説明

新規なコポリマー、そのフォトレジスト組成物およびその深紫外線二層システム

深紫外線、特に193および248nmでフォト画像形成可能な上部層コーティング、高解像度のフォトリソグラフィーを行う二層レジストシステムをつくるのに好適な新規なコポリマー。化学的に増幅されたフォトレジスト組成物、および新規なコポリマーを使用するArFおよびKrfフォトリソグラフィーで使用するための材料として好適である、フォト画像形成可能なエッチングに耐えるフォトレジスト組成物のためのバインダー樹脂中で使用するのに好適な有機シリコン部分構造を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高解像度のフォトリソグラフィーを行うための深紫外線、特に193nmおよび243nmの二層レジストシステムで頂部層のフォト画像形成可能なコーティングを形成するために好適な新規なコポリマーを提供する。本発明はまた、化学的に増幅されたフォトレジスト組成物および、ArFおよびKrFフォトリソグラフィーで使用するための材料として好適であるフォト画像形成可能でエッチングに耐えるフォトレジスト組成物のためのバインダー樹脂中での使用に好適な有機シリコン部分構造を提供する。
【背景技術】
【0002】
より小さいフィーチュア寸法を有する新規な電子デバイスを製造するために、新規で改良されたレジストが必要とされる。典型的に、フォトレジストの解像度、フォトスピード、焦点深度、およびその他の特性における改善が要求される。解像度の改善は、より大きい開口数(numerical aperture)を利用する露光システムによってもなされることができる。残念ながらより大きい開口数によって解像度が改善されるにつれ、最良解像度での焦点深度は光学的効果のため通常減少する。従って、レジストの焦点深度の改善もまた望ましい。
【0003】
最も普通の種類のレジストは、画像形成およびプラズマエッチ抵抗の機能をレジストがともに有する「単一層」と称される。第2の種類のレジストは、頂部層に画像形成の機能が割り当てられており、また下層にプラズマエッチ抵抗の機能が割り当てられている「二層レジスト」と称される。酸素エッチ段階では、画像形成されたパターンが下層に移される。二層レジストは、典型的にシリコンを含有しまたより薄い画像形成フィルムを使用することから解像度についてある種の利点をもたらし、また多くの場合、二層レジスト/アンダーコートの組み合わせは、より良い基板プラズマエッチ抵抗をもたらす。二層レジストの例は例えば米国特許第6,359,078号、米国特許第5,985,524号および米国特許第6,028,154号ならびに他の特許中に見いだされ、これらは各々参照によってそれらの全体が本明細書に加入される。
【0004】
ポリマー主骨格としてのシルセスキオキサンポリマーをベースとするフォトレジストは、米国特許第6,420,084号および他の特許中に報告されている。多面体状のオリゴマーシルセスキオキサンは、低い分子量および、駕篭状体の頂点に特定の数のシリコン原子を有する閉鎖されたまたは部分的に開放した駕篭状構造を特徴とする。多面体オリゴマーシルセスキオキサンは、ポリマー中に導入された時、ポリマーの主骨格を形成するのでなく一般にポリマー鎖からの側鎖であり、また典型的なシルセスキオキサンポリマーに関してより低い濃度を有する。多面体オリゴマーシルセスキオキサンがポリマー主骨格からの側鎖である多面体オリゴマーシルセスキオキサン(POSS(登録商標))を含有する感光性組成物に関しては僅かな報告しかない(US2002/0182541 A1として公開された米国特許出願第09/992560号を参照)。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、高解像度のフォトリソグラフィーを行うための深紫外線、特に193nmおよび243nmの二層レジストシステムで頂部層のフォト画像形成可能なコーティングを形成するために好適な新規なコポリマーを提供する。本発明はまた、化学的に増幅されたフォトレジスト組成物および、ArFおよびKrFフォトリソグラフィーで使用するための材料として好適であるフォト画像形成可能でエッチングに耐えるフォトレジスト組成物のためのバインダー樹脂中での使用に好適な有機シリコン部分構造を提供する。
【0006】
本発明は1つの局面で、構造(IA)または構造(IB)または構造(IC)
【化1】

(式中、R1は各々独立に、水素原子またはメチル基であり;R3は各々独立に、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキル基または脂環式基であり;mは約2から約10までの整数であり;R4は各々独立にHまたは構造(II)
【化2】

(式中、R5、R6およびR7は独立に、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基または線状、分枝状もしくは環状および脂環式のフルオロアルキル基または置換されたもしくは非置換の脂環式基である)
であり;そしてR2は各々独立に
(1)炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキルまたは非置換のもしくは置換された脂環式基;
(2)炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のフルオロアルキルまたはフッ素置換された脂環式基;および
(3)(a)nが約2から約10までの整数であり、そしてR8がH、R3基またはα−アルコキシアルキル基であってよく;またR3は炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基または脂環式基である(CH2)n−OR8
(b)nが約2から約10までの整数でありそしてR9がH、R3基または酸感受性保護基であってよく;またR3は炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基または脂環式基である(CH2)n−(C=O)−OR9
(c)nが約2から約10までの整数であり、そしてR10がHまたはフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルであってよく、またR11はHまたはR3アルキル基であってよい(CH2)n−C(CF3)R10−OR11;および
(d)nが約2から約10までの整数であり;そしてR3が炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基または脂環式基である(CH2)n−O−(C=O)R3のような極性基
であってよい)
によって表される1つまたはそれ以上の反復単位を含む少なくとも1つの構造(I)である第1の反復単位
および構造(III)
【化3】

(式中、R1は上記に規定したのと同じ意味をもち、そしてR12は酸に不安定な基である)
によって表される第2の反復単位を含むコポリマーであって、ただし構造(IA)がコポリマー中に存在し、そしてR12がt−Buである時、構造(IV)もしくは構造(VI)を有する追加の反復単位、または以下に規定するような、構造(IA)、(IB)および(IC)とは異なるエチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位である、新規なコポリマーを提供する。
【0007】
別な一態様において、新規なコポリマーは、構造(I)、(III)、および(IV)
【化4】

(式中、R1は上記に規定したのと同じ意味をもち、またR13は以下の構造(Va〜Vg)
【化5】

から選択される)
の反復単位を含む。
【0008】
別な一態様において、新規なコポリマーは、構造(I)、(III)、および(IV)の反復単位ならびに保護されていないアルカリ可溶化基部分を含む。
【0009】
さらに別な一態様において、新規なコポリマーは、構造(I)、(III)、およびR1が上記に規定したのと同じ意味を有する(VI)
【化6】

の反復単位を含む。
【0010】
別な一態様において、新規なコポリマーは、構造(I)、(III)の反復単位、ならびに構造(IA)、(IB)、および(IC)とは異なるエチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位を含む。
【0011】
別な一態様において、新規なコポリマーは、構造(I)、(III)、(VI)の反復単位、ならびに構造(IA)、(IB)、および(IC)とは異なるエチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位を含む。
【0012】
別な局面において、本発明は、上記したコポリマー、光酸発生剤、有機溶媒および塩基性化合物を含有する化学的に増幅されたポジ型レジスト組成物を提供する。
【0013】
本発明で使用するための成分を以下に詳細に述べる。
本発明の新規なコポリマーは、構造(IA)または構造(IB)または構造(IC)
【化7】

(式中、R1は各々独立に、水素原子またはメチル基であり;R3は各々独立に、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキル基または脂環式基であり;mは約2から約10までの整数であり;R4は各々独立にHまたは構造(II)
【化8】

(式中、R5、R6およびR7は独立に、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基または線状、分枝状もしくは環状および脂環式のフルオロアルキル基または置換されたもしくは非置換の脂環式基である)
であってよく;そして各々のR2は独立に
(1)炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキルまたは非置換のもしくは置換された脂環式基;
(2)炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のフルオロアルキルまたはフッ素置換された脂環式基;および
(3)(a)nが約2から約10までの整数であり、そしてR8がH、R3基またはα−アルコキシアルキル基であってよく;またR3は炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基または脂環式基である(CH2n−OR8
(b)nが約2から約10までの整数であり、そしてR9がH、R3基または酸感受性保護基であってよく;またR3は炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基または脂環式基である(CH2)n−(C=O)−OR9
(c)nが約2から約10までの整数であり、そしてR10がHまたはフルオロメチル、ジフルオロメチルもしくはトリフルオロメチルであってよく、またR11はHまたはR3アルキル基であってよい(CH2)n−C(CF3)R10−OR11;および
(d)nが約2から約10までの整数であり;そしてR3が炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基または脂環式基である(CH2)n−O−(C=O)R3
のような極性基
であってよい)
によって表される1つまたはそれ以上の反復単位を含む少なくとも1つの第1の構造(I)
および構造(III)
【化9】

(式中、R1は上記に規定したのと同じ意味をもちそして、R12は酸に不安定な基であり、これは酸感受性のR9基の場合に上記に規定されている)
によって表される第2の反復単位を含むコポリマーであって、ただし構造(IA)がコポリマー中に存在しそしてR12がt−Buである時、構造(IV)もしくは構造(VI)を有する追加の反復単位、または以下に規定するような、構造(IA)、(IB)および(IC)とは異なるエチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位であるコポリマーである。
【0014】
3の好適な例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル、イソボルニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデカニルなどがあるが、これらに限定されない。
【0015】
5、R6およびR7の好適な例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノナニル、シクロデカニル、ノルボルナニル、イソボルナニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデカニル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル、3,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6−ドデカフルオロヘキシル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7−ペンタデカフルオロヘプチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチルなどがあるが、これらに限定されない。
【0016】
構造(II)の例には、トリメチルシリル、エチルジメチルシリル、ジメチルプロピルシリル、メチルエチルプロピルシリル、ジエチルプロピルシリル、ジエチルメチルシリル、ジブチルメチルシリル、第3級−ブチルジメチルシリル、第3級−ブチルジエチルシリル、シクロヘキシルジメチルシリル、シクロペンチルジメチルシリル、オクチルジメチルシリル、シクロオクチルジメチルシリル、シクロノニルジメチルシリル、シクロデシルジメチルシリル、ノルボルニルジメチルシリル、イソボルニルジメチルシリル、アダマンチルジメチルシリル、アダマンチルメチレンジメチルシリル、2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)ジメチルシリル、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレンジメチルシリル、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルジメチルシル、ジメチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシリル、ジメチル−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピルシリル、ジメチル−3,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチルシリル、ジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチルシリル、ジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6−ドデカフルオロヘキシルシリル、ジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7−ペンタデカフルオロヘプチルシリル、ジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチルシリルなどがあるが、これらに限定されない。
【0017】
2は各々独立に、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキル、または置換されたもしくは非置換の脂環式基であってよい。脂環式基部分は任意の空席の結合位置に於いて1つまたはそれ以上の置換基によって置換されてよい。脂環式基部分上の好適な置換基の例には、線状、分枝状または環状のアルキル基、ヒドロキシル基、ならびに構造(VII)のようなヒドロキシアルキル基および構造(VIII)のようなエステル基
【化10】

