生体情報授受方法およびそのシステム
【課題】携帯電話が患者である所持者の生体異常を検出した場合、異常状態を携帯電話から病院または医師に確実かつ迅速に通知できる。
【解決手段】携帯端末10が、生体情報を記憶してその異常の判定を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する場合、異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備し、外部の情報読取り器30または携帯端末50から駆動を受けた際に非接触ICから非接触無線通信により異常情報を送信する非接触ICを有し、異常情報には少なくとも異常情報の通報先を含み、例えば、情報読取り器30は、近接した携帯端末の非接触無線通信を駆動して当生体情報を含む異常情報を読取りし、読取りした異常情報を上記通報先に通報する。
【解決手段】携帯端末10が、生体情報を記憶してその異常の判定を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する場合、異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備し、外部の情報読取り器30または携帯端末50から駆動を受けた際に非接触ICから非接触無線通信により異常情報を送信する非接触ICを有し、異常情報には少なくとも異常情報の通報先を含み、例えば、情報読取り器30は、近接した携帯端末の非接触無線通信を駆動して当生体情報を含む異常情報を読取りし、読取りした異常情報を上記通報先に通報する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話により生体情報を授受する方法およびそのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話へ生体情報を蓄積し、その情報を電子データとして医療機関等へ送信することにより、患者の健康管理に利用することは、既に提案されている。
【0003】
例えば、特開2006−247005号公報(特許文献1)では、IC(集積回路)を搭載した携帯電話に医療器で測定の検査結果を転送して携帯電話の画面に表示し、利用者が医療対処を必要とする場合にはメールでデータを医師に転送して指示を仰いでいる。また、特開2007−286947号公報(特許文献2)では、携帯電話で受けた測定情報を健康維持管理センターに送り、健康維持管理センターが測定情報に基づく管理センターからの提供情報を作成してその携帯電話へ返送している。更に、特開2002−102179号公報(特許文献3)では、生体の異常が認められた場合、携帯電話の振動などで所持者に通知すると共に医院、医師などに知らせることのできる所定の端末に電話またはメールにより外部に通報する生体情報測定機能付き携帯電話が開示されている。
【0004】
上述した技術によれば、生体に異常が発生した際に、所持して自己の生体情報を記録する携帯電話で自動的に外部に電話またはメールで通知することができる。しかし、実際の緊急時には迅速な医療機関等への連絡が必要となるだけでなく、意識を失う等により本人自身では連絡ができない状況に陥ることも考えられる。
【0005】
すなわち、生体の異常を検出した場合、異常情報を携帯電話から病院または医師に確実かつ迅速に通知する必要があるが、上述の技術では、携帯電話から携帯電話網を介して生体の異常情報の通知を自動的に発信しても、本人が意識を失うような事態では通知達成の確認が取れない。
【0006】
例えば、特開平10−155749号公報(特許文献4)で開示されるように、病人の意識がなくても、生体情報の異常を監視センターまたは介護者に知らせることができる。この場合では、病院内が対象であり、看護師の常駐が前提のため、即時の対応が可能である。しかし、街頭における異常発生には即時の対応はできない。
【0007】
この改善策として、例えば、特開2003−109160号公報(特許文献5)に開示された技術がある。この特許文献5では、携帯電話のような無線端末が、生体センサから近距離無線通信により生体情報を受信し、異常を検出した際には別の近距離無線通信を介して他の無線端末に救助要請している。これらの近距離無線通信は、10メートル以内であれば障害物があっても通信可能なBluetooth(登録商標)などが使用されている。そのため、救助要請は、周囲の緊急呼出し受付機能付き無線端末で受付け可能であり、直ちに対処可能である。
【0008】
例えば、図1に示されるように、緊急呼出し機能付き携帯端末110が人体センサ120から受けた生体情報を記憶し異常を判定した際に緊急情報を、近距離無線通信により発信する。呼出し受付け機能付き携帯端末130はその緊急情報を可聴/可視で受付けする機能を有し、携帯端末130の所持者は携帯端末110から受けた緊急情報に基づく処理を行うことができる。また、携帯端末110は、広域無線通信網を介して予め設定された救急医療センター140に緊急呼出し通知を行う。それ故、救急医療センター140から携帯端末110へ可聴/可視で対処法を通知することができる。
【0009】
しかしながら、救助要請内容は、携帯端末での画面による文字表示およびスピーカからの音声に依存するので、その処置手順は電話によるダイヤル発信にしても、未だ確実かつ迅速とはいい難い。更に、携帯端末は、緊急呼出し機能だけでなく、その相手として緊急呼出し受付け機能を持つ必要がある。
【0010】
【特許文献1】特開2006−247005号公報
【特許文献2】特開2007−286947号公報
【特許文献3】特開2002−102179号公報
【特許文献4】特開平10−155749号公報
【特許文献5】特開2003−109160号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
