説明

点灯装置、照明器具および照明装置

【課題】点灯装置9の待機電力を略0Wにできるようにすることを目的とする
【解決手段】第1のスイッチ部SW1は例えば照明器具の引き紐が引っ張られている間だけオンになるスイッチであり、第2のスイッチ素子Q2はオフにされるまでオン状態を維持し、オンにされるまでオフ状態を維持するスイッチである。放電灯101の消灯時に点灯のために引き紐が引っ張られた際、第1のスイッチ部SW1が通電してマイクロコンピュータ160に整流回路110からの電力が供給される。マイクロコンピュータ160は電力供給を受けた起動時に第2のスイッチ素子Q2をオンにし、以後、第2のスイッチ素子Q2を介して電力の供給を受ける。そして、マイクロコンピュータ160は引き紐による消灯操作時に第2のスイッチ素子Q2をオフにして待機電力を略0Wにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、低待機電力の点灯装置、その点灯装置を備える照明器具およびその照明器具を備える照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、家庭用吊り下げ型器具に搭載されるインバータは、基板の中央部に樹脂製の筐体に大きな回転式接点が入ったACラインを切り離す機械スイッチ(プルスイッチ)を設け、スイッチの周囲に点灯回路を形成し、照明器具本体のバランスを保持する構造が一般的である。但し、プルスイッチは、形状が大きく、高価であり、引き紐を直接接続する為、基板への保持力が必要であった。
そこで、特許文献2に示すように、マイクロスイッチを使用することで、スイッチの形状を小さくでき、基板への保持力も不要となり、プルスイッチの上記課題を解消することができる。
【特許文献1】特開平2−257520号公報
【特許文献2】特開平7−85719号公報
【特許文献3】特開平4−206394号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、上記マイクロスイッチ及び特許文献3に示すように点灯スイッチの開閉操作が行われた場合、次の点灯モードに移行する、もしくは、段階的に明るさを変化させることは可能であるが、連続的に明るさを変化させることができないという課題がある。
また、連続的に明るさを変化させる手段として、リモコンを使用しているものがあるが、リモコン操作により消灯させた場合には、リモコンからの命令を受けるためにマイクロコンピュータを常時動作させるため、照明器具が消灯していても待機電力を必要とする、つまり、待機電力を略0Wにできないという課題がある。
【0004】
本発明は、例えば、点灯装置の待機電力を略0Wにできるようにすることを目的とする。
さらに、本発明は、照明の明るさを段階的に、および、連続的に変化できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の点灯装置は、放電灯を点灯させる放電灯点灯回路と、前記放電灯点灯回路に高周波電圧を出力するインバータ回路と、前記インバータ回路を制御して放電灯の点灯制御を行うマイクロコンピュータと、操作されている間だけオン状態を維持し、操作されていない通常時にはオフ状態を維持する第1のスイッチ素子と、オフにされるまでオン状態を維持し、オンにされるまでオフ状態を維持し、前記インバータ回路への入力電圧を自己の状態に合わせてオンオフする第2のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子のオンオフを第1スイッチ信号として検出し、検出した第1スイッチ信号を前記マイクロコンピュータに出力するスイッチ操作検出回路とを備え、前記マイクロコンピュータは、前記第1のスイッチ素子がオンになった際に前記第1のスイッチ素子を通じて電圧を入力して起動し、起動した際に前記第2のスイッチ素子をオンにして前記インバータ回路に電圧を供給させ、前記第2のスイッチ素子のオン中に前記第2のスイッチ素子を通じて電圧を入力して動作し、前記スイッチ操作検出回路から第1の特定パターンを持つ第1スイッチ信号を入力した場合に前記第2のスイッチ素子をオフにして前記インバータ回路への電圧の供給を遮断すると共に動作を終了することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、放電灯を点灯制御するマイクロコンピュータが動作中と動作終了後における第1のスイッチ素子の操作中だけ電圧の供給を受け、その他の待機中には電圧の供給を受けないため、例えば、点灯装置の待機電力を略0Wにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における照明器具1の外観を示す構成図である。
図2は、実施の形態1における照明器具1の内部構成図である。
実施の形態1における照明器具1の構成について、図1〜図2に基づいて以下に説明する。
【0008】
図1において、照明器具1は照明器具本体2、セード3(カバー)、引き紐4および引き紐ガイド5を備える。
照明器具本体2は、図2に示すように、取付具を用いて照明器具1を天井に取り付けるための天井取付部6とランプ7(放電灯、電球、LEDなどの光源)を取り付けるためのランプホルダ8とを備えると共に、ランプ7を点灯させる点灯装置9(図示省略)を内蔵する。点灯装置9については後述する。なお、照明器具本体2はランプ7が電気的に接続されるソケット(図示省略)を備え、ソケットは点灯装置9と電線により接続され、取り付けられたランプ7に点灯装置9が出力する電力を供給する。
セード3(カバー)は照明器具本体2の発光面側(ランプ7を取り付ける側、照明器具1の下側)に取り付けられ、照明器具本体2の内部を覆い隠す。
引き紐4は、後述する点灯装置9の第1のスイッチ部SW1と連動するように、照明器具本体2の裏面において点灯装置9に繋がる。つまり、後述する点灯装置9の第1のスイッチ部SW1は引き紐4が引かれている間だけオンになり、引き紐4が引かれていないときはオフである。
引き紐ガイド5は照明器具本体2から突出し、引き紐4を照明器具1の下方に下ろすようにガイドする。
【0009】
図3、図4および図5は、実施の形態1における照明器具本体2が備える点灯装置9の回路図である。
実施の形態1における点灯装置9について、図3、図4および図5に基づいて以下に説明する。
【0010】
図3において、点灯装置9は整流回路110、第1の電源回路120、第2の電源回路130、第2のスイッチ回路Q2、高周波制御回路140、スイッチ操作検出回路150、マイクロコンピュータ160、補助灯点灯回路170、外部スイッチSWEおよび外部スイッチ操作検出回路180を備える。
【0011】
整流回路110は、例えばダイオードブリッジDBで構成され、印加された商用電源ACの交流電圧から脈流電圧を得て、脈流電圧を高周波制御回路140に供給する。
【0012】
高周波制御回路140は、図3において、平滑コンデンサC1、インバータ回路13、放電灯点灯回路142を備える。
平滑コンデンサC1は整流回路110からの脈流電圧により充電され、インバータ回路13は整流回路110からの脈流電圧または平滑コンデンサC1により充電され平滑されることにより得られた直流電圧が供給される。以降、整流回路110からの脈流電圧および平滑コンデンサC1からの直流電圧を整流後の電圧とする。
インバータ回路13は、例えばスイッチ素子Q3およびスイッチ素子Q4(MOS−FET)で構成され、スイッチ素子Q3およびスイッチ素子Q4のオン/オフの切り替えにより整流後の電圧を放電灯101への高周波電源に変換する。
放電灯点灯回路142は、例えばインダクタL1、コンデンサC2およびコンデンサC3を直列に接続した共振回路を構成する。放電灯点灯回路142において、インダクタL1と放電灯101に並列に接続されているコンデンサC3とはLC直列共振して放電灯101に高電圧を印加して放電灯101を点灯させる。また、インダクタL1により放電灯101に流れる電流を抑制し、コンデンサC2により放電灯101に流れる直流成分をカットする。
【0013】
マイクロコンピュータ160はインバータ回路13を制御して放電灯101の点灯制御、消灯制御を行う。
【0014】
第1の電源回路120は、例えば直列に接続された抵抗R1、第1のスイッチ部SW1およびダイオードブリッジD1で構成され、第1のスイッチ部SW1がオンになることにより整流回路110からの商用電源ACの脈流電圧をマイクロコンピュータ160に電源として供給する。
第1のスイッチ部SW1は照明器具1の引き紐4が引かれている(操作されている)間だけオン状態を維持し、引き紐4が引かれていない通常時にはオフ状態を維持する。例えば、第1のスイッチ部SW1はマイクロスイッチで構成される。
【0015】
第2の電源回路130は、例えば直列に接続された抵抗R2およびダイオードD2で構成され、第2のスイッチ回路Q2がオンになることにより整流回路110からの商用電源ACの脈流電圧をマイクロコンピュータ160に電源として供給する。
第2のスイッチ回路Q2はマイクロコンピュータ160によりオフにされるまでオン状態を維持し、マイクロコンピュータ160によりオンにされるまでオフ状態を維持し、整流回路110からの脈流電圧を自己のオン/オフ状態に合わせて高周波制御回路140に供給する。第2のスイッチ回路Q2は1つのスイッチ素子で構成されてもよい。
【0016】
スイッチ操作検出回路150は第1のスイッチ部SW1に接続し、第1のスイッチ部SW1からの電圧の有無により第1のスイッチ部SW1のオン/オフを検出し、第1のスイッチ部SW1のオン/オフを示す第1スイッチ信号をマイクロコンピュータ160に出力する回路である。
【0017】
補助灯点灯回路170は豆電球のような補助灯102を点灯させるために補助灯102に電圧を供給する回路である。
放電灯101は主照明として周りを明るく照らす光源であり、補助灯102は副照明として主照明より小さい光束の明かりを灯す光源である。
