説明

板材の縦型搬送装置

【課題】 大型化した板材を高品質な状態で搬送できる搬送装置がない。
【解決手段】 立てられた状態の板ガラス2の下端を支持して搬送するベルトコンベア21と、この立てられた状態の板ガラス2の面の全体に流体圧を作用させて板ガラス2を構造物と非接触の状態で支持する流体ガイド8と、この流体圧を制御する制御装置43とを具備させることにより、板ガラス2を縦向きの状態にし、その面は流体によって非接触で支持して、板ガラス2の表面の高品質を保ちながら、大型化した板ガラス2を安定して搬送できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、板材を縦向きにして搬送する搬送装置に関し、液晶ディスプレイ用ガラス基板やプラズマディスプレイパネル等に用いられる薄い板材を縦向きの状態で搬送するのに好適な縦型搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、種々の分野で板材(レアメタル、シリコン、平面型ディスプレイ用ガラス等の板材料)が使用されている。このような板材の中で、近年、例えば、薄い板材である液晶ディスプレイ等に使用される板ガラスの需要が伸びている。
【0003】
この液晶ディスプレイ等に使用される板ガラスを例に、以下に説明する。この板ガラスは、例えば、厚さが約0.7mm程度で、大きさが1000mm×1000mm以下程度の大きさのガラス基板が多く用いられている。このようなガラス基板は、複数のガラス基板が取れる大きさの板ガラス(マザー・ガラス)を横向きの水平状態で搬送し、その板ガラスに切断等の加工を施すことによって製作されている。
【0004】
また、このように搬送される板ガラスは、工程中で発生するカレットや加工の結果発生するパーティクル等から表面を保護するために、ガラス表面に保護シートを貼り付ける方法が一般的に採用されている。
【0005】
この種の従来技術として、板ガラスをローラが設けられたフレームに立てかけた姿勢で搬送し、この板ガラスの各辺縁を研磨しようとする竪形研磨機がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、他の従来技術として、置馬に立て掛けられた板ガラスを、水平状態の搬送面に荷受けさせようとする供給装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特許第2623476号公報(第3頁、図1,図3,図4)
【特許文献2】特許第2954101号公報(第3頁、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、近年、このような液晶ディスプレイ用ガラス基板等の分野において、生産性を向上させるために歩留まりを良くしたり、より大型の液晶ディスプレイ等に用いることが可能なように、前記板ガラスのサイズを大型化したいという要望がある。この板ガラスのサイズを大きくすると、1枚の板ガラスから取れるガラス基板の枚数が多くなり、歩留まりが良くなるとともに、大型の液晶ディスプレイに対応したガラス基板を製作することも可能となる。
【0008】
また、ガラス基板をより薄くすることにより、ディスプレイ等の性能向上を図りたいという要望もあり、板ガラスが薄型化する傾向がある。その上、品質に対する要求は年を負う毎に厳しくなり、かつ、低コスト化への要求もある。
【0009】
しかしながら、前記したように板ガラスを横向きの状態で搬送して加工する装置では、設備を大型化しても、大型化・薄型化した板ガラスをサポートしてハンドリングすることは困難であり、板ガラスの自重による撓み等による割れや破損等を生じて安定して生産することは難しい。その上、この板ガラスを加工しようとした場合、その加工反力によってさらに撓ませるので、より割れや破損が生じやすくなる。
【0010】
また、前記特許文献1でも、このように板ガラスが大型化・薄型化した場合、脆弱なガラス素材を水平に搬送して加工することは困難である。その上、従来の構成でこのように脆弱な板ガラスを搬送するための系は構造がより煩雑になり、調整・精度の維持は複雑かつ困難なものになる。さらに、重力の影響と加工反力のバランスを取りながら素材の破損を最小に抑えるのは困難である。しかも、従来の大きさの板ガラスであれば、人手が必要な場合には人手による対応も可能であったが、板ガラスが大きくかつ薄くなることにより、人手の介入は不可能となりつつある。
【0011】
さらに、板ガラスを水平に搬送する機械の場合には、機械が大型になるので、設置面積が大きくなったりコスト高になり、その上、機械幅の大型化にともないメンテナンスがしづらくなる。
【0012】
また、前記したように、このような板ガラスの表面に保護シートを貼り付けることによってガラス表面の保護を図ると、大型化した薄い板ガラスの場合、板ガラスを割らずに貼り付けた保護シートを剥がすのは困難である。仮に、保護シートを貼らずに搬送した場合、前記特許文献2のようなサポートでは、接触するローラでガラス表面を傷付けて品質を維持することができなくなる。
