説明

気液混合流の回転噴射ノズル装置

【課題】回転噴射ノズル装置1の構成を簡素化し、メンテナンス性を向上させる。
【解決手段】ハウジング12の内部にノズルホルダ14を回転自在に保持させ、ハウジングの内部の液体流通路36aとノズルホルダの内部の液体流通路26a、14c、14d、14eとをロータリジョイント32により接続する。ノズルホルダの先端に、その回転軸線に対して傾斜させて、前記液体流通路に連通する2つの噴射ノズル40、42を連結し、この噴射ノズルを囲んで、空気取り入れ口44b、46bが形成されたノズルハウジング44、46を固定する。ノズルホルダの先端部の、ハウジングから外方に突出している部分にプーリ52を設け、ベルト58を介してモータ54の駆動を伝達する。噴射ノズルからノズルハウジング内に高圧水を噴射すると、エア取り入れ口からエアが導入されて気液混合流として吐出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体と気体あるいはその他の流体を混合させて混合流とし、対象物に向けて噴射して洗浄等の処理を行う気液混合流の噴射ノズル装置に係り、特に、回転させつつ気液混合流を噴射することにより広範囲の処理を行うことができる回転噴射ノズル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高圧水を噴射するノズルの周囲を取り囲むようにしてハウジングを配置し、このハウジング内の空間にノズルから高圧水を噴射して負圧を発生させ、前記ハウジングの壁面に形成した導入口からエア等の流体を引き込んで気液混合流として、ハウジング先端の吐出口から対象物に噴射して洗浄等の処理を行う装置は従来から知られている。また、このような気液混合流を噴射する装置を回転させることにより広範囲の処理を行えるようにした装置も従来から知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された「アブレッシブノズル装置」は、円筒状のハウジングと、中空軸状のノズル本体と、二叉状の分岐ノズル部とを備えている。ハウジングは支持機構に固定され、その内部にはシールによって区画された空間が形成されている。この空間の外壁に接続口が設けられて、アブレッシブ管が接続されている。また、ノズル本体は、ハウジングの軸心に嵌入され、ベアリングによって回転自在に支持されている。ノズル本体の端部には、中空部に通じる接続部が設けられ、この接続部に回転継手を介して高圧水管が接続され、この高圧水管の他端に高圧水ポンプが接続されている。ノズル本体の中空部の他端側に、前記ハウジング内の空間に高圧水を吐出する吐出口が軸線に対して傾斜して設けられている。前記分岐ノズルは、末広がり状に突出された2本のホルダ部内にそれぞれ固定されるとともに、分岐ノズルの中心孔が前記空間内に臨んでいる。
【0004】
前記前記アブレッシブノズル装置では、前記ハウジング内に配置されているノズル本体の上端部(分岐ノズルが設けられている側と逆の端部)にギヤを固定し、このギヤに噛み合う駆動ギヤをフレキシブルシャフトを介してノズル回転モータで駆動するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−47673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1に記載された「アブレッシブノズル装置」の構成では、ハウジング内に収容されているノズル本体の上端部にギヤを固定し、このギヤに噛み合わせた駆動ギヤを介してノズル本体を回転させるようにしている。このようにハウジング内にギヤを配置した構成では、サニタリー性に問題があり、回転部に異物が混入して故障を招くおそれもある。