【0018】
外部スイッチSWEは、例えば、居室の家庭用照明器具を点灯/消灯させる壁スイッチのことであり、商用電源ACから点灯装置9への電力の供給をオン/オフする。外部スイッチSWEがオン状態のときに、商用電源ACの電圧が点灯装置9に供給され、第1のスイッチ部SW1の操作が有効になる。外部スイッチSWEはオフにされるまでオン状態を維持し、オンにされるまでオフ状態を維持する。
【0019】
外部スイッチ操作検出回路180は、第1の電源回路120に接続し、第1の電源回路120からの電圧の有無により外部スイッチSWEのオン/オフを検出する。外部スイッチSWEがオフからオンに切り替わったのを検出した場合、外部スイッチ操作検出回路180はマイクロコンピュータ160に電源を供給してマイクロコンピュータ160を起動する。
【0020】
実施の形態1における点灯装置9は、第1の電源回路120、第2の電源回路130、第2のスイッチ回路Q2およびスイッチ操作検出回路150を備え、スイッチ操作検出回路150が検出した第1スイッチ信号に基づいてマイクロコンピュータ160を起動するものである。
【0021】
つまり、図3に示した点灯装置9の上記以外の構成についてその他の構成を取ってもよい。
例えば、図4に示すように、点灯装置9は高周波制御回路140に昇圧チョッパ回路143(昇圧チョッパ形アクティブフィルタ)を備えて昇圧した直流電圧をインバータ回路13に供給する構成であってもよい。昇圧チョッパ回路143はインダクタL2、ダイオードD3および昇圧チョッパ制御回路IC1(PFC:Power Factor Controller)を備えて整流回路110からの脈流電圧を平滑化し昇圧した直流電圧(整流後の電圧)をインバータ回路13に供給する。また、図4に示すように、点灯装置9は、マイクロコンピュータ160がインバータ制御回路191を介してインバータ回路13を制御してもよいし、昇圧チョッパ回路143およびインバータ回路13の電源となる第3の電源回路192を備えてもよい。例えば、第3の電源回路192はダイオードD4とコンデンサC4とを直列に接続し、昇圧チョッパ回路143およびインバータ回路13と並列に接続して構成される。
また例えば、図5に示すように、点灯装置9は、高周波制御回路140の代わりに、電圧の位相を制御して電球103の明るさを調整する位相制御回路149を備えてもよい。
以下、図3に示した点灯装置9の構成に基づいて説明する。
【0022】
図6は、実施の形態1における点灯装置9の点灯制御方法を示すフローチャートである。
点灯装置9の点灯制御方法として、実施の形態1の特徴であるマイクロコンピュータ160に対する電力の入出力について、図6に基づいて以下に説明する。
【0023】
<S110:第1スイッチオン処理>
まず、放電灯101の消灯時(点灯装置9がオフの時)において照明器具1の引き紐4が引かれているとき、第1のスイッチ部SW1はオンになり通電し、第1の電源回路120は整流回路110からの電圧を電源としてマイクロコンピュータ160に供給する。
ここで、第1のスイッチ部SW1は引き紐4が引かれている間だけオンとなり、引き紐4が手放された通常状態においてはオフとなる。つまり、引き紐4が引かれている間だけ第1の電源回路120はマイクロコンピュータ160に整流回路110からの電圧を供給する。
【0024】
<S120:マイクロコンピュータ起動処理>
第1の電源回路120が通電した際、マイクロコンピュータ160は第1の電源回路120からの電圧を電源として起動する。
【0025】
<S130:第2スイッチオン処理>
起動したマイクロコンピュータ160は第2のスイッチ回路Q2をオン状態にする。そして、第2のスイッチ回路Q2がオンであり通電している間、第2の電源回路130は整流回路110からの電圧をマイクロコンピュータ160に供給する。また、第2のスイッチ回路Q2が通電することにより整流回路110からの脈流電圧はインバータ回路13などを介して放電灯101に供給され、放電灯101は点灯する。
ここで、第2のスイッチ回路Q2はマイクロコンピュータ160によりオフにされるまでオン状態を維持する。つまり、第2のスイッチ回路Q2がオフにされるまでマイクロコンピュータ160は第2の電源回路130から電圧を供給され、動作する。つまり、引き紐4が手放されて第1のスイッチ部SW1がオフになっても、マイクロコンピュータ160は動作できる。
【0026】
<S140:第1スイッチ信号検出処理>
スイッチ操作検出回路150は照明器具1に対する利用者の引き紐4の操作を第1のスイッチ部SW1のオン/オフによる入力電圧の有無により検出し、検出した第1のスイッチ部SW1のオン/オフの継続時間や回数などを示す第1スイッチ信号をマイクロコンピュータ160に出力する。
以下、照明器具1に対する操作を第1のスイッチ部SW1の操作として説明する。
【0027】
<S150:点灯制御処理>
第2の電源回路130からの電圧を電源として稼働するマイクロコンピュータ160は、スイッチ操作検出回路150からの第1スイッチ信号が示す第1のスイッチ部SW1の操作継続時間や操作回数などに基づいて、所定の動作によりインバータ回路13を制御して放電灯101を点灯制御する。
例えば、マイクロコンピュータ160は、第1のスイッチ部SW1が短時間の操作(例えば、1秒以下の間オンにする操作)をされる度に放電灯101の調光率を段階的に切り換える段階調光制御や、第1のスイッチ部SW1が連続操作(継続してオンにする操作)をされている間、放電灯101の調光率を連続的に切り替える連続調光制御や、第1のスイッチ部SW1が特定の操作をされた際に補助灯102を点灯させる補助灯制御などを行う。
【0028】
<S160:消灯制御処理>
また、マイクロコンピュータ160は、スイッチ操作検出回路150から放電灯101および補助灯102を消灯させるための第1のスイッチ部SW1の操作を示す第1スイッチ信号を入力した場合、第2のスイッチ回路Q2をオフにする。
これにより、放電灯101への電圧の供給が断たれて放電灯101は消灯する。
また、マイクロコンピュータ160は第2の電源回路130からの電圧の供給が無くなるため動作を終了する。
つまり、マイクロコンピュータ160による消灯制御処理(S160)後、マイクロコンピュータ160の待機電力が略0Wとなるため、点灯装置9の消費電力は略0Wとなる。
【0029】
図7は、実施の形態1におけるマイクロコンピュータ160の機能構成図である。
実施の形態1におけるマイクロコンピュータ160の機能構成について、図7に基づいて以下に説明する。
【0030】
図7において、マイクロコンピュータ160は入力部16、制御判別部18、タイマ部17および記憶部19を備える。
【0031】
入力部16はスイッチ操作検出回路150が出力した第1スイッチ信号を入力し、入力した第1スイッチ信号を制御判別部18に出力する。
【0032】
制御判別部18は入力部16から入力した第1スイッチ信号の回数を第1のスイッチ部SW1の操作回数としてカウントし、また、入力部16から入力した第1スイッチ信号の入力に応じてタイマ部17を動作させて第1のスイッチ部SW1の操作継続時間を計る。
また、制御判別部18は第1のスイッチ部SW1の操作継続時間や操作回数に対応する点灯制御を記憶部19に予め記憶されている制御情報に基づいて判別する。
また、制御判別部18は判別した制御情報に基づいてインバータ回路13を制御して放電灯101を点灯制御し、また、補助灯点灯回路170を制御して補助灯102を点灯制御する。
また、制御判別部18は起動時に第2のスイッチ回路Q2をオンにし、また、放電灯101および補助灯102の消灯時に第2のスイッチ回路Q2をオフにする。
つまり、制御判別部18は上記点灯装置9の点灯制御方法(図6)における第2スイッチオン処理(S130)、点灯制御処理(S150)、消灯制御処理(S160)を実行する。
【0033】
タイマ部17は制御判別部18からの命令により第1のスイッチ部SW1の操作継続時間を計測する。
【0034】
記憶部19は第1のスイッチ部SW1の操作継続時間や操作回数に対応する点灯制御を示す制御情報や、制御判別部18がカウントした第1のスイッチ部SW1の操作回数や、タイマ部17が計測した第1のスイッチ部SW1の操作継続時間や、放電灯101および補助灯102の点灯状態情報や、その他マイクロコンピュータ160の点灯制御処理に用いる情報(例えば、フラグ)を記憶する。
【0035】
入力部16、制御判別部18およびタイマ部17はCPUにより実行される。また、記憶部19はメモリを用いて各種情報を記憶する。
【0036】
図8は、実施の形態1におけるマイクロコンピュータ160の点灯制御方法を示すフローチャートの一例である。
実施の形態1におけるマイクロコンピュータ160の点灯制御方法の一例として、利用者が短時間、照明器具1の引き紐4を引いて第1のスイッチ部SW1をオンにする度に放電灯101の明るさを段階的に変化させ、放電灯101を消灯させ、または、補助灯102を点灯させ、利用者が所定の時間、照明器具1の引き紐4を引いて第1のスイッチ部SW1のオン状態を継続させた場合に一定時間経過後に放電灯101を点灯または消灯させる点灯制御方法について、図8に基づいて以下に説明する。
【0037】
マイクロコンピュータ160は、利用者に照明器具1の引き紐4を引かれて第1のスイッチ部SW1が操作(スイッチオン)され、入力部16がスイッチ操作検出回路150から第1のスイッチ部SW1がオン状態であることを示す第1スイッチ信号を入力することにより動作を始める。
なお、放電灯101および補助灯102の消灯時に第1スイッチ信号を入力した場合、マイクロコンピュータ160の制御判別部18は第2のスイッチ回路Q2をオンにし、マイクロコンピュータ160は第2のスイッチ回路Q2が通電することにより第2の電源回路130から供給される電圧を電源として動作する。
