説明

炎症及び免疫に関連する用途に用いる化合物

【課題】IL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、TNF−α及びIFNγの産生を阻害する化合物であり、特に免疫抑制及び/若しくは炎症性疾患及び免疫疾患の治療又は予防に有用である。
【解決手段】本発明は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグであり、X、Y、A、Z、L及びnが本発明において定められるものに関する。これらの化合物は、免疫抑制剤として、また炎症及び免疫疾患の治療及び防止にとって有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願についてのクロスリファレンス)
本願は、2004年9月21日に出願の米国特許仮出願第60/611,913号の優先権を主張し、その全内容は援用により本願明細書の一部をなす。
【0002】
本発明は、免疫抑制、又は、炎症及び免疫不全の治療若しくは予防に使用できる、生理活性化合物に関する。
【背景技術】
【0003】
炎症とは、哺乳類における病原体の侵入に対する防御機構である。しかしながら、一過性の炎症が哺乳類における感染防御に必要である一方で、制御されざる炎症は組織の損傷を引き起こし、多くの疾患の根本原因となる。炎症とは、典型的にはT細胞抗原受容体への抗原の結合によって誘導される。T細胞と抗原との結合により、例えばCa2+放出活性化型Ca2+チャネル(CRAC)などをカルシウムイオンチャネル介した細胞へのカルシウム流入が誘導される。カルシウムイオン流入は、次々にシグナル伝達カスケードを活性化し、これらの細胞の活性化とサイトカイン産生を特徴とする炎症反応とを生じさせる。
【0004】
TRPM4は、細胞膜の脱分極を媒介するCa2+活性化型の非選択的カチオンチャネル(CAN)である。TRPM4の活性化は細胞膜を脱分極させ、細胞へのカルシウムイオン流入のポテンシャルを低下させる。逆に、Tリンパ球でのTRPM4チャネルの抑制は、細胞へのカルシウムイオン流入を増加させ、サイトカイン産生、特にインターロイキン2(IL−2)の顕著な増加を誘発することが示されている。
【0005】
Kv1.3は、Tリンパ球に選択的に存在する、電位依存性カリウムイオンチャネルである。Kv1.3チャネルの活性化により細胞膜が過分極し、細胞へのカルシウムイオン流入が促進される。Kv1.3の抑制は、T細胞活性化を阻害すると考えられている。多発性硬化症(MS)患者において、ミエリン反応性T細胞がミエリン抗原による活性化の後、Kv1.3発現の上方制御されることが最近示されている。したがって、Kv1.3チャネルの阻害剤はMS及び他のT細胞に由来する自己免疫性疾患の治療に役立ちうる。
【0006】
IL−2は、細胞へのカルシウムイオン流入に応答してT細胞から分泌されるサイトカインである。IL−2は、免疫系の多くの細胞における免疫反応を調節する。例えば、T細胞増殖に必要な強力なT細胞マイトジェンであり、細胞周期のG1期からS期への移行を促進し、NK細胞の成長を刺激し、更にB細胞に対する成長因子としても作用し、抗体産生を刺激する。
【0007】
免疫応答において有用であるにもかかわらず、IL−2は様々な問題を生じさせうる。すなわちIL−2は血液脳関門及び脳血管内皮に損傷を与える。これらの作用は、IL−2療法の実施中に観察される神経精神病的な副作用、例えば疲労感、見当識障害及び抑うつの原因となる可能性がある。更には、神経細胞の電気生理学的反応を変化させる。
【0008】
T細胞とB細胞の両者に作用する、IL−2は免疫反応における中心的なレギュレーターといえる。それは抗炎症反応、腫瘍監視及び造血において一定の役割を果たす。更にはIL−1を含む他のサイトカインの産生、腫瘍壊死因子α(TNF−α)及びTNF−βの分泌に影響を与え、並びに末梢血白血球におけるインターフェロンγ(INF−γ)の合成も刺激する。
【0009】
IL−2を産生できないT細胞は不活性(アネルギー:馴化)細胞となる。それにより、将来受けることが考えられる何らかの抗原性刺激に対し不活性になる可能性がある。ゆえに、IL−2産生を阻害する薬剤が、免疫抑制又は炎症及び免疫疾患の治療若しくは予防に使用されうる。この方法は、シクロスポリン、FK506及びRS61443などの免疫抑制剤を用いて臨床において有用性が立証されている。しかしながら、この概念が立証されたにもかかわらず、IL−2産生を阻害する薬剤は依然として理想とはかけ離れている。多くの課題のうち、特に有効性の限定や、望ましくない副作用(用量依存性腎毒及び高血圧を含む)により、それらの使用が妨げられている。
【0010】
IL−2以外の炎症誘発性サイトカインの過剰生産が、多くの自己免疫性疾患において観察されている。たとえば、インターロイキン5(IL−5)(好酸球の産生を増加させるサイトカイン)は、喘息患者において増加する。IL−5の過剰生産は、喘息患者の気管支の粘膜での好酸球の蓄積(アレルギー性炎症にて顕著な特徴)を伴う。したがって、好酸球の蓄積を有する喘息及び他の炎症性障害の患者は、IL−5の産生を阻害する新薬の開発により恩恵を受けることとなる。
【0011】
インターロイキン4(IL−4)及びインターロイキン13(IL−13)は、炎症性腸疾患及び喘息時に見られる、平滑筋の過収縮の調節物質であると確認されている。したがって、喘息及び炎症性腸疾患の患者は、IL−4及びIL−13産生を阻害する新薬の開発により恩恵を受ける。
【0012】
顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)は、顆粒球及びマクロファージ系細胞の熟成化のレギュレーターであり、炎症及び自己免疫疾患において鍵となる因子として知られている。抗GM−CSF抗体によるブロックにより、自己免疫性疾患が改善することが示されている。したがって、GM−CSFの産生を阻害する新薬の開発は、炎症性又は自己免疫性の疾患の患者にとって有益である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
以上より、免疫抑制、又は炎症性疾患及び自己免疫疾患の治療若しくは予防に一般的に用いられる薬剤に内在する一つ以上の課題を克服する新薬が現在も求められている。新薬の望ましい特徴としては、現在治療不可能な、若しくはほとんど治療できない疾患若しくは障害に対して有効であること、新しい作用機序であること、経口摂取が可能であること、及び/若しくは副作用が少ないことが挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明により、IL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、TNF−α及びIFNγの産生を阻害する化合物が提供されるため、上記の要望が満足される。これらの化合物は特に免疫抑制、及び/若しくは炎症性疾患及び免疫疾患の治療又は予防に有用である。
【0015】
一つの実施態様において、本発明は、式(I)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化1】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)p−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【0016】
他の実施態様において、本発明は、式(II)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化2】

(式中、Yが、アルキル、ヘテロシクリル又はアラルキルであって、そのアルキル、ヘテロシクリル又はアラルキルが、アルキル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NH、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−SR、−C(O)OH、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)pR又は−S(O)NRからなる群から選択される一つ以上の置換基によって任意に置換され;
X、R、R、R、R、A、L、Z、h、n及びpが式(I)と同様に定義される。)
他の実施態様において、本発明は、式(III)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化3】

(式中、R及びRは、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
mが0又は1から4のいずれかの整数であり;
Y、R、R、R、R、A、L、Z、h、n及びpが式(I)と同様に定義される。)
他の実施態様において、本発明は、式(IV)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化4】

(式中、tが、0又は1から8のいずれかの整数であり;
Y、A、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
及びRが、式(III)と同様に定義される。)
他の実施態様において、本発明は、式(V)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化5】

(式中、Y、L、A、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
、R及びmが、式(III)と同様に定義される。)
他の実施態様において、本発明は、式(VI)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化6】

(式中、X、X、X又はXのうちの一つがNであり、その他が、各々独立に、CH又はCRであり;
qが0又は1から3のいずれかの整数であり;
Y、L、A、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
及びRが、式(III)と同様に定義される。)
【0017】
本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグは、特に免疫細胞(例えばT細胞、B細胞及び/又は肥満細胞)の活性(例えば抗原に応答する活性)の抑制に有用である。特に、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグは、免疫細胞の増殖を阻害でき、また免疫細胞の活性を制御する特定のサイトカインの産生を阻害できる。例えば、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグは、IL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、TNF−α、INF−γ及びそれらの組み合わせの産生を阻害できる。更に、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグは、免疫細胞の活性化に関連する一つ以上のイオンチャネル(例えばCRAC、TRPM4及びKv1.3イオンチャネル)の活性を制御できる。
【0018】
本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグは、特に免疫抑制、又は、炎症、免疫疾患又はアレルギー性障害の治療又は予防に有用である。
【0019】
本発明はまた、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量、並びに薬学的に許容できる担体又はビヒクルを含む医薬組成物に関する。これらの組成物には、更に他の薬剤を含めてもよい。これらの組成物は、炎症、免疫疾患及びアレルギー性障害の治療又は予防に有用である。
【0020】
本発明は更に、炎症、免疫疾患及びアレルギー性障害の治療又は予防方法であって、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ、又は、本発明の化合物又は薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む方法に関する。これらの方法にはまた、更に他の薬剤を、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグとは別に、又はそれらと組合せた組成物として、患者に投与することも含まれる。
【0021】
本発明は更に、患者の免疫系の抑制方法であって、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ、又は、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグを含む医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む方法に関する。これらの方法にはまた、更に他の薬剤を、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグとは別に、又はそれらと組合せた組成物として、患者に投与することも含まれる。
【0022】
本発明には更に、in vivo又はin vitroで、免疫細胞(例えばT細胞、B細胞及び/又は肥満細胞)の増殖抑制を含む、免疫細胞の活性阻害方法であって、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量、又は、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量を含む医薬組成物を使用する方法が含まれる。
【0023】
本発明には更に、サイトカイン産生(例えばIL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、TNF−α及び/又はINF−γ産生)の阻害方法であって、in vivo又はin vitroで、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量、又は、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量を含む医薬組成物を使用する方法が含まれる。
【0024】
本発明には更に、イオンチャネル活性の調節方法、特に免疫細胞の活性化に関係するイオンチャネル(例えばCRAC、TRPM4及び/又はKv1.3)の活性の調節方法であって、in vivo又はin vitroで、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量、又は、本発明の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量を含む医薬組成物を使用する方法が含まれる。
【0025】
全ての本発明の方法において、本発明の化合物は、単独で使用してもよく、又は他の薬剤(例えば他の免疫抑制剤、抗炎症剤又は抗免疫不全薬)と組み合わせて使用してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
定義
特に記載のない限り、本願明細書における用語は以下のとおり定義される。本発明において、用語「芳香環」又は「アリール」とは、炭素及び水素原子からなる単環又は多環の芳香環又は環状基を意味する。適切なアリール基の例としては、−フェニル、トリル、アントラセニル、フルオレニル、インデニル、アズレニル、ナフチル基、並びに、5,6,7,8−テトラヒドロナフチル基のようなベンゼン環の融合した炭素環部分が挙げられるが、これらに限定されない。アリール基は、非置換または一つ以上の置換基(限定されないが、アルキル(好ましくは低級アルキル)、ハロアルキル(好ましくはトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、アルコキシル(好ましくは低級アルコキシル)アルキルスルファニル(好ましくは低級アルキルスルファニル)、シアノ、ハロ、アミノ及びニトロ基が含まれる)によって置換されてもよい。一つの実施態様において、上記アリール基は単環であり、その環は6つの炭素原子を含む。
【0027】
本発明において、用語「アルキル」とは、典型的には1から10個の炭素原子を有する飽和した直鎖状又は分枝状の非環状炭化水素を意味する。代表的な飽和直鎖アルキルとしては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル及びn−デシル基が挙げられ、飽和分枝アルキルとしては、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、2,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルヘキシル、2,4−ジメチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,2−ジメチルヘキシル、3,3−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルヘキシル、4,4−ジメチルヘキシル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、4−エチルヘキシル、2−メチル−2−エチルペンチル、2−メチル−3−エチルペンチル、2−メチル−4−エチルペンチル、2−メチル−2−エチルヘキシル、2−メチル−3−エチルヘキシル、2−メチル−4−エチルヘキシル、2,2−ジエチルペンチル、3,3−ジエチルヘキシル、2,2−ジエチルヘキシル、3,3−ジエチルヘキシル基などが挙げられる。
【0028】
本発明の化合物に含まれるアルキル基は、一つ以上の置換基、例えばアミノ、アルキルアミノ、アルコキシ、アルキルスルファニル、アリールスルファニル、ハロ、アシル、ニトロ、ヒドロキシル、シアノ、アリール、アラルキル、アリールオキシ、アリールチオ、アリールアミノ、カルボシクリル、カルボシクリルオキシ、カルボシクリルチオ、カルボシクリルアミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロシクリルチオ基などによって任意に置換されてもよい。
【0029】
更に、上記アルキル部分のいかなる炭素原子も酸素(=O)、硫黄(=S)又は窒素(=NR23(R23が水素原子、アルキル、アセチル又はアラルキル基)によって置換されてもよい。
本発明の化合物には、特に低級アルキル基の使用が好ましい。
【0030】
アルキレンの用語は、少なくとも2つの部分(例えば、{−CH−}、−{CHCH−}、
【化7】