【0013】
そこで、本願発明は、板ガラス等の大きな薄い板材を高品質な状態で搬送できる縦型搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するために、本願発明は、立てられた状態の板材の下端を支持して搬送する搬送駆動装置と、該立てられた状態の板材の面の全体に流体圧を作用させて該板材を構造物と非接触の状態で支持する流体ガイドと、該流体圧を制御する制御装置とを備えている。このように板材を立てた状態にし、その面の全体(片面、両面を含む)を流体ガイドの流体圧で構造物と非接触の状態で支持して搬送することにより、高品質が要求される板材の面は流体以外に触れることなく、接触しても問題のない板材の下端で支持して搬送するので、板材の表面の高品質を保ちながら、大型化した薄い板材を安定して搬送することができる。また、流体ガイドの流体圧により非接触の状態で板材の面の全体を支持するので、その流体圧によって板材の撓み等を防止した縦型姿勢を保ちながら移動を阻害することなく搬送することができる。
【0015】
前記流体ガイドが、板材を非接触で支持するガイド面を平面に調整する調整部材を備えていれば、板材に応じてガイド面を平面に調整することができるので、撓みやすい板材であっても撓みを防止するようにガイド面を調整することができる。
【0016】
また、前記流体ガイドを、ぼぼ水平状態と所定角度の垂直状態とに状態を変更する変更機を設け、該流体ガイドでほぼ水平状態に支持した板材を所定角度の垂直状態に立てた時に該板材の下端を支持する位置に前記搬送駆動装置を配設すれば、板材の搬入が水平状態であったとしても、板材の面と非接触の状態を保ちながら垂直状態に立てて支持することができるので、水平および垂直状態での板材の搬入に対応できる。
【0017】
さらに、前記流体ガイドが、水を所定圧で流出させて前記板材の面の全体を非接触で支持するように構成されていれば、板材の面をぬれた状態にして、加工した場合に生じる板材の切削粉やパーティクル等が面に付着するのを効果的に防止して搬送することができる。
【0018】
また、前記流体ガイドが、多孔質材料で形成され、該多孔質材料の板材側から液体を流出させ、該液体の表面張力と板材自重とをバランスさせて該板材の面を非接触で支持するように構成されたものであれば、多孔質材料の孔から流出させた液体の表面張力を利用して板材を非接触で支持することができるので、板材の片面又は両面を非接触の状態で支持でき、板材への加工や処理を容易に行うことができる。
【0019】
さらに、前記流体ガイドが、前記板材の面に正圧と負圧とを発生させる気体ノズルを備え、該気体ノズルで発生させる正圧と負圧の気体層を板材自重とバランスさせることにより板材を非接触で支持するように構成されたものであれば、気体ノズルから噴出させた気体によって生じる負圧と、気体ノズルから噴出させる気体の正圧とによって生じる気体層の圧力を板材自重とバランスするようにして、板材が流体ガイドと所定の間隙を保った状態で吸い付くように非接触で支持することができるので、板材の面の品質を保ちながら安定した搬送ができる。
【0020】
また、前記搬送駆動装置が、前記板材の下端を支持する搬送部を下方へ開閉して板材を下方へ排出する排出機構を備えていれば、両面が構造物と非接触の状態で搬送される板材に割れや破損等を生じた場合、その板材を排出機構で下方から搬送装置の外部へ容易に排出することができる。
【0021】
さらに、本願発明は、立てられた状態の板材に流体圧を作用させて該板材を構造物と非接触の状態で支持する流体ガイドと、該流体ガイドで支持した板材の前後を挟持する挟持装置と、該挟持装置で挟持した板材を所定の速度で搬送する制御装置とを備えている。これにより、搬送する板材に加工を施す場合でも、その加工反力等による板材の位置ズレ等を防止して、挟持装置で板材を正確に搬送することができるので、板材への加工をより高精度で行うことができる。
【0022】
また、前記流体ガイドで立てられた状態で支持した板材の下端を支持して搬送する搬送駆動装置を設け、該搬送駆動装置で板材の下端を支持して搬送する状態と、該搬送駆動装置から板材の下端を浮かせて前記挟持装置で板材の前後を挟持して搬送する状態とに変更可能に構成すれば、搬送する板材の状態等に応じて、下端を支持して搬送する状態と下端を浮かせて搬送する状態とを選択して搬送することができる。
【0023】
この場合も、前記搬送駆動装置が、前記板材の下端を支持する搬送部を下方へ開閉して板材を下方へ排出する排出機構を備えていれば、両面が構造物と非接触の状態で搬送される板材に割れや破損等を生じた場合、その板材を排出機構で下方から搬送装置の外部へ容易に排出することができる。
【発明の効果】
【0024】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0025】