以下、第1スイッチ信号を第1のスイッチ部SW1のオン状態を示す信号として説明する。
【0038】
<S210:初期化処理A>
入力部16が第1スイッチ信号を入力した際、制御判別部18はタイマ部17に第1のスイッチ部SW1の操作継続時間を計測するためのタイマT1を初期化(T1=0)させ(S211)、点灯/消灯タイマフラグDを初期化(D=0)する(S212)。
以下、第1のスイッチ部SW1の操作継続時間を「スイッチオン継続時間」として説明する。
【0039】
<S220:スイッチオン計測処理A>
次に、制御判別部18は入力部16が第1スイッチ信号を継続して入力しているか、つまり、第1のスイッチ部SW1がオン状態を継続しているか判定し(S221:スイッチ状態判定処理A)、第1のスイッチ部SW1がオン状態であればタイマ部17に特定の積算時間(例えば、100ミリ秒)をタイマT1に積算させる(S222:タイマT1積算処理A)。
タイマ部17はスイッチ状態判定処理A(S221)およびタイマ積算処理A(S222)に要する時間に相当する時間をタイマT1に積算する特定の積算時間とする。
制御判別部18は第1のスイッチ部SW1がオフ状態になるまでスイッチ状態判定処理A(S221)とタイマ積算処理A(S222)とを繰り返し、スイッチオン継続時間を計測する。
【0040】
<S230:スイッチオン継続時間判定処理A>
S221において第1のスイッチ部SW1のオフ状態を検出した場合、制御判別部18はタイマT1によりスイッチオン継続時間を判定する(S231、S232)。
【0041】
<S240:点灯切換処理A>
S231においてスイッチオン継続時間(タイマT1)が短時間(例えば、1秒以下)の場合、制御判別部18は記憶部19に記憶されている制御情報と放電灯101の点灯状態情報とに基づいて放電灯101の点灯状態を切り換える。
例えば、制御情報は「全光→調光→豆球→消灯」という点灯順序を示す。また、「全光」は調光率100%を示し、「調光」は調光率75%を示す。
このとき、制御判別部18は放電灯101の点灯状態情報が「全光」を示す場合には放電灯101を調光率75%で点灯させ、点灯状態情報が「調光」を示す場合には放電灯101を消灯して補助灯102(豆球)を点灯させ、点灯状態情報が「豆球」を示す場合には補助灯102も消灯させ、点灯状態情報が「消灯」を示す場合には放電灯101を調光率100%で点灯させる。
また例えば、制御情報が「全光(100%)→調光A(80%)→調光B(60%)→調光C(40%)→豆球→消灯」といった具合に複数段階の調光率により点灯順序を示し、制御判別部18が放電灯101を複数段階の調光率で点灯制御してもよい。
また、制御判別部18は放電灯101の点灯状態情報を切り換え後の放電灯101の点灯状態に更新する。
なお、制御判別部18は放電灯101の点灯状態情報を「消灯」に更新した際、つまり、放電灯101も補助灯102も消灯させた際、第2のスイッチ回路Q2をオフにし、マイクロコンピュータ160は第2の電源回路130からの電圧の供給が遮断され動作を終了する。
【0042】
ここで、点灯装置9は、第1のスイッチ部SW1のオン/オフに対して点灯切換処理A(S240)を実行するのと同様に、外部スイッチSWEのオン/オフに対して点灯切換処理Aを実行してもよい。つまり、実施の形態1における点灯装置9は、引き紐4の操作ではなく、外部スイッチSWEの操作により放電灯101の点灯状態を切り換えるプルレス操作を利用者に提供する。例えば、点灯装置9は以下のようにして外部スイッチSWEのオン/オフに対して点灯切換処理Aを実行する。
まず、外部スイッチ操作検出回路180は商用電源ACから点灯装置9への電圧の供給を制御する外部スイッチSWE(例えば、壁スイッチ)のオフからオンへの切り替えを外部スイッチ信号として検出する。
次に、外部スイッチ操作検出回路180は検出した外部スイッチ信号をスイッチ操作検出回路150に出力する。
次に、スイッチ操作検出回路150は外部スイッチ信号をマイクロコンピュータ160に出力する。
次に、マイクロコンピュータ160の入力部16はスイッチ操作検出回路150から外部スイッチ信号を入力し、入力した外部スイッチ信号を制御判別部18に出力する。
次に、制御判別部18は、入力部16から外部スイッチ信号を入力した時刻を外部スイッチSWEがオフからオンに切り替わった時刻として、電源が切られても記憶内容を保持する不揮発性メモリに記憶する。
同様にして、次に外部スイッチSWEがオフからオンに切り替わった時刻も不揮発性メモリに記憶される。
そして、制御判別部18は、前回に外部スイッチSWEがオフからオンに切り替わった時刻から今回外部スイッチSWEがオフからオンに切り替わった時刻までの時間を算出し、算出した時間が短時間(例えば、1秒以下)の場合に制御情報と点灯状態情報とに基づいて放電灯101の点灯状態を切り換える。
ここで、第1スイッチ信号と外部スイッチ信号とは異なる信号パターンを示し、区別できるものとする。
【0043】
<S250:点灯/消灯タイマ制御処理>
S232においてスイッチオン継続時間(タイマT1)が中程度の時間(例えば、1秒より長く2秒以下)の場合、制御判別部18は、所定時間の経過後に放電灯101を点灯させたり、所定時間の点灯後に放電灯101を消灯させたりする点灯/消灯タイマ制御処理を実行する。
ここで、利用者が中程度の時間、引き紐4を引いて第1のスイッチ部SW1のオン状態を継続させる操作は、点灯/消灯タイマ機能の起動を意味するものとする。
点灯/消灯タイマ制御処理(S250)の詳細については後述する。
【0044】
また、S232においてスイッチオン継続時間(タイマT1)が長時間(例えば、2秒より長い時間)の場合、制御判別部18は点灯制御処理を終了する。
【0045】
図9、図10は、実施の形態1における点灯/消灯タイマ制御処理(S250)を示すフローチャートである。
実施の形態1におけるマイクロコンピュータ160の制御判別部18が実行する点灯/消灯タイマ制御処理(S250)について、図9、図10に基づいて説明する。
【0046】
まず、図9に基づいて点灯/消灯タイマ制御処理(S250)の前処理(S300)について説明する。
【0047】
<S310:初期化処理B>
まず、制御判別部18は点灯/消灯タイマフラグDに点灯タイマ制御または消灯タイマ制御を実行することを示す値を設定し(D=1)(S311)、タイマ部17に点灯/消灯タイマを起動するためのタイマT2と点灯タイマまたは消灯タイマとして使用するタイマT3とを初期化(T2=0、T3=0)させる(S312)。
このとき、点灯/消灯タイマ制御の実行予告を利用者に通知するとよい。例えば、照明器具本体2にLEDなどのインジケータを備え、制御判別部18がインジケータを点灯させて、利用者の引き紐操作(例えば、1秒以上2秒以下のスイッチオン操作)により指定された点灯/消灯タイマ機能が働いていることを示すとよい。
【0048】
<S320:スイッチオン検出処理>
次に、制御判別部18は入力部16が新たに第1スイッチ信号を入力したか、つまり、第1のスイッチ部SW1がオフ状態からオン状態に移行したか判定する(S321)。
S321において第1のスイッチ部SW1のオン状態を検出した場合、制御判別部18はタイマ部17にスイッチオン継続時間を計測するためのタイマT1を初期化(T1=0)する(S322)。
【0049】
<S330:スイッチオン計測処理B>
S322においてタイマT1を初期化後、制御判別部18は、前記スイッチオン計測処理A(S220)と同様に、第1スイッチ信号に基づいて第1のスイッチ部SW1がオン状態を継続しているか判定し(S331)、タイマ部17にタイマT1の積算をさせる(S332)。
【0050】
<S340:スイッチオン継続時間判定処理B>
S321において第1のスイッチ部SW1のオフ状態を検出した場合、制御判別部18はタイマT1によりスイッチオン継続時間を判定する(S341、S342)。
【0051】
<S350:点灯切換処理B>
S341においてスイッチオン継続時間(タイマT1)が短時間(例えば、1秒以下)の場合、制御判別部18は、前記点灯切換処理A(S240)と同様に、放電灯101の点灯状態を切り換える。
但し、ここでは、制御判別部18は放電灯101および補助灯102を消灯させた場合であっても、点灯/消灯タイマ制御を行うため、第2のスイッチ回路Q2をオフにしないものとする。
【0052】
<S360:点灯/消灯タイマ解除処理>
S342においてスイッチオン継続時間(タイマT1)が長時間(例えば、3秒以上)の場合、制御判別部18は点灯/消灯タイマフラグDを初期化(D=0)して点灯/消灯タイマを解除し、点灯制御処理を終了する。
ここで、点灯/消灯タイマ制御中において、利用者が、例えば、3秒以上のような長時間、引き紐4を引いて第1のスイッチ部SW1のオン状態を継続させる操作は、点灯/消灯タイマ機能のキャンセルを意味するものとする。
このとき、点灯/消灯タイマフラグDの設定時(S311)と同様に、例えば、制御判別部18がインジケータを消灯することにより、利用者に点灯/消灯タイマ機能をキャンセルしたことを示すとよい。
【0053】
<S370:点灯/消灯タイマ待機処理>
制御判別部18は点灯/消灯タイマを起動させるためのタイマT2がスイッチオン検出処理(S320)から所定時間X(例えば、3秒以上)の経過を示すか判定し(S371)、所定時間を経過していないときはタイマT2の積算を行い(S372)、上記の処理(S320〜S360)を所定時間X繰り返す。
【0054】
次に、図10に基づいて点灯/消灯タイマ制御処理(S250)の実処理(S400)について説明する。
【0055】
<S410:タイマ制御判定処理>
まず、制御判別部18は記憶部19に記憶されている放電灯101の点灯状態情報に基づいて放電灯101(および補助灯102)が消灯しているか判定して点灯タイマ制御と消灯タイマ制御とのいずれの制御を行うか判定する。
【0056】