などであり、そのブラケットが付着位置を示す)に対する少なくとも2つの付着箇所を有するアルキル又はシクロアルキル基を意味する。アルキレン基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0031】
本発明における「アラルキル」又は「アリールアルキル」の用語は、アルキレンリンカーを介して他の部分に付着するアリール基を意味する。アラルキル基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0032】
本発明における「アルコキシ」の用語は、酸素原子を介して他の部分と結合するアルキル基を意味する。アルコキシ基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0033】
本発明において、用語「アルケニル」は、典型的には2から10個の炭素原子を有し、少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を有するアルキル基を意味する。代表的な直鎖状及び分枝状アルケニル基には、ビニル、アリル、1−ブテニル、2−ブテニル、イソブチルエニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−メチル−1−ブテニル、−メチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、1−ヘプテニル、2−ヘプテニル、3−ヘプテニル、1−オクテニル、2−オクテニル、3−オクテニル、1−ノネニル、2−ノネニル、3−ノネニル、1−デセニル、2−デセニル、3−デセニル基などが含まれる。アルケニル基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0034】
本発明において、用語「アルキニル」は、典型的には2から10個の炭素原子を有し、少なくとも一つの炭素−炭素三重結合を有するアルキル基を意味する。代表的な直鎖状及び分枝状アルキニル基としては、アセチニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−メチル−1−ブチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−ヘプチニル、1−ノニニル、2−ノニニル、8−ノニニル、1−デシニル、2−デシニル基等が挙げられる。アルキニル基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0035】
本発明において、用語「シクロアルキル」は、典型的には3から10個の炭素原子を有する飽和環式アルキル基を意味する。代表的なシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル及びシクロデシル基等が挙げられる。シクロアルキル基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0036】
本発明において、用語「ビシクロアルキル」とは、典型的には、8から14個の炭素原子、及び少なくとも一つの飽和環状アルキルを有する、二環式のアルキル基を意味する。代表的な二環式のシクロアルキル基には、デカヒドロナフチル、アダマンチル、ビシクル[4.3.3]ドデシル基などが含まれる。二環式アルキル基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0037】
本発明において、用語「シクロアルケニル」とは、環系内に少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を有し、5から10個の炭素原子を典型的に有する環状の非芳香族のアルケニル基を意味する。代表的なシクロアルケニル基には、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタジエニル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクテニル、シクロオクタジエニル、シクロオクタトリエニル、シクロオクタテトラエニル、シクロノネニル、シクロノナジエニル、シクロデセニル、シクロデカジエニル基などが含まれる。シクロアルケニル基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0038】
本発明において、用語「炭素環式化合物」又は「カルボシクリル」は、シクロアルキル、シクロアルケニル及び二環式アルキル基の総称を指す。炭素環式化合物は、置換されても置換されなくてもよい。
【0039】
本発明において、用語「ヘテロ環」又は「ヘテロシクリル」とは、単環(典型的には3〜10員環を有する)又は多環(典型的には8〜14員環を有する)の複素環であって、飽和又は不飽和の非芳香族の環状構造を意味する。3〜10員環のヘテロ環には、最高5個のヘテロ原子が含まれ、8〜14員環のヘテロ環には、最高6個のヘテロ原子が含まれうる。典型的には、ヘテロ環は、少なくとも一個の炭素原子を環中に有する。各ヘテロ原子は、窒素(酸化(例えばN(O))、四級化してもよい)、酸素及び硫黄(スルホキシド及びスルホンを含む)から任意に選択される。
【0040】
ヘテロ環は、いかなるヘテロ原子又は炭素原子を介して結合することができる。代表的なヘテロ環には、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオ−フェニル、テトラヒドロチオピラニル基などが含まれる。ヘテロ原子は、当業者に公知の保護基(例えば窒素に結合した水素の場合はtert−ブトキシカルボニル基)で置換してもよい。更に、ヘテロシクリル基を、一つ以上の置換基(限定されないがハロゲン原子、アルキル基又は芳香族炭化水素基を含む)で任意に置換してもよい。このような置換された複素環基のうち、安定な異性体のみがこの定義の中に含まれる。ヘテロシクリル基は、置換されても置換されなくてもよい。
【0041】
本発明における「ヘテロ芳香族」又は「ヘテロアリール」の用語は、炭素原子の環部分及び一つ以上のヘテロ原子の環部分(例えば酸素、硫黄(S(O)及びS(O)を含む)又は窒素(N(O)又は四級化窒素を含む))からなる単環式(典型的には、5〜10員環を有する)又は多環式(典型的には8〜14員環を有する)の芳香族複素環式化合物(又はその基)を意味する。一つの実施態様において、ヘテロ芳香環は5〜8員環のヘテロアリール環から選択される。他の実施態様において、ヘテロ芳香環は5又は6員環のヘテロアリール環である。他の実施態様において、芳香族複素環は、酸素、硫黄及び窒素から選択される1乃至約4個のヘテロ原子を有する。
【0042】
代表的なヘテロアリール基には、ピリジル、フラニル、チオ−フェニル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、インドリジニル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、トリアゾリル、ピリジニル、チアジアゾリル、ピラジニル、キノリル、イソキノリニル、インダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、イミダゾピリジニル、イソチアゾリル、テトラゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾキサジアゾリル、インドリル、テトラヒドロインドリル、アザインドリル、イミダゾピリジニル、キナゾリニル、プリニル、[1,2,3]チアジアゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、イミダゾ[4,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[4,5−b]ピリジル、イミダゾ[4,5−c]ピリジル、ピロロ[2,3]ピリミジル、ピラゾロ[3,4]ピリミジル又はベンゾ(b)チエニル基などが含まれる。これらのヘテロアリール基は任意に、アミノ、アルキルアミノ、アルコキシル、アルキルチオ、オキソ、ハロ、アシル、ニトロ、ヒドロキシル、シアノ、アリール、アルキルアリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールアミノ、カルボシクリル、カルボシクリルオキシ、カルボシクリルチオ、カルボシクリルアミノ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロシクリルチオ基など(これらに限定されない)の一つ以上の置換基によって置換してもよい。特定のヘテロアリール置換基には、ハロ、低級シアノ、ハロアルキル、低級アルコキシ、低級アルキル、ヒドロキシル、アミノ、低級アルキルスルファニル、−C(O)O−(低級アルキル)−C(O)NH、−OC(O)−(低級アルキル)、−C(O)−(低級アルキル)基が含まれる。
【0043】
本明細書における「ヘテロアラルキル」又は「ヘテロアリールアルキル」の用語は、アルキレンリンカーを介して他の部分に結合するヘテロアリール基を意味する。ヘテロアラルキル基は、置換されても、置換されなくてもよい。
【0044】
本発明における「ハロゲン」又は「ハロ」の用語は、−F、−Cl、−Br又は−Iを意味する。
【0045】
本発明における「ハロアルキル」の用語は、一つ以上の−Hがハロ基と置換されたアルキル基を意味する。ハロアルキル基の例としては、−CF、−CHF、−CCl、−CHCHBr、−CHCH(CHCHBr)CH、−CHICHなどが挙げられる。
【0046】
本発明における「ハロアルコキシ」又は「ハロアルキルオキシ」の用語は、一つ以上の−Hがハロ基と置換されたアルコキシ基を意味する。ハロアルコキシ基の例としては、−OCF及び−OCHFが挙げられる。
【0047】
本発明において「アルコキシ」「カルボニル」の用語は、−C(O)O−(アルキル)の式を有する基を意味する。アルコキシカルボニル基の例としては、t−ブトキシカルボニル基が挙げられる。
【0048】
本発明における「アラルコキシカルボニル」の用語は、−C(O)O−(アラルキル)の式を有する基を意味する。アラルコキシカルボニルの例としては、ベンジルオキシカルボニル基が挙げられる。
【0049】
本発明において、「被験者」、「患者」及び「動物」の用語は交換して使用でき、ウシ、サル、ウマ、ヒツジ、ブタ、チキン、シチメンチョウ、ウズラ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギ、モルモット及びヒトを含むが、これらに限定されない。好適な被験者、患者又は動物は、ヒトである。
【0050】
本発明において、「低級」という用語は、4個までの原子を有する基を意味する。例えば、「低級アルキル」は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を指し、「低級アルケニル」又は「低級アルキニル」は2〜4個の炭素原子を有するアルケニル又はアルキニル基を指し、また「低級アルコキシ」は1から4つの炭素原子を有するアルコキシ基を指す。特に低級の置換基が好ましい。
【0051】
ある特定の構造又は部分で特定の置換基が複数個存在する場合、置換基の同一性はそれぞれ独立しており、同一でもよく、又はその構造又は部分中の他の置換基と異なってもよい。更に、本発明の個々の具体例及び代表的な化合物に記載された個々の置換基は、本発明のその他の置換基と組み合わせるのが好ましく、たとえそのような置換基同士の組み合わせが好ましいとの明記又は開示がない場合であっても、その解釈には変わりはない。
【0052】
本発明の化合物は、本願明細書において化学構造及び/若しくは化学名で定義される。化合物が化学構造及び/若しくは化学名で記述されている場合、そして化学構造と化学名が矛盾する場合、その化合物の同一性に際しては化学構造が優先する。
【0053】
アルキル、アルキレン、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール及びヘテロアラルキル基の好適な置換基には、本発明において安定な化合物を生じさせるあらゆる置換基が含まれる。アルキル基の置換基の例としては、アルキレン、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)、又は、−S(O)NR(R、R、R、R、h及びpは上記の定義と同様)が挙げられる。
【0054】
更に、アルキル、シクロアルキル、アルキレン、ヘテロシクリル、並びにアルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、アラルキル及びヘテロアラルキル基のいかなる飽和部分も、=O、=S、=N−Rによって置換できる。
【0055】
ヘテロシクリル、ヘテロアリール又はヘテロアラルキル基が窒素原子を含むとき、それは置換されてもよく、置換されなくてもよい。ヘテロアリール基の芳香環の窒素原子が置換基を有するとき、窒素は四級窒素でもよい。
【0056】
本発明によって予見される置換基の選択及び組み合わせ、並びに変更は、安定な化合物を生成するもののみが用いられる。本発明における「安定な」の用語は、製造工程に耐えうる十分な安定性を有し、十分な期間にわたり、本願明細書において詳述される目的(例えば患者に対する治療又は予防のための投与)に使用できる程の化合物の完全性が維持される化合物を意味する。典型的には、この種の化合物は、40℃以下の温度で、過剰な水分が存在しない場合、少なくとも一週間安定である。このような選択及び組み合わせは当業者にとり自明であり、過度な実験を要すことなく決定できる。
【0057】
特に明記しない限り、反応性官能基(例えば、限定されないがカルボキシル、ヒドロキシル及びアミノ基部分)を含む本発明の化合物はまた、その被保護誘導体を含む。「被保護誘導体」とは、反応部位が一以上の保護基によってブロックされている化合物を指す。カルボキシ部分のための好適な保護基には、ベンジル、tert−ブチル基などが含まれる。アミノ及びアミド基のための好適な保護基には、アセチル、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル基などが含まれる。ヒドロキシのための好適な保護基には、ベンジル、メトキシメチル基などが含まれる。他の適切な保護基は当業者に公知で、T.W.Greene、「Protecting Groups in Organic Synthesis」,John Wiley&Sons,Inc.1981に記載のものが含まれ、その全開示内容は本願明細書に援用される。
【0058】
本発明における「本発明の化合物」及び同様の用語は、式(I)から(XVII)若しくは表1のいずれか一つの化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ、更にはそれらの被保護誘導体を意味する。
【0059】
特に明記しない限り、本発明における「プロドラッグ」の用語は、生物学的条件(in vitro又はin vivo)下における加水分解、酸化又はその他の反応により本発明の化合物を提供できる化合物の誘導体を意味する。プロドラッグは生物学的条件下でのこの種の反応によってのみ活性化してもよく、または未反応の形態において活性を有してもよい。本発明において考察されるプロドラッグの例には、限定されないが、式(I)から(XVII)、又は生分解性部分(例えば生分解性アミド、生分解性エステル、生分解性カルバミン酸エステル、生分解性炭酸塩、生分解性ウレイド及び生分解性リン酸塩の類似体)を含む表1記載のいずれか一つの化合物の類似体又は誘導体が含まれる。その他のプロドラッグの例として、式(I)から(XVII)、又は表1記載のいずれか一つの化合物の誘導体であって−NO、−NO、−ONO、又は、−ONO部分を含むものが挙げられる。プロドラッグは典型的には、「1 BURGER’S MEDICINAL CHEMISTRY AND DRUG DISCOVERY」(1995)172−178,949−982(Manfred E.Wolff編、第5版)に記載の方法(その全開示内容が本願明細書に援用される)などの公知の方法により調製できる。
【0060】
本発明において、特に明記しない限り、それぞれ、語「生分解性アミド」「生分解性エステル」「生分解性カルバミン酸エステル」「生分解性炭酸塩」「生分解性ウレイド」及び「生分解性リン酸塩の類似体」は、アミド、エステル、カルバミン酸エステル、炭酸塩、ウレイド又はリン酸塩の類似体であって、
1)化合物の生物的活性を損なわず、in vivoでの有利な特性(例えば取り込み、活性の期間又は活性の開始に関する)をその化合物に付与するか;又は
2)それ自身は生物学的に不活性であるが、in vivoで生物学的に活性を有する化合物に変換される;
ものを意味する。
【0061】
生分解性アミドの例として、限定されないが、低級アルキルアミド、α−アミノ酸アミド、アルコキシアシルアミド及びアルキルアミノアルキルカルボニルアミドが含まれる。生分解性エステルの例として、限定されないが、低級アルキルエステル、アルコキシアシルオキシエステル、アルキルアシルアミノアルキルエステル及びコリンエステルが含まれる。生分解性カルバミン酸エステルの例として、限定されないが、低級アルキルアミン、置換エチレンジアミン、アミノ酸、ヒドロキシアルキルアミン、ヘテロ環式及びヘテロ環式芳香族アミン、並びにポリエーテルアミンが含まれる。
【0062】
本発明における「薬学的に許容できる塩」の用語は、式(I)から(XVII)、又は表1記載のいずれか一つの化合物に含まれる一つの酸性基及び塩基性基から形成される塩を意味する。例示的な塩類としては、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸エステル、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルカロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、パモ酸塩(すなわち1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトアート))塩が含まれるが、これに限定されない。
【0063】
「薬学的に許容できる塩」の用語はまた、酸性官能基(例えばカルボン酸官能基)及び薬学的に許容できる無機塩基又は有機塩基を有する、式(I)から(XVII)、又は表1記載のいずれか一つの化合物から調製される塩を意味する。適切な塩基としては、限定されないが、ナトリウム、カリウム及びリチウム等のアルカリ金属の水酸化物;カルシウム及びマグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;アルミニウム及び亜鉛等の他の金属の水酸化物;アンモニア、及び未置換又は水酸基で置換されたモノ、ジ若しくはトリアルキルアミン類等の有機アミン;ジシクロヘキシルアミン;トリブチルアミン;ピリジン;N−メチル−N−エチルアミン;ジエチルアミン;トリエチルアミン;モノ−、ビス−又はトリス−(2−ヒドロキシ−低級アルキルアミン)(例えばモノ−、ビス−又はトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−ヒドロキシ−tert−ブチルアミン又はトリス−(ヒドロキシメチル)メチルアミン)、N,N−ジ−低級アルキル−N−(ヒドロキシ低級アルキル)−アミン(例えばN,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン又はtri−(2−ヒドロキシエチル)アミン);N−メチル−D−グルカミン;及びアルギニン、リジンのようなアミノ酸等が含まれる。
【0064】
本発明における「薬学的に許容できる溶媒和物」の用語は、一つ以上の溶媒分子が、式(I)から(XVII)の、又は表1記載のいずれか一つの化合物の一つ以上の分子に結合して形成される溶媒和物を意味する。溶媒和物の用語には、水和物(例えば半水塩、一水和物、二水和物、三水和物、四水和物など)が含まれる。
【0065】
本発明における「包接化合物」の用語は、結晶格子の形を有する本発明の化合物又はその塩であって、外部分子(例えば溶媒又は水)をトラップする空間(例えばチャネル)を有するものを意味する。
【0066】
本発明における「喘息」の用語は、可逆性気道閉塞、気道の炎症、及び様々な刺激に対する気道反応の亢進を特徴とする肺の疾患、障害又は症状を意味する。
【0067】
「免疫抑制」とは、免疫系の任意の構成要素に障害を及ぼし、免疫機能を低下させることを意味する。この障害は、リンパ球機能の全血検査、リンパ球増殖の確認及びT細胞表面抗原発現の解析を含む従来法によって測定できる。抗ヒツジ赤血球(SRBC)一次抗体(IgM)反応アッセイ(通常プラークアッセイと称する)が一つの特殊な方法である。この方法及び他の方法は、Luster,M.I、Portier,C、Pait,D.G.、White,K.L.,Jr.、Gennings,C、Munson,A.E.及びRosenthal,GJ.(1992)、「Risk Assessment in Immunotoxicology I:Sensitivity and Predictability of Immune Tests.」Fundam.Appl.Toxicol.,18,200−210に記載されている。その他、T細胞依存性抗原に反応する免疫反応の測定が特に有用な一分析法として挙げられる(Dean,J.H.、House,R.V.及びLuster,M.I.(2001)、「Immunotoxicology:Effects of,and Responses to,Drugs and Chemicals.」In Principles and Methods of Toxicology:第4版(A.W.Hayes編),pp.1415−1450,Taylor&Francis,Philadelphia,Pennsylvania)。
【0068】
免疫抑制を必要とする患者には、腎臓、心臓、肺、肝臓、腸、骨髄、植皮片及びランゲルハンス島の移植を含む臓器移植術を受けるか又は受けようとしている患者、又は免疫性、炎症性、アレルギー性障害を有する患者が含まれる。本発明の化合物は、免疫疾患を患う被験者の治療に使用できる。
【0069】
本発明における「免疫疾患」の用語は、自己免疫疾患を含む、動物の免疫系によって引き起こされる疾患等(疾患、障害又は症状)を表す。免疫疾患には、免疫構成要素が関与する疾患、障害又は症状と、実質的又は完全に免疫系が関与する疾患、障害又は症状が含まれる。
【0070】
自己免疫疾患とは、動物自身の免疫系が誤って動物自身を攻撃し、それによって動物自身の体の細胞、組織及び/若しくは臓器が標的とされる疾患を指す。例えば、自己免疫反応は、脳においては多発性硬化症として、また腸においてはクローン病として作用する。全身性エリテマトーデス(SLE)のような他の自己免疫疾患では、罹患した組織及び臓器は同じ疾患に罹患する患者間でも異なる。あるSLE患者は皮膚及び関節がおかされ、他の患者は皮膚、腎及び肺がおかされるということもある。最終的に、免疫系による幾つかの組織の損傷は、1型糖尿病における膵臓のインスリン産生細胞の破壊と同様に永久的なこともある。
【0071】
本発明の方法及び化合物を使用して改善できる特定の自己免疫疾患には、限定されないが、神経系における自己免疫疾患(例えば多発性硬化症、重症筋無力症、自己免疫性神経障害(例えばギラン−バレー症候群)及び自己免疫性ブドウ膜炎)、血液における自己免疫疾患(例えば自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血及び自己免疫性血小板減少症)、血管における自己免疫疾患(例えば側頭動脈炎、抗リン脂質症候群、脈管炎(例えばウェゲナー肉芽腫症)及びベーチェット病)、皮膚における自己免疫疾患(例えば乾癬、疱疹状皮膚炎、尋常性天疱瘡及び白斑)、胃腸系における自己免疫疾患(例えばクローン病、潰瘍性大腸炎、原発性胆汁性肝硬変症及び自己免疫肝炎)、内分泌腺における自己免疫疾患(例えば1型又は免疫性糖尿病、バセドウ病等、橋本病、自己免疫性卵巣炎、自己免疫性睾丸炎、副腎の自己免疫不全)、複数の器官(結合組織及び筋骨格系疾患を含む)の自己免疫疾患(例えば慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、皮膚筋炎、脊椎関節症(例えば強直性脊椎炎)及びシェーグレン症候群)が含まれる。
【0072】
更に、移植片対宿主病及びアレルギー性疾患のような他の免疫系の関与する疾患も、本発明における免疫疾患の定義に含まれる。多数の免疫疾患が炎症によって生じるため、免疫疾患とも炎症性疾患とも考えられる、両者間で重複する疾患が存在する。本発明の課題を考慮した場合、このような重複する疾患の症例においては、免疫疾患と炎症性疾患かのどちらでもあると考えるのが好ましい。本発明における「免疫疾患の治療」とは、本発明の化合物又は組成物を、免疫疾患、この種の徴候又はこの種の疾患の傾向を有する患者に、自己免疫疾患、その徴候又はその傾向を、治療、緩和、改善、処置又は予防する目的で投与することを意味する。
【0073】
本発明における「アレルギー性疾患」の用語は、通常は無害の物質に対するアレルギー反応に関連する疾患等(疾患、障害又は症状)を意味する。これらの物質は環境に存在(例えば屋内空気汚染物質及び空気中アレルゲン)する場合もあり、または環境中に存在しない(皮膚アレルギー又は食物アレルギーの誘導物質)場合もある。アレルゲンは、吸入、食物摂取、皮膚への接触又は注射(昆虫刺傷による場合も含む)等の多様な経路を経て生体内に侵入する。多くのアレルギー性疾患は、アレルギー抗体IgEを産生する素因であるアトピーと関連する。IgEは体全体の肥満細胞の感受性を高めるため、アトピー性の患者では多くの場合複数の臓器において疾病が生じる。本発明におけるアレルギー性疾患には、感受性アレルゲンに対する再曝露によって生じる過敏症であって、炎症性因子の遊離を引き起こすあらゆる過敏症が含まれる。アレルギー疾患には、限定されないが、アレルギー性鼻炎(例えば花粉症)、副鼻腔炎、鼻副鼻腔炎、慢性又は再発性中耳炎、薬物反応、昆虫刺傷反応、ラテックス反応、結膜炎、蕁麻疹、アナフィラキシーとアナフィラキシー様反応、アトピー性皮膚炎、喘息及び食物アレルギーが含まれる。
【0074】
本発明の化合物は、炎症性疾患を有する被験者の予防又は治療に使用できる。本発明における「炎症性疾患」の用語は、生体組織の炎症を特徴とする疾患等(疾患、障害又は症状)を意味する。それらには局所的炎症反応及び全身的炎症が含まれる。このような炎症性疾患の例としては、以下のものが挙げられる:移植拒絶;関節炎、関節リウマチ、骨関節症及び骨吸収の増大を伴う骨疾患などの関節の慢性炎症性疾患;回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット症候群、及びクローン病などの炎症性腸疾患;喘息、成人呼吸困難、及び慢性閉塞性気道疾患などの炎症性肺疾患;角膜ジストロフィー、トラコーマ、回旋糸状虫症、ブドウ膜炎、交感神経性眼炎及び眼内炎などの眼の炎症性疾患;歯肉炎と歯周炎を含めた歯肉の慢性炎症性疾患;結核;らい;尿毒症の合併症、糸球体腎炎及びネフローゼなどの腎臓の炎症性疾患;硬化性皮膚炎、乾癬及び湿疹などの皮膚の炎症性疾患;神経系の慢性脱髄性疾患、多発性硬化症、AIDS起因性神経変性症及びアルツハイマー病、感染性髄膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症及びウイルス性又は自己免疫性脳炎などの中枢神経系の炎症性疾患;自己免疫疾患、免疫複合体脈管炎、全身性狼瘡及び紅斑性狼瘡;全身性エリテマトーデス(SLE);及び心筋症などの心臓の炎症性疾患、虚血性心疾患、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症;並びに子癇前症などの主要な炎症性構成要素による他の疾患;慢性肝不全、脳と脊髄の外傷、癌。
【0075】
あるいは、グラム陽性又はグラム陰性細菌ショック、出血性又はアナフィラキシーショック、若しくは前炎症性サイトカインに反応する、癌化学療法によって誘発されたショック(例えば前炎症性サイトカイン関連ショック)のような、全身性の炎症も挙げられる。このようなショックは、例えば癌化学療法に用いられる化学療法剤によって誘発されうる。本発明において「炎症性障害の治療」とは、本発明の化合物又は組成物を、免疫疾患、この種の徴候又はこの種の疾患の傾向を有する患者に、自己免疫疾患、その徴候又はその傾向を、治療、緩和、改善、処置又は予防する目的で投与することを意味する。
【0076】
「有効量」とは、被験者に投与したときに有効な効果が得られる程の化合物の量、又は、in vivo及び in vitroにおいて望ましい活性が得られる程の化合物の量のいずれかを指す。炎症性障害、アレルギー性障害及び自己免疫不全の場合、有効な臨床効果には、治療行わなかった場合には見られない、その疾患又は障害に関連する徴候の範囲又は重症度の減少、及び/又は患者の寿命及び/又は生活の質の向上が含まれる。患者に投与される化合物の正確な量は、疾患又は状態のタイプ及び重症度、並びに患者の特徴(例えば健康状態、年齢、性交、体重及び薬に対する許容度)に依存する。それは更に、炎症性障害又は自己免疫疾患、アレルギー性障害の程度、重症度及びタイプ、又は探索された免疫抑制の重症度にも依存する。熟練した当業者であれば、これらの要因及びその他の要因に応じて適切な投与量を決定できるであろう。
【0077】
本発明の化合物は、一つ以上のキラル中心及び/又は二重結合を含んでもよく、それにより立体異性体、例えば二重結合による異性体(すなわち幾何異性体を結合するエナンチオマー又はジアステレオマー)として存在してもよい。本発明においては、表される化学構造は、本発明の化合物を含む、対応するその化合物の幾何異性体、エナンチオマー及び立体異性体の全て(すなわち立体異性的に純粋な形態(例えば、幾何学的に純粋、鏡像異性的に純粋、ジアステレオ的に純粋)、並びに鏡像異性体、ジアステレオマー及び幾何異性体の混合物)を含む。場合によっては、あるエナンチオマー、ジアステレオマー又は幾何異性体が、他と比較して優れた活性を有し、又は毒性若しくは動態プロファイルが改善されていることもある。そのような場合、本発明の化合物のこの種のエナンチオマー、ジアステレオマー及び幾何異性体が好ましい。
【0078】
「IL−2産生阻害」などの用語は、IL−2合成の(例えば、転写(mRNA発現)又は翻訳(タンパク質発現)を阻害することによる)阻害、及び/又はIL−2を産生及び/又は分泌する細胞(例えばTリンパ球)からのIL−2分泌の阻害を意味する。同様に、「IL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、TNF−α又はINF−γの産生抑制」の用語は、その(例えば転写又は翻訳を阻害することによる)合成の阻害、及び/又はこれらのサイトカインを産生及び/又は分泌する細胞からのそれらの分泌の阻害を意味する。
【0079】
本発明において、化合物を「実質的に」含む組成物は、その組成物が化合物の約80重量%以上、より好ましくは約90重量%以上、より好ましくは約95重量%以上、最も好ましくは約97重量%以上含まれることを意味する。
【0080】
本発明において、化合物を「実質的に含まない」組成物とは、その組成物が化合物全体の約20重量%以下、より好ましくは約10重量%以下、更に好ましくは約5%重量以下、最も好ましくは約3重量%以下含まれることを意味する。
【0081】
本発明において、反応が「実質的に完了する」とは、その反応物に目的の生成物が約80重量%以上、より好ましくは目的の生成物を約90重量%以上、更に好ましくは目的の生成物を約95重量%以上、最も好ましくは目的の生成物を約97重量%以上含まれることを意味する。
本発明において、「ラセミ混合物」とは、分子内の全てのキラルの中心に対する、一のエナンチオマー約50%に対し、対応するエナンチオマーが約50%である状態のものを指す。
【0082】
本発明には、式(I)から(XVII)又は表1記載のいずれか一つの化合物に係る、すべての鏡像異性的に純粋な、鏡像異性的に強化された、ジアステレオ的に純粋な、ジアステレオ的に強化された、及びラセミ化された混合物が含まれる。
【0083】
キラル相ガスクロマトグラフィー、キラル相高性能液体クロマトグラフィー、キラル塩複合体としての化合物の晶出、又はキラル溶媒中の化合物の晶出のような公知の方法によって、エナンチオマーとジアステレオマーの混合物から、そのエナンチオマー又は立体異性体の成分を分離できる。また、エナンチオマーとジアステレオマーは、公知の非対称合成法によって、ジアステレオ的に純粋な、又は幾何異性的に純粋な中間体、試薬及び触媒から調製できる。
【0084】
本発明の化合物は、例えばヒトでない動物に獣医学的な目的で、若しくは家畜類の疾病の改善目的で、又はヒトに対する診療目的で患者に投与する場合、例えば単離された形態で、又は医薬組成物中における単離された形態で投与する。本発明において、「単離された」とは、本発明の化合物が、(a)植物又は細胞、好ましくは細菌培養細胞のような天然給源、又は(b)有機合成反応混合物のいずれかの他の成分から分離された状態を意味する。本発明の化合物は、好ましくは従来法により精製される。本発明において、「精製された」とは、分離により、その分離物中に、その重量に対して本発明の単一の化合物が少なくとも95%(好ましくは少なくとも98%)含まれる状態を意味する
【0085】
結果として安定な構造となる置換基の選択及び組み合わせのみが本発明に含まれる。このような選択及び組み合わせは当業者に自明であり、過度な実験を要すことなく決定できる。
【0086】
本発明は、以下の詳細な説明及び実施例を参照することにより更に十分に理解可能であるが、それらは本発明の実施態様の例証に過ぎず、本発明をいささかも限定するものではない。
【0087】
(特定の実施態様)
本発明は、特に免疫抑制、又は炎症性疾患及び免疫疾患の治療又は予防に有用な化合物及び医薬組成物に関する。
本発明の一実施例は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化8】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[一つの,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【0088】
他の実施態様において、本発明は、式(II)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化9】

