携帯電話装置。
【請求項1】 無線回線を利用した通信を行う携帯電話装置であって、着信を判定する判定部と、着信時、着信を知らせるための着信メロディを再生する再生手段と、着信時に表示装置上に表示させるキャラクタ画像のデータを格納する第1の記憶手段と、前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像に所定の動作をさせる動作プログラムを格納した第2の記憶手段と、着信時、前記再生手段に前記着信メロディを再生させつつ、前記第1および第2の記憶手段から読み出したデータに基づいて、キャラクタ画像が所定の動作を行う動画像を前記表示装置上に表示させる制御手段と、を備えることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項2】 請求項1に記載の携帯電話装置において、前記キャラクタ画像のデータを、前記無線回線を通じてデータサーバからダウンロードし、前記第1の記憶手段に格納するデータ取得手段、を備えることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、複数種類のキャラクタ画像のデータが格納されており、さらに、着信時に前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像を利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する設定手段、を備えることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項4】 請求項3に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、キャラクタ画像に対してどのような動作をさせるかを規定した複数種類の動作データが格納されており、前記設定手段は、着信時に前記表示装置上に表示させるキャラクタ画像に、いずれの動作をさせるかを利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する手段、を含むことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段には、複数種類の着信メロディのデータが格納されており、前記設定手段は、着信時に再生する着信メロディを利用者に選択させるとともに、その選択情報を設定情報として記憶する手段、を含むことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記判定部は、着信が、音声着信であるか、メール着信であるかを判定する手段を含んでおり、前記設定手段は、音声着信時およびメール着信時それぞれにおいて、前記設定情報を記憶することを特徴とする携帯電話装置。
【請求項7】 請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記設定手段は、電話帳データに登録されているメンバに対して、個別に、前記設定情報を記憶することを特徴とする携帯電話装置。
【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の携帯電話装置において、前記第1の記憶手段はRAMであり、前記第2の記憶手段はフラッシュROMであることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項9】 無線回線を通じて通信を行う携帯電話装置であって、前記携帯電話装置の装置本体は2つ折りに折りたたみ可能な構造であり、着信を判定する判定部と、前記装置本体を折りたたみ状態と開いた状態との間で開閉動作させる駆動手段と、着信時、前記駆動手段に対して、前記装置本体を開いた状態へと動作させる指示命令を送出する制御手段と、着信時に前記指示命令を送出するか否かを設定情報として記憶する設定手段と、を備えることを特徴とする携帯電話装置。
【請求項10】 請求項9に記載の携帯電話装置において、前記判定部は、音声着信およびメール着信を判定する手段を含んでおり、前記設定手段は、音声着信時およびメール着信時それぞれにおいて、前記指示命令を送出するか否かを設定情報として記憶することを特徴とする携帯電話装置。
【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の携帯電話装置において、前記設定手段は、電話帳データに登録されているメンバに対して、個別に前記設定情報を記憶することを特徴とする携帯電話装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図9】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2003−23669(P2003−23669A)
【公開日】平成15年1月24日(2003.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−207656(P2001−207656)
【出願日】平成13年7月9日(2001.7.9)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成15年1月24日(2003.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成13年7月9日(2001.7.9)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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