<S420:点灯タイマ制御処理>
S410において放電灯101(および補助灯102)が消灯している場合、制御判別部18は点灯タイマとして使用するタイマT3が所定時間(例えば、120分以上)の経過を示すか判定し(S421)、所定時間を経過していないときはタイマT3の積算を行い(S422)、所定時間を経過したときは放電灯101を点灯(例えば、全光点灯)(S423)して点灯制御処理を終了する。
【0057】
<S430:消灯タイマ制御処理>
また、S410において放電灯101(または補助灯102)が点灯している場合、制御判別部18は消灯タイマとして使用するタイマT3が所定時間(例えば、60分以上)の経過を示すか判定し(S431)、所定時間を経過していないときはタイマT3の積算を行い(S432)、所定時間を経過したときは放電灯101(または補助灯102)を消灯(S433)して点灯制御処理を終了する。
なお、制御判別部18は第2のスイッチ回路Q2をオフにし、マイクロコンピュータ160は動作を終了する。
【0058】
また、図10において、制御判別部18はタイマT3の所定時間の経過を待っている間(S420、S430)、図9における処理(S320、S330、S340、S360)と同様に、第1のスイッチ部SW1のオン状態を一定時間検出した場合に点灯/消灯タイマを解除する制御を行ってもよい。
【0059】
図11は、実施の形態1におけるマイクロコンピュータ160の点灯制御方法を示すフローチャートの一例である。
図8に示した点灯制御方法と異なる点灯制御方法の一例として、利用者が照明器具1の引き紐4を引いて第1のスイッチ部SW1のオン状態を継続させている間、放電灯101の明るさを連続的に変化させる点灯制御方法について、図11に基づいて以下に説明する。
【0060】
<S510:初期化処理D>
前記初期化処理A(S210)と同様に、入力部16が第1スイッチ信号を入力した際、制御判別部18はスイッチオン継続時間を計測するためのタイマT1を初期化(T1=0)する。
【0061】
<S520:スイッチオン継続時間判定処理D>
制御判別部18はタイマT1によりスイッチオン継続時間を判定し(S521)、スイッチオン継続時間(タイマT1)が所定時間(例えば、1秒以上)を経過していなければ第1スイッチ信号に基づいて第1のスイッチ部SW1がオン状態を継続しているか判定し(S522)、第1のスイッチ部SW1がオン状態を継続しているときはタイマ部17にタイマT1の積算(例えば、+100ミリ秒)をさせる(S523)。
【0062】
<S530:連続調光処理>
S521においてスイッチオン継続時間(タイマT1)が所定時間(例えば、1秒以上)を経過した場合、制御判別部18は、記憶部19に記憶されている現在の放電灯101の調光率と調光率の変化方向(調光率のアップ/ダウン)とに基づいて、放電灯101の調光率を所定量(例えば、±5%)変化させ、記憶部19に記憶されている現在の放電灯101の調光率を変化後の放電灯101の調光率に更新する。また、制御判別部18は調光率を上げたことにより変化後の放電灯101の調光率が所定の上限値(例えば、90%)になったときは記憶部19に記憶されている調光率の変化方向を「アップ」から「ダウン」に変更し、調光率を下げたことにより変化後の放電灯101の調光率が所定の下限値(例えば、50%)になったときは記憶部19に記憶されている調光率の変化方向を「ダウン」から「アップ」に変更する(S531)。
そして、制御判別部18は第1スイッチ信号に基づいて第1のスイッチ部SW1がオン状態を継続しているか判定し(S532)、第1のスイッチ部SW1がオン状態を継続している間、放電灯の調光率の変更(S531)を繰り返す。
【0063】
<S540:点灯切換処理D>
S522において第1のスイッチ部SW1のオフ状態を検出した場合、つまり、スイッチオン継続時間(タイマT1)が1秒未満の場合、制御判別部18は、前記点灯切換処理A(S240)と同様に、放電灯101の点灯状態を切り換える。
【0064】
上記マイクロコンピュータ160の点灯制御処理の説明において、制御判別部162は第1スイッチ信号に基づいて以下のような放電灯点灯制御を行っている。
(1)補助灯102が点灯時の短時間(例えば、1秒以下)の第1スイッチ信号(第1の特定パターンを持つ第1スイッチ信号の一例)を検出した場合において、補助灯102を消灯させ、第2のスイッチ回路Q2をオフし、マイクロコンピュータ160の動作を終了する制御。
(2)短時間の第1スイッチ信号(第2の特定パターンを持つ第1スイッチ信号の一例)を検出した場合において、放電灯101の調光率を段階的に変更させる制御。
(3)放電灯101が点灯時の短時間の第1スイッチ信号(第3の特定パターンを持つ第1スイッチ信号の一例)を検出した場合において、放電灯101を消灯させ、補助灯102を点灯させる制御。
(4)中時間(例えば、1秒以上2秒以下)の第1スイッチ信号(第4の特定パターンを持つ第1スイッチ信号の一例)を検出した場合において、所定の時間(例えば、60分)(第4の所定時間の一例)の経過後に点灯している放電灯101または補助灯102を消灯させる制御。
(5)中時間(例えば、1秒以上2秒以下)の第1スイッチ信号(第5の特定パターンを持つ第1スイッチ信号の一例)を検出した場合において、所定の時間(例えば、120分)(第5の所定時間の一例)の経過後に消灯している放電灯101を点灯させる制御。
(6)第1スイッチ信号を入力している間、放電灯101の明るさを連続的に変化させる制御。
【0065】
また、実施の形態1において以下のような放電灯点灯装置について説明した。また、以下のような放電灯点灯装置を備える照明器具について説明した。
【0066】
放電灯点灯装置(点灯装置9)は整流回路110、インバータ回路13、放電灯点灯回路142、マイクロコンピュータ160、第1の電源回路120、スイッチ操作検出回路150、第2のスイッチ回路Q2および第2の電源回路130を備える。
整流回路110は商用電源ACを整流する。
インバータ回路13は、整流回路110から得られる脈流電圧、脈流電圧を平滑コンデンサC1に充電する直流電圧または脈流電圧から昇圧チョッパ回路143により得られる直流電圧(整流後の電圧)を高周波電圧に変換する。
マイクロコンピュータ160は高周波電圧により放電灯101を点灯させる放電灯点灯回路142とインバータ回路13とを制御して放電灯101を点灯制御および消灯制御する。
第1の電源回路120はインピーダンス素子(抵抗R1)と操作することでON−OFFする第1のスイッチ部SW1とを備え、第1のスイッチ部SW1の出力からマイクロコンピュータ160の電源を得る。
スイッチ操作検出回路は第1のスイッチ部SW1のON−OFFを検出する。
第2のスイッチ回路Q2はインバータ回路13に脈流電圧を供給し、または、インバータ回路13への脈流電圧の供給を遮断する。
第2の電源回路130は第2のスイッチ素子の出力からマイクロコンピュータ160の電源を得る。
まず、第1のスイッチ部SW1が通電すると第1の電源回路120からの電源によりマイクロコンピュータ160が動作する。次に、マイクロコンピュータ160は第2のスイッチ回路Q2を駆動し、インバータ回路13に整流後の電圧を供給して放電灯101を点灯させる。次に、第2の電源回路130はマイクロコンピュータ160に電源を供給する。そして、マイクロコンピュータ160は第1のスイッチ部SW1の操作によりスイッチ操作検出回路150から予め設定した所定の信号(第1スイッチ信号)を検出した場合には第2のスイッチ回路Q2の駆動をオフさせる。
【0067】
また、放電灯点灯装置は放電灯101の点灯制御として、第1のスイッチ部SW1のスイッチの操作継続時間およびスイッチの操作回数をマイクロコンピュータ160にてカウントし、第1のスイッチ部SW1が予め設定した時間および回数で操作された場合には放電灯101の明るさを段階的に変化させる。
【0068】
また、放電灯点灯装置は放電灯101が点灯状態の時、第1のスイッチ部SW1のスイッチの操作継続時間およびスイッチの操作回数をマイクロコンピュータ160にてカウントし、第1のスイッチ部SW1が予め設定した時間および回数で操作された場合には放電灯101を消灯し、補助灯102を点灯させる。
【0069】
また、放電灯点灯装置は放電灯101が点灯状態の時、第1のスイッチ部SW1のスイッチの操作継続時間をマイクロコンピュータ160にてカウントし、第1のスイッチ部SW1が予め設定した時間継続して操作された場合には、放電灯101の明るさを連続的に変化させる。
【0070】
また、放電灯点灯装置は放電灯101が点灯状態の時、第1のスイッチ部SW1のスイッチの操作継続時間およびスイッチの操作回数をマイクロコンピュータ160にてカウントし、第1のスイッチ部SW1が予め設定した時間および回数でON−OFF操作された場合には放電灯101の消灯タイマをマイクロコンピュータ160にて制御する。
【0071】
また、放電灯点灯装置は放電灯101が消灯状態の時、第1のスイッチ部SW1のスイッチの操作継続時間およびスイッチの操作回数をマイクロコンピュータ160にてカウントし、第1のスイッチ部SW1が予め設定した時間および回数でON−OFF操作された場合には放電灯101の点灯タイマをマイクロコンピュータ160にて制御する。
【0072】
以下、実施の形態2以降において、上記実施の形態1で説明したマイクロコンピュータ160の点灯制御処理について、処理の詳細やその他の処理例を点灯装置9の動作として説明する。
実施の形態2以降では、上記実施の形態1における「放電灯101(または補助灯102)」、「第1のスイッチ部SW1」、「タイマT1」および「マイクロコンピュータ160」をそれぞれ、「ランプ7」、「スイッチSW」、「タイマT」、「制御部11」として説明する。
また、図において処理ステップを「S」で表す。例えば、「ステップ1」を図において「S1」と示す。
【0073】
実施の形態2.
