説明

生物学的に活性な分子をデリバリーするための脂質ナノ粒子系組成物および方法

本発明は,新規なカチオン性脂質,トランスフェクション剤,マイクロ粒子,ナノ粒子,および短干渉核酸(siNA)分子に関する。本発明はまた,被験者または生物において遺伝子発現および/または活性の調節に応答する形質,疾病および状態の研究,診断,および治療のために用いられる組成物,および方法を特徴とする。詳細には,本発明は,生物学的に活性な分子,例えば,抗体(例えば,モノクローナル抗体,キメラ抗体,ヒト化抗体など),コレステロール,ホルモン,抗ウイルス剤,ペプチド,蛋白質,化学療法剤,小分子,ビタミン,補因子,ヌクレオシド,ヌクレオチド,オリゴヌクレオチド,酵素的核酸,アンチセンス核酸,トリプレックス形成オリゴヌクレオチド,2,5−Aキメラ,dsRNA,アロザイム,アプタマー,デコイおよびこれらの類似体,および小核酸分子,例えば,短干渉核酸(siNA),短干渉RNA(siRNA),二本鎖RNA(dsRNA),マイクロ−RNA(miRNA),および短ヘアピンRNA(shRNA)分子を,例えば被験者または生物の関連する細胞および/または組織に有効にトランスフェクションまたはデリバリーするための新規なカチオン性脂質,マイクロ粒子,ナノ粒子およびトランスフェクション剤に関する。そのような新規なカチオン性脂質,マイクロ粒子,ナノ粒子およびトランスフェクション剤は,例えば,細胞,被験者または生物において疾病,状態,または形質を予防,阻害,または治療するために組成物を提供するのに有用である。本明細書に記載される組成物は,一般に処方分子組成物(FMC)または脂質ナノ粒子(LNP)と称される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式CLI:
【化1】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;R3はC9−C24の脂肪族飽和または不飽和炭化水素であり,Lは,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーを含み,およびR4はコレステロールを含む]
を有する化合物。
【請求項2】
式CLII:
【化2】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;R3はC9−C24の脂肪族飽和または不飽和炭化水素であり,Lは,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーを含み,およびR4はコレステロールを含む]
を有する化合物。
【請求項3】
式CLIII:
【化3】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;R3はC9−C24の脂肪族飽和または不飽和炭化水素であり,Lは,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーを含み,およびR4はコレステロールを含む]
を有する化合物。
【請求項4】
式CLIV:
【化4】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;R3はC9−C24の脂肪族飽和または不飽和炭化水素であり,Lは,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーを含み,およびR4はコレステロールを含む]
を有する化合物。
【請求項5】
式CLV:
【化5】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;および各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,またはラウロイルである]
を有する化合物。
【請求項6】
式CLVI:
【化6】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;R3は,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,またはラウロイルであり;Lは,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーを含み,およびR4はコレステロールである]
を有する化合物。
【請求項7】
式CLVII:
【化7】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;R3は,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,またはラウロイルであり;Lは,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーを含み,およびR4はコレステロールである]
を有する化合物。
【請求項8】
式CLVIII:
【化8】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;および各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,またはラウロイルである]
を有する化合物。
【請求項9】
式CLIX:
【化9】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;R3は,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,またはラウロイルであり;Lは,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーを含み,およびR4はコレステロールである]
を有する化合物。
【請求項10】
式CLX:
【化10】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;R3は,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,またはラウロイルであり;Lは,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーを含み,およびR4はコレステロールである]
を有する化合物。
【請求項11】
式CLXIX:
【化11】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;および各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,ラウロイル,またはコレステロールである]
を有する化合物。
【請求項12】
式CLXX:
【化12】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;および各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,ラウロイル,またはコレステロールである]
を有する化合物。
【請求項13】
式CLXXIII:
【化13】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,ラウロイル,またはコレステロールであり,および各Lは,独立して,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーである]
を有する化合物。
【請求項14】
式CLXXIV:
【化14】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,ラウロイル,またはコレステロールであり,および各Lは,独立して,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーである]
を有する化合物。
【請求項15】
式CLXXV:
【化15】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,ラウロイル,またはコレステロールであり,および各Lは,独立して,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーである]
を有する化合物。
【請求項16】
式CLXXVI:
【化16】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,ラウロイル,またはコレステロールである]
を有する化合物。
【請求項17】
式CLXXVII:
【化17】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,ラウロイル,またはコレステロールであり,および各Lは,独立して,C1−C10のアルキル,アルキルエーテル,ポリエーテル,ポリエチレングリコール,アセタール,アミド,カルボニル,カルバミド,カルバメート,カーボネート,エステル,またはスクシニルリンカーである]
を有する化合物。
【請求項18】
式CLXXVIII:
【化18】

[式中,各R1およびR2は,独立して,C1−C10のアルキル,アルキニル,またはアリール炭化水素であり;各R3およびR4は,独立して,リノイル,イソステアリル,オレイル,エライジル,ペトロセリニル,リノレニル,エレオステアリル,アラキジル,ミリストイル,パルミトイル,ラウロイル,またはコレステロールである]
を有する化合物。
【請求項19】
短干渉核酸(siNA),請求項1−18のいずれかに記載の構造を有するカチオン性脂質,中性脂質,およびPEG−コレステロールを含む組成物。
【請求項20】
さらにコレステロールを含む請求項19記載の組成物。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23a】
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【図23b】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公表番号】特表2008−530215(P2008−530215A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−556237(P2007−556237)
【出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/005127
【国際公開番号】WO2007/086881
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(500203684)サーナ・セラピューティクス・インコーポレイテッド (28)
【氏名又は名称原語表記】Sirna Therapeutics,Inc.
【Fターム(参考)】