さらに、この構成では、ギヤ比を変更することも容易ではないという問題もある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、内部に液体流通路を有するハウジングと、このハウジングに回転可能に保持され、内部に液体流通路を有するノズルホルダと、前記ハウジングの液体流通路とノズルホルダの液体流通路とを接続するロータリジョイントと、前記ノズルホルダの先端に、ノズルホルダの回転軸線に対して傾斜して取り付けられ、前記ノズルホルダの液体流通路に接続された少なくとも一つの噴射ノズルと、この噴射ノズルを囲んで設けられ、側壁部に少なくとも一つの空気取り入れ孔が形成されるとともに、前記噴射ノズルから噴射された液体を吐出する吐出口を有するノズルハウジングと、前記ノズルホルダの、ハウジングの先端から突出した部分に設けられた被回転部材と、この被回転部材を回転させる駆動手段とを備え、前記噴射ノズルから噴射された液体と、前記空気取り入れ孔から取り入れた空気とを混合した気液混合流を前記吐出口から対象物に向けて噴射することを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、前記ノズルホルダの先端に取り付けられる噴射ノズルが少なくとも2本であって、一方のノズルホルダの回転軸線に対する噴射角度を、もう一方の噴射角度と異ならせて配置してあることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の気液混合流の回転噴射ノズル装置は、ノズルホルダのハウジングの先端から突出した部分に被回転部材を設けて、駆動手段からの駆動を伝達するようにしているので、回転部に無理な荷重がかかることがなく安定した回転を行わせることができる。また、回転速度の変更も容易であり、しかも、メンテナンス性に優れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る気液混合流の回転噴射ノズル装置を用いたラベル剥離用のケース洗浄装置の一例を示す平面図である。(実施例1)
【図2】図2は前記気液混合流の回転噴射ノズル装置の回転ノズル部を拡大して示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
内部に液体流通路を有するハウジングと、このハウジングに回転可能に支持され、内部に前記ハウジングの液体流通路にロータリジョイントを介して接続される液体流通路が形成されたノズルホルダと、このノズルホルダの先端側に、ノズルホルダの回転軸線に対して傾斜して取り付けられ、内部にノズルホルダの前記液体流通路に接続された通路を有する少なくとも一つの噴射ノズルと、この噴射ノズルの周囲を取り囲んで設けられ、その側壁部に少なくとも一つの空気取り入れ口が形成されるとともに、噴射ノズルから噴射された液体を吐出可能な吐出口を有するノズルハウジングと、ノズルホルダの、前記ハウジングの先端部側から突出している部分に設けられた被回転部材と、この被回転部材に駆動力を伝達して回転させる駆動手段とを備えており、前記噴射ノズルからノズルハウジング内に液体を噴射すると、ノズルハウジング内に発生する負圧により前記空気取り入れ口から空気が取り入れられ、この空気が、前記液体と混合されて気液混合流となって、前記ノズルハウジングの吐出口から対象物に向けて噴射される。噴射された気液混合流は、噴射ノズルが回転することにより、広い範囲に亘って洗浄やラベル剥離その他の処理を行うことができる。
【実施例1】
【0012】
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は、本発明の一実施例に係る気液混合流の回転噴射ノズル装置(全体として符号1で示す)を、ラベル剥離用のケース洗浄装置に適用したものであり、洗浄の対象物であるケース4を搬送する搬送手段6(この実施例ではチェーンコンベヤ)の両側に、2台の回転噴射ノズル装置1を向かい合わせに配置している。被洗浄物であるケース4は、搬送方向(図1の矢印A参照)の両側面に紙または樹脂等のラベル8が貼り付けられており、このケース4に対し、前記回転噴射ノズル装置1の回転ノズル部10から気液混合流を噴射して前記ラベル8を剥離する。
【0013】
前記回転ノズル部10について図2により説明する。この実施例の回転ノズル部10は、前記回転噴射ノズル装置1のフレーム(図示せず)に固定されるハウジング12と、このハウジング12の内部空間に挿入されて回転自在に支持されるノズルホルダ14と、このノズルホルダ14に取り付けられた一対のエアーアシストノズル16、17とを備えている。
【0014】
