説明

炎症反応によって特徴付けられる病状を処置するためのペプチドおよびペプチド模倣物

本発明により、新規の活性薬剤(例えば、ペプチド、小さい有機分子、アミノ酸の対など)であるペプチドが、提供される。これらのペプチドは、アテローム性動脈硬化症および/または炎症反応を特徴とする他の病状の1つ以上の兆候を、緩和する。特定の実施形態においては、このペプチドは、アポリポタンパク質JのG両親媒性ヘリックスと似ている。これらの物質は、非常に安定であり、そして、経口経路によって容易に投与される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アテローム性動脈硬化症の兆候を緩和するペプチドであって、表4、表5、または表6に列挙されるペプチドのアミノ酸配列またはレトロアミノ酸配列が含まれている、ペプチド。
【請求項2】
前記ペプチドにはさらに、アミノ末端またはカルボキシル末端に結合させられた保護基が含まれている、請求項1に記載のペプチド。
【請求項3】
前記ペプチドにはさらに、アミノ酸末端に結合させられた第1の保護基と、カルボキシル末端に結合させられた第2の保護基が含まれている、請求項1に記載のペプチド。
【請求項4】
前記保護基が以下:アセチル、アミド、および3個から20個の炭素のアルキル基、Fmoc、Tboc、9−フルオレンアセチル基、1−フルオレンカルボン酸基、9−フルオレンカルボン酸基、9−フルオレノン−1−カルボン酸基、ベンジルオキシカルボニル、キサンチル(Xan)、トリチル(Trt)、4−メチルトリチル(Mtt)、4−メトキシトリチル(Mmt)、4−メトキシ−2,3,6−トリメチル−ベンゼンスルホニル(Mtr)、メシチレン−2−スルホニル(Mts)、4,4−ジメトキシベンズヒドリル(Mbh)、トシル(Tos)、2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホニル(Pmc)、4−メチルベンジル、(MeBzl)、4−メトキシベンジル(MeOBzl)、ベンジルオキシ(BzlO)、ベンジル(Bzl)、ベンゾイル(Bz)、3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニル(Npys)、1−(4,4−ジメチル−2,6−ジアキソシクロヘキシリデン)エチル(Dde)、2,6−ジクロロベンジル(2,6−DiCl−Bzl)、2−クロロベンジルオキシカルボニル(2−Cl−Z)、2−ブロモベンジルオキシカルボニル(2−Br−Z)、ベンジルオキシメチル(Bom)、t−ブトキシカルボニル(Boc)、シクロヘキシルオキシ(cHxO)、t−ブトキシメチル(Bum)、t−ブトキシ(tBuO)、t−ブチル(tBu)、アセチル(Ac)、およびトリフルオロアセチル(TFA)からなる群より選択される保護基である、請求項2に記載のペプチド。
【請求項5】
前記ペプチドが含まれている1つ以上のアミノ酸が「D」アミノ酸である、請求項1に記載のペプチド。
【請求項6】
前記ペプチドが含まれているアミノ酸の全てが「D」アミノ酸である、請求項1に記載のペプチド。
【請求項7】
前記ペプチドが薬理学的に許容される賦形剤と混合される、請求項1に記載のペプチド。
【請求項8】
前記ペプチドが、哺乳動物への経口投与に適している薬理学的に許容される賦形剤と混合される、請求項1に記載のペプチド。
【請求項9】
前記ペプチドにアミノ末端に結合させられた保護基が含まれており、前記アミノ末端保護基が、アセチル、プロペオニル、および3個から20個の炭素のアルキルからなる群より選択される保護基である、請求項2〜8に記載のペプチド。
【請求項10】
前記ペプチドに、カルボキシル末端に結合させられた保護基が含まれており、前記カルボキシル末端保護基がアミドである、請求項9に記載のペプチド。
【請求項11】
前記ペプチドに以下:
アミノ末端に結合させられた第1の保護基であって、アセチル、プロペオニル、および3個から20個の炭素のアルキルからなる群より選択される、保護基;および
カルボキシル末端に結合させられた第2の保護基であって、アミドである、保護基
が含まれている、請求項9に記載のペプチド。
【請求項12】
哺乳動物の、血管の症状、および/または炎症反応を特徴とする症状、および/または酸化型反応種の形成を特徴とする症状を処置する方法であって:
表4、表5、または表6に列挙されるペプチドのアミノ酸配列またはレトロアミノ酸配列が含まれているペプチドを、前記症状の1つ以上の兆候を緩和するために十分な量で、それが必要な哺乳動物に投与する工程
が含まれている、方法。
【請求項13】