解決しようとする課題は、生体の異常を検出した場合、異常状態を携帯電話から病院または医師に確実かつ迅速に通知する必要があるが、上述の技術では、戸外で携帯電話から携帯電話網のような広域無線通信網を介して生体の異常通知を自動的に発信しても、本人が意識を失うような事態では通知達成の確認が取れない。また、救助要請内容は、携帯端末での画面による文字表示およびスピーカからの音声に依存するので、その処置手順は電話によるダイヤル発信が必要などの問題がある。更に、本人以外の他者が携帯電話を持たない場合または携帯電話を所持していても緊急呼出し受付け機能を持たない場合には、緊急呼出し中の携帯電話の種類によって装置の構成や操作方法が異なることから、速やかな情報取得が必要な緊急状況において、他者が患者自身の携帯電話を操作/閲覧することは容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、携帯電話が患者である所持者の生体異常を検出した場合、異常状態を携帯電話から病院または医師に確実かつ迅速に通知するため、所有者以外の者がその携帯電話から異常状態を所定の通報先に通知できることを目的とする。
【0013】
そのため、本発明は、携帯電話を含む携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する生体情報授受システムであって、前記携帯端末が、前記異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備することを主要な特徴とする。
【0014】
この非接触無線通信には、IC(集積回路)カードまたはRFID(Radio Frequency Identification)タグが用いられるので、無電源状態でも外部の読取り器から駆動を受けた際に前記異常情報を送信可能である。
【0015】
その読取り器は、近接したICカードまたはRFIDタグの非接触無線通信を駆動して内部に記憶されたデータ情報を読取りするものであって、本発明では、更に、上記異常情報に含まれる通報先へこの異常情報を送信する機能を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の生体情報授受方法およびそのシステムは上記構成を有するので、例えば、非接触無線通信には「FeliCa」(登録商標)、「SuiCa」(登録商標)などのICカードに使用されるICが搭載される。また、その読取り器には、異常情報の読取り機能を付加することにより、街角の多くの場所に存在するコンビニエンスストアなどに設置されたカード精算機およびその機能の付加された携帯端末が利用できる。
【0017】
そのため、緊急警報を可聴/可視で発する携帯端末を発見または認識した者がその携帯端末の所持者以外でも、例えば、その携帯端末の表示画面の指示に基づいて、上記読取り器で異常情報を読み取らせることができる。その結果、異常情報が通報先を含むことにより、異常情報は指定される通報先、例えば医療機関、担当医師などに速やかにかつ確実に通信網を介して送信される。更に、異常情報は、携帯端末から読取り器に直接読み取られるので、患者または所持者以外に異常情報に含まれるデータ情報が漏洩することはないに等しい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、携帯電話が患者である所持者の生体異常を検出した場合、異常状態を携帯電話から病院または医師に確実かつ迅速に通知するため、所有者以外の者が所定の通報先に所有者の携帯電話から異常状態を通知できるという目的を実現した。
【0019】
次に、本発明の実施例の構成について図面を参照して詳細に説明する。図面で示されるブロックの分離併合は、本発明の趣旨または機能を満たす限り自由であり、下記の説明が本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0020】
本発明の実施例1について図2を参照して説明する。
【0021】
実施例1では、緊急呼出し機能付の携帯端末10、人体センサ20、情報読取り器30および救急医療センター40が含まれる。
【0022】
携帯端末10は、例えば上記特許文献に開示される携帯電話の機能を有しており、人体センサ20からの測定データを受けて逐次記録し、蓄積された測定データを所定の条件と比較して異常を判定し、異常を検出した際に外部に緊急警報を可聴/可視で発すると共に異常情報を生成する。本発明の携帯端末10は、更に、ICカードに用いられる非接触無線通信用の集積回路を非接触ICとして有する。このICは、電源を持たず、例えば10cm程度以内の近距離または接触により読取り器からの電波を受けて駆動し、記録蓄積されているデータを無線で送信する。送信されるデータには、生体情報の異常データ、通報先、および限定されたデータのみが含まれ、異常情報として形成される。非接触無線通信用のICとしてはRFIDタグのものを使用することもできる。異常情報は、後述するようにそのデータの漏洩を困難にしているが、万一の漏洩を配慮してデータ限定するものである。携帯端末10の非接触ICは、人体情報の異常を検出した際にのみ読取り器からの電波を受けて駆動する。
【0023】
人体センサ20は、人体の所定箇所にあり、時々刻々または定期的に携帯端末10に測定データを送信する。携帯端末10と人体センサ20との間は、上記特許文献2に説明されているように、ケーブルによる直結、ICカードを利用した接触/非接触の無線通信、近距離無線通信、など種々の手段が用いられる。ここで用いられるICカードを利用した無線通信は、携帯端末が人体情報の読取り器となるものである。
【0024】
情報読取り器30は、例えば「FeliCa」(登録商標)、「SuiCa」(登録商標)などのICカードに使用されるICとの間で非接触無線通信が可能なもので、街角の多くの場所に存在するコンビニエンスストアなどに設置されたカード精算機を利用することができる。すなわち、情報読取り器30は、近接した非接触無線通信用ICを電波誘導で駆動して蓄積された異常情報を読取りして記録できる。最近は「SuiCa」(登録商標)もコンビニエンスストアで利用可能であり、駅の改札口と共に利用範囲が増大して利便性に富む。