ハウジング12は、大径の円筒状をした第1部材18と、先端部20aがこの第1部材18の後端部18a内に挿入されて連結された第2部材20から構成されている。なお、この明細書では、流体が吐出される側(図2の左方)を先端、供給する側(図2の右方)を後端と呼ぶことにする。前記第2部材20の先端部20a側は、内部に大径の凹部20bが形成され、後方側には、供給口20cに連通する小径の軸方向貫通孔20dが形成されている。
【0015】
ノズルホルダ14は、大径の頭部14aと円筒状の軸部14bとを有しており、この円筒状軸部14bが前記ハウジング12の先端部側から第1部材18内に挿入され、第1部材18の内周面に配置した一対のボールベアリング22、24によって回転自在に支持されている。ノズルホルダ14の円筒状軸部14b内には、その軸心を通る液体流通路14cが形成されている。この液体流通路14cは円筒状軸部14bの後端面から頭部14a内まで延びており、その先端部側に、ノズルホルダ14の軸線を通る液体流通路14cに対して傾斜した2本の液体流通路14d、14eが形成されている。
【0016】
ノズルホルダ14の軸線を通る液体流通路14cの後方側はやや大径になっており、この大径孔14f内に円筒状の通路部材(以下、第1通路部材26と呼ぶ)が挿入されている。この第1通路部材26の内部孔26aが液体流通路を構成している。この第1通路部材26の外周面とノズルホルダ14の大径孔14fの内周面との間にOリング28、30が嵌着されて液密が保持されている。第1通路部材26の後端部26bが大径になっており、この後端部26bがノズルホルダ14の後端部から、第2部材20の前記凹部20b内に突出しており、この突出した大径部26bにロータリジョイント32の回転側部材32aが保持されている。この実施例では、回転側部材32aは超硬質の素材から形成されている。第1通路部材26の後端の大径部26b外周には、カップ状部材34が嵌合されており、このカップ状部材34の内周面と第1通路部材26の大径部26b外周面との間にシールリング35が嵌着されている。
【0017】
ハウジング12の第2部材20の後部側に形成された軸方向貫通孔20d内に円筒状の通路部材(以下、第2通路部材36と呼ぶ)が挿入されている。この第2通路部材36の内部孔36aが液体流通路を構成しており、その先端の前記凹部20b内に突出している部分36bに、ロータリジョイント32の固定側部材32bが保持されている。この実施例では、固定側部材32bは超硬質の素材から形成されている。この第2通路部材36は、軸方向貫通孔20dの後端部内に挿入したスプリング38によって、常時ノズルホルダ14側に付勢されており、ロータリジョイント32の固定側部材32bをノズルホルダ14内の第1通路部材26に保持されている回転側部材32aに圧接させている。これらハウジング12側に保持された固定側部材32bとノズルホルダ14に保持された回転側部材32aとによってロータリジョイント32が構成されている。ハウジング12の後端部の供給口20cに、高圧水を供給するポンプ(図示せず)が接続されており、供給口20cから供給された高圧水は、第2部材20内に保持されている第2通路部材36内の液体流通路36aから、前記ロータリジョイント32内の通路を通って、ノズルホルダ14の軸線方向の液体流通路(第1通路部材26内の液体流通路26aおよび液体流通路14c)に入り、分岐した2本の傾斜通路14d、14eに送られるようになっている。
【0018】
前記ノズルホルダ14の2本の傾斜した液体流通路14d、14eの先端に、エアーアシストノズル16、17が固定されている。これら各エアーアシストノズル16、17は、前記傾斜した液体流通路14d、14eにそれぞれ接続された液体噴射ノズル40、42とその周囲を取り囲むノズルハウジング44、46とを有している。これら各液体噴射ノズル40、42は、その内部に、前記ノズルホルダ14の傾斜した液体流通路14d、14eにそれぞれ接続された液体流通路40a、42aが形成されている。液体噴射ノズル40、42の内部通路40a、42aの先端は絞られて小径になっており、これら液体流通路40a、42aの先端の噴射口40aa、42aaから加圧した液体を噴射する。
【0019】