(式中、Yが、アルキル、ヘテロシクリル又はアラルキルであって、そのアルキル、ヘテロシクリル又はアラルキルが、アルキル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NH、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−SR、−C(O)OH、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択される一つ以上の置換基によって任意に置換され;
X、R、R、R、R、A、L、Z、h、n及びpが式(I)と同様に定義される。)
【0089】
他の実施態様において、本発明は、式(III)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化10】

(式中、R及びRは、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
mが0又は1から4のいずれかの整数であり;
Y、R、R、R、R、A、L、Z、h、n及びpが式(I)と同様に定義される。)
【0090】
他の実施態様において、本発明は、式(XII)よって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化11】

(式中、XがN、CH又はCZであり;
Y、L、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
、R及びmは、式(III)と同様に定義される。)
【0091】
他の実施態様において、本発明は、式(VII)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化12】

(式中、Y及びLが式(I)と同様に定義され;
及びRが式(III)と同様に定義される。)
【0092】
他の実施態様において、本発明は、式(VIII)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化13】

(式中、Rが、各々独立して、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル基、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ基、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
rが、0又は1から5のいずれかの整数であり;
Z、R、R、R、R、h、n及びpが、式(I)と同様に定義され;
、R及びmが、式(III)と同様に定義され;
が、式(XII)と同様に定義される。)
【0093】
他の実施態様において、本発明は、式(IX)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化14】

(式中、R及びRが、式(III)と同様に定義され;
及びrが、式(VIII)と同様に定義される。)
【0094】
他の実施態様において、本発明は、式(XVI)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化15】

(式中、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
、R及びmが、式(III)と同様に定義され;
が、式(XII)と同様に定義され;
及びrが、式(VIII)と同様に定義される。)
【0095】
他の実施態様において、本発明は、式(XVII)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化16】

(式中、R、R及びmが、式(III)と同様に定義され;
及びrが、式(VIII)と同様に定義される。)
【0096】
他の実施態様において、本発明は、式(IV)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化17】

(式中、tが、0又は1から8のいずれかの整数であり;
Y、A、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
及びRが、式(III)と同様に定義される。)
【0097】
他の実施態様において、本発明は、式(XIII)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物又はそのプロドラッグに関する。
【化18】

(式中、Y、L、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
及びRが、式(III)と同様に定義され;
が、式(XII)と同様に定義され;
tが、式(IV)と同様に定義される。)
【0098】
他の実施態様において、本発明は、式(X)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物又はプロドラッグに関する。
【化19】

(式中、Yが式(I)と同様に定義され;
が、式(III)と同様に定義される。)
【0099】
他の実施態様において、本発明は、式(V)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物又はプロドラッグに関する。

【化20】

(式中、Y、L、A、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
、R及びmが、式(III)と同様に定義される。)
【0100】
他の実施態様において、本発明は、式(XIV)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物又はプロドラッグに関する。
【化21】

(式中、Y、L、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
、R及びmは、式(III)と同様に定義され;
が、式(XII)と同様に定義される。)
【0101】
実施例において、本発明は、式(XI)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物又はプロドラッグに関する。
【化22】

(式中、Yが式(I)と同様に定義され;
が、式(III)と同様に定義される。)
【0102】
他の実施態様において、本発明は、式(VI)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグに関する。
【化23】

(式中、X、X、X又はXのうち一つがNであり、その他が任意にCH又はCRであり;
qが、0又は1から3のいずれかの整数であり;
Y、L、A、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
及びRは、式(III)と同様に定義される。
【0103】
他の実施態様において、本発明は、式(XV)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物又はプロドラッグに関する。
【化24】

(式中、Y、L、Z及びnが、式(I)と同様に定義され;
及びRが、式(III)と同様に定義され;
が、式(XII)と同様に定義され;
、X、X、X及びqが、式(VI)と同様に定義される。)
【0104】
他の実施態様において、本発明は、以下からなる群から選択される化合物に関する。
2,3,6−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,5−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,4−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,4−ジクロロ−5−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ニトロN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メチルスルファニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオベンズアミド;
2,3−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フルオロ−2−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,6−トリフルオロ−5−アミノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−メチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−シアノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−4−アミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−(3−{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバモイル}−2,4,5−トリフルオロフェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−クロロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−クロロ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−ブロモ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−トリフルオロメチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−(4−{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバモイル}−2,3−ジフルオロフェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジメトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−ヨード−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N’−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]−N−(2,5−ジフルオロフェニル)−チオ尿素;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−tert−ブチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−3−イル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−シアノ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[3−クロロ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メタンスルフィニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−4−アミノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ニコチン酸アミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ベンズアミド;
1−(2,3−ジフルオロ−フェニル)−3−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリロニトリル;
1−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−3−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリロニトリル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−イソプロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N’−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,5−ジフルオロフェニル)−尿素;
1−オキソ−3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−アセチルアミノ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−メチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(1,3−ジオキソ−イソインドール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジヒドロキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−c]ピリド−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]}アミド;
2,4,6−Triクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2,5−ジ−(トリフルオロメチル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メタンスルフォニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ブチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
フラン−2−カルボン酸(N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル})アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,4,5−テトラフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−フェニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ヨード−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
ナフタレン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
4−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−シアノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ニトロN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−エチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−トリフルオロメチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジニトロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブチルアミド;
ナフタレン−1−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブタ−2−エン酸アミド;
4−プロピル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
チオフェン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
2−エチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ヘキサン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ヘプタン酸アミド;
3−メトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フェニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸アミド;
3−トリフルオロメチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(4−メトキシ−フェニル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセタミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−アセチルアミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(ティエン−2−イル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−フェニルN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−トリフルオロメチル−1−[4−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル;
2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−ヒドロキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロペンタンカルボン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−ニトロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−イソプロポキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−カルバモイル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−ヨード−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブチルアミド;
3,5−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
フラン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}−アミド;
1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ピロリジン−2−カルボン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリルアミド;
2−ベンジルオキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−フェニルスルファニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−スクシンアミド酸エチルエステル;
2−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジ−(トリフルオロメチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−メトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジ−(トリフルオロメチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジメトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アセトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アセチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンジルアミン;
N−[4−(5−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミド;
N−[4−(6−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミド;
2−メチル−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ニトロN−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−メチル−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ニトロN−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨウ化−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−メチル−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ニトロN−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨウ化−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
(2,6−ジフルオロ−ベンジル)−[4−(5−メトキシ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン;
並びに、それらの薬学的に許容できる塩類、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ。
【0105】
上記式(I)から(XVII)のいずれか一つの特定の化合物は、下記の態様を有する。
【0106】
一実施態様において、環Aは、置換基を有していてもよいフェニル基である。
【0107】
他の実施態様において、環Aは、置換基を有していてもよいピリジル基である。
【0108】
他の実施態様において、環Aは、置換基を有していてもよいチエニル基である。
【0109】
他の実施態様において、環Aは、置換基を有していてもよいフラニル基である。
【0110】
他の実施態様において、環Aは、置換基を有していてもよいピロリル基である。
【0111】
一実施態様において、Aは、−CH=CH−、−CH=N−、又は−N=CH−である。
【0112】
他の実施態様において、Aは、−NH−、−O−、又は−S(O)−である。
【0113】
一実施態様において、Lは、−C(O)−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、C(S)−、−NRC(S)−、−C(S)及び−NR−(例えば−NHC(O)−、又は−C(O)−NH−)からなる群から選択されるリンカーである。
【0114】
他の実施態様において、Lは、−NHC(O)−、又は−NHCH−である。
【0115】
他の実施態様において、Lは、−NHC(O)−、−NHC(S)NH−、−NHC(O)NH−、−CH=C(CN)−、又は−NHS(O)−である。
【0116】
一実施態様において、Yは、置換基を有していてもよい5又は6員環からなるアリール、置換基を有していてもよい5又は6員環からなるヘテロアリール、又は置換基を有していてもよい5又は6員環からなるシクロアルキル基である。
【0117】
他の実施態様において、Yは、アルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいフェニル、置換基を有していてもよいピリジル、置換基を有していてもよいフラニル、置換基を有していてもよいチエニル、置換基を有していてもよいシクロペンチル、置換基を有していてもよいシクロヘキシル、置換基を有していてもよいナフチル、置換基を有していてもよいベンゾ[1,3]ジオキソリル、及び置換基を有していてもよい[1,2,3]チアジアゾリ基ルからなる群から選択される。
【0118】
他の実施態様において、Yは、置換基を有していてもよいフェニル又は置換基を有していてもよい[1,2,3]チアジアゾリルである。
【0119】
他の実施態様において、Yは、置換基を有していてもよいフェニル、置換基を有していてもよいピリジル、置換基を有していてもよいチオフェニル、[1,2,3]チアジアゾリル、置換基を有していてもよいフラニル、置換基を有していてもよいベンゾ[1,3]ジオキソリル、置換基を有していてもよいナフチル、置換基を有していてもよいシクロペンチル、置換基を有していてもよいシクロヘキシル又はイソブチル基である。
【0120】
他の実施態様において、Yは、置換基を有していてもよいフェニル、置換基を有していてもよいピリジル、置換基を有していてもよいシクロペンチル、置換基を有していてもよいシクロヘキシル又はイソブチル基である。
【0121】
他の実施態様において、Yは、シクロペンチル、シクロヘキシル、イソブチル、プロピル、t−ブチル又は2,2−ジメチルプロピル基である。
【0122】
他の実施態様において、Yは、置換基を有していてもよいシクロアルキル基である。
【0123】
他の実施態様において、Yは、置換基を有していてもよいアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアリール基(例えば−フェニル、ピリジル、チオ−フェニル、[1,2,3]チアジアゾリル、フラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル又はナフチル基)であり、各々独立に、ハロ(例えば、F、Cl、Br及びI)、低級アルキル(例えばメチル及びエチル)、低級ハロアルキル(例えばCF)、ニトロ、低級ハロアルコキシ、アミノ、−フェニル、シアノ又は低級アルコキシル基から選択される、1から3(例えば1から2)の置換基によって任意に置換してもよい。
【0124】
他の実施態様において、Yは、ハロ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、シアノ又はニトロ基からなる群から独立に選択される1から5の置換基によって置換基を有していてもよいフェニル基である。
【0125】
他の実施態様において、Yは、置換基を有していてもよいアリール基である。
【0126】
例えば、Yは以下からなる群から選択される。
【化25】

【化26】

【化27】

【化28】

【化29】

【0127】
他の実施態様において、Yは、置換基を有していてもよいピリジルである。例えば、Yは以下からなる群から選択される。
【化30】

【0128】
他の実施態様において、Yは、置換基を有していてもよい5員環を有するヘテロアリール基である。
例えば、Yは以下からなる群から選択される。
【化31】

【化32】

【0129】
好ましい実施例において、Yは以下から選択される。
【化33】

【0130】
一実施態様において、Yは、プロピル、1−エチル−ペンチル、ヘキシル、イソブチル、フェニルスルファニルメチル、及びO−エチル−2−カルボキシエチル、ベンジルオキシメチル基からなる群から選択される置換基を有していてもよいアルキル基である。
【0131】
他の実施態様において、Yは、p−メトキシベンジル、ベンジル、又はm,p−ジメトキシベンジル基である。
【0132】
一実施態様において、Xは、ベンゾイミダゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、イミダゾ[4,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[4,5−b]ピリジル、又はイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり、各々任意に、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、シアノ、ハロ、アミノ、ヒドロキシル、低級アルキルスルファニル、低級アルキルスルフィニル、低級アルキルスルフォニル、5−t−ブチルオキサゾリル基、−NHC(O)−(低級アルキル)、−C(O)NH、−C(O)NH−(低級アルキル)、−C(O)O−(低級アルキル)、−C(O)OH、及び−OC(O)−(低級アルキル)からなる群から選択される1〜4の置換基によって、任意に置換されてもよい。他の実施態様において、Xは、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル基である。例えば、Xは、以下からなる群から選択される。
【化34】

【化35】

【0133】
他の実施態様において、Xは、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル基である。例えば、Xは、以下からなる群から選択される。
【化36】

【化37】

【0134】
他の実施態様において、Xは、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル基(例えば2−トリフルオロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル基)のように置換基を有していてもよいイミダゾピリジル基、又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル基(例えば2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル基)、又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基(例えば2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−c]ピリド−1−イル基)である。
【0135】
一実施態様において、Zは、各々独立に、低級アルキル(例えばCH)、低級ハロアルキル(例えばCF)、シアノ及びハロ(例えばF及びCl)基からなる群から選択される。
【0136】
一実施態様において、nは0であり、Zは存在しない。
【0137】
他の実施態様において、nは1である。
【0138】
一実施態様において、Rは、各々独立に、−H、アセチル、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル基から選択される(例えば−H)。
【0139】
一実施態様において、Rは、各々独立に、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、シアノ、−NH、低級アルキル、−OH、低級ハロアルキル、−S(O)−(低級アルキル)、−NHC(O)−(低級アルキル)、−C(O)O−(低級アルキル)、−C(O)NH、及び−C(O)−(低級アルキル)からなる群から選択される。
【0140】
他の実施態様において、Rは、−OCH、−CF、−C(O)OCH、−OH、−OCH(CH、−C(O)NH、−OC(O)CH、−C(O)CH、又は−NHである。
【0141】
一実施態様において、Rは、ハロ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、−S−(低級アルキル)、及び−S(O)−(低級アルキル)からなる群から選択される。
【0142】
他の実施態様において、Rは、−CF、−OCF、−OCHF、−SCH、−Cl、又は−Brである。
【0143】
一実施例において、Rは、各々独立に、ハロ、低級アルキル、ニトロ、−NH、−NHC(O)OC(CH、−フェニル、シアノ、低級ハロアルキル、及び−OCHからなる群から選択される。
【0144】
他の実施態様において、Rは、各々独立に、ハロ、シアノ又はニトロ基である。
【0145】
上記のリストは、式(I)から(XVII)で表される化合物に使用する置換基に関する実施態様である。式(I)から(XVII)の化合物又は表1に示される特定の化合物のいずれかに使用する置換基は、安定な化合物の形成をもたらすいかなる組合せでも使用できる。そのようないかなる組み合わせも本発明に含まれる。
【0146】
他の実施態様において、本発明は、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグを有効成分として含み、並びに薬学的に許容できる担体若しくはビヒクルを含む医薬組成物に関する。組成物は免疫抑制又は、炎症、アレルギー性障害及び免疫疾患の治療又は予防に有用である。
【0147】
他の実施態様において、本発明は、式(I)から(XVII)によって表される化合物のいずれか一つ若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグの有効量を投与することを含む、それを必要とする患者の免疫抑制方法、又は炎症、アレルギー性障害又は免疫疾患の治療又は予防方法に関する。
【0148】
他の実施態様において、本発明は、式(I)から(XVII)によって表される化合物のいずれか一つ若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグを含む医薬組成物の有効量を投与することを含む、それを必要とする患者の免疫抑制方法、又は炎症、アレルギー性障害又は免疫疾患の治療又は予防方法に関する。
【0149】
他の実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグは、特に免疫細胞(例えばT細胞、B細胞及び/又は肥満細胞)の活性化(例えば抗原に応答する活性化)、及び/又はT細胞、B細胞及び/又は肥満細胞の増殖の抑制に有効である。免疫細胞活性化の指標には、T細胞によるIL−2の分泌、T細胞、B細胞及び/又は肥満細胞の激増などが含まれる。一実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物又は表1に示される化合物により、哺乳類(例えばヒト)の免疫細胞活性化及び/又はT細胞、B細胞及び/又は肥満細胞の増殖を阻害する。
【0150】
他の実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグにより、免疫細胞活性化を調節する特定のサイトカインの産生を阻害できる。例えば、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグにより、IL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、IFN−γ、TNF−α及びそれらの組み合わせの産生を阻害できる。一実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグにより、IL−2の産生を阻害する。一実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物又は表1に示される化合物により、哺乳類(例えばヒト)のサイトカイン産生を阻害する。
【0151】
他の実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグにより、免疫細胞の活性化に関係する一つ以上のイオンチャネル(例えばCRACイオンチャネル、TRPM4及びKv1.3)の活性を調節できる。一実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグにより、CRACイオンチャネルの活性の阻害によって、カルシウムイオンの免疫細胞(例えばT細胞、B細胞及び/又は肥満細胞)への流入を阻害することができる。一般に、化合物の細胞への接触によるICRAC流の減少は、化合物によるCRACイオンチャネル阻害の一つの指標である。例えば、ICRAC流はパッチクランプ法を使用して測定でき、それは下記の実施例において更に詳細に記載されている。他の実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグにより、TRPM4イオンチャネルを活性化する。
【0152】
他の実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグにより、Kv1.3イオンチャネルを阻害する。一実施態様において、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグにより、哺乳類(例えばヒト)のイオンチャネルを調節する。
【0153】
(本発明の例示的な化合物)
本発明の例示的な化合物を、下記の表1に表す。
【表1】





