板材を縦向きにして面を流体で支持して搬送することにより、板材の面を構造物とは非接触の状態として高品質を保つことができるので、大型化した薄い板材を安定して搬送することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態を示す搬送装置の正面図であり、図2は同搬送装置の板ガラス搬入側の側面図、図3は図2に示すIII部拡大図、図4は図3に示すIII部拡大図の正面図である。図5は図1に示す搬送装置の板ガラス搬出側の側面図であり、図6は図1に示すVI−VI拡大断面図である。以下の実施形態でも、板材として板ガラスを例に説明する。
【0027】
図1に示すように、第1実施形態の搬送装置1は、板ガラス2を非接触の状態で縦向きにして支持する搬入機3と、この搬入機3で搬入した板ガラス2を非接触の状態で搬送する移送機4と、搬送した板ガラス2の姿勢を垂直状態にして次へ送る姿勢変更機5とから構成されている。これら搬入機3と移送機4と姿勢変更機5とは、ベース6上に設けられた架台7上に設けられている。
【0028】
図2〜図4にも示すように、前記搬入機3には、板ガラス2を非接触の状態で支持する流体ガイド8が設けられている。この流体ガイド8には、複数の流体噴出孔9が設けられたガイド板10が板ガラス2の支持面側に設けられ、このガイド板10が枠組構造のフレーム11にボルト・ナットで構成されたレベル調整部材12によって保持されている。ガイド板10としては、例えば、樹脂材料等によって表面が平滑に製作される。これにより、搬入機3として組立てた後、レベル調整部材12でガイド板10とフレーム11との距離を調整することにより、ガイド板10の板ガラス2を支持するガイド面を平面に調整することができる。
【0029】
また、流体ガイド8のフレーム側下部には、流体ガイド8を水平状態と所定角度の傾斜状態との間で回動させる回動軸13が設けられている。この回動軸13は、前記架台7の上部に設けられた上部架台14に設けられており、この上部架台14に設けられた駆動機15によってベルト16を介して回動可能なように構成されている。45は、流体ガイド8をほぼ水平状態で支持する受け部材である。これらが、流体ガイド8をほぼ水平状態と所定角度の垂直状態とに状態を変更させる変更機46である。
【0030】
さらに、ガイド板10の板ガラス支持側の下部には受部材17が設けられている。この受部材17により、ガイド板10が水平状態から縦向きに回動する時の板ガラス自重を板ガラス2の下端で支持している。
【0031】
前記流体ガイド8に板ガラス2を搬入する時は、図2に2点差線で示すように、水平状態にしたガイド板10の流体噴出孔9(図3)から所定圧の流体18を噴出させ、このガイド板10の上部に水平状態の板ガラス2を受ける。この状態では、所定圧の流体18によってガイド板10の表面と板ガラス2との間に流体層が形成されており、この流体層による間隙19を保つことにより板ガラス2の両面は構造物とは非接触の状態で支持されている。20は流体噴出孔9への流体供給管である。
【0032】
この状態から駆動機15で流体ガイド8の下方に設けられた回動軸13を中心にガイド板10を回動させることにより、板ガラス2はガイド板10との間隙19を保った状態で縦向きに立てられる。この実施形態では、実線で示すように、板ガラス2を約5°の角度で傾けた約85°の角度で縦向きに支持されている。この状態では、縦向きの板ガラス2にわずかな傾きを持たせた状態で、前記ガイド板10の支持側から板ガラス2の面に噴出させる流体の流体圧を制御装置43で制御することにより、板ガラス2の自重や歪とバランスさせて非接触を保っている。
【0033】
この流体の噴出圧は、必要範囲で流量調整弁および減圧弁等によって調整可能に構成されており、噴出量は絞り弁等によって調整可能に構成されている。この流体としては、図示する例は気体であるが、液体を用いてもよく、板ガラス2の大きさや重量に応じて好ましい流体を用いればよい。
【0034】
また、このようにガイド板10が所定角度の垂直状態に立てられると、板ガラス2の下端は、架台7に設けられた搬送駆動装置の支持部材であるベルトコンベア21の上面に乗って支持される。このように、板ガラス2を立てた時に板ガラス2の下端を支持できる位置に、搬送駆動装置のベルトコンベア21が設けられている。ベルトコンベア21は、板ガラス2の自重を支持し搬送方向に走行可能となっている。このベルトコンベア21は、ベルト22が搬入機3の流れ方向に移動するように配設されており、両端に設けられたプーリ23と、中間に設けられたテンションプーリ24とにベルト22が掛けられたものである。このベルトコンベア21の駆動側プーリ23を駆動することにより、板ガラス2を縦向きの状態で両面の非接触を保ったまま、下端のみがベルト22と接して支持された状態で所定量搬送することができる。このベルトコンベア21に桟付ベルトを使用すれば、板ガラス角部に切断バリ等が残っていても、このバリを桟の間に位置させて板ガラス2がベルトコンベア21上で傾くのを抑えることができる。この支持部材としては、他にローラコンベアや走行台車(走行する受け部材も含む)等を用いても同様の作用を奏することができる。