【0025】
本発明による情報読取り器30は、従来の上記機能に更に次の機能が追加されている。すなわち、情報読取り器30は、読取りした情報から所定の異常情報を緊急情報として検出し、異常情報に含まれる通報先、例えば救急医療センター40にその異常情報を自動的に送信する。従って、コンビニエンスストアまたは駅の改札口などでスタンドアローン設置されている場合、広域無線通信網、例えば携帯電話網、移動通信無線網、近距離無線網などへアクセスする送信機能が配備される。また、売上情報を収集するシステムに構築されている場合、緊急情報は、管理センターまで送信され所定の処理を行う構成であってもよい。
【0026】
救急医療センター40が図示される通報先となっているが、緊急通報先は、医療センターの担当部局、担当医師、家族、救急車要請先などが適切である。更に、緊急事態の状況により、複数の通報先に一斉配信することが可能である。
【0027】
このような構成により、スピーカなどからの音声、ランプ点滅などの可聴/可視で緊急警報を発生している携帯端末の発見者は、その携帯端末の表示画面で、例えば「この携帯端末を緊急警報受付けのICカード読取り器に接触させてください。」とのメッセージを読むことができる。したがって、発見者がその携帯端末を例えば近くのコンビニエンスストアの緊急警報受付け可能な精算機で画面に接触させた場合、携帯端末の異常情報は、その精算機で読み取られ、指定された通報先に自動的に送信される。
【0028】
その結果、患者の所持者が意識不明であっても、異常情報は最短時間で確実に所定の通報先に届けられる。その際、異常情報の内容は発見者に知られることがなく、秘密が保持される。念のため異常情報に含むデータは最小限に限定することが望ましい。また、患者本人に意識があれば処理の選択が可能なので、救急車の呼出しなどの異常時の処理も異常情報に含めることができる。
【0029】
また、送信される異常情報は、業界団体のIMC(Internet Mail Consortium)によって標準化されるフォーマット、例えば「vCard」のように、インターネット技術の標準化団体IETF(Internet Engineering Task Force)によって勧告される標準のパッケージに形成されることが望ましい。これにより統一される場合、本発明の適用範囲および応用範囲は広くなる。
【実施例2】
【0030】
本発明の実施例2について上記同様、図2を参照して説明する。
【0031】
図2の実施例は、情報読取り器30の代わりに呼出し受付け機能付の携帯端末50を用いて所定の通報先に異常情報を送信している。
【0032】
すなわち、携帯端末50は、例えば「FeliCa」(登録商標)、「SuiCa」(登録商標)などのICカードに使用されるICとの間で非接触無線通信が可能な読取り機能を有し、近接した携帯端末10の非接触無線通信用ICを電波誘導で駆動して蓄積された異常情報を読取りして記録できる。したがって、携帯端末50は、読取りした情報から所定の異常情報を緊急情報として検出した際、異常情報に含まれる通報先、例えば救急医療センター40にその異常情報を自動的に送信することができる。すなわち、上記情報読取り器30の精算機に対し追加した機能と同等の機能を含むものである。
【0033】
従って、発見者がこの携帯端末50を所持している場合には、その発見場所で携帯端末10と携帯端末50とを重ね合わせることにより、発生した異常情報を所定の通報先に自動的に送信することができる。すなわち、通報の迅速性が増加する。
【実施例3】
【0034】
本発明の実施例3について図3を参照して説明する。
【0035】
図3に示される携帯端末60は、図2における携帯端末10と携帯端末50との機能を併せ持つものである。図示される部分は本発明に係る部分のみであり、携帯端末として必須の構成要素でも省略されているものがある。また、本実施例では上述した実施例の詳細な一つの構成が示されている。
【0036】
すなわち、携帯端末60は、一方では、上述した携帯端末10の機能で、人体センサ20からの測定データを生体データ受付け部61が受けて生体データ蓄積部62に逐次記録する。生体データ異常判定部63では、生体データ蓄積部62に蓄積された測定データを予め設定された条件と比較して異常を判定し、異常を検出した際に警報情報発生部64に通知して可聴/可視により外部に緊急警報を発する。通報情報保存部65は、送信する異常情報に含ませる通報先情報および所持者の個人情報を予め記録保存している。異常情報生成保存部66は、生体データ異常判定部63から得た生体情報と通報情報保存部65の保存情報とで異常情報を生成保存すると共に、異常情報生成の際に非接触IC通信部67の駆動を準備する。非接触IC通信部67は、本発明の主要な特徴であり、ICカードに用いられる非接触無線通信用のIC(集積回路)を非接触集積回路として有する。上述したように、このICは、電源を持たず、例えば10cm程度以内の近距離または接触により読取り器からの電波を受けて駆動し、異常情報生成保存部66で記録蓄積されているデータを無線で送信する。送信されるデータには、異常情報生成保存部66で異常情報として形成された生体情報の異常データ、通報先、および限定されたデータのみが含まれる。携帯端末60の非接触IC通信部67は、異常情報生成保存部66で異常情報を生成した際にのみ読取り器からの電波を受けて駆動する。
【0037】
他方で、携帯端末60は、携帯端末50の機能を有し、他の緊急呼出し機能を有する携帯端末と接触した際、ICデータ読取部68が電波を発して非接触無線通信用のICを駆動し、相手の携帯端末からICデータを読取りする。緊急情報認識通報部69はICデータ読取部68で読み取ったデータから緊急情報を認識した際に、例えば広域無線通信網を介して読取りした異常情報のデータを読取りデータから指示された通報先に送信する。
【0038】