各液体噴射ノズル40、42の周囲に、これら噴射ノズル40、42を囲むようにしてノズルハウジング44、46が取り付けられている。ノズルハウジング44、46は、液体噴射ノズル40、42からの液体の噴射方向に小径の吐出口44a、46aが形成されており、液体噴射ノズル40、42の噴射口40aa、42aaからノズルハウジング44、46の吐出口44a、46aに至る間および液体噴射ノズル40、42の周囲に空間48、50が形成されている。また、ノズルハウジング44、46の外周壁面の、液体噴射ノズル40、42の噴射口40aa、42aaよりもやや前方側に複数のエア取り入れ口44b、46bが形成されている。なお、この実施例では、円周方向に等間隔で4箇所のエア取り入れ口44b、46bが形成されているが、その数は任意に設定することができる。
【0020】
ノズルホルダ14の先端側に形成され、ハウジング12の先端から外部に突出している大径の頭部14aの外周面に、ノズルホルダ14に回転を伝達するためのプーリ(被回転部材)52が嵌合されて固定されている。このプーリ52は、回転噴射ノズル装置10(図1参照)のモータ54の駆動軸54aに固定されたプーリ56との間に掛け回されたベルト58を介して、モータ54の回転が伝達されて回転され、ノズルホルダ14を回転させる。このプーリ52には回転検知ドグ60(図2参照)が取り付けられ、回転検出近接センサ62によってノズルホルダ14およびこのノズルホルダ14に取り付けた液体噴射ノズル40、42の回転を検出するようになっている。
【0021】
以上の構成に係る気液混合流の回転噴射ノズル装置1の作動について説明する。高圧水ポンプ(図示せず)から送られてきた高圧水は、ハウジング12の供給口20cからハウジング12の内部に導入され、ハウジング12の第2部材20に挿入した第2通路部材36内に形成されている液体流通路36aから、超硬質の素材からなる固定側部材32bと回転側部材32aによって構成されるロータリジョイント32の通路を通過してノズルホルダ14の軸心に形成されている軸方向の液体流通路(第1通路部材26内の液体流通路26aとノズルホルダ14内に形成された軸方向の液体流通路14c)に入り、その先端側に接続された2本の傾斜した分岐通路14d、14eに送られる。2本の分岐通路14d、14eの先にはそれぞれ液体噴射ノズル40、42が設けられており、これら各液体噴射ノズル40、42の内部通路40a、42aからノズルハウジング44、46の内部の空間48、50内に高圧水が噴射される。空間48、50内に高圧水が噴射されることにより空間48、50内に負圧が発生し、ノズルハウジング44、46の外周壁面に形成されているエア取り入れ口44b、46bから空間48、50内にエアが導入される。液体噴射ノズル40、42から噴射された高圧水とエア取り入れ口44b、46bからノズルハウジング44、46内に吸引されたエアとが混合して気液混合流となり、ノズルハウジング44、46の先端の吐出口44a、46aから吐出される。
【0022】
2台の回転噴射ノズル装置1、1は、図1に示すように、中央のケースコンベヤ6を挟んで向かい合わせに配置されており、このケースコンベヤ6によって搬送されているケース4に向けて前記気液混合流を噴射する。液体噴射ノズル40、42が取り付けられているノズルホルダ14は、モータ54の駆動軸54aに固定されたプーリ56とノズルホルダ14の頭部14aの外周に固定されたプーリ52に掛け回されたベルト58を介してモータ54の回転が伝達されて回転しており、ノズルホルダ14にその軸線に対して斜め方向を向けて取り付けられた液体噴射ノズル40、42およびそのハウジング44、46から吐出される気液混合流がケース4の側面の広い範囲に吹き付けられる。この実施例はラベル剥離用のケース洗浄装置であり、ケース4の両側面に貼り付けられているラベル8に気液混合流が吹き付けられて剥離される。その際にノズルホルダ14の回転軸線に対して傾斜して保持されている液体噴射ノズル40、42が回転しているので、ケース4の広い範囲に気液混合流が吹き付けられて効率よくラベルを剥離することができる。
【0023】