図12は、本実施の形態の点灯装置9の動作を示すフローチャートのメインルーチンであり、図13(a)、(b)は点灯装置9の動作のうち、連続調光の動作を示すサブルーチン、図13(c)は点灯装置9の動作のうち、段調光の動作を示すサブルーチンである。
【0074】
(1)メインルーチン1.
引き紐4を引き、スイッチSWをオンするとタイマ部17のタイマTを初期化(ステップ1)して、タイマTが1秒以上であるか否かを判別する(ステップ2)。
【0075】
ステップ2でタイマTが1秒未満であるときは、スイッチSWがオンの状態(引き紐4を引いている状態)を継続しているかを判別(ステップ3)し、スイッチSWがオンの状態を継続しているときはタイマTに100m秒増加させる(ステップ4)。ここで、ステップ4で増加する時間を100m秒としたが、ステップ4で増加する時間はステップ2〜ステップ3にかかる時間によって適宜設定する。
【0076】
ステップ2でスイッチSWをオンしている時間が1秒以上であると判別したときは、記憶部19に記憶している調光率Mと調光変化の方向Cを読み出して(ステップ5)、メインルーチン2に移行する。
【0077】
ステップ3で、スイッチSWがオフ状態であるとき、サブルーチンDIMに移行する。
【0078】
(2)メインルーチン2.
調光変化の方向Cが上昇(UP)であるか判別(ステップ6)し、調光変化の方向Cが上昇であるとき、連続調光のサブルーチンCD1に移行し、調光変化の方向Cが降下であるとき、連続調光のサブルーチンCD2に移行する。
【0079】
(3)サブルーチンCD1.
調光率Mが予め設定される上限調光率であるかを判別(ステップ7)し、調光率Mが上限調光率でないとき調光率Mを5%増加(ステップ8)させ、増加した調光率Mに対応する制御信号をインバータ回路13に出力する(ステップ9)。
【0080】
ステップ7で調光率Mが上限調光率であるとき、調光変化の方向Cを降下(DOWN)にし(ステップ10)、調光率Mを5%減少(ステップ11)させて、減少した調光率Mに対応する制御信号をインバータ回路13に出力する(ステップ12)。
【0081】
(4)サブルーチンCD2.
調光率Mが予め設定される下限調光率であるかを判別(ステップ13)し、調光率Mが下限調光率でないとき調光率Mを5%減少(ステップ14)させ、減少した調光率Mに対応する制御信号をインバータ回路13に出力する(ステップ15)。
【0082】
ステップ15で調光率Mが下限調光率であるとき、調光変化の方向Cを上昇(UP)にし(ステップ16)、調光率Mを5%増加(ステップ17)させて、増加した調光率Mに対応する制御信号をインバータ回路13に出力する(ステップ18)。
【0083】
(5)メインルーチン3.
サブルーチンCD1またはサブルーチンCD2の処理後、スイッチSWがオンの状態(引き紐4を引いている状態)を継続しているかを判別(ステップ19)し、スイッチSWがオンの状態が継続しているときはステップ6に戻り、スイッチSWがオフ状態のときは調光率M、調光変化の方向Cを記憶部19に記憶(ステップ20)して、終了する。
【0084】
なお、上限調光率から下限調光率(または下限調光率から上限調光率)に到達する時間を短時間に設定すると所望の明るさに設定するのが難しく、また長時間に設定すると所望の明るさに設定するまで時間がかかる。
【0085】
したがって、上限調光率から下限調光率(または下限調光率から上限調光率)に到達する時間は10秒(調光率の変化速度7.5%/秒)〜15秒(調光率の変化速度5%/秒)程度に設定するのが望ましい。
【0086】
なお、この時間は上限調光率100%、下限調光率25%の場合であり、上限調光率と下限調光率の幅が狭い、例えば上限調光率を80%、下限調光率を40%にするときなどは、上限調光率から下限調光率までの時間を5秒〜8秒程度に設定するなど、上限調光率と下限調光率の調光率の幅に応じて適宜設定するとよい。
【0087】
(6)サブルーチンDIM.
インバータ回路13に出力している制御信号が全光点灯に対応する制御信号であるか判別(ステップ21)する。
【0088】
ステップ21で全光点灯であると判別するとき、記憶部19から調光率Mを読み出し(ステップ22)、調光率Mに対応する制御信号をインバータ回路13に出力(ステップ23)して、終了する。
【0089】
ステップ21で全光点灯でないと判別するとき、インバータ回路13に出力している制御信号が調光率Mに対応する制御信号であるか判別(ステップ24)する。
【0090】
ステップ24で調光率Mに対応する制御信号であると判別するとき、消灯に対応する制御信号をインバータ回路13に出力(ステップ25)して、終了する。
【0091】
ステップ24で調光率Mに対応する制御信号でないと判別するとき、全光点灯に対応する制御信号をインバータ回路13に出力(ステップ26)して、終了する。
【0092】
本実施の形態によれば、スイッチSWをオンしている期間、ランプ7の明るさを連続的に調光させて所望の明るさに設定でき、このときの明るさを調光率Mとして記憶部19に記憶させて、スイッチSWを短時間のオン/オフ操作することによってランプ7の点灯状態を全光→調光→消灯のように切り替える際の調光点灯状態を、ユーザーが設定する調光率Mとすることができるので、使用される空間の広さなど環境に応じる明るさに容易に設定できる。
【0093】
実施の形態3.
本実施の形態は、実施の形態2の図1〜図3に記載の照明器具及び点灯装置の構成と同じであり、点灯装置の動作が異なる。本実施の形態において、実施の形態2と同一な部分について同一符号を付し説明を省略し、異なる動作について詳細に説明をする。
【0094】
図14、図15は、本実施の形態の点灯装置の動作を示すフローチャートである。
【0095】
図14は、本実施の形態の点灯装置9の動作を示すフローチャートのメインルーチン、図15(a)は点灯装置9の動作のうち、ランプ7を点灯している調光率を判別する動作を示すサブルーチン、図15(b)、(c)は点灯装置9の動作のうち、連続調光の動作を示すサブルーチン、図15(d)は点灯装置9の動作のうち、段調光の動作を示すサブルーチンである。
【0096】
(1)メインルーチン1.
引き紐4を引き、スイッチSWをオンするとタイマ部17のタイマTを初期化(ステップ1)して、タイマTが1秒以上であるか否かを判別する。(ステップ2)
【0097】
ステップ2でタイマTが1秒未満であるときは、スイッチSWがオンの状態(引き紐4を引いている状態)を継続しているかを判別(ステップ3)し、スイッチSWがオンの状態を継続しているときはタイマTに100ms増加させる(ステップ4)。ここで、ステップ4で増加する時間を100msとしたが、ステップ4で増加する時間はステップ2〜ステップ3にかかる時間によって適宜設定する。
【0098】
ステップ3でスイッチSWがオフの状態であるとき、サブルーチンDIMに移行する。
【0099】
ステップ2でスイッチSWをオンしている時間が1秒以上であると判別したときは、記憶部19に記憶している調光率Mと調光変化の方向Cを読み出して(ステップ5)、サブルーチンCHKに移行する。
【0100】
(2)サブルーチンCHK.