【0035】
この状態が板ガラス2を搬送する状態であり、この搬入機3によれば、流体ガイド8から噴射する流体圧を板ガラス2の自重とバランスするように調整することにより、水平状態で搬入される板ガラス2を、両面と非接触の状態を保ちながら縦向きに立て、縦向きに支持された板ガラス2の縦方向自重は品質が問われない下端で構造物のベルトコンベア21により支持し、横方向に作用する自重は流体ガイド8のガイド板10から噴出させられた流体によって非接触の状態を保って、板ガラス2を縦向きで搬送することができる。
【0036】
図1に示すように、前記移送機4は、搬入機3に続くように設けられている。これら搬入機3と移送機4との間には、板ガラス2の端部の所定位置に縦方向のけがき線を入れるけがき線形成機25が設けられている。この移送機4にも、前記搬入機3と同様に板ガラス2の片面に流体ガイド26が設けられている。この流体ガイド26によって、前記搬入機3から搬送されてくる板ガラス2を同一角度のままで両面を非接触で支持する状態が保たれる。この流体ガイド26は前記搬入機3の流体ガイド8と同様の構成であるため、同一の構成には同一符号を付して説明する。
【0037】
この流体ガイド26にも、板ガラス2の支持面側に複数の流体噴出孔9が設けられたガイド板10(図3,4参照)が設けられており、このガイド板10は枠組構造のフレーム11にボルト・ナットで構成されたレベル調整部材12で支持されている。そして、このガイド板10に設けられた複数の流体噴出孔9から噴出される流体によって、前記したように板ガラス2が非接触の状態で支持されている。
【0038】
この移送機4によっても、前記搬入機3と同様に、板ガラス2が僅かに傾斜した状態(例えば、約85°)で流体ガイド26によって片面が非接触で支持され、板ガラス2の自重は下部に設けられたベルトコンベア27(詳細は上述したベルトコンベア21と同様)によってガラス下端で支持されている。
【0039】
これら搬入機3と移送機4とでは、流体ガイド8,26で板ガラス2の一方の面を支持するようにして板ガラス2の他方(反流体ガイド側)を開放しているので、この開放側から加工機等によって板ガラス2へ加工を行う場合に好ましい構成となっている。
【0040】
前記姿勢変更機5は、移送機4に続くように設けられている。これら移送機4と姿勢変更機5との間には、前記けがき線形成機25によって板ガラス2の端部に入れられたけがき線で板ガラス端部を分断する分断機28が設けられている。前記搬入機3と移送機4とは、板ガラス2が所定の角度(例えば、約85°)で傾けられているが、この姿勢変更機5では、両面の非接触を保ちながら傾いた板ガラス2を垂直状態に姿勢変更できるように構成されている。
【0041】
図5に示すように、この姿勢変更機5には、前記架台7上に設けられた固定フレーム29と、前記移送機4から搬送されてくる板ガラス2と同一の角度に傾斜した可動フレーム30と、この可動フレーム30から板ガラス2の両面に向けて流体を噴射する流体ガイド31,32とが設けられている。可動フレーム30は、支持部材34によって架台7上で回動可能なように設けられている。これら流体ガイド31,32の間が板ガラス2の搬送ライン150となる。また、この可動フレーム30と固定フレーム29との間には、可動フレーム30を傾斜状態と垂直状態とに変化させるためのジャッキ33が設けられている。所定の角度で傾斜した状態で流体ガイド31,32の間に搬送された板ガラス2を一旦停止し、このジャッキ33で可動フレーム30を垂直に立てることによって、板ガラス2も垂直に立てた状態にして次の装置へと搬送することができる。
【0042】
図6に示すように、流体ガイド31,32には、これら流体ガイド31,32の間の搬送ライン150上に形成された通過スペース35を搬送する板ガラス2の両面と対向するように、流体噴出孔44が設けられた流体噴出部材36,37が設けられている。この流体噴出部材36,37は、可動フレーム30に設けられた固定部材38に調整ボルト39で支持された可動部材40によって支持されている。この可動部材40は、調整ボルト39を調整することによって板ガラス2との間の間隙41が調整可能に構成されている。この流体噴出部材36,37は、可動部材40による支持部は金属で、板ガラス2の支持部は樹脂材料等によって形成されており、水平方向に連続したものが垂直方向に複数本設けられている。
【0043】
図5に示すように、この姿勢変更機5でも、流体噴出部材36,37から噴出させた流体によって板ガラス2の両面が非接触の状態で支持され、板ガラス2の自重は、下部に設けられたベルトコンベア42(詳細は上述したベルトコンベア21と同様)によって下端で支持されている。