このような構成にため、携帯端末60の非接触IC通信部67は、異常情報生成保存部66から駆動準備の指示を受けた際のみ、近接設備されるICデータ読取部68からの誘導電波を受けて駆動される。したがって、異常を検出した際には即時に緊急情報認識通報部69から生成した異常情報を通報先に送信することができる。
【0039】
また、図示されるように、非接触IC通信部67とICデータ読取部68との間の通信は線路で直結することもできる。このような直結構成であっても、携帯端末60の電源断で通報先に緊急通報を可能とするように、非接触IC通信部67の非接触無線通信機能は残されるものとする。
【産業上の利用可能性】
【0040】
携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する場合、前記携帯端末が前記異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備する。一方、その読取り器が、近接した携帯端末の非接触無線通信を駆動して当該携帯端末から前記生体情報を含む異常情報を受けて読取りし、受けた異常情報を所定の通報先に通信手段を介して通報している。適切な料金体系を設定し、通報情報のフォーマットを標準化することにより、携帯電話に限定されることなく、携帯端末での記録情報を指定する通報先に送信する用途に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】携帯端末による生体情報授受システムの一例をブロックで示した参照説明図である。
【図2】本発明による携帯端末による生体情報授受システムの一実施例をブロックで示した説明図である。(実施例1、2)
【図3】図2と異なる本発明による携帯端末の一実施例をブロックで示した説明図である。(実施例3)
【符号の説明】
【0042】
10、50、60 携帯端末
20 人体センサ
30 情報読取り器
40 救急医療センター
61 生体データ受付け部
62 生体データ蓄積部
63 生体データ異常判定部
64 警報情報発生部
65 通報情報保存部
66 異常情報生成保存部
67 非接触IC通信部
68 ICデータ読取部
69 緊急情報認識通報部
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話により生体情報を授受する方法およびそのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話へ生体情報を蓄積し、その情報を電子データとして医療機関等へ送信することにより、患者の健康管理に利用することは、既に提案されている。
【0003】
例えば、特開2006−247005号公報(特許文献1)では、IC(集積回路)を搭載した携帯電話に医療器で測定の検査結果を転送して携帯電話の画面に表示し、利用者が医療対処を必要とする場合にはメールでデータを医師に転送して指示を仰いでいる。また、特開2007−286947号公報(特許文献2)では、携帯電話で受けた測定情報を健康維持管理センターに送り、健康維持管理センターが測定情報に基づく管理センターからの提供情報を作成してその携帯電話へ返送している。更に、特開2002−102179号公報(特許文献3)では、生体の異常が認められた場合、携帯電話の振動などで所持者に通知すると共に医院、医師などに知らせることのできる所定の端末に電話またはメールにより外部に通報する生体情報測定機能付き携帯電話が開示されている。
【0004】
上述した技術によれば、生体に異常が発生した際に、所持して自己の生体情報を記録する携帯電話で自動的に外部に電話またはメールで通知することができる。しかし、実際の緊急時には迅速な医療機関等への連絡が必要となるだけでなく、意識を失う等により本人自身では連絡ができない状況に陥ることも考えられる。
【0005】
すなわち、生体の異常を検出した場合、異常情報を携帯電話から病院または医師に確実かつ迅速に通知する必要があるが、上述の技術では、携帯電話から携帯電話網を介して生体の異常情報の通知を自動的に発信しても、本人が意識を失うような事態では通知達成の確認が取れない。
【0006】
例えば、特開平10−155749号公報(特許文献4)で開示されるように、病人の意識がなくても、生体情報の異常を監視センターまたは介護者に知らせることができる。この場合では、病院内が対象であり、看護師の常駐が前提のため、即時の対応が可能である。しかし、街頭における異常発生には即時の対応はできない。
【0007】
この改善策として、例えば、特開2003−109160号公報(特許文献5)に開示された技術がある。この特許文献5では、携帯電話のような無線端末が、生体センサから近距離無線通信により生体情報を受信し、異常を検出した際には別の近距離無線通信を介して他の無線端末に救助要請している。これらの近距離無線通信は、10メートル以内であれば障害物があっても通信可能なBluetooth(登録商標)などが使用されている。そのため、救助要請は、周囲の緊急呼出し受付機能付き無線端末で受付け可能であり、直ちに対処可能である。
【0008】
例えば、図1に示されるように、緊急呼出し機能付き携帯端末110が人体センサ120から受けた生体情報を記憶し異常を判定した際に緊急情報を、近距離無線通信により発信する。呼出し受付け機能付き携帯端末130はその緊急情報を可聴/可視で受付けする機能を有し、携帯端末130の所持者は携帯端末110から受けた緊急情報に基づく処理を行うことができる。また、携帯端末110は、広域無線通信網を介して予め設定された救急医療センター140に緊急呼出し通知を行う。それ故、救急医療センター140から携帯端末110へ可聴/可視で対処法を通知することができる。
【0009】
しかしながら、救助要請内容は、携帯端末での画面による文字表示およびスピーカからの音声に依存するので、その処置手順は電話によるダイヤル発信にしても、未だ確実かつ迅速とはいい難い。更に、携帯端末は、緊急呼出し機能だけでなく、その相手として緊急呼出し受付け機能を持つ必要がある。
【0010】
【特許文献1】特開2006−247005号公報