前記投与が、経口投与、鼻腔投与、直腸投与、腹腔内注射、および静脈内注射、皮下注射、経皮投与、ならびに筋肉内注射からなる群より選択される経路によって行われる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記活性薬剤が、以下:CETP阻害剤、FTY720、Certican、DPP4阻害剤、カルシウムチャネルブロッカー、ApoA1誘導体または模倣物またはアゴニスト、PPARアゴニスト、ステロイド、Gleevec、コレステロール吸収ブロッカー(Zetia)、Vytorin、任意のレニンアンギオテンシン経路のブロッカー、アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト(Diovanなど)、ACE阻害剤、レニン阻害剤、MRアンタゴニスト、およびアルドステロンシンターゼ阻害剤、β−ブロッカー、α−アドレナリン作動性アンタゴニスト、LXRアゴニスト、FXRアゴニスト、スカベンジャー受容体B1アゴニスト、ABCA1アゴニスト、アディポネクチン受容体アゴニストまたはアディポネクチンインデューサー、ステアロイル−CoAデサチュラーゼI(SCD1)阻害剤、コレステロール合成の阻害剤(非スタチン)、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼI(DGAT1)阻害剤、アセチルCoAカルボキシラーゼ2阻害剤、PAI−1阻害剤、LP−PLA2阻害剤、GLP−1、グルコキナーゼ活性化因子、CB−1アゴニスト、AGE阻害剤/ブレーカー、PKC阻害剤、抗血栓剤/凝固剤;アスピリン、ADP受容体ブロッカー(例えば、クロピドグレル、第Xa因子阻害剤、GPIIb/IIIa阻害剤、第VIIa因子阻害剤、ワーファリン、低分子量ヘパリン、組織因子阻害剤、抗炎症剤;プロブコールおよび誘導体(例えば、AGI−1067など)、CCR2アンタゴニスト、CX3CR1アンタゴニスト、IL−1アンタゴニスト、硝酸塩およびNOドナー、ならびにホスホジエステラーゼ阻害剤からなる群より選択される薬物と一緒に投与される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
アテローム斑の形成、アテローム性の病変の形成、心筋梗塞、脳卒中、うっ血性心不全、細動脈機能、細動脈疾患、加齢が関係している細動脈疾患、アルツハイマー病が関係している細動脈疾患、慢性腎疾患が関係している細動脈疾患、高血圧が関係している細動脈疾患、多発梗塞性認知症が関係している細動脈疾患、クモ膜下出血が関係している細動脈疾患、末梢血管疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、喘息、特発性肺線維症、肺線維症、成人呼吸窮迫症候群、骨粗鬆症、ページェット病、冠動脈石灰化、関節リウマチ、節性多発性動脈炎、リウマチ性多発性筋痛、紅斑性狼瘡、多発性硬化症、ヴェーゲナー肉芽腫症、中枢神経系脈管炎(CNSV)、シェーグレン症候群、強皮症、多発性筋炎、AIDSによる炎症反応、細菌感染、真菌感染、ウイルス感染、寄生虫感染、インフルエンザ、鳥インフルエンザ、ウイルス性肺炎、内毒素ショック症候群、敗血症、敗血症症候群、外傷/創傷、臓器移植、移植によるアテローム性動脈硬化症、移植拒絶、角膜潰瘍、慢性/治癒していない創傷、潰瘍性大腸炎、再潅流損傷(予防および/または処置)、虚血性再潅流損傷(予防および/または処置)、脊髄損傷(軽減効果)、ガン、骨髄腫/多発性骨髄腫、卵巣ガン、乳ガン、結腸ガン、骨肉種、変形性関節症、炎症性腸疾患、アレルギー性鼻炎、悪液質、糖尿病、アルツハイマー病、埋め込まれた補綴物、生体膜の形成、クローン病、皮膚炎、急性および慢性の湿疹、乾癬、接触性皮膚炎、強皮症、I型糖尿病、II型糖尿病、若年発症型糖尿病、糖尿病の発症の予防、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、勃起障害、黄斑変性、多発性硬化症、腎症、神経障害、パーキンソン病、抹消血管疾患、および髄膜炎からなる群より選択される症状の処置における、表4、表5、または表6に列挙されるペプチドのアミノ酸配列またはレトロアミノ酸配列が含まれているペプチドの使用。
【請求項16】
アテローム斑の形成、アテローム性の病変の形成、心筋梗塞、脳卒中、うっ血性心不全、細動脈機能、細動脈疾患、加齢が関係している細動脈疾患、アルツハイマー病が関係している細動脈疾患、慢性腎疾患が関係している細動脈疾患、高血圧が関係している細動脈疾患、多発梗塞性認知症が関係している細動脈疾患、クモ膜下出血が関係している細動脈疾患、末梢血管疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫、喘息、特発性肺線維症、肺線維症、成人呼吸窮迫症候群、骨粗鬆症、ページェット病、冠動脈石灰化、関節リウマチ、節性多発性動脈炎、リウマチ性多発性筋痛、紅斑性狼瘡、多発性硬化症、ヴェーゲナー肉芽腫症、中枢神経系脈管炎(CNSV)、シェーグレン症候群、強皮症、多発性筋炎、AIDSによる炎症反応、細菌感染、真菌感染、ウイルス感染、寄生虫感染、インフルエンザ、鳥インフルエンザ、ウイルス性肺炎、内毒素ショック症候群、敗血症、敗血症症候群、外傷/創傷、臓器移植、移植によるアテローム性動脈硬化症、移植拒絶、角膜潰瘍、慢性/治癒していない創傷、潰瘍性大腸炎、再潅流損傷(予防および/または処置)、虚血性再潅流損傷(予防および/または処置)、脊髄損傷(軽減効果)、ガン、骨髄腫/多発性骨髄腫、卵巣ガン、乳ガン、結腸ガン、骨肉種、変形性関節症、炎症性腸疾患、アレルギー性鼻炎、悪液質、糖尿病、アルツハイマー病、埋め込まれた補綴物、生体膜の形成、クローン病、皮膚炎、急性および慢性の湿疹、乾癬、接触性皮膚炎、強皮症、I型糖尿病、II型糖尿病、若年発症型糖尿病、糖尿病の発症の予防、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、勃起障害、黄斑変性、多発性硬化症、腎症、神経障害、パーキンソン病、抹消血管疾患、および髄膜炎からなる群より選択される症状の処置のための医薬品の製造のための、表4、表5、または表6に列挙されるペプチドのアミノ酸配列またはレトロアミノ酸配列が含まれているペプチドの使用。
【請求項17】
ステントのフレームワークであってその中に形成された複数のレザーバーが含まれているステントのフレームワーク、および表4、表5、または表6に列挙されるペプチドのアミノ酸配列またはレトロアミノ酸配列が含まれているペプチドが含まれる、体内の血管に薬物を送達するためのステント。
【請求項18】
前記活性薬剤がポリマーの中に含まれている、請求項17に記載のステント。
【請求項19】
前記ステントのフレームワークに、金属をベースとするもの、またはポリマーをベースとするものが含まれる、請求項17に記載のステント。
【請求項20】
前記ステントのフレームワークのベースに、ステンレス鋼、ニチノール、タンタル、MP35N合金、白金、チタン、適切な生体適合性の合金、適切な生体適合性ポリマー、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される材質が含まれる、請求項17に記載のステント。
【請求項21】
前記レザーバーに微小孔が含まれている、請求項17に記載のステント。
【請求項22】
前記微小孔が約20ミクロンまたはそれ未満の直径を有している、請求項21に記載のステント。
【請求項23】
前記微小孔が約20ミクロンから約50ミクロンの範囲の直径を有している、請求項21に記載のステント。
【請求項24】
前記微小孔が約10から約50ミクロンの範囲の深さを有している、請求項21に記載のステント。
【請求項25】
前記微小孔が約50ミクロンの深さを有している、請求項21に記載のステント。
【請求項26】
前記微小孔が、前記ステントの内表面にある開口部と、ステントの外表面にある開口部を有しているステントのフレームワークを通り抜けて伸びる、請求項21に記載のステント。
【請求項27】
前記ステントのフレームワークの内表面上に配置されたキャップ層がさらに含まれており、前記キャップ層は、前記貫通孔の少なくとも一部をカバーしており、そして、前記ステントのフレームワークの内表面からの薬物ポリマー中の薬物の溶出速度を制御するための特徴を有するバリアを提供する、請求項21に記載のステント。
【請求項28】
前記レザーバーに、前記ステントのフレームワークの外表面に沿ったチャネルが含まれている、請求項17に記載のステント。
【請求項29】
前記ポリマーに、第1の薬学的特徴を有している第1の薬物ポリマーの第1層が含まれており、そして、前記ポリマー層には、第2の薬学的特徴を有している第2の薬物ポリマーが含まれている、請求項18に記載のステント。
【請求項30】
前記活性薬剤が含まれている前記ポリマーの間に配置されたバリア層がさらに含まれている、請求項18に記載のステント。
【請求項31】
前記ステントのフレームワークに接続されたカテーテルがさらに含まれている、請求項17に記載のステント。
【請求項32】
前記カテーテルに、前記ステントを展開させるために使用されるバルーンが含まれている、請求項31に記載のステント。
【請求項33】
前記カテーテルに、引っ込んで前記ステントを展開させる鞘が含まれている、請求項31に記載のステント。
【請求項34】
薬物ポリマーステントを製造する方法であって:ステントのフレームワークを提供する工程;前記ステントのフレームワークの中に複数のレザーバーを削って作る工程;表4、表5、または表6に列挙されるペプチドのアミノ酸配列またはレトロアミノ酸配列が含まれている1つ以上のペプチドを含む組成物を、少なくとも1つのレザーバーに適用する工程;および前記組成物を乾燥させる工程が含まれる、方法。
【請求項35】
さらに、前記乾燥させられた組成物にポリマー層を適用する工程;および前記ポリマー層を乾燥させる工程が含まれる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
血管の症状を処置する方法であって:
請求項17に記載のステントを体の血管の中に配置する工程;
前記ステントを展開させる工程;および、
前記ステントの少なくとも1つの表面から少なくとも1つの活性薬剤を溶出させる工程
が含まれる、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2008−539235(P2008−539235A)
【公表日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−508931(P2008−508931)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/014839
【国際公開番号】WO2006/118805
【国際公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【出願人】(500025503)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (26)
【出願人】(507356453)ザ ユーエービー リサーチ ファウンデーション (1)
【Fターム(参考)】