【0044】
このように、大型化・薄型化した板ガラス2を縦向きにして、板ガラス2の自重は品質が問われない下端で支持して搬送する機構と、高品質が要求される板ガラス2の両面は構造物に触れさせることなく非接触の状態で縦型姿勢を保ち、かつ板ガラス2の移動を阻害しないような機構によって搬送装置1が構成されている。
【0045】
ところで、上述した実施形態では、ガイド板10に設けられた流体噴出孔9から噴出された流体、又は、流体噴出部材36,37から噴出された流体によって板ガラス2の面とはを非接触の状態で支持しているが、他の方法による流体圧で板ガラス2の面を非接触で支持するようにしてもよい。
【0046】
例えば、前記縦方向に僅かに傾きを持たせたガイド板10に代えて多孔質材料を使用した多孔質流体ガイド板(形状はガイド板10と同一で多孔質の材料)を配置し、この多孔質流体ガイド板から板ガラス2の面に向けて液体を流出(滲み出す程度でも可能)させ、この流体の表面張力によって板ガラス2と多孔質流体ガイド板との間に流体層を形成して所定の間隙19(41)を保つようにしてもよい。この場合、所定の間隙19(41)を保った状態で板ガラス2を支持できるように、板ガラス自重とバランスするように流出させる流体の種類や量が制御される。このような構成によっても、板ガラス2の下端のみが構造物と接触し、他の部分は支持部材の多孔質流体ガイド板によって非接触の状態を保って搬送することができる。
【0047】
さらに、他の方法として、前記縦方向に僅かに傾きを持たせたガイド板の板ガラス支持側に、正・負圧を発生させる気体ノズルを配置し、この気体ノズルから高速で噴出させた気体により発生する負圧と、気体ノズルから噴出させる気体によって発生する正圧とを板ガラスの自重とバランスさせることにより、板ガラスと気体ノズルとの間に板ガラスを所定の間隙を保った状態で吸い付くような状態にして、板ガラス自重を非接触の状態で支持するようにしてもよい。
【0048】
これらの板ガラス2を非接触で支持する方法は、板ガラス2の支持状態等に応じて両側に流体ガイド8,26を設けても、片側に流体ガイド31(32)を設けてもよく、板ガラス2の両面が非接触の状態で搬送されるのを実現するために、流体ガイドが設けられるべき周囲条件(板ガラスの厚みや大きさ、加工内容、配置等)に応じて最適なガイドを選んで適宜設ければよく、他の非接触の流体ガイドを設けてもよい。
【0049】
図7は本願発明の第2実施形態を示す搬送装置の正面図であり、図8は図7に示すVIII−VIII断面図、図9は図7に示すIX−IX拡大断面図である。図10は図7に示す搬入側のコンベアの正面図であり、図11は図10に示すXI−XI断面図である。図12は図7に示す挟持装置の平面図であり、図13は同挟持装置の正面図、図14は図12に示すXIV−XIV断面図、図15は図12に示すXV矢視図である。この第2実施形態の搬送装置51は、板ガラス2の縁部を加工する加工機52と、加工した板ガラス2を搬出する搬出機53とから構成されている。
【0050】
図7,8に示すように、加工機52には、板ガラス2の搬送ライン150の下部両側に流体ガイド55,56がそれぞれ設けられ、上部片側に流体ガイド55が設けられている。図9に示すように、流体ガイド55,56の搬送ライン150側には、流体噴出部材57が設けられている。この流体噴出部材57は、上述した流体噴出部材36,37と同様の構成であり、流れ方向に所定間隔で流体噴出孔44が設けられ、フレーム54に設けられた固定部材58に調整ボルト59で取付けられた可動部材60によって支持されている。この可動部材60は、調整ボルト59を調整することによって板ガラス2との間の間隙61が調整可能となっている。流体噴出部材57は、可動部材60による支持部は金属で、板ガラス2の支持部は樹脂材料等によって形成されている。この流体噴出部材57から搬送ライン150を搬送する板ガラス2の面に向けて液体が流出されており、この液体の表面張力によって形成される流体層によって板ガラス2との間に所定の間隙61を保ち、板ガラス2の面を非接触の状態で支持している。図8に示すように、この実施形態では、板ガラス2の上部は片側のみが流体ガイド55で支持されているが、流出させる液体量を調整することにより、液体の表面張力によって安定した非接触状態での支持を実現している。
【0051】
図7に示すように、この第2実施形態の搬送装置51でも、板ガラス2の自重を下端で支持して搬送するベルトコンベアが搬送ライン150(図9)の下部に設けられている。図10に示すように、加工機52の上流側に設けられたベルトコンベア62には、複数のプーリ63と、テンションプーリ64と、これらのプーリ63,64間に掛けられたベルト65とが設けられている。また、板ガラス2の搬送方向には、搬送する板ガラス2を下方から押し上げる複数のプッシャ47が設けられている。このプッシャ47は、板ガラス2の大きさが変化した場合でも前後2箇所で押し上げられるように、加工機3に近い板ガラス2の前端位置(図の左端)と、上流側の板ガラス2の後端位置となる3箇所に設けられている。後端位置のプッシャ47は、選択的に用いられる。このプッシャ47は、シリンダ機構で先端が上下に伸縮するものであり、図11に示すように、フレーム54に設けられたブラケット48に取付けられている。このプッシャ47は、後述する挟持装置71(図7)とともに使用される。