【特許文献2】特開2007−286947号公報
【特許文献3】特開2002−102179号公報
【特許文献4】特開平10−155749号公報
【特許文献5】特開2003−109160号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
解決しようとする課題は、生体の異常を検出した場合、異常状態を携帯電話から病院または医師に確実かつ迅速に通知する必要があるが、上述の技術では、戸外で携帯電話から携帯電話網のような広域無線通信網を介して生体の異常通知を自動的に発信しても、本人が意識を失うような事態では通知達成の確認が取れない。また、救助要請内容は、携帯端末での画面による文字表示およびスピーカからの音声に依存するので、その処置手順は電話によるダイヤル発信が必要などの問題がある。更に、本人以外の他者が携帯電話を持たない場合または携帯電話を所持していても緊急呼出し受付け機能を持たない場合には、緊急呼出し中の携帯電話の種類によって装置の構成や操作方法が異なることから、速やかな情報取得が必要な緊急状況において、他者が患者自身の携帯電話を操作/閲覧することは容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、携帯電話が患者である所持者の生体異常を検出した場合、異常状態を携帯電話から病院または医師に確実かつ迅速に通知するため、所有者以外の者がその携帯電話から異常状態を所定の通報先に通知できることを目的とする。
【0013】
そのため、本発明は、携帯電話を含む携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する生体情報授受システムであって、前記携帯端末が、前記異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備することを主要な特徴とする。
【0014】
この非接触無線通信には、IC(集積回路)カードまたはRFID(Radio Frequency Identification)タグが用いられるので、無電源状態でも外部の読取り器から駆動を受けた際に前記異常情報を送信可能である。
【0015】
その読取り器は、近接したICカードまたはRFIDタグの非接触無線通信を駆動して内部に記憶されたデータ情報を読取りするものであって、本発明では、更に、上記異常情報に含まれる通報先へこの異常情報を送信する機能を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の生体情報授受方法およびそのシステムは上記構成を有するので、例えば、非接触無線通信には「FeliCa」(登録商標)、「SuiCa」(登録商標)などのICカードに使用されるICが搭載される。また、その読取り器には、異常情報の読取り機能を付加することにより、街角の多くの場所に存在するコンビニエンスストアなどに設置されたカード精算機およびその機能の付加された携帯端末が利用できる。
【0017】
そのため、緊急警報を可聴/可視で発する携帯端末を発見または認識した者がその携帯端末の所持者以外でも、例えば、その携帯端末の表示画面の指示に基づいて、上記読取り器で異常情報を読み取らせることができる。その結果、異常情報が通報先を含むことにより、異常情報は指定される通報先、例えば医療機関、担当医師などに速やかにかつ確実に通信網を介して送信される。更に、異常情報は、携帯端末から読取り器に直接読み取られるので、患者または所持者以外に異常情報に含まれるデータ情報が漏洩することはないに等しい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、携帯電話が患者である所持者の生体異常を検出した場合、異常状態を携帯電話から病院または医師に確実かつ迅速に通知するため、所有者以外の者が所定の通報先に所有者の携帯電話から異常状態を通知できるという目的を実現した。
【0019】
次に、本発明の実施例の構成について図面を参照して詳細に説明する。図面で示されるブロックの分離併合は、本発明の趣旨または機能を満たす限り自由であり、下記の説明が本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0020】
本発明の実施例1について図2を参照して説明する。
【0021】
実施例1では、緊急呼出し機能付の携帯端末10、人体センサ20、情報読取り器30および救急医療センター40が含まれる。
【0022】
携帯端末10は、例えば上記特許文献に開示される携帯電話の機能を有しており、人体センサ20からの測定データを受けて逐次記録し、蓄積された測定データを所定の条件と比較して異常を判定し、異常を検出した際に外部に緊急警報を可聴/可視で発すると共に異常情報を生成する。本発明の携帯端末10は、更に、ICカードに用いられる非接触無線通信用の集積回路を非接触ICとして有する。このICは、電源を持たず、例えば10cm程度以内の近距離または接触により読取り器からの電波を受けて駆動し、記録蓄積されているデータを無線で送信する。送信されるデータには、生体情報の異常データ、通報先、および限定されたデータのみが含まれ、異常情報として形成される。非接触無線通信用のICとしてはRFIDタグのものを使用することもできる。異常情報は、後述するようにそのデータの漏洩を困難にしているが、万一の漏洩を配慮してデータ限定するものである。携帯端末10の非接触ICは、人体情報の異常を検出した際にのみ読取り器からの電波を受けて駆動する。
【0023】
人体センサ20は、人体の所定箇所にあり、時々刻々または定期的に携帯端末10に測定データを送信する。携帯端末10と人体センサ20との間は、上記特許文献2に説明されているように、ケーブルによる直結、ICカードを利用した接触/非接触の無線通信、近距離無線通信、など種々の手段が用いられる。ここで用いられるICカードを利用した無線通信は、携帯端末が人体情報の読取り器となるものである。
【0024】