(式中、R14は水素、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキル基または脂環式基から選択され、oは約1から約10までの整数であり、R15は水素、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキル基または脂環式基、および酸に不安定な基から選択される)
がある。
【0018】
2の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル、イソボルニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルなどがあるが、これらに限定されない。置換脂環式基は、R14が水素または、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキル基および脂環式基であってよく、そしてoが約1から約10の整数である構造(VII)であってよい。R14の好適な例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル、イソボルニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルなどがあるが、これらに限定されない。
【0019】
構造(VII)の例には、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロパン−2−オール、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ブチル−2−オール、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソメチル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソエチル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソプロピル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソ−n−ブチル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソ−第3級ブチル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソシクロヘキシル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソオクチル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソシクロオクチル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソシクロノニル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソシクロデシル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソノルボルニル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフ
ルオロメチル)プロピル−2−オキソイソボルニル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソアダマンチル、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソアダマンチルメチレン、
5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソトリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルなどがあるが、これらに限定されない。
【0020】
2は、R15が水素または、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基もしくは脂環式基、または酸感受性基である構造(VIII)であってよい。R15の好適な具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル、イソボルニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルなどがあるが、これらに限定されない。R15中の酸に不安定な保護基は、第3級ブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−メチル−1−エチルプロピル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1−メチル−1−エチルブチル基、1,1−ジエチルブチル基、1,1−ジメチルペンチル基、1−メチル−1−エチルペンチル基、1,1−ジエチルペンチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1−メチル−1−エチルヘキシル基、1,1−ジエチルヘキシル基など、1−メチル−1−シクロペンチル、1−エチル−1−シクロペンチル、1−プロピル−1−シクロペンチル、1−ブチル−1−シクロペンチル、1−メチル−1−シクロヘキシル、1−エチル−1−シクロヘキシル、1−プロピル−1−シクロヘキシル、1−ブチル−1−シクロヘキシル、2−メチル−2−アダマンチル、2−エチル−2−アダマンチル、2−プロピル−2−アダマンチル、2−ブチル−2−アダマンチル、および2−イソプロピル−2−アダマンチル、ならびに1,1−ジメチル−3−オキソブチル、1−エチル−1−メチル−3−オキソブチル、1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチル、1,1−ジメチル−3−オキソペンチル、テトラヒドロピラン−2−イルなどからなる群から選択されてよい。構造(VIII)の例には、5−(メトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(エトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(プロピルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(n−ブトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(第2級−ブトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(第3級−ブトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(オクチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロオクチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロノニルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロデシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(ノルボルニルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(イソボルニルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(アダマンチルメチレンオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレンオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジメチルプロピルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1−メチル−1−エチルプロピルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1,1−ジメチルブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1−メチル−1−エチルブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1,1−ジエチルブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1,1−ジメチルペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1−メチル−1−エチルペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1,1−ジエチルペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1,1−ジメチルヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1−メチル−1−エチルヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、
5−(1,1−ジエチルヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−メチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−エチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−プロピル−1−シクロヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−ブチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−エチル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−プロピル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−ブチル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−イソプロピル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジメチル−3−オキソブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−エチル−1−メチル−3−オキソブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジメチル−3−オキソペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)などがあるが、これらに限定されない。
【0021】
2は、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のフルオロアルキル基またはフルオロ置換脂環式基であってよい。「フルオロアルキル」という用語は、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子によって置き換えられているアルキル基をさし、そしてこれにはトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル、3,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6−ドデカフルオロヘキシル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7−ペンタデカフルオロヘプチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチル、1,2,2,3,3,4,4,5−オクタフルオロシクロペンチル、2−(オクタフルオロ−1−トリフルオロメチルシクロペンチル)エチルなどがあるが、これらに限定されない。
【0022】
2はnが約2から約10までの整数であり、そしてR8はH、R3基またはα−アルコキシ線状、分枝状もしくは環状のアルキル基でありうる(CH2n−OR8のような極性基であってよい。アルキル基の実例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロヘプチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル、イソボルニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルなどがあるが、これらに限定されない。R8中の線状または分枝状のα−アルコキシアルキル基には、
【化11】

があるが、これらに限定されない。
【0023】
環状α−アルコキシアルキル基の実例には、テトラヒドロフラン−2−イル、2−メチルテトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロピラン−2−イル、2−メチルテトラヒドロピラン−2−イルなどがあるが、これらに限定されない。
【0024】
(CH2n−OR8の例には、エチル−1−オキソメチル、エチル−1−オキソエチル、エチル−1−オキソプロピル、エチル−1−オキソイソプロピル、エチル−1−オキソ−n−ブチル、エチル−1−オキソ−第2級−ブチル、エチル−1−オキソ−第3級−ブチル、エチル−1−オキソ−シクロヘキシル、エチル−1−オキソ−シクロペンチル、エチル−1−オキソシクロヘプチル、エチル−1−オキソオクチル、エチル−1−オキソシクロオクチル、エチル−1−オキソシクロノニル、エチル−1−オキソシクロデシル、エチル−1−オキソノルボルニル、エチル−1−オキソイソボルニル、エチル−1−オキソアダマンチル、エチル−1−オキソアダマンチルメチレン、エチル−1−オキソトリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、エチル−1−オキソテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシル、プロピル−1−オキソメチル、プロピル−1−オキソエチル、ブチル−1−オキソメチル、ペンチル−1−オキソメチル、ヘキシル−1−オキソメチル、ヘプチル−1−オキソメチル、オクチル−1−オキソメチル、ノナニル−1−オキソメチル、デシル−1−オキソメチル、エチル−1−オキソ−α−メトキシメチル、エチル−1−オキソ−α−メトキシエチルなどがあるが、これらに限定されない。
【0025】
2は、nが上記と同じ意味を有し、またR9がH、R3基または酸感受性の保護基でありうる(CH2n−(C=O)−OR9のような極性基であってよい。R9中の酸に不安定な保護基の好適な例には、第3級ブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−メチル−1−エチルプロピル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1−メチル−1−エチルブチル基、1,1−ジエチルブチル基、1,1−ジメチルペンチル基、1−メチル−1−エチルペンチル基、1,1−ジエチルペンチル基、1,1−ジメチルヘキシルル基、1−メチル−1−エチルヘキシル基、1,1−ジエチルヘキシル基など、1−メチル−1−シクロペンチル、1−エチル−1−シクロペンチル、1−プロピル−1−シクロペンチル、1−ブチル−1−シクロペンチル、1−メチル−1−シクロヘキシル、1−エチル−1−シクロヘキシル、1−プロピル−1−シクロヘキシル、1−ブチル−1−シクロヘキシル、2−メチル−2−アダマンチル、2−エチル−2−アダマンチル、2−プロピル−2−アダマンチル、2−ブチル−2−アダマンチル、および2−イソプロピル−2−アダマンチル、および1,1−ジメチル−3−オキソブチル、1−エチル−1−メチル−3−オキソブチル、1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチル、1,1−ジメチル−3−オキソペンチル、テトラヒドロピラン−2−イルなどがあるが、これらに限定されない。(CH2n−(C=O)−OR9基の例には、第3級ブチルオキシカルボニルエチル、第3級ブチルオキシカルボニルプロピル、第3級ブチルオキシカルボニルブチル、第3級ブチルオキシカルボニルペンチル、第3級ブチルオキシカルボニルヘキシル、第3級ブチルオキシカルボニルヘプチル、第3級ブチルオキシカルボニルオクチル、1,1−ジメチルプロピルオキシカルボニルエチル、1−メチル−1−エチルプロピルオキシカルボニルエチル、1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニルエチル、1,1−ジメチルブチルオキシカルボニルエチル、1−メチル−1−エチルブチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジエチルブチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジメチルペンチルオキシカルボニルエチル、1−メチル−1−エチルペンチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジエチルペンチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジメチルヘキシルオキシカルボニルエチル、1−メチル−1−エチルヘキシルオキシカルボニルエチル、1,1−ジエチルヘキシルオキシカルボニルエチルなど、1−メチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル、1−エチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル、1−プロピル−1−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル、1−ブチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル、2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチル、2−エチル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチル、2−プロピル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチル、2−ブチル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチル、および2−イソプロピル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチルおよび1,1−ジメチル−3−オキソブチル、1−エチル−1−メチル−3−オキソブチル、1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジメチル−3−オキソペンチルオキシカルボニルエチル、テトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニルエチルなどがあるが、これらに限定されない。
【0026】
2は、nが上記と同じ意味を有し、またR10がHまたはフルオロメチル、ジフルオロメチルもしくはトリフルオロメチルであり得、またR11がHまたはR3基でありうる(CH2n−C(CF3)R10−OR11のような極性基であってよい。(CH2n−C(CF3)R10−OR11の例には、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシ、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシエチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシプロピル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシブチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ペンチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ヘキシルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ヘプチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)オクチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−ジフルオロメチル)ブチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−ジフルオロメチル)ペンチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−ジフルオロメチル)ヘキシルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−ジフルオロメチル)ヘプチルオキシ、(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ブチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ペンチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ヘキシルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ヘプチルオキシメチルなどがあるが、これらに限定されない。
【0027】
2は、nおよびR3が上記と同じ意味を有する(CH2n−O−(C=O)R3のような極性基であってよい。(CH2n−O−(C=O)R3基の例には、アセチルオキシエチル、アセチルオキシプロピル、アセチルオキシブチル、アセチルオキシペンチル、アセチルオキシヘキシル、アセチルオキシヘプチル、アセチルオキシオクチル、エチルカルボニルオキシエチル、エチルカルボニルオキシプロピル、エチルカルボニルオキシブチル、プロピルカルボニルオキシエチルなどがあるが、これらに限定されない。
【0028】
構造(IA)を生成するモノマーの好適な例には、3−(3,5,7,9,11,13
,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルアクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタメチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタプロピルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタイソブチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタ−第3級−ブチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタシクロペンチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタシクロヘキシルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)ブチルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)ペンチルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)ヘキシルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタキス(3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチル)ペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタキス{5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソメチル}ペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、
3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタキス(第3級ブチル)ペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレートなどがあるが、これらに限定されない。
【0029】
モノマーを生成する構造(IB)の好適な例には
3−(13−ヒドロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルアクリレート、
3−(13−ヒドロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタエチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−ヒドロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)ブチルアクリレート、
3−(13−ヒドロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−エチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロ
ピルアクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルアクリレート、
3−(13−トリエチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルアクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタエチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロペンチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタイソブチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロヘプチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−第3級ブチルジメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロヘプチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−ジメチル−1,1,1−トリフルオロプロピルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロヘプチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−ジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロヘプチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレートなどがあるが、これらに限定されない。
【0030】
構造(IC)を生成するモノマーの例には、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタメチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルアクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタメチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタエチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタイソブチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタシクロペンチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタシクロヘキシルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタメチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]ブチルアクリレート、
3−[(7,14−ジ(トリメチルシロキシ)−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタメチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルアクリレートなどがあるが、これらに限定されない。
【0031】
構造Iの少なくとも1つの反復単位に加えて、新規のコポリマーは構造(III)
【化12】