【0052】
また、図7に示すように、前記ベルトコンベア62の後流側(図の左側)には、両端に設けられたプーリ68と、これらのプーリ68に掛けられたベルト69とで構成されたベルトコンベア67が設けられている。このベルトコンベア67は、駆動側のプーリ68を駆動することにより、立てた状態の板ガラス2の下端を支持した状態で、板ガラス2の表面の非接触状態を保って所定量搬送することができる。
【0053】
さらに、これらのベルトコンベア62,67の間には、ベルトコンベア62,67の間を搬送する板ガラス2の下縁に研磨等の加工を行う加工工具66(例えば、研削機や研磨機等)が設けられている。
【0054】
そして、この実施形態の加工機52には、板ガラス2のベルトコンベア62,67による所定速度での搬送に加え、図7に2点差線で示すように、板ガラス2の前後端を軽く挟持して高精度で搬送する挟持装置71が設けられている。
【0055】
この挟持装置71には、図12,13に示すように、板ガラス2の前後を挟持する爪部材72と、これらの爪部材72を板ガラス2の長辺,短辺方向の大きさに合わせて寸法調整する調整シリンダ73とが設けられている。爪部材72は、この爪部材72を側方から板ガラス2の搬送ライン150上に進出させた状態と、搬送ライン150上から後退させた状態とに変化可能な爪シリンダ74に設けられている。爪シリンダ74は、別々の移動部材75に設けられており、前記調整シリンダ73によってこれらの移動部材75が連結されている。調整シリンダ73を伸縮させることにより、爪部材72の間隔を板ガラス2の大きさに合わせることができる。この実施形態では、爪部材72にて板ガラス2を挟持する方式であるが、爪部材72に代えて板ガラス2を挟むことができるクランプ材を設け、接触しても問題のないガラスの外周部をクランプする方式としてもよく、板ガラス2の接触しても問題のない外周部を機械的に挟持するものであればよい。
【0056】
また、移動部材75の反爪部材側にはガイド部材76が設けられている。このガイド部材76は、前記フレーム54に設けられたレール77に沿って板ガラス2の搬送方向に移動可能なように構成されている。
【0057】
さらに、図示する左側の爪部材72は、クランプシリンダ78によって板ガラス2の前後方向を挟持するようになっている。調整シリンダ73によって板ガラス2の長辺,短辺の変化等の大きな変化に対応し、クランプシリンダ78によって最終的な挟持を行うことができ、大きくなって薄くなった様々な大きさの板ガラス2を安定して挟持できるようにしている。
【0058】
図13,14に示すように、移動部材75の一方にはブラケット79が設けられており、このブラケット79に固定部材80でタイミングベルト81が固定されている。このタイミングベルト81は、図示するプーリ82と図の右方に設けられた図示しないプーリとに掛けられている。このプーリ82を回転させることにより、タイミングベルト81が移動し、これによりブラケット79が移動させられて、移動部材75とともに爪部材72が板ガラス2の搬送方向に移動させられる。
【0059】
図15に示すように、前記プーリ82は、フレーム54側に固定された従動プーリ83と軸84で連結されており、この従動プーリ83は、図8に示すように、駆動モータ85の駆動プーリ86で駆動されている。この駆動モータ85を制御装置43(図2)で数値制御することにより、板ガラス2の前後を挟んだ爪部材72を正確に、かつ、プログラムされた速度で確実に移動させることができる。この実施形態ではタイミングベルト81を使用して爪部材72を正確に移動させているが、タイミングベルト81以外にラック&ピニオン等の構成で爪部材72を正確に移動させるようにしてもよい。
【0060】
このような挟持装置71による板ガラス2の搬送は、以下のように行われる。上述したベルトコンベア62によって前端位置のプッシャ47の上部まで板ガラス2を搬送すると(図10)、前端位置のプッシャ47と後端位置のプッシャ47とによって板ガラス2が所定量押し上げられる。この時、ベルトコンベア62による板ガラス2の搬送位置は図示しないセンサで検出され、プッシャ47の押し上げ量は制御装置43(図2)で制御される。
【0061】