ステップ5で記憶部19から読み出した調光率Mが70%以上であるかを判別(ステップ31)し、調光率Mが70%以上であるときは調光変化の方向Cを降下(DOWN)にして(ステップ32)、メインルーチン2に移行する。
【0101】
ステップ31で調光率Mが70%以上でないと判別するときは、調光率Mが40%以下であるかを判別(ステップ41)し、調光率Mが40%以下であるときは調光変化の方向Cを上昇(UP)にして(ステップ42)、メインルーチン2に移行する。
【0102】
ステップ41で調光率Mが40%以下でないと判別するときは、調光変化の方向Cを記憶部19から読み出した値として、メインルーチン2に移行する。
【0103】
(3)メインルーチン2.
調光変化の方向Cが上昇(UP)であるか判別(ステップ6)し、調光変化の方向Cが上昇であるとき、連続調光のサブルーチンCD1に移行し、調光変化の方向Cが降下であるとき、連続調光のサブルーチンCD2に移行する。
【0104】
(4)サブルーチンCD1.
調光率Mが予め設定される上限調光率であるかを判別(ステップ7)し、実施の形態2のサブルーチンCD1と同様の動作をする。そのため、実施の形態2と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0105】
(5)サブルーチンCD2.
調光率Mが予め設定される下限調光率であるかを判別(ステップ13)し、実施の形態2のサブルーチンCD2と同様の動作をする。そのため、実施の形態2と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0106】
(6)メインルーチン3.
サブルーチンCD1またはサブルーチンCD2の処理後、実施の形態2のメインルーチン3と同様の動作をする。そのため、実施の形態2と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0107】
(7)サブルーチンDIM.
ステップ3でスイッチSWがオフの状態であるとき、実施の形態2のサブルーチンDIMと同様の動作をする。そのため、実施の形態2と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0108】
本実施の形態によれば、実施の形態2と同様、スイッチSWをオンしている期間、ランプ7の明るさを連続的に調光させて所望の明るさに設定でき、このときの明るさを調光率Mとして記憶部19に記憶させて、スイッチSWを短時間のオン/オフ操作することによってランプ7の点灯状態を全光→調光→消灯のように切り替える際の調光点灯状態を、ユーザーが設定する調光率Mとすることができるので、使用される空間の広さなど環境に応じる明るさに容易に設定できる。
【0109】
また、点灯しているランプ7の調光率に応じて、調光変化の方向Cを切り替えるので、調光率が上限調光率に近くユーザーが暗くしたいとき、上限調光率の明るさを経由することなく、短時間に低い調光率に設定することができ、また、調光率が下限調光率に近くユーザーが明るくしたいとき、下限調光率の明るさを経由することなく、短時間に高い調光率に設定することができる。
【0110】
実施の形態4.
本実施の形態は、実施の形態2または実施の形態3の照明器具及び点灯装置の構成と同じであり、点灯装置の動作が異なる。本実施の形態において、実施の形態2または実施の形態3と同一な部分について同一符号を付して説明を省略し、異なる動作について、詳細に説明をする。
【0111】
図16は、本実施の形態の点灯装置9の動作をフローチャートのメインルーチン、図17(a)は点灯装置9の動作のうち、ランプ7を点灯している調光率を判別する動作を示すサブルーチン、図18は点灯装置9の動作のうち、調光変化の方向を切り替える動作を示すサブルーチン、図17(b)、(c)は点灯装置9の動作のうち、連続調光の動作を示すサブルーチン、図17(d)は点灯装置9の動作のうち、段調光の動作を示すサブルーチンである。
【0112】
(1)メインルーチン1.
引き紐4を引きスイッチSWをオンするとタイマ部17のタイマTを初期化(ステップ1)して、タイマTが1秒以上であるか否かを判別する。(ステップ2)
【0113】
ステップ2でタイマTが1秒未満であるときは、スイッチSWがオンの状態(引き紐4を引いている状態)を継続しているかを判別(ステップ3)し、スイッチSWがオンの状態を継続しているときはタイマTに100ms増加させる(ステップ4)。ここで、ステップ4で増加する時間を100msとしたが、ステップ4で増加する時間はステップ2〜ステップ3にかかる時間によって適宜設定する。
【0114】
ステップ3でスイッチSWがオフの状態であるとき、サブルーチンDIMに移行する。
【0115】
ステップ2でスイッチSWをオンしている時間が1秒以上であると判別したときは、記憶部19に記憶している調光率Mと調光変化の方向Cを読み出して(ステップ5)、サブルーチンCHKに移行する。
【0116】
(2)サブルーチンCHK.
ステップ5で記憶部19から読み出した調光率Mが70%以上であるかを判別(ステップ31)し、調光率Mが70%以上であるときは調光変化の方向Cを降下(DOWN)にして(ステップ32)、サブルーチンREVに移行する。
【0117】
ステップ31で調光率Mが70%以上でないと判別するときは、調光率Mが40%以下であるかを判別(ステップ41)し、調光率Mが40%以下であるときは調光変化の方向Cを上昇(UP)にして(ステップ42)、サブルーチンREVに移行する。
【0118】
ステップ41で調光率Mが40%以下でないと判別するときは、調光変化の方向Cを記憶部19から読み出した値として、サブルーチンREVに移行する。
【0119】
(3)サブルーチンREV.
チェッカNを「0」に設定(ステップ51)し、タイマ部17のタイマTを初期化する(ステップ52)。
【0120】
タイマTが0.2秒以上であるかを判別(ステップ53)し、タイマTが0.2秒以上のときはチェッカNを1にしてメインルーチン4に移行する(ステップ54)。ここで、チェッカNを1とするのは、連続調光の動作を継続するか、否かを判別するための識別符号であり、この実施の形態ではチェッカNが1のとき、連続調光の動作を継続することを示している。
【0121】
ステップ53で、タイマTが0.2秒未満であるときはスイッチSWがオン状態を継続しているかを判別(ステップ55)し、オン状態が継続しているときはタイマTに100msを加算する(ステップ56)。なお、ステップ56で加算する時間は、ステップ53、ステップ55で要する時間であり、100msに限定されない。
【0122】
ステップ55でスイッチSWがオフ状態であることを判別するとき、タイマ部17のタイマTを初期化(ステップ57)して、タイマTが3秒以上であるときはメインルーチン4に移行する(ステップ58)。
【0123】
ステップ58でタイマTが3秒未満であると判別するとき、スイッチSWがオンになったかを判別(ステップ59)し、オフ状態を継続しているときはタイマTに100msを加算する(ステップ60)。なお、ステップ60で加算する時間は、ステップ56と同様に、ステップ58、ステップ59で要する時間であり、100msに限定されない。
【0124】
ステップ59でスイッチSWがオンになったことを判別するとき、チェッカNを1にして(ステップ61)、調光変化の方向CがUPであるか判別する(ステップ62)。
【0125】
ステップ62で調光変化の方向CがUPであると判別するとき、調光変化の方向CをDOWNに替えて、ステップ52に戻る(ステップ63)。
【0126】
また、ステップ62で調光変化の方向CがDOWNであると判別するとき、調光変化の方向CをUPに替えて、ステップ52に戻る(ステップ64)。
【0127】
(4)メインルーチン4.
サブルーチンREVでチェックしたチェッカNが「1」であるかを判別し、「1」であると判別するときはメインルーチン2に移行して、「1」でない(「0」のとき)と判別するときは終了する。
【0128】
(5)メインルーチン2.
調光変化の方向Cが上昇(UP)であるか判別(ステップ6)し、調光変化の方向Cが上昇であるとき、連続調光のサブルーチンCD1に移行し、調光変化の方向Cが降下であるとき、連続調光のサブルーチンCD2に移行する。
【0129】
(6)サブルーチンCD1.
調光率Mが予め設定される上限調光率であるかを判別(ステップ7)し、実施の形態2のサブルーチンCD1と同様の動作をする。そのため、実施の形態2と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0130】
(7)サブルーチンCD2.
調光率Mが予め設定される下限調光率であるかを判別(ステップ13)し、実施の形態2のサブルーチンCD2と同様の動作をする。そのため、実施の形態2と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0131】
(8)メインルーチン3.
サブルーチンCD1またはサブルーチンCD2の処理後、実施の形態2のメインルーチン3と同様の動作をする。そのため、実施の形態2と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0132】
(9)サブルーチンDIM.
ステップ3でスイッチSWがオフの状態であるとき、実施の形態2のサブルーチンDIMと同様の動作をする。そのため、実施の形態2と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0133】
本実施の形態によれば、実施の形態2と同様、スイッチSWをオンしている期間、ランプ7の明るさを連続的に調光させて所望の明るさに設定でき、このときの明るさを調光率Mとして記憶部19に記憶させて、スイッチSWを短時間のオン/オフ操作することによってランプ7の点灯状態を全光→調光→消灯のように切り替える際の調光点灯状態を、ユーザーが設定する調光率Mとすることができるので、使用される空間の広さなど環境に応じる明るさに容易に設定できる。
【0134】
また、点灯しているランプ7の調光率に応じて、調光変化の方向Cを切り替えるので、調光率が上限調光率に近くユーザーが暗くしたいとき、上限調光率の明るさを経由することなく、短時間に低い調光率に設定することができ、また、調光率が下限調光率に近くユーザーが明るくしたいとき、下限調光率の明るさを経由することなく、短時間に高い調光率に設定することができる。
【0135】
また、連続調光しているときにスイッチSWを短時間のオフ/オン操作することによって、調光変化の方向を切り替え(反転)できるので、短時間にユーザーの所望の明るさに設定することができる。
【0136】
実施の形態5.