(式中、R1は上記に規定した意味を有しまたR12は酸に不安定な基である)
によって表される少なくとも1つの第2の反復単位をさらに含む。好適な任意の酸に不安定基が使用されてよい。酸に不安定な保護基の例には、第3級ブチル、1,1−ジメチルプロピル基、1−メチル−1−エチルプロピル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1−メチル−1−エチルブチル基、1,1−ジエチルブチル基、1,1−ジメチルペンチル基、1−メチル−1−エチルペンチル基、1,1−ジエチルペンチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1−メチル−1−エチルヘキシル基、1,1−ジエチルヘキシル基など、1−メチル−1−シクロペンチル、1−エチル−1−シクロペンチル、1−プロピル−1−シクロペンチル、1−ブチル−1−シクロペンチル、1−メチル−1−シクロヘキシル、1−エチル−1−シクロヘキシル、1−プロピル−1−シクロヘキシル、1−ブチル−1−シクロヘキシル、2−メチル−2−アダマンチル、2−エチル−2−アダマンチル、2−プロピル−2−アダマンチル、2−ブチル−2−アダマンチル、および2−イソプロピル−2−アダマンチル、ならびに1,1−ジメチル−3−オキソブチル、1−エチル−1−メチル−3−オキソブチル、1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチル、1,1−ジメチル−3−オキソペンチル、テトラヒドロピラン−2−イルなどがあるが、これらに限定されない。
【0032】
モノマーを生成する構造(III)の例には、1,1−ジメチルプロピルアクリレート、1,1−ジメチルプロピルメタクリレート、1−メチル−1−エチルプロピルアクリレート、1−メチル−1−エチルプロピルメタクリレート、1,1−ジエチルプロピルアクリレート、1,1−ジエチルプロピルメタクリレート、1,1−ジメチルブチルアクリレート、1,1−ジメチルブチルメタクリレート、1−メチル−1−エチルブチルアクリレート、1−メチル−1−エチルブチルメタクリレート、1,1−ジエチルブチルアクリレート、1,1−ジエチルブチルメタクリレート、1,1−ジメチルペンチルアクリレート、1,1−ジメチルペンチルメタクリレート、1−メチル−1−エチルペンチルメタクリレート、1,1−ジエチルペンチルアクリレート、1,1−ジメチルヘキシルアクリレート、1−メチル−1−エチルヘキシルアクリレート、1,1−ジエチルヘキシルアクリレートなど、1−メチル−1−シクロペンチルアクリレート、1−エチル−1−シクロペンチルアクリレート、1−プロピル−1−シクロペンチルアクリレート、1−ブチル−1−シクロペンチルアクリレート、1−メチル−1−シクロペンチルメタクリレート、1−エチル−1−シクロペンチルメタクリレート、1−プロピル−1−シクロペンチルメタクリレート、1−ブチル−1−シクロペンチルメタクリレート、1−メチル−1−シクロヘキシルアクリレート、1−メチル−1−シクロヘキシルメタクリレート、1−エチル−1−シクロヘキシルアクリレート、1−プロピル−1−シクロヘキシルアクリレート、1−ブチル−1−シクロヘキシルアクリレート、2−メチル−2−アダマンチルアクリレート、2−メチル−2−アダマンチルメタクリレート、2−エチル−2−アダマンチルアクリレート、2−エチル−2−アダマンチルメタクリレート、2−プロピル−2−アダマンチルアクリレート、2−ブチル−2−アダマンチルアクリレート、2−イソプロピル−2−アダマンチルアクリレート、2−イソプロピル−2−アダマンチルメタクリレートおよび1,1−ジメチル−3−オキソブチルアクリレート、1−メチル−1−エチル−3−オキソブチルアクリレート、1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチルアクリレート、1,1−ジメチル−3−オキソペンチルアクリレート、テトラヒドロピラン−2−イルアクリレート、テトラヒドロピラン−2−イルメタクリレートなどがあるが、これらに限定されない。
【0033】
構造(I)を有するポリマー中の反復単位の濃度は約1〜約50モル%の範囲にあるであろう。構造(I)を有するポリマー中の反復単位の好ましい濃度は約5〜約25モル%である。構造(I)を有するポリマー中の反復単位の一層好ましい濃度は約5〜約20モル%の範囲である。構造(I)を有するポリマー中の反復単位の最も好ましい濃度は約5〜約15モル%である。
【0034】
構造(III)を有するポリマー中の反復単位の濃度は約15〜約65モル%の範囲にあるであろう。構造(III)を有するポリマー中の反復単位の好ましい濃度は約20〜約50モル%である。構造(III)を有するポリマー中の反復単位の一層好ましい濃度は約20〜約45モル%の範囲である。構造(III)を有するポリマー中の反復単位の最も好ましい濃度は約20〜約40モル%である。
【0035】
構造(I)および(III)の反復単位を含むコポリマーは、他のエチレン性不飽和の重合可能な種類のモノマーとの共重合から生成する追加的な反復単位を含んでよい。追加的な種類のモノマーの例には、アクリレート、メタクリレート、エチレン性不飽和基を有する無水物、ヒドロキシスチレン、ヘキサフルオロイソプロピル基で置換されたスチレン、ビニルエーテル、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物およびビニルエステルがあるが、これらに限定されない。好ましいコモノマーには、重合の後に構造(IV)または構造(VI)を生成するモノマーが含まれる。他の好ましいコモノマーはエチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物である。
【0036】
好ましいコポリマーは、構造(I)、構造(III)、および構造(IV)
【化13】

(式中、R1は上記と同じ意味をもち、またR13は以下の構造(Va〜Vg)
【化14】

から選択される)
の反復単位を含む。
【0037】
構造(IV)を有するポリマー中の反復単位の濃度は、約15〜約75モル%の範囲にあるであろう。構造(IV)を有するポリマー中の反復単位の好ましい濃度は約20〜約50モル%である。構造(IV)を有するポリマー中の反復単位の一層好ましい濃度は約25〜約50モル%の範囲である。構造(IV)を有するポリマー中の反復単位の最も好ましい濃度は約30〜約50モル%である。構造(I)および構造(III)の第1および第2の反復単位の含有率は上記に規定したとおりである。
【0038】
他の一態様において、新規なコポリマーは、構造(I)、(III)、(IV)の反復単位、および保護されていないアルカリ可溶化基部分(alkali solubilizing moiety)を含む。保護されていないアルカリ可溶化基部分の例は、フェノール基、カルボン酸、およびフッ素化されたアルコールである。重合後にアルカリ可溶化基部分を生成するモノマーの例には、ヒドロキシスチレン(およびその前駆体)、アクリル酸、メタクリル酸、および4−[2−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ)−プロピル]スチレンがある。
【0039】
アルカリ可溶化基部分を有するポリマー中の反復単位の濃度は、約1〜約20モル%の範囲にあるであろう。アルカリ可溶化基部分を有するポリマー中の反復単位の好ましい濃度は約3〜約15モル%である。アルカリ可溶化基部分を有するポリマー中の反復単位の一層好ましい濃度は約5〜約15モル%の範囲である。構造(I)および構造(III)の第1および第2の反復単位の含有率、ならびに構造(IV)の反復単位の含有率は上記に規定したとおりである。
【0040】
好ましいコポリマーは構造(I)、構造(III)および構造(VI)
【化15】