そして、ベルトコンベア62上から押し上げられた縦型姿勢の板ガラス2の両端を挟持装置71の爪部材72で挟持し(図7参照)、この挟持装置71で板ガラス2をプログラムされた所定速度で加工工具66側へ搬送する。このように挟持装置71のみで板ガラス2を搬送することにより、板ガラス2の下端を常に定位置としてプログラムされた高精度の速度で搬送することができるので、加工工具66による板ガラス2の縁部への加工を安定して行うことができる。しかも、この時、板ガラス2は、下部両面に設けられた流体ガイド55,56から噴出させられた水等の流体圧力により、挟持装置71によって生じる座屈や加工反力により撓もうとする力を相殺させているので、板ガラス2の座屈や撓みを矯正・防止して正確な加工を行うことができる。
【0062】
したがって、この実施形態によれば、挟持装置71により板ガラス2の下端を非接触の状態で安定して搬送することができるので、搬送する板ガラス2の下端を加工工具66で加工する場合の抵抗反力を安定して支持することができる。
【0063】
また、この実施形態では、流体噴出部材57から板ガラス2の表面に液体を流出させているので、板ガラス2の表面がぬれた状態となって、加工による切削粉やパーティクル等が表面に付着するのを効果的に防止して、表面の高品質を保った搬送が可能となる。
【0064】
この実施形態では、プッシャ47でベルトコンベア62から板ガラス2の下端を浮かせて搬送する例を示したが、加工内容や条件等によっては板ガラス2の下端をベルトコンベア62で支持しながら搬送するようにしてもよい。
【0065】
図7に示すように、前記搬出機53は、加工機52から送られてきた板ガラス2を図の左側へ搬出するものであり、垂直状態に立てられた状態で送られてくる板ガラス2の片面に流体ガイド78が設けられている。この流体ガイド78は、ベース6上のフレーム81に設けられたガイド板79の全体に所定間隔で形成された液体流出孔80から液体を流出させることにより、その表面張力で板ガラス2を支持するように構成されたものである。このガイド板79も、上述したフレーム11にレベル調整部材12によって平面調整可能に支持されている。
【0066】
この搬出機53に設けられたベルトコンベア95は、両端に設けられたプーリ96と、これらのプーリ96に掛けられたベルト97とで構成されている。このコンベア95も、駆動側のプーリ96を駆動することにより、板ガラス2を立てて下端を支持した状態のまま、非接触で板ガラス2を所定量搬送することができる。
【0067】
以上のように構成された搬送装置51によれば、垂直状態で搬送する板ガラス2の面を流体によって非接触の状態で支持して搬送することができるので、板ガラス2を垂直状態で加工する場合等に好ましい搬送装置51を構成することができる。
【0068】
なお、この実施形態では、搬送駆動装置の支持部材をベルトコンベア62,67,95で構成しているが、これらのベルトコンベア62,67,95はローラコンベアや走行台車(走行できる受け部材も含む)等の他の構成でもよい。
【0069】
一方、上述した第1,2実施形態でにおいて、搬送装置1,51内で板ガラス2に不具合(割れ、欠け、亀裂等)が発生した場合、板ガラス2のサイズが大きくかつ薄く、また、板ガラス2が垂直姿勢のため、装置から除去するのが極めて困難となる。
【0070】
そこで、前記したベルトコンベア21,27,42,62,67,95を下方へ開閉可能に構成する排出機構を備えさせることにより、板ガラス2に不具合が発生したとしても、その位置の搬送部であるベルトコンベア21,27,42,62,67,95を下方へ回動させれば、板ガラス2の自重を支持している部分が無くなるの、不具合が発生した板ガラス2を自重で搬送装置1,51の下方へと排出することができる。
【0071】
この場合、ガラス搬送パスライン(前記ベルトコンベア21,27,42,62,67,95の上面)の下方に板ガラス2の高さの半分程度か同程度の高さの空間を設け、ベルトコンベア21,27,42,62,67,95を下方へ開放した時に搬送ラインから落ちた板ガラス2を排出するシュートおよびスクラップガラスケース(受け)等を設けておけば、ベルトコンベア21,27,42,62,67,95から排出された板ガラス2の後処理を容易に行うことができる。
【0072】
なお、上述した実施形態における各機器の組合わせ等は適宜可能であり、処理条件等に応じて対応すればよい。
【0073】
また、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す搬送装置の正面図である。
【図2】図1に示す搬送装置の板ガラス搬入側の側面図である。
【図3】図2に示すIII部拡大図である。
【図4】図3に示すIII部拡大図の正面図である。
【図5】図1に示す搬送装置の板ガラス搬出側の側面図である。
【図6】図1に示すVI−VI拡大断面図である。
【図7】本願発明の第2実施形態を示す搬送装置の正面図である。
【図8】図7に示すVIII−VIII断面図である。
【図9】図7に示すIX−IX拡大断面図である。
【図10】図7に示す搬入側のコンベアの正面図である。
【図11】図10に示すXI−XI断面図である。
【図12】図7に示す挟持装置の平面図である。