実施の形態2〜実施の形態4の照明器具及び点灯装置において、引き紐によってスイッチをオン/オフしてランプの点灯状態を切り替える場合について説明したが、本実施の形態は、リモコン送信器からの赤外線信号などの無線信号を受信する受信部を備えて、受信部で受信する信号に基づいて、ランプの点灯状態を切り替えるものである。
【0137】
本実施の形態において、実施の形態2〜実施の形態4と同一な部分について同一符号を付して説明を省略し、異なる動作について詳細に説明をする。
【0138】
本実施の形態のリモコン送信器及び照明器具の構造について説明する。
【0139】
図19〜図23は、本実施の形態のリモコン送信器及び照明器具の構造を示す図である。
【0140】
図19は、本実施の形態の照明装置を示す図であり、図19(a)はリモコン送信器を示す図であり、図19(b)は照明器具を示す図である。
【0141】
図19(a)は、リモコン送信器21は、リモコン本体22の前面部に操作ボタン23を有し、上部に赤外線を出力するLED24を備えている。
【0142】
図19(b)は、照明器具本体2の発光面に、ランプ7の光を拡散するセード3(カバー)を備える。
【0143】
図20はリモコン送信器21の内部構成を示すブロック図である。
【0144】
リモコン送信器21の操作ボタン23を押すと制御部25にオン信号が入力され、制御部25から点灯状態を切り替える切替信号が出力され、送信部26は切替信号を赤外線信号としてLED24を介して出力する。
【0145】
図21は、図19(b)の照明器具1からセード3を取り外した状態を示す図である。
【0146】
図22は、照明器具本体2の内部に備えられた点灯装置9の回路構成を示す回路図である。
【0147】
照明器具本体2には、天井への取付け部と、ランプ7を取り付けるランプホルダ8を備え、リモコン送信器21からの赤外線信号を受信する受信部27を備えている。
【0148】
また、照明器具本体2の内部にはランプ7を点灯するための点灯装置9を備え、受信部27内にリモコン受信回路28を備えている。
【0149】
リモコン受信回路28の出力端子は第1のスイッチ部SWに接続され、リモコン受信回路28は受信したリモコン信号に基づいて第1のスイッチ部SWのオン/オフを操作する。
つまり、本実施の形態のリモコン操作は実施の形態1における引き紐操作に相当する。
また、リモコン受信回路28は別電源(第4の電源回路、図示省略)から電力の供給を受けて動作するものとする。つまり、ランプ7が消灯し、第1のスイッチ部SWおよび第2のスイッチ回路Q2がオフであり、制御部11(マイクロコンピュータ160)に電力が供給されていないときにも、リモコン受信回路28は別電源から電力の供給を受けてリモコン信号の受信待機が行える。
【0150】
図23は、リモコン送信器21から送信する赤外線信号の状態を示す図である。
【0151】
このリモコン送信器21は、図23(a)に示すように操作ボタン23を押している(オン状態)期間はリモコン信号(赤外線信号)を送信し続ける。操作ボタン23を離したときは、図23(b)に示すようにリモコン信号の送信を停止するが、リモコン信号を送信中に操作ボタン23を離したときは、図23(c)に示すように送信中のリモコン信号を送信後、停止する。
【0152】
図24は、本実施の形態の点灯装置9の動作を示すフローチャートのメインルーチン、図25(a)は点灯装置9の動作のうち、ランプ7を点灯している調光率を判別する動作を示すサブルーチン、図25(b)、(c)は点灯装置9の動作のうち、連続調光の動作を示すサブルーチン、図25(d)は点灯装置9の動作のうち、段調光の動作を示すサブルーチン、図26は点灯装置9の動作のうち、調光変化の方向を切り替える動作を示すサブルーチンである。
【0153】
(1)メインルーチン101.
リモコン送信器21の操作ボタン23を押すと、リモコン信号が送信され、照明器具1の受信部27内にあるリモコン受信回路28がリモコン信号を受信するとタイマ部のタイマTを初期化(ステップ101)して、タイマTが1秒以上であるか否かを判別する。(ステップ102)
【0154】
ステップ102でタイマTが1秒未満であるときは、リモコン信号受信状態を継続しているかを判別(ステップ103)し、リモコン信号受信状態を継続しているときはタイマTに100ms増加させる(ステップ104)。ここで、ステップ104で増加する時間を100msとしたが、ステップ104で増加する時間はステップ102〜ステップ103にかかる時間によって適宜設定する。
【0155】
ステップ102でリモコン信号受信状態の時間が1秒以上であると判別したときは、記憶部19に記憶している調光率Mと調光変化の方向Cを読み出して(ステップ105)、サブルーチンCHKに移行する。
【0156】
(2)サブルーチンCHK.
ステップ105で記憶部19から読み出した調光率Mが70%以上であるかを判別(ステップ31)した後、実施の形態4のサブルーチンCHKと同様の動作をする。そのため、実施の形態4と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0157】
(3)サブルーチンREV.
チェッカNを「0」に設定(ステップ51)し、タイマ部17のタイマTを初期化する(ステップ52)。
【0158】
タイマTが0.2秒以上であるかを判別(ステップ53)し、タイマTが0.2秒以上のときはチェッカNを1にしてメインルーチン4に移行する(ステップ54)。ここで、チェッカNを1とするのは、連続調光の動作を継続するか、否かを判別するための識別符号であり、この実施の形態ではチェッカNが1のとき、連続調光の動作を継続することを示している。
【0159】
ステップ53で、タイマTが0.2秒未満であるときはリモコン信号受信状態を継続しているかを判別(ステップ155)し、リモコン信号受信状態が継続しているときはタイマTに100msを加算する(ステップ56)。なお、ステップ56で加算する時間は、ステップ53、ステップ155で要する時間であり、100msに限定されない。
【0160】
ステップ155でリモコン信号受信が途絶えた状態であることを判別するとき、タイマ部17のタイマTを初期化(ステップ57)して、タイマTが3秒以上であるときはメインルーチン4に移行する(ステップ58)。
【0161】
ステップ58でタイマTが3秒未満であると判別するとき、リモコン信号を受信しているかを判別(ステップ159)し、リモコン信号を受信していないときは、タイマTに100msを加算する(ステップ60)。なお、ステップ60で加算する時間は、ステップ57と同様に、ステップ58、ステップ159で要する時間であり、100msに限定されない。
【0162】
ステップ159でスイッチSWがオンになったことを判別するとき、チェッカNを1にして(ステップ61)、調光変化の方向CがUPであるか判別する(ステップ62)。
【0163】
ステップ62で調光変化の方向CがUPであると判別するとき、調光変化の方向CをDOWNに替えて、ステップ52に戻る(ステップ63)。
【0164】
また、ステップ62で調光変化の方向CがDOWNであると判別するとき、調光変化の方向CをUPに替えて、ステップ52に戻る(ステップ64)。
【0165】
(4)メインルーチン4.
サブルーチンREVの処理後、実施の形態4のメインルーチン4と同様の動作をする。そのため、実施の形態4と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0166】
(5)メインルーチン2.
メインルーチン4の処理後、実施の形態4のメインルーチン2と同様の動作をする。そのため、実施の形態4と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0167】
(6)サブルーチンCD1.
調光率Mが予め設定される上限調光率であるかを判別(ステップ7)し、実施の形態4のサブルーチンCD1と同様の動作をする。そのため、実施の形態4と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0168】
(7)サブルーチンCD2.
調光率Mが予め設定される下限調光率であるかを判別(ステップ13)し、実施の形態4のサブルーチンCD2と同様の動作をする。そのため、実施の形態4と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0169】
(8)メインルーチン103.
サブルーチンCD1またはサブルーチンCD2の処理後、リモコン信号受信状態を継続しているかを判別(ステップ119)し、リモコン信号受信状態が継続しているときはステップ6に戻り、リモコン信号を受信していない状態のときは調光率M、調光変化の方向Cを記憶部19に記憶(ステップ120)して、終了する。
【0170】
なお、上限調光率から下限調光率(または下限調光率から上限調光率)に到達する時間を短時間に設定すると所望の明るさに設定するのが難しく、また長時間に設定すると所望の明るさに設定するまで時間がかかる。
【0171】
したがって、上限調光率から下限調光率(または下限調光率から上限調光率)に到達する時間は10秒(調光率の変化速度7.5%/秒)〜15秒(調光率の変化速度5%/秒)程度に設定するのが望ましい。
【0172】
なお、この時間は上限調光率100%、下限調光率25%の場合であり、上限調光率と下限調光率の幅が狭い、例えば上限調光率を80%、下限調光率を40%にするときなどは、上限調光率から下限調光率までの時間を5秒〜8秒程度に設定するなど、上限調光率と下限調光率の調光率の幅に応じて適宜設定するとよい。
【0173】
(9)サブルーチンDIM.