なお、前記実施例装置では、液体噴射ノズル40、42の配置角度を変更することにより、洗浄可能な範囲を変更することができる。また、複数本の液体噴射ノズル40、42の、回転軸線(ノズルホルダ14の軸線)に対する取り付け角度を同角度とせず異ならせてもよい。2本以上の噴射ノズルを配置する場合には、噴射角度を適宜設定することができる。例えば、4本の噴射ノズルを設ける場合には、噴射角度を20°、20°、30°、30°でもよく、また、20°、30°、20°、30°あるいは、10°、20°、30°、40°等であってもよい。また、複数の噴射ノズルの配置位置を回転軸線に対して対称とせず、回転軸線に沿ってずらした位置に取り付けるようにしても良い。例えば、一方の液体噴射ノズル40を回転軸線に沿って供給口20c側にずらした位置に取り付けるようにしてもよいさらに、前記実施例では、モータ54の駆動をプーリ52、56およびベルト58によって伝達したが、ベルトに限らず、ギヤ等その他の駆動伝達手段を用いることもできる。また、液体噴射ノズル40、42の回転数は任意に設定することができるが、回転数を変更する場合には、モータ54の回転数を変更させるか、あるいは、ベルト駆動の場合にはプーリ比を変更し、また、ギヤ駆動の場合にはギヤ比を変更することによりノズルの回転数を変更することができる。特に、この実施例装置では、ハウジング12から外部に突出しているノズルホルダ14の先端部の外周にプーリ52を取り付け、ベルト58を介してモータ54の駆動を伝達するようにしているので、プーリ比を変えることも容易である。また、ロータリジョイント32の回転シール部に、超硬質素材からなる固定側部材32bおよび回転側部材32aを用いたので、消耗する部分が無くなり故障が少なくなる。また、回転シール部に超硬質素材を用いているので、高圧水を流しても回転トルクが小さくなり、回転の動力も小さくすることができる。なお、本発明はラベル剥離用のケース洗浄装置に限るものではなく高圧の気液混合流を噴射して処理を行う各種の装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0024】
12 ハウジング
14 ノズルホルダ
14c ノズルホルダの液体流通路
14d ノズルホルダの液体流通路
14e ノズルホルダの液体流通路
26a ノズルホルダの液体流通路
32 ロータリジョイント
36a ハウジングの液体流通路
40 噴射ノズル
42 噴射ノズル
44 ノズルハウジング
44a ノズルハウジングの吐出口
44b 空気取り入れ口
46 ノズルハウジング
46a ノズルハウジングの吐出口
46b 空気取り入れ口
52 被回転部材(プーリ)
54 駆動手段(モータ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に液体流通路を有するハウジングと、このハウジングに回転可能に保持され、内部に液体流通路を有するノズルホルダと、前記ハウジングの液体流通路とノズルホルダの液体流通路とを接続するロータリジョイントと、前記ノズルホルダの先端に、ノズルホルダの回転軸線に対して傾斜して取り付けられ、前記ノズルホルダの液体流通路に接続された少なくとも一つの噴射ノズルと、この噴射ノズルを囲んで設けられ、側壁部に少なくとも一つの空気取り入れ孔が形成されるとともに、前記噴射ノズルから噴射された液体を吐出する吐出口を有するノズルハウジングと、前記ノズルホルダの、ハウジングの先端から突出した部分に設けられた被回転部材と、この被回転部材を回転させる駆動手段とを備え、
前記噴射ノズルから噴射された液体と、前記空気取り入れ孔から取り入れた空気とを混合した気液混合流を前記吐出口から対象物に向けて噴射することを特徴とする気液混合流の回転噴射ノズル装置。
【請求項2】
前記ノズルホルダの先端に取り付けられる噴射ノズルが少なくとも2本であって、一方のノズルホルダの回転軸線に対する噴射角度を、もう一方の噴射角度と異ならせて配置してあることを特徴とする請求項1に記載の気液混合流の回転噴射ノズル装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2011−161370(P2011−161370A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−26741(P2010−26741)
【出願日】平成22年2月9日(2010.2.9)
【出願人】(393028357)シブヤマシナリー株式会社 (77)
【Fターム(参考)】