情報読取り器30は、例えば「FeliCa」(登録商標)、「SuiCa」(登録商標)などのICカードに使用されるICとの間で非接触無線通信が可能なもので、街角の多くの場所に存在するコンビニエンスストアなどに設置されたカード精算機を利用することができる。すなわち、情報読取り器30は、近接した非接触無線通信用ICを電波誘導で駆動して蓄積された異常情報を読取りして記録できる。最近は「SuiCa」(登録商標)もコンビニエンスストアで利用可能であり、駅の改札口と共に利用範囲が増大して利便性に富む。
【0025】
本発明による情報読取り器30は、従来の上記機能に更に次の機能が追加されている。すなわち、情報読取り器30は、読取りした情報から所定の異常情報を緊急情報として検出し、異常情報に含まれる通報先、例えば救急医療センター40にその異常情報を自動的に送信する。従って、コンビニエンスストアまたは駅の改札口などでスタンドアローン設置されている場合、広域無線通信網、例えば携帯電話網、移動通信無線網、近距離無線網などへアクセスする送信機能が配備される。また、売上情報を収集するシステムに構築されている場合、緊急情報は、管理センターまで送信され所定の処理を行う構成であってもよい。
【0026】
救急医療センター40が図示される通報先となっているが、緊急通報先は、医療センターの担当部局、担当医師、家族、救急車要請先などが適切である。更に、緊急事態の状況により、複数の通報先に一斉配信することが可能である。
【0027】
このような構成により、スピーカなどからの音声、ランプ点滅などの可聴/可視で緊急警報を発生している携帯端末の発見者は、その携帯端末の表示画面で、例えば「この携帯端末を緊急警報受付けのICカード読取り器に接触させてください。」とのメッセージを読むことができる。したがって、発見者がその携帯端末を例えば近くのコンビニエンスストアの緊急警報受付け可能な精算機で画面に接触させた場合、携帯端末の異常情報は、その精算機で読み取られ、指定された通報先に自動的に送信される。
【0028】
その結果、患者の所持者が意識不明であっても、異常情報は最短時間で確実に所定の通報先に届けられる。その際、異常情報の内容は発見者に知られることがなく、秘密が保持される。念のため異常情報に含むデータは最小限に限定することが望ましい。また、患者本人に意識があれば処理の選択が可能なので、救急車の呼出しなどの異常時の処理も異常情報に含めることができる。
【0029】
また、送信される異常情報は、業界団体のIMC(Internet Mail Consortium)によって標準化されるフォーマット、例えば「vCard」のように、インターネット技術の標準化団体IETF(Internet Engineering Task Force)によって勧告される標準のパッケージに形成されることが望ましい。これにより統一される場合、本発明の適用範囲および応用範囲は広くなる。
【実施例2】
【0030】
本発明の実施例2について上記同様、図2を参照して説明する。
【0031】
図2の実施例は、情報読取り器30の代わりに呼出し受付け機能付の携帯端末50を用いて所定の通報先に異常情報を送信している。
【0032】
すなわち、携帯端末50は、例えば「FeliCa」(登録商標)、「SuiCa」(登録商標)などのICカードに使用されるICとの間で非接触無線通信が可能な読取り機能を有し、近接した携帯端末10の非接触無線通信用ICを電波誘導で駆動して蓄積された異常情報を読取りして記録できる。したがって、携帯端末50は、読取りした情報から所定の異常情報を緊急情報として検出した際、異常情報に含まれる通報先、例えば救急医療センター40にその異常情報を自動的に送信することができる。すなわち、上記情報読取り器30の精算機に対し追加した機能と同等の機能を含むものである。
【0033】
従って、発見者がこの携帯端末50を所持している場合には、その発見場所で携帯端末10と携帯端末50とを重ね合わせることにより、発生した異常情報を所定の通報先に自動的に送信することができる。すなわち、通報の迅速性が増加する。
【実施例3】
【0034】
本発明の実施例3について図3を参照して説明する。
【0035】
図3に示される携帯端末60は、図2における携帯端末10と携帯端末50との機能を併せ持つものである。図示される部分は本発明に係る部分のみであり、携帯端末として必須の構成要素でも省略されているものがある。また、本実施例では上述した実施例の詳細な一つの構成が示されている。
【0036】
すなわち、携帯端末60は、一方では、上述した携帯端末10の機能で、人体センサ20からの測定データを生体データ受付け部61が受けて生体データ蓄積部62に逐次記録する。生体データ異常判定部63では、生体データ蓄積部62に蓄積された測定データを予め設定された条件と比較して異常を判定し、異常を検出した際に警報情報発生部64に通知して可聴/可視により外部に緊急警報を発する。通報情報保存部65は、送信する異常情報に含ませる通報先情報および所持者の個人情報を予め記録保存している。異常情報生成保存部66は、生体データ異常判定部63から得た生体情報と通報情報保存部65の保存情報とで異常情報を生成保存すると共に、異常情報生成の際に非接触IC通信部67の駆動を準備する。非接触IC通信部67は、本発明の主要な特徴であり、ICカードに用いられる非接触無線通信用のIC(集積回路)を非接触集積回路として有する。上述したように、このICは、電源を持たず、例えば10cm程度以内の近距離または接触により読取り器からの電波を受けて駆動し、異常情報生成保存部66で記録蓄積されているデータを無線で送信する。送信されるデータには、異常情報生成保存部66で異常情報として形成された生体情報の異常データ、通報先、および限定されたデータのみが含まれる。携帯端末60の非接触IC通信部67は、異常情報生成保存部66で異常情報を生成した際にのみ読取り器からの電波を受けて駆動する。
【0037】