【0154】
(作用機構)
抗原に応答したTリンパ球の活性化は、カルシウムイオンの変動に依存する。Tリンパ球のカルシウムイオン変動は、T細胞抗原レセプタの刺激で誘発され、貯蔵−制御されたCa2+−遊離−活性化Ca2+(CRAC)チャネルを通したカルシウムイオン流入が行われる。CRACイオンチャネルの分子構造は確認されていないが、チャネルの詳細な電子生理的プロフィールは存在する。それにより、CRACイオンチャネルの抑制は、ICRAC流の抑制の測定により定量できる。T細胞のカルシウムイオン変動は、T細胞活性化に必要である幾つかの転写制御因子(例えばNFAT、Oct/Oap及びNFKB)の活性化に関連すると言われている(Lewis,Biochemical Society Transactions(2003),37:925−929を参照。その全開示内容が本願明細書に援用される。)。式(I)から(XVII)のいずれか一つの特定の化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグにより、CRACイオンチャネルの活性が阻害される。いかなる理論であれ、本発明の化合物によりCRACイオンチャネルの活動が阻害され、それにより免疫細胞の活性化が阻害されると考えられる。
【0155】
式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグにより、一時的な受容体ポテンシャルメラスタチン4イオンチャネル(TRPM4)を起動させる。TRPM4イオンチャネルは細胞の膜電位を調整し、活性化されたときには細胞膜が脱分極し、それにより他のカルシウム透過経路によるカルシウム流入が阻害されることが示されている(Launayら、Cell(2002),109:397−407を参照。その全開示内容が本願明細書に援用される)。それにより、TRPM4チャネルの活性化により、カルシウムイオンのシグナリングに依存する転写制御因子の活性化が阻害され、それによりT細胞活性化が阻害されることが示唆されている。
【0156】
式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグにより、Kv1.3カリウムイオンチャネルの活性が阻害される。Kv1.3は、膜電位及びカルシウム流入の制御に関与する他のイオンチャネルである。Kv1.3の遮断は、T細胞活性化を防止し、in vivoで免疫反応を減少させることが示されている(Kooら、Cellular Immunology(1999),797:99−107を参照。その全開示内容が本願明細書に援用される)。
【0157】
(治療及び予防方法)
本発明においては、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量、又は、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグを含む医薬組成物を、免疫抑制を必要とする、又は炎症又は免疫不全の治療又は予防を必要とする患者に投与する。この種の患者は治療に敏感でもよく、又は、従来の治療に対して部分的に反応又は無反応であってもよい。
【0158】
患者の特定の炎症症状への反応又は免疫不全は、直接測定してもよく(例えば、本発明の化合物又は製剤の投与の後、炎症性サイトカイン(例えばIL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、TNF−α、IFN−γなど)の血液濃度の測定)、又は疾患病因及び進行の解析に基づいて推定してもよい。ヒトへの使用の前に、所望の治療又は予防効果を得るため、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグをin vitro又はin vivoで試験してもよい。例えば、本発明の化合物の安全性と有効性を実証するため、公知の炎症性疾患又は免疫疾患モデル動物を用いてもよい。
【0159】
(医薬組成物及び製剤)
本発明の医薬組成物及び製剤は、適当量の一つ以上の有効成分を含み、所定の医薬組成物又は製剤を免疫抑制、又は炎症性疾患及び免疫疾患の治療若しくは予防のために投与可能な製剤に製剤化される。好適な医薬組成物及び製剤には、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物又は表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグが、任意に一つ以上の付加的な活性薬剤との組合せにて含まれる。
【0160】
本発明における単回投与型の製剤は、患者への経口、経粘膜(例えば経鼻、舌下、経膣、経頬、経直腸)、非経口的(例えば皮下、静脈内、ボーラス注射、粘膜内、又は動脈内)、又は経皮投与に適する。製剤の例には以下のものが含まれるが、これらに限定されない:錠剤;カプレット;カプセル(例えば柔軟で弾力性のゼラチンカプセル);カシェ剤;トローチ剤;菱形;分散液;坐薬;軟膏;パップ剤(湿布薬);ペースト;粉;ドレッシング;クリーム;絆創膏;溶液;パッチ;エアゾール(例えば鼻内噴霧又は吸入器);ゲル類;サスペンション(例えば水性であるか非水溶液体懸濁液、水中油滴型乳剤又は油中水滴型エマルション)、溶液及びエリキシルを含む、患者への経口又は経粘膜投与に適する液体製剤;患者に対する非経口的適用に適する液体製剤;並びに、患者に非経口的適用に適する液体製剤を調製するために再調製できる、滅菌された固体(例えば結晶又は非結晶の固体)。
【0161】
本発明における製剤の組成、形状、及び種類は、特にその投与法によって異なる。例えば経粘膜投与に適した製剤は、同じ適応症の治療に用いる経口投与向けの製剤に比較して有効成分の量が少ないと考えられる。本発明のこの特徴は、当業者であれば容易に理解できると考えられる。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences (1990) 18th ed., Mack Publishing, Easton PAを参照。
【0162】
典型的医薬組成物及び製剤は、一つ以上の賦形剤を含む。適切な医薬用賦形剤は薬学分野の当業者に公知であり、適切な医薬添加物の非限定的な実施例を本願明細書において開示する。特定の医薬用賦形剤が医薬組成物又は製剤への添加に適するかどうかは、その製剤が患者に投与される方法など(これに限定されない)、当業者に公知の様々な要因に依存する。例えば、錠剤のような経口投与用の製剤は、非経口投与用製剤における投与には適さない添加物を含みうる。
【0163】
個々の賦形剤の適合性は、その製剤の個々の有効成分によって左右される可能性がある。例えば、乳糖のような一部の賦形剤によって、又は水に曝露された場合に、一部の有効成分の分解が促進されるおそれがある。第一級又は第二級アミンを含む有効成分は、特にこの種の分解促進に影響されやすい。したがって、本発明には、たとえ乳糖を含有したとしてもそれが微量である、医薬組成物及び製剤が含まれる。本発明における「乳糖を含まない」という用語は、含まれる乳糖の量が、たとえ含まれるとしても、有効成分の分解速度を顕著に増大させるのには不十分であることを意味する。本発明における乳糖を含まない組成物に、例えば、U.S.Pharmacopeia(USP) SP(XX1)/NF(XVI)にリストされている公知の医薬品添加物を含めてもよい。一般に、乳糖を含まない医薬組成物には、医薬的に適合し、医薬的に許容可能な量の有効成分、結合剤/充填剤、及び潤滑剤が含まれる。乳糖を含まない製剤として好適なものには、有効成分、微晶性セルロース、非ゼラチン化デンプン、及びステアリン酸マグネシウムが含まれる。
【0164】
水が一部の化合物の分解を促進するため、本発明には更に、有効成分を含む乾燥形態の医薬組成物及び製剤が含まれる。例えば、水の添加(例えば5%)は、医薬組成物の有効期間又は経時的な安定性のような特徴を確認するための、長期保存性に関する模擬実験法として製薬業界の当業者に広く受け入れられている。例えば、Jens T.Carstensen(1995)Drug Stability:Principles&Practice,2d.Ed.,Marcel Dekker,NY,NY,379−80を参照。実際には、水と熱は一部の化合物の分解を促進する。すなわち、医薬組成物の製造、操作、包装、保存、出荷、及び投与中に水分及び/若しくは湿気との接触が頻繁に生じるため、医薬組成物への水の作用は非常に重要な問題である。
【0165】
本発明の乾燥医薬組成物及び製剤は、乾燥した又は水分含量の少ない有効成分を用い、また湿気の少ない又は湿度の低い条件において調製できる。製造、包装、及び/若しくは保存中に、湿気及び/若しくは湿度の高い条件との頻繁な接触が予想される場合、乳糖及び第一級又は第二級アミンを含む少なくとも一つの有効成分を含む医薬組成物と製剤は、乾燥しているのが好ましい。
【0166】
乾燥医薬組成物は、乾燥した状態が維持されつつ調製及び保存されるべきである。したがって、乾燥医薬組成物は、医薬組成物を公知の包材を用いて適切にキット化した状態で包装し、水に対する曝露を防ぐのが好ましい。適する包装の例としては、密封ホイル、プラスチック、投薬単位ごとの容器(例えばバイアル)、ブリスターパック及びストリップパックが含まれるが、これらに限定されない。
【0167】
本発明には更に、有効成分の分解速度を低下させる一つ以上の化合物を含む医薬組成物及び製剤が含まれる。本発明において「安定剤」と呼ばれる化合物には、限定されないが、アスコルビン酸、pH緩衝液、又は塩の緩衝液が含まれる。
【0168】
賦形剤の量と種類と同様に、製剤中の有効成分の量と個々の種類は、患者への投与経路など(これに限定されない)の要因によって変化しうる。しかしながら、本発明の典型的な製剤には、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグが、約1mg〜約1000mg、好ましくは約50mg〜約500mg、最も好ましくは約75mg〜約350mgの量にて含まれる。式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はそれらの薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの典型的な1日当たりの投与量は、約1mg〜約5000mg/日、好ましくは約50mgから約1500mg/日、より好ましくは、約75mg〜約1000mg/日の量の範囲である。個々の患者への適切な投与量及び製剤を決定することは、当業者にとり容易である。
【0169】
(経口用製剤)
本発明の医薬組成物は、限定されないが、錠剤(例えば、チュアブル錠)、カプレット、カプセル、及び液剤(矯味剤入りシロップ)など、適切な製剤にて提供できる。このような製剤には一定量の有効成分が含まれ、当業者に公知の調剤方法によって調製できる。一般論については、Remington’s Pharmaceutical Sciences(1990)18版、Mack Publishing、イーストン、ペンシルベニア州、を参照のこと。
【0170】
本発明の代表的な経口用製剤は、従来の製薬法に従って、有効成分を、少なくとも一つの賦形剤と組み合わせて混合することにより調製する。添加物は、目的とする投与方法に従い、様々な形態をとることができる。例えば、経口用の液状製剤又はエアゾル製剤による投与に適する賦形剤としては、限定されないが、水、グリコール、オイル、アルコール、矯味料、保存料、及び着色料が含まれる。固形の経口用製剤(例えば、散剤、錠剤、カプセル、及びカプレット)に適する賦形剤には、限定されないが、デンプン、砂糖、微晶質セルロース、希釈剤、顆粒化剤、潤滑剤、結合剤、及び崩壊剤が含まれる。
【0171】
投与の容易性の点で、錠剤及びカプセルが最適な経口用投薬単位であり、その場合は固形の賦形剤が用いられる。望ましくは、錠剤は水を用いた又は水を用いない標準法によってコーティングされる。このような製剤は、いかなる製薬法によっても調製できる。一般に、医薬組成物及び製剤は、有効成分を液体の基剤、細かく分割された固体の基剤、又はその両方と十分均一となるまで混合し、その後必要に応じて医薬品を適切な形態に成型して調製する。
【0172】
例えば、錠剤は圧力成型又は鋳形によって調製できる。錠剤の圧力成型の場合、有効成分を、散剤又は顆粒のような流動状になるように(任意に賦形剤と混合しながら)適当な装置を用いて圧縮して調製できる。錠剤の鋳形の場合、不活性の液体賦形剤により湿らせた粉末状の混合物を、適切な装置を用いて成型して調製できる。
【0173】
本発明における経口用製剤に使用できる賦形剤の例としては、限定されないが、結合剤、充填剤、崩壊剤、及び潤滑剤が含まれる。医薬組成物及び製剤への使用に適合する結合剤には、コーンスターチ、バレイショデンプン又はその他のデンプン、ゼラチン、アカシアなどの天然及び合成ゴム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸又はその他のアルギン酸塩、粉末トラガカント、グアガム、セルロース及びその誘導体(例えば、エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム)、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、α化デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えばNo.2208、2906、2910)、微晶質セルロース、並びにそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
【0174】
微結晶性セルロースの適切な形態は、AVICEL−PH−101、AVICEL−PH−103、AVICEL RC−581、AVICEL−PH−105(FMC Corporation社)として市販の原料、及びそれらの混合物を含むが、これに限定されない。具体的な結合剤の一例として、AVICEL RC−581として市販されている微晶質セルロースとカルボキシメチルセルロースの混合物が挙げられる。乾燥又は低水分含量の賦形剤(又は添加剤)には、AVICEL−PH−103J及びStarch 1500LMが含まれる。
【0175】
本発明において開示される医薬組成物及び製剤への使用に適する充填材の例としては、限定されないが、タルク、炭酸カルシウム(例えば顆粒又は粉末)微結晶性セルロース、粉末セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビット、澱粉、未糊化澱粉及びそれらの混合物が含まれる。本発明において医薬組成物の結合剤又は充填剤は、通常医薬組成物又は製剤の約50〜約99重量%含まれる。
【0176】
崩壊剤は、水性の環境に曝露された場合に崩壊する錠剤を調製する際、本発明の組成物に用いられる。崩壊剤を過多に含有する錠剤は保存中に崩壊するおそれがあり、一方過少に含有する錠剤は適切な速度で、又は適切な条件下で崩壊しないおそれがある。したがって、本発明において固体の経口用製剤を調製するためには、過不足により有効成分の放出に影響が出ない程度の量の崩壊剤を用いる必要がある。使用される崩壊剤の量は製剤の種類によって変化し、当業者であれば容易に調節できる。通常、医薬組成物中には約0.5〜約15重量パーセントの崩壊剤、好ましくは約1〜5重量パーセントの崩壊剤が含まれる。
【0177】
本発明の医薬組成物及び製剤に使用可能な崩壊剤としては、寒天、アルギン酸、炭酸カルシウム、微晶質セルロース、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポラクリリンカリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、馬鈴薯若しくはタピオカ澱粉、他の澱粉、非ゼラチン化澱粉、他の澱粉、クレー、他のアルギン酸類、他のセルロース類、ガム類、並びにそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
【0178】
本発明の医薬組成物及び製剤に使用できる潤滑剤には、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、軽質鉱油、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、他のグリコール、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、水素添加した植物油(例えば、ピーナッツオイル、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油、及びダイズ油)、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸エチル、ラウリン酸エチル、寒天、及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。添加される潤滑剤には、例えば、シロイドシリカゲル(AEROSIL 200(W.R. Grace社製))、合成二酸化ケイ素の凝固エアゾール(Degussa社より市販)、CAB−O−SIL(発熱原性の二酸化ケイ素製品、Cabot社より市販)及びそれらの混合物が含まれる。それらを用いる場合、潤滑剤は、それが添加される医薬組成物又は製剤の約1重量%以下の量で用いるのが望ましい。
【0179】
(徐放性の製剤)
本発明における有効成分は、徐放性手段又は当業者に公知の送達手段を用いて投与できる。例えば、限定されないが、米国特許番号3,845,770、3,916,899、3,536,809、3,598,123、4,008,719、5,674,533、5,059,595、5,591,767、5,120,548、5,073,543、5,639,476、5,354,556及び5,733,566(本願明細書に援用される)に記載のものが挙げられる。この種の製剤は、一つ以上の有効成分の放出を徐々に、制御された態様で行うために採用でき、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、ゲル類、浸透膜、浸透の系、多層膜コーティング、微小粒子、リポソーム、マイクロスフェアまたはそれらの組み合わせを使用して、その比率の変化により所望の放出プロファイルが得られる。当業者に公知の適切な徐放性製剤は、本願明細書に記載のものを含め、本発明の有効成分の使用の際に適切に選択できる。すなわち本発明には、経口投与に適する一つの単位用量形態(限定されないが、例えば錠剤、カプセル、ジェルキャップ及びカプレット)であって、徐放に適するものが含まれる。
【0180】
全ての徐放性医薬組成物は、それと同じ力価の非徐放性の医薬組成物よりも薬物療法の効果を高めるという共通の目的において調製される。理想的には、医学的治療のために最適にデザインされた徐放性医薬組成物の投与は、最小の時間内に疾患を治療又は制御するのに必要な最小限の薬剤が用いられることである。徐放性医薬組成物の利点としては、薬剤の持続的な活性、投与回数の減少、及び患者のコンプライアンスの向上が挙げられる。更に、徐放性医薬組成物の使用により、作用の開始時期、又は薬剤の血中濃度のような他の特徴に影響を与えることができ、またそれにより、副作用(有害作用)の発現率に影響を与えることもできる。
【0181】
大部分の徐放性医薬組成物は、適切な治療効果を生み出す一定量の薬剤(有効成分)を初期に放出し、その後長期間にわたってそれと異なる量の薬剤を、この治療又は予防効果レベルを維持するために徐々に持続的に放出するよう設計されている。体内における一定の薬剤濃度を維持するためには、代謝され体内から排出される量を補う程度の速度で、薬剤が製剤から放出される必要がある。有効成分の徐放性は、限定されないが、pH、温度、酵素、水又は他の生理学的条件又は化合物を含む様々な条件によって刺激されることもある。
【0182】
本発明における特殊な持続性の徐放性製剤は、治療的又は予防に有効な量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、水和物、包接化合物若しくはそのプロドラッグをスフェロイドの形で含み、更に微結晶性セルロース及び、任意に、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み、またエチルセルロースとヒドロキシプロピルメチルセルロースの混合物でコーティングされている。このような持続性徐放性医薬組成物は、米国特許第6,274,171に従って調製でき、その全開示内容は本発明に援用される。
【0183】
本発明の特異的な徐放性製剤は、式(I)から(XVII)のいずれか一つの化合物若しくは表1に示される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグを約6重量%〜約40重量%、約50重量%〜約94重量%の微結晶性セルロース(NF)、任意に約0.25重量%〜約1重量%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(USP)を含み、そこにおいて、スフェロイドはエチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースからなるフィルムコーティング組成物で覆われている。
【0184】
(非経口投与用製剤)
非経口用の製剤は、皮下、静脈(ボーラス注射を含む)、筋肉内、動脈内など(これらに限定されない)を含む様々な経路で患者に投与できる。それらの投与法は通常異物に対する患者の自然防御機能を回避するものであるため、非経口投与用製剤は、滅菌されているか、又は患者への投与前に滅菌可能な状態であるのが好ましい。非経口投与用製剤の例には、限定されないが、注射液、医薬的に許容可能な注射用賦形剤中に溶解又は懸濁可能な乾燥品、注射用懸濁液、及びエマルジョンが含まれる。本発明の非経口投与用製剤の調製に使用できる適合した賦形剤は、当業者に公知である。その例としては、限定されないが:注射用蒸留水(USP);限定されないが、塩化ナトリウム注、リンガー液、デキストロース注、デキストロースと塩化ナトリウム注、及び乳酸リンガー液のような、水性賦形剤;限定されないが、エチルアルコール、ポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリコールのような水混和性賦形剤;限定されないが、コーン油、綿実油、ピーナッツオイル、ゴマ油、オレイン酸エチル、イソプロピルミリステート、及びベンジル安息香酸のような非水溶性賦形剤が含まれる。本発明にて開示される一つ以上の有効成分の溶解度を高める化合物を、本発明の非経口投与用製剤に含めてもよい。
【0185】
(経皮、局所、及び経粘膜投与用製剤)
本発明の経皮、局所、及び経粘膜投与用製剤には、これらに限定されないが、眼科用溶液、スプレー、エアゾール、ローション、軟膏、ゲル、溶液、乳剤、懸濁液又は当業者に公知の他の製剤が含まれる。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(1980&1990)16版・18版、Mack Publishing,Easton PA、及びIntroduction to Pharmaceutical Dosage Forms(1985)4版、Lea&Febiger、フィラデルフィアを参照のこと。口腔中の粘膜組織の治療に適する製剤は、うがい薬又は口腔用ゲルとして調製できる。更に経皮投与用の製剤には、「リザーバー型」又は「マトリックス型」のパッチのように、皮膚に適用でき、適切な量の有効成分を浸透させるのに必要な一定時間、皮膚に付着させることができるものが含まれる。
【0186】
本発明に含まれる経皮、局所、及び経粘膜投与用製剤の調製に使用可能な最適な賦形剤(例えば、基剤及び希釈剤)及び他の物質は、医薬分野の当業者に公知であり、またその医薬組成物又は製剤を処方する個々の組織に依存する。この点を考慮すると、望ましい賦形剤には、限定されないが、水、アセトン、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、イソプロピルミリステート、パルミチン酸イソプロピル、鉱油、及びそれらの混合物が挙げられ、それらを用いて無毒で医薬的に許容可能なローション、チンキ、クリーム、乳剤、ゲル又は軟膏の形態が形成される。必要な場合、湿潤剤(moisturizer又はhumectants)も医薬組成物及び製剤に添加できる。このような追加的な成分は当業者に公知である。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(1980&1990)16版と18版、Mack Publishing,Easton PAを参照のこと。
【0187】
治療を行う個々の組織に応じ、本発明の有効成分を用いた治療の前後に、他の医薬組成物を併用してもよい。例えば、組織への有効成分の送達を助長する透過促進剤を用いてもよい。適切な透過促進剤は、以下を含むが、これらに限定されない。アセトン;エタノール、オレイルアルコール、及びテトラヒドロフリルアルコールなどのアルコール類;ジメチルスルホキシドなどのアルキルスルホキシド類;ジメチルアセタミド;ジメチルホルムアミド;ポリエチレングリコール;ポリビニルピロリドンなどのピロリドン類;コリドン(登録商標)グレード(ポビドン、ポリビドン);尿素;及びTween80(ポリソルベート80)及びSpan60(モノステアリン酸ソルビタン)などの水溶性又は不溶性の糖エステル類。
【0188】
医薬組成物又は製剤のpH、又は医薬組成物又は製剤が処方される組織のpHを、一つ以上の有効成分の送達の改善のために調整してもよい。同様に、溶媒担体の極性、イオン強度、あるいは浸透圧の調整により送達を改善してもよい。ステアリン酸塩のような化合物を医薬組成物あるいは製剤に添加し、一つ以上の有効成分の親水性又は親油性を好適に変化させ、送達を改善してもよい。すなわち、ステアリン酸塩は医薬組成物に対する脂質性の賦形剤として、乳化剤若しくは界面活性剤として、又は輸送促進剤若しくは浸透促進剤として利用できる。有効成分の他の塩、水和物又は溶媒化合物を、得られる組成物の特性を更に調整するために使用できる。
【0189】
(併用療法)
患者の免疫抑制方法、又は炎症性疾患及び免疫疾患の治療若しくは予防方法には、本発明の化合物を投与した患者に、更に一つ以上のその他の有効成分の有効量を投与することが含まれる。このような有効成分には、免疫抑制又は炎症性疾患又は免疫疾患に一般的に使用されるものを含めてもよい。それらの他の有効成分は、本発明の化合物と併用して投与されたときに、他の有効性を発揮するものでもよい。例えば、他の治療薬には、これらに限定されないが、ステロイド、非ステロイド性抗炎症剤、抗ヒスタミン剤、鎮痛剤、免疫抑制剤及びそれらの適切な混合物が含まれる。このような併用療法において、本発明の化合物及び他の薬剤は共に、従来法により被験者(例えば、ヒト、男性又は女性)に投与できる。この薬剤は単一の製剤で又は別々の製剤で投与してもよい。他の治療薬及び製剤の有効量は、当業者に公知である。また、他の治療薬の至適有効量の範囲を決定することは、当業者が通常なしうる範囲内である。
【0190】
本発明の一実施態様において、他の治療薬を被験者に投与する場合は、本発明の薬剤の有効量は、他の治療薬が投与されない場合の有効量より少ない。他の実施態様において、その従来の薬剤の有効量は、本発明の化合物が投与されない場合のその有効量以下である。この方法により、いずれかの薬剤の多量の使用による副作用を最小限に抑制できる。また、他の潜在的な有用性(限定されないが、薬物療法の改良及び/若しくは薬剤費の減少等)も当業者にとり自明と考えられる。
【0191】
自己免疫疾患及び炎症性疾患に関連した一つの実施態様において、他の治療薬として、ステロイド又は非ステロイド系抗炎症剤が使用可能である。特に有用な非ステロイド性抗炎症剤としては、アスピリン、イブプロフェン、ジクロフェナク、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フルブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピロプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラモプロフェン、ムロプロフェン、トリオキサプロフェン、スプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン、ブクロクス酸、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ゾメピラク、チオピナク、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザク、クリダナク、オキシピナク、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルミック酸、トルフェナム酸、ジフルニサル、フルフェニサル、ピロキシカム、スドキシカム、イソキシカム;アスピリン、サリチル酸ナトリウム、コリントリサリチル酸マグネシウム、サルサレート、ジフルニサル、サリチルサリチル酸、スルファサラジン、及びオルサラジン;を含むサリチル酸誘導体;アセトアミノフェン及びフェナセチンを含むp‐アミノフェノール誘導体;インドメタシン、スリンダク、及びエトドラクを含むインドール及びインデン酢酸類;トルメチン、ジクロフェナク及びケトロラクを含むヘテロアリール酢酸;メフェナム酸及びメクロフェナム酸を含むアントラニル酸(フェナム酸類);オキシカム(ピロキシカム、テノキシカム)を含むエノール酸;及びピラゾリジンジオン類(−フェニルブタゾン、オキシフェンタルタゾン);及びナブメトンを含むアルカノン類及び医薬的に許容可能なそれらの塩及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0192】
NSAIDの詳細に関しては、Paul A.Insel、Analgesic−Antipyretic and Antiinflammatory Agents and Drugs Employed in the Treatment of Gout,in Goodman&Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics 617−57(Perry B.Molinhoff及びRaymond W.Ruddon、第9版、1996)、及びGlen R.Hanson、Analgesic,Antipyretic and Anti−Inflammatory Drugs in Remington:The Science and Practice of Pharmacy第2巻、1196−1221(A.R.Gennaro、第19版、1995)、を参照のこと(全開示内容が本発明に援用される)。
【0193】
特にアレルギー性障害の場合は、他の治療薬は、抗ヒスタミン剤であってよい。有用な抗ヒスタミン剤には、ロラチジン、セチリジン、フェゾフェナジン、デスロラチジン、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、クロルシクリジン、ピリラミン、プロメタジン、テルフェナジン、ドキセピン、カルビノキサミン、クレマスチン、トリペレナミン、臭素フェニラミン、ヒドロキシジン、シクリジン、メクリジン、シプロヘプタジン、フェニインダミン、アクリバスチン、アゼラスチン、レボカバスチン及びそれらの混合物が含まれるがこれらに限定されない。抗ヒスタミン剤の詳細に関しては、Goodman&Gilman、The Pharmacological Basis of Therapeutics(2001)651−57、第10版、を参照のこと。
【0194】
免疫抑制剤には、糖質コルチコイド、コルチコステロイド(例えばプレドニソン又はソルメドロール)、T細胞ブロッカー(例えばシクロスポリンA及びFK506)、プリンアナログ(例えばアザチオプリン(イムラン))、ピリミジンアナログ(例えばシトシンアラビノシド)、アルキル化剤(例えばニトロジェンマスタード、フェニルアラニンマスタード、ブスルファン及びシクロホスファミド)、葉酸アンタゴニスト(例えばアミノプテリン及びメトトレキセート)、抗生物質(例えばラパマイシン、アクチノマイシンD、マイトマイシンC、ピューロマイシン及びクロラムフェニコール)、ヒトIgG、抗リンパ球グロブリン(ALG)及び抗体(例えば抗CD3(OKT3)、抗CD4(OKT4)、抗CD5、抗CD7、抗IL−2レセプター、抗α/βTCR、抗ICAM−1、抗CD20(リツキサン)、抗IL−12及び抗イムノトキシン抗体)が含まれる。
【0195】
当業者であれば前記及びその他の有用な併用療法を容易に認識し、適用できるであろう。このような併用療法の利点として考えられるものとして、異なる有効性プロファイル、個々の有効成分の投与量の減少による有毒な副作用の最小限化、相乗的な薬理効果、投与又は使用の簡便化及び/若しくは化合物の調製又は製剤化の費用削減が挙げられる。
【0196】
(他の実施態様)
本発明の化合物は、例えば他の潜在的TRPM4活性剤、CRAC又はKv1.3インヒビター、又はIL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、TNF−α及び/又はINF−γのインヒビターの解析に使用する陽性コントロールなどの、リサーチツールとしても使用できる。
【0197】
本発明の化合物および組成物に関する上記、及びその他の用途および実施態様は、当業者にとり自明であると考えられる。本発明は、本発明の化合物の詳細な調製法を記載している以下の実施例を参照することで、更に明確となる。材料および方法に関して、本発明の目的および関心から逸脱することなく多様に変更することは、当業者にとり自明であると考えられる。以下の実施例は、本発明の理解の補助のために記載されているに過ぎず、本願明細書の記載及び特許請求の範囲を特に限定するものと解釈すべきでない。現在公知の技術又は今後開発されるいかなる均等物との置換を含む、本発明の各種のバリエーションは当業者の創意工夫の範囲内であり、また、製剤又は試験計画における軽微な変更は、本願明細書に記載の本発明の範囲内と考えられる。
【0198】
(実施例)
(実験の妥当性)
理論的な点についてはともあれ、本発明の化合物がTRPM4を起動させ、及び/又はKv1.3及びCRACイオンチャネルを阻害し、それによりIL−2産生及び炎症反応及び免疫反応と関係する、その他の主要なサイトカインを阻害すると考えられる。以下の実施例は、これらの特性を示すものである。
【0199】
(材料及び方法)
以下で使用する試薬及び溶媒には、市販のもの(例えばAldrich Chemical社(Milwaukee,Wisconsin,USA)が使用できる。1H−NMR及び13C−NMRスペクトルは、Varian 300MHz NMR spectrometerを用いて記録した。主要なピークを、以下の順序で示した。
δ(ppm):化学シフト、多重度(s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;m、多重項;brs、広い一重項),カップリング定数をヘルツ(Hz)及びプロトン数(s)。
【0200】
FLAG−humanTRPM4/pCDNA4/TOコンストラクトでトランスフェクションしたヒト白血病由来T細胞(Jurkat細胞)及びHEK293細胞を、10%のFBS、ブラスチシジン(5μg/mL)及びゼオシン(0.4g/mL)を添加したDMEM培地を有するガラス製ペトリ皿で増殖させた。使用の1日前に1μg/mLテトラサイクリンを培地に添加してTRPM4の発現を誘導し、パッチクランプ試験を誘導後16〜24時間に行った(詳細はLaunayその他(2000)を参照)。
【0201】
パッチクランプ実験は、密封した全細胞計測(ホールセル)で、21〜25℃にて行った。コンピュータを用いたパッチクランプアンプシステム(EPC−9、HEKA、ランブレヒト社、ドイツ)を用い、高分解電流を測定した。パッチピペットは、標準細胞内液の充填の後、2〜4MΩの抵抗値であった。ホールセルを構成した直後、−100〜+100mVの電圧で、50〜200msの時間の電圧ランプを、300〜400秒間にわたり、0.5Hzの周期で供給した。細胞内の陰イオンとしてグルタミン酸塩を使用するとき、全ての電圧を、外部及び内部溶液との間の液間電位差が10mVになるように較正した。電流を2.9kHzでフィルタリングし、10のμs間隔でデジタル化した。小電流及び直列抵抗を測定し、EPC−9の自動キャパシタンス補正を使用して各電圧ランプの前に較正した。膜電流の低分解における一時的な生成を、個々のランプ電流記録から−80mV又は+80mVで電流の振幅を抽出することにより解析した。
【実施例1】
【0202】
(本発明の代表的な化合物の合成例)
A.Xがベンゾイミダゾリル基である化合物の一般合成法(方法1)
【化38】