【図13】図12に示す挟持装置の正面図である。
【図14】図12に示すXIV−XIV断面図である。
【図15】図12に示すXV矢視図である。
【符号の説明】
【0075】
1…搬送装置
2…板ガラス
3…搬入機
4…移送機
5…姿勢変更機
6…ベース
7…架台
8…流体ガイド
9…流体噴出孔
10…ガイド板
11…フレーム
12…レベル調整部材
13…回動軸
14…上部架台
15…駆動機
16…ベルト
17…受部材
18…流体
19…間隙
20…流体供給管
21…ベルトコンベア
25…けがき線形成機
26…流体ガイド
27…ベルトコンベア
28…分断機
29…固定フレーム
30…可動フレーム
31,32…流体ガイド
33…ジャッキ
34…支持部材
35…通過スペース
36,37…流体噴出部材
41…間隙
42…ベルトコンベア
43…制御装置
44…流体噴出孔
45…受け部材
46…変更機
47…プッシャ
48…ブラケット
51…搬送装置
52…加工機
53…搬出機
54…フレーム
55,56…流体ガイド
57…流体噴出部材
61…間隙
62…ベルトコンベア
66…加工工具
67…ベルトコンベア
71…挟持装置
72…爪部材
73…調整シリンダ
74…爪シリンダ
75…移動部材
76…ガイド部材
77…レール
78…クランプシリンダ
79…ブラケット
80…固定部材
81…タイミングベルト
82…プーリ
85…駆動モータ
86…駆動プーリ
91…流体ガイド
92…ガイド板
93…流体流出孔
94…フレーム
95…ベルトコンベア
96…プーリ
97…ベルト
150…搬送ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
立てられた状態の板材の下端を支持して搬送する搬送駆動装置と、該立てられた状態の板材の面の全体に流体圧を作用させて該板材を構造物と非接触の状態で支持する流体ガイドと、該流体圧を制御する制御装置とを備えた板材の縦型搬送装置。
【請求項2】
前記流体ガイドが、板材を非接触で支持するガイド面を平面に調整する調整部材を備えている請求項1記載の板材の縦型搬送装置。
【請求項3】
前記流体ガイドを、ぼぼ水平状態と所定角度の垂直状態とに状態を変更する変更機を設け、該流体ガイドでほぼ水平状態に支持した板材を所定角度の垂直状態に立てた時に該板材の下端を支持する位置に前記搬送駆動装置を配設した請求項1記載の板材の縦型搬送装置。
【請求項4】
前記流体ガイドが、水を所定圧で流出させて前記板材の面の全体を非接触で支持するように構成された請求項1記載の板材の縦型搬送装置。
【請求項5】
前記流体ガイドが、多孔質材料で形成され、該多孔質材料の板材側から液体を流出させ、該液体の表面張力と板材自重とをバランスさせて該板材の面を非接触で支持するように構成された請求項1記載の板材の縦型搬送装置。
【請求項6】
前記流体ガイドが、前記板材の面に正圧と負圧とを発生させる気体ノズルを備え、該気体ノズルで発生させる正圧と負圧の気体層を板材自重とバランスさせることにより板材を非接触で支持するように構成された請求項1記載の板材の縦型搬送装置。
【請求項7】
前記搬送駆動装置が、前記板材の下端を支持する搬送部を下方へ開閉して板材を下方へ排出する排出機構を備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の板材の縦型搬送装置。
【請求項8】
立てられた状態の板材に流体圧を作用させて該板材を構造物と非接触の状態で支持する流体ガイドと、該流体ガイドで支持した板材の前後を挟持する挟持装置と、該挟持装置で挟持した板材を所定の速度で搬送する制御装置とを備えた板材の縦型搬送装置。
【請求項9】
前記流体ガイドで立てられた状態で支持した板材の下端を支持して搬送する搬送駆動装置を設け、該搬送駆動装置で板材の下端を支持して搬送する状態と、該搬送駆動装置から板材の下端を浮かせて前記挟持装置で板材の前後を挟持して搬送する状態とに変更可能に構成した請求項8記載の板材の縦型搬送装置。
【請求項10】
前記搬送駆動装置が、前記板材の下端を支持する搬送部を下方へ開閉して板材を下方へ排出する排出機構を備えた請求項9記載の板材の縦型搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−246287(P2007−246287A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−140491(P2007−140491)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【分割の表示】特願2002−336499(P2002−336499)の分割
【原出願日】平成14年11月20日(2002.11.20)
【出願人】(500213410)カワサキプラントシステムズ株式会社 (25)
【出願人】(591008384)コーニングジャパン株式会社 (12)
【Fターム(参考)】