他方で、携帯端末60は、携帯端末50の機能を有し、他の緊急呼出し機能を有する携帯端末と接触した際、ICデータ読取部68が電波を発して非接触無線通信用のICを駆動し、相手の携帯端末からICデータを読取りする。緊急情報認識通報部69はICデータ読取部68で読み取ったデータから緊急情報を認識した際に、例えば広域無線通信網を介して読取りした異常情報のデータを読取りデータから指示された通報先に送信する。
【0038】
このような構成にため、携帯端末60の非接触IC通信部67は、異常情報生成保存部66から駆動準備の指示を受けた際のみ、近接設備されるICデータ読取部68からの誘導電波を受けて駆動される。したがって、異常を検出した際には即時に緊急情報認識通報部69から生成した異常情報を通報先に送信することができる。
【0039】
また、図示されるように、非接触IC通信部67とICデータ読取部68との間の通信は線路で直結することもできる。このような直結構成であっても、携帯端末60の電源断で通報先に緊急通報を可能とするように、非接触IC通信部67の非接触無線通信機能は残されるものとする。
【産業上の利用可能性】
【0040】
携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する場合、前記携帯端末が前記異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備する。一方、その読取り器が、近接した携帯端末の非接触無線通信を駆動して当該携帯端末から前記生体情報を含む異常情報を受けて読取りし、受けた異常情報を所定の通報先に通信手段を介して通報している。適切な料金体系を設定し、通報情報のフォーマットを標準化することにより、携帯電話に限定されることなく、携帯端末での記録情報を指定する通報先に送信する用途に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】携帯端末による生体情報授受システムの一例をブロックで示した参照説明図である。
【図2】本発明による携帯端末による生体情報授受システムの一実施例をブロックで示した説明図である。(実施例1、2)
【図3】図2と異なる本発明による携帯端末の一実施例をブロックで示した説明図である。(実施例3)
【符号の説明】
【0042】
10、50、60 携帯端末
20 人体センサ
30 情報読取り器
40 救急医療センター
61 生体データ受付け部
62 生体データ蓄積部
63 生体データ異常判定部
64 警報情報発生部
65 通報情報保存部
66 異常情報生成保存部
67 非接触IC通信部
68 ICデータ読取部
69 緊急情報認識通報部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共に検出の異常情報を外部に通報する非接触無線通信の駆動を準備することを特徴とする生体情報授受方法。
【請求項2】
請求項1に記載の生体情報授受方法において、近接した携帯端末の非接触無線通信を駆動して当該携帯端末から前記生体情報を含む異常情報を受けて読取りし、受けた異常情報を他者に所定の通信手段を介して通報することを特徴とする生体情報授受方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の生体情報授受方法において、前記異常情報が異常情報の通報先および生体情報並びに所定の最小限情報を含むことを特徴とする携帯電話による生体情報授受方法。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の生体情報授受方法において、前記非接触無線通信にはIC(集積回路)カードまたはRFID(Radio Frequency Identification)タグを用いることを特徴とする生体情報授受方法。
【請求項5】
携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する生体情報授受システムにおいて、前記携帯端末が、前記異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備し、外部から駆動を受けた際に前記異常情報を送信する非接触集積回路部を有することを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項6】
請求項5に記載の生体情報授受システムにおいて、前記生体情報の異常情報には少なくとも異常情報の通報先および生体情報を含むことを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項7】
請求項6に記載の生体情報授受システムにおいて、近接した前記携帯端末の非接触無線通信を駆動して当該携帯端末から前記生体情報を含む異常情報を受付け読取りする読取り部と、読取りした異常情報を前記通報先に所定の通信手段を介して通報する通報部とを有することを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項8】
請求項7に記載の生体情報授受システムにおいて、前記読取部と前記通報部との両者を内蔵する読取り器を備えることを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項9】
請求項5ないし請求項8の一つに記載の生体情報授受システムにおいて、前記非接触無線通信には、IC(集積回路)カードまたはRFID(Radio Frequency Identification)タグを用いることを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項10】
請求項7に記載の生体情報授受システムにおいて、前記読取部がICカードを読取りするカード精算機であることを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項11】
請求項7に記載の生体情報授受システムにおいて、携帯端末が、前記読取部と前記通報部との両者を内蔵することを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項12】