【0203】
置換ベンゾイミダゾール(27mmol)およびt−ブトキシカリウム(3.6g、30mmol)のDMF懸濁液(50ml)を、室温で30分間撹拌した。1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(4.2g、30mmol)を添加し、反応混合物を4時間、150℃にて加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(EtOAc)によって抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥した。油中の濃縮物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにかけ、10〜90%の収率で化合物162を得た。
【0204】
EtOAc(100mL)及び10%のPd−C(150mg)中の化合物162(12mmol)の撹拌懸濁液に、4〜12時間Hバルーンを取り付けた。混合物をセライト濾過濃縮し、化合物163を得た。
【0205】
化合物163(4.0mmol)及びピリジン(1.3mL)のクロロホルム(50mL)中の混合物に、室温で、酸塩化物(5.0mmol)を添加した。反応混合物を2〜12時間撹拌した。反応混合物を1N HClで希釈し、クロロホルム抽出し、乾燥した。得られた濃縮物を、EtOAc/ヘキサン混液又はフラッシュクロマトグラフィーにより結晶化し、30%〜95%の収率で生成物164を得た。
【0206】
B.Xがベンゾイミダゾリル基である化合物の一般合成法(方法2)
【化39】

【0207】
(置換基を有していてもよい)−1−クロロ−2−ニトロベンゼン(60mmol)、(置換基を有していてもよい)−ベンゼン−1,4−ジアミン(33g、0.30mol)および炭酸カリウム(25g、0.30mol)のDMF(200ml)中懸濁液を、4〜120時間、120℃で加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥した。油中の濃縮物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにかけ、10〜90%の収率で化合物165を得た。
【0208】
化合物165(15mmol)及び10%のPd−C(150mg)のEtOAc(100ml)撹拌懸濁液を、4〜12時間室温で水素化した。混合物をセライト濾過して濃縮した(工程1)。得られた油状物をトリフルオロ酢酸(5mL)及びトリフルオロ酢酸無水物(5mL)と混合し、30分間の80℃で加熱した。混合物を水で希釈し、炭酸水素ナトリウムによって中和し、EtOAc抽出した。有機抽出物を乾燥し、濃縮した(工程2)。得られた油状物をメタノール(100mL)で希釈し、炭酸カリウム(2.5g、30mmol)を添加し、更に混合物を24時間還流した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc抽出した。有機抽出物を洗浄し、乾燥した(工程3)。溶媒を除去し、20〜95%の収率で化合物166を得た。
【0209】
化合物166(0.16mmol)及びピリジン(0.1ml)のクロロホルム中混合物(5ml)に、室温で、アシルクロリド(0.25mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を1N HClで希釈し、クロロホルム抽出し、乾燥した。得られた濃縮物を、EtOAc/ヘキサンにより結晶化し、30%〜95%の収率で生成物167を得た。
【0210】
C.Xがベンゾイミダゾリル基である化合物の一般合成法(方法3)
【化40】

【0211】
ベンズイミダゾール168(6.00mmol)およびp−フルオロニトロベンゼン169(6.00mmol)の10mLの無水DMF中の撹拌溶液に、t−ブトキシカリウム(t−BuOK)(7.61mmol、1.25eq。)を添加し、反応混合物を80℃で一晩撹拌した。反応混合物に50mLの水を添加し、生成物を酢酸エチル(3×20mL)により抽出した。抽出物を塩水で洗浄し、濃縮した。ヘキサン:酢酸エチルの混合液を使用したシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、25〜45%の収率で化合物170を得た。
【0212】
化合物170(1.31のmmols)のCHCl:EtOHの1:1溶液中の撹拌溶液20mLに、SnCl(13.06mmol)を添加し、2、3滴の水を更に滴下した。混合物を一晩撹拌し、濃縮した。20mLの水を残余物に添加し、2N NaOH溶液を使用してpH8〜9に調整した。得られた混合物を酢酸エチル(20mL×4)によって抽出し、塩水(20mL)によって洗浄し、NaSOを通じて乾燥し、濃縮の後70〜97%の収率で化合物171を得た。
【0213】
化合物171(0.30mmol)のCHCl溶液5mLに、アシルクロリド172(0.30mmol)を添加し、更にジイソプロピルエチルアミン(0.60mmol)を添加した。得られた混合物を30分間室温で撹拌し、ヘキサン:酢酸エチル混合液を使用してシリカゲルの短いパッドで溶出し、濃縮形態で80〜96%の収率で生成物173を得た。
【0214】
D.化合物34及び50の合成
【化41】

【0215】
中間体A(方法1(化合物163)を参照)(2mmol)及び1,4−ジフルオロ−2−イソシアナート−ベンゼン(2mmol)又は1,4−ジフルオロ−2−イソシアナート−ベンゼン(2mmol)のDCM(2mL)溶液を48時間室温で撹拌した。溶媒及び揮発性成分の除去後、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン、10%ヘキサン/EtOAc、及び50%ヘキサン/EtOAc)によって分離し、化合物34又は化合物5を得た。
【0216】
E.化合物12の合成
【化42】

【0217】
化合物9(100mg、0.24mmol)の乾燥ベンゼン(10ml)溶液に、Lawesson試薬(80mg、0.2mmol)を添加し、混合物を2時間還流しつつ加熱した。非溶解物質をセライトで濾過して除去し、濃縮の後、濾液をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサンから20%ヘキサン/EtOAc)し、黄色の固形物質として化合物12を得た。
【0218】
F.化合物52の合成
【化43】

【0219】
−10℃にて2,3−ジフルオロアニリン(2.58g、20mmol)及び濃塩酸(15ml)の水溶液(25ml)を撹拌し、そこに30分間にわたり、NaNO(1.45g、21mmol)の水溶液(3mL)を滴下した。10分後、0℃にて、この混合物にSOの濃塩酸への飽和溶液(2mL)及びCuCl(0.6g)を含む酢酸(20mL)を添加した。混合物を、水層及びEtOAc層に分割した。有機層を分離し、NaHCO3で洗浄し、乾燥(NaSO)した。このように得られた粗生成の2,3−ジフルオロ−塩化ベンゼンスルホニルを、更なる洗浄を行わずに直接使用した。上記で得られた2,3−ジフルオロ−塩化ベンゼンスルホニル(1.2等量)を、「中間体A」のクロロホルム及びピリジン中の溶液に添加し、混合物を3時間室温で反応させた。混合物を、ジクロロメタン(DCM)で希釈し、希塩酸で洗浄し、乾燥(NaSO)した。シリカゲルクロマトグラフィー(30%ヘキサン/EtOAc)により、化合物52の純粋な生成物が、白色固体として得られた。
【0220】
G.化合物46及び47の合成
【化44】