(式中、R1は上記と同じ意味をもつ)
の反復単位を含む。好適なモノマーを生成する構造(VI)には無水マレイン酸、シトラコン酸無水物および2,3−ジメチル無水マレイン酸がある。
【0041】
構造(VI)を有するポリマー中の反復単位の濃度は、1モル%超から約50モル%の範囲にあるであろう。構造(VI)を有するポリマー中の反復単位の好ましい濃度は1モル%超から約40モル%である。構造(VI)を有するポリマー中の反復単位の一層好ましい濃度は約10〜約40モル%である。構造(VI)を有するポリマー中の反復単位の最も好ましい濃度は約20〜約40モル%である。構造(I)および構造(III)の第1および第2の反復単位の含有率は上記に規定したとおりである。
【0042】
好ましいコポリマーは、構造(I)、構造(III)の反復単位、および構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位を含む。シリコンを含む好適な任意のモノマーはそれが重合可能な二重結合を有する限り使用することができる。このようなシリコン含有モノマーには、アリルトリアルキルシラン、ビニルトリアルキルシラン、トリアルキルシリルメタクリレートまたはトリアルキルシリルアクリレート、(トリアルキルシロキシ)アルキルメタクリレートまたは(トリアルキルシロキシ)アクリレート、および環状シリルメタクリレートまたは環状シリルアクリレートがあるが、これらに限定されない。シリコンを含むモノマーの好ましい例にはアリルトリメチルシラン、ビニルトリメチルシラン、メタクリロキシメチルトリメチルシラン、およびメタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シランがある。
【0043】
構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導されるポリマー中の反復単位の濃度は約15〜約65モル%の範囲にあるであろう。構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導されるポリマー中の反復単位の好ましい濃度は約20〜約50モル%の範囲にある。構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導されるポリマー中の反復単位の一層好ましい濃度は約25〜約50モル%の範囲にある。構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導されるポリマー中の反復単位の最も好ましい濃度は約30〜約50モル%の範囲にある。構造(I)および構造(III)の第1および第2の反復単位の含有率は上記に規定したとおりである。
【0044】
別な好ましいコポリマーは、構造(I)、構造(III)、構造(VI)の反復単位、および構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位を含む。構造(I)および構造(III)の第1および第2の反復単位および構造(VI)を有する反復単位の含有率は上記に規定したとおりである。構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導されるポリマー中の反復単位の濃度は
約10〜約50モル%の範囲にあるであろう。構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導されるポリマー中の反復単位の好ましい濃度は約15〜約45モル%の範囲にある。構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導されるポリマー中の反復単位の一層好ましい濃度は約15〜約40モル%の範囲にある。構造(IA)、構造(IB)、および構造(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導されるポリマー中の反復単位の最も好ましい濃度は約20〜約35モル%の範囲にある。
【0045】
本発明のコポリマー中のシリコンの水準は一般に、約4〜約15重量%、好ましくは約8〜14重量%の水準であり、これは二層システムのアンダーコート中への適切なパターンの転写を可能にするのに十分である。この水準を得るのに必要なモノマーのモル%は個々のモノマーのシリコン含有率に依存するであろう。
【0046】
モノマーを生成する構造(IA)、(IB)および(IC)は市販で購入でき、またはRSiCl3またはRSi(OCH3)3の縮合によって合成されそして必要に応じて塩基性条件下で適当なトリクロロシランカップリング剤によってコーナーキャッピングすることができる。(Feher, F.J., Budzichowski, T.A., Blanski, R.L., Weller, K.J., Ziller, J.W.Organometallics 1991, 10, 2526-2528 および Lichtenhan, J.D., Otonari, Y.A., Carr, M.J. Macromolecules, 1995, 28, 8435-8437 を参照。)Lichtenhan, J.D. in Silsesquioxane-Based Polymers, Salmone, J.C., Ed.; Polymeric Materials Encyclopedia CRC Press, (1996) Vol 10 7768-7778;“Nanostructured Chemicals: A New Era in Chemical Technology," J.D. Lichtenhan, J.J. Schwab, W.A.Reinerth Chemical Innovation January (2001) pp3-5; および J.D. Lichtenhan,“Polyhedral Oligomeric Silsesquioxanes: BuildingBlocks for Silsesquioxane-Based Polymers および Hybrid Materials", 1995, Comments Inorg. Chem. 17, 115-130も参照されたい。
【0047】
本発明の新規なコポリマーは、エチレン性不飽和基を反応させる好適な慣用の重合方法によって対応するモノマーから製造することができる。このような方法には、フリーラジカル重合または制御されたラジカル重合があるがこれらに限らない。このような方法は、触媒または開始剤を使用して溶媒中または溶媒混合物中で操作される。開始剤は重合で用いられる温度に基づいて選定され、次に、この温度は溶媒の沸点によって設定されてもよい。用いる温度はモノマーの安定性、操作温度での触媒の触媒能力、または開始剤の分解半減期に依存するであろう。
【0048】
好適な開始剤濃度はモノマーの全モル数に対して開始剤約0.001〜10.0モル%である。好ましい範囲の開始剤濃度はモノマーの全モル数に対して開始剤約0.01〜8.0モル%である。最も好ましい範囲の開始剤濃度はモノマーの全モル数に対して開始剤約0.1〜6.0モル%である。
【0049】
好適なフリーラジカル開始剤の例には、ベンゾイルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(メチルイソブチロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレートおよびラウロイルパーオキサイドがあるが、これらに限定されない。場合によっては、連鎖移動剤(例えばカーボンテトラブロマイドまたは1−ドデカンチオール)が含められてよい。
【0050】
重合のための好適な溶媒には、ジオキサン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、アセトニトリル、トルエン、エチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、テトラヒドロピラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、およびジグリムまたはこれらの組み合わせがあるが、これらに限定されない。
ポリマーは重合溶液をポリマーが不溶性の適当な量の溶媒中に沈殿させることにより単離することができる。沈殿したポリマーは濾過によって単離されそして当業者に知られた慣用の技術を用いて乾燥することができる。
【0051】
本発明のコポリマーはポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)で約5000〜約45,000を有する。本発明のコポリマーはポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)で好ましくは7000〜約30,000を有し、一層好ましくは約10,000〜約20,000を有する。ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)が30,000を越えるなら、得られるフォトレジスト組成物は低い解像度を有するであろう。
【0052】
Mwの値は、例えば Jan Rabek, Experimental Methods in Polymer Chemistry, John Wiley & Sons, New York, 1983 中に記載されているごときゲル透過クロマトグラフィーのような標準的な方法によって決定されることができる。
【0053】
感光性組成物は本発明のポリマーを使用して処方することができる。感光性組成物は本発明のポリマーと光酸発生剤とを含むであろう。本発明のポリマーはシリコンを含む他のフォトレジストポリマーと配合されてよい。一般に、酸感受性基によって保護されているアルカリ可溶化基を有する任意のフォトレジストポリマーがこれらの感光性組成物中に配合することができる。配合に好適でありまたシリコンを含有するが本発明のものではないフォトレジストポリマーには、参照によって本明細書に加入されている米国特許第6,146,793号および同第6,165,682号中に記載されているようなアクリルポリマーがある。配合のためのシリコン非含有の好適なフォトレジストポリマーには、参照によって本明細書に加入されている米国特許第4,491,628号、同第6,284,430号および同第6,042,997号がある。
【0054】
フォトレジスト組成物中には任意の好適な光酸発生剤化合物が使用されてよい。好ましい光酸発生剤はスルホン酸を発生するものである。スルホン酸を発生する好適な部類の光酸発生剤には、スルホニウムまたはヨードニウム塩、オキシミドスルホネート、ビススルホニルジアゾメタン、およびニトロベンジルスルホネートエステルがあるが、これらに限定されない。好適な光酸発生剤化合物は例えば、参照によって本明細書に加入されている米国特許第5,558,978号および同第5,468,589号中に記載されている。
【0055】
光酸発生剤のさらに別な例は、トリフェニルスルホニウムブロマイド、トリフェニルスルホニウムクロライド、トリフェニルスルホニウムヨージド、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアーセネート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルエチルスルホニウムクロライド、フェナシルジメチルスルホニウムクロライド、フェナシルテトラヒドロチオフェニウムクロライド、4−ニトロフェナシルテトラヒドロチオフェニウムクロライドおよび4−ヒドロキシ−2−メチルフェニルヘキサヒドロチオピリリウムクロライドである。
【0056】
本発明で使用するために好適な光酸発生剤の追加的な例には、トリフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート、トリフェニルスルホニウム パーフルオロブタンスルホネート、メチルフェニルジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート、4−n−ブトキシフェニルジフェニルスルホニウム パーフルオロブタンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム パーフルオロブタンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム ベンゼンスルホネート、2,4,6−トリメチルフェニルジフェニルスルホニウム 2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホネート、フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウム 4−ドデシルベンゼンスルホン酸、トリス(−t−ブチルフェニル)スルホニウム パーフ
ルオロオクタンスルホネート、トリス(−t−ブチルフェニル)スルホニウム パーフルオロブタンスルホネート、トリス(−t−ブチルフェニル)スルホニウム 2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホネート、トリス(−t−ブチルフェニル)スルホニウム
ベンゼンスルホネート、およびフェニルチオフェニルジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネートがある。
【0057】
本発明で使用するための好適なヨードニウム塩の例には、ジフェニルヨードニウム パーフルオロブタンスルホネート、ビス−(t−ブチルフェニル)ヨードニウム パーフルオロブタンスルホネート、ビス−(t−ブチルフェニル)ヨードニウム パーフルオロオクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウム パーフルオロオクタンスルホネート、ビス−(t−ブチルフェニル)ヨードニウム ベンゼンスルホネート、ビス−(t−ブチルフェニル)ヨードニウム 2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホネート、およびジフェニルヨードニウム 4−メトキシベンゼンスルホネートがあるが、これらに限定されない。
【0058】
本発明で使用するための好適な光酸発生剤の別な例は、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、メチルスルホニル p−トルエンスルホニルジアゾメタン、1−シクロ−ヘキシルスルホニル−1−(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス−(1−メチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、1−p−トルエンスルホニル−1−シクロヘキシルカルボニルジアゾメタン、2−メチル−2−(p−トルエンスルホニル)プロピオフェノン、2−メタンスルホニル−2−メチル−(4−メチルチオプロピオフェノン、2,4−メチル−2−(p−トルエンスルホニル)ペンタ−3−オン、1−ジアゾ−1−メチルスルホニル−4−フェニル−2−ブタノン、2−(シクロヘキシルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−シクロヘキシルカルボニルジアゾメタン、1−ジアゾ−1−シクロヘキシルスルホニル−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−ジアゾ−1−(1,1−ジメチルエチルスルホニル)−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−アセチル−1−(1−メチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、1−ジアゾ−1−(p−トルエンスルホニル)−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−ジアゾ−1−ベンゼンスルホニル−3,3−ジメチル−2−ブタノン、1−ジアゾ−1−(p−トルエンスルホニル)−3−メチル−2−ブタノン、シクロヘキシル−2−ジアゾ−2−(p−トルエンスルホニル)アセテート、第3級ブチル−2−ジアゾ−2−ベンゼンスルホニルアセテート、イソプロピル−2−ジアゾ−2−メタンスルホニルアセテート、シクロヘキシル−2−ジアゾ−2−ベンゼンスルホニルアセテート、第3級ブチル−2−ジアゾ−2−(p−トルエンスルホニル)アセテート、2−ニトロベンジル p−トルエンスルホネート、2,6−ジニトロベンジル p−トルエンスルホネート、2,4−ジニトロベンジル p−トリフルオロメチルベンゼンスルホネートである。
【0059】
光酸発生剤化合物はポリマー固形物の約0.1〜20重量%そして一層好ましくは約1〜10重量%の量で典型的に使用される。好ましい光酸発生剤はスルホニウム塩である。光酸発生剤は単独でもしくは1つ以上の光酸発生剤との組み合わせで使用されてよい。光酸発生剤の混合物中での各々の光酸発生剤の百分率は光酸発生剤の混合物全体の約10〜約90%である。好ましい光酸発生剤混合物は約2つまたは3つの光酸発生剤を含む。このような混合物は同じ部類または異なる部類からなってよい。好ましい混合物の例にはスルホニウム塩とビススルホニルジアゾメタン化合物、スルホニウム塩とイミドスルホネート、および2つのスルホニウム塩がある。
【0060】
フォトレジスト組成物のための溶媒およびこの組成物の濃度の選定は、酸に不安定なポリマー中に導入される官能基の種類、光酸発生剤、およびコーティング方法に主として依
存する。溶媒は不活性であり、フォトレジスト中にすべての成分を溶解し、成分との化学反応を全く行わず、そしてコーティングの後の乾燥によって再度除去可能であるべきである。フォトレジスト組成物にとって好適な溶媒には、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−メトキシ−1−プロピレンアセテート、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−エトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、1,2−ジメトキシエタンエチルアセテート、セロソルブアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、メチルラクテート、メチルピルベート、エチルピルベート、メチル 3−メトキシプロピオネート、エチル 3−メトキシプロピオネート、N−メチル−2−ピロリドン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのようなケトン、エーテルおよびエステルがあるであろう。
【0061】
追加的な態様では、フォトレジスト組成物に塩基添加剤が添加されてよい。塩基添加剤の1つの目的は、化学放射線によって照射されるのに先立って、フォトレジスト中に存在する陽子を掃去することである。塩基は、好ましくない酸による酸不安定基への攻撃および開裂を防止し、これによってレジストの性能および安定性が増加する。第2の目的は光で生成される酸の制御された拡散を行うことである。フォトレジスト組成物が照射された後に塩基が酸に不安定な基の開裂を妨げるのは好ましくないので、組成物中の塩基の百分率は光酸発生剤に比べて著しく低くなければならない。塩基化合物が存在するとき、その好ましい範囲は光酸発生剤化合物の約3〜50重量%である。塩基添加剤の好適な例は2−メチルイミダゾール、トリイソプロピルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、2,4,5−トリフェニルイミダゾールおよび1,5−ジアゾビシクロ[4.3.0]ノネ−5−エンである。
【0062】
化学放射線波長に対する組成物の吸収を増大するためにフォトレジストに染料が添加されてよい。染料は組成物を被毒してはならずまたあらゆる熱処理を含めてのプロセス条件に耐えることができねばならない。好適な染料の例はフルオレノン誘導体、アントラセン誘導体またはピレン誘導体である。フォトレジスト組成物にとって好適な他の特定の染料は米国特許第5,593,812号中に記載されている。
【0063】
フォトレジスト組成物は接着促進剤および界面活性剤のような慣用の添加剤をさらに含有してよい。当業者なら所望の適切な添加剤およびその濃度を選定することができよう。
【0064】
フォトレジスト組成物は既知のコーティング方法によって基板に均一に施される。例えばコーティングはスピンコーティング、浸漬、ナイフコーティング、積層、刷毛塗り、噴霧、および逆ロールコーティングによって施されてよい。コーティングの厚さは一般に約0.1から10mm超までの値にわたる。コーティング操作の後、溶媒は乾燥によって一般に除去される。典型的に乾燥段階はソフトベークと称される加熱工程であり、この場合レジストおよび基板が、コーティングの厚さ、加熱要素および最終用途に応じて、約50〜150℃の温度に大体数秒から数分にわたって;好ましくは約5秒から30分間加熱される。
【0065】
フォトレジスト組成物は電子工業で多くの異なる用途のために好適である。例えばこれは電気メッキレジスト、プラズマエッチレジスト、ハンダレジスト、印刷板製造用のレジスト、ケミカルミリング用のレジストまたは集積回路製造でのレジストとして使用されることができる。可能なコーティングおよびコートされた基板の加工条件は対応して異なる。
【0066】
レリーフ構造を形成するために、アンダーコート層が施されていても施されていなくてもよい基板はフォトレジスト組成物でコートされそして像様に露光される。「像様の」露光という用語には、予め決められたパターンのあるフォトマスクを通じての露光、コートされた基板の表面上を移動されるコンピュータ制御下のレーザービームによる露光、コンピュータ制御された電子ビームによる露光、および対応するマスクを通じてのX線または紫外線による露光のすべてが含まれる。
【0067】
使用できる放射線源は、光酸発生剤がそれに対する感受性をもつ放射線を放出するすべての線源である。例には、高圧水銀ランプ、KrFエキシマーレーザ、ArFエキシマーレーザ、電子ビームおよびx線の線源がある。
【0068】
レリーフ構造を形成に関して上記に記載した方法には、さらなるプロセス手段として、露光と現像液による処理との間でのコーティングの加熱が含まれる。「露光後ベーク」として知られるこの熱処理の助けによって、露光によって発生する酸との、ポリマー樹脂中の酸に不安定な基の実質的に完全な反応が達せられる。この露光後ベークの継続時間および温度は広い範囲で変化し得、ポリマー樹脂の官能基、酸発生剤の種類およびこれら2つの成分の濃度に本質的に依存する。露光されたレジストは典型的に、約50〜150℃の温度に数秒から数分にわたってさらされる。好ましい露光後ベークは、約80〜130℃、約5〜300秒である。
【0069】
像様露光および何らかの材料の熱処理の後、フォトレジストの露光された領域は現像液中への溶解によって除去される。特定の現像液の選定は、フォトレジストの種類、特にポリマー樹脂または生成される光分解生成物の性質に依存する。現像液は、有機溶媒またはその混合物が添加されていてよい塩基の水溶液を含むことができる。特に好ましい現像液は水性アルカリ溶液である。これには例えば、アルカリ金属の珪酸塩、燐酸塩、水酸化物および炭酸塩の水溶液があるが、特にテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドの、そして一層好ましくはテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)の水溶液がある。所望なら、比較的少量の湿潤剤および/または有機溶媒もまたこれらの溶液に添加されてよい。
【0070】
現像段階の後、レジストコーティングを帯びた基板は一般に少なくとも1つのさらなる処理段階に付され、この段階はフォトレジストコーティングによって覆われていない領域で基板を変化させる。典型的に、この段階は、ドーパントの打ち込み(implantation)、基板上への他の物質の付着または基板のエッチングでありうる。通常、この後に、好適なストリッピング方法を用いる基板からのレジストコーティングの除去が続く。
【0071】
本発明のレジストはアンダーコート上にコートされ2層レジストが生成される。アンダーコートのフィルムは典型的に、フォトレジストを施すのに好適な溶媒からスピンキャストされ、そしてフォトレジストと同様にベークされる。アンダーコートのフィルム厚さは応用そのものの如何によって変化しうるが、一般に約800〜10,000オングストロームの範囲にある。約1500〜約5000オングストロームの厚さが好ましい。
【0072】
好適なアンダーコートは要求されるいくつかの特性を有する。第1にアンダーコートとレジストとの間の相互の混合があってはならない。これは一般にアンダーコートのフィルムをキャストしそしてこれを架橋してキャスチング溶媒の溶解度を低下することにより達せられる。架橋は熱的にまたは光化学的に誘発される。この光化学的および熱的な架橋の例は、参照によって本明細書に加入された米国特許第6,146,793号、同第6,054,248号、同第6,323,287号、同第6,165,682号および同第6,610,808号中に見いだすことができる。一般に、アンダーコートもまた良好な基板プラズマエッチ抵抗を有するように計画される。一般に好適なアンダーコートの光学的パラメータ(n,k)は、反射を最小にするように露光波長に関して最適化される。
【0073】
オーバーコート上での本発明の感光性組成物の画像形成は、基板上での画像形成と実質的に同じである。画像が放射線感受性レジスト中で形成された後、基板は酸素を含むプラズマエッチング環境内に置かれ、その結果、アンダーコートはレジストによって保護されていない領域で除去されるであろう。シリコンを含有するモノマー単位中のシリコンは、酸素プラズマに暴露される時に二酸化珪素を生成しそしてレジストがエッチングされないように保護し、その結果、アンダーコート層中にレリーフ構造が形成されることができる。
【0074】
酸素プラズマ段階の後、2層レリーフ構造を有する基板は一般に少なくとも1つのさらなる処理段階に付され、これが2層コーティングによって覆われていない領域で基板を変化させる。典型的に、これはドーパントの打ち込み、基板上への他の物質の付着または基板のエッチングであってよい。通常この後にレジストおよびその生成物とアンダーコートとの除去が続く。
【0075】
本発明を説明するために以下の実施例を示す。本発明はここに記載する実施例に限定されないことを理解すべきである。
【実施例】
【0076】
テトラヒドロフラン(THF)中での重合のための一般的な合成方法、10グラムの規模:
還流コンデンサー、温度プローブおよびガス流入口を具備した丸底フラスコ中でモノマー混合物をN2下でTHF中に溶解した。混合物を撹拌しつつ55℃に加熱した。注射針を通じてN2を溶液中に15分間吹き込むことにより溶液を脱ガスした。THF中の開始剤の溶液を注射器で添加しそして溶液をN2雰囲気下で24時間65℃に加熱した。次いで反応混合物を室温まで冷却しそしてペンタンまたはヘキサン(500ml)に滴状添加した。濾過により固体ポリマーを単離しそしてペンタンまたはヘキサン(50mL×2)で洗浄した。濾過の後、固形物を60℃で24時間真空下で乾燥した。以下のPhenogel−10、7.8×250mmカラム:10-4Å、500Åおよび50Å(Phenomenaから入手される)を備えたWaters Corp.の液体クロマトグラフ(屈折率の検出、Millenium(GPC Vソフトウェア))およびTHF溶出剤を使用して、分子量および分子量分布を測定した。Perkin−Elmer熱重量測定分析器を使用して熱分解測定(TGA)を実施した。Perkin−Elmer Pyris 1 Differential Scanning Calorimeterを使用し、20℃/分の加熱速度でポリマーのガラス転移温度(Tg)を測定した。Bruker 400 MHz NMR−分光計を使用してポリマーの構造および組成を分析した。ポリマーの実施例の分析データについて表1を参照されたい。
【0077】
〔ポリマーの実施例1〕
モノマーの混合物[(1−メチル−1−トリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−1−イル)エチルメタクリレート(X−AdMA)(2.55g、9.718ミリモル)、2−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン(2.25g、14.41ミリモル)、(3,5−ジヒドロキシトリシクロ[3.3.1.13,7]デセ−1−イル)メタクリレート(DHMA)(1.72g、7.20ミリモル)および3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート(メタクリルEthyl−POSS)(3.49g、4.67ミリモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.12g、0.592ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(28.57g、固形物35%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤のジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(0.41g、1.78ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。ポリマーを一般的な手順に記載したように処理した。
【化16】