携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する生体情報授受システムにおいて、近接した携帯端末の有する非接触無線通信を駆動して当該携帯端末から前記生体情報を含む異常情報を受付け読取りする読取り部と、読取りした異常情報を前記通報先に所定の通信手段を介して通報する通報部とを備えることを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項13】
請求項12に記載の生体情報授受システムにおいて、前記携帯端末が、前記異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備し、外部から駆動を受けた際に前記異常情報を送信する非接触集積回路部と、前記読取部および前記通報部とを内蔵することを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項1】
携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共に検出の異常情報を外部に通報する非接触無線通信の駆動を準備することを特徴とする生体情報授受方法。
【請求項2】
請求項1に記載の生体情報授受方法において、近接した携帯端末の非接触無線通信を駆動して当該携帯端末から前記生体情報を含む異常情報を受けて読取りし、受けた異常情報を他者に所定の通信手段を介して通報することを特徴とする生体情報授受方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の生体情報授受方法において、前記異常情報が異常情報の通報先および生体情報並びに所定の最小限情報を含むことを特徴とする携帯電話による生体情報授受方法。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の生体情報授受方法において、前記非接触無線通信にはIC(集積回路)カードまたはRFID(Radio Frequency Identification)タグを用いることを特徴とする生体情報授受方法。
【請求項5】
携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する生体情報授受システムにおいて、前記携帯端末が、前記異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備し、外部から駆動を受けた際に前記異常情報を送信する非接触集積回路部を有することを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項6】
請求項5に記載の生体情報授受システムにおいて、前記生体情報の異常情報には少なくとも異常情報の通報先および生体情報を含むことを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項7】
請求項6に記載の生体情報授受システムにおいて、近接した前記携帯端末の非接触無線通信を駆動して当該携帯端末から前記生体情報を含む異常情報を受付け読取りする読取り部と、読取りした異常情報を前記通報先に所定の通信手段を介して通報する通報部とを有することを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項8】
請求項7に記載の生体情報授受システムにおいて、前記読取部と前記通報部との両者を内蔵する読取り器を備えることを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項9】
請求項5ないし請求項8の一つに記載の生体情報授受システムにおいて、前記非接触無線通信には、IC(集積回路)カードまたはRFID(Radio Frequency Identification)タグを用いることを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項10】
請求項7に記載の生体情報授受システムにおいて、前記読取部がICカードを読取りするカード精算機であることを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項11】
請求項7に記載の生体情報授受システムにおいて、携帯端末が、前記読取部と前記通報部との両者を内蔵することを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項12】
携帯端末が生体情報を記憶してその異常を検出した際に緊急警報を可聴/可視で発すると共にその異常情報を生成し当該異常情報を送信する生体情報授受システムにおいて、近接した携帯端末の有する非接触無線通信を駆動して当該携帯端末から前記生体情報を含む異常情報を受付け読取りする読取り部と、読取りした異常情報を前記通報先に所定の通信手段を介して通報する通報部とを備えることを特徴とする生体情報授受システム。
【請求項13】
請求項12に記載の生体情報授受システムにおいて、前記携帯端末が、前記異常情報を生成した際にその異常情報を送信する非接触無線通信を準備し、外部から駆動を受けた際に前記異常情報を送信する非接触集積回路部と、前記読取部および前記通報部とを内蔵することを特徴とする生体情報授受システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公開番号】特開2009−201877(P2009−201877A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−49248(P2008−49248)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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