【0221】
DMF(50mL)の2−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール(4.92g、26.4mmol)4−フルオロベンズアルデヒド(3.1mL、29.1mmol)及びKCO(4.37g、31.7mmol)の撹拌混合物を、16時間150℃にて加熱した。室温に冷却後、反応混合物を水層及びEtOAc層に分割した。通常の化学分析の後、粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(20%ヘキサン/EtOAcから30%ヘキサン/EtOAc)によって精製し、得られた黄色の油状物を更に第2のシリカゲルクロマトグラフィー(DMC)し、白色固体(4.0g)としてアルデヒド中間体である4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ベンズアルデヒドを得た。
【0222】
上記の4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ベンズアルデヒド(0.155g、0.53mmol)及び(2,3−ジフルオロ−フェニル)−アセトニトリル(83mg、0.54mmol)のEtOH溶液(5mL)に、KOH(0.2g)の水溶液(0.5mL)を添加した。混合物を更に1時間室温で撹拌し、EtOAc/HO層に分割した。有機層を乾燥し、濃縮し、更にシリカゲルクロマトグラフィー(20%ヘキサン/EtOAc)を行い、無色の油状物として化合物47を得た。
【0223】
4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ベンズアルデヒド(0.58g、2mmol)のアセトン(25ml)溶液を撹拌し、0℃にてジョーンズ試薬(1.0ml、2.0M)を添加した。2時間室温で撹拌後、混合物をEtOAc及び飽和NaHCO溶液に分割した。通常の化学分析の後、粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(50%ヘキサン/EtOAcからEtOAc)で分離し、酸中間体の4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−安息香酸を白色の固体(490mg)として得た。
【0224】
4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−安息香酸(102mg、0.33mmol)の無水CHCl(15ml)溶液を撹拌し、室温で塩化オキサリル(0.09ml)、更に1滴のDMFを添加した。1時間後、反応器を濃縮し、真空乾燥した。無水クロロホルム(15ml)及びピリジン(0.1ml)を添加し、更に2,3−ジフルオロアニリン(36mg、0.28mmol)を添加した。反応液をTLCでモニターし、その完了後、混合液を1N HCl及びDCMに分割した。有機層を分離し、乾燥した(NaSO)。溶媒を除去し、シリカゲルクロマトグラフィー(20%ヘキサン/EtOAc)を行い、白色固体として化合物46を得た。
【0225】
方法1〜3(上記)を、適切な開始材料及び試薬に応用し、本発明の以下の化合物を調製した。本発明の他の化合物を調製するための、適切な開始材料及び試薬の選択は、当業者にとって自明である。
【0226】
化合物3
H−NMR(CDCl)δ(ppm)8.5(br、1H)、7.9(m、3H)、7.5(d、2H、J=8)、7.34(s、1H)、7.2(m、1H)、7.0(m、2H)、3.88(s、3H);C2213のESMS clcd:465.1;Found:466.1(M+H)
【0227】
化合物6
H NMRδ(DMSO−d)11.06(s、1H)、8.81(d、J=0.9Hz、1H)、8.64(dd、J1=0.9Hz、J2=4.8Hz、1H)、7.96(d、J=9Hz、2H)、7.76(t、J=5.7Hz、1H)、7.62(d、J=9Hz、2H)、7.43(d、J=2.4Hz、1H)、7.07−7.15(m、2H)、3.84(s、3H);ESMS Calcd(C2114):430.11;Found:431.11(M+1)。
【0228】
化合物9
H−NMR(CDCl)δ(ppm)8.50(d、J=13.8Hz、1H)、7.97−7.90(m、4H)、7.48−7.39(m、5H)、7.34−7.31(m、1H)、7.21−7.18(m、1H);C2112OのESMS clcd:417.10;Found:418.1(M+H)
【0229】
化合物11
H NMR(300MHz、CDCl)δ(ppm):8.5(d、J=15Hz、1H)、7.91−7.86(m、3H)、7.73(d、J=7.8Hz、1H)、7.49−7.44(m、2H)、7.42−7.35(m、1H)、7.32−7.10(m、4H)、2.76(s、3H)。
【0230】
化合物21
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.9(br、1H)、8.0(d、2H、J=9)、7.7(m、1H)、7.6(m、3H)、7.4(m、1H)、7.1(m、1H)、6.5(d、1H、J=9)、6.3(d、1H、J=9)、5.8(br、2H);C2113OのESMS clcd:432.1;Found:433.0(M+H)
【0231】
化合物22
H−NMR(CDCl)δ(ppm)9.0(br、1H)、8.1(m、1H)、7.9(m、3H)、7.4(m、4H)、7.2(m、1H)、6.7(br、1H)、1.56(s、9H);C2620のESMS clcd:550.1;Found:551.1(M+H)
【0232】
化合物27
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)11.1(br、1H)、8.7(s、1H)、8.4(m、1H)、8.0(d、2H、J=9)、7.8(d、2H、J=9)、7.7(m、2H)、7.5(m、2H)、7.3(m、1H);C2012OのESMS clcd:400.1;Found:401.1(M+H)
【0233】
化合物34
H−NMR(CDOD)δ8.9(d、1H)、8.3(s、1H)、7.85−7.95(m、2H)、7.71(d、2H、J=8)、7.45(d、2H、J=8)、7.36−7.45(m、2H)、7.15−7.25(m、1H)、7.04−7.15(m、1H)、6.85−6.95(m、1H)ppm;C2012SのESMS clcd:449.1;Found:450.1(M+H)
【0234】
化合物45
H−NMR(CDCl)δ(ppm)9.14(d、J=2.4Hz、1H)、8.82(m、1H)、8.28−8.25(m、2H)、7.95−7.91(m、3H)、7.51−7.41(m、5H)、7.20−7.17(m、1H);C2013OのESMS clcd:382.10;Found:383.1(M+H)
【0235】
化合物47
H−NMR(CDCl)δ(ppm)8.1(m、2H)、8.0(m、1H)、7.72(s、1H)、7.6(d、2H、J=8)、7.4(m、3H)、7.2(m、3H);C1312のESMS clcd:425.1;Found:426.1(M+H)
【0236】
化合物69
H−NMR(CDOD)δ8.6(s、1H)、8.15(m、1H)、7.86(d、1H、J=9)、7.42−7.60(m、4H)、7.18−7.34(m、2H)、6.82(d、1H、J=1.5)、5.55−6.64(m、1H)、1.40(s、9H)ppm;C2621のESMS clcd:494.2;Found:495.2(M+H)
【0237】
化合物74
H−NMR(CDCl)δ(ppm)8.44(s、1H)、8.20(br、1H)、8.0(m、6H)、7.6(m、2H)、7.5(d、2H、J=8)、7.4(d、1H、J=2)、7.1(m、2H)、3.89(s、3H);C2618のESMS clcd:461.1;Found:462.1(M+H)
【0238】
化合物75
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.3(br、1H)、8.1(d、2H、J=8)、7.6(m、1H)、7.55(s、1H)、7.4(d、2H、J=8)、7.33(s、1H)、7.0(m、3H)、6.12(s、2H)、3.86(s、3H);C2316のESMS clcd:455.1;Found:456.1(M+H)
【0239】
化合物77
H−NMR(CDCl)δ(ppm)8.0(m、3H)、7.8(m、4H)、7.5(d、2H、J=8)、7.4(m、1H)、7.0(m、2H)、3.89(s、3H);C2315のESMS clcd:436.1;Found:437.1(M+H)
【0240】
化合物79
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.5(br、1H)、8.0(d、2H、J=9)、7.9(d、2H、J=8)、7.6(d、2H、J=9)、7.4(m、3H)、7.1(m、2H)、3.84(s、3H)、2.7(q、2H、J=8)、1.2(t、3H、J=8);C2420のESMS clcd:439.1;Found:440.1(M+H)
【0241】
化合物81
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)11.2(br、1H)、9.2(t、2H、J=2)、9.0(d、1H、J=2)、8.1(d、2H、J=8)、7.6(d、2H、J=8)、7.43(s、1H)、7.1(m、2H)、3.84(s、3H);C2214のESMS clcd:501.1;Found:502.1(M+H)
【0242】
化合物82
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.2(br、1H)、7.8(d、2H、J=9)、7.5(d、2H、J=9)、7.4(d、1H、J=1)、7.1(m、2H)、3.83(s、3H)、2.3(t、2H、J=7)、1.6(m、2H)、0.9(t、3H、J=7);C1918のESMS clcd:377.1;Found:378.1(M+H)
【0243】
化合物83
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.9(br、1H)、8.2(m、1H)、8.1(m,4H)、7.8(d、1H、J=8)、7.6(m、5H)、7.4(m、1H)、7.1(m、2H)、3.85(s、3H);C2618のESMS clcd:461.1;Found:462.1(M+H)
【0244】
化合物91
H−NMR(CDCl)δ(ppm)7.8(m、3H)、7.5(d、2H、J=8)、7.4(m、1H)、7.0(m、2H)、3.89(s、3H);C2211のESMS clcd:501.1:Found:502.0(M+H)
【0245】
化合物99
H−NMR(CDOD)δ7.99(d、J=8.7Hz、2H)、7.50(m、4H)、7.65(m、1H)、7.18(d、J=2.1Hz、1H)、7.03(m、2H)、6.89(t、J=6.9Hz、1H)、C2112のESMS clcd:433.1;Found:434.1(M+H)
【0246】
化合物101
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.8(br、1H)、8.44(s、1H)、8.3(d、1H、J=6)、8.1(d、1H、J=8)、8.0(d、2H、J=9)、7.8(t、1H、J=8)、7.6(d、2H、J=9)、7.4(d、1H、J=2)、7.1(m、2H)、3.84(s、3H);C2315のESMS clcd:436.1;Found:437.1(M+H)
【0247】
化合物105
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.2(br、1H)、7.9(d、2H、J=9)、7.5(d、2H、J=9)、7.41(s、1H)、7.1(m、2H)、3.83(s、3H)、2.8(m、1H)、1.7(m、8H);C2120のESMS clcd:403.1;Found:404.1(M+H)
【0248】
化合物106
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.2(br、1H)、7.8(d、2H、J=8)、7.5(d、2H、J=8)、7.4(m、1H)、7.1(m、2H)、3.83(s、3H)、2.4(m、1H)、1.8(m、4H)、1.3(m、6H);C2222のESMS clcd:417.2;Found:418.2(M+H)
【0249】
化合物111
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.6(br、1H)、8.0(m、4H)、7.6(m、5H)、7.4(d、1H、J=2)、7.1(m、2H)、3.84(s、3H);C2216のESMS clcd:411.1;Found:412.1(M+H)
【0250】
化合物112
H−NMR(CDOD)δ8.5(d、J=14.1Hz、1H)、7.94(m、3H)、7.40(m、5H)、7.08(m、2H)、4.59(m、1H)、1.38(d、J=6.3Hz、6H);C2418のESMS clcd:475.1;Found:476.1(M+H)
【0251】
化合物114
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.9(br、1H)、8.8(m、2H)、8.0(m、4H)、7.6(m、2H)、7.4(m、1H)、7.1(m、2H)、3.84(s、3H);C2115のESMS clcd:412.1;Found:413.1(M+H)
【0252】
化合物116
H−NMR(DMSO−d)δ(ppm)10.3(br、1H)、7.8(d、2H、J=9)、7.5(d、2H、J=9)、7.4(m、1H)、7.1(m、2H)、3.83(s、3H)、2.2(d、2H、J=7)、2.1(m、1H)、0.9(d、6H、J=7);C2020のESMS clcd:391.2;Found:392.1(M+H)
【0253】
異性体混合物136
H NMR(DMSO−d)δ8.06(d、J=2.1Hz、1H)、7.95−7.98(m、2H)、7.48−7.75(m、17H)、7.30−7.37(m、4H)、7.09(d、J=9.3Hz、1H)、7.01(d、J=2.1Hz、1H);ESMS Calcd(C2813ClF):591.06;Found:592.1(M+1)。
【0254】
H.Xがイミダゾ[1,2−a]ピリジル基である化合物(化合物70)の典型的な合成法:
【化45】

2−アミノピリジン1.04g(11mmol)及びp−ニトロベンジルブロミド2.39g(11mmol)を、20mL CHCNに溶解した。溶液を1時間還流において加温し、室温に冷却し、Et2Oで希釈し、及び固体をフィルターに通し、4倍量のEtOで洗浄し、冷却し、オフホワイトの固体として1−(4−ニトロベンジル)−1H−ピリジン−2−イリデン−臭化アンモニウム(174)3g(88%)を得た。
【0255】
1−(4−ニトロベンジル)−1H−ピリジン−2−イリデン−臭化アンモニウム(174)1.01g(3.27mmol)及び1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)4mLを含む溶液を密封した試験管に調製し、トリフルオロ酢酸無水物0.51mL(3.6mmol)及びトリエチルアミン(TEA)0.96mL(6.9mmol)を添加した。反応混合物を3時間155℃まで加熱し、更に室温に冷却し、50mLの2N NaOHで希釈し、30mLのEtOAcで3回抽出を行った。複合有機層を飽和したNaHCO水溶液及び塩水で洗浄し、MgSO濾過により乾燥し、真空濃縮した。粗生成物である油状物を、1:2(EtOAc:ヘキサン)溶液でシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、3−(4−ニトロ−フェニル)−2−トリフルオロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン(175)753mg(74%)を、黄色の固形物として得た。
【0256】
3−(4−ニトロフェニル)−2−トリフルオロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン(175)690mg(2.3mmol)のCHCl及びエタノール(EtOH)の1:1混合液への溶液(30mL)に、SnClの4.3g(23mmol)及び4滴のHOを添加した。反応液を、一晩撹拌しつつ真空濃縮し、得られた油状物をEtOAc 40mLに溶解し、2N NaOH 50mLで3回洗浄した。有機層を、MgSO濾過により乾燥し、真空濃縮した。得られた固体73mg(0.26mmol)を、3,4ジフルオロベンゾイルクロリド0.035mL(0.27mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)0.09mL(0.52mmol)を添加したCHCl溶液4mLに溶解した。反応液を4時間撹拌し、その間20mLのCHClで希釈し、15mLの飽和NaHCO水溶液でクエンチし、更に15mLの塩水で洗浄した。有機層を更に、MgSO濾過して乾燥し、真空濃縮した。粗生成物である油状物を、EtOAc:ヘキサン=1:3溶液を用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ、[1,2−a]ピリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド(化合物70)91mg(84%)を得た。
【0257】
H−NMR(CDCl)δ8.53(d、J=10.8Hz、1H)、7.93(m、4H)、7.71(d、J=9Hz、1H)、7.52(d、J=8.4Hz、2H)、7.42(m、3H)、6.89(t、J=6.9Hz、1H)、C2112OのESMS clcd:417.1;Found:418.3(M+H)
【0258】
I.化合物8の合成
【化46】

(置換された)−2−ピコリン(10.73mmol)(177)及びp−ニトロベンジルブロミド(10.73mmol)(178)の混合物を、室温で、10mLのアセトニトリル中で一晩撹拌した。得られた白色固体をフィルター濾過し、アセトニトリルで洗浄し、乾燥し、50%〜95%の収率で179を得た。
【0259】
179(3.23mmol)、エチルトリフルオロ酢酸180(3.23mmol)及びDBU(6.47mmols)の5mL無水NMP中の塩混合物を、0.5〜8時間、130〜140℃にて圧力管で加熱した。管を冷却し、内容物を100mLの水に添加し、生成物を酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。複合抽出物を塩水で洗浄し、無水NaSOに通して乾燥した。濃縮を行い、更にヘキサン/EtOAcの混合液によりシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、10%〜80%の収率で環状の生成物181を得た。
【0260】
化合物181(1.31mmol)のCHCl:EtOH=1:1溶液20mL中への溶液を撹拌し、SnCl(13.06mmol)及び2、3滴の水を添加した。混合液を一晩撹拌し、濃縮した。残余物に、水20mLを添加し、2N NaOHを使用し溶液のpHをpH〜8〜9に調整した。得られた混合物を、連続的に酢酸エチル(20mL×4)で抽出し、塩水(20mL)で洗浄し、NaSOを通じて乾燥した。Rotaでの揮発濃縮を行い、70〜97%の収率で化合物182を得た。
【0261】
化合物182(0.30mmol)の5mL CHCl溶液に、対応するアシルクロリド183(0.30mmol)、更にジイソプロピル−エチルアミン(0.60mmol)を添加した。得られた混合物を30分間の室温で撹拌し、ヘキサン:酢酸エチル混合液を用いてシリカゲルの短いパッドで溶出し、80〜96%の収率で生成物184を得た。
【化47】

3−(4−ニトロフェニル)−2−トリフルオロメチル−インドリジン400mg(1.3mmol)の12mL MeOH溶液に、200mg(10%)のPd/Cを添加した。溶液をH雰囲気の下で24時間撹拌し、更にセライトを通して濾過し、真空濃縮した。得られた油状物を、ヘキサン:EtOAc混合液(勾配9:1〜1:1)を用いシリカゲルクロマトグラフィー精製し、4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インドリジン−3−イル)−フェニルアミン300mg(1.1mmol、85%)を得た。
【0262】
更に方法1又は2と同様の方法で、4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−インドリジン−3−イル)−フェニルアミン及び2,3−ジフルオロ塩化ベンゼンから化合物8を合成した。
【0263】
H−NMR(CDCl)δ8.41(d、J=10.8Hz、1H)、7.93(m、1H)、7.70(d、J=8.4Hz、2H)、7.35(m、3H)、7.24(m、1H)、6.12(s、1H)、3.66(t、6.0Hz、J=2H)、2.82(t、6Hz、J=2H)、1.9(m、4H)。C2217OのESMS clcd:420.13;Found:421.4(M+H)
【0264】
化合物24
化合物8の記載と同様の方法で、化合物24を調製した。
【0265】
H−NMR(CDCl)δ8.59(s、1H)、7.75(d、J=8.4Hz、2H)、7.45(d、J=8.4Hz、2H)、6.25(S、1H)、3.76(t、J=6.0Hz、2H)、3.07(s、3H)、2.92(t、J=6Hz、2H)、1.9(m、4H)。C1917OSのESMS clcd:406.1;Found:407.1(M+H)
【0266】
J.化合物44の合成
【化48】

置換されたイミダゾ[4,5−b]ピリジル(27mmol)及びt−ブトキシカリウム(3.6g、30mmol)のDMF(50mL)中の懸濁液を、室温で30分間撹拌した。1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(4.2g、30mmol)を添加し、反応混合物を4時間150℃に加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(EtOAc)抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥した。得られた濃縮油状物を、シリカゲルを用いてフラッシュクロマトグラフィーし、10〜90%の収率で化合物185を得た。
【0267】
化合物185(12mmol)のEtOAc(100mL)及び10%Pd−C(150mg)懸濁液を撹拌し、Hバルーンと4〜12時間接触させた。混合物をセライト濾過し、濃縮し化合物186を得た。
【0268】
化合物186(4.0mmol)及びクロロホルム(50mL)のピリジン(1.3mL)中の混合物に、室温で酸塩化物(5.0mmol)を添加した。反応混合物を2〜12時間撹拌した。反応混合物を1N HClで希釈し、クロロホルム抽出し、乾燥した。濃縮された生成物を、EtOAc/ヘキサン又はフラッシュクロマトグラフィーで結晶化し、30%〜95%の収率で化合物44を得た。
【0269】
H−NMR(CDOD)δ8.45−8.55(m,2H),8.25(d,1H,J=8),7.85−7.95(m,3H),7.35−7.55(m,4H),7.15−7.30(m,1H)ppm;C2011のESMS clcd:418.0;Found:419.0(M+H)。
【0270】
K.化合物187、188及び189の合成
【化49】

4−クロロ−3−ニトロアニソール(190g、26.7mmol)及び1,4−フェニレンジアミン(191g、134.1mmol)のDMF(100mL)溶液に、KCO(11g、79.6mmol)を添加した。反応混合物を48時間120℃で還流した。溶液を室温に冷却し、更に氷を添加した。溶液をHO(6×60mL)で洗浄し、複合水相を酢酸エチル(EtOAc)(2×100mL)で抽出した。複合有機相をHO(3×100mL)で洗浄し、NaSOを通じて乾燥し、濃縮した。濃縮物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=3:1)で精製し、暗褐色の固体(2.4g、35%)として化合物192を得た。
【0271】
化合物192(1.5g)及びPd/C(200mg)の20mL EtOAc溶液含むフラスコに、水素バルーンを使用して水素を供給した。反応液を一晩撹拌し、フィルター濾過した。濾液を濃縮し、残余物をトリフルオロ酢酸(TFA)(10mL、129.8mmol)及びトリフルオロ酢酸無水物(TFAA)(2mL、14.4mmol)に溶解した。得られた溶液を2.5時間還流し、更にEtOAc(50mL)で希釈し、NaHCOの飽和水溶液で中和した。有機相を、NaSOを通じて乾燥させ、濾過し、濃縮した。残余物を更にMeOH(40mL)に溶解し、溶液にKCO(3.5g、25.3mmol)を添加した。溶液を20時間80℃で還流し、その後濾過し、濃縮した。濃縮物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=3:1)によって精製し、193(1.5g)を得た。
【0272】
193(1.5g、4.88mmol)のEtOH(50mL)溶液に、室温にて2,6−ジフルオロベンジルアルデヒド(1.1mL、10.1mmol)を一さじ添加した。3時間後、NaBH(1.1g、29.1mmol)を溶液に添加した。反応溶液を一晩撹拌し、更にHO/EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、濃縮物はカラムクロマトグラフィーによって精製し(ヘキサン:EtOAc=5:1)、化合物187(1.9g)を得た。
【0273】
H−NMR(CDCl)δ(ppm)7.32−7.15(m、5H)、7.02−6.91(m、4H)、6.82−6.78(m、1H)、4.42(m、2H)3.85(s、3H);ESMS cacld(C2216O):433.1;Found:434.1(M+H)。
【0274】
化合物187(400mg、0.96mmol)のMeOH(1mL)溶液に、ベンゼンスルホン酸(148mg、0.94mmol)を添加した。溶液にエーテルを添加して再結晶化させ、濾過し、白色固体(250mg)として化合物188を得た。
【0275】
H−NMR(CDCl)δ(ppm)7.92−7.88(m、2H)、7.48−7.24(m、8H)、7.09−6.79(m、6H)、4.71(s、2H)、3.86(s、3H);ESMS calcd(C2216O):433.1;Found:434.0(M+H)。
【0276】
化合物187(259mg、0.60mmol)のMeOH(2mL)溶液に、硫酸(0.04mL、0.75mmol)の1mL MeOH溶液を添加した。得られた溶液を1時間室温で撹拌し、その後濃縮した。再結晶(MeOH/エーテル)を行い、白色固体(220mg)として化合物189を得た。
【0277】
H−NMR((CDSO)δ(ppm)7.48−7.35(m、2H)、7.22−7.00(m、6H)、6.79−6.77(m、2H)、6.61(brs、2H)、4.29(s、2H)、3.79(s、3H);ESMS calcd(C2216O):433.1;Found:434.1(M+H)。
【0278】
本発明の他の典型的な化合物の代表的な分析データ:
化合物1:Found:465.4(M+H)
化合物2:Found:465.4(M+H)
化合物4:Found:447.4(M+H)
化合物5:Found:426.4(M+H)
化合物7:Found:498.3(M+H)
化合物10:Found:456.4(M+H)
化合物12:Found:433.4(M+H)
化合物13:Found:450.2(M+H)
化合物14:Found:447.4(M+H)
化合物15:Found:433.8(M+H)
化合物16:Found:450.3(M+H)
化合物17:Found:431.4(M+H)
化合物18:Found:498.4(M+H)
化合物19:Found:420.4(M+H)
化合物20:Found:442.3(M+H)
化合物23:Found:383.8(M+H)
化合物25:Found:451.8(M+H)
化合物26:Found:417.3(M+H)
化合物28:Found:428.2(M+H)
化合物29:Found:403.4(M+H)
化合物30:Found:485.3(M+H)
化合物31:Found:532.5(M+H)
化合物32:Found:477.4(M+H)
化合物33:Found:475.2(M+H)
化合物35:Found:473.4(M+H)
化合物36:Found:418.3(M+H)
化合物37:Found:442.3(M+H)
化合物38:Found:451.8(M+H)
化合物39:Found:432.4(M+H)
化合物40:Found:411.4(M+H)
化合物41:Found:418.3(M+H)
化合物42:Found:445.4(M+H)
化合物43:Found:432.4(M+H)
化合物46:Found:417.3(M+H)
化合物48:Found:425.4(M+H)
化合物49:Found:391.4(M+H)
化合物50:Found:432.4(M+H)
化合物51:Found:416.3(M+H)
化合物52:Found:453.4(M+H)
化合物53:Found:474.4(M+H)
化合物54:Found:349.3(M+H)
化合物55:Found:431.4(M+H)
化合物56:Found:418.3(M+H)
化合物57:Found:562.5(M+H)
化合物58:Found:357.4(M+H)
化合物59:Found:363.4(M+H)
化合物60:Found:449.3(M+H)
化合物61:Found:418.3(M+H)
化合物62:Found:404.4(M+H)
化合物63:Found:514.7(M+H)
化合物64:Found:485.3(M+H)
化合物65:Found:495.4(M+H)
化合物66:Found:467.5(M+H)
化合物67:Found:540.5(M+H)
化合物68:Found:540.5(M+H)
化合物71:Found:483.3(M+H)
化合物72:Found:487.5(M+H)
化合物73:Found:537.3(M+H)
化合物76:Found:425.4(M+H)
化合物78:Found:456.4(M+H)
化合物80:Found:479.4(M+H)
化合物84:Found:389.4(M+H)
化合物85:Found:453.5(M+H)
化合物86:Found:417.4(M+H)
化合物87:Found:433.5(M+H)
化合物88:Found:419.4(M+H)
化合物89:Found:441.4(M+H)
化合物90:Found:451.4(M+H)
化合物92:Found:455.4(M+H)
化合物93:Found:474.4(M+H)
化合物94:Found:431.4(M+H)
化合物95:Found:425.4(M+H)
化合物97:Found:501.3(M+H)
化合物98:Found:447.4(M+H)
化合物100:Found:447.4(M+H)
化合物102:Found:480.3(M+H)
化合物103:Found:447.4(M+H)
化合物104:Found:490.3(M+H)
化合物107:Found:456.4(M+H)
化合物108:Found:445.8(M+H)
化合物109:Found:445.8(M+H)
化合物110:Found:447.4(M+H)
化合物113:Found:460.4(M+H)
化合物115:Found:537.3(M+H)
化合物117:Found:480.3(M+H)
化合物118:Found:490.3(M+H)
化合物119:Found:490.3(M+H)
化合物120:Found:401.3(M+H)
化合物121:Found:500.4(M+H)
化合物122:Found:361.3(M+H)
化合物123:Found:455.4(M+H)
化合物124:Found:457.5(M+H)
化合物125:Found:435.4(M+H)
化合物126:Found:445.8(M+H)
化合物127:Found:547.4(M+H)
化合物128:Found:441.4(M+H)
化合物129:Found:547.4(M+H)
化合物130:Found:485.5(M+H)
化合物131:Found:485.5(M+H)
化合物132:Found:475.4(M+H)
化合物133:Found:459.4(M+H)
化合物135:Found:469.8(M+H)
【実施例2】
【0279】
IL−2産生の阻害
Jurkat細胞を96穴プレート(1% FBS培地中、1ウェル当たり50万の細胞)に撒布し、本発明の試験化合物を異なる濃度で添加した。10分後に細胞をPHA(最終濃度2.5μg/mL)によって活性化し、CO条件下で37℃にて20時間インキュベートした。最終的な体積を200μLにした。インキュベート後、細胞を遠心分離し、回収し、その上清を、IL−2産生の解析前に−70℃で保存した。市販のELISAキット(IL−2 Eli−pair、Diaclone Research社、ベサンコン、フランス)用い、添加量による効果曲線を作成し、それを用いてIL−2の産生を検出した。非刺激のコントロールに対する、刺激後の最大IL−2産生の50%が阻害される濃度をIC50値とし、算出した。
【表2】

【実施例3】
【0280】
TRPM4チャネルの活性化
TRPM4の流れを、TRPM4を過剰発現するJurkat細胞及びHEK−293細胞を用い解析した。外液は以下の組成(mM)である:NaCl 140、KCl 2.8、MgCl 2、CaCl 1、グルコース 10及びHEPES NaOH 10(pH7.2)。内液は、以下の組成である(mM):K−グルタミン酸塩 120、NaCl 8、MgCl 1、K−BAPTA 10、HEPES−CsOH 10(pH7.2)。ランプを2秒毎に与え(50ms中で−100mVから+100mV)、細胞をランプ間にて−80mVで維持した。遊離細胞内のカルシウム濃度を300nMに調整した。
【0281】
化合物9を含む本発明の代表的な化合物は、この方法を使用することにより、TRPM4チャネルを活性化することが明らかとなった。
【実施例4】
【0282】
RBL細胞、Jurkat細胞及び初期T細胞におけるIcrac電流の阻害によるパッチクランプ試験
ホールセルパッチクランプ法を、Icracを伝達するチャネルに対する本発明の化合物の効果を検討するために用いた。上記試験においては、パッチした細胞ごとにベースライン測定を行った。更に、試験化合物を外液中の細胞に注ぎ(又は吹き付け)、Icracに対する化合物の効果を測定した。Icracを調節(例えば阻害)する化合物は、本発明において、CRACイオンチャネル活性の調節に有用な化合物である。
【0283】
1)RBL細胞
細胞
ラットの好塩基球性白血病細胞(RBL−2H3)を、95%空気/5%COの雰囲気下、10%ウシ胎仔血清を添加したDMEM培地で増殖させた。細胞を、使用の1〜3日前にガラス製のシャーレに播種した。
【0284】
記録条件
各細胞の膜電流を、EPC10(HEKA Electronik、ランブレヒト、ドイツ)を使用し、パッチクランプ法のホールセルの構成にて記録した。ホウケイ酸ガラス製の毛細管(Sutter Instruments社、Novato、Ca)で電極(2〜5MΩ耐久)を構成した。室温にて記録を行った。
【0285】
細胞内ピペット溶液
グルタミン酸Cs 120mM;CsCl 20mM;CsBAPTA 10mM;CsHEPES 10mM;NaCl 8mM;MgCl 1mM;IP3 0.02mM;CsOHによりpHを7.4に調整した(遮光し、実験前に氷上に静置した)。
【0286】
細胞外溶液
NaCl 138mM;NaHEPES 10mM;CsCl 10mM;CaCl 100mM;グルコース 5.5mM;KCl 5.4mM;KHPO 0.4mM;NaHPO・HO 3mM;NaOHによりpHを7.4に調整した。
【0287】
化合物処理
各化合物を、DMSO中の10mM濃縮液を用い、10μM、3.2μM、1μM、316nM、100nM、32nMの希釈系列にて調製した。最終的なDMSO濃度を0.1%に保持した。
【0288】
実験手順
crac電流を、50ミリ秒のプロトコルを使用して2秒毎にモニターし、電圧勾配を−100mVから+100mVとした。膜電位を、試験ランプ間にて0mVに保持した。通常の実験では、ピークの内の電流は、50〜100秒以内に生じる。一旦Icrac電流が安定した後、細胞に化合物を含む細胞外溶液を注いだ。試験終了後、残りのIcrac電流に更にコントロール化合物(SKF96365、10μM)を添加し、電流がなおも阻害されうることを確認した。
【0289】
データ分析
MATLABを使用したオフライン分析における電圧ランプの−80mVにおける内部電流の振幅を計測することにより、ICRAC電流レベルを測定した。各濃度におけるICRAC電流抑制は、同じ細胞における実験当初のピーク振幅より算出した。各化合物のIC50値及びヒル係数を、全ての個々のデータポイントを単一のヒル方程式に代入することによって推定した。
【0290】
2)Jurkat細胞
細胞
Jurkat T細胞をガラスシャーレ中で増殖させ、記録チャンバーに移し、以下の組成物の標準の変更リンガー液中に保持した:145mM NaCl、2.8mM KCl、CsCl 10mM、CaCl 10mM、2mM MgCl、グルコース 10mM、HEPES−NaOH 10mM、pH7.2。
【0291】
細胞外溶液
外液には、10mMのCaNaR、11.5mMのグルコース及び後述の濃度の試験化合物が含まれる。
【0292】
細胞内ピペット溶液
標準の細胞内ピペット溶液は、以下の組成である:グルタミン酸Cs 145mM、NaCl 8mM、MgCl 1mM、ATP 0.5mM、GTP 0.3mM、CsOHによりpHを7.2に調整。溶液に、[Ca2+の最終濃度が100〜150nMになるように緩衝させた10mM Cs−BAPTA及び4.3〜5.3mM CaClの混合溶液を添加した。
【0293】
パッチクランプ記録
パッチクランプ試験を、21〜25℃にて全細胞計測の構成において行った。高感度での電流の記録は、コンピュータを用いたpatch−clamp amplifierシステム(EPC−9、HEKA社、Lambrecht、ドイツ)を用いて行った。Sylgard(登録商標)−コーティングしたパッチピペットは、標準の細胞内液の充填後、2〜4MΩの抵抗を有した。全細胞計測を構成した直後に、50msでの−100mVから+100mVの電圧範囲の電圧ランプを、300〜400秒間にわたり、0.5Hzの周期で、0mVの保持電位から与えた。すべての電圧を、外部及び内部の溶液間の10mVの液間電位差で較正した。電流を2.3kHzでフィルタリングし、100μs間隔でデジタル化した。容量性電流及び連続抵抗を測定し、EPC−9の自動キャパシタンス補償を使用して各電圧ランプの前に較正した。
【0294】
データ分析
cracの活性化の前の最初のランプ(通常1〜3)を2kHzでフィルタリングしてデジタル化し、プールし、続く全ての電流記録のリークの減算に使用した。低解像度における内部電流の一時的な発生を、−80mV又は任意の電圧で電流の振幅を測定することにより、リーク修正した個々のランプ電流記録から導出した。
【0295】
3)初期T細胞
初期T細胞の調製
全血2mLに100μLのRosetteSep(登録商標)ヒトT細胞濃縮混合物を添加して、ヒト全血試料から初期T細胞を調製した。混合液を室温で20分間インキュベートし、更に2% FBSを含む等量のPBSで希釈した。混合液をRosetteSep(登録商標)DM−L濃縮培地の上に積層し、更に室温にて1200×gで20分間遠心分離した。濃縮されたT細胞が血漿/濃縮培地の界面に回収され、更に2% FBSを含むPBSで二回洗浄し、RBL細胞において記載された手順の後、パッチクランプ試験に使用した。
【0296】
結果:
特定の本発明の化合物が、Icrac電流を減少させることが明らかとなった。
【実施例5】
【0297】
Jurkat T細胞内のKv1.3の阻害に関するパッチクランプ試験
細胞
Jurkat T細胞をガラスシャーレで増殖させ、記録チャンバーに移し、以下の組成物の標準の修飾リンガー液に保持した:NaCl 145mM、KCl 2.8mM、CsCl 10mM、CaCl 10mM、MgCl 2mM、グルコース 10mM、HEPES−NaOH 10mM、pH7.2。
【0298】
細胞外溶液
外液には、1mM CaCl、140mM NaCl、2.8mM KCl、2mM MgCl及び後述の濃度のテスト化合物が含まれる。
【0299】
細胞内のピペット溶液
標準の細胞内のピペット溶液は、以下の組成である:グルタミン酸カリウム 140mM、NaCl 8mM、MgCl 1mM、カリウムBAPTA 10mM、Hepes−KOH 10mM。
【0300】
パッチクランプ記録
パッチクランプ試験は、21〜25℃にて密封した全細胞計測構成にて行った。高感度での電流の記録は、コンピュータを用いたpatch−clamp amplifierシステム(EPC−9、HEKA社、Lambrecht、ドイツ)を用いて行った。Sylgard(登録商標)−コーティングしたパッチピペットは、標準の細胞内液の充填後、2〜4MΩの抵抗を有した。全細胞計測を構成した直後に、50msでの−80mVから+80mVの電圧範囲の電圧ランプを、300〜400秒間にわたり、0.5Hzの周期で、0mVの保持電位から与えた。
【0301】
結果
化合物1を含む特定の本発明の化合物が、Jurkat T細胞のKv1.3を阻害することが明らかとなった。
【実施例6】
【0302】
ヒトの初期PBMCsにおける様々なサイトカインの阻害
末梢血単核細胞(PBMCs)は、本発明の化合物又はサイクロスポリンA(CsA)(公知のサイトカイン産生阻害物質)の様々な濃度条件下で、フィトヘマグルチニン(PHA)により刺激された。市販のヒトELISA分析キット(Cell Science社)を使用し、メーカーの指示に従い、サイトカイン産生を測定した。
【0303】
表3は、サイトカイン産生の50%を阻害するCsA及び化合物1及び135の濃度を示す。データより、化合物31、66及び75は、IL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、INF−γ及びTNF−αの強力な阻害剤であると示唆される。更に、本発明の化合物は、抗炎症性サイトカイン(IL−10)を阻害しない。
【表3】

サイトカイン抑制におけるIC50値。
【0304】
本発明において引用されるすべての刊行物、特許出願、特許及び他の文書は、その全内容が援用される。齟齬が存在する場合には、定義を含め本明細書の記載が優先する。更に、材料、方法及び実施例は例示のみを目的として開示され、いかなる形であれ本発明を限定するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグを細胞に投与することからなる、免疫細胞の活性化の阻害方法。
【化1】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【請求項2】
免疫細胞の活性化が、患者に前記化合物を投与することによって該患者において阻害される、請求項1記載の阻害方法。
【請求項3】
前記患者がヒトである、請求項2記載の阻害方法。
【請求項4】
式(I)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグを細胞に投与することからなる、細胞のサイトカイン産生の阻害方法。
【化2】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【請求項5】
サイトカイン産生が、患者に前記化合物を投与することによって該患者において阻害される、請求項4記載の阻害方法。
【請求項6】
前記患者がヒトである、請求項5記載の阻害方法。
【請求項7】
阻害される前記サイトカインが、IL−2、IL−4、IL−5、IL−13、GM−CSF、IFN−γ、TNF−α及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項4記載の阻害方法。
【請求項8】
式(I)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグを細胞に投与することを含む細胞のイオンチャネルの調節方法であって、該イオンチャネルが免疫細胞活性化に関係している前記調節方法。
【化3】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)R4又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【請求項9】
前記イオンチャネルが、患者に存在するものであり、患者に前記化合物を投与することによって調節される、請求項8記載の調節方法。
【請求項10】
前記患者がヒトである、請求項9記載の調節方法。
【請求項11】
前記イオンチャネルがCRACイオンチャネルである、請求項8記載の調節方法。
【請求項12】
前記イオンチャネルがTRPM4又はKv1.3イオンチャネルである、請求項8記載の調節方法。
【請求項13】
式(I)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグを細胞に投与することからなる、抗原に応答した免疫細胞の増殖の阻害方法。
【化4】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【請求項14】
免疫細胞の増殖が、患者に前記化合物を投与することによって該患者において阻害される請求項13記載の阻害方法。
【請求項15】
前記免疫細胞がT細胞、B細胞及び/又は肥満細胞である、請求項14記載の阻害方法。
【請求項16】
前記患者がヒトである、請求項14記載の阻害方法。
【請求項17】
式(I)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量を患者に投与することを含む、それを必要とする患者の免疫不全を治療又は防止する方法。
【化5】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【請求項18】
前記患者がヒトである、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記障害が、多発性硬化症、重症筋無力症、ギラン−バレー症候群、自己免疫性ブドウ膜炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血、自己免疫性血小板減少症、側頭動脈炎、抗リン脂質症候群、ウェゲナー肉芽腫症などの脈管炎、ベーチェット病、乾癬、疱疹状皮膚炎、尋常性天疱瘡、白斑、クローン病、潰瘍性大腸炎、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫肝炎、1型又は免疫性糖尿病、バセドウ病等、橋本病、自己免疫性卵巣炎、自己免疫性睾丸炎、副腎の自己免疫不全、慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、皮膚筋炎、強直性脊椎炎及びシェーグレン症候群からなる群から選択される請求項18記載の方法。
【請求項20】
式(I)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量を患者に投与することを含む、それを必要とする患者の炎症を治療又は予防する方法。
【化6】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【請求項21】
前記患者がヒトである、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記障害が、移植拒絶;関節炎、関節リウマチ、骨関節症及び骨吸収の増大を伴う骨疾患などの関節の慢性炎症性疾患;炎症性腸疾患、回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット症候群、及びクローン病;喘息、成人呼吸困難、及び慢性閉塞性気道疾患などの炎症性肺疾患;角膜ジストロフィー、トラコーマ、回旋糸状虫症、ブドウ膜炎、交感神経性眼炎及び眼内炎;歯肉炎と歯周炎を含めた歯肉の慢性炎症性疾患;結核;らい;尿毒症の合併症、糸球体腎炎及びネフローゼ;硬化性皮膚炎、乾癬及び湿疹;神経系の慢性脱髄性疾患、多発性硬化症、AIDS起因性神経変性症及びアルツハイマー病、感染性髄膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症及びウイルス性又は自己免疫性脳炎;自己免疫疾患、免疫複合体脈管炎、全身性狼瘡及び紅斑性狼瘡;全身性エリテマトーデス(SLE);心筋症、心臓の炎症性疾患、虚血性心疾患、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症;並びに子癇前症などの主要な炎症性構成要素による他の疾患;慢性肝不全、脳と脊髄の外傷、癌から選択される、請求項21記載の方法。
【請求項23】
式(I)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む、該患者の免疫系の抑制方法。
【化7】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【請求項24】
前記患者がヒトである、請求項23記載の抑制方法。
【請求項25】
式(I)によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグの有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む、患者のアレルギー性障害を治療又は予防する方法。
【化8】

(式中、Xが、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾリル、置換基を有していてもよい5,6,7,8−テトラヒドロインドリジニル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[1,2−a]ピリジル、置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−b]ピリジル又は置換基を有していてもよいイミダゾ[4,5−c]ピリジル基であり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2である。)
【請求項26】
前記患者がヒトである、請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記障害が、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻副鼻腔炎、慢性又は再発性中耳炎、薬物反応、昆虫刺傷反応、ラテックス反応、結膜炎、蕁麻疹、アナフィラキシー反応及びアナフィラキシー様反応、アトピー性皮膚炎、喘息及び食物アレルギーである、請求項25記載の方法。
【請求項28】
化合物が以下の式によって表される、請求項2、5、9、14、17、20、23又は25記載の方法。
【化9】

(式中、XがN、CH又はCZであり;
(式中、R及びRは、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
mが0又は1から4のいずれかの整数である。)
【請求項29】
Yがアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいフェニル、置換基を有していてもよいピリジル、置換基を有していてもよいフラニル、置換基を有していてもよいチエニル、置換基を有していてもよいシクロペンチル、置換基を有していてもよいシクロヘキシル、置換基を有していてもよいナフチル、置換基を有していてもよいベンゾ[1,3]ジオキソリル及び置換基を有していてもよい[1,2,3]チアジアゾリル基からなる群から選択される、請求項28記載の方法。
【請求項30】
が、各々独立に、−O−(低級アルキル)、シアノ、−NH、(級アルキル、−OH、低級ハロアルキル、−S(O)−(低級アルキル)、−NHC(O)−(低級アルキル)、−C(O)O−(低級アルキル)、−C(O)NH及び−C(O)−(低級アルキル)基からなる群から選択され;
が、ハロ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、−S−(低級アルキル)及び−S(O)−(低級アルキル)基からなる群から選択される、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記化合物が以下の式によって表される、請求項28記載の方法。
【化10】

(式中、Rが、各々独立して、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル基、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ基、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
rが、0又は1から5のいずれかの整数である。)
【請求項32】
前記化合物が以下の式によって表される、請求項28記載の方法。
【化11】

(式中、Rが、各々独立して、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル基、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ基、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
rが、0又は1から5のいずれかの整数である。)
【請求項33】
前記患者が、以下の群から選択される一つ以上の化合物を投与される、請求項2、5、9、14、17、20、23又は25記載の方法:
2,3,6−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,5−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,4−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,4−ジクロロ−5−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ニトロN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メチルスルファニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオベンズアミド;
2,3−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フルオロ−2−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,6−トリフルオロ−5−アミノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−メチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−シアノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2(3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−4−アミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−(3−{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバモイル}―2,4,5−トリフルオロ−フェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−クロロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−クロロ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−ブロモ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−トリフルオロメチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−(4−{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバモイル}―2,3−ジフルオロフェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジメトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−ヨード−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N’−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]−N−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−チオ尿素;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−tert−ブチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−3−イル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−シアノ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[3−クロロ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メタンスルフィニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−4−アミノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ニコチン酸アミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ベンズアミド;
1−(2,3−ジフルオロ−フェニル)−3−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリロニトリル;
1−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−3−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリロニトリル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−イソプロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N’−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,5−ジフルオロフェニル)−尿素;
1−オキソ−3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−アセチルアミノ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−メチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(1,3−ジオキソ−イソインドール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジヒドロキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−c]ピリド−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]}アミド;
2,4,6−トリクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2,5−ジ−(トリフルオロメチル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メタンスルフォニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ブチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
フラン−2−カルボン酸(N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル})アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,4,5−テトラフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−フェニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ヨード−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
ナフタレン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
4−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−シアノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ニトロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−エチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−トリフルオロメチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジニトロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブチルアミド;
ナフタレン−1−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブタ−2−エン酸アミド;
4−プロピル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
チオフェン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
2−エチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ヘキサン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ヘプタン酸アミド;
3−メトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フェニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸アミド;
3−トリフルオロメチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(4−メトキシ−フェニル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−アセチルアミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(ティエン−2−イル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−フェニルN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−トリフルオロメチル−1−[4−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル;
2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−ヒドロキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロペンタンカルボン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−ニトロN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−イソプロポキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−カルバモイル−ベンゾイミダゾール−1−yi)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−ヨード−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブチルアミド;
3,5−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
フラン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}−アミド;
1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ピロリジン−2−カルボン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリルアミド;
2−ベンジルオキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−フェニルスルファニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−スクシンアミド酸エチルエステル;
2−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジ−(トリフルオロメチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−メトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジ−(トリフルオロメチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジメトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アセトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アセチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンジルアミン;
N−[4−(5−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミド;
N−[4−(6−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミド;
2−メチル−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ニトロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−メチル−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ニトロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−メチル−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ニトロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
(2,6−ジフルオロ−ベンジル)−[4−(5−メトキシ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン;
並びに、その薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ。
【請求項34】
以下の構造式によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ。
【化12】

(式中、Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
及びRは、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2であり;
mが0又は1から4のいずれかの整数である。)
【請求項35】
Yが低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、置換基を有していてもよいフェニル、置換基を有していてもよいピリジル、置換基を有していてもよいフラニル、置換基を有していてもよいチエニル、置換基を有していてもよいシクロペンチル、置換基を有していてもよいシクロヘキシル、置換基を有していてもよいナフチル、置換基を有していてもよいベンゾ[1,3]ジオキソリル及び置換基を有していてもよい[1,2,3]チアジアゾリル基からなる群から選択される、請求項34記載の化合物。
【請求項36】
が、各々独立に、−O−(低級アルキル)、シアノ、−NH、(級アルキル、−OH、低級ハロアルキル、−S(O)−(低級アルキル)、−NHC(O)−(低級アルキル)、−C(O)O−(低級アルキル)、−C(O)NH及び−C(O)−(低級アルキル)基からなる群から選択され;
が、ハロ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、−S−(低級アルキル)及び−S(O)−(低級アルキル)基からなる群から選択される、請求項35記載の化合物。
【請求項37】
前記化合物が以下の式によって表される、請求項36記載の化合物。
【化13】

【請求項38】
が、−OCH、−CF、−C(O)OCH、−OH、−OCH(CH、−C(O)NH、−OC(O)CH、−C(O)CH又は−NHであり;
が、−CF、−OCF、−OCHF、−SCH、−Cl又は−Brである、請求項37記載の化合物。
【請求項39】
前記化合物が以下の式によって表される、請求項34記載の化合物。
【化14】

(式中、XがN、CH又はCZであり;
が、各々独立して、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル基、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ基、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
rが0又は1から5のいずれかの整数である。)
【請求項40】
前記化合物が以下の式によって表される、請求項34の化合物。
【化15】

(式中、XがN、CH又はCZであり;
が、各々独立して、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル基、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ基、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
rが0又は1から5のいずれかの整数である。)
【請求項41】
以下の構造式によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ。
【化16】

(式中、Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
及びRは、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2であり;
tが、0又は1から8のいずれかの整数である。)
【請求項42】
以下の構造式によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ。
【化17】

(式中、Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
及びRは、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2であり;
mが0又は1から4のいずれかの整数である。)
【請求項43】
以下の構造式によって表される化合物、又はその薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ。
【化18】

(式中、X、X、X又はXのうちの一つがNであり、その他が、各々独立に、CH又はCRであり;
Yが、非置換のアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール又は置換基を有していてもよいヘテロアラルキル基であり;
Aが、−O−、−S(O)−、−NH−、−NZ−、−CH=CH−、−CZ=CH−、−CH=CZ−、−CZ=CZ−、−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−、−CZ=N−、又は−N=CH−、−N=CZ−、−CH=N−若しくは−CZ=N−のN−オキシドであり;
Zが、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRから選択され;
Lが、置換基を有していてもよい低級アルキル、置換基を有していてもよい低級アルケニル、−NRCR−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−NRC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−NR−、−C(S)−、−NR−S(O)−、−S(O)−NR−、−NR−C(=NR)−、−NR−C(=NR)−NR−、−NR−C(=N−CN)−NR−、−NR−C(=N−NO)−NR−、−NR−C(S)−、−C(S)−NR−、又は−NR−C(S)−NR−からなる群から選択されるリンカーであり;
Rが、各々独立に、水素原子、アルキル、アセチル、アルコキシカルボニル又はアラルコキシカルボニル基から選択され;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであるか、又は、R及びRが、窒素原子を伴って結合した、置換基を有していてもよいヘテロシクリル又は置換基を有していてもよいヘテロアリールであり;
及びRが、各々独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル又は置換基を有していてもよい異型アラルキルであり;
及びRは、各々独立に、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
hが1又は2であり;
nが0又は1から4のいずれかの整数であり;
pが、各々独立に0、1又は2であり;
qが、0又は1から3のいずれかの整数である。)
【請求項44】
以下からなる群から選択される、化合物:
2,3,6−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,5−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,4−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,4−ジクロロ−5−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ニトロN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メチルスルファニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオベンズアミド;
2,3−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フルオロ−2−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,6−トリフルオロ−5−アミノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−メチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−シアノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2(3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−4−アミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−(3−{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバモイル}―2,4,5−トリフルオロ−フェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−クロロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−クロロ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−ブロモ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−トリフルオロメチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−(4−{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバモイル}―2,3−ジフルオロフェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジメトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−ヨード−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N’−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]−N−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−チオ尿素;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−tert−ブチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−3−イル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−シアノ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[3−クロロ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メタンスルフィニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−4−アミノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ニコチン酸アミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ベンズアミド;
1−(2,3−ジフルオロ−フェニル)−3−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリロニトリル;
1−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−3−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリロニトリル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−イソプロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N’−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,5−ジフルオロフェニル)−尿素;
1−オキソ−3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−アセチルアミノ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−メチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(1,3−ジオキソ−イソインドール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジヒドロキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−c]ピリド−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]}アミド;
2,4,6−トリクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2,5−ジ−(トリフルオロメチル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メタンスルフォニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ブチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
フラン−2−カルボン酸(N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル})アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,4,5−テトラフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−フェニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ヨード−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
ナフタレン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
4−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−シアノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ニトロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−エチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−トリフルオロメチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジニトロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブチルアミド;
ナフタレン−1−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブタ−2−エン酸アミド;
4−プロピル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
チオフェン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
2−エチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ヘキサン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ヘプタン酸アミド;
3−メトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フェニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸アミド;
3−トリフルオロメチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(4−メトキシ−フェニル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−アセチルアミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(ティエン−2−イル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−フェニルN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−トリフルオロメチル−1−[4−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル;
2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−ヒドロキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロペンタンカルボン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−ニトロN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−イソプロポキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−カルバモイル−ベンゾイミダゾール−1−yi)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−ヨード−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブチルアミド;
3,5−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
フラン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}−アミド;
1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ピロリジン−2−カルボン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリルアミド;
2−ベンジルオキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−フェニルスルファニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−スクシンアミド酸エチルエステル;
2−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジ−(トリフルオロメチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−メトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジ−(トリフルオロメチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジメトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アセトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アセチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンジルアミン;
N−[4−(5−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミド;
N−[4−(6−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミド;
2−メチル−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ニトロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−メチル−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ニトロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−メチル−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ニトロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
(2,6−ジフルオロ−ベンジル)−[4−(5−メトキシ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン;
並びに、その薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグ。
【請求項45】
薬学的に許容できる担体及び一つ以上の請求項34記載の化合物を含んでなる、医薬組成物。
【請求項46】
Yが、アルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいフェニル、置換基を有していてもよいピリジル、置換基を有していてもよいフラニル、置換基を有していてもよいチエニル、置換基を有していてもよいシクロペンチル、置換基を有していてもよいシクロヘキシル、置換基を有していてもよいナフチル、置換基を有していてもよいベンゾ[1,3]ジオキソリル及び置換基を有していてもよい[1,2,3]チアジアゾリル基からなる群から選択される、請求項45記載の医薬組成物。
【請求項47】
が、各々独立に、−O−(低級アルキル)、シアノ、−NH、(級アルキル、−OH、低級ハロアルキル、−S(O)−(低級アルキル)、−NHC(O)−(低級アルキル)、−C(O)O−(低級アルキル)、−C(O)NH及び−C(O)−(低級アルキル)基からなる群から選択され;
が、ハロ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、−S−(低級アルキル)及び−S(O)−(低級アルキル)基からなる群から選択される、請求項46記載の医薬組成物。
【請求項48】
化合物が以下の式によって表される、請求項47記載の医薬組成物。
【化19】

【請求項49】
が、−OCH、−CF、−C(O)OCH、−OH、−OCH(CH、−C(O)NH、−OC(O)CH、−C(O)CH又は−NHであり;
が、−CF、−OCF、−OCHF、−SCH、−Cl又は−Brである、請求項48記載の医薬組成物。
【請求項50】
前記化合物が以下の式によって表される、請求項45記載の医薬組成物。
【化20】

(式中、Rが、各々独立して、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル基、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ基、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
rが0又は1から5のいずれかの整数である。)
【請求項51】
前記化合物が以下の式によって表される、請求項45記載の医薬組成物。
【化21】

(式中、Rが、各々独立して、置換基を有していてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルケニル、置換基を有していてもよいアルキニル、置換基を有していてもよいシクロアルキル、置換基を有していてもよいシクロアルケニル、置換基を有していてもよいヘテロシクリル、置換基を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよいヘテロアリール、置換基を有していてもよいアラルキル、置換基を有していてもよい異型アラルキル、ハロアルキル基、−C(O)NR、−NRC(O)R、ハロ、−OR、シアノ、ニトロ、ハロアルコキシ基、−C(O)R、−NR、−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)OR、−S(O)又は−S(O)NRからなる群から選択され;
rが0又は1から5のいずれかの整数である。)
【請求項52】
薬学的に許容できる担体及び一つ以上の請求項41記載の化合物を含んでなる、医薬組成物。
【請求項53】
薬学的に許容できる担体及び一つ以上の請求項42の化合物を含んでなる、医薬組成物。
【請求項54】
薬学的に許容できる担体及び一つ以上の請求項43の化合物を含んでなる、医薬組成物。
【請求項55】
薬学的に許容できる担体及び一つ以上の以下の構造式によって表される化合物:
2,3,6−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,5−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,4−トリフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,4−ジクロロ−5−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ニトロN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メチルスルファニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−チオベンズアミド;
2,3−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フルオロ−2−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,6−トリフルオロ−5−アミノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−メチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−シアノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2(3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−4−アミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−(3−{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバモイル}―2,4,5−トリフルオロ−フェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−クロロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−クロロ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−ブロモ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−トリフルオロメチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−(4−{N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−カルバモイル}―2,3−ジフルオロフェニル)−カルバミン酸t−ブチルエステル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジメトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−ヨード−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N’−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]−N−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−チオ尿素;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−tert−ブチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−3−イル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−シアノ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[3−クロロ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メタンスルフィニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−4−アミノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ニコチン酸アミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ベンズアミド;
1−(2,3−ジフルオロ−フェニル)−3−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリロニトリル;
1−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−3−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリロニトリル;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−イソプロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N’−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,5−ジフルオロフェニル)−尿素;
1−オキソ−3−フルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[3−アセチルアミノ−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[2−メチル−4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(1,3−ジオキソ−イソインドール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−b]ピリド−3−イル)−フェニル]}アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−メチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5,6−ジヒドロキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[4,5−c]ピリド−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボン酸{N−[2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−ピリド−5−イル]}アミド;
2,4,6−トリクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2,5−ジ−(トリフルオロメチル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メタンスルフォニル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ブチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル}−ベンズアミド;
フラン−2−カルボン酸(N−{4−[2−トリフルオロメチル−5−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−ベンゾイミダゾール−1−イル]−フェニル})アミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3,4,5−テトラフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−フェニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ヨード−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
ナフタレン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
4−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−シアノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ニトロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−エチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−トリフルオロメチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジニトロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブチルアミド;
ナフタレン−1−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブタ−2−エン酸アミド;
4−プロピル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
チオフェン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}アミド;
2−エチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ヘキサン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ヘプタン酸アミド;
3−メトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フェニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロプロパンカルボン酸アミド;
3−トリフルオロメチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(4−メトキシ−フェニル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−6−アセチルアミノ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(ティエン−2−イル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−フェニルN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−トリフルオロメチル−1−[4−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイルアミノ)−フェニル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル;
2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−ヒドロキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロペンタンカルボン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−ニトロN−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,4−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−イソプロポキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−カルバモイル−ベンゾイミダゾール−1−yi)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−ヨード−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ブチルアミド;
3,5−ジクロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
4−ブロモ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
フラン−2−カルボン酸{N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]}−アミド;
1−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ピロリジン−2−カルボン酸アミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アクリルアミド;
2−ベンジルオキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2−フェニルスルファニル−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−スクシンアミド酸エチルエステル;
2−クロロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジ−(トリフルオロメチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−メトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3,5−ジ−(トリフルオロメチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,5−ジメトキシ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−(3,4−ジメトキシフェネチル)−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アセトアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アセトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−アセチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−N−[4−(2−トリフルオロメチル−5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンジルアミン;
N−[4−(5−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミド;
N−[4−(6−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−N−(2,3−ジフルオロ−ベンゾイル)−2,3−ジフルオロ−ベンズアミド;
2−メチル−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−メチル−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ニトロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(7−メトキシ−5,6,7,8−テトラヒドロインドリジン−3−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−メチル−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−ニトロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(7−メトキシ−イミダゾ[1,2−a]ピリド−3−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
2−メチル−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−イソニコチンアミド;
2−メチル−3−フルオロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
3−シアノ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−ニトロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2,6−ジフルオロ−3−ヨード−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
2−クロロ−N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−ベンズアミド;
N−[4−(5−メトキシ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−シクロヘキサンカルボン酸アミド;
(2,6−ジフルオロ−ベンジル)−[4−(5−メトキシ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−フェニル]−アミン;
並びに、その薬学的に許容できる塩、溶媒和物、包接化合物若しくはプロドラッグを含んでなる、医薬組成物。
【請求項56】
一つ以上の追加的な治療薬を更に含んでなる、請求項45、52、53、54、又は55のいずれか一項記載の医薬組成物。
【請求項57】
前記追加的な治療薬が、免疫抑制剤及び抗炎症薬及びそれらの適切な混合物からなる群から選択される、請求項56記載の医薬組成物。
【請求項58】
前記追加的な治療薬が、ステロイド、非ステロイド系消炎薬、抗ヒスタミン剤、鎮痛薬及びそれらの適切な混合物からなる群から選択される、請求項57記載の医薬組成物。

【公表番号】特表2008−513508(P2008−513508A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532665(P2007−532665)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/033980
【国際公開番号】WO2006/034402
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(504151848)シンタ ファーマシューティカルズ コーポレーション (72)
【Fターム(参考)】