【0078】
〔ポリマー実施例2〕
モノマーの混合物[無水マレイン酸(2.07g、21.1ミリモル)、アリルトリメチルシラン(2.34g、20.47ミリモル)、X−AdMA(3.84g、14.63ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(1.75g、2.34ミリモル)]を、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(18.5g、固形物35%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(Vazo(登録商標)67)(0.04g、0.208ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。連鎖移動剤は使用しなかった。ポリマーを一般的な手順に記載したように処理した。
【化17】

【0079】
〔ポリマー実施例3〕
モノマーの混合物[無水マレイン酸(1.81g、18.45ミリモル)、アリルトリメチルシラン(2.11g、18.45ミリモル)、X−AdMA(4.41g、16.8ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(1.67g、2.34ミリモル)]を、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(18.5g、固形物35%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤Vazo(登録商標)67(0.04g、0.208ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。連鎖移動剤は使用しなかった。ポリマーを一般的な手順に記載したように処理した。
【化18】

【0080】
〔ポリマー実施例4〕
モノマーの混合物[無水マレイン酸(1.81g、18.45ミリモル)、(ヘキサヒドロ−2−オキソ−3,5−メタノ−2H−シクロペンタ[β]フラン−6−イル)メタクリレート(LMA)(2.01g、9.06ミリモル)、X−AdMA(2.38g、9.07ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(3.38g、4.53ミリモル)]を、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(13g、固形物40%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤Vazo(登録商標)67(0.04g、0.41ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。連鎖移動剤は使用しなかった。ポリマーを一般的な手順に記載したように処理した。
【化19】

【0081】
〔ポリマー実施例5〕
モノマーの混合物[X−AdMA(4.63g、18.5ミリモル)、2−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン(4.45g、26.2ミリモル)、DHMA(3.41g、14.3ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(7.48g、10.0ミリモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.19g、0.9ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(35g)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(0.63g、3.3ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。ポリマーを一般的な手順に記載したように処理した。
【化20】

【0082】
〔ポリマー実施例6〕
モノマーの混合物[LMA(6.43g、28.9ミリモル)、X−AdMA(3.15g、12.0ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(5.40g、7.23ミ
リモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.17g、0.8ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(34g)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤Vazo(登録商標)67(0.56g、2.9ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。連鎖移動剤は使用しなかった。ポリマーを一般的な手順に記載したように処理した。
【化21】

【0083】
〔ポリマー実施例7〕
モノマーの混合物[2−メタクリルオキシテトラヒドロピラン(0.88g、5.17ミリモル)、LMA(2.11g、9.49ミリモル)および3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタエチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート(2.01g、2.58ミリモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.12g、0.592ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(28.57g、固形物35%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(0.41g、1.78ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。ポリマーをメタノール(125mL)中で沈殿させ、次いで一般的な手順に記載したように処理した。
【化22】

【0084】
〔ポリマー実施例8〕
モノマーの混合物[X−AdMA(6.73g、25.7ミリモル)、2−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン(5.36g、31.5ミリモル)、アクリル酸(0.16g、2.22ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(7.79g、10.4ミリモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.19g、0.9ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(32g)中に溶解した。THF(3g)中に溶解した開始剤ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(0.67g、3.48ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして21時間65℃に加熱した。ポリマーをメタノール(400mL)中で沈殿させ、次いで一般的な手順に記載したように処理した。
【化23】

【0085】
〔ポリマー実施例9〕
モノマーの混合物[X−AdMA(9.43g、35.9ミリモル)、2−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン(11.20g、65.8ミリモル)、アクリル酸(0.44g、6.11ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(8.97g、12.0ミリモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.34g、1.7ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(50g)中に溶解した。THF(3g)中に溶解した開始剤ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(1.15g、6.0ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして21時間65℃に加熱した。ポリマーをメタノール(700mL)中で沈殿させ、次いで一般的な手順に記載したように処理した。
【化24】

【0086】
〔ポリマー実施例10〕
モノマーの混合物[X−AdMA(4.22g、16.1ミリモル)、2−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン(4.58g、26.9ミリモル)、アクリル酸(0.19g、2.64ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(6.04g、8.1ミリモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.16g、0.9ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(27g)及びMEK(5g)中に溶解した。THF(1g)中に溶解した開始剤ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(0.52g、2.7ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして22時間65℃に加熱した。ポリマーをメタノール(500mL)中で沈殿させ、次いで一般的な手順に記載したように処理した。
【化25】

【0087】
〔ポリマー実施例11〕
モノマーの混合物[X−AdMA(6.52g、8.7ミリモル)、2−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン(4.55g、26.8ミリモル)、アクリル酸(0.61g、8.5ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(6.52g、8.7ミリモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.19g、0.9ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(28g)およびMEK(5g)中に溶解した。THF(1g)中に溶解した開始剤ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(0.63g、3.3ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして22時間65℃に加熱した。ポリマーをメタノール(900mL)中で沈殿させ、次いで一般的な手順に記載したように処理した。
【化26】

【0088】
〔ポリマー実施例12〕
モノマーの混合物[X−AdMA(3.36g、12.8ミリモル)、2−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン(4.54g、26.7ミリモル)、4−[2−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ)プロピル]スチレン(0.97g、3.6ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(6.13g、8.2ミリモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.19g、0.9ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(28g)およびMEK(5g)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(0.62g、3.2ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして22時間65℃に加熱した。ポリマーをメタノール(900mL)中で沈殿させ、次いで一般的な手順に記載したように処理した。
【化27】

【0089】
〔ポリマー実施例13〕
モノマーの混合物[X−AdMA(3.50g、13.3ミリモル)、2−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン(4.75g、27.9ミリモル)、4−ヒドロキシスチレン(0.46g、3.8ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(6.36g、8.5ミリモル)]と連鎖移動剤1−ドデカンチオール(0.18g、0.9ミリモル)とを、100mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(33g)およびMEK(5g)中に溶解した。THF(1g)中に溶解した開始剤ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(0.62g、3.2ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして22時間65℃に加熱した。ポリマーをメタノール(2L)中で沈殿させ、次いで一般的な手順に記載したように処理した。
【化28】

【0090】
〔ポリマー実施例14〕
モノマーの混合物[無水マレイン酸(25.68g、26.2ミリモル)、アリルトリメチルシラン(29.92g、26.2ミリモル)、第3級−ブチルアクリレート(32.54g、25.4ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(11.86g、1.6ミリモル)]を、500mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(150g、固形物40%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤VAZO(登録商標)67(0.503g、2.61ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。次に反応混合物を室温まで冷却しそして溶媒を真空下で除去した。固体のポリマーをヘキサン300mlで1時間粉砕しそして濾過した。残留するモノマーを除去するために工程を2回反復した。濾過の後、固形物を60℃で24時間真空下で乾燥した。
【化29】

【0091】
〔ポリマー実施例15〕
モノマーの混合物[無水マレイン酸(24.47g、25.0ミリモル)、アリルトリメチルシラン(28.52g、25.0ミリモル)、第3級−ブチルアクリレート(30.05g、234ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(16.96g、2.3ミリモル)]を、500mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(150g、固形物40%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤VAZO(登録商標)67(0.480g、2.49ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。ポリマー実施例14に記載のようにポリマーを処理した。
【化30】

【0092】
〔ポリマー実施例16〕
モノマーの混合物[無水マレイン酸(23.38g、23.8ミリモル)、アリルトリメチルシラン(27.24g、23.8ミリモル)、第3級−ブチルアクリレート(27.78g、21.7ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(21.60g、2.9ミリモル)]を、500mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(150g、固形物40%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤VAZO(登録商標)67(0.458g、2.38ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。ポリマー実施例14に記載のようにポリマーを処理した。
【化31】

【0093】
〔ポリマー実施例17〕
モノマーの混合物[無水マレイン酸(22.38g、22.8ミリモル)、アリルトリメチルシラン(26.06g、22.8ミリモル)、第3級−ブチルアクリレート(25.71g、20.1ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(25.86g、3.5ミリモル)]を、500mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(150g、固形物40%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤VAZO(登録商標)67(0.439g、2.28ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。ポリマー実施例14に記載のようにポリマーを処理した。
【化32】

【0094】
〔ポリマー実施例18〕
モノマーの混合物[無水マレイン酸(21.46g、21.9ミリモル)、アリルトリメチルシラン(25.01g、21.9ミリモル)、第3級−ブチルアクリレート(23.8g、18.6ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(29.73g、4.0ミリモル)]を、500mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(150g、固形物40%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤VAZO(登録商標)67(0.421g、2.18ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。ポリマー実施例14に記載のようにポリマーを処理した。
【化33】

【0095】
〔ポリマー実施例19〕
モノマーの混合物[無水マレイン酸(20.61g、21.0ミリモル)、アリルトリメチルシラン(24.02g、21.0ミリモル)、第3級−ブチルアクリレート(22.04g、17.2ミリモル)およびメタクリルEthyl−POSS(33.32g、4.5ミリモル)]を、500mLの3つ口丸底フラスコ内でTHF(150g、固形物40%)中に溶解した。THF(2g)中に溶解した開始剤VAZO(登録商標)67(0.404g、2.1ミリモル)を混合物に55℃で添加しそして24時間65℃に加熱した。ポリマー実施例14に記載のようにポリマーを処理した。
【化34】

【0096】
〔処方実施例1(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例1(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0097】
〔処方実施例2(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例2(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0098】
〔処方実施例3(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例3(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0099】
〔処方実施例4(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例4(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0100】
〔処方実施例5(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例4(8.41g)、トリス−第3級−ブチルフェニルスルホニウム ノナフレート(TTBPS Nonaflate、0.95g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.07g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、90.57g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0101】
〔処方実施例6(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例5(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0102】
〔処方実施例7(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例6(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0103】
〔処方実施例8(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例7(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0104】
〔処方実施例9(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例8(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0105】
〔処方実施例10(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例9(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0106】
〔処方実施例11(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例10(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0107】
〔処方実施例12(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例11(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0108】
〔処方実施例13(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例12(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0109】
〔処方実施例14(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例13(7.252g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.40g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.03g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、92.05g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0110】
〔処方実施例15(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例2(3.0g)、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS、0.092g)、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU、0.0058g)そして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA、25.22g)を添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのPTFEフィルターを通じて濾過した。
【0111】
〔処方実施例16(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例14からのポリマー7.44g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.52g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.04gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0112】
〔処方実施例17(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例15からのポリマー7.44g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.52g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.04gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0113】
〔処方実施例18(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例16からのポリマー7.44g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.52g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.04gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0114】
〔処方実施例19(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例17からのポリマー7.44g、トルエンジフェニルスルホニウム パ
ーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.52g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.04gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0115】
〔処方実施例20(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例18からのポリマー7.44g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.52g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.04gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0116】
〔処方実施例21(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例19からのポリマー7.44g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.52g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.04gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0117】
〔処方実施例22(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例14からのポリマー7.15g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.80g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.05gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0118】
〔処方実施例23(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例15からのポリマー7.15g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.80g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.05gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0119】
〔処方実施例24(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例16からのポリマー7.15g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.80g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.05gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0120】
〔処方実施例25(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例17からのポリマー7.15g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.80g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.05gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0121】
〔処方実施例26(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例18からのポリマー7.15g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.80g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.05gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0122】
〔処方実施例27(フォトレジスト組成物)〕
ポリマー実施例19からのポリマー7.15g、トルエンジフェニルスルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート PAG(TDPS PFOS)0.80g、クウェンチャーとしての1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)0.05gそして溶媒としてのプロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)42.0gおよび2−ヘプタノン42.0gを添加することによりフォトレジスト組成物を調製した。得られる混合物を0.1μmのテフロンフィルターを通じて濾過した。
【0123】
一般的なリソグラフィー手順1(193nm2層法)
193nmのTCU(熱硬化された下部層)(米国特許第6,323,287号の実施例2に記載のものと類似している)の溶液2mlをシリコンウェーファ上に施与し、スピンコートし、そして205℃で70秒硬化して、厚さ約4000Åを有する均一な架橋された層を形成した。室温まで冷却した後、本発明のフォトレジスト約1mLをTCU層の上に施し、スピンコートし、そして125℃で60秒ベークして、厚さ約1500Åを有する均一で均質なフィルムを得た。NA=0.6である193nm ISI Microstep Exposure機器を使用して、様々な寸法のライン/スペースパターンを有するバイナリーレチクルを通じて慣用の照射によりウェーファを露光した。露光されたウェーファを115℃で60秒間ベークした。0.262Nの水性テトラメチルアンモニウムヒドロキシド現像液(OPD−262、Arch Chemical Companyから入手できる)の流れを用いて10秒間現像し、続いて、蓄積した現像液のパドルを使用して55秒間現像した。走査電子顕微鏡を使用して、ライン/スペースまたはコンタクトホールパターンについてフォトスピードおよび解像度を測定した。
【0124】
〔リソグラフィー実施例1〕
上記した一般的リソグラフィー手順1を用いてラインスペースパターンを形成するために処方4を使用した。均一にウェーファを横切って、垂直なプロフィールをもつ密なライン/スペースパターンを形成した。O2 RIEプラズマ法によって約30秒間TCU層を乾式現像し、Siを含有する上部層の画像のパターン転写を行った。高いアスペクト比を有するクリーンな垂直の130nmのライン/スペースパターンが生じた。
【0125】
〔リソグラフィー実施例2〜12〕
上記した一般的リソグラフィー手順を用いてリソグラフィー実施例2〜12を実施した。リソグラフィーで試験した処方物およびリソグラフィーの結果を表2に示す。
【表1】

【0126】
〔一般的なリソグラフィー手順2:248nm2層法〕
248nmのTCU(熱硬化された下部層)(米国特許第6,610,808号のアンダーコート処方物1中に記載のものと類似している)2mlをSiウェーファ上に施与し、スピンコートし、そして205℃で70秒硬化して、厚さ約5000Åを有する均一な架橋された層を形成した。室温まで冷却した後、本発明のフォトレジスト1mLをTCU層の上に施し、スピンコートし、そして110℃で60秒ベークして、厚さ約1500Åを有する均一で均質なフィルムを得た。次にコートされたウェーファを、ISI 248nm Stepperを使用して、様々な寸法のライン/スペースパターンのバイナリーレクチルを通じて露光した。露光されたウェーファを115℃で60秒間ベークした。0.262Nの水性テトラメチルアンモニウムヒドロキシド現像液(OPD−262、Arch Chemical Companyから入手できる)の流れを用いて10秒間現像し、続いて、蓄積した現像液のパドルを使用して55秒間現像した。走査電子顕微鏡を使用して、ライン/スペースについてフォトスピードおよび解像度を測定した。
【0127】
〔リソグラフィー実施例20〕
上記した一般的リソグラフィー手順2(248nm2層法)を用いてラインスペースパターンを形成するために処方24を使用した。均一にウェーファを横切って、垂直なプロフィールをもつ密なライン/スペースパターンを形成した。O2 RIEプラズマ法によって約30秒間TCU層を乾式現像し、Siを含有する上部層の画像のパターン転写を行った。高いアスペクト比を有するクリーンな垂直の140nmのライン/スペースパターンが生じた。
【0128】
その特定の態様を参照しつつ本発明を以上に説明してきたが、ここに開示する発明概念から逸脱することなく変化、変更および変改を行うことができることが分かるであろう。従って、付属する特許請求の範囲の趣意および範囲に属するような変化、変更および変改はすべてが包含されると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造(IA)、構造(IB)および構造(IC)
【化1】

[式中、R1は各々独立に、水素原子またはメチル基からなる群から選択され;R3は、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状および環状のアルキル基または脂環式基からなる群から選択され;mは約2から約10までの整数であり;R4は各々独立にHおよび構造(II)
【化2】

(式中、R5、R6およびR7は各々独立に、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状または環状のアルキル基、脂環式基およびフルオロアルキル基からなる群から選択される)からなる群から選択され;そして
2は各々独立に
(a)炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状または環状のアルキル、非置換のまたは置換された脂環式基;
(b)炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のフルオロアルキルまたはフッ素置換された脂環式基;および
(c)(1)nが約2から約10までの整数であり、そしてR8がH、R3基およびα−アルコキシアルキル基からなる群から選択され;またR3は炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキル基または脂環式基である(CH2)n−OR8
(2)nが約2から約10までの整数であり、そしてR9がH、R3基および酸感受性保護基からなる群から選択され;またR3は炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキル基または脂環式基である(CH2)n−(C=O)−OR9
(3)nが約2から約10までの整数であり、そしてR10がH、フルオロメチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択されまたR11はHおよびR3アルキル基からなる群から選択される(CH2)n−C(CF3)R10−OR11;および
(4)nが約2から約10までの整数であり;そしてR3が炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のアルキル基または脂環式基である(CH2)n−O−(C=O)R3
からなる群から選択される極性基
からなる群から選択される]
によって表される単位からなる群から選択される1つまたはそれ以上の反復単位を含む少なくとも1つの構造(I)の第1の反復単位、および
構造(III)
【化3】

(式中、R1は上記に規定したのと同じ意味をもちそしてR12は酸に不安定な基である)
によって表される第2の反復単位
を含むコポリマーであって、ただし構造(IA)がコポリマー中に存在しそしてR12がt−Buである時、構造(IV)もしくは構造(VI)を有する追加の反復単位、または以下に規定するような、構造(IA)、(IB)および(IC)とは異なるエチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位が存在せねばならず、そして、ここで構造(IV)は以下
【化4】

[式中、R1は上記に規定したのと同じ意味をもち、またR13は以下の構造(Va〜Vg)
【化5】

からなる群から選択される]の通りであり、また構造(VI)は
【化6】

(式中、R1は上記に規定したのと同じ意味をもつ)である上記コポリマー。
【請求項2】
構造(IV)および構造(VI):
【化7】

[式中、R1は請求項1で規定したのと同じ意味をもち、またR13は以下の構造(Va〜Vg)
【化8】

から選択される]
【化9】

(式中、R1は請求項1で規定したのと同じ意味をもつ)
からなる群から選択される少なくとも1つの追加の反復単位を追加的に含む請求項1に記載のコポリマー。
【請求項3】
構造(IA)、(IB)または(IC)によって表される反復単位が、コポリマーを構成するすべての反復単位の約5〜約25モル%であり;構造(III)によって表される反復単位が、コポリマーを構成するすべての反復単位の約20〜約50モル%であり;コポリマー中に存在する時、構造(IV)によって表される反復単位が、コポリマーを構成するすべての反復単位の約20〜約50モル%であり;そしてコポリマー中に存在する時、構造(VI)によって表される反復単位が、コポリマーを構成するすべての反復単位の約1〜約40モル%である請求項2に記載のコポリマー。
【請求項4】
構造(IA)、(IB)および(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位を追加的に含む請求項1に記載のコポリマー。
【請求項5】
構造(IA)、(IB)および(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位が、コポリマーを構成するすべての構成単位の約20〜50モル%である請求項4に記載のコポリマー。
【請求項6】
構造(IA)、(IB)および(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位を追加的に含む請求項2に記載のコポリマー。
【請求項7】
構造(I)、構成(III)および構成(VI)の反復単位を含む請求項2に記載のコポリマー。
【請求項8】
構造(IA)、(IB)および(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位を少なくとも1つ追加的に含む請求項7に記載のコポリマー。
【請求項9】
構造(IA)、(IB)および(IC)とは異なる、エチレン性不飽和の重合可能なシリコン化合物から誘導される反復単位が、コポリマーを構成するすべての反復単位の約15〜約45モル%である請求項8に記載のコポリマー。
【請求項10】
ポリスチレン換算重量平均分子量が約7,000〜約30,000である請求項1に記載
のコポリマー。
【請求項11】
コポリマー中のシリコンのレベルが約4〜約15重量%である請求項1に記載のコポリマー。
【請求項12】
コポリマー中のシリコンのレベルが約4〜約15重量%である請求項2に記載のコポリマー。
【請求項13】
3が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル、イソボルニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレンおよびテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルからなる群から選択され;
5、R6およびR7がそれぞれ独立に、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル、イソボルニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル、3,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6−ドデカフルオロヘキシル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7−ペンタデカフルオロヘプチルおよび3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチルからなる群から選択され;
構造(II)が、トリメチルシリル、エチルジメチルシリル、ジメチルプロピルシリル、エチルメチルプロピルシリル、ジエチルプロピルシリル、ジエチルメチルシリル、ジブチルメチルシリル、第3級−ブチルジメチルシリル、第3級−ブチルジエチルシリル、シクロヘキシルジメチルシリル、シクロペンチルジメチルシリル、オクチルジメチルシリル、シクロオクチルジメチルシリル、シクロノニルジメチルシリル、シクロデシルジメチルシリル、ノルボルニルジメチルシリル、イソボルニルジメチルシリル、アダマンチルジメチルシリル、アダマンチルメチレンジメチルシリル、2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)ジメチルシリル、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレンジメチルシリル、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルジメチルシリル、ジメチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシリル、ジメチル−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピルシリル、ジメチル−3,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチルシリル、ジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチルシリル、ジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6−ドデカフルオロヘキシルシリル、ジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7−ペンタドデカフルオロヘプチルシリル、およびジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチルシリルからなる群から選択され;
そしてR2置換脂環式基の各々が、任意の空席の結合位置に於いて1つまたはそれ以上の置換基によって置換されている脂環式基部分であり、そして脂環式基部分上のこれらの置換基が、線状、分枝状または環状のアルキル基、ヒドロキシル基、構造(VII)のヒドロキシアルキル基および構造(VIII)のエステル基
【化10】

(式中、R14は水素、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状または環状のアルキル基および脂環式基からなる群から選択され、そしてoは約1から10までの整数であり;R15は水素、炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状または環状のアルキル基および脂環式基、ならびに酸に不安定な基からなる群から選択される)
からなる群から選択される、
請求項1に記載のコポリマー。
【請求項14】
14が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル、イソボルニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレンおよびテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルからなる群から選択され;そして
15が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、オクチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、ノルボルニル、イソボルニル、アダマンチル、アダマンチルメチレン、トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルからなる群から選択され;そしてR15中の酸に不安定な保護基が、第3級ブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−メチル−1−エチルプロピル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1−メチル−1−エチルブチル基、1,1−ジエチルブチル基、1,1−ジメチルペンチル基、1−メチル−1−エチルペンチル基、1,1−ジエチルペンチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1−メチル−1−エチルヘキシル基、1,1−ジエチルヘキシル基、1−メチル−1−シクロペンチル、1−エチル−1−シクロペンチル、1−プロピル−1−シクロペンチル、1−ブチル−1−シクロペンチル、1−メチル−1−シクロヘキシル、1−エチル−1−シクロヘキシル、1−プロピル−1−シクロヘキシル、1−ブチル−1−シクロヘキシル、2−メチル−2−アダマンチル、2−エチル−2−アダマンチル、2−プロピル−2−アダマンチル、2−ブチル−2−アダマンチル、2−イソプロピル−2−アダマンチル、1,1−ジメチル−3−オキソブチル、1−エチル−1−メチル−3−オキソブチル、1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチル、1,1−ジメチル−3−オキソペンチル、およびテトラヒドロピラン−2−イルからなる群から選択される、
請求項13に記載のコポリマー。
【請求項15】
構造(VII)が5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロパン−2−オール、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ブチル−2−オール、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソメチル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソエチル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソプロピル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソ−n−ブチル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソ−第3級ブチル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソシクロヘキシル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソオクチル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソシクロオクチル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソシクロノニル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソシクロデシル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソノルボルニル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソイソボルニル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソアダマンチル、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソアダマンチルメチレン、5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソトリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソおよびテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルからなる群から選択され;そして
構造(VIII)が、5−(メトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(エトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(プロピルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(n−ブトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(第2級−ブトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(第3級−ブトキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(オクチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロオクチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロノニルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(シクロデシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(ノルボルニルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(イソボルニルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(アダマンチルメチレンオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(トリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレンオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(テトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジメチルプロピルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−メチル−1−エチルプロピルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジメチルブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−メチル−1−エチルブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジエチルブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジメチルペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−メチル−1−エチルペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジエチルペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジメチルヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−メチル−1−エチルヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジエチルヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−メチル−1−シクロヘキシルオキシオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−エチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−プロピル−1−シクロヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−ブチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−エチル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−プロピル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−ブチル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(2−イソプロピル−2−アダマンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジメチル−3−オキソブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−エチル−1−メチル−3−オキソブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(1,1−ジメチル−3−オキソペンチルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、5−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニル−2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル
)からなる群から選択される、
請求項13に記載のコポリマー。
【請求項16】
2が極性基(CH2)n−O−(C=O)R3であるとき、極性基がアセチルオキシエチル、アセチルオキシプロピル、アセチルオキシブチル、アセチルオキシペンチル、アセチルオキシヘキシル、アセチルオキシヘプチル、アセチルオキシオクチル、エチルカルボニルオキシエチル、エチルカルボニルオキシプロピル、エチルカルボニルオキシブチル、およびプロピルカルボニルオキシエチルからなる群から選択され;
2が炭素原子1〜20個を有する線状、分枝状もしくは環状のフルオロアルキル基またはフルオロ置換脂環式基であるとき、R2がトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル、3,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6−ドデカフルオロヘキシル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7−ペンタデカフルオロヘプチル、3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチル、1,2,2,3,3,4,4,5−オクタフルオロシクロペンチルおよび2−(オクタフルオロ−1−トリフルオロメチルシクロペンチル)エチルからなる群から選択され;
2が極性基(CH2)n−OR8であるとき、極性基がエチル−1−オキソメチル、エチル−1−オキソエチル、エチル−1−オキソプロピル、エチル−1−オキソイソプロピル、エチル−1−オキソ−n−ブチル、エチル−1−オキソ−第2級−ブチル、エチル−1−オキソ−第3級−ブチル、エチル−1−オキソ−シクロヘキシル、エチル−1−オキソ−シクロペンチル、エチル−1−オキソシクロヘプチル、エチル−1−オキソオクチル、エチル−1−オキソシクロオクチル、エチル−1−オキソシクロノニル、エチル−1−オキソシクロデシル、エチル−1−オキソノルボルニル、エチル−1−オキソイソボルニル、エチル−1−オキソアダマンチル、エチル−1−オキソアダマンチルメチレン、エチル−1−オキソトリシクロ[5,2,1,02,6]デカンメチレン、エチル−1−オキソテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]ドデシル、プロピル−1−オキソメチル、プロピル−1−オキソエチル、ブチル−1−オキソメチル、ペンチル−1−オキソメチル、ヘキシル−1−オキソメチル、ヘプチル−1−オキソメチル、オクチル−1−オキソメチル、ノナニル−1−オキソメチル、デシル−1−オキソメチル、エチル−1−オキソ−α−メトキシメチル、およびエチル−1−オキソ−α−メトキシエチルからなる群から選択され;
2が極性基(CH2)n−(C=O)−OR9であるとき、極性基が第3級ブチルオキシカルボニルエチル、第3級ブチルオキシカルボニルプロピル、第3級ブチルオキシカルボニルブチル、第3級ブチルオキシカルボニルペンチル、第3級ブチルオキシカルボニルヘキシル、第3級ブチルオキシカルボニルヘプチル、第3級ブチルオキシカルボニルオクチル、1,1−ジメチルプロピルオキシカルボニルエチル、1−メチル−1−エチルプロピルオキシカルボニルエチル、1,1−ジエチルプロピルオキシカルボニルエチル、1,1−ジメチルブチルオキシカルボニルエチル、1−メチル−1−エチルブチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジエチルブチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジメチルペンチルオキシカルボニルエチル、1−メチル−1−エチルペンチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジエチルペンチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジメチルヘキシルオキシカルボニルエチル、1−メチル−1−エチルヘキシルオキシカルボニルエチル、1,1−ジエチルヘキシルオキシカルボニルエチルおよび同種のもの、1−メチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル、1−エチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル、1−プロピル−1−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル、1−ブチル−1−シクロヘキシルオキシカルボニルエチル、2−メチル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチル、2−エチル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチル、2−プロピル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチル、2−ブチル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチル、および2−イソプロピル−2−アダマンチルオキシカルボニルエチルおよび1,1−ジメチル−3−オキソブチル、1−エチル−1−メチル−3−オキソブチル、1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチルオキシカルボニルエチル、1,1−ジメチル−3−オキソペンチルオキシカルボニルエチル、およびテトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニルエチルからなる群から選択され;そして
2が極性基(CH2)n−C(CF3)R10−OR11であるとき、極性基が、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシ、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシエチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシプロピル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ブチルオキシブチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ペンチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ヘキシルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)ヘプチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−フルオロメチル)オクチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−ジフルオロメチル)ブチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−ジフルオロメチル)ペンチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−ジフルオロメチル)ヘキシルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−ジフルオロメチル)ヘプチルオキシ、(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ブチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ペンチルオキシメチル、(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ヘキシルオキシメチル、および(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)ヘプチルオキシメチルからなる群から選択される、
請求項1に記載のコポリマー。
【請求項17】
重合の後に構造(IA)の反復単位を生成するモノマーが、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルアクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタメチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタプロピルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタイソブチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタ−第3級−ブチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタシクロペンチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタシクロヘキシルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)ブチルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)ペンチルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタエチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)ヘキシルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタキス(3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチル)ペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタキス{5−ビシクロ[2.2.1]ヘプチル−2−(1,1,1−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プロピル−2−オキソメチル})ペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレート、3−(3,5,7,9,11,13,15−ヘプタキス(第3級ブチル)ペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタ−シロキサン−1−イル)プロピルメタクリレートからなる群から選択されるモノマーであり;
重合の後に構造(IB)の反復単位を生成するモノマーが、
3−(13−ヒドロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルアクリレート、
3−(13−ヒドロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタエチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−ヒドロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)ブチルアクリレート、
3−(13−ヒドロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−エチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルアクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルアクリレート、
3−(13−トリエチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルアクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタメチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタエチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロペンチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタイソブチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−トリメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロヘプチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−第3級ブチルジメチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロヘプチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−ジメチル−1,1,1−トリフルオロプロピルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロヘプチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート、
3−(13−ジメチル−3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8−オクタデカフルオロオクチルシロキシ−1,3,5,9,11,13,15−ヘプタシクロヘプチル−7−メチルテトラシクロ[9.5.1.13,9.15,15]オクタ−シロキサン−7−イル)プロピルメタクリレート
からなる群から選択されるモノマーであり;
重合の後に構造(IC)の反復単位を生成するモノマーが、3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタメチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルアクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタメチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタエチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタイソブチルトリ
シクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタシクロペンチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタシクロヘキシルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルメタクリレート、
3−[(7,14−ジヒドロキシ−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタメチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]ブチルアクリレート、
3−[(7,14−ジ(トリメチルシロキシ)−1,3,5,7,9,11,14−ヘプタメチルトリシクロ[7.3.3.15,11]ヘプタシロキサン−3−イルオキシ)ジメチルシリル]プロピルアクリレートからなる群から選択されるモノマーである
請求項1に記載のモノマー。
【請求項18】
構造(III)の反復単位中のR12が、第3級ブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−メチル−1−エチルプロピル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1−メチル−1−エチルブチル基、1,1−ジエチルブチル基、1,1−ジメチルペンチル基、1−メチル−1−エチルペンチル基、1,1−ジエチルペンチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1−メチル−1−エチルヘキシル基、1,1−ジエチルヘキシル基および同種のもの、1−メチル−1−シクロペンチル、1−エチル−1−シクロペンチル、1−プロピル−1−シクロペンチル、1−ブチル−1−シクロペンチル、1−メチル−1−シクロヘキシル、1−エチル−1−シクロヘキシル、1−プロピル−1−シクロヘキシル、1−ブチル−1−シクロヘキシル、2−メチル−2−アダマンチル、2−エチル−2−アダマンチル、2−プロピル−2−アダマンチル、2−ブチル−2−アダマンチル、および2−イソプロピル−2−アダマンチルおよび1,1−ジメチル−3−オキソブチル、1−エチル−1−メチル−3−オキソブチル、1−メチル−1−シクロヘキシル−3−オキソブチル、1,1−ジメチル−3−オキソペンチル、およびテトラヒドロピラン−2−イルからなる群から選択される酸に不安定な基であり、そして
重合の後に構造(VI)の反復単位を生成するモノマーが、無水マレイン酸、シトラコン酸無水物および2,3−ジメチル無水マレイン酸からなる群から選択されるモノマーである、請求項1に記載のコポリマー。
【請求項19】
構造(I)、(III)および(IV)の反復単位を含み、そして保護されていないアルカリ可溶化基部分を有する反復単位を追加的に含む請求項1に記載のコポリマー。
【請求項20】
保護されていないアルカリ可溶化基部分を有する反復単位が、フェノール基、カルボン酸およびフッ素化されたアルコールからなる群から選択されるアルカリ可溶化基単位を有する請求項19に記載のコポリマー。
【請求項21】
保護されていないアルカリ可溶化基部分を有する反復単位が、ヒドロキシスチレン、ヒドロキシスチレン前駆体、アクリル酸、メタクリル酸および4−[2−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ)−プロピル]スチレンからの反復単位である請求項20に記載のコポリマー。
【請求項22】
(a)請求項1〜21に記載のいずれか1つのコポリマー;
(b)光酸発生剤;
(c)溶媒;および
(d)場合によっては塩基
を含む感光性組成物。
【請求項23】
場合による塩基が存在し、そしてその塩基が2−メチルイミダゾール、トリイソプロピルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、2,4,5トリフェニルイミダゾールおよび1,5−ジアゾビシクロ[4.3.0]ノネ−5−エンからなる群から選択される請求項22に記載の感光性組成物。
【請求項24】
a.アンダーコートされた好適な基板上に請求項22に記載の感光性組成物をコーティングすることによりコートされた基板を形成し;
b.コートされた基板をプリベークし;
c.プリベークされ、コートされた基板を化学放射線に露光し;
d.コートされ、露光された基板を場合によってはポストベークし;
e.コートされ、露光された基板を現像液によって現像することにより、コートされた基板上に硬化されていないレリーフ画像を作成し;そして
f.感光性組成物によって保護されていない領域のアンダーコートを除去する
段階を包含する、基板上にパターン化された画像をつくる方法。
【請求項25】
a.好適な基板上に請求項22に記載の感光性組成物をコーティングすることによりコートされた基板を形成し;
b.コートされた基板をプリベークし;
c.プリベークされ、コートされた基板を化学放射線に露光し;
d.コートされ、露光された基板を場合によってはポストベークし;そして
e.コートされ、露光された基板を現像液によって現像することにより、コートされた基板上に硬化されていないレリーフ画像を作成する
段階を包含する、基板上にパターン化された画像をつくる方法。
【請求項26】
請求項24に記載の方法によってつくられるパターン化された基板。
【請求項27】
請求項25に記載の方法によってつくられるパターン化された基板。

【公表番号】特表2006−504827(P2006−504827A)
【公表日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−548624(P2004−548624)
【出願日】平成15年10月31日(2003.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2003/034832
【国際公開番号】WO2004/040371
【国際公開日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
テフロン
【出願人】(305037086)フジフィルム・エレクトロニック・マテリアルズ・ユーエスエイ・インコーポレイテッド (29)
【Fターム(参考)】