ステップ103でリモコン信号を受信していない状態であるとき、実施の形態4のサブルーチンDIMと同様の動作をする。そのため、実施の形態4と同様の符号を付し、説明を省略する。
【0174】
本実施の形態によれば、実施の形態4と同様、リモコン送信器21の操作ボタン23をオンしている期間、ランプ7の明るさを連続的に調光させて所望の明るさに設定でき、このときの明るさを調光率Mとして記憶部19に記憶させて、操作ボタン23を短時間のオン/オフによってランプ7の点灯状態を全光→調光→消灯のように切り替える際の調光点灯状態を、ユーザーが設定する調光率Mとすることができるので、使用される空間の広さなど環境に応じる明るさに容易に設定できる。
【0175】
また、点灯しているランプ7の調光率に応じて、調光変化の方向を切り替えるので、調光率が上限調光率に近くユーザーが暗くしたいとき、上限調光率の明るさを経由することなく、短時間に低い調光率に設定することができ、また、調光率が下限調光率に近くユーザーが明るくしたいとき、下限調光率の明るさを経由することなく、短時間に高い調光率に設定することができる。
【0176】
また、連続調光しているときにスイッチSWを短時間のオフ/オン操作することによって、調項変化の方向を切り替え(反転)できるので、短時間にユーザーの所望の明るさに設定することができる。
【0177】
なお、蛍光灯が発する赤外線の影響によって、リモコン送信器21からのリモコン信号が受信しにくいことがあるため、操作ボタンを1度押すとリモコン送信器から5回連続で同じリモコン信号を送信して、確実に受信部27で受信するようにしている。
【0178】
このようなリモコン送信器に対応するように、受信を開始してから5回目までのリモコン信号では連続調光のフローチャートの動作はせず、6回目のリモコン信号から連続調光の信号としてカウントを開始するようにしてもよい。なお、6回目のリモコン信号から連続調光の信号としてカウントする場合を説明したが、3回目または7回目のリモコン信号から連続調光の信号としてもカウントするようにしてもよいが、20回からなどとすると、ユーザーがリモコン送信器を操作してから連続調光を開始するまでに時間を要するため、3〜10回程度からリモコン信号を受信していると判別してカウントを開始するようにするとよい。
【0179】
また、実施の形態2〜実施の形態5において、ランプ7を放電灯とした場合を説明したが、点灯装置9の制御方式を位相制御にして白熱電球などの明るさを制御してもよいし、点灯装置9の制御方式を定電流制御にして負荷回路に流れる電流を制御してLEDなどの明るさを制御してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0180】
【図1】実施の形態1における照明器具1の外観を示す構成図。
【図2】実施の形態1における照明器具1の内部構成図。
【図3】実施の形態1における照明器具本体2が備える点灯装置9の回路図。
【図4】実施の形態1における照明器具本体2が備える点灯装置9の回路図。
【図5】実施の形態1における照明器具本体2が備える点灯装置9の回路図。
【図6】実施の形態1における点灯装置9の点灯制御方法を示すフローチャート。
【図7】実施の形態1におけるマイクロコンピュータ160の機能構成図。
【図8】実施の形態1におけるマイクロコンピュータ160の点灯制御方法を示すフローチャートの一例。
【図9】実施の形態1における点灯/消灯タイマ制御処理(S250)を示すフローチャート。
【図10】実施の形態1における点灯/消灯タイマ制御処理(S250)を示すフローチャート。
【図11】実施の形態1におけるマイクロコンピュータ160の点灯制御方法を示すフローチャートの一例。
【図12】実施の形態2を示す点灯装置のフローチャートである。
【図13】実施の形態2を示す点灯装置のフローチャートである。
【図14】実施の形態3を示す点灯装置のフローチャートである。
【図15】実施の形態3を示す点灯装置のフローチャートである。
【図16】実施の形態4を示す点灯装置のフローチャートである。
【図17】実施の形態4を示す点灯装置のフローチャートである。
【図18】実施の形態4を示す点灯装置のフローチャートである。
【図19】実施の形態5を示す照明装置の構成図である。
【図20】実施の形態5を示すリモコン送信器のブロック図である。
【図21】実施の形態5を示す照明器具の内部構成図である。
【図22】実施の形態5を示す点灯装置の回路図である。
【図23】実施の形態5を示す操作ボタンの操作とリモコン信号の出力との関係を示す図である。
【図24】実施の形態5を示す点灯装置のフローチャートである。
【図25】実施の形態5を示す点灯装置のフローチャートである。
【図26】実施の形態5を示す点灯装置のフローチャートである。
【符号の説明】
【0181】
1 照明器具、2 照明器具本体、3 セード、4 引き紐、5 引き紐ガイド、6 天井取付部、7 ランプ、8 ランプホルダ、9 点灯装置、11 制御部、13 インバータ回路、16 入力部、17 タイマ部、18 制御判別部、19 記憶部、21 リモコン送信器、22 リモコン本体、23 操作ボタン、24 LED、25 制御部、26 送信部、27 受信部、28 リモコン受信回路、101 放電灯、102 補助灯、103 電球、110 整流回路、120 第1の電源回路、130 第2の電源回路、140 高周波制御回路、143 昇圧チョッパ回路、149 位相制御回路、150 スイッチ操作検出回路、160 マイクロコンピュータ、170 補助灯点灯回路、180 外部スイッチ操作検出回路、191 インバータ制御回路、192 第3の電源回路、AC 商用電源、DB ダイオードブリッジ、L1,L2 インダクタ、D1,D2,D3,D4,D5 ダイオード、SW1 第1のスイッチ部、Q2 第2のスイッチ回路、Q3,Q4 スイッチ素子、IC1 昇圧チョッパ制御回路、C1 平滑コンデンサ、C2,C3,C4 コンデンサ、SW スイッチ、R1,R2 抵抗、SWE 外部スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を点灯させる点灯回路と、
前記点灯回路を制御して光源の点灯制御を行うマイクロコンピュータと、
操作されている間だけオン状態を維持し、操作されていない通常時にはオフ状態を維持する第1のスイッチ部と、
オフにされるまでオン状態を維持し、オンにされるまでオフ状態を維持し、前記点灯回路への入力電圧を自己の状態に合わせてオンオフする第2のスイッチ回路と、
前記第1のスイッチ部のオンオフを第1スイッチ信号として検出し、検出した第1スイッチ信号を前記マイクロコンピュータに出力するスイッチ操作検出回路とを備え、
前記マイクロコンピュータは、
前記第1のスイッチ部がオンになった際に前記第1のスイッチ部を通じて電圧を入力して起動し、起動した際に前記第2のスイッチ回路をオンにして前記点灯回路に電圧を供給させ、前記第2のスイッチ回路のオン中に前記第2のスイッチ回路を通じて電圧を入力して動作し、前記スイッチ操作検出回路から第1の特定パターンを持つ第1スイッチ信号を入力した場合に前記第2のスイッチ回路をオフにして前記点灯回路への電圧の供給を遮断すると共に動作を終了する
ことを特徴とする点灯装置。
【請求項2】
前記マイクロコンピュータは前記スイッチ操作検出回路から第2の特定パターンを持つ第1スイッチ信号を入力した場合に光源の明るさを段階的に変化させることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
【請求項3】
前記点灯装置は、さらに、補助灯を点灯させる補助灯点灯回路を備え、
前記マイクロコンピュータは前記スイッチ操作検出回路から第3の特定パターンを持つ第1スイッチ信号を入力した場合に前記点灯回路を制御して光源を消灯させ、前記補助灯点灯回路を制御して補助灯を点灯させることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
【請求項4】
前記マイクロコンピュータは前記スイッチ操作検出回路から第1スイッチ信号を入力している間、光源の明るさを連続的に変化させることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
【請求項5】
前記マイクロコンピュータは前記スイッチ操作検出回路から第4の特定パターンを持つ第1スイッチ信号を入力した場合に光源を第4の所定時間の経過後に消灯させることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
【請求項6】
前記マイクロコンピュータは前記スイッチ操作検出回路から第5の特定パターンを持つ第1スイッチ信号を入力した場合に光源を第5の所定時間の経過後に点灯させることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
【請求項7】
前記マイクロコンピュータは前記スイッチ操作検出回路から入力した第1スイッチ信号に基づいて第1のスイッチ部をオンにする操作の継続時間と第1のスイッチ部をオンにする操作の回数とを計測し、計測した操作の継続時間と操作の回数とが表すパターンに基づいて光源を点灯制御することを特徴とする請求項1〜請求項6いずれかに記載の点灯装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項7いずれかに記載の点灯装置と、前記点灯装置と電線により接続され、光源を取り付けると共に前記点灯装置が出力する電力を前記光源に供給するソケットとを備える照明器具本体と、
前記点灯装置の前記第1のスイッチ部を操作する引き紐と
を有する照明器具。
【請求項9】
請求項1〜請求項7いずれかに記載の点灯装置と、前記点灯装置と電線により接続され、光源を取り付けると共に前記点灯装置が出力する電力を前記光源に供給するソケットと、信号を受信し、受信した信号に応じて前記点灯装置の前記第1のスイッチ部を操作するリモコン受信部とを備える照明器具本体と、前記点灯装置の前記第1のスイッチ部を操作する引き紐とを有する照明器具と、
前記照明器具の前記リモコン受信部に前記第1スイッチ部を操作する信号を送信するリモコン送信器と
を有することを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2009−4206(P2009−4206A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−163359(P2007−163359)
【出願日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(390014546)三菱電機照明株式会社 (585)
【